IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

特表2022-525572光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置
<>
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図1
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図2
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図3
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図4
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図5
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図6
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図7
  • 特表-光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-18
(54)【発明の名称】光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/20 20060101AFI20220511BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20220511BHJP
【FI】
G02B5/20
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522039
(86)(22)【出願日】2020-12-10
(85)【翻訳文提出日】2021-04-22
(86)【国際出願番号】 KR2020018039
(87)【国際公開番号】W WO2021172717
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0023920
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン、フィ ギョン
【テーマコード(参考)】
2H148
4B162
【Fターム(参考)】
2H148AA00
2H148AA19
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC37
4B162AD32
(57)【要約】
光源から発光される光が透過される透過部、透過部と一体に成形されることにより、透過部と同一素材を含み、透過部を透過した光が外部に放出される放出部、及び放出部の少なくとも一部を覆うように配置され、光源から発光される光の波長を変換させる変換部を含み、放出部から放出された光の波長と、変換部を通過する光の波長は、互いに異なる光学モジュール。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から発光される光が透過される透過部と、
前記透過部と一体に成形されることにより、前記透過部と同一素材を含み、前記透過部を透過した光が外部に放出される放出部と、
前記放出部の少なくとも一部を覆うように配置され、前記光源から発光される光の波長を変換させる変換部と、を含み、
前記放出部から放出された光の波長と、前記変換部を通過する光の波長は、互いに異なる、光学モジュール。
【請求項2】
前記変換部は、前記変換部から放出された光の光量が、前記放出部から放出された光の光量より少ないように、前記変換部から放出される光の光量を変更する、請求項1に記載の光学モジュール。
【請求項3】
前記透過部は、前記光源から発光された光が入射される入射面をさらに含み、
前記入射面の面積は、前記変換部の面積より大きい、請求項1に記載の光学モジュール。
【請求項4】
前記変換部は、前記変換部から放出される光が発散されるように湾曲された、請求項1に記載の光学モジュール。
【請求項5】
前記変換部の少なくとも一部には、色素物質が含まれる、請求項1に記載の光学モジュール。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の光学モジュールと、
エアロゾル生成物質を加熱するヒータと、
前記ヒータに供給される電力を制御する制御部を具備する本体と、を含み、
前記光学モジュールは、前記本体の一面に配置される、エアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記透過部は、前記本体の内部に配置され、
前記放出部は、前記本体の外部に露出されるように配置される、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ヒータが目標温度に予熱されれば、前記光源から発光される可視光線の波長を変更するように制御する、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、互いに異なる波長の光を放出する光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、光学モジュールは、電子機器に使用され、装置の状態を示したり、装置に審美的効果を与えたりするというような多様な機能でもって広く使用されている。一般的に、1つの光源から発光された光を、二種以上の波長に変換する光学モジュールは、互いに異なる透過性を有する素材の部品を結合したり、互いに異なる素材を利用する二重射出成形により作製される。
【0003】
従来の二種以上の波長光が放出される光学モジュールにおいて、互いに異なる素材の部品が結合された光学モジュールは、部品の結合面に存在する段差により、光源から透過される光の透過率が落ちる。また、二重射出成形により光学モジュールを作製する場合、光が放出される部材の一部だけが波長を変換する構造を有するように、光学モジュールを作製することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態を介して解決しようとする課題は、光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供することである。さらに具体的には、本実施形態は、互いに異なる波長の光が放出される光学モジュール、及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供するものである。
【0005】
本実施形態を介して解決しようとする課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本発明が属する技術分野で当業者に明確に理解されうるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施形態に係わる光学モジュールは、光源から発光される光が透過される透過部、該透過部と一体に成形されることにより、該透過部と同一素材を含み、該透過部を透過した光が外部に放出される放出部、及び該放出部の少なくとも一部を覆うように配置され、光源から発光される光の波長を変換させる変換部を含み、該放出部から放出された光の波長と、変換部を通過する光の波長は、互いに異なる。
【発明の効果】
【0007】
本実施形態に係わる光学モジュールは、光が放出される部分の一部に、光の波長または光量を変換させる変換部が配置され、互いに異なる波長の光を同時に放出することができる。また、他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、光学モジュールを含むことにより、エアロゾル生成装置の状態を表示する表示機能を遂行することができる。
【0008】
本実施形態による効果は、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書、及び添付された図面から、本発明が属する技術分野で当業者に明確に理解されうるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図4図1に図示されたシガレットの一実施形態を図示した分解図である。
図5】一実施形態に係わる光学モジュールを概略的に図示した正面図である。
図6】一実施形態に係わる光学モジュールを概略的に図示した側面図である。
図7】一実施形態に係わる光学モジュールを概略的に図示した上面図である。
図8】一実施形態に係わる光学モジュールを含むエアロゾル生成装置を図示した概路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
前述の技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施形態に係わる光学モジュールは、光源から発光される光が透過される透過部、該透過部と一体に成形されることにより、該透過部と同一素材を含み、該透過部を透過した光が外部に放出される放出部、及び該放出部の少なくとも一部を覆うように配置され、光源から発光される光の波長と光量を変換させる変換部を含み、該放出部から放出された光の波長と、該変換部を通過する光の波長は、互いに異なる。
【0011】
また、前記変換部は、前記変換部から放出された光の光量が、前記放出部から放出された光の光量より少ないように、前記変換部から放出される光の光量を変更することができる。
【0012】
また、該透過部は、光源から発光された光が入射される入射面をさらに含み、該入射面の面積は、該変換部の面積よりも大きくなる。
【0013】
また、該変換部は、該変換部から放出される光が発散されるように湾曲される。
【0014】
また、該変換部の少なくとも一部には、色素物質が含まれてもよい。
【0015】
他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、前述の実施形態に係わる光学モジュールを含み、該エアロゾル生成物質を加熱するヒータ、及び該ヒータに供給される電力を制御する制御部を具備する本体を含み、前述の実施形態に係わる光学モジュールは、本体の一面に配置される。
【0016】
また、該透過部は、本体内部に配置され、該放出部は、本体外部に露出されるようにも配置される。
【0017】
また、該制御部は、ヒータが目標温度に予熱されれば、光源から発光される可視光線の波長を変更するように制御することができる。
【0018】
本実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それらは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0019】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0020】
ここで使用された「少なくとも一つ」というような表現は、全体構成リストを修正し、リストの個別構成を修正するものではない。例えば、「a、b及びcのうち少なくとも一つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「a及びb」、「a及びc」、「b及びc」または「a、b及びc」のいずれも含むものであると理解されなければならない。
【0021】
あるエレメントまたはあるレイヤが、他のエレメントまたは他のレイヤの「上」に、「上部」に、「連結されている」または「結合されている」とされるとき、それは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたりするか、あるいは別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在しうる。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「真上」に、「すぐ上部」に、「直接連結されている」または「直接結合されている」と言及されたときには、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されなければならないのである。以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態につき、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0022】
以下においては、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0023】
図1ないし図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
【0024】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、蒸気化器14000をさらに含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入されうる。
【0025】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施形態と係わる構成要素が図示されている。従って、図1ないし図3に図示された構成要素以外に、他の構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれてもよいということは、本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0026】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置10000にヒータ13000が含まれているように図示されているが、実施形態により、ヒータ13000は、省略されうる。
【0027】
図1には、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000が一列に配置されているように図示されている。また、図2には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及びヒータ13000が一列に配置されているように図示されている。また、図3には、蒸気化器14000及びヒータ13000が並列に配置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、図1ないし図3に図示されているところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10000の設計により、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000及び蒸気化器14000の配置は、変更されうる。
【0028】
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000及び/または蒸気化器14000を作動させ、シガレット20000及び/または蒸気化器14000から、エアロゾルを発生させることができる。ヒータ13000及び/または蒸気化器14000によって生じたエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに送られる。
【0029】
必要により、シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000を加熱することができる。
【0030】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に利用される電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000または蒸気化器14000が加熱されうるように、電力を供給することができ、制御部12000の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0031】
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12000は、バッテリ11000、ヒータ13000及び蒸気化器14000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0032】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野の当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0033】
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によっても加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は、シガレットの外部に位置することができる。従って、加熱されたヒータ13000は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0034】
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、電気伝導性トラック(track)が含まれ、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13000が加熱されうる。しかし、ヒータ13000は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されうるものであるならば、制限なしに該当しうる。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置10000に既設定のものでもあり、ユーザにより、所望温度にも設定される。
【0035】
一方、他の例として、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ13000には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含み、シガレットは、該誘導加熱式ヒータによっても加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0036】
例えば、ヒータ13000は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含み、加熱要素の形態により、シガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
【0037】
また、エアロゾル生成装置10000には、ヒータ13000が複数個配置されうる。このとき、複数個のヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット20000の外部にも配置される。また、複数個のヒータ13000のうち一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部にも配置される。また、ヒータ13000の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0038】
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過し、ユーザに送られうる。言い換えれば、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10000の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルが、シガレットを通過してユーザに送られるようにも構成される。
【0039】
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。例えば、該液体保存部、該液体伝達手段及び該加熱要素は、独立したモジュールとしても、エアロゾル生成装置10000に含まれる。
【0040】
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器14000に対して脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器14000と一体にも作製される。
【0041】
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を含んでもよい。該香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0042】
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿纎維、セラミックス纎維、ガラス繊維、多孔性セラミックスのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0043】
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックスヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれるように配置される。該加熱要素は、電流供給によっても加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0044】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0045】
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000及び蒸気化器14000以外に、他の構成要素をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ(例えば、パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出されうる構造にも作製される。
【0046】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電にも利用される。また、該クレードルとエアロゾル生成装置10000とが結合された状態で、ヒータ13000が加熱されうる。
【0047】
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とに区分される。または、シガレット20000の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が、第2部分に挿入されうる。
【0048】
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部にも露出される。または、エアロゾル生成装置10000内部に、第1部分の一部だけ挿入されうる、または、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。このとき、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過し、ユーザの口に送られる。
【0049】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などが、ユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介し、シガレット20000内部にも流入される。
【0050】
以下、図4を参照し、シガレット20000の一例について説明する。図4は、シガレットの一例を図示した図面である。
【0051】
図4を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。図1ないし図3を参照して説明した第1部分は、タバコロッド21000に対応し、第2部分は、フィルタロッド22000に対応する。
【0052】
図4には、フィルタロッド22000が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド22000は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要により、フィルタロッド22000には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0053】
シガレット20000は、少なくとも1枚のラッパ24000によっても包装される。ラッパ24000には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔が形成されうる。一例として、シガレット20000は、1枚のラッパ24000によっても包装される。他の例として、シガレット20000は、2以上のラッパ24000により、重畳的に包装されうる。例えば、第1ラッパにより、タバコロッド21000が包装され、第2ラッパにより、フィルタロッド22000が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパにより、シガレット20000全体がさらに包装されうる。もしタバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントが、個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が、異なるラッパにより、さらに包装されうる。
【0054】
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メントールまたは保湿剤のような加香剤が、タバコロッド21000に噴射されることによっても添加される。
【0055】
タバコロッド21000は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21000は、薄膜状またはひも状に作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加サセプタをさらに含んでもよい。
【0056】
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド22000が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つは、異なる形状にも作製される。
【0057】
フィルタロッド22000は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド22000に加香剤が噴射されうる、または、加香剤が塗布された別途の纎維が、フィルタロッド22000の内部に挿入されうる。
【0058】
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれてもよい。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23000は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0059】
もしフィルタロッド22000に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸だけによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルが冷却される機能を遂行することができるものであるならば、制限なしに該当しうる。
【0060】
一方、図4には、図示されていないが、一実施形態によるシガレット20000は、前端フィルタをさらに含んでもよい。該前端フィルタは、タバコロッド21000において、フィルタロッド22000に対向しない一側に位置する。該前端フィルタは、タバコロッド21000が外部に離脱されることを防止することができ、喫煙中、タバコロッド21000から、液状化されたエアロゾルが、エアロゾル発生装置10000(図1ないし図3)に流れ出ることを防止することができる。
【0061】
図5は、一実施形態に係わる光学モジュール100を概略的に図示した正面図である。
【0062】
図5を参照すれば、一実施形態に係わる光学モジュール100は、透過部110、放出部111、変換部120を含んでもよい。
【0063】
透過部110には、光源から発光される光が透過されうる。放出部111は、透過部110の少なくとも一部が外部に露出されて形成されうる。透過部110を透過した光は、放出部111を介し、外部に放出されうる。
【0064】
透過部110と放出部111は、同一素材を一体に成形して形成されうる。透過部110と放出部111との素材は、光を透過または拡散させることができる素材でもある。例えば、透過部110と放出部111との素材はポリカーボネート(PC)でもあるが、透過部110と放出部111との素材は、前述のところによって制限されるものではない。
【0065】
変換部120は、放出部111の少なくとも一部を覆うようにも配置される。変換部120は、光源から発光される光の波長と光量とを変換させることができる。
【0066】
変換部120は、光が発散されるようにも湾曲される。例えば、変換部120から光が放出される面は、外部に向けて正の曲率を有することができる。従って、光源から発光された光は、外部に向けて凸状になった面により、広く広がることができるために、光学モジュール100は、ユーザに効率的に装置状態を表示することができる。
【0067】
図6は、一実施形態に係わる光学モジュール100を概略的に図示した側面図である。
【0068】
図6を参照すれば、変換部120には、光量を調節する物質が含まれてもよい。例えば、放出部111には、第1光量の光が外部に放出され、変換部120には、光量を調節する物質により、第1光量より少ない第2光量の光が外部に放出されうる。従って、光学モジュール100は、放出部111から放出される光と、変換部120から放出される光との光量を異なるようにすることにより、同一色相を有するが、彩度差を有する光を配色させて同時に放出することができる。
【0069】
透過部110は、光源から発光された光が入射される入射面110aをさらに含んでもよい。光源は、入射面110a下部に配置されうる。また、入射面110aの面積は、変換部120の面積よりも大きくなる。入射面に入射された光は、全反射を介し、放出部111と変換部120とに透過されうる。その場合、入射面110aの面積が広いほど、入射された光は、放出部111及び変換部120に損失なしに逹することができるので、少ない光量を発光する光源だけでも、外部に十分な明るさを提供することができる。従って、透過部110の入射面110aの面積が、変換部120の面積より広い場合、光学モジュール100は、光を外部に効率的に放出させることができる。
【0070】
図7は、一実施形態に係わる光学モジュール100を概略的に図示した上面図である。
【0071】
図7を参照すれば、光学モジュール100は、外部から見るとき、変換部120及び放出部111だけが外部に露出されるようにも配置される。放出部111から放出された光と、変換部120から同時に放出された光は、波長が互いに異なるので、波長が異なる光が自然に配色され、ユーザに逹することができる。従って、光学モジュール100は、流麗な外観を提供しながら、装置の状態を審美的に表示することができる。
【0072】
一実施形態に係わる光学モジュール100は、透過部110と放出部111とが一体に成形され、放出部111の少なくとも一部に、変換部120を構成する物質が加えられることによっても作製される。
【0073】
例えば、透過部110及び放出部111は、高温の環境で射出成形されうる。色素物質を含む印刷層を含むフィルムであるならば、成形体(例えば、射出された透過部110及び放出部111)の上部面の少なくとも一部に配置されうる。例えば、該フィルムは、インモールド転写用フィルムでもある。該フィルムは、高温の環境で金型によって加圧され、印刷層に含まれていた色素物質が、透過部110の上部面の一部に転写されうる。
【0074】
工程後、透過部110の上部面の一部に転写された色素物質を除き、該フィルムは、除去されうる。色素物質が塗布された透過部110の上部面の一部は、変換部120を形成することができる。
【0075】
完成された光学モジュール100は、透過部110の少なくとも一部が外部に露出されるように、後述するように、エアロゾル生成装置10000に配置され、エアロゾル生成装置10000の外部に露出された透過部110の少なくとも一部は、放出部111を形成することができる。
【0076】
変換部120に転写される色素物質は、光源から発光された光の波長を変換することができる。変換部120に転写される色素物質の種類、は少なくとも1以上でもある。
【0077】
図8は、一実施形態に係わる光学モジュール100を含むエアロゾル生成装置10000を図示した概路図である。
【0078】
エアロゾル生成装置10000は、エアロゾル生成物質を加熱するヒータ13000、及びヒータ13000に供給される電力を制御する制御部12000を具備する本体15000を含み、光学モジュール100は、本体15000の一面にも配置される。
【0079】
図8を参照すれば、光学モジュール100は、透過部110の少なくとも一部が、本体15000の外部に突出されるように、本体15000にも配置される。エアロゾル生成装置10000の外部に突出された透過部110の一部は、放出部111を形成することができる。また、光の波長と光量とを変換させる変換部120が、放出部111の少なくとも一部を覆うようにも配置される。
【0080】
光学モジュール100は、エアロゾル生成装置10000の状態を、二種以上の波長を有した光を放出しながら示すことができる。入射面110a下部に配置された光源は、可視光線のうち、複数の既定の色相中の1つの色相を選択して発光し、光学モジュール100の入射面110aに光が入射されうる。
【0081】
光学モジュール100は、放出部111から放出された可視光線と、変換部120において、波長または光量が変換された可視光線とを同時にユーザに放出することができる。従って、光学モジュール100は、ユーザに、同一色相が配色されるか、あるいは類似色相が配色された可視光線を介し、エアロゾル生成装置10000の内部作動状態を表示することができる。
【0082】
制御部12000は、光源の動作を制御することができる。制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の作動により、ヒータ13000に供給される電力を制御することができる。ヒータ13000を目標温度に予熱し、ヒータ13000が予熱される間、光源が定められた色相の可視光線を発光するように制御することができる。例えば、ヒータ13000が予熱される間に放出される可視光線は、赤色と、それと類似した色相とが配色された可視光線でもある。
【0083】
また、制御部12000は、ヒータ13000が目標温度に予熱されれば、ヒータ13000が予熱される間、光源から発光される可視光線の波長を変更するように制御することができる。ヒータ13000の予熱が完了した場合、放出される可視光線は、青色と、それと類似した色相とが配色された可視光線でもある。
【0084】
前述のように、エアロゾル生成装置10000に含まれた光学モジュール100は、ユーザに装置状態を表示する機能を遂行することができる。
【0085】
制御部12000のように、図面においてブロックによって表現される構成要素、要素、モジュールまたはユニット(該段落において、総称して「構成要素」とする)のうち少なくとも一つは、前述の例示的な実施形態により、それぞれの機能を遂行する多様な数のハードウェア構造、ソフトウェア構造及び/またはファームウェア構造としても具現される。例えば、それらコンポーネントのうち少なくとも一つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1以上のマイクロプロセッサの制御を介し、それぞれの機能を遂行することができる直接回路構造、または他の制御装置を使用することができる。また、それら構成要素のうち少なくとも一つは、モジュール、プログラムまたはコードの一部によって具体的にも具現され、それは、特定論理機能を遂行するための1以上の実行可能な命令を含み、1以上のマイクロプロセッサ、または他の制御装置によって実行される。また、それら構成要素のうち少なくとも一つは、それぞれの機能を遂行する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサのようなプロセッサを含むか、あるいはそれによっても具現される。それらコンポーネントのうち2以上は、1以上の単一コンポーネントに結合され、該単一コンポーネントは、結合された2以上のコンポーネントの全ての動作または機能を遂行することができる。また、それらコンポーネントのうち少なくとも1つの機能のうち一部は、他のコンポーネントによっても遂行される。また、バスは、前記ブロック図に図示されていないが、コンポーネントを介した通信は、バスを介しても遂行される。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたは処理段階において表現された構成要素は、電子構成、信号の処理及び/または制御、データ処理などのための任意数の関連技術を採用することができる。
【0086】
本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、前述の記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態にも具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】