(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-18
(54)【発明の名称】多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法
(51)【国際特許分類】
G06F 40/58 20200101AFI20220511BHJP
G06F 40/51 20200101ALI20220511BHJP
【FI】
G06F40/58
G06F40/51
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021555314
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(85)【翻訳文提出日】2021-09-13
(86)【国際出願番号】 KR2020095051
(87)【国際公開番号】W WO2020204680
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0036561
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520016099
【氏名又は名称】イ,スンジン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Seung Jin
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンジン
【テーマコード(参考)】
5B091
【Fターム(参考)】
5B091AA01
5B091CD11
(57)【要約】
本発明は、多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法に関するものであって、翻訳サーバーで提供する翻訳された内容をユーザーが検証すると同時に、ディープラーニングサーバーで翻訳に対する検証を行い、当事者がこれを直接修正できるようにするので、対話の内容が、本人の言語に表示されると共に、相手の外国人の言語にも変換され、表示されることによって、外部の翻訳プログラムを用いて翻訳した後、コピー・貼り付けをして使用するという煩雑さをなくすことができる。また、チャットにおいて、対話する相手が異なる言語を使用する場合、チャットと同時に対話している相手の対話内容を相手の言語に変換し、本人の言語と相手の言語を共に表示することによって、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理が可能であることを特徴とする。さらに、外国人とチャットする場合、チャットに参加した相手の国をチェックしておくと、対話の内容が、本人の言語に表示されると共に、相手の外国人の言語にまで変換されて表示されることによって、外部の翻訳プログラムを用いて翻訳した後、コピー・貼り付けをして使用するという煩雑さをなくすことができるという効果がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザーがそれぞれ設定した言語を通じてチャットが行われるようにリアルタイムで翻訳されるアプリケーション又はチャットプログラムを提供し、
運営サーバー(110)、ディープラーニングサーバー(120)、翻訳サーバー(130)及びデータベース(140)からなり、ユーザー端末(200)で翻訳された内容が適切であるかどうかを判断できるように、ユーザー端末(200)と通信網を介して連結されるプラットフォームサーバー(100)と、
複数のユーザーがそれぞれ設定した言語に翻訳されながらチャットが行われるように、プラットフォームサーバー(100)で提供する翻訳プログラムが含まれたアプリケーション又はチャットプログラムが内蔵されるユーザー端末(200)と、を備え、
運営サーバー(120)が、ユーザー端末(200)に内蔵され、複数の国の人達とのチャットが行われ得るように、翻訳プログラムを含むアプリケーション又はチャットプログラムを提供するとともに、ユーザー端末(200)から通信網を介して送受信されるメッセージの内容をディープラーニングサーバー(120)に提供し、適切な内容の翻訳が行われたかどうかを判断できるように制御するように構成され、
ディープラーニングサーバー(120)が、ユーザー端末(200)から通信網を介して伝達されるメッセージの内容を分析することによって適切に翻訳が行われたかどうかを判断し、適切に翻訳が行われていない場合、ユーザー端末(200)にチェックボックス(210)を表示し、この適切に翻訳が行われていないメッセージをユーザーが検証できるように構成され、
翻訳サーバー(130)が、入力されるメッセージを受信することによって、メッセージの内容を複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳し、この翻訳されたメッセージを運営サーバー(110)を通じて複数のユーザー端末(200)のそれぞれに提供するように構成され、
データベース(140)が、各言語に翻訳するためのデータ(単語及び文章など)、ユーザー端末(200)に使用すされるユーザー情報、翻訳プログラム、アプリケーション又はチャットプログラムを含むように構成される、ことを特徴とする多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム。
【請求項2】
ユーザー端末(200)が、
プラットフォームサーバー(100)で提供するアプリケーション又はチャットプログラムを通じてリアルタイムでユーザーが設定した複数の国の人達にメッセージを伝達し、
メッセージの内容が、アプリケーション又はチャットプログラムに含まれた翻訳プログラムによって翻訳され、
翻訳されて伝達される内容が適切に翻訳されたかどうかを判断するために、この翻訳されたメッセージが、通信網を介して前記ディープラーニングサーバー(120)に印加され、翻訳内容が判断されるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム。
【請求項3】
ユーザー端末(200)に内蔵されたアプリケーション又はチャットプログラムを用いてチャットルームに入場した複数の国の人達に合わせて国を選択し、表示される言語を選択するセッティングステップ(S10)と、
アプリケーション又はチャットプログラムを用いて選択した国別言語とユーザー端末(200)に表示される言語を識別し、通信網を介してユーザー端末(200)の情報と共に識別言語をプラットフォームサーバー(100)に印加する言語識別ステップ(S20)と、
ユーザー端末(200)において、チャットルームで入力されるメッセージの内容に対するテキストを翻訳プログラムによって分析して翻訳し、入力されたメッセージの内容を前記プラットフォームサーバー(100)に印加する翻訳ステップ(S30)と、
ユーザー端末(200)を通じて入力したメッセージの内容に対して、国別言語の設定とユーザー端末(200)に表示される言語の設定による情報値を翻訳プログラムによって探し出すフィルタリングステップ(S40)と、
チャットルームに入場した複数の国の人達の順序、ユーザーの国の順序、又はチャットルームにメッセージの内容を入力する順序に合わせてユーザー端末(200)に表示できるようにメッセージの内容を整列する構成ステップ(S50)と、
ユーザー端末(200)に表示されるようにした言語のみを表示する表示ステップ(S60)と、を備え、
ユーザー端末(200)が、
アプリケーション又はチャットプログラムを用いて入力するメッセージの内容の翻訳、又は複数の国の人達が使用するユーザー端末(200)で入力されたメッセージの内容の翻訳が適切に行われたかどうかをディープラーニングサーバー(120)で判断し、これをチェックボックス(210)の形態で表示することを特徴とする多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法に関する。より詳細には、異なる言語を使用する人々が同じチャットルームを用いて対話を進めるとき、ユーザーが選択した言語を共に表示させることができる多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法に関する。また、一つの言語のみを表示させるようにしながらチャットを行い、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理を可能にした多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンを始めとした携帯端末の普及率が急速に増加するにつれて、モバイルユーザー端末でインスタントメッセージングサービスを提供する多様なアプリケーションが登場してきた。このようなインスタントメッセージングサービスを提供するアプリケーションを通じて、メッセージを送受信するだけでなく、多様なコンテンツを共有できるようになっている。特に、最近は、ビジネスのグローバル化により、多様な言語を使用する人々の間で対話が行われることが頻繁に発生しており、異なる言語を使用するユーザー間の意思疎通のために翻訳技術も迅速に発展している。
【0003】
これによって、インスタントメッセージングサービスを提供する各アプリケーションは、多くの国で配信され、多様な言語に対応している。韓国登録特許第10-1271285号公報は、チャットウィンドウ内に含まれたメッセージに対して多言語翻訳をサポートする方法を提案している。しかし、従来の技術は、メッセージの末尾に翻訳する言語を選択した場合に、翻訳を提供するので、チャットルームに存在するユーザーがメッセージおよび翻訳する言語を入力した場合にのみメッセージが翻訳されるという不便さが存在する。
【0004】
上記のような問題を解決するための先行文献として、韓国公開特許第10-2018-0108973号公報の「複数の言語ユーザーの対話時における自動翻訳提供方法」は、チャットルームに含まれた複数のユーザーによって設定された言語を識別するステップと、前記複数のユーザーのうち少なくとも一人以上のユーザーから入力されたメッセージを受信するステップと、前記入力されたメッセージを受信することによって、メッセージの内容を複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳するステップと、前記ユーザーから入力されたメッセージの内容及び前記複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳されたメッセージの内容を前記チャットルームに提供するステップと、を含む、ことを特徴とする。
【0005】
上記のような特徴からなる言語翻訳は、チャットルームに含まれた複数のユーザーによって設定された言語を識別する識別部と、前記複数のユーザーのうち少なくとも一人以上のユーザーから入力されたメッセージを受信する受信部と、前記入力されたメッセージを受信することによって、前記メッセージの内容を複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳する翻訳部と、前記ユーザーから入力されたメッセージの内容、及び前記複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳されたメッセージの内容を前記チャットルームに提供する提供部と、を含む、自動翻訳提供サーバーで提供することを特徴とする。
【0006】
上記のような方法及びその方法を提供するためのサーバーにて、翻訳される内容は、実際に翻訳が正確に行われたかどうかに対して検証できる手段がない状態で相手に提供されるので、相手がこれを確実に把握しにくい問題がある。また、チャットの内容によって誤解を招くおそれがあり、その結果、チャットが長く持続されないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するために、異なる言語を使用する人々が同じチャットルームを用いて対話を進めるとき、ユーザーが選択した言語を共に表示させる、又は一つの言語のみを表示される、ようにしながらチャットを行える、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理を可能にした多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、翻訳サーバーが提供する翻訳された内容をユーザーが検証すると同時に、ディープラーニングサーバーが翻訳に対する検証を行い、当事者がこれを直接修正できるようにした多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記のような目的を達成するための手段として、複数のユーザーがそれぞれ設定した言語を通じてチャットが行われるようにリアルタイムで翻訳されるアプリケーション又はチャットプログラムを提供し、ユーザー端末と、前記ユーザー端末で翻訳された内容が適切であるかどうかを判断できるように前記ユーザー端末と通信網を介して連結されるプラットフォームサーバーと、を含み、前記ユーザー端末に、複数のユーザーがそれぞれ設定した言語に翻訳しながらチャットが行われるように、前記プラットフォームサーバーで提供する翻訳プログラムが含まれた前記アプリケーション又はチャットプログラムが内蔵される、ことを特徴とする多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムを提供する。
【0010】
本発明の前記プラットフォームサーバーは、前記ユーザー端末に内蔵され、複数の国の人達とのチャットが行われ得るように、翻訳プログラムを含むアプリケーション又はチャットプログラムを提供する。また、前記ユーザー端末によって通信網を介して伝達されるメッセージの内容を分析することによって適切に翻訳が行われたかどうかを判断し、適切に翻訳が行われていない場合、前記ユーザー端末にチェックボックスを表示し、この適切に翻訳が行われていないメッセージをユーザーが検証できるようにするディープラーニングサーバーと、前記ユーザー端末を通じて通信網を経て送受信されるメッセージの内容を前記ディープラーニングサーバーに提供し、適切な内容の翻訳が行われたかどうかを判断できるように制御する運営サーバーと、入力されたメッセージを受信することによって、メッセージの内容を複数のユーザーのそれぞれが設定した言語に翻訳し、この翻訳されたメッセージを前記運営サーバーを通じて複数の前記ユーザー端末のそれぞれに提供する翻訳サーバーと、各言語に翻訳するためのデータ(単語及び文章など)、前記ユーザー端末に使用されるユーザー情報、翻訳プログラム、アプリケーション又はチャットプログラムを含むデータベースと、を備える、ことを特徴とする多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムを提供する。
【0011】
本発明の前記ユーザー端末は、前記プラットフォームサーバーで提供するアプリケーション又はチャットプログラムを通じてリアルタイムでユーザーが設定した複数の国の人達にメッセージを伝達し、メッセージの内容が、アプリケーション又はチャットプログラムに含まれた翻訳プログラムによって1次的に翻訳され、翻訳されて伝達される内容が適切に翻訳されたかどうかを判断するために、この翻訳されたメッセージが通信網を介して前記ディープラーニングサーバーに印加され、翻訳内容を判断できるようにすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記のような目的を達成するすための他の手段として、前記ユーザー端末に内蔵されたアプリケーション又はチャットプログラムを用いてチャットルームに入場した複数の国の人達の国に合わせて国を選択し、表示される言語を選択するセッティングステップ(S10)と、アプリケーション又はチャットプログラムを用いて選択した国別言語及び前記ユーザー端末に表示される言語を識別し、通信網を介して前記ユーザー端末の情報と共に識別言語を前記プラットフォームサーバーに印加する言語識別ステップ(S20)と、前記ユーザー端末において、チャットルームで入力されるメッセージの内容に対するテキストを翻訳プログラムによって分析して翻訳し、入力されたメッセージの内容を前記プラットフォームサーバーに印加する翻訳ステップ(S30)と、前記ユーザー端末を通じて入力したメッセージの内容に対して、国別言語の設定と前記ユーザー端末に表示される言語の設定による情報値を翻訳プログラムによって探し出すフィルタリングステップ(S40)と、チャットルームに入場した複数の国の人達の順序、ユーザーの国の順序、又はチャットルームにメッセージの内容を入力する順序に合わせて前記ユーザー端末に表示できるようにメッセージの内容を整列する構成ステップ(S50)と、前記ユーザー端末に表示されるようにした言語のみを表示する表示ステップ(S60)と、を備える、ことを特徴とする多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法を提供する。
【0013】
本発明の前記ユーザー端末は、アプリケーション又はチャットプログラムを用いて入力するメッセージの内容の翻訳、又は複数の国の人達が使用するユーザー端末で入力されたメッセージの内容の翻訳が適切に行われたかどうかを前記ディープラーニングサーバーで判断し、これをチェックボックスの形態で表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、外国人とチャットする場合、チャットに参加した相手の国籍をチェックしておくと、対話の内容が、本人の言語に表示されると共に、相手の外国人の言語にも変換され、表示されることによって、外部の翻訳プログラムを用いて翻訳した後、コピー・貼り付けをして使用するという煩雑さをなくすことができるという効果を有する。
【0015】
また、本発明は、対話が持続されるときにも、メッセージの内容を再び見ようとするときに直ぐ内容を把握できるので、同じメッセージの場合、貼り付け又は直接タイピングが可能であり、その結果、チャットが便利に行われるという効果を有する。
【0016】
また、本発明は、一度のチャットにおいて、対話する相手が異なる言語を使用する場合、チャットと同時に対話している相手の対話内容を相手の言語に変換し、本人の言語と相手の言語を共に表示することによって、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理が可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの構成を示したブロック図である。
【
図2】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムで翻訳文がユーザー端末に提供される状態を示した図である。
【
図3】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法による過程を示したフローチャートである。
【
図4a】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法によってユーザー端末に翻訳された内容が表示される状態の実施形態を示した図である。
【
図4b】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法によってユーザー端末に翻訳された内容が表示される状態の実施形態を示した図である。
【
図4c】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法によってユーザー端末に翻訳された内容が表示される状態の実施形態を示した図である。
【
図4d】本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法によってユーザー端末に翻訳された内容が表示される状態の実施形態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有しうる。今回は、特定の実施形態を図面に例示し、これについて詳細に説明する。
【0019】
しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物及び代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0020】
各図面を説明しながら、類似する参照符号を類似する構成要素に対して使用する。「第1」、「第2」などの用語は、多様な構成要素の説明に使用可能であるが、前記構成要素のそれぞれは、前記用語のそれぞれによって限定されない。前記用語のそれぞれは、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0021】
例えば、「及び/又は」という用語は、複数の関連した各記載項目の組み合わせ、又は複数の関連した各記載項目のうちいずれかの項目を含む。
【0022】
異なる意味で定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含めて、ここで使用される全ての用語は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0023】
一般的に使用される辞典に定義されている各用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものと解釈しなければならなく、本明細書で明確に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈してはならない。
【0024】
以下では、本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法を詳細に説明する。
【0025】
本発明は、翻訳サーバーで提供する翻訳された内容をユーザーが検証すると同時に、ディープラーニングサーバーで翻訳に対する検証を行い、当事者がこれを直接修正できる。また、対話の内容が、本人の言語に表示されると共に、相手の外国人の言語にも変換され、表示されることによって、外部の翻訳プログラムを用いて翻訳した後、コピー・貼り付けをして使用するという煩雑さをなくすことができる。さらに、チャットにおいて、対話する相手が他の言語を使用する場合、チャットと同時に対話している相手の対話内容を相手の言語に変換し、本人の言語と相手の言語を共に表示することによって、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理が可能であるという特徴からなる。
【0026】
上記のような特徴からなる本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステム及び翻訳提供方法について、添付の図面を通じて詳細に説明する。
【0027】
図1及び
図2を参照して詳細に説明すると、本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムは、複数のユーザーがそれぞれ設定した言語を通じてチャットが行われるようにリアルタイムで翻訳されるアプリケーション又はチャットプログラムを提供し、ユーザー端末で翻訳された内容が適切であるかどうかを判断できるようにユーザー端末200と通信網を介して連結されるプラットフォームサーバー100と、複数のユーザーがそれぞれ設定した言語に翻訳しながらチャットが行われるように、プラットフォームサーバー100で提供される翻訳プログラムが含まれたアプリケーション又はチャットプログラムが内蔵されるユーザー端末200と、を備える。
【0028】
プラットフォームサーバー100は、運営サーバー110、ディープラーニングサーバー120、翻訳サーバー130及びデータベース140を含む。
【0029】
運営サーバー110は、ユーザー端末200に内蔵され、複数の国の人達とのチャットが行われるように、翻訳プログラムが含まれたアプリケーション又はチャットプログラムを提供する。また、ユーザー端末200を通じて通信網を経て送受信されるメッセージの内容をディープラーニングサーバー120に提供し、適切な内容に翻訳されたかどうかを判断できるように制御する。
【0030】
ディープラーニングサーバー120は、ユーザー端末200によって通信網を介して伝達されるメッセージの内容を分析することによって適切に翻訳が行われたかどうかを判断し、適切に翻訳が行われていないと判断した場合、ユーザー端末200にチェックボックスを表示させ、この適切に翻訳が行われていないメッセージをユーザーが検証できるようにさせるために、運営サーバーを経て通信網を介して翻訳されたメッセージを伝達する。
【0031】
翻訳サーバー130は、入力されたメッセージを受信することによって、メッセージの内容を複数のユーザーのそれぞれによって設定された言語に翻訳し、この翻訳されたメッセージを運営サーバー110によって各ユーザー端末200に提供する。
【0032】
データベース140は、各言語に翻訳するためのデータ(単語及び文章など)、ユーザー端末200に使用するユーザー情報、翻訳プログラム、アプリケーション又はチャットプログラムを含む。
【0033】
本発明の通信網は、インターネットなどの開放型ネットワークのみならず、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、GSM(Global System for Mobile Communications)、LTE(Long Term Evolution)、EPC(Evolved Packet Core)などのネットワーク、今後実現される次世代ネットワーク及びコンピューティングネットワークを含む。
【0034】
ユーザー端末200には、運営サーバー110で提供する翻訳プログラムが含まれたアプリケーション又はチャットプログラムが内蔵される。
【0035】
また、ユーザー端末200に内蔵されたアプリケーション又はチャットプログラムを通じてリアルタイムでユーザーが設定した複数の国の人達にメッセージを伝達できるようにする。このようなメッセージの内容は、アプリケーション又はチャットプログラムに含まれた翻訳プログラムによって1次的に翻訳され、伝達される内容が適切に翻訳されたかどうかを判断するために、この翻訳されたメッセージが通信網を介してディープラーニングサーバー120に印加され、翻訳内容を判断できるようにする。
【0036】
ユーザー端末200は、ディープラーニングサーバー120に印加されたメッセージの内容が適切に翻訳されていないと判断される場合、メッセージの内容の一側にチェックボックス210が表示され、チェックボックス210を通じてディープラーニングサーバー120で提供する他の文章又は先に入力した内容を選択できるように表示する。
【0037】
ユーザー端末200は、ユーザーのタッチ又は操作による入力信号を受感するキーパッド及びタッチパッドのうち少なくとも一つを含んで構成される。
【0038】
このとき、ユーザー端末200は、ディスプレイ部と共に一つのタッチパネル(又はタッチスクリーン(touch screen))の形態で構成され、入力と表示機能を同時に行うことができる。また、ユーザー端末200としては、キーボード、キーパッド、マウス、ジョイスティックなどの入力装置以外にも、今後開発されうる全ての形態の入力手段が使用可能である。前記キーボード、キーパッド、マウス、ジョイスティックなどの入力装置を使用する場合、タブレット、スマートフォンなどのように構成されるデジタル端末機の形態で構成し、これに前記各構成と連結されうるように拡張性を持たせる。
【0039】
ディスプレイ部は、ユーザー端末200の機能遂行中に発生する一連の動作状態及び動作結果などに対する情報を表示する。また、ディスプレイ部は、メッセージの内容のチェックボックス及び選択された国名などを表示することができる。ここで、ディスプレイ部は、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、超薄膜液晶表示装置(TFT-LCD、Thin Film Transistor LCD)、発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)、有機発光ダイオード(OLED、Organic LED)、能動型有機発光ダイオード(AMOLED、Active Matrix OLED)、レティナディスプレイ(Retina Display)、フレキシブルディスプレイ(Flexible display)及び3次元(3 Dimension)ディスプレイなどで構成されうる。
【0040】
上記のように構成される本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムを通じてユーザー端末でチャットするときのメッセージの内容の翻訳提供方法について、
図3乃至
図4dを参照して説明する。
【0041】
図3乃至
図4dを参照して説明すると、本発明に係る多言語翻訳サポートが可能なチャットシステムの翻訳提供方法は、ユーザー端末200を通じて入力されたメッセージの内容を翻訳し、複数の国の人達が使用するユーザー端末200に翻訳された内容を表示し、複数の国の人達が使用するユーザー端末200に入力されたメッセージの内容が、ユーザーが選択した言語に翻訳されて表示されるようにすることを特徴とする。
【0042】
まず、ユーザーがメッセージの内容を入力する前にユーザー端末200を通じてチャットルームを開設した後、ユーザー端末200に内蔵されたアプリケーション又はチャットプログラムを用いてチャットルームに入場した複数の国の人達のそれぞれの国に合わせて各国を選択し、表示される言語、すなわち、ユーザーが確認できる言語を選択するセッティングステップ(S10)が行われる。
【0043】
アプリケーション又はチャットプログラムを用いて選択した国別言語とユーザー端末200に表示される言語を識別し、通信網を介してユーザー端末200の情報と共に識別言語をプラットフォームサーバー100に印加し、ユーザー端末200でどの言語が使用されるのかをプラットフォームサーバー100で認識できるようにする言語識別ステップ(S20)が行われる。
【0044】
ユーザー端末200において、チャットルームで入力されるメッセージの内容に対するテキストを翻訳プログラムによって分析して翻訳し、入力されたメッセージの内容をプラットフォームサーバー100に印加する翻訳ステップ(S30)が行われる。
【0045】
翻訳ステップ(S30)において、メッセージの内容が通信網を介してプラットフォームサーバー100の運営サーバー110に印加されると、運営サーバー110は、これをディープラーニングサーバー120に印加し、適切に翻訳が行われたかどうかを確認するために、データベース140に格納されたデータを用いて再び分析する。
【0046】
このとき、ディープラーニングサーバー120は翻訳内容分析において、翻訳された容量と既に格納されたデータ容量とを比較して、これらが類似する容量であるかどうかを把握する。また、メッセージ内容のアスキーコードを比較し、これらが同一のコードであるかどうかを判断し、翻訳が適切に行われたかどうかを確認するために比較及び分析する過程を別途に行う。
【0047】
そして、ディープラーニングサーバー120は、翻訳サーバー130と連動し、ユーザー端末200で使用した最近のデータを含めて、他のユーザー端末200で修正されて印加されたデータなどを用いて翻訳が適切に行われたかどうかを判断する。
【0048】
また、ディープラーニングサーバー120は、翻訳されたメッセージの内容が不適切なものであると判断される場合、これを翻訳サーバー130に印加することによって翻訳を行う。このとき、翻訳サーバー130は、翻訳された内容を再びディープラーニングサーバー120に印加し、適切に翻訳が行われたかどうかを確認するために既存のデータと比較する。適切に翻訳が行われたと判断される場合、この翻訳された内容は運営サーバー110を通じて通信網を至り、通信網を経てユーザー端末200に印加した後、チェックボックス210の形態で表示される。
【0049】
そして、ユーザー端末200を通じて入力したメッセージの内容に対して、国別言語の設定とユーザー端末200に表示される言語の設定による情報値が翻訳プログラムを通じて探し出されるフィルタリングステップ(S40)が行われる。
【0050】
また、フィルタリングステップ(S40)において、ディープラーニングサーバー120で翻訳されたメッセージの内容が共にフィルタリングされるが、これは、ユーザーが入力したメッセージの内容が複数の国の人達に翻訳されて提供されるとき、適切に翻訳が行われたかどうかを確認できるようにするためである。
【0051】
そして、チャットルームに入場した複数の国の人達の順序、ユーザーの国の順序、又はチャットルームにメッセージの内容を入力する順序に合わせて、ユーザー端末200に表示できるようにメッセージの内容を整列する構成ステップ(S50)が行われる。
【0052】
また、構成ステップ(S50)では、ディープラーニングサーバー120で翻訳されて印加されるメッセージの内容を確認できるようにチェックボックス210の形態が採用される。
【0053】
構成ステップ(S50)を通じて印加されるメッセージの内容を、ユーザーが設定した言語でユーザー端末200に表示する表示ステップ(S60)が行われ、表示ステップ(S60)において、翻訳されたメッセージの内容と共に、チェックボックス210の形態で他の翻訳内容が提供され、これらをユーザーが選択できるように構成する。
【0054】
ユーザーが、チェックボックス210で表示された内容をユーザーの設定した国の人達が使用するユーザー端末200に表示されるように選択した場合、アプリケーション又はチャットプログラムは、選択されたメッセージの内容が含まれたメッセージデータのヘッダーに、チェックボックス210を通じて選択したことを示すコードデータを含ませて運営サーバー110に印加し、メッセージの内容を複数の国の人達のユーザー端末200に表示するようにする。
【0055】
上記で説明したように、外国人とチャットする場合、チャットに参加した相手の国をチェックしておくと、対話の内容が、ユーザー(本人)の言語と同時に、外国人(相手)の言語にまで変換されて表示されることによって、外国人との対話時の困難をなくし、メッセージを継続して送付することができる。
【0056】
また、対話が持続して、メッセージの内容を再び見なければならない状態が発生したとき、直ぐに内容を把握できるので、メッセージに変化がない場合、貼り付け又は直接タイピングが可能である。その結果として、チャットを容易に行うことができる。
【0057】
また、一度にチャットする複数の国の人達(対話相手)が他の言語を使用している場合、チャットと同時に対話している相手の対話内容を相手の言語に変換し、本人の言語と相手の言語を共に表示することによって、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理が可能であるという利点がある。
【0058】
本明細書は、多数の特定の実現例の細部事項を含むが、これらは、如何なる発明や請求可能なものの範囲に対しても制限的なものとして理解してはならないし、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る各特徴に対する説明として理解しなければならない。個別的な実施形態の文脈において本明細書に記述した特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせて実現してもよい。その反対に、単一の実施形態の文脈において記述した多様な特徴は、個別的に或いは如何なる適切な下位組み合わせにおいて、複数の実施形態で実現可能である。さらに、各特徴が特定の組み合わせで動作するという、当初、請求されたような描写もあるが、請求された組み合わせから一つ以上の特徴は、一部の場合にその組み合わせから排除可能であるし、その請求された組み合わせは、下位組み合わせや下位組み合わせの変形物に変更することもできる。
【0059】
同様に、特定の順序に従って図面で各動作を描写しているが、これは、好ましい結果を得るために図示したものである。その特定の順序や順次的な順序どおりにそれらの各動作を行わなければならないわけでもないし、全ての図示した各動作を行わなければならないというわけでもない。特定の場合においては、マルチタスキングと並列プロセッシングが有利である場合もある。また、上述した実施形態の多様なシステムコンポーネントの分離が、全ての実施形態で要求されると理解してはならない。説明したプログラムコンポーネントと各システムは、一般的に単一のソフトウェア製品に共に統合されるなど、多重ソフトウェア製品にパッケージングされるという点を理解しなければならない。
【0060】
以上において、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、本発明の保護範囲は、前記実施形態に限定されるものではなく、該当の技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解できるだろう。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、異なる言語を使用する人々が同じチャットルームを用いて対話を進めるとき、ユーザーが選択した言語を共に表示させ、また、一つの言語のみを表示させるようにしながらチャットを行い、外国人との迅速な対話及び対話履歴の整理を可能にし、併せて翻訳サーバーで提供する翻訳された内容をユーザーが検証すると同時に、ディープラーニングサーバーで翻訳に対する検証を行い、当事者がこれを直接修正できるようにする産業領域である。
【符号の説明】
【0062】
100:プラットフォームサーバー 110:運営サーバー
120:ディープラーニングサーバー 130:翻訳サーバー
140:データベース 200:ユーザー端末
210:チェックボックス
【国際調査報告】