(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(54)【発明の名称】自動介護ロボット
(51)【国際特許分類】
A61G 9/02 20060101AFI20220513BHJP
A61G 9/00 20060101ALI20220513BHJP
A47K 7/00 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
A61G9/02
A61G9/00 J
A47K7/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021555884
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-09-15
(86)【国際出願番号】 CN2019124850
(87)【国際公開番号】W WO2021097964
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】201911164218.X
(32)【優先日】2019-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521422732
【氏名又は名称】杭州凱爾瑞宝特智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】魏豪
【テーマコード(参考)】
2D134
4C341
【Fターム(参考)】
2D134AC01
4C341JJ01
4C341JK08
4C341JL07
4C341MS17
(57)【要約】
自動介護ロボットは、本体ユニット2と、汚水タンク3と、および浄水タンク4とを含み
、本体ユニット2は排泄物抽吸機構21および浄水流洗機構22を含み、自動介護ロボッ
トは、さらに汚水タンク3の排汚清潔と浄水タンク4の注水を行うための注水排汚ユニッ
ト7をを含み、注水排汚ユニット7は、水源の取入と汚水の排出を容易にさせるために、
下水道の入口および水源の接口付近に配置され、汚水タンク3および浄水タンク4の下方
に、それらを搬送し、本体ユニット2と注水排汚ユニット7との間を移動させる移動底座
5が備えられており、移動底座5の一方側に、本体ユニット2または注水排汚ユニット7
に接続するための接続側板61が設けられ、本体ユニット2および注水排汚ユニット7は
それぞれ接続側板61に接合するための位置決め固定板62を備えており、各位置決め固
定板62にそれぞれ汚水タンク3または浄水タンク4に接続するための管継手Aが設けら
れており、対応的に接続側板61に管継手Bが設けられており、管継手Aと管継手Bの間
は磁気アセンブリ8によって相互に吸着接続させられる。人によって汚水を捨てることや
、浄水を注ぐことという手間が必要となく、有効的に介護者の負担を軽減させ得る。そし
て、本体ユニット2、注水排汚ユニット7と、汚水タンク3、浄水タンク4とが、分離型
の設計とし、それに加えて、磁気アセンブリは接管機能を発揮することによって、注水排
汚ユニット7と汚水タンク3、浄水タンク4との間は、長管による輸送が必要としなく、
長管によって輸送する場合による、室内の床での管の繁多、それによって通っている人を
つまづくこと、室内の建築物に対して工事を行う必要があること、介護ロボットの移動ス
ペースが限られることなど、従来の技術における問題を有効的に解決し得る。汚水タンク
3、浄水タンク4の両者と本体ユニット2との間の連通、分離から、同両者と注水排汚ユ
ニット7との間の連通、分離までのすべての過程は、人工操作および監視を必要としなく
、無人監視状態で、長期間にわたって作業をすることは可能となっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動介護ロボットであって、本体ユニット2と、汚水タンク3と、および浄水タンク4と
を含み、本体ユニット2は排泄物抽吸機構21および浄水流洗機構22を含み、自動介護
ロボットは、さらに汚水タンク3の排汚清潔と浄水タンク4の注水を行うための注水排汚
ユニット7をを含み、注水排汚ユニット7は、水源の取入と汚水の排出を容易にさせるた
めに、下水道の入口および水源の接口付近に配置され、汚水タンク3および浄水タンク4
の下方に、それらを搬送し、本体ユニット2と注水排汚ユニット7との間を移動させる移
動底座5が備えられており、移動底座5の一方側に、本体ユニット2または注水排汚ユニ
ット7に接続するための接続側板61が設けられ、本体ユニット2および注水排汚ユニッ
ト7はそれぞれ接続側板61に接合するための位置決め固定板62を備えており、各位置
決め固定板62にそれぞれ汚水タンク3または浄水タンク4に接続するための管継手Aが
設けられており、対応的に接続側板61に管継手Bが設けられており、管継手Aと管継手
Bの間は磁気アセンブリ8によって相互に吸着接続させられる、
ことを特徴とする自動介護ロボット。
【請求項2】
磁気金属密封盤82は鉄製の密封盤であり、磁気金属密封盤82は管継手Aまたは管継手
Bのうちのいずれか一方に外套され、電磁コイル81は管継手Aおよび管継手Bのうちの
磁気金属密封盤82を取り付けていない一方に外套される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動介護ロボット。
【請求項3】
接続側板61には、接続側板61と位置決め固定板62とを相互に締合するための締合部
材9が固定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の自動介護ロボット。
【請求項4】
位置決め固定板62にネジ付の締合穴を開設し、締合部材9は、締合穴を貫通するととも
にそれに螺接するための締合ネジロッド92と、および締合ネジロッド92に対する締合
・ネジ抜きのための締合モータ91とを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の自動介護ロボット。
【請求項5】
汚水タンク3はタンク本体およびタンク蓋を含み、タンク本体の下方に汚水を排出する排
汚口が設置され、タンク蓋の上縁には、水平方向に沿って抽気や清潔水の注水のための第
1管口31および汚水の吸入や清潔水の排出のための第2管口32が設けられており、管
継手Bは、排汚口と相互に接続するための排汚継手615と、第1管口31に接続するた
めの抽気注水継手612と、および第2管口32に接続するための吸汚排水継手613と
を含み、管継手Bは浄水を浄水タンク4を出入させるように案内するための浄水出入継手
614をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動介護ロボット。
【請求項6】
位置決め固定板62は注水排汚ユニット7上に取り付ける第1位置決め固定板621を含
み、第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、抽気注水継手612に接続す
るための清潔水注入継手6211と、吸汚排水継手613に接続するための清潔水送出継
手6212と、および浄水出入継手614に接続するための浄水注入継手6213とを含
み、注水排汚ユニット7は、水源に接続するための供水管71を含み、供水管71の水源
と反対側の一端には順次に、抽水のための水ポンプ72と、および水流方向を制御するた
めの制御バルブ73とが接続され、制御バルブ73は、分岐管を介してそれぞれ清潔水注
入継手6211と浄水注入継手6213に接続されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の自動介護ロボット。
【請求項7】
第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、排汚継手615に接続するための
汚水排除継手6214をさらに含み、注水排汚ユニット7は下水道に接続するための排汚
管74をさらに含み、排汚管74の下水道と反対側の一端に、汚水を汚水タンク3中から
下水道まで汲み出す排汚ポンプ75が接続され、排汚ポンプ75と汚水排除継手6214
とが接続されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の自動介護ロボット。
【請求項8】
排泄物抽吸機構21は汚水タンク3内の空気を抽出するための負圧源を含み、負圧源は、
高速ファンであり、位置決め固定板62は本体ユニット2上に取り付ける第2位置決め固
定板622をさらに含み、第2位置決め固定板622に固定される管継手Aは、負圧源と
抽気注水継手612とを連通させるための抽気継手6221と、および吸汚排水継手61
3に接続するための汚水注入継手6222を含み、汚水注入継手6222の吸汚排水継手
613と反対側の一端に工作ヘッドが接続されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の自動介護ロボット。
【請求項9】
浄水流洗機構22は工作ヘッドと浄水送出継手6223とを連通させるための浄水管を含
み、浄水管はその輸送方向に沿って順次に浄水タンク4から送られた浄水を加熱および殺
菌するための加熱殺菌アセンブリ221と、および加熱殺菌後の水を工作ヘッドへ汲み出
すための熱水ポンプ222とが接続されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の自動介護ロボット。
【請求項10】
移動底座5にローラ51が接続され、ローラ51にはローラ51を回転駆動させるための
移動モータ52が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動介護ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療看護の技術分野に関し、特に自動介護ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
既存の大小便介護ロボットは、作業ヘッドと一体型ホストを含み、作業ヘッドは患者の下
に設置され、本体に汚物が入った汚水タンクと綺麗な水を提供するバケツが設置されてい
ます。本体と作業ヘッドの間はパイプで接続されています。また、浄水で患者の下半身と
作業頭内部を洗浄する。しかし、介護ロボットの汚水タンクとバケツの容量が限られてい
るため、給仕は必ずマニュアルで汚水桶またはバケツを取り出し、汚水バケツの汚水また
はバケツの水をきれいにしてから、看護ロボットに入れます。作業員の労働負担を重くし
ます。監視が行き届かないため、交換が遅れやすい。既存の技術では、汚水桶と浄水桶を
それぞれパイプを通して直接に下水道と自来水源と接続することで、保護者の負担を軽減
することができますが、汚水桶(浄水桶)と下水道(自来水源)との間のパイプが長く、
汚物(浄水)が多く残っています。パイプは老朽化しやすいです。また、配管が破損して
漏れたら室内の環境を汚染します。また、この汚染水の添加方式は室内の地面配管が多く
、混雑していて、往来者に邪魔になりやすいです。もし配管がドアや壁を通す必要があれ
ば、室内建築に対して工事を行う必要があります。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、既存の技術に対して、自動介護ロボットを提供することであり、本発明
の介護ロボットは、汚染物質排出、水添加は、長い配管輸送を必要とせず、より便利で省
力的で、介護者の負担を効果的に減らすことができる。
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
自動介護ロボットは、本体ユニット2と、汚水タンク3と、および浄水タンク4とを含み
、本体ユニット2は排泄物抽吸機構21および浄水流洗機構22を含み、自動介護ロボッ
トは、さらに汚水タンク3の排汚清潔と浄水タンク4の注水を行うための注水排汚ユニッ
ト7をを含み、注水排汚ユニット7は、水源の取入と汚水の排出を容易にさせるために、
下水道の入口および水源の接口付近に配置され、汚水タンク3および浄水タンク4の下方
に、それらを搬送し、本体ユニット2と注水排汚ユニット7との間を移動させる移動底座
5が備えられており、移動底座5の一方側に、本体ユニット2または注水排汚ユニット7
に接続するための接続側板61が設けられ、本体ユニット2および注水排汚ユニット7は
それぞれ接続側板61に接合するための位置決め固定板62を備えており、各位置決め固
定板62にそれぞれ汚水タンク3または浄水タンク4に接続するための管継手Aが設けら
れており、対応的に接続側板61に管継手Bが設けられており、管継手Aと管継手Bの間
は磁気アセンブリ8によって相互に吸着接続させられる。
【0005】
好ましくは、磁気金属密封盤82は鉄製の密封盤であり、磁気金属密封盤82は管継手A
または管継手Bのうちのいずれか一方に外套され、電磁コイル81は管継手Aおよび管継
手Bのうちの磁気金属密封盤82を取り付けていない一方に外套される。
【0006】
好ましくは、接続側板61には、接続側板61と位置決め固定板62とを相互に締合する
ための締合部材9が固定されている。
【0007】
好ましくは、位置決め固定板62にネジ付の締合穴を開設し、締合部材9は、締合穴を貫
通するとともにそれに螺接するための締合ネジロッド92と、および締合ネジロッド92
に対する締合・ネジ抜きのための締合モータ91とを含む。
【0008】
好ましくは、汚水タンク3はタンク本体およびタンク蓋を含み、タンク本体の下方に汚水
を排出する排汚口が設置され、タンク蓋の上縁には、水平方向に沿って抽気や清潔水の注
水のための第1管口31および汚水の吸入や清潔水の排出のための第2管口32が設けら
れており、管継手Bは、排汚口と相互に接続するための排汚継手615と、第1管口31
に接続するための抽気注水継手612と、および第2管口32に接続するための吸汚排水
継手613とを含み、管継手Bは浄水を浄水タンク4を出入させるように案内するための
浄水出入継手614をさらに含む。
【0009】
好ましくは、位置決め固定板62は注水排汚ユニット7上に取り付ける第1位置決め固定
板621を含み、第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、抽気注水継手6
12に接続するための清潔水注入継手6211と、吸汚排水継手613に接続するための
清潔水送出継手6212と、および浄水出入継手614に接続するための浄水注入継手6
213とを含み、注水排汚ユニット7は、水源に接続するための供水管71を含み、供水
管71の水源と反対側の一端には順次に、抽水のための水ポンプ72と、および水流方向
を制御するための制御バルブ73とが接続され、制御バルブ73は、分岐管を介してそれ
ぞれ清潔水注入継手6211と浄水注入継手6213に接続されている。
【0010】
好ましくは、第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、排汚継手615に接
続するための汚水排除継手6214をさらに含み、注水排汚ユニット7は下水道に接続す
るための排汚管74をさらに含み、排汚管74の下水道と反対側の一端に、汚水を汚水タ
ンク3中から下水道まで汲み出す排汚ポンプ75が接続され、排汚ポンプ75と汚水排除
継手6214とが接続されている。
【0011】
好ましくは、排泄物抽吸機構21は汚水タンク3内の空気を抽出するための負圧源を含み
、負圧源は、高速ファンであり、位置決め固定板62は本体ユニット2上に取り付ける第
2位置決め固定板622をさらに含み、第2位置決め固定板622に固定される管継手A
は、負圧源と抽気注水継手612とを連通させるための抽気継手6221と、および吸汚
排水継手613に接続するための汚水注入継手6222を含み、汚水注入継手6222の
吸汚排水継手613と反対側の一端に工作ヘッドが接続されている。
【0012】
好ましくは、浄水流洗機構22は工作ヘッドと浄水送出継手6223とを連通させるため
の浄水管を含み、浄水管はその輸送方向に沿って順次に浄水タンク4から送られた浄水を
加熱および殺菌するための加熱殺菌アセンブリ221と、および加熱殺菌後の水を工作ヘ
ッドへ汲み出すための熱水ポンプ222とが接続されている。
【0013】
好ましくは、移動底座5にローラ51が接続され、ローラ51にはローラ51を回転駆動
させるための移動モータ52が設けられている。
【0014】
本発明の有益な効果は、以下の通りである。
人によって汚水を捨てることや、浄水を注ぐことという手間が必要となく、有効的に介護
者の負担を軽減させ得る。そして、本体ユニット2、注水排汚ユニット7と、汚水タンク
3、浄水タンク4とが、分離型の設計とし、それに加えて、磁気アセンブリは接管機能を
発揮することによって、注水排汚ユニット7と汚水タンク3、浄水タンク4との間は、長
管による輸送が必要としなく、長管によって輸送する場合による、室内の床での管の繁多
、それによって通っている人をつまづくこと、室内の建築物に対して工事を行う必要があ
ること、介護ロボットの移動スペースが限られることなど、従来の技術における問題を有
効的に解決し得る。汚水タンク3、浄水タンク4の両者と本体ユニット2との間の連通、
分離から、同両者と注水排汚ユニット7との間の連通、分離までのすべての過程は、人工
操作および監視を必要としなく、無人監視状態で、長期間にわたって作業をすることは可
能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】汚水タンク、浄水タンクと注水排汚ユニットとが連通する構成模式図。
【
図3】汚水タンク、浄水タンクと注水排汚ユニットとが連通する他の構成模式図。
【
図4】汚水タンク、浄水タンクと本体ユニットとが連通する構成模式図。
【
図5】汚水タンク、浄水タンクと本体ユニットとが連通する他の構成模式図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面及び実施例に基づき、本発明をさらに説明する。
図1~
図7に示すように、自動介護ロボットは、本体ユニット2と、工作ヘッドと、汚水
タンク3と、および浄水タンク4とを含む。工作ヘッドは患者の陰部へ取り付けるも。工
作ヘッドは、現在市販されるものとしてもよい。本体ユニット2は排泄物抽吸機構21お
よび浄水流洗機構22を含む。そのうち、排泄物抽吸機構21は患者の排泄物を汚水タン
ク3内へ抽吸するためのものである。浄水流洗機構22は浄水タンク4内の浄水を工作ヘ
ッドへ輸送して、工作ヘッドの内部で汚物を載った内部チャンバーあるいは患者の陰部を
清潔するためのものである。介護ロボットは汚水タンク3の排汚清潔と浄水タンク4の注
水を行うための注水排汚ユニット7をさらに含む。注水排汚ユニット7は、水源の取入と
汚水の排出を容易にさせるために、下水道の入口および水源の接口付近に配置される。汚
水タンク3および浄水タンク4の下方に、それらを搬送し、本体ユニット2と注水排汚ユ
ニット7との間を移動させる移動底座5が備えられている。移動底座5の一方側に、本体
ユニット2または注水排汚ユニット7に接続するための接続側板61が設けられる。本体
ユニット2および注水排汚ユニット7はそれぞれ接続側板61に接合するための位置決め
固定板62を備えている。各位置決め固定板62にそれぞれ汚水タンク3または浄水タン
ク4に接続するための管継手Aが設けられている。対応的に接続側板61に管継手Bが設
けられている。管継手Aと管継手Bの間は磁気アセンブリ8によって相互に吸着接続させ
られる。
【0017】
動作すべく、汚水タンク3および浄水タンク4は、管継手Aと管継手Bによって、本体ユ
ニット2との連通を実現することができる。管継手Aと管継手Bの間は、磁気アセンブリ
8によって相互吸着接続を図られるため、人工によって接管する必要がなくなる。汚物は
排泄物抽吸機構21の作用下で汚水タンク3中へ吸入され、浄水タンク4中の浄水は浄水
流洗機構22によって工作ヘッドへ輸送されて患者の陰部または工作ヘッドの清潔を行わ
せる。汚水タンク3中で汚水が満たされると、あるいは、浄水タンク4内で水が欠いてい
ると(本実施例において、汚水タンク3内で汚水タンク3内の液位は一定の液位より高い
か、または浄水タンク4内で浄水タンク4内の液位は一定の液位より低いかを、それぞれ
検測するための液位センサを設けている)、管継手Aと管継手Bとの間の接続が切断され
、汚水タンク3および浄水タンク4が移動底座5によって注水排汚ユニット7へ移送され
ることができるとともに、管継手Aと管継手Bによって再び注水排汚ユニット7との連通
を実現することができる。注水排汚ユニット7によって、汚水タンク3内の汚水排出、排
汚後の汚水タンク3の清潔、および浄水タンク4内への新らたな浄水補充等の操作が可能
となり、人によって汚水を捨てることや、浄水を注ぐことという手間が必要となく、有効
的に介護者の負担を軽減させ得る。そして、本体ユニット2、注水排汚ユニット7と、汚
水タンク3、浄水タンク4とが、分離型の設計とし、それに加えて、磁気アセンブリは接
管機能を発揮することによって、注水排汚ユニット7と汚水タンク3、浄水タンク4との
間は、長管による輸送が必要としなく、長管によって輸送する場合による、室内の床での
管の繁多、それによって通っている人をつまづくこと、室内の建築物に対して工事を行う
必要があること、介護ロボットの移動スペースが限られることなど、従来の技術における
問題を有効的に解決し得る。汚水タンク3、浄水タンク4の両者と本体ユニット2との間
の連通、分離から、同両者と注水排汚ユニット7との間の連通、分離までのすべての過程
は、人工操作および監視を必要としなく、無人監視状態で、長期間にわたって作業をする
ことは可能となっている。
【0018】
タンク本体内に、タンク内における所定の最高水位を感知するための最高限定液位センサ
と、およびタンク内における所定の最低水位を感知するための最低限定液位センサとが設
けられている。ここで、最高水位および最低水位は必要によって人為によって設定され得
る。汚水タンク3および浄水タンク4と本体ユニット2とが連通する場合(介護ロボット
の使用状態では)、汚水タンク3内の液位が(最高限定液位センサの感知によって)所定
液位より高いか、または浄水タンク4内の液位が(最低限定液位センサの感知によって)
所定液位より低いと、制御器は移動ユニット移動脱離主机ユニットから離れて移動させる
ように制御する。排汚処理すべく、汚水タンク3内の最低限定液位センサによって汚水タ
ンク3内の汚物が排出され尽きたか否かを感知され得る。浄水タンク4へ注水すべく、浄
水タンク4内の最高限定液位センサによって浄水タンク4内で水が満たされるか否かを感
知され得る。
【0019】
周りの状況が複雑な場合、本発明における、タンク本体の移動、および本体ユニット2、
注水排汚ユニット7との接合をより順調にさせ得るために、移動させながら、障害物検出
器により障害物を検出することにより、障害物を回避することができる。これにより、移
動底座5は安全が補助されながら、注水排汚ユニット7まで順調に移動させる。本実施例
において、超音波センサにより障碍物を回避するとする。超音波センサから出た超音波が
障碍物に当たったら、障碍物から反射した超音波信号が、超音波センサに受信される。処
理および計算を経て、障碍物と移動底座5との距離パラメート等の関連情報を取得する。
そして、制御器は超音波センサの信号に従って移動底座5を制御して、回避動作させ、経
路を改変させる。また、注水排汚ユニット7の付近に移動底座5が移動すると、イメージ
識別センサにより両者間の接合を補助することができる。イメージ識別センサによって位
置決め固定板62の形状および/または位置をサンプリングし、識別して、制御器はイメ
ージ識別センサの信号に基づいて移動底座5を移動制御することによって、接続側板61
と位置決め固定板62とはさらに快速、かつ順調に接合させることができる。
【0020】
図2を参考すると、磁気アセンブリ8は電磁コイル81および電磁コイル81と協働する
磁気金属密封盤82を含む。磁気金属密封盤82は鉄、コバルト、ニッケルおよびそれら
の合金製の磁気物に吸引され得る密封盤とすることができる。本実施例において、磁気金
属密封盤82は鉄製の密封盤である。磁気金属密封盤82は管継手Aまたは管継手Bのう
ちのいずれか一方に外套されるが、電磁コイル81は管継手Aおよび管継手Bのうちの磁
気金属密封盤82を取り付けていない一方に外套される。
【0021】
本発明は、磁気アセンブリ8によって管継手Aと管継手Bの間の相互接続を完成するもの
であって、磁気金属密封盤82を管継手B上に外套させ、電磁コイル81を管継手A上に
外套させるような構成とするが、本発明の他の実施形態としては、磁気金属密封盤82を
管継手A上に外套させ、電磁コイル81を管継手B上に外套させるように構成しても構わ
ない。本実施例のような、電磁コイル81は管継手A上に外套され、磁気金属密封盤82
は管継手B上に外套されるように構成されるものにおいては、それを使用すべく、電磁コ
イル81のコイルに通電すると、電磁力を発生させ、磁気金属密封盤82を吸引させるよ
うにして、管継手Aと管継手Bとの相互接続が完了する。かえって、管継手Aと管継手B
とを分離すべく、コイルの電気を遮断させると、電磁力が失われる。
【0022】
図6と
図7を参考すると、接続側板61には、接続側板61と位置決め固定板62とを相
互に締合するための締合部材9が固定されている。締合部材9により締合させると、さら
に管継手Bと管継手Aとの間の接続緊密性および的確性を向上する。
【0023】
図7を参考すると、位置決め固定板62にネジ付の締合穴を開設している。締合部材9は
、締合穴を貫通するとともにそれに螺接するための締合ネジロッド92と、および締合ネ
ジロッド92に対する締合やネジ抜きのための締合モータ91とを含む。締合ネジロッド
92は締合モータ91の出力軸に取り付けられる。使用過程では、締合モータ91によっ
て締合ネジロッド92を回転させることによって、締合ネジロッド92と締合穴の間の螺
接を完了させ、または締合穴内に螺接する締合ネジロッド92を緩めるようにすればよい
。
【0024】
汚水タンク3はタンク本体およびタンク蓋を含む。タンク本体の下方に汚水を排出する排
汚口が設置される。タンク蓋の上縁には、水平方向に沿って抽気や清潔水の注水のための
第1管口31および汚水の吸入や清潔水の排出のための第2管口32が設けられている。
管継手Bは、排汚口と相互に接続するための排汚継手615と、第1管口31に接続する
ための抽気注水継手612と、および第2管口32に接続するための吸汚排水継手613
とを含む。管継手Bは浄水を浄水タンク4を出入させるように案内するための浄水出入継
手614をさらに含む。
【0025】
汚水タンク3および浄水タンク4と本体ユニット2とが連通する場合は、第1管口31は
抽気用接口として用いられ、第2管口32は工作ヘッドに接続することによって、第1管
口31によって汚水タンク3内の空気を吸取り、タンク内の低圧を形成し、そして、工作
ヘッド内の排泄物を第2管口32によって汚水タンク3内へ吸入し、その後、浄水タンク
4内の浄水を浄水出入継手614によって工作ヘッドへ供水し得、ここで、浄水出入継手
614を出水口として作用させる。汚水タンク3および浄水タンク4と注水排汚ユニット
7とが連通する場合は、第1管口31は汚水タンク3内へ清潔水(即ち清潔用の浄水)を
注入して汚水タンク3を清潔するように用いられることによって、清潔後の水を第2管口
32によって汚水タンク3から排出させ、浄水を浄水タンク4の出入継手によって浄水タ
ンク4内へ導入し、浄水タンク4内へ浄水を注ぎ得、ここで、浄水出入継手614を入水
口として作用させる。
【0026】
位置決め固定板62は注水排汚ユニット7上に取り付ける第1位置決め固定板621を含
む。第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、抽気注水継手612に接続す
るための清潔水注入継手6211と、吸汚排水継手613に接続するための清潔水送出継
手6212と、および浄水出入継手614に接続するための浄水注入継手6213とを含
む。注水排汚ユニット7は、水源に接続するための供水管71を含む。供水管71の水源
と反対側の一端には順次に、抽水のための水ポンプ72と、および水流方向を制御するた
めの制御バルブ73とが接続されている。制御バルブ73は、分岐管を介してそれぞれ清
潔水注入継手6211と浄水注入継手6213に接続されている。
【0027】
図1と
図3を参考すると、排汚注水作業をすべく、汚水タンク3および浄水タンク4は移
動底座5によって注水排汚ユニット7のそばへ移送される。この時は、汚水タンク3に関
しては、抽気注水継手612と清潔水注入継手6211とが接続され、吸汚排水継手61
3と清潔水送出継手6212とが接続される。清潔水(清潔用浄水)は水ポンプ72の作
用下で、供水管71によって制御バルブ73側へ輸送される。制御バルブ73は、清潔水
を清潔水注入継手6211へ流すように制御することによって、清潔水は順次に分岐管、
清潔水注入継手6211、抽気注水継手612を通して、汚水タンク3内に流れ込む。清
潔水は清潔水送出継手6212から下水道へ排出させることによって、汚水タンク3の清
潔作業を図られる。浄水タンク4に関しては、浄水注入継手6213と浄水出入継手61
4とが接続され、浄水は水ポンプ72の作用下で、供水管71によって制御バルブ73側
へ輸送され、制御バルブ73は浄水を浄水注入継手6213へ流すように制御することに
よって、浄水は順次に分岐管、浄水注入継手6213、浄水出入継手614を通して、浄
水タンク4内に流れ込む。これによって、浄水タンク4の注水作業を図られる。汚水タン
ク3の清潔、浄水タンク4の注水が便利になり、人工による清潔や注水が必要となく、有
効に介護者の負担を軽減させ得る。
【0028】
第1位置決め固定板621上に固定される管継手Aは、排汚継手615に接続するための
汚水排除継手6214をさらに含む。注水排汚ユニット7は下水道に接続するための排汚
管74をさらに含む。排汚管74の下水道と反対側の一端に、汚水を汚水タンク3中から
下水道まで汲み出す排汚ポンプ75が接続されている。排汚ポンプ75と汚水排除継手6
214とが接続されている。排汚作業をすべく、汚水タンク3と排汚管74の間は排汚継
手615および汚水排除継手6214によって連通する。排汚ポンプ75の作用下で、汚
水タンク3内の汚水は順次に排汚継手615、汚水排除継手6214を通して、下水道へ
輸送され、その後、排汚タンクの清潔作業をすることができる。したがって、排汚のこと
は人工によって捨てることがいらなく、簡単かつ便利である。
【0029】
図4と
図5を参考すると、排泄物抽吸機構21は汚水タンク3内の空気を抽出するための
負圧源を含む。本実施例において、負圧源は、高速ファンとされる。位置決め固定板62
は本体ユニット2上に取り付ける第2位置決め固定板622をさらに含む。第2位置決め
固定板622に固定される管継手Aは、負圧源と抽気注水継手612とを連通させるため
の抽気継手6221と、および吸汚排水継手613に接続するための汚水注入継手622
2を含む。汚水注入継手6222の吸汚排水継手613と反対側の一端に工作ヘッドが接
続されている。汚物抽吸作業をすべく、高速ファンと汚水タンク3の間は、相互に連通す
る抽気接口と抽気注水継手612によって相互に接続させられる。工作ヘッドにおける排
泄物を収集するチャンバーと、汚水タンク3との間は、相互に連通する汚水注入継手62
22と吸汚排水継手613によって相互に接続される。高速ファンの作用下で、汚水タン
ク3内において低圧を形成させられ、排泄物が汚水タンク3内へ吸入される。
【0030】
第2位置決め固定板622上に固定される管継手Aは、浄水出入継手614と工作ヘッド
とを連通させるための浄水送出継手6223をさらに含む。浄水流洗機構22は工作ヘッ
ドと浄水送出継手6223とを連通させるための浄水管を含む。浄水管はその輸送方向に
沿って順次に浄水タンク4から送られた浄水を加熱および殺菌するための加熱殺菌アセン
ブリ221と、および加熱殺菌後の水を工作ヘッドへ汲み出すための熱水ポンプ222と
が接続されている。本実施例において、加熱殺菌アセンブリ221は、PTC(Posi
tive Temperature Coefficient)電熱要素を用いて加熱す
る。そして、紫外線消毒器を用いて消毒を行う。さらに、清潔作業をすべく、浄水タンク
と工作ヘッドの間は、相互に連通する浄水出入継手614と浄水送出継手6223によっ
て相互に接続させられる。浄水は、加熱、殺菌を経て、熱水ポンプ222の作用下で工作
ヘッドへ輸送され、患者陰部の清潔または工作ヘッドの汚物を載った内部チャンバーの清
潔を行わせて、その後、排泄物抽吸機構21によって清潔後の汚水を汚水タンク3内に吸
入させる。
【0031】
移動底座5にローラ51が接続されている。ローラ51のそばに、ローラ51を回転駆動
させるための移動モータ52が設けられている。本実施例において、ローラ51は移動モ
ータ52の出力軸上に外套される。移動モータ52をオンにさせると、ローラ51を回転
駆動することにより、移動底座5の移動を図られる。
【0032】
最後に、本発明は、各実施形態を参照しながら、明細書に記載され、図面に図示されてい
るが、上記実施形態は好ましい実施形態にすぎず、特定の技術的問題を解決するためには
、実施形態の技術的特徴の一部が必要ではないことも理解できる。したがって、技術問題
の解決または技術案の形成に影響を与えずに、これらの技術的特徴をなくまたは省略する
ことができる。さらに、1つの実施形態の特徴、要素、および/または機能は、他の1つま
たは複数の実施形態の特徴、要素、および/または機能と適切に組み合わされることがで
き、ただし、結合され、または協働され、明らかに実施できない場合を除く。
【国際調査報告】