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特表2022-525822マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(54)【発明の名称】マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220513BHJP
   A61B 1/04 20060101ALI20220513BHJP
   A61B 1/06 20060101ALI20220513BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220513BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
A61B1/00 715
A61B1/04 530
A61B1/06 531
G02B23/24
G02B23/24 A
G02B23/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021501270
(86)(22)【出願日】2019-07-28
(85)【翻訳文提出日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 IL2019050851
(87)【国際公開番号】W WO2020026232
(87)【国際公開日】2020-02-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519104905
【氏名又は名称】270 サージカル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】レビー、エイブラハム
(72)【発明者】
【氏名】サルマン、ゴラン
(72)【発明者】
【氏名】アイゼンフィールド、アムラム
(72)【発明者】
【氏名】クリボピスク、レオニード
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040AA02
2H040CA01
2H040CA12
2H040CA22
2H040DA01
2H040DA02
2H040DA12
2H040FA01
2H040FA02
4C161BB02
4C161BB04
4C161BB05
4C161CC06
4C161DD01
4C161FF40
4C161LL02
4C161LL08
4C161PP07
4C161PP08
4C161QQ06
4C161QQ07
(57)【要約】
主題は、前方視野角を取り込む前部光学ギアを有する前部モジュール式撮像ユニットを備える硬性シャフトに接続された遠位先端部と、前部モジュール式撮像ユニットを収容するように適合される一次モジュール式撮像ユニットとを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスを開示し、上記一次モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットの側面に、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置された長手方向の開口部と、第2の側面光学ギアを有する二次モジュール式撮像ユニットとを有し、第2の側面光学ギアは視野角を取り込み、第2の側面光学ギアは、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置され、上記二次モジュール式撮像ユニットは、長手方向の開口部を閉じ、長手方向の開口部を密封するブラケットとして機能するように適合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチカメラ医用撮像デバイスであって、
前記マルチカメラ医用撮像デバイスの硬性シャフトに接続するように適合された遠位先端部を備え、前記遠位先端部は、
前部光学ギアを有する前部モジュール式撮像ユニットであって、前記前部光学ギアが前方視野角を取り込む、前部モジュール式撮像ユニットと、
前記前部モジュール式撮像ユニットを収容するように適合された一次モジュール式撮像ユニットであって、前記一次モジュール式撮像ユニットが、前記一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に、前記一次モジュール式撮像ユニットの側面に配置された長手方向の開口部を有する、一次モジュール式撮像ユニットと、
第2の側面光学ギアを有する二次モジュール式撮像ユニットであって、前記第2の側面光学ギアが視野角を取り込み、前記第2の側面光学ギアが前記二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置され、前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記長手方向の開口部を閉じるように適合され、前記長手方向の開口部を密封するブラケットとして機能する、二次モジュール式撮像ユニットと
を有する、マルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項2】
前記一次モジュール式撮像ユニットが、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの操作に必要な視野角を取り込むように構成される第1の側面光学ギアをさらに有する、請求項1に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項3】
前記第1の側面光学ギアが、折り畳み式アームを含む第1の側面折り畳み式回路基板に取り付けられ、折り畳まれた位置で前記一次モジュール式撮像ユニット内に入るように設計される、請求項2に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項4】
前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記二次モジュール式撮像ユニットを前記一次モジュール式撮像ユニット内に接続および固定するように設計された突出要素を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項5】
前記突出要素が、前記二次モジュール式撮像ユニットの端部の縁に配置され、前記端部が、前記一次モジュール式撮像ユニットと連動するように適合されたU字型を含む、請求項4に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項6】
前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記二次モジュール式撮像ユニットの前記第2の側面光学ギアに接続された第2の側面折り畳み式回路基板をさらに有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項7】
前記第2の側面折り畳み式回路基板が、前記一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置される、請求項6に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項8】
前記第2の側面折り畳み式回路基板が、前記二次モジュール式撮像ユニットから前記硬性シャフト内に外向きに延在する、請求項6に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項9】
前記第1の側面折り畳み式回路基板が、前記一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置される、請求項3に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項10】
前記一次モジュール式撮像ユニットの第1の側面折り畳み式回路基板が、前記一次モジュール式撮像ユニットから前記硬性シャフト内に外側に延在する、請求項3に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項11】
前記一次モジュール式撮像ユニットが、第1の側面照明モジュールをホストするように設計された第1の側面照明器電子回路基板をさらに有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項12】
前記二次モジュール式撮像ユニットが、第2の側面照明モジュールをホストするように設計された第2の側面照明器電子回路基板をさらに有する、請求項1から11のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項13】
前記前部モジュール式撮像ユニットが、前部照明モジュールをホストするように設計された前部照明器電子回路基板をさらに有する、請求項1から12のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項14】
前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記一次モジュール式撮像ユニットに取り付けられるように設計された縁をさらに有する、請求項1から13のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項15】
前記前部モジュール式撮像ユニットが、前記前部モジュール式撮像ユニットの前記前部光学ギアに接続された前部折り畳み式回路基板をさらに有する、請求項1から14のいずれか一項に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項16】
前記前部折り畳み式回路基板が、前記一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に対して垂直に配置される、請求項15に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項17】
前記前部折り畳み式回路基板が、前記一次モジュール式撮像ユニットから前記硬性シャフト内に外側に延在する、請求項15に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項18】
マルチカメラ医用撮像デバイスであって、
前記マルチカメラ医用撮像デバイスの硬性シャフトに接続するように適合された遠位先端部を備え、前記遠位先端部は、
前部光学ギアを有する前部モジュール式撮像ユニットであって、前記前部光学ギアが、前方視野角を取り込むように構成される前部レンズアセンブリを有する、前部モジュール式撮像ユニットと、
第1の側面光学ギアを有する一次モジュール式撮像ユニットであって、前記第1の側面光学ギアが、第1の視野方向を特徴とする第1の側面レンズアセンブリを含み、前部第1の側面レンズアセンブリが、第1の側面視野角を取り込み、前記第1の側面レンズアセンブリの前記第1の視野方向が、前記前方視野角と前記第1の視野方向との間に第1の重なり距離で重なり視野を提供するように適合された第1の側面角度で傾斜される、一次モジュール式撮像ユニットと、
第2の側面光学ギアを有する二次モジュール式撮像ユニットであって、前記第2の側面光学ギアが、第2の視野方向を特徴とする第2の側面レンズアセンブリを含み、前記第2の側面レンズアセンブリが、第2の側面視野角を取り込み、前記第2の視野方向が、前記前方視野角と前記第2の視野方向との間に第2の重なり距離で重なり視野を提供するように適合された第2の側面角度で傾斜している、二次モジュール式撮像ユニットとを備える、マルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項19】
前記第1の側面角度が、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である、請求項18に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項20】
前記第1の重なり距離が、前記第2の重なり距離に等しい、請求項18に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項21】
前記第2の側面光学ギアが、二次モジュール式撮像ユニット内に配置され、前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記二次モジュール式撮像ユニットの外部表面上に、前記二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置された第2の側面ニッチを備える、請求項18に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項22】
前記第2の側面ニッチが、第2の側面カメラ光学窓を収容するように構成される第2の側面傾斜カメラ台を含み、前記第2の側面カメラ光学窓が、第2の側面カメラに隣接しており、前記第2の側面傾斜カメラ台が、前記第2の側面ニッチから外側に傾斜している、請求項21に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項23】
前記二次モジュール式撮像ユニットは、
第2の側面レンズアセンブリおよび第2の側面センサを含む第2の側面カメラであって、前記第2の側面レンズアセンブリが、前記第2の側面レンズアセンブリからの光を取り込み、前記取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成され、前記第2の側面角度が、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である、第2の側面カメラと、
第2の側面平面硬性回路基板部および主部を含む第2の側面折り畳み式回路基板であって、前記第2の側面平面硬性回路基板部が、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの撮像動作に必要な前記第2の側面カメラを保持するように設計される、第2の側面折り畳み式回路基板と、
1個または複数の照明モジュールのセットを保持できる第2の側面照明器電子回路基板であって、前記第2の側面角度によって定義される前記第2の側面カメラと平行に配置される第2の側面照明器電子回路基板と
を含む前記第2の側面光学ギアをさらに有し、
さらに、前記二次モジュール式撮像ユニットが、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの前記一次モジュール式撮像ユニット内に前記二次モジュール式撮像ユニットを固定するために、前記二次モジュール式撮像ユニットの遠位端部に配置された突出要素を有する、請求項21に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項24】
前記第2の側面ニッチが、0.1~0.8ミリメートルの間の深さを有する、請求項21に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項25】
前記一次モジュール式撮像ユニットが、前記一次モジュール式撮像ユニットの外部表面上に、前記一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置された第1の側面ニッチを有し、前記第1の側面光学ギアが、第1の側面レンズアセンブリおよび第1の側面センサを含む第1の側面カメラであって、前記第1の側面レンズアセンブリが、前記第1の側面レンズアセンブリからの光を取り込み、前記取り込まれた光を電流の形の電気信号に変換するように構成され、前記第1の側面カメラが、前記マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に垂直な視野方向を有する、第1の側面カメラを含む、請求項18に記載のマルチカメラ医用撮像デバイス。
【請求項26】
マルチカメラ医用撮像デバイスであって、
第1の重なり距離で第1の側面レンズアセンブリと前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第1の角度に傾斜した前記第1の側面レンズアセンブリと、
第2の重なり距離で第2の側面レンズアセンブリと前記前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第2の角度に傾斜した前記第2の側面レンズアセンブリとを備える、マルチカメラ医用撮像デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、管腔内から画像を取り込むように設計された医療機器の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、皮膚の小さな切開を介して体内組織の手術を行うために利用されてきた医療デバイスである。何年にもわたって、そのような医療デバイスは、体内組織の手術および画像の取り込みを行うために利用されてきた。そのような医療デバイスは、腹腔鏡、関節鏡、膀胱鏡、尿管鏡、子宮摘出術などの特定の用途に応じて開発され分類される。場合によっては、これらの医療デバイスは、身体の小さな切開部から体内に入れることができる。一般に、このような操作には、カメラの支援が必要であり、場合によっては、複数のカメラの支援が必要である。現在、デバイスが使用される領域/管腔および処置の種類に応じて、複数の異なる種類の軟性内視鏡、硬性内視鏡および半硬性内視鏡がある。その結果、医療処置中に必要な視野角を有効にするために、範囲を常に関心のある領域に向ける必要がある。
【0003】
標準的な硬性内視鏡および半硬性内視鏡は、すべての電気回路と同様に、光学ギアがその遠位先端部に配置された細長い管状部材として設計され得る。ほとんどの場合、軟性内視鏡は自然の開口を介して患者の体内に挿入されるが、硬性内視鏡および半硬性内視鏡は通常、患者の身体に開けられた約11ミリメートル以下の小さな切開を介して体内に挿入される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の主題は、前部モジュール式撮像ユニット、一次モジュール式撮像ユニット、および二次モジュール式撮像ユニットから形成される遠位先端部を備える医用撮像硬性鏡を開示する。前部モジュール式撮像ユニットは、医用撮像硬性鏡の操作に必要な視野角を取り込むように設計された前部光学ギアを有し得る。そのような操作は、複数のカメラによって支援される任意の医療処置で必要とされる活動における医用撮像デバイスの利用を含み得る。医用撮像デバイスはさらに、ユーザがデバイスの遠位先端部をハンドルによって操作できるように、および/またはロボットアームまたはロボット把持手段によって操作できるように構成され得る。
【0005】
一次モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットの遠位端部に前部モジュール式撮像ユニットを収容するように適合させ得る。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニットはまた、硬性シャフトに接続するように適合され得る。硬性シャフトは、電気機器と医用撮像硬性鏡によって利用される光学ギアとの間の通信のための電気的手段を含み得る。例えば、そのような通信は、デジタルビデオ信号、光学ギアの動作に必要な電気信号などであり得る。場合によっては、硬性シャフトに配置された配線によって電力も供給され得る。
【0006】
場合によっては、前部モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットの前端部を密封し、外部環境からの医用撮像硬性鏡への漏入または侵入を防ぎ得る。一次モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットの側面に配置された長手方向の開口部を有し得る。場合によっては、長手方向の開口部を利用して、光学ギアおよび一次モジュール式撮像ユニットの機器を組み立てて接続し得る。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニットの光学ギアは、折り畳み式アーム上の一次モジュール式撮像ユニット内に配置された回路基板に接続され得る。折り畳み式アームは、折り畳まれた位置で、上記一次モジュール式撮像ユニット内に入るように設計され得る。一次モジュール式撮像ユニットは、上記一次モジュール式撮像ユニットの光学ギアに接続される折り畳み式回路基板をさらに有し得る。一次モジュール式撮像ユニットは、照明本体を含む照明器回路基板をさらに有し得る。
【0007】
二次モジュール式撮像ユニットはまた、医用撮像硬性鏡の操作に必要な視野角を取り込むように構成される第2の側面光学ギアを有し得る。二次モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットに取り付けられ、これにより、長手方向の開口部を閉じるように適合される。したがって、二次モジュール式撮像ユニットは、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸と平行であり、長手方向の開口部を密封するブラケットとして機能し得る。二次モジュール式撮像ユニットはまた、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部に取り付けられるように適合された専用の縁を有し得る。
【0008】
二次モジュール式撮像ユニットは、二次モジュール式撮像ユニットの縁に配置された突出要素を有し得る。突出要素は、二次モジュール式撮像ユニットを一次モジュール式撮像ユニットに接続および固定するために利用され得る。二次モジュール式撮像ユニットは、上記二次モジュール式撮像ユニットの光学ギアに接続される折り畳み式回路基板をさらに有し得る。二次モジュール式撮像ユニットはまた、照明本体を含む照明器回路基板を有し得る。
【0009】
場合によっては、医用撮像硬性鏡の前部モジュール式撮像ユニットは、照明本体を含む照明器回路基板を有し得る。
【0010】
開示された主題のいくつかの実施形態では、一次モジュール式撮像ユニットは、マルチカメラ医用撮像デバイスの操作に必要な視野角を取り込むように構成される第1の側面光学ギアをさらに有し得る。そのような場合、第1の側面光学ギアは、折り畳み式アームを含む第1の側面折り畳み式回路基板に取り付けられ、折り畳まれた位置で上記一次モジュール式撮像ユニット内に入るように設計され得る。第1の側面折り畳み式回路基板はまた、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸と平行に配置できる。第1の側面光学ギアが取り付けられている折り畳み式回路基板は、上記一次モジュール式撮像ユニットから上記硬性シャフト内に外側へ延在し得る。一次モジュール式撮像ユニットは、第1の側面照明モジュールをホストするように設計された第1の側面照明器電子回路基板をさらに有する。
【0011】
本発明で開示される主題は、複数のカメラによって構成されるパノラマ視野を取得するために設計されたマルチカメラ医用撮像デバイスである。開示される主題で具体化されるマルチカメラ医用撮像デバイスは、マルチカメラ撮像デバイスの硬性シャフトに接続されるように適合された遠位先端部および、前部光学ギアを有する前部モジュール式撮像ユニットを備える。マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部は、マルチカメラ医用撮像デバイスの操作に必要な前方視野角を取り込むように構成される前部レンズアセンブリを含む前部光学ギアを備える。開示される主題はまた、第1の側面光学ギアを含む一次モジュール式撮像ユニットを備え得る。第1の側面光学ギアは、第1の視野方向を特徴とする第1の側面レンズアセンブリを含むように構成でき、第1の側面レンズアセンブリは、第1の側面視野角を取り込むように適合される。場合によっては、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部は、第1のレンズアセンブリの第1の視野方向が、重なり距離での前方視野角と第1の側面レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第1の側面角度で傾斜できるように設計される。
【0012】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面光学ギアは、一次モジュール式撮像ユニット内に配置され、一次モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニットの外部表面上に、第1のモジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置される第1の側面ニッチを有する。
【0013】
開示された主題のいくつかの実施形態では、遠位先端部は、第2の側面光学ギアを有する二次モジュール式撮像ユニットを備え、第2の側面光学ギアは、第2の視野方向を特徴とする第2の側面レンズアセンブリを含む。第2の側面レンズアセンブリは、第2の側面視野角を取り込むように構成できる。場合によっては、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部は、第2の視野方向が、重なり距離での上記前方視野角と第2の側面レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第2の側面角度で傾斜するように設計される。
【0014】
開示された主題の一態様では、マルチカメラ医用撮像デバイスの第1の側面角度は、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である。開示された主題の一態様では、第2の側面角度は、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である。
【0015】
開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、23~90ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、78~90ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、60~64ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、48~60ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、42~48ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離および上記第2の重なり距離は、23~33ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離は、上記第2の重なり距離に等しい。
【0016】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面光学ギアは、二次モジュール式撮像ユニット内に配置され得て、二次モジュール式撮像ユニットは、二次モジュール式撮像ユニットの外部表面上に、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に平行に配置される第2の側面ニッチを有し得る。場合によっては、第2の側面ニッチは、第2の側面カメラ光学窓を収容するように構成される第2の側面傾斜カメラ台を含み、第2の側面カメラ光学窓は、第2の側面カメラに当接する。そのような場合、傾斜カメラ台は、上記第2の側面ニッチから外側に傾斜する。開示された主題の一態様では、第2の側面ニッチは、本質的に0.1~0.8ミリメートルの間の深さを含む。
【0017】
開示された主題のいくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニットはまた、第2の側面光学ギアを有し得る。そのような第2の側面光学ギアは、第2の側面レンズアセンブリおよび第2の側面センサを含む第2の側面カメラを含むことができる。第2の側面レンズアセンブリは、第2の側面レンズアセンブリからの光を取り込み、取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成できる。開示された主題の一態様では、第2の側面角度は、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して本質的に85度~90度の間である。二次モジュール式撮像ユニットはまた、第2の側面平面硬性回路基板部および主部を有する第2の側面折り畳み式回路基板を有する。第2の側面平面硬性部は、上記マルチカメラ医用撮像デバイスの撮像操作に必要な第2の側面カメラを保持するように設計される。
【0018】
二次モジュール式撮像ユニットはまた、1個または複数の照明モジュールのセットを保持できる第2の側面照明器電子回路基板を有する。第2の側面プリント回路基板は、第2の角度によって定義される第2のカメラと平行に配置される。二次モジュール式撮像ユニットはまた、上記デバイスの一次モジュール式撮像ユニット内に二次モジュール式撮像ユニットを固定するために、上記二次モジュール式撮像ユニットの遠位端部に配置された突出要素を有する。一次モジュール式撮像ユニットは、第1の側面光学ギアをさらに有し、そのような第1の側面光学ギアは、第1の側面レンズアセンブリおよび第1の側面センサを有する第1の側面カメラを有し得る。第1の側面レンズアセンブリは、第1の側面レンズアセンブリからの光を取り込み、取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成できる。第1の側面カメラは、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して本質的に垂直な視野方向を特徴とする。
【0019】
開示された主題のいくつかの実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイスは、第1の重なり距離で上記第1の側面レンズアセンブリと前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第1の角度に傾斜した第1の側面レンズアセンブリを備える。そのような実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイスはまた、第2の重なり距離で上記第2の側面レンズアセンブリと前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される第2の角度に傾斜した第2の側面レンズアセンブリを備える。
【0020】
開示された主題の一態様では、第1の角度は、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である。開示された主題の一態様では、第2の角度は、マルチカメラ医用撮像デバイスの長手方向軸に対して85度~90度の間である。
【0021】
開示された主題の一態様では、第1の重なり距離は、60~64ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第2の重なり距離は60~64ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第2の重なり距離は、48~60ミリメートルの間である。
【0022】
開示された主題の一態様では、第1の重なり距離は、42~48ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第2の重なり距離は42~48ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離は、42~64ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第2の重なり距離は42~64ミリメートルの間である。開示された主題の一態様では、第1の重なり距離は、上記第2の重なり距離に等しい。
【0023】
開示された主題のいくつかの実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部は、作動距離で側面レンズアセンブリと前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を提供するように適合される角度に傾斜した側面レンズアセンブリを備え得る。遠位先端部はまた、二次モジュール式撮像ユニットデバイスのための第2の側面視野を提供するように適合される第2の光学ギアを有する二次モジュール式撮像ユニットを備え得る。二次モジュール式撮像ユニットは、上記二次モジュール式撮像ユニットデバイスの長手方向軸に沿った第2の側面ニッチを有し得る。場合によっては、第2のニッチは、第2の側面レンズアセンブリを覆い保護する第2の側面カメラ光学窓を保持するように適合される傾斜した第2の側面カメラ台を含み得る。第2の側面ニッチはまた、上記第2の側面カメラ光学窓の両側に、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸に沿って配置された第2の側面照明器窓および第2の側面照明器窓を含み得る。そのような場合、第2の側面ニッチは、上記二次モジュール式撮像ユニットの側面に対して相対的に0.1~0.8ミリメートルの範囲のニッチの深さを特徴とし得て、傾斜側面カメラ台/領域は、上記二次モジュール式撮像ユニットの上記長手方向軸に対して約2.0度~3.0度の角度にある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明のいくつかの実施形態は、添付の図面を参照して、例としてのみ本明細書に記載される。ここで詳細に図面を具体的に参照すると、示されている詳細は、例として、本発明の実施形態の例示的な議論の目的のためであることが強調される。これに関連して、図面と併せた説明は、本発明の実施形態がどのように実施され得るかを当業者に明らかにする。図面では:
図1】開示された主題の例示的な実施形態による、少なくとも2個のカメラを含む遠位先端部を備えるマルチカメラ医用撮像デバイスを示す。
図2】開示された主題の例示的な実施形態による、一次モジュール式撮像ユニット、前部モジュール式撮像ユニット、および二次モジュール式撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部を示す。
図3A】開示された主題の例示的な実施形態による、光学ギアモジュールを有する一次モジュール式撮像ユニットの斜視側面図を示す。
図3B図3Aによる、長手方向の開口部または隙間からの一次モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。
図4図1の遠位先端部要素の一次モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。
図5A】開示された主題の例示的な実施形態による、遠位先端部の前方視野角を取り込むように設計された遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの斜視正面図を示す。
図5B図5Aによる、遠位先端部の前方視野角を取り込むように設計された遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。
図6図2の遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。
図7A】開示された主題の例示的な実施形態による、マルチカメラ医用撮像デバイスのカメラに光源を提供するように設計された、前部照明器電子回路および側面照明器電子回路を示す。
図7B】開示された主題の例示的な実施形態による、マルチカメラ医用撮像デバイスのカメラに光源を提供するように設計された、前部照明器電子回路および側面照明器電子回路を示す。
図7C】開示された主題の例示的な実施形態による、マルチカメラ医用撮像デバイスのカメラに光源を提供するように設計された、前部照明器電子回路および側面照明器電子回路を示す。
図8A】開示された主題の例示的な実施形態による、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わせることができるブラケットとして機能する二次モジュール式撮像ユニットの斜視側面図を示す。
図8B図8Aによる、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わされたブラケットとして機能できる二次モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。
図8C図8A図8Bによる、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わされたブラケットとして機能できる二次モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。
図9A】開示された主題の例示的な実施形態による、分解図で示される、3個の撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の第1の側面斜視図を示す。
図9B図9Aによる、遠位先端部の第2の側面斜視図を示す。
図10図1および図9Aに示される前部、一次および二次モジュール式撮像ユニットが取り外された、遠位先端部内に配置された前部カメラおよび2個の側面カメラを示す。
図11】開示された主題の別の例示的な実施形態による、少なくとも1個の傾斜カメラおよび変化する直径を備える医用撮像デバイスを示す。
図12】開示された主題の例示的な実施形態による、3個のモジュール式撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の第2の側面斜視図を示す。
図13A図11による、傾斜した第2のレンズアセンブリおよびセンサを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の断面図を示す。
図13B図13Aによる、傾斜した二次レンズアセンブリおよびセンサを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の断面図を示す。
図14A】開示された主題の例示的な実施形態による、傾斜した第1のレンズアセンブリを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの断面図を示す。
図14B】開示された主題の例示的な実施形態による、傾斜した第1のレンズアセンブリおよび傾斜した第2のレンズアセンブリを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの断面図を示す。
図15A】開示された主題の例示的な実施形態による、遠位先端部の二次モジュール式撮像ユニットの断面図を示す。
図15B図15Aによる、遠位先端部の二次モジュール式撮像ユニットの概略断面側面図を示す。
図16A】開示された主題の例示的な実施形態による、前部カメラおよび2個の側面カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示し、前部カメラおよび側面カメラのそれぞれは、約90度~約100度、約95度の視野角を作り出すレンズアセンブリを含む。
図16B】開示された主題の例示的な実施形態による、88度~98度の開口部角度を特徴とする視野角を含む前部レンズアセンブリを含む前部カメラ、およびそれぞれが、約90~110度、約104度の開口部角度を特徴とする視野角を含む側面レンズアセンブリを含む2個の側面カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示す。
図16C】開示された主題の例示的な実施形態による、前部レンズアセンブリを含む前部カメラおよび側面レンズアセンブリを含む2個の側面カメラのいくつかの条件付き実装を表すマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の主題は、例えば、身体に開けられた小さな切開を介して、腹部または骨盤内に限定されない検査または外科的処置などの医療処置を支援するためのマルチカメラ硬性内視鏡設計を備えるマルチカメラ医用撮像デバイスを開示する。そのようなマルチカメラ医用撮像デバイスは、検査または手術などの医療処置を支援するように設計された2個以上のカメラを備え得る。
【0026】
「光学ギアモジュール」または「光学ギア」という用語は、本明細書では、マルチカメラ医用撮像デバイスが光を取り込み、その光を少なくとも2個の画像に変換することを可能にする一組の構成要素を表すために使用される。いくつかの実施形態では、レンズを使用して光を取り込み、センサなどの画像取り込みデバイスを使用してその光を少なくとも1個の画像に変換し、照明モジュールを使用して光を提供する。いくつかの実施形態では、カメラは、レンズアセンブリおよびセンサなどの複数の光学系を含み、対象物体からの反射光を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部に配置された光学ギアは、センサおよびレンズ(例えば、カメラ)、ならびにセンサが機能するために必要な光源を含むことができる。
【0027】
画像取り込みデバイスは、電荷結合素子(CCD)イメージセンサまたは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ、または画像の取り込みに使用できる感光面を備える他の適切なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、(光学素子によって受信された反射光を検出するための)電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサなどのセンサが使用される。
【0028】
本明細書に現れる以下のような複数の用語は、同様の構成要素を適用または参照するために交換可能に使用され、決して限定として解釈されるべきではないことに留意されたい。「マルチカメラ医用撮像硬性鏡は、「内視鏡」とも呼ばれ得る。「カメラ」は、画像取り込みデバイス/構成要素とも呼ばれ得て、レンズアセンブリおよびセンサを含む。「照明器」は、「照明光源」とも呼ばれ得る。照明器は、任意選択で、個別の照明器であり得て、白色光LED、赤外光LED、近赤外光LED、紫外線LEDまたは他の任意のLED、および/またはそれらの組み合わせであり得る、発光ダイオード(LED)を含み得る。「ニッチ」は、「浅い溝」とも呼ばれ得る。
【0029】
本明細書で言及される「内視鏡」という用語は、開示された主題のいくつかの実施形態によれば、具体的には、腹腔鏡などの硬性鏡、半硬性鏡、または軟性鏡を指し得るが、腹腔鏡だけに限定されるものではなく、産業への応用などの他の応用を含み得ることを留意されたい。「内視鏡」という用語はまた、中空器官または体腔の内部を検査するために使用される任意の器具を指し得る。
【0030】
本明細書で使用されているように、「作動距離」という用語は、物体が最良の焦点(例えば、被写界深度)に近づいたり遠ざかったりするときに、所望の量の画質を維持するレンズアセンブリの能力である。本明細書で使用されているように、「傾斜」という用語は、ある平面から別の平面への傾斜を表すために使用される。いくつかの実施形態では、角度は、医療デバイスの長手方向軸に沿って視野方向を継続する仮想線と、垂直ではない視野方向を継続する仮想線との間に作成される。
【0031】
開示された主題のいくつかの実施形態では、遠位先端部の専用構造により、複数のカメラを異なる角度で1個の物体に同時に向けることができる。そのような角度の非類似性は、互いに非垂直に配置された少なくとも2個のカメラを指す。マルチカメラは物体までの距離と角度が異なるため、角度の非類似度は、マルチカメラで取り込まれたパノラマ画像またはサラウンド画像で同じ物体を同じ寸法で表示するために使用される。場合によっては、物体に対するカメラの角度の非類似性は、互いに非垂直である視野方向を可能にするように構造化された遠位先端部によって実現され得る。遠位先端部構造に起因する角度の非類似性により、カメラで取り込まれた様々な視野角で形成された連続するパノラマ視野またはサラウンド視野を組み合わせることができる。
【0032】
図1は、開示された主題の例示的な実施形態による、少なくとも2個のカメラを含む遠位先端部を備えるマルチカメラ医用撮像デバイスを示す。図1は、硬性シャフト115に直接接続されるように設計された遠位先端部110を備えるマルチカメラ医用撮像デバイス105を示す。遠位先端部110は、遠位先端部110の直径よりも狭い直径で提供される硬性シャフト115に遠位先端部110を接続することを可能にする傾斜面130を備え得る。マルチカメラ医用撮像デバイス105はまた、硬性シャフト115と遠位先端部110の傾斜面130との間の接続境界の外郭線を示す継ぎ目線135を備える。場合によっては、硬性シャフト115および遠位先端部110は、継ぎ目線135での接続部を密封する接着剤によって接続され得る。他のいくつかの場合では、硬性シャフト115および遠位先端部110は、はんだ付けによって接続され得る。開示された主題の可能な実施形態では、硬性シャフト115および遠位先端部110は、硬性シャフト115および遠位先端部110を一緒に固定するねじ止め機構によって接続され得る。
【0033】
場合によっては、遠位先端部110は、少なくとも2個のカメラを収容するように設計されたマルチカメラ部の部材として機能し得る。遠位先端部110は、平面表面120として示される、遠位先端部110の前端部に配置された前部カメラを備え得る。追加のカメラは、遠位先端部110の側面円形面に配置され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端部110の前端部は、傾斜した前部表面を提供するように適合された傾斜角度を含む。カメラは、例えば、身体に開けられた小さな切開を介して腹部または骨盤内に限定されない、医療処置および外科的処置を支援するように構成できる。場合によっては、そのようなマルチカメラ医用撮像デバイス105は、腹腔鏡検査で利用でき、マルチカメラ医用撮像デバイスは、体内組織で医療処置を行うために、身体の小さな切開を介して挿入できる。
【0034】
遠位先端部110はまた、第1の側面カメラ光学窓165を収容し、第1の側面カメラ(図示せず)の視野角に必要な開口部を提供するように設計されたニッチまたは浅い溝160を備え得る。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓165は、第1の側面カメラ(図示せず)を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第1の側面カメラ(図示せず)は、1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。ニッチ160はまた、第1の側面照明器窓150、および145からの発光を可能にする。場合によっては、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器によって光が放出され得る。専用部分照明器は、窓150、および/または145に収容され得る。場合によっては、第1の側面照明器窓145および150は、側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第1の側面照明器窓145および150は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。さらに他のいくつかの実施形態では、ニッチ160は、液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織からニッチ160を隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層、あるいは1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。
【0035】
図2は、開示された主題の例示的な実施形態による、一次モジュール式撮像ユニット、前部モジュール式撮像ユニット、および二次モジュール式撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部を示す。図2は、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205を示し、遠位先端部205は、マルチカメラ医用撮像デバイス207の硬性シャフト215に接続されるように設計された一次モジュール式撮像ユニット210を備える。一次モジュール式撮像ユニット210は、長手方向開口部212を有し、長手方向開口部212は、二次モジュール式撮像ユニット270が、その長さに沿った一次モジュール式撮像ユニット210の長手方向開口部212を囲むブラケットとして機能し得るように、二次モジュール式撮像ユニット270と整合するように適合され得る。遠位先端部205は、一次モジュール式撮像ユニット210の遠位前端部223に当接するように適合された前部モジュール式撮像ユニット220をさらに備える。3個の撮像ユニット、一次モジュール式撮像ユニット210、前部モジュール式撮像ユニット220、および二次モジュール式撮像ユニット270は、遠位先端部205を形成する。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット270および前部モジュール式撮像ユニット220は、液体、ガスおよび/またはデブリおよび/または体液の遠位先端部205への漏入を防止する、密封された型で一次モジュール式撮像ユニット210に取り付けられ得る。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット270および前部モジュール式撮像ユニット220は、接着剤、はんだ付け、ねじ止め機構などによって一次モジュール式撮像ユニット210に取り付けられ得る。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット270は、一次モジュール式撮像ユニット210から取り外し可能であり得る。場合によっては、遠位先端部205内に配置された光学ギアは、二次モジュール式撮像ユニット270を取り外して引き抜くとき、二次モジュール式撮像ユニット270に取り付けられた光学ギアも、二次モジュール式撮像ユニット270と連帯して引き抜かれ得るように、二次モジュール式撮像ユニット270に取り付けられ得る。
【0037】
二次モジュール式撮像ユニット270は、第2の側面カメラ光学窓275を収容し、第2の側面カメラ(図示せず)の視野角に必要な開口部を提供するように設計されたニッチ272を有し得る。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓275は、第2の側面カメラ(図示せず)を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第2の側面カメラ(図示せず)は、1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。ニッチ272はまた、第2の側面カメラによって取り込まれた領域を照明するために、第2の側面照明器光学窓276、および278からの光の放出を可能にする。場合によっては、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器によって光が放出され得る。専用部分照明器は、第2の側面照明器光学窓276、および278内に収容され得る。
【0038】
場合によっては、遠位先端部205は、遠位先端部205の直径よりも狭い直径で提供される硬性シャフト215に遠位先端部205を接続することを可能にする傾斜面230を備え得る。傾斜面230は、遠位先端部205の後端部225で終端し得る。遠位先端部205の後端部225は、継ぎ目線235で硬性シャフト215に接続するように適合させ得る。場合によっては、硬性シャフト215は、半硬性シャフト、またはマルチカメラ医用撮像デバイス207を利用するユーザによって曲げられ操作され得る軟性シャフトであり得る。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態では、前部モジュール式撮像ユニット220は、一次モジュール式撮像ユニット210から取り外し可能であり得る。場合によっては、遠位先端部205内に配置された光学ギアは、前部モジュール式撮像ユニット220を取り外して引き抜くとき、前部モジュール式撮像ユニット220に取り付けられた光学ギアも、前部モジュール式撮像ユニット220と連帯して引き抜かれ得るように、前部モジュール式撮像ユニット220に取り付けられ得る。
【0040】
3個の撮像ユニット210、270、および220は、互いに連動し、遠位先端部205の内部部品上に嵌合し、内部部品内の内部構成要素を保護するように設計される。遠位先端部205の内部部品内の内部構成要素は、レンズアセンブリ、センサ、折り畳み式回路基板、照明器電子回路基板、照明器モジュール、ならびに光学ギアの動作に必要な電気信号および電力を伝達および制御するための追加の回路および電気部品を含み得る。一次モジュール式撮像ユニット210、二次モジュール式撮像ユニット270、および前部モジュール式撮像ユニット220は、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205を覆うようために当接するように構成される。場合によっては、3個の撮像ユニット210、270、および220は、限定されないがステンレス鋼などのオートクレーブ要件に適合した材料で製作され得る。
【0041】
図3Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、光学ギアモジュールを有する一次モジュール式撮像ユニットの斜視側面図を示す。図3Aは、前述のように、遠位先端部の一部であり、硬性シャフト(図示せず)に接続され得る一次モジュール式撮像ユニット305を示す。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット305は、一次モジュール式撮像ユニット305の直径よりも狭い直径で提供される硬性シャフトに一次モジュール式撮像ユニット305を接続することを可能にする傾斜面230を有し得る。傾斜面230は、一次モジュール式撮像ユニット305の後端部225で終端し得る。一次モジュール式撮像ユニット305の後端部225は、継ぎ目線235で硬性シャフトに接続するように適合させ得る。他の実施形態では、一次モジュール式撮像ユニット305は、一次モジュール式撮像ユニット305が継ぎ目線235で硬性シャフトに接続するように適合され得るように、硬性シャフト(図示せず)と同じ直径を有し得る。
【0042】
一次モジュール式撮像ユニット305は、第1の側面カメラ光学窓280を収容し、第1の側面カメラ(図示せず)の視野角に必要な開口部を提供するように設計されたニッチ260を有し得る。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓280は、側面カメラを液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第1の側面カメラ光学窓280は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。ニッチ260はまた、第1の側面カメラによって取り込まれた領域を照明するために、第1の側面照明器光学窓245、および250から光の放出を可能にする。場合によっては、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器によって光が放出され得る。専用部分照明器は、第1の側面照明器光学窓245および250内に収容され得る。
【0043】
第1の側面照明器光学窓245および250は、第1の側面照明モジュール(図示せず)を覆うように適合される。第1の側面照明モジュールは、第1の側面カメラ(図示せず)に照明を提供するように配置される。第1の側面カメラ光学窓280は、第1の側面カメラを覆うように適合され、この第1の側面カメラは、典型的には、センサおよびレンズアセンブリ(図示せず)を含む。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓280ならびに、第1の側面照明器光学窓245および250は、オートクレーブ要件に適合した材料で製作され得る。
【0044】
一次モジュール式撮像ユニット305は、一次モジュール式撮像ユニット305の側面に配置され、一次モジュール式撮像ユニット305の長手方向軸350に平行な長手方向開口部320をさらに有する。長手方向開口部320は隙間であり得る。長手方向開口部320は、一次モジュール式撮像ユニット305内に配置された第1の側面光学ギアを嵌合させるために必要な自由度を提供するように設計される。例えば、一次モジュール式撮像ユニット305が、第1の側面折り畳み式回路基板390を有する場合、第1の側面折り畳み式回路基板390は、医用撮像デバイスの撮像動作に必要な第1の側面光学ギアを保持するように設計され得る。いくつかの実施形態では、第1の側面折り畳み式回路基板390は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸350に平行に配置され、一次モジュール式撮像ユニット305の後端部225から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在する第1の側面長手方向回路基板393を含む。第1の側面折り畳み式回路基板390は、第1の側面カメラを搭載するように設計された第1の側面硬性回路基板363をさらに含む。第1の側面折り畳み式回路基板390の構造は、第1の側面カメラおよび第1の側面照明器回路基板を一次モジュール式撮像ユニット305内に配置することを可能にし得る。一次モジュール式撮像ユニット305はまた、前部モジュール式撮像ユニット(図示せず)を収容するように適合された遠位前端部355を有し得る。そのような、前部モジュール式撮像ユニットは、前方視野角を取り込むために必要とされる前部光学ギアを有し得る。
【0045】
図3Bは、図3Aによる、長手方向の開口部または隙間からの一次モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。図3Bは、遠位先端部の一部であり得、図1の遠位先端部110および硬性シャフト115などの硬性シャフトに接続され得る一次モジュール式撮像ユニット305を示す。一次モジュール式撮像ユニット305は、第1の側面光学ギア333を挿入、配置、および場合によっては、交換するために必要な自由度を可能にするように成形および設計された長手方向開口部320を有する。長手方向開口部320は隙間であり得る。第1の側面光学ギア333は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸350に平行に配置され、一次モジュール式撮像ユニット305の後端部225から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在する第1の側面長手方向回路基板393を含む第1の側面折り畳み式回路基板390に取り付けることができる。折り畳み式アーム327は、第1の側面硬性回路基板363を、第1の側面折り畳み式回路基板390の第1の側面長手方向回路基板393に接続し得る。第1の側面硬性回路基板363は、第1の側面センサ(図示せず)および第1の側面レンズアセンブリ381を搭載するように設計される。第1の側面折り畳み式回路基板390の構造は、一次モジュール式撮像ユニット305内に第1の側面光学ギア333を配置することを可能にし得る。
【0046】
場合によっては、第1の側面センサは、デジタルビデオ信号を、第1の側面硬性回路基板363を介して第1の側面長手方向回路基板393に通信するように構成され得る。第1の側面硬性回路基板363は、センサと第1の側面レンズアセンブリ381との間の通信を、第1の側面長手方向回路基板393に実施することができ得る、および/または第1の側面長手方向回路基板393から実施することができ得る。実施される通信は、第1の側面光学ギア333の動作に必要なデジタルビデオ信号、電気信号、第1の側面光学ギア333の動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、第1の側面長手方向回路基板393を介して第1の側面光学ギア333に伝達され得る。
【0047】
可能な実施形態では、第1の側面長手方向回路基板393および折り畳み式アーム327は、セラミック、軟性基板用ポリアミド、およびガラス強化エポキシなどの回路基板を製作するために使用される典型的な材料で製作され得て、軸311に沿った折り畳み式アーム327の回転に必要な弾性運動も提供される。場合によっては、折り畳み式アーム327は、折り畳み式アーム327を軸311に沿って上向きまたは下向きに回転/曲げる能力を提供できるヒンジを含み得る。折り畳み式アーム327は、第1の側面長手方向回路基板393に対して水平に配置できるか、または長手方向軸350に対して上向きに、本質的に垂直に曲げることができる。例えば、折り畳み式アーム327は、長手方向軸350に対して45度~95度の間で周回湾曲して配置され得る。場合によっては、第1の側面硬性回路基板363は、折り畳み式アーム327でさらに曲げることができ、折り畳み式アーム327と長手方向軸350との間に約90度で、第1の側面長手方向回路基板393に対して本質的に垂直に配置できる。場合によっては、折り畳み式アーム327は、一次モジュール式撮像ユニット305の長手方向軸350に対して0度~95度の間の範囲の任意の角度で配置され得る。折り畳み式アーム327は、第1の側面硬性回路基板363を、医用撮像硬性鏡の動作に必要な第1の側面の視野を一次モジュール式撮像ユニット305に取り込んで提供するために、角度設計の範囲内に曲げるように適合させることができる。
【0048】
一次モジュール式撮像ユニット305はまた、第1の側面カメラの動作に必要な光源を提供する照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された第1の側面照明器電子回路基板376を有する。第1の側面照明器電子回路基板376は、照明モジュールの動作に必要な電気信号および電力を伝達および制御するための追加の回路および電気部品を含み得る。したがって、場合によっては、第1の側面照明器電子回路基板376は、照明モジュールの動作に必要な電力を受信し、光強度を制御するために、第1の側面折り畳み式回路基板390に接続され得る。
【0049】
開示された主題のいくつかの実施形態では、一次モジュール式撮像ユニット305は、長手方向開口部320の端部を取り囲む取り外し可能な嵌合要素371を有し得る。取り外し可能な嵌合要素371は、二次モジュール式撮像ユニット(図示せず)の一致する嵌合要素に固定できる。場合によっては、取り外し可能な嵌合要素371は、二次モジュール式撮像ユニット(図示せず)の嵌合要素に固定、接着、またははんだ付けされ得る。取り外し可能な嵌合要素371は、例えば、限定されないが、突出部、嵌合保持リブ、嵌合保持溝などである。取り外し可能な嵌合要素371は、二次モジュール式撮像ユニット内に取り外し可能に嵌合されるように構成され、これにより、2個のモジュール式撮像ユニット間の密封封鎖がもたらされ、分離した2個のモジュール式撮像ユニットの内部部品へのデブリ、液体、またはガスの侵入を本質的に防止する。
【0050】
図4は、図1による遠位先端部の一次モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。図4は、その操作に必要な遠位先端部の機器、例えば、図1を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイス105の遠位先端部110を使用するように設計された一次モジュール式撮像ユニット405を示す。一次モジュール式撮像ユニット405は、第1の側面カメラ光学窓280を収容するように設計されたニッチ260を有する。第1の側面カメラ光学窓280は、第1の側面レンズアセンブリ381を覆うように適合され、第1の側面カメラ開口部278内に挿入され得る。第1の側面カメラ開口部278は、一次モジュール式撮像ユニット405の側面内で、第1の側面レンズアセンブリ381を保持、支持、および固定するように構成される。第1の側面カメラ光学窓280は、第1の側面レンズアセンブリ381の視野角に必要な開口部を提供するように適合される。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓280は、第1の側面レンズアセンブリ381を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓280は、光スペクトルの一部が第1の側面カメラ光学窓280から外に出ることを可能にする半透明な層を含み得る。場合によっては、第1の側面カメラ光学窓280は、光スペクトルの一部が第1の側面レンズアセンブリ381および第1の側面センサ360を通過するのを阻止するための光フィルタを含み得る。
【0051】
一次モジュール式撮像ユニット405は、第1の側面照明器開口部243に挿入できる第1の側面照明器光学窓245、および第1の側面照明器開口部248に挿入できる第1の側面照明器光学窓250をさらに有する。第1の側面カメラ開口部278は、一次モジュール式撮像ユニット405の側面内の第1の側面照明器開口部243と第1の側面照明器開口部248との間に配置できる。典型的には、第1の側面カメラ開口部278ならびに第1の側面照明器開口部243および248は、ニッチ260内の一次モジュール式撮像ユニット405の長手方向軸に沿って整合する。
【0052】
いくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓245および250は、第1の側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓245および250は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第1の側面照明器光学窓245および250は、それぞれ、第1の側面照明モジュール383および385によって放出された光の放出を可能にする。
【0053】
そのような、第1の側面カメラは、第1の側面レンズアセンブリ381を含み、第1の側面センサ360は、80度~130度の間の視野角および1~30ミリメートルの範囲、5~150ミリメートルの範囲の作動距離を提供し得て、第1の側面照明モジュール383および385は、そのような視野角および作動距離を照明するように適合される。
【0054】
いくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓245および250、ならびに第1の側面カメラ光学窓280は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって、それぞれ、第1の側面照明器開口部243および248ならびに第1の側面カメラ開口部278に接続され得る。いくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓245および250、ならびに第1の側面カメラ光学窓280は、交換可能な方法の技術で、それぞれ第1の側面照明器開口部243および248ならびに第1の側面カメラ開口部278に取り付けられ得て、第1の側面照明器モジュール383および/または第1の側面照明器モジュール385および/またはこれらのモジュール内の任意の照明器ならびに第1の側面レンズアセンブリ381のいくつかのレンズの交換を可能にする。
【0055】
一次モジュール式撮像ユニット405はまた、一次モジュール式撮像ユニット405内に配置された第1の側面光学ギアを受け入れるために必要な自由度を可能にするように成形および設計された長手方向開口部320を有し得る。長手方向開口部320は隙間であり得る。場合によっては、長手方向開口部320を利用して、一次モジュール式撮像ユニット405内に第1の側面光学ギアおよび電気機器を組み立て得る。一次モジュール式撮像ユニット405は、第1の側面照明器電子回路基板376をさらに有し、第1の側面照明器電子回路基板376は、第1の側面照明モジュール383、385を所定の位置に保持する。第1の側面照明器電子回路基板376は、第1の側面レンズアセンブリ381を収容するように形作られた「U」字型の開口部377を含む。したがって、第1の側面照明器電子回路基板376は、「U」字型の開口部377が一次モジュール式撮像ユニット405の第1の側面カメラ開口部278と整合するように適合されるように、一次モジュール式撮像ユニット405内に配置できる。第1の側面照明器開口部243および248は、第1の側面照明モジュール383および385とともに、第1の側面照明器電子回路基板376を一次モジュール式撮像ユニット405の側面内に保持、支持および固定するように構成される。
【0056】
第1の側面レンズアセンブリ381は、光を取り込み、取り込んだ光を第1の側面センサ360に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。第1の側面レンズアセンブリ381は、一次モジュール式撮像ユニット405によって取り込まれた視野角であり得る、第1の側面視野角を取り込み決定し得る。任意選択で、第1の側面レンズアセンブリ381および第1の側面センサ360のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0057】
第1の側面レンズアセンブリ381は、第1の側面折り畳み式回路基板390に含めるために、第1の側面センサ360に接続され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面折り畳み式回路基板390は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸350に平行に配置された第1の側面長手方向回路基板393を有する。場合によっては、第1の側面長手方向回路基板393はまた、一次モジュール式撮像ユニット305から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在することができる。第1の側面折り畳み式回路基板390は、第1の側面センサ360および第1の側面レンズアセンブリ381を搭載するように設計された第1の側面硬性回路基板363をさらに含む。第1の側面長手方向回路基板393は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸350に平行に配置され、一次モジュール式撮像ユニット405の後端部225から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在することができる。折り畳み式アーム327は、第1の側面硬性回路基板363を第1の側面長手方向回路基板393に接続し得る。場合によっては、第1の側面硬性回路基板363が、一次モジュール式撮像ユニット405の長手方向軸350に対して0度~95度の間の範囲の任意の角度で配置され得るように、折り畳み式アーム327は、一次モジュール式撮像ユニット405の長手方向軸350に対して0度~95度の間の範囲の任意の角度で配置され得る。第1の側面折り畳み式回路基板390の構造は、第1の側面光学ギアなどを配置、保持、および操作することを可能にし、マルチカメラ医用撮像デバイスを操作するために必要な視野角を提供する。
【0058】
一次モジュール式撮像ユニット405はまた、前部モジュール式撮像ユニット(図示せず)を保持および支持するように適合された遠位前端部355を有し得る。そのような前部モジュール式撮像ユニットは、一次モジュール式撮像ユニット405の前部で視野角を取り込むために必要な光学ギアを有し得る。
【0059】
図5Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、マルチカメラ医用撮像デバイスの前方視野角を取り込むように設計された遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの斜視正面図を示す。図5Aは、それぞれ図2図3A図3B図4を参照して説明したように、一次モジュール式撮像ユニットの遠位前端部、例えば、一次モジュール式撮像ユニット305の遠位前端部223および遠位前端部355に挿入できる前部モジュール式撮像ユニット505を示す。前部モジュール式撮像ユニット505は、前部折り畳み式回路基板590を有し、前部硬性回路基板530が、前部長手方向回路基板507に対して本質的に垂直位置に配置されるように、前部折り畳み式回路基板590は、前部折り畳み式アーム512を介して前部長手方向回路基板507に接続された前部硬性回路基板530を含み得る。前部長手方向回路基板507は、長手方向軸550に平行に配置され得て、図2を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイスの一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在する。場合によっては、前部折り畳み式アーム512は、前部硬性回路基板530と前部長手方向回路基板507との間に水平角が形成されるように曲げられ得る。いくつかの実施形態では、前部折り畳み式アーム512は、前部硬性回路基板530を長手方向軸550に対して45度~95度の間に配置するように曲げることができる。場合によっては、前部硬性回路基板530をさらに曲げて、前部長手方向回路基板507に対して本質的に垂直に、前部折り畳み式アーム512と長手方向軸550との間に約90度で配置できる。場合によっては、前部折り畳み式アーム512は、長手方向軸550に対して0度~95度の間の範囲の任意の角度で配置され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部折り畳み式アーム512は、外側および/または内側に回転させる/曲げる能力を提供できるヒンジを含み得る。
【0060】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部センサ(図示せず)を前部硬性回路基板530に取り付けられ得る。場合によっては、前部センサは、デジタルビデオ信号を、前部硬性回路基板530を介して前部折り畳み式回路基板590に通信するように構成され得る。前部硬性回路基板530は、前部フレーム545内に配置された前部センサと前部レンズアセンブリ510との間の通信を、前部折り畳み式回路基板590との間で伝達でき得る。伝達される通信は、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の操作に必要なデジタルビデオ信号、電気信号などであり得る。場合によっては、電力はまた、前部折り畳み式回路基板590を介して前部硬性回路基板530に伝達され得る。
【0061】
前部モジュール式撮像ユニット505は、光が光学窓を通して注がれることを可能にするように設計されたガラスまたはプラスチックなどの透明材料を有する前部照明器光学窓525をさらに有し、そのように、照明モジュール(図示せず)によって放出された光は、前部モジュール式撮像ユニット505の外部空間に拡散される。前部照明器光学窓525は、前部フレーム545に取り付けられ得る。場合によっては、前部フレーム545は、丸い形状の要素であり得る。他のいくつかの場合において、前部フレーム545は、いくつかの医療処置の要件に従って、楕円形のフレームまたは他の形状であり得る。前部照明器光学窓525は、液体および/または体液が前部モジュール式撮像ユニット505に漏入するのを防ぐ密封された型で前部フレーム545に取り付けられ得る。場合によっては、前部照明器光学窓525は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって前部フレーム545に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、前部照明器光学窓525は、取り外し可能な方法の技術で前部フレーム545に取り付けられ得て、これにより、前部照明器モジュール(図示せず)またはこれらのモジュール内の任意の照明器の交換が可能になる。前部照明器光学窓525は、前部レンズアセンブリ窓540を収容するように適合された開口部535を含み得る。前部レンズアセンブリ窓540は、光が光学窓を通過し、前部センサ(図示せず)によって取り込まれることを可能にするために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な材料を含む。前部硬性回路基板530は、前部センサ(図示せず)および前部レンズアセンブリ510を搭載するように設計される。前部折り畳み式回路基板590の構造は、前部レンズアセンブリ510が開口部535および前部レンズアセンブリ窓540と整合できるように、前部センサ(図示せず)および前部レンズアセンブリ510を前部モジュール式撮像ユニット505内に配置することを可能にし得る。場合によっては、前部照明器光学窓525および前部レンズアセンブリ窓540は、オートクレーブ要件に適合された材料で製作され得る。
【0062】
図5Bは、図5Aによる、遠位先端部の前方視野角を取り込むように設計された遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。図5Bは、図3A図3B図4を参照して説明したように一次モジュール式撮像ユニットの遠位前端部、例えば、一次モジュール式撮像ユニット305の遠位前端部355に挿入できる前部モジュール式撮像ユニット505を示す。図2を参照して説明したように、前部モジュール式撮像ユニット505は、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205などの遠位先端部に配置された機器のカバー要素として機能できる前部フレーム545を有する。前部フレーム545はまた、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)に挿入され得る。前部モジュール式撮像ユニット505は、前部折り畳み式回路基板590をさらに有し、前部折り畳み式回路基板590は、前部折り畳み式アーム512を介して前部長手方向回路基板507に接続された前部硬性回路基板530を含む。前部長手方向回路基板507は、長手方向軸550に平行に配置され得る。
【0063】
前部折り畳み式アーム512は、長手方向軸550に対して45度~95度の間に配置されるように周回湾曲することができる。場合によっては、前部硬性回路基板530は、折り畳み式アーム327でさらに曲げて、前部長手方向回路基板507に対して本質的に垂直に配置できる。場合によっては、前部折り畳み式アーム512は、前部モジュール式撮像ユニット505の長手方向軸550に対して0度~95度の間の範囲の任意の角度で配置され得る。
【0064】
前部硬性回路基板530は、前部フレーム545内に配置された前部センサ(図示せず)と前部レンズアセンブリ510との間の通信を、前部折り畳み式回路基板590との間で伝達するように適合される。前部硬性回路基板530はまた、マルチカメラ医用撮像デバイスの前部レンズアセンブリ510および前部センサ(図示せず)に光源を提供するために使用される照明モジュール(図示せず)を収容および操作するように設計された、前部照明器電子回路基板520に取り付けられ得る。
【0065】
図6は、図2の遠位先端部の前部モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。図6は、その操作に必要な遠位先端部の機器、例えば、図2を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205を使用するように設計された前部モジュール式撮像ユニット605を示す。前部モジュール式撮像ユニット605は、前部カメラ光学窓640および前部照明器光学窓625を収容するように設計された前部フレーム645を有する。前部カメラ光学窓640は、前部レンズアセンブリ610を覆い、前部フレームカメラ開口部647内に挿入されるように適合される。前部フレームカメラ開口部647は、前部モジュール式撮像ユニット605内に前部レンズアセンブリ610を保持、支持および固定するように構成される。いくつかの実施形態では、前部フレームカメラ開口部647は、前部フレーム645の中心に位置し得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部フレームカメラ開口部647は、前部フレーム645の端部の近くに配置され得る。前部カメラ光学窓640は、前部レンズアセンブリ610の視野角に必要な開口部を提供するように適合される。場合によっては、前部カメラの光学窓640は、前部レンズアセンブリ610を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するように適合された、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。場合によっては、前部カメラ光学窓640は、光スペクトルの一部が前部カメラ光学窓640から中に入ることを可能にする半透明な層を含み得る。場合によっては、前部カメラ光学窓640は、光スペクトルの一部が前部レンズアセンブリ610および前部センサ612を通過するのを阻止するための光フィルタを含み得る。
【0066】
前部モジュール式撮像ユニット605は、前部フレーム645に挿入できる前部照明器光学窓625をさらに有する。前部照明器光学窓625は、前部カメラ光学窓640を収容するように適合された開口部635を含み得る。前部照明器光学窓625は、開口部635が前部フレームカメラ開口部647と整合するように、前部フレーム645内に嵌合するように形作られる。
【0067】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明器光学窓625は、前部照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。いくつかの他の実施形態では、前部照明器光学窓625は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。前部照明器光学窓625は、前部照明モジュール660、662、664および666などの前部照明モジュールによって放出された光の放出を可能にする。前部カメラは、前部レンズアセンブリ610を含み、前部センサ612は、80度~130度の間の視野角および1~30ミリメートルの範囲、5~150ミリメートルの範囲の作動距離を提供し得て、前部照明モジュール660、662、664、および666は、前部カメラの視野角および前部カメラの作動距離を照明するように適合される。
【0068】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明器光学窓625は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって前部フレーム645に接続され得る。いくつかの実施形態では、前部照明器光学窓625は、取り外し可能な方法の技術で前部フレーム645に取り付けられ得て、これにより、前部照明モジュール660、662、664および666またはこれらのモジュール内の任意の照明器の交換が可能になる。
【0069】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部カメラ光学窓640は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって前部フレームカメラ開口部647に接続され得る。いくつかの実施形態では、前部カメラ光学窓640は、取り外し可能な方法の技術で前部フレームカメラ開口部647に取り付けられ得て、これにより、前部レンズアセンブリ610のいくつかのレンズの交換が可能になる。
【0070】
開示された主題の他の実施形態では、前部カメラ光学窓640は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって前部照明器光学窓625に接続され得る。いくつかの実施形態では、前部カメラ光学窓640は、取り外し可能な方法の技術で前部照明器光学窓625に取り付けられ得て、これにより、前部レンズアセンブリ610のいくつかのレンズの交換が可能になる。
【0071】
前部モジュール式撮像ユニット605は、前部モジュール式撮像ユニット605内に前部照明モジュール660、662、664、および666を保持、支持、および固定するように適合された、前部照明器電子回路基板620をさらに有する。開示された主題の他の可能な実施形態では、前部照明モジュール660、662、664、および666の数および位置は、例えば、4個未満の前部照明モジュールまたはそれ以上の前部照明モジュールで変化し得て、前部照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0072】
前部照明器電子回路基板620は、前部レンズアセンブリ610を収容するように形作られた前部照明器電子回路基板開口部627を含む。したがって、前部照明器電子回路基板620は、前部照明器電子回路基板開口部627が、前部レンズアセンブリ610および前部センサ612、例えば、前部カメラ633の視野角に必要な開口部を提供するために、前部照明器光学窓625の前部フレームカメラ開口部647および開口部635と整合するように適合されるように、前部モジュール式撮像ユニット605内に配置できる。
【0073】
前部レンズアセンブリ610は、光を取り込み、取り込んだ光を前部センサ612に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。前部レンズアセンブリ610は、視野角を決定し得て、視野角は前部モジュール式撮像ユニット605によって取り込まれた視野角であり得る。任意選択で、前部レンズアセンブリ610のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0074】
前部レンズアセンブリ610は、前部折り畳み式回路基板690に含めるために前部センサ612に接続する。いくつかの実施形態では、前部折り畳み式回路基板690は、前部硬性回路基板630が、前部長手方向回路基板607に対して本質的に垂直位置に配置されるように、前部折り畳み式アーム(図示せず)を介して前部長手方向回路基板607に接続された前部硬性回路基板630を含み得る。前部長手方向回路基板607は、長手方向軸650に平行に配置され得て、図2を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイスの一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)から硬性シャフト(図示せず)内に外側に延在する。場合によっては、折り畳み式アーム(図示せず)は、長手方向軸650に対して0度~95度の間の範囲で任意の角度で配置され得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、前部センサ612は、前部硬性回路基板630に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、前部センサ612は、デジタルビデオ信号を前部折り畳み式回路基板690に通信するように構成され得る。前部硬性回路基板630は、前部フレーム645内に配置された前部カメラ633と前部折り畳み式回路基板690との間の通信を伝達でき得る。伝達される通信は、マルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の操作に必要なデジタルビデオ信号、電気信号などであり得る。
【0076】
図7A図7Cは、開示された主題の例示的な実施形態による、マルチカメラ医用撮像デバイスのカメラに光源を提供するように設計された、前部照明器電子回路基板および側面照明器電子回路基板を示す。図7Aは、開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明モジュール760、762、764、および766として表される4個の前部照明モジュールのセットを保持でき、前部照明器電子回路基板開口部727内に前部カメラ(図示せず)を固定および収容するように適合されることができる前部照明器電子回路基板720を示す。場合によっては、前部照明器電子回路基板の開口部727は、前部照明器電子回路基板720の中心に配置されないことがある。前部照明モジュール760、762、764、および766は、異なる数の照明器を保持し得る。いくつかの実施形態では、前部照明器電子回路基板720は、1個、2個、3個、4個、5個またはそれ以上の前部照明モジュールのセットを保持できる。開示された主題の他の可能な実施形態では、前部照明器モジュールの数および位置は、例えば、4個未満の前部照明モジュールまたはそれ以上の前部照明モジュールで変化し得て、各前部照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。前部照明モジュールは、前部センサが機能するために必要な光源を提供するように適合されており、前部カメラによって取り込まれた領域を照明するための光の放出も可能にする。
【0077】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明器電子回路基板開口部727は、図7Bに示されるように、前部照明器電子回路基板721の中心に配置され得る。前部照明器電子回路基板721などの前部照明器電子回路基板は、前部照明器電子回路基板721の中心に配置された前部中央照明器電子回路基板開口部728を含み得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明器電子回路基板721は、前部照明モジュール761、763、および765として表される3個の前部照明モジュールのセットを保持するように適合され得る。前部照明器電子回路基板721はまた、前部中央照明器電子回路基板開口部728内に前部カメラ(図示せず)を固定および収容するように適合され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明器電子回路基板721は、1個、2個、3個、4個、5個またはそれ以上の前部照明モジュールのセットを保持できる。開示された主題の他の可能な実施形態では、前部照明器モジュールの数および位置は変化し得る。例えば、3個未満の前部照明モジュール、または前部照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0078】
図7Cは、マルチカメラ医用撮像デバイスの側面に必要な光源を提供する側面照明モジュールを支持およびホストするように設計された側面照明器電子回路基板710を示す。側面照明器電子回路基板710は、側面照明モジュール735および側面照明モジュール740を所定の位置に保持する。開示された主題のいくつかの実施形態では、側面照明モジュール735および740は、LEDなどの1個または複数の照明器を保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。場合によっては、モジュールはLEDなどの異なる数の照明器を保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、側面照明器電子回路基板710は、側面カメラ(図示せず)を収容するように形作られたU字型の開口部745を含む。側面照明モジュール735および740は、側面カメラのいずれかの側にあり得るか、または側面カメラの片側にあり得て、側面カメラによって取り込まれた領域を照明するための発光を可能にする。
【0079】
図8Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わせることができるブラケットとして機能する二次モジュール式撮像ユニットの斜視側面図を示す。図8Aは、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)および前部モジュール式撮像ユニット(図示せず)と連動して、その操作に必要な遠位先端部、例えば、図2を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205の機器を使用するように適合された二次モジュール式撮像ユニット805を示す。開示された主題のいくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805は、二次モジュール式撮像ユニット805に接続された光学ギアによって取り込まれたデジタル画像および/またはデジタルビデオ画像を取り込むように構成される光学ギアを有し得る。
【0080】
二次モジュール式撮像ユニット805は、二次モジュール式撮像ユニット805の長手方向軸897に平行な側面に配置された第2の側面ニッチ860を有するU字型を有し得る。第2の側面ニッチ860は、第2の側面カメラ光学窓850を収容し、第2の側面カメラ(図示せず)の視野角に必要な開口部を提供するように設計される。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓850は、側面カメラを液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第2の側面カメラ光学窓850は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第2の側面ニッチ860はまた、第2の側面カメラによって取り込まれた領域を照明するために、第2の側面照明器光学窓845および855からの光の放出を可能にする。場合によっては、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器(図示せず)によって光が放出され得る。専用部分照明器は、第2の側面照明器光学窓845および855内に収容され得る。
【0081】
二次モジュール式撮像ユニット805の第2の側面ニッチ860は、第2の側面照明モジュール(図示せず)を覆うように適合された第2の側面照明器光学窓845および855を収容できる。第2の側面照明モジュールは、第2の側面カメラ(図示せず)に照明を提供するように配置される。第2の側面ニッチ860はまた、第2の側面カメラ光学窓850を収容し得て、第2の側面カメラ光学窓850は、第2の側面カメラを覆うように適合され、このカメラは、典型的には、センサおよびレンズアセンブリ(図示せず)を含む。
【0082】
二次モジュール式撮像ユニット805のU字型は、二次モジュール式撮像ユニット805内に配置された第2の側面光学ギアを嵌合させるために必要な自由度を提供するように適合され得る。例えば、二次モジュール式撮像ユニット805が、第2の側面折り畳み式回路基板890を有する場合、第2の側面折り畳み式回路基板890は、マルチカメラ医用撮像デバイスの撮像動作に必要な光学ギアを保持するように設計される。いくつかの実施形態では、第2の側面折り畳み式回路基板890は、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸897に平行に配置され、二次モジュール式撮像ユニット805から一次モジュール式撮像ユニットおよび硬性シャフト(両方とも図示せず)内に外側に延在する、第2の側面長手方向回路基板893を含む。第2の側面折り畳み式回路基板890は、第2の側面光学ギアを搭載するように設計された第2の側面硬性回路基板863をさらに含む。第2の側面折り畳み式回路基板890の構造は、第二次モジュール式撮像ユニット805内に第2の側面カメラおよび側面照明器回路基板を配置することを可能にし得る。二次モジュール式撮像ユニット805は、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)と連動するように適合されたそのU字型の端部820をさらに有する。
【0083】
二次モジュール式撮像ユニット805は、図2図4を参照して説明したように、遠位先端部の一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)の対応する開口部に挿入されるように、二次モジュール式撮像ユニット805の端部820の縁に配置された1個または複数の突出要素、例えば、突出要素822および824などの突出要素をさらに有し得る。突出要素822および824は、二次モジュール式撮像ユニット805を一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)に嵌合し固定するように構成され得て、これにより、2個のモジュール式撮像ユニット間の密封封鎖がもたらされ、分離した2個のモジュール式撮像ユニットの内部へのデブリ、液体、ガスの侵入を本質的に防止する。場合によっては、2個の突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間内に配置された対応する細長い穴または溝に挿入され得る。そのような場合、二次モジュール式撮像ユニット805を取り付け、突出要素822および824を細長い穴または溝などの対応する要素に挿入することによって遠位先端部を封鎖して、密封された堅固で安定した遠位先端部を提供する。他の実施形態では、突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニット内の突出要素に適合された細長い穴または溝である。いくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805の突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの取り外し可能な嵌合要素内に取り外し可能に嵌合されるように構成される。例えば、図3Bを参照して説明したように、一次モジュール式撮像ユニット305の嵌合要素371は取り外し可能である。いくつかの実施形態では、突出要素の数および位置は、端部820の縁に沿って1個~10個またはそれ以上まで変化し得る。他の実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805は、突出要素なしに、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間に嵌合し得る。図8Bは、図8Aによる、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わされたブラケットとして機能できる二次モジュール式撮像ユニットの斜視背面図を示す。図8Bは、図2を参照して説明するように、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間に嵌合させて、遠位先端部の形状に適合した円筒または円筒状の幾何学的図形を作成するように設計された二次モジュール式撮像ユニット805を示す。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット805は、蓋として機能し、これにより、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)を密封できる。
【0084】
二次モジュール式撮像ユニット805は、第2の側面光学ギア833を挿入、配置、および場合によっては交換するために必要な自由度を可能にするように設計されたU字型を有する。第2の側面光学ギア833は、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸897に平行に配置され、二次モジュール式撮像ユニット805の後端部825から一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)内に外側に延在する第2の側面長手方向回路基板893を含む第2の側面折り畳み式回路基板890に取り付けることができる。第2の側面硬性回路基板863は、第2の側面長手方向回路基板893に接続され、第2の側面センサ(図示せず)および第2の側面レンズアセンブリ831を搭載するように設計される。第2の側面折り畳み式回路基板890の構造は、二次モジュール式撮像ユニット805内に第2の側面光学ギア833を配置することを可能にし得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、第2の側面センサは、デジタルビデオ信号を、第2の側面硬性回路基板863を介して第2の側面長手方向回路基板893に通信するように構成され得る。第2の側面硬性回路基板863は、第2の側面センサと第2の側面レンズアセンブリ831との間の通信を、第2の側面長手方向回路基板893に実施し得る、および/または第2の側面長手方向回路基板893から実施することができ得る。実施される通信は、第2の側面光学ギア833の動作に必要なデジタルビデオ信号、電気信号、第2の側面光学ギア833の動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、第2の側面長手方向回路基板893を介して第2の側面光学ギア833に伝達され得る。
【0086】
可能な実施形態では、第2の側面長手方向回路基板893は、セラミック、軟性基板用ポリアミド、およびガラス強化エポキシなどの回路基板を製作するために使用される典型的な材料で製作され得て、長手方向軸897に沿った第2の側面長手方向回路基板893の弾性運動も提供される。第2の側面硬性回路基板863は、第2の側面長手方向回路基板893に平行に、二次モジュール式撮像ユニット805の長手方向軸897に対して本質的に水平に配置できる。
【0087】
二次モジュール式撮像ユニット805はまた、必要な光源を第2の側面レンズアセンブリ831および第2の側面センサ(図示せず)に提供する照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された第2の側面照明器電子回路基板876を有する。第2の側面照明器電子回路基板876は、照明モジュールの動作に必要な電気信号および電力を伝達および制御するための追加の回路および電気部品を含み得る。したがって、場合によっては、第2の側面照明器電子回路基板876は、照明モジュールの動作に必要な電力を受信するために、第2の側面折り畳み式回路基板890に接続され得る。
【0088】
二次モジュール式撮像ユニット805はまた、二次モジュール式撮像ユニット805を一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)に取り付けるように構成される突出要素822および824などの突出要素を有し得る。場合によっては、突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの対応する細長い穴または溝に挿入され得る。そのような場合、二次モジュール式撮像ユニット805を取り付け、突出要素822および824を対応する細長い穴または溝に挿入することによって遠位先端部を閉じることにより、一次モジュール式撮像ユニット305の取り外し可能な嵌合要素内に取り外し可能に嵌合するように構成されるような、統一された、堅固で安定した遠位先端部を形成し得る。例えば、一次モジュール式撮像ユニット305の取り外し可能な嵌合要素371は、図3Bを参照して説明されている。二次モジュール式撮像ユニット805は、そのU字型の端部820をさらに備える。端部820は、二次側面上部封鎖縁部871および二次側面下部封鎖縁部872を備える。二次側面上部封鎖縁部871および二次側面下部封鎖縁部872は、一次モジュール式撮像ユニットの対応する封鎖縁部に固定できる。場合によっては、二次側面上部封鎖縁部871および二次側面下部封鎖縁部872を固定することにより、遠位先端部を密封し、液体、体液およびガスが遠位先端部に漏入するのを防止し得る。場合によっては、2個の突出要素822および824は、どの細長い穴または溝にも挿入されないことがある。したがって、2個の突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部に押し込み得る。
【0089】
開示された主題のいくつかの可能な実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805は、3個以上の突出要素を有し得て、いくつかの他の可能な実施形態では、突出要素は、細長い穴、レール形状の細長い穴、溝、または一次モジュール式撮像ユニット内の二次モジュール式撮像ユニット805の強力な固定を確実にできる他の機構であり得る。他のいくつかの場合では、突出要素は、一次モジュール式撮像ユニットに配置され得る。そのような場合、二次モジュール式撮像ユニット805は、細長い穴、レール形状の細長い穴、溝、または一次モジュール式撮像ユニット内の二次モジュール式撮像ユニット805の強力な固定を確実にできる他の機構を有し得る。いくつかの実施形態では、突出要素の数および位置は、端部820の縁に沿って1個~10個またはそれ以上まで変化し得る。他の実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805は、突出要素なしに、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間に嵌合し得る。
【0090】
図8Cは、図8A図8Bによる、一次モジュール式撮像ユニットに組み合わされたブラケットとして機能できる二次モジュール式撮像ユニットの分解図を示す。図8Cは、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間に嵌合させて、遠位先端部、例えば、図2を参照して説明したように、マルチカメラ医用撮像デバイス207の遠位先端部205の形状に適合した円筒または円筒状の幾何学的図形を作成するように設計された二次モジュール式撮像ユニット805を示す。そのような場合、二次モジュール式撮像ユニット805は、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)の蓋として機能し、それにより、遠位先端部の統一された構造(図示せず)を形成できる。
【0091】
二次モジュール式撮像ユニット805は、二次モジュール式撮像ユニット805の長手方向軸897に平行な側面に配置され、第2の側面カメラ光学窓850を収容するように設計された第2の側面ニッチ860を含むU字型を有し得る。第2の側面カメラ光学窓850は、第2の側面カメラ開口部852内に挿入され、第2の側面レンズアセンブリ831を覆うように適合される。第2の側面カメラ開口部852は、二次モジュール式撮像ユニット805の側面内で、第2の側面レンズアセンブリ831を保持、支持、および固定するように構成される。第2の側面カメラ光学窓850は、第2の側面レンズアセンブリ831および第2の側面センサ880の視野角に必要な開口部を提供するように適合される。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓850は、第2の側面レンズアセンブリ831を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓850は、光スペクトルの一部が第2の側面カメラ光学窓850から外に出ることを可能にする半透明な層を含み得る。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓850は、光スペクトルの一部が第2の側面レンズアセンブリ831および第2の側面センサ880を通過するのを阻止するための光フィルタを含み得る。
【0092】
二次モジュール式撮像ユニット805はまた、第2の側面照明器開口部843に挿入できる第2の側面照明器光学窓845、および第2の側面照明器開口部853に挿入できる第2の側面照明器光学窓855を有する。第2の側面カメラ開口部852は、典型的には、二次モジュール式撮像ユニット805の側面内の第2の側面照明器開口部843と第2の側面照明器開口部853との間に配置される。典型的には、第2の側面カメラ開口部852ならびに第2の側面照明器開口部843および853は、第2の側面ニッチ860内の二次モジュール式撮像ユニット805の長手方向軸897に沿って整合する。
【0093】
いくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓845および855は、第2の側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓845および855は、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第2の側面照明器光学窓845および855は、それぞれ、第2の側面照明モジュール841および851によって放出された光の放出を可能にする。
【0094】
そのような、第2の側面カメラは、第2の側面レンズアセンブリ831を含み、第2の側面センサ880は、80度~130度の間の視野角および1~30ミリメートルの範囲、5~150ミリメートルの範囲の作動距離を提供し得て、第2の側面照明モジュール841および851は、第2の側面カメラの視野角を照明するように適合される。
【0095】
いくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓845および855、ならびに第2の側面カメラ光学窓850は、接着剤、ねじ、はんだ付け、クランプデバイスなどによって、それぞれ、第2の側面照明器開口部843および853ならびに第2の側面カメラ開口部852に接続され得る。いくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓845および855、ならびに第2の側面カメラ光学窓850は、取り外し可能な方法の技術で、それぞれ第2の側面照明器開口部843および853ならびに第2の側面カメラ開口部852に取り付けられ得て、これにより、第2の側面照明モジュール841および851,またはこれらのモジュール内の任意の照明器ならびに第2の側面レンズアセンブリ831のいくつかのレンズの交換が可能になる。
【0096】
二次モジュール式撮像ユニット805のU字型は、第2の側面光学ギアを挿入、配置、および場合によっては交換するために必要な自由度を可能にするように設計される。第2の側面光学ギアは、二次モジュール式撮像ユニットの長手方向軸897に平行に配置され、二次モジュール式撮像ユニット805の後端部825から一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)内に外側に延在する第2の側面長手方向回路基板893を含む第2の側面折り畳み式回路基板890に取り付けることができる。第2の側面折り畳み式回路基板890は、長手方向軸897に沿って第2の側面ニッチ860に平行な第2の側面長手方向回路基板893に接続する第2の側面硬性回路基板863をさらに含む。第2の側面硬性回路基板863は、第2の側面センサ880および第2の側面レンズアセンブリ831を搭載するように設計される。第2の側面折り畳み式回路基板890の構造は、第2の側面レンズアセンブリ831が第2の側面カメラ開口部852と整合するように、第2の側面センサ880および第2の側面レンズアセンブリ831(例えば、第2の側面カメラ)を二次モジュール式撮像ユニット805内に配置することを可能にし得る。
【0097】
二次モジュール式撮像ユニット805は、第2の側面照明モジュール841および851を所定の位置に保持するように適合された第2の側面照明器電子回路基板876をさらに有する。第2の側面照明器電子回路基板876は、第2の側面レンズアセンブリ831をその中に収容および固定するように形作られた「U」字型の開口部877を含む。したがって、第2の側面照明器電子回路基板876は、「U」字型の開口部877が第2の側面カメラ開口部852と整合するように適合されるように、二次モジュール式撮像ユニット805内に配置できる。第2の側面照明器光学窓845および855は、第2の側面照明器電子回路基板876を二次モジュール式撮像ユニット805の側面内に保持、支持、および固定するように構成され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、第2の側面照明器電子回路基板876は、第2の側面照明モジュール841および851によって表される2個の第2の側面照明モジュールのセットを保持できる。いくつかの実施形態では、第2の側面照明器電子回路基板876は、1個、2個、3個、4個、5個またはそれ以上の第2の側面照明モジュールのセットを保持できる。他の可能な実施形態では、第2の側面照明器モジュールの数および位置は、例えば、2個未満の第2の側面照明モジュールまたはそれ以上の第2の側面照明モジュールで変化し得て、各第2の側面照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0099】
第2の側面レンズアセンブリ831は、光を取り込み、取り込んだ光を第2の側面センサ880に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。第2の側面レンズアセンブリ831は、二次モジュール式撮像ユニット805の第2の側面光学ギアによって取り込まれた視野角であり得る、視野角を定義し得る。任意選択で、第2の側面レンズアセンブリ831および第2の側面センサ880のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0100】
二次モジュール式撮像ユニット805はまた、二次モジュール式撮像ユニット805の端部820の縁に配置された突出要素822および824によって表される突出要素を有し得る。突出要素822および824は、二次モジュール式撮像ユニット805を一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)に嵌合し固定するように構成され得て、これにより、2個のモジュール式撮像ユニット間の密封封鎖がもたらされ、分離した2個のモジュール式撮像ユニットの内部部品へのデブリ、液体、ガスの侵入を本質的に防止する。場合によっては、突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの長手方向の開口部または隙間内に配置された対応する細長い穴または溝に挿入され得る。他の実施形態では、突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニット内の突出要素に適合された細長い穴または溝である。いくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット805の突出要素822および824は、一次モジュール式撮像ユニットの取り外し可能な嵌合要素内に取り外し可能に嵌合されるように構成される。
【0101】
図9Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、分解図で示される、3個の撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の第1の側面斜視図を示す。図9Aは、遠位先端部905および硬性シャフト915を備えるマルチカメラ医用撮像デバイス907を示す。遠位先端部905は、一次モジュール式撮像ユニット910、二次モジュール式撮像ユニット970、および前部モジュール式撮像ユニット920を備える。3個のモジュール式撮像ユニット910、970、および920は、互いに連動し、遠位先端部905の内部部品上に嵌合し、内部部品内の内部構成要素を保護するように適合される。遠位先端部905の内部部品内の内部構成要素は、レンズアセンブリ、センサ、折り畳み式回路基板、照明器電子回路基板、照明器モジュール、ならびに光学ギアの動作に必要な電気信号および電力を伝達および制御するための追加の回路および電気部品を含み得る。一次モジュール式撮像ユニット910、二次モジュール式撮像ユニット970、および前部モジュール式撮像ユニット920は、マルチカメラ医用撮像デバイス907の遠位先端部905を覆うように当接するように構成される。
【0102】
一次モジュール式撮像ユニット910は、長手方向開口部または隙間912を有し、長手方向開口部912は、二次モジュール式撮像ユニット970が長手方向開口部912に沿ってブラケットとして機能し得るように、二次モジュール式撮像ユニット970のU字型設計と整合する。遠位先端部905は、一次モジュール式撮像ユニット910の遠位前端部955内に当接するように適合された前部モジュール式撮像ユニット920をさらに備える。
【0103】
二次モジュール式撮像ユニット970は、長手方向軸908に平行な二次モジュール式撮像ユニット970内に配置された第2の側面光学ギア974を保持および支持するための第2の側面折り畳み式回路基板990を有する。場合によっては、ユーザは、長手方向開口部912内の二次モジュール式撮像ユニット970の突出要素976および978を閉じることによって、二次モジュール式撮像ユニット970をブラケットとして利用し得る。二次モジュール式撮像ユニット970によって長手方向開口部912を閉じることにより、遠位先端部905に円筒の幾何学的図形または円筒状の幾何学的図形を導入し得る。
【0104】
一次モジュール式撮像ユニット910は、第1の側面カメラ光学窓962ならびに第1の側面照明器光学窓964および966を収容するように設計されたニッチ960を有する。ニッチ960は、長手方向開口部912および長手方向軸908に平行な一次モジュール式撮像ユニット910の側面領域に配置される。一次モジュール式撮像ユニット910は、第1の側面光学ギア(図示せず)を保持および支持するための第1の側面折り畳み式回路基板914をさらに有する。第1の側面折り畳み式回路基板914は、長手方向軸908に平行に配置され、第1の側面カメラ(図示せず)および第1の側面照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された第1の側面照明器電子回路基板(図示せず)を支持するように適合される。第1の側面照明モジュールは、第1の側面センサ(図示せず)の機能に必要な光源を提供し、第1の側面カメラ(図示せず)によって取り込まれた領域を照明するための光の放出を可能にするように適合される。
【0105】
いくつかの実施形態によれば、二次モジュール式撮像ユニット970の第2の側面カメラおよび第1の側面カメラは、それらの視野角が実質的に対向するように配置され得る。しかし、側面カメラ間の異なる構成は、本発明の一般的な範囲内で可能である。いくつかの実施形態では、第2の側面光学ギア974および第1の側面光学ギアは、対向する側に向けられ得る。しかし、側面光学ギア間の異なる構成は、本発明の一般的な範囲内で可能である。第1の側面カメラは、2個のカメラが互いに本質的に対向する方向に向き得るように、第2の側面カメラに対向する側に配置され得る。第1の側面カメラの中心は、一次モジュール式撮像ユニット910の遠位前端部955から約3~18ミリメートルであり得る。第2の側面カメラは、第2の側面カメラの中心が第1の側面カメラの中心から約0.0~10.0ミリメートルに配置され得るように配置され得る。
【0106】
前部モジュール式撮像ユニット920は、前部カメラ光学窓940および前部照明器光学窓942を収容するように設計された前部フレーム945を有する。前部カメラ光学窓640は、前部カメラ926を覆い、前部フレームカメラ開口部947内に挿入されるように適合される。前部モジュール式撮像ユニット920は、前部光学ギア927を保持および支持するための前部折り畳み式回路基板925をさらに有し、マルチカメラ医用撮像デバイス907の前方視野角を提供する。前部折り畳み式回路基板925は、長手方向軸908に平行に配置され、軸909に沿って、長手方向軸908に対して本質的に垂直位置またはほぼ垂直位置に前部光学ギア927を配置することを可能にする。前部モジュール式撮像ユニット920は、前部カメラ926に必要な光源を提供する前部照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された前部照明器電子回路基板(図示せず)をさらに有する。
【0107】
3個のモジュール式撮像ユニット910、920、および970を係合することにより、円筒の幾何学的図形または円筒状の幾何学的図形、例えば、遠位先端部905を導入し得る。遠位先端部905は、前部モジュール式撮像ユニット920を有する密封された遠位端部、および硬性シャフト915との密封された結合部を有する。遠位先端部905は、マルチカメラ医用撮像デバイス907に長手方向軸908および軸909に沿った視野角を提供するように適合される。長手方向軸908に沿った第1の側面視野角は、一次モジュール式撮像ユニット910内に配置された第1の側面カメラによって取り込まれ、さらに第1の側面視野角と対向する、長手方向軸908に沿った第2の側面視野角は、二次モジュール式撮像ユニット970内に配置された第2の側面カメラによって取り込まれ、長手方向軸908に直交する、またはほぼ直交するような軸909に沿った前方視野角は、前部モジュール式撮像ユニット920内に配置された前部カメラによって取り込まれる。任意選択で、3個のカメラは類似または同一であるが、異なるカメラ設計を使用し得て、例えば、視野角、作業深度、焦点距離などが異なり得る。いくつかの実施形態では、第1の側面視野角および前方視野角は、視野角間の第1の重なりを含み得て、第2の側面視野角および前方視野角は、視野角間の第2の重なりを含み得る。2個の重なりの視野角は同一または異なり得る。第1の側面カメラは、2個のカメラが互いに本質的に対向する方向に向き得るように、第2の側面カメラに対向する側に配置され得る。第1の側面カメラの中心は、前部カメラの光学窓940の中心から約5~15ミリメートルであり得る。第2の側面カメラは、第2の側面カメラの中心が第1の側面カメラの中心から約0.0~10.0ミリメートルに配置され得るように配置される。2017年8月17日に出願された「Multi camera medical surgery illuminating device with a changing diameter」と題された本明細書の出願に関連する米国仮特許出願第62/546581号は、前部カメラに対する相対的な第1の側面カメラと第2の側面カメラとの位置の違いの一例であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0108】
場合によっては、3個のモジュール式撮像ユニット910、920、および970の接続は、接着剤によって支持され得る。他のいくつかの場合では、はんだ付け、機械デバイス、磁気コネクタなどを利用して、係合を支持し、オートクレーブ要件に適合させ得る。
【0109】
一次モジュール式撮像ユニット910は、遠位先端部905の直径よりも狭い直径で提供される硬性シャフト915に遠位先端部905を接続することを可能にする傾斜面930を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の側面折り畳み式回路基板914、第2の側面折り畳み式回路基板990、および前部折り畳み式回路基板925は、長手方向軸908に平行に配置され得て、一次モジュール式撮像ユニット910の傾斜面930から硬性シャフト915内に外側に延在する。図9Bは、図9Aによる、遠位先端部の第2の側面斜視図を示す。図9Bは、遠位先端部905および硬性シャフト915を備えるマルチカメラ医用撮像デバイス907を示す。遠位先端部905は、一次モジュール式撮像ユニット910、二次モジュール式撮像ユニット970、および前部モジュール式撮像ユニット920を備える。3個のモジュール式撮像ユニット910、970、および920は、互いに連動し、遠位先端部905の内部部品上に嵌合し、内部部品内の内部構成要素を外部の液体およびガスから保護するように適合される。
【0110】
二次モジュール式撮像ユニット970は、第2の側面カメラ光学窓982ならびに第2の側面照明器光学窓984および986を収容するように設計された第2の側面ニッチ980を有するU字型を有する。第2の側面ニッチ980は、一次モジュール式撮像ユニット910の長手方向開口部または隙間912に平行であり、また長手方向軸908に平行である、U字型の二次モジュール式撮像ユニット970の側面領域に配置される。二次モジュール式撮像ユニット970は、長手方向軸908に平行に配置された第2の側面光学ギア(図示せず)を保持および支持するための第2の側面折り畳み式回路基板990をさらに有する。二次モジュール式撮像ユニット970はまた、第2の側面光学ギアに必要な光源を提供する第2の側面照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された第2の側面照明器電子回路基板(図示せず)を支持するように適合される。
【0111】
場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット910の長手方向開口部912は、二次モジュール式撮像ユニット970が、長手方向開口部912内で二次モジュール式撮像ユニット970の突出要素976および978を閉じることによってブラケットとして機能し得るように、二次モジュール式撮像ユニット970のU字型設計と整合する。二次モジュール式撮像ユニット970によって長手方向開口部912を閉じることにより、遠位先端部905に円筒の幾何学的図形または円筒状の幾何学的図形を導入し得る。
【0112】
一次モジュール式撮像ユニット910はまた、長手方向軸908に平行な一次モジュール式撮像ユニット910内に配置された第1の側面光学ギア916を保持および支持するための第1の側面折り畳み式回路基板914を有する。第1の側面折り畳み式回路基板914はまた、第1の側面光学ギア916に必要な光源を提供する第1の側面照明モジュール(図示せず)をホストするように設計された第1の側面照明器電子回路基板(図示せず)を支持するように適合される。
【0113】
場合によっては、前部モジュール式撮像ユニット920および二次モジュール式撮像ユニット970を一次モジュール式撮像ユニット910に取り付けることは、はんだ付けおよび/または接着剤によって支持され得る。他のいくつかの場合では、機械デバイス、磁気コネクタなどを利用して、前部モジュール式撮像ユニット920および二次モジュール式撮像ユニット970の一次モジュール式撮像ユニット910への取り付けを支持し得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、第1の側面折り畳み式回路基板914、第2の側面折り畳み式回路基板990、および前部折り畳み式回路基板925は、長手方向軸908に平行に配置され得て、一次モジュール式撮像ユニット910の傾斜面930から硬性シャフト915内に外側に延在する。
【0115】
図10は、図1および図9Aに示される前部、一次および二次モジュール式撮像ユニットが取り外された、遠位先端部内に配置された前部カメラおよび2個の側面カメラを示す。図10は、本明細書の実施形態による、前部、一次、および二次モジュール式撮像ユニット内に配置されたときの前部カメラ1000(図6図9A図9Bに633および926として、それぞれ示される)、第1の側面カメラ1010(図3B図4および図9Bに第1の側面光学ギア333および916の一部として、それぞれ示される)および第2の側面カメラ1020(図8Bおよび図9Aに第2の側面光学ギア833および974の一部として、それぞれ示される)のそれぞれの位置を示す。示されるように、前部カメラ1000は、レンズアセンブリ1002およびセンサ1004を含み、第1の側面カメラ1010は、レンズアセンブリ1012およびセンサ1014を含み、第2の側面カメラ1020は、レンズアセンブリ1022およびセンサ1024を含む。
【0116】
一実施形態では、図9A図9Bに示すように、3個のカメラはそれぞれ、センサに関連付けられたレンズアセンブリを含み、マルチカメラ医用撮像デバイス(図示せず)の遠位先端部(図示せず)内に組み立てられる。前部カメラ1000は、遠位先端部の方向に面する長手方向軸1050に平行に配置され、マルチカメラ撮像デバイスのための前方視野角を提供するように適合される。前部カメラ1000が遠位先端部内に組み立てられると、遠位先端部の中心から見たときに、カメラ1000は前方および外側の方向を向く。第1の側面カメラ1010は、第1の側面視野角に関連付けられ、第2の側面のカメラ1020は、第2の側面視野角に関連付けられる。2個の側面カメラ1010および1020は、それらの視野角が対向する方向または本質的に対向する方向を向くように、長手方向軸1050に沿って交互に配置される。
【0117】
いくつかの実施形態によれば、前方視野角と各側面視野角との間の重なりが発生し得て、そのような重なりは、マルチカメラ医用撮像デバイスのユーザにサラウンド視野を提供するように適合され得る。2個の重なり視野角は同一または異なり得る。長手方向軸1050に沿って示されるように、第1の側面カメラ1010は、前部カメラ1000に近接して配置され、第2の側面カメラ1020は、前部カメラ1000からさらに離されて配置される。別の実施形態では、第2の側面カメラ102は、前部カメラ1000に近接して配置され得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、各カメラ、例えば、前部カメラ1000、第1の側面カメラ1010および第2の側面カメラ1020は、80度~130度の間の視野角および1~30ミリメートルの範囲、3~150ミリメートルの範囲の作動距離を提供し得る。いくつかの実施形態では、前部カメラおよび各側面カメラは、同じセンサおよびレンズアセンブリを含み、さらに他の実施形態では、カメラは異なるものであり得て、そのような前部カメラおよび各側面カメラは、それらの構成要素またはそれらに関連する他の要素(光学要素など)のいずれか1つまたは任意の組み合わせにおいて同じかまたは異なり得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、前部カメラ1000は、長手方向軸1050に垂直な平坦表面上または傾斜した前部表面上のいずれかで、長手方向軸1050から90度未満の角度を作成するように、遠位先端部の中心に配置され得る。第1の側面カメラ1010の中心は、前部モジュール式撮像ユニットの遠位前端部から約3~35ミリメートルであり得る。第2の側面カメラ1020は、第2の側面カメラ1020の中心が第1の側面カメラ1010の中心から約0.1~10.0ミリメートルに配置され得るように配置され得る。
【0120】
図11は、本明細書の第2の例示的な実施形態による、少なくとも1個の傾斜カメラおよび変化する直径を備える医用撮像デバイス1100を概略的に示す。
【0121】
図1図10に示す第1の実施形態とは対照的に、図11図16Cに示す実施形態では、医用撮像デバイス1100の遠位先端部1110内に配置された3個のカメラのうちの少なくとも1個は、前部カメラの視野方向に向かって傾斜している。
【0122】
図11は、後端部/遠位端部1101で硬性シャフト1115に接続されるように適合された遠位先端部1110を備えるマルチカメラ医用撮像デバイス1100を示す。遠位先端部1110は、遠位先端部1110を硬性シャフト1115に接続することを可能にする(図2の傾斜面230と同様の)傾斜面1112を備え得る。硬性シャフト1115は、遠位先端部1110の直径よりも狭い直径で提供できる。マルチカメラ医用撮像デバイス1100はまた、硬性シャフト1115と遠位先端部1110の傾斜面1112との間の接続境界の外郭線を示す(図2の継ぎ目線235と同様の)継ぎ目線1135を備える。場合によっては、硬性シャフト1115および遠位先端部1110は、継ぎ目線1135での接続部を密封する接着剤によって継ぎ目線1135で接続され得る。場合によっては、硬性シャフト1115および遠位先端部1110は、はんだ付けによって継ぎ目線1135で接続され得る。他のいくつかの場合では、硬性シャフト1115および遠位先端部1110は、継ぎ目線1135での接続部を密封する接着剤によって接続され得る。開示された主題の可能な実施形態では、硬性シャフト1115および遠位先端部1110は、硬性シャフト1115および遠位先端部1110を一緒に固定するねじ込み機構によって接続され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、傾斜面は、遠位先端部1110が他の直径を有する硬性シャフトと直接接続することを可能にするために、異なる傾斜レベルを有する他の傾斜面によって置き換えられるように構成され得る。
【0123】
遠位先端部1110は、少なくとも2個のカメラを収容するように設計されたマルチカメラ部の部材として機能し得る。場合によっては、少なくとも2個のカメラのうち、少なくとも1個のカメラが、前部レンズ光学窓1134に隣接する遠位先端部1110の前端部に配置され得る。他のカメラは、遠位先端部1110の側面に配置され得る。遠位先端部1110は、硬性シャフト1115に接続されるように設計された一次モジュール式撮像ユニット1120を備え得る。一次モジュール式撮像ユニット1120は、長手方向開口部1122を有する。長手方向開口部1122は、二次モジュール式撮像ユニット1140がその長さに沿って一次モジュール式撮像ユニット1120の長手方向開口部1122を囲むブラケットとして機能し得るように、二次モジュール式撮像ユニット1140と整合するように適合され得る。マルチカメラ医用撮像デバイス1100は、一次モジュール式撮像ユニット1120の前端部1132に隣接する前部モジュール式撮像ユニット1130をさらに備える。
【0124】
3個の撮像ユニット、一次モジュール式撮像ユニット1120、前部モジュール式撮像ユニット1130、および二次モジュール式撮像ユニット1140は、遠位先端部1110を形成する。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット1140および前部モジュール式撮像ユニット1130は、液体、ガスおよび/またはデブリおよび/または体液の遠位先端部1110への漏入を防止する、密封された型で一次モジュール式撮像ユニット1120に取り付けられ得る。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット1140および前部モジュール式撮像ユニット1130は、接着剤、はんだ付け、ねじ止め機構などによって一次モジュール式撮像ユニット1120に取り付けられ得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、二次モジュール式撮像ユニット1140は、一次モジュール式撮像ユニット1120から取り外し可能であり得る。場合によっては、遠位先端部1110内に配置された第2の光学ギアは、一次モジュール式撮像ユニット1120を取り外して引き抜くときに、第2の光学ギアも二次モジュール式撮像ユニット1140と連帯して引き抜かれ得るように、二次モジュール式撮像ユニット1140に取り付けられ得る。
【0125】
二次モジュール式撮像ユニット1140は、第2の側面カメラ光学窓1144を収容し、第2の側面カメラ(図示せず)の視野角に必要な開口部を提供するように設計されたニッチ1142を有し得る。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓1144は、第2の側面カメラを液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの場合では、第2の側面カメラは、1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。ニッチ1142はまた、第2の側面カメラによって取り込まれた領域を照明するために、第2の側面照明器光学窓1148A、および1148Bからの光の放出を可能にする。場合によっては、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器によって光が放出され得る。専用部分照明器は、第2の側面照明器光学窓1148Aおよび1148B内に収容され得る。
【0126】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面ニッチ1142は、第2の側面傾斜カメラ台1146を含み得る。第2の側面傾斜カメラ台1146は、第2の側面ニッチ1142から外側にいくらかの傾斜を有するように構成され得る。第2の側面傾斜カメラ台1146の傾斜構造は、第2の側面カメラ光学窓1144が、前部カメラ(図示せず)の視野方向1102に向かって傾斜し、前部レンズ光学窓1134に隣接することを可能にする。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓1144は、第2の側面傾斜カメラ台1146に配置され得る。第2の側面カメラ光学窓1144の傾斜は、以下に詳述するように、第2のカメラ(図示せず)の視野方向1103を、一次モジュール式撮像ユニット1120に配置された前部カメラ(図示せず)の視野方向1102に対して傾斜させることを可能にする。そのような場合、視野方向1102および1103などの視野方向は、レンズアセンブリの焦点からレンズアセンブリの中心(図示せず)を通って延在する一直線の仮想線として定義される。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット1120内に配置された前部カメラの視野方向1102は、二次モジュール式撮像ユニット1140内に配置された第2の側面カメラ(図示せず)の視野方向1103に対して非垂直であり得る。そのような場合、第2の側面傾斜カメラ台1146の傾斜は、第2のカメラを傾斜させ、それにより、視野方向1103を視野方向1102に向けて傾斜させる。すなわち、視野方向1102を延長する仮想線と視野方向1103を延長する仮想線との間に生じる角度は、90度未満である。2018年7月25日に出願された「A Two-piece rigid medical surgery illuminating device」と題された本明細書の出願に関連するPCT特許出願番号PCT/IL2018/050826は、傾斜側面カメラの一例であり、図7A図7B図7C図8A図8B図8Cおよび関連する開示に参照により本明細書に組み込まれる。
【0127】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部モジュール式撮像ユニット1130は、前部レンズ光学窓1134をその中に保持、固定、および密封するように設計された前部表面1136を有し得る。前部レンズ光学窓1134は、前部カメラの前方視野角を取り込むために必要な開口部を提供するように適合され得る。場合によっては、前部側面カメラ光学窓1134は、前部側面光学ギアを、遠位先端部1110の外側に位置する液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。場合によっては、前部光学ギアが複数のカメラ光学窓によって覆われ得る。
【0128】
開示された主題のいくつかの実施形態では、一次モジュール式撮像ユニット1120は、一次モジュール式撮像ユニット1120の側面の長さに沿って配置された第1の側面ニッチ(図示せず)を有し得る。場合によっては、第1の側面ニッチは、第1の側面カメラ(図示せず)によって第1の側面視野角を取り込むために必要な開口部を覆い、保護し、提供する第1の側面カメラ光学窓(図示せず)を保持するように適合される。第1の側面カメラ光学窓は、第1の側面光学ギアを液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。場合によっては、第1の側面光学ギアが複数のカメラ光学窓によって覆われ得る。場合によっては、第1の側面ニッチは、少なくとも1個の第1の側面照明器(図示せず)からの光の放出を可能にするために、少なくとも1個の第1の側面照明器光学窓(図示せず)を保持するように設計される。場合によっては、少なくとも1個の第1の側面照明器は、LEDとしても知られる発光ダイオードなどの専用部分照明器であり得る。他の実施形態では、第1の側面ニッチは、液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から第1の側面ニッチを隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層、あるいは1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。
【0129】
主題の可能な実施形態では、前部表面1136はまた、少なくとも1個の前部照明器からの光の放出を可能にするための前部照明器光学窓として設計され得る。例えば、前部モジュール式撮像ユニット1130は、前部レンズ光学窓1134の周りにリング状に形作られる前部照明器光学窓を有し得て、前端部1132の周囲にわたり得る。場合によっては、少なくとも1個の前部照明器は、LEDなどの専用部分照明器であり得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部モジュール式撮像ユニット1130の前部表面1136の大部分は、液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から前部モジュール式撮像ユニット1130隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層、あるいは1個の光学窓または複数の光学窓によって覆われ得る。
【0130】
開示された主題のいくつかの実施形態では、遠位先端部1110は、遠位先端部1110のレンズアセンブリによって取り込まれた視野角によって形成された1個または複数の重なり視野を可能にするように構造化できる。本明細書に開示される「重なり視野」という用語は、1個のレンズアセンブリによって取り込まれた少なくとも1個の物体が、少なくとも1個の他のレンズアセンブリによっても同時に取り込まれる収束領域を指す。したがって、光学ギアの視野角は少なくとも部分的に重なり合う。開示された主題のいくつかの実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイスの側面カメラおよび前部カメラの少なくとも1個は、十分に狭い収束角を有する重なり視野を有するように構成される。重なり視野は、少なくとも2個のレンズアセンブリによって実現され得る。そのような場合、レンズアセンブリは、作動距離で重なり視野を提供するように適合され得る。
【0131】
図12は、図11による、3個のモジュール式撮像ユニットを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の側面斜視図を示す。図12は、遠位先端部1210および硬性シャフト1215を備えるマルチカメラ医用撮像デバイス1200を示す。遠位先端部1210は、一次モジュール式撮像ユニット1220、二次モジュール式撮像ユニット1240、および前部モジュール式撮像ユニット1260を備える。図9A図9Bに関連して説明するように、3個の撮像ユニット、一次モジュール式撮像ユニット1220、前部モジュール式撮像ユニット1260および二次モジュール式撮像ユニット1240は、図11に説明する修正を加えて遠位先端部1210を形成する。
【0132】
一次モジュール式撮像ユニット1220は、第1の側面光学ギア1226を収容するように設計されたニッチ(図示せず)を有し、第1の側面ニッチは、第1の側面カメラ光学窓および第1の側面照明器光学窓を保持するように設計される。場合によっては、第1の側面ニッチは、以下に詳述するように、第1の側面傾斜カメラ台を含み得て、そのような場合、第1の側面傾斜カメラ台は、遠位先端部1210の長手方向軸Xに対して相対的な傾斜で構成される。第1の側面傾斜カメラ台には、第1の側面カメラ光学窓が備え付けられている。
【0133】
二次モジュール式撮像ユニット1240は、長手方向軸Xに平行に延在する、第2の側面ニッチまたは第2の側面の浅い溝1242を有するU字型で形成される。第2の側面ニッチ1242は、第2の側面カメラ光学窓1244、ならびに第2の側面照明器光学窓1246Aおよび1246Bを保持するように設計される。場合によっては、第2の側面ニッチ1242は、第2の側面傾斜カメラ台1245を含み得る。場合によっては、第2の側面傾斜カメラ台1245は、以下に詳述するように、第2の側面ニッチ1242にも配置された第2の側面照明器光学窓1246Aに対して相対的に外側に傾斜するように構成される。場合によっては、第2の側面傾斜カメラ台1245には、第2の側面カメラ光学窓1244が備え付けられている。場合によっては、第2の側面カメラ光学窓1244は、二次モジュール式撮像ユニット1240内に配置された第2の側面光学ギア1250を覆うように構成される。第2の側面カメラ光学窓1244は、遠位先端部の外側に位置し得る液体、ガス、デブリおよび組織から第2の側面光学ギア1250を保護するようにさらに構成される。
【0134】
場合によっては、第2の側面光学ギア1250は、第2の側面硬性回路基板部1248および第2の側面長手方向回路基板部1249を含む第2の側面折り畳み式回路を含む。第2の側面硬性回路基板部1248は、二次モジュール式撮像ユニット1240の第2の側面光学ギア1250を支持および保持するように設計され得る。第2の側面長手方向回路基板部1249は、長手方向軸Xに平行に配置でき、第2の側面硬性回路基板部1248から硬性シャフト1215まで延在するように構成される。
【0135】
場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット1220の長手方向開口部1224は、二次モジュール式撮像ユニット1240が長手方向開口部1224を囲むように設計されたブラケットとして機能し得るように、二次モジュール式撮像ユニット1240のU字型設計と整合する。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット1240は、二次モジュール式撮像ユニット1240の前部/近位側面241に配置された突出要素1252を長手方向開口部1224内に挿入することによって、一次モジュール式撮像ユニット1220を囲み得る。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット1240は、二次モジュール式撮像ユニット1240の後部/遠位側面1241´に配置された突出要素1252´を長手方向開口部1224内に挿入することによって、一次モジュール式撮像ユニット1220を囲み得る。他の場合において、二次モジュール式撮像ユニット1240は、前部/近位側面1241に位置する突出要素1252および後部/遠位側面1241´に位置する突出要素1252´を長手方向開口部1224内に挿入することによって、一次モジュール式撮像ユニット1220を囲み得る。場合によっては、二次モジュール式撮像ユニット1240は、二次モジュール式撮像ユニット1240の突出要素1252を長手方向開口部1224内に閉じることによってブラケットとして使用され得る。二次モジュール式撮像ユニット1240によって長手方向開口部1224を閉じることにより、遠位先端部1210に円筒の幾何学的図形または円筒状の幾何学的図形を導入し得る。
【0136】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部モジュール式撮像ユニット1260は、短い中空管として設計され、前部レンズ光学窓1264および少なくとも1個の前部照明器光学窓1266を保持し得る。前部モジュール式撮像ユニット1260は、前部光学ギア1268をさらに有する。
【0137】
前部モジュール式撮像ユニット1260は、前部硬性回路基板部1270および前部長手方向回路基板部1272を有する前部回路基板をさらに有する。前部硬性回路基板部1270は、前方視野角を取り込むために必要な前部光学ギア1268を保持するように設計される。前部長手方向回路基板部1272は、長手方向軸Xに平行に配置でき、前部モジュール式撮像ユニット1260から硬性シャフト1215まで延在するように構成できる。場合によっては、前部モジュール式撮像ユニット1260が、前端部1225を囲むブラケットとして機能し得るように、前部モジュール式撮像ユニット1260は、一次モジュール式撮像ユニット1220の前端部1225と整合する。
【0138】
一次、二次、および前部モジュール式撮像ユニット1220、1240、および1260は、円筒形の遠位先端部1210を連帯して形成するように適合させることができる。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット1220、二次モジュール式撮像ユニット1240、および前部モジュール式撮像ユニット1260は、接着剤によって連帯して接続され得る。そのような接着剤は、遠位先端部1210内の光学ギアを隔離し、液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織の侵入を防止し得る。他のいくつかの場合では、はんだ付け、機械デバイス、磁気コネクタなどを利用して、オートクレーブ要件を満たすためにモジュール式撮像ユニットを連帯して接続し得る。場合によっては、一次モジュール式撮像ユニット1220は、硬性シャフト1215が、遠位先端部1210の直径よりも狭い直径で提供される場合に、一次モジュール式撮像ユニット1220が、遠位先端部1210の後部/遠位側面で硬性シャフト1215に遠位先端部1210を接続することを可能にする傾斜面1214を有し得る。
【0139】
図13Aは、図11による、傾斜した二次レンズアセンブリおよびセンサを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の断面図を示す。図13Aは、硬性シャフト1310に接続されるように設計されたマルチカメラ医用撮像デバイス1300の遠位先端部1305を示す。遠位先端部1305は、特に、第1の側面カメラ光学窓1322の方向を指す第1の側面レンズアセンブリ1325を含む第1の光学ギアを備える。第1の側面レンズアセンブリ1325は、一次モジュール式撮像ユニット、例えば、図11図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の一次モジュール式撮像ユニット1220に配置できる。遠位先端部1305はまた、第1の側面ニッチまたは第1の側面ニッチまたは浅い溝1320を備え、その中に第1の側面カメラ光学窓1322を収容、保持および密封するように適合される。一次モジュール式撮像ユニットの側面に配置された第1の側面ニッチ1320は、遠位先端部1305の長手方向軸Xに平行に延在する。第1の側面ニッチ1320は、第1の側面照明器光学窓1321Aおよび第1の側面照明器光学窓1321Bを収容するように設計される。いくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓1321Aおよび1321Bは、第1の側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓1321Aおよび1321Bは、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第1の側面照明器光学窓1321Aおよび1321Bは、それぞれ、第1の側面照明モジュール1326Aおよび1326Bによって放出された光の放出を可能にする。
【0140】
遠位先端部1305は、第1の側面レンズアセンブリ1325によって取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成される第1の側面センサ1324をさらに備える。場合によっては、第1の側面センサ1324は、そのような電気信号を受信するように設計された外部電子デバイス(図示せず)に電気信号を伝達するために、第1の側面折り畳み式回路基板(図示せず)の第1の側面硬性回路基板1328に接続され得る。遠位先端部1305はまた、第1の側面照明器電子回路基板1351を備え得る。第1の側面照明器電子回路基板1351は、第1の側面照明モジュール1326Aおよび1326Bをホストおよび支持するように設計される。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面センサ1324から第1の側面硬性回路基板1328を介して第1の側面折り畳み式回路基板に伝達される電気信号は、第1の側面レンズアセンブリ1325によって取り込まれ、第1の側面センサ1324によって電流に変換される光を表し得る。第1の側面硬性回路基板1328は、第1の側面センサ1324と第1の側面レンズアセンブリ1325との間の通信を、第1の側面長手方向回路基板に、および/または第1の側面長手方向回路基板から伝達でき得る。伝達される通信は、第1の側面レンズアセンブリ1325によって取り込まれ、第1の側面センサ1324、第1の側面レンズアセンブリ1325、第1の側面照明モジュール1326Aおよび1326B、ならびに第1の側面照明器電子回路基板1351の動作に必要な光を表す電気信号などであり得る。例えば、第1の側面光学ギア、第1の側面光学ギア動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどである。場合によっては、電力はまた、第1の側面折り畳み式回路基板を介して第1の側面光学ギアに伝達され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面照明モジュール1326Aおよび1326Bの数および位置は、例えば、2個未満の第1の側面照明モジュールまたはそれ以上の第1の側面照明モジュールで変化し得て、第1の側面照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0141】
場合によっては、第1の側面照明器光学窓1321Aは、第1の側面カメラ光学窓1322のある側面に配置され得て、第1の側面照明器光学窓1321Bは、第1の側面カメラ光学窓1322の別の側面に配置され得る。一実施形態では、第1の側面カメラ光学窓1322の中心は、第1の側面照明器光学窓1321Aおよび1321Bから等距離で、第1の側面ニッチ1320の中心に配置される。別の実施形態では、第1の側面カメラ光学窓1322の中心は、第1の側面照明器光学窓1321Aと第1の側面カメラ光学窓1322の中心との間の距離が、第1の側面照明器光学窓1321Bと第1の側面カメラ光学窓1322の中心との間の距離と異なり得るように、第1の側面ニッチ1320内に配置される。そのような場合、第1の側面照明器光学窓1321Aおよび1321Bならびに第1の側面カメラ光学窓は、第1の側面ニッチ1320の同じ平面上に、長手方向軸Xに平行に配置される。
【0142】
第1の側面レンズアセンブリ1325は、光を取り込み、取り込んだ光を第1の側面センサ1324に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。第1の側面レンズアセンブリ1325は、一次モジュール式撮像ユニットによって取り込まれた視野角であり得る、第1の側面視野角を取り込み決定し得る。任意選択で、第1の側面レンズアセンブリ1325および第1の側面センサ1324のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0143】
遠位先端部1305は、特に、第2の側面カメラ光学窓1332の方向を指す第2の側面レンズアセンブリ1335を含む第2の側面光学ギアをさらに備える。第2の側面レンズアセンブリ1335は、二次モジュール式撮像ユニット、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の二次モジュール式撮像ユニット1240に配置できる。遠位先端部1305はまた、第2の側面ニッチまたは第2の側面の浅い溝1330を備え、その中に第2の側面カメラ光学窓1332を収容、保持および密封するように適合される。二次モジュール式撮像ユニットの側面に配置された第2の側面ニッチ1330は、遠位先端部1305の長手方向軸Xに平行になる。第2の側面ニッチ1330は、第2の側面照明器光学窓1331Aおよび第2の側面照明器光学窓1331Bを収容するように設計される。いくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓1331Aおよび1331Bは、第1の側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの実施形態では、第2の側面照明器光学窓1331Aおよび1331Bは、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第2の側面照明器光学窓1331Aおよび1331Bは、それぞれ、第2の側面照明モジュール1336Aおよび1336Bによって放出された光の放出を可能にする。
【0144】
場合によっては、第2の側面照明器光学窓1331Aは、第2の側面カメラ光学窓1332のある側面に配置され得て、第2の側面照明器光学窓1331Bは、第2の側面カメラ光学窓1332の別の側面に配置され得る。一実施形態では、第2の側面カメラ光学窓1332の中心は、第2の側面照明器光学窓1331Aおよび1331Bから等距離で、第2の側面ニッチ1330の中心に配置される。別の実施形態では、第2の側面カメラ光学窓1332の中心は、第2の側面照明器光学窓1331Aと第2の側面カメラ光学窓1332の中心との間の距離が、第2の側面照明器光学窓1331Bと第2の側面カメラ光学窓1332の中心との間の距離と異なり得るように、第2の側面ニッチ1330内に配置される。そのような場合、第2の側面照明器光学窓1331Aおよび1331Bは、第2の側面ニッチ1330の同じ平面上に、および長手方向軸Xに平行に配置され、第2の側面カメラ光学窓1332は、第2の側面ニッチ1330平面に対して傾斜して配置され得る。
【0145】
遠位先端部1305は、第2の側面レンズアセンブリ1335によって取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成される第2の側面センサ1334をさらに備える。場合によっては、第2の側面センサ1334は、そのような電気信号を受信するように設計された外部電子デバイス(図示せず)に電気信号を伝達するために、第2の側面折り畳み式回路基板の第2の側面硬性回路基板1338に接続され得る。遠位先端部1305はまた、第2の側面照明器電子回路基板1337を備え得る。第2の側面照明器電子回路基板1337は、第2の側面照明モジュール1336Aおよび1336Bをホストおよび支持するように設計される。いくつかの実施形態では、第2の側面センサ1334は、電気信号を、第2の側面硬性回路基板1338を介して第2の側面折り畳み式回路基板に通信するように構成され得る。第2の側面硬性回路基板1338は、第2の側面センサ1334と第2の側面レンズアセンブリ1335との間の通信を、第2の側面長手方向回路基板に実施し得る、および/または第2の側面長手方向回路基板から実施することができ得る。実施される通信は、第2の側面センサ1334、第2の側面レンズアセンブリ1335、第2の側面照明モジュール1336Aおよび1336B、および第2の側面照明器電子回路基板1337、例えば、第2の側面光学ギアの動作に必要な電気信号、第2の側面光学ギアの動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、第2の側面折り畳み式回路基板を介して第2の側面光学ギアに伝達され得る。
【0146】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面照明器モジュール1336Aおよび1336Bの数および位置は、例えば、2個未満の第2の側面照明モジュールまたはそれ以上の第2の側面照明モジュールで変化し得て、第2の側面照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0147】
第2の側面レンズアセンブリ1335は、光を取り込み、取り込んだ光を第2の側面センサ1334に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。第2の側面レンズアセンブリ1335は、二次モジュール式撮像ユニットによって取り込まれた視野角であり得る、第2の側面視野角を取り込み決定し得る。任意選択で、第2の側面レンズアセンブリ1335および第2の側面センサ1334のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0148】
遠位先端部1305は、特に、前部レンズ光学窓1342の方向を指す前部レンズアセンブリ1345を含む前部光学ギアをさらに備える。前部レンズアセンブリ1345は、前部モジュール式撮像ユニット、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の前部モジュール式撮像ユニット1260に配置できる。前部光学ギアはまた、前部レンズアセンブリ1345によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される、前部レンズアセンブリ1345と結合された前部センサ1344を含み得る。前部光学ギアは、前部照明器電子回路基板1347上に配置された前部照明モジュール1346をさらに含む。前部照明器電子回路基板1347は、前部照明モジュール1346が前部照明器光学窓1341に隣接して配置されるように、遠位先端部1305内に配置される。前部モジュール式撮像ユニットは、前部硬性回路基板1349を有する前部回路基板をさらに有する。前部硬性回路基板1349は、前部レンズアセンブリ1345および前部センサ1344などの前部光学ギア構成要素を支持および固定するように構成され得る。場合によっては、前部硬性回路基板1349は、前部硬性回路基板1349から硬性シャフト1310に延在する前部長手方向回路基板部を介して接続される。
【0149】
開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明モジュール1341の数および位置は、例えば、2個以上の前部照明モジュールで変化し得て、前部照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。前部レンズアセンブリ1345は、光を取り込み、取り込んだ光を前部センサ1344に送信するために使用されるレンズのセットを含み得る。前部レンズアセンブリ1345は、前部モジュール式撮像ユニットによって取り込まれた視野角であり得る、前方視野角を取り込み決定し得る。任意選択で、前部レンズアセンブリ1345および前部センサ1344のレンズのセットは、少なくとも80度から最大で本質的に135度の視野角、および少なくとも1ミリメートルから最大で本質的に150ミリメートルの作動距離を有するように構成される。
【0150】
開示された主題のいくつかの実施形態では、マルチカメラ医用撮像デバイス1300は、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心と前部レンズアセンブリ1345の中心との間の距離と、第2の側面レンズアセンブリ1335の中心と前部レンズアセンブリ1345の中心との間の距離との差を許容するように構成され得る。したがって、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心と軸Yとの間の距離は、第2の側面レンズアセンブリ1335の中心と軸Yとの間の距離よりも短くあり得て、長手方向軸Yは、長手方向軸Xに垂直であり、前部レンズ窓1342に平行である。しかし、いくつかの実施形態では、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心と軸Yとの間の距離は、第2の側面レンズアセンブリ1335の中心と軸Yとの間の距離よりも長くあり得る。
【0151】
開示された主題の可能な実施形態では、遠位先端部1305は、第2の側面傾斜カメラ台1330Aを含む第2の側面ニッチ1330で構成され得る。第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、第2の側面カメラの構成要素の少なくとも1個を傾斜/高位置に配置する専用の傾斜構造で提供され得る。そのような、第2の側面傾斜カメラ台1330Aは専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラの第2の側面カメラ光学窓1332は、傾斜位置に配置され得て、また、第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1332および第2の側面カメラの第2の側面レンズアセンブリ1335もまた、傾斜位置に配置され得て、第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1332、第2の側面レンズアセンブリ1335、および第2の側面カメラの第2の側面センサ1334は、傾斜位置に配置され得て、さらに、第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1332、第2の側面レンズアセンブリ1335および第2の側面カメラの第2の側面センサ1334、および第2の側面硬性回路基板1338は、傾斜位置に配置され得て、これにより、物体を複数のレンズアセンブリで同時に見ることができる。したがって、第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、以下でさらに詳述するように、第2の側面レンズアセンブリ1335の視野方向に沿った直線上にある画像および前部レンズアセンブリ1345の視野方向に沿った直線上にある画像が非垂直であり得る位置に、第2の側面カメラの構成要素の少なくとも1個を配置できる。例えば、重なり視野は、第2の側面レンズアセンブリ1335によって取り込まれた視野および前部レンズアセンブリ1345によって取り込まれた視野によって形成され得る。第2の側面レンズアセンブリ1335および前部レンズアセンブリ1345は、作動距離で重なり視野を提供するように適合され得る。場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1335の傾斜はまた、前部レンズアセンブリを含む前部カメラと第1の側面レンズアセンブリを含む第1の側面カメラとの間の重なり視野を、前部カメラと第2の側面カメラとの間の重なり視野と整合させることを可能にし得て、第1の側面カメラの第1の側面レンズアセンブリの中心は、前部カメラの前部レンズアセンブリの中心から第1の距離に配置され、第2の側面カメラの第2の側面レンズアセンブリの中心は、前部カメラの前部レンズアセンブリの中心から第2の距離に配置され、第1の距離は第2の距離よりも短い。
【0152】
図13Bは、図13Aによる、傾斜した二次レンズアセンブリを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの遠位先端部の断面図を示す。図13Bは、硬性シャフト1310に接続された遠位先端部1305を示す。遠位先端部1305は、少なくとも1個の前部照明器モジュールからの光の放出を可能にするために、前部照明器光学窓1341を保持するように設計された遠位前端部1352を備える。開示された主題のいくつかの実施形態では、遠位先端部1305の直径は、10~20ミリメートルの範囲である。開示された主題の可能な実施形態では、遠位先端部1305の直径は、2.5~15ミリメートルの範囲である。
【0153】
可能な場合には、硬性シャフト1310の直径は、主題のいくつかの特定のパターンに従って異なるサイズで提供され得る。場合によっては、遠位先端部1305に接続された硬性シャフト1310の直径は、遠位先端部1305と比較して狭い直径であり、8ミリメートル~20ミリメートルの範囲であり得る。他のいくつかの場合では、硬性シャフト1310の直径は、2.5ミリメートル~14ミリメートルの範囲であり得る。直径という用語は、遠位先端部1305の断面直径および硬性シャフト1310の断面直径を指す。
【0154】
中空管として形成され得る遠位先端部1305は、前部レンズアセンブリ1345の中心が管形状の遠位先端部1305の中心と重なるように配置された前部レンズアセンブリ1345を備え得る。前部レンズアセンブリ1345は、前部レンズ光学窓1342に隣接して配置され得る。前部レンズアセンブリ1345は、前部レンズアセンブリ1345によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される前部センサ1344と結合され得る。
【0155】
遠位先端部1305はまた、第1の側面カメラ光学窓1322に隣接して配置され得る第1の側面レンズアセンブリ1325を含む第1の側面光学ギアを備える。第1の側面光学ギアはまた、第1の側面レンズアセンブリ1325によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される、第1の側面レンズアセンブリ1325と結合された第1の側面センサ1324を含み得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面カメラ光学窓1322から第1の側面センサ1324まで測定された長さは、遠位先端部1305の半径よりも長い。そのような実施形態では、第1の側面カメラの長さは、遠位先端部1305の半径よりも長い。
【0156】
開示された主題の可能な実施形態では、第1の側面レンズアセンブリ1325は、第1の視野方向1311が遠位先端部1305の長手方向軸Xに対して垂直に向けられるように配置され得る。第1の視野方向1311は、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心から第1の側面レンズアセンブリ1325の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される。したがって、第1の視野方向1311と長手方向軸Xとの間の角度を表す第1の側面角度βは、本質的に90度であり得る。場合によっては、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心と遠位前端部1352との間の距離は、約10~17ミリメートルであり得る。他のいくつかの場合では、第1の側面レンズアセンブリ1325の中心と遠位前端部1352との間の距離は、約4~15ミリメートルであり得る。
【0157】
遠位先端部1305は、第2の側面カメラ光学窓1332に隣接して配置できる第2の側面レンズアセンブリ1335を含む第1の側面光学ギアをさらに備える。第2の側面光学ギアはまた、第2の側面レンズアセンブリ1335によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される、第2の側面レンズアセンブリ1335と結合された第2の側面センサ1334を含み得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面カメラ光学窓1332から第2の側面センサ1334まで測定された長さは、遠位先端部1305の半径よりも長い。そのような実施形態では、第2の側面カメラの長さは、遠位先端部1305の半径よりも長い。
【0158】
遠位先端部1305は、第1の側面レンズアセンブリ1325および第2の側面レンズアセンブリ1335の位置の範囲にわたる直径で構成され得る。場合によっては、遠位先端部1305の直径は、第1の側面レンズアセンブリ1325を含む第1の側面カメラ(図示せず)の位置、および第2の側面レンズアセンブリ1335を含む第2の側面カメラ(図示せず)の位置の範囲にわたり得る。側面レンズの光学窓から側面レンズアセンブリを通って側面センサまで測定された長さにより、側面レンズアセンブリが背中合わせではなく交互に配置され得る。サイドカメラを交互に配置すると、カメラの視野方向が整合されなくなる。
【0159】
遠位先端部1305は、第2の側面傾斜カメラ台1330Aを含む第2の側面ニッチ1330をさらに備える。第2の側面傾斜カメラ台1330Aは、第2の側面レンズアセンブリ1335を傾斜位置に配置する専用の傾斜構造で提供され得て、これにより、物体を複数のレンズアセンブリで同時に取り込むことができる。第2の側面レンズアセンブリ1335は、第2の側面傾斜カメラ台1330Aの構造により、遠位先端部1305の長手方向軸Xに対して傾斜した第2の視野方向1312で配置され得る。したがって、第2の視野方向1312と長手方向軸Xとの間の角度を表す第2の側面角度αは、80度~90度の範囲内であり得る。第2の視野方向1312は、第2の側面レンズアセンブリ1335の中心から第1の側面レンズアセンブリ1325の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される。場合によっては、第2の視野方向1312と第1の視野方向1311との間の距離は、0~10ミリメートルの間である。
【0160】
場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1335の傾斜により、第2の側面レンズアセンブリ1335によって取り込まれた視野角と前部レンズアセンブリ1345によって取り込まれた視野角には、いくつかの重なり視野が含まれ得る。例えば、視野方向1312は、前部レンズアセンブリ1345によって取り込まれた物体が、各レンズアセンブリの作動距離に沿って第2の側面レンズアセンブリ1335によって同時に取り込まれ得るように傾斜され得る。そのような場合、第2の側面レンズアセンブリ1335を含む第2の側面カメラと、前部レンズアセンブリ1345を含む前部カメラは、重なり視野を含み得る。場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1335の傾斜はまた、前部レンズアセンブリ1345を含む前部カメラと第1の側面レンズアセンブリ1325を含む第1の側面カメラとの間の重なり視野を、前部レンズアセンブリ1345と第2の側面レンズアセンブリ1335との間の重なり視野と整合させることを可能にし得て、第1の側面レンズアセンブリ1325は、前部レンズアセンブリ1345から第1の距離に配置され、第2の側面レンズアセンブリ1335は、前部レンズアセンブリ1345から第2の距離に配置され、第1の距離は第2の距離よりも短い。
【0161】
図14Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、傾斜した第1のレンズアセンブリを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの断面図を示す。図14Aは、硬性シャフト1410に接続されるように設計されたマルチカメラ医用撮像デバイス1400の遠位先端部1405を示す。遠位先端部1405は、第1の側面カメラ光学窓1422の方向を指す第1の側面レンズアセンブリ1425を収容するように設計された第1の側面ニッチまたは第1の側面の浅い溝1420を備える。第1の側面ニッチ1420は、遠位先端部1405の長手方向軸Xに沿って一次モジュール式撮像ユニットの側面、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の一次モジュール式撮像ユニット1220に側面に配置される。第1の側面ニッチ1420は、第1の側面傾斜カメラ台1420Aを含み得る。第1の側面カメラ傾斜台1420Aは、第1の側面カメラ光学窓1422を傾斜/高位置に配置し、これにより、1個の物体を複数のレンズアセンブリによって同時に取り込むことを可能にする専用の構造で提供され得る。第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、第1の側面角度γで傾斜させることができ、第1の側面角度γは、遠位先端部1405の長手方向軸Xと第1の視野方向1411Aとの間で測定される。第1の視野方向1411Aは、第1の側面レンズアセンブリ1425の中心から第1の側面レンズアセンブリ1425の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義され得る。場合によっては、第1の側面角度γは、第1の視野方向1411Aと長手方向軸Xとの間の角度を表し、80度~90度の範囲内であり得る。
【0162】
遠位先端部1405はまた、第1の側面レンズアセンブリ1425によって取り込まれた光を電流の形で電気信号に変換するように構成される第1の側面センサ1424をさらに備え得る。場合によっては、第1の側面センサ1424は、電気信号を受信するように設計された外部電子デバイス(図示せず)に電気信号を伝達するために、第1の側面硬性回路基板1428に接続され得る。第1の側面硬性回路基板1428は、第1の側面レンズアセンブリ1425および第1の側面センサ1424に関連する第1の側面光学ギアと通信するように構成され得る。
【0163】
第1の側面ニッチ1420は、第1の側面照明器光学窓1421Aおよび第1の側面照明器光学窓1421Bを収容するようにさらに設計される。いくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓1421Aおよび1421Bは、第1の側面照明器を液体、ガス、ならびに患者のデブリおよび組織から隔離するために、ガラスまたはプラスチックなどの透明な層を含み得る。他のいくつかの実施形態では、第1の側面照明器光学窓1421Aおよび1421Bは、1個の光学窓または複数の光学窓を含み得る。第1の側面照明器光学窓1421Aおよび1421Bは、それぞれ、第1の側面照明モジュール1426Aおよび1426Bによって放出された光の放出を可能にする。
【0164】
遠位先端部1405は、照明モジュール1426Aおよび1426Bを支持するように構成される第1の側面照明器電子回路基板1451をさらに備える。場合によっては、第1の側面照明器光学窓1421Aは、第1の側面カメラ光学窓1422の一方の側面に配置され得て、第1の側面照明器光学窓1421Bは、第1の側面カメラ光学窓1422の他方の側面に配置され得る。一実施形態では、第1の側面カメラ光学窓1422の中心は、第1の側面照明器光学窓1421Aおよび1421Bから等距離で、第1の側面ニッチ1420の中心に配置される。別の実施形態では、第1の側面カメラ光学窓1422の中心は、第1の側面照明器光学窓1421Aと第1の側面カメラ光学窓1422の中心との間の距離が、第1の側面照明器光学窓1421Bと第1の側面カメラ光学窓1422の中心との間の距離と異なり得るように、第1の側面ニッチ1420内に配置される。そのような場合、第1の側面照明器光学窓1421Aおよび1421Bは、第1の側面ニッチ1420の同じ平面上に、および長手方向軸Xに平行に配置され、第1の側面カメラ光学窓1422は、第1の側面ニッチ1420平面に対して傾斜して配置され得る。
【0165】
第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、第1の側面カメラの構成要素の少なくとも1個を傾斜位置に配置する専用の傾斜/高位置構造で提供され得る。そのような、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは専用の傾斜構造内に配置されるので、第1の側面カメラ光学窓1422は、傾斜位置に配置され得て、また、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第1の側面カメラ光学窓1422および第1の側面カメラの第1の側面レンズアセンブリ1425もまた、傾斜位置に配置され得て、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第1の側面カメラ光学窓1422、第1の側面レンズアセンブリ1425、および第1の側面カメラの第1の側面センサ1424は、傾斜位置に配置され得て、さらに、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第1の側面カメラ光学窓1422、第1の側面レンズアセンブリ1425および第1の側面カメラの第1の側面センサ1424、および第1の側面硬性回路基板1428は、傾斜位置に配置され得る。したがって、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、以下でさらに詳述するように、第1の側面レンズアセンブリ1425の視野方向に沿った直線上にある画像および前部レンズアセンブリ1445の視野方向に沿った直線上にある画像が非垂直であり得る位置に、第1の側面カメラの構成要素の少なくとも1個を配置できる。例えば、重なり視野は、第1の側面レンズアセンブリ1425によって取り込まれた視野および前部レンズアセンブリ1445によって取り込まれた視野によって形成され得る。第1の側面レンズアセンブリ1425および前部レンズアセンブリ1445は、作動距離で重なり視野を提供するように適合され得る。場合によっては、第1の側面レンズアセンブリ1425の傾斜はまた、前部レンズアセンブリ1445によって取り込まれた視野と第1の側面レンズアセンブリ1425によって取り込まれた視野との間の重なり視野を、前部レンズアセンブリ1445によって取り込まれた視野と第2の側面レンズアセンブリ1435によって取り込まれた視野との間の重なり視野と整合させることを可能にし得て、第1の側面レンズアセンブリ1425は、前部レンズアセンブリ1445から第1の距離に配置され、第2の側面レンズアセンブリ1435は、前部レンズアセンブリ1445から第2の距離に配置され、第1の距離は第2の距離よりも短い。
【0166】
遠位先端部1405は、第1の側面カメラの動作に必要ないくつかの光学ギア構成要素と通信するように構成される第1の側面硬性回路基板1428をさらに備える。例えば、第1の側面レンズアセンブリ1425および第1の側面センサ1424の動作に、第1の側面カメラの構成要素が必要な場合がある。そのような例示的な場合では、第1の側面硬性回路基板1428は、第1の側面センサ1424の動作に必要な電力を伝達し得る。第1の側面センサ1424は、第1の側面レンズアセンブリ1425によって取り込まれた光を電流の形の電気信号に変換するように構成できる。そのような場合、第1の側面センサ1424は、そのような電気信号を受信するように設計された外部電子ユニット(図示せず)に電気信号を伝達するために、第1の側面硬性回路基板1428に接続され得る。第1の側面硬性回路基板1428はまた、第1の側面センサ1424と第1の側面レンズアセンブリ1425との間の通信を、第1の側面長手方向回路基板に、および/または第1の側面長手方向回路基板から実施することができ得る。実施される通信は、第1の側面センサ1424、第1の側面レンズアセンブリ1425、第1の側面照明モジュール1426Aおよび1426B、および第1の側面照明器電子回路基板1451、例えば、第1の側面光学ギアの動作に必要な電気信号、第1の側面光学ギアの動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、第1の側面折り畳み式回路基板を介して第1の側面光学ギアに伝達され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面照明モジュール1426Aおよび1426Bの数および位置は、例えば、2個未満の第1の側面照明モジュールまたはそれ以上の第1の側面照明モジュールで変化し得て、第1の側面照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0167】
遠位先端部1405は、第2の側面カメラ光学窓1432の方向を指す第2の視野方向1411Bを含む第2の側面レンズアセンブリ1435をさらに備える。第2の側面レンズアセンブリ1435は、二次モジュール式撮像ユニット、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の二次モジュール式撮像ユニット1240に配置できる。遠位先端部1405はまた、第2の側面ニッチ1430を備え、その中に第2の側面カメラ光学窓1432を保持、固定および密封するように適合される。第2の視野方向1411Bは、第2の側面レンズアセンブリ1435の中心から第2の側面レンズアセンブリ1435の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される。第2の側面レンズアセンブリ1435は、遠位先端部1405の長手方向軸Xと第2の視野方向1411Bとの間で測定される第2の側面角度εが本質的に90度であり得るように前方に向けることができる。二次モジュール式撮像ユニットの側面に配置された第2の側面ニッチ1430は、遠位先端部1405の長手方向軸Xに平行に延在する。第2の側面ニッチ1430はまた、その中に第2の側面面照明器光学窓1431Aおよび第2の側面照明器光学窓1431Bを収容、固定、密封するように適合させることができる。第2の側面照明器光学窓1431Aおよび1431Bは、第2の側面カメラの動作に必要な光を放出するように設計される。
【0168】
場合によっては、第2の側面照明器光学窓1431Aは、第2の側面カメラ光学窓1432のある側面に配置され得て、第2の側面照明器光学窓1431Bは、第2の側面カメラ光学窓1432の別の側面に配置され得る。一実施形態では、第2の側面カメラ光学窓1432の中心は、第2の側面照明器光学窓1431Aおよび1431Bから等距離で、第2の側面ニッチ1430の中心に配置される。別の実施形態では、第2の側面カメラ光学窓1432の中心は、第2の側面照明器光学窓1431Aと第2の側面カメラ光学窓1432の中心との間の距離が、第2の側面照明器光学窓1431Bと第2の側面カメラ光学窓1432の中心との間の距離と異なり得るように、第2の側面ニッチ1430内に配置される。そのような場合、第2の側面照明器光学窓1431Aおよび1431Bならびに第2の側面カメラ光学窓1432は、第2の側面ニッチ1430の同じ平面上に、遠位先端部1405の長手方向軸Xに平行に配置される。
【0169】
遠位先端部1405は、場合によっては、第2の側面カメラ内に存在し得る、第2の側面レンズアセンブリ1435の動作に必要ないくつかの光学ギア構成要素と通信するように構成される第2の側面硬性回路基板1438をさらに備える。例えば、第2の側面レンズアセンブリ1435および第2の側面センサ1434を含む第2の側面カメラの動作に光学ギア構成要素が必要な場合がある。そのような例示的な場合では、第2の側面硬性回路基板1438は、第2の側面センサ1434の動作に必要な電力を伝達し得る。第2の側面センサ1434は、第2の側面レンズアセンブリ1435によって取り込まれた光を電流の形の電気信号に変換するように構成できる。そのような場合、第2の側面センサ1434は、そのような電気信号を受信するように設計された外部電子ユニット(図示せず)に電気信号を伝達するために、第2の側面硬性回路基板1438に接続され得る。第2の側面硬性回路基板1438はまた、第2の側面センサ1434と第2の側面レンズアセンブリ1435との間の通信を、第2の側面長手方向回路基板に、および/または第2の側面長手方向回路基板から伝達させることができ得る。伝達される通信は、第2の側面センサ1434、第2の側面レンズアセンブリ1435、第1の側面照明モジュール1436Aおよび1436B、および第2の側面照明器電子回路基板1471、例えば、第1の側面光学ギアの動作に必要なデジタル信号および/または電気信号、第2の側面光学ギアの動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、第2の側面折り畳み式回路基板を介して第2の側面光学ギアに伝達され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面照明器モジュール1436Aおよび1436Bの数および位置は、例えば、2個未満の第1の側面照明モジュールまたはそれ以上の第1の側面照明モジュールで変化し得て、第2の側面照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0170】
遠位先端部1405は、前部レンズ光学窓1442の方向を指す前部レンズアセンブリ1445をさらに備える。前部レンズアセンブリ1445は、前部モジュール式撮像ユニット、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の前部モジュール式撮像ユニット1260に配置できる。前部光学ギアはまた、前部レンズアセンブリ1445によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される、前部レンズアセンブリ1445と結合された前部センサ1444を含み得る。遠位先端部1405はまた、前部照明器電子回路基板1447上に配置された少なくとも1個の前部照明モジュール1446を備える。前部照明器電子回路基板1447は、前部照明モジュール1446が少なくとも1個の前部照明器光学窓1441に隣接して配置されるように、遠位先端部1405内に配置される。開示された主題のいくつかの実施形態では、前部照明モジュール1446の数および位置は、例えば、2個以上の前部照明モジュールで変化し得て、前部照明モジュールは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。場合によっては、上記LEDは同じ光スペクトルで発光し得る。場合によっては、上記LEDは異なる光スペクトルで発光し得る。
【0171】
前部回路基板は、前部硬性回路基板1449および前部長手方向回路基板部(図示せず)を含む。前部硬性回路基板1449は、前部レンズアセンブリ1445および前部センサ1444などの光学ギア構成要素を支持および固定するように構成することができる。そのような例示的な場合では、前部硬性回路基板1449は、前部センサ1444の動作に必要な電力を伝達し得る。前部センサ1444は、前部レンズアセンブリ1445によって取り込まれた光を電流の形の電気信号に変換するように構成できる。そのような場合、前部センサ1444は、そのような電気信号を受信するように設計された外部電子ユニット(図示せず)に電気信号を伝達するために、前部硬性回路基板1449に接続され得る。前部硬性回路基板1449はまた、前部センサ1444と前部レンズアセンブリ1445との間の通信を、前部長手方向回路基板に、および/または前部長手方向回路基板から実施することができ得る。実施される通信は、前部センサ1444、前部レンズアセンブリ1445、前部照明モジュール1446、および前部照明器電子回路基板1447、例えば、前部光学ギアの動作に必要なデジタルビデオ信号、電気信号、前部光学ギアの動作などの結果としてのデジタル化されたデータなどであり得る。場合によっては、電力はまた、前部折り畳み式回路基板を介し前部光学ギアに伝達され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端部1405は、図14Bに示すように、第1の側面傾斜カメラ台1420Aを含む第1の側面ニッチ1420および第2の側面傾斜カメラ台1430Aを含む第2の側面ニッチ1430´を備える。
【0172】
図14Bは、開示された主題の例示的な実施形態による1435´、傾斜した第1のレンズアセンブリ1425および傾斜した第2の側面レンズアセンブリを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの断面図を示す。したがって、第1の側面カメラ光学窓1422および第2の側面カメラ光学窓1432´は、遠位先端部1405の長手方向軸Xに対して相対的に傾斜/高位置の角度に配置され得て、これにより、1個の物体を複数のレンズアセンブリで同時に取り込むことができる。
【0173】
第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、第1の側面角度γで傾斜させることができ、第1の側面角度γは、遠位先端部の長手方向軸Xと第1の側面カメラの視野方向1411Aとの間で測定される。第1の視野方向1411Aは、第1の側面レンズアセンブリ1425の中心から第1の側面レンズアセンブリ1425の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義され得る。場合によっては、第1の側面角度γは、第1の視野方向1425と長手方向軸Xとの間の角度を表し、80度~90度の範囲内であり得る。第2の側面傾斜カメラ台1430Aは、第2の側面角度εで傾斜させることができ、第2の側面角度εは、遠位先端部の長手方向軸Xと第2の側面カメラの視野方向1411B´との間で測定される。第2の視野方向1411B´は、第2の側面レンズアセンブリ1435´の中心から第2の側面レンズアセンブリ1435´の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義され得る。場合によっては、第2の側面角度εは、第2の視野方向1411B´と長手方向軸Xとの間の角度を表し、80度~90度の範囲内であり得る。
【0174】
場合によっては、第1の側面レンズアセンブリ1425の傾斜はまた、前部カメラと第1の側面カメラとの間の重なり視野を、前部カメラと傾斜した第2の側面レンズアセンブリ1435´との間の重なり視野と整合させることができ得て、2つの重なり視野の間のそのような整合は、3個のカメラの作動距離に沿ったパノラマ視野を提供し得る。このように、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、第1の側面角度γで傾斜/高くなり、第2の側面傾斜カメラ台1430Aは、第2の側面角度εで傾斜/高くなり、第1の側面角度γは、第2の側面角度εよりも小さい。開示された主題のいくつかの可能な実施形態では、第2の側面傾斜カメラ台1430Aは、長手方向軸Xに対して相対的に約0.5度~10度、約0.5度~4.5度、約1.5度~3.5度、約2.0度~3.0度の角度で傾斜/高くさせ得る。開示された主題のいくつかの可能な実施形態では、第1の側面傾斜カメラ台1420Aは、長手方向軸Xに対して相対的に約0.5度~10度、約0.5度~4.5度、約1.5度~3.5度、約2.0度~3.0度の角度で傾斜/高くさせ得る。
【0175】
開示された主題の他の実施形態では、遠位先端部1405は、傾斜位置(図示せず)で前部レンズアセンブリ1445を収容するように設計され得る。そのような実施形態では、前部レンズ光学窓1442は、前部レンズアセンブリ1445の視野方向が遠位先端部1405の長手方向軸Xに平行になり得ないように傾けられ得る。前部レンズアセンブリ1445の正面の視野方向は、前部レンズアセンブリ1445の中心から前部レンズアセンブリ1445の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義され得る。前部レンズアセンブリ1445が傾斜している場合、視野方向1411Aおよび視野方向1411Bは、長手方向軸Xに本質的に平行である。前部レンズアセンブリ1445が傾斜している場合、第1の側面レンズアセンブリ1425の視野方向1411Aは、長手方向軸Xに本質的に平行であり、第2の側面レンズアセンブリ1435の視野方向1411Bおよび長手方向軸Xは、80度~90度の範囲にある。前部レンズアセンブリ1445が傾斜している場合、第1の側面レンズアセンブリ1425の視野方向1411Aは、長手方向軸Xに対して80度~90度の範囲にあり得て、第2の側面レンズアセンブリ1435の視野方向1411Bおよび長手方向軸Xは、長手方向軸Xに本質的に平行である。
【0176】
図15Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、遠位先端部の二次モジュール式撮像ユニットを示す。図15Aは、一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)および前部モジュール式撮像ユニット(図示せず)と連動および接続して遠位先端部(図示せず)、例えば、図12を参照して説明したように、遠位先端部1210の一次モジュール式撮像ユニット1220、前部モジュール式撮像ユニット1260および二次モジュール式撮像ユニット1240を形成するように適合された二次モジュール式撮像ユニット1500を示す。二次モジュール式撮像ユニット1500は、第2の側面レンズアセンブリ1532によって取り込まれた光を受信し、その光を電流の形で電気信号に変換するように構成される、第2の側面センサ1531と結合された第2の側面レンズアセンブリ1532を有する。二次モジュール式撮像ユニット1500は、場合によっては、カメラ内に存在し得る、第2の側面レンズアセンブリ1532の動作に必要ないくつかの光学ギア構成要素と通信するように構成される第2の側面硬性回路基板1541をさらに有する。場合によっては、第2の側面硬性回路基板1541は、第2の側面硬性回路基板1541から硬性シャフト(図示せず)まで延在する第2の側面長手方向回路基板部1542に接続できる。
【0177】
二次モジュール式撮像ユニット1500は、二次モジュール式撮像ユニット1500の長手方向軸Xに沿って二次モジュール式撮像ユニット1500の側面に配置され、第2の側面カメラ光学窓1522を収容し、第2の側面レンズアセンブリ1532および第2の側面センサ1531によって取り込まれた領域を照明するための第2の側面照明器光学窓1524Aおよび1524Bからの光の放出を可能にするように設計された第2の側面ニッチ1505を有し得る。第2の側面ニッチ1505は、第2の側面カメラの少なくとも1個の構成要素を予め設計した角度で傾斜/高くするように設計された第2の側面傾斜カメラ台1520Aをさらに含み得る。第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、第2の側面レンズアセンブリ1532を傾斜した型で収容するように設計でき、第2の側面レンズアセンブリ1532の視野方向1550は、二次モジュール式撮像ユニット1500の長手方向軸Xに対して側面角度αを形成する。長手方向軸Xは、遠位先端部(図示せず)に平行に延在する軸として定義される。第2の側面レンズアセンブリ1532の視野方向1550は、第2の側面レンズアセンブリ1532の中心から第2の側面レンズアセンブリ1532の焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される。場合によっては、側面角度αは、45度~90度の範囲、75度~90度の範囲、85度~90度の範囲であり得る。そのような場合、長手方向軸Xは、遠位先端部(図示せず)の前部モジュール式撮像ユニット(図示せず)の前部レンズアセンブリの視野方向と平行に延在する。したがって、側面角度αは、第2の側面レンズアセンブリ1532の視野方向および前部レンズアセンブリ(図示せず)の視野方向によって形成される。
【0178】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、第2の側面レンズアセンブリ1532を傾斜した型で収容し、それによって、第2の側面レンズアセンブリ1532と前部レンズアセンブリとの間の重なり視野を形成することを可能にするように設計される。形成された重なり視野により、前部カメラと第2の側面サイドカメラから同時に1個の物体を取り込むことができる。したがって、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、複数のカメラによって取り込まれた視野から1個の連続したパノラマ視野を生成することを可能にし得る。場合によっては、前部レンズアセンブリはまた、別の側面レンズアセンブリ、例えば、遠位先端部(図示せず)の一次モジュール式撮像ユニット(図示せず)の第1の側面レンズアセンブリ(図示せず)と重なり視野を形成し得る。そのような場合、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、3個のレンズアセンブリから1個の連続したパノラマ視野を形成する実現手段となり得る。
【0179】
場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1532が前部カメラ内に存在する。そのような、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラの第2の側面カメラ光学窓1522は、傾斜位置に配置され得て、また、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1522および第2の側面カメラの第2の側面レンズアセンブリ1532もまた、傾斜位置に配置され得て、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1522、第2の側面レンズアセンブリ1532、および第2の側面カメラの第2の側面センサ1531は、傾斜位置に配置され得て、さらに、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、専用の傾斜構造内に配置されるので、第2の側面カメラ光学窓1522、第2の側面レンズアセンブリ1532および第2の側面カメラの第2の側面センサ1531は、第2の側面硬性回路基板1541とともに、傾斜位置に配置され得る。したがって、第2の側面傾斜カメラ台1520Aは、第2の側面レンズアセンブリ1532の視野方向に沿った直線上にある画像および前部レンズアセンブリ(図示せず)の視野方向に沿った直線上にある画像が非垂直であり得る位置に、第2の側面カメラの構成要素の少なくとも1個を配置できる。例えば、重なり視野は、第2の側面レンズアセンブリ1532によって取り込まれた視野および前部レンズアセンブリ(図示せず)によって取り込まれた視野によって形成され得る。第2の側面レンズアセンブリ1532および前部レンズアセンブリは、作動距離で重なり視野を提供するように適合され得る。場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1532の傾斜はまた、前部カメラと第2の側面カメラとの間の重なり視野を、前部カメラと第1の側面カメラとの間の重なり視野と整合させることを可能にし得て、第1の側面カメラは、前部カメラから第1の距離に配置され、第2の側面カメラは、前部カメラから第2の距離に配置され、第1の距離は第2の距離よりも短い。
【0180】
二次モジュール式撮像ユニット1500は、第2の側面照明器電子基板1535内に存在する第2の側面照明モジュール1534Aおよび1534Bをさらに有する。第2の側面照明器電子基板1535は、第2の側面照明モジュール1534Aおよび1534Bがそれぞれ、第2の側面照明器光学窓1524Aおよび1524Bに隣接するように、二次モジュール式撮像ユニット1500内に配置される。場合によっては、第2の側面照明器モジュール1534Aおよび1534Bの数および位置は、例えば、2個未満の第1の側面照明モジュールまたはそれ以上の第1の側面照明モジュールで変化し得て、第2の側面照明モジュール1534Aおよび1534Bのそれぞれは、1個、2個、3個、4個またはそれ以上のLEDを保持し得る。第2の側面照明モジュール1534Aおよび1534Bは、第2の側面カメラが第2の側面視野角から/第2の側面視野角内で光を受信することを可能にするために、第2の側面照明器光学窓1524Aおよび1524Bを通して、同じ光スペクトルまたは異なる光スペクトルで光を放出するように構成される。
【0181】
図15Bは、図15Aによる、遠位先端部の二次モジュール式撮像ユニットの概略断面側面図を示す。図15Bは、遠位先端部(図示せず)に接続されるように適合された二次モジュール式撮像ユニット1500を示す。二次モジュール式撮像ユニット1500は、近位端部1506および遠位端部1507を有するU字型の設計を有し、二次モジュール式撮像ユニット1500は、二次モジュール式撮像ユニット1500の長手方向軸Xに沿って二次モジュール式撮像ユニット1500の側面に配置された第2の側面ニッチ1505を有する。第2の側面ニッチ1505は、ニッチの深さ、ニッチの深さABおよびニッチの深さAB´をそれぞれ特徴とするニッチ側壁1521とニッチ側壁1523との間に延在する。開示された主題のいくつかの実施形態では、ニッチの深さABおよびニッチの深さAB´は、軸Xbによって表される第2の側面ニッチ1505の底部、および軸Xsによって表される第2の側面ニッチ1505の外縁部に対する相対的な深さであり得る。典型的には、第2の側面ニッチ1505の外縁部はまた、二次モジュール式撮像ユニット1500の二次外部表面、例えば、図12を参照して説明するように、遠位先端部1210の二次モジュール式撮像ユニット1240の二次外部表面1243Aであり得る。いくつかの実施形態では、第2の側面ニッチ1505は、第2の側面ニッチ1505の全長にわたって均一な深さを含み得る。そのような場合、深さABおよび深さAB´は同じになり得る。いくつかの例示的な場合では、第2の側面ニッチ1505の均一な深さは、0.01~1.00ミリメートルの範囲であり得る。さらなる例示的な場合では、第2の側面ニッチ1505の均一な深さは、本質的に0.05~1.00ミリメートルの範囲内であり得、さらに別の実施形態では、0.1~0.8ミリメートルの範囲であり得る。他の場合では、深さABおよび深さAB´は異なる値を含み得て、そのようなニッチの深さABは、0.01~1.00ミリメートルの範囲であり得る。開示された主題のいくつかの可能な場合では、ニッチの深さABは、0.05~1.00ミリメートルの範囲であり得て、さらに別の実施形態では、0.1から0.8ミリメートルの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、ニッチの深さAB´は、0.01~1.00ミリメートルの範囲であり得る。開示された主題のいくつかの可能な場合では、ニッチの深さAB´は、0.05~1.00ミリメートルの範囲であり得て、さらに別の実施形態では、0.1~0.8ミリメートルの範囲であり得る。
【0182】
第2の側面ニッチ1505は、近位端部/前端部ACおよび遠位端部/後端部AC´を含む第2の側面傾斜カメラ台1520Aを含み得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、近位端部ACは、第2の側面ニッチ1505の外縁部軸Xsに対して相対的に0.00~0.1ミリメートルの範囲の深さ、0.00~0.01ミリメートルの範囲の深さを含む。開示された主題のいくつかの可能な実施形態では、遠位端部AC´は、約0.5度~10度、約0.5度~4.5度、約1.5度~3.5度、約2.0度~3.0度の角度δで、第2の側面ニッチ1505の底部軸Xbに対して相対的に傾斜/高くさせ得る。
【0183】
示されるように、視野方向1550は、第2の側面傾斜カメラ台1520Aに対して垂直に延在する。前述のように、視野方向1550は、第2の側面光学ギア(図示せず)の第2の側面カメラ(図示せず)から、第2の側面傾斜カメラ台1520Aに収容された第2の側面カメラ光学窓(図示せず)の中心を通って延在する仮想線である。場合によっては、視野方向1550は、第2の側面視野角を2個の等しい部分に分離する、第2の側面カメラ(図示せず)によって取り込み/受信/観察された第2の側面視野角を通って延在する線としてさらに定義される。場合によっては、視野方向1550は、第2の側面ニッチ1505の底部軸Xbから二次モジュール式撮像ユニット1500の近位端部1506に向かって角度δで傾斜/高くさせ得る。したがって、視野方向1550の傾斜ひいては第2の側面カメラによって提供される第2の側面視野角は、第2の側面傾斜カメラ台1520Aの傾斜によってもたらされることが強調される。
【0184】
場合によっては、第2の側面傾斜カメラ台1520Aの角度δはまた、前部カメラ(図示せず)と第2の側面カメラとの間の2つの重なり視野を、前部カメラと第1の側面カメラ(図示せず)との間の重なり視野と整合することを可能にし得て、重なり視野は、パノラマ視野を提供し得る。いくつかの実施形態では、第1の側面カメラは、前部カメラから第1の距離に配置され、第2の側面カメラは、前部カメラから第2の距離に配置され、第1の距離は第2の距離よりも短い。パノラマ視野に影響を与えるもう1つの要素は、前部カメラ、第1の側面カメラ、第2の側面カメラなどの各カメラの視野角である。そのような第2の側面カメラを角度δに傾ける/上げると、前部カメラFOVと第1の側面カメラFOVとの間の第1の重なり点が、前部カメラFOVと第2の側面カメラとの間の第2の重なり点と等しくなるか、またはほぼ等しくなる可能性がある。また、前部カメラと各側面カメラの視野角が小さいほど、重なり点が長くなる可能性がある。様々なFOVでのパノラマ視野を図16A図16Cに示す。
【0185】
図16Aは、開示された主題の例示的な実施形態による、前部カメラおよび2個の側面カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示し、前部カメラおよび2個の側面カメラのそれぞれは、約90度~約100度、約95度の視野角を作り出すレンズアセンブリを含む。図16Aは、レンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラの観察可能な水平視野角を表し、仮想線1625Aと仮想線1635Aの間にまたがる前方視野角(FOV)1611Aを特徴とするレンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイス1600Aを示す。レンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラはまた、レンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラの中心から前部カメラのレンズアセンブリ1610Aの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向1660Aを特徴とする。
【0186】
マルチカメラ医用撮像デバイス1600Aはまた、レンズアセンブリ1615Aを含む第1の側面カメラを備え、第1のレンズアセンブリ1615Aの中心とマルチカメラ医用撮像デバイス1600Aの前端部との間の距離AAは、約10~17ミリメートルであり得る。他のいくつかの場合では、第1の側面レンズアセンブリ1615Aの中心と前端部との間の距離AAは、約4~15ミリメートルであり得る。レンズアセンブリ1615Aを含む第1のカメラはまた、前部レンズアセンブリ1615Aによって取り込まれ、仮想線1620Aと仮想線1627Aとの間にまたがる観察可能な水平視野角を表す第1の側面視野角(FOV)1616Aを特徴とする。第1の側面視野角1616Aは、第1の側面視野角1616Aと前方視野角1611Aの両方の視野角が、重なり視野1628Aとして定義された視野角を共有する場合、両方の視野角が重なり視野であるような、本質的に90度~100度、本質的に95度の開口部角度を特徴とすることができる。したがって、重なり視野1628Aで見られる物体は、第1のレンズアセンブリ1615Aを含む第1の側面カメラおよび前部レンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1628Aは、第1の重なり点1673が、前方視野角1611Aが第1の側面視野角1616Aと交差する第1の重なり距離1655Aを定義することを特徴とし得る。場合によっては、第1の重なり点1673は、前方視野角1611Aの境界を表す仮想線1625Aが、第1の側面視野角1616Aの境界を表す仮想線1620Aと交差する第1の重なり距離1655Aを定義する。第1の側面カメラは、第1のレンズアセンブリ1615Aの中心から第1のレンズアセンブリ1615Aの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とする第1のレンズアセンブリ1615Aを含み、第1の側面カメラの視野方向は、典型的には、前部カメラの視野方向1660Aに垂直である。
【0187】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面視野角1616Aの本質的に90度~100度、本質的に95度の開口部角度、および前方視野角1611Aの約90度~100度、約95度の開口部角度により、仮想線1650Aから78~90ミリメートルの範囲の第1の重なり距離1655Aを定義する第1の重なり点1673が決定され得て、仮想線1650Aは、前部カメラの前部レンズアセンブリ1610Aの前部レンズ光学窓に接しており、典型的には、視野方向1660Aに垂直である。
【0188】
マルチカメラ医用撮像デバイス1600Aはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Aを含む第2のカメラを備え、第2の側面レンズアセンブリ1619Aは、第2の側面傾斜カメラ台(図示せず)、例えば、図13A図13Bを参照して説明したように、遠位先端部1305の第2の側面ニッチ1330の第2の側面傾斜カメラ台1330A内に配置される。場合によっては、第2の側面カメラ1619Aの中心と第1の側面カメラ1615Aの中心との間の距離は、0~10ミリメートルの間である。第2の側面レンズアセンブリ1619Aを含む第2の側面カメラはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Aの観察可能な水平視野角を表し、仮想線1640Aと仮想線1643Aとの間にまたがる第2の側面視野角(FOV)1621Aを特徴とする。第2の側面視野角1621Aは、第2の側面視野角1621Aと前方視野角1611Aの両方の視野角が、重なり視野1638Aとして定義された視野角を共有する場合、両方の視野角が重なり視野であるような、90度~100度、本質的に95度の開口部角度を特徴とすることができる。したがって、重なり視野1638Aで見られる物体は、前部レンズアセンブリ1610Aを含む前部カメラおよび第2の側面レンズアセンブリ1619Aを含む第2の側面カメラによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1638Aは、第2の重なり点1671が、前方視野角1611Aが第2の側面視野角1621Aと交差する第2の重なり距離を定義することを特徴とし得る。場合によっては、第2の重なり点1671は、前方視野角1611Aの境界を表す仮想線1635Aが、第2の側面視野角1621Aの境界を表す仮想線1640Aと交差する第2の重なり距離を定義する。第2の側面カメラの第2の側面レンズアセンブリ1619Aは、第2の側面カメラ1619Aの中心から第2の側面レンズアセンブリ1619Aの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とし、第2の側面レンズアセンブリ1619Aの視野方向は、典型的には、視野方向1660Aを含む第2の側面カメラの傾斜位置により、前方視野方向1660Aに対して非垂直である。第2の側面傾斜カメラ台内の1619A。
【0189】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面視野角1621Aの本質的に90度~100度、本質的に95度の開口部角度、および前方視野角1611Aの約90度~100度、約95度の開口部角度により、仮想線1650Aから78~85ミリメートルの範囲の第2の重なり距離1653Aを定義する第2の重なり点1675が決定され得る。
【0190】
したがって、いくつかの実施形態では、前方視野角1611A、第1の側面視野角1616A、および第2の側面視野角1621Aは、約90度~100度、約95度であり、第2の側面レンズアセンブリ1619Aの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Aの中心との間の距離は、0ミリメートルではなく、第2の側面カメラは、第2の側面傾斜カメラ台内に配置され、サラウンド視野は、約80~90ミリメートルの第1の重なり距離1655Aおよび約78~85ミリメートルの第2の重なり距離1653Aで提供され得る。
【0191】
図16Bは、開示された主題の例示的な実施形態による、88度~98度の開口部角度を特徴とする視野角を含む前部レンズアセンブリを含む前部カメラ、およびそれぞれが、約90~110度、約104度の開口部角度を特徴とする視野角を含む側面レンズアセンブリを含む2個の側面カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示す。図16Bは、前部レンズアセンブリ1610Bによって取り込まれ、仮想線1625Bと仮想線1635Bとの間にまたがる観察可能な水平視野角を表す前方視野角1611Bを特徴とする前部レンズアセンブリ1610Bを含む前部カメラを備えるマルチカメラ医用撮像デバイス1600Bを示す。前部レンズアセンブリ1610Bは、本質的に88度~98度の開口部角度を特徴とすることができる。場合によっては、前部レンズアセンブリ1610Bは、本質的に90度の開口部角度を特徴とすることができる。場合によっては、前部レンズアセンブリ1610Bは、本質的に95度の開口部角度を特徴とすることができる。前部レンズアセンブリ1610Bはまた、前部レンズアセンブリ1610Bの中心から前部レンズアセンブリ1610Bの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向1660Bを特徴とし、典型的には、視野方向1660Bは、マルチカメラ医用撮像デバイス1600Bの長手方向軸(図示せず)に平行である。
【0192】
マルチカメラ医用撮像デバイス1600Bはまた、第1の側面レンズアセンブリ1615Bを含む第1の側面カメラを備え、第1の側面レンズアセンブリ1615Bの中心とマルチカメラ医用撮像デバイス1600Bの前端部との間の距離AA´は、約10~17ミリメートルであり得る。他のいくつかの場合では、第1の側面レンズアセンブリ1615Bを含む第1の側面カメラの中心と前端部との間の距離AA´は、約4~15ミリメートルであり得る。第1のレンズアセンブリ1615Bを含む第1の側面カメラはまた、前部レンズアセンブリ1615Bによって取り込まれ、仮想線1627Bと仮想線1620Bとの間にまたがる観察可能な水平視野角を表す第1の側面視野角1616Bを特徴とする。第1の側面視野角1616Bは、両方の視野角が、重なり視野1628Bとして定義された視野角を共有する場合、第1の側面視野角1616Bが重なり視野であるような、本質的に100度~110度、本質的に104度の開口部角度を特徴とすることができる。したがって、重なり視野1628Bで見られる物体は、第1の側面レンズアセンブリ1615Bを含む第1の側面カメラおよび前部側面レンズアセンブリ1610Bを含む前部カメラによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1628Bは、第1の重なり点1677が、前方視野角1611Bが第1の側面視野角1616Bと交差する第1の重なり距離1655Bを定義することを特徴とし得る。場合によっては、第1の重なり点1677は、前方視野角1611Bの境界を表す仮想線1625Bが、第1の側面視野角1616Bの境界を表す仮想線1620Bと交差する第1の重なり距離1655Bを定義する。第1の側面カメラは、第1の側面レンズアセンブリ1615Bの中心から第1の側面レンズアセンブリ1615Bの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とする第1の側面レンズアセンブリ1615Bを含み、第1の側面レンズアセンブリの視野方向は、典型的には、前部レンズアセンブリ1610Bの視野方向1660Bに垂直である。
【0193】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面視野角1616Bの本質的に104度の開口部角度および前方視野角1611Bの約90度の開口部角度により、仮想線1650Bから60~64ミリメートルの範囲で離れている第1の重なり点1677が決定され得て、仮想線1650Bは、前部レンズアセンブリ1610Bを含む前部カメラの前部レンズ光学窓に接しており、典型的には、視野方向1660Bに垂直である。開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面視野角1616Bの本質的に104度の開口部角度および前方視野角1611Bの約95度の開口部角度により、仮想線1650Bから42~48ミリメートルの範囲で離れている第1の重なり点1677が決定され得る。マルチカメラ医用撮像デバイス1600Bはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Bを含む第2の側面カメラを備え、第2の側面レンズアセンブリ1619Bは、第2の側面傾斜カメラ台(図示せず)、例えば、図13A図13Bを参照して説明したように、遠位先端部1305の第2の側面ニッチ1330の第2の側面傾斜カメラ台1330A内に配置される。場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Bの中心との間の距離は、0~10ミリメートルの間である。第2の側面レンズアセンブリ1619Bはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの観察可能な水平視野角を表し、仮想線1640Bと仮想線1643Bとの間にまたがる第2の側面視野角1621Bを特徴とする。第2の側面視野角1621Bは、第2の側面視野角1621Bと前方視野角1611Bの両方の視野角が、重なり視野1638Bとして定義された視野角を共有する場合、両方の視野角が重なり視野であるような、本質的に100度~110度、本質的に104度の開口部角度を特徴とすることができる。したがって、重なり視野1638Bで見られる物体は、第2の側面視野角1619Bおよび前部レンズアセンブリ1610Bによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1638Bは、第2の重なり点1675が、前方視野角1611Bが第2の側面視野角1621Bと交差する第2の重なり距離1653Bを定義することを特徴とし得る。場合によっては、第2の重なり点1675は、前方視野角1611Bの境界を表す仮想線1635Bが、第2の側面視野角1621Bの境界を表す仮想線1640Bと交差する第2の重なり距離を定義する。第2の側面レンズアセンブリ1619Bは、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの中心から第2の側面レンズアセンブリ1619Bの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とし、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの視野方向は、典型的には、第2の側面傾斜カメラ台内の第2の側面レンズアセンブリ1619Bを含む第2の側面カメラの傾斜位置により、前部カメラの視野方向1660Bに対して非垂直である。
【0194】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面視野角1619Bの本質的に104度の開口部角度および前方視野角1611Bの約90度の開口部角度により、仮想線1650Bからの第2の重なり距離1653Bが仮想線1650Bから約60~64ミリメートルの範囲内にあることを定義する第2の重なり点1675が決定され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面視野角1619Bの本質的に104度の開口部角度および前方視野角1611Bの95度の開口部角度により、仮想線1650Bから42~48ミリメートルの範囲で離れている第2の重なり点1675が決定され得る。
【0195】
したがって、いくつかの実施形態では、前方視野角1611Bは約90度であり、第1の側面視野角1616Bおよび第2の側面視野角1621Bは約104度であり、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Bの中心との間の距離は0ミリメートルではなく、第2の側面レンズアセンブリ1619Bを含む第2の側面カメラが、第2の側面傾斜カメラ台内に配置され、サラウンド視野は、約60~64ミリメートルの第1の重なり距離1655Bおよび約60~64ミリメートルの第2の重なり距離1653Bで提供され得る。いくつかの他の実施形態では、前方視野角1611Bは約95度であり、第1の側面視野角1616Bおよび第2の側面視野角1621Bは約104度であり、第2の側面レンズアセンブリ1619Bの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Bの中心との間の距離は0ミリメートルではなく、第2の側面レンズアセンブリ1619Bを含む第2の側面カメラが、第2の側面傾斜カメラ台内に配置され、サラウンド視野は、約42~48ミリメートルの第1の重なり距離1655Bおよび約42~48ミリメートルの第2の重なり距離1653Bで提供され得る。
【0196】
図16Cは、開示された主題の例示的な実施形態による、前部レンズアセンブリを含む前部カメラおよび側面レンズアセンブリを含む2個の側面カメラの各側面カメラのいくつかの条件付き実装を表すマルチカメラ医用撮像デバイスの概略図を示す。図16Cは、前部レンズアセンブリ1610Cによって取り込まれ、仮想線1625Cと仮想線1635Cとの間にまたがる観察可能な水平視野角の部分を表す前方視野角1611Cを特徴とする前部カメラ1610Cを備えるマルチカメラ医用撮像デバイス1600Cを示す。前部レンズアセンブリ1610Cはまた、前部レンズアセンブリ1610Cの中心から前部レンズアセンブリ1610Bの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向1660Cを特徴とし、典型的には、視野方向1660Cは、マルチカメラ医用撮像デバイス1600Cの長手方向軸(図示せず)に平行である。
【0197】
マルチカメラ医用撮像デバイス1600Cはまた、第1のレンズアセンブリ1615Cを備え、第1の側面レンズアセンブリ1615Cの中心とマルチカメラ医用撮像デバイス1600Cの前端部との間の距離AA´´は、約10~17ミリメートルであり得る。他のいくつかの場合では、第1の側面レンズアセンブリ1615Cの中心と前端部との間の距離AA´´は、約4~15ミリメートルであり得る。第1の側面レンズアセンブリ1615Cはまた、第1の側面レンズアセンブリ1615Cを含むカメラの観察可能な水平視野角を表し、仮想線1627Cと仮想線1620Cとの間にまたがる第1の側面視野角1616Cを特徴とする。第1の側面視野角1616Cは、第1の側面視野角1616Cと前方視野角1611Cの両方の視野角が重なり視野1628Cとして定義される視野角を共有する場合に、両方の視野角が重なり視野であるような開口部角度を特徴とすることができる。したがって、重なり視野1628Cで見られる物体は、第1のレンズアセンブリ1615Cおよび前部レンズアセンブリ1610Cによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1628Cは、第1の重なり点1681が、前方視野角1611Cが第1の側面視野角1616Cと交差する第1の重なり距離1655Cを定義することを特徴とし得る。場合によっては、第1の重なり点1681は、前方視野角1611Cの境界を表す仮想線1625Cが、第1の側面視野角1616Cの境界を表す仮想線1620Cと交差する第1の重なり距離1655Cを定義する。第1の側面レンズアセンブリ1615Cは、第1の側面レンズアセンブリ1615Cの中心から第1の側面レンズアセンブリ1615Cの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とし、第1の側面レンズアセンブリの視野方向は、典型的には、前部レンズアセンブリの視野方向1660Cに垂直である。
【0198】
マルチカメラ医用撮像デバイス1600Cはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Cを備え、第2の側面レンズアセンブリ1619Cを含む第2の側面カメラは、第2の側面傾斜カメラ台(図示せず)、例えば、図13Aから図13Bを参照して説明したように、遠位先端部1305の第2の側面ニッチ1330の第2の側面傾斜カメラ台1330A内に配置される。場合によっては、第2の側面レンズアセンブリ1619Cの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Cの中心との間の距離は、0~10ミリメートルの間である。第2の側面レンズアセンブリ1619Cはまた、第2の側面レンズアセンブリ1619Cの観察可能な水平視野角を表し、仮想線1640Cと仮想線1643Cとの間にまたがる第2の側面視野角1621Cを特徴とする。第2の側面視野1621Cは、第2の側面視野角1621Cおよび前方視野角1611Cの視野角が重なり視野1638Cとして定義された視野角を共有する場合、両方の視野角を重なり視野とすることができる。したがって、重なり視野1638Cで見られる物体は、第2の側面視野角1619Cおよび前部レンズアセンブリ1610Cの両方のレンズアセンブリによって同時に取り込まれ得る。そのような場合、各レンズアセンブリによって、見ている物体を異なる角度で取り込むことができる。重なり視野1638Cは、第2の重なり点1679が、前方視野角1611Cが第2の側面視野角1621Cと交差する第2の重なり距離1653Cを定義することを特徴とし得る。場合によっては、第2の重なり点1679は、前方視野角1611Cの境界を表す仮想線1635Cが、第2の側面視野角1621Cの境界を表す仮想線1640Cと交差する点を特徴とし得る。
【0199】
第2の側面カメラは、第2の側面レンズアセンブリ1619Cの中心から第2の側面レンズアセンブリ1619Cの焦点を通って延在する一直線の仮想線として定義される視野方向をさらに特徴とする第2の側面レンズアセンブリ1619Cを含み、第2の側面レンズアセンブリ1619Cの視野方向は、第2の側面傾斜カメラ台内の第2の側面レンズアセンブリ1619Cの傾斜位置により、典型的には、前部レンズアセンブリの視野方向1660Cに対して非垂直である。
【0200】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面視野角1616Cの約100度~106度の開口部角度および前方視野角1611Cの約100度~106度の開口部角度により、仮想線1650Cからの第1の重なり距離1655Cが仮想線1650Cから約23~33ミリメートルの範囲内にあることを定義する第1の重なり点1681が決定され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面視野角1619Cの約100度~106度の開口部角度および前方視野角1611Cの約100度~106度の開口部角度により、仮想線1650Cからの第2の重なり距離1653Cが仮想線1650Cから約23~33ミリメートルの範囲内にあることを定義する第2の重なり点1679が決定され得る。
【0201】
したがって、いくつかの実施形態では、前方視野角1611Cは約104度であり、第1の側面視野角1616Cおよび第2の側面視野角1621Cは約104度であり、第2の側面レンズアセンブリ1619Cの中心と第1の側面レンズアセンブリ1615Cの中心との間の距離は0ミリメートルではなく、第2の側面レンズアセンブリ1619Cが、第2の側面傾斜カメラ台内に配置され、サラウンド視野は、約23~33ミリメートルの第1の重なり距離1655Cおよび約23~33ミリメートルの第2の重なり距離1653Cで提供され得る。
【0202】
開示された主題のいくつかの実施形態では、第1の側面視野角1616Cの約90度~106度の開口部角度および前方視野角1611Cの約90度~106度の開口部角度により、仮想線1650Cからの第1の重なり距離1655Cが仮想線1650Cから約23~90ミリメートルの範囲内にあることを定義する第1の重なり点1681が決定され得る。開示された主題のいくつかの実施形態では、第2の側面視野角1619Cの約90度~106度の開口部角度および前方視野角1611Cの約90度~106度の開口部角度により、仮想線1650Cからの第2の重なり距離1653Cが仮想線1650Cから約23~90ミリメートルの範囲内にあることを定義する第2の重なり点1679が決定され得る。
【0203】
本開示は例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更がされ得て、その要素に代えて均等物が置換され得ることを当業者ならば理解するであろう。加えて、本発明の必須の範囲から逸脱することなく、多くの修正を行って特定の状況または材料を教示に適合させ得る。したがって、開示される主題は、本発明を実施するために企図される最良の様式として開示される特定の実施形態に限定されないが、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
【国際調査報告】