(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(54)【発明の名称】可撓性取り付けデバイスを用いて識別タグを物体に取り付けるためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06K 19/077 20060101AFI20220513BHJP
B65D 25/20 20060101ALI20220513BHJP
G09F 3/18 20060101ALN20220513BHJP
【FI】
G06K19/077 220
B65D25/20 P
G09F3/18 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021521745
(86)(22)【出願日】2019-06-26
(85)【翻訳文提出日】2021-01-18
(86)【国際出願番号】 US2019039328
(87)【国際公開番号】W WO2020006134
(87)【国際公開日】2020-01-02
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521000851
【氏名又は名称】インテリジェント デザイン システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,ジュニア,ジョセフ マーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,サード,ジョセフ マーシュ
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA08
3E062AB02
3E062BB02
3E062DA08
(57)【要約】
本発明は、接着剤、リベット、ねじまたはボルトなどの取り付けツールまたは留め具を必要とせずに、物体に配置される追跡センサまたは識別デバイスを取り付けるためのシステムおよび方法である。物体上に適切に配置されると物体を掴む可撓性のプロングを有するデバイスにより、デバイスと物体との間の張力を用いて物体にデバイスを固定するように、取り付けデバイスと、それが取り付けられる物体の特定の部分との相互作用を介して。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の識別タグ保持キャビティを有する本体部材、および
前記本体部材の第1の端部に配置された1つまたは複数の突出部、
を備える、識別タグキャリングデバイス。
【請求項2】
前記1つまたは複数のキャビティが1つまたは複数の識別タグを保持するように形成される、請求項1に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項3】
前記識別タグキャリングデバイスが主に弾性材料で形成される、請求項1に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項4】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項3に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項5】
前記識別タグキャリングデバイスが、一旦キャニスタの凹部にインストールされると、その形状を維持するのに十分な強度を有する厚さのものである、請求項5に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項6】
前記1つまたは複数の突出部が主に弾性材料で形成される、請求項1に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項7】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項6に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項8】
前記識別タグキャリングデバイスが第2の端部に1つまたは複数のヒンジを含む、請求項1に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項9】
前記ヒンジが主に弾性材料で形成される、請求項8に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項10】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項9に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項11】
前記識別タグキャリングデバイスの前記第2の端部が、面取りされたエッジをさらに含む、請求項1に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項12】
1つまたは複数のキャビティを有する本体部材、
前記本体部材の第1の端部に配置された1つまたは複数の突出部、および
前記本体部材の第2の端部に配置された1つまたは複数のヒンジ、
を備える、識別タグキャリングデバイス。
【請求項13】
前記1つまたは複数のキャビティが、1つまたは複数の識別タグを保持するように形成される、請求項12に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項14】
前記識別タグキャリングデバイスが主に弾性材料で形成される、請求項12に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項15】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項14に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項16】
前記識別タグキャリングデバイスが、一旦キャニスタの凹部にインストールされると、その形状を維持するのに十分な強度を有する厚さのものである、請求項16に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項17】
前記1つまたは複数の突出部が主に弾性材料で形成される、請求項12に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項18】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項17に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項19】
前記1つまたは複数のヒンジが主に弾性材料で形成される、請求項12に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項20】
前記弾性材料の少なくとも一部が、成形されたプラスチックまたは金属基材である、請求項19に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項21】
前記識別タグキャリングデバイスの前記第2の端部が、面取りされたエッジをさらに含む、請求項12に記載の識別タグキャリングデバイス。
【請求項22】
識別タグキャリングデバイスをインストールするための方法であって、
識別タグを識別タグキャリングデバイスに取り付けること、
データベースまたは追跡ソフトウェア内で前記識別タグを所与のキャニスタに関連付けること、
前記デバイスの可撓性突出部を前記キャニスタの凹部に押し込んで前記デバイスを前記キャニスタに固定することにより前記デバイスを前記キャニスタ上にインストールすること
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月7日に提出された米国非仮特許出願第16/270,337号、および2018年6月29日に提出された米国仮特許出願第62/691,753号の利益の利益を主張し、それらの開示内容全体は参照により完全な形で本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、物理的資産の識別、追跡、および在庫管理のデバイスおよびシステムに関する。具体的には、本発明の実施形態は、接着剤、リベット、ねじ、またはボルトなどの追加の取り付けツールまたは留め具を必要とせずに、物体上に配置された識別デバイスの取り付けに向けられている。
【背景技術】
【0003】
固定され、再利用可能な物理的資産の監視および管理は、小売り、製造、出荷、および他の様々な設定において長年の懸念である。これらの分野で事業を運営するには、多くの場合、再利用可能なコンテナなどの資産の識別、転送、配置、および除去が必要になる。再利用可能なコンテナおよびキャニスタの領域では、保管、陳列、または販売の場所から離れた後、できるだけ早く、とりわけ飲料樽やガスボンベなどの資産の動きを識別して追跡することが望ましい。通常、資産上に位置する識別センサ、ラベル、またはタグを介して、これらのアイテムの資産の移動、紛失、破壊、または盗難を識別できることも望ましい。
【0004】
様々な資産を識別および監視するために、識別技術を採用する従来の資産在庫およびセキュリティシステムが開発され、バーコードスキャナ、無線周波数識別(RFID)、電子商品監視(EAS)、重量計、ケーブル、テザリングデバイス、ワイヤレスセンサ、および閉回路テレビネットワークを利用する。しかしながら、そのようなシステムの固有の欠点およびコストのために、適切に実装された場合でさえ、資産の盗難または紛失は、発生後長い間検出されないことがよくあり、この際、通常、そのような盗難または紛失は、必要な返却日まで、またはその後でさえ登録されない。この状況は、盗難による製品および収益の大幅な損失、および需要を満たすための不適切な資産の識別および利用をもたらす。資産識別システムのコストを削減することは、多くの企業にとって主要な関心事である。RFID、バーコードタグ、センサ、および同様の識別タグなどの資産識別技術を資産に取り付けることに関連する主なコストの1つは、前記識別タグを前記資産に取り付けることに関連する労力である。さらに、接着剤、リベット、ボルト、ねじ、またはスタッド溶接などの取り付けメカニズム、およびそのような取り付けメカニズムをインストールするために必要なツールは、同様に、事前に開発された識別タグを所望の資産に取り付けるコストを増加させる。
【0005】
前述の理由のために、高価な留め具または接着剤、追加の労力、あるいは前記デバイスを所望の資産に取り付けるための特殊なツールに依存することなく、識別タグを資産に容易かつ安全に取り付けるように設計された識別技術キャリアシステムおよび方法が必要である。以下の本発明の概要を通じて、本発明のこれらおよび他の特徴および利点が説明され、当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態によれば、識別タグキャリングデバイスは、1つまたは複数のキャビティと、本体部材の第1の端部に配置された1つまたは複数の突出部とを有する本体部材を含む。本発明は、特殊なツールを必要とせずに、前記キャリアデバイスを取り付ける方法をさらに含む。
【0007】
例示的な例を伴う本発明の前述の概要は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。このように記載された本発明の例は本発明の趣旨および範囲から逸脱することなくさらに修正され得ることは当業者によって理解されるはずである。
【0008】
ここで、本発明の実施形態を、単に例として、以下の図を参照して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図2】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図3】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図4】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図5】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図6】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図7】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【
図8】本発明の一実施形態による識別タグ搬送装置を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記の概要、この発明を実施するための形態、以下の特許請求の範囲、および添付の図面において、本発明の特定の特徴(方法ステップを含む)が言及されている。本明細書における本発明の開示は、そのような特定の特徴のすべての可能な組み合わせを含むことを理解されたい。例えば、特定の特徴が本発明の特定の態様または実施形態、あるいは特定の特許請求の範囲の文脈で開示される場合、その特徴はまた、可能な範囲で、本発明の他の特定の態様および実施形態と組み合わせておよび/またはその文脈において、および一般に本発明において、使用することができる。
【0011】
本明細書において2つ以上の定義されたステップを含む方法に言及するときはいつでも、定義されたステップは、任意の順序でまたは同時に実行することができ(文脈がその可能性を除外する場合を除く)、方法は定義されたステップのいずれかの前、定義されたステップのうちの2つの間、または定義されたすべてのステップの後に実行される1つまたは複数の他のステップを含むことができる(文脈がその可能性を除外する場合を除く)。
【0012】
本発明は、RFIDタグまたはバーコードなどの識別タグを飲料樽またはガスボンベなどの資産またはキャニスタに取り付けるための効率的で費用効果の高いデバイスおよび方法の必要性を満たすための装置および方法に向けられる。本発明の特徴を有する装置は、追加の留め具も接着剤も必要とせずに、飲料樽またはガスボンベなどの再利用可能な資産またはキャニスタに取り付けることができるキャリングデバイスとともに構成され且つそれに取り付けられる1つまたは複数の電子センサまたはバーコードを含み得る。このような特徴により、ユーザはこれらの資産に識別タグを迅速かつコスト効率よく取り付けることが可能になる。
【0013】
取り付けデバイスを含む資産の様々なスタイルおよびサイズは、万能の取り付けデバイスを望ましいものにする。識別タグおよび資産の様々な構成および配置は、それらが個別に展開され得るので、本発明のいくつかの実施形態によって企図される。例示的な実施形態では、識別タグ搬送装置は、追加のツール、接着剤、および留め具を使用せずに資産に貼付することができる識別タグおよびキャリアデバイスを含むワンピースデバイスである。
【0014】
本発明の実施形態によれば、識別タグ搬送装置は、RFIDタグ、センサ、バーコードおよび同様の識別タグ(以下、総称して「識別タグ」と呼ぶ)を搬送または保持する能力を有する。いくつかの実施形態では、本発明は、それぞれの場合において、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、本明細書で教示されるシステムを実践するのに適していると当業者によって理解される追加または代替の構成要素を含み得る。
【0015】
本発明の主な目的は、センサを収容し、飲料樽やガスボンベなどの資産またはキャニスタに容易に取り付けることができるキャリアデバイスから構成された、改善された識別タグ搬送装置を提供することである。例示のため、キャリアデバイスが貼付される資産は、本明細書においてキャニスタとして記載される。
【0016】
ここで、
図1~8を参照すると、本発明の実施形態によるキャリアデバイス100が示されている。キャリアデバイス100は、第1の端部101および第2の端部102を有し、一般に、キャビティ103および1つまたは複数の突出部104を含む。突出部104は、第1の端部105および第2の端部106を有する。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、識別タグ107を含む。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、面取りされたエッジ108を含む。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、ヒンジ109を含む。いくつかの実施形態では、ヒンジ109は、可撓性である。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100のキャビティ103は、識別タグ107を保持する。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、主に可撓性材料から構成される。
【0017】
本発明の実施形態によれば、キャビティ103は、識別タグ107のハウジングとして機能する。いくつかの実施形態では、識別タグ107は、キャビティに取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、識別タグ107をキャビティ103に取り付けるために接着材料が使用され得る。いくつかの実施形態では、識別タグ107は、その弛緩状態において、キャニスタ10の凹部11の高さよりわずかに高くてもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ107は、その変形状態において、キャニスタ10の凹部11の高さに概ね一致する。いくつかの実施形態では、キャビティ100およびキャビティ103内の識別タグ107は、可撓性であり、曲がるように構成され、キャリアデバイス100が所与のキャニスタ10の凹部に配置されたときに、撓んだまままたは曲がったままである。
【0018】
本発明の実施形態によれば、キャリアデバイス100は、その第1の端部に1つまたは複数の突出部104を有する。いくつかの実施形態では、突出部104は可撓性である。いくつかの実施形態では、突出部104は、弾性材料で形成されている。いくつかの実施形態では、突出部104は、屈曲または圧縮することにより、様々な形状、サイズ、および構成のキャニスタ10の品揃えへのキャリアデバイス100の取り付けを容易にする。突出部104は、キャリアデバイス100をキャニスタ10の湾曲したまたは折り目が付けられたエッジに適合させるように撓ませるまたは曲げることによって、キャリアデバイス100をキャニスタ10に取り付けることを可能にし得る。2つ以上の突出部104を有する実施形態では、突出部104は互いに離れて配置されている。
図1に示すように、いくつかの実施形態では、突出部104は、第2の端部106よりも第1の端部105で互いにさらに離れている。いくつかの実施形態では、突出部104は、それらの上部よりも底部でより厚い厚さであり得る。いくつかの実施形態では、突出部104は、キャニスタ10の凹部11の上部の内側に適合するように変形することができる。いくつかの実施形態では、突出部104は、キャリアデバイス100がキャニスタ10の凹部11にインストールされるときに、変形した形状を保持するのに十分な強度を有する厚さであり得る。いくつかの実施形態では、突出部104の外面は滑らかであり得る。いくつかの実施形態では、突出部104の外面は粗くてもよい。いくつかの実施形態では、突出部104は、摩擦係数がキャニスタ10の凹部11の外面の摩擦係数よりも大きい材料から構成され得る。キャリアデバイス100の所望の実装に応じて、デバイスのサイズは、デバイスを所望のキャニスタ10に取り付けることができるように異なる。したがって、突出部104のサイズ、長さ、および向きは、キャリアデバイス100が所与のキャニスタ10に貼付されることを可能にするように異なる場合がある。
【0019】
いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108およびヒンジ109は、張力を生成することによってキャリアデバイス100が所望のキャニスタ10の凹部11にインストールされると、保持力を生成し、キャリアデバイス100の所望のキャニスタ10への取り付けを容易にする。いくつかの実施形態では、ヒンジ109は可撓性である。いくつかの実施形態では、ヒンジ109は、弾力性のある材料から構成される。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は可撓性である。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は、弾力性のある材料から構成されている。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は、その底部よりもその上部でより厚い厚さであり得る。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は、キャニスタ10の凹部11の底部の内側に適合するように変形し得る。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は、キャニスタ10の凹部11にインストールされたときにその変形した形状を保持するのに十分な強度を有する厚さであり得る。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108の外面は滑らかであり得る。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108の外面は粗くてもよい。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108は、摩擦係数がキャニスタ10の凹部11の外面の摩擦係数よりも大きい材料から構成され得る。
【0020】
本発明の実施形態によれば、キャリアデバイス100は、インストールされると、キャニスタ10の凹部11と同じまたは同様の輪郭であるように撓むまたは曲がるように設計され、その形状を保持するのに十分な強度を有する厚さであるように設計され、その結果、キャリアデバイス100がインストールされると、キャリアデバイス100はキャニスタ10の典型的に湾曲した凹部11に対応する。これは、キャリアデバイス100が、凹部11内で変形または撓んだ状態において、緯度断面において、所望のキャニスタ10の凹部11の緯度断面に少なくともほぼ対応することを意味する。したがって、インストールされると、キャリアデバイス100は、キャニスタ10の湾曲した凹部によって覆われ、変形または撓んだ状態のキャリアデバイス100とキャニスタ10の凹部11との間に生じる圧力および張力によってキャニスタ10に取り付けられたままである。
【0021】
本発明の実施形態によれば、突出部104は、様々な形状、サイズ、および構成のキャニスタの品揃えへのキャリアデバイス100の取り付けを容易にするために、曲がるまたは圧縮する。突出部104は、キャリアデバイス100がキャニスタの湾曲したまたは折り目が付いたエッジに適合することを可能にするために撓むまたは曲がることによって、キャリアデバイス100をキャニスタ10に取り付けることを可能にし得る。2つ以上の突出部を有する実施形態では、突出部は互いに離間している。いくつかの実施形態では、突出部104は、第2の端部106よりも第1の端部105で互いにさらに離れている。キャリアデバイス100の所望の実装に応じて、デバイスのサイズは、デバイスを所望のキャニスタに取り付けることができるように異なる。したがって、突出部104のサイズ、長さ、および向きは、キャリアデバイスが所与のキャニスタに貼付されることを可能にするように異なる場合がある。
【0022】
本発明の実施形態によれば、キャリアデバイスは、その第2の端部102に面取りされたエッジ108およびヒンジ109を有し得る。いくつかの実施形態では、面取りされたエッジ108およびヒンジ109は、キャリアデバイス100が張力を生成することによって所望のキャニスタ10の凹部にインストールされると、保持力を生成し、所望のキャニスタ10へのキャリアデバイス100の取り付けを容易にする。
【0023】
本発明の例示的な実施形態によれば、キャリアデバイス100は、飲料樽に取り付けるように構成され得る。標準的な飲料樽は、上部にドームまたは同様の構造を備えて構成される。本発明の実施形態によれば、キャリアデバイス100は、飲料樽のチャイムカールとドームチャイムシームとの間に適合するように撓むように構成されている。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、その弛緩状態において、所望のキャニスタのチャイムカールの高さよりも概ね高い。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、その変形状態において、所望のキャニスタのチャイムカールと同じ全体的な高さである。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、変形されたキャリアデバイス100と所望のキャニスタの凹部11との間に生じる弾性変形張力によって、キャニスタに「ロック」または取り付けられたままであり得る。キャリアデバイスのサイズ、形状、長さ、および材料は、飲料樽および飲料樽ドームの異なるサイズおよび形状など、デバイスの異なる意図された実装に応じて異なる場合がある。いくつかの実施形態では、キャリアデバイス100は、キャリアデバイス100をチャイムカールとドームチャイムシームとの間の空間に押し込むことによってインストールされ、その結果、キャリアデバイス100は、飲料樽などのキャニスタに貼付される一方、キャリアデバイス100のキャビティ103内の識別タグ107は、飲料樽の外側部分上で視認できるままである。
【0024】
本発明の利点および有利点は、それが様々な設定および状況で使用することができるので多い。本発明の主な有利点の1つは、追加のツール、留め具、または接着剤を使用することを必要とせずに、容易に取り付け可能な機能を備えたワンピース型デバイスを提供することである。さらに、ユーザは、特別なツールを必要とせずに、識別タグ107を備えたキャリアデバイス100を取り付けることができる。これは、デバイスがインストールまたは取り付けが容易である一方で、一度インストールされると取り外すことが困難であるため、本発明の重要な利点である。
【0025】
本発明の実施形態によれば、キャリアデバイス100を所望のキャニスタに貼付するための方法が開示される。いくつかの実施形態では、デバイスをキャニスタに貼付するための方法は、デバイスをキャニスタに取り付ける場所を選択するステップと、データベースまたは追跡ソフトウェア内でデバイス上の識別タグ107をキャニスタに関連付けるステップと、デバイスの突出部104を所定の位置に押し込んでデバイスを物体に固定することにより、識別タグ107を備えたデバイスをキャニスタ10上に配置するステップとを含む。
【0026】
本発明の実施形態によるキャリアデバイスは、キャリアデバイスを所望のキャニスタに取り付けるまたは貼付するためにツールの使用を伴わないので、ユーザにとって有利である。このデバイスは、手で簡単にインストールできるように構成されており、撓んだキャリアデバイスと所望のキャニスタの凹部によって生じる圧力と張力の結果として、所望のキャニスタに貼付または取り付けられたままである。
【0027】
本システムの追加の実用的な利点および有利点は、使用および摩耗による劣化の影響を受けやすい多くの可動部品がないことを含み、それによりシステムに、通常有するであろうよりも高い耐久性と長い寿命とを提供する。これはまた、より少ない修理を含み、システムの修理および保守の低コストを提供し得る。
【0028】
例示的な開示された識別タグキャリングデバイスは、識別タグを伴うすべての適切な用途で使用され得る。例えば、例示的な開示された識別タグキャリングデバイスは、RFIDタグ、センサ、バーコードおよび同様の識別タグなどの識別タグを取り付けるための任意の適切な用途で使用され得る。
【0029】
図面に示されている特徴は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、本明細書に明示的に記載されていない場合でも、一実施形態の特徴は、当業者が認識し得るように、他の実施形態とともに使用できることに留意されたい。実施形態を不必要に不明瞭にしないために、周知の構成要素および処理技術の記載は省略されている場合がある。
【0030】
複数の例が開示されているが、本発明のさらに他の例は、この詳細な記載から当業者に明らかになるであろう。本発明は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な明白な態様において無数の修正を行うことができる。したがって、図面および記載は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、限定的なものではない。
【国際調査報告】