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特表2022-525319モジュール式骨インプラントデバイスおよび挿入の手段
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-12
(54)【発明の名称】モジュール式骨インプラントデバイスおよび挿入の手段
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/82 20060101AFI20220502BHJP
   A61B 17/86 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
A61B17/82
A61B17/86
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021555229
(86)(22)【出願日】2020-03-16
(85)【翻訳文提出日】2021-11-11
(86)【国際出願番号】 US2020023004
(87)【国際公開番号】W WO2020190883
(87)【国際公開日】2020-09-24
(31)【優先権主張番号】62/820,764
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516183819
【氏名又は名称】クロスローズ エクストリミティ システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ホリス, チャド
(72)【発明者】
【氏名】ハーディジェン, バーノン アール. ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】セイジャー, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】トリプレット, ダニエル ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】バーレット, グレゴリー チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ハイヤー, クリストファー エフ.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL33
4C160LL42
(57)【要約】
モジュール式骨固定インプラントは、外部骨係合特徴を有し、骨内に埋め込まれるように構成された中心柱部を含む。中心柱部は、中心柱部の外側端部における開口を含む。1つ以上の相互交換可能モジュール式構成要素は、骨内に設置され、中心柱部の開口に定着させられ得る。相互交換可能モジュール式構成要素は、ステープルと、骨プレートと、スペーサとを含み得、各々は、開口の相互係止特徴内に据え付けられるようにサイズおよび形状を決定された柱部係合アームを含む少なくとも第1の端部を有する。係止ねじは、相互交換可能モジュール式構成要素が設置されると、全ての構成要素を中心柱部に定着させるように提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール式骨固定システムであって、前記モジュール式骨固定システムは、
中心軸を画定する中心柱部であって、前記中心柱部は、外部および内部を有し、前記外部は、外向きに面した表面を備え、前記内部は、
前記中心柱部の近位端において前記中心軸のまわりに配置された開口であって、前記開口は、1つ以上の柱部係合部材を受け取るように構成されている、開口と、
前記中心軸に沿って、前記開口から前記近位端に対向する前記中心柱部の遠位端に向かって延びているチャネルであって、前記チャネルの少なくとも一部は、内部ねじ山を備えている、チャネルと
を備えている、中心柱部と、
少なくとも1つの二次構成要素であって、前記少なくとも1つの二次構成要素は、
第1のプレート端部および第2のプレート端部を有するプレートを備えている骨プレート構成要素であって、前記第1のプレート端部は、前記中心柱部の前記開口に係合するように構成された第1の柱部係合部材を備え、前記第2のプレート端部は、留め具受け取り部材を備え、前記留め具受け取り部材は、それを通して留め具を受け取るように構成されている、骨プレート構成要素と、
第1のブリッジ端部および第2のブリッジ端部を有するブリッジを備えているステープル構成要素であって、前記第1のブリッジ端部は、前記中心柱部の前記開口に係合するように構成された第2の柱部係合部材と連続し、前記第2のブリッジ端部は、骨係合部材と連続し、前記ステープル構成要素は、第1の構成と第2の構成との間で変形可能である、ステープル構成要素と
のうちの1つ以上を備えている、少なくとも1つの二次構成要素と、
係止ねじと
を備え、
前記係止ねじは、前記中心柱部の前記内部ねじ山と係合するように構成されたねじ山と、ヘッドとを備え、前記ヘッドは、前記係止ねじの前記ねじ山が前記中心柱部の前記内部ねじ山と係合されると、前記第1の柱部係合部材および前記第2の柱部係合部材を前記開口内に保持するように構成されている、モジュール式骨固定システム。
【請求項2】
前記中心柱部の前記開口は、開口の側壁内の相互係止特徴を備え、前記第1の柱部係合部材または前記第2の柱部係合部材は、前記相互係止特徴内に据え付けられるように構成された側方延長部を備えている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項3】
前記中心柱部の前記開口は、円形開口であり、前記開口のまわりの複数の角度場所のいずれかにおいて前記第1または第2の柱部係合部材を受け取るように構成されている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項4】
スペーサ構成要素をさらに備え、前記スペーサ構成要素は、前記中心柱部の前記開口に係合するように構成された柱部係合部材と、スペーサ本体とを備え、前記スペーサ本体は、前記柱部係合部材が前記開口内に配置されると、前記中心柱部から離れるように側方に延びているように構成されている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項5】
前記スペーサ本体は、開口を備えている、請求項4に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項6】
前記中心柱部は、前記開口の外部のまわりに半径方向に配置された複数のドライバ係合特徴をさらに備え、前記ドライバ係合特徴は、ドライバの1つ以上の柱部ヘッド係合特徴を受け取るように構成され、それによって、前記ドライバは、回転力を前記中心軸のまわりに前記中心柱部に及ぼすことが可能である、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項7】
前記中心柱部の骨係合特徴が、1つ以上のねじ山を備えている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項8】
前記中心柱部の前記骨係合特徴は、セルフタッピングねじ山である、請求項7に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項9】
前記中心柱部の外向きに面した表面が、その上に1つ以上の骨係合特徴を備えている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項10】
前記ステープル構成要素の前記骨係合部材は、その上に配置された1つ以上の骨係合特徴を備えている、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項11】
前記ステープル構成要素の前記1つ以上の骨係合特徴は、骨からの前記骨係合部材の抜け出しを防止するように向けられた隆起を備えている、請求項10に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項12】
前記留め具は、骨ねじである、請求項1に記載のモジュール式骨固定インプラント。
【請求項13】
骨固定システムであって、前記骨固定システムは、
インプラントであって、前記インプラントは、ブリッジ、第1の端部において前記ブリッジと一体的に形成された骨係合部材、および前記第1の端部に対向する第2の端部において前記ブリッジと一体的に形成された第2のインプラント係合部材を備え、前記インプラントは、第1の構成と第2の構成との間で変形可能である、インプラントと、
前記インプラントに接続可能なインサータと
を備え、
前記インサータが前記インプラントに接続されると、前記インサータは、前記インプラントを前記第1の構成と前記第2の構成との間で変形させるように作動可能であり、前記インプラントは、前記骨係合部材が骨の内部部分に接触し、前記第2のインプラント係合部材が第2のインプラントと係合された最終位置に完全に据え付け可能であり、
前記インプラントが前記骨に対して前記最終位置に完全に据え付けられ、前記インサータが前記インプラントから接続解除されると、前記インプラントは、少なくとも第1の方向における力を前記骨に加える、骨固定システム。
【請求項14】
前記第2のインプラント係合部材は、前記ブリッジと垂直に延び、前記第2のインプラント係合部材は、側方延長部を備え、前記側方延長部は、前記第2のインプラントの開口内の相互係止特徴に係合するように構成されている、請求項13に記載の骨固定システム。
【請求項15】
前記ブリッジは、
前記第1の端部において、前記ブリッジから縦方向に延びている第1の延長部であって、前記第1の延長部は、前記インサータの第1の保持部材に係合するように構成されている、第1の延長部と、
前記第2の端部に近接した前記ブリッジから側方に延びている複数の第2の延長部と
を備え、
前記複数の第2の延長部は、前記インサータの第2の保持部材に係合するように構成されている、請求項13に記載の骨固定システム。
【請求項16】
前記インサータは、前記インサータ内に移動可能に結合されたプランジャを備え、前記プランジャは、前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記ブリッジの中間部分に向かって延長可能であることによって、前記インプラントを前記第1の構成と前記第2の構成との間で変形させる、請求項15に記載の骨固定システム。
【請求項17】
前記インサータは、前記インサータを前記ブリッジと実質的に平行な方向に沿って前記ブリッジの第1の端部に向かって平行移動させることによって、前記プランジャが前記ブリッジの中間部分から離れるように後退させられると、前記インプラントから除去可能である、請求項15に記載の骨固定システム。
【請求項18】
モジュール式インプラントキットであって、前記モジュール式インプラントキットは、
骨内に埋め込まれるように構成された中心柱部であって、前記中心柱部は、骨固定インプラントの中心軸を画定する、中心柱部と、
複数の相互交換可能二次構成要素であって、前記複数の相互交換可能二次構成要素は、
前記中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部と、骨を前記中心柱部から半径方向外向きに配置された場所に係合するように構成された第2の端部とを備えている1つ以上のステープル構成要素と、
前記中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部と、第2の端部とを備えている1つ以上の骨プレート構成要素であって、前記第2の端部は、それを通して骨留め具を受け取り、骨を前記中心柱部から半径方向外向きに配置された場所に係合するように構成されている、1つ以上の骨プレート構成要素と、
前記中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部を備えている1つ以上のスペーサ構成要素と
から選択される、複数の相互交換可能二次構成要素と、
係止ねじと
を備え、
前記係止ねじは、前記中心柱部の内部ねじ山に係合し、前記複数の相互交換可能二次構成要素のうちの1つ以上のものの個々の第1の端部を前記中心柱部に係止するように構成されている、モジュール式インプラントキット。
【請求項19】
前記1つ以上のステープル構成要素の挿入を促進するように構成されたインサータをさらに備えている、請求項18に記載のモジュール式インプラントキット。
【請求項20】
前記中心柱部に結合可能なドリルガイドをさらに備え、前記ドリルガイドが前記中心柱部に結合されると、前記ドリルガイドは、前記中心軸のまわりに回転可能であり、前記1つ以上のステープル構成要素を設置するための複数の穴をあける場所を画定する、請求項18に記載のモジュール式インプラントキット。
【請求項21】
前記1つ以上の骨プレート構成要素の前記第2の端部に結合するようにサイズおよび形状を決定された1つ以上の骨ねじをさらに備えている、請求項18に記載のモジュール式インプラントキット。
【請求項22】
前記中心柱部に結合可能な柱部ドライバをさらに備え、前記柱部ドライバは、前記中心柱部を前記組織の中に駆動するための前記中心軸まわりの回転力を加えることを促進する、請求項18に記載のモジュール式インプラントキット。
【請求項23】
前記柱部ドライバは、前記中心柱部の前記内部ねじ山に係合し、前記中心柱部を前記柱部ドライバに対して縦方向に固定するように構成された縦方向結合特徴と、1つ以上の回転結合特徴とを備え、前記1つ以上の回転結合特徴は、前記中心柱部のヘッドと相互係止し、前記中心柱部を前記柱部ドライバに対して回転固定するように構成されている、請求項22に記載のモジュール式インプラントキット。
【請求項24】
モジュール式骨インプラントを使用した1つ以上の骨の内部固定のための方法であって、前記方法は、
中心柱部を前記1つ以上の骨内の第1の場所に埋め込むことであって、前記中心柱部は、中心軸を画定し、前記中心柱部は、外部および内部を備え、前記外部は、外向きに面した表面を備え、前記内部は、
前記中心柱部の近位端において前記中心軸のまわりに配置された開口であって、前記開口は、1つ以上の柱部係合部材を受け取るように構成されている、開口と、
前記中心軸に沿って、前記開口から前記近位端に対向する前記中心柱部の遠位端に向かって延びているチャネルであって、前記チャネルの少なくとも一部は、内部ねじ山を備えている、チャネルと
を備えている、ことと、
少なくとも1つの二次インプラントを前記1つ以上の骨内の第2の場所の中に埋め込むことであって、前記少なくとも1つの二次インプラントは、前記二次インプラントの第1の端部に配置された柱部係合部材と、前記第2の場所において前記1つ以上の骨に結合されるように構成された第2の端部とを備え、前記柱部係合部材は、前記中心柱部の前記開口に係合するように構成されている、ことと、
係止ねじを前記チャネルの中に挿入することによって、前記少なくとも1つの二次インプラントを前記中心柱部に固定し、それによって、前記係止ねじの1つ以上のねじ山が、前記チャネルの前記内部ねじ山に係合し、前記係止ねじのヘッドが、前記少なくとも1つの二次インプラントの前記柱部係合部材を前記開口内に保持することと
を含む、方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの二次インプラントは、骨プレート構成要素を備え、前記骨プレート構成要素は、前記第2の端部に配置された留め具受け取り部材を有し、前記留め具受け取り部材は、前記第2の端部を前記第2の場所において前記1つ以上の骨に固定するために、前記留め具受け取り部材を通して留め具を受け取るように構成されている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記埋め込むことは、前記留め具受け取り部材を通して前記1つ以上の骨の中に骨ねじを挿入し、前記第2の端部を前記第2の場所において前記1つ以上の骨に固定することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの二次インプラントは、ステープル構成要素を備え、前記ステープル構成要素は、前記第2の端部に配置された骨係合部材を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記ステープル構成要素は、第1の構成と第2の構成との間で変形可能であり、前記少なくとも1つの二次インプラントを埋め込むことは、
前記ステープル構成要素を前記第1の構成においてインサータ内に保持することと、
前記ステープル構成要素の前記柱部係合部材が少なくとも部分的に前記中心柱部の前記開口内にあり、前記骨係合部材が少なくとも部分的に前記第2の場所において前記1つ以上の骨内に配置されているように、前記ステープル構成要素を設置することと、
前記ステープル構成要素が前記第2の構成をとるように、前記ステープル構成要素を前記インサータから解放することと
を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記係止ねじを挿入することに先立って、スペーサを前記中心柱部に結合することをさらに含み、前記結合することは、スペーサ構成要素の柱部係合部材を前記開口内に設置することを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
少なくとも2つの二次インプラントが、前記中心軸のまわりに角度的に間隔を置かれた場所に埋め込まれる、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照することによってその全体としてあらゆる目的のために本明細書に組み込まれる2019年3月19日に出願され、「MODULAR BONE IMPLANT DEVICES AND MEANS OF INSERTION」と題された米国仮出願第62/820,764号の利益を主張する。
【0002】
(分野)
本開示は、医療デバイスに関し、より具体的に、骨固定デバイスおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ステープル、骨ねじ、骨プレート等の埋め込み可能デバイスが、典型的に、外科手術用骨固定手技において使用される。ステープル等の多くの既存のインプラントは、2点間、または限定された数の固定された配置の点間の固定のみを可能にし得る。骨プレート等の他の既存のインプラントは、成分材料の堅さに起因して、固定された向きにおけるより多数の点における固定を提供し得る。そのようなインプラントは、中足部等の場所、足の他の部分、および/または、いくつかの比較的に小骨が固定されるべきである他の場所または患者間の骨格幾何学形状における変動が一般的である他の場所における内部固定のために望ましくないこともある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に説明される例示的実施形態は、革新的特徴を有するが、そのうちのいずれの1つも、不可欠であるわけでも、それのみがその望ましい属性に関与するわけでもない。請求項の範囲を限定することなく、有利な特徴のうちのいくつかが、ここで要約されるであろう。
【0005】
一実施形態において、モジュール式骨固定システムは、中心軸を画定する中心柱部と、少なくとも1つの二次構成要素と、係止ねじとを備えている。中心柱部は、外部と、内部とを有し、外部は、外向きに面した表面を備え、内部は、中心柱部の近位端において前記中心軸のまわりに配置された開口であって、前記開口は、1つ以上の柱部係合部材を受け取るように構成されている、開口と、中心軸に沿って、開口から、近位端に対向する中心柱部の遠位端に向かって延びているチャネルであって、チャネルの少なくとも一部は、内部ねじ山を備えている、チャネルとを備えている。少なくとも1つの二次構成要素は、第1のプレート端部および第2のプレート端部を有するプレートを備えている骨プレート構成要素であって、第1のプレート端部は、中心柱部の開口に係合するように構成された第1の柱部係合部材を備え、第2のプレート端部は、それを通して留め具を受け取るように構成された留め具受け取り部材を備えている骨プレート構成要素と、第1のブリッジ端部および第2のブリッジ端部を有するブリッジを備えているステープル構成要素であって、第1のブリッジ端部は、中心柱部の開口に係合するように構成された第2の柱部係合部材と連続し、第2のブリッジ端部は、骨係合部材と連続し、第1の構成と第2の構成との間で変形可能である、ステープル構成要素とのうちの1つ以上を備えている。係止ねじは、中心柱部の内部ねじ山と係合するように構成されたねじ山と、係止ねじのねじ山が、中心柱部の内部ねじ山と係合されると、第1の柱部係合部材および第2の柱部係合部材を開口内に保持するように構成されたヘッドとを備えている。
【0006】
中心柱部の開口は、相互係止特徴を開口の側壁内に備えていることができ、第1の柱部係合部材または第2の柱部係合部材は、相互係止特徴内に据え付けられるように構成された側方延長部を備えていることができる。中心柱部の開口は、円形開口であることができ、開口のまわりの複数の角度場所のいずれかにおいて第1または第2の柱部係合部材を受け取るように構成されることができる。モジュール式骨固定インプラントは、スペーサ構成要素をさらに備えていることができ、スペーサ構成要素は、中心柱部の開口に係合するように構成された柱部係合部材と、柱部係合部材が開口内に配置されると、中心柱部から離れるように側方に延びているように構成されたスペーサ本体とを備えている。スペーサ本体は、開口を備えていることができる。中心柱部は、開口の外部のまわりに半径方向に配置された複数のドライバ係合特徴をさらに備えていることができ、ドライバ係合特徴は、ドライバが回転力を中心軸のまわりに中心柱部に及ぼすことが可能であるように、ドライバの1つ以上の柱部ヘッド係合特徴を受け取るように構成される。中心柱部の骨係合特徴は、1つ以上のねじ山を備えていることができる。中心柱部の骨係合特徴は、セルフタッピングねじ山であることができる。中心柱部の外向きに面した表面は、その上に1つ以上の骨係合特徴を備えていることができる。ステープル構成要素の骨係合部材は、その上に配置された1つ以上の骨係合特徴を備えていることができる。ステープル構成要素の1つ以上の骨係合特徴は、骨からの骨係合部材の抜け出しを防止するように向けられた隆起を備えていることができる。留め具は、骨ねじであることができる。
【0007】
別の実施形態において、骨固定システムは、インプラントと、インプラントに接続可能なインサータとを備えている。インプラントは、ブリッジと、第1の端部においてブリッジと一体的に形成された骨係合部材と、第1の端部に対向する第2の端部においてブリッジと一体的に形成された第2のインプラント係合部材とを備え、インプラントは、第1の構成と第2の構成との間で変形可能である。インサータがインプラントに接続されると、インサータは、インプラントを第1の構成と第2の構成との間で変形させるように作動可能であり、インプラントは、骨係合部材が骨の内部部分に接触し、第2のインプラント係合部材が第2のインプラントと係合された最終位置に完全に据え付け可能である。インプラントが、骨に対して最終位置に完全に据え付けられ、インサータが、インプラントから接続解除されると、インプラントは、少なくとも第1の方向における力を骨に加える。
【0008】
第2のインプラント係合部材は、ブリッジと垂直に延びていることができ、第2のインプラントの開口内の相互係止特徴に係合するように構成された側方延長部を備えていることができる。ブリッジは、第1の端部において、ブリッジから縦方向に延びている第1の延長部であって、インサータの第1の保持部材に係合するように構成された第1の延長部と、第2の端部に近接したブリッジから側方に延びている複数の第2の延長部であって、インサータの第2の保持部材に係合するように構成された複数の第2の延長部とを備えていることができる。インサータは、インサータ内に移動可能に結合され、第1の端部と第2の端部との間のブリッジの中間部分に向かって延長可能であり、インプラントを第1の構成と第2の構成との間で変形させるプランジャを備えていることができる。インサータは、プランジャが、インサータをブリッジと実質的に平行な方向に沿ってブリッジの第1の端部に向かって平行移動させることによって、ブリッジの中間部分から離れるように後退させられると、インプラントから除去可能であることができる。
【0009】
別の実施形態において、モジュール式インプラントキットは、骨内に埋め込まれるように構成された中心柱部と、骨固定インプラントの中心軸を画定する中心柱部と、複数の相互交換可能二次構成要素と、係止ねじとを備えている。複数の相互交換可能二次構成要素は、中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部と、骨を中心柱部から半径方向外向きに配置された場所に係合するように構成された第2の端部とを備えている1つ以上のステープル構成要素と、中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部と、骨留め具をそれを通して受け取り、骨を中心柱部から半径方向外向きに配置された場所に係合するように構成された第2の端部とを備えている1つ以上の骨プレート構成要素と、中心柱部に定着させられるように構成された第1の端部を備えている1つ以上のスペーサ構成要素とから選択される。係止ねじは、中心柱部の内部ねじ山に係合し、複数の相互交換可能二次構成要素のうちの1つ以上のものの個々の第1の端部を中心柱部に係止するように構成される。
【0010】
モジュール式インプラントキットは、1つ以上のステープル構成要素の挿入を促進するように構成されたインサータをさらに備えていることができる。モジュール式インプラントキットは、中心柱部に結合可能なドリルガイドをさらに備えていることができ、ドリルガイドが中心柱部に結合されると、ドリルガイドは、中心軸のまわりに回転可能であり、1つ以上のステープル構成要素を設置するための複数の穴をあける場所を画定する。モジュール式インプラントキットは、1つ以上の骨プレート構成要素の第2の端部に結合するようにサイズおよび形状を決定された1つ以上の骨ねじをさらに備えていることができる。モジュール式インプラントキットは、中心柱部に結合可能であり、中心軸まわりの回転力を加えることを促進し、中心柱部を組織の中に駆動する柱部ドライバをさらに備えていることができる。柱部ドライバは、中心柱部の内部ねじ山に係合し、中心柱部を柱部ドライバに対して縦方向に固定するように構成された縦方向結合特徴と、中心柱部のヘッドと相互係止し、中心柱部を柱部ドライバに対して回転固定するように構成された1つ以上の回転結合特徴とを備えていることができる。
【0011】
別の実施形態において、モジュール式骨インプラントを使用した1つ以上の骨の内部固定のための方法は、中心柱部を1つ以上の骨内の第1の場所に埋め込むことであって、中心柱部は、中心軸を画定し、中心柱部は、外部および内部を備え、外部は、外向きに面した表面を備え、内部は、中心柱部の近位端において前記中心軸のまわりに配置された開口であって、前記開口は、1つ以上の柱部係合部材を受け取るように構成されている、開口と、中心軸に沿って、開口から近位端に対向する中心柱部の遠位端に向かって延びているチャネルであって、チャネルの少なくとも一部は、内部ねじ山を備えている、チャネルとを備えている、ことを含む。方法は、少なくとも1つの二次インプラントを1つ以上の骨内の第2の場所の中に埋め込むことであって、少なくとも1つの二次インプラントは、二次インプラントの第1の端部と、第2の場所において1つ以上の骨に結合されるように構成された第2の端部とに配置された柱部係合部と、中心柱部の開口に係合するように構成された柱部係合部材とを備えている、ことと、係止ねじをチャネルの中に挿入することによって、係止ねじの1つ以上のねじ山が、チャネルの内部ねじ山に係合し、係止ねじのヘッドが、少なくとも1つの二次インプラントの柱部係合部材を開口内に保持するように、少なくとも1つの二次インプラントを中心柱部に固定することとをさらに含む。
【0012】
少なくとも1つの二次インプラントは、第2の端部に配置された留め具受け取り部材を有する骨プレート構成要素を備えていることができ、留め具受け取り部材は、第2の端部を第2の場所において1つ以上の骨に固定するために、それを通して留め具を受け取るように構成される。埋め込むことは、留め具受け取り部材を通して1つ以上の骨の中に骨ねじを挿入し、第2の端部を第2の場所において1つ以上の骨に固定することを含むことができる。少なくとも1つの二次インプラントは、第2の端部に配置された骨係合部材を有するステープル構成要素を備えていることができる。ステープル構成要素は、第1の構成と第2の構成との間で変形可能であることができ、少なくとも1つの二次インプラントを埋め込むことは、ステープル構成要素を第1の構成においてインサータ内に保持することと、ステープル構成要素の柱部係合部材が、少なくとも部分的に、中心柱部の開口内にあり、骨係合部材が、少なくとも部分的に、第2の場所において1つ以上の骨内に配置されるように、ステープル構成要素を設置することと、ステープル構成要素が第2の構成をとるように、ステープル構成要素をインサータから解放することとを含むことができる。方法は、係止ねじを挿入することに先立って、スペーサを中心柱部に結合することをさらに含むことができ、結合することは、スペーサ構成要素の柱部係合部材を開口内に設置することを含む。少なくとも2つの二次インプラントは、中心軸のまわりに角度的に間隔を置かれた場所に埋め込まれることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本明細書で提供される実施形態の側面および利点は、添付図面と合わせて以下の発明を実施するための形態を参照して説明される。図面の全体を通して、参照番号は、参照された要素の間の対応を示すために再利用され得る。図面は、本明細書に説明される例示的実施形態を図示するように提供され、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0014】
図1-1】図1A-1Eは、モジュール式構成要素の例示的組み合わせを含むモジュール式骨インプラントデバイスを描写する。
図1-2】図1A-1Eは、モジュール式構成要素の例示的組み合わせを含むモジュール式骨インプラントデバイスを描写する。
【0015】
図2-1】図2A-2Eは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的中心柱部構成要素を描写する。
図2-2】図2A-2Eは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的中心柱部構成要素を描写する。
【0016】
図3図3Aおよび3Bは、図2A-2Eの中心柱部と使用されるように構成された例示的柱部ドライバを描写する。
【0017】
図4図4Aおよび4Bは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的ステープル構成要素を描写する。
【0018】
図5-1】図5A-5Dは、図4Aおよび4Bのステープルと使用されるように構成された例示的インサータを描写する。
図5-2】図5A-5Dは、図4Aおよび4Bのステープルと使用されるように構成された例示的インサータを描写する。
【0019】
図6図6A-6Dは、図4Aおよび4Bのステープルと使用されるように構成された例示的ドリルガイドを描写する。
【0020】
図7-1】図7A-7Gは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的骨プレート構成要素および骨ねじを描写する。
図7-2】図7A-7Gは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的骨プレート構成要素および骨ねじを描写する。
【0021】
図8図8A-8Cは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的スペーサ構成要素を描写する。
【0022】
図9図9Aおよび9Bは、モジュール式骨インプラントデバイスの例示的係止ねじ構成要素を描写する。
【0023】
図10図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図11図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図12図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図13図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図14図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図15図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図16図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図17図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図18図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図19図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図20図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図21図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図22図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図23図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図24図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
図25図10-25は、図1A-1Cの例示的モジュール式骨インプラントデバイスを使用した例示的内部固定手技を連続して図示する足の骨の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明は、本開示の革新的側面を説明する目的のためのある実装を対象とする。しかしながら、当業者は、本明細書の教示が多数の異なる方法において適用され得ることを容易に認識するであろう。
【0025】
概して説明される、本明細書に説明されるシステム、デバイス、および方法は、個々のインプラント設置場所に好適であるようにカスタマイズされ得るモジュール式骨インプラントデバイスを提供する。モジュール式骨インプラントデバイスは、キット内に提供され得、モジュール式骨インプラントデバイスは、設置時に選択され、位置付けられ、固定され得る複数の随意および/または相互交換可能なインプラント構成要素を含むことができる。故に、モジュール式骨インプラントデバイスは、外科医が、モジュール式ではない、または別様にカスタマイズ可能ではない従来の骨インプラントを用いて可能であろうものより、内部固定または骨接合等の手技を効果的に実施することを可能にし得る。
【0026】
本明細書に説明される実施形態は、いくつかの異なる材料または材料の組み合わせから製造されることができる。ニチノールは、例えば、形状記憶および/または超弾性等の材料特性を保有し、それらは、ある実施形態が外部機械的操作を用いて、または、外部機械的操作を用いず複数の構成を有することを可能にするための固有の特性を提供し得る。ステンレス鋼および/またはチタンも、本明細書に説明される実施形態のための望ましい材料特性を有する。ステンレス鋼および/またはチタンは、形状記憶または超弾性を保有しないこともあるが、複数の構成を達成するために機械的操作から利点を享受し得る実施形態のための機械的性質を保有し得る。PEEKまたは他のポリマー等のさらに他の材料も、本明細書に説明される実施形態のために有益である材料特性を保有し得る。材料の組み合わせも、好ましくあり得る。例えば、ニチノールとチタンとの組み合わせ(例えば、チタンねじを伴うニチノールプレート)は、いくつかの実施形態のための選択の材料であり得る。当業者は、本技術に適用可能な典型的材料および材料の組み合わせを認知している。
【0027】
図1A-1Eは、本明細書に説明される種々のモジュール式構成要素を含む組み立てられたインプラント100の例示的実施形態を図示する。図1Aは、ステープル構成要素120と、骨プレート構成要素130と、スペーサ構成要素140とを含む第1の構成におけるインプラント100の上部斜視図である。図1Bは、第1の構成におけるインプラント100の側面図であり、図1Cは、第1の構成におけるインプラント100の内部構成要素を図示する断面図である。図1Dおよび1Eは、第1の構成に対して異なる構成要素の組み合わせまたは位置付けを含む代替構成におけるインプラント100を描写する。
【0028】
インプラント100は、インプラント100の中心軸101を画定する中心柱部110を含む。中心柱部110は、中心柱部110を骨内に定着させるように構成されたねじ山付き外部を有する。中心柱部110の上側部分は、開口112を含む。1つ以上のステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140等の他のモジュール式構成要素は、構成要素のアームを中心柱部110の開口112内に係合することによって、中心柱部110に結合され得る。ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140は、係止ねじ150によって、中心柱部110のまわりの固定または可変の角度場所において、中心柱部に固定される。例えば、ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140の角度場所は、係止ねじ150がない間または緩く挿入されている間、調節可能であり得、それらは、係止ねじ150を挿入し、完全にしっかりと締めることによって、固定され得る。係止ねじ150は、中心柱部110のシャフトを通して延びているチャネル117の内部ねじ山118と係合するねじ山152を含む。いくつかの実施形態において、中心柱部110は、インプラント100の他の構成要素の前に、骨内に据え付けられ得る。中心柱部110は、図2A-2Eを参照してより詳細に説明される。
【0029】
ステープル構成要素120は、中心柱部110から外向きに延びているブリッジ122と、骨係合部材124を含み、骨係合部材124は、中心柱部110から遠位のブリッジ122の端部において、ブリッジ122からに延びている。骨係合部材124の内向き面上の骨係合特徴125は、骨係合部材124が、ステープル構成要素120が設置された後、骨から引き出されることを防止するために提供される。ステープル構成要素120は、ブリッジ122の反対端において、中心柱部110の開口112と係合する。ステープル構成要素120は、図4Aおよび4Bを参照してより詳細に説明される。
【0030】
骨プレート構成要素130は、中心柱部110から外向きに延びているプレート132を含む。開口135は、中心柱部110から遠位のプレート132の端部において、プレート132を通して延びている。開口135は、骨ねじ134を受け取り、骨プレート構成要素130を骨に定着させるように構成される。骨プレート構成要素130は、図7A-7Gを参照してより詳細に説明される。
【0031】
スペーサ構成要素140は、中心柱部110の開口112の一部を占有するために提供され、骨と直接係合しない。1つ以上のスペーサ構成要素140が、所望に応じて、インプラント100内で利用され、他の構成要素のための安定性を提供し得る。いくつかの実施形態において、スペーサ構成要素140は、他の構造のための接続点としての役割を果たし得る開口144を含む。例えば、腱、靱帯、または他の結合組織が、スペーサ構成要素140に対して固定され得る。スペーサ構成要素140は、図8A-8Cを参照してより詳細に説明される。
【0032】
図1Dおよび1Eは、インプラント100の構成要素の代替構成を図示する。図1Dの例示的構成は、図1A-1Cの構成と同じ組の構成要素を含む。しかしながら、図1Dの構成では、ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、およびスペーサ構成要素140は、中心軸101のまわりにほぼ均一な間隔で角度的に間隔を置かれる。図1Eの構成では、インプラント100は、ステープル構成要素120と骨プレート構成要素130との間の中心柱部110の反対側に配置された2つのスペーサ構成要素140を含む。
【0033】
本明細書に説明される構成要素の種々の他の組み合わせおよび/または配置も、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、等しく実装され得ることを理解されたい。例えば、インプラント100は、1つ以上の中心柱部110と、ステープル構成要素120と、骨プレート構成要素130と、スペーサ構成要素140と、係止ねじ150とを含む、インプラントキットとしてパッケージ化され得る。故に、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれを上回るステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140の任意の組み合わせが、特定のインプラント場所のための必要に応じて、単一中心柱部110に固定され得る。例えば、いくつかの用途は、中心柱部110に結合された2つ以上のステープル構成要素120、2つ以上の骨プレート構成要素130、および/または2つ以上のスペーサ構成要素140を備えているインプラント100を要求し得る。
【0034】
図2A-2Eは、図1A-1Eのインプラント100と一貫する中心柱部110を描写する。図2Aは、中心柱部110の上部斜視図である。図2Bおよび2Cは、それぞれ、中心軸101に沿った場所における中心柱部110の上部および底面図である。図2Dは、中心柱部110の側面図であり、図2Eは、中心柱部110の内部特徴を図示する中心軸101に対して得られた断面図である。いくつかの実施形態において、中心柱部110は、単一の一体的に形成された構成要素を備え得る。
【0035】
中心柱部110は、その中に中心柱部110が設置された骨の表面またはその近傍に配置されるように構成されたヘッド111を含む。いくつかの用途では、ヘッド111は、ヘッド111の上部が骨の表面とほぼ同じ平面にあるように、皿頭であり得る。ヘッド111は、ヘッド111の円周のまわりに規則的間隔で位置するドライバ係合特徴113を含む。
【0036】
中心柱部110のヘッド111は、開口112を包囲し、インプラント100の他の構成要素は、開口112に取り付けられ得る。図2Aおよび2Eに示されるように、アンダーカット114等の相互係止特徴が、開口112の下側部分に位置する。アンダーカット114は、インプラント100の種々の他の構成要素の柱部係合部材の側方延長部を収容し、組立後、他の構成要素の垂直運動を防止し得る。例えば、図1Cの断面図は、アンダーカット114内への側方延長部の固定を図示する。加えて、開口112の内部に面した側表面112aは、テーパ状であり得、それによって、開口112は、アンダーカット114の近傍の底部においてより狭く、ヘッド111の近傍の上部においてより広い。開口112のテーパリングは、中心柱部110の外部寸法を広げることなく、より深いアンダーカット114を可能にし得る。開口112のテーパリングは、加えて、係止ねじ150をしっかりと締めることによって発生させられる軸方向力に対する対抗力提供し、ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、またはスペーサ構成要素140等の任意のモジュール式構成要素をクランプ締めし、モジュール式構成要素の軸方向または回転移動を防止し得る。
【0037】
中心柱部110は、ヘッド111と一体的に形成されるシャフト115をさらに含む。シャフト115の外部は、骨係合特徴116を含む。骨係合特徴116は、骨ねじと一貫するねじ山であり得る。いくつかの実施形態において、骨係合特徴116は、シャフト115の一部に沿って延びている縦溝116aをさらに含む。縦溝116aは、中心柱部110が、セルフタッピング骨ねじとして機能し、骨内への設置を促進することを可能にし得る。シャフト115の少なくとも一部は、中空であり、チャネル117を包囲し、チャネル117は、角度付けられ、傾けられ、図1A-1Cの係止ねじ150と係合する内部ねじ山118を有する。チャネル117は、チャネル117の上側端において開口112と連続する。いくつかの実施形態において、チャネル117は、シャフト115の全長を通して延び、係止ねじ150のための最大進入深度を画定する切り欠き119を含み得る。チャネル117がシャフト115の全体を通して延びている実施形態は、カニューレ式ねじとして機能し得、ガイドワイヤの上で挿入可能であり得る。
【0038】
図3Aおよび3Bは、図2A-2Eの中心柱部110の挿入のために構成された例示的柱部ドライバ300を描写する。柱部ドライバ300は、ハンドル310と、中心柱部110に除去可能に係合するようにサイズおよび形状を決定された柱部係合区分320とを含む。図3Bは、柱部係合区分320の構成要素を図示する拡大斜視図である。ハンドル310は、くぼみ、隆起等の1つ以上の人間工学的特徴312を含み、ユーザによるハンドル310の把持を促進し得る。柱部係合区分320は、柱部接触表面322と、柱部ヘッド係合特徴324と、中心シャフト326とを含み、中心シャフト326は、その上に配置された1つ以上の柱部チャネル係合特徴328を有する。
【0039】
柱部接触表面322は、略平面であり、図2A-2Eに図示されるような中心柱部110のヘッド111の上部表面に接触するように構成される。柱部ヘッド係合特徴324は、中心柱部110のドライバ係合特徴113のサイズおよび形状に対応する相補的サイズおよび形状を有する。柱部ヘッド係合特徴324が対向するドライバ係合特徴113内に係合された状態で、柱部接触表面322が中心柱部110のヘッド111に対して設置されると、中心柱部110は、柱部ドライバ300に対して中心軸101まわりに回転固定される。図3Aおよび3Bの例示的柱部ドライバ300は、2つの柱部ヘッド係合特徴324を含むが、いくつかの実施形態は、3つ以上の柱部ヘッド係合特徴324を含み得る。図2A-2Eの例示的中心柱部110に関して、適合する柱部ドライバ300は、柱部ヘッド接触表面322の円周のまわりに間隔を置かれる最大8つの柱部ヘッド係合特徴324を有し得る。
【0040】
中心シャフト326は、柱部ドライバ300のハンドル310の中心部分を通して延びている線形部材である。中心シャフト326は、ハンドル310に対して回転可能かつ縦方向に平行移動可能である。中心シャフト把持部314が、中心シャフト326に固定され、ハンドル310の対向端に配置され、中心シャフト把持部314は、ハンドル310に対して、およびハンドル310から独立して中心シャフト326を操作するために使用され得る。柱部チャネル係合特徴328は、中心シャフト把持部314に対向する、中心シャフト326の端部に配置される。いくつかの実施形態において、柱部チャネル係合特徴328は、係止ねじ150(図1A-1C)のねじ山のピッチおよび角度と一致するピッチおよび角度を有する1つ以上のねじ山を備え、それによって、柱部チャネル係合特徴328は、中心柱部110の内部ねじ山118に係合し、柱部ドライバ300に結合された中心柱部110を縦方向に固定し得る。
【0041】
図2A-3Bを組み合わせて参照すると、柱部ドライバ300を使用して中心柱部110を設置する例示的方法が、ここで説明されるであろう。中心柱部110を柱部ドライバ300に結合するために、柱部チャネル係合特徴328は、開口112を通して中心柱部110のチャネル117の中に挿入される。中心シャフト把持部314が、次いで、柱部チャネル係合特徴328のねじ山が、少なくとも部分的に、中心柱部110の内部ねじ山118内に係合されるまで、中心柱部110に対して中心軸101まわりに回転させられる(例えば、時計回りに)。ハンドル310が、次いで、中心柱部110のヘッド111が、柱部接触表面322に接触し、柱部ヘッド係合特徴324が、中心柱部110のドライバ係合特徴113内に据え付けられるように、中心柱部110に向かって移動させられ、必要に応じて回転させられ得る。中心柱部110がハンドル310に回転固定された状態において、中心シャフト把持部314が、次いで、中心シャフト把持部314がハンドル310に接触するまで、さらに回転させられ、縦方向および回転の両方において、中心柱部110を柱部ドライバ300に固定する。中心柱部110のシャフト115が、骨に対して設置され(例えば、事前に穴をあけられたパイロット穴の開口部に)、ハンドル310が、回転させられる一方、圧力が、中心軸101に沿って加えられ、中心柱部110を骨の中に駆動する。中心柱部110が、完全に挿入される(例えば、ヘッド111が、骨の外面と同じ平面に来る)と、柱部ドライバ300が、中心シャフト把持部314を回転させ(例えば、反時計回りに)、柱部チャネル係合特徴328のねじ山を中心柱部110の内部ねじ山118から係合解除することによって、中心柱部110から除去される。柱部ドライバ300が中心柱部110から除去される間、ハンドル310は、固定された位置に保持され得、それによって、柱部ヘッド係合特徴324は、中心シャフト326の回転係合解除運動が中心柱部110全体を回転させ、中心柱部110を骨内のその意図される位置から外に後退させることを防止する。
【0042】
図4Aおよび4Bは、図1A-1Eのインプラント100と一貫するステープル構成要素120を描写する。ステープル構成要素120は、ブリッジ122と、ブリッジ122の第1の端部に配置された骨係合部材124(例えば、レッグ)と、骨係合部材124に対向するブリッジ122の第2の端部に配置された柱部係合部材126とを含む。いくつかの実施形態において、ステープル構成要素120は、骨係合部材124および柱部係合部材126がブリッジ122と一体型であるように、単一の一体的に形成された構成要素を備え得る。いくつかの実施形態において、ステープル構成要素120は、ニチノール等の形状記憶合金から形成される。
【0043】
骨係合部材124は、骨係合特徴125を含み、骨係合特徴125は、骨への引っ掛かりおよび/またはステープル構成要素120の骨または軟組織からの引き抜き強度を改善する。いくつかの実施形態において、ブリッジ122は、曲線または弧を有し、それによって、骨係合部材124は、中心軸101(図1A)に向かって内向きに付勢され、骨への引っ掛かりおよび/またはステープル構成要素120の引き抜き強度をさらに改善する。いくつかの実施形態において、ブリッジ122は、弾力的であり得、それによって、ブリッジ122が、挿入のための線形構成に曲げられ、骨係合部材124が骨内に据え付けられると、湾曲構成に向かって付勢されるように解放されることができる。いくつかの実施形態において、骨係合部材124は、ブリッジ122の隣接する部分と実質的に垂直である。ブリッジ122が、挿入に先立って、その弛緩曲線形状にあるとき、骨係合部材124は、ブリッジ122の中心に対して角度を形成する。いくつかの実施形態において、ブリッジ122が、実質的に線形の構成に変形させられ、骨係合部材124が骨内に据え付けら、変形させられたブリッジ122が、解放されると、ブリッジ122は、骨係合部材124と中心柱部110との間の骨の存在に起因して、変形させられたままであり、それによって、骨係合部材125と中心柱部110との間の圧縮力が生成される。
【0044】
柱部係合部材126は、図2A-2Eの中心柱部110の開口112のアンダーカット114内に据え付けるようにサイズを決定された側方延長部127を含む。柱部係合部材126は、係止ねじ150の相補的輪郭に形状適合するように成形された湾曲軸方向表面126aと、ベベル126bとをさらに含み得る。加えて、柱部係合部材126は、中心柱部110の開口112の側表面112aのテーパに合致するように成形された軸方向表面126aに対向するテーパ状表面126cを含み得る。故に、柱部係合部材126を開口112内に据え付け、係止ねじ150を中心柱部110のチャネル117内に固定することは、ステープル構成要素120を中心柱部110に対して固定された位置に堅く固定し得る。
【0045】
ステープル構成要素120は、骨係合部材124に隣接するブリッジ122の端部から延びている端部延長部128と、インサータに接続するための接続手段としての役割を果たし得る柱部係合部材126に隣接するブリッジ122から側方に延びている側方延長部129とをさらに含む。図5A-5Dは、図4Aおよび4Bのステープル構成要素120と適合する例示的インサータ500を描写する。図5Aおよび5Bは、空構成におけるインサータ500を描写する。図5Cおよび5Dは、ステープル構成要素120がその中に保持された状態におけるインサータ500を描写する。図5Dは、インサータ500内でのステープル構成要素120の保持を図示する拡大斜視図である。
【0046】
インサータ500は、インサータ本体510と、プランジャ520と、プランジャ調節把持部530とを含む。プランジャ調節把持部530は、プランジャ520をインサータ本体510に対して縦方向に移動させるために、インサータ本体510に対して回転可能である。プランジャ調節把持部530を第1の方向(例えば、時計回り)に回転させることは、プランジャ520がプランジャ調節把持部530から離れるように移動し、ステープル構成要素120に固定し、および/または圧縮することを引き起こす。プランジャ調節把持部530を第2の方向(例えば、反時計回り)に回転させることは、プランジャ520がプランジャ調節把持部530に向かって移動し、ステープル構成要素120を解放することを引き起こす。
【0047】
インサータ本体510は、ステープル構成要素120を保持するように構成され、ステープル構成要素120の設置中の使用のためのハンドルとしての役割をさらに果たし得る。図5Cおよび5Dに示されるように、インサータ本体510の1つの遠位端角における保持部材512は、ステープル構成要素120の端部延長部128の下側表面に接触し得る棚を形成する、延長部513を含む。インサータ本体510の反対側の遠位端角における保持部材514は、ステープル構成要素120の側方延長部129の下側表面に接触し得る側方棚515を含む。有利なこととして、ステープル構成要素120をブリッジ122の対向端で保持することは、プランジャ520が、ブリッジ122の中心部分と相互作用し、ブリッジ122を直線化することを可能にする(例えば、ブリッジ122と接触した後、下向きに移動を継続することによって)。
【0048】
ステープル構成要素120は、好ましくは、骨係合部材124を受け取るために標的骨に穴をあけた後、設置される。図6A-6Dは、ステープル構成要素120の設置のために好適な場所に穴をあけることを促進するドリルガイド600を描写する。ドリルガイド600は、中心柱部係合区分610と、ドリル場所区分620と、中心柱部係合区分610とドリル場所区分620との間に配置された間隔部材630とを含む。間隔部材630は、線形部材として描写されるが、いくつかの実施形態において、間隔部材630は、輪郭が付けられた形状を有し得るか、または、骨に適応するために、および/または、骨の上に巻き付くために、可撓性であり得る。ドリルガイド600は、単一の一体的に形成された構成要素であり得、金属、プラスチック、または他の好適な材料を備え得る。
【0049】
中心柱部係合区分610は、開口616のまわりに配置された柱部係合部材612と、側方延長部614とを含む。柱部係合部材612は、中心柱部110の開口112内に据え付けられるようにサイズを決定され、位置する。側方延長部614は、柱部係合部材612の端部から延び、開口112のアンダーカット114内に据え付けられる。いくつかの実施形態において、ドリルガイド600は、開口112およびアンダーカット114内への柱部係合部材612および側方延長部614の除去可能スナップ嵌めを促進するためのプラスチック、金属、または他の好適な材料を備え得る。図6Dは、ドリルガイド600と中心柱部110との間の接続を図示する断面図である。
【0050】
ドリル場所区分620は、穴をあける場所の選択を促進する開口622を含む。種々の実施形態において、開口622は、ドリルビットまたはガイドワイヤを収容し得るか、またはドリル場所をマークするために使用され、穴をあける前またはガイドワイヤを設置する前に除去され得る。開口622は、間隔区分630によって、中心柱部係合区分610の中心に対して固定距離r120に保持される。側方延長部614がアンダーカット114内に配置された状態で、柱部係合部材612が開口112内に据え付けられると、ドリルガイド600は、中心柱部110の中心軸101のまわりに自由に回転可能であり得、中心柱部係合区分610と開口622との間の固定された半径方向距離r120が、ステープル構成要素120のために好適な可能な穴をあける場所の円形の組を画定する。
【0051】
図4A-6Dを組み合わせて参照すると、ドリルガイド600およびインサータ500を用いて、ステープル構成要素120を設置する例示的方法が、ここで説明されるであろう。中心柱部110が、骨内に据え付けられ、柱部ドライバ300が、除去された後、ドリルガイド600は、側方延長部614がアンダーカット114内に据え付けられるように、柱部係合部材612を開口112内に設置することによって、中心柱部110に結合される。開口622をガイドとして使用して、穴をあける場所が、選択され、穴が、中心軸101から距離r120において、骨内に穴をあけられる。ドリルガイド600は、中心柱部110から除去される。ステープル構成要素120は、図5Cおよび5Dに示される構成では、インサータ500の中に設置され、プランジャ調節把持部530は、レッグ124が中心柱部110の中心軸101とほぼ平行であるように、回転させられ、ステープル構成要素120のブリッジ122を圧縮する。ステープル構成要素120は、次いで、連続して、または同時に、柱部係合部材126の側方延長部127がアンダーカット114内に据え付けられるように、骨係合部材124を骨内のあけられた穴の中に設置し、柱部係合部材126を中心柱部110の開口112の中に設置することによって、挿入され得る。プランジャ調節把持部530は、次いで、反対方向に回転させられ、ブリッジ122を圧縮解除し、ステープル構成要素120がその付勢された構成に向かって戻り、それによって、圧縮力を骨係合部材125と中心柱部110との間に提供することを可能にする。この圧縮力は、骨リモデリング中、骨折部を横断して圧縮を維持することができる。インサータ500は、次いで、保持部材512がステープル構成要素120の端部延長部128を解放し、保持部材514がステープル構成要素120の側方延長部129を解放するように、インサータ500を中心軸101から半径方向外向きに平行移動させることによって、テープル構成要素120から除去されることができる。
【0052】
図7A-7Gは、図1A-1Eのインプラント100と一貫する骨プレート構成要素130を描写する。骨プレート構成要素130は、プレート132と、プレート132の第1の端部に配置され、骨ねじ134を受け取るための開口135を含む骨ねじ係合部材133と、骨ねじ係合部材133に対向するプレート132の第2の端部に配置された柱部係合部材136とを含む。いくつかの実施形態において、骨プレート構成要素130は、骨ねじ係合部材133および柱部係合部材136がプレート132と一体型であるように、単一の一体的に形成された構成要素を備え得る。図7A-7Dは、骨プレート構成要素130を描写し、図7Eは、骨プレート構成要素130と適合する例示的骨ねじ134を描写し、図7Fおよび7Gは、骨プレート構成要素130に結合された例示的骨ねじ134を描写する。
【0053】
プレート132は、インプラント100の中心軸101と開口135の場所によって画定された骨ねじ進入場所との間の半径方向距離r130を画定する。インプラントキットのいくつかの実施形態において、キットは、複数の随意の半径方向距離r130が提供されるように、異なるようにサイズを決定されたプレート132を有する複数の骨プレート構成要素130を含み得る。プレート132は、図7Dに示されるように、例えば、骨ねじ係合部材133が、骨ねじ134が挿入されるであろう骨に接触することを可能にするように、曲がることができ得る。いくつかの実施形態において、プレート132は、ニチノール等の形状記憶合金から形成される。
【0054】
骨ねじ係合部材133は、骨プレート構成要素130の遠位端を骨に定着させるために、対応する骨ねじ134を受け取るようにサイズおよび形状を決定された開口135を含む。骨ねじ係合部材133の環形表面135aは、開口135を包囲し、相補的表面を骨ねじ134のヘッド135bに提供するように成形される。
【0055】
柱部係合部材136は、図2A-2Eの中心柱部110の開口112のアンダーカット114内に据え付けるようにサイズを決定された側方延長部137を含む。柱部係合部材136は、係止ねじ150の相補的輪郭に形状適合するように成形された湾曲軸方向表面136aと、ベベル136bとをさらに含み得る。加えて、柱部係合部材136は、中心柱部110の開口112の側表面112aのテーパに合致するように成形された軸方向表面136aに対向するテーパ状表面136cを含み得る。故に、柱部係合部材136を開口112内に据え付け、係止ねじ150を中心柱部110のチャネル117内に固定することは、骨ねじ構成要素130を中心柱部110に対して固定された位置に堅く固定し得る。
【0056】
骨ねじ134は、ヘッド135bと、シャフト138とを含む。シャフト138は、骨係合特徴139を含む。骨係合特徴139は、ねじ山であり得、いくつかの実施形態において、シャフト138の一部に沿って延びている縦溝139aを含み得る。縦溝139aは、骨ねじ134がセルフタッピング骨ねじとなり、骨内への設置を促進することを可能にし得る。ヘッド135bは、ドライバを受け取るように成形された陥凹135cを含む。図7E-7Gの骨ねじ134は、六角形陥凹135cを含むが、陥凹135cは、スロット付き、Phillips、または任意の他のねじ駆動形状として等しく実装され得る。骨ねじ134以外の任意の好適な骨留め具が、使用され得ることを理解されたい。
【0057】
図8A-8Cは、図1A-1Eのインプラント100と一貫するスペーサ構成要素140を描写する。スペーサ構成要素140は、スペーサ本体142と、スペーサ本体142の端部に配置された柱部係合部材146とを含む。いくつかの実施形態において、スペーサ構成要素140は、柱部係合部材126がスペーサ本体142と一体型であるように、単一の一体的に形成された構成要素を備え得る。
【0058】
スペーサ本体142は、概して、タブまたはループを備え得る。いくつかの実施形態において、スペーサ本体142は、1つ以上の他の物体がスペーサ本体142に固定され得るように、開口144を含む。一例では、結合組織、他の組織、および/または1つ以上の他の外科手術用構成要素が、組織または他の構成要素をインプラント100のスペーサ構成要素140のスペーサ本体142に固定することによって、インプラント100に取り付けられ得る。他の物体のためのインプラント100への取り付け点としての役割を果たすことに加え、スペーサ構成要素140は、ステープル構成要素120または骨プレート構成要素130等の他の構成要素によって充填されない中心柱部110の角度範囲の少なくとも一部を充填するために、インプラント内にさらに含まれ得る。インプラント100の係止ねじ150に働く側方力の平衡を保つために所望される場合、またはそのために必要な場合、1つ以上のスペーサ構成要素140が、さらに含まれ得、それは、インプラント100の設置および保持を促進し得る。インプラント100が約120°の角度で配置されたステープル構成要素120と骨ねじ構成要素130とを含む図1Eの例示的構成では、係止ねじ150に働く側方力の平衡を保つために、スペーサ構成要素140が、ステープル構成要素120および骨ねじ構成要素130の両方から約120°に含まれる。ステープル構成要素120および骨ねじ構成要素130等の1つ以上の骨係合構成要素、および1つ以上のスペーサ構成要素140は、インプラント100の中心柱部の周囲の種々の半径方向位置に位置付けられ得ることを理解されたい。
【0059】
柱部係合部材146は、図2A-2Eの中心柱部110の開口112のアンダーカット114内に据え付けられるようにサイズを決定された側方延長部147を含む。柱部係合部材146は、係止ねじ150の相補的輪郭に形状適合するように成形された湾曲軸方向表面146aとベベル146bとをさらに含み得る。種々の実施形態において、任意の他のタイプの非垂直表面が、ベベル146bの代わりに、またはそれに加えて含まれ、係止ねじ150および/または任意の他の構成要素が中心柱部110から外に逆戻りすることを防止し得る。故に、柱部係合部材146を開口112内に据え付け、係止ねじ150を中心柱部110のチャネル117内に固定することは、スペーサ構成要素140を中心柱部110に対して固定された位置に堅く固定し得る。
【0060】
図9Aおよび9Bは、図1A-1Eのインプラント100と一貫する係止ねじ150を描写する。係止ねじ150は、ねじ山152と、ドライバを受け取るように構成された外向きに傾きが付けられた外部表面156および陥凹158を含むヘッド154とを含む。図9Aおよび9Bの係止ねじ150は、六角形陥凹158を含むが、陥凹158は、スロット付き、Phillips、または任意の他のねじ駆動形状として等しく実装され得る。係止ねじ150のねじ山152は、中心柱部110のチャネル117の内部ねじ山118と係合するよう角度付けられ、傾けられている。係止ねじ150のヘッド154の外部表面156は、ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、およびスペーサ構成要素140のそれぞれのベベル126b、136b、146bの角度に対応する外向き角度に配置されている。故に、個々のインプラント100の全ての所望のステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140が、設置されると、係止ねじ150は、他の構成要素を中心柱部100の開口112および/またはアンダーカット114の内部に対して圧縮し、それによって、インプラント100の全ての構成要素を定位置に係止するまで、しっかりと締められることができる。
【0061】
図10-25を参照すると、図1A-1Cのインプラント100を設置するための例示的内部固定手技が、説明されるであろう。図10-25の手技は、インプラント100の特定の構成を設置することを図示するが、図10-25を参照して図示および説明される構成要素およびステップは、任意の所望の構成におけるインプラント100を設置するために、異なるシーケンスにおいて、および/または構成要素の異なる組み合わせを用いて、等しく適用され得ることを理解されたい。
【0062】
図10は、インプラント100の設置に先立った、例示的ヒトの足の骨1000を描写する。図10-25の例示的手技では、インプラント100は、外側楔状骨1001を安定にし、それを隣接する立方骨1002および中間楔状骨1003に接合するために設置されるであろう。しかしながら、足の種々の他の骨(例えば、中間楔状骨1004または舟状骨1005等の他の中足部の骨、距骨1006または踵骨1007等の後足骨、中足骨1008等)または身体内のいずれかの場所の他の骨も、インプラント100を使用して接合され得る。いくつかの実装では、インプラント100のモジュール式カスタム可能性は、特に、複数の小および/または不規則的骨が、接合される必要があり得、異なる個々のインプラント設置場所間の骨格幾何学形状変動の比較的に高発生率が存在する中足部等の場所にインプラント100を非常に好適なものにし得る。
【0063】
図11に示されるように、手技は、中心柱部110のための場所を決定することによって開始し得る。挿入の場所および方向は、中心柱部110が設置されるであろう場所へのガイドワイヤ1010の設置によってマークされ得る。図10-25の例示的手技では、ガイドワイヤ1010は、外側楔状骨1001の中に設置される。ガイドワイヤは、例えば、Kirschnerワイヤ(「K-ワイヤ」)、または骨の中に設置され、中心柱部110の中心軸101を確立し得る任意の他の好適なタイプのワイヤまたはピンであり得る。
【0064】
図12へ継続すると、ガイドワイヤ1010が設置されると、深度ゲージ1015が、ガイドワイヤ1010を参照して、中心柱部110のためのパイロット穴をあけるための適切な深度を決定するために使用され得る。次いで、図13に示されるように、穴が、あけられ得る。いくつかの実施形態において、ドリルは、カニューレ式構成を有し、穴があけられている間、ガイドワイヤ1010を収容するドリルシャフト1020および/またはドリルビットを含み得る。
【0065】
ここで図14を参照すると、穴1025が、外側楔状骨1001内にあけられている。図14に示されるように、いくつかの実施形態において、穴1025は、ヘッド111が、完全に挿入されると、外側楔状骨1001の外部表面と同じ平面にあり得るように、中心柱部110のヘッド111を受け取るようにサイズを決定された座ぐり穴1027または皿穴等の広げられた領域を含み得る。
【0066】
図15および16を参照して継続すると、中心柱部110が、図2A-3Bを参照して本明細書に説明される方法等の設置方法によって、柱部ドライバ300を使用して、穴1025内に設置され得る。いくつかの実施形態において、中心柱部110は、モジュール式インプラントキット内に提供される複数の中心柱部110のうちの1つであり得る。中心柱部110は、穴1025の中に挿入され、ヘッド111が穴1025内に、例えば、座ぐり穴1027内に完全に入るまで、柱部ドライバ300を使用して、回転させられ得る。中心柱部110が設置されると、中心柱部110の骨係合特徴116(図2A-2E)は、中心柱部110を外側楔状骨1001内の定位置に定着させ、インプラント100の中心軸101を画定し得る。
【0067】
図10-25の例示的手技では、設置されるべき次の構成要素は、ステープル構成要素120(図4Aおよび4B)であり得る。この場合、第2の穴が、ステープル構成要素120の骨係合部材124を収容するために、骨の第2の区分内に作製されるであろう。図17に示されるように、図6A-6Dのドリルガイド600が、第2の穴のための適切な場所を選択するために使用される。ドリルガイド600は、柱部係合部材612の側方延長部614が開口112のアンダーカット114内に据え付けるように、中心柱部係合区分610の柱部係合部材612を中心柱部110の開口112の中にスナップ嵌合することによって、中心柱部110に結合される。ドリルガイド600が、中心柱部に結合されると、ドリルガイド600は、ドリル場所区分620が可能な穴をあける場所の円形の組を画定するように、中心軸101のまわりに回転可能である。この例示的手技では、立方骨1002上の場所が、図17に示されるように、選択される。種々の実施形態において、穴が、ドリル場所区分620の開口622を通してあけられ得るか、または、開口622が、ステープル構成要素120のための穴あけを誘導するための第2のガイドワイヤ1030(例えば、K-ワイヤ等)の位置を特定するために使用され得る。
【0068】
図18に継続すると、第2の穴が立方骨1002内に穴をあけられると、ステープル構成要素120は、図5A-5Dのインサータに結合され、定位置に設置され得る。例えば、骨係合部材124の先端が、最初に、立方骨1002内の穴の中に設置され得、柱部係合部材126が、次いで、中心柱部110の開口112の中に設置され得る。ステープル構成要素120が、完全に挿入されると(例えば、柱部係合部材126の端部が開口112の底部表面に接触し、および/または柱部係合部材126の側方延長部127が、アンダーカット114内に据え付けられるように)、インサータ500は、ステープル構成要素120から除去され得る。例えば、プランジャ調節把持部530は、プランジャとステープル構成要素120のブリッジ122との間の任意の圧力を解放するように回転させられ得る。いくつかの実施形態において、プランジャ調節把持部530を回転させることは、ブリッジ122がより湾曲の構成に戻ることを可能にし得、それは、力を立方骨1002の内部に加え、それによって、圧縮力を骨係合部材124と中心柱部110との間に生成することを骨係合部材124の骨係合特徴125にさらに行わせ得る。インサータ500は、次いで、中心軸101から離れるように半径方向外向きに平行移動させられ得、それによって、保持部材512が、ステープル構成要素120の端部延長部128を越えてスライドし、保持部材514が、ステープル構成要素120の側方延長部129を越えてスライドし、図19に示されるように、中心柱部110に結合された挿入されたステープル構成要素120を残す。代替として、いくつかの実施形態において、インサータ500は、手技におけるさらなるステップが完了されるように、定位置に残され得る。例えば、インサータ500は、ステープル構成要素120が係止ねじ150によって中心柱部110に固定されるまで、いくつかの手技では、除去されないこともある。
【0069】
図20-22を参照すると、骨プレート要素130が、インプラント100に追加される次の構成要素であり得る。図20に示されるように、適切にサイズを決定された骨プレート構成要素130が、選択され得る(例えば、複数の異なるサイズの骨プレート構成要素130が、インプラントキット内に提供される場合)。骨プレート構成要素130は、骨プレート構成要素130の柱部係合部材136が中心柱部110の開口112の中に延び、側方延長部137が、アンダーカット114内に据え付けられるように位置付けられ得る。開口112の円周に沿った柱部係合部材136の位置は、骨ねじ係合部材133が骨ねじ134(図7A-7G)の設置のための所望の場所の近傍に配置されるように選択される。図10-25の例示的手技では、骨ねじ134は、中間楔状骨1003の中に設置されるべきである。
【0070】
骨ねじ場所が識別されると、骨プレート構成要素130のプレート132は、図7Dに示されるように、骨ねじ係合部材133の少なくとも一部が中間楔状骨1003に接触するように、曲げられ得る。図22に示されるように、第3のガイドワイヤ1035が、骨ねじ係合部材133の開口135を通して、中間楔状骨1003の中に設置され得る。いくつかの実施形態において、第3のガイドワイヤ1035は、追加の構成要素が位置付けられる間、ガイドワイヤ1035が、骨プレート構成要素130を定位置に一時的に保持するように、開口135の外側部分に設置され得る。いくつかの実施形態において、第3のガイドワイヤ1035は、使用されないこともある。
【0071】
追加のステープル構成要素120または骨プレート構成要素130が、インプラント100内に含まれるべきではない場合、1つ以上のスペーサ構成要素14が、次いで、所望に応じて、追加され得る。例えば、図10-25の手技では、1つのスペーサ構成要素140が、ステープル構成要素120と骨プレート構成要素130との間に角度的に配置される場所に追加される。図23に示されるように、スペーサ構成要素140の柱部係合部材146は、側方延長部147がアンダーカット114内に据え付けられるように、開口112の中に設置される。スペーサ構成要素140が、骨に係合する遠位部分を含まないので、全てのステープル構成要素120および/または骨プレート構成要素130が設置された後、任意のスペーサ構成要素140を設置することが望ましくあり得る。
【0072】
図24の状態に継続すると、係止ねじ150が、次いで、中心柱部110内に暫定的に設置され得る。いくつかの実施形態において、係止ねじ150は、ドライバを使用して回転させられ、係止ねじ150を完全に挿入された位置に駆動せず、係止ねじ150のねじ山152と中心柱部110のチャネル117の内部ねじ山118を部分的に係合させ得る。いくつかの実装では、係止ねじ150の暫定的な設置は、1つ以上の骨プレート構成要素130がインプラント100内に含まれるとき、望ましくあり得る。すなわち、係止ねじ150の存在は、概して、係止ねじ150の完全未満に挿入された位置が骨ねじ134が挿入され、しっかりと締められるにつれた骨プレート構成要素130の柱部係合部材136の任意の若干の移動に適応し得る間、他の構成要素を安定にし得る。
【0073】
ここで図25を参照すると、図10-25のインプラント設置手技は、骨ねじ134を中間楔状骨1003の中に骨プレート構成要素130の開口133を通して挿入し、係止ねじ150をしっかりと締め、インプラント100の組立および設置を完了することによって、完結する。図25に示される最終の組み立てられた状態では、係止ねじ150は、ステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、およびスペーサ構成要素140を定位置に保持する。各柱部係合部材126、136、146と係止ねじ150および/または開口112の内側との間の摩擦力は、中心軸101のまわりのステープル構成要素120、骨プレート構成要素130、および/またはスペーサ構成要素140の回転を防止する。故に、図10-25の例示的プロセスは、例示的インプラント100が、中足部または他の骨格場所内の原位置で組み立てられ、個々のインプラント場所の独特の幾何学形状または他の特性にカスタマイズされたロバストな内部固定を提供することを可能にする。
【0074】
本明細書に説明される実施形態は、例示である。修正、再配置、代用プロセス等が、これらの実施形態に行われ、依然として本明細書に記載される本教示内に包含され得る。実施形態に応じて、本明細書に説明される方法のうちのいずれかのある行為、事象、または機能は、異なる順序で行われることができ、追加され、合併され、または完全に除外されることができる(例えば、全ての説明される行為または事象が、方法の実践のために必要なわけではない)。さらに、ある実施形態において、行為または事象は、連続的ではなく、並行して行われることができる。
【0075】
語句「~に接続される」、「~に結合される」、および「~と連通する」は、機械、電気、磁気、電磁、流体、ならびに熱相互作用を含む、2つ以上の実体の間の任意の形態の相互作用を指す。2つの構成要素は、相互と直接接触しないが、相互に結合され得る。用語「~に接触する」は、相互に直接物理的に接触する、アイテムを指すが、アイテムは、必ずしも、ともに取り付けられるとは限らない。
【0076】
とりわけ、「can(~することができ)」、「might(し得る)」、「may(~し得る)」、「e.g.(例えば)」等の本明細書で使用される条件語は、別様に具体的に記載されない限り、または使用される文脈内において別様に理解されない限り、概して、ある実施形態が、ある特徴、要素、および/または状態を含む一方で、他の実施形態が、それを含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件語は、概して、特徴、要素、および/または状態が、何らかの点において、1つまたはそれを上回る実施形態に要求される、または1つ以上の実施形態が、必然的に、作者の入力または促しの有無を問わず、これらの特徴、要素、および/または状態が含まれるか、または任意の特定の実施形態で行われるものであるかどうかを決定するための論理を含むことを示唆することを意図していない。用語「comprising(~を備えている)」、「including(~を含む)」、「having(~を有する)」、「involving(~を伴う)」、および同等物は、同義語であり、制約しない様式で包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作等を除外しない。また、用語「or(または)」は、例えば、要素のリストを接続するために使用されるとき、用語「or(または)」が、リストの中の要素のうちの1つ、いくつか、または全てを意味するように、(その排他的な意味ではなく)その包括的な意味で使用される。
【0077】
「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」という語句等の離接語は、別様に具体的に記記述されない限り、項目、用語等が、X、Y、またはZのいずれか一方、またはそれらの任意の組み合わせ(例えば、X、Y、および/またはZ)であり得ることを提示するために一般的に使用されるものとして、文脈とともに別様に理解される。したがって、そのような離接語は、概して、少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、または少なくとも1つのZがそれぞれ存在することを、ある実施形態が要求することを示唆するように意図しておらず、かつ示唆するべきではない。
【0078】
別様に明示的に記述されない限り、「a」および「an」等の冠詞は、概して、1つ以上の説明される項目を含むと解釈されるべきである。したがって、「~するように構成されるデバイス」等の語句は、1つ以上の記載されるデバイスを含むことを意図している。そのような1つ以上の記載されるデバイスはまた、記述された列挙を実行するように集合的に構成されることもできる。例えば、「列挙A、B、およびCを実行するように構成される1つのプロセッサ」は、列挙BおよびCを実行するように構成される第2のプロセッサと連動する、列挙Aを実行するように構成される第1のプロセッサを含むことができる。
【0079】
上記の発明を実施するための形態は、例証的実施形態に適用されるような新規特徴を図示、説明、および指摘しているが、図示されるデバイスまたはアルゴリズムの形態および詳細の種々の省略、代用、ならびに変更が、本開示の精神から逸脱することなく、行なわれ得ることが理解されるであろう。認識されるであろうように、本明細書に説明されるある実施形態は、いくつかの特徴が他の特徴とは別個に使用または実践され得るため、本明細書に記載される特徴および利点の全てを提供しない形態内で具現化されることができる。請求項の均等物の意味および範囲内にある全変更は、その範囲内に包含されるものとする。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
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【国際調査報告】