(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-19
(54)【発明の名称】放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/431 20110101AFI20220512BHJP
【FI】
H04N21/431
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021516615
(86)(22)【出願日】2020-06-04
(85)【翻訳文提出日】2021-03-18
(86)【国際出願番号】 KR2020007264
(87)【国際公開番号】W WO2021172660
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0024796
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521115834
【氏名又は名称】ザップル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンス
(72)【発明者】
【氏名】パク,テヨン
(72)【発明者】
【氏名】ク,ドンヒョン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA25
5C164UB26P
5C164UB41S
5C164UB91P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】効率的にザッピング広告を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態による放送受信装置は、チャネル切り替え信号が受信されると、切り替えチャネルの放送コンテンツを要請して、送信された前記切り替えチャネルの放送コンテンツを第1プレーンに表示する放送コンテンツ処理部、ザッピング広告サーバで前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請して、受信された前記動画ザッピング広告を前記第1プレーンに表示するザッピング広告処理部、及び前記切り替えチャネルの放送コンテンツは前記動画ザッピング広告が終了した以後に前記第1プレーンに表示されるように制御する画面制御部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル切り替え信号が受信されると、切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、送信された前記切り替えチャネルの放送コンテンツを第1プレーンに表示する放送コンテンツ処理部;
ザッピング広告サーバに、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請し、受信された前記動画ザッピング広告を前記第1プレーンに表示するザッピング広告処理部;及び
前記切り替えチャネルの放送コンテンツは、前記画ザッピング広告が終了した後に、記第1プレーンに表示するように制御する画面制御部;
を含む放送受信装置。
【請求項2】
前記ザッピング広告処理部は、
動画ザッピング広告編成情報を保存する広告DB;及び
前記動画ザッピング広告編成情報を確認した結果、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成された場合に、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を前記ザッピング広告サーバに要請する広告制御部;
を含むことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記画面制御部は、
動画ザッピング広告スキップ信号が受信されると、前記第1プレーンでのストリーミングによる前記動画ザッピング広告の表示を停止し、前記切り替えチャネルの放送コンテンツが、前記第1プレーンに表示されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記ザッピング広告処理部は、
前記第1プレーンよりも視覚的に下部に位置し、前記第1プレーンの映像表示に応じて、露出が決定される第2プレーンにザッピング広告を表示することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記第1プレーンは、ビデオプレーン(Video plane)であり、前記第2プレーンは、バックグラウンドプレーン(Background plane)であることを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記動画ザッピング広告が終了すると、終了された前記動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項7】
チャネル切り替え信号の受信に応答して、放送コンテンツサーバに切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、ザッピング広告サーバに前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請するステップ;
既設定されたチャネルの放送コンテンツを表示する第1プレーンに、前記ザッピング広告サーバから受信された前記動画ザッピング広告を表示するステップ;及び
前記動画ザッピング広告が終了すると、前記第1プレーンに前記放送コンテンツサーバから受信された前記切り替えチャネルの放送コンテンツを表示するステップ;
を含む放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項8】
前記動画ザッピング広告を要請するステップは、
動画ザッピング広告編成情報を確認するステップ;及び
確認結果、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成された場合に、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を前記ザッピング広告サーバに要請するステップ;
を含むことを特徴とする請求項7に記載の放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項9】
動画ザッピング広告スキップ信号が受信されると、前記第1プレーンでのストリーミングによる前記動画ザッピング広告の表示を停止するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項7に記載の放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項10】
前記第1プレーンよりも視覚的に下部に位置し、前記第1プレーンの映像表示に応じて、露出が決定される第2プレーンにザッピング広告を表示するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項11】
前記第1プレーンは、ビデオプレーン(Video plane)であり、前記第2プレーンはバックグラウンドプレーン(Background plane)であることを特徴とする請求項10に記載の放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項12】
前記動画ザッピング広告が終了すると、終了した前記動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法。
【請求項13】
チャネル切り替え信号による要請が受信されると、切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告をストリーミングで送信するザッピング広告サーバ;及び
チャネル切り替え信号が受信されると、前記動画ザッピング広告を要請し、受信された前記動画ザッピング広告を既設定されたチャネルの放送コンテンツを表示する第1プレーンにストリーミングを介して表示し、前記動画ザッピング広告が終了すると、切り替えチャネルの放送コンテンツを前記第1プレーンに表示する放送受信装置;
を含む動画ザッピング広告提供システム。
【請求項14】
前記ザッピング広告サーバは、
デジタル放送のチャネル切り替え時間中に提供するための動画ザッピング広告を保存する動画ザッピング広告DB;
前記デジタル放送の各チャネルの前記動画ザッピング広告を編成し、管理する動画ザッピング広告編成部;及び
チャネル切り替え信号による要請が受信されると、前記動画ザッピング広告編成情報に応じて切り替えチャネルに対応する前記動画ザッピング広告をストリーミングで送信する通信部;
を含むことを特徴とする請求項13に記載の動画ザッピング広告提供システム。
【請求項15】
前記放送受信装置は、前記動画ザッピング広告が終了すると、前記終了した動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信し、
前記ザッピング広告サーバは、前記送信された動画ザッピング広告のログ情報に応じて前記動画ザッピング広告編成情報を再編成し、再編成された前記動画ザッピング広告編成情報を前記放送受信装置に送信することを特徴とする請求項14に記載の動画ザッピング広告提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画ザッピング広告を提供する放送受信装置、そのザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送は、従来のアナログ放送と違ってデジタル形態に放送信号を圧縮して送出する放送を意味する。アナログ放送は、一つの電波に一つの映像のみを乗せることができ、音声は別の電波を用いて送出しなければならなかった。しかし、デジタル放送は、一つの電波に複数の映像や音声を乗せることができ、品質を落とすことなく、情報を圧縮することができる。
【0003】
デジタル放送は、鮮明な画質の放送プログラムを提供する一方で、ショッピング、ゲーム、インターネットサーフィンなどの様々なコンテンツを利用することができる。
【0004】
ただ、利用者が様々な放送プログラムやコンテンツの中から所望のコンテンツを検索したり、視聴中のチャネルから他のチャネルへとチャネルを切り替えたりすることができ、このようなチャネル切り替え行為をザッピング(Zapping)という。デジタル放送は、圧縮された信号を受信するため、切り替えられたチャネルに対応される放送信号を受信し、圧縮を解除して処理する時間がかかるとされている。したがって、信号処理に応じて放送プログラム又はコンテンツが正常に表示されない時間の空白が発生する可能性がある。
【0005】
また、最近には、デジタル放送の他にも、様々なプラットフォームで動画広告が活発に行われており、デジタル放送の場合、プログラム間に提供される従来の動画広告の他にも新しい収益を創出することができる別の形態の動画広告に対するニーズが発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、チャネル切り替え時間中に、動画ザッピング広告をストリーミングで表示することで、放送受信装置のメモリを占有することなく、効率的にザッピング広告を提供する放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムを提供する。
【0007】
本発明は、広告収益を増大させることができる動画ザッピング広告を提供することで、短時間の広告に様々な付加情報を効果的に提供し、スポンサーの広告効果を最大化させることができる放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムを提供する。
【0008】
本発明は、利用者の立場において、動画ザッピング広告を必ずしも視聴する必要はなく、動画ザッピング広告が表示される最中に、動画ザッピング広告をスキップすることで、チャネル切り替え時間を確保し、放送コンテンツを即座に出力することができるので、利用者に不快感なき動画ザッピング広告を提供することができる放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態による放送受信装置は、チャネル切り替え信号が受信されると、切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、送信された前記切り替えチャネルの放送コンテンツを第1プレーンに表示する放送コンテンツ処理部;ザッピング広告サーバに、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請し、受信された前記動画ザッピング広告を前記第1プレーンに表示するザッピング広告処理部;及び前記切り替えチャネルの放送コンテンツは、前記画ザッピング広告が終了した後に、記第1プレーンに表示するように制御する画面制御部;を含む。
【0010】
また、前記ザッピング広告処理部は、動画ザッピング広告編成情報を保存する広告DB;及び前記動画ザッピング広告編成情報を確認した結果、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成された場合に、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を前記ザッピング広告サーバに要請する広告制御部;を含む。
【0011】
さらに、前記画面制御部は、動画ザッピング広告スキップ信号が受信されると、前記第1プレーンでのストリーミングによる前記動画ザッピング広告の表示を停止し、前記切り替えチャネルの放送コンテンツが、前記第1プレーンに表示されるように制御する。
【0012】
また、前記ザッピング広告処理部は、前記第1プレーンよりも視覚的に下部に位置し、前記第1プレーンの映像表示に応じて、露出が決定される第2プレーンにザッピング広告を表示する。
【0013】
一方、前記第1プレーンは、ビデオプレーン(Video plane)であり、前記第2プレーンは、バックグラウンドプレーン(Background plane)であることを特徴とする。
また、前記動画ザッピング広告が終了すると、終了された前記動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信する。
【0014】
本発明の一実施形態による放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法、チャネル切り替え信号の受信に応答して、放送コンテンツサーバに切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、ザッピング広告サーバに前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請するステップ;既設定されたチャネルの放送コンテンツを表示する第1プレーンに、前記ザッピング広告サーバから受信された前記動画ザッピング広告を表示するステップ;及び前記動画ザッピング広告が終了すると、前記第1プレーンに前記放送コンテンツサーバから受信された前記切り替えチャネルの放送コンテンツを表示するステップ;を含む。
【0015】
また、前記動画ザッピング広告を要請するステップは、動画ザッピング広告編成情報を確認するステップ;及び確認結果、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成された場合に、前記切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を前記ザッピング広告サーバに要請するステップ;を含む。
【0016】
さらに、動画ザッピング広告スキップ信号が受信されると、前記第1プレーンでのストリーミングによる前記動画ザッピング広告の表示を停止するステップを、さらに含む。
【0017】
また、前記第1プレーンよりも視覚的に下部に位置し、前記第1プレーンの映像表示に応じて、露出が決定される第2プレーンにザッピング広告を表示するステップを含む。
【0018】
一方、前記第1プレーンは、ビデオプレーン(Video plane)であり、前記第2プレーンはバックグラウンドプレーン(Background plane)であることを特徴とする。
また、前記動画ザッピング広告が終了すると、終了した前記動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信するステップを含む。
【0019】
本発明の一実施形態による動画ザッピング広告提供システム、チャネル切り替え信号による要請が受信されると、切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告をストリーミングで送信するザッピング広告サーバ;及びチャネル切り替え信号が受信されると、前記動画ザッピング広告を要請し、受信された前記動画ザッピング広告を既設定されたチャネルの放送コンテンツを表示する第1プレーンにストリーミングで表示し、前記動画ザッピング広告が終了すると、切り替えチャネルの放送コンテンツを前記第1プレーンに表示する放送受信装置を含む。
【0020】
また、前記ザッピング広告サーバは、デジタル放送のチャネル切り替え時間中に提供するための動画ザッピング広告を保存する動画ザッピング広告DB;前記デジタル放送の各チャネルの前記動画ザッピング広告を編成し、管理する動画ザッピング広告編成部;及びチャネル切り替え信号による要請が受信されると、前記動画ザッピング広告編成情報に応じて切り替えチャネルに対応する前記動画ザッピング広告をストリーミングで送信する通信部;を含む。
【0021】
さらに、前記放送受信装置は、前記動画ザッピング広告が終了すると、前記終了した動画ザッピング広告のログ情報を前記ザッピング広告サーバに送信し、前記ザッピング広告サーバは、前記送信された動画ザッピング広告のログ情報に応じて前記動画ザッピング広告編成情報を再編成し、再編成された前記動画ザッピング広告編成情報を前記放送受信装置に送信する。
【発明の効果】
【0022】
本発明による放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムは、チャネル切り替え時間中に、動画ザッピング広告をストリーミングで提供することで、放送受信装置のメモリを占有することなく、効率的にザッピング広告を提供することができる。
【0023】
また、本発明による放送受信装置、その動画ザッピング広告提供方法及び動画ザッピング広告提供システムは、広告収益を増大させることができる動画ザッピング広告を提供することで、短時間の広告に様々な付加情報を効果的に提供して、スポンサーの広告効果を最大化させることができる。
【0024】
さらに、ザッピング広告提供システムは、利用者の立場において、動画ザッピング広告を必ずしも視聴する必要がなく、動画ザッピング広告が表示される最中に、動画ザッピング広告をスキップすることで、チャネル切り替え時間を確保し、放送コンテンツを即座に出力することができるので、利用者に不快感なき動画ザッピング広告を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態による動画ザッピング広告提供システムを示す図である。
【
図2】デジタル方式のディスプレイ画面に適用されるレイヤー構造を説明するための概念図である。
【
図3】本発明の一実施形態による放送受信装置を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバを示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【
図8】本発明の別の実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態による放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法を説明するための流れ図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバの動作を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の技術的思想を明確化するために添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。本発明を説明する際に、関連した公知機能又は構成要素に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曇らせることがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。図面において、実質的に同じ機能構成を有する構成要素については、たとい別の図面上に表示されても、できるだけ同じ参照番号及び符号をつけた。説明の便宜のために、必要な場合には、装置と方法を一緒に説明することがある。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態による動画ザッピング広告提供システムを示す図である。
【0028】
図1を参照すると、動画ザッピング広告提供システム1000は、放送コンテンツ提供サーバ100、ザッピング広告サーバ200、放送受信装置300、及びスポンサーの端末400を含む。動画ザッピング広告提供システム1000は、ネットワーク500が構成され、信号を授受することができる。
【0029】
放送コンテンツ提供サーバ100は、様々な形態のデジタル放送コンテンツを放送受信装置300に提供する。放送コンテンツ提供サーバ100は、地上波放送局、地域ケーブル放送局、IPTV(Internet Protocol Television)放送局、衛星放送局、オンデマンドビデオ(VOD:Video On Demand)サーバ、アプリケーションサーバなどを含む。一実施形態において、放送コンテンツ提供サーバ100は、チャネル切り替え信号のように特定放送コンテンツを要請する信号を放送受信装置、300から受信し、ネットワーク500を介して要請に相応する放送コンテンツ情報を放送受信装置300に送信することができる。
【0030】
デジタル放送の提供過程において、放送受信装置300が放送コンテンツ提供サーバ100から圧縮されたデータを受信し、圧縮を解除して画面上に表示する処理過程が必然的に伴われており、それにより、信号処理による時間遅延が発生するしかない。本明細書では、このような放送受信処理により発生する時間差をチャネル切り替え時間と称し、結局、このようなチャネル時間は、放送コンテンツ変更過程で目にとまることがある。例えば、一つの放送チャネルにおいて、当該放送コンテンツを連続的に視聴する間には、放送コンテンツの受信、解除、処理などの過程が遅れたチャネル切り替え時間を基準にして連続されるために、チャネル切り替え時間による不都合が少ない。しかし、一つの放送コンテンツを視聴している最中に他の放送コンテンツを視聴しようとする場合、例えば、チャネルを変更する場合、対応する放送コンテンツの処理により、チャネル切り替え時間中に放送コンテンツが表示されないことがある。本発明では、チャネル切り替え時間中に放送コンテンツが表示されないという点を利用して、利用者の画面にザッピング広告が露出されるようにする。好ましくは、利用者の画面に動画ザッピング広告が露出されるようにする。
【0031】
ザッピング広告サーバ200は、チャネル切り替え時間中に露出されるザッピング広告を放送受信装置300に送信する。チャネル切り替え時間中に露出されるザッピング広告は、コンテンツ、企業、製品、サービスなどに対する広告を含む。一実施形態として、ザッピング広告は、キーワード、グラフィック画像、音響などの形で提供でき、動画ザッピング広告は、動画の形で提供されることを説明する。本発明では、ザッピング広告サーバ200は、チャネル切り替え時間中に、動画ザッピング広告を通して様々な特定の付加情報を提供することができる。
【0032】
ザッピング広告サーバ200は、各デジタル放送のチャネルに編成された動画ザッピング広告編成情報と動画ザッピング広告編成に必要な動画ザッピング広告とを保存し、実施形態に応じて、動画ザッピング広告編成情報を周期的に放送受信装置300に送信する。一実施形態として、ザッピング広告サーバ200は、動画ザッピング広告を放送受信装置300にストリーミングで送信することができる。また、ザッピング広告サーバ200は、スポンサーからザッピング広告申請を受信し、ザッピング広告の費用を算出して、スポンサーに広告費用を請求する機能を遂行することができる。
【0033】
放送受信装置300は、放送コンテンツ提供サーバ100から様々な形態のデジタル放送コンテンツを受信して画面上に表示し、ザッピング広告サーバ200からザッピング広告を受信して、表示することができる。
【0034】
放送受信装置300は、地上波、衛星又はケーブル放送の受信のためのセットトップボックス、内蔵のセットトップボックス機能を備えたテレビ、インターネット基盤のIPTVをはじめとして、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)又はDVB-H(Digital Video Broadcasting-Handheld)受信モジュールが搭載された携帯電話、スマートフォン、ノートブック、タブレットPC、PMP(Personal Multimedia Player)、ナビゲーションなどのデジタル機器を含んでいてもよい。
【0035】
一実施形態によれば、放送受信装置300は、ザッピング広告サーバ200から動画ザッピング広告をストリーミングで受信して、画面上に表示することができる。ストリーミングで受信するため、放送受信装置300には、動画ザッピング広告を保存することなく、リアルタイムで動画ザッピング広告を表示することができる。
【0036】
スポンサーの端末400は、ザッピング広告を希望するスポンサーが接続可能な端末装置であり、スポンサーは、スポンサーの端末400を介してザッピング広告サーバ200に接続し、ザッピング広告を申し込むことができる。スポンサーの端末400は、ザッピング広告サーバ200が提供するザッピング広告申請画面で、ザッピング広告が提供されるチャネル、ザッピング広告が提供される時間帯、ザッピング広告の交換周期などを決め、ザッピング広告を申し込むことができる。実施形態に応じて、スポンサーの端末400は、パーソナルコンピュータを含むインターネット接続が可能な電子機器を含む。
【0037】
ザッピング広告サーバ200は、スポンサーの端末400のザッピング広告申請に基づいて特定広告とチャネル、広告提供時間帯などをマッピングし、ザッピング広告編成情報を生成することができる。一実施形態として、動画ザッピング広告は、デジタル放送のチャネルに応じて、各動画ザッピング広告編成情報を生成することができる。実施形態に応じて、ザッピング広告編成情報及び動画ザッピング広告編成情報は、ザッピング広告サーバ200に保存されるか、所定の周期で放送受信装置300に送信することができる。
【0038】
ネットワーク500は、地上波、衛星、ケーブル又はインターネットなどの有無線通信網であり、放送コンテンツ提供サーバ100と放送受信装置300、ザッピング広告サーバ200と放送受信装置300、ザッピング広告サーバ200とスポンサーの端末400と間の通信を媒介する。放送コンテンツ提供サーバ100は、ネットワーク500を介して放送受信装置300に放送コンテンツを送信し、ザッピング広告サーバ200は、ネットワーク500を介して放送受信装置300に動画ザッピング広告及び/又はザッピング広告を送信し、スポンサーの端末400は、ネットワーク500を介してザッピング広告サーバ200にザッピング広告を申し込むことができる。
【0039】
図2は、デジタル方式のディスプレイ画面に適用されるレイヤー構造を説明するための概念図である。
【0040】
図2を参照すると、デジタル方式のディスプレイ画面は、複数のプレーンBP、VP、GP、CPで実装され得る。各プレーンは、論理的に特定の機能があり、各プレーンは垂直的な優先順位(階層)を有する。つまり、各プレーンには、各プレーンが論理的に表示される優先順位があり、利用者は、全プレーンが垂直にオーバーレイされて表示される画面を視聴することになる。
【0041】
バックグラウンドプレーンBPは、論理的に最下部に位置するプレーンであり、デコードされたビデオ又は画像を静的に表示する。一般に、バックグラウンドプレーンBPは、MPEG-2i-フレーム(ISO/IEC13818-2で定義)、JPEG(Joint Photographic Experts Group;ISO/IEC10918-1で定義)と同じ特定のフォーマットだけを支援する。
【0042】
ビデオプレーンVPは、デコードされたビデオが表示されるプレーンであり、放送コンテンツが出力されるプレーンである。一実施形態によれば、ビデオプレーンVPは、動画ザッピング広告が出力されることができる。別の実施形態によれば、デジタル方式のディスプレイ画面は、複数個のビデオプレーンVPを含んでもよく、複数のビデオがデコードされ、各プレーンに表示され得る。一実施形態によれば、PIP(Picture-In-Picture)機能を支援するチップは、ディスプレイ画面上に表示される画面とは別の小さな画面を同時に同時に表示することができ、この場合、複数のビデオを同時にデコードして利用者に表示することができる。
【0043】
グラフィックスプレーンGPは、グラフィック又はテキスト基盤情報を表示するプレーンであり、少なくとも一つ以上のグラフィックスプレーンGPが含まれ得る。さらに、グラフィックスプレーンGPは、様々な色と解像度を支援することができる。例えば、グラフィックスプレーンGPは、放送受信装置300が提供する各種アプリケーション(VODなど)、チャネル番号、プログラム情報、電子番組ガイド(EPG)(Electronic Program Guide)等を表示するために使用することができる。グラフィックスプレーンGPは、ビデオプレーン及びバックグラウンドプレーンBPよりも優先的に表示され、グラフィックスプレーンGPに表示される情報は、ビデオプレーンVPの画面を、対応する情報を表示する部分で覆いながら表示することができる。
【0044】
一実施形態によれば、デジタル方式のディスプレイ画面は、カーソルプレーンCPをさらに含む。カーソルプレーンCPは、ハードウェアを介して入力されるカーソルを画面上に表示するために用いられるプレーンであり、一般的なテレビ用SoC(System On Chip)ではカーソルプレーンが提供されない場合もある。
【0045】
本明細書では、複数のプレーンの関係を論理的に下部に位置するものとして表現したが、視覚的にみたとき、論理的に上部に位置するプレーンは論理的に下部に位置するプレーンを覆うため、バックグラウンドプレーンBPは、ビデオプレーンVP、グラフィックスプレーンGP及びカーソルプレーンCPの背面に位置するものとして表現することができる。また、この場合、カーソルプレーンCPは、他のプレーンBP、VP、GPの表面に位置するものとして表現することができる。
【0046】
本発明では、放送受信装置300が複数のプレーン中に放送コンテンツ及び動画ザッピング広告が表示されるビデオプレーンVPとザッピング広告が表示されるバックグラウンドプレーンBPを含むディスプレイ画面を提供することを基準として説明する。ただ、本発明が、この2種類のプレーンだけに限定されるものではなく、放送コンテンツとザッピング広告が互いに論理的に上部と下部に表示され、放送コンテンツ又は動画ザッピング広告が表示されると、ザッピング広告が覆われ、ザッピング広告は、放送コンテンツ又は動画ザッピング広告が表示されない場合に露出されれば十分である。
【0047】
一実施形態によれば、複数のプレーンに表示された情報は、放送受信装置300で混合され、一つの信号として送受信され得る。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態による放送受信装置を示すブロック図である。
【0049】
図1及び
図3を参照すると、放送受信装置300は、インターフェース部310、放送コンテンツ処理部320、ザッピング広告処理部330、画面制御部340及び表示部350を含む。
【0050】
インターフェース部310は、放送コンテンツ提供サーバ100から放送コンテンツ情報を受信し、ザッピング広告サーバ200から動画ザッピング広告及び動画ザッピング広告編成情報を受信する。ここで、放送コンテンツ情報は、放送コンテンツ映像及び放送コンテンツ年齢制限情報などを含む。動画ザッピング広告編成情報は、動画ザッピング広告のスポンサー、動画ザッピング広告が編成された放送チャネル、動画ザッピング広告のログ情報などを含む。一実施形態によれば、インターフェース部310は、ザッピング広告及びザッピング広告編成情報を受信することができる。ここで、動画ではないザッピング広告編成情報は、ザッピング広告自体の映像、ザッピング広告のスポンサー、ザッピング広告が提供されるべき放送チャネル、ザッピング広告が提供される広告時間帯、ザッピング広告の有効期間などを含む。
【0051】
インターフェース部310は、放送コンテンツ情報及びザッピング広告情報を各放送受信装置300で処理可能な形態に変換し、放送コンテンツ処理部320とザッピング広告処理部330にそれぞれ提供することができる。
【0052】
放送コンテンツ処理部320は、放送コンテンツ情報をデコードして、ディスプレイに適した解像度に変換するなどの演算を行うことができる。放送コンテンツ処理部320は、放送コンテンツ映像がビデオプレーンに表示するように画面制御部340に提供し、映像以外の放送情報を表示する字幕などの情報は、グラフィックスプレーンに表示するように画面制御部340に提供することができる。
【0053】
また、放送コンテンツ処理部320は、複数のビデオプレーンに放送コンテンツを表示することができ、一般に、放送コンテンツは、ストリーム形態でリアルタイムに提供されるため、放送コンテンツ処理部320は、リアルタイムで放送コンテンツをデコードし、ビデオプレーンに対応させて、画面制御部340に提供することができる。
【0054】
一実施形態によれば、放送コンテンツ処理部320は、チャネル切り替え信号C_INを受信すると、既設定されたチャネルの放送コンテンツではなく、切り替えチャネルの放送コンテンツを受信することができる。チャネル切り替え信号C_INに応答して、放送コンテンツ処理部320は、インターフェース部310を介して放送コンテンツ提供サーバ100に切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、これを受信し、切り替えチャネルの放送コンテンツを第1プレーンに表示するように画面制御部340に提供することができる。第1プレーンは、ビデオプレーンであってもよい。
ザッピング広告処理部330は、チャネル切り替え信号C_INを受信すると、ザッピング広告サーバ200から切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請し、受信された動画ザッピング広告をストリーミングで第1プレーンに表示するように画面制御部340に提供することができる。ここで、第1プレーンはビデオプレーンであってもよい。
【0055】
ザッピング広告処理部330は、広告DB331及び広告制御部333を含む。
広告DB331は、ザッピング広告情報及びザッピング広告編成情報を保存することができる。また、広告DB331は、別途の動画ザッピング広告編成情報を保存することができる。ここで、動画ザッピング広告編成情報は、動画ザッピング広告のスポンサー、動画ザッピング広告が編成された放送チャネル、動画ザッピング広告のログ情報などを含む。
【0056】
チャネル切り替え信号C_INに応答して、広告制御部333は、インターフェース部310を介してザッピング広告サーバ200に切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請し、これを受信し、動画ザッピング広告を第1プレーンに表示するように画面制御部340に提供することができる。第1プレーンはビデオプレーンであってもよい。
【0057】
一実施形態によれば、広告制御部333は、動画ザッピング広告編成情報を確認し、確認結果、切り替えチャネルに動画ザッピング広告が編成されている場合、インターフェース部310を介してザッピング広告サーバ200に切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請することができる。これに対し、受信された動画ザッピング広告をストリーミングでビデオプレーンに表示するように画面制御部340に提供することができる。
【0058】
また、広告制御部333は、ザッピング広告編成情報によるザッピング広告を第2プレーンに表示するように制御することができる。ここで、第2プレーンは、バックグラウンドプレーンであってもよい。ザッピング広告編成情報は、前述したザッピング広告のスポンサー、ザッピング広告が提供されるべき放送チャネル、ザッピング広告が提供される広告時間帯、ザッピング広告の有効期間などを含む。広告制御部333は、受信されたザッピング広告情報を広告DB331に保存し、必要に応じて、広告DB331から情報を受信して処理することができる。
【0059】
広告制御部333は、ザッピング広告情報に基づいてザッピング広告をバックグラウンドプレーンに表示するように画面制御部340に提供し、必要に応じて、ザッピング広告を変更する。ザッピング広告の変更は、ザッピング広告編成情報に基づいて行われ得る。
【0060】
また、広告制御部333は、実際にザッピング広告が露出された時間を把握し、ザッピング広告提供結果を管理することができる。一実施形態によれば、特定のザッピング広告が表示されている状態でチャネル切り替え信号C_INが提供され、チャネル切り替えが完了した場合には、バックグラウンドプレーンに表示されていたザッピング広告が利用者に提供されたものと把握することができる。したがって、広告制御部333は、各ザッピング広告が露出された時間を管理し、ザッピング広告提供結果を生成して、広告費用を算出するときに利用することができる。
【0061】
画面制御部340は、放送コンテンツ処理部320及びザッピング広告処理部330から受信した情報を各プレーンに対応させて処理し、各プレーンの垂直的階層に基づいて全プレーンが混合された出力画面を提供する。
【0062】
一実施形態によれば、画面制御部340は、切り替えチャネルの放送コンテンツの動画ザッピング広告が終了した後に、ビデオプレーンに表示されるように制御して、出力画面を提供することができる。これに対し、画面では、動画ザッピング広告の終了と同時に、切り替えチャネルの放送コンテンツが順次に提供されたものと表示され得る。
【0063】
一方、一実施形態によれば、画面制御部340は、インターフェース部310を介して動画ザッピング広告スキップ信号が受信されると、提供中の動画ザッピング広告を停止すると同時に、切り替えチャネルの放送コンテンツがビデオプレーンに表示されるように制御して、出力画面を提供することができる。これに対し、画面では、動画ザッピング広告が停止され、切り替えチャネルの放送コンテンツが提供されるものと表示され得る。
画面制御部340は、動画ザッピング広告が終了すると、インターフェース部310を介して終了した動画ザッピング広告のログ情報をザッピング広告サーバ200に送信することができる。ここで、終了された動画ザッピング広告のログ情報は、切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告の再生回数を含む。このような動画ザッピング広告の再生回数は、動画ザッピング広告の編成情報に基づく情報として動画ザッピング広告の露出を管理することができる。これに対し、利用者に動画ザッピング広告が過度に露出されることを防ぎ、動画ザッピング広告を効率的に提供することができる。
【0064】
一実施形態によれば、放送受信装置300は、表示部350をさらに含むことができる。表示部350は、入出力機能を有してもよく、LCD、PDP、OLED、UHD、FEDなどを利用した平板型パネルを含むことができる。
表示部350は、インターフェース部310、放送コンテンツ処理部320、ザッピング広告処理部330、及び画面制御部340の外部に実装されるか、一体で実装されていてもよい。
【0065】
図4は、本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバを示すブロック図である。
【0066】
図1及び
図4を参照すると、ザッピング広告サーバ200は、スポンサーの端末400からチャネル切り替え時間中に提供されるザッピング広告に対する申請を受信し、ザッピング広告情報を生成して放送受信装置300に提供することができる。
【0067】
ザッピング広告サーバ200は、インターフェース部210、サーバ制御部220、動画ザッピング広告処理部230、広告受信部240、広告費用算出部250、広告情報生成部260、及びザッピング広告DB270を含む。
【0068】
インターフェース部210は、スポンサーの端末400又は放送受信装置300から受信した情報をザッピング広告サーバ200に適した形態に変換するか、スポンサーの端末400又は放送受信装置300に適した形態に情報を変換して、提供することができる。
【0069】
サーバ制御部220は、ザッピング広告サーバの全般的な動作を制御することができる。
【0070】
動画ザッピング広告処理部230は、チャネル切り替え信号による要請を受信すれば動画ザッピング広告編成情報に応じて切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告をストリーミングで送信することができる。動画ザッピング広告処理部230は、リアルタイムで動画ザッピング広告を放送受信装置300に送信することによりザッピング広告サーバ200の内部に構成されてもよいが、サーバに負荷が加重される場合には、ザッピング広告サーバ200の外部に別途のストリーミングサーバ形態で構成されてもよい。
【0071】
動画ザッピング広告処理部230は、通信部231、動画ザッピング広告編成部233、及び動画ザッピング広告DB235を含む。
【0072】
通信部231は、放送受信装置300からチャネル切り替え信号による要請を受信し、これによる動画ザッピング広告をストリーミングで送信することができる。また、通信部231は、放送受信装置300から動画ザッピング広告のログ情報を受信することができる。
【0073】
動画ザッピング広告編成部233は、各デジタル放送のチャネルの動画ザッピング広告を編成して管理することができる。動画ザッピング広告のログ情報に応じて動画ザッピング広告を再編成し、再編成された動画ザッピング広告編成情報を放送受信装置300に再送信することができる。
【0074】
動画ザッピング広告DB235は、デジタル放送のチャネル切り替え時間中に提供するための動画ザッピング広告を保存することができる。動画ザッピング広告の場合、MPEG4、MOV、AVI、WMV、MPEGPS、FLV、3GPP、WebM、DNxHR、ProRes,CineForm、HEVC(h265等)などのような大容量のフォーマットからなっているため、ザッピング広告DB270とは別に管理し、保存することができる。
【0075】
広告受信部240は、スポンサーの端末400からザッピング広告及び動画ザッピング広告に対する申請を受信する。ザッピング広告の申請は、ザッピング広告が提供されるべき放送チャネル、時間帯、地域などの情報を含む。広告受信部240を介して受信された情報は、広告情報生成部260に提供され、ザッピング広告情報の生成基礎となる。
【0076】
広告費用算出部250は、放送受信装置300から提供されたザッピング広告提供結果に基づいて広告費用を算出し、スポンサーの端末400に広告費用を請求することができる。広告費用は、チャネル切り替え広告の露出回数当たりの金額に基づいて算出されるか、一定の日程露出回数による基本金額とし、超過露出回数に対する追加金額を加えて算出することができる。
【0077】
ザッピング広告DB270は、ザッピング広告情報を保存する。広告DB331がザッピング広告を保存するが、貯蔵能力の限界がありうるため、ザッピング広告DB270にはより大容量の情報を保存することができる。
【0078】
したがって、本発明は、広告収益を増大させることができる動画ザッピング広告を提供することによって、短時間の広告に様々な付加情報を効果的に提供して、スポンサーの広告効果を最大化させることができる。
【0079】
図5~
図7は、本発明の一実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【0080】
図5は、バックグラウンドプレーンBPaにザッピング広告が表示された状態でビデオプレーンVPaに既設定されたチャネルの放送コンテンツが提供される一般的な視聴状況を示した図である。
【0081】
図5を参照すると、ビデオプレーンVPaに放送コンテンツが提供されているため、バックグラウンドプレーンBPaに表示されているザッピング広告は露出されず、視覚的にはビデオプレーンVPaに放送コンテンツのみが提供されているものと同様に認識される。
【0082】
図6は、チャネル切り替え信号に応答して、直前にビデオプレーンVPbに提供されていた放送コンテンツを受信せず、切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、切り替えチャネルの放送コンテンツを受信して処理する間を示した図である。
【0083】
図6を参照すると、チャネル切り替え信号に応答して、画ザッピング広告がビデオプレーンVPbにストリーミングで提供されているため、切り替えチャネルの放送コンテンツを表示する前に、動画ザッピング広告を、まず表示できることになる。
【0084】
このとき、グラフィックスプレーンGPbには、動画ザッピング広告をスキップすることができるように入力信号を表示できることになる。
【0085】
この場合にも、ザッピング広告は、バックグラウンドプレーンBPbに提供されているが、ビデオプレーンVPbに動画ザッピング広告が提供されているため、ザッピング広告は露出されないことがある。
【0086】
図7は、チャネル切り替え信号に応答して、切り替えチャネルの放送コンテンツが受信及び処理され、実際にビデオプレーンVBcに表示された場合を示した図である。
【0087】
切り替えチャネルの放送コンテンツが提供されると、前のステップと同様にバックグラウンドプレーンBPc上のザッピング広告を覆うことになる。
【0088】
図5~
図7を参照すると、ビデオプレーンVPa、VPb、VPcを介して切り替えチャネルの放送コンテンツが表示される前に、動画ザッピング広告が現れてから消えるという視覚的効果がある。
【0089】
図8は、本発明の他の実施形態による放送受信装置により提供される出力画面を概念的に示した図である。
【0090】
図3及び
図8を参照すると、既設定されたチャネルの放送コンテンツを提供している時点で、チャネル切り替え信号C_INを受信すると、動画ザッピング広告をストリーミングで受信し、ビデオプレーンに示すのに少なくとも時間がかかる場合があり、チャネル切り替え時間中にはビデオプレーンに何ら情報が提供されないため、そのまま投影されて黒い画面が提供される場合があるので、このようなチャネル切り替え時間中にバックグラウンドプレーンに表示されたザッピング広告が提供され得る。
【0091】
本発明の一実施形態による放送受信装置300は、ザッピング広告処理部330でザッピング広告をバックグラウンドプレーンBPに表示し続けることができる。ビデオプレーンVPに放送コンテンツが提供される間に、バックグラウンドプレーンBPは覆われるため、ザッピング広告が表示されていたとしても、放送コンテンツの提供には全く影響を及ばない。
【0092】
既設定されたチャネルの放送コンテンツを提供している時点で、チャネル切り替え信号C_INを受信すると、放送受信装置300は、ザッピング広告サーバ200から動画ザッピング広告情報をストリーミングで受信し、画面に動画ザッピング広告を提供する時点まで、バックグラウンドプレーンBPに表示されたザッピング広告が第1時間中(例:1秒)提供され得る。そして、動画ザッピング広告をストリーミングで表示する準備が完了すると、ビデオプレーンVPに動画ザッピング広告が第2時間中(例:5秒)提供された後、切り替えチャネルの放送コンテンツが提供される。これに対し、切り替えチャネルの放送コンテンツは、動画ザッピング広告が提供されている間に、すでに受信されている状態でバッファリングする過程が必要となる場合がある。
【0093】
一方、実施形態によれば、動画ザッピング広告スキップ信号を受信すると、動画ザッピング広告の提供が停止され、バッファリング中の切り替えチャネルの放送コンテンツが提供される場合がある。
【0094】
したがって、本発明の一実施形態による放送受信装置300は、チャネル切り替え時間にザッピング広告を提供し、切り替えチャネルの放送コンテンツが提供される直前に動画ザッピング広告を提供することがあるので、それぞれ異なる様々な広告の効果を上げることができる。つまり、本発明の一実施形態による放送受信装置300は、ザッピング時間を任意に調節し、動画ザッピング広告をさらに提供することができる効果がある。
【0095】
チャネル切り替え信号に応じてチャネルが変更され、利用者が別のチャネルを視聴し始めると、直前に提供されていた放送コンテンツの性質も変わる。例えば、ニュースを視聴している利用者を対象とした動画ザッピング広告を提供することにより、広告効果を最大化することができる。
【0096】
また、一実施形態によれば、利用者は、動画ザッピング広告を、必ずしも視聴する必要はなく、表示されている動画ザッピング広告の途中で動画ザッピング広告をスキップしてもよい。これにより、チャネル切り替え時間を確保し、放送コンテンツを即座に出力することができるために、利用者に不快感を与えることなく動画ザッピング広告を提供することができる。
【0097】
一実施形態によれば、動画ザッピング広告は、利用者が放送受信装置300を介して視聴しているチャネルの放送コンテンツに関連して編成されており、放送受信装置300がチャネル切り替え信号を受信したとしても、利用者が連続的にチャネルを切り替える場合には、利用者がチャネルを単に移動する場合と判断し、既に切り替えチャネルに編成された一つの動画ザッピング広告を最後まで表示部350に表示することができる。
【0098】
別の実施形態によれば、放送受信装置300がチャネル切り替え信号を連続的に受信する場合、切り替えられたチャネルに対応する動画ザッピング広告をリアルタイムで受信し、順次に提供することができる。この場合、利用者には、様々なチャネルの動画ザッピング広告を提供され得る。一実施形態によれば、動画ザッピング広告が提供されている間に、利用者が再び別のチャネルにチャネル切り替え信号を入力すると、表示部350に表示されていた動画ザッピング広告が終了する。また、別の実施形態として、放送受信装置300は、動画ザッピング広告の再生時間中に、利用者から入力されるチャネル切り替え信号を無視することもできる。
【0099】
図9は、本発明の一実施形態による放送受信装置の動画ザッピング広告提供方法を説明するための流れ図である。
【0100】
図3及び
図9を参照すると、放送受信装置300は、既設定されたチャネルの放送コンテンツを第1プレーンに出力しているとき(S701)、チャネル切り替え信号が受信されれば(S703:はい)放送コンテンツ処理部320は、放送コンテンツ提供サーバ100に切り替えチャネルの放送コンテンツを要請し、ザッピング広告処理部330は、広告DB331に保存された動画ザッピング広告編成情報を確認することができる(S705)。チャネル切り替え信号が受信しない場合(S703:いいえ)、既設定されたチャネルの放送コンテンツを出力し続けることができる。
【0101】
ザッピング広告処理部330が、広告DB331に保存された動画ザッピング広告編成情報を確認した結果、切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成された場合(S707:はい)には、ザッピング広告サーバ200に切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を要請することができる。ザッピング広告処理部330は、第1プレーンにザッピング広告サーバ200から受信された動画ザッピング広告をストリーミングで出力することができる(S709)。画面制御部340は、ストリーミングで出力される動画ザッピング広告が終了した後、第1プレーンに切り替えチャネルの放送コンテンツが出力されるように制御することができる(S713)。次に、表示部350は、動画ザッピング広告が終了した後、切り替えチャネルの放送コンテンツを表示することができる。その後、放送受信装置200は終了した動画ザッピング広告のログ情報をザッピング広告サーバ200に送信することができる(S713)。
【0102】
一方、画面制御部340は、動画ザッピング広告の出力中に、動画ザッピング広告スキップ信号が受信されれば(S711:はい)、ストリーミングによる第1プレーンの動画ザッピング広告の出力を停止し、切り替えチャネルの放送コンテンツが第1プレーンに出力されるように制御することができる(S715)。これにより、表示部350は動画ザッピング広告を停止し、切り替えチャネルの放送コンテンツを表示することができる。
【0103】
一方、ザッピング広告処理部330は、広告DB331に保存された動画ザッピング広告編成情報を確認し(S705)、確認結果、切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告が編成されていない場合(S707:いいえ)には、動画ザッピング広告を出力せずに、切り替えチャネルの放送コンテンツを直ちに出力することができる(S713)。即ち、本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバ200及び放送受信装置300は、動画ザッピング広告編成情報を切り替えチャネルの情報と比較し、動画ザッピング広告が編成されたチャネルのみ動画ザッピング広告を選別的に提供できる効果がある。
【0104】
一実施形態によれば、
図9を参照して説明するように、動画ザッピング広告がストリーミングで受信される前に、短時間、静止画像形態のザッピング広告がバックグラウンドプレーンに表示され得る。次に、動画ザッピング広告をストリーミングでビデオプレーンに表示することができ、動画ザッピング広告が終了した後に切り替えチャネルの放送コンテンツを表示することができる。
【0105】
これにより、本発明は、一般的なザッピング広告だけでなく、チャネル切り替え時間中に、動画ザッピング広告を提供することにより、より多くの付加情報を短時間で伝達し、広告収益を増大させることができる。また、利用者が動画ザッピング広告を見たくない場合は、動画ザッピング広告を飛ばして、直ちに切り替えチャネルの放送コンテンツを視聴することができる。短時間ではあるが、チャネル切り替え時間に動画ザッピング広告を提供することによって、その時間を有意義に満たすことができる。
【0106】
図10は、本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバの動作を説明するための流れ図である。
【0107】
図4及び
図10を参照すると、動画ザッピング広告編成部233は、各デジタル放送のチャネルの動画ザッピング広告を編成し、管理することができる。このとき、編成された動画ザッピング広告編成情報は、放送受信装置300に所定の周期で送信することができる(S801)。チャネル切り替え信号に応じた要請が受信されれば(S803)、動画ザッピング広告DB235に保存された切り替えチャネルに対応する動画ザッピング広告を、通信部231を介して放送受信装置300にストリーミングで送信することができる(S805)。次いで、通信部231を介して放送受信装置300から動画ザッピング広告のログ情報が受信されれば(S807)、動画ザッピング広告編成部233は、受信された動画ザッピング広告のログ情報に応じて動画ザッピング広告編成情報を再編成することができる(S809)。再編成された動画ザッピング広告編成情報は、通信部231を介して所定の周期で放送受信装置200に送信することができる。
【0108】
これにより、本発明の一実施形態によるザッピング広告サーバ200は、チャネル切り替え時間中に動画ザッピング広告をストリーミングで提供することにより、放送受信装置のメモリを占有することなく効率的にザッピング広告を提供することができる。
【0109】
本発明は、また、コンピュータ可読記録媒体上のコンピュータ可読コードとして実現することが可能である。コンピュータ可読記録媒体は、磁気記憶媒体、光学読取り媒体などすべての貯蔵媒体を含む。また、本発明で使用されるメッセージのデータフォーマットを記録媒体に記録することも可能である。
【0110】
本発明は、図面に示された好ましい実施形態を参照して説明した。これらの実施形態は、単に例示することを意図するものではなく、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。本発明の実質的な特許請求の範囲は、前述した説明ではなく、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定義されるべきである。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらは本発明の概念を説明するための目的でのみ使用されており、特許請求の範囲又は定義に記載されている本発明の範囲を制限することを意図していない。本発明の各ステップは、必ずしも記載された順序で実施する必要はないが、並行して、あるいは、別々に実施することができる。当業者は、特許請求の範囲に記載されている本発明の本質的な技術思想から逸脱することなく、様々な修正及び同等の実施形態が可能であることを理解するであろう。同等物には、現在知られている同等物と将来開発される同等物の両方、即ち、構造に関係なく同じ機能を実行するための考案されたすべての要素が含まれることを理解されたい。
【国際調査報告】