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特表2022-526252長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法
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  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図1
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図2
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図3
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図4
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図5
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図6
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図7
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図8
  • 特表-長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-24
(54)【発明の名称】長尺の、好ましくは金属の製品をグループ化するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/08 20060101AFI20220517BHJP
   B65B 19/00 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
B65G47/08 E
B65B19/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021555289
(86)(22)【出願日】2020-03-11
(85)【翻訳文提出日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 IT2020050058
(87)【国際公開番号】W WO2020183509
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】102019000003761
(32)【優先日】2019-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592060639
【氏名又は名称】エム・イー・ピー・マシーネ・エレトロニーチェ・ピエガトリーチ・エス・ピー・エイ
【氏名又は名称原語表記】M.E.P. MACCHINE ELETTRONICHE PIEGATRICI SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】デル ファブロ、ジョルジョ
【テーマコード(参考)】
3E043
3F080
【Fターム(参考)】
3E043AA03
3E043BA06
3E043DA10
3E043DB03
3E043EA15
3E043FA01
3F080AA11
3F080BA01
3F080BD15
3F080BD19
3F080BF01
3F080BF17
3F080CF01
3F080CG02
3F080CG13
(57)【要約】
長尺製品、好ましくは金属をグループ化するための装置は、垂直面に対して傾斜するスライド面(11)を備え、そのスライド面(11)は、複数の長尺製品(P)を受け止めて、長尺製品(P)がそれらの長手方向を横切るスライド方向(D)にスライドすることを許容するように構成される。保持要素(14)がスライド面(11)上に設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺製品(P)、好ましくは金属をグループ化するための装置であって、
垂直面に対して傾斜するスライド面(11)であって、複数の前記長尺製品(P)を受け止めて、前記長尺製品(P)がそれらの長手方向を横切るスライド方向(D)にスライドすることを許容するように構成されたスライド面(11)と、
前記スライド面(11)上に設けられる保持要素(14)と、を備える装置において、
前記スライド面(11)は、前記保持要素(14)と協働する段状の不連続部(15)を備え、前記保持要素(14)は、前記スライド方向(D)にスライドして、前記段状の不連続部(15)とともに、前記長尺製品(P)の一時的な積み重ねのためのゾーン(16)を画定する、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記スライド面(11)は、前記スライド方向(D)に関して前記段状の不連続部(15)の上流に配置された第1の部分(11a)であって、1つまたは複数の長尺製品(P)を受け取るように構成された供給ゾーン(12)を有する第1の部分(11a)と、前記スライド方向(D)に関して前記段状の不連続部(15)の下流に配置された第2の部分(11b)であって、前記長尺製品(P)が移動装置(17)によって除去される除去ゾーン(13)を有する第2の部分(11b)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スライド方向(D)に平行なガイド溝(18)を備え、前記保持要素(14)は、前記スライド方向(D)において、前記段状の不連続部(15)に対し前記積み重ねゾーン(16)のサイズをその都度規定するために、前記ガイド溝(18)内で移動可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記保持要素(14)は、前記積み重ねゾーン(16)で以前にグループ化された前記長尺製品(P)と一緒に、前記除去ゾーン(13)に向かって、前記ガイド溝(18)内をスライドするように構成されることを特徴とする、請求項2を引用する請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記保持要素(14)の内部に配置されるストライカーピン(19)を備え、前記ストライカーピン(19)は、前記保持要素(14)の内部に完全に収納される内部位置と、前記保持要素(14)から突出して、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)からの前記保持要素(14)の高さを増大させる作用位置と、の間でスライドすることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記移動装置(17)は、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)の上に配置されて前記長尺製品(P)を前記第2の部分(11b)から持ち上げる作用位置と、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)の下に少なくとも部分的に配置される非干渉位置と、を有することを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記移動装置(17)は、前記保持要素(14)に付き従う前記長尺製品(P)を停止させるように構成された干渉部(17a)と、前記干渉部(17a)によって停止させられた前記長尺製品(P)を収容するように構成された収容部(17b)と、を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記除去ゾーン(13)に対応して配置されて、前記長尺製品(P)を持ち上げる際に前記移動装置(17)と協働するように構成された、少なくとも1つの可動引き出し装置(23)を備えることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記長尺製品(P)が前記スライド方向(D)に直交する横方向(T)にも正しく整列することを保証するための位置合わせ装置(24)を備え、前記位置合わせ装置(24)は、前記積み重ねゾーン(16)を前記横方向(T)で区切る少なくとも1つの壁(24a)を含むことを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記供給ゾーン(12)と前記積み重ねゾーン(16)との間に配置されて、前記スライド面(11)に対する前記長尺製品(P)の持ち上げおよび回転を阻止するように構成された封じ込め要素(25)を備えることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記除去ゾーン(13)に対応して配置されて、少なくとも前記移動ユニット(17)が前記作用位置にあるときに、前記移動ユニット(17)上に配置された前記長尺製品(P)を束ねるかまたはラッピングするように構成された、束ねユニット(21)、または、適切なラッピング材料を備えたラッピングユニットを備えることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
長尺製品、好ましくは金属をグループ化する方法であって、前記方法は、複数の前記長尺製品(P)を垂直面に対して傾斜したスライド面(11)上で受け止めることを備え、前記長尺製品(P)は、少なくとも重力の影響により、前記長尺製品(P)の長手方向を横切るスライド方向(D)にスライドし、前記スライド面(11)上には、前記長尺製品(P)を少なくとも一時的に保持する保持要素(14)が設けられ、
前記長尺製品(P)は、前記スライド面(11)上を重力によってスライドして、段状の不連続部(15)の内側に落下し、前記段状の不連続部(15)は、前記スライド面(11)に沿って提供されるとともに、前記保持要素(14)と一緒に画定され、前記保持要素(14)は、前記スライド方向(D)に移動して、前記段状の不連続部(15)とともに、前記長尺製品(P)のための一時的な積み重ねゾーン(16)を画定する、ことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記積み重ねゾーン(16)の下流に配置された束ねユニット(21)またはラッピングユニットによって前記長尺製品(P)を束ねるステップを備えることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の実施形態は、長尺製品、好ましくは金属をグループ化するための装置および方法に関する。特に、本発明を使用して、同じ形状、あるいは類似または同等の形状を有するいくつかの長尺製品を、自動化された方法で、均一なグループに、積み重ねて整列させるとともに、それらを積み重ねおよび束ねまたはパッケージゾーンに向けて移動させることができ、その場合、それらは自動化された方法で、一緒に束ねられるか、またはパッケージングされ、例えばラッピングまたは梱包されて、保管および/または移送のために準備される。長尺製品という用語は、本明細書および以下の説明では、一般に、円形、多角形または偏平な断面を有する、丸い、四角い、あるいは類似の、ロッドや補強ロッド等の、場合によっては真っ直ぐな、長尺形状のバーから作られた製品を指す。ほんの一例として、上記のような長尺製品は、中型および大型のブラケット、真っ直ぐなバー、または一端または両端に曲げ部のある成形品であり得る。
【背景技術】
【0002】
さまざまな切断および曲げ加工機によって、事前に切断された真っ直ぐなバーの束、また鋼線のリールから、ブラケットおよび/または成形部品を作ることが知られている。
鋼線のリールから始めて、これらの機械は、所望の形状でブラケットおよび/または成形品を画定するために、コンピューター化されたシステムによって自動化された方法で鋼線の矯正、切断、曲げを実行することができる。これらの機械はまた、単純な真っ直ぐなバーを作ることができ、それは建築現場においても同様に必要である。
【0003】
既知の切断および曲げ加工機は、製鉄所で直接束になって製造された真っ直ぐなバーから、または専用の自律矯正および切断機によって真っ直ぐにされたバーから、ブラケットおよび/または成形品を製造するように構成される。
【0004】
バー、ブラケット、および成形品(以下、簡略化のために金属製品と呼ぶ)の製造の分野では、その後のパッケージングの問題がある。
実際、金属製品のサイズおよびタイプごとに必要な数量が作成されたら、移動および管理のために、これらを均一なグループにまとめる必要がある。
【0005】
グループにまとめられたこれらの金属製品は、正しく保管できるようにラベルを付けられる必要があり、これにより、使用先への出荷前、出荷中、出荷後に追跡することができる。
【0006】
現在、これらの操作はすべて、切断および曲げ加工機のすぐ下流にいる専任のオペレーターによって実行される。これらのオペレーターは、機械で製造された金属製品を手作業で収集し、それらをきちんとグループ化し、通常は鉄線でまとめ、ラベルを付けて保管ゾーンに戻す。
【0007】
保管ゾーンでは、特定の顧客の要求に応じて、さまざまな種類の金属製品で構成されるより大きな束が、常に手作業でグループ化される。
これらすべては、当然のことながら、金属製品のパッケージングおよび関連するすべての操作に一定の時間の浪費と一定の遅延を伴い、非常にかさばる重い金属製品の取り扱いを求められるオペレーターの安全上の問題も伴う。
【0008】
バーをグループ化して移送するための装置の1つの解決策は、特許文献1に記載されており、グループ化されるバーは、傾斜面に沿って落下し、平坦な垂直壁と回転保持要素に設けられる隣接壁との間に画定される空間に集められる。この解決策は、様々なサイズの湾曲した端部を持つ成形バーへの適用には特に適していない。
【0009】
実際、製造された製品が、例えば、それらが曲がった端部を有するか、または長手方向に配置された湾曲を有するような形状である場合、これらは互いに交差し、互いに無秩序に配置され、その後の梱包および束ね作業が困難になる可能性がある。製品が長く、かなりの厚さである場合には、それがさらに重大になる。
【0010】
場合によっては、これらの操作の一部は、切断および曲げ加工機の下流の金属製品を把持装置によって除去する擬人化ロボットシステムによって実行できるが、これらのシステムにはさまざまな欠点がある。
【0011】
実際、これらのシステムは、特に把持装置に関して注意深く設計する必要があり、コストが高く、ソフトウェアの技術的管理および/またはかなり要求の厳しい自己学習システムの技術的管理を必要とする、つまり切断および曲げ加工機で製造できる非常に幅広い金属製品を管理するために必要な、多数の複雑な作業を必要とする。
【0012】
もう1つの欠点は、人間と機械との相互作用であり、これは、ロボット化されたシステムの場合、非常に重要な側面である。
特に安全面では、可動アームの動作範囲と移動する金属製品の移動範囲とを慎重に選択する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第3837465号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、現時点の技術の欠点の少なくとも1つを克服することができる、長尺製品をグループ化するための装置および方法を完成させる必要がある。
特に、本発明の1つの目的は、オペレーターの介入を必要としないか、または少なくともそれを最小限にする、長尺製品をグループ化するための装置を提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、長尺製品を、自動化された方法でサイズおよびタイプによって同種であるバッチにグループ化するための装置を提供することである。
本発明の別の目的は、管理が容易な、長尺製品をグループ化するための装置を提供することである。
【0016】
もう1つの目的は、上記の目的に従って長尺製品をグループ化するための方法を完成させることである。
出願人は、現時点の技術の欠点を克服し、これらおよび他の目的および利点を得るために、本発明を研究し、試験し、そして具体化した。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、独立請求項に記載され、特徴付けられている。従属請求項は、本発明の他の特徴または主な発明思想の変形を説明している。
上記の目的に従って、長尺製品、好ましくは金属をグループ化するための装置は、垂直面に対して傾斜する傾斜面を含み、その傾斜面は、例えば、必ずしもではないが、一度に、複数の長尺製品を受け止めるとともに、それらが、少なくとも重力によって、長尺製品の長手方向を横切るスライド方向にスライドすることを可能にするように構成される。
【0018】
保持要素が、スライド面上に提供され、上記のような長尺製品を少なくとも一時的に保持するように構成される。
本発明の一態様によれば、スライド面は、保持要素と協働する少なくとも1つの段状の不連続部を備える。さらに、保持要素は、スライド方向に移動可能であり、段状の不連続部とともに、長尺製品のための、可変サイズを有する一時的な積み重ねのためのゾーンを画定する。
【0019】
この段状の不連続部の存在により、スライド面に沿って落下する金属製品は、常に特定の向きで不連続部の内側に配置され、曲がった部分または湾曲した部分同士の交差や絡み合いを防ぐ。
【0020】
スライド方向への保持要素の可動性により、非常に可変であっても、いかなるサイズの端部の曲率を有する長尺製品を収容するために、積み重ねゾーンのベースサイズを変更することができる。
【0021】
このようにして、パッキングおよび束ねるために金属製品を適切に準備するために、オペレータの介入を必要とせずに、特定の数の長尺製品をグループ化することが可能である。このグループ化のおかげで、自動化されたものであっても、装置と連携して配置された特殊な自動化された束ね、ラッピング、および排出手段によって実行できる束ねまたはパッケージングの操作を進めることがはるかに簡単になる。
【0022】
さらに、この装置は非常に用途が広く、管理が簡単である。それは、均一であるが、例えば以前にグループ化されたものとは異なるサイズを有する長尺製品をグループ化するためには、保持手段と段状の不連続部との間の相互距離を調整することで十分だからである。
【0023】
本発明の実施形態はまた、長尺製品、好ましくは金属をグループ化するための方法に関する。
この方法は、垂直面に対して傾斜したスライド面上で、少なくとも重力の影響によって、長尺製品の長手方向を横切るスライド方向にスライドする複数の長尺製品を受け止めることを提供する。
【0024】
長尺製品を少なくとも一時的に保持する保持要素が、スライド面上に提供される。
本発明の一態様によれば、スライド面は、保持要素と協働する上記のような段状の不連続部を備えており、保持要素はスライド方向に移動して、段状の不連続部とともに、長尺製品のための上記のような一時的な積み重ねゾーンを画定する。
【0025】
本発明の上記および他の側面、特徴、および利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として与えられた、いくつかの実施形態の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明による長尺製品をグループ化するための装置の斜視図を示す。
図2-9】図1の装置の機能の動作シーケンスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
理解を容易にするために、可能な場合は同じ参照番号を使用して、図面中の同一の共通要素を識別するようにしている。一実施形態の要素および特徴は、さらなる明確化をすることなく、他の実施形態に都合よく組み込むことができることが理解される。
【0028】
ここで、本発明の様々な実施形態を詳細に参照し、その1つまたは複数の例が添付の図面に示されている。各例は、本発明の例示として提供されており、本発明の限定として理解されるべきではない。例えば、示されるかまたは説明される特徴は、その特徴が一実施形態の一部である限り、他の実施形態に採用されるか、または他の実施形態と関連して採用されて、別の実施形態を生成することができる。本発明は、そのようなすべての改変および変形を含むものとすることが理解される。
【0029】
実施形態を説明する前に、本説明は、その適用において、添付の図面を使用して以下の説明に記載されるような構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことも明確にしなければならない。本説明は、他の実施形態を提供することができ、他の様々な方法で取得または実行することができる。また、ここで使用されている表現や用語は説明のみを目的としており、限定的なものと見なすことはできないことを明確にしなければならない。
【0030】
添付図面を使用して説明された実施形態は、添付図面に参照番号10で全体として示されている、長尺製品をグループ化するための装置に関する。
装置10は、垂直面に対して傾斜するスライド面11を備え、そのスライド面11は、複数の長尺製品Pを受け止めて、少なくとも重力の影響により、長尺製品Pの長手方向を横切るスライド方向Dにそれらをスライドさせるように構成される。
【0031】
スライド面11上には、長尺製品Pを少なくとも一時的に保持するように構成された保持要素14が設けられている。
本発明の一態様によれば、スライド面11は、保持要素14と協働する段状の不連続部15を備えている。保持要素14は、スライド方向Dに移動可能であり、その都度、段状の不連続部15とともに、長尺製品Pのための一時的な積み重ねゾーン16を規定する。
【0032】
スライド面11は、スライド方向Dに関して段状の不連続部15の上流にある第1の部分11aであって、1つまたは複数の長尺製品Pを受け取るように構成された供給ゾーン12を有する第1の部分11aと、スライド方向Dに関して段状の不連続部15の下流にある第2の部分11bであって、長尺製品Pが移動装置17によって除去される除去ゾーン13を有する第2の部分11bと、を含む。
【0033】
可能な実施形態によれば、供給ゾーン12は、上流に配置された作業機械から1つまたは複数の長尺製品Pを受け取るように構成される。例えば、作業機械は、曲げ加工機または切断および曲げ加工機、カレンダー機、あるいは、他の類似のまたは同等の機械であり得る。
【0034】
除去ゾーン13は、供給ゾーン12よりも低く配置され、その結果、長尺製品Pは、重力のみの影響によってスライドすることができる。
この目的のために、スライド面11は、長尺製品Pが移動中にスライド面11自体から上昇することができずに、長尺製品Pが均一にスライドすることを保証するような角度で傾斜している必要がある。スライド面11の傾斜はまた、長尺製品Pの粗さを増大させ、したがってスライド面11との摩擦を増加させる、長尺製品Pにあり得る表面隆起やリブを考慮に入れる必要がある。
【0035】
本発明の一態様によれば、装置10は、供給ゾーン12と積み重ねゾーン16との間に配置されて、スライド面11に対する長尺製品Pの持ち上げおよび回転を防止するように構成された封じ込め要素25を備える。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、封じ込め要素25は、長尺製品Pの通過のためにスライド面11との間に空間が存在するように、スライド面11に面している。特に、長尺製品Pが端部に1つまたは複数の曲げ部を有する場合、封じ込め要素25は、長尺製品Pが下流にスライドするときに、その長手方向軸を中心に回転して曲げ部が望ましくない方向に向いてしまうことを防止する。
【0037】
有利には、封じ込め要素25はまた、段状の不連続部15を超えて延在し、長尺製品Pが積み重ねゾーン16に落下する間も回転するのを防ぐ。
本発明の一態様によれば、保持要素14は、スライド方向Dにおいて、段状の不連続部15に対し積み重ねゾーン16のサイズを毎回規定するために、スライド方向Dに平行にガイド溝18内をスライドするように構成される。
【0038】
上記の積み重ねゾーン16のサイズは、長尺製品Pが相互干渉なしに規則正しく落下できるように、スライド方向Dにおける長尺製品Pの最大サイズに対して適切に大きくされる。
【0039】
さらに、段状の不連続部15の深さは、均一な一束を構成することを意図したものに等しい数の長尺製品Pの、規則正しいグループ化を可能にするような深さである。
特に、段状の不連続部15の深さは、特にその第1の部分11aに沿ってスライド面11上をスライドする長尺製品Pを、段状の不連続部15の内側に「落下」させてそれ自体を配向し、例えば、その曲がった端部、または湾曲した部分を、以前に排出された、またはその後に排出された長尺製品Pのそれらと一貫した態様で配置して、実質的に均一なパックを形成する。
【0040】
段状の不連続部15の深さは、本明細書において、スライド面11の第1の部分11aとスライド面11の第2の部分11bとの間の高さの差を意味する。
可能な解決策によれば、段状の不連続部15の深さもまた、深さを増加/減少させるようにスライド面11の第2の部分11bが移動可能であるという条件で可変であり得る。
【0041】
上記のようにスライド方向Dに直交する横方向Tにおいても長尺製品Pの正しい位置合わせを保証するために、装置10は位置合わせ装置24を備えている。
本明細書に記載の実施形態によれば、位置合わせ装置24は、横方向に移動可能な少なくとも1つの壁24aを含み、上記のように横方向Tに関して長尺製品Pを互いに位置合わせする。
【0042】
可能な実施形態によれば、位置合わせ装置24は、互いに向き合い、横方向Tで積み重ねゾーン16を区切る一対の壁24aを備えることができる。一対の壁24aの少なくとも1つは、上記のように横方向Tに関して長尺製品Pを互いに整列させるために、他方の壁24aに向かって横方向Tに移動可能である。
【0043】
位置合わせ装置24はまた、少なくとも1つの可動壁24aを作動/停止させるための少なくとも1つの移動部材24bを備えている。有利には、移動部材24bは、固定された、場合によっては調整可能な移動距離を有することができ、または、位置合わせの動作がいつ終了したと見なすことができるかを示す圧力および/または力を測定するためのデバイスを提供することができる。
【0044】
本明細書に記載の実施形態によれば、ガイド溝18は、段状の不連続部15から少なくとも除去ゾーン13まで延在し、その結果、保持要素15は、スライド面11上で、この場合、その第2の部分11b上で、スライド方向Dに関してガイド溝18の延在部分のほぼ全体についてスライドできる。
【0045】
保持要素14は、上記のようにガイド溝18上をスライドして、積み重ねゾーン16で以前にグループ化された長尺製品Pと一緒に、上記のように移動装置17とともに移動される除去ゾーン13に向かって移動するように構成される。
【0046】
それらの移動中、長尺製品Pは、重力の影響のために、保持要素14上で常に静止しており、長尺製品Pの速度を実質的に調節する保持要素14に付き従う。
保持要素14は、それぞれのガイド溝18に沿って協調してスライドするように構成され、その結果、規則正しくグループ化された長尺製品Pは、ずれることなく除去ゾーン13に向かって移動し続ける。この目的のために、保持要素14は、スライド方向Dに直交する横方向Tに整列される。
【0047】
長尺製品Pのサイズが横方向Tよりも大きいまたは小さい場合、いくつかの保持要素14のみまたは全ての保持要素14が使用されるとともに、残りの保持要素14が、例えば、移動装置17を超えて除去ゾーン13に対応して配置されることが可能である。
【0048】
保持要素14は、スライド面11から、この場合は第2の部分11bから、有利には直交方向に立ち上がり、積み重ねゾーン16に順番に落ちる長尺製品Pのための支持台(abutment)として機能する。
【0049】
保持要素14は、ストライカーピン19を内部に収容するのに適している。ストライカーピン19は、保持要素14の内部に完全に収納される内部位置と、保持要素14から突出して、スライド面11の第2の部分11bからの保持要素14の高さを増大させる作用位置と、の間でスライドする。
【0050】
このようにして、長尺製品Pが積み重ねゾーン16に整然と落下する間、または除去ゾーン13に向かってスライドする間に、長尺製品Pが保持要素14を超えてスライド面11から落下することを防止することが可能である。
【0051】
可能な解決策によれば、保持要素14は、横方向Tへの延在部を有する複数の壁、横方向Tに適切に離間された複数のシリンダ、または、同じ機能を実行することができる他の要素を含むことができる。
【0052】
保持要素14が上記のように壁を含む場合、これらは、下流に位置するそれぞれの移動装置17と整列した空間22によって横方向Tで互いに距離を置いている。このようにして、保持要素14は、以下でより詳細に説明するように、移動装置17と協調するために、移動装置17を越えて、有利にはそれらの間で、スライド方向Dにスライドするのに適している。
【0053】
除去ゾーン13に対応して、上記の移動装置17は、長尺製品Pを一時的に収容して、それらをスライド面11、この場合はその第2の部分11bから持ち上げるのに適している。
【0054】
この目的のために、移動装置17は、作用位置から非干渉位置まで通過するように構成される。作用位置では、移動装置17は、スライド面11から、特に第2の部分11bから長尺製品Pを持ち上げ、移動装置17が第2の部分11bの上に位置している。非干渉位置では、移動部材17は、スライド面11の下に部分的に配置される。
【0055】
スライド面11の第2の部分11bは、移動装置17の形状と一致する開口20を備えており、移動装置17が上記のような持ち上げ作用位置から非干渉位置まで通過することを可能にする。
【0056】
本発明の可能な実施形態によれば、各移動装置17は、保持要素14に付き従う長尺製品Pを受け止めるために上向きに開いた凹部を備えた凹構造を有する。
移動装置17の位置よりさらに下流にスライドするように構成された保持要素14は、以前にグループ化された長尺製品Pを、干渉によって移動装置17上に移動させるのに適している。
【0057】
この動作を容易にするために、各移動装置17は、保持要素14に付き従う長尺製品Pを停止させるように構成された干渉部17aと、各干渉部17aによって停止させられた長尺製品Pを収容するように構成された収容部17bと、を備えている。
【0058】
特に、移動手段17の非干渉位置において、上記のような干渉部17aは、長尺製品Pを停止させるように、スライド面11から出ている。
本明細書に記載の実施形態によれば、装置10は、除去ゾーン13に対応して、束ねユニット21を備えている。束ねユニット21は、少なくとも移動ユニット17が上記のような作用位置にあるときに、移動ユニット17上に配置された長尺製品Pを束ねるように構成される。
【0059】
装置10から除去する準備ができている巻かれた製品のパックを形成するために、束ねユニット21を、適切な材料で巻くための自動化されたユニットと交換することができることは、本発明の範囲内である。
【0060】
本明細書に記載の実施形態によれば、装置10はまた、除去ゾーン13に対応して配置されて、長尺製品Pを持ち上げる際に移動装置17と協働するように構成された、少なくとも1つの可動引き出し装置23を備える。
【0061】
有利には、装置10は、移動装置17と整列した2つの可動引き出し装置23を備える。2つの可動引き出し装置23は、横方向Tに関して、スライド面11の両端部、この特定の場合においては第2の部分11bの両端部に配置される。
【0062】
各可動引き出し装置23は、1つまたは複数の曲げ部を有する場合も有さない場合もある長尺製品Pの端部を収容するように構成される。このようにして、これらの端部は、移動装置17によって、それらが持ち上げられている間でさえ、常にスライド面11と平行に維持され、その結果、端部は、横方向Tに平行な残りの部分に対して回転せず、無秩序にならない。
【0063】
リフティングユニット24は、可動引き出し装置23に関連付けられており、移動装置17の動きに協調して、または協調しない態様で可動引き出し装置23が移動することを可能にする。
【0064】
添付の図面はまた、曲げ部材のグリップによって長尺製品Pが解放されるときに、曲げの実行の前後に長尺製品Pを支持するために選択的に作動されるブレードタイプの支持要素26を示す。
【0065】
本発明の実施形態はまた、長尺製品、好ましくは金属をグループ化するための方法に関する。
この方法は、垂直面に対して傾斜したスライド面11上で、少なくとも重力の影響により、長尺製品Pの長手方向を横切るスライド方向Dにスライドする複数の長尺製品Pを受け止めることを提供する。すべり面11の第2の部分11bには、長尺製品Pを少なくとも一時的に保持する保持要素14が設けられている。
【0066】
本発明の一態様によれば、スライド面11は、スライド方向Dに移動する保持要素14と協働する段状の不連続部15を備えており、保持要素14は、段状の不連続部15とともに、長尺製品Pのための上記のような一時的な積み重ねゾーン16を画定する。
【0067】
本発明の一態様によれば、この方法は、積み重ねゾーン16の下流に配置された束ねユニット21により、長尺製品Pを束ねる、または適切なラッピング材料でラッピングするステップを提供する。
【0068】
図2図9を参照すると、図1の装置の機能の可能な動作シーケンスが示されている。
例えば、装置10の上流に配置された曲げ加工機から送られてくる、特定のタイプの長尺製品Pをグループ化して一束にパッケージ化する必要がある場合、積み重ねゾーン16のスライド方向Dにおける正しいサイズを規定するために、保持手段14の位置がスライド方向Dに適切に調整される(図2)。
【0069】
ストライカーピンは、スライド面11の第2の部分11bからの保持手段14の高さを増大させて、長尺製品Pをより効果的かつ安全にスライドさせるために、上記のような作用位置に移動されてもされなくてよい。
【0070】
続いて、図3図4に示すように、一度に少なくとも1つの長尺製品Pが、スライド面11の、この特定の場合においては第1の部分11aの供給ゾーン12に対応して配置される。重力の影響により、長尺製品Pは、段状の不連続部15に到達するまで、スライド面11の第1の部分11aに沿ってスライドする。
【0071】
次に、長尺製品Pは、段状の不連続部15を超えて落下して、保持手段14に当接するまで、スライド面11の第2の部分11bに沿ってスライドを続ける。保持手段14は、長尺製品Pの移動をブロックし、少なくともスライド方向Dにおいて長尺製品Pを整然と積み重ねることを可能にする。
【0072】
同様に、特定の一束をパッケージ化するために必要な数に達するまで、次々に長尺製品Pが前の製品と一緒にグループ化される。
処理された長尺製品Pの正しい位置合わせを確実にするために、位置合わせ装置24が作動される。この目的のために、可動壁24a、または場合によっては複数の可動壁24aが、所望の位置合わせが達成されるまで、長尺製品Pの端部を押し出す横方向Tに平行移動する。
【0073】
図5に示されるように、グループ化および位置合わせが完了すると、保持手段14は、上記のような長尺製品Pと一緒に、ガイド溝18上を除去ゾーン13に向かってスライドする。
【0074】
移動装置17は、上記のように非干渉位置にあり、各移動手段17の干渉部17aのみが、スライド面11の第2の部分11bから出ている。
スライド手段14は、移動装置17を通過するまでガイド溝18上をスライドし、このようにして、長尺製品Pは、上記のように干渉部17aによる干渉によって把持される。
【0075】
続いて、図6に示されるように、移動手段17は、上記のように非干渉位置から作用位置まで移動する。長尺製品Pの持ち上げ中に、干渉部17aによって把持された長尺製品Pは、少なくとも後続の束ね操作の終わりまで、それらを支持する保持手段17の収容部17b内に収まる。
【0076】
長尺製品Pを持ち上げる間、少なくともそれらの端部を可動引き出し部23によって支持することが可能である。
移動手段17が非干渉位置から作用位置に移動すると、他の長尺製品をグループ化するための積み重ねゾーン16の正しいサイズを再規定するために、保持装置14が所望の位置に戻される(図7)。
【0077】
図8図9に示されるように、束ねユニット21によって実行される束ね操作の終わりに、長尺製品Pをブリッジクレーンによって除去および移動させることができ、または、長尺製品Pをスライド面11の第2の部分に再配置して、他の移送手段に向かって下流にスライドさせることができる。この場合、移動手段17は、干渉部17aがスライド面11の第2の部分11bの面よりも下になるように、非干渉位置に移動される。
【0078】
可能な解決策に従って、横方向Tに非常に大きく延在する長尺製品Pをグループ化する必要がある場合、保持要素14は、ストライカーピン19が内部位置にある状態で、段状の不連続部15のすぐ近くに配置されることができる。このようにして、長尺製品Pは、段状の不連続部15を超えて落下し、それらの下流へのスライドは、移動装置17の干渉部17aによって直接停止される。
【0079】
部品またはステップの変更および/または追加が、特許請求の範囲によって規定される本発明の分野から逸脱することなく、長尺製品をグループ化するための装置およびこれまでに説明された対応する方法に対して行われ得ることは明らかである。
【0080】
本発明がいくつかの特定の例を参照して説明されてきたが、当業者は、確かに、特許請求の範囲に記載されている特徴を有し、従ってすべてが特許請求の範囲によって規定された保護の分野に含まれる、長尺製品をグループ化するための装置および対応する方法の他の多くの同等の形態を達成できなければならないことも明らかである。
【0081】
以下の特許請求の範囲において、括弧内の参照の唯一の目的は、読みやすくすることであり、それらは、特定の請求項で主張される保護の分野に関する制限要因と見なされてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺製品(P)、好ましくは金属をグループ化するための装置であって、
垂直面に対して傾斜するスライド面(11)であって、複数の前記長尺製品(P)を受け止めて、前記長尺製品(P)がそれらの長手方向を横切るスライド方向(D)に重力によってスライドすることを許容するように構成された第1の部分(11a)を含むスライド面(11)と、
前記スライド面(11)上に設けられる、移動可能な保持要素(14)と、を備える装置において、
前記スライド面(11)は、前記保持要素(14)と協働する段状の不連続部(15)を備え、前記保持要素(14)は、前記段状の不連続部(15)の下流に配置された前記スライド面(11)の第2の部分(11b)に沿って前記スライド方向(D)にスライドして、前記段状の不連続部(15)とともに、前記段状の不連続部(15)の内側に落下する前記長尺製品(P)の一時的な積み重ねのためのゾーン(16)を画定し、前記段状の不連続部(15)の深さが、前記スライド面(11)の前記第1の部分(11a)と前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)との間の高さの差によって規定される、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1の部分(11a)は、前記スライド方向(D)に関して前記段状の不連続部(15)の上流に配置されており、1つまたは複数の長尺製品(P)を受け取るように構成された供給ゾーン(12)を有前記第2の部分(11b)は、前記スライド方向(D)に関して前記段状の不連続部(15)の下流に配置されており、前記長尺製品(P)が移動装置(17)によって除去されることが可能な除去ゾーン(13)を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スライド方向(D)に平行なガイド溝(18)を備え、前記保持要素(14)は、前記スライド方向(D)において、前記段状の不連続部(15)に対し前記積み重ねゾーン(16)のサイズをその都度規定するために、前記ガイド溝(18)内で移動可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記保持要素(14)は、前記積み重ねゾーン(16)で以前にグループ化された前記長尺製品(P)と一緒に、前記除去ゾーン(13)に向かって、前記ガイド溝(18)内をスライドするように構成されることを特徴とする、請求項2を引用する請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記保持要素(14)の内部に配置されるストライカーピン(19)を備え、前記ストライカーピン(19)は、前記保持要素(14)の内部に完全に収納される内部位置と、前記保持要素(14)から突出して、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)からの前記保持要素(14)の高さを増大させる作用位置と、の間でスライドすることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記移動装置(17)は、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)の上に配置されて前記長尺製品(P)を前記第2の部分(11b)から持ち上げる作用位置と、前記スライド面(11)の前記第2の部分(11b)の下に少なくとも部分的に配置される非干渉位置と、を有することを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記移動装置(17)は、前記保持要素(14)に付き従う前記長尺製品(P)を停止させるように構成された干渉部(17a)と、前記干渉部(17a)によって停止させられた前記長尺製品(P)を収容するように構成された収容部(17b)と、を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記長尺製品(P)が前記スライド方向(D)に直交する横方向(T)にも正しく整列することを保証するための位置合わせ装置(24)を備え、前記位置合わせ装置(24)は、前記積み重ねゾーン(16)を前記横方向(T)で区切る少なくとも1つの壁(24a)を含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記供給ゾーン(12)と前記積み重ねゾーン(16)との間に配置されて、前記スライド面(11)に対する前記長尺製品(P)の持ち上げおよび回転を阻止するように構成された封じ込め要素(25)を備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記除去ゾーン(13)に対応して配置されて、少なくとも前記移動ユニット(17)が前記作用位置にあるときに、前記移動ユニット(17)上に配置された前記長尺製品(P)を束ねるかまたはラッピングするように構成された、束ねユニット(21)、または、適切なラッピング材料を備えたラッピングユニットを備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置を使用して、長尺製品、好ましくは金属をグループ化する方法であって、前記方法は、複数の前記長尺製品(P)を垂直面に対して傾斜したスライド面(11)上で受け止めることを備え、前記長尺製品(P)は、少なくとも重力の影響により、前記長尺製品(P)の長手方向を横切るスライド方向(D)にスライドし、前記スライド面(11)上には、前記長尺製品(P)を少なくとも一時的に保持する保持要素(14)が設けられ、
前記長尺製品(P)は、前記スライド面(11)上を重力によってスライドして、段状の不連続部(15)の内側に落下し、前記段状の不連続部(15)は、前記スライド面(11)に沿って提供されるとともに、前記保持要素(14)と一緒に画定され、前記保持要素(14)は、前記スライド方向(D)に移動して、前記段状の不連続部(15)とともに、前記長尺製品(P)のための一時的な積み重ねゾーン(16)を画定する、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記積み重ねゾーン(16)の下流に配置された束ねユニット(21)またはラッピングユニットによって前記長尺製品(P)を束ねるステップを備えることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【国際調査報告】