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特表2022-525225堆積装置、基板への堆積方法、基板構造及び基板支持体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-11
(54)【発明の名称】堆積装置、基板への堆積方法、基板構造及び基板支持体
(51)【国際特許分類】
   B41F 15/08 20060101AFI20220428BHJP
   B41M 1/12 20060101ALI20220428BHJP
   B41F 15/20 20060101ALI20220428BHJP
   H05K 3/12 20060101ALI20220428BHJP
   H05K 3/28 20060101ALI20220428BHJP
   H05K 3/18 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
B41F15/08 303E
B41M1/12
B41F15/20
H05K3/12
H05K3/28 B
H05K3/28 E
H05K3/18 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021555611
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(85)【翻訳文提出日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 EP2019056836
(87)【国際公開番号】W WO2020187399
(87)【国際公開日】2020-09-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510060497
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ イタリア エス. アール. エル.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アントニオリ, フランチェスカ
(72)【発明者】
【氏名】ダクンツォ, マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ガリアッツォ, マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ハダ, ダニエル
【テーマコード(参考)】
2C035
2H113
5E314
5E343
【Fターム(参考)】
2C035AA06
2C035FA30
2C035FA31
2H113AA01
2H113AA06
2H113BA09
2H113BB07
2H113BB09
2H113BB22
2H113BC12
5E314AA24
5E314BB06
5E314CC07
5E314EE09
5E314FF03
5E314FF05
5E314FF06
5E314FF16
5E314FF17
5E314GG26
5E343AA12
5E343AA26
5E343AA33
5E343BB24
5E343BB25
5E343BB72
5E343DD03
5E343DD21
5E343DD25
5E343ER13
5E343FF13
5E343GG20
(57)【要約】
堆積装置(10)は、基板(100)を実質的に垂直な配向で支持するための第1の基板支持体(180)を含む。基板(100)は、第1の主表面(120)と、第1の主表面(120)の反対側にある第2の主表面(130)と、第1の主表面(120)と第2の主表面(130)との間の側面(110)とを有する。堆積装置(10)は、基板(100)が第1の基板支持体(180)によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、基板(100)の側面(110)上に第1の導電性パターン(250)又は第1のレジストマスク(260)を堆積させるための第1の堆積デバイス(190)を含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に垂直な配向で基板を支持するための第1の基板支持体であって、前記基板が、第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間の側面とを有する、第1の基板支持体と、
前記基板が前記第1の基板支持体によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、第1の導電性パターン又は第1のレジストマスクを前記基板の前記側面に堆積させるための第1の堆積デバイスと
を備える、堆積装置。
【請求項2】
前記第1の堆積デバイスが、前記基板の前記側面上に前記第1の導電性パターン及び/又は前記第1のレジストマスクを印刷するように構成された印刷デバイスである、請求項1に記載の堆積装置。
【請求項3】
実質的に水平な配向で前記基板を支持するための第2の基板支持体と、
前記基板が前記第2の基板支持体によって支持されている間に、前記基板の第1の主表面上に第2の導電性パターン又は第2のレジストマスクを堆積させるための第2の堆積デバイスと
を更に備える、請求項1又は2に記載の堆積装置。
【請求項4】
実質的に水平な配向で前記基板を支持するための第3の基板支持体と、
前記基板が前記第3の基板支持体によって支持されている間に、前記基板の前記第2の主表面上に第3の導電性パターン又は第3のレジストマスクを堆積させるための第3の堆積デバイスと
を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の堆積装置。
【請求項5】
前記基板の第1の配向から前記基板の第2の配向に前記基板の前記配向を変更するための第1の配向変更デバイス
を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の堆積装置。
【請求項6】
前記第1の基板支持体が、実質的に垂直な配向で基板のスタックを支持するように構成され、前記実質的に垂直な配向の前記基板のスタックが上部を有し、
前記第1の堆積デバイスは、前記スタックが前記第1の基板支持体によって実質的に垂直な配向に支持されている間に、前記スタックの前記上部に導電性パターン又はレジストマスクを堆積させるように構成される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の堆積装置。
【請求項7】
第1の印刷デバイスと、
前記第1の印刷デバイスの下流にある第1の配向変更デバイスと、
前記第1の配向変更デバイスの下流にある第2の印刷デバイスと、
前記第2の印刷デバイスの下流にある第2の配向変更デバイスと、
前記第2の配向変更デバイスの下流にある第3の印刷デバイスと
を備える、堆積装置。
【請求項8】
基板上への堆積方法であって、
実質的に垂直な配向にある基板を提供することであって、前記基板が、第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間の側面とを有する、基板を提供することと、
前記基板が前記実質的に垂直な配向にある間に、前記基板の前記側面上に第1の導電性パターン又は第1のレジストマスクを堆積させることと
を含む、方法。
【請求項9】
前記基板の前記側面に前記第1の導電性パターン又は前記第1のレジストマスクを堆積させることが、前記基板の前記側面に前記第1の導電性パターン又は前記第1のレジストマスクを印刷することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の主表面上に第2の導電性パターン又は第2のレジストマスクを堆積させることであって、前記第2の導電性パターンの一部が前記第1の導電性パターンの一部と接触するか、又は前記第2のレジストマスクの一部が前記第1のレジストマスクの一部と接触する、第2の導電性パターン又は第2のレジストマスクを堆積させること、並びに
前記第2の主表面上に第3の導電性パターン又は第3のレジストマスクを堆積させることであって、前記第3の導電性パターンの一部が前記第1の導電性パターンの一部と接触するか、又は前記第3のレジストマスクの一部が前記第1のレジストマスクの一部と接触する、第3の導電性パターン又は第3のレジストマスクを堆積させること
のうちの少なくとも1つを更に含む、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の導電性パターンが第1の複数の導電線を含み、第2の導電性パターンが第2の複数の導電線を含み、第3の導電性パターンが第3の複数の導電線を含み、前記第1の複数の導電線の各導電線が、前記第2の複数の導電線の1つの導電線と、前記第3の複数の導電線の1つの導電線とに接触して、前記第1の主表面から前記第2の主表面への電気接続部を形成するか、又は
前記第1のレジストマスクが第1の複数の線状の開口部を含み、第2のレジストマスクが第2の複数の線状の開口部を含み、第3のレジストマスクが第3の複数の線状の開口部を含み、前記第1の複数の線状の開口部の各線状の開口部が、前記第2の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部と、前記第3の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部とに隣接している、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第1の表面と、前記第1の表面の反対側にある第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面との間の側面とを有する基板と、
前記第1の表面を前記第2の表面と接続する複数の電気接続部であって、各電気接続部が、
前記第1の表面上の導電線、
前記側面上の導電線、及び
前記第2の表面上の導電線
を備える、複数の電気接続部と
を備え、
前記側面上の前記導電線が、前記第1の表面上の前記導電線と前記第2の表面上の前記導電線とに接触する、基板構造。
【請求項13】
第1の表面と、前記第1の表面の反対側にある第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面との間の側面とを有する基板と、
レジストマスクと
を備え、前記レジストマスクが、
前記側面の一部を覆う第1のレジストマスク部分であって、第1の複数の線状の開口部を有する第1のレジストマスク部分と、
前記第1の表面の一部を覆う第2のレジストマスク部分であって、第2の複数の線状の開口部を有する第2のレジストマスク部分と、
前記第2の表面の一部を覆う第3のレジストマスク部分であって、第3の複数の線状の開口部を有する第3のレジストマスク部分と
を含み、
前記第1の複数の線状の開口部の各線状の開口部が、前記第2の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部と、前記第3の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部とに隣接する、基板構造。
【請求項14】
基板を実質的に垂直な配向で支持するための基板支持体であって、
実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面である、第1の表面であって、前記第2の位置では、前記第1の表面が実質的に垂直である、第1の表面と、
前記第1の表面に隣接する基板吸引デバイスと
を備える、基板支持体。
【請求項15】
前記第1の位置から前記第2の位置に前記第1の表面を移動させるためのアクチュエータを更に備える、請求項14に記載の基板支持体。
【請求項16】
前記基板を前記第1の表面に押し付けるための力部材を更に含む、請求項14又は15に記載の基板支持体。
【請求項17】
前記基板支持体が、基板のスタックを実質的に垂直な配向で支持するように構成される、請求項14から16のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項18】
堆積装置のための基板支持体であって、
実質的に垂直な配向で基板を受け入れるためのスリットを備えるハウジング
を備える、基板支持体。
【請求項19】
前記スリット内に前記基板を保持するための力部材を更に含む、請求項18に記載の基板支持体。
【請求項20】
実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面である、第1の表面であって、前記第2の位置では、前記第1の表面が実質的に垂直である、第1の表面と、
前記第1の表面に対して基板を付勢するための付勢デバイスであって、前記基板が、第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間の側面とを有する、付勢デバイスと
を備え、
前記基板の前記側面が前記側面上で材料を堆積させるために露出されるように、基板支持体が、前記基板を実質的に垂直な配向で保持するように構成される、基板支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示の実施形態は、基板上に材料を堆積させるための、より具体的には、基板上に導電性パターン又はマスクを堆積させるための堆積装置及び方法に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、基板上に材料を印刷するための、スクリーン印刷装置などの印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 多くの技術的用途は、様々な種類の基板上への材料の堆積を含む。例えば、基板は、ディスプレイ技術で使用される基板、半導体基板、又はプリント基板でありうる。基板は、ガラス基板などの非フレキシブル基板、又はフレキシブル基板でありうる。基板は、スマートウォッチ寸法からディスプレイ製造用の大面積基板までの範囲の様々な可能な寸法を有しうる。
【0003】
[0003] 材料の層は、基板上に堆積させることができ、堆積された層は、堆積された材料のパターンを形成する。パターンを基板上に堆積させるために、スクリーン印刷、物理的気相堆積又は化学気相堆積など、いくつかの堆積技術が使用されうる。いくつかの実施態様では、パターニングされた層は、基板の一部を覆うマスクを使用することによって形成される。
【0004】
[0004] いくつかの用途は、導電性パターンが堆積される基板を含む。そのような導電性パターンは、基板の異なる領域上に堆積された導電性材料を含みうる。導電性パターンは、異なる形状及びサイズを有する複数の導電性部分を含みうる。パターンのいくつかの導電性部分は、更に別の導電性部分によって、パターンの他の導電性部分に接続され、これによって、複雑な構造を有する導電性パターンが生じる可能性がある。
【0005】
[0005] 上記に照らして、パターン構造の基板上への堆積を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 1つの実施形態によれば、堆積装置が提供される。堆積装置は、実質的に垂直な配向(姿勢)で基板を支持するための第1の基板支持体を含む。基板は、第1の主表面と、第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、第1の主表面と第2の主表面との間の側面とを有する。堆積装置は、基板が第1の基板支持体によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、基板の側面上に第1の導電性パターン又は第1のレジストマスクを堆積させるための第1の堆積デバイスを含む。
【0007】
[0007] 更なる実施形態によれば、堆積装置が提供される。堆積装置は、第1の印刷デバイスを含む。堆積装置は、第1の印刷デバイスの下流に第1の配向変更デバイスを含む。堆積装置は、第1の配向変更デバイスの下流に第2の印刷デバイスを含む。堆積装置は、第2の印刷デバイスの下流に第2の配向変更デバイスを含む。堆積装置は、第2の配向変更デバイスの下流に第3の印刷デバイスを含む。
【0008】
[0008] 更なる実施形態によれば、基板上への堆積方法が提供される。この方法は、実質的に垂直な配向にある基板を提供することを含む。基板は、第1の主表面と、第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、第1の主表面と第2の主表面との間の側面とを有する。この方法は、基板が実質的に垂直な配向にある間に、基板の側面上に第1の導電性パターン又は第1のレジストマスクを堆積させることを含む。
【0009】
[0009] 更なる実施形態によれば、基板構造が提供される。基板構造は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1の表面と第2の表面との間の側面とを有する基板を含む。基板構造は、第1の表面を第2の表面と接続する複数の電気接続部を含む。各電気接続部は、第1の表面上の導電線、側面上の導電線、及び第2の表面上の導電線を含む。側面上の導電線は、第1の表面上の導電線と第2の表面上の導電線とに接触する。
【0010】
[0010] 更なる実施形態によれば、基板構造が提供される。基板構造は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1の表面と第2の表面との間の側面とを有する基板を含む。基板表面は、レジストマスクを含む。このレジストマスクは、側面の一部を覆う第1のレジストマスク部分と、第1の複数の線状の開口部を有する第1のレジストマスク部分とを含む。このレジストマスクは、第1の表面の一部を覆う第2のレジストマスク部分と、第2の複数の線状の開口部を有する第2のレジストマスク部分とを含む。このレジストマスクは、第2の表面の一部を覆う第3のレジストマスク部分と、第3の複数の線状の開口部を有する第3のレジストマスク部分とを含む。第1の複数の線状の開口部の各線状の開口部は、第2の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部と、第3の複数の線状の開口部の1つの線状の開口部とに隣接する。
【0011】
[0011] 更なる実施形態によれば、基板を実質的に垂直な配向で支持するための基板支持体が提供される。基板支持体は、第1の表面を含み、第1の表面は、実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面であり、第2の位置では、第1の表面が実質的に垂直である。基板支持体は、第1の表面に隣接する基板吸引デバイスを含む。
【0012】
[0012] 更なる実施形態によれば、堆積装置のための基板支持体が提供される。基板支持体は、実質的に垂直な配向で基板を受け入れるためのスリットを含むハウジングを含む。
【0013】
[0013] 更なる実施形態によれば、基板支持体が提供される。基板支持体は、第1の表面を含み、第1の表面は、実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面であり、第2の位置では、第1の表面が実質的に垂直である。基板支持体は、第1の表面に対して基板を付勢するための付勢デバイスであって、基板が、第1の主表面と、第1の主表面の反対側にある第2の主表面と、第1の主表面と第2の主表面との間の側面とを有する、付勢デバイスを含む。基板支持体は、基板の側面が側面上に材料を堆積させるために露出されるように、基板を実質的に垂直な配向で保持するように構成される。
【0014】
[0014] 実施形態はまた、開示された方法を実行するための装置を対象とし、記載された各方法態様を実行するための装置部分を含む。これらの方法の態様は、ハードウェア構成要素、適切なソフトウェアによってプログラムされたコンピュータ、2つの任意の組み合わせ、又は他の任意の方法によって実行されうる。更に、本開示による実施形態はまた、記載された装置を動作させるための方法を対象とする。記載された装置を動作させるための方法は、装置のあらゆる機能を実行するための方法態様を含む。
【0015】
[0015] 本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより具体的な説明を、実施形態を参照することによって行うことができる。添付の図面は、本開示の実施形態に関連し、以下に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本明細書に記載された実施形態による堆積装置の側面図を示す。
図2a】基板の側面に第1の導電性パターンを有する基板の例を示す。
図2b】基板の側面に第1のレジストマスクを有する基板の例を示す。
図3】a-cは、本明細書に記載された実施形態による堆積装置を示し、堆積装置は、第1の堆積デバイス、第2の堆積デバイス、及び第3の堆積デバイスを含む。
図4a】基板の第1の主表面に第2導電性パターンを有する基板の例を示す。
図4b】基板の第1の主表面に第2のレジストマスクを有する基板の例を示す。
図5a】基板の第2の主表面に第3の導電性パターンを有する基板の例を示す。
図5b】基板の第2の主表面に第3のレジストマスクを有する基板の例を示す。
図6】第1、第2、及び第3の導電性パターンを有する基板の例を示す。
図7】第1、第2、及び第3の導電性パターンを有する基板の例を示す。
図8】本明細書に記載された実施形態による基板構造を示す。
図9】明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
図10】明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
図11】a-bは、基板のスタックの上面図を示す。
図12】本明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
図13】本明細書に記載された実施形態による基板支持体を示す。
図14】a-cは、本明細書に記載された実施形態による基板支持体を示す。
図15】本明細書に記載された実施形態による基板支持体を示す。
図16】a-bは、本明細書に記載された実施形態による基板支持体を示す。
図17】本明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
図18】位置合わせマークを含む基板を示す。
図19】本明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
図20】本明細書に記載された実施形態による堆積装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0016] 本開示の様々な実施形態について、これより詳細に参照する。これらの実施形態の1つ又は複数の実施例が、図中に示されている。以下の図面の説明では、同じ参照番号は同じ構成要素を指す。概して、個々の実施形態に関する相違点のみが説明される。各実施例は、本開示の説明のために提供され、本開示の限定を意味するものではない。更に、1つの実施形態の一部として図示又は説明された特徴は、更に別の実施形態をもたらすために、他の実施形態上で、又は他の実施形態と併せて使用することができる。説明は、そのような修正及び変形を含むことが意図される。
【0018】
[0017] 図1は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10の側面図を示す。
【0019】
[0018] 1つの実施形態によれば、堆積装置10が提供される。堆積装置10は、第1の基板支持体180を含む。第1の基板支持体180は、基板100を実質的に垂直な配向(姿勢)で支持するためのものでありうる。垂直方向は、図1に矢印1で示されている。基板100は、第1の主表面120と、第1の主表面120の反対側にある第2の主表面130と、第1の主表面120と第2の主表面130との間の側面110とを有する。堆積装置10は、第1の堆積デバイス190を含む。第1の堆積デバイス190は、基板100が第1の基板支持体180によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させるためのものでありうる。
【0020】
[0019] 図2a-bは、本明細書に記載される例示的基板100の側面110の上面図を示す。第1の導電性パターン250は、図2aに示される基板100の側面110上に堆積される。図に示されるように、図2aの網掛け部分によって示される第1の導電性パターン250は、複数の導電線252を含みうる。本明細書に記載の第1のレジストマスク260は、図2bに示す基板100の側面110上に堆積される。図示されたように、第1のレジストマスク260は、図2bの網掛け部分によって示されており、複数の線状開口部262を含むことができる。第1のレジストマスク260を含む側面110が、例えばスパッタリング又はメッキによって、導電性材料で被覆される場合、導電線252に類似の導電線が、第1のレジストマスク260の線状の開口部262に形成される。
【0021】
[0020] 例えば、基板100のような、本明細書に記載された基板は、実質的に垂直な配向で提供されうる。基板の実質的な垂直配向は、正確な垂直配向からの小さな偏差、例えば、5%以下又は10%以下、場合によっては15%までの偏差を含む。
【0022】
[0021] 本明細書に記載された基板は、実質的に平坦な又はシート状の基板でありうる。例えば、基板は、ディスプレイ技術で使用される基板、半導体基板、プリント基板、又は基板の2つの表面間に電気接続部を提供することが有益である任意の種類の回路でありうる。基板は、例えば、ガラス基板などの非フレキシブル基板、又はフレキシブル基板でありうる。基板は、スマートウォッチ寸法からディスプレイ製造用の大面積基板までの範囲の様々な可能な寸法を有しうる。
【0023】
[0022] 本明細書に記載の基板は、第1の主表面を有しうる。基板は、第1の主表面の反対側にある第2の主表面を有しうる。「第1の主表面」及び「第2の主表面」という用語は、基板の総面積が、第1の主表面及び第2の主表面のうちの少なくとも1つの面積と実質的に同一であると理解することができる。
【0024】
[0023] 基板は、第1の主表面と第2の主表面との間の側面を有しうる。側面は、第1の主表面と第2の主表面とを接続しうる。側面の面積は、第1の主表面の面積及び第2の主表面の面積よりもはるかに小さい。側面は、第1の主表面と第2の主表面との間の薄いストリップ状(帯状)の表面でありうる。
【0025】
[0024] 基板は、厚さ(例えば、20mm以下、特に5mm以下、より具体的には1mm以下(約0.5mmなど)の厚さ)を有しうる。厚さは、例えば、0.1mm程度の薄さとすることができる。第1の主表面と第2の主表面との間の距離は、基板の厚さに対応しうる。側面は、長さ及び幅を有しうる。長さは幅よりも大きい。側面の幅は、基板の厚さに対応しうる。例えば、側面の幅は、5mm以下、より具体的には1mm以下、例えば約0.5mmでありうる。
【0026】
[0025] 第1の堆積デバイス190、又はその少なくともその一部は、第1の基板支持体180の上方に配置されうる。基板100が第1の基板支持体180によって支持されている間、側面110は、基板100の上部に位置しうる。第1の堆積デバイス190は、第1の導電性パターン250を上から側面110上に堆積させるように配置されうる。
【0027】
[0026] 本明細書に記載されるような導電性パターン、例えば、第1の導電性パターン250、第2の導電線パターン450又は第3の導電線パターン550は、複数の導電線を含みうる。複数の導電線は、例えば、1mmあたり10本以上の線を含みうる。複数の導電線は、第1の導電線を含みうる。複数の導電線は、第2の導電線を含みうる。
【0028】
[0027] 第1の導電線は、第2の導電線と実質的に平行でありうる。「実質的に平行」という用語は、互いに対して0度から15度の角度を有する導電線を含む。また、複数の導電線は、複数の実質的に平行な線でありうる。他の実施形態では、導電線は、実質的に平行でなくてもよい。導電性パターンは、互いに対して角度、例えば、20度以上の角度を有する導電線を含むことができる。
【0029】
[0028] 本明細書に記載の実施形態によれば、導電性パターンは、基板上に印刷されうる。印刷は、例えばスパッタリングのような他の堆積技術と比較して、より厚い導電性パターンをもたらす。より厚い導電性パターンは、より信頼性が高い、すなわち、電気的及び機械的により安定した電気接続部が形成できるという利点を提供する。厚さを更に増加させるために、複数のパスを適用することができる。本明細書に記載される導電性パターンは、20μm以下及び/又は0.5μm以上の厚さを有しうる。例えば、厚さは3μm以上とすることができる。
【0030】
[0029] 更に、印刷は、印刷されたパターンが基板に対して良好な接着を有するという利点を提供する。
【0031】
[0030] 本明細書に記載される第1の導電性パターン250は、導電線252を含みうる。導電線252は、側面110の第1のエッジ領域から側面110の第2のエッジ領域まで延びうる。第1のエッジ領域は、第1の主表面120に隣接しうる。第1のエッジ領域は、側面110が第1の主表面120と接触する領域でありうる。第2のエッジ領域は、第1のエッジ領域の反対側にありうる。第2のエッジ領域は、第2の主表面130に隣接しうる。第2のエッジ領域は、側面110が第2の主表面130と接触する領域でありうる。
【0032】
[0031] いくつかの実施態様では、導電線252は、第1の主表面120及び第2の主表面130の少なくとも1つに対して実質的に直角でありうる。「実質的に直角」という用語は、90度の角度及びそこからの小さな偏差、例えば75度から105度の角度を含む。他の実施態様では、導電線252は、第1の主表面及び第2の主表面のうちの少なくとも1つに対してある角度、例えば、70度以下の角度でありうる。本明細書に記載される第1の導電性パターン250は、複数の導電線を含みうる。複数の導電線の各導電線252は、側面110の第1のエッジ領域から側面110の第2のエッジ領域まで延びうる。各導電線252は、例えば、第1の主表面120及び第2の主表面130の少なくとも1つに対して実質的に直角でありうる。
【0033】
[0032] 本明細書に記載される導電線、例えば、第1の導電性パターン250、第2の導電性パターン450、又は第3の導電性パターン550の導電線は、200μm以下及び/又は5μm以上の線幅を有しうる。例えば、レーン幅は20~80μmでありうる。導電線は、500μm以下及び/又は50μm以上の線長、例えば、約100μmの線長を有しうる。
【0034】
[0033] 本明細書に記載の第1のレジストマスク260、第2のレジストマスク460、又は第3のレジストマスク560などのレジストマスクは、基板の1つ又は複数の部分を覆いうる。基板の1つ又は複数の他の部分は、レジストマスクによって覆われなくてもよい。レジストマスクは、パターンの形態に成形されうる。パターンは、基板上に堆積される導電性材料のターゲットパターンの「ネガ像」でありうる。例えば、レジストマスクは、複数の線の形態に成形された複数の開口部を有しうる。複数の線は、基板上に堆積されるターゲットパターンに対応しうる。レジストマスクが基板上に堆積された後、レジストマスクを含む基板は、基板上に導電性材料を堆積させるために、例えば、スパッタリング又はメッキプロセスで、被覆されうる。導電性材料は、レジストマスク上、及びレジストマスクによって覆われていない基板の部分上に堆積される。レジストマスクによって覆われた基板の部分上には、導電性材料は堆積されない。その観点から、導電性材料は、レジストマスクの形状によって決定されるターゲットパターンの形態で、基板上に堆積されうる。堆積プロセスの後に、レジストマスクは、例えば、化学的除去プロセスにおいて、基板から除去されうる。上部に形成された導電性材料のターゲットパターンを有する基板が提供される。
【0035】
[0034] 本明細書に記載のレジストマスクは、レジストマスク内に複数の線状開口部、例えば、薄いストリップ又はスリットの形状を有する開口部を含みうる。レジストマスクの複数の線状開口部は、レジストマスクを用いて基板上に堆積される導電性パターンの複数の線に対応しうる。複数の線状の開口部は、例えば、1mm当たり10個以上の線状の開口部を含みうる。複数の線状の開口部は、第1の線状の開口部又はスリットを含みうる。複数の線状の開口部は、第2の線状の開口部又はスリットを含みうる。第1の線状開口部は、第2の線状開口部と実質的に平行でありうる。複数の線状開口部は、複数の実質的に平行な線状開口部でありうる。あるいは、線状の開口部は、互いに対してある角度、例えば、20度以上の角度でありうる。
【0036】
[0035] 本明細書に記載の第1のレジストマスク260は、線状の開口部262又はスリットを含みうる。線状の開口部262は、本明細書に記載されるように、側面110の第1のエッジ領域から、本明細書に記載されるように、側面110の第2のエッジ領域まで延びうる。線状の開口部262は、第1の主表面120及び第2の主表面130の少なくとも1つに対して実質的に直角でありうる。あるいは、線状の開口部262は、第1の主表面120及び第2の主表面130の少なくとも1つに対してある角度、例えば70度以下の角度でありうる。
【0037】
[0036] 本明細書に記載の第1のレジストマスク260は、複数の線状の開口部を含みうる。複数の線状の開口部の各線状の開口部262は、側面110の第1のエッジ領域から側面110の第2のエッジ領域まで延びうる。各線状の開口部262は、第1の主表面及び第2の主表面の少なくとも1つに対して実質的に直角でありうる。
【0038】
[0037] 第1の堆積デバイス190は、印刷デバイスを含んでもよく、又は印刷デバイスであってもよい。第1の堆積デバイス190は、第1の導電性パターン250及び/又は第1のレジストマスク260を基板の側面110上に印刷するように構成されうる。第1の堆積デバイスは、スクリーン印刷デバイスでありうる。第1の堆積デバイスは、スクリーン印刷のためのスクリーンを含みうる。スクリーンは、第1の基板支持体180の上方に配置されうる。第1の堆積デバイス190は、スクリーンを通して印刷材料を付勢することによって、第1の導電性パターン250及び/又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に印刷するように構成されうる。第1の導電性パターン250(又は第2の導電性パターン450若しくは第3の導電性パターン550、又は本明細書に記載の任意の他の導電性パターン)を印刷するために、スクリーンを通して付勢される印刷材料は、導電性材料、例えば、銀又は銅インクなどの導電性インク又はペースト、又は任意の他の種類の導電性スクリーン印刷材料でありうる。第1のレジストマスク260(又は本明細書に記載されるような第2のレジストマスク460又は第3のレジストマスク560)を印刷するために、スクリーンを通して付勢される印刷材料は、絶縁材料、例えば、ポリマーでありうる。
【0039】
[0038] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、基板上に導電性材料を堆積させるための層堆積デバイスを含みうる。層堆積デバイスは、第1のレジストマスク260を含む基板100の少なくとも側面110上に導電性材料を堆積させるように構成されうる。層堆積デバイスは、例えば、スパッタリングデバイス又はメッキデバイスでありうる。
【0040】
[0039] 図3a-cは、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。堆積装置10は、第1の堆積デバイス190と、第2の堆積デバイス330と、第3の堆積デバイス370とを含む。堆積装置10は、第1の基板支持体180と、第2の基板支持体320と、第3の基板支持体360とを含む。図3aに示されるように、基板100は、実質的に水平な配向で第2の基板支持体320によって支持されうる。基板100の第1の主表面120は上方を向くことができる。第2の堆積デバイス330は、基板100の第1の主表面120上に第2の導電性パターン又は第2のレジストマスクを堆積させることができる。基板100は、第2の基板支持体320から第3の基板支持体360まで移動させることができる。図3bに示すように、基板100は、実質的に水平な配向で第3の基板支持体360によって支持することができる。基板100の第2の主表面130は、上方を向くことができる。第3の堆積デバイス370は、基板100の第2の主表面130上に第3の導電性パターン又は第3のレジストマスクを堆積させることができる。基板100は、第3の基板支持体360から第1の基板支持体180まで移動させることができる。第1の堆積デバイス190は、第1の導電性パターン250を基板100の側面110上に堆積させることができる。
【0041】
[0040] 図4a-bは、例示的な基板100の第1の主表面120の上面図を示す。本明細書に記載される第2の導電性パターン450は、図4aに示される第1の主表面120上に堆積される。図示されたように、図4aに網掛け部分によって示される第2の導電性パターン450は、複数の導電線452を含むことができる。本明細書に記載の第2のレジストマスク460は、図4bに示す第1の主表面120上に堆積される。図示されたように、第2のレジストマスク460は、図4bの網掛け部分によって示されており、複数の線状開口部462を含むことができる。
【0042】
[0041] 図5a-bは、例示的な基板100の第2の主表面130の上面図を示す。図5aに示される第2の主表面130上には、複数の導電線552を含む第3の導電性パターン550が堆積される。図5bに示す第2の主表面130上には、複数の線状の開口部562を含む第3のレジストマスク560が堆積される。
【0043】
[0042] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を基板100の第1の主表面120上に堆積させるための第2の堆積デバイス330を含みうる。第2の導電性パターン450の一部は、第1の導電性パターン250の一部と接触しうる。第2のレジストマスク460の一部は、第1のレジストマスク260の一部と接触しうる。
【0044】
[0043] 第2の堆積デバイス330は、印刷デバイス、特にスクリーン印刷デバイスを含んでもよく、又は印刷デバイスであってもよい。第2の堆積デバイス330は、第2の導電性パターン450及び/又は第2のレジストマスク460を基板100の第1の主表面120上に印刷するように構成されうる。
【0045】
[0044] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、第2の基板支持体320を含みうる。第2の基板支持体320は、基板100を実質的に水平な配向で支持するように構成されうる。第2の堆積デバイス330は、基板100が第2の基板支持体320によって支持されている間に、第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を、基板100の第1の主表面120上に堆積させるように配置されうる。
【0046】
[0045] 本明細書に記載の第2の導電性パターン450は、導電線452を含みうる。導電線452は、導電線452の第1の端部から導電線452の第2の端部まで延びうる。導電線452の第1の端部は、第1の主表面120が側面110と接触する領域に位置しうるか、又はその領域に隣接しうる。第2の導電性パターン450の導電線452は、第1の導電性パターン250の導電線252と接触しうる。電流は、導電線452から導電線252に、又はその逆に流れうる。導電線452は、導電線252とともに、第1の主表面120から側面110への電気接続部を形成しうる。第2の導電性パターン450は、複数の導電線を含みうる。複数の導電線は、実質的に平行な導電線又は互いに対してある角度をなす導電線でありうる。複数の導電線の各導電線452は、導電線452の第1の端部から導電線452の第2の端部まで延びうる。各導電線452の第1の端部は、第1の主表面120が側面110と接触する領域に位置しうるか、又はその領域に隣接しうる。複数の導電線の各導電線452は、第1の導電性パターン250の対応する導電線252に接触しうる。側面110と第1の主表面120との間には複数の電気接続部が形成されうる。
【0047】
[0046] 本明細書に記載の第2のレジストマスク460は、線状の開口部462又はスリットを含みうる。線状の開口部462は、線状の開口部462の第1の端部から線状の開口部462の第2の端部まで延びうる。線状の開口部462の第1の端部は、第1の主表面120が側面110と接触する領域に位置しうるか、又はその領域に隣接しうる。第2のレジストマスク460の線状開口部462の第1の端部は、第1のレジストマスク260の線状開口部262の端部に隣接しうる。第1のレジストマスク260を含む側面110と第2のレジストマスク460を含む第1の主表面120とが導電性材料で被覆された後に、第1のレジストマスク260の線状の開口部262に導電線が形成され、第2のレジストマスク460の線状の開口部462に導電線が形成され、2つの導電線は、2つの導電線の間に電流が流れることができるように、互いに接触する。第2のレジストマスク460は、複数の線状の開口部を含みうる。複数の線状の開口部は、互いに実質的に平行であってもよく、又は互いに対してある角度をなしていてもよい。複数の線状の開口部の各線状の開口部462は、線状の開口部462の第1の端部から線状の開口部462の第2の端部まで延びうる。各線状の開口部462の第1の端部は、第1の主表面120が側面110と接触する領域に位置してもよく、又は隣接してもよい。第2のレジストマスク460の各線状の開口部462の第1の端部は、第1のレジストマスク260の対応する線状の開口部262の端部に隣接するか、又は連通してもよい。
【0048】
[0047] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、基板100の第2の主表面130上に第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を堆積させるための第3の堆積デバイス370を含みうる。第3の導電性パターン550の一部は、第1の導電性パターン250の一部と接触しうる。第3のレジストマスク560の一部は、第1のレジストマスク260の一部と接触しうる。
【0049】
[0048] 第3の堆積デバイス370は、印刷デバイス、特にスクリーン印刷デバイスを含んでもよく、又は印刷デバイスでありうる。第3の堆積デバイス370は、基板100の第2の主表面130上に第3の導電性パターン550及び/又は第3のレジストマスク560を印刷するように構成されうる。
【0050】
[0049] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、第3の基板支持体360を含みうる。第3の基板支持体360は、基板100を実質的に水平な配向で支持するように構成されうる。第3の堆積デバイス370は、基板100が第3の基板支持体360によって支持されている間に、第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を基板100の第2の主表面130上に堆積させるように配置されうる。
【0051】
[0050] 本明細書に記載の第3の導電性パターン550は、導電線552を含みうる。導電線552は、導電線552の第1の端部から導電線552の第2の端部まで延びうる。導電線552の第1の端部は、第2の主表面130が側面110と接触する領域に位置しうるか、又はその領域に隣接しうる。
【0052】
[0051] 第3の導電性パターン550の導電線552は、第1の導電性パターン250の導電線252と接触しうる。第1の導電性パターン250の導電線252は、本明細書に記載されるように、第2の導電性パターン450の導電線452と接触しうる。導電線452は、導電線252及び導電線552とともに、側面110を介して、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部を形成しうる。その観点から、本明細書に記載される実施形態は、電気接続部を確立するために、基板100に抜き孔又はビアを必要とせずに、第1の主表面120と第2の主表面130との間に電気接続部を形成することができるという利点を提供する。
【0053】
[0052] 本明細書に記載の第1の導電性パターン250は、第1の複数の導電線を含みうる。第2の導電性パターン450は、第2の複数の導電線を含みうる。第3の導電性パターン550は、第3の複数の導電線を含みうる。第1の複数の導電線の各導電線252は、第2の複数の導電線の導電線452と、第3の複数の導電線の導電線552とを接触させて、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部を形成しうる。その観点から、本明細書に記載の実施形態は、電気接続部を確立するために、基板100に抜き孔又はビアを必要とせずに、第1の主表面120と第2の主表面130との間に複数の電気接続部を形成することができるという利点を提供する。
【0054】
[0053] 本明細書に記載の第3のレジストマスク560は、線状の開口部562又はスリットを含みうる。線状の開口部562は、線状の開口部562の第1の端部から線状の開口部562の第2の端部まで延びうる。線状の開口部562の第1の端部は、第2の主表面130が側面110と接触する領域に位置してもよく、又は隣接してもよい。第3のレジストマスク560の線状開口部562の第1の端部は、第1のレジストマスク260の線状開口部262の端部に隣接しうる。第1のレジストマスク260の線状の開口部262は、本明細書に記載されるように、第2のレジストマスク460の線状の開口部462に隣接しうる。第1のレジストマスク260を含む側面110の後に、第2のレジストマスク460を含む第1の主表面120及び第3のレジストマスク560を含む第2の主表面130が、導電性材料で被覆され、第1のレジストマスク260の線状の開口部262に導電線が形成され、第2のレジストマスク460の線状の開口部462に導電線が形成され、第3のレジストマスク560の線状の開口部562に導電線が形成される。3本の導電線は、側面110を介して、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部を形成する。
【0055】
[0054] 本明細書に記載の第1のレジストマスク260は、第1の複数の線状の開口部を含みうる。第2のレジストマスク460は、第2の複数の線状の開口部を含みうる。第3のレジストマスク560は、第3の複数の線状の開口部を含みうる。第1の複数の線状の開口部の各線状の開口部262は、第2の複数の線状の開口部のうち線状の開口部462と第3の複数の線状の開口部のうち線状の開口部562と隣接していてもよく、又は連通していてもよい。線状の開口部262内並びに隣接する線状の開口部462及び562内に導電性材料が堆積されると、側面110を介して、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部が形成される。これに照らして、第1のレジストマスク260を含む側面110、第2のレジストマスク460を含む第1の主表面120、及び第3のレジストマスク560を含む第2の主表面130を導電性材料で被覆することにより、第1の主表面120から第2の主表面130への複数の電気接続部が形成される。
【0056】
[0055] 図6から図7は、本明細書に記載の実施形態による基板構造600を示す。図6は、第1の主表面120上に第2の導電性パターン450を、第2の主表面130上に第3の導電性パターン550を堆積させた後に、側面110上に第1の導電性パターン250を堆積させることから生じる基板構造600の一例を示す。図7は、第2の導電性パターン450及び第3の導電性パターン550を堆積させる前に、第1の導電性パターン250を堆積させることから生じる基板構造600の一例を示す。図6図7に示されるように、第1の導電性パターン250の導電線252が、側面110上に堆積される。第2の導電性パターン450の導電線452が、第1の主表面120上に堆積される。第3の導電性パターン550の導電線552が、第2の主表面130上に堆積される。導電線252は、導電線452と導電線552とに接触する。導電線252は、導電線452及び導電線552とともに、側面110を介して、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部を提供する。その観点から、本明細書に記載される実施形態は、基板100を貫通する抜き孔の形成を回避しつつ、第1の主表面120から第2の主表面130への電気接続部を提供できるという利点を提供する。
【0057】
[0056] 図8は、本明細書に記載の実施形態による基板構造600を示す。基板構造600は、第1の主表面120と第2の主表面130との間の複数の電気接続部を含む。各電気接続部は、第1の主表面120上の導電線452と、側面110上の導電線252と、第2の主表面130上の導電線552とを含む。側面110上の導電線252は、第1の主表面120上の導電線452と第2の主表面130上の導電線552とに接触する。
【0058】
[0057] 図9は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。図9において、基板は左から右に処理される。堆積装置10は、複数の基板を収納するための収納ユニット910、例えばカセットを含む。堆積装置10は、例えば、基板100の第1の主表面120上に第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を堆積させるための、本明細書に記載されるような第2の堆積デバイス330を含む。堆積装置10は、第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を検査するための検査デバイス912、例えば光学検査デバイスを含む。堆積装置10は、第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を乾燥させるための乾燥デバイス914を含む。堆積装置10は、例えば、基板100を第1の水平配向から第2の水平配向まで約180度反転させるための、配向変更デバイス916を含む。
【0059】
[0058] 図9に示す堆積装置10は、例えば、基板100の第2の主表面130上に第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を堆積させるための、本明細書に記載の第3の堆積デバイス370を含む。堆積装置10は、第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を検査するための検査デバイス922、例えば光学検査デバイスを含む。堆積装置10は、第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を乾燥させるための乾燥デバイス924を含む。堆積装置10は、例えば、基板100を水平配向から垂直配向まで約90度反転させるための、配向変更デバイス926を含む。
【0060】
[0059] 図9に示される堆積装置10は、例えば、基板100の側面110上に第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を堆積させるための、本明細書に記載されるような第1の堆積デバイス190を含む。堆積装置10は、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を検査するための検査デバイス932、例えば光学検査デバイスを含む。堆積装置10は、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を乾燥させるための乾燥デバイス934を含む。
【0061】
[0060] 図9に示される堆積装置10は、例示の目的で示された例示的な実施形態である。図9に示す構成要素のいくつかは省略することができる。例えば、記憶ユニット910、検査デバイス912、922、932、乾燥デバイス914、924、934は、オプションの構成要素であり、省略することができる。更に、堆積装置10は、基板をアンローディング(取り外し)するためのアンローディングユニットのような、図9には示されていない付加的な構成要素を含むことができる。更に、基板の表面処理の順序も例示的であり、例えば、最初に側面に印刷を行い、次に2つの主表面に印刷を行うことによって、又は用途に応じて任意の他の順序で変更することができる。
【0062】
[0061] 本明細書に記載されるような堆積装置10は、基板100の配向を、基板の第1の配向から基板の第2の配向に変更するための、第1の配向変更デバイス、例えば、図9に示される配向変更デバイス926を含みうる。第1の配向変更デバイスは、基板100の配向を約90度の角度だけ変更するように構成されうる。第1の配向変更デバイスは、基板100の配向を、実質的に垂直な配向から実質的に水平な配向、及び/又は実質的に水平な配向から実質的に垂直な配向に変更するように構成されうる。「実質的に水平」という用語は、5度以下、10度以下、又は場合によっては15度までの角度だけ、正確な水平性からずらすことができる基板配向を含む。
【0063】
[0062] 本明細書に記載される堆積装置10は、基板100の配向を変更するための、第2の配向変更デバイス、例えば、図9に示される配向変更デバイス916を含みうる。第2の配向変更デバイスは、基板100の配向を約180度の角度だけ変更するように構成されうる。第2の配向変更デバイスは、第1の実質的に水平な配向から第2の実質的に水平な配向に基板100の配向を変更するために構成されうる。第1の実質的に水平な配向では、基板100の第1の主表面120が上方を向くようにしてもよい。第2の実質的に水平な配向では、基板100の第2の主表面130が上方を向くようにしてもよい。
【0064】
[0063] 第1の配向変更デバイスは、第1の堆積デバイス190の上流に配置されうる。第2の配向変更デバイスは、第1の配向変更デバイスの上流に配置されうる。
【0065】
[0064] 「上流」及び「下流」という用語は、堆積装置10の処理方向又は処理フローに対して定義される。
【0066】
[0065] いくつかの実施態様では、基板の2つの主表面には、最初に導電性パターンが設けられ、続いて、基板の側面をパターニングする。基板100は、基板100の第1の実質的に水平な配向で第1の主表面120上に導電性パターンを堆積させ、続いて基板100を反転させ、続いて、基板100の第2の実質的に水平な配向で第2の主表面130上に導電性パターンを堆積させ、続いて、基板100の配向を約90度変更し、続いて、基板100の実質的に垂直な配向で側面110上に導電性パターンを堆積させることによって処理されうる。
【0067】
[0066] 他の実施態様では、基板の表面は、異なる順序で処理されうる。例えば、基板100は、基板100の第1の実質的に水平な配向で第1の主表面120上に導電性パターンを堆積させ、続いて、基板100の配向を約90度変更し、続いて、基板100の実質的に垂直な配向で側面110上に導電性パターンを堆積させ、続いて、基板100の配向を更に90度変更し、続いて、基板100の第2の実質的に水平な配向で第2の主表面130上に導電性パターンを堆積させることによって処理されうる。基板の表面を処理する任意の他の順序も可能である。同じことが、基板の表面にレジストマスクを堆積させる順序に当てはまる。
【0068】
[0067] 図10は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。
【0069】
[0068] 本明細書に記載の第1の基板支持体180は、基板のスタック(積重体、積層体)1010を実質的に垂直な配向で支持するように構成されうる。実質的に垂直な配向の基板のスタック1010は、上部1012を有しうる。第1の堆積デバイス190は、基板のスタック1010が、第1の基板支持体180によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、基板のスタック1010の上部1012に導電性パターン1150又はレジストマスク1160を堆積させる(特に印刷する)ように構成されうる。
【0070】
[0069] 基板のスタック1010の上面図を示す図11aは、基板のスタック1010の上部1012の導電性パターン1150(網掛けされている)の一例を示す。図11bは、基板のスタック1010の上部1012のレジストマスク1160(網掛けされている)の一例を示す。
【0071】
[0070] 本明細書に記載の基板のスタック1010は、2つ、3つ、4つ、5つ、又はそれ以上の基板を含みうる。基板のスタック1010は、本明細書に記載の基板100を含みうる。基板のスタックは、例えばクランプするデバイスによって、一緒に保持することができる。
【0072】
[0071] 基板のスタック1010は、複数のセパレータを含むことができる。各セパレータは、基板のスタック1010の2つの隣接する基板の間に配置することができる。各セパレータは、シート状のセパレータとすることができる。例えば、各セパレータは、1枚の紙でありうる。スタック内の基板間にセパレータを設けることには、いくつかの利点がある。例えば、完全に印刷された線の数を増加させることができ、基板の摺動を容易にして基板の位置合わせをより容易にすることができ、セパレータは基板間の軟質層として作用して粒子の発生を減少させることができ、セパレータは印刷材料の乾燥又は硬化後の基板の分離を容易にする。
【0073】
[0072] 基板のスタック1010の各基板は、第1の主表面、第2の主表面、及び第1の主表面と第2の主表面との間の側面を有しうる。基板のスタック1010は、第1の基板支持体によって実質的に垂直な配向で支持されるが、基板のスタック1010における各基板の側面は、基板のスタック1010の上部にありうる。基板のスタック1010の上部1012は、基板のスタック1010内の基板の側面を含んでもよく、又はその側面によって形成されてもよい。
【0074】
[0073] 導電性パターン1150又はレジストマスク1160は、基板のスタック1010の複数の基板又はすべての基板の側面上に堆積されうる。基板のスタック1010は、本明細書に記載の基板100を含みうる。基板のスタック1010は、第2の基板を含みうる。導電性パターン1150又はレジストマスク1160の第1の部分は、基板100の側面110上に堆積されうる。例えば、導電性パターン1150の第1の部分は、本明細書に記載の第1の導電性パターン250であり、又はレジストマスク1160の第1の部分は、本明細書に記載の第1のレジストマスク260でありうる。導電性パターン1150又はレジストマスク1160の第2の部分は、第2の基板の側面上に堆積されうる。その観点から、本明細書に記載の実施形態は、複数の基板の側面に、単一の処理サイクルで導電性パターン又はレジストマスクを設けることができるという利点を提供する。堆積装置のスループットを向上させることができる。
【0075】
[0074] 導電性パターン1150は、複数の導電線1152を含みうる。複数の導電線の各導電線1152は、基板のスタック1010の基板の複数の側面を横切って延びうる。レジストマスク1160は、複数の線状の開口部1162を含みうる。複数の線状の開口部の各線状の開口部1162は、基板のスタック1010の基板の複数の側面を横切って延びうる。
【0076】
[0075] 基板のスタック1010上に導電性パターン1150又はレジストマスク1160を堆積した後に、基板のスタック1010の基板は、更に1つずつ処理されうる。例えば、基板100は、基板のスタック1010から単一の基板として取り出すことができる。その際、基板100は、基板のスタック1010上に導電性パターン1150又はレジストマスク1160が堆積することから生じる第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を含む。基板100が基板のスタック1010から取り出された後に、基板100の第1の主表面120に、本明細書に記載の第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を設けることができる。基板100の第2の主表面130には、本明細書に記載の第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を設けることができる。
【0077】
[0076] 図12は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。
【0078】
[0077] 更なる実施形態によれば、堆積装置10が提供される。堆積装置は、第1の印刷デバイス1210を含む。堆積装置10は、第1の印刷デバイスの下流に第1の配向変更デバイス1220を含む。堆積装置10は、第1の配向変更デバイスの下流に第2の印刷デバイス1230を含む。堆積装置10は、第2の印刷デバイスの下流に第2の配向変更デバイス1240を含む。堆積装置10は、第2の配向変更デバイスの下流に第3の印刷デバイス1250を含む。
【0079】
[0078] 「上流」及び「下流」という用語は、堆積装置10の処理方向又は処理フローに対して定義される。例えば、第1の配向変更デバイス1220が第1の印刷デバイス1210の下流にあるということは、基板が第1の印刷デバイス1210によって処理され、その後、第1の配向変更デバイス1220に転送され、第1の配向変更デバイス1220によって処理されるように、第1の配向変更デバイス1220が第1の印刷デバイス1210に対して配置されるという意味で理解することができる。
【0080】
[0079] 本明細書に記載されるように、基板100の第1の主表面120、第2の主表面130、及び側面110は、異なる順序で処理されてもよい。例えば、側面に導電性パターンが設けられる前に、基板の2つの主表面に導電性パターンが設けられる実施態様では、第1の印刷デバイス1210は、本明細書に記載の第2の堆積デバイス330であり、第2の印刷デバイス1230は、本明細書に記載の第3の堆積デバイス370であり、第3の印刷デバイス1250は、本明細書に記載の第1の堆積デバイス190でありうる。別の実施態様では、側面110は、第1の主表面120と第2の主表面130の処理の間に処理されうる。そのような実施態様では、第1の印刷デバイス1210は、本明細書に記載の第2の堆積デバイス330であり、第2の印刷デバイス1230は、本明細書に記載の第1の堆積デバイス190であり、第3の印刷デバイス1250は、本明細書に記載の第3の堆積デバイス370でありうる。
【0081】
[0080] 基板の表面が処理される順序に応じて、第1の配向変更デバイスは、基板の配向を約90度又は約180度変更するように構成されうる。第1の配向変更デバイスは、本明細書に記載されるように、基板100の配向を、実質的に垂直な配向から実質的に水平な配向に、又は実質的に水平な配向から実質的に垂直な配向に変更するように構成されうる。第1の配向変更デバイスは、本明細書に記載されるように、基板100の配向を第1の実質的に水平な配向から第2の実質的に水平な配向に変更するように構成されうる。
【0082】
[0081] 同様に、基板の表面が処理される順序に応じて、第2の配向変更デバイスは、基板の配向を約90度又は約180度変更するように構成されうる。第2の配向変更デバイスは、本明細書に記載されるように、実質的に垂直な配向から実質的に水平な配向に、又は実質的に水平な配向から実質的に垂直な配向に基板100の配向を変更するように構成されうる。第2の配向変更デバイスは、本明細書に記載されるように、基板100の配向を第1の実質的に水平な配向から第2の実質的に水平な配向に変更するように構成されうる。
【0083】
[0082] 第1の配向変更デバイス及び第2の配向変更デバイスのうちの少なくとも1つは、基板100の配向を、実質的に垂直な配向から実質的に水平な配向に、又は実質的に水平な配向から実質的に垂直な配向に変更するように構成されうる。
【0084】
[0083] 第1の印刷デバイス、第2の印刷デバイス、及び/又は第3のパターン堆積デバイスは、スクリーン印刷デバイスでありうる。
【0085】
[0084] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、第1の印刷デバイス1210に関連付けられた基板支持体を含みうる。堆積装置10は、第2の印刷デバイス1230に関連付けられた基板支持体を含みうる。堆積装置10は、第3の印刷デバイス1250に関連する基板支持体を含みうる。
【0086】
[0085] 本明細書に記載される実施形態による堆積装置10は、垂直に配向された基板支持体を含みうる。「垂直に配向基板支持体」という用語は、本明細書に記載される際に、基板を実質的に垂直な配向で支持するように構成された基板支持体を指す。第1の印刷デバイス1210に関連する基板支持体、第2の印刷デバイス1230に関連する基板支持体、及び第3の印刷デバイス1250に関連する基板支持体のうちの少なくとも1つは、垂直に配向された基板支持体でありうる。
【0087】
[0086] 堆積装置10は、少なくとも1つの水平に配向された基板支持体、例えば、1つの水平に配向された基板支持体又は2つの水平に配向された基板支持体を含みうる。「水平に配向された基板支持体」という用語は、本明細書に記載される際に、基板を実質的に水平な配向で支持するように構成された基板支持体を指す。第1の印刷デバイス1210に関連する基板支持体、第2の印刷デバイス1230に関連する基板支持体、及び第3の印刷デバイス1250に関連する基板支持体のうちの少なくとも1つは、水平に配向された基板支持体でありうる。
【0088】
[0087] 更なる実施形態によれば、基板上への堆積方法が提供される。この方法は、基板100を実質的に垂直な配向に提供することを含む。第1の基板は、第1の主表面120と、第1の主表面120の反対側にある第2の主表面130と、第1の主表面120と第2の主表面130との間の側面110とを有する。この方法は、第1の基板が実質的に垂直な配向にある間に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させることを含む。
【0089】
[0088] 第1の導電性パターン250及び/又は第1のレジストマスク260は、本明細書に記載されるように、第1の堆積デバイス190によって側面110上に堆積されうる。
【0090】
[0089] 基板100は、本明細書に記載されるように、第1の基板支持体180によって実質的に垂直な配向で提供又は支持されうる。
【0091】
[0090] 第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させることは、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に印刷することを含みうる。
【0092】
[0091] 本明細書に記載の実施形態による方法は、第2の導電性パターン450又は第2のレジストマスク460を第1の主表面120上に堆積する、例えば印刷することを含みうる。この場合、第2の導電性パターン450の一部が第1の導電性パターン250の一部と接触するか、又は第2のレジストマスク460の一部が第1のレジストマスク260の一部と接触する。第2の導電性パターン450は、本明細書に記載されるように、第2の堆積デバイス330によって堆積されうる。第2の導電性パターン450は、基板100が、例えば、本明細書に記載されるように、第2の基板支持体320によって、実質的に水平な配向で保持されている間に堆積されてもよい。
【0093】
[0092] 本明細書に記載の実施形態による方法は、第2の主表面130上に第3の導電性パターン550又は第3のレジストマスク560を堆積する、例えば印刷することを含みうる。この場合、第3の導電性パターン550の一部は、第1の導電性パターン250の一部に接触するか、又は第3のレジストマスク560の一部は、第1のレジストマスク260の一部に接触する。第3の導電性パターン550は、本明細書に記載されるように、第3の堆積デバイス370によって第2の主表面130上に堆積されうる。第3の導電性パターン550は、基板100が、例えば、本明細書に記載されるような第3の基板支持体360によって、実質的に水平な配向で保持されている間に堆積されうる。
【0094】
[0093] 本明細書に記載の実施形態による方法は、基板100の配向を、実質的に垂直な配向から実質的に水平な配向に、又は実質的に水平な配向から実質的に垂直な配向に変更することを含みうる。
【0095】
[0094] 本明細書に記載の実施形態による方法は、基板100の配向を第1の配向から第2の配向に変更することを含みうる。この方法は、基板100の配向を第2の配向から第3の配向に変更することを含みうる。第1の配向、第2の配向及び第3の配向のうちの少なくとも1つは、実質的に垂直な配向でありうる。第1の配向、第2の配向及び第3の配向のうちの少なくとも1つは、実質的に水平な配向でありうる。
【0096】
[0095] 本明細書に記載の実施形態による方法は、基板のスタック1010を実質的に垂直な配向で提供することを含みうる。基板のスタック1010は、基板100を含みうる。実質的に垂直な配向の基板のスタック1010は、上部1012を有しうる。この方法は、基板のスタック1010が実質的に垂直な配向で支持されている間に、スタックの上部1012に導電性パターン1150又はレジストマスク1160を堆積させることを含みうる。
【0097】
[0096] 更なる実施形態によれば、基板構造600が提供される。基板構造600は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面とを有する基板100を含む。基板100の第1の表面は、本明細書に記載されるように、第1の主表面120でありうる。第2の表面は、本明細書に記載されるように、第2の主表面130でありうる。基板は、第1の表面と第2の表面との間に側面110を有する。基板構造600は、第1の表面と第2の表面との間の複数の電気接続部を更に含む。各電気接続部は、第1の表面上の導電線452と、側面上の導電線252と、第2の表面上の導電線552とを含む。側面の導電線252は、第1の表面上の導電線452と、第2の表面上の導電線552とに接触する。
【0098】
[0097] 更なる実施形態によれば、基板構造が提供される。基板構造は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1の表面と第2の表面との間の側面110とを有する基板100を含む。基板構造は、レジストマスクを含む。このレジストマスクは、側面の一部を覆う第1のレジストマスク部分と、第1の複数の線状の開口部を有する第1のレジストマスク部分とを含む。第1のレジストマスク部分は、本明細書に記載されるように、第1のレジストマスク260でありうる。このレジストマスクは、第1の表面の一部を覆う第2のレジストマスク部分と、第2の複数の線状の開口部を有する第2のレジストマスク部分とを含む。第2のレジストマスク部分は、本明細書に記載されるように、第2のレジストマスク460でありうる。このレジストマスクは、第2の表面の一部を覆う第3のレジストマスク部分と、第3の複数の線状の開口部を有する第3のレジストマスク部分とを含む。第3のレジストマスク部分は、本明細書に記載されるように、第3のレジストマスク560でありうる。第1の複数の線状の開口部の各線状の開口部262は、第2の複数の線状の開口部のうち線状の開口部462と第3の複数の線状の開口部のうち線状の開口部562とに隣接する。
【0099】
[0098] 図13は、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300を示す。
【0100】
[0099] 更なる実施形態によれば、基板支持体1300が提供される。基板支持体1300は、基板100を実質的に垂直な配向で支持するためのものでありうる。基板支持体1300は、第1の表面1310を含み、第1の表面1310は、実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面であり、第2の位置では、第1の表面1310は、実質的に垂直である。基板支持体1300は、第1の表面1310に隣接する基板吸引デバイス1320を含む。
【0101】
[00100] 基板100は、本明細書に記載されるように、第1の主表面120、第2の主表面130、及び側面110を有しうる。本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300は、例えば、本明細書に記載の第1の堆積デバイス190によって、側面110上に材料を堆積させるために基板100の側面110が露出されるように、基板100を実質的に垂直な配向で保持するように構成されうる。特に、基板100を保持するための保持要素(クランプ等)は、側面110に又は側面110上に設けられないこともある。その観点から、側面110は、例えば、側面110上の第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260の堆積のために自由でありうる。
【0102】
[00101] 本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300は、支持部材1330を含みうる。第1の表面1310は、支持部材1330の表面、特に側面でありうる。
【0103】
[00102] 基板吸引デバイス1320は、基板100を吸引するように構成される。基板吸引デバイス1320は、基板吸着デバイスでありうる。基板吸引デバイス1320は、第1の表面1310に対して基板100を吸着するためのものでありうる。基板吸引デバイスは、例えば、真空チャック、電子チャック等でありうる。基板吸引デバイス1320及び基板100は、第1の表面1310の両側に配置されうる。
【0104】
[00103] 第1の表面1310は、複数の開口部1312を含みうる。複数の開口部1312は、空気が第1の表面1310を通過するのを可能にしうる。複数の開口部1312は、基板吸引デバイス1320、例えば基板吸引デバイスが、第1の表面1310に対して基板100を吸着可能にしうる。基板吸引デバイス1320は、真空吸着デバイスでありうる。
【0105】
[00104] 基板吸引デバイス1320は、基板支持体1300の支持部材1330内又は支持部材1330に配置されうる。
【0106】
[00105] 第1の表面1310は、実質的に垂直な表面である静止表面でありうる。第1の表面1310は、垂直配向に固定されうる。
【0107】
[00106] あるいは、第1の表面1310は、第1の位置から第2の位置まで移動可能でありうる。第1の位置では、第1の表面1310は、実質的に水平な表面でありうる。第2の位置では、第1の表面1310は、実質的に垂直な表面でありうる。
【0108】
[00107] 図14a-cは、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300を示す。図14a-bは、本明細書に記載の第1の位置における第1の表面1310を示す。図14cは、本明細書に記載の第2の位置における第1の表面1310を示す。
【0109】
[00108] 例えば、図14a-bに示すように、基板100は、第1の表面1310が第1の位置にある間に、第1の表面1310上にロードされうる。図14cに示すように、第1の表面1310は、第1の表面1310をある角度(例えば約90度の角度)だけ移動させることによって、第1の位置から第2の位置に移動されうる。第1の表面1310が第2の位置にあるときに、基板100は、実質的に垂直な配向で支持される。第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260は、本明細書に記載されるように、第1の表面1310が第2の位置にある間に側面110上に堆積されうる。
【0110】
[00109] 基板支持体1300は、第1の位置から第2の位置まで第1の表面1310を移動させるためのアクチュエータを含みうる。例えば、第1の表面1310は、支持部材1330の表面であり、支持部材1330は、アクチュエータによって、ある角度(例えば、約90度の角度)にわたって移動可能である。
【0111】
[00110] 第1の表面1310が第1の位置から第2の位置まで移動可能である実施形態では、水平に配向された基板(例えば、前の段階で基板100が水平な配向にあった間に材料が堆積された基板100)を受け入れることができる。基板100は、水平配向で受け入れられ、基板支持体1300によって垂直配向に回転されうるので、材料を基板100の側面110上に堆積させることができる。よって、本明細書に記載の実施形態は、基板100の水平配向と垂直配向との間の切り替えを容易にする。特に、第1の表面1310が、アクチュエータによって第1の位置と第2の位置との間で移動される場合、本明細書に記載の実施形態は、完全に自動化された方法で、基板100の水平配向と垂直配向との間の切り替えを可能にする。
【0112】
[00111] 本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300は、基板100を第1の表面1310に押し付けるための力部材1450を含みうる。図14cは、力部材1450の一例を示す。
【0113】
[00112] 例えば、力部材1450はピストンでありうる。力部材1450は、基板100を実質的に垂直な配向で保持するためのものでありうる。力部材1450は、本明細書に記載されるように、基板(例えば、第1の主表面120又は第2の主表面130)に力を加えるように構成されうる。力部材は、基板100を押圧するための板状要素を含みうる。力部材は、基板100に実質的に水平な力を加えるように構成されうる。力部材1450は、図14cの矢印1452によって示されるように、実質的に水平な方向に移動可能でありうる。力部材1450及び基板吸引デバイス1320は、基板100の両側に配置されうる。
【0114】
[00113] セパレータ、例えば1枚の紙が、基板100と第1の表面1310との間に配置されうる。
【0115】
[00114] 本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300は、本明細書に記載されるように、基板のスタック1010を実質的に垂直な配向で支持するように構成されうる。例えば、基板のスタック1010は、基板引力デバイス1320によって、第1の表面1310に対して引き付けられ、及び/又は力部材1450によって、第1の表面1310に対して押し付けられうる。
【0116】
[00115] 図15a-bは、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300を示す。図15bは、上面図を示す。
【0117】
[00116] 更なる実施形態によれば、堆積装置、特に印刷装置のための基板支持体1300が提供される。基板支持体1300は、基板100を実質的に垂直な配向で支持するためのものでありうる。基板支持体1300は、実質的に垂直な配向で基板100を受け入れるためのスリット1510を備えるハウジング1520を含む。スリット1510は、底面を有しうる。スリット1510は、第1の表面1310、例えば、スリットの第1の側壁の表面を有しうる。スリット1510は、第2の表面1512、例えば、スリットの第2の側壁の表面を有しうる。第2の表面1512は、第1の表面1310に面しうる。底面は、第1の表面1310を第2の表面1512と接続しうる。第1の表面1310及び第2の表面1512は、実質的に垂直な表面でありうる。底面は、実質的に水平な表面でありうる。スリット1510は、第1の表面1310と第2の表面1512との間に基板100を受け入れるように構成されうる。
【0118】
[00117] スリット1510は、基板100の側面110が、側面110上に、材料(例えば、本明細書に記載の第1の導電性パターン又は第1のレジストマスク)を堆積させるために露出されるように、基板100を受け入れるように構成されうる。
【0119】
[00118] スリット1510は、上側を有しうる。ハウジング1520は、上側を有しうる。スリット1510の上側は、ハウジング1520の上側に存在しうる。スリット1510の上側は、基板100を受け入れるための開放側でありうる。
【0120】
[00119] スリット1510は、底部側を有しうる。スリット1510の底部側は、スリット1510の上側の反対側でありうる。スリット1510は、基板100を下方から支持するための基板支持面1550を含みうる。基板支持面1550は、実質的に水平な表面でありうる。基板支持面1550は、スリット1510の底部側でありうる。基板支持面1550は、スリット1510の底面でありうる。
【0121】
[00120] スリット1510は、本明細書に記載されるように、基板のスタック1010を実質的に垂直な配向で受け入れるように構成されうる。例えば、2つ又は3つ以上の基板を含む基板のスタックは、スリット1510に挿入することができる。基板支持面1550は、基板のスタック1010を実質的に垂直な配向で支持するためのものでありうる。図15bは、スリット1510内に受け入れられた2つの基板のスタックを示す。
【0122】
[00121] 基板支持体1300は、スリット1510内に基板100を保持するための力部材1450を含みうる。図15bは、力部材1450の一例を示す。例えば、力部材1450は、スリット1510内で基板100を押圧するプレートを含む構成であり、場合によっては、プレートの位置を調整するための1つ又は複数のネジを含みうる。
【0123】
[00122] 力部材1450は、スリット1510内に少なくとも部分的に配置されうる。力部材1450は、本明細書に記載されるように、基板100(例えば、第1の主表面120又は第2の主表面130)に力を加えるように構成されうる。力部材1450は、基板100を押圧するための板状要素を含みうる。力部材1450は、基板100に実質的に水平な力を加えるように構成されうる。力部材1450は、図15bの矢印1580によって示されるように、実質的に水平な方向に移動可能でありうる。力部材1450は、スリット1510の第1の表面1310に対して基板100を押圧するように構成されうる。基板100とスリット1510の第1の表面1310との間に、セパレータ(例えば1枚の紙)が配置されうる。
【0124】
[00123] ハウジング1520は、スリット1510を囲みうる。ハウジング1520は、例えば、アルミニウムを含んでもよく、又はアルミニウムで作られてもよい。ハウジング1520は、箱として形成されうる。
【0125】
[00124] 本明細書に記載の第1の基板支持体180は、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1300、例えば、図13、14a-c又は15a-bに示されるような基板支持体1300でありうる。
【0126】
[00125] 更なる実施形態によれば、基板100を支持するための基板支持体1300が提供される。基板支持体1300は、第1の表面を含み、第1の表面は、実質的に垂直である静止表面、又は第1の位置と第2の位置との間を移動可能である可動表面であり、第2の位置では、第1の表面が実質的に垂直である。基板支持体1300は、第1の表面に対して基板100を付勢する付勢デバイスを含み、基板100は、第1の主表面120と、第1の主表面120の反対側にある第2の主表面130と、第1の主表面120と第2の主表面130との間の側面110とを有する。基板支持体1300は、基板100の側面110が側面110上に材料を堆積させるために露出されるように、基板100を実質的に垂直な配向で保持するように構成されうる。第1の表面は、本明細書に記載されるような第1の表面1310、例えば、図13又は14a-cに示される第1の表面1310、又は図15bに示される第1の表面1310でありうる。付勢デバイスは、本明細書に記載されるように基板吸引デバイス1320及び力部材1450のうちの少なくとも1つを含むか、又は少なくとも1つでありうる。
【0127】
[00126] 本明細書に記載される実施形態による基板支持体1300は、堆積装置、特に印刷装置のための基板支持体でありうる。基板支持体は、堆積装置に含まれうる。堆積装置は、堆積デバイス、特に印刷デバイスを含みうる。堆積デバイスは、基板支持体によって支持された基板上に材料を堆積させるためのものでありうる。
【0128】
[00127] 図16a-bは、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1600を示す。
【0129】
[00128] 更なる実施形態によれば、基板100を支持するための基板支持体1600が提供される。基板支持体1600は、基板受容領域1610を含む。基板支持体1600は、基板受容領域1610の第1のエッジ1620において又はその付近の第1の凹部1630を含む。
【0130】
[00129] 基板支持体1600は、堆積装置10、特に印刷装置のための基板支持体でありうる。基板支持体1600は、ネスト、特に印刷ネストでありうる。
【0131】
[00130] 基板支持体1600は、基板100を実質的に水平な配向で支持するように構成されうる。基板受容領域1610は、実質的に水平に配向された領域でありうる。本明細書に記載されるように、第2の基板支持体320及び/又は第3の基板支持体360は、本明細書に記載の実施形態による基板支持体1600でありうる。
【0132】
[00131] 基板受容領域1610は、基板100を受け入れるように構成されうる。基板受容領域1610の寸法(例えば、長さ及び幅)は、基板支持体1600によって支持される基板100の寸法に対応しうる。基板受容領域1610の第1のエッジ1620は、基板受容領域1610内に支持された基板100の第1のエッジに対応しうる(例えば、位置合わせされうる)。
【0133】
[00132] 基板支持体1600は、基板受容面1650を有しうる。基板受容領域1610は、基板受容面1650上の領域でありうる。第1の凹部1630は、基板受容面1650に形成された凹部でありうる。
【0134】
[00133] 基板受容領域1610の第1のエッジ1620は、第1の方向、例えば、図16bに示される方向1602の長さを有しうる。第1の凹部1630は、第1の方向に長さを有しうる。
【0135】
[00134] 第1の方向は、水平方向でありうる。第1の凹部1630は、第1の方向に長さを有するストリップ状の凹部でありうる。第1の方向における第1の凹部1630の長さは、第1の方向における基板受容領域1610の第1のエッジ1620の長さと少なくとも同じか、又はそれより長いことがある。
【0136】
[00135] 第1の凹部1630は、第2の方向、例えば、図16a-bに示される方向1604における幅1632を有しうる。第1の凹部1630の幅1632は、第1の凹部1630の長さよりも小さくてもよい。第2の方向は、水平方向でありうる。第2の方向は、第1の方向に直角でありうる。
【0137】
[00136] 第1の凹部1630は、第1の凹部1630の第1の側から第1の凹部1630の第2の側までの第2の方向に幅1632を有しうる。基板受容領域1610の第1のエッジ1620の少なくとも一部は、第1の凹部1630の第1の側と第2の側との間に位置しうる。
【0138】
[00137] 基板受容領域1610の一部、特に基板受容領域1610のエッジ部分は、例えば図16bに示されるように、第1の凹部1630と重なりうる。第1の凹部1630の第1の側は、基板受容領域1610の外周の外側にありうる。第1の凹部の第2の側の少なくとも一部は、基板受容領域の外周の内側にありうる。
【0139】
[00138] 第1の凹部1630は、垂直方向に深さを有しうる。
【0140】
[00139] 第1の凹部1630は、堆積材料1680を受け入れるように構成されうる。特に、第1の凹部1630は、例えば、本明細書に記載されるような第2/第3の導電性パターン又は第2/第3のレジストマスクの堆積など、基板受容領域1610の第1のエッジ1620近傍の基板100のエッジ領域上に層又はパターン1690を堆積させることから生じる堆積材料1680を受容するように構成されうる。堆積材料1680を第1の凹部1630内に受け入れることによって、堆積材料1680は、基板支持体1600の基板受容面1650上に蓄積せず、第1の凹部1630内に受け入れられる。それを考慮すると、基板支持体1600の基板受容面1650は、その上に堆積材料が蓄積することによって汚染されない。更に、第1の凹部1630の存在は、基板支持体を汚さずに、基板のエッジ領域上でスクリーン印刷を行うための、より大きなパターンを有するスクリーンの使用を可能にする。これは、スクリーンの周囲でスクリーンを通して付勢される堆積材料が、第1の凹部1630内に受け入れられることになるからである。したがって、層又はパターン1690による基板100のエッジ領域の改善された被覆が提供されうる。
【0141】
[00140] 本明細書に記載の実施形態による基板支持体1600は、第1の凹部1630のような1つ又は複数の更なる凹部を含みうる。例えば、基板収容領域1610は、第2エッジを有しうる。基板支持体1600は、第2のエッジに又はその近傍に第2の凹部を有しうる。第1の凹部1630と同様に、第2の凹部は、堆積材料を受け入れるように構成されうる。
【0142】
[00141] 本明細書に記載される実施形態による基板支持体1600は、堆積装置、特に印刷装置のための基板支持体でありうる。基板支持体は、堆積装置に含まれうる。堆積装置は、堆積デバイス、特に印刷デバイスを含みうる。堆積デバイスは、基板支持体によって支持された基板上に材料を堆積させるためのものでありうる。
【0143】
[00142] 図17は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。
【0144】
[00143] 更なる実施形態によれば、堆積装置10が提供される。堆積装置10は、基板100を支持するための第1の基板支持体180を含む。基板は、第1の主表面120と、第1の主表面120の反対側にある第2の主表面130と、第1の主表面120と第2の主表面130との間の側面110とを有する。堆積装置10は、第1の堆積デバイス190を含む。第1の堆積デバイス190は、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させるためのものでありうる。堆積装置10は、観察デバイス1710を含む。観察デバイスは、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するためのものでありうる。堆積装置10は、観察デバイス1710に接続された1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720を含む。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190及び基板100の側面110を互いに対して位置合わせするように構成されうる。
【0145】
[00144] 1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720を含む堆積装置10は、堆積装置10の他の実施形態の文脈内で本明細書に記載される任意の特徴又は任意の特徴の組合せを含みうる。例えば、堆積装置10は、第2の堆積デバイス330、第3の堆積デバイス370、第1の配向変更デバイス、第2の配向変更デバイスなど、又はこれらの任意の組合せを含みうる。
【0146】
[00145] 第1の堆積デバイス190は、基板100が第1の基板支持体180によって支持されている間に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させるように配置されうる。観察デバイス1710は、基板100が第1の基板支持体180によって支持されている間に、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するように構成されうる。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、基板100が第1の基板支持体180によって支持されている間に、第1の堆積デバイス190及び側面110を互いに対して位置合わせするように構成されうる。第1の基板支持体180は、基板100を実質的に垂直な配向で支持するように構成されうる。
【0147】
[00146] 1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720が観察デバイス1710に接続されていることは、観察デバイス1710が1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720と通信しているという意味で理解することができる。基板100の第1の主表面120を観察することによって得られたデータが、おそらく本明細書に記載されるようなコントローラを介して、観察デバイス1710から、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に提供されうるように、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720が観察デバイス1710に接続されうる。
【0148】
[00147] 第1の堆積デバイス190と基板100の側面110とが互いに位置合わせされているということは、第1の堆積デバイス190全体と側面110とが互いに位置合わせされているということを必ずしも意味しない。例えば、堆積ヘッド又は印刷ヘッドのような第1の堆積デバイス190の一部が、側面110に対してその部分を位置合わせするために変位される一方で、第1の堆積デバイス190の残りの部分は静止したままでありうる。
【0149】
[00148] いくつかの実施態様では、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190の一部でありうる。あるいは、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720及び第1の堆積デバイス190は、堆積装置の異なる構成要素でありうる。第1の堆積デバイス190は、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に装着され、又はその逆もありうる。第1の堆積デバイス190の一部、例えば、堆積ヘッド又は印刷ヘッドは、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に装着され、又はその逆もありうる。
【0150】
[00149] いくつかの実施態様では、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の基板支持体180の一部、例えば、印刷ネストでありうる。あるいは、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720及び第1の基板支持体180は、堆積装置の異なる構成要素でありうる。第1の基板支持体180は、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に装着され、又はその逆もありうる。
【0151】
[00150] 観察デバイス1710は、第1の主表面120の少なくとも一部を観察することによって得られたデータを、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に提供するように構成されうる。データは、第1の主表面120の少なくとも一部の位置に関するデータでありうる。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、少なくともデータに基づいて、第1の堆積デバイス190と基板100の及び側面110を互いに対して位置合わせするように構成されうる。
【0152】
[00151] 第1の堆積デバイス190は、第1の堆積デバイス190及び基板の側面110が、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720によって互いに対して位置合わせされた後に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を、基板100の側面110上に堆積させるように構成されうる。
【0153】
[00152] 第1の基板支持体180は、基板100を実質的に垂直な配向で支持するように構成されうる。第1の堆積デバイス190は、基板100が第1の基板支持体180によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を基板100の側面110上に堆積させるように構成されうる。観察デバイス1710は、基板100が第1の基板支持体180によって実質的に垂直な配向で支持されている間に、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するように構成されうる。
【0154】
[00153] 基板100は、例えば図18に示されるように、第1の主表面120上に位置合わせマーク1810を有しうる。観察デバイス1710は、位置合わせマーク1810を観察するように構成されうる。観察デバイス1710は、位置合わせマーク1810を観察することによって得られたデータを1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に提供するように構成されうる。このデータは、位置合わせマーク1810の位置に関するデータでありうる。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、少なくともこのデータに基づいて、第1の堆積デバイス190及び基板の側面110を互いに対して位置合わせするように構成されうる。
【0155】
[00154] 第1の主表面120は、主に複数の位置合わせマークを含む。例えば、矩形状の基板の場合には、第1の主表面120の上方2隅に位置合わせマークを設けることができる。観察デバイス1710は、複数の位置合わせマークを観察するように構成されうる。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、少なくとも複数の位置合わせマークを観察することによって得られたデータに基づいて、側面110及び第1の堆積デバイス190を互いに対して位置合わせするように構成されうる。
【0156】
[00155] 基板100の第1の主表面120上の位置合わせマークは、第1の主表面120を位置合わせするために、例えば、材料が第1の主表面120上に堆積される堆積プロセスのために、既に利用可能であり、例えば、予め形成されていてもよい。本明細書に記載される実施形態は、第1の主表面120上の位置合わせマークを利用して、基板100の異なる表面、すなわち側面110を、側面110上に材料を堆積させるための堆積デバイスに対して位置合わせする。
【0157】
[00156] 観察デバイス1710は、基板100の第1の主表面120の少なくとも一部を検査する検査デバイスでありうる。観察デバイス1710は、撮像デバイス、特に、第1の主表面120の少なくとも一部の画像を作成するように構成された、例えばカメラのような光学撮像デバイスであってもよく、又はこれを含みうる。観察デバイス1710は、位置合わせマーク1810の画像を作成するように構成されうる。
【0158】
[00157] 本明細書に記載されるように、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720によって実行される位置合わせは、第1の堆積デバイス190及び基板100の側面110の互いに対する相対的な位置合わせである。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190を移動させるように(例えば、図17に示されるように)、基板100を移動させるように、又は第1の堆積デバイス190及び基板100の両方を移動させて、第1の堆積デバイス190及び基板の側面110を互いに対して位置合わせするように構成されうる。
【0159】
[00158] 1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190及び基板の側面110の互いに対する並進位置合わせ及び/又は角度位置合わせを提供するように構成されうる。
【0160】
[00159] 1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190、又はその少なくとも一部(例えば、第1の堆積デバイス190の堆積ヘッド若しくは印刷ヘッドなど)を並進させるように構成されうる。第1の堆積デバイス190又はその一部は、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720によって、実質的に垂直な方向及び/又は実質的に水平な方向に移動(例えば並進)されうる。加えて又は代替的には、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、第1の堆積デバイス190、又は少なくともその一部(堆積ヘッド又は印刷ヘッドなど)の角度を変更するように構成されうる。この角度は、実質的に水平な軸に対する角度でありうる。
【0161】
[00160] 1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、基板100を並進させるように構成されうる。基板100は、実質的に垂直な方向及び/又は実質的に水平な方向に並進されうる。1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720は、基板100の角度を変更するように構成されうる。この角度は、実質的に水平な軸に対する角度でありうる。
【0162】
[00161] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、コントローラを含みうる。コントローラは、観察デバイス1710に接続されうる。加えて又は代替的には、コントローラは、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に接続されうる。コントローラは、観察デバイス1710によって提供されるデータに基づいて、基板100の側面110に対する第1の堆積デバイス190のターゲット相対位置を決定するように構成されうる。データは、第1の主表面120の少なくとも一部の位置に関するデータ、又は位置合わせマーク1810の位置に関するデータでありうる。コントローラは、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720に命令を発するように構成されうる。コントローラは、第1の堆積デバイス190又はその一部を移動させるように、及び/又は基板100を移動させて、第1の堆積デバイス190及び基板100をターゲット相対位置に提供するように、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータに命令するよう構成されうる。ターゲット相対位置において、第1の堆積デバイス190及び基板100は、互いに対して良好に位置合わせされる。
【0163】
[00162] 図19は、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。
【0164】
[00163] 観察デバイス1710、例えばカメラは、第1の堆積デバイス190に接続されうる。観察デバイスは、例えば図19に示すように、第1の堆積デバイス190に装着されうる。例えば、観察デバイス1710は、第1の堆積デバイス190の堆積ヘッド、例えば、印刷ヘッドに接続又は装着されうる。
【0165】
[00164] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置は、反射面1912を含みうる。反射面1912は、反射部材1910の反射面、例えば、ミラーでありうる。観察デバイス1710(例えばカメラ)は、反射面1912を介して、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するように構成されうる。観察デバイス1710は、反射面1912に対して上昇した位置に配置されうる。例えば、観察デバイス1710は、第1の堆積デバイス190に、特に第1の堆積デバイス190の印刷ヘッドに、取り付けられ又は装着されうる。反射面1912は、第1の基板支持体180によって支持された基板100に面していてもよい。特に、反射面1912は、垂直に配向された基板100に面していてもよい。反射面1912は、例えば、破線によって図19に示されるように、第1の主表面120に近い領域から観察デバイス1710に発せられる光を反射するように配置されうる。
【0166】
[00165] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置は、光源1920を含みうる。光源1920は、第1の主表面120を照明するためのものでありうる。光源1920は、第1の基板支持体180の基板受容領域近傍、又は第1の基板支持体180によって支持される基板100近傍の領域に配置されうる。光源1920及び反射面1912は、(例えば図19に示されるように)基板100又は基板受容領域の同じ側に配置されても、又は基板100又は基板受容領域の異なる側に(例えば、基板100が透明である場合)配置されてもよい。光源1920からの光は、反射面1912に進み、反射面によって観察デバイスに反射されうる。観察デバイス1710は、反射面1912を介して、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するように構成されうる。
【0167】
[00166] 本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、観察デバイス1710による基板100の観察を容易にするために、光源1920及び反射面1912を使用するが、基板100を観察するために、光源1920及び反射面1912のいずれも必要ではない。例えば、観察デバイス1710は、第1の基板支持体180により支持された基板100に向かうように配置されうる。このような構成では、反射面1912は必要とされない。また、堆積装置10の照明条件次第で、第1の主表面120を照明する光源1920が不要となる場合がある。
【0168】
[00167] 堆積装置10の上記説明において、観察デバイス1710は、例えば図17に示すように、第1の主表面120の少なくとも一部を観察するように配置される。あるいは、観察デバイス1710は、第2の主表面130の少なくとも一部を観察するように構成されうる。
【0169】
[00168] 図20a-bは、本明細書に記載の実施形態による堆積装置10を示す。
【0170】
[00169] 本明細書に記載の実施形態による堆積装置10は、実質的に水平な方向、例えば、図20a-bに示す方向2030に対する側面110の位置合わせを決定するための1つ又は複数の検査ユニット2010を含みうる。1つ又は複数の検査ユニット2010は、本明細書に記載の堆積装置10の任意の実施形態と組み合わせることができる。
【0171】
[00170] 1つ又は複数の検査ユニット2010は、第1の基板支持体180の基板受容領域の上方に、又は第1の基板支持体180によって支持された基板100の上方に、特に垂直に配向された基板又は基板受容領域の上方に配置されうる。1つ又は複数の検査ユニット2010は、2つ以上の検査ユニット、例えば、2つのカメラ又は距離センサでありうる。2つ以上の検査ユニットは、例えば図20a-bに示されるように、水平距離だけ互いに離間された第1の検査ユニット及び第2の検査ユニットを含みうる。
【0172】
[00171] 1つ又は複数の検査ユニット2010は、第1の基板支持体180によって支持された基板100の側面110を検査するように構成されうる。1つ又は複数の検査ユニット2010は、第1の基板支持体180によって支持された基板100の上側エッジ2020を検査するように構成されうる。上側エッジ2020は、側面110のエッジでありうる。上側エッジ2020は、第1の基板支持体180によって支持された基板100の実質的に水平なエッジでありうる。
【0173】
[00172] 1つ又は複数の検査ユニット2010は、本明細書に記載されるように、観察デバイス1710の一部であってもよく、観察デバイス1710であってもよく、又は観察デバイス1710から分離していてもよい。
【0174】
[00173] 1つ又は複数の検査ユニット2010は、第1の基板支持体180によって支持された基板100、特に垂直に配向された基板の高さを決定するように構成されうる。その観点から、本明細書に記載される実施形態は、基板100の高さに従ってスナップオフ(snap-off)を動的に変化できるようにし、基板サイズの差は、基板ごとに補償されうる。
【0175】
[00174] 加えて又は代替的に、1つ又は複数の検査ユニットは、上側エッジ2020の水平な位置合わせを決定するためのもの、特に、上側エッジ2020が実質的に水平方向、例えば、図20a-bに示される方向2030と位置合わせされているかどうかを決定するためのものでありうる。1つ又は複数の検査ユニットは、上側エッジ2020と実質的に水平な方向との間に角度が存在するかどうかを判定するためのものでありうる。角度が存在しない場合、又は小さな閾値角度を下回る角度が存在する場合、上側エッジ2020は、例えば、図20aに示されるように、適切に位置合わせされうる。閾値を超える角度が存在する場合、例えば図20bに示すように、上側エッジ2020は適切に位置合わせされないこともある。上側エッジ2020と方向2030との間の角度は、図20bに誇張して描かれている。
【0176】
[00175] 1つ又は複数の検査ユニット2010を有することによって、本明細書に記載の実施形態は、基板100の傾斜角度(すなわち、上側エッジ2020と実質的な水平な方向2030との間の角度)が大きすぎる場合、堆積プロセス(例えばスクリーン印刷プロセス)を中断又は停止できるという利点を提供する。その点に照らして、基板の傾斜角度が大きすぎる場合に発生しうる、例えば、第1の堆積デバイスのスクリーンなどへの損傷を回避することができる。
【0177】
[00176] 更なる実施形態によれば、位置合わせの方法が提供される。この方法は、第1の主表面120と、第1の主表面120の反対側の第2の主表面130と、第1の主表面120と第2の主表面130との間の側面110とを有する基板100を提供することを含む。この方法は、第1の堆積デバイス190と基板の側面110とを互いに対して位置合わせすることを含み、この位置合わせは、少なくとも第1の主表面120の少なくとも一部を観察することによって得られたデータに基づく。
【0178】
[00177] 第1の堆積デバイス190と側面110との互いに対する位置合わせは、本明細書に記載されるように、1つ又は複数の位置合わせアクチュエータ1720によって行われうる。
【0179】
[00178] この方法は、第1の堆積デバイス190を使用して基板100の側面110上に、本明細書に記載されるように、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260を堆積させることを含みうる。第1の主表面120を観察することにより得られたデータに基づいて、第1の堆積デバイス190及び基板の側面110が互いに位置合わせされた後に、第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260が、側面110上に堆積されうる。
【0180】
[00179] この方法は、例えば、本明細書に記載の第1の基板支持体180を使用して、基板100を実質的に垂直な配向で支持することを含みうる。この方法は、基板100が実質的に垂直な配向で支持されている間に、第1の主表面120の少なくとも一部を観察することを含みうる。第1の堆積デバイス190及び基板100の側面110は、基板100が実質的に垂直な配向で支持されている間に、互いに対して位置合わせされうる。第1の導電性パターン250又は第1のレジストマスク260は、基板100が実質的に垂直な配向で支持されている間に、基板100の側面110上に堆積されうる。
【0181】
[00180] 基板100は、第1の主表面120上に、本明細書に記載されるように、位置合わせマーク1810を有しうる。特に、第1の主表面120の少なくとも一部は、位置合わせマーク1810を含みうる。この方法は、位置合わせマーク1810を観察すること、特に位置合わせマーク1810の位置を観察することを含みうる。第1の主表面120の少なくとも一部を観察することにより得られたデータは、位置合わせマーク1810を観察することにより得られたデータでありうる。この方法は、少なくとも位置合わせマーク1810を観察することによって得られたデータに基づいて、第1の堆積デバイス190と基板の側面110とを互いに対して位置合わせすることを含みうる。
【0182】
[00181] 第1の主表面120の少なくとも一部を観察すること、又は位置合わせマーク1810を観察することは、例えばカメラを使用して、位置合わせマーク1810の少なくとも一部又は位置合わせマーク1810の1つ又は複数の画像を作成することを含みうる。
【0183】
[00182] この方法は、本明細書に記載されるように、実質的に水平な方向に対する側面110の位置合わせを決定することを含みうる。位置合わせは、本明細書に記載されるように、1つ又は複数の検査ユニット2010を使用して決定されうる。
【0184】
[00183] 上記は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が、その基本的な範囲から逸脱せずに考案されてもよく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12
図13
図14a
図14b
図14c
図15a
図15b
図16a
図16b
図17
図18
図19
図20a
図20b
【国際調査報告】