(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-25
(54)【発明の名称】ドラム洗濯機用受音構造及びドラム洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/14 20060101AFI20220518BHJP
【FI】
D06F39/14 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021551873
(86)(22)【出願日】2020-03-04
(85)【翻訳文提出日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2020077713
(87)【国際公開番号】W WO2020182027
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】201910185931.6
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517341445
【氏名又は名称】青▲島▼海▲尓▼▲滾▼筒洗衣机有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520150337
【氏名又は名称】海尓智家股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉雪▲玲▼
(72)【発明者】
【氏名】▲蒋▼玉亮
(72)【発明者】
【氏名】▲範▼景恩
(72)【発明者】
【氏名】宋立▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼▲廣▼彬
(72)【発明者】
【氏名】宿日升
(72)【発明者】
【氏名】王子梁
【テーマコード(参考)】
3B165
【Fターム(参考)】
3B165AA01
3B165AE01
3B165AE02
3B165BA32
3B165BA48
3B165BA50
3B165BA82
3B165CA01
3B165CA11
3B165GH02
(57)【要約】
本発明は、ドラム洗濯機用受音構成を提供する。ドラム洗濯機用受音構造は、洗濯機ドアアセンブリとハウジングの前面パネルとの間に形成された音声入口と、ハウジングの前面パネルに沿って延びるガイド壁と、を備える。音声入口には装飾ストリップが設置され、装飾ストリップには、ブラインドホールが設置され、洗濯機ドアアセンブリには、音声モジュールと、マイクロホンアセンブリと、が設置され、洗濯機ドアアセンブリは、外側フレームと、内側フレームと、を備え、内側フレームには、前記マイクロホンアセンブリに対応するマイクロホン貫通孔が設置され、マイクロホン貫通孔は、ガイド壁に向かって配置され、ガイド壁と内側フレームとの間にはシールストリップが設置され、ガイド壁と、シールストリップと、内側フレームとは、ピックアップキャビティを形成するように取り囲んでいる。本発明は、実環境におけるノイズ、残響、人間の音声干渉、エコーなどの要因に起因する音声識別への影響を低減することができる。音声入口に設置された装飾ストリップのブラインドホールは、案内の役割を果たすことができ、ユーザが案内されてピックアップキャビティに音声信号を出力し、音声モジュールの使用効果が保証されると共に、音声モジュールと洗濯水とが接触しないようにすることができ、音声モジュールの動作安定性を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラム洗濯機用受音構造であって、
洗濯機ドアアセンブリとハウジングの前面パネルとの間に形成された音声入口と、前記ハウジングの前面パネルに沿って延びるガイド壁と、を備え、
前記音声入口には装飾ストリップが設置され、
前記装飾ストリップには、ブラインドホールが設置され、
前記洗濯機ドアアセンブリには、音声モジュールと、マイクロホンアセンブリと、が設置され、前記洗濯機ドアアセンブリは、外側フレームと、内側フレームと、を備え、前記内側フレームには、前記マイクロホンアセンブリに対応するマイクロホン貫通孔が設置され、前記マイクロホン貫通孔は、前記ガイド壁に向かって配置され、前記ガイド壁と前記内側フレームとの間にはシールストリップが設置され、前記ガイド壁と、前記シールストリップと、前記内側フレームとは、ピックアップキャビティを形成するように取り囲んでいる、
ことを特徴とするドラム洗濯機用受音構造。
【請求項2】
前記ブラインドホールは、複数であり、且つ前記装飾ストリップ上に均等に分布していることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機用受音構造。
【請求項3】
前記洗濯機ドアアセンブリにはスピーカが設置され、前記内側フレームには、前記スピーカに対応するスピーカ貫通孔が設置され、前記スピーカ貫通孔は、前記ガイド壁に向かって設けられていることを特徴とする請求項2に記載のドラム洗濯機用受音構造。
【請求項4】
前記マイクロホンアセンブリは、環状マイクロホンアレイまたは線形マイクロホンアレイであることを特徴とする請求項3に記載のドラム洗濯機用受音構造。
【請求項5】
前記マイクロホンアセンブリは、線形マイクロホンアレイであり、前記線形マイクロホンアレイに対応する対称のマイクロホン貫通孔は前記内側フレームに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のドラム洗濯機用受音構造。
【請求項6】
ドラム洗濯機であって、
請求項1~5のいずれか一項に記載のドラム洗濯機用受音構造を備えることを特徴とするドラム洗濯機。
【請求項7】
前記ハウジングには制御モジュールが設置され、導線は、前記ハウジングに固定設置されたドアヒンジアセンブリを通過して前記音声モジュールと前記制御モジュールに接続されていることを特徴とする請求項6に記載のドラム洗濯機。
【請求項8】
前記ドアヒンジアセンブリは、ヒンジ本体を含み、前記ヒンジ本体の内部には、前記導線の延在方向を案内して変化させるための第1のキャビティが形成され、
前記第1のキャビティは、前記ハウジングの前面パネルに設けられた第1の貫通孔と連通され、
前記音声モジュールを接続する導線は、前期第1のキャビティに進入し、前記第1の貫通孔によって案内され、前記ハウジングの前面パネルを通過した後、前記制御モジュールに接続されていることを特徴とする請求項7に記載のドラム洗濯機。
【請求項9】
前記ハウジングの前面パネルの内側にはヒンジ補強板が設置され、前記ヒンジ補強板には第2の貫通孔が設けられ、前記導線は、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔によって案内され、前記ハウジングの前面パネルを通過した後、導線プレートに形成された第2の導線スロットに進入して延び、前記制御モジュールに接続され、前記導線プレートは、フロントクロスビームに固定的に連結されていることを特徴とする請求項8に記載のドラム洗濯機。
【請求項10】
前記ハウジングの前面パネルは板金製の一体型の前板であり、前記ハウジングの前面パネルにはディスペンサハンドルと、表示モジュールと、キーモジュールと、フィルタと、を嵌め込むよう設置されることを特徴とする請求項9に記載のドラム洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯装置の技術分野に関し、特にドラム洗濯機用受音構造及びドラム洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動インターネット及び人工知能の開発に伴う音声ベースの相互作用はますます重要になっており、ますます普及してきている。殆どの音声対話技術は、ネットワークおよびクラウドに依存することで、バックエンド音声識別、自然音声処理、音声合成などのような複数のキーステップは、大量のデータ及び計算量を必要とし、通常は、クラウドによってのみ行うことができる。
【0003】
しかし、家電製品の制御は、通常は、いくつかの単純なコマンドのみを必要とし、より適切な方法は、アルゴリズムトレーニング及びモデルマッチングによって実行した後に、ローカル記憶にコマンド項を固化させることであり、音声制御を実行するときにインターネットに依存する必要はなく、ローカルにおいて直接サブルーチンを呼び出すような処理が実施される。オンライン処理の方法と比較して、オフライン音声識別の安定性と効率はより高い。ネットワークに問題が生じる場合、音声対話機能は依然として作業状態に留まることができ、そして、識別処理の遅れは小さく、ユーザの体験も良好である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洗濯機に対して、通常は、音声モジュールがハウジング内に、制御モジュールに隣接して配置され、マイクロホンのピックアップ孔がハウジングの表面に設けられている。この構成を採用すると、現実環境におけるノイズ、残響、人間の音声干渉、エコーなどの要因によって大きな影響を与え、記録信号の信号対ノイズ比は低く、アルゴリズムの処理の困難性は増加する。特にオフライン音声識別のために使用される場合、その制御チップの制限された計算能力に起因する識別効果はさらに弱められる。また、洗濯機は、使用中に洗濯水がハウジングの表面と接触することが避けられないため、ハウジングの表面に配置されたマイクロホンが故障し、装置の安定性を低下させることもある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ドラム洗濯機ための受音構造のドラム洗濯機を提供し、現実環境におけるノイズ、残響、人間の音声干渉、エコーなどの要因に起因する音声識別への影響を低減する。
【0006】
ドラム洗濯機用受音構造であって、洗濯機ドアアセンブリとハウジングの前面パネルとの間に形成された音声入口と、前記ハウジングの前面パネルに沿って延びるガイド壁と、を備え、前記音声入口には装飾ストリップが設置され、前記装飾ストリップには、ブラインドホールが設置され、前記洗濯機ドアアセンブリには、音声モジュールと、マイクロホンアセンブリと、が設置され、前記洗濯機ドアアセンブリは、外側フレームと、内側フレームと、を備え、前記内側フレームには、前記マイクロホンアセンブリに対応するマイクロホン貫通孔が設置され、前記マイクロホン貫通孔は、前記ガイド壁に向かって配置され、前記ガイド壁と前記内側フレームとの間にはシールストリップが設置され、前記ガイド壁と、前記シールストリップと、前記内側フレームとは、ピックアップキャビティを形成するように取り囲んでいる。
【0007】
ユーザが明瞭に見ることができるように、ブラインドホールはガイド効果を有し、複数であり、且つ装飾ストリップ上に均等に分布している。
【0008】
さらに、前記洗濯機ドアアセンブリにはスピーカが設置され、前記内側フレームには、前記スピーカに対応するスピーカ用貫通孔が形成され、前記スピーカ貫通孔は、前記ガイド壁に向かって設けられている。
【0009】
さらに、前記マイクロホンアセンブリは、環状マイクロホンアレイまたは線形マイクロホンアレイである。
【0010】
好ましくは、前記マイクロホンアセンブリは、線形マイクロホンアレイであり、前記線形マイクロホンアレイに対応する対称のマイクロホン貫通孔は前記内側フレームに設けられている。
【0011】
本発明に開示されるドラム洗濯機用受音構造は、ハウジングには、マイクロホン貫通孔が設置せず、水に遭遇したときに、マイクロホン貫通孔またはマイクロホンアレイが損傷することを回避することができ、音声モジュールのピックアップや音声再生が安定していることが保証され、制御失敗によってユーザの使用体験に影響することが発生しない。一方、内側フレームと、シールストリップと、ガイド壁とによって共同して取り囲まれたピックアップキャビティは、一つの音声入口のみを有する半密閉のキャビティである、前記ピックアップキャビティの長さは短く、音声信号の減衰は少ないので、良好なピックアップ効果を得ることができ,現実環境におけるノイズ、残響、人間の音声干渉、エコー等による影響を回避することができ、記録信号の信号対ノイズ比を向上させ、さらに制御効果を向上させることができる。また、音声入口に配置された装飾ストリップ上のブラインドホールは、案内として機能することができ、ユーザがピックアップキャビティに向かって音声信号を出力するように案内し、音声モジュールの使用効果をさらに確保することができる。
【0012】
また、ドラム洗濯機用受音構造を備えるドラム洗濯機が開示され、ドラム洗濯機用受音構造は、洗濯機ドアアセンブリとハウジングの前面パネルとの間に形成された音声入口と、前記ハウジングの前面パネルに沿って延びるガイド壁と、を備える。前記音声入口には装飾ストリップが設置され、前記装飾ストリップには、ブラインドホールが設置される。前記洗濯機ドアアセンブリには、音声モジュールと、マイクロホンアセンブリと、が設置され、前記洗濯機ドアアセンブリは、外側フレームと、内側フレームと、を備え、前記内側フレームには、前記マイクロホンアセンブリに対応するマイクロホン貫通孔が設置され、前記マイクロホン貫通孔は、前記ガイド壁に向かって配置され、前記ガイド壁と前記内側フレームとの間にはシールストリップが設置され、前記ガイド壁と、前記シールストリップと、前記内側フレームとは、ピックアップキャビティを形成するように取り囲んでいる。
【0013】
さらに、前記ハウジングには制御モジュールが設置され、導線は、前記ハウジングに固定設置されたドアヒンジアセンブリを通過して前記音声モジュールと前記制御モジュールに接続されている。
【0014】
さらに、前記ドアヒンジアセンブリは、ヒンジ本体を含み、前記ヒンジ本体の内部には、前記導線の延在方向を案内して変化させるための第1のキャビティが形成され、前記第1のキャビティは、前記ハウジングの前面パネルに設けられた第1の貫通孔と連通され、前記音声モジュールを接続する導線は、前記第1のキャビティに進入し、前記第1の貫通孔によって案内され、前記ハウジングの前面パネルを通過した後、前記制御モジュールに接続されている。
【0015】
さらに、前記ハウジングの前面パネルの内側にはヒンジ補強板が設置され、前記ヒンジ補強板には第2の貫通孔が設けられ、前記導線は、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔によって案内され、前記ハウジングの前面パネルを通過した後、導線プレートに形成された第2の導線スロットに進入して延在され、前記制御モジュールに接続され、前記導線プレートは、フロントクロスビームに固定的に連結されている。
【0016】
さらに、前記ハウジングの前面パネルは板金製の一体型の前板であり、前記ハウジングの前面パネルにはディスペンサハンドルと、表示モジュールと、キーモジュールと、フィルタと、を嵌め込むよう設置される。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、ドラム洗濯機が開示され、現実環境におけるノイズと、残響と、人間の音声干渉と、エコーなどの要因に起因する音声識別への影響を低減することができる一方、音声モジュールと洗浄水との接触を効果的に防止することができ、音声モジュールの動作安定性が向上し、音声モジュールの寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施形態または従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、次に実施形態または従来技術の説明に用いる必要な図面を簡単に説明する。添付図面は、本発明のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な工夫を要しない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0019】
【
図1】本発明に係るドラム洗濯機における洗濯機ドアアセンブリの第1の視角からの構成概略図である。
【
図2】本発明に係るドラム洗濯機における洗濯機ドアアセンブリの第2の視角からの構成概略図である。
【
図3】ドラム洗濯機における洗濯機ドアアセンブリの断面図である。
【
図4】受音構造を示すように
図3におけるA1の部分拡大簡略図である。
【
図6】第1の導線スロットの具体的な構成を示す部分拡大概略図である。
【
図7】第1の壁部の具体的な構成を示す部分拡大概略図である。
【
図9】ヒンジプレートのガイドキャビティの部分拡大概略図である。
【
図10】本発明に係る洗濯機のドアアセンブリの開き状態の構成概略図である。
【
図11】音声モジュールと制御モジュールとの接続構成の分解図である。
【
図12-14】本発明に係るドラム洗濯機の接続状態における音声モジュールと、ドアヒンジアセンブリと、制御モジュールとの構成概略図である。
【
図16】吊り付けていない状態のハウジング本体の構成を示す概略図である。
【
図17】吊り付けている状態のハウジング本体の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に本発明の実施形態を詳細に説明する。具体的な実施形態の例は、添付の図面に示されている。ここで、類似または同じ符号によって、類似または同じ要素若しくは類似または同じ機能を有する要素を示す。以下に図面を参照して説明する実施形態は例示的なものであり、本発明を説明するために使用されることが意図されているが、本発明の限定として解釈されるべきではない。
【0021】
理解すべきは、本発明の説明において、位置を示す構造的用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「内部」、「外部」、「時計回り」、「反時計回り」等という用語は、図面に示される方向又は位置関係に基づいて、本発明の説明を容易にし、理解を容易にする。明示的または暗示的に示された装置または要素が特定の方向を有していなければならなく、特定の配向で構築され、操作されることを示すのではない。従って、本発明は、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
【0022】
また、「第1」、「第2」という用語は、記載するためにのみ使用され、相対的重要性を明示的または暗示的に示され、または技術的特徴の数を暗示的に示されたものとして解釈されるべきではない。このようにして、「第1」、「第2」を限定する特徴は、1つまたは複数を含むかを明示的または暗黙的に含むことができる。本発明の記載において、「複数」の意味は2または2以上であり、他に明示的かつ具体的な限定がない限り。
【0023】
なお、説明すべきは、本発明の記載において、特に明示的規定または限定がない限り、「取付」、「設置」、「接続」という用語は、広く解釈されるべきである。例えば、次のように構成され、固定して接続されてもよく、また、着脱可能に接続されていてもよく、一体的に接続されていてもよく、機械的接続または電気的接続されてもよく、直接接続されていてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの要素の内部と連通していてもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記の用語は本発明における特定の意味として理解される。
【0024】
次に、
図1~
図5に併せて本発明の一実施形態に係るドラム洗濯機用受音構造を詳細に説明する。具体的には、ドラム洗濯機用受音構造は、洗濯機ドアアセンブリ102とハウジング101の前面パネルとの間に形成された音声入口201と、前記ハウジング101の前面パネルに形成され、前記ハウジング101の前面パネルに沿って延びるガイド壁202と、を備える。前記洗濯機ドアアセンブリ102には、音声モジュール104と、マイクロホンアセンブリ111とが設置され、音声モジュール104のピックアップ効果を最適化するようにマイクロホンアセンブリはマイクロホンアレイであることが好ましい。マイクロホンアレイは、線形アレイまたは環状アレイであってもよく、線形アレイは、180度以内の音源情報を認識することができ、環状アレイは、360度内の音源情報を認識することができる。ドラム洗濯機は、一般に、下部からの音源情報の確率は小さい。したがって、線形アレイが提供されることが好ましい。洗濯機ドアアセンブリ102は、外側フレーム102-2と、内側フレーム102-3と、を備え、前記内側フレーム102-3には、前記マイクロホンアセンブリ111に対応するマイクロホン貫通孔111-1が設けられ、前記マイクロホン貫通孔111-1は、前記ガイド壁202に向かって配置され、若し線形アレイである場合には、前記線形マイクロホンアレイに対応する対称のマイクロホン貫通孔111-1は、前記内フレーム102-3に設けられている。前記ガイド壁202と前記内側フレーム102-3との間にはシールストリップ203が設置され、前記ガイド壁202には、前記シールストリップ203と、前記内側フレーム102-3とは、ピックアップキャビティ200を形成するように取り囲んでいる。前記音声入口201には装飾ストリップ300が設置され、前記装飾ストリップ300には、ブラインドホール301が設置されている。好ましくは、ブラインドホール301は、複数であり、且つ装飾ストリップ300上に均等に配置されている。本発明に開示されるドラム洗濯機用受音構造は、ハウジングには、マイクロホン貫通孔が設置されておらず、マイクロホン貫通孔またはマイクロホンアレイは、水に遭遇したときに、損傷を発生することを回避することができ、音声モジュールのピックアップや音声再生が良好に安定していることが保証され、制御の失敗でユーザの使用体験に影響を与えることはない。一方、内側フレームと、シールストリップと、ガイド壁とによって共同して取り囲まれたピックアップキャビティは、1つの音声入口のみの半密閉キャビティであり(
図4の破線矢印で示された音声信号がピックアップキャビティへ進入する経路)、ピックアップキャビティの長さは短く、音声信号の減衰は少ないので、良好な受音効果を得ることができ、現実環境におけるノイズと、残響と、人間の音声干渉と、エコーなどによる影響を回避することができ、記録信号の信号対ノイズ比を向上させ、さらに制御効果を向上させることができる。また、音声入口に配置された装飾ストリップ上のブラインドホールは、案内として機能することができ、ユーザがピックアップキャビティに向かって音声信号を出力するように案内し、音声モジュールの使用効果をさらに確保することができる。
【0025】
また、洗濯機ドアアセンブリ102にはスピーカが設置されている。内側フレーム102-3には、スピーカに対応するスピーカ貫通孔111―2が設置されている。前記スピーカ貫通孔111-2はガイド壁202に向かって設けられていることが好ましい。音声モジュール104によって合成された音声信号は、ピックアップキャビティ200と、音声入口201によって外部空間に伝搬する。前記スピーカ貫通孔と前記マイククロホン貫通孔は、部分的な貫通孔と部分的なブラインドホールとを含むことが好ましい。外観デザインのニーズに応えることができ、ユーザに見えるデザインをより審美的に満足させることができる。
【0026】
また、本発明はドラム洗濯機が開示され、ドラム洗濯機用受音構造が設置される。次に、図面を併せて本発明の実施形態に係るドラム洗浄機について詳細に説明する。
図1、
図2、
図11及び
図17に示すように、従来のドラム洗濯機と類似している。本発明に開示されたドラム洗濯機は、ハウジング101と、ドアヒンジアセンブリ103と、洗濯機ドアアセンブリ102と、備える。具体的には、ハウジング101の前側はピックアンドプレイス開口部を有し、ピックアンドプレイス開口部はハウジング101の前面パネルに形成されている。ユーザは、ピックアンドプレイス開口部を介して衣類を出し入れする。ドアヒンジアセンブリ103は、ハウジング101の前面パネル101-2の一側に設置されている。ドアヒンジアセンブリ103は、ヒンジ本体103-1と、ヒンジ剛性軸103-2とを備え、ヒンジ本体103-1は、ハウジング101の前面パネルに固定的に連結され、ヒンジ剛性軸103-2には、軸スリーブ103-3が設置されている。洗濯機ドアアセンブリ102は、外側フレーム102-2と、内側フレーム102-3と、を備える。外側フレーム102-2と内側フレーム102-3は、観察窓アセンブリ102-1の縁部の周りに設置され、内部の支持キャビティ105を取り囲むように配置されている。支持キャビティ105内には、ヒンジプレート102-4が設置される。説明を便宜にするため、前記内側フレーム102-3のハウジング101に隣接する側面は、第1の内側フレーム表面102-31であり、前記内側フレーム102-3のハウジング101から離れた側面は、第2の内側フレーム表面102-32であると定義する。つまりドラム洗濯機の使用位置を基準として、内側フレーム102-3が内側に位置する表面は、第1の内側フレーム表面102-31であり、内側フレーム102-3が外側に位置する表面は、第2の内側フレーム表面102-32である。洗濯機ドアアセンブリ102は、ヒンジプレート102-4によってドアヒンジ アセンブリ103に連結され、洗濯機ドアアセンブリ102をハウジング101に回転可能に連結させ、開口部130を開閉して、ユーザの操作を容易にする。機械的接続及び電気的接続を容易にするために、ドラム洗濯機に対応する部品(例えば洗濯機の作動部品、キーまたは表示モジュールなど)を制御するための制御モジュール110をハウジング101上に設置することが好ましい。
【0027】
従来技術とは全く異なる本実施形態に開示されたドラム洗濯機は、受音構造をさらに備えている。
図3~
図6に示すように、具体的には、受音構造は、洗濯機ドアアセンブリ102とハウジング101の前面パネルとの間に形成された音声入口201と、前記ハウジング101の前面パネルに沿って延びるガイド壁202と、を備え、ガイド壁202はハウジング101の内側に向かって屈曲し、一定の弧度を有する。洗濯機ドアアセンブリ102内には、音声モジュール104と、マイクロホンアセンブリが設置されている。音声モジュール104と制御モジュール110との間は、導線105によって接続されている。具体的には、音声モジュール104は、音声入力、音声認識、音声記憶、音声合成、音声再生等複数の機能を実施することができる。音声認識技術はスマート家庭や家電製品の分野で広く使用され、当業者にとって熟知されたものであり、本発明の保護ポイントではない。ここで、音声モジュール104で使用されるチップ、音声認識、音声合成の特定のアルゴリズムがさらに限定されることはない。マイクロホンアセンブリは、マイクロホンアレイであることが好ましく、音声モジュール104のピックアップ効果を最適化する。マイクロホンアレイは、線形アレイまたは環状アレイであってもよく、線形アレイは、180度以内の音源情報を認識することができ、環状アレイは、360度内の音源情報を認識することができる。ドラム洗濯機は、一般に、音源情報が下方からの確率は小さい。したがって、線形アレイが設置されることが好ましい。線形アレイが使用される場合、線形アレイに対応するマイクロホン貫通孔111-1は、線形アレイに対応する位置に内側フレーム102-3が対称的に設置される。受音効果を保証するために、制御モジュール110の機械的接続及び電気的接続を容易にし、本実施の形態では、音声モジュール104は、第2の内側フレーム表面102-32上に固定的に配置されている。音声モジュール104は、好ましくは洗濯機ドアアセンブリ102の中心線より上方の位置に設置され、ハウジング101の前面パネルの中心線に設置された制御モジュールに一致して、人間工学的設計の設計原理が満たされる。第1の内側フレーム表面102-31上には、線形アレイに対応する対称のマイクロホン貫通孔111-1が設置されている。マイクロホン貫通孔は、ガイド壁202に向かって設けられ、ガイド壁202と内側フレーム102-3との間には、シールストリップ203と、ガイド壁202と、内側フレーム102-3とによって共同して取り囲まれたピックアップキャビティ200が設置されている。また、音声入口201には装飾ストリップ300が設置され、装飾ストリップ300には、ブラインドホール301が設置されている。ブラインドホール301は、好ましくは複数であり、且つ装飾ストリップ300上に均等に設置されている。本発明で開示されたドラム式洗濯機は、ユーザが外部からマイクロホン貫通孔を見ることができず、マイクロホン貫通孔またはマイクロホンアレイが水に遭遇したときに、損傷を発生することを回避することができ、音声モジュールのピックアップや音声再生が良好で安定していることが保証され、制御の失敗によるユーザの使用体験に影響することがない。一方、内側フレームと、シールストリップと、ガイド壁とによって共同して取り囲まれたピックアップキャビティは、1つの音声入口のみの半密閉キャビティであり(
図4の破線矢印で示された音声信号がピックアップキャビティへ進入する経路)、ピックアップキャビティの長さは短く、音声信号の減衰は少ないので、良好な受音効果を得ることができ、現実環境におけるノイズと、残響と、人間の音声干渉と、エコーなどによる影響を回避することができ、記録信号の信号対ノイズ比を向上させ、さらに制御効果を向上させることができる。また、音声入口に配置された装飾ストリップ上のブラインドホールは、案内として機能することができ、ユーザがピックアップキャビティに向けて音声信号を出力するように案内し、音声モジュールの使用効果をさらに確保することができる。
【0028】
また、洗濯機ドアアセンブリ102にはスピーカが設置されている。内側フレーム102-3には、スピーカに対応するスピーカ貫通孔111―2が設置されている。スピーカ貫通孔111―2は、ガイド壁202に向かって設けられていることが好ましい。音声モジュール104によって合成された音声信号は、ピックアップキャビティ200と音声入口201によって外部空間に伝搬する。スピーカ貫通孔と前記マイククロホン貫通孔は、部分的な貫通孔と部分的なブラインドホールとを含むことが好ましい。外観デザインのニーズに応えることができ、ユーザに見えるデザインをより審美的に満足させることができる。
【0029】
図7~
図8に示すように、本発明は、隠れた受音構成を有するドラム洗濯機を開示している。第2の内側フレーム表面102-32上には、ガイド壁102-6が対称的に設置されている。ガイド壁102-6は、第2の内側フレーム表面102-32から突出し、第2の内側フレーム表面102-32の軸方向に沿って延びている。音声モジュール104に接続された導線105がガイド壁102-6の間に設けられる。第2の内側フレーム表面102-32には、ガイド壁102-6が設置されている。音声モジュール104と制御モジュール110との間の接続は、安定することが保証され、音声モジュール104の使用安定性が改善される一方、支持キャビティ内に画像認識モジュールと、距離認識モジュールと、他のバイオメトリックモジュールとを設置することもでき、ガイド壁102-6は、音声モジュール104と制御モジュール110との間の導線が他の機能モジュールに干渉することを防止することができる。同時に、ガイド壁102-6は、内側フレーム102-3の強度を増加させることができる。
【0030】
ドラム洗濯機の洗浄工程中に、洗濯機ドアアセンブリ102は、ハウジング101に対して開閉することができる。従って、導線はある程度一定の変位が起こり得、摩耗は長期間に亘って起こり得る。導線の摩耗を減少させるために、本実施形態では、ガイド壁102―6は間欠的に設置され、間欠的に設置されたガイド壁102-6と、第2の内部フレーム表面102-32とに取り囲まれることによって、第1の導線スロット102-33を形成し、導線と第1の導線スロット102-33との接触面積を小さくすることができる。第1の導線スロット102-33の幅は、導線の直径よりも大きく、好ましくは導線の直径の1.5~2倍である。間欠的に設置されたガイド壁102-6によって形成された第1の導線スロット102-33は、導線を案内として機能することができる一方、第1の導線スロット102-33は、導線を一定の緩衝空間を有するようにし、長期間使用した場合に摩耗が発生しにくくなり、さらに、音声モジュール104の使用安全性を確保することができる。同時に、間欠的に設置されたガイド壁102-6は、支持キャビティの空間を節約することもでき、洗濯機機能モジュールの更なる拡張を容易にする。
【0031】
本実施形態では、音声モジュール104に接続された導線105は、ヒンジアセンブリを介してハウジング101の前面パネルを通過して制御モジュール110に電気的に接続されている。ヒンジアセンブリに障壁が生じることはないため、内側フレーム102-3上には、ドアヒンジアセンブリ103を通過する許容可能な開口部130が設けられている。導線を案内してヒンジアセンブリに方向を変更するよう進入するため、ガイド壁102-6が間欠的に配置されて第1の壁セグメント102-331、第2の壁セグメント102-332と、第3の壁セグメント102-333とが形成されている。ここで、第1の壁セグメント102-331は円弧状であり、音声モジュール104とドアヒンジアセンブリ103との間に形成され、音声モジュール104との接続を案内するための導線105は、第2の内側フレーム表面102―32に沿って延び、導線と観察窓ガラス102-1との重なりを回避し、第2の壁セグメント102―332は、上部から下部に向かう方向に大体垂直に分布し、開口部130の一方の側に形成され、導線とヒンジ本体との干渉を回避するの
に用いられる。第3の壁セグメント103―333が前記開口部130の下方に形成され、導線を案内して延在方向を変更するようヒンジ本体に進入するため、ヒンジ本体を介してハウジング101の前面パネルを通過している。好ましくは、第1の壁セグメント102-331と、第2の壁セグメント102-332と、第3の壁セグメント102―333の長さはデクリメントされ、第1の壁セグメント102-331を構成するガイド壁102-61の長さは、第2の壁セグメント102-332を構成するガイド壁102-62の長さよりも短く、第2の壁セグメント102-332を構成するガイド壁102-62の長さは、第3の壁セグメント102-333を構成するガイド壁102-63の長さより短い。第2の壁セグメントと第3の壁セグメントとの間の導線の折り曲げの程度と折り曲げの回数は第1の壁セグメントより大幅に大きいことを考慮するように設計され、増分の長さは、導線が脱落しないことを確実にすることができる。
【0032】
導線105は、ドアヒンジアセンブリ103の所在位置まで、第1の導線スロット102-33に沿って延びて配置されている。ヒンジ本体103-1は、開口部130を通過して第2内側フレーム表面102-32から突出している。ヒンジ本体103-1の内部には、導線105の延在方向を案内して変更する第1のキャビティ109が形成されている。第1のキャビティ109は、ハウジング101の前面パネル101-2に設けられた第1の貫通孔101-27に連通している。導線105は、下方から上方へヒンジ本体103-1内の第1のキャビティ109に入り、第1の貫通孔101-27を介して案内してハウジング101の前面パネル101―2を通過した後、下方から上方へ第2の導線スロット107-1に入り、ハウジング101内に設置された制御モジュール110に接続されている。
【0033】
このような方式を採用して、ハウジング101に対する洗濯機ドアアセンブリ102の回転は、音声モジュール104と制御モジュール110との接続に影響を与えない。2つの間の導線105は完全に隠された不可視状態であり、洗濯機全体の外観に影響を与えることがなく、洗濯機ハウジング101の外部の部品点数を増加させることがない。音声モジュール104の動作環境は安定になり、同時に、制御モジュール110は、他の制御部品、表示部品、キー等との良好な機械的接続及び電気的接続が容易に形成される。
【0034】
図に示すように、ドアヒンジアセンブリ103の動作に影響を与えないようにするために、好ましくは、第1のキャビティ109は、ヒンジ本体103-1の下側に配置されている。第1のキャビティ109の基本構成はヒンジ本体103―1と一致している。第1のキャビティ109はL字型である。第1のキャビティ109が前面パネルより近くの一端は線出口端109-2と定義され、第1のキャビティ109が前面パネルから離れる一端は線入口端109-1と定義される。線出口端109-2は、ハウジング101の前面パネルに設けられた第1の貫通孔101-27に連通されている。第1の導線スロット102-33から長手方向に配置されて延びている導線105は、線入口端109-1から第1のキャビティ109に入る。第1のキャビティ109はヒンジ本体103-1の縁と面一である。導線105は、第1のキャビティ109内で水平方向に延び、90度の回転の後に線出口端109-2から延び出す。導線105を第1のキャビティ109内で安定させるために、第1のキャビティ109には、導線105の脱落を阻止するためのバッフル板103-4が設けられている。
図2に示すように、バッフル板103-4はL字状に設計されていることが好ましい。バッフル板103-4の両端には、クランプ部103-41がそれぞれ設けられている。クランプ部103-41は、バッフル板本体に対して垂直である。組立後、第1のキャビティ109内に挿入され、導線105が第1のキャビティ109から脱落することを阻止する。
【0035】
ハウジング101の前面パネル101-2の内側、即ち、ドアヒンジアセンブリ103から離れた一側には、ヒンジ補強板106が設けられている。ヒンジ補強板106が第1の貫通孔101-27に対応する位置には第2の貫通孔106-1が設けられている。導線105は、第1の貫通孔101-27と、第2の貫通孔106-1を介して案内されてハウジング101の前面パネル101-2を通過した後、下方から上方へ導線板107に形成された第2の導線スロット107-1に挿入する。導線板107の上縁は、フロントクロスメンバ108上に固定的に設置されている。
【0036】
本実施形態では、音声モジュール104と制御モジュール110とを接続するために使用される導線105は、延在方向を複数回変更する必要があり、折り曲げ箇所が折れや破断を発生し易い。第1のキャビティ109と、バッフル103-4は、一定の保護効果を有する。第1のキャビティ109に入る前に、導線105は、下方から上方へ折り曲げられる。導線105をよりよく案内し、導線105の摺動を防止すると同時に、保護するために、
図9および
図10に示すように、ヒンジプレート102-4上にはガイドキャビティ102-42が形成され、ガイドキャビティ102-42は、ヒンジプレート102が対応して一致するドアヒンジアセンブリ103の溝102-41の下部に形成され、溝102-41と連通している。ガイドキャビティは、第2の内側フレーム表面102-32から離れた方向に延びている。取付した後、ガイドキャビティの位置は、第3の壁セグメントに対応する。導線105は、下方から上方へ方向を変える場合、ガイドキャビティは、良好な案内及び保護効果を果たすことができ、長期間の使用中に音声モジュール104と制御モジュール110との間の接続の安定性を確保する。
【0037】
簡潔で美しい外観の外部デザインを提供する効果を達成するため、本実施形態では、
図13に示すように、ハウジング101の前面パネル101-2は板金製の1枚の前面パネルである。ハウジング101全体の前面パネル101-2にディスペンサハンドル101-22と、表示モジュール101-21と、キーモジュール101-23と、フィルタ101-24と、のみが嵌め込み設置されている。好ましくは、制御モジュール110と表示モジュール101-21とは一体的に設計されている。表示モジュール101-21は、ハウジング101の前面パネル101-2上にある。制御モジュール110は内側にある。表示モジュールは、LCDディスプレイスクリーン、LEDディスプレイスクリーン、または他の利用可能なディスプレイスクリーンであってもよい。組立を容易にするために、ハウジング101の前面パネル101-2の上縁には、ハウジング101の前面板101-2の延在方向と同じ方向のフランジ101-25が設置されている。非組立状態で、フランジ101-25とハウジング101の前面パネル101-2との間には、所定の角度が形成されている。好ましくは、角度は5度である。フロントクロスメンバ108は、クロスメンバ本体108-1と、連結部108-2とを備え、クロスメンバ本体108-1と連結部108-2とは、互いに直交している。連結部108-2の延在方向は、ハウジング101の前面パネル101-2の延在方向とは逆方向である。組立時、アセンブリクロスメンバ本体108-1の左端部と右端部とは、まず、ハウジング101の本体101-1にボルトを介して固定的に連結されている。次いで、連結部108-2は、フランジ101-25とハウジング101の前面パネル101-2との間の領域が延在している。即ち、ハウジング101の前面パネル101-2は、フロントクロスメンバ108に懸架され、ボルトによって固定され、組立を完成させる。このような方式を採用して、即ち、板金製の1枚の前面パネルは、フロントクロスメンバ108上に懸架される。懸架を完成した後、フランジとハウジング101の前面パネル101-2とは大体平行を保持し、懸架効果は安定で、信頼性がある。
【0038】
本発明で開示されたドラム式洗濯機は、外観が簡潔であることが保証されていると同時に、特別に設計された音声モジュールと制御モジュールとの接続方法によって、音声モジュールの動作安定性を向上させる。接続構成を増加させた後、制御モジュールは、ハウジング内の他の機能構成要素に便利に機械的かつ電気的に接続することができ、ドア本体の正常な開閉には影響を与えない。本発明で開示されたドラム洗濯機は、高い動作安定性を有し、実用性が良好で、外観が魅力的である。
【0039】
最後に、以下のことに留意すべきである。上記実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用されるが、これに限定されるものではない。以上の実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は上記の実施形態に記載された技術的解決策を変更するか、または、その中の技術的特徴のいくつかに対する同等に置換することも可能である。これらの変更または置換は、対応する技術的解決策の本質から本発明の様々な実施形態の技術的解決策の精神および範囲逸脱しない。
【国際調査報告】