特表 2022-526222 テスト接続を含むソレノイドバルブ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-05-24

(54)【発明の名称】テスト接続を含むソレノイドバルブ

(51)【国際特許分類】

   F16K 51/00 20060101AFI20220517BHJP

   F16K 31/06 20060101ALI20220517BHJP

   H01R 31/06 20060101ALI20220517BHJP

   G01R 31/00 20060101ALI20220517BHJP

   F16K 37/00 20060101ALI20220517BHJP

【ＦＩ】

F16K51/00 F

F16K31/06 305B

H01R31/06 Z

G01R31/00

F16K37/00 Z

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021549759

(86)(22)【出願日】2020-03-09

(85)【翻訳文提出日】2021-10-25

(86)【国際出願番号】 US2020021782

(87)【国際公開番号】W WO2020185721

(87)【国際公開日】2020-09-17

(31)【優先権主張番号】16/297,688

(32)【優先日】2019-03-10

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】500249589

【氏名又は名称】オートマティック スイッチ カンパニー

(74)【代理人】

【識別番号】100120891

【弁理士】

【氏名又は名称】林 一好

(74)【代理人】

【識別番号】100165157

【弁理士】

【氏名又は名称】芝 哲央

(74)【代理人】

【識別番号】100205659

【弁理士】

【氏名又は名称】齋藤 拓也

(74)【代理人】

【識別番号】100126000

【弁理士】

【氏名又は名称】岩池 満

(74)【代理人】

【識別番号】100185269

【弁理士】

【氏名又は名称】小菅 一弘

(72)【発明者】

【氏名】ハラー ジョン ジェイ．

(72)【発明者】

【氏名】フットマン ライアン

(72)【発明者】

【氏名】ザウィサ ジョン

(72)【発明者】

【氏名】パルド ロベルト

【テーマコード（参考）】

2G036

3H065

3H066

3H106

【Ｆターム（参考）】

2G036AA28

2G036BA46

3H065BA02

3H066AA07

3H066BA18

3H066BA38

3H106GC29

(57)【要約】

ソレノイドバルブ３００は、ワイヤ１１６が通って配置されるように構成された導管開口部３０４を有するソレノイドエンクロージャ３０２と、ソレノイドエンクロージャ内に少なくとも部分的に配置されたソレノイドコイル３１２と、ソレノイドエンクロージャに結合されたバルブ本体１０２と、ソレノイドエンクロージャに結合されたテスト接続１００と、を含み、テスト接続１００は、導管開口部３０４に取り外し可能に結合された本体１０２と、本体に収容された複数のテストリード１０６と、を含み、複数のテストリードの各々は、ソレノイドコイルと接続可能な第１の端部１０３Ａ、１０３Ｂ、１１８Ａ、１１８Ｂを有する。バルブを構成する方法は、バルブに結合された１つまたは複数のテスト接続を提供することと、テスト接続を使用して最終的な設置の前にバルブをテストすることと、テスト接続を取り外すことと、バルブを恒久的に設置することと、を含む。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

バルブ本体に結合されたソレノイドエンクロージャを有するソレノイドバルブのテスト接続であって、ソレノイドエンクロージャはワイヤが通って配置されるように構成された導管開口部を有し、テスト接続は、
導管開口部に取り外し可能に結合されるように構成されたプラグと、
プラグに結合された電気カプラと、
電気カプラに電気的に結合された複数のテストリードと、を含み、
複数のテストリードの各々は、ソレノイドバルブのソレノイドコイルと電気通信するように配線されるように構成された第１の端部を有する、テスト接続。

【請求項2】

プラグは、導管開口部に密封的に結合するように構成される、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項3】

プラグは、ソレノイドエンクロージャの外側に配置されるように構成された第１の端部と、テスト接続がソレノイドエンクロージャに結合されたときにソレノイドエンクロージャの内側に配置されるように構成された長手方向に反対の第２の端部とを有する、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項4】

前記テストリードは、ソレノイドコイルと電気通信するように取り外し可能に結合されるように構成される、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項5】

電気カプラは、プラグに少なくとも部分的に埋め込まれている、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項6】

プラグはエラストマーである、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項7】

プラグは、導管開口部にねじで結合されるように構成される、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項8】

プラグは、圧入によって導管開口部と結合するように構成される、請求項１に記載のテスト接続。

【請求項9】

プラグの第１の端部は、プラグの第２の端部の外寸よりも大きい外寸を有する、請求項３に記載のテスト接続。

【請求項10】

プラグの第１の端部と第２の端部との間の少なくとも一部は円筒形であり、そこから半径方向外向きに延びる複数の環状リブを含む、請求項３に記載のテスト接続。

【請求項11】

プラグの円筒形部分から半径方向外向きに延びる少なくとも１つの線形リブをさらに含む、請求項１０に記載のテスト接続。

【請求項12】

少なくとも１つの線形リブは、複数の環状リブのうちの少なくとも１つの高さよりも高い高さを有する、請求項１１に記載のテスト接続。

【請求項13】

少なくとも１つの線形リブは、複数の環状リブのうちの少なくとも１つと交差する、請求項１１に記載のテスト接続。

【請求項14】

少なくとも１つの線形リブは、複数の環状リブのうちの少なくとも１つに垂直である、請求項１１に記載のテスト接続。

【請求項15】

ソレノイドバルブであって、
ワイヤが通って配置されるように構成された導管開口部を有するソレノイドエンクロージャと、
ソレノイドエンクロージャ内に少なくとも部分的に配置されたソレノイドコイルと、
ソレノイドエンクロージャに結合されたバルブ本体と、
ソレノイドエンクロージャに結合されたテスト接続と、を含み、テスト接続は、
導管開口部に取り外し可能に結合されたプラグと、
プラグに結合された電気カプラと、
電気カプラに電気的に結合された複数のテストリードと、を含み、
複数のテストリードの各々は、ソレノイドコイルと電気通信するように取り外し可能に配線された第１の端部を有する、
ソレノイドバルブ。

【請求項16】

設置用のソレノイドバルブを構成する方法であって、ソレノイドバルブは、バルブ本体に結合されるように構成されたソレノイドエンクロージャを有し、ワイヤが通って配置されるように構成された導管開口部を有するカバーを有し、方法は、
テスト接続を提供するステップであって、テスト接続は、
導管開口部に取り外し可能に結合されるように構成されたプラグと、
プラグに結合された電気カプラと、
電気カプラに電気的に結合された複数のテストリードと、を含み、
複数のテストリードの各々は、ソレノイドバルブのソレノイドコイルと電気通信するように配線されるように構成された第１の端部を有する、テスト接続を提供するステップと、
プラグを導管開口部に取り外し可能に結合するステップと、
複数のテストリードのうちの少なくとも１つを、ソレノイドコイルと電気通信するように取り外し可能に結合するステップと、を含む、方法。

【請求項17】

プラグを導管開口部に密封的に結合するステップをさらに含む、請求項１６に記載の方法。

【請求項18】

カバーをソレノイドエンクロージャに結合するステップをさらに含む、請求項１６に記載の方法。

【請求項19】

少なくとも１つのワイヤを、電気カプラと電気通信するように結合するステップと、カバーをソレノイドエンクロージャから切り離さずに、ソレノイドバルブをテストするステップと、をさらに含む、請求項１８に記載の方法。

【請求項20】

複数のテストリードのうちの少なくとも１つを切り離すステップと、テスト接続をソレノイドバルブから取り外すステップと、をさらに含む、請求項１６に記載の方法。

【請求項21】

テスト接続を、導管開口部を通って配線されたワイヤハーネスと交換するステップをさらに含む、請求項１６に記載の方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、一般にバルブに関するものであり、より具体的には、バルブのテスト接続に関する。

【背景技術】

【0002】

バルブは、一般に、流体を入口から出口にルーティングするためのバルブ本体と、バルブを通る流体の流れを制御するためのアクチュエータとを含むことができる。ソレノイドバルブなどの一部のバルブは、ソレノイドコイルなどの１つまたは複数の電子コンポーネント、配線コンポーネント、コントローラ、またはその他の電気機械式バルブアクチュエータコンポーネントを含むアクチュエータを含むことができる。そのようなコンポーネントは、バルブに電力を供給し、バルブとバルブシステムの他のコンポーネントなどとの間の通信を可能にするためにバルブに出入りするワイヤまたは他の導管をルーティングするための導管開口部を取り外し可能なカバーまたは他の場所に有する１つまたは複数のエンクロージャまたはハウジングに全体的または部分的に収容される。この性質のバルブは、さまざまな業界でさまざまな目的に合わせて構成および使用することができ、汎用バルブだけでなく、「防爆」（すなわち、耐爆性）バルブまたは、水分、化学薬品、衝撃、振動、またはその他の環境特性に対する耐性が特に重要になり得る危険な環境での使用のために設計されたその他のバルブなどのより特殊なバルブを含めることができる。

【0003】

一例として、防爆ソレノイドバルブは、設置のために顧客に向けて、または最終的な場所に出荷されるスキッドまたは他のシステムへと組み立てられるアセンブラ向けて出荷される場合がある。出荷前の業界における現在の慣行では、カバーを所定の位置に固定し、摩擦またはねじ切りによってエンクロージャの導管開口部にシールを挿入することにより、出荷用のソレノイドバルブエンクロージャをシールする。ソレノイドバルブの最終的な設置時に、電気技師がシールとエンクロージャカバーを取り外す。次に、ソレノイドは、該当するケーブルまたは導管を介して大気または設置用に配線することができ、カバーを再組み立てすることができる。ただし、最終的な配線の前に、顧客またはアセンブラの側で、最終的な設置の前にソレノイドバルブを１回以上電気的にテストする必要のある場合がある。現在の最先端技術では、これには、エンクロージャカバーの取り外しと、ソレノイドコイルへの一時的なテストリードの配線が含まれる。各テストの後、テスト時から最終的な設置時までコンポーネントを保護するために、一時的な配線が取り外され、エンクロージャのカバーを元に戻して密封される。したがって、現在の慣行は、時間と労力を要する可能性があり、また、損傷した、または誤って再配置された部品または不適切なシールがソレノイドを潜在的に損傷にさらすリスクが高まる。

【0004】

本明細書の開示および教示は、改善されたバルブおよびバルブのテスト接続のためのシステムおよび方法に向けられている。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0005】

ソレノイドバルブなどのバルブは、１つまたは複数のエンクロージャまたはハウジングおよび１つまたは複数のバルブ本体を有することができ、バルブの１つまたは複数の部分に出入りするワイヤ、導管および／または他のコンポーネントを受け取りまたはルーティングするための、穴または他の通路などの１つまたは複数の導管開口部を含むことができる。バルブをテストするための継手、コネクタ、カプラまたは他の接続などのテスト接続は、取り外し可能に、永久的に、または他の方法で、１つまたは複数の導管開口部と結合するように適合させることができる。少なくとも１つの実施形態では、テスト接続は、全体的または部分的に、個別にまたは組み合わせて、圧入、締まりばめ、摩擦嵌合、ねじ山、または他の結合手段などによって、導管開口部と結合するための、少なくとも部分的にエラストマーおよび／または剛性プラグなどのプラグを含むことができる。テスト接続は、端子、オスまたはメスのプラグコネクタ、または電気または電気信号を伝導または送信するための他の構造など、プラグに結合された１つまたは複数の電気カプラを含むことができる。テスト接続は、ワイヤ、ピグテール、または他の電気リードなど、１つまたは複数の電気カプラに結合された１つまたは複数のテストリードを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数のテストリードは、例えば、ソレノイドコイルまたはソレノイドバルブの他の電気コンポーネントなどのバルブのコンポーネントと結合するための一端と、プラグに結合された電気カプラなどの、プラグまたはその一部に結合するための他端とを有することができる。電気カプラは、１つまたは複数の方法でプラグに結合することができ、これは、その中に埋め込まれるかまたは成形されるなどによって、プラグと一体的に形成されることを含むことができるが、必須ではない。

【0006】

少なくとも１つの実施形態では、プラグは、水、水分、または他の材料がバルブに出入りする入口または出口を少なくとも部分的に制限するために１つ以上の導管開口部と密封結合するように適合させることができ、これは、１つまたは複数のガスケットまたはシールの使用を含むが、必須ではない。多くのうちの１つに過ぎない少なくとも１つの実施形態では、プラグは、ゴムまたは別のエラストマー材料から少なくとも部分的に作製することができ、導管開口部に挿入および／または他の方法でそれに結合されると、導管開口部と密封結合するようなサイズおよび形状にすることができ、これは、本開示の実施に応じて任意のサイズまたは形状を有することを含むことができる。例えば、プラグは、対応する導管開口部と同じまたは類似の形状を有することができ、導管開口部よりも大きな外寸または断面積を有することができるが、なお導管開口部内に少なくとも部分的に適合し、開口部または開口部が存在する構造を密封的に係合するのに十分な柔軟性がある。プラグは、導管開口部との結合および／または密封係合をサポートするための、その外部サービス上の１つまたは複数の延長部または他の外向き延長構造を有することができるが、必須ではない。

【0007】

テスト接続は、第１、第２、または他の端部などの１つまたは複数の端部を含むことができ、これらは、反対側の端部または長手方向に反対側の端部であり、またはそれらを含むことができる。例えば、テスト接続またはプラグは、ソレノイドエンクロージャまたは他のバルブエンクロージャ内に少なくとも部分的に配置される一端と、エンクロージャの外側に少なくとも部分的に配置される他端とを有することができる。少なくとも１つの実施形態では、１つ以上のテストリードは、バルブの１つまたは複数のコンポーネントと取り外し可能な結合のために適合することができ、これは、ソレノイドコイルまたは、配線、端子台、またはソレノイドアクチュエータなどのバルブアクチュエータの動作をサポートするための他のバルブコンポーネントなど、バルブの１つまたは複数の他の電気コンポーネントを含むことができる。１つまたは複数の電気カプラは、テスト接続のプラグに少なくとも部分的に埋め込まれることができ、または他の方法で配置されることができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、少なくとも部分的にエラストマーであることができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグまたはテスト接続は、導管開口部またはそれにまたはそれとともに結合された１つまたは複数のバルブコンポーネント上または内の嵌合ねじ山に係合するように適合された雄ねじまたは雌ねじを有することなどによって、導管開口部とねじ切り結合するように構成することができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、全体的または部分的に、別個にまたは組み合わせて、締まりばめまたは摩擦嵌合などの圧入によって導管開口部と結合するように適合させることができる。

【0008】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続またはプラグなどのその一部は、主寸法、副寸法、または別寸法などの１つまたは複数の外寸を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、その長さ（または別の寸法または方向）に沿って変化する寸法または断面積を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、端部または他の部分などのプラグの一部は、プラグの別の部分の寸法よりも大きいまたは小さい外形寸法または他の寸法を有することができ、これは、プラグの別の端部を含むことができる。

【0009】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続またはプラグなどのその一部は、少なくとも部分的に円筒形であることができる。例えば、両端部またはその一部の１つまたは複数を含むことができるプラグの２つの端部間の少なくとも一部は、少なくとも部分的に円筒形であることができる。プラグは、必須ではないが、外面またはそれの他の部分から半径方向外向きに延びる環状または他のリブなどの１つまたは複数のリブを有することができる。別の例として、プラグは、外部サービスまたはそれの他の部分から半径方向外向きに延びる線形リブなどの１つまたは複数の他のリブを有することができるが、必須ではない。例えば、プラグは、長手方向中心軸などのその軸に平行またはほぼ平行な１つまたは複数の直線状または他のリブを有することができ、１つまたは複数のリブは、１つまたは複数の環状リブ（存在する場合）などの１つまたは複数の他のリブと交差することができるが、必須ではない。複数のリブを有するプラグの少なくとも１つの実施形態では、２つ以上のリブは、テスト接続の外面または他の部分に対して高さまたは他の寸法を有することができる。２つ以上のリブは、同じまたは異なる高さまたは他の寸法を有することができる。例えば、少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数の環状リブは、１つまたは複数の線形リブとは異なる寸法を有することができ、これは、全体的または部分的に、別個にまたは組み合わせて、そのようなリブよりも高いまたは短いことを含むことができる。２つ以上のリブは、テスト接続またはプラグの本体の一部に沿って交差することができるが、必須ではない。実施形態による少なくとも１つでは、テスト接続またはプラグは、互いに少なくとも部分的に垂直または直交する２つ以上のリブを含むことができる。別の例として、２つ以上のリブは、互いに少なくとも部分的に平行であることができる。

【0010】

少なくとも１つの実施形態では、ソレノイドバルブなどのバルブは、１つまたは複数のワイヤまたは他の導管をそこにまたはそれを通して配線するための１つまたは複数の導管開口部を有する、ソレノイドエンクロージャなどのエンクロージャまたはハウジングを含むことができる。例えば、導管開口部または他の開口部は、ワイヤまたは他の導管が、バルブエンクロージャまたはハウジングの内側の１つまたは複数のコンポーネントと通信できるように、および、例えば、バルブ制御または監視装置、または別の例として、１つまたは複数の他のバルブなど、バルブエンクロージャまたはハウジングの外側に配置された１つまたは複数のコンポーネントまたはバルブシステムコンポーネントと通信できるように適合させることができる。ソレノイドバルブまたは他のタイプのバルブなどのバルブは、それに結合された、またはそれに結合されるように適合された１つまたは複数のテスト接続を含むことができ、これは、本開示による任意のテスト接続であることができ、またはそれを含むことができる。

【0011】

少なくとも１つの実施形態では、設置または操作のためのソレノイドバルブなどのバルブを構成する方法は、それと結合するためのテスト接続を提供することを含むことができる。これは、ソレノイドバルブなどのバルブであり、バルブ本体に結合されたソレノイドエンクロージャなどのエンクロージャを有することができ、バルブの一部と流体連絡する１つまたは複数の導管開口部を有することができる。導管開口部は、１つまたは複数のワイヤまたは他の導管をそれを通して配置するように適合させることができ、少なくとも１つの実施形態では、バルブエンクロージャまたはハウジングの任意の部分であることができ、またはそれを含むことができるバルブのカバーまたは他の部分に少なくとも部分的に配置することができる。少なくとも１つの実施形態では、出荷、テスト、操作、または設置などのためのソレノイドバルブを構成する方法は、テスト接続または複数のテスト接続を提供することを含むことができる。１つ以上のテスト接続は、導管開口部に取り外し可能に結合されるように適合されたプラグ、プラグに結合することができる１つまたは複数の電気カプラ、および１つまたは複数の電気カプラに電気的に結合される１つまたは複数のテストリードを含むことができる。テストリードは、ソレノイドバルブのソレノイドコイルおよび／または、ソレノイドバルブであろうとなかろうと、バルブの１つまたは複数の他の電気コンポーネントとの電気通信のための第１のおよび他の端部を有することができる。方法は、ソレノイドコイルまたは他の電気コンポーネントと電気的に通信する複数のテストリードのうちの少なくとも１つを有して取り外し可能に結合する導管に、プラグを取り外し可能に結合することを含むことができる。

【0012】

少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のプラグをバルブの１つまたは複数の導管開口部に密封結合することを含むことができ、これは、バルブエンクロージャハウジングに出入りする水、水分、ほこりまたは他の異物の入口または出口を少なくとも最小化するためなど、完全にまたは部分的に水密結合であることができ、またはそれを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のプラグをバルブカバーに結合すること、およびカバーをバルブエンクロージャまたはハウジングに結合することを含むことができる。方法は、少なくとも１つのワイヤを、テスト接続の１つまたは複数の電気カプラと電気通信するように結合することを含むことができる。方法は、テスト接続をバルブから切り離さずに、または別の例として、カバーまたは他の取り外し可能なハウジングまたはエンクロージャ部分をバルブから切り離さずに、ソレノイドバルブなどのバルブをテストすることを含むことができる。方法は、１つまたは複数のテストリードを１つまたは複数のバルブコンポーネントから切り離すこと、およびテスト接続をバルブから取り除くことを含むことができる。方法は、１つまたは複数のテスト接続を、バルブシステムまたは他の方法でのバルブの恒久的設置に関連する１つまたは複数のワイヤまたはコンポーネントなど、導管開口部内または導管開口部を通って配線されたワイヤハーネスまたは他のコンポーネントと交換することを含むことができる。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】図１は、本開示によるバルブテスト接続の多くの実施形態のうちの１つの斜視図である。

【図2】図２は、本開示によるバルブテスト接続の多くの実施形態の別のものの斜視図である。

【図3】図３は、本開示によるテスト接続を有するソレノイドバルブの多くの実施形態のうちの１つの上面断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0014】

上記の図および以下の特定の構造および機能の書面による説明は、出願人が発明したものの範囲または添付の特許請求の範囲を制限するために提示されているのではない。むしろ、図および書面による説明は、特許保護が求められている発明を作成および使用することを当業者に教示するために提供されている。当業者は、本開示の商業的実施形態のすべての特徴が、明確さおよび理解のために説明または示されているわけではないことを理解するであろう。当技術分野の当業者はまた、本開示の態様を組み込んだ実際の商業的実施形態の開発は、商業的実施形態に対する開発者の最終目標を達成するために多数の実施固有の決定を必要とすることができることを理解するであろう。このような実施固有の決定には、システム関連、ビジネス関連、政府関連、およびその他の制約への準拠が含まれる場合があるが、これらに限定されない可能性があり、これらの制約は、特定の実施、場所、および時々によって異なる場合がある。開発者の努力は絶対的な意味で複雑で時間がかかるかもしれないが、それにもかかわらず、そのような努力は、この開示の利点を有する当技術分野の技術者にとって日常的な取り組みである。本明細書に開示および教示される実施形態は、多数のさまざまな修正および代替形態の影響を受けやすい。「ひとつ（ａ）」などの単一の用語の使用は、アイテムの数を制限することを意図したものではないが、これに限定されない。「上（ｔｏｐ）」、「下（ｂｏｔｔｏｍ）」、「左（ｌｅｆｔ）」、「右（ｒｉｇｈｔ）」、「上（ｕｐｐｅｒ）」、「下（ｌｏｗｅｒ）」、「下（ｄｏｗｎ）」、「上（ｕｐ）」、「側（ｓｉｄｅ）」、「第１」、「第２」（「第３」以降）、「入口」、「出口」などの関係用語の使用は、これに限定されないが、図を具体的に参照して明確にするために書面による説明で使用され、特に明記しない限り、開示または添付の特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。「結合（ｃｏｕｐｌｅ）」、「結合（ｃｏｕｐｌｅｄ）」、「カップリング」、「カプラ」などの用語は、本明細書で広く使用され、そこに固定する、結合する、結合する、固定する、取り付ける、結合する、挿入する、その上または中に形成する、通信する、または他の方法で、例えば、機械的に、磁気的に、電気的に、化学的に、操作可能に、直接的または間接的に、１つまたは複数の部材を一緒に中間要素と関連付けるための任意の方法または装置を含むことができ、さらに、１つの部材を別の部材とユニティ様に一体的に形成することを含むことができるがこれに限定されない。カップリングは、回転を含む任意の方向で発生することができる。「含む」および「そのような」という用語は例示的であり、限定的ではなく、「できる」という用語は、特に明記しない限り、「できるが、必須ではない」を意味する。本開示における他のいかなる言語にも関わらず、図面に示される実施形態は、例示および説明の目的で提示される例であり、本明細書の主題の唯一の実施形態ではない。

【0015】

出願人は、バルブシステムまたは他の流体制御システムへの最終的な設置の前にテストするための有利な特徴を有する、ソレノイドバルブなどの改良されたバルブのためのシステムおよび方法を作成した。バルブは、プラグおよび電気接続を含む１つまたは複数のテスト接続を含むことができ、これらは、例えば、バルブの出荷または他の配布の前にバルブ製造業者によって工場で設置することができる。１つまたは複数のテスト接続は、バルブまたはシールやエンクロージャなどのバルブの一部の損傷に起因するバルブの故障または操作上の問題の可能性を高める危険性があるバルブエンクロージャまたはハウジングの余分な分解および／または再組み立ての必要なしに、バルブの最終的または恒久的設置の前に１回以上、バルブまたは、ソレノイドアクチュエータまたはソレノイドコイルなどの１つまたは複数のバルブコンポーネントのテストをサポートすることができる。テスト接続は、製造と設置との間でバルブエンクロージャを一時的に密閉するため、製造と設置との間でバルブのテストをサポートするため、および流体制御システムへのバルブの最終設置時に簡単に取り外すために適合させることができる。

【0016】

本開示のシステムおよび方法は、バルブの製造と最終的な設置との間のバルブ損傷のリスクを最小限に抑えるという問題に対する費用対効果の高い解決策を提供することができる。テスト接続は、ピグテールまたは他のリード接続を有する導管プロテクタに組み込まれた比較的安価なプラグコネクタを含むことができ、バルブカバーまたはエンクロージャの潜在的に繰り返される分解および再組み立てなしにバルブのテストを可能にする。例えば、工場では、エンクロージャカバーを取り付ける前に、本開示によるテスト接続をソレノイドエンクロージャの導管開口部に結合することができる。一時的なピグテールリードは、ソレノイドコイルなどの１つまたは複数のコンポーネントの端子接続に配線することができる。次に、エンクロージャカバーをハウジングに取り付けて、アセンブリを密閉することができる。少なくとも１つの実施形態では、テスト接続は、比較的安価な市販の電力プラグ接続を含むことができ、これにより、ソレノイドエンクロージャを開くかまたは分解する必要なしに、顧客または同様のものが市販のコードセットを使用して、ソレノイドバルブに電力を印加し、その動作をテストすることができる。このような市販の接続の一例は、国際電気標準会議（「ＩＥＣ」）６０３２０ Ｃ８「図（ｆｉｇｕｒｅ）８」のプラグまたはコネクタであるが、他の多くの構成またはオプションも利用できる。最終的な設置時に、設置者はテスト接続を取り外すことができるが、これは使い捨てである必要はない。そして設置者は、製造時と設置時との間にバルブに損傷が発生していないことを確信して、ソレノイドバルブの最終配線を実行することができる。

【0017】

図１は、本開示によるバルブテスト接続の多くの実施形態のうちの１つの斜視図である。図２は、本開示によるバルブテスト接続の多くの実施形態のうちの別の斜視図である。図３は、本開示によるテスト接続を有するソレノイドバルブの多くの実施形態のうちの１つの上面断面図である。図１～３は、互いに関連して説明される。

【0018】

例えば、図３に示されるように、ソレノイドバルブなどのバルブ３００は、ソレノイドアクチュエータなどのバルブアクチュエータ３０３を少なくとも部分的に収容するか、または他の方法でサポートするための１つまたは複数のエンクロージャ３０２またはハウジングを有することができる。エンクロージャ３０２は、バルブ３００の１つまたは複数の部分に出入りするワイヤ、導管、および／または他のコンポーネントを受け入れまたはルーティングするための、および、バルブ３００の内部コンポーネントおよび外部コンポーネント間のまたはバルブ３００が組み込まれ得るシステム（例えば、バルブ制御または監視装置、または１つまたは複数の他のバルブ）の通信または他の機能をサポートするための、穴、開口部、または他の通路などの１つまたは複数の導管開口部３０４を含むことができる。バルブをテストするための継手、コネクタ、カプラまたは他の接続などのテスト接続１００は、１つまたは複数の導管開口部３０４および／またはエンクロージャ３０２と、取り外し可能に、永久的に、または他の方法で結合するために適合させることができ、以下でさらに説明するように、バルブテストをサポートするために適合させることができる。

【0019】

少なくとも１つの実施形態では、本開示によるテスト接続１００は、テスト接続１００の他の１つまたは複数のコンポーネントを封入、保護、または他の方法でサポートするための、ケーシング、カプセル化またはハウジングなどの本体１０２を含むことができる。テスト接続１００は、第１、第２、または他の端部などの１つまたは複数の端部を含むことができ、これらは、反対側の端部または長手方向に反対側の端部であるか、またはそれらを含むことができる。例えば、テスト接続１００は、バルブエンクロージャ３０２または導管開口部３０４内に少なくとも部分的に配置されるための一端１０３ａと、エンクロージャの少なくとも部分的に外側に配置されるための他端１０３ｂとを有することができる。

【0020】

本体１０２は、単一のユニタリ本体であることができ、または一緒に結合された複数の本体部分を含むことができ、本開示の実施にしたがって、導管開口部３０４（図３参照）などのバルブ３００の開口部と結合するための任意の形状、サイズ、または方法で形成することができる。例えば、例示の目的で図１～図３の例示的な実施形態に示されるように、その実施形態は多くのうちのいくつかであるが、本体１０２は、少なくとも部分的に円筒形または概して円筒形であることができる。しかしながら、これはそうである必要はなく、代わりに、または集合的に、本体１０２は、全体的または部分的に、三角形、正方形、長方形、五角形、六角形などの別の形状であるか、またはそれらを含むことができ、または他の方法でそれは本開示の実施にしたがって任意の数の側面を有することができる。他の例として、本体１０２またはその一部は、全体的または部分的に、楕円形、長方形、または不規則な形状であることができる。本体１０２は、１つまたは複数の導管開口部３０４との結合に適合させることができる（図３参照）。

【0021】

少なくとも１つの実施形態では、本体１０２は、第１の本体部分１０２ａおよび第２の本体部分１０２ｂなどの複数の本体部分を含むことができる。本体部分１０２ａ、１０２ｂ（存在する場合）は、一体的に形成されるか、または別個に形成されて、別個にまたは本体１０２の他の１つまたは複数の部分（存在する場合）と組み合わせて、互いに結合されることができる。例えば、第１の本体部分１０２ａは、導管開口部３０４内および／または導管開口部３０４を通して少なくとも部分的に配置されるように適合されたプラグまたはインサートであることができ、またはそれを含むことができ、第２の本体部分１０２ｂは、エンクロージャ３０２またはその一部、例えば、その中に導管開口部３０４を有するか、または導管開口部３０４（例えば、チューブ、配管、絶縁、または１つまたは複数のワイヤをサポートまたはルーティングするための他の構造（図示せず））と流体連絡しているカバー３０６またはエンクロージャ３０２の別の部分と係合するための上部またはキャップであることができる。例えば、部分１０２ｂは、導管開口部３０４の周りでエンクロージャ３０２の外面３０８と接触するための接触面１０４を有することができる。接触面１０４は、部分１０２ｂの外面または他の面であることができ、またはそれを含むことができ、あるいは、別の例として、エンクロージャ３０２またはその一部を密封的に係合するための、Ｏリングまたはグロメットなどのシールであることができ、またはそれを含むことができる。多くのうちの１つに過ぎないそのような実施形態では、部分１０２ｂは、第１の本体部分１０２ａの外寸ｄよりも大きい外寸Ｄを有することができる（そのような寸法は、直径であり得るが、必須ではない）。

【0022】

テスト接続１００は、本開示の特定の実施にしたがって、全体的または部分的に、個別にまたは組み合わせて、任意の材料から作製することができる。例えば、テスト接続１００またはその一部、例えば第１の本体部分１０２ａおよび／または第２の本体部分１０２ｂは、ゴムまたは別のエラストマー材料から作製することができる。別の例として、テスト接続１００の全部または一部は、プラスチック、金属、または別の材料などのより剛性の高い材料から作製することができる。少なくとも１つの実施形態では、本体１０２は、その長さ（または別の寸法または方向）に沿って変化する寸法、形状、または断面積を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、端部１０３ａ、１０３ｂまたは別の部分などの本体１０２の一部は、別の端部１０３ａ、１０３ｂであることができ、またはそれを含むことができる本体１０２の別の部分の寸法よりも大きいかまたは小さい外寸または他の寸法を有することができる。

【0023】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続１００は、エンクロージャ３０２および／または導管開口部３０４との結合、およびそこからの除去に少なくとも部分的に抵抗するように適合させることができる。例えば、テスト接続１００またはその一部、例えば本体部分１０２ａ、１０２ｂの一方または両方は、１つまたは複数のバルブコンポーネントと結合するための、または他の方法でテスト接続１００およびバルブ３００の結合をサポートするための、１つまたは複数のカプラを含むことができ、またはそれと結合するように適合させることができる。多くのうちの１つに過ぎない図１の例示的な実施形態に示されるように、テスト接続１００は、テスト接続１００がそれに結合されているときにバルブ３００またはその一部と協調するための、舌または延長部などの１つまたは複数のリブ１０８を含むことができる。エラストマー材料から少なくとも部分的に作製することができるが、その必要はないそのような実施形態では、テスト接続１００は、例えば、内面３１０などの導管開口部３０４の少なくとも一部と係合するための１つまたは複数の環状リブ１０８ａを含むことができる。代わりに、または集合的に、テスト接続１００は、エンクロージャ３０２または導管開口部３０４と係合するための１つまたは複数の線形リブ１０８ｂを含むことができる。リブ１０８ａ、１０８ｂ（総称して、リブ１０８）は、例えば、本体部分１０２ａまたはその一部の主寸法Ｄが、内径または他の内部寸法などの導管開口部３０４の寸法ｄ１以上であるように、長手方向中心軸Ｘの周りなど、本体１０２から半径方向外向きに延びることができる。このようにして、１つまたは複数のリブ１０８は、導管開口部３０４またはそれと結合されたときにエンクロージャ３０２の別の部分によって変形または圧縮されるか、または他の方法でそれらと係合することができ、そして緩みまたはそれらからの除去、特に、振動、出荷中の動きなどの外力による意図しない除去に少なくとも部分的に抵抗することができる。しかしながら、少なくとも１つの実施形態では、テスト接続１００は、比較的大きな除去力に少なくとも部分的に抵抗するための１つまたは複数のリブ１０８を有することができ、これは、テスト接続１００とエンクロージャ３０２との挿入または他の結合時に、塑性または他の方法で変形するように適合された１つまたは複数のリブ１０８を有することなどによる、意図的な除去力を含むことができる。

【0024】

複数のリブ１０８を有する実施形態では、２つ以上のリブ１０８は、互いに同じまたは異なる形状および／またはサイズを有することができる。例えば、１つまたは複数のリブ１０８は、高さまたは他の寸法などの寸法ｄ２を有することができ、１つまたは複数の他のリブは、寸法ｄ３を有することができ、寸法ｄ２およびｄ３は、互いに同じかまたは異なることができる。例えば、図１の例示的な実施形態に示されるように、１つまたは複数の線形リブ１０８ｂは、１つまたは複数の環状リブ１０８ａの寸法ｄ２よりも大きい本体１０２の外面に対して寸法ｄ３を有することができる。しかしながら、これはそうである必要はなく、リブ１０８のいずれも、本開示の実施にしたがって任意の寸法または形状を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数のリブ１０８は、全体的または部分的に、別個に、または互いにもしくは他の結合機能と組み合わせて、圧入、締まりばめ、または摩擦嵌合によって、導管開口部３０４と結合するように適合させることができる。少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数のリブ１０８は、さらに他のまたは追加の方法で導管開口部３０４との結合をサポートするように適合させることができる。例えば、線形リブ１０８ｂなどの１つまたは複数のリブ１０８は、エンクロージャ３０２または開口部３０４の中または上の１つまたは複数の対応する溝（図示せず）と嵌合または整列することなどによって、テスト接続１００と導管開口部３０４との整列をサポートするように適合させることができる。

【0025】

リブ１０８は、本開示の実施にしたがって、任意の形状、パターン、または方向に配置または構成することができる。例えば、１つまたは複数の線形リブ１０８ｂまたは他のリブは、互いに平行（ほぼ平行を含む）および／または長手方向中心軸Ｘなどの軸または本体１０２の他の部分に平行であることができるが、そうである必要はなく、１つまたは複数の環状リブ１０８ａ（存在する場合）などの１つまたは複数の他のリブと交差することができる。２つ以上のリブ１０８は、本体１０２またはテスト接続１００の一部に沿って交差することができるが、必須ではない。少なくとも１つの実施形態では、テスト接続１００は、互いに少なくとも部分的に垂直または直交する（ほぼ垂直または直交を含む）２つ以上のリブ１０８を含むことができる。別の例として、２つ以上のリブ１０８ａは、互いに少なくとも部分的に平行であることができる。リブ１０８のいずれも、連続的であるかまたはセグメント化することができ、本体１０２の任意の部分に沿って任意の数で配置することができる。

【0026】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続１００は、エンクロージャ３０２または導管開口部３０４との結合、および１つまたは複数の異なる方法または追加の方法に適合させることができる。例えば、テスト接続１００は、別個に、または１つまたは複数のリブ１０８（存在する場合）と組み合わせて、開口部３０４の内部または他の部分と結合するための１つまたは複数のカプラ１１０を含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、カプラ１１０は、導管開口部３０４の嵌合ねじ山と係合するためのねじ山であることができ、またはそれを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、カプラ１１０は、テスト接続１００と導管開口部３０４との結合時に弾性的または塑性的に変形する隆起または他の延長部であることができ、またはそれらを含むことができる。他の例として、本開示によるテスト接続１００は、１つまたは複数の他のカプラまたはカプラのタイプを含むことができ、またはそれらと協調するように適合させることができ、これには、ねじ、ボルトまたは他の市販の利用可能なファスナーなどのファスナー、接着剤、１／４回転カプラ、タングアンドグルーブカプラ、あるいは、別々に、または互いに組み合わせる、および／またはリブ１０８またはカプラ１１０のうちの１つまたは複数と組み合わせる、その他のカップリング構造が含まれるが、これらに限定されない。

【0027】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続１００は、テスト接続１００内のまたはテスト接続１００を介した電気通信を可能にするか、または他の方法でサポートするための、オスまたはメスのプラグ、コネクタ、またはレセプタクルなどの１つまたは複数の電気カプラ１１２を含むことができる。カプラ１１２は、電気または電気信号を伝導または送信するための、電極またはピンなどの１つまたは複数の端子１１４であることができ、またはそれらを含むことができる。カプラ１１２は、本発明の実施にしたがって、任意の電気コネクタまたは接続であることができ、またはそれらを含むことができ、これは、１つまたは複数のオスもしくはメスの「図（ｆｉｇｕｒｅ）８」または当技術分野で知られている他のプラグまたは接続タイプを含むことができるが、これらに限定されない。テスト接続１００は、バルブ３００に出入りする電気または信号をルーティングするための１つまたは複数の電気カプラ１１２に結合された、テストリード、ピグテール、または光ファイバーケーブルまたは他の信号導管などの他の電気または信号伝送媒体などの１つまたは複数のワイヤ１１６を含むことができる。例えば、各ワイヤ１１６は、例えば、ソレノイドコイル３１２（存在する場合）または他の電気バルブコンポーネントなどのバルブ３００の１つまたは複数のコンポーネントと結合するか、またはそれらと通信して結合されるための一端１１８ａ、および電気カプラ１１２またはその一部、例えば端子１１４に結合された他端１１８ｂを有することができる。そのような実施形態では、テスト接続１００は、１つまたは複数のワイヤ１１６に結合され、バルブ３００またはそのコンポーネント、例えばソレノイドコイル３１２（存在する場合）または別の電気コンポーネント（例えば、端子ブロック３１４）との結合に適合された、圧着コネクタ、スペードコネクタ、または他のタイプのコネクタなどの１つまたは複数の電気コネクタ１２０を含むことができるが、必須ではない。電気カプラ１１２は、本開示の実施にしたがって任意の方法で本体１０２に結合することができ、これは、全体的または部分的に、別個にまたは組み合わせて、その中に埋め込まれるかまたは成形されることによって、それと一体的に形成されることを含むことができるが、必須ではない。

【0028】

図を引き続き参照しながら、本開示による１つまたは複数の方法をさらに詳細に説明する。少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数のテスト接続１００は、バルブ３００の１つまたは複数の導管開口部３０４と、および／またはバルブエンクロージャ３０２またはカバー３０６などのそれの別の部分と結合するために提供または配置することができる。少なくとも１つの実施形態では、ソレノイドバルブまたは他の電気的または電子的に作動または制御されるバルブなどのバルブ３００を設置または操作のために構成する方法は、それと結合するための１つまたは複数のテスト接続１００を提供することおよび／またはそれに１つまたは複数のテスト接続１００を結合することを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、方法は、出荷、テスト、操作、または設置のためのバルブ３００を構成することを含むことができ、これは、テスト接続１００または複数のテスト接続１００を提供することを含むことができる。方法は、テスト接続１００を導管開口部に取り外し可能に結合し、そしてソレノイドコイルまたはバルブ３００の他の電気的コンポーネントと電気的に通信するテストリードなどの複数のワイヤ１１６のうちの少なくとも１つを取り外し可能に結合することを含むことができる。

【0029】

少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のテスト接続１００をバルブ３００の１つまたは複数の導管開口部３０４に密封結合することを含むことができ、これは、バルブエンクロージャ３０２に出入りする水、水分、ほこりまたは他の異物の入口または出口を少なくとも最小化するためなど、完全なまたは部分的な水密結合であることができ、またはそれを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のテスト接続１００をバルブカバー３０６に結合すること、およびカバー３０６をバルブエンクロージャ３０２または他のハウジングに結合することを含むことができる。方法は、テスト接続１００の１つまたは複数の電気カプラ１１２と電気通信する少なくとも１つのワイヤ１１６を結合することを含むことができる。方法は、テスト接続１００をバルブ３００から切り離さずに、または別の例として、カバー３０６または取り外し可能なハウジングまたはエンクロージャ部分をバルブ３００から切り離さずに、ソレノイドバルブなどのバルブ３００をテストすることを含むことができる。方法は、１つまたは複数のワイヤ１１６を１つまたは複数のバルブコンポーネントから切り離し、テスト接続１００をバルブ３００から取り外すことを含むことができる。方法は、１つまたは複数のテスト接続１００を、導管開口部３０４内または導管開口部３０４を通って配線されたワイヤリングハーネスまたは他のコンポーネント、例えば、バルブシステムまたは他の方法でのバルブ３００の恒久的な設置に関連する１つまたは複数のワイヤまたはコンポーネントと交換することを含むことができる。

【0030】

ソレノイドバルブなどのバルブは、１つまたは複数のエンクロージャまたはハウジングおよび１つまたは複数のバルブ本体を有することができ、バルブの１つまたは複数の部分に出入りするワイヤ、導管および／または他のコンポーネントを受け取りまたはルーティングするための、穴または他の通路などの１つまたは複数の導管開口部を含むことができる。バルブをテストするための継手、コネクタ、カプラまたは他の接続などのテスト接続は、取り外し可能に、永久的に、または他の方法で、１つまたは複数の導管開口部と結合するように適合させることができる。少なくとも１つの実施形態では、テスト接続は、全体的または部分的に、個別にまたは組み合わせて、圧入、締まりばめ、摩擦嵌合、ねじ山、または他の結合手段などによって、導管開口部と結合するための、少なくとも部分的にエラストマーおよび／または剛性プラグなどのプラグを含むことができる。テスト接続は、端子、オスまたはメスのプラグコネクタ、または電気または電気信号を伝導または送信するための他の構造など、プラグに結合された１つまたは複数の電気カプラを含むことができる。テスト接続は、ワイヤ、ピグテール、または他の電気リードなど、１つまたは複数の電気カプラに結合された１つまたは複数のテストリードを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数のテストリードは、例えば、ソレノイドコイルまたはソレノイドバルブの他の電気コンポーネントなどのバルブのコンポーネントと結合するための一端と、プラグに結合された電気カプラなどの、プラグまたはその一部に結合するための他端とを有することができる。電気カプラは、１つまたは複数の方法でプラグに結合することができ、これは、その中に埋め込まれるかまたは成形されるなどによって、プラグと一体的に形成されることを含むことができるが、必須ではない。

【0031】

少なくとも１つの実施形態では、プラグは、水、水分、または他の材料がバルブに出入りする入口または出口を少なくとも部分的に制限するために１つ以上の導管開口部と密封結合するように適合させることができ、これは、１つまたは複数のガスケットまたはシールの使用を含むが、必須ではない。多くのうちの１つに過ぎない少なくとも１つの実施形態では、プラグは、ゴムまたは別のエラストマー材料から少なくとも部分的に作製することができ、導管開口部に挿入および／または他の方法でそれに結合されると、導管開口部と密封結合するようなサイズおよび形状にすることができ、これは、本開示の実施に応じて任意のサイズまたは形状を有することを含むことができる。例えば、プラグは、対応する導管開口部と同じまたは類似の形状を有することができ、導管開口部よりも大きな外寸または断面積を有することができるが、なお導管開口部内に少なくとも部分的に適合し、開口部または開口部が存在する構造を密封的に係合するのに十分な柔軟性がある。プラグは、導管開口部との結合および／または密封係合をサポートするための、その外部サービス上の１つまたは複数の延長部または他の外向き延長構造を有することができるが、必須ではない。

【0032】

テスト接続は、第１、第２、または他の端部などの１つまたは複数の端部を含むことができ、これらは、反対側の端部または長手方向に反対側の端部であり、またはそれらを含むことができる。例えば、テスト接続またはプラグは、ソレノイドエンクロージャまたは他のバルブエンクロージャ内に少なくとも部分的に配置される一端と、エンクロージャの外側に少なくとも部分的に配置される他端とを有することができる。少なくとも１つの実施形態では、１つ以上のテストリードは、バルブの１つまたは複数のコンポーネントと取り外し可能な結合のために適合することができ、これは、ソレノイドコイルまたは、配線、端子台、またはソレノイドアクチュエータなどのバルブアクチュエータの動作をサポートするための他のバルブコンポーネントなど、バルブの１つまたは複数の他の電気コンポーネントを含むことができる。１つまたは複数の電気カプラは、テスト接続のプラグに少なくとも部分的に埋め込まれることができ、または他の方法で配置されることができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、少なくとも部分的にエラストマーであることができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグまたはテスト接続は、導管開口部またはそれにまたはそれとともに結合された１つまたは複数のバルブコンポーネント上または内の嵌合ねじ山に係合するように適合された雄ねじまたは雌ねじを有することなどによって、導管開口部とねじ切り結合するように構成することができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、全体的または部分的に、別個にまたは組み合わせて、締まりばめまたは摩擦嵌合などの圧入によって導管開口部と結合するように適合させることができる。

【0033】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続またはプラグなどのその一部は、主寸法、副寸法、または別寸法などの１つまたは複数の外寸を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、プラグは、その長さ（または別の寸法または方向）に沿って変化する寸法または断面積を有することができる。少なくとも１つの実施形態では、端部または他の部分などのプラグの一部は、プラグの別の部分の寸法よりも大きいまたは小さい外形寸法または他の寸法を有することができ、これは、プラグの別の端部を含むことができる。

【0034】

少なくとも１つの実施形態では、テスト接続またはプラグなどのその一部は、少なくとも部分的に円筒形であることができる。例えば、両端部またはその一部の１つまたは複数を含むことができるプラグの２つの端部間の少なくとも一部は、少なくとも部分的に円筒形であることができる。プラグは、必須ではないが、外面またはそれの他の部分から半径方向外向きに延びる環状または他のリブなどの１つまたは複数のリブを有することができる。別の例として、プラグは、外部サービスまたはそれの他の部分から半径方向外向きに延びる線形リブなどの１つまたは複数の他のリブを有することができるが、必須ではない。例えば、プラグは、長手方向中心軸などのその軸に平行またはほぼ平行な１つまたは複数の直線状または他のリブを有することができ、１つまたは複数のリブは、１つまたは複数の環状リブ（存在する場合）などの１つまたは複数の他のリブと交差することができるが、必須ではない。複数のリブを有するプラグの少なくとも１つの実施形態では、２つ以上のリブは、テスト接続の外面または他の部分に対して高さまたは他の寸法を有することができる。２つ以上のリブは、同じまたは異なる高さまたは他の寸法を有することができる。例えば、少なくとも１つの実施形態では、１つまたは複数の環状リブは、１つまたは複数の線形リブとは異なる寸法を有することができ、これは、全体的または部分的に、別個にまたは組み合わせて、そのようなリブよりも高いまたは短いことを含むことができる。２つ以上のリブは、テスト接続またはプラグの本体の一部に沿って交差することができるが、必須ではない。実施形態による少なくとも１つでは、テスト接続またはプラグは、互いに少なくとも部分的に垂直または直交する２つ以上のリブを含むことができる。別の例として、２つ以上のリブは、互いに少なくとも部分的に平行であることができる。

【0035】

少なくとも１つの実施形態では、ソレノイドバルブなどのバルブは、１つまたは複数のワイヤまたは他の導管をそこにまたはそれを通して配線するための１つまたは複数の導管開口部を有する、ソレノイドエンクロージャなどのエンクロージャまたはハウジングを含むことができる。例えば、導管開口部または他の開口部は、ワイヤまたは他の導管が、バルブエンクロージャまたはハウジングの内側の１つまたは複数のコンポーネントと通信できるように、および、例えば、バルブ制御または監視装置、または別の例として、１つまたは複数の他のバルブなど、バルブエンクロージャまたはハウジングの外側に配置された１つまたは複数のコンポーネントまたはバルブシステムコンポーネントと通信できるように適合させることができる。ソレノイドバルブまたは他のタイプのバルブなどのバルブは、それに結合された、またはそれに結合されるように適合された１つまたは複数のテスト接続を含むことができ、これは、本開示による任意のテスト接続であることができ、またはそれを含むことができる。

【0036】

少なくとも１つの実施形態では、設置または操作のためのソレノイドバルブなどのバルブを構成する方法は、それと結合するためのテスト接続を提供することを含むことができる。ソレノイドバルブなどのバルブは、バルブ本体に結合されたソレノイドエンクロージャなどのエンクロージャを有することができ、バルブの一部と流体連絡する１つまたは複数の導管開口部を有することができる。導管開口部は、１つまたは複数のワイヤまたは他の導管をそれを通して配置するように適合させることができ、少なくとも１つの実施形態では、バルブエンクロージャまたはハウジングの任意の部分であることができ、またはそれを含むことができるバルブのカバーまたは他の部分に少なくとも部分的に配置することができる。少なくとも１つの実施形態では、出荷、テスト、操作、または設置などのためのソレノイドバルブを構成する方法は、テスト接続または複数のテスト接続を提供することを含むことができる。１つ以上のテスト接続は、導管開口部に取り外し可能に結合されるように適合されたプラグ、プラグに結合することができる１つまたは複数の電気カプラ、および１つまたは複数の電気カプラに電気的に結合される１つまたは複数のテストリードを含むことができる。テストリードは、ソレノイドバルブのソレノイドコイルおよび／または、ソレノイドバルブであろうとなかろうと、バルブの１つまたは複数の他の電気コンポーネントとの電気通信のための第１のおよび他の端部を有することができる。方法は、ソレノイドコイルまたは他の電気コンポーネントと電気的に通信する複数のテストリードのうちの少なくとも１つを有して取り外し可能に結合する導管に、プラグを取り外し可能に結合することを含むことができる。

【0037】

少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のプラグをバルブの１つまたは複数の導管開口部に密封結合することを含むことができ、これは、バルブエンクロージャハウジングに出入りする水、水分、ほこりまたは他の異物の入口または出口を少なくとも最小化するためなど、完全にまたは部分的に水密結合であることができ、またはそれを含むことができる。少なくとも１つの実施形態では、方法は、１つまたは複数のプラグをバルブカバーに結合すること、およびカバーをバルブエンクロージャまたはハウジングに結合することを含むことができる。方法は、少なくとも１つのワイヤを、テスト接続の１つまたは複数の電気カプラと電気通信するように結合することを含むことができる。方法は、テスト接続をバルブから切り離さずに、または別の例として、カバーまたは他の取り外し可能なハウジングまたはエンクロージャ部分をバルブから切り離さずに、ソレノイドバルブなどのバルブをテストすることを含むことができる。方法は、１つまたは複数のテストリードを１つまたは複数のバルブコンポーネントから切り離すこと、およびテスト接続をバルブから取り除くことを含むことができる。方法は、１つまたは複数のテスト接続を、バルブシステムまたは他の方法でのバルブの恒久的設置に関連する１つまたは複数のワイヤまたはコンポーネントなど、導管開口部内または導管開口部を通って配線されたワイヤハーネスまたは他のコンポーネントと交換することを含むことができる。

【0038】

本明細書に開示されるシステムおよび方法の１つまたは複数の態様を利用する他のおよびさらなる実施形態は、出願人の開示の精神から逸脱することなく考案することができる。例えば、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、単独で、または他のバルブ、バルブコンポーネント、および／または流体制御システムの１つまたは複数の部分を形成するために使用することができる。さらに、テスト接続のさまざまな方法および実施形態は、開示された方法および実施形態の変形を生成するために、互いに組み合わせて含まれることができる。単数形の要素の説明には、複数形の要素を含めることができ、その逆も可能である。少なくとも１つのアイテムへの参照とそれに続くアイテムへの参照は、１つまたは複数のアイテムを含むことができる。また、本開示の理解された目標を達成するために実施形態のさまざまな態様を互いに組み合わせて使用することができる。

【0039】

文脈上別段の定めがない限り、「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｅ）」、および「有する（ｈａｓ）」（「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「有する（ｈａｖｅ）」などのバリエーションおよび活用を含む）という言葉は、少なくとも記載された要素またはステップまたは要素のグループまたはステップまたはその同等物を含み、より多くの数値または他の要素またはステップまたは要素のグループまたはステップまたはそれらの同等物を除外しない。デバイス、装置およびシステムは、多くの方向および向きで使用することができる。ステップの順序は、特に限定されない限り、さまざまな順序で生じることが可能である。本明細書に記載のさまざまなステップは、他のステップと組み合わせることができ、記載されたステップと相互に連結することができ、および／または複数のステップに分割することができる。同様に、要素は機能的に説明されており、別個のコンポーネントとして具体化することができ、および／または複数の機能を有するコンポーネントへと組み合わせることができる。本明細書で使用される「流体」という用語は、例えば、液体、気体、およびそれらの組み合わせ（１つまたは複数の固体または他の非流体がその中に存在し得るかどうかに関係なく）など、流れることが可能な任意の物質または材料を含む。

【0040】

実施形態は、好ましいおよび他の実施形態の文脈で説明されており、出願人の開示のすべての実施形態が説明されているわけではない。説明された実施形態に対する明らかな修正および変更は、本開示の利点を有する当業者に利用可能である。開示および非開示の実施形態は、出願人の開示の範囲または適用可能性を限定または制限することを意図するものではなく、むしろ、特許法にしたがって、出願人は、クレームの同等の範囲または範囲内にあるすべてのそのような修正および改良を完全に保護することを意図する。

【図1】

【図2】

【図3】

【国際調査報告】