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特表2022-525716包装、包装用のエンベロープ、およびエンベロープを製造するためのブランク
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  • 特表-包装、包装用のエンベロープ、およびエンベロープを製造するためのブランク 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-19
(54)【発明の名称】包装、包装用のエンベロープ、およびエンベロープを製造するためのブランク
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20220512BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20220512BHJP
   B65D 5/38 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D5/66 301A
B65D5/38 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538445
(86)(22)【出願日】2020-01-09
(85)【翻訳文提出日】2021-07-15
(86)【国際出願番号】 EP2020050418
(87)【国際公開番号】W WO2020144271
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】202019100115.1
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】202019106408.0
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515153060
【氏名又は名称】マイヤー-メルンホフ カルトン アクチエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100081466
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 研一
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ タイス
(72)【発明者】
【氏名】ハルマン フォーエンカンプ
【テーマコード(参考)】
3E060
3E068
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB03
3E060AB32
3E060BA23
3E060BC04
3E060CC18
3E060CC34
3E060DA17
3E060EA14
3E068AA21
3E068AB02
3E068AB05
3E068AB09
3E068AC02
3E068BB06
3E068BB08
3E068CC04
3E068CC07
3E068CD01
3E068CE01
3E068CE02
3E068DD03
3E068DD08
3E068DD31
3E068DE01
3E068DE20
3E068EE09
3E068EE14
3E068EE32
3E068EE34
(57)【要約】
【要約】本発明は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための包装に関し、商品を収納するための少なくとも1つの容器状の第1の受容領域(14)を備えた内部箱(12)と、内部箱(12)を受容するためのエンベロープ(16)と、を含み、エンベロープ(16)は、エンベロープ(16)によって形成され、内部箱(12)の底壁(20)により、第1の受容領域(14)から分離された少なくとも1つの第2の受容領域(22)にさらなるアイテムを受容するための少なくとも1つの開口部(18)または凹部(102)を備える。さらに、本発明は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱用のエンベロープに関し、少なくとも1つの底壁、前壁および後壁、ならびに前壁と後壁を接続する側壁を含み、それらは、箱を受容するための容器状の受容領域を形成する。さらに、本発明は、そのようなエンベロープを製造するためのブランクに関する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための包装であって、前記商品を収納するための少なくとも1つの容器状の第1の受容領域(14)を備えた内部箱(12)と、前記内部箱(12)を受容するためのエンベロープ(16)を含み、
前記エンベロープ(16)は、前記エンベロープ(16)によって形成され、前記内部箱(12)の底壁(20)によって前記第1の受容領域(14)から分離される少なくとも1つの第2の受容領域(22)にさらなるアイテムを受容するための少なくとも1つの開口部(18)または凹部(102)を含むことを特徴とする包装。
【請求項2】
前記内部箱(12)は、前記エンベロープ(16)の前記第2の受容領域(22)内に変位可能または変位不可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項3】
前記開口部(18)は、閉鎖可能または閉鎖不可能に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の包装。
【請求項4】
前記開口部(18)は、前記内部箱(12)の変位により、前記内部箱(12)の側壁、前壁、または後壁(24‘、24”、26‘、26”、28、30)によって閉鎖可能または開くことができるように、前記内部箱(12)は、前記エンベロープ(16)の前記第2の受容領域(22)内に変位可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項5】
前記開口部(18)の領域の前記エンベロープ(16)内に配置されたフラップ(32)が、前記内部箱(12)の変位によって前記開口部(18)を開閉するために移動可能であるように、前記内部箱(12)は、前記エンベロープ(16)の前記第2の受容領域(22)内に変位可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項6】
前記エンベロープ(16)は、ワンピースまたはマルチピース方式で形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の包装。
【請求項7】
前記エンベロープ(16)の内側の対応する凹部(48)またはノッチと係合するための、または少なくとも1つの対応するロッキングラグ、ロッキングタブ(106)または前記エンベロープの内側から前記内部箱(12)の外側に向かって突出する突起と係合するための少なくとも1つのロッキングラグ(68)、ロッキングタブ(104)、または突起が、前記エンベロープ(16)の内側に面する前記内部箱(12)の少なくとも1つの表面上に形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の包装。
【請求項8】
前記内部箱(12)の外側の対応する凹部(48)またはノッチと係合するための、または少なくとも1つの対応するロッキングラグ、ロッキングタブ(104)または前記内部箱(12)の外側から前記エンベロープ(16)の内側に向かって突出する突起と係合するための少なくとも1つのロッキングラグ(68)、ロッキングタブ(106)、または突起が、前記内部箱(12)の外側に面する前記エンベロープ(16)の少なくとも1つの表面上に形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の包装。
【請求項9】
前記第2の受容領域(22)は、少なくとも部分的に、防水および/または不燃性の被覆が施されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の包装。
【請求項10】
前記エンベロープ(16)の幾何学的構成は、前記内部箱(12)の幾何学的構成に対応することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の包装。
【請求項11】
前記エンベロープ(16)は、少なくとも1つの底壁(34)、前壁および後壁(36、38)、ならびに前記前壁および前記後壁(36、38)を接続する側壁(40、44;42、46)を含み、それらは、前記容器状の第2の受容領域(22)を形成することを特徴とする行請求項1から10のいずれか一項に記載の包装。
【請求項12】
開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)および前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に連続的に形成され、前記側壁(40、44)は、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項11に記載の包装。
【請求項13】
前記開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)に形成され、フラップ(32)は、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に形成され、前記側壁(40、44)は互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項11に記載の包装。
【請求項14】
前記凹部(48)または前記ノッチは、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(46)に形成され、前記側壁(42、46)は、前記側壁(42)が前記凹部(48)または前記ノッチを閉じるように、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の包装。
【請求項15】
対応する前記凹部(48)または前記ノッチと係合するための前記ロッキングラグ(68)、前記ロッキングタブまたは前記突起は、前記内部箱(12)の前記底壁(20)に形成されることを特徴とする請求項11から14のいずれか一項に記載の包装。
【請求項16】
前記内部箱(12)は、通常のタバコの包装、またはフィルターインサートを備えた喫煙製品用の包装、またはタバコスティックを備えた喫煙製品用の包装であることを特徴とする先行請求項のいずれか一項に記載の包装。
【請求項17】
前記包装(10)は、紙、段ボール、プラスチック、またはこれらの材料の少なくとも2つの組み合わせで構成されることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の包装。
【請求項18】
商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱(12)用のエンベロープであって、少なくとも1つの底壁(34)、前壁および後壁(36、38)、ならびに前記前壁および前記後壁(36、38)を接続する側壁(40、44;42、46)を含み、それらは、前記箱(12)を受容するための容器状の受容領域(22)を形成し、
前記エンベロープ(16)は、アイテムを受容するための少なくとも1つの開口部(18)または凹部(102)を含むことを特徴とするエンベロープ。
【請求項19】
前記開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)および前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に連続的に形成され、前記側壁(40、44)は、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項18に記載のエンベロープ。
【請求項20】
前記開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)に形成され、前記開口部(18)を開閉するための少なくとも1つのフラップ(32)が、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に形成され、前記側壁(40、44)は、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項18に記載のエンベロープ。
【請求項21】
対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起を受容するための少なくとも1つの凹部(48)またはノッチが、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(46)に形成され、前記側壁(42、46)は、前記側壁(42)が前記凹部(48)または前記ノッチを閉じるように、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項22】
少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起が、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(46)に形成され、前記側壁(42、46)は、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項18から21のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項23】
少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブ(106)または突起は、前記エンベロープ(16)の内側にヒンジで連結され、および/またはその上に形成され、および/または少なくとも1つのロッキングラグ(66)、ロッキングタブ(104)または突起は、前記内部箱(12)の表面、特に前記底壁(20)にヒンジで連結され、および/またはその上に形成されることを特徴とする請求項18から23のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項24】
前記エンベロープ(16)は、ワンピースまたはマルチピース方式で形成されることを特徴とする請求項18から23のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項25】
前記受容領域(22)は、少なくとも部分的に、防水および/または不燃性の被覆が施されることを特徴とする請求項18から24のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項26】
前記エンベロープ(16)の幾何学的構成は、前記箱(12)の幾何学的構成に対応することを特徴とする請求項18から25のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項27】
前記エンベロープ(16)は、紙、段ボール、プラスチック、またはこれらの材料の少なくとも2つの組み合わせで構成されることを特徴とする請求項18から26のいずれか一項に記載のエンベロープ。
【請求項28】
商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱(12)用のエンベロープ(16)を製造するためのブランクであって、前記ブランク(90)の折り畳み状態で前記箱(12)を受容するための容器状の受容領域(22)を形成するための曲げ線(56、58、60、62、64、66)を介して接続された壁および下部要素(34、36、38、40、44、42、46)を含み、
前記ブランク(90)は一体的に形成され、壁要素(36、38、40、44、42、46)に少なくとも1つの開口部(18)または凹部(102)を含むことを特徴とするブランク。
【請求項29】
前記開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)および前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に連続的に形成され、前記側壁(40、44)は、前記ブランク(90)の折り畳み状態で互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項28に記載のブランク。
【請求項30】
前記開口部(18)は、前記エンベロープ(16)の外側を形成する前記側壁(40)に形成され、前記開口部(18)を開閉するための少なくとも1つのフラップ(32)は、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(44)に形成され、前記側壁(40、44)は、前記ブランク(90)の折り畳み状態で互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項28に記載のブランク。
【請求項31】
対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起を受容するための少なくとも1つの凹部(48)またはノッチが、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(46)に形成され、前記側壁(42、46)は、前記側壁(42)が前記ブランク(90)の折り畳み状態で前記凹部(48)または前記ノッチを閉じるように、互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項32】
少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起が、前記エンベロープ(16)の内側を形成する前記側壁(46)に形成され、前記側壁(42、46)は、前記ブランク(90)の折り畳み状態で互いに広範囲に接続されることを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項33】
前記底壁(34)および/または前記前壁(36)および/または前記後壁(38)および/または前記側壁(40、44;42、46)は、少なくとも部分的に防水および/または不燃性の被覆が施されることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項34】
前記ブランク(90)は、紙、段ボール、またはプラスチックで構成されることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための包装に関し、商品を収納するための少なくとも1つの容器状の第1の受容領域を備えた内部箱および内部箱を受容するためのエンベロープを含む。さらに、本発明は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱用のエンベロープに関し、少なくとも1つの底壁、前壁および後壁、ならびに前壁と後壁を接続する側壁を含み、これらは、箱を受容するための容器状の受容領域を形成する。さらに、本発明は、そのようなエンベロープを製造するためのブランクに関する。
【0002】
このような包装は、例えば、タバコ用の直方体包装として知られており、非常に多くの種類がある。したがって、特許文献1および特許文献2は、タバコを受容するための包装を記載しており、タバコを受容するための内部箱およびこの内部箱のエンベロープがそれぞれ形成されている。ここで、内部箱はエンベロープ内で移動可能に形成されている。エンベロープに対して内部箱が変位できるので、内部箱からタバコをより容易に取り出すことが可能となっている。さらに、特許文献3は、タバコ商品の包装用の再利用可能なシェルについて説明している。その中で、シェルはプラスチックで製造されており、タバコ商品の実際の包装を受容するのに役立つ。さらに、シェルのレセプタクルにはロック装置が設けられており、包装と連携して包装をシェルにしっかりと保持する。この既知のシェルは、一方で外部応力から包装を保護し、同時にシェルから包装が脱落するのを防ぐためのものである。
【0003】
しかしながら、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための今日の包装には、さらなる要件が課されるべきである。特に環境保護の理由から、例えば灰の残骸、いわゆる吸殻、使用済みのフィルターインサート、または消費されたタバコのスティックが安易に環境に投棄されないようにする必要がある。これまで、既知の一般的な包装は、上記の廃棄物を商品、特にタバコを収納するための受容領域に導入されることを除いて、いかなる可能性も提供しない。しかし、衛生上の理由から、これをユーザに期待することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開EP3072826号明細書
【特許文献2】国際公開第2011/154822号
【特許文献3】独国実用新案第20317270号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、一般的な包装、一般的なエンベロープ、および一般的なブランクを提供することであり、これはまた、商品の実際の収納に加えて、喫煙廃棄物または他のさらなるアイテムを収納する可能性を保証する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の特徴を備えた包装、請求項18の特徴によるエンベロープ、および請求項28の特徴を備えたブランクは、これらの目的を解決するのに役立つ。本発明の便利な発展を伴う有利な構成は、それぞれの従属請求項に明記されており、各発明の態様の有利な構成は、それぞれ他の発明の態様の有利な構成と見なされるべきである。
【0007】
本発明の第1の態様は、商品、特に、タバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための包装に関し、商品を収納するための少なくとも1つの容器状の第1の受容領域を備えた内部箱および内部箱を受容するためのエンベロープを含む。ここで、エンベロープは、エンベロープによって形成され、内部箱の底壁によって第1の受容領域から分離された少なくとも1つの第2の受容領域にさらなるアイテムを受容するための少なくとも1つの開口部または凹部を備える。特に商品を受容するための第1の受容領域とは別の第2の受容領域を形成することにより、エンベロープで形成された第2の受容領域に廃棄物または他のアイテムを確実かつ簡単に導入することが可能である。したがって、発生する廃棄物の処分および収納の簡単な可能性がユーザに与えられるので、上記の廃棄物を単に投棄することを確実に防ぐことができる。ここで、内部箱は、エンベロープの第2の受容領域内で変位可能または変位不可能に形成することができる。これは、変位不可能な構成では、第2の受容領域で受容した廃棄物を含む包装を全体的に環境に適した方法で処分できることを意味する。変位可能な構成では、エンベロープが再利用可能であり、内部箱からエンベロープを剥がした後に廃棄物を処分できる可能性がある。それに応じてエンベロープの第2の受容領域を空にした後、それを再び内部箱に摺動させることができる。包装が変位可能な構成では、内部箱およびエンベロープの寸法は、内部箱がエンベロープから容易に外れないように選択される。特に、エンベロープの幾何学的構成は、内部箱の幾何学的構成に対応する。また、内部箱とは別にエンベロープを形成できることが明らかになった。
【0008】
さらに、内部箱の第1の受容領域が、内部箱のさらなる壁要素によってエンベロープの第2の受容領域から分離されている可能性がある。したがって、例えば、内部箱の側壁、前壁、または後壁の少なくとも1つが、単独で、またはさらなる壁要素と組み合わせて、エンベロープの第2の受容領域を内部箱の第1の受容領域から区切る可能性がある。本発明による包装のこれらの実施形態は、独立した発明の内容を有する。さらに、以下に記載される本発明の有利な構成は、これらの実施形態にも適用される。
【0009】
本発明による包装のさらに有利な構成では、エンベロープの開口部は、閉鎖可能または閉鎖不可能な方法で形成される。ここで、内部箱は、例えば、開口部が閉鎖可能であるように、または内部箱の変位によって内部箱の側壁、前壁、または後壁によって遮断解除され得るように、エンベロープの第2の受容領域内に変位可能に形成され得る。さらに、内部箱は、エンベロープの第2の受容領域内に変位可能に形成され、その結果、開口部の領域のエンベロープ内に配置されたフラップは、内部箱の変位によって開口部を開閉するために移動可能である可能性がある。ここで、フラップはエンベロープの内側にヒンジで連結することができる。さらに、フラップは摺動フラップとして形成され、特に内部箱の変位によって、開口部の領域でエンベロープの内側で移動可能および変位可能である可能性がある。開口部を閉じる機能により、エンベロープの第2の受容領域に収納されているアイテムまたは廃棄物を安全に収納できる。
【0010】
本発明による包装のさらに有利な構成では、エンベロープは、ワンピースまたはマルチピース方式で形成される。エンベロープのワンピース構成により、安価で簡単なエンベロープの製造が可能になる。特にマルチピース構成は、構造的に洗練されたエンベロープを形成するのに役立つ。
【0011】
本発明による包装のさらに有利な構成では、エンベロープの内側の対応する凹部またはノッチと係合するための、または少なくとも1つの対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたはエンベロープの内側から内部箱の外側に向かって突出する突起と係合するための少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起は、エンベロープの内側に面する内部箱の少なくとも1つの表面上に形成される。ここで、ロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起は、内部箱の底壁、前壁または後壁、または側壁に形成することができる。例えば、それは、材料の対応する変形(エンボス加工)によって、または内部箱の対応する壁から打ち抜くことによって、または内部箱の対応する壁に接着することによって実現される。しかしながら、内部箱の外側の対応する凹部またはノッチと係合するための、または少なくとも1つの対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたは内部箱の外側からエンベロープの内側に向かって突出する突起と係合するための少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起は、内部箱の外側に面するエンベロープの少なくとも1つの表面に形成される可能性もある。ここで、ロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起は、エンベロープの前壁または後壁、あるいは側壁に形成することができる。例えば、それは、材料の対応する変形(エンボス加工)によって、またはエンベロープの対応する壁から打ち抜くことによって、またはエンベロープの対応する壁に接着することによって実現される。このロック機能の形成により、内部箱とエンベロープとの間の変位経路を少なくとも一時的に制限することが有利に可能である。特に、内部箱および/またはエンベロープを変位させてロック接続を係合したとき、また、ロック位置にここで到達するのに必要な力、もしくはロック位置から離れるのに必要な力が変化することによってロック接続が外れる可能性があるとき、包装のユーザに信号が送られる。
【0012】
本発明による包装のさらに有利な構成では、第2の受容領域は、少なくとも部分的に、防水および/または不燃性の被覆が施される。したがって、包装の材料は、被覆された材料、多層または複合材料であり得、これは、任意選択で、少なくとも1つの金属層を含む。例えば、内側または外側から取り付けられた金属被覆または耐熱プラスチック被覆は、防火被覆として機能することができる。全体として、比較的高温の喫煙廃棄物によってエンベロープに起こり得る損傷は、有利に確実に防止される。また、エンベロープの第2の受容領域に意図せずに水が侵入した場合でも、湿気の侵入による損傷の可能性が確実に防止される。
【0013】
本発明による包装のさらに有利な構成では、エンベロープは、少なくとも1つの底壁、前壁および後壁、ならびに前壁と後壁を接続する側壁を含み、それらは、容器状の第2の受容領域を形成する。ここで、開口部は、エンベロープの外側を形成する側壁およびエンベロープの内側を形成する側壁に連続的に形成され、側壁は互いに広範囲に接続される可能性がある。さらに、エンベロープの外側を形成する側壁に開口部が形成され、エンベロープの内側を形成する側壁にフラップまたは閉鎖タブが形成され、側壁が互いに広範囲に接続される可能性がある。有利なことに、両方の実施形態は、構造的に単純に表現および製造することができる。
【0014】
さらに、内部箱のロッキングラグ、ロッキングタブ、または突起を受容するための凹部またはノッチが、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、外部側壁が凹部またはノッチを閉じるように、側壁が互いに広範囲に接続される可能性がある。ここで、対応する凹部またはノッチと係合するためのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起を、内部箱の底壁に形成することができる。しかしながら、上記のロック手段の内部箱への取り付けの構成については他の可能性も考えられる。
【0015】
内部箱は、通常のタバコの包装、フィルターインサートを備えた喫煙製品用の包装、またはタバコスティックを備えた喫煙製品用の包装である。本発明による包装の使用の他の可能性も考えられる。ここで、包装は、紙、段ボール、プラスチック、またはこれらの材料の少なくとも2つの組み合わせで構成することができる。
【0016】
さらに、包装は、側面要素または壁要素との間のそれぞれの遷移が、明確にマークされたエッジおよび/またはエッジ表面によって少なくとも部分的に形成される、エンベロープならびに内部箱を含むことができる。ここで、エッジ表面も丸く形成することができる。エンベロープおよび内部箱は、一般に、包装の長手方向の軸に対して多角形の断面を有し、個々のコーナー領域も丸く形成することができる。同じことが、垂直軸が対応する水平軸よりも短く形成されている平板状の包装にも当てはまる。
【0017】
本発明の第2の態様は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱用のエンベロープに関し、少なくとも1つの底壁、前壁および後壁、ならびに前壁と後壁を接続する側壁を含み、これらは、箱を受容するための容器状の受容領域を形成する。ここで、エンベロープは、アイテムを受容するための少なくとも1つの開口部または凹部を含む。ここで、開口部は、アイテムだけでなく、灰、使用済みフィルターインサートまたは使用済みタバコスティックなどの廃棄物もまた、容器状の受容領域に導入および収納できるように、容器状の受容領域の領域に配置される。特に、エンベロープは別個の要素として形成され、再利用することができる。さらに、エンベロープがワンピースまたはマルチピース方式で形成される可能性がある。さらに、エンベロープの幾何学的構成が箱の幾何学的構成に対応する可能性がある。ここで、特にエンベロープは、導入される箱が容器状の受容領域内にしっかりと保持されることができるような寸法にされるべきである。容器状の受容領域の構成と開口部からのアクセスの可能性により、アイテムや喫煙廃棄物も確実かつ容易にエンベロープに導入することができる。さらに、簡単な方法でエンベロープを再び空にすることにより、それを再利用する可能性がある。
【0018】
本発明によるエンベロープのさらに有利な構成では、開口部は、エンベロープの外側を形成する側壁およびエンベロープの内側を形成する側壁に連続的に形成され、側壁は互いに広範囲に接続される。しかしながら、開口部がエンベロープの外側を形成する側壁に形成され、開口部を開閉するための少なくとも1つのフラップが、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、側壁は、互いに広範囲に接続される可能性もある。本発明によるエンベロープの両方の実施形態は、構造的に単純に表すことができ、それにより、製造コストは低いままである。さらに、容器状のエンベロープの受容領域にアイテムまたは廃棄物を安全に収納することを保証するために、開口部を閉じる可能性がある。
【0019】
本発明によるエンベロープのさらに有利な構成では、対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起を受容するための少なくとも1つの凹部またはノッチが、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、側壁は、外側側壁が凹部またはノッチを閉じるように、それぞれに広範囲に接続される。ここで、上記のロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起は、通常、エンベロープに導入される箱の対応する位置に配置される。
【0020】
しかしながら、少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起が、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、内側および外側側壁が互いに広範囲に接続される可能性もある。この場合、上記のロック手段は、それらが、エンベロープの容器状の受容領域に導入される箱の対応する凹部または開口部と係合することができるように形成される。エンベロープと導入された箱の間の確実な保持は、上記のロック機能によって保証される。
【0021】
しかしながら、少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起がエンベロープの内側にヒンジで連結されおよび/またはその上に形成され、および/または少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起が内部箱の表面、特に底壁にヒンジで連結されおよび/またはその上に形成されることも可能である。上記のロック手段は、特にエンベロープが内部箱に対して、またはその逆に相対的に移動するときに、互いにロックするのに役立つ。
【0022】
本発明によるエンベロープのさらに有利な構成では、受容領域は、少なくとも部分的に、防水および/または不燃性の被覆が施される。湿気、水の侵入、または高温の喫煙廃棄物の導入によるエンベロープの損傷は、上記の被覆によって確実に防止される。ここで、エンベロープは、紙、段ボール、プラスチック、またはこれらの材料の少なくとも2つの組み合わせで構成することができる。
【0023】
本発明の第2の態様のさらなる特徴およびその利点は、本発明の第1の態様の説明から得ることができる。
【0024】
本発明の第3の態様は、商品、特にタバコのような棒状の商品、フィルターインサートを備えた喫煙製品、タバコスティックを備えた喫煙製品などを収納するための箱用のエンベロープを製造するためのブランクに関し、ブランクの折り畳み状態で箱を受容するための容器状の受容領域を形成するための曲げ線を介して接続された壁および底部要素を含む。ここで、ブランクは一体的に形成され、壁要素に少なくとも1つの開口部または凹部を含む。そのようなブランクは、簡単かつ安価に製造することができ、上記のエンベロープを製造するのに役立つ。ブランクを折り畳んで接着することによって製造されるエンベロープの利点は、本発明の第1および第2の態様の説明から得ることができる。以下に記載する本発明によるブランクの有利な構成についても同様である。
【0025】
すなわち、本発明によるブランクのさらに有利な構成では、開口部は、エンベロープの外側を形成する側壁と、エンベロープの内側を形成する側壁とに連続的に形成され、側壁は、ブランクの折り畳み状態で互いに広範囲に接続される。しかしながら、開口部がエンベロープの外側を形成する側壁に形成され、開口部を開閉するための少なくとも1つのフラップが、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、側壁は、ブランクの折り畳み状態で互いに広範囲に接続される可能性もある。
【0026】
本発明によるブランクのさらに有利な構成では、対応するロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起を受容するための少なくとも1つの凹部またはノッチが、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、側壁は、外側側壁がブランクの折り畳み状態で凹部またはノッチを閉じるように、互いに広範囲に接続される。
【0027】
しかしながら、少なくとも1つのロッキングラグ、ロッキングタブまたは突起が、エンベロープの内側を形成する側壁に形成され、内側および外側側壁は、ブランクの折り畳み状態で互いに広範囲に接続される可能性もある。
【0028】
さらに、底壁および/または前壁および/または後壁および/または側壁は、少なくとも部分的に防水および/または不燃性の被覆が施される可能性がある。通常、ブランクは紙、段ボール、またはプラスチックで構成される。
【0029】
本発明の第3の態様のさらなる特徴およびその利点は、本発明の第1および第2の態様の説明から得ることができる。
【0030】
本発明のさらなる詳細、特徴および利点は、図に示される実施形態の以下の説明から明らかである。以下、
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1aは、第1の実施形態による本発明による包装の内部箱の概略的に示された側面図
図1bは、第2の実施形態による本発明による包装の内部箱の概略的に示された側面図
図1cは、第3の実施形態による本発明による包装の内部箱の概略的に示された側面図
図2は、本発明による包装のエンベロープに対する概略的に示された側面立面図
図3は、図2によるエンベロープに対する概略的に示された上面図
図4は、開状態での本発明による包装の概略図
図5は、閉鎖状態での図4による本発明による包装の概略図
図6aは、エンベロープの本発明によるブランクの概略図
図6bは、図1aによる内部箱のブランクの概略図
図7aは、閉鎖状態での第4の実施形態による本発明による包装の概略的に示された側面図
図7bは、図7aによる本発明による包装の内部箱の概略図
図7cは、開状態での図7aによる包装の概略図
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1aは、包装10の部分要素としての第1の実施形態による内部箱12の概略的に示された側面図を示している。ここで、内部箱12は、前壁28および後壁30、ならびに前壁と後壁を接続する側壁24‘、24”、26‘、26”ならびに底壁20を備える。ここで、内部箱12の対応する壁および底部要素は、曲げ線76、78、80、82、84、86を介して互いに接続される(図6bも比較のこと)。ここで、壁および底部要素は、商品を受容するための第1の受容領域14を形成する。さらに、蓋構造72は、曲げ線74を介して内部箱12の後壁30にヒンジで連結されていることがわかる。蓋構造72は、内部箱12および第1の受容領域14をそれぞれ開閉するのに役立つ。
【0033】
図示の実施形態では、それは、例えばタバコなどの棒状のアイテムを受容するための内部箱である。通常のタバコ包装の構造とは対照的に、内部箱12は、底壁20の突起として形成されるロッキングラグまたはロッキングタブ68を備える。
【0034】
図示の実施形態では、内部箱は段ボールで構成されている。
【0035】
図1bおよび1cは、包装10の部分要素としての第2および第3の実施形態による内部箱12の概略的に示された側面図を示す。ロッキングラグまたはロッキングタブは、底壁20の突起として形成されていないことがわかる。むしろ、図1bは、突起68が側壁26‘に形成されている内部箱12の実施形態を示している。特に、突起68はエンボス加工により製造されている。しかしながら、そのような突起はまた、内部箱12の他の壁領域に形成され得る。図1cは、2つのロッキングタブ68が例示的に形成されている内部箱12を示している。ここで、これらのロッキングタブ68のうちの1つは、打ち抜きによって、または壁28内の切断線を介して成形され、対応する曲げ線を介してそれに接続される。さらに、ロッキングタブは、側壁26‘の延長または突起として形成されている。しかしながら、そのようなロッキングタブはまた、内部箱12の他の壁領域に形成することができる。
【0036】
図2は、包装10の部分要素としてのエンベロープ16の概略的に示された側面立面図を示している(図4も比較のこと)。エンベロープ16は、底壁34、前壁36および後壁38、ならびに前壁36と後壁38を接続する側壁40、44;42、46を含み、上記の壁要素は、内部箱12を受容するための容器状の第2の受容領域22を形成することがわかる。
【0037】
さらに、図示の実施形態では、側壁40に開口部18が形成されていることがわかる。後ろに位置する内側側壁44では、フラップ32が切断線を介して形成され、これは、フラップを開くと、開口部18を介したエンベロープ16の第2の受容領域22へのアクセスの遮断を解除する。開口部18は、フラップ32の対応する閉鎖動作を介して閉じることができる(図3から5も参照のこと)。図示の実施形態では、エンベロープ16は、別個の要素として形成され、段ボールで構成されている。ここで、エンベロープ16は、第2の受容領域22に導入される内部箱12の確実な保持が保証されるように寸法が決められている。ここで、内部箱12全体が囲まれるように、または内部箱12の一部のみがエンベロープ16に導入され得るように、エンベロープが寸法決めされる可能性がある。
【0038】
さらに、それぞれの側壁40、44;42、46は、対応する曲げ線56、58、60、62を介して、エンベロープ16の前壁36および後壁38に接続されることが明らかになる。底部要素34は、曲げ線64、66を介してそれぞれの前壁36または後壁38に接続される(図6aも参照のこと)。
【0039】
底壁34に対向する領域において、側壁42、46;40、44はそれぞれ、対応するグリップ開口部54を形成する重なり合う凹部を含む。グリップ開口部54の形成により、エンベロープ16から内部箱12を容易に取り外すことが可能である。
【0040】
図3は、図2によるエンベロープ16の概略的に示された上面図を示している。内部箱12を受容するための第2の受容領域22の構成が明確にわかる。さらに、フラップ32は、曲げ線92を介して内側側壁44にヒンジで連結されており、フラップ32は、外側側壁40の開口部18を閉じるまたは遮断解除するのに役立つことが明らかになる。さらに、側壁40、44に対向する内側側壁46の領域に凹部または開口部48が形成され、凹部48が内部箱12のロッキングラグ68を受容するのに役立つことがわかる。外側側壁42が凹部48を閉じることがわかる。
【0041】
さらに、底壁34は、対応する接着タブ52、54を介して内側側壁44、46に接続されることがわかる(図6aも参照のこと)。
【0042】
図示の実施形態に示されるフラップ32は、内部箱12によって動かされる。フラップ32を、曲げ線92を介して内部側壁44にヒンジで連結することにより、フラップ32は、通常の状態、すなわち内部箱12が挿入されていない状態で第2の受容空間22に向かって押され、したがって開口部18を遮断解除する。内部箱12の底壁34への変位を介して、フラップ32は、対応して大きな変位経路で側壁44に向かって押され、次いで、開口部18を閉じる。内部箱12が再び上方に移動される場合、すなわち第2の受容空間22の外にある場合、フラップ32は再び第2の受容空間22に向かって移動する。
【0043】
図4は、開状態の包装10の概略図を示している。包装10は、内部箱12およびエンベロープ16を含むことがわかる。図示の実施形態では、内部箱12は、蓋構造72を除いて、エンベロープの第2の受容空間22内に導入される。ここで、エンベロープ16は、エンベロープ16内の内部箱12の確実な保持が保証されるように寸法が決められている。さらに、エンベロープ16の開口部18は、包装10の図示された状態でフラップ32によって閉じられていることがわかる。ここで、内部箱12の側壁26‘は、フラップ32を開口部18に押して、したがって、それを閉じる。また、包装10、特に内部箱12は、通常の方法で使用できることが明らかになる。エンベロープ16は、内部箱12の機能のいずれも損なうことはない。
【0044】
図5は、閉鎖状態での図4による包装10の概略図を示している。図示の実施形態では、内部箱12は、エンベロープ16の第2の受容空間22内で完全に受容され得ることがわかる。この状態では、エンベロープ16の開口部18は、フラップ32によってしっかりと閉じられている。内部箱12は、エンベロープに形成されたグリップ開口部54を介して、エンベロープ16から再び容易に取り外すことができる。さらに、エンベロープ16はさらに、内部箱12、およびそれによってそこに収納されている商品に対して保護機能を発揮することができることが明らかになる。
【0045】
図6aは、エンベロープ16のブランク90の概略図を示している。ここで、ブランク90は、上で説明したように、エンベロープ16を製造するのに役立つ。ここで、ブランク90は、曲げ線56、58、60、62、66、64を介して接続された底部要素34および壁要素36、38、40、42、44、46を含む。壁要素および底部要素は、ブランク90の折り畳み状態で容器状の受容領域22を形成するのに役立つ。開口部18が側壁40に形成されていることがわかる。ブランクの折り畳み状態では、側壁40は外側側壁を形成し、側壁44はエンベロープ16の内側側壁を形成する。内側側壁44において、フラップ32は、ヒンジ方式で曲げ線92を介して側壁44に接続される切断線によって形成されている。ブランク90の折り畳み状態でエンベロープ16の内側側壁を形成する側壁44に対向する側壁46において、凹部48が形成される。凹部48は、対応するロッキングラグ、タブ、または突起を受容するのに役立つ。さらに、グリップ開口部54が側壁40、44;42、46の対抗する両端に形成されていることがわかる。さらに、接着タブ50、52は、切断線94、96を介して側壁40、44、42、46から分離され、曲げ線98、100を介して底壁34に接続されることが明らかである。
【0046】
図6bは、図1による内部箱12のブランク70の概略図を示している。底部要素および壁要素24‘、24”、26‘、26”、28、30は、対応する曲げ線76、78、80、82、84、86を介して互いに接続されることがわかる。また、底壁20には、ロッキングラグまたはロッキング突起68が形成されている。さらに、ブランク70は、側壁24‘、24”、26‘、26”を底壁20に接続するための接着タブ88を含む。さらに、蓋構造72は、ヒンジ方式で曲げ線74を介してブランク70の後壁30に接続されることがわかる。
【0047】
図6aおよび6bに示されているブランクは、段ボールで構成されている。
【0048】
図7aは、閉鎖状態の第4の実施形態による包装10の概略的に示された側面図を示している。エンベロープ16が凹部102を含み、内部箱12が再びエンベロープ内に配置されることがわかる。
【0049】
図7bは、図7aに示されている包装10の内部箱12の概略図を示している。ここでは、ロッキングタブ104が内部箱12の底壁20にヒンジで連結されていることがわかる。図7cから、ロッキングタブ104は、内部箱12およびエンベロープ16を動かして分離させると、エンベロープ16に形成され、エンベロープ16にヒンジで連結されたロッキングタブ106と係合することが明らかになる。それにより、内部箱12をエンベロープ16から離して移動させることを確実に制限することができる。ここで、ロッキングタブ104は、エンベロープ16の内側に向かって突出しており、ロッキングタブ106は、内部箱12の外側に向かって突出している。
【0050】
記載されている包装、エンベロープ、および記載されているエンベロープを製造するためのブランクは、通常、段ボール、紙、またはプラスチックで構成されている。これらの材料と他の適切な材料の組み合わせも考えられる。示されている内部箱やエンベロープ以外の幾何学的な基本形状も考えられる。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
【国際調査報告】