(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-19
(54)【発明の名称】制御された量の化粧用組成物を吐出するための機械
(51)【国際特許分類】
B65B 3/28 20060101AFI20220512BHJP
A45D 34/00 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
B65B3/28
A45D34/00 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556804
(86)(22)【出願日】2020-03-24
(85)【翻訳文提出日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 EP2020058123
(87)【国際公開番号】W WO2020193530
(87)【国際公開日】2020-10-01
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンサン・マルシャル
【テーマコード(参考)】
3E118
【Fターム(参考)】
3E118AA02
3E118AB20
3E118BA06
3E118BB01
3E118DA02
3E118DA03
3E118EA01
3E118EA08
(57)【要約】
制御された量の化粧用組成物を吐出するための機械。本願は、特定された量の化粧品をリザーバから受容器に吐出するための機械であって、一方では、吐出される化粧品のリザーバを形成する少なくとも1つのカートリッジを受けるように構成された本体と、他方では、吐出される前記量の化粧品を収容することができる受容器を受けるように構成された吐出ゾーンとを含む機械において、受容ゾーンは、取付部材であって、受容器の相補的部分と、受容ゾーン内でのその吊下げを実現するような方法で相互作用することができる取付部材を含み、取付部材は、ロードセル上に取り付けられることを特徴とする機械に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定された量の化粧品をリザーバから受容器(10)に吐出するための機械(1)であって、一方では、吐出される前記化粧品のリザーバを形成する少なくとも1つのカートリッジを受けるように構成された本体(2)と、他方では、吐出される前記量の化粧品を収容することができる受容器を受けるように構成された吐出ゾーン(4)とを含む機械(1)において、受容ゾーンは、取付部材(5)であって、前記受容器の相補的取付部(11)と、前記受容ゾーン内でのその吊下げを実現するような方法で相互作用することができる取付部材(5)を含み、前記取付部材は、ロードセル(6)上に取り付けられることを特徴とする機械(1)。
【請求項2】
前記取付部材(5)は、前記受容器(10)の周辺部分と係合することができることを特徴とする、請求項1に記載の機械(1)。
【請求項3】
前記取付部材(5)は、前記受容器(10)と前記受容器の開口の付近で、特に前記受容器のネックの部分と係合することができることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機械(1)。
【請求項4】
前記取付部材(5)は、少なくとも部分的に環状、好ましくは環状の形状を有し、前記取付部材の中央開口は、前記受容器(10)の開口の上で開放することを特徴とする、請求項1又は2に記載の機械(1)。
【請求項5】
前記取付部材(5)は、前記受容器の一部の相補的磁石(115)と相互作用することができる少なくとも1つの磁石(51)を含むことを特徴とする、請求項1~4の何れか一項に記載の機械(1)。
【請求項6】
前記取付部材(5)は、前記取付部材の周りに独立して且つ好ましくは規則的に特に120°で分散された複数、好ましくは3つの磁石を含むことを特徴とする、請求項5に記載の機械(1)。
【請求項7】
請求項1に記載の吐出するための機械(1)のための受容器(10)であって、前記化粧品を受けるための内部空間を画定する本体であって、その自由縁辺は、底部と対向して位置する開口の境界を定める、本体を含む受容器(10)において、請求項1~6の何れか一項に記載の機械の前記取付部材(5)と相補的取付部(11)を含むことを特徴とする受容器(10)。
【請求項8】
前記相補的取付部(11)は、取外し可能であり、且つ前記受容器に一時的に取り付けられることができることを特徴とする、請求項7に記載の受容器(10)。
【請求項9】
前記相補的取付部(11)は、前記受容器に、特に前記受容器のネックの領域において取り付けられることができるリングの形態であることを特徴とする、請求項8に記載の受容器(10)。
【請求項10】
前記相補的取付部(11)は、前記相補的取付部の周りに独立して且つ好ましくは規則的に特に120°で分散された少なくとも1つの磁石(115)、好ましくは複数、例えば3つの磁石を含むことを特徴とする、請求項7又は8に記載の受容器(10)。
【請求項11】
特定された量の化粧品をリザーバから受容器に吐出するためのシステムであって、請求項1~6の何れか一項に記載の機械と、前記機械の前記取付部材の相補的取付部を含む、少なくとも1つ、好ましくは複数の請求項7~10の何れか一項に記載の受容器とを含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御された量の少なくとも1つの化粧品を大容量のリザーバから受容器に吐出するための機械であって、吐出される前記量の化粧品を収容することができる受容器を受けるように構成された吐出ゾーンを含む機械に関する。
【背景技術】
【0002】
“化粧品”とは、化粧品に関する2009年11月30日付の欧州議会及び理事会規則(EC)第1223/2009号において定義されたあらゆる製品を意味すると理解されたい。従って、化粧品は、一般に、人体の表面部分(表皮、体毛及び頭髪、爪、口唇並びに外性器)又は歯牙及び口腔粘膜と接触させて、専ら又は主としてこれらを清浄にするか、これらに芳香を付与するか、これらの外観を変更するか、これらを保護するか、これらを良好な状態に保つか、又は体臭をケアするように設計された物質又は混合物であると定義される。
【0003】
化粧業界は、消費者体験を向上させ、消費者のニーズ及びそれらの具体的な特性に一層よく適応された製品及び組成物を頻繁に提供することを常に目指している。この傾向は、一般に、“カスタマイゼーション”と呼ばれる。
【0004】
従って、例えば、使用者の皮膚の1つ又は複数の特性に基づいて適応されたファンデーションを推奨することが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。使用者の具体的な特性に応じて設計されたトリートメント又は化粧品は、カタログ若しくはデータベースから選択される調合済みの完成品又はその組成自体が個人の特性に基づいて特定されるカスタマイズ製品であり得る(例えば、LANCOME(登録商標)により提供される“Le Teint Particulier”(登録商標))。
【0005】
その組成が使用者の頭髪の様々な特性に基づいて特定されるカスタマイズされた毛髪用製品を提供することも知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【0006】
従って、その製品は、従来の方法で購入されるか、又はその個人により注文され得る。“カスタムメイド”の製品の場合、前記製品は、販売地点(例えば、店舗又はサロン)で直接、事前に特定されたカスタムメイドの組成に従って成分を吐出することができる装置を用いて製造され得る。
【0007】
このような装置は、例えば、ファンデーションの場合には特許文献4に記載されており、毛染め製品の場合には特許文献5及び特許文献6に記載されている。
【0008】
一般に、このような機械は、最終的な化粧用組成物を形成するために組み合わせるのに適した成分から製作される異なる化粧品のための複数のカートリッジを受けるように構成される本体を含む。機械は、従って、1つ若しくは複数の化粧品ベース(例えば、クリームの形態で提示される)の1つ若しくは複数のカートリッジ及び/又は消費者の希望に従って最終組成物を形成するために化粧品ベースの1つに添加されるように設計された有効化粧品(染料、色素、有効ケア製品等)の1つ若しくは複数のカートリッジを含み得る。
【0009】
機械は、前記化粧用組成物を収容することができる受容器を受けるように構成された吐出ゾーンも含む。ケアクリーム又はファンデーションタイプの製品の場合、受容器は、従来、ボトル又は広口瓶であり得る。毛染め製品の場合、受容器は、特にこね鉢であり得る。
【0010】
ポンプ又はピストン型の電気機械システムは、ある量の化粧品を吸い上げ、それを所望のカートリッジから吐出ゾーンに移動させ、そこで、製品は、前記受容器の開口と対向して配置された吐出ノズルを介して受容器に輸送され得る。
【0011】
その組成が使用者に適合するように規定され、店舗又は使用者の自宅で要求に応じて製造されるカスタムメイドの化粧品の場合、たとえ機械が計量ポンプ又は計量ピストン型の運動制御された電気機械システムを備えていても、受容器内に吐出される各成分の量を精密に制御できることが重要である。そのために、受容ゾーンは、一般に、天秤を備え、これは、皿を含み、その上に受容器が置かれる。
【0012】
使用の過程において、天秤皿は、その上に埃が堆積するか、又はさらに製品で汚れ得、その結果、測定が不正確になり得る。これには、高レベルのメンテナンス及び検査並びに頻繁なクリーニングも必要となる。
【0013】
さらに、受容ゾーン内で支持皿を使用するこのような機械は、一般に、受容器が受容ゾーンに設置されると、吐出ノズルを前記受容器の開口に近付け、その後、再びノズルを遠ざけて前記ゾーンから退け、受容器を引き戻せるようにする機械的システムを備えていなければならない。機械的システムは、ノズルを受容器の開口に向かって下げ得るか、又はノズルを固定し、皿を上方に移動させて、受容器を再びノズルに向かって上昇させ得る。このような機械的システムの存在は、潜在的な故障の原因であり、また同様に高レベルのメンテナンス及び検査を必要とする。
【0014】
支持皿の使用により、同様に吐出ノズルに関する受容器の位置決めの点での問題、受容器の不正確な位置決め及び特にその開口の不正確な位置決めが生じ、これは、製品が開口以外で流れる原因となり得、明らかに望ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許第5478238号明細書
【特許文献2】米国特許第9519927号明細書
【特許文献3】国際公開第2004/002300号パンフレット
【特許文献4】米国特許出願公開第2017151538号明細書
【特許文献5】欧州特許第0443741号明細書
【特許文献6】米国特許第9316580号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従って、受容器の容易で信頼性の高い位置決め及びより低レベルのメンテナンスを確実とする受容ゾーンを有する、化粧品を吐出するための機械が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上記の問題の全部又は幾つかに対応することを目的とし、そのために、特定された量の少なくとも1つの化粧品をリザーバから受容器に吐出するための機械であって、一方では、吐出される化粧品のリザーバを形成する少なくとも1つのカートリッジを受けるように構成された本体と、他方では、吐出される前記量の化粧品を収容することができる受容器を受けるように構成された吐出ゾーンとを含む機械において、受容ゾーンは、取付部材であって、受容器の相補的部分と、受容ゾーン内でのその吊下げを実現するような方法で相互作用することができる取付部材を含み、取付部材は、ロードセル上に取り付けられることを特徴とする機械を提案する。
【0018】
従って、受容器が吊り下げられることを可能にし、且つロードセルを備える取付部材を提供することにより、前記受容器への充填をモニタすることが可能になり、それにより支持皿によるエラーのあらゆる可能性が克服される。
【0019】
さらに、ロードセルは、機械の本体に対して固定されるように取り付けられ、充填されたボトルが到達し得る最大質量の影響下での縮小された伸長範囲を提供するように選択され得る。この伸長範囲は、典型的には、1センチメートル未満、好ましくは2mm未満である。このような伸長範囲により、吐出ノズルは、吐出時に受容器に対して相対的に移動できなくなる。
【0020】
ロードセルは、好ましくは、電気式であり、それにより、ロードセルは、吐出される化粧品を吸い上げ、移動させるポンプ又はピストン型電気機械システムを管理することができる制御装置に容易に接続され得る。
【0021】
有利には、取付部材は、受容器の周辺部分と係合することができる。好ましくは、取付部材は、受容器と前記受容器の開口の付近で、特に前記受容器のネックの部分と係合することができる。
【0022】
好ましくは、取付部材は、リングを形成する少なくとも部分的に環状、好ましくは環状の形状を有し、取付部材の中央開口は、受容器の開口の上で開放する。従って、吐出ノズルは、中央開口の上方に位置付けられ得、製品は、従って、取付部材を介して受容器内に直接輸送され得る。
【0023】
好ましい実施形態によれば、取付部材は、受容器の一部の相補的磁石と相互作用することができる少なくとも1つの磁石を含む。従って、受容ゾーン内での受容器の位置決めが容易となり、なぜなら、磁気保持力を位置決め及びセンタリングに役立てるために受容器を取付部材に近付けるのみでよいからであり、多かれ少なかれ複雑な施解錠機構が不要となる。
【0024】
代替的に、取付部材は、特に、ねじ止めシステム又はバヨネットシステムによって機械的保持を有効にし得る。しかしながら、このようなシステムは、あまり好ましくなく、なぜなら、施解錠操作が必要となるためである。さらに、不正確な位置決めは、オペレータが力を用いたくなることにつながる可能性があり、これには、機械上の取付システム及び/又はボトルに損傷を与えるリスクがある。取付部材は、受容器の対応する縁と係合することができるフォークの形状であり得る。
【0025】
有利には、取付部材は、取付部材の周りで相互に離間されて且つ好ましくは規則的に離間されて特に120°で分散された複数、好ましくは3つの磁石を含む。従って、磁石が相補的磁石の正反対にないとき、受容器をわずかに回転させることによって取付部材の磁力を容易に“結合”することができる。さらに、磁石は、独立しているため、受容器のわずかな回転により、磁場を非整列状態にして、充填後に受容器を容易に外すことも可能になる。好ましくは、磁石は、受容器を約15°だけわずかに回転させると、前記受容器を磁気引力の場から解放することができるように選択及び配置される。
【0026】
本発明は、本発明による機械のための受容器であって、化粧品を受けるための内部空間を画定する本体であって、その自由縁辺は、底部と対向して位置する開口の境界を定める、本体を含む受容器にも関する。受容器は、本願による機械の取付部材と相補的な取付部を含むことを特徴とする。
【0027】
好ましくは、相補的取付部は、取外し可能であり、且つ受容器に一時的に取り付けられることができる。これは、特に、前記受容器に、特にボトルの場合、通常、閉鎖キャップを取り付けるために使用されるねじ切りネックに取り付けられ得る。従って、標準的なボトルを使用することができ、機械内でボトルに充填するためにそれに取付リングが嵌め込まれる。ボトルが充填されると、取付リングが取り外され、キャップと交換され得る。これは、比較的高価な磁気取付システムの場合に特に有利であり、なぜなら、それぞれの個々のボトルが磁石を備えることは、各ボトルのコストが高くなる可能性があるため、難しいからである。
【0028】
他の実施形態によれば、相補的取付部材は、“オーバボトル”又は支持バスケットの形態であり、その内部に機械によるその充填のために受容器が一時的に配置される。
【0029】
代替的に、相補的取付部材は、明らかに、受容器と一体化されるか、又はそれと単一のコンポーネントとして製作され得る。これは、特に、バヨネット型又はねじ式の機械的取付けシステムの場合に当てはまり得る。機械の取付システムは、特に、受容器のねじ切りネックに直接嵌め込むことができる雌ねじを有するように構成され得る。
【0030】
機械のための好ましい実施形態によれば、受容器の相補的取付部は、相補的取付部の周りに離間されて且つ好ましくは規則的に離間されて特に120°で分散された少なくとも1つの磁石、好ましくは複数、例えば3つの磁石を含む。
【0031】
本発明は、特定された量の化粧品をリザーバから受容器に吐出するためのシステムであって、本願による機械と、本願による少なくとも1つ、好ましくは複数の受容器とを含むシステムにさらに関する。
【0032】
本発明は、下記の添付の図面を参照しながら、その非限定的な実施例と共に以下の説明を読むことによってよりよく理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明による吐出機械の全体的な概略図である。
【
図2】
図1の機械の、受容器を受けるためのそのゾーンの領域における概略横断面図である。
【
図3】
図1及び2の機械において受容器を吊り下げて取り付けるためのシステムの分離概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、カスタムメイドの化粧用組成物を製造するための機械1を示す。
【0035】
そのために、機械は、化粧品のリザーバ3の列を格納する本体2を有する。
【0036】
特に、リザーバ3は、取外し可能なカートリッジであり、特にカートリッジが空になったとき、同じ製品又は異なる製品のカートリッジと交換することができる。カートリッジは、例えば、剛体によるカートリッジ又は柔軟な小袋の形態であり得る。
【0037】
リザーバ3に収容される化粧品は、最終的な化粧用組成物を形成するような方法で一緒に組み合わされるように設計される。
【0038】
そのために、リザーバ3は、それぞれ1つ又は複数のシステムに関連付けられ、これは、前記リザーバ3内の特定された量の化粧品を吸い上げることができ、それを機械1の吐出ゾーン4に運ぶことができ、そこで、前記量の化粧品を、対応する吐出ノズル20を介して受容器10内に輸送することができる。
【0039】
想定され得る吸い上げ及び吐出システムとしては、ポンプ、特に蠕動ポンプを備えるシステム及びピストン又はシリンジシステムも挙げることができる。
【0040】
リザーバが、各リザーバを受容ゾーンに移動させることができるカルーセルにより担持され、共通のピストンが、所望の量の化粧品を、前記リザーバにより担持されるノズルの下に位置付けられる受容器内に吐出することができるシステムも知られている。
【0041】
このようなシステムは、本願の主題ではなく、当業者は、適当な移動システムを自由に選択することができる。
【0042】
さらに、より具体的には多製品機械のために設計されるが、本願は、そこから消費者が再使用可能な広口瓶で少量のみを購入することを希望する、特に大容量のリザーバのバルク形態で収容される単一製品の吐出にも応用され得る。
【0043】
前述のように、吐出ゾーン4は、受容器10、特にボトル又は広口瓶を受けるように設計され、その中に、リザーバに収容された1つ又は複数の化粧品が制御された量において吐出される。
【0044】
そのために、本願によれば、受容ゾーン4は、取付部材5であって、受容器10の相補的部分11と、前記受容ゾーン4内でのその吊下げを実現するような方法で相互作用することができる取付部材5を含む。取付部材5は、受容器10の開口の反対に到達するように構成された中央開口を有するリングの形態である。
【0045】
取付部材5は、ロードセル6、特に受容器10内に輸送される製品の質量をモニタすることができる電気ロードセルにさらに取り付けられる。
【0046】
ロードセルは、機械1を制御するための装置に接続され、これは、吐出される化粧品を吸い上げ、移動させる電気機械システムを管理することができる。制御装置は、特に、ロードセルが所定の質量をマークすると、化粧品の吐出を停止するように構成される。有利には、制御装置は、目標質量に近付くと製品の吐出流量を低速化及び/又は調整することができる。
【0047】
取付部材5が係合する受容器10の相補的部分11は、取外し可能なオーバボトルの形態であり、その内部に、商品を充填する受容器10が挿入されてから、それが受容ゾーン4に設置される。機械による充填後、受容器10は、オーバボトルから引き抜かれ、他の受容器10と交換さ得る。
【0048】
オーバボトルは、少なくとも部分的に受容器10を取り囲み、その自由縁辺は、充填される受容器10の上側開口と一致する上側開口の境界を定める。
【0049】
図の実施形態によれば、自由縁辺は、機械1の取付部材5により担持される、それに対応する磁石のものと相補的な極性の複数の磁石を担持する。
【0050】
取付部材5及び相補的取付部の磁石は、3つであり、相互に離間され、前記取付部材及び相補的取付部の周りに120°で分散される。
【0051】
受容器10は、従って、取付部材5から磁気保持力によって吊り下げられる。磁石により、受容器の複雑な機械的操作を必要とせずに簡単に位置決めすることができるようになる。充填後、受容器は、同様に、オーバボトルを回すことのみで容易に引き抜かれ得、それにより磁石を整列しない状態にし、従ってこれらをその磁石引力から解放することが可能になる。
【符号の説明】
【0052】
1 機械
2 本体
3 リザーバ
4 吐出ゾーン
5 取付部材
10 受容器
11 相補的部分
20 吐出ノズル
51 磁石
115 相補的磁石
【国際調査報告】