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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-11
(54)【発明の名称】再使用可能な閉鎖システム
(51)【国際特許分類】
   A41H 37/00 20060101AFI20220428BHJP
   E04H 15/32 20060101ALI20220428BHJP
   A44B 18/00 20060101ALI20220428BHJP
   A47H 23/01 20060101ALI20220428BHJP
   A44B 99/00 20100101ALI20220428BHJP
   A41H 37/06 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
A41H37/00
E04H15/32 A
A44B18/00
A47H23/01 A
A44B99/00 611L
A41H37/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021553078
(86)(22)【出願日】2020-03-02
(85)【翻訳文提出日】2021-11-02
(86)【国際出願番号】 US2020020614
(87)【国際公開番号】W WO2020185438
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】16/296,721
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521400316
【氏名又は名称】リ-ユー-ジップ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】バークハート-デイ,エリック
(72)【発明者】
【氏名】サンカラ,ナバラタン
(72)【発明者】
【氏名】サンカラ,シバケタン
【テーマコード(参考)】
2E141
2E182
3B100
【Fターム(参考)】
2E141GG03
2E182AB04
2E182AC01
2E182BB09
2E182BB21
2E182BB22
2E182EE05
2E182EE08
3B100DA01
3B100DA06
3B100DA07
3B100DB01
3B100DB05
3B100DB07
(57)【要約】
バリアを形成するシートなどの物体を簡単に開閉するための、再使用可能な閉鎖システム。再使用可能な閉鎖システムは一般に、たとえば接着剤で物体に固定されるように適合されたバッキング部材を含む、閉鎖部材は、バッキング部材に接続されてもよく、閉鎖部材は、1つ又は複数の磁石によって第2の部分に取り外し可能に接続される、第1の部分を含む。任意選択の外側閉鎖部材は、閉鎖部材に接続されてもよく、外側閉鎖部材はジッパを含む。よって、再使用可能な閉鎖システムは、汎用的な、ユーザにより選択される仕方で物体の選択的な開閉を可能とするために、さまざまな物体に固定されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体に固定されるように適合されたバッキング部材と、
前記バッキング部材に取り外し可能に接続される閉鎖部材であって、第1の部分と第2の部分とを備える、閉鎖部材と、
前記閉鎖部材の前記第1の部分及び前記第2の部分を接続する第1の磁石と、
前記バッキング部材を前記物体に固定するために、前記バッキング部材の内面上に接着剤と
を備える、再使用可能な閉鎖システム。
【請求項2】
前記第1の磁石が、前記閉鎖部材の前記第1の部分に接続される、請求項1に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項3】
前記閉鎖部材の前記第2の部分に接続された第2の磁石を備え、前記第2の磁石が、前記第1の磁石に取り外し可能に接続される、請求項2に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項4】
前記閉鎖部材の前記第1の部分が、第1のポケットを備え、前記閉鎖部材の前記第2の部分が、第2のポケットを備え、前記第1の磁石が、前記第1のポケット内に位置付けられ、前記第2の磁石が、前記第2のポケット内に位置付けられる、請求項3に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項5】
前記閉鎖部材に接続される外側閉鎖部材を備える、請求項1に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項6】
前記外側閉鎖部材が、ジッパを備える、請求項5に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項7】
前記閉鎖部材の外面が、前記外側閉鎖部材の内面と係合するための第1のコネクタを備える、請求項6に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項8】
前記外側閉鎖部材の内面が、前記閉鎖部材の前記外面の前記第1のコネクタと係合するための第2のコネクタを備える、請求項7に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項9】
前記外側閉鎖部材が、開口を備える、請求項6に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項10】
前記ジッパと前記外側閉鎖部材の前記開口との間に取り外し可能に接続されるように適合されたロック装置を備える、請求項9に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項11】
物体に固定されるように適合されたバッキング部材と、
前記バッキング部材に取り外し可能に接続される閉鎖部材であって、第1の部分と第2の部分とを備える、閉鎖部材と、
前記閉鎖部材の前記第1の部分上の第1の磁石と、
前記閉鎖部材の前記第2の部分上の第2の磁石と
を備え、
前記閉鎖部材の前記第1の部分が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石によって、前記閉鎖部材の前記第2の部分に取り外し可能に接続される、
再使用可能な閉鎖システム。
【請求項12】
前記バッキング部材を前記物体に固定するために、前記バッキング部材の内面上に接着剤を備える、請求項11に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項13】
前記閉鎖部材の前記第1の部分が、第1のポケットを備え、前記第1の磁石が、前記閉鎖部材の前記第1の部分の前記第1のポケット内に位置付けられる、
請求項11に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項14】
前記閉鎖部材の前記第2の部分が、第2のポケットを備え、前記第2の磁石が、前記閉鎖部材の前記第2の部分の前記第2のポケット内に位置付けられる、請求項13に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項15】
前記閉鎖部材に接続される外側閉鎖部材を備える、請求項11に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項16】
前記外側閉鎖部材が、第1の部分と第2の部分とを備え、前記外側閉鎖部材の前記第1の部分が、前記外側閉鎖部材の前記第2の部分に取り外し可能に接続される、請求項15に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項17】
前記外側閉鎖部材の前記第1の部分を、前記外側閉鎖部材の前記第2の部分に接続するジッパを備える、請求項16に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項18】
前記外側閉鎖部材の前記ジッパの近くのグロメットと、前記ジッパと前記外側閉鎖部材の前記グロメットとの間に取り外し可能に接続されるように適合されたロック装置とを備える、請求項17に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【請求項19】
物体に固定されるように適合されたバッキング部材と、
前記バッキング部材に取り外し可能に接続される閉鎖部材であって、第1の部分と第2の部分とを備える、閉鎖部材と、
前記閉鎖部材の前記第1の部分上の第1の磁石と、
前記閉鎖部材の前記第2の部分上の第2の磁石であって、前記閉鎖部材の前記第1の部分が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石によって、前記閉鎖部材の前記第2の部分に取り外し可能に接続される、第2の磁石と、
前記閉鎖部材に取り外し可能に接続される外側閉鎖部材であって、第1の部分と第2の部分とを備える、外側閉鎖部材と、
前記外側閉鎖部材の前記第1の部分及び前記第2の部分を接続するジッパと
を備える、再使用可能な閉鎖システム。
【請求項20】
前記外側閉鎖部材が、前記外側閉鎖部材の前記ジッパを選択的にロックするためのグロメットを備える、請求項19に記載の再使用可能な閉鎖システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
分野
例示的な実施形態は一般に、バリアを形成するシートなどの物体を簡単に開閉するための再使用可能な閉鎖システムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の相互参照
本明細書を通しての、関連技術に関するいずれの議論も、かかる関連技術が広く知られ、又は当技術分野における一般的常識の一部を形成していることを認めるものであるとは、決してみなすべきでない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
閉鎖システムは一般に、選択的な開閉が意図された開口を囲む物体などの、さまざまな物体に恒久的に取り付けられる。そのような開口を有する他のタイプの物体は、閉鎖システムを完全に省くことがある。これは結果として、セキュリティ問題、バリアを通って移動する微粒子による環境リスクなどとなる可能性がある。
【0004】
戸口、テント、バリア、温室、ボートカバー、衣類、靴、バッグ、戸口、シート、防水シートなどの物体に恒久的に取り付けられる閉鎖システムは有用であったが、それらは融通性がほとんど又は全くない。さらに、製造者側でそれらを設置しなければならない。再使用可能な閉鎖システムがユーザによって取り外し可能に物体に接続されるように提供されることが望ましい。それは、固定されたジッパなどの固定された閉鎖システムでは不可能な融通性を可能にする。
【0005】
たとえば、固定可能な取付によって、閉鎖システムが物体に一体化されることも一般的である。そのような状況では、閉鎖システムが破損した場合、必然的に物体全体の交換が必要となる。閉鎖システムは、破損した場合に物体から簡単に取り外して交換できるならばより好ましく、それにより、物体自体を交換する必要性がなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
例示的な実施形態は、再使用可能な閉鎖システムを対象とする。再使用可能な閉鎖システムは、たとえば、接着剤で物体に固定されるように適合されたバッキング部材を含む。閉鎖部材はバッキング部材に接続されてもよく、閉鎖部材は、1つ又は複数の磁石によって第2の部分に取り外し可能に接続される第1の部分を含む。任意選択の外側閉鎖部材は、閉鎖部材に接続されてもよく、外側閉鎖部材はジッパを含む。それにより、再使用可能な閉鎖システムは、汎用的な、ユーザにより選択される仕方で、物体の選択的な開閉を可能とするために、テント、温室などのさまざまな物体に固定されてもよい。再使用可能な閉鎖システムはまた、再使用可能な閉鎖システムが破損した場合に物体自体の交換を必要としないように、物体から取り外し可能であってもよい。
【0007】
よって、再使用可能な閉鎖システムのいくつかの実施形態について、その詳細な説明をよりよく理解できるように、及び、当技術分野に対する本発明の寄与をよりよく認識できるように、かなり大まかに概説している。再使用可能な閉鎖システムのさらなる実施形態が、以下に記載され本明細書に添付される特許請求の範囲の主題を形成する。この点において、再使用可能な閉鎖システムの少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、再使用可能な閉鎖システムがその用途において、構成の詳細に、又は、以下の説明において記載される又は図面に示される構成要素の配置に限定されないことが、理解されるべきである。再使用可能な閉鎖システムは、他の実施形態を可能にし、さまざまな方法で実践し、及び実行することが可能である。また、本明細書に使用される表現及び用語は説明を目的としたものであり、限定するものとみなすべきではないことも、理解されるべきである。
【0008】
図面の簡単な説明
例示的な実施形態は、以下の本明細書の詳細な説明と、同様の要素が同様の参照文字によって表される添付図面とから、より完全に理解される。添付図面は、単に例示として示され、よって、本明細書の例示的な実施形態を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの斜視図である。
図2】例示的な実施形態によるバッキング部材及び閉鎖部材の両方を示す、再使用可能な閉鎖システムの前方斜視図である。
図3】例示的な実施形態によるバッキング部材及び閉鎖部材の両方を示す、再使用可能な閉鎖システムの後方斜視図である。
図4A】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの閉鎖部材の斜視図である。
図4B】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの部分的に折り畳まれた閉鎖部材の斜視図である。
図4C】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの部分的に折り畳まれた閉鎖部材の斜視図である。
図4D】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの部分的に折り畳まれた閉鎖部材の斜視図である。
図4E】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの折り畳まれた閉鎖部材の斜視図である。
図5A】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの外側閉鎖部材の斜視図である。
図5B】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの部分的に巻かれた外側閉鎖部材の斜視図である。
図5C】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの外側閉鎖部材のラベルの斜視図である。
図5D】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの部分的に巻かれた外側閉鎖部材の斜視図である。
図5E】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの巻かれた外側閉鎖部材の斜視図である。
図6A】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの巻かれたバッキング部材の斜視図である。
図6B】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの巻かれたバッキング部材の斜視図である。
図6C】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムのバッキング部材のマウントからのバッキングストリップの除去を示す斜視図である。
図6D】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムのバッキング部材及びマウントの斜視図である。
図7】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムのドアフレームを覆うシートの斜視図である。
図8】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムのシートに接続されているバッキング部材の斜視図である。
図9】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムのバッキング部材に固定された閉鎖部材の斜視図である。
図10】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの閉鎖部材の切断を示す斜視図である。
図11】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの斜視図である。
図12】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの2つのバッキング部材を使用した代替の実施形態の斜視図である。
図13】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの一対のバッキング部材に接続された一対の閉鎖部材の斜視図である。
図14】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの巻かれているバリアの斜視図である。
図15】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの、ドアフレームの上に固定されたバリアの斜視図である。
図16】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの、ドアフレームの下に固定されたバリアの斜視図である。
図17A】例示的な実施形態による、グロメットを利用した再使用可能な閉鎖システムの斜視図である。
図17B】例示的な実施形態による、ロック装置がグロメットとジッパとの間に固定された再使用可能な閉鎖システムの斜視図である。
図18】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの第1の斜視図である。
図19】例示的な実施形態による再使用可能な閉鎖システムの第2の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
A.概要。
例示的な再使用可能な閉鎖システム10は一般に、シート13などの物体に固定されるように適合されたバッキング部材20を備える。閉鎖部材30は、バッキング部材20に取り外し可能に接続されてもよく、閉鎖部材30は、第1の部分35と第2の部分36とを備える。第1の磁石40aは、閉鎖部材30の第1の部分35及び第2の部分36を接続してもよい。バッキング部材20の内面29上の接着剤27は、バッキング部材20を物体に固定するために提供されてもよい。
【0011】
第1の磁石40aは、閉鎖部材30の第1の部分35に接続されてもよい。第2の磁石40bは、閉鎖部材30の第2の部分36に接続されてもよく、第2の磁石40bは、第1の磁石40aに取り外し可能に接続される。閉鎖部材30の第1の部分35は、第1のポケット41を備えてもよく、閉鎖部材30の第2の部分36は、第2のポケット42を備えてもよく、第1の磁石40aは、第1のポケット41内に位置付けられ、第2の磁石40bは、第2のポケット42内に位置付けられる。
【0012】
外側閉鎖部材50は、閉鎖部材30に、取り外し可能に又は固定的に接続されてもよい。外側閉鎖部材50は、ジッパ57を備えてもよく、閉鎖部材30の外面51は、外側閉鎖部材50の内面52と係合するための外側コネクタ45a、45bを備える。外側閉鎖部材50の内面52は、閉鎖部材30の外面38の外側コネクタ45a、45bと係合するためのコネクタストリップ55a、55bを備えてもよい。外側閉鎖部材50は、グロメット60などの開口を備えてもよく、南京錠などのロック装置61は、ジッパ57と外側閉鎖部材50の開口(グロメット60)との間に取り外し可能に接続されるように適合される。
【0013】
再使用可能な閉鎖システム10の別の例示的な実施形態は、シート13などの物体に固定されるように適合されたバッキング部材20を備えてもよい。閉鎖部材30は、バッキング部材20に取り外し可能に接続されてもよく、閉鎖部材30は、第1の部分35と第2の部分36とを備える。第1の磁石40aは、閉鎖部材30の第1の部分35上に位置付けられてもよく、第2の磁石40bは、閉鎖部材30の第2の部分36上に位置付けられてもよく、それにより、閉鎖部材30の第1の部分35は、第1の磁石40a及び第2の磁石40bによって、閉鎖部材30の第2の部分36に取り外し可能に接続される。
【0014】
バッキング部材20の内面29は、バッキング部材20を物体に固定するための接着剤27を備えてもよい。閉鎖部材30の第1の部分35は、第1のポケット41を備えてもよく、第1の磁石40aは、閉鎖部材20の第1の部分35の第1のポケット41内に位置付けられる。閉鎖部材30の第2の部分36は、第2のポケット42を備えてもよく、第2の磁石40bは、閉鎖部材30の第2の部分36の第2のポケット42内に位置付けられる。
【0015】
外側閉鎖部材50は、閉鎖部材30に、取り外し可能に又は固定的に接続されてもよい。外側閉鎖部材50は、第1の部分53及び第2の部分54を備えてもよく、外側閉鎖部材50の第1の部分53は、外側閉鎖部材50の第2の部分54に接続される。ジッパ57は、外側閉鎖部材50の第1の部分53を、外側閉鎖部材50の第2の部分54に接続してもよい。グロメット60は、外側閉鎖部材50のジッパ57の近くに位置付けられてもよく、ロック装置61は、外側閉鎖部材50のジッパ57を選択的にロックするために、ジッパ57と外側閉鎖部材50のグロメット60との間に取り外し可能に接続されるように適合されてもよい。
【0016】
B.バッキング部材。
図2及び3に最もよく示されるように、再使用可能な閉鎖システム10の例示的な実施形態は、シート13などの物体に固定されるように適合されたバッキング部材20を備えてもよい。図2及び3に示されるように、バッキング部材20は、上端部21と、下端部22と、第1の側部23と、第2の側部24と、外面28と、内面29とを備えてもよい。例示的な図において、バッキング部材20は、細長い長方形のストリップを備えるように示されている。
【0017】
バッキング部材20の形状、サイズ、及び大きさは、それぞれの実施形態において異なってもよい。それゆえ、バッキング部材20は、例示的な図に示されるような長方形を備えると解釈すべきではなく、例示的な図に示される特定の幅及び/又は長さである解釈すべきではない。図6A~6Dに示されるように、バッキング部材20は、簡単な収納又は輸送のために、使用前に、巻かれてもよい。
【0018】
バッキング部材20は、図3に示されるように、その内面29上に接着剤27又は他のタイプのファスナを備えてもよい。接着剤27又は他のファスナは、再使用可能な閉鎖システム10を必要とする物体にバッキング部材20を取り外し可能に接続するために利用されてもよい。図は糊などの接着剤27の使用を示しているが、バッキング部材20の内面29は代わりに、面ファスナなどのファスナを備えてもよいことは認識されるべきである。他の実施形態において、テープ又は同様のものが、バッキング部材20を物体に固定するために利用されてもよい。
【0019】
図2に最もよく示されるように、バッキング部材20の外面28は、閉鎖部材30をバッキング部材20に取り外し可能に接続するための1つ又は複数のコネクタ25、26を備えてもよい。図2に示される例示的な実施形態では、それぞれが面ファスナなどの締結材のストリップを備える第1のコネクタ25及び第2のコネクタ26の使用が示されている。
【0020】
続いて図2及び3を参照すると、第1のコネクタ25のストリップは、バッキング部材20の第1の側部23の近くで、バッキング部材20の外面28の上端部21と下端部22との間で延在し、第2のコネクタ26のストリップは、バッキング部材20の外面28の第2の側部24の近くで、第1のコネクタ25に対して平行な向きに延在することが分かる。図6Aに示される例示的な実施形態では、バッキング部材20の外面28を覆う面ファスナの単一のストリップを備える単一のコネクタ25が示されている。
【0021】
バッキング部材20上で使用されるコネクタ25、26の数及び向きは、それぞれの実施形態において異なってもよいことは認識されるべきである。たとえば、外面28バッキング部材20の一部のみに、コネクタ25、26を利用してもよい。他の実施形態では、外面28全体が、コネクタ25、26と接続されてもよい。図2に示される実施形態ではコネクタ25、26の2つの分離したストリップが示されており、コネクタ25、26の2つのストリップの間に、切断ガイドの働きをする中心線19を見ることができる。
【0022】
使用されるコネクタ25、26のタイプは、それぞれの実施形態において異なってもよい。図に示される例示的な実施形態では、面ファスナストリップが示されている。別の例示的な実施形態では、接着剤が利用されてもよい。或いは、テープ又は同様のものが、コネクタ25、26として利用される可能性がある。図1に示されるように、コネクタ25、26は、閉鎖部材30をバッキング部材20に固定するように閉鎖部材30の内面39と係合するように適合されることが好ましい。
【0023】
図6A~6Dに示されるように、バッキング部材20は、より簡単な収納又は輸送を可能とするために巻かれてもよい。マウント64は、バッキング部材20を図6Aに示されるような丸めた構成で固定するために利用されてもよい。マウント64は、シート13を図14に示されるような直立位置に固定する取付点として働く二重の目的を果たしてもよい。
【0024】
マウント64は、バッキング部材20のコネクタ25、26と係合するように適合された、面ファスナなどのコネクタ66を含んでもよい。マウント64は、図14に示されて、本明細書で論じられるように、マウント64を壁、シート13、又は同様のものに固定するために利用されてもよい、その内側端部の接着剤67を含んでもよい。バッキングストリップ65は、その使用の前に、接着剤67上に位置付けられてもよい。
【0025】
C.閉鎖部材。
図1~4Eに最もよく示されるように、再使用可能な閉鎖システム10の例示的な実施形態は、バッキング部材20に取り外し可能に又は固定的に接続される閉鎖部材30を備えてもよい。閉鎖部材30は細長いストリップを備えてもよいが、閉鎖部材30の形状、サイズ、構成、及び向きは、それぞれの実施形態において異なってもよいことは認識されるべきである。
【0026】
図1~3に最も良く示される例示的な実施形態において、閉鎖部材30は、上端部31と、下端部32と、第1の側部33と、第2の側部34とを有する細長い構成を備えるように示されている。閉鎖部材30は、その内面39上に内側コネクタ44a、44bを備えてもよい。閉鎖部材30の内面39は、図1に示されるように、バッキング部材20に取り外し可能に接続されてもよい。バッキング部材20の外面28は、本明細書に論じられるように、磁石40a、40bを含んでもよい。
【0027】
閉鎖部材30の内面39上の内側コネクタ44a、44bは、閉鎖部材30をバッキング部材20に固定するために利用されてもよい。よって、内側コネクタ44a、44bは、図3に示されるように、閉鎖部材30の内面39上に位置付けられてもよい。このような実施形態において、内側コネクタ44a、44bは、その上端部31と下端部32との間で、閉鎖部材30の内面39の第1の側部33及び第2の側部34に沿って延在するように示されている。
【0028】
図3に示される例示的な実施形態において、第1の内側コネクタ44aは、その第1の側部33の近くで、閉鎖部材30の内面39の上端部31と下端部32との間で延在し、第2の内側コネクタ44bは、閉鎖部材30の内面39の第2の側部34の近くで、第1の内側コネクタ44aに対して平行な向きに延在する。内側コネクタ44a、44bは、図に示される以外のさまざまな形状、サイズ、構成、及び向きから構成されてもよいことは認識されるべきである。
【0029】
内側コネクタ44a、44bは、面ファスナを備えてもよい。しかしながら、内側コネクタ44a、44bは、代替的な実施形態において、バッキング及び閉鎖部材20、30を一緒に接続するための他の構造又は物質を備えてもよいことは認識されるべきである。たとえば、内側コネクタ44a、44bは、いくつかの実施形態において、接着剤、留め金、ボタン、又は同様のものを備えてもよい。
【0030】
閉鎖部材30は、第1の部分35と第2の部分36とを備えてもよく、第1の部分35は、閉鎖部材30の第1の側部33を含み、第2の部分36は、閉鎖部材30の第2の側部34を含む。閉鎖部材30の第1の部分35及び第2の部分36は、たとえば、磁石40a、40bを使用して、取り外し可能に接続されてもよい。図1~3に示される例示的な実施形態において、閉鎖部材30の第1の部分35は、第1の磁石40aを含み、閉鎖部材30の第2の部分36は、第2の磁石40bを含む。
【0031】
図1~3に示される例示的な実施形態において、閉鎖部材30は、第1のコネクタ部47及び第2のコネクタ部48を備えるように示されており、第1のコネクタ部47は、閉鎖部材30を選択的に開閉するために、第2のコネクタ部48に取り外し可能に接続される。第1のコネクタ部47は、閉鎖部材30の第1の部分35の縁部を備えるように示されており、及び第2のコネクタ部48は、閉鎖部材30の第2の部分36の縁部を備えるように示されている。
【0032】
図1~3に示されるように、第1の磁石40aは、第1のコネクタ部47に接続されてもよく、第2の磁石40bは、第2のコネクタ部48に接続されてもよい。磁石40a、40bが閉鎖部材30に固定される仕方は、それぞれの実施形態において異なってもよい。図1に示される例示的な実施形態において、閉鎖部材30の第1の部分35は、その上端部31と下端部32との間で閉鎖部材30の長さを延長する第1のポケット41を含む。同様に、閉鎖部材30の第2の部分36は、その上端部31と下端部32との間で閉鎖部材30の長さに沿って延在する第2のポケット42を含む。
【0033】
図1に示されるように、第1の磁石40aは、第1のポケット41内に位置付けられてもよく、第2の磁石40bは、第2のポケット42内に位置付けられてもよい。磁石40a、40bは、いくつかの実施形態において、ポケット41、42内で取り外し可能に接続されてもよい。他の実施形態において、ポケット41、42は、磁石40a、40bが取り外し可能ではないように密封されてもよい。他の実施形態において、ポケット41、42は、完全に省かれてもよく、磁石40a、40bは、閉鎖部材30の外部にある。たとえば、磁石40a、40bは、接着剤、ファスナ、クランプ、縫い込まれたひも(輪など)、又は同様のものの使用により、閉鎖部材30に締結される可能性がある。
【0034】
閉鎖部材30は、いくつかの実施形態において、図4A~4Eに示されるように、折り畳み可能であってもよい。そのような構成により、収納又は輸送のためにそのサイズを減少させるために、閉鎖部材30を簡単に小さくすることができる。このような実施形態において、磁石40a、40bは、閉鎖部材30が図4Eに示されるように折り重ねることができるように、可撓性であってもよく、又は、分割されていてもよい。
【0035】
閉鎖部材30は、図4Eに示されるような、折り畳まれ小さくされた状態での閉鎖部材30の固定を支援する、その外面38上のカプラ37を含んでもよい。カプラ37は、面ファスナなどの、ファスナ材料のタブ、ストリップ、又は同様のものを備えてもよい。閉鎖部材30は、折り重ねられていてもよく、次いで、閉鎖部材30の内側コネクタストリップ44a、44bが、図4Eに示されるように、カプラ37と取り外し可能に係合することができるように、閉鎖部材30の下端部32の一部を折り畳まれた閉鎖部材30に巻き付けることによって、その小さくされた状態で固定される。
【0036】
例示的な実施形態において、閉鎖部材30は、閉鎖部材30を閉状態で選択的にロックするための1つ又は複数のグロメット60を備えてもよい。一例として、第1のグロメット60は、第1のコネクタ部47の近くに位置付けられる可能性があり、第2のグロメット60は、第2のコネクタ部48の近くに位置付けられる可能性がある。南京錠又はジップタイなどのロック装置61は、閉鎖部材30の第1の部分35及び第2の部分36を一緒に選択的にロックするために、一対のグロメット60の間に選択的に接続される可能性がある。グロメット60の位置決めは、ロック装置61が閉鎖部材30を閉位置に取り外し可能にロックするように係合することができる限り、それぞれの実施形態において異なってもよい。
【0037】
D.外側閉鎖部材。
図18及び19に示されるように、例示的な実施形態は、閉鎖部材30に取り外し可能に又は固定的に接続される外側閉鎖部材50を含んでもよい。このような実施形態では、磁石をベースとした閉鎖及びジッパをベースとした閉鎖の両方を、互いに組み合わせて使用可能とすることが望ましいことがある。たとえば、ジッパをベースとした閉鎖が開いているとき、磁石は、バリアを開閉するための簡単なアクセスをさらに提供することができる。ジッパをベースとした閉鎖が閉じられているとき、バリアは、閉じたままであり、以下で論じられるように、ロックされてもよい。
【0038】
図18に示されるように、外側閉鎖部材50は、バッキング部材20及び閉鎖部材30とサイズを及び形状が類似している、材料の細長いストリップを備えてもよい。外側閉鎖部材50は、外面51及び内面52を備えてもよい。外側閉鎖部材50の内面52は、閉鎖部材30に接続されてもよい。
【0039】
図18に示されるように、外側閉鎖部材50は、第1の部分53及び第2の部分54を備えてもよく、第1の部分53は、第2の部分54に取り外し可能に接続される。外側閉鎖部材50の第1の部分53及び第2の部分54は、たとえば、図19に示されるようなジッパ57を使用して、互いに取り外し可能に接続されてもよい。いくつかの実施形態において、外側閉鎖部材50が、ファスナ、磁石、又は同様のものの使用などの代替の閉鎖方法を備えてもよいことは認識されるべきである。
【0040】
続けて図18及び19を参照すると、外側閉鎖部材50は、ジッパ軌道56を備えてもよく、外側閉鎖部材50の第1の部分53上の第1のジッパ軌道56及び第2の部分54上の第2のジッパ軌道56を有することが分かる。ジッパ57は、外側閉鎖部材50を選択的に開閉するように、ジッパ軌道56の間に接続されてもよい。
【0041】
外側閉鎖部材50が閉鎖部材30に接続される仕方は、それぞれの実施形態において異なってもよい。図19に示される例示的な実施形態において、外側閉鎖部材50の内面52は、外側閉鎖部材50の長さに沿って延在する一対のコネクタストリップ55a、55bを備えるように示されている。
【0042】
図の例示的な実施形態において、第1のコネクタストリップ55aは、外側閉鎖部材50の第1の部分53に沿って延在し、第2のコネクタストリップ55bは、外側閉鎖部材50の第2の部分54に沿って延在する。コネクタストリップ55a、55bは、異なるタイプのファスナ又は接着剤を備えてもよい。図に示される例示的な実施形態において、コネクタストリップ55a、55bは、面ファスナ材料を備えるように示されている。
【0043】
外側閉鎖部材50を利用する実施形態において、閉鎖部材30は、図18及び19に示されるような、外側コネクタ45a、45bを備えてもよい。外側コネクタ45a、45bは、外側閉鎖部材50を閉鎖部材30に固定するために、外側閉鎖部材50のコネクタストリップ55a、55bと取り外し可能に係合するように適合されてもよい。
【0044】
示されるように、第1の外側コネクタ45aは、閉鎖部材30の第1の部分35の外面38上に位置付けられてもよく、第2の外側コネクタ45bは、閉鎖部材30の第2の部分36の外面38上に位置付けられてもよい。よって、閉鎖部材30の第1の外側コネクタ45aは、外側閉鎖部材50の第1のコネクタストリップ55aと取り外し可能に係合してもよく、閉鎖部材30の第2の外側コネクタ45bは、外側閉鎖部材30の第2のコネクタストリップ55bと取り外し可能に係合してもよい。
【0045】
図17A及び17Bに示されるように、いくつかの実施形態において、外側閉鎖部材50はロック可能であってもよい。グロメット60などの開口が、ジッパ軌道56の近くの外側閉鎖部材50上に位置付けられてもよい。グロメット60は、外側閉鎖部材50の第1の部分53又は第2の部分54のいずれかに位置付けられてもよい。さらに、グロメット60の位置決めは、それぞれの実施形態において異なってもよい。グロメット60は、外側閉鎖部材50を開閉するためにジッパ57がどちらの方向に移動するかに応じて、外側閉鎖部材50の頂部に若しくは頂部の近くに、又は、外側閉鎖部材50の底部に若しくは底部の近くに位置付けられる可能性がある。
【0046】
図17Bから分かるように、外側閉鎖部材50は、グロメット60とジッパ57との間に、南京錠又は同様のものなどのロック装置61を挿入することによって、選択的にロックされてもよい。ロック装置61が所定の位置にあるとき、ジッパ57は、外側閉鎖部材50を開けるために移動することができない。ロック装置61が取り外された後にのみ、ジッパ57は、外側閉鎖部材50を開閉するために機能することができる。これは、ある位置へのアクセスを防止するために利用されてもよい。
【0047】
図5A、5B、5D、及び5Eに示すことができるように、外側閉鎖部材50は、収納又は輸送のためのコンパクトな状態を可能とするために、簡単に巻くことができる。外側閉鎖部材50は、面ファスナなどの、ファスナ又は接着材料から構成される外面38上に1つ又は複数のカプラ62を備えてもよい。カプラ62は、図5A、5B、5D、及び5Eに示されるように、外側閉鎖部材50を巻かれた構成で固定するために、コネクタストリップ55a、55bと取り外し可能に係合してもよい。
【0048】
外側閉鎖部材50は、いくつかの実施形態において、その上端部又は下端部にラベル68を備えてもよい。ラベル68は、図5B及び5Cに示されるように、外側閉鎖部材50から延在してもよい。ラベル68は、書かれたものなどの標示69を含んでもよく、又は、ユーザがラベル68上に直接書くことができる空白であってもよい。いくつかの実施形態において、ラベル68は、反射材料又は同様のものから構成されてもよい。ラベル68は、外側閉鎖部材50を識別するために、又は、警告若しくは同様のものなどのメッセージを提供するために、使用されてもよい。
【0049】
E.好ましい実施形態の運用。
本明細書に記載されるシステム及び方法は、さまざまな用途で使用するための再使用可能な閉鎖システム10を提供するために利用されてもよい。たとえば、再使用可能な閉鎖システム10は、テントにドアを作るために利用される可能性がある。或いは、後述するように、再使用可能な閉鎖システム10は、ドアフレーム12に一時的なバリアを作るために使用される可能性がある。さらなる例は、トラック防水シート、衣類、ボートカバー、バックパック、財布及び他のバッグ、靴、テント、温室などによる使用を含むが、これらに限定されるものではない。開閉する必要がある任意の構造又は装置が、本明細書に記載されるシステム及び方法から利益を得ることができる。
【0050】
再使用可能な閉鎖システム10は、これらに限定されないが、たとえば水害、輸送、研磨、床張り、塗装、安全性コンプライアンス、復元、修復、改造、改善、財産管理、絵画、型、製造、歓待、家の修繕、医療、政府、火災損害、設備管理、塵バリア、乾式壁、DIYプロジェクト、解体、格納、コンクリート切断、除去などの、複数の産業及び用途に関連して使用されてもよい。
【0051】
使用時、バッキング部材20は最初、たとえば、バッキング部材20の内面29上の接着剤27の使用によって物体に固定される。次いで、閉鎖部材30は、たとえば、閉鎖部材30の内面39上の内側コネクタ44a、44bをバッキング部材20の外面28上のコネクタ25、26と係合することによって、バッキング部材20に固定されてもよい。
【0052】
バッキング部材20が物体に固定されて、閉鎖部材30がバッキング部材20に固定されると、バッキング部材20及び閉鎖部材30は、必要に応じて切断されてもよい。閉鎖部材30は、バッキング部材20も分離するその第1の部分35及び第2の部分36を分離することによって開けられてもよい。閉鎖部材30は、第1の部分35及び第2の部分36を一緒に引き戻すことによって閉じられてもよい(いくつかの実施形態では、人は閉鎖部材30を離すだけでよく、閉鎖部材30は自然に閉状態に戻る)。磁石40a、40b又は他のファスナは、その閉状態において、閉鎖部材30を取り外し可能に固定する。
【0053】
いくつかの実施形態において、外側閉鎖部材50は、閉鎖部材30に固定されてもよい。これは、閉鎖部材30を閉じ続ける、セキュリティのさらなるレベルを可能にする。外側閉鎖部材50は、ジッパ57を備えてもよい。ジッパ57が開けられると、閉鎖部材30は自由に開閉することができる。ジッパ57が閉じられると、ジッパ57が開けられるまで、閉鎖部材30は分離しない。図17Bに示されるように、外側閉鎖部材50を閉位置にロックするために、ロック装置61が外側閉鎖部材50上のグロメット60とジッパ57との間に接続されてもよい。
【0054】
図7~11は、ドアフレーム12内の戸口などの一時的なバリアを作る例示的な方法を示す。最初に、図7に示されるように、シート13が、ドアフレーム12一面に固定されてもよい。シート13は、任意の複数の仕方で、たとえば、テープ又は同様のものを使用することによって、固定されてもよい。
【0055】
図7に示されるように、シート13が所定の位置にある状態で、バッキング部材20はシート13に固定されてもよい。図8は、シート13の中央線に沿って固定されているバッキング部材20を示す。バッキング部材20は、その内面29の上で接着剤27を介して固定されてもよく、図8に示されるように、接着剤27はシート13に対して接着される。
【0056】
バッキング部材20がシート13上の所定の位置にある状態で、閉鎖部材30は、バッキング部材20に固定されてもよい。図9は、バッキング部材20に固定された閉鎖部材30を示す。閉鎖部材30は一般に、閉鎖部材20をバッキング部材20に取り外し可能に固定するために、バッキング部材20の外面28上の対応するコネクタ25、26と係合する内側コネクタ44a、44bを含む。
【0057】
閉鎖部材30がバッキング部材20に固定された状態で、ユーザは、図10に示されるように、バッキング部材20及び閉鎖部材30を分離するようにシート13の中心線を切断するために、ナイフなどの切断ツール14を利用してもよい。いくつかの実施形態において、シート13はあらかじめ切断されていてもよい。バッキング部材20の中心線19が、切断のためのガイドとして使用されてもよい。
【0058】
シート13、バッキング部材20、及び閉鎖部材30が切断されると、再使用可能な閉鎖システム10は、使用の準備ができている。シート13は、図11に示されるように、広げることによって開けられてもよい。たとえば、シート13が離されることによって、閉じられると、磁石40a、40bは互いに係合し、閉鎖部材30及び相互接続されたバッキング部材20を閉じる。このようにして、たとえば、工事区域に、戸口を簡単に作ることができる。
【0059】
図12~16は、一対のバッキング部材20がシート13の両側に位置付けられた代替の実施形態を示す。図13に示されるように、一対の閉鎖部材30がバッキング部材20に固定されてもよい。この実施形態では、図14に示されるように、シート13は巻き上げることができる。図15に示されるように、巻かれたシート13をドアフレーム12の上に固定するために、マウント64が、ドアフレーム12の上に固定されてもよい。或いは、図16に示されるように、マウント64は、巻かれたシート13の代替の固定点のために、ドアフレーム12の下でシート13に固定されてもよい。
【0060】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的用語及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。本明細書に記載されているものと類似の又は均等の方法及び材料は、再使用可能な閉鎖システムの実施又は試験時に使用できるが、適切な方法及び材料は上に記載されている。本明細書で言及したすべての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、適用法令及び規定によって許可される範囲で、その全体が参照することにより組み込まれる。再使用可能な閉鎖システムは、その精神又は基本的な属性から逸脱しない範囲で、他の特定の形態で具現化することができ、したがって、本実施形態があらゆる点において例示的であり限定的ではないとみなされることが望ましい。説明中に使用されるいずれの見出しも、単なる便宜上のものであり、法的効果又は限定する効果を持たない。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
【国際調査報告】