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特表2022-526373側部取付された構成部品を有する付加製造電子(AME)回路
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  • 特表-側部取付された構成部品を有する付加製造電子(AME)回路 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-24
(54)【発明の名称】側部取付された構成部品を有する付加製造電子(AME)回路
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/34 20060101AFI20220517BHJP
   B29C 64/112 20170101ALI20220517BHJP
   B29C 64/386 20170101ALI20220517BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20220517BHJP
【FI】
H05K3/34 501D
B29C64/112
B29C64/386
B41J2/01
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557949
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(85)【翻訳文提出日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 US2020025639
(87)【国際公開番号】W WO2020205691
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/826,435
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517151372
【氏名又は名称】ナノ ディメンション テクノロジーズ,リミテッド
【住所又は居所原語表記】2 Ilan Ramon St., 74036 Nes Ziona, Israel
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】特許業務法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソコル,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ランコビチ,アビラム
【テーマコード(参考)】
2C056
4F213
5E319
【Fターム(参考)】
2C056FA15
2C056FB05
2C056FD10
4F213AE03
4F213AG03
4F213AH36
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL12
4F213WL24
4F213WL85
4F213WL96
5E319AA03
5E319AA06
5E319AB06
5E319AC02
5E319AC03
5E319BB02
5E319CC22
5E319GG01
5E319GG15
5E319GG20
(57)【要約】
本開示は、付加製造(AM)を使用して、側部取付された構成部品および接点を有するプリント回路を製造するためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、本開示は、例えば、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)(PCB、FPC、およびHDIPCBは合わせてAMEまたはAME回路と呼ばれる)など、印刷された各AMEの側壁またはファセットのZ軸に沿って導電性接点および/または構成部品を有する電子部品(AME)を製造するための付加製造方法を目的とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続PCB(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを備える、付加製造電子(AME)回路であって、前記AME回路が、側部取付された構成部品、および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を備える、AME回路。
【請求項2】
前記複数の側部取付された接点が前記AME回路に部分的に埋め込まれている、請求項1に記載のAME回路。
【請求項3】
前記AME回路に側部取付された前記構成部品が、チップパッケージである、請求項2に記載のAME回路。
【請求項4】
前記チップパッケージが、クワッドフラットパック(QFP)パッケージ、薄型スモールアウトラインパッケージ(TSOP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)パッケージ、スモールアウトラインJリード(SOJ)パッケージ、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)パッケージ、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)、モールドアレイプロセス-ボールグリッドアレイ(MAPBGA)パッケージ、クアッドフラットノーリード(QFN)パッケージ、およびランドグリッドアレイ(LGA)パッケージのうちの少なくとも1つである、請求項3に記載のAME回路。
【請求項5】
前記複数の側部取付された接点が、部分的に埋め込まれた充填スルーホールビア、部分的に埋め込まれたブラインドビア、および部分的に埋め込まれたベリードビアのうちの少なくとも1つである、請求項4に記載のAME回路。
【請求項6】
前記複数の側部取付された接点が、直交分離されている、請求項5に記載のAME回路。
【請求項7】
前記直交分離された接点が、電気的小型アンテナ(ESA)のための、直交絶縁された素子として動作可能である、請求項6に記載のAME回路。
【請求項8】
前記複数の側部取付された接点が、ソケットの一部分として動作可能である、請求項5に記載のAME回路。
【請求項9】
前記ソケットが、別のAME回路のうちの少なくとも1つに結合するタングイングルーブを形成している、請求項8に記載のAME回路。
【請求項10】
前記側部接点のうちの少なくとも1つが、前記タングおよび前記グルーブのうちの少なくとも一方に対する接点を形成している、請求項9に記載のAME回路。
【請求項11】
前記複数の側部取付された接点が、別のAMEに設置されたソケットの接点と一致するように適合サイズ設定および構成されている、請求項6に記載のAME回路。
【請求項12】
プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続PCB(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを備える付加製造電子(AME)回路のための方法であって、前記AME回路が、付加製造を使用して、側部取付された構成部品および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を備え、前記方法が、
a.インクジェット印刷システムであって、
i.誘電性インクを分注するように適合された第1のプリントヘッドと、
ii.導電性インクを分注するように適合された第2のプリントヘッドと、
iii.前記第1のプリントヘッドおよび前記第2のプリントヘッドに動作可能に結合され、基板を各プリントヘッドに搬送するように構成されたコンベヤと、
iv.前記第1のプリントヘッドおよび前記第2のプリントヘッドのそれぞれと通信するコンピュータ支援製造(「CAM」)モジュールであって、前記CAMが、命令を記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体と通信する少なくとも1つのプロセッサを含む中央処理モジュール(CPM)をさらに備え、前記命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記CAMに、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備える前記AME回路を表す3D視覚化ファイルを受信するステップと、複数のファイルを有するファイルライブラリを生成するステップであって、各ファイルは、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備える前記AME回路を印刷するための実質的に2Dの層を表し、メタファイルは少なくとも印刷順序を表す、生成するステップを実行することによって、前記インクジェット印刷システムを制御させる、CAMモジュールと、を有するインクジェット印刷システムを提供することと、
b.前記誘電性インクジェットインク組成物、および前記導電性インクジェットインク組成物を提供することと、
c.前記CAMモジュールを使用して、前記第1の層のファイルを取得することと、
d.前記第1のプリントヘッドを使用して、前記誘電性インクジェットインクに対応する前記パターンを形成することと、
e.前記誘電性インクジェットインクに対応する前記パターンを硬化させることと、
f.前記第2のプリントヘッドを使用して、前記導電性インクに対応する前記パターンを形成することであって、前記パターンが、それぞれ少なくとも1つの側部取付された構成部品を備える前記AME回路の印刷のための前記実質的に2Dの層にさらに対応する、形成することと、
g.前記導電性インクジェットインクに対応する前記パターンを焼結することと、
h.前記CAMモジュールを使用して、ライブラリから、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を含む前記AME回路を印刷するための後続の層を表す後続のファイルを取得することであって、前記後続のファイルが、前記誘電性インクおよび前記導電性インクのうちの少なくとも一方を表すパターンの印刷命令を含む、取得することと、
i.前記第1のプリントヘッドを使用して前記誘電性インクに対応する前記パターンを形成し、前記CAMモジュールを使用して前記2Dファイルライブラリから前記後続の実質的に2Dの層を取得する前記ステップまでの前記ステップを繰り返すことであって、前記最終層を印刷すると、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備える前記AME回路が、少なくとも1つの構成部品を取り付けるように動作可能な複数の導電性の側部取付された接点を備える、繰り返すことと、
j.任意選択的に、少なくとも1つの構成部品を前記複数の印刷された側部接点に結合することと、を含む方法。
【請求項13】
前記複数の側部取付された接点が、前記AME回路に部分的に埋め込まれている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
側部取付された前記少なくとも1つの構成部品が、クワッドフラットパック(QFP)パッケージ、薄型スモールアウトラインパッケージ(TSOP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)パッケージ、スモールアウトラインJリード(SOJ)パッケージ、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)パッケージ、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)、モールドアレイプロセス-ボールグリッドアレイ(MAPBGA)パッケージ、クアッドフラットノーリード(QFN)パッケージ、およびランドグリッドアレイ(LGA)パッケージのうちの少なくとも1つであるチップパッケージである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の側部取付された接点が、部分的に埋め込まれた充填スルーホールビア、部分的に埋め込まれたブラインドビア、および部分的に埋め込まれたベリードビアのうちの少なくとも1つである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の側部取付された接点が、直交分離されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記直交分離された接点が、電気的小型アンテナ(ESA)のための、直交絶縁された素子として動作可能である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の側部取付された接点が、ソケットの一部分として動作可能である、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記ソケットが、少なくとも1つの別のAME回路に結合するタングイングルーブを形成している、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記側部接点のうちの少なくとも1つが、前記タングおよび前記グルーブの少なくとも一方に対する接点を形成している、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
a.前記第1のプリントヘッドを使用して、ビアに対応するパターンを印刷することであって、前記ビアに対応する前記パターンが、前記ファセットから前記AME回路の周方向に延在している、印刷することと、
b.前記ビアに対応する前記パターンを硬化させることと、
c.前記第2のプリントヘッドを使用して、前記ビアの導電性部分に対応するパターンを印刷することと、
d.前記ビアの前記導電性部分に対応する前記パターンを焼結することと、
e.周方向に延在する前記硬化した誘電性パターンの垂直部分の少なくとも一部分を除去し、それによって、前記導電性インクの一部分を露出させることと、をさらに含み、
周方向に延在する前記硬化した誘電性パターンの垂直部分の前記少なくとも一部を除去するステップが、レーザ照射器、旋盤、ナイフ、および樹脂除去手段のうちの少なくとも1つを使用し、それによって前記導電性接点を露出させることを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記除去するステップが、前記埋め込まれた接点を成形することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項12~22のいずれか一項に記載の方法よって製造された、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続PCB(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを備える付加製造電子(AME)回路。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、付加製造(AM)を使用して、側部取付された構成部品および接点を有するプリント回路を製造するためのシステムおよび方法を対象とする。より詳細には、本開示は、例えば、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)(PCB、FPC、およびHDIPCBは合わせてAMEまたはAME回路と呼ばれる)など、印刷された各AMEの側壁またはファセットのZ軸に沿って導電性接点および/または構成部品を有する電子部品(AME)を製造するための付加製造方法を対象とする。
【0002】
スモールフォームファクタを有する電子デバイスは、例えば、製造、ビジネス、消費財、軍事、航空、モノのインターネットなどのあらゆる分野でますます需要が高まっている。これらのスモールフォームファクタを有する製品は、密集したデジタル回路およびアナログ回路が近接して配置されたコンパクトな回路基板に依拠している。デバイスの複雑さが増し、パッケージングの制約が厳しくなることと相まって、例えば、モバイル通信デバイスでは、回路基板の層数と基板厚さの実質的な増加につながり得る。ただし、多くの場合、ほとんどの縮小製造方法はフォームファクター能力の下限に至っている。
【0003】
本明細書で論じられるような層の数の増加、したがって、側部ファセットの厚さは、所望の複雑さの増加とともに、信頼性の高い接続と機能を確実にしながら、これまで未使用であり、現在の製造方法に起因して、様々な構成部品を取り付けるのに非実用的であった表面を提供する機会を生み出すことができる。
【0004】
本開示は、付加製造の技術およびシステムを使用することによって、上記で特定された欠点の1つ以上を克服することを目的としている。
【発明の概要】
【0005】
様々な実施例、構成、および実装において、例えば、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)など、印刷された各AMEの側壁またはファセットのZ軸に沿って導電性接点および/または構成部品を有する電子構成部品(AME)を製造するための付加製造方法が開示される。
【0006】
別の構成では、複数の側部取付された接点は、直交分離され、電気的小型アンテナ(ESA)のための、直交絶縁された素子として動作するように構成されている。
【0007】
さらに別の実装では、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを製造するための方法であって、それぞれが、付加製造を使用して、側部取付された構成部品および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を備え、本方法が、インクジェット印刷システムであって、誘電性インクを分注するように適合された第1のプリントヘッドと、導電性インクを分注するように適合された第2のプリントヘッドと、第1および第2のプリントヘッドに動作可能に結合され、基板を各プリントヘッドに搬送するように構成されたコンベヤと、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドのそれぞれと通信するコンピュータ支援製造(「CAM」)モジュールであって、CAMが、命令を記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体と通信する少なくとも1つのプロセッサを含む中央処理モジュール(CPM)をさらに備え、命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、CAMに、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを表す3D視覚化ファイルを受信するステップと、複数のファイルを有するファイルライブラリを生成するステップであって、各ファイルは、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための実質的に2Dの層を表し、メタファイルは少なくとも印刷順序を表す、生成するステップとを実行することによって、インクジェット印刷システムを制御させる、CAMモジュールと、を有するインクジェット印刷システムを提供することと、誘電性インクジェットインク組成物および導電性インクジェットインク組成物を提供することと、CAMモジュールを使用して、第1の層のファイルを取得することと、第1のプリントヘッドを使用して、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを形成することと、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを硬化させることと、第2のプリントヘッドを使用して、導電性インクに対応するパターンを形成することであって、パターンが、それぞれ少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための実質的に2Dの層にさらに対応する、形成することと、導電性インクジェットインクに対応するパターンを焼結することと、CAMモジュールを使用して、ライブラリから、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を含むPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための後続の層を表す後続のファイルを取得することであって、後続のファイルが、誘電性インクおよび導電性インクのうちの少なくとも一方を表すパターンの印刷命令を含む、取得することと、第1のプリントヘッドを使用して、誘電性インクに対応するパターンを形成し、CAMモジュールを使用して、2Dファイルライブラリから後続の実質的に2Dの層を取得するステップまでのステップを繰り返すことであって、最終層を印刷すると、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの構成部品を取り付けるように動作可能な複数の導電性側部取付された接点を備える、繰り返すことと、任意選択的に、少なくとも1つの構成部品を複数の印刷された側部接点に結合することと、を含む方法が提供される。
【0008】
ライブラリは、コンピュータ支援設計(CAD)で生成されたトレースのレイアウトおよび誘電性絶縁(DI)材料、ならびに、例えば、使用される付加製造システムで使用するのに必要な、ラベル、印刷入力順序、およびその他の情報を含む、これらの抽出に必要なメタファイルを含むことに留意されたい。
【0009】
さらに別の例示的な実装形態では、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)のうちの少なくとも1つが提供され、それぞれは、複数の側部取付された接点パッドを備え、各接点パッドは、チップパッケージに動作可能に結合するようにサイズ設定および構成されている。
【0010】
例示的な実装形態では、複数の側部取付された接点は、ソケットの一部分として動作するようにサイズ設定および構成され、別個のプリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)の相補的なソケットに対して動作可能にサイズ設定および構成されている。
【0011】
側部取付された構成部品および接点を有するAME回路のためのシステム、および方法のこれらおよび他の特徴は、例示的であって限定的ではない図および実施例と併せて読まれると、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
側部取付された構成部品および接点を有するAME回路、その製造方法、および組成物をより良く理解するために、その例示的な実装形態に関して、添付の実施例および図を参照する。
【0013】
図1】開示された方法を使用して製造されたプリント回路の等角概略図である。
図2】開示された方法を使用して製造された、図1に示されるAME概略図に対する相補的なAME回路の等角概略図である。
図3】直交分離されたアンテナ素子を有する、開示された方法を使用して製造された電気的小型アンテナの概略図である。
図4A】開示された方法を使用して製造されたプリント回路基板の実施例である。
図4B】開示された方法を使用して製造されたプリント回路基板の実施例である。
図4C】開示された方法を使用して製造されたプリント回路基板の実施例である。
図5】別のプリント回路内の相補的なソケットに動作可能に結合するようにサイズ設定および構成されたソケット突出部の概略図であり、ソケットは、開示された方法およびシステムを使用して製造される。
図6図1図2、および図5に示される導電性の側部取付された接点、突起部、および結合素子を包む周方向に延在する構造を示す概略図である。
図7図8に示されるようなPLCCソケットに係合するように構成された、複数の側部接点を有する、記載された方法を使用して製造されたAME回路を示す。
図8
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書において、側部取付された構成部品および接点を有するプリント回路を製造するためのシステムおよび方法の実施例、構成、および実装形態が提供される。より詳細には、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを製造するための付加製造方法の実施例、構成、および実装形態が提供され、これらはともに、上記のように、AME、またはAME回路と呼ばれ、プリント回路外側ファセットのそれぞれのZ軸に沿って導電性の接点および/または構成部品を有する(すなわち、側部取付されている)。
【0015】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、プリント基板の側縁ファセットに露出した導電性トレースを提供する。導電性トレースおよび接点は、並列に、および/または一方を他方の上に形成することができる。側部接点のそれぞれは、基板内部の信号トレースに接続されるものとし、すなわち、任意のプリント基板層に任意の高さで接続されるものとする。同様に、垂直(または水平(例えば、図3を参照)の導電性接点またはトレースは、付加製造構造の露出面のいずれかに形成することができ、導電性接点またはトレース材料は、構築材料(例えば、誘電性絶縁材料)とは明確に異なり、したがって、プローブ、コネクタ、ポートなどを作成する。
【0016】
金属トレースおよび誘電体が使用される標準的な付加製造技術では、より詳細にはインクジェット印刷の場合、垂直金属構成部品は、PCB内の(充填された、またはめっきされた)ビアなど、金属構造全体を取り囲むキャビティ、ドリル、またはボア内に印刷することができる。例示的な実装形態では、金属導電性含有物は、典型的には非導電性材料であるホスト材料の周辺に典型的に向かって露出することができる。
【0017】
特定の実施例では、まず従来の方法を使用して側部接点の構造が作成され、これが、露出される垂直導電性構造全体を包囲し、余分な材料が(例えば、スライスまたはミリングによって)除去される。他の構成では、システムは、洗浄によって除去することができる支持材料を装備したプリントヘッドを備え得る。
【0018】
ここで、本明細書に記載のシステム、方法、および組成物を使用して、例えば、インクジェット印刷デバイスを使用するか、または複数のパスを使用して、単一の連続付加製造(AM)プロセスにおいて導電性および誘電性インク組成物とプリントヘッドの組み合わせを利用して、任意選択的に構成部品に結合された側部取付された導電性素子(例えば、トレース、接点、ソケット、直交分離されたアンテナ素子)を備える、記載のAMEを形成/製造することができる。本明細書に記載のシステム、方法、および組成物を使用して、熱硬化性樹脂材料を使用して、プリント基板の絶縁部分および/または誘電性部分を形成することができる(例えば、図1の100を参照)。この印刷された誘電性インクジェットインク(DI)材料は、側部ファセット(それぞれ、図1および図2の101,202)を越えて周方向に延在する中空シリンダ又は他の垂直中空構造(例えば、図6の603、605を参照)を形成するように成形された正確な凹部および凸部を含む最適化された3Dパターンで印刷される。
【0019】
インクジェットインクが参照されるが、他の付加製造方法(ラピッドプロトタイピング、ラピッドマニュファクチャリング、エアロゾル印刷、レーザ誘起前方転写法(LIFT)、および3D印刷としても知られている)もまた、開示された方法の実装形態において企図される。例示的な実装形態では、記載のAME回路は、側部取付された接点、トレース、ポートなどを備え、同様に、選択的レーザ焼結(SLS)プロセス、直接金属レーザ焼結(DMLS)、電子ビーム溶融(EBM)、選択的加熱焼結(SHS)、またはステレオリソグラフィ(SLA)によって製造することができる。記載のAME回路は、側部取付された接点、トレース、ポートなどを備え、任意の好適な付加製造材料、例えば、金属粉末(例えば、コバルトクロム、鋼、アルミニウム、チタンおよび/またはニッケル合金、金)、ガスアトマイズ金属粉末、熱可塑性粉末(例えば、ポリ乳酸(PLA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、および/または高密度ポリエチレン(HDPE))、フォトポリマー樹脂(例えば、PMMAなどのUV硬化性フォトポリマー)、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、または本明細書に記載の機能を可能にする任意の他の好適な材料から製造されてもよい。
【0020】
使用されるシステムは、通常、いくつかのサブシステムおよびモジュールを含み得る。これらは、例えば、追加の導電性および誘電性プリントヘッド、プリントヘッドの動き、基板(またはチャック)の加熱、およびコンベヤの動きを制御するための機械的サブシステム、インク組成物注入システム、硬化/焼結サブシステム、プロセスを制御し、適切な印刷命令を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサまたはCPUを有するコンピュータ化サブシステム、自動ロボットアームなどの構成部品配置システム、材料除去サブシステム(レーザ照射器、旋盤、ナイフなど)、マシンビジョンシステム、ならびに3D印刷を制御するコマンドおよび制御システムとすることができる。
【0021】
したがって、例示的な実装形態では、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続プリント回路基板(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを製造するための方法であって、それぞれが、付加製造を使用して、側部取付された構成部品、および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも1つを備え、本方法は、インクジェット印刷システムであって、誘電体インクを分注するように適合された第1のプリントヘッドと、導電性インクを分注するように適合された第2のプリントヘッドと、基板を各プリントヘッドに搬送するように構成され、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドに動作可能に結合されたコンベヤと、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドのそれぞれと通信するコンピュータ支援製造(「CAM」)モジュールであって、CAMが、命令を記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体と通信する少なくとも1つのプロセッサを含む中央処理モジュール(CPM)をさらに備え、その命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、CAMに、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを表す3D視覚化ファイルを受信するステップと、複数のファイルを有するファイルライブラリを生成するステップであって、各ファイルは、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための実質的に2Dの層を表し、メタファイルは少なくとも印刷順序を表す、生成するステップとを実行することによって、インクジェット印刷システムを制御させる、CAMモジュールと、を有するインジェット印刷システムを提供することと、誘電性インクジェットインク組成物、および導電性インクジェットインク組成物を提供することと、CAMモジュールを使用して、第1の層のファイルを取得することと、第1のプリントヘッドを使用して、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを形成することと、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを硬化させることと、第2のプリントヘッドを使用して、導電性インクに対応するパターンを形成することであって、パターンが、それぞれ少なくとも1つの側部取付された部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための実質的に2Dの層にさらに対応する、形成することと、導電性インクジェットインクに対応するパターンを焼結することと、CAMモジュールを使用して、ライブラリから、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を含むPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つを印刷するための後続の層を表す後続のファイルを取得することであって、後続のファイルが、誘電性インクおよび導電性インクのうちの少なくとも1つを表すパターンの印刷指示を含む、取得することと、第1のプリントヘッドを使用して誘電性インクに対応するパターンを形成し、CAMモジュールを使用して2Dファイルライブラリから後続の実質的に2Dの層を取得するステップまでのステップを繰り返すことであって、最終層を印刷すると、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの構成部品を取り付けるように動作可能な複数の導電性側部取付接点を備える、繰り返すことと、任意選択的に、少なくとも1つの構成部品を複数の印刷された側部接点に結合することと、を含む方法が提供される。
【0022】
加えて、または代替的に、本明細書に開示されるAME上に側部取付された部品を製造するために提供される方法は、第1のプリントヘッドを使用して、ビアに対応するパターンを印刷することであって、そのパターンがPCB、FCP、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つのファセットから周方向に延在するビアに対応する、印刷することと、ビアに対応するパターンを硬化させることと、第2のプリントヘッドを使用して、ビアの導電性部分に対応するパターンを印刷することと、ビアの導電性部分に対応するパターンを焼結することと、周方向に延在する硬化した誘電性パターンの垂直部分の少なくとも一部分を除去し、それによって導電性インクの一部を露出させることと、をさらに含み、周方向に延在する硬化した誘電性パターンの垂直部分の少なくとも一部を除去するステップが、レーザ照射器、旋盤、ナイフ、および樹脂除去手段のうちの少なくとも1つを使用し、それによって導電性接点を露出させることを含む。
【0023】
「モジュール」という用語の使用は、モジュールの一部として説明されたまたは特許請求されている構成部品または機能がすべて(単一の)共通パッケージで構成されていることを暗示するものではない。実際、モジュールの様々な部品のいずれかまたはすべては、制御ロジックまたは他の構成部品に関係なく、単一のパッケージに組み合わせるか、または別々に維持することができ、さらに、複数のグループもしくはパッケージに、または複数の(リモート)位置およびデバイスにわたって分散することができる。さらに、特定の例示的な実装形態では、「モジュール」という用語は、モノリシックまたは分散型ハードウェアユニットを指す。
【0024】
例示的な実装形態では、第1のプリントヘッドの文脈における「分注する」という用語は、インクジェットインク滴が分注されるデバイスを示すために使用される。分注器は、例えば、マイクロバルブ、圧電分注器、連続ジェットプリントヘッド、沸騰(バブルジェット)分注器、および分注器を通って流れる流体の温度および特性に影響を及ぼす他のものを含む、少量の液体を分注するための装置であり得る。
【0025】
一組の実行可能命令が、実行されると、プロセッサに、3D視覚化ファイルを使用して、複数の後続の層のファイルの2Dファイルライブラリを生成させるようにさらに構成され、各後続ファイルは、側部取付された構成部品、および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を備えるPCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つの後続部分を印刷するための実質的に2次元(2D)の後続の層を表し、各後続の層のファイルは印刷順序によってインデックス付けされる。
【0026】
本開示の文脈では、「2Dファイルライブラリ」という用語は、一緒に組み立てられて印刷されたときに、所与の目的のために使用される、側部取付された構成部品の接点を有する単一のAME、または側部取付された構成部品の接点を有する複数のAMEを定義する所与の一組のファイルを指す。さらに、「2Dファイルライブラリ」という用語はまた、検索が全体として側部取付された構成部品の接点を有するAMEに対するものであるか、またはAME内の所与の特定の2D層に対するものであるかにかかわらず、所与のAME回路の一連の構造層を提供するためにインデックス付けされ、検索され、再組み立てされることが可能な一組の2Dファイルまたは任意の他のラスタグラフィックファイルフォーマット(一般に矩形グリッドの形態のピクセルの集合としての画像の表現、例えば、BMP、PNG、TIFF、GIF)を指すために使用することができる。
【0027】
さらに、2Dファイルライブラリ内の各ファイルには、少なくとも層の印刷順序、および印刷速度(m/秒)、CI対DIの順序など、印刷システムのための他の命令を定義する、関連付けられたメタデータを有する。本開示の文脈では、「メタデータ」は、本明細書において、概して、印刷されるCIおよび/またはDIパターンを記述するデータなど、他のデータを記述するデータを指すために使用される。ただし、本明細書で使用される「データ」という用語は、データまたはメタデータのいずれかを指すことができることが理解されよう。
【0028】
次いで、ライブラリを使用して、印刷のための2Dファイルを抽出し、例えば(例えば、2D層のファイルのメタデータに応じて)、側部取付された構成部品の接点を有するAMEの抽出された層の導電性部分を印刷するための2D層のファイルのそれぞれの導電性部分を含む導電性インクパターンを生成し、次いで、側部取付された構成部品の接点を有するAMEの(同じまたは異なる)層の誘電性部分を印刷するための2D層のファイルのそれぞれの導電性インク部分に対応するインクパターンを生成し、CAMモジュールは、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドのそれぞれを制御するように構成され、動作可能であり、それによって2D層が取得される。次いで、2Dファイルのメタデータ内に構成された印刷順序に応じて、第1のプリントヘッドを使用して、抽出された2D層のファイル内に誘電性インクに対応するパターンを形成し、DIパターンを硬化させる。次いで、第2のプリントヘッドを使用して、抽出された2D層のファイル内に導電性インクに対応するパターンを形成し、導電性インクに対応するパターンを焼結し、それによって、側部取付された構成部品の接点を有するAMEの単一の実質的に2Dの層を取得する。本開示の文脈では、実質的に2Dの層は、約10μm~約55μm、例えば、約15μm~約45μm、または約17μm~約35μmの厚さのフィルムを形成する単一層を意味する。
【0029】
したがって、例示的な実装形態では、構成部品に任意選択的に結合された側部取付された導電性素子(例えば、トレース、パッド、接点、ソケット)を備える、少なくとも1つのAMEを形成/製造するために提供されるシステムおよび組成物を使用して実装される方法は、少なくとも1つの構成部品を任意選択的に(例えば、チップを自動的に配置し、それらを現在露出している図2の側部接点207nにはんだ付けすることによって)結合するステップの前に、または同様に、CAMモジュールを使用して、ライブラリにアクセスすることと、PCBの2Dの後続の層を表す生成ファイルを取得することと、後続の層を形成するためのステップを繰り返すことと、をさらに含む。
【0030】
「チップ」という用語は、パッケージ化され、個片化された集積回路(IC)デバイスを指す。個片化されたICは、例えば、AME回路への個片化されたICの結合を容易にするハウジングまたは別の構造(「チップパッケージ」)内にパッケージ化することができる。したがって、本開示の文脈では、「チップパッケージ」という用語は、個片化されたICデバイス(「チップ」と交換可能)が、AME回路などの回路基板)に差し込まれるか(ソケットマウント)またははんだ付けされ(表面マウント)、これにより、側部取付サイト(チップの「側部接点」を生成するハウジングを特に示し得る。電子機器では、チップパッケージまたはチップキャリアという用語は、構成部品または集積回路の周りに付加されて、それが損傷なく取り扱われて、回路内に組み込まれることを可能にする材料を示し得る。さらに、本明細書に記載のシステム、方法、および組成物と併せて使用されるチップまたはチップパッケージは、クワッドフラットパック(QFP)パッケージ、薄型スモールアウトラインパッケージ(TSOP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)パッケージ、スモールアウトラインJリード(SOJ)パッケージ、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)パッケージ、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)、モールドアレイプロセスボールグリッドアレイ(MAPBGA)パッケージ、ボールグリッドアレイ(BGA)、クワッドフラットノーリード(QFN)パッケージ、ランドグリッドアレイ(LGA)パッケージ、受動部品、または前述のうちの2つ以上を含む組み合わせであり得る。
【0031】
したがって、CAMモジュールは、側部取付された構成部品の接点を有するAMEの3D視覚化ファイルから変換されたファイルを格納する2Dファイルライブラリを含むことができる。本明細書で使用される「ライブラリ」という用語は、3D視覚化ファイルから導出された2Dの層のファイルの集合を指し、導電性パターンおよび誘電性パターンそれぞれを印刷するのに必要な情報を含み、これは、コンピュータ可読媒体で実行され得るデータ収集アプリケーションによってアクセス可能であり、使用される。CAMは、ライブラリと通信するプロセッサと、プロセッサによって実行するための一組の動作命令を格納するメモリデバイスと、プロセッサおよびライブラリと通信する1つ以上のマイクロメカニカルインクジェットプリントヘッドと、2Dファイルライブラリ、メモリ、および1つ以上のマイクロメカニカルインクジェットプリントヘッドと通信する1つの(または、複数の)プリントヘッドインターフェース回路と、をさらに備え、2Dファイルライブラリは、機能層に固有のプリンタ動作パラメータを提供するように構成されている。
【0032】
特定の構成では、本明細書で提供されるシステムは、CAMモジュールと通信し、CAMモジュールの制御下にある、ナイフ、回転ビット、レーザ源、または他のDI除去手段を装備したロボットアームをさらに備え、このロボットアームは、側部取付された接点を形成する導電性材料を包む構造から過剰な材料を除去し、これにより接点、ポート、トレース、およびその他の導電性構造を露出させるように構成されている。特定の代替的なまたは追加的な構成では、本明細書で提供されるシステムは、支持インクを分注するように構成された第3のプリントヘッドをさらに備える。
【0033】
追加の支持インクヘッドを使用して、任意選択的に構成部品に結合された、側部取付された導電性素子(例えば、トレース、接点、ソケット、直交分離されたアンテナ素子)を含む、少なくとも1つのAMEを形成/製造する方法は、第1のプリントヘッド、第2のプリントヘッド、または任意の他の機能的なプリントヘッド(および、それらの任意の順列)を使用するステップに続いて、順次に、または同時に、支持インク組成物を提供することをさらに含むことができる。支持インクプリントヘッドを使用して、3D視覚化ファイルからCAMモジュールによって生成され、印刷のための複合構成部品の第1の(および後続の)実質的に2Dの層でパターンとして表される支持体表現に対応する所定のパターンを形成することであって、その2Dパターンは、プリント基板の周囲を超えて延在する導電性材料を含む構造に対応し、支持インクは、除去されるようにサイズ設定および構成されている、形成すること。次いで、支持体表現に対応する所定のパターンをさらに処理(例えば、硬化、冷却、架橋など)して、側部取付された接点の2Dの層において、または使用される場合は、ビアを画定する誘電性部分のために、上記のように、支持体としてパターンを機能化することができる。支持体を堆積するプロセスは、その後、必要に応じて、すべての連続する層について繰り返すことができる。
【0034】
例示的な実装形態では、第1の導電性インクジェットインクは銀を含有することができ、追加のインクジェットインクは銅を含有することができ、したがって、銅接続端子を有する銀電極を有する一体型の内蔵ポートまたはコネクタの印刷を可能にする(例えば、図2の211’を参照)。導電性プリントヘッドにおいて追加的または代替的に使用することができる他の導電性材料は、ニッケル、金、アルミニウム、プラチナなどであり得る。
【0035】
「形成する」(および、その変形「形成された」など)という用語は、特定の実施例では、当技術分野で公知の任意の好適な様式を使用して、流体または材料(例えば、導電性インク)を別の材料(例えば、基板、樹脂、または別の層)と接触させるように、圧送、注入、鋳込み、放出、変位、スポッティング、循環、または他の方法で配置することを指す。
【0036】
本明細書に記載の適切なプリントヘッドによって堆積された絶縁および/または誘電体の層またはパターンの硬化は、例えば、加熱、光重合、乾燥、プラズマ堆積、アニーリング、酸化還元反応の促進、紫外線ビームによる照射、または前述のうちの1つ以上を含む組み合わせによって達成され得る。硬化は、単一のプロセスで実施する必要はなく、同時にまたは順次にいくつかのプロセスを伴うことができる(例えば、追加のプリントヘッドを用いた架橋剤の乾燥および加熱および堆積)
【0037】
さらに、別の例示的な実装形態では、架橋は、架橋剤を使用する共有結合によって、すなわち、連結基を形成することによって、またはこれらに限定されないが、メタクリレート、メタクリルアミド、アクリレート、またはアクリルアミドなどのモノマーのラジカル重合によって、部分を一緒に接合することを指す。いくつかの構成では、連結基は、ポリマーアームの末端まで成長する。
【0038】
したがって、例示的な実装形態では、ビニル成分は、モノマー、コモノマー、および/もしくは多官能性アクリレートを含む群から選択されるオリゴマー、それらのカーボネートコポリマー、それらのウレタンコポリマー、または前述のものを含むモノマーおよび/もしくはオリゴマーの組成物である。このため、多官能性アクリレートは、1,2-エタンジオールジアクリレート、1,3-プロパンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート、プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ビスフェノール-A-ジグリシジルエーテルジアクリレート、ヒドロキシピバル酸ネオペンタンジオールジアクリレート、エトキシ化ビスフェノール-A-ジグリシジルエーテルジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシル化グリセロールトリアクリレート、トリス(2-アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、およびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、または前述のもののうちの1つ以上を含む多官能性アクリレート組成物である。
【0039】
例示的な実装形態では、「コポリマー」という用語は、2つ以上のモノマーから導出されるポリマー(ターポリマー、テトラポリマーなどを含む)を意味し、「ポリマー」という用語は、1つ以上の異なるモノマーからの繰り返し単位を有する任意の炭素含有化合物を指す。
【0040】
他の機能ヘッドは、本明細書に記載の方法を実装するためのシステムで使用されるインクジェットインクプリントヘッドの前、間、または後に位置し得る。これらは、所定の波長(λ)、例えば、190nm~約400nmの電磁放射線を放出するように構成された電磁放射源を含み得、例示的な実装形態において、例えば、395nmを使用して、導電性インクに使用される金属ナノ粒子分散液とともに使用され得る光重合性絶縁体および/または誘電体を加速および/または変調および/または促進することができる。他の機能ヘッドは、加熱素子、様々なインク(例えば、コンデンサ、トランジスタなどの様々な構成部品の、支持体、事前はんだ付け接続インク、ラベル印刷)を有する追加のプリントヘッド、および前述のものの組み合わせであり得る。
【0041】
他の同様の機能ステップ(したがって、これらのステップに影響を及ぼす支持システム)は、DIまたは金属導電性インクジェットインクプリントヘッドのそれぞれの前または後に(例えば、導電層を焼結するために)行われ得る。これらのステップは(これらに限定されないが)、加熱ステップ(加熱素子、または熱風の影響を受ける)、(フォトレジストマスク支援パターンの)光退色、光硬化、または任意の他の適切な(例えば、UV光源を使用する)活性放射線源への曝露、(例えば、真空領域または加熱素子を使用する)乾燥、(例えば、加圧プラズマガンおよびプラズマビームコントローラを使用する)(反応性)プラズマ蒸着、陽イオン開始剤、例えば[4-[(2-ヒドロキシテトラデシル)-オキシル]-フェニル]-フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネートを可撓性樹脂ポリマー溶液もしくは可撓性導電性樹脂溶液に使用することによるような架橋、コーティング前、アニーリング、または酸化還元反応の促進、およびそれらの組み合わせ(これらのプロセスが利用される順序を問わない)を、含み得る。特定の例示的な実装形態では、レーザ(例えば、選択的レーザ焼結/溶融、直接レーザ焼結/溶融)、または電子ビーム溶融が、硬質樹脂および/または可撓性部分に使用され得る。導電性部分の焼結は、導電性部分が、本明細書に記載の側部取付された構成部品および接点、構成部品を有するプリント回路基板の硬質樹脂部分の上部に印刷される状況下であっても起こり得ることに留意されたい。
【0042】
導電性インク組成物を配合することは、もしあれば、堆積ツール(例えば、組成物の粘度および表面張力に関する)および堆積表面特質(例えば、親水性または疎水性、および基板または使用されていれば支持材料(例えば、ガラス)の界面エネルギー)、または連続層が堆積される基板層、によって課される要件を考慮し得る。例えば、導電性インクジェットインクおよび/またはDIのいずれかの粘性(印刷温度℃で測定)は、例えば、約5cP以上、例えば、約8cP以上、または約10cP以上、および約30cP以下、例えば、約20cP以下、または約15cP以下であり得る。導電性インクは、それぞれ、約25mN/m~約35mN/mの動的表面張力(インクジェットインク液滴がプリントヘッド開口部で形成されるときの表面張力を指す)を有するように構成(例えば、配合)され得、例えば、約29mN/m~約31mN/mの動的表面張力が、50ミリ秒の表面寿命および25℃で最大気泡圧力張力測定によって測定される。動的表面張力は、剥離可能な基板、支持材料、樹脂層、またはそれらの組み合わせとの接触角が約100°~約165°となるように定式化され得る。
【0043】
例示的な実装形態では、「チャック」という用語は、基板またはワークピースを支持、把持、または保持するための機構を意味することが意図される。チャックは、1つ以上の部品を含み得る。一構成では、チャックは、ステージおよびインサートの組み合わせ、ジャケット付きであるか、さもなければ加熱および/もしくは冷却のために構成され、別の同様の構成部品を有するプラットフォーム、または任意のそれらの組み合わせを含み得る。
【0044】
例示的な実装形態では、構成部品に任意選択的に結合された側部取付された導電性素子(例えば、トレース、接点、ソケット、アンテナ素子)を含む少なくとも1つのAMEを形成/製造するための直接的、連続的、または半連続的インクジェット印刷を可能にするインクジェットインク組成物、システム、および方法は、プリントヘッド(または基板)が、例えば、2つの(X-Y)(プリントヘッドがZ軸にも移動できることを理解されたい)次元で取り外し可能な基板または任意の後続の層の上方に所定の間隔で操作されるときに、本明細書で提供される液体インクジェットインクの液滴をオリフィスから一度に1滴ずつ吐出することによってパターン化することができる。プリントヘッドの高さは、層の数に応じて変更することができ、例えば、一定の間隔を維持することができる。各液滴は、オリフィスに動作可能に結合されたウェル内から、特定の構成において変形可能なピエゾクリスタルを介して、例えば、圧力インパルスによるコマンドで基板に対して所定の軌道を取るように構成することができる。第1のインクジェット金属インクの印刷は、付加的であり得、より多くの数の層を収容することができる。本明細書に記載の方法で使用される、提供されるインクジェットプリントヘッドは、約0.3μm~10,000μm以下の最小層フィルム厚を提供し得る。
【0045】
記載の方法で使用され、記載のシステムに実装可能な様々なプリントヘッド間で動くコンベヤは、約5mm/秒~約1000mm/秒の速度で移動するように構成することができる。例えば、チャックの速度は、例えば、所望のスループット、プロセスで使用されるプリントヘッドの数、本明細書に記載の側部取付された構成部品および接点が印刷されたプリント回路基板の層の数および厚さ、インクの硬化時間、インク溶媒の蒸発速度、金属粒子もしくは金属ポリマーペーストの第1のインクジェット導電性インクを含有するプリントヘッドと、第2の熱硬化性樹脂および基板形成インクジェットインクを含む第2のプリントヘッドとの間の間隔など、または前述のうちの1つ以上を含む因子の組み合わせに依存し得る。
【0046】
例示的な実装形態では、金属性(または金属性)インクおよび/または第2の樹脂インクの各液滴の量は、0.5~300ピコリットル(pL)、例えば、1~4pLの範囲とすることができ、駆動パルスの強度およびインクの特性に依存し得る。単一の液滴を吐出する波形は、10V~約70Vのパルス、または約16V~約20Vであり得、約2kHz~約500kHzの周波数で吐出され得る。
【0047】
製造に使用される側部取付された構成部品および接点を有するプリント回路基板を表す3D視覚化ファイルは、ODB、ODB++、.asm、STL、IGES、DXF、DMIS、NC、STEP、Catia、SolidWorks、Autocad、ProE、3D Studio、Gerber、EXCELLONファイル、Rhino、Altium、Orcad、または前述のうちの1つ以上を含むファイルであり得、少なくとも1つの実質的に2Dの層を表す(および、ライブラリにアップロードされた)ファイルは、例えば、JPEG、GIF、TIFF、BMP、PDFファイル、または前述のうちの1つ以上を含む組み合わせであり得る。
【0048】
特定の構成では、CAMモジュールは、少なくとも1つのAMEを形成/製造するためのコンピュータプログラム製品をさらに含み、AMEは、構成部品、例えば、電子部品、機械部品、コネクタ、別のAME回路などに任意選択的に結合された、側部取付された導電性素子(例えば、トレース、接点、ソケット、直交分離されたアンテナ素子)を備える。印刷された構成部品は、別個の金属(導電性)構成部品および樹脂(絶縁性および/または誘電性)構成部品の両方を備えることができ、これらは、それぞれおよび両方が、AMEの硬質部分または可撓性部分のいずれか上に、任意選択的に同時にまたは順次かつ連続的に印刷される。「連続」という用語およびその変形は、実質的に途切れのないプロセスでの印刷を意味することを意図している。別の例示的な実装形態では、連続とは、層、部材、または構造においてその全長に沿って有意な切れ目が存在しない層、部材、または構造を指す。
【0049】
本明細書に記載の印刷プロセスを制御するコンピュータは、コンピュータ可読プログラムコードが組み込まれたコンピュータ可読記憶媒体を備えることができ、このコンピュータ可読プログラムコードは、デジタルコンピューティングデバイス内のプロセッサによって実行されると、3次元インクジェット印刷ユニットに、製造される側部取付された接点、トレース、ポートなどを含む、記載のAME回路に関連付けられた、コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造(CAD/CAM)で生成される情報(例えば、3D視覚化ファイル)を前処理し、それによって、複数の2Dファイル(すなわち、AMEを印刷するための少なくとも1つの実質的に2Dの層を表すファイル)のライブラリを生成することと、基板の表面に3次元インクジェット印刷ユニットの第2のインクジェットプリントヘッドからの金属材料の液滴の流れを向けることと、基板の表面に第1のインクジェットプリントヘッドからのDI樹脂材料の液滴の流れを向けることと、代替的または追加的に、別のインクジェットプリントヘッドからの液滴材料の流れ(例えば、支持インク)を向けることと、基板のx-y平面内でインクジェットヘッドに対して基板を移動することであって、インクジェットヘッドに対して基板のx-y平面内で基板を移動するステップが、複数の層(および/または、各層内の導電性またはDIインクジェットインクのパターン)のそれぞれについて、記載のAME回路の層ごとの製造において実行される、移動することと、を行うステップを実行させる。
【0050】
加えて、コンピュータプログラムは、本明細書に記載の方法のステップを実行するためのプログラムコード手段、ならびにコンピュータによって読み取ることができる媒体に格納されたプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム製品を含むことができる。本明細書に記載の方法で使用されるメモリデバイスは、様々なタイプの不揮発性メモリ記憶デバイスまたは記憶デバイス(すなわち、電力がない場合にその情報を失わないメモリデバイス)のいずれかであり得る。「メモリデバイス」という用語は、インストール媒体、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、またはテープデバイス、または磁気媒体などの不揮発性メモリ、例えば、ハードドライブ、SATA、SSD、光ストレージ、またはROM、EPROM、FLASHなどを包含することが意図される。メモリデバイスは、さらに他のタイプのメモリ、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータ(例えば、提供される3Dインクジェットプリンタ)に位置してもよく、および/またはインターネットなどのネットワーク上で第1のコンピュータに接続する第2の異なるコンピュータに位置してもよい。後者の場合、第2のコンピュータは、実行のために第1のコンピュータにプログラム命令をさらに提供し得る。「メモリデバイス」という用語はまた、異なる位置、例えば、ネットワーク上で接続されている異なるコンピュータに存在し得る2つ以上のメモリデバイスを含み得る。したがって、例えば、ビットマップライブラリは、提供される3Dインクジェットプリンタに結合されたCAMモジュールから離れたメモリデバイス上に存在し、提供される3Dインクジェットプリンタによって(例えば、広域ネットワークによって)アクセス可能であり得る。
【0051】
特に明記しない限り、以下の議論から明らかなように、本明細書の議論全体を通して、「処理」、「読み込み」、「通信」、「検出」、「計算」、「決定」、「分析」などの用語を利用することが、トランジスタアーキテクチャなどの物理的に表わされるデータを物理的構造(すなわち、樹脂または金属/金属性)層として同様に表わされる他のデータに操作および/または変換する、コンピュータもしくはコンピューティングシステム、または同様の電子コンピューティングデバイスの動作および/またはプロセスを指すことが理解される。
【0052】
コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造(CAD/CAM)で生成される情報は、製造される本明細書に記載の側部取付された接点および/または構成部品を有するPCBに関連付けられ、方法、プログラム、およびライブラリで使用され、変換されたCAD/CAMデータパッケージに基づくことができ、例えば、IGES、DXF、DWG、DMIS、NCファイル、GERBER(登録商標)ファイル、EXCELLON(登録商標)、STL、EPRTファイル、ODB、ODB++、.asm、STL、IGES、STEP、Catia、SolidWorks、Autocad、ProE、3D Studio、Gerber、Rhino a Altium、Orcad、Eagleファイル、または前述のうちの1つ以上を含むパッケージであり得る。加えて、グラフィックスオブジェクトに付帯する属性は、製造に必要なメタ情報を転送し、PCBを正確に定義することができる。したがって、例示的な実装形態では、前処理アルゴリズムを使用して、本明細書に記載のGERBER(登録商標)、EXCELLON(登録商標)、DWG、DXF、STL、EPRT ASMなどが、2Dファイルに変換される。
【0053】
本明細書に記載の方法を使用して製造された側部取付された接点を有する複数のAMEは、PCB、FPC、およびHDIPCBのうちの少なくとも1つに部分的に埋め込まれ(したがって、部分的に露出され)得る。図6に示されるように、要素604’は、誘電性材料(または「ビルド」)内に部分的に埋め込まれ、プリント基板600の周辺ファセット602を超えて延在する露出した導電性インクで直接印刷することができる。これは、ビアの少なくとも一部分が、プリント基板600の周辺ファセット602(または側壁)を超えて延在するように、ビア(充填スルーホールビア、ブラインドビア、およびベリードビアのうちの少なくとも1つ)を設計することによって達成することができる。追加的に、または代替的に、実装されると、線6.1に沿って過剰な材料(603、603’)を除去すると(例えば、図6を参照)、残りの導電性材料604は部分的に埋め込まれる(すなわち、ファセット602に部分的に露出される)。逆に、3D視覚化ファイル、例えば、Excellonファイルの設計は、2D層のファイルに投影またはラスタ化することができ、完全に製造されると、例えば、集積回路を結合するために、または、別の接点(例えば、207を参照)をチップパッケージの結合ベースとして使用することができる成形構造606を画定する。また、ビア製造と同様に、実装されると、導電性材料606’を包む(カプセル化する)ように構成された過剰な材料605を除去すると(例えば、図6を参照)、残りの導電性材料606’は、ファセット602まで周方向に延在する。
【0054】
さらに、本明細書に記載の方法を使用して製造された接点、ソケット、直交分離された導電性素子などは、任意の層または層の組み合わせでトレースに結合することができ、したがって、内部信号層に固有のポートおよび接点として機能する。例示的な実装形態では、複数の側部取付された接点は、直交分離され、直交絶縁され、したがって、直交分離された接点は、電気的小型アンテナ(ESA、例えば、図3を参照)のための、直交絶縁された素子として動作する(すなわち、動作可能である)ようにサイズ設定および構成することができる。本明細書で使用される場合、直交分離されることは、突出部が互いに垂直(直角)であるように、接点がプリント回路から周辺に突出していることを示すために使用される。図1に示されるように、直交分離され絶縁された接点は、電気的小型アンテナ(ESA)140のためのポート141、142として使用することができる。例示的な実装形態では、「電気的小型アンテナ」(ESA)という用語は、アンテナの最大寸法が波長の10分の1以下であるアンテナを指す。したがって、λ/10の長さを有するダイポール、λ/10の直径を有するループ、またはλ/10の対角寸法を有するパッチは、電気的小型であると見なされる。図1に示されるように、本明細書で提供される付加製造方法を使用して、ワイヤレス通信の品質および信頼性を高めるために、直交して延在する2つのアンテナを印刷することによってデュアルポートダイバーシティアンテナをプリント基板に一体的に製造し、それによってマルチパス干渉を改善することが可能である。これは、4Gおよび5Gネットワークなど、マスタ多入力多出力(MIMO)通信プロトコルを使用するワイヤレス接続において特に有益である。直交分離および絶縁されることにより、特定の構成では、マルチパス信号伝搬を活用するために必要な空間分離を維持することを可能にする。
【0055】
さらに、図1図2図4、および図5に示されるように、本明細書に記載の方法(例えば、図6を参照)を用いて製造された複数の側部取付された接点は、ソケットの一部分として動作可能であり、ソケットは、側部取付された構成部品の接点を有するAMEと結合するタングイングルーブ(および/または相補的な表面の他のトポロジー結合)を形成することができる。したがって、例えば、側部取付された接点を形成するための本明細書に記載の製造方法を使用して、側部取付された構成部品の接点を有する2つ以上のAMEを、互いに対して様々な角度で、動作可能に結合することが可能である。
【0056】
本明細書に開示される構成部品、プロセス、アセンブリ、およびデバイスのより完全な理解は、添付の図面を参照することによって得ることができる。これらの図(figure)(本明細書では「図(FIG.)」とも呼ばれる)は、本開示の利便性および実証の容易さに基づく概略的な表現(例えば、図)にすぎず、したがって、デバイスまたはその構成部品の相対的なサイズおよび寸法を示すこと、および/または例示的な実装形態の範囲を定義または限定することを意図するものではない。明確にするために以下の記載には特定の用語が使用されるが、これらの用語は、図面における例示のために選択された例示的な構成の特定の構造のみを指すことを意図しており、本開示の範囲を定義または限定することを意図するものではない。図面および以下の記載において、同様の数字表示は、同様の機能および/または組成および/または構造の構成部品を指すことを理解されたい。
【0057】
図1図2および図1の中を示す図6を参照すると、AME(FPCおよびHDIPCBと交換可能に使用される)10の斜視図である。AME10は、上面100、および側壁または周辺ファセット101を有する。側部取付された接点104p、105、および106が形成され(例えば、図4A図4Cを参照)、トレース102iを使用してアクティブな最上層に接続され、ビア103jの実施例では、その一部はスルーホールビア(すなわち、最上層からベース層まで延在する)であり、充填ビアまたはめっきビアのいずれかとすることができ、他のビア103jは、充填ビアまたはめっきブラインドビア(すなわち、内部層で終端する)とすることができる。示されていないが、特定のビア103jは、ベリードビアとすることができる(最上層でもベース層でもない層間で始端および終端する)。示されるように、接点106は、図6のX-Y切断図にあるように、AME10内に部分的に埋め込まれ/露出することができ107、これは、導電性充填ビア604の任意の部分を除去することなく部分603が除去されたスルーホールビアを生成することによって形成され、部分的に埋め込まれ/露出する接点107が得らえる。同様に、チップパッケージ(例えば、図2の208)を側部取付するための接点パッド105は、構造605を使用して形成され得、構造を除去し、それによって接点パッド105を形成する。本開示の文脈において、「部分的に埋め込まれた」という用語は、側部取付された構成部品の接点を有するAMEが、開示された方法を使用してそれぞれ完全に製造されると、少なくとも、プリント回路構造601の側部ファセット表面602の最も遠位にある表面(例えば、604’)が、側部ファセット表面602から突出する606か、または表面602と同一平面604’であるかのいずれかであり、少なくとも底部614、616(ファセット表面602に最も近位の表面)が、DI材料601によって取り囲まれていることを意味する。
【0058】
示されるように、様々な接点104p、接点パッド105、およびコネクタ106、ならびに207nは、一体的に印刷されたトレース102iおよび203iを使用して、集積回路、またはチップパッケージ110、120q、130、ESA140(図1)、205q、および206(図2)に接続することができる。さらに、ESA140のポート141および142に関して示されるように、これらのポートは、図6に示されるように、ベース層で始端し、ベース層の上方および最上層の下方の後続の層で終端するブラインドビアを形成することによって、形成することができる。ブラインドビアを使用して本明細書に記載の方法によって製造された接点の別の実施例が、接点222によって、接点221によってベリードビアを使用して、図2に示されている。
【0059】
図1の接点108は、図2に示されるAME20の相補的な表面209および溝210を動作可能に結合する(すなわち、電気的通信を維持する)ように構成されたソケット109の一部分を形成することができ、効果的にタングイングルーブ結合を形成する。AME20は、別のAMEに結合するように構成された露出トレース211’を有する別のソケット209’を形成することができ、これは、相補的な表面、例えば、複数の接点パッド502kを有するAME500の突出しているソケット部分501を有する。図5に示されるように、結合は連続的であり、180°の角度および見かけ上連続的な表面を生成するか、または90°の角度であり得る。しかし、相補的なソケット表面は、隣接するAME回路を所望の任意の角度で動作可能に接続するように構成することができ、したがって、パッケージの縮小をさらに可能にする。さらに、隣接するAME間の角度を変化させる(本質的に、AMEを互いに折り畳む)ことにより、上面上の構成部品間の接触を短絡するだけでなく、マルチパス通信を行うために、追加の直交分離され絶縁されたESAを追加することが可能である。
【0060】
逆に、本明細書に記載され、図7に示されるAM方法を使用して製造された側部取付された接点は、例示的な実装形態において、側部取付された構成部品の接点を有するAMEを、別のAME回路、例えば、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)に設置されたソケットに動作可能に結合することができる。本明細書で提供される方法を使用して製造された側部取付された接点を有するAMEは、同様に、他のタイプのソケット、例えば、セラミックリードチップキャリア(CLCC)に係合するように動作可能であり得る。
【0061】
本明細書で使用される「含む(comprising)」という用語およびその派生語は、記載された特徴、要素、構成部品、群、整数、および/またはステップの存在を指定するが、他の記載されていない特徴、要素、構成部品、群、整数、および/またはステップの存在を除外しない、制約のない用語であることを意図している。前述のことは、「含む(including)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの派生語などの類似の意味を有する単語にも適用される。
【0062】
本明細書で開示されるすべての範囲は、端点を含み、端点は互いに独立して組み合わせることができる。「組み合わせ」には、ブレンド、混合物、合金、反応生成物などが含まれる。本明細書の「a」、「an」および「the」という用語は、量の制限を示すものではなく、本明細書で特に指示しない限り、または文脈により明らかに矛盾しない限り、単数および複数の両方を包含すると解釈されるものとする。本明細書で使用される接尾辞「(複数)」は、それが修飾する用語の単数および複数の両方を含むことを意図し、それにより、その用語の1つ以上を含む(例えば、プリントヘッド(複数)は1つ以上のプリントヘッドを含む)。明細書全体を通じて、「1つの例示的な実装形態」、「別の例示的な実装形態」、「例示的な実装形態」、「特定の構成」などへの言及は、存在する場合、例示的な実装形態に関連して記載される特定の要素(例えば、特徴、構造、および/または特質)が本明細書に記載の少なくとも1つの例示的な実装形態に含まれ、他の構成に存在してもしなくてもよいことを意味する。加えて、記載の要素は、様々な構成において任意の好適な様式で組み合わせてもよいことを理解されたい。さらに、本明細書の「第1」、「第2」などの用語は、任意の順序、量、または重要性を示すのではなく、1つの要素と別の要素を示すために使用される。
【0063】
システム、方法、AME回路、およびプログラムに関して、「動作可能」という用語は、システムおよび/もしくはデバイスおよび/もしくはプログラム、または特定の要素もしくはステップが完全に機能的なサイズにされ、適合および較正され、アクティブ化、結合、実装、実行、実現されたとき、または実行可能プログラムがシステムおよび/もしくはデバイスに関連付けられた少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、列挙された機能を実行するための適用可能な動作要件のための素子を含み、それを満たすことを意味する。システムおよびAME回路に関連して、「動作可能」という用語は、システムおよび/または回路が完全に機能的であり、かつ較正されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに列挙された機能を実行するための適用可能な動作要件のためのロジックを含み、それを満たすことを意味する。
【0064】
同様に、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータを意味し、他の量および特質が正確ではないことやその必要がないことを意味するが、必要に応じて、許容範囲、変換係数、四捨五入、測定誤差など、および当業者に既知の他の要因を反映して、近似および/またはより大きいかより小さいことがあり得る。一般に、量、サイズ、配合、パラメータ、または他の量もしくは特質は、明示的にそう述べられているかどうかにかかわらず、「約」または「おおよそ」である。
【0065】
したがって、実装形態では、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続PCB(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを備えるか、または含む、付加製造電子(AME)回路(AMEと交換可能)が提供され、AME回路は、側部取付された構成部品、および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を含んでおり、(i)複数の側部取付された接点は、AME回路に部分的に埋め込まれ、(ii)AME回路に側部取付された構成部品は、その側部取付されたパッケージに対応する個片化ICを有していないチップパッケージであり、(iii)そのチップパッケージは、クアッドフラットパック(QFP)パッケージ、薄型スモールアウトラインパッケージ(TSOP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)パッケージ、スモールアウトラインJリード(SOJ)パッケージ、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)パッケージ、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)、モールドアレイプロセス-ボールグリッドアレイ(MAPBGA)パッケージ、クアッドフラットノーリード(QFN)パッケージ、およびランドグリッドアレイ(LGA)パッケージのうちの少なくとも1つであり、(iv)複数の側部取付された接点は、部分的に埋め込まれた充填スルーホールビア、部分的に埋め込まれたブラインドビア、および部分的に埋め込まれたベリードビアのうちの少なくとも1つであって、(v)これらは直交分離されており、(vi)その直交分離された接点は、電気的小型アンテナ(ESA)のための直交絶縁された素子として動作可能であり、(vii)複数の側部取付された接点は、ソケットの一部分として動作可能であり、(viii)そのソケットは、別のAME回路のうちの少なくとも1つに結合するタングイングルーブを形成しており、(ix)側部接点のうちの少なくとも1つは、タングおよびグルーブの少なくとも一方の接点を形成しており、(x)複数の側部取付された接点は、別のAMEに設置されたソケットの接点と一致するように適合サイズ設定および構成されている。
【0066】
別の実装形態では、本明細書において、プリント回路基板(PCB)、フレキシブルプリント回路(FPC)、および高密度相互接続PCB(HDIPCB)のうちの少なくとも1つを備える付加製造電子(AME)回路のための方法が提供され、AME回路は、付加製造を使用して、側部取付された構成部品および複数の側部取付された接点のうちの少なくとも一方を備え、本方法は、インクジェット印刷システムであって、誘電性インクを分注するように適合された第1のプリントヘッドと、導電性インクを分注するように適合された第2のプリントヘッドと、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドに動作可能に結合され、基板を各プリントヘッドに搬送するように構成されたコンベヤと、第1のプリントヘッドおよび第2のプリントヘッドのそれぞれと通信するコンピュータ支援製造(「CAM」)モジュールであって、CAMは、命令を記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体と通信する少なくとも1つのプロセッサを含む中央処理モジュール(CPM)をさらに備え、命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、CAMに、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるAME回路を表す3D視覚化ファイルを受信するステップと、複数のファイルを有するファイルライブラリを生成するステップであって、各ファイルは、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるAME回路を印刷するための実質的に2Dの層を表し、メタファイルは少なくとも印刷順序を表す、生成するステップと、を実行することによって、インクジェット印刷システムを制御させる、CAMモジュールと、を有するインクジェット印刷システムを提供することと、誘電性インクジェットインク組成物、および導電性インクジェットインク組成物を提供することと、CAMモジュールを使用して、第1の層のファイルを取得することと、第1のプリントヘッドを使用して、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを形成することと、誘電性インクジェットインクに対応するパターンを硬化させることと、第2のプリントヘッドを使用して、導電性インクに対応するパターンを形成することであって、パターンは、それぞれ少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるAME回路の印刷のための実質的に2Dの層にさらに対応する、形成することと、導電性インクジェットインクに対応するパターンを焼結することと、CAMモジュールを使用して、ライブラリから、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるAME回路を印刷するための後続の層を表す後続のファイルを取得することであって、後続のファイルが、誘電性インクおよび導電性インクのうちの少なくとも1つを表すパターンの印刷指示を含む、取得することと、第1のプリントヘッドを使用し、誘電性インクに対応するパターンを形成し、CAMモジュールを使用して2Dファイルライブラリから後続の実質的に2Dの層を取得するステップまでのステップを繰り返すことであって、最終層を印刷すると、それぞれが少なくとも1つの側部取付された構成部品を備えるAME回路は、少なくとも1つの構成部品を取り付けるように動作可能な複数の導電性の側部取付された接点を備える、繰り返すことと、任意選択的に、少なくとも1つの構成部品を複数の印刷された側部接点に結合することと、を含み、(xi)複数の側部取付された接点は、AME回路に部分的に埋め込まれており、(xii)側部取付された少なくとも1つの構成部品は、クアッドフラットパック(QFP)パッケージ、薄型スモールアウトラインパッケージ(TSOP)、スモールアウトライン集積回路(SOIC)パッケージ、スモールアウトラインJリード(SOJ)パッケージ、プラスチックリードチップキャリア(PLCC)パッケージ、ウェハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)、モールドアレイプロセスボールグリッドアレイ(MAPBGA)パッケージ、クアッドフラットノーリード(QFN)パッケージ、およびランドグリッドアレイ(LGA)パッケージのうちの少なくとも1つであるチップパッケージであり、(xiii)複数の側部取付され接点は、部分的に埋め込まれた充填スルーホールビア、部分的に埋め込まれたブラインドビア、および部分的に埋め込まれたベリードビアのうちの少なくとも1つであり、(xiv)その複数の側部取付された接点は、直交分離されており、(xv)その直交分離された接点は、電気的小型アンテナ(ESA)のための直交して絶縁された素子として動作可能であり、(xvi)複数の側部取付された接点は、ソケットの一部として動作可能であり、(xvii)少なくとも1つの他のAME回路に結合するタングイングルーブを形成しており、(xviii)側部接点のうちの少なくとも1つは、タングおよびグルーブのうちの少なくとも一方の接点を形成し、本方法は、(xix)第1のプリントヘッドを使用して、ビアに対応するパターンを印刷することであって、ビアに対応するパターンが、ファセットからAME回路の周方向に延在している、印刷することと、ビアに対応するパターンを硬化させることと、第2のプリントヘッドを使用して、ビアの導電性部分に対応するパターンを印刷することと、ビアの導電性部分に対応するパターンを焼結することと、周方向に延在する硬化した誘電性パターンの垂直部分の少なくとも一部を除去し、それによって導電性インクの一部を露出させることと、をさらに含み、周方向に延在する硬化した誘電性パターンの垂直部分の少なくとも一部を除去するステップは、レーザ照射器、旋盤、ナイフ、および樹脂除去手段のうちの少なくとも1つを使用し、それによって導電性接点を露出させることを含み、(xx)除去するステップは、埋め込まれた接点を成形することをさらに含む。
【0067】
変換された3D視覚化CAD/CAMデータパッケージに基づくインクジェット印刷を使用して、側部取付された接点、トレース、ポートなどを備える少なくとも1つのAMEを3D印刷するための前述の開示は、いくつかの例示的な構成の観点から記載されているが、他の例示的な構成は、本明細書の開示によって当業者に明らかであろう。さらに、記載の例示的な構成は、実施例として提示されたものにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。実際、本明細書に説明される新規の方法、プログラム、ライブラリ、およびシステムを、その趣旨から逸脱することなく、他の様々な形態で具体化してもよい。したがって、他の組み合わせ、省略、置換、および修正は、本明細書の開示を考慮することで当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】