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特表2022-526576トランシーバ及び送信リソースを予約するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-25
(54)【発明の名称】トランシーバ及び送信リソースを予約するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220518BHJP
   H04B 7/02 20180101ALI20220518BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20220518BHJP
   H04J 3/00 20060101ALI20220518BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220518BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220518BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220518BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04B7/02
H04J99/00
H04J3/00 A
H04W72/12
H04W92/18
H04W72/04 131
H04W72/04 133
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021558737
(86)(22)【出願日】2020-03-31
(85)【翻訳文提出日】2021-11-24
(86)【国際出願番号】 EP2020059023
(87)【国際公開番号】W WO2020201238
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】19166540.5
(32)【優先日】2019-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】594102418
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ
【氏名又は名称原語表記】Fraunhofer-Gesellschaft zur Foerderung der angewandten Forschung e.V.
【住所又は居所原語表記】Hansastrasse 27c, D-80686 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】フェーレンバック, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ゴクテペ, バリス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルゲ, コーネリアス
(72)【発明者】
【氏名】ウィルス, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シエル, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】セルヴァネサン, サルン
【テーマコード(参考)】
5K028
5K067
【Fターム(参考)】
5K028AA14
5K028BB04
5K028KK03
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE25
5K067HH21
5K067JJ22
(57)【要約】
トランシーバは、複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されており、各送信時間間隔は、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備える。各送信時間間隔は、制御区画と、データ区画とを備える。トランシーバは、制御区画内のリソースを使用して、トランシーバが将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、制御区画内のリソースを送信するように構成されている。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記トランシーバが、前記制御区画内のリソースを使用して、前記トランシーバが将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、前記制御区画内の前記リソースを送信するように構成されている、トランシーバ。
【請求項2】
前記トランシーバが、前記制御区画の第1のリソースサブセットのリソースを使用して、前記トランシーバが前記将来の送信時間間隔内の前記特定のリソースを予約することを示す前記予約情報を送信するための前記リソースを使用するように構成されており、
前記トランスミッタが、同じ又は異なる送信時間間隔内で、前記第1のサブセットとは明確に異なる、前記制御区画の第2のサブセットのリソースを使用することによって、前記送信時間間隔の前記データ区画又は将来の送信時間間隔の前記データ区画と関連付けられる情報を含む送信のために構成されている、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項3】
前記トランシーバが、前記制御リソースの第1のサブセットをトランシーバ特有でないものとして使用し、前記第2のサブセットをトランシーバ特有のものとして使用するように適合されている、請求項2に記載のトランシーバ。
【請求項4】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、周波数分割多重化(FDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のリソースサブチャネルと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のリソースと関連付けられる、請求項2又は3に記載のトランシーバ。
【請求項5】
リソースが、
リソース要素のセット、
リソースブロック、
サブチャネルを形成するリソースブロックのセット、
サブチャネルのセット
のうちの少なくとも1つである、請求項1~4のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項6】
前記第1の数のリソースが1つのリソースであり、前記周波数範囲内の前記制御区画の第1のリソースである、請求項4又は5に記載のトランシーバ。
【請求項7】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、時分割多重化(TDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のシンボルと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のシンボルと関連付けられる、請求項2~6のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項8】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、空間分割多重化(SDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のビームと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のビームと関連付けられる、請求項2~7のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項9】
前記制御区画の前記第1のサブセットのリソースの量が、前記第2のサブセットのリソースの量と比較するとより小さい、請求項2~8のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項10】
前記第2のサブセットが、前記送信時間間隔において受信されるデータを復号することを可能にする情報を含む、請求項2~9のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項11】
前記第1のサブセットが、前記トランシーバによって、前記制御の第2のサブセット及び対応するデータを含む、前記将来の送信時間間隔の時間及び周波数情報を示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項2~10のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項12】
前記トランシーバが、将来の送信時間間隔の前記制御区画の第2の部分を指すように、前記予約情報を送信するように構成されており、前記第2の部分が、前記将来の送信時間間隔の前記データ区画のデータ要素を指す、請求項11に記載のトランシーバ。
【請求項13】
前記予約情報が、前記将来の送信時間間隔の前記特定のリソースを明示的に指すか、又は、前記特定のリソースを指す前記将来の送信時間間隔の前記データ区画を黙示的に指す、請求項2~12のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項14】
前記トランシーバが、少なくとも第1の送信時間間隔及び第2の送信時間間隔において前記予約情報を送信することによって、前記将来の送信時間間隔内の同じ特定のリソースを予約するように構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項15】
前記特定のリソースが第1の特定のリソースであり、前記トランシーバが、前記トランシーバが前記第1の特定のリソース及び同じ前記将来の送信時間間隔内の少なくとも第2の特定のリソースを予約することを示し、及び/又は、前記トランシーバが異なる将来の送信時間間隔内の少なくとも第2の特定のリソースを予約することを示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項16】
前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記予約情報が第1の予約情報であり、前記トランシーバが、前記第1の将来の送信時間間隔において、予約された前記特定のリソースを使用してデータを送信するように構成されており、前記トランシーバが、前記データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内のリソースを予約するように、前記第1の将来の送信時間間隔の前記制御区画内に第2の予約情報を含めるように構成されている、請求項1~15のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項17】
前記特定のリソースが第1の特定のリソースであり、前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記トランシーバが、前記第1の特定のリソース、及び、データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内の第2の特定のリソースの予約を示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項18】
前記トランシーバが、前記データの再送信のために、前記第1の将来の送信時間間隔内の前記送信の正確なコピー、前記正確なコピーの冗長バージョン、追加のデータ、又は、前記送信とは異なるデータのうちの1つを送信するように構成されている、請求項16又は17に記載のトランシーバ。
【請求項19】
前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記トランシーバが、前記第1の将来の送信時間間隔を含む複数の将来の送信時間間隔内でデータ送信をスケジューリングするように構成されており、前記トランシーバが、前記複数の将来の送信時間間隔内での特定のリソースの複数の予約を示すように、前記時間フレームの前記制御区画内に、前記予約情報を含め、前記将来の送信時間間隔の各々において、残りの送信時間間隔に関係する前記予約情報を再送信するように構成されている、請求項1~18のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項20】
前記トランシーバが、前記複数の将来の送信時間間隔内の対応する特定のリソースを予約し、前記特定のリソースが予約される残りの将来の送信時間間隔の数を示すカウンタを使用するように構成されている、請求項19に記載のトランシーバ。
【請求項21】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、同じ周波数帯域を占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項22】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、同じ周波数上の少なくとも1つのリソースを占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項23】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、異なる周波数帯域を占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~22のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項24】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、異なる周波数上の少なくとも1つのリソースを占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~23のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項25】
前記送信時間間隔が、第1の周波数を使用するように実装され、前記トランシーバが、前記将来の送信時間間隔の第2の異なる周波数が、少なくとも前記トランシーバのメモリに記憶することができるか、又は、前記ネットワークによって予め構成し、前記トランシーバに通知することができる所定の周波数パターンに、一定の時間期間にわたる前記パターンの有効性を含め、従うように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項34又は24に記載のトランシーバ。
【請求項26】
前記トランシーバが、複数の将来の送信時間間隔内のリソースを予約し、前記所定の周波数パターンに従って、前記複数の将来の時間フレームを選択するように構成されている、請求項25に記載のトランシーバ。
【請求項27】
複数の周波数パターンが記憶されている前記トランシーバが、監視されているデータトラフィック及び/又は受信されている制御信号に基づいて前記複数の周波数パターンのうちの1つを選択するように構成されている、請求項25又は26に記載のトランシーバ。
【請求項28】
前記トランシーバが、同じ送信について、前記特定のリソース及び少なくとも1つのさらなる特定のリソースを予約するように構成されており、前記将来の送信時間間隔内で、前記トランシーバが、前記トランシーバによって衝突なしに利用可能であると判定される、前記特定のリソース及び前記さらなる特定のリソースのうちの一方を使用することによって衝突回避を実施するように構成されている、請求項1~27のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項29】
前記トランシーバが、衝突回避のためにリッスンビフォアトークを実施するように構成されている、請求項28に記載のトランシーバ。
【請求項30】
前記トランシーバが、前記特定のリソース又は前記さらなる特定のリソースを使用した送信を遅延させるためにランダムバックオフカウンタを使用するように構成されている、請求項28又は29に記載のトランシーバ。
【請求項31】
前記トランシーバが、異なる周波数内の前記さらなる特定のリソースを前記特定のリソースとして選択するように構成されている、請求項28~30のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項32】
前記トランシーバが、第1のトランシーバであり、第2のトランシーバの予約情報を受信し、示されている前記特定のリソースにおいて自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、請求項1~31のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項33】
前記第1のトランシーバが、前記時間フレームの前記制御区画を評価し、前記第2のトランシーバから予約情報を検出し、前記予約情報に応答して、示されている前記特定のリソースにおいて自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、請求項32に記載のトランシーバ。
【請求項34】
前記トランシーバが、前記予約情報と関連付けられる送信の示されている優先度を評価し、前記示されている優先度を前記スケジューリングされている送信の内部優先度と比較し、比較結果が、前記示されている優先度が自身の優先度以下であることを示していると判定し、前記比較結果に基づいて前記スケジューリングされている送信を放棄しないように構成されている、請求項32又は33に記載のトランシーバ。
【請求項35】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記ユーザ機器が、制御チャネルを使用して、前記トランシーバが将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す情報を送信するように構成されている、トランシーバ。
【請求項36】
前記送信時間間隔が、時間間隔内の複数のサブキャリア又はリソースブロックを占有するように実装され、前記制御区画が、第1の時間部分間隔及び前記複数のサブキャリア又はリソースブロックのサブセットの持続時間にわたる前記送信時間間隔の始まりにおいて送信され、前記データ区画が、残りのサブキャリア又はリソースブロック内の前記第1の時間部分間隔内で、及び、前記複数のサブキャリア又はリソースブロック内の前記第1の時間部分間隔の後に送信される、請求項1~35のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項37】
前記時間-周波数グリッド内に配置されている前記複数のリソース要素が、複数のサブキャリアグループに沿って配置されており、サブキャリアの各グループが、前記複数のサブキャリアの周波数帯域を占有する送信時間間隔要素を形成する、請求項1~36のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項38】
前記送信時間間隔が、1つの時間スロット内に配置されている、請求項1~37のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項39】
ユーザ機器、
モバイル又は固定基地局、
モバイル端末、
固定端末、
セルラIoT-UE、
車両UE、
グループリーダUE(GL)、
IoT又は狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、
陸上車両、
航空機、
小型無人機、
移動基地局、
路側機(RSU)、
建造物、及び
例えばセンサ又はアクチュエータなど、アイテム/デバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にするネットワーク接続機能を与えられた任意の他のアイテム又はデバイス
のうちの1つ又は複数を含む、請求項1~38のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項40】
前記トランシーバが、基地局を含み、前記基地局が、
マクロセル基地局、
スモールセル基地局、
基地局の中央ユニット、
基地局の分散ユニット、
路側機、
UE、
グループリーダ(GL)、
中継器、
リモートラジオヘッド、
AMF、
SMF、
コアネットワークエンティティ、
モバイルエッジコンピューティングエンティティ、
NR又は5Gコアの状況におけるもののようなネットワークスライス、及び
アイテム又はデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送受信点(TRP)であって、前記アイテム又はデバイスが、前記無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続機能を与えられている、任意のTRP
のうちの1つ又は複数を含む、請求項1~39のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項41】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記トランシーバが、第1のトランシーバであり、第2のトランシーバが将来の送信時間間隔において特定のリソースを予約することを示す予約情報を前記制御区画内に含む送信時間間隔を使用して、第2のトランシーバから信号を受信するように構成されており、
前記トランシーバが、示されている前記特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、トランシーバ。
【請求項42】
無線ネットワークであって、
請求項1~41のいずれか一項に記載の少なくとも1つのトランシーバと、
請求項41に記載の少なくとも1つのトランシーバと、
を備える、無線ネットワーク。
【請求項43】
前記通信が、前記システムのサイドリンクにおいてスケジューリングされ、前記サイドリンクが、
リソースプール(RP)
小型リソースプール(mRP)
リソースプール内の帯域幅部分(BWP)、
BWP内のリソースプール
のうちの1つ又は複数を定義するサイドリンクリソースのセットを使用する、請求項42に記載の無線通信システム。
【請求項44】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバを動作させるための方法であって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、前記方法が、
前記制御区画内のリソースを使用して、将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、前記制御区画内の前記リソースを送信するステップを含む、方法。
【請求項45】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバを動作させるための方法であって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、前記トランシーバが第1のトランシーバであり、前記方法が、
第2のトランシーバが将来の送信時間間隔において特定のリソースを予約することを示す予約情報を前記制御区画内に含む送信時間間隔を使用して、第2のトランシーバから信号を受信するステップと、
前記示されている前記特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄するステップと、
を含む、方法。
【請求項46】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読デジタル記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、プログラムコードでありコンピュータ上で実行されると請求項44又は45に記載の方法を実施するためのプログラムコードを有する、コンピュータ可読デジタル記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【説明】
【0001】
[0001]本発明は、トランシーバ及びトランシーバを動作させるための方法に関する。本出願は、特に、新無線(NR)などの無線通信システム又はネットワークの分野に関し、より詳細には、車とモノとの通信(V2X)プリエンプション手順などの、サイドリンク通信を使用した無線通信システムのユーザデバイス間の無線通信のための手法、及び、将来の時点の送信間隔におけるリソースの予約に関する。実施形態は、例えば、特にNR V2Xのリソース配分の改善など、サイドリンクを介した通信の改善に関する。
【0002】
[0002]初期の車とモノとの通信(V2X)仕様は、3GPP規格のLTEリリース14に含まれていた。リソースのスケジューリング及び割り当ては、V2X要件に従って修正されており、一方、この規格の元の端末間(D2D)通信部分は設計の基礎として使用されてきた。
【0003】
[0003]LTE V2Xにおいて、車両は、2つの方法、すなわち、セミパーシステントスケジューリング(SPS)送信と呼ばれる、一定の持続時間にわたる定期的な間隔をおいた送信、又は、ワンショット(OS)送信と呼ばれる、単一の瞬間における1回のみの送信のうちの一方においてメッセージを送信する。これらの送信の各々について、ブロードキャストされる各パケットに付随する、パケット毎に設定された優先度(PPPP)及びパケット毎に設定された信頼性(PPPR)の指標が存在し、これらは、所与のアプリケーションからの当該パケットに必要な優先度及び信頼性のレベルを示す。
【0004】
[0004]LTE V2X規格のリリース15(拡張V2X又はeV2Xとしても知られる)は、2018年6月に完了した。3GPPは、NR Rel-16にNR V2Xの最初のリリースを含む。NR V2Xは、達成されるべき一連の使用事例を定めており、これらの使用事例の重要な中心領域の1つは、所与のアプリケーションサービスについて一定のサービス品質(QoS)を保証することである。特に、高優先度送信のためのリソースの予約の概念は、NR、及び、特にNR V2Xにおけるリソース配分メカニズムの重要な部分である。当該文脈において、リソースのプリエンプションは、協調を求めることなく、よりQoSの高いこのリソースの使用のデータトラフィックを可能にするために、このリソースの使用を一時的に中断する行為を定義する。そのリソースをプリエンプションするユーザは、別のリソース要素に従うことによってそのタスクを再開することを意図する。
【0005】
[0005]高優先度送信のためのリソースのプリエンプションにおける予約によって直面する問題は、プリエンプションに必要な制御シグナリング態様、時間-周波数グリッドにおける制御シグナリングの位置、及び、同じリソースをプリエンプションするUEに関する競合解決方式を含む。
【0006】
[0006]NR V2Xのリリース16の検討事項フェーズにおいて、サイドリンク制御情報(SCI)を2つの部分又は段階に分割することができることが認められており、第1の部分は、すべてのUE(ユーザ機器)によって読み出すことができ、第2の部分を指し、第2の部分は、意図される受信UEによってのみ読み出され、データを指す。
【0007】
[0007]特に高優先度送信について、信頼可能な通信が必要とされている。
【0008】
[0008]したがって、本発明の目的は、信頼可能な通信を提供することである。
【0009】
[0009]この目的は、独立請求項に規定されているような主題によって達成される。特に、本出願は、信頼性の高い通信を可能にするように、将来の送信時間間隔におけるリソースを予約するための効率的なメカニズムの解決策を起草する。
【0010】
[0010]本出願の一実施形態によれば、トランシーバは、複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されており、各送信時間間隔は、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備える。
【0011】
[0011]各送信時間間隔は、例えば物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの制御区画と、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)などのデータ区画とを備える。トランシーバは、制御区画内のリソースを使用して、トランシーバが将来の時間スロットにおいて特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、制御区画内のリソースを送信するように構成されている。これによって、将来の送信の必要を告知することが可能になり、したがって、信頼可能な通信が可能になる。
【0012】
[0012]一実施形態によれば、トランシーバは、複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されており、各送信時間間隔は、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備える。各送信時間間隔は、制御区画と、データ区画とを備える。トランシーバは、他のトランシーバが将来の送信時間間隔において特定のリソースを予約することを示す予約情報を制御区画内に含む送信時間間隔を使用して、さらなる異なるトランシーバから信号を受信するように構成されている。受信トランシーバは、示されている特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄する、すなわち、キャンセル又は延期するように構成されている。
【0013】
[0013]さらなる実施形態は、無線ネットワーク、説明されているトランシーバを動作させるための方法、及び、コンピュータ可読デジタル記憶媒体に関する。
【0014】
[0014]さらなる実施形態が、従属請求項に定義されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
[0015]ここで例として、添付の図面を参照して本開示の実施形態をさらに詳細に説明する。
図1図1は、本発明の実施形態によって対処される送信時間間隔の構成の複数の異なるオプションの概略図である。
図2a図2aは、実施形態による送信時間間隔、2つの連続する送信時間間隔の概略図である。
図2b図2bは、一実施形態による送信時間間隔の異なる可能な実施態様を示す図である。
図3図3は、一実施形態によるトランシーバの概略ブロック図である。
図4図4は、一実施形態による予約を目的とした将来の送信時間間隔の時間及び周波数位置の、他のUEへの告知を例示するための概略図である。
図5図5は、一実施形態によるFDM方式における4つの送信時間間隔の一実施態様の概略ブロック図である。
図6図6は、一実施形態による制御領域において実施されるTDM方式の例を示す図である。
図7図7は、一実施形態によるFDMとTDMとの組み合わせを示す概略図である。
図8a図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8b図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8c図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8d図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8e図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8f図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図8g図8a~gは、実施形態によるリソースの予約の概念を例示するための概略図である。
図9図9は、一実施形態による、ユーザ機器が別のUEの高優先度送信のために自身のデータをプリエンプションし得る方法の一般的な例の概略図である。
図10図10は、複数の異なる送信時間間隔の制御区画が、同じ将来の送信時間間隔を指す予約情報をシグナリングするために使用される実施態様の概略図である。
図11図11は、一実施形態による、例示的な数として3つのサブチャネルにわたって配置されている複数の送信時間間隔の概略図である。
図12図12は、一実施形態による無線通信ネットワークの概略ブロック図である。
【0016】
[0016]等しい若しくは均等な要素又は等しい若しくは均等な機能を有する要素は、以下の説明において、異なる図面に現れる場合であっても、等しい又は均等な参照符号によって示される。
【0017】
[0017]以下の説明において、本発明の実施形態のより完全な説明を提供するために、複数の詳細が記載される。しかしながら、本発明の実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施されることができることは当業者には明らかであろう。他の事例において、本発明の実施形態を曖昧にするのを回避するために、周知の構造及びデバイスは、詳細にではなくブロック図形式で示されている。加えて、以下に記載されている種々の実施形態の特徴は、別途具体的に指摘されていない限り、互いに組み合わされてもよい。
【0018】
[0018]以下に記載されている実施形態は、時間-周波数グリッド内に配置されているリソースを利用しながらの信号の無線送信に関する。当該時間-周波数グリッドの粒度は、リソース要素の、そのグループ、すなわち、リソースブロックへのグループ化として理解することができ、リソースブロックのセットがサブチャネルを形成することができ、サブチャネルは、サブチャネルのセットにグループ化することができる。リソース要素は、1つ又は複数のシンボルの送信に使用することができるサブキャリアであり得る。サブチャネルは、複数のリソースブロック(RB)を含むことができる。異なるサブキャリアは異なるアンテナにマッピングすることもでき、多入力多出力(MIMO)又は単入力多出力(SIMO)又は多入力単出力(MISO)システムにおけるような空間多重化を可能にし、空間多重化は、空間領域へのマッピングとしても参照される。さらに、サブキャリアは、プリコードすることができ、したがって、特定の空間方向にビーム形成することができる。
【0019】
[0019]実施形態は送信時間間隔(TTI)に関するが、実施形態はTTIに限定されない。TTIはまた、通信の時間スロットとして理解することもでき、結果、当該記述は、限定することなく互いに交換することができる。送信時間間隔は、多くの場合、TTIと略され、1つのTTI持続時間は、時間領域における1つの送信の連続するシンボルの数に対応する[TS38.804 5.4.7]。2μ・15kHzのサブキャリア間隔(SCS)を有する、例えばμ∈{0,1,2,3,4}などの1つのヌメロロジーと、1つのTTI持続時間との組み合わせが、物理層上の送信の正確な長さを決定する。NRにおけるフレーム又は無線フレームは、典型的には、各々1msの10個のサブフレームから構成されることに留意されたい。各サブフレームは、各々が、例えばOFDMシンボル又はSC-FDMAシンボルなどの14個のシンボルを搬送するスロットに分割される。サブフレーム中のスロットの数は、ヌメロロジーμに依存する。サブキャリア及びサブ・キャリアは同義語として使用されることに留意されたい。
【0020】
[0020]一般に、実施形態のいずれかにおいて参照される無線通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、又は、例えばDFT-s-OFDMなどのCPを有する若しくは有しない任意の他のIFFTベースの信号のような、周波数分割多重化を使用する任意のシングルトーン又はマルチキャリアシステムであってもよい。例えば、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般周波数分割多重化(GFDM)又はユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)などの、多元接続のための非直交波形のような、他の波形が使用されてもよい。無線通信システムは、例えば、任意のLTE規格(LTE、LTE-A、LTE-A Pro、LTE evo)又は5GすなわちNR、新無線、規格に従って動作することができる。
【0021】
[0021]本明細書に記載されている実施形態は、トランシーバに関し得、特に、ユーザ機器(UE)に関連して説明され得る。実施形態はUEに限定されず、限定することなく、他のタイプのトランスミッタすなわちトランシーバ、例えば、以下のうちの少なくとも1つを含むトランシーバに関する。
・ユーザ機器、
・モバイル又は固定基地局、
・モバイル端末、
・固定端末、
・セルラIoT-UE、
・車両UE、
・グループリーダUE(GL)、
・IoT又は狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、
・陸上車両、
・航空機、
・小型無人機、
・移動基地局、
・路側機(RSU)、
・建造物、及び
・例えばセンサ又はアクチュエータなど、アイテム/デバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にするネットワーク接続機能を与えられた任意の他のアイテム又はデバイス。
【0022】
[0022]例えば、モバイル又は固定基地局は、以下のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
・マクロセル基地局、
・スモールセル基地局、
・基地局の中央ユニット、
・基地局の分散ユニット、
・路側機、
・UE、
・グループリーダ(GL)、
・中継器、
・リモートラジオヘッド、
・AMF、
・SMF、
・コアネットワークエンティティ、
・モバイルエッジコンピューティングエンティティ、
・NR又は5Gコアの状況におけるもののようなネットワークスライス、及び
・アイテム又はデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送受信点(TRP)。アイテム又はデバイスは、無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続機能を与えられている。
【0023】
[0023]図1は、本発明の実施形態によって対処される送信時間間隔12の複数の異なるオプション1A、1B、2及び3の概略図である。送信時間間隔は、例えば、例として物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの制御区画14と、例として物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)などのデータ区画とにグループ化される情報を送信するために使用することができる。一実施形態によれば、送信時間間隔は、時間間隔内の複数のサブ・キャリア又はリソースブロックを占有するように実装され、制御区画14は、第1の時間部分間隔及び複数のサブ・キャリア又はリソースブロックのサブセットの持続時間にわたる送信時間間隔の始まりにおいて送信される。データ区画16は、残りのサブ・キャリア又はリソースブロック内の第1の時間部分間隔内で、及び、複数のサブ・キャリア又はリソースブロック内の第1の時間部分間隔の後に送信され得る。
【0024】
[0024]制御区画は、オプション1Aについて示すように、一定の時間にわたる周波数範囲全体、すなわち、すべてのサブキャリアを占有してもよい。代替的に、制御区画14は、オプション1Bに示すように、サブキャリアの一部分のみを占有してもよい。代替的に、制御区画は、オプション2について示すように、送信時間間隔の持続時間全体にわたる周波数範囲又はスペクトルの一部分、すなわち、サブキャリアの一部を占有してもよい。データ区画16は、オプション1A、1B及び2について示すように、送信時間間隔12の関連付けられる及び/又はリンクされる部分を形成することができる。同じ送信時間間隔のデータ区画と関連付けられるのとは代替的に、又は、それに加えて、制御区画は、将来の送信時間間隔と関連付けられてもよい。周波数又は周波数帯域を占有することは、それぞれの周波数(帯域)を送信に使用することとして理解することができる。
【0025】
[0025]本明細書に記載されている実施形態は、オプション3に関するが、オプション3は本発明の範囲を限定するものではなく、例示を理由として選択されている。制御区画14は、送信時間間隔12の持続時間の一部分にわたるサブキャリアのサブセットを含む。制御区画14の時間中、制御区画14に使用されないサブキャリアは、データ区画16に使用することができる。
【0026】
[0026]図2aは、2つの連続する送信時間間隔12及び12の概略図を示し、送信時間間隔12は1つの時間スロットTS0を占有し得、送信時間間隔12は、例えば、時間スロットTS1及びTS2などの、異なる時間長を占有し得る。各送信時間間隔は、図1のオプション3に従って実装される、それぞれの制御区画14及び14並びにそれぞれのデータ区画16及び16を含むことができる。送信時間間隔12及び12は、周波数範囲において、共通してサブチャネルSCを形成する、例えばRB0、RB1、RB2及びRB3などの、4つのリソースブロックRBを占有することができる。
【0027】
[0027]図2bによれば、送信時間間隔の異なる可能な実施態様が示されており、送信時間間隔12は合計10個の時間スロットを占有し、制御区画14は図2aに示すように時間スロットの一部分に限定されず、例えば、2つの時間スロットTS0及びTS1など、複数の時間スロットを占有する。代替的に、又は、加えて、制御区画14は、1つのサブチャネル全体を占有してもよく、又は、さらにはより多くの、例えば3つのサブチャネルSC1、SC2及びSC3を占有してもよい。代替的に、サブチャネルSC0~SC4のうちの1つ又は複数を部分的に占有することが可能である。5つのサブチャネルが、小規模リソースプール及び/又は部分リソースプールである、リソースプールRPを形成することができる。
【0028】
[0028]本明細書に記載されている実施形態に関連して、送信時間間隔は、単一の時間スロットを占有するように実装することができ、これは、図1図2a、及び図2bに関連して説明したような一例に過ぎない。
【0029】
[0029]図3は、一実施形態によるトランシーバ30の概略ブロック図を示す。トランシーバ30は、本明細書に記載されている図解に従って無線通信を実施するための、単一のアンテナ、交差偏波アンテナ、複数のアンテナを含むMIMOアンテナ、又は、アンテナアレイを含んでもよいアンテナ構成18を備えることができる。任意選択的に、トランシーバ30は、アンテナ構成18を用いてビーム形成を実施するように構成されてもよい。トランシーバ30は、スマートフォン、ラップトップ、自動車、有人又は無人航空機(UAV)、モノのインターネット(IoT)デバイスなどのようなモバイルデバイスであってもよいが、また、建造物、路側機RSU、固定IoTデバイスなどのような固定デバイスであってもよい。実施形態は上記デバイスに限定されない。例えば、トランシーバ30はまた、衛星などであってもよい。
【0030】
[0030]トランシーバ30は、複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されている。各送信時間間隔は、図1図2a及び図2bに関連して説明したような時間-周波数グリッドに配置されている複数のリソース要素を含むことができる。各送信時間間隔は、制御区画14と、データ区画16とを備えることができる。トランシーバ30は、制御区画14内のリソースを使用して、トランシーバが将来の時間スロットにおいて特定のリソースを予約することを示す予約情報を送信するように構成されている。予約される特定のリソースは、データ区画16のリソースとすることができる。当該予約は、リソースを直接的に示すことによって、明示的に行うことができる。代替的に、予約情報は、将来の送信時間間隔の制御区画を指し示してもよく、当該制御区画が、送信時間間隔の特定のリソースを指す。以て、黙示的な予約情報を送信することができる。
【0031】
[0031]例えば、ネットワークは、サイドリンク通信を可能にすることができる、すなわち、通信は、システムのサイドリンクにおいてスケジューリングすることができる。サイドリンクは、以下のうちの1つ又は複数を定義するサイドリンクリソースのセットを提供及び/又は使用することができる。
・リソースプール(RP)
・小型リソースプール(mRP)
・リソースプール内の、開始周波数、終端周波数及びヌメロロジーを有する帯域幅部分BWP、
・BWP内のリソースプール。
【0032】
[0032]実施形態によれば、トランシーバ30は、例えば、3つの連続する送信時間間隔12、12及び12を示す図4に示すように、制御区画の第1のリソースサブセットのリソースを使用することによって、トランシーバが将来の送信時間間隔内の特定のリソースを予約することを示す予約情報を送信するためのリソースを使用するように構成することができる。制御区画内14の第1のサブセット14a(I)は、制御区画14のリソースの第1の割り当て分(portion)、サブセット又は部分(part)を含むことができ、一方、第2のサブセット14bは、任意選択的に、さらなる又は残りのリソースを含んでもよい。サブセット14bが、送信時間間隔12のデータ区画16の復号を可能にするようにデータ区画16を指し示すために使用され得る一方で、サブセット14aのリソースは、任意選択的に、後続の送信時間間隔であってもよいが、また、任意の他の将来の送信時間間隔であってもよい将来の送信時間間隔12を指す1つ(又は複数)の予約情報22を送信するために使用され得る。
【0033】
[0033]任意選択的に、トランシーバは、別の将来の送信時間間隔12内のリソースを予約するように、送信時間間隔12のデータ区画14のサブセット14aを使用して、別のさらなる予約情報を送信するように構成されてもよい。すなわち、送信時間間隔12において、サブセット14aは、トランシーバが将来の時間スロット12内の特定のリソースを予約することを示す予約情報22を送信するために使用することができる。トランスミッタは、同じ送信時間間隔内で、制御区画14のサブセット14bのリソースを使用することによって、送信時間間隔12のデータ区画16と関連付けられる情報を送信するように構成することができる。代替的に、異なるトランシーバが、サブセット14b内でそれぞれの情報を送信してもよい。サブセット14a及び14bは、明確に異なる及び/又は分離したリソースサブセットを含んでもよい。他の実施形態は、共通の制御区画14を有してもよい。
【0034】
[0034]サブセット14aのリソースは、トランシーバ特有のものでなくてもよく、それぞれの信号を認識するようになる各トランシーバによって評価、受信及び/又は復号されてもよい。対照的に、サブセット14bのリソースはトランシーバ特有であってもよい、すなわち、それぞれのリソースによってアドレス指定されるトランシーバのみがデータを復号する。
【0035】
[0035]言い換えれば、可能な設計は、2段階制御情報シグナリングであり、これは、時間-周波数グリッド内に、2つの段階の位置に関する詳細を有する。本実施形態に関連して定義される他の態様は、複数のトランシーバ(例えば、UE)が高優先度送信のために同じリソースを予約することを意図するときに利用される、競合解決方式に関係し得る。本実施形態のさらなる態様は、k回の反復による送信中に高いサービス品質(QoS)を用いて送信するUE/トランシーバによって使用されるk段階制御情報の使用である。ここで、より低いQoSを用いるUEは、当該メッセージに対する干渉を低減し、他のUEがk段階制御情報を復号することができる可能性を増大させるために、k段階制御情報要素から復号される制御情報に従って自身のリソースプリエンプションを整合させる。
【0036】
[0036]制御部分は、少なくとも部分的に、周波数分割多重化(FDM)方式において多重化することができ、当該方式において、第1のサブセット14aが、第1の数のリソースと関連付けられ、サブセット14bが、第2の数のリソースと関連付けられ、各リソースは、リソース要素のセット、リソースブロック、サブチャネルを形成するリソースブロックのセット、及び/又は、サブチャネルのセットを参照し得る。一実施形態によれば、サブセット14aのリソースの数は1であってもよい。このリソースは、周波数範囲内の制御区画の第1のリソースであってもよく、すなわち、最も低い周波数、周波数範囲又は周波数帯域を有するリソースである。
【0037】
[0037]言い換えれば、送信時間間隔の構成又はフレームフォーマットとして選択され得る図1のオプション3に基づいて、制御領域又は制御区画14は、例えば、PSCCH1(14a)及びPSCCH2(14b)などの2つの部分に分割することができ、PSCCH1はすべてのUEによって読み出すことができ、PSCCH2は、UE特有であり得る。当該設計は、FDM、時分割多重化(TDM)及び/又は空間分割多重化(SDM)様式で実装することができ、当該概念は、互いに組み合わされてもよく、結果、それぞれのデータ区画又はそのサブセットの部分は各々、FDM、TDM及び/又はSDM方式で多重化することができる。
【0038】
[0038]FDM制御領域分割を実施するとき、PSCCH1は、時間スロット又は送信時間間隔の制御領域内の第1のサブチャネルを占有し得る。制御領域14が全体として単一のサブチャネルのみを占有する場合、PSCCH1は、サブチャネルの最初の数個のRBにおいて送信される。制御領域14の残りの部分は、PSCCH2の送信に使用される。所与の時間スロット(送信時間間隔)1において、UE1は、PSCCH1を使用して、将来の時間スロットの時間及び周波数位置を他のUEに告知することによって、将来の時間スロット/送信時間間隔内のリソースを予約することができる。同じセットの時間スロット1において、別のUE2が、同じ時間スロット内のデータ領域16にリンクされているPSCCH2を送信する可能性がある。これは、例えば、図4に図解されている。データ区画16が空であり、制御区画14のみが送信される可能性もあることに留意されたい。制御領域I、すなわち、部分区画14は、例えば、将来の時間スロット12の制御区画14などの、次の制御-データ要素を指し得、制御領域II、すなわち、サブセット14bは、当該データを指し得、当該データを復号するのに必要な情報を含むことができる。すなわち、図4は、2段階サイドリンク制御情報(SCI)の一般的な定義を示し、2つの制御要素及び1つのデータ要素が、1つの時間スロット/送信時間間隔内で実装される。
【0039】
[0039]図5は、4つのそれぞれの時間スロット(TS)1、TS2、TS3及びTS4における4つの送信時間間隔12~12の一実施態様の概略ブロック図を示す。例えば、送信時間間隔12及び12のサブセット14a及び14aは、本例においては未使用のままであり得る。時間スロット1において、例えば、UE1などの第1のトランシーバが、データ区画14、特に、それ自体が、後にUE1によって送信されるデータ区画16を指すサブセット14bを指す予約情報22を送信することができる。すなわち、UE1は、予約情報22を使用することによって、データ区画16上のリソースを予約する。当該情報は、例えば、各々が図3のトランシーバ30として実装される他のトランシーバUE2及びUE3によって認識される。
【0040】
[0040]送信時間間隔12のサブセット14bが、予約情報を送信するUE1とは異なるUE2又はUE3によって使用され得る一方で、他のUEは、送信時間間隔12における自身のデータ送信を放棄又は延期又はキャンセルし得る。
【0041】
[0041]図4及び図5がFDM方式の概略的な例示的図解を示す一方で、図6は、TDM制御領域分割の一例を示す。サブセット14aは、第1の複数のシンボルと関連付けることができ、サブセット14bは、第2の異なる数のシンボルと関連付けることができ、当該シンボルは各々、特定の時間にわたる制御区画14の周波数範囲全体を占有する。
【0042】
[0042]言い換えれば、前述の設計(FDM)と同様に、実施形態は、PSCCH段階が、TDM様式で、制御領域14の第1のいくつかのシンボルを占有するPSCCH1、及び、後続する、制御領域14の残りの部分を占有するPSCCH2に分割され得ることを可能にする。
【0043】
[0043]FDM方式及びTDM方式は、単独で、又は、図7に示すように互いに組み合わせて実施されてもよく、図7においては、FDMとTDMとの組み合わせが実施される。代替的に、又は、加えて、制御サブセットは、少なくとも部分的に、空間分割多重化(SDM)方式で多重化されてもよい。SDMは、例えば、プリコーディング若しくは他の位相シフト手段によって、又は、アナログ若しくはデジタルビーム形成を実施し、異なる方向若しくは領域に沿って異なるビームを使用することによって得ることができる。利用可能なビームの第1のサブセットは、サブセット14aと関連付けることができ、第2の異なる複数のビーム又はビームサブセットは、サブセット14bと関連付けることができる。ビームは、ビーム形成のための手段として理解することができる。ビームは、トランスミッタからレシーバへの特定の方向を指すローブに関連し得る。第1のビームは、制御の一部分を含むことができる長さを有する規定のビームを有することができ、第2のビームは、制御及び/又はデータの第2の部分を有してもよく、第3のビームは、データ区画を制御してもよい。
【0044】
[0044]一実施形態によれば、サブセット14aのリソースの量は、サブセット14bのリソースの量と比較すると小さいものであり得る。上記によって、無線通信の高いスループットを維持することが可能になり得る。サブセット14aを使用することによって、トランシーバは、制御区画14の第2のサブセット14b及び対応するデータを含む、将来の送信時間間隔の時間及び周波数情報を示すように、予約情報22を送信することができる。
【0045】
[0045]一実施形態によれば、本明細書に記載されているサブチャネルは、複数のリソースブロック(RB)を含むことができる。制御領域14及びデータ領域16全体が同じサブチャネルと多重化されることが可能である。当該事例において、制御チャネルに使用されるRBの間で、第1のRBは第1の部分に使用され、残りのRBは第2の部分に使用される。例えば、図1のオプション3に基づいて、制御及びデータを含む時間スロット内で、サブチャネル内に5つのRBがある場合、最初のRB及び最後のRBをデータ用にし、中央の3つのRBを制御用にすることが可能である。制御用に意図された3つの中で、第1のRBは第1の部分(予約)に使用することができ、第2のRB及び第3のRBは第2の部分14bに使用することができる。周波数に沿って、上記はD(80a)、C(制御)1、C2、C3、Dのように見える。
【0046】
[0046]したがって、予約情報は、将来の時間スロット12、12又は別の時間スロット/送信時間間隔の制御区画14の第2の部分14bを指すことができ、第2の部分は、示されている将来の時間スロットのデータ区画16のデータ要素を指す。
【0047】
[0047]制御区画14のサブセット14a及び14bへの分割は任意選択である。実施形態によれば、異なる分割が使用されてもよく、又は、さらには、分割が使用されなくてもよい。上記実施形態は、制御区画14が依然として予約情報22を送信するのに使用されるということを共有する。
【0048】
[0048]一実施形態によれば、トランシーバは、少なくとも第1の送信時間間隔/時間スロット及び第2の送信時間間隔/時間スロットにおいて予約情報を送信することによって、将来の送信時間間隔/時間スロット内の同じ特定のリソースを予約するように構成することができる。将来の送信時間間隔12内のリソースを予約するように、第1の送信時間間隔の制御区画14においてプリエンプションメッセージ、すなわち、予約情報22を送信することを示す図8aと比較して、図8bは、当該実施形態の構成を示す。それぞれのデータ区画が異なる送信時間間隔12、12及び12の制御区画14及び14とともに送信されるか否かにかかわらず、一実施形態によるトランシーバは、少なくとも2つの送信時間間隔において、同じ送信時間間隔12を指す予約情報22及び22を送信することができる。一方における送信時間間隔12及び12、並びに、他方における12及び12は、互いに直に後続し得るが、また、互いに対して一定の時間距離を有し得る。
【0049】
[0049]代替的に、又は、加えて、図8cに示すように、予約情報22において示される特定のリソースは、第1の送信時間間隔12の第1の特定のリソースであってもよい。トランシーバは、付加的に、例えば、データ区画に含まれるリソースが異なるトランシーバによって使用され得る場合に、トランシーバが、少なくとも、同じ将来の送信時間間隔内の区画特有のリソースを予約することを示すように、予約情報22を送信するように構成することができる。代替的に、又は、加えて、トランシーバは、トランシーバが少なくとも、異なる送信時間間隔12内のさらなる特定のリソース要素を予約することを示してもよい。言及されているように、予約情報22は、データ送信に使用される単一のリソース又はそのセットを直接的に指し示すことができるが、また、それぞれの制御区画14を指すこともできる。すなわち、図8cは、複数の(再)送信を指すプリエンプションを示し、一方で、図8bは、いくつかのプリエンプションメッセージ22及び22の送信を示す。
【0050】
[0050]言い換えれば、プリエンプション指示メッセージ、すなわち予約情報は、他のUEによってプリエンプションされる1つ(図8a)又は複数(図8c)の将来のデータ領域を指す専用の制御チャネル(情報要素)において送信することができる。信頼性を増大させるために、図8bに示すように、他のUEによってプリエンプションされる同じデータ領域を指す複数のプリエンプション指示メッセージを送信することができる。
【0051】
[0051]図8dに示す一実施形態によれば、予約情報は、第1の予約情報であり得る。トランシーバは、第1の将来の送信時間間隔12において、予約された特定のリソースを使用してデータを送信するように構成することができる。トランシーバは、データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内のリソースを予約するように、将来の送信時間間隔の制御区画14内に第2の予約情報を含めるように構成することができる。すなわち、図8dは、将来の(再)送信を示す制御を使用する。
【0052】
[0052]言い換えれば、図8dに示す着想は、第1の送信時間間隔において、制御が2つの機能を有することである。制御は、同じ送信時間間隔12内のデータを直接的に指し、将来の送信時間間隔12内の制御を指し、将来の送信時間間隔12内の制御は、同じ将来の送信時間間隔12内のデータを指す。
【0053】
[0053]図8eに示す一実施形態によれば、第1の予約情報22によって示される特定のリソースは、第1の特定のリソースである。将来の送信時間間隔12は、第1の将来の送信時間間隔である。トランシーバは、将来の送信時間間隔12内の特定のリソースの予約22を示し、データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内の別の特定のリソースの予約を示すように、予約情報22を送信するように構成される。予約情報22は、組み合わされた情報であってもよいが、また、2つの別個の情報ブロックとして実装されてもよい。
【0054】
[0054]データの再送信は、(データ複製におけるような)以前に送信されたデータの正確なコピー、正確なコピーの冗長バージョン、追加のデータ、及び/又は、第1の将来の送信時間間隔における送信とは異なるデータを、再送信として送信することとして理解することができる。すなわち、繰り返し、又は、同時に予約されるリソースが同じデータの送信に使用されてもよいが、そのように使用される必要はない。図8a、図8b及び図8dが専用のプリエンプション制御を示している一方で、図8d及び図8eは、高優先度メッセージの反復指示を対象とする。言い換えれば、さらなる手法において、高い優先度で送信するUEは、信頼性を増大させるために、k反復方式を利用することができる。k反復方式はまた、他のUEによってプリエンプションされる、図8dに示すさらなる(将来の)送信を示すために使用することもできる。ここで、制御情報はまた、図8eに示すようにいくつかの(すなわち、例えば、4つ、5つ、10個以上などの、複数の)データ要素を指すこともできる。制御14は、データ要素、すなわち、区画16の少なくとも一部分にリンクすることができ、データは、第1のデータ要素の正確なコピー、第1のデータ要素の冗長バージョンとすることができ、又は、新たなデータ若しくは追加のデータを含むことができる。
【0055】
[0055]図8fに示す一実施形態によれば、将来の送信時間間隔は、第1の送信時間間隔12であり得る。トランシーバは、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ又は少なくとも10個の将来の送信時間間隔のうちの複数におけるデータ送信をスケジューリングするように構成することができる。トランシーバは、例えば、カウンタk又は異なる情報を使用することによって、複数の将来の時間フレームにおける特定のリソースの複数の予約を示すように、制御区画14に予約情報22を含めるように構成することができる。トランシーバは、将来の送信時間間隔/時間スロット12、12及び12の各々において、残りの送信時間間隔に関連する予約情報を送信することができる。例えば、トランシーバは、送信回数kの要件k=3を示すことができる。送信時間間隔12において使用される予約情報22は、k=3個の後続の送信時間間隔内のそれぞれのリソースの予約を示すことができる。送信時間間隔12において、第1の送信を行うことができ、送信時間間隔12において送信される予約情報22が2つの将来の送信時間間隔を予約することができるように、カウンタを減分することができる。したがって、別の再送信の後、送信時間間隔12において送信される予約情報が送信時間間隔12のみを対象とするように、kを再び減分することができる。すなわち、制御はすべての残りの再送信を指すことができる。図8gに示す周波数ダイバーシティを達成するためにループパターンPを示すことができる。言い換えれば、以前のプリエンプションメッセージを逃したUEが、図8fに示すようなさらなるプリエンプションメッセージを受信することによって受益することができる。制御情報要素は、残りの送信を示すカウンタを含むことができる。他のUEは、制御情報要素を読み出すとき、当該制御情報要素を評価することができ、例えば、当該情報をネットワーク配分ベクトル(NAV)として使用するシフトによって自身の送信を延期するなど、自身のチャネルアクセスを応答的に調整することができる。例えば、図8fによる再送信は、同じ周波数を使用することができ、結果、再送信は、将来の時間スロットと比較したときに、同じ周波数帯域を占有する。トランシーバは、送信時間間隔と比較したときに、同じ周波数上のリソースを占有するように、将来の時間スロット又は送信時間間隔を選択するように構成することができる。
【0056】
[0056]図8gに示す一実施形態によれば、トランシーバは、送信時間間隔12と比較したときに、異なる周波数帯域を占有するように、将来の送信時間間隔を選択するように構成することができる。すなわち、将来の送信時間間隔12及び12内の1つ又は複数の予約済みリソースは、送信時間間隔12と比較したときに、異なる周波数範囲又は周波数帯域に配置され得る。したがって、特定の周波数f、及び、したがって選択される送信時間間隔は、周波数及び/又は時間における一定のパターンに従って選択され得る。すなわち、制御は、例えば、時間におけるk回の反復及び周波数におけるホッピングパターンPなどの、(再)送信の将来の時間及び周波数を示すことができる。
【0057】
[0057]異なる周波数帯域はまた、標準的なキャリアアグリゲーション(CA)手順におけるように、隣接する周波数帯域(連続)又は任意の他のより低い若しくはより高い周波数帯域(不連続)における集約されたキャリアとすることもできることに留意されたい。また、UEが、サイドリンク(SL)インターフェースを介して通信しながら、同じ瞬間において複数の周波数帯域を使用するように、将来のリリースにおいて二重又は多重接続も可能にされ得ることに留意されたい。
【0058】
[0058]言い換えれば、上記の説明において説明したすべての制御情報要素は、将来の送信のために、例えば、周波数領域における可能な異なる位置を示すホッピングパターン情報要素Pも含むことができる別の情報要素を指すことができる。代替的に、又は、加えて、ホッピングパターン又はホッピング要素pが空間にも関連し得るように、空間のような異なる領域も変化されてもよい。したがって、トランシーバは、送信時間間隔12と比較したときに、異なる周波数上のリソースを占有するように、将来の送信時間間隔を選択するように構成することができる。
【0059】
[0059]複数の異なる周波数及び/又は送信時間間隔が選択される選択は、所定の周波数パターンに従うことができる。所定の周波数パターンは、システム規模で設定することができ、又は、任意の適切な規則に起因して、トランシーバ自体によって選択されてもよい。所定の周波数パターンは、トランシーバのメモリに記憶されてもよく、又は、ネットワークによって構成され、トランシーバに通知されてもよい。本明細書において、ネットワークは、5G NRネットワークにおける基地局若しくはgNB、又は、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A Pro/LTE evoネットワークの基地局などのeNB、又は、進化型パケットコア(EPC)若しくは5Gコアネットワーク(5GC)などのコアネットワークの任意の要素を参照することができる。5GCにおいて、これは、存在する場合はV2X NFなどの特定のネットワーク機能(NF)を使用することによって行うことができる。記憶される情報は、特定の時間期間にわたるパターンの有効性に関係する情報を含んでもよい。トランシーバは、複数の将来の送信時間間隔内のリソースを予約し、所定の周波数パターンに従って、複数の将来の送信時間間隔を選択するように構成することができる。
【0060】
[0060]一実施形態によれば、トランシーバは、複数の周波数パターンを、動作時に又は初期化中に受信することによってメモリに一時的に記憶していてもよく、トランシーバは、監視されているデータトラフィックなどのパラメータに基づいて複数のパターンのうちの1つを選択するように構成することができる。例えば、トランシーバは、直面するトラフィック量が低い、すなわち、他のパターンと比較したときに使用されるフレーム又は送信時間間隔が少ないと考えられるパターンを選択することができる。代替的に、又は、加えて、トランシーバは、複数のパターンのうちの選択されるパターンを示す制御情報又は制御信号を受信してもよい。
【0061】
[0061]図9は、ユーザ機器が別のUEの高優先度送信のために自身のデータをプリエンプションし得る方法の一般的な例を示す。例えば、トランシーバは、予約情報を送信するように実装されるのに代えて、又は、加えて、予約情報を受信し、示されている特定のリソースにおいて自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されてもよい。例として、UE1(トランシーバ1)が、時間スロット0において送信し得、時間スロット2、すなわち、送信時間間隔12において送信するように計画している。送信時間間隔12において、UE2、すなわち、トランシーバ2が、任意選択的に、データ区画16を使用してデータを送信してもよい。UE2は、UE2が、TS2における、すなわち、送信時間間隔12を使用した再送信を計画していることを示す予約情報22を送信することができる。UE1は、TS2の指示を受信することができ、UE2との衝突を回避するように、送信時間間隔12における計画されていた送信を、例えば、延期又はキャンセルするなど、放棄することができる。
【0062】
[0062]送信を放棄するトランシーバは、将来の送信時間間隔を予約することを意図する送信の優先度又はQoSに応じて、判断を行うことができる。例えば、トランシーバは、予約情報と関連付けられるUE2の送信の示されている優先度を評価するように構成することができる。トランシーバUE1又はトランシーバ30は、示されている優先度を、送信時間間隔12における自身の計画又はスケジューリングされている送信の内部優先度と比較するように構成することができる。優先度間の比較が、UE2の示されている優先度が自身の優先度を上回ることを示す比較結果をもたらす場合、UE1は、自身の送信を放棄することができる。例えば、トランシーバUE1は、制御区画14を評価し、実装される場合は少なくともサブセット14aを評価することができ、トランシーバUE2によって送信されている予約情報22を検出することができ、検出に応答して、示されている特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄することができる。そうではなく、例えば、UE2の優先度が自身の優先度以下である場合、UE1は、比較結果に基づいてスケジューリングされている送信を放棄しないように判断することができる。
【0063】
[0063]すなわち、制御区画14の詳細な構成とは無関係に、トランシーバは、一実施形態によれば、制御チャネルを使用して、トランシーバが将来の時間スロットにおいて特定のリソースを予約することを示す情報を送信するように構成することができる。制御チャネルは、データ区画16及び制御区画14を有する送信時間間隔と比較したときに、異なるチャネルであってもよい。
【0064】
[0064]一実施形態によれば、複数のリソース要素が、時間-周波数グリッド内でサブ・キャリアの複数のグループに沿って配置され、サブ・キャリアの各グループが、複数のサブ・キャリアの周波数帯域を占有する時間スロット要素又は送信時間間隔を形成する。
【0065】
[0065]本明細書に記載されている実施形態は、別途指摘されていない限り、互いに組み合わされてもよい。例えば、図10は、複数の異なる送信時間間隔の制御区画14及び14が、図8bに関連して説明されているように、同じ送信時間間隔12を指す予約情報22及び22をシグナリングするために使用される実施態様を示す。付加的に、制御区画14は、2つの将来の送信時間間隔12及び12を指す予約情報22を送信するために使用され、一方で、送信時間間隔12において、その反復が、送信時間間隔12を指すことによって示される。付加的に、送信時間間隔12又はその制御区画14は、送信時間間隔12のリソースの予約を示すために使用される。
【0066】
[0066]言い換えれば、記載されているすべての事例は、シグナリングオーバーヘッドを低減し、及び/又は、信頼性を増大させるために、すべての可能な様式において組み合わせることができる。さらに、時間及び/又は周波数領域においてプリエンプションするすべての例はまた、例えば、特定の方向に送信するときのビーム形成を含め、空間領域にも適用することができる。
【0067】
[0067]図9から、複数のトランシーバが、例えば、1つの送信時間間隔の同じデータ区画全体など、同じリソースを使用することによって送信することを試みる状況が発生し得ることがわかる。例として、図9のUE1は、例えば、送信の優先度が同じであるか又はさらにはより高いことに起因して、自身の送信を放棄しないように判断し得、しかし、UE2が、予約情報22に基づいて送信時間間隔12を使用して送信を試みる。
【0068】
[0068]衝突を回避するために、実施形態は、競合管理又は競合解決を対象とする。トランシーバは、同じ送信について、特定のリソース及び少なくとも1つのさらなる特定のリソースを予約するように構成することができ、例えば、トランシーバは、2つの異なる時間スロット、周波数帯域又は送信時間間隔のリソースを予約することができる。将来の時間スロットにおいて、トランシーバは、衝突回避を実施する、すなわち、他のトランシーバとの衝突を回避するための適切なメカニズムを実施するように構成することができる。例えば、トランシーバは、衝突なしに予約済みリソースを使用することができる。例えば、トランシーバは、衝突回避のために、リッスンビフォアトーク(LBT)として参照されるメカニズムを実施するように構成することができる。そのようなメカニズムは、トランシーバがそれぞれのチャネルをリッスンする、すなわち、受信又は検知する時間を判定する送信-個別又はトランシーバ-個別バックオフカウンタを実施することができる。カウンタが満了し、信号が検出されなかった後、トランシーバは、チャネルを空いているものとして判定することができ、それぞれのリソースにアクセスすることができる。バックオフカウンタは、送信を遅延させるときに何らかの種類の公平性を可能にする乱数値バックオフカウンタであってもよい。バックオフアルゴリズムのパラメータは、予め構成することができるか、ネットワークによって提供することができるか、又は、例えば、UEの優先度ステータスに応じてUE自体の間で交渉することができる。
【0069】
[0069]好ましくは、トランシーバは、図11に示すように、異なる周波数内のさらなる特定のリソースを特定のリソースとして選択するように構成されている。図11は、例示的な数として3つのサブチャネルSC1~SC3にわたって配置されている複数の送信時間間隔の概略図を示す。例として、4つの時間スロット又は送信時間間隔のうちの1つの時間間隔が示されており、例として、各送信時間間隔は、時間スロットTS1~TS4全体を占有する。送信時間間隔12ijが、パラメータ「i」によって使用されるサブチャネルSCを示し、パラメータ「j」によってそれぞれの時間スロットTSを示すように表記されている。したがって、送信時間間隔1211は、第1のサブチャネル及び第1の時間スロットを参照し、送信時間間隔1231は第3のサブチャネル及び第1の時間スロットを参照し、一方で、送信時間間隔1234は、第3のサブチャネル及び第4の時間スロットを参照する。
【0070】
[0070]サブチャネルの数及び時間スロットの数は、任意の値を有してもよい。
【0071】
[0071]例えば、例としてUE1として参照されるトランシーバ30などのトランシーバは、送信時間間隔1213の1つ又は複数のリソースを予約するための予約情報22を示し、送信時間間隔1233内の、例えば、対応する数などの1つ又は複数のリソースを予約するための予約情報22を示す、送信時間間隔1211に属する制御区画1411内の情報を送信することができる。送信時間間隔1213及び1233は、同じ時間において、ただし異なるサブチャネル内で送信され得る。例として、例えば、UE2などの異なるトランシーバは、送信時間間隔1212及び後続する送信時間間隔1213を使用してサブチャネル1内で送信し、以て、送信時間間隔1213の使用に関して利害が衝突することになる。予約情報を送信したトランシーバは、UE2が送信時間間隔1213をプリエンプションしておらず、代わりにその中でデータを送信するという情報をリッスンする、すなわち受信することができる。同時に、トランシーバは、送信時間間隔1233が、最初に未使用であるものとして、又は、予約情報22への応答として未使用であると判定することができ、時間スロット3内のサブチャネル3のリソースを送信のために選択する。
【0072】
[0072]予約情報22及び22によって異なる時間スロットを選択することも可能であるが、同じ時間スロットを選択することによって、異なる周波数帯域のみが選択されるため、特定の時間内の送信を保証することを可能にすることができる。予約のために1つの送信時間間隔のみ、又は、図11に示すように、2つの送信時間間隔を選択する代わりに、トランシーバは、同じ時点又は異なる時点のいずれかにおいて、より多数の送信時間間隔又は時間スロットにおいて予約するように構成することができる。時間スロットを維持しながら周波数を変えることに代えて、又は、それに加えて、時間スロットが適合されてもよい。
【0073】
[0073]図11は、時間-周波数グリッドにおける衝突回避を示しているが、衝突回避はまた、空間的変化を利用してもよい。
【0074】
[0074]言い換えれば、UEが将来の時間スロット内のリソースを予約するとき、UEは、本質的に、当該将来の時間スロット内のリソースを使用することを意図している別のUEが、送信を自制/放棄することを必要とする。しかしながら、これによって送信の競合が起こる可能性がある。
【0075】
[0075]第1の可能な競合は、例えば、元々予約される時間スロットを使用するように意図していたUE(図11のUE2)がまた、例えば、高優先度送信を送信するなど、SPS様式で当該時間スロット内のリソースを使用するようにスケジューリングされていたことである。さらなる第2の可能な衝突は、複数のUEが、高優先度送信のために同じ将来の時間スロット内の同じリソースを予約することであり得る。
【0076】
[0076]上記衝突を解決するために、実施形態は、UEが1つの時間スロット内の複数のリソースを予約することを可能にする。例えば、UE1などのUEが、高優先度送信のために、例えば、時間スロット3又は任意の他の時間スロットなどの将来の時間スロット内のリソースを予約するために、時間スロット1内のPSCCH1を使用してプリエンプション予約を送信するとき、UEは、時間スロット3内の、ただし異なるサブチャネル内の2つ以上のリソースを予約する。
【0077】
[0077]UEは次いで、異なるサブチャネルにわたって予約されているリソースの中からいずれのリソースを使用することができるかを判定するために、時間スロット3内で短期検知(例えば、ランダムバックオフカウンタによるリッスンビフォアトーク(LBT))を実行し得る。UE1が時間スロット3における複数のリソースを予約するとき、高優先度送信によって予約されているリソースのうちの1つを使用するようにすでにスケジューリングされているUE2は、当該リソースを明け渡さない。UE2は、UE1がUE2の送信よりも高い優先度の送信を有する場合にのみ、リソースを明け渡す。優先度がUE2の送信の優先度以下である場合、本例に関しては、UE2はリソースを明け渡さない。UE1の送信の優先度は、時間スロット1内で送信されるPSCCH1内のプリエンプション予約メッセージ内で示されており、UE2は、UE1の送信の優先度を認識する。当該実施形態に基づいて、UE1は次いで、2つの予約されているリソースのうちのいずれが利用可能であるかを判定するために、時間スロット3上でLBTを実行し、利用可能なリソース内で送信する。LBTのランダムバックオフカウンタに起因して、LBTは、複数のUEが同じリソースを予約する場合にも有利である。両方のUEが異なるバックオフカウンタを有することになり、UEが、任意の他のUEが懸案のリソースを使用するか否かをリッスン及びチェックすることが可能になる。実施形態は、移動体通信、特に、例えば、セルラ(例えば、3G、4G、5G又は将来のもの)又はアドホック通信ネットワークの状況におけるようなV2Xなどの車両通信システムにおいて実装され得る。
【0078】
[0078]図12は、少なくとも1つのトランシーバ30及び少なくとも1つのトランシーバ34を備える、一実施形態による無線通信ネットワーク120の概略ブロック図を示す。トランシーバ34は、予約情報22に応答して自身の送信を放棄するように構成することができる。説明されているように、トランシーバ34は、予約情報22を送信し、自身の送信の放棄36を実施することによって予約情報に応答するように実装されている、別のトランシーバ30であり得る。
【0079】
[0079]いくつかの態様が装置の文脈において説明されているが、これらの態様はまた、対応する方法の説明をも表すことは明らかであり、ブロック又はデバイスが、方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈において説明されている態様は、対応する装置の対応するブロック又は項目若しくは特徴の説明をも表す。
【0080】
[0080]特定の実施要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェア又はソフトウェア内で実装することができる。実施態様は、それぞれの方法が実施されるようにプログラム可能コンピュータシステムと協働する(又は協働することが可能である)、電子可読制御信号が記憶されているデジタル記憶媒体、例えば、フロッピーディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM又はフラッシュメモリを使用して実施することができる。
【0081】
[0081]本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書において説明されている方法の1つが実施されるように、プログラム可能コンピュータシステムと協働することが可能である、電子可読制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0082】
[0082]一般的に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で作動するときに、方法の1つを実施するように動作可能である。プログラムコードは、例えば、機械可読キャリア上に記憶されてもよい。
【0083】
[0083]他の実施形態は、機械可読キャリア上に記憶されている、本明細書において説明されている方法の1つを実施するためのコンピュータプログラムを含む。
【0084】
[0084]言い換えれば、それゆえ、本発明の方法の実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で作動するときに、本明細書において説明されている方法の1つを実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0085】
[0085]それゆえ、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書において説明されている方法の1つを実施するためのコンピュータプログラムを記録されて含むデータキャリア(又はデジタル記憶媒体、若しくはコンピュータ可読媒体)である。
【0086】
[0086]それゆえ、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書において説明されている方法の1つを実施するためのコンピュータプログラムを表すデータストリーム又は信号系列である。データストリーム又は信号系列は、例えば、データ通信接続、例えばインターネットを介して転送されるように構成されてもよい。
【0087】
[0087]さらなる実施形態は、本明細書において説明されている方法の1つを実施するように構成又は適合されている処理手段、例えば、コンピュータ、又はプログラム可能論理デバイスを含む。
【0088】
[0088]さらなる実施形態は、本明細書において説明されている方法の1つを実施するためのコンピュータプログラムをインストールされているコンピュータを含む。
【0089】
[0089]いくつかの実施形態において、プログラム可能論理デバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)は、本明細書において説明されている方法の機能のいくつか又はすべてを実施するために使用することができる。いくつかの実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書において説明されている方法の1つを実施するために、マイクロプロセッサと協働することができる。一般的に、方法は、任意のハードウェア装置によって実施されることが好ましい。
【0090】
[0090]上述した実施形態は、本発明の原理を例示しているに過ぎない。本明細書において説明されている構成及び詳細の修正及び変形が、当業者には諒解されよう。それゆえ、本明細書において実施形態の記述及び説明の目的で提示されている特定の詳細によってではなく、添付の特許請求項の範囲のみによって限定されることが意図されている。
【0091】
【表1】
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e
図8f
図8g
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記トランシーバが、前記制御区画内のリソースを使用して、前記トランシーバが将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、前記制御区画内の前記リソースを送信するように構成されている、トランシーバ。
【請求項2】
前記トランシーバが、前記制御区画の第1のリソースサブセットのリソースを使用して、前記トランシーバが前記将来の送信時間間隔内の前記特定のリソースを予約することを示す前記予約情報を送信するための前記リソースを使用するように構成されており、
前記トランスミッタが、同じ又は異なる送信時間間隔内で、前記第1のサブセットとは明確に異なる、前記制御区画の第2のサブセットのリソースを使用することによって、前記送信時間間隔の前記データ区画又は将来の送信時間間隔の前記データ区画と関連付けられる情報を含む送信のために構成されている、請求項1に記載のトランシーバ。
【請求項3】
前記トランシーバが、前記制御リソースの第1のサブセットをトランシーバ特有でないものとして使用し、前記第2のサブセットをトランシーバ特有のものとして使用するように適合されている、請求項2に記載のトランシーバ。
【請求項4】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、周波数分割多重化(FDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のリソースと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のリソースと関連付けられる、請求項2又は3に記載のトランシーバ。
【請求項5】
リソースが、
リソース要素のセット、
リソースブロック、
サブチャネルを形成するリソースブロックのセット、
サブチャネルのセット
のうちの少なくとも1つである、請求項1~4のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項6】
前記第1の数のリソースが1つのリソースであり、前記周波数範囲内の前記制御区画の第1のリソースである、請求項4又は5に記載のトランシーバ。
【請求項7】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、時分割多重化(TDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のシンボルと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のシンボルと関連付けられる、請求項2~6のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項8】
前記制御サブセットが、少なくとも部分的に、空間分割多重化(SDM)方式において多重化され、前記第1のサブセットが、第1の数のビームと関連付けられ、前記第2のサブセットが、第2の数のビームと関連付けられる、請求項2~7のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項9】
前記制御区画の前記第1のサブセットのリソースの量が、前記第2のサブセットのリソースの量と比較するとより小さい、請求項2~8のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項10】
前記第2のサブセットが、前記送信時間間隔において受信されるデータを復号することを可能にする情報を含む、請求項2~9のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項11】
前記第1のサブセットが、前記トランシーバによって、前記制御の第2のサブセット及び対応するデータを含む、前記将来の送信時間間隔の時間及び周波数情報を示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項2~10のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項12】
前記トランシーバが、将来の送信時間間隔の前記制御区画の第2のサブセットを指すように、前記予約情報を送信するように構成されており、前記第2のサブセットが、前記将来の送信時間間隔の前記データ区画のデータ要素を指す、請求項11に記載のトランシーバ。
【請求項13】
前記予約情報が、前記将来の送信時間間隔の前記特定のリソースを明示的に指すか、又は、前記特定のリソースを指す前記将来の送信時間間隔の前記データ区画を黙示的に指す、請求項2~12のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項14】
前記トランシーバが、少なくとも第1の送信時間間隔及び第2の送信時間間隔において前記予約情報を送信することによって、前記将来の送信時間間隔内の同じ特定のリソースを予約するように構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項15】
前記特定のリソースが第1の特定のリソースであり、前記トランシーバが、前記トランシーバが前記第1の特定のリソース及び同じ前記将来の送信時間間隔内の少なくとも第2の特定のリソースを予約することを示し、及び/又は、前記トランシーバが異なる将来の送信時間間隔内の少なくとも第2の特定のリソースを予約することを示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項16】
前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記予約情報が第1の予約情報であり、前記トランシーバが、前記第1の将来の送信時間間隔において、予約された前記特定のリソースを使用してデータを送信するように構成されており、前記トランシーバが、前記データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内のリソースを予約するように、前記第1の将来の送信時間間隔の前記制御区画内に第2の予約情報を含めるように構成されている、請求項1~15のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項17】
前記特定のリソースが第1の特定のリソースであり、前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記トランシーバが、前記第1の特定のリソース、及び、データの再送信のための第2の異なる将来の送信時間間隔内の第2の特定のリソースの予約を示すように、前記予約情報を送信するように構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項18】
前記トランシーバが、前記データの再送信のために、前記第1の将来の送信時間間隔内の前記送信の正確なコピー、前記正確なコピーの冗長バージョン、追加のデータ、又は、前記送信とは異なるデータのうちの1つを送信するように構成されている、請求項16又は17に記載のトランシーバ。
【請求項19】
前記将来の送信時間間隔が、第1の将来の送信時間間隔であり、前記トランシーバが、前記第1の将来の送信時間間隔を含む複数の将来の送信時間間隔内でデータ送信をスケジューリングするように構成されており、前記トランシーバが、前記複数の将来の送信時間間隔内での特定のリソースの複数の予約を示すように、前記時間フレームの前記制御区画内に、前記予約情報を含め、前記将来の送信時間間隔の各々において、残りの送信時間間隔に関係する前記予約情報を再送信するように構成されている、請求項1~18のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項20】
前記トランシーバが、前記複数の将来の送信時間間隔内の対応する特定のリソースを予約し、前記特定のリソースが予約される残りの将来の送信時間間隔の数を示すカウンタを使用するように構成されている、請求項19に記載のトランシーバ。
【請求項21】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、同じ周波数帯域を占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項22】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、同じ周波数上の少なくとも1つのリソースを占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項23】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、異なる周波数帯域を占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~22のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項24】
前記トランシーバが、前記送信時間間隔と比較したときに、異なる周波数上の少なくとも1つのリソースを占有するように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項1~23のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項25】
前記送信時間間隔が、第1の周波数を使用するように実装され、前記トランシーバが、前記将来の送信時間間隔の第2の異なる周波数が、少なくとも前記トランシーバのメモリに記憶することができるか、又は、前記ネットワークによって予め構成し、前記トランシーバに通知することができる所定の周波数パターンに、一定の時間期間にわたる前記パターンの有効性を含め、従うように、前記将来の送信時間間隔を選択するように構成されている、請求項23又は24に記載のトランシーバ。
【請求項26】
前記トランシーバが、複数の将来の送信時間間隔内のリソースを予約し、前記所定の周波数パターンに従って、前記複数の将来の時間フレームを選択するように構成されている、請求項25に記載のトランシーバ。
【請求項27】
複数の周波数パターンが記憶されている前記トランシーバが、監視されているデータトラフィック及び/又は受信されている制御信号に基づいて前記複数の周波数パターンのうちの1つを選択するように構成されている、請求項25又は26に記載のトランシーバ。
【請求項28】
前記トランシーバが、同じ送信について、前記特定のリソース及び少なくとも1つのさらなる特定のリソースを予約するように構成されており、前記将来の送信時間間隔内で、前記トランシーバが、前記トランシーバによって衝突なしに利用可能であると判定される、前記特定のリソース及び前記さらなる特定のリソースのうちの一方を使用することによって衝突回避を実施するように構成されている、請求項1~27のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項29】
前記トランシーバが、衝突回避のためにリッスンビフォアトークを実施するように構成されている、請求項28に記載のトランシーバ。
【請求項30】
前記トランシーバが、前記特定のリソース又は前記さらなる特定のリソースを使用した送信を遅延させるためにランダムバックオフカウンタを使用するように構成されている、請求項28又は29に記載のトランシーバ。
【請求項31】
前記トランシーバが、異なる周波数内の前記さらなる特定のリソースを前記特定のリソースとして選択するように構成されている、請求項28~30のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項32】
前記トランシーバが、第1のトランシーバであり、第2のトランシーバの予約情報を受信し、示されている前記特定のリソースにおいて自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、請求項1~31のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項33】
前記第1のトランシーバが、前記時間フレームの前記制御区画を評価し、前記第2のトランシーバから予約情報を検出し、前記予約情報に応答して、示されている前記特定のリソースにおいて自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、請求項32に記載のトランシーバ。
【請求項34】
前記トランシーバが、前記予約情報と関連付けられる送信の示されている優先度を評価し、前記示されている優先度を前記スケジューリングされている送信の内部優先度と比較し、比較結果が、前記示されている優先度が自身の優先度以下であることを示していると判定し、前記比較結果に基づいて前記スケジューリングされている送信を放棄しないように構成されている、請求項32又は33に記載のトランシーバ。
【請求項35】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記トランシーバが、制御チャネルを使用して、前記トランシーバが将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す情報を送信するように構成されている、トランシーバ。
【請求項36】
前記送信時間間隔が、時間間隔内の複数のサブキャリア又はリソースブロックを占有するように実装され、前記制御区画が、第1の時間部分間隔及び前記複数のサブキャリア又はリソースブロックのサブセットの持続時間にわたる前記送信時間間隔の始まりにおいて送信され、前記データ区画が、残りのサブキャリア又はリソースブロック内の前記第1の時間部分間隔内で、及び、前記複数のサブキャリア又はリソースブロック内の前記第1の時間部分間隔の後に送信される、請求項1~35のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項37】
前記時間-周波数グリッド内に配置されている前記複数のリソース要素が、複数のサブキャリアグループに沿って配置されており、サブキャリアの各グループが、前記複数のサブキャリアの周波数帯域を占有する送信時間間隔要素を形成する、請求項1~36のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項38】
前記送信時間間隔が、1つの時間スロット内に配置されている、請求項1~37のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項39】
ユーザ機器、
モバイル又は固定基地局、
モバイル端末、
固定端末、
セルラIoT-UE、
車両UE、
グループリーダUE(GL)、
IoT又は狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、
陸上車両、
航空機、
小型無人機、
移動基地局、
路側機(RSU)、
建造物、及び
例えばセンサ又はアクチュエータなど、アイテム/デバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にするネットワーク接続機能を与えられた任意の他のアイテム又はデバイス
のうちの少なくともつを含む、請求項1~38のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項40】
前記トランシーバが、基地局を含み、前記基地局が、
マクロセル基地局、
スモールセル基地局、
基地局の中央ユニット、
基地局の分散ユニット、
路側機、
UE、
グループリーダ(GL)、
中継器、
リモートラジオヘッド、
AMF、
SMF、
コアネットワークエンティティ、
モバイルエッジコンピューティングエンティティ、
NR又は5Gコアの状況におけるもののようなネットワークスライス、及び
アイテム又はデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送受信点(TRP)であって、前記アイテム又はデバイスが、前記無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続機能を与えられている、任意のTRP
のうちの1つ又は複数を含む、請求項1~39のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項41】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバであって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、
前記トランシーバが、第1のトランシーバであり、第2のトランシーバが将来の送信時間間隔において特定のリソースを予約することを示す予約情報を前記制御区画内に含む送信時間間隔を使用して、第2のトランシーバから信号を受信するように構成されており、
前記トランシーバが、示されている前記特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄するように構成されている、トランシーバ。
【請求項42】
無線ネットワークであって、
請求項1~40のいずれか一項に記載の少なくとも1つのトランシーバと、
請求項41に記載の少なくとも1つのトランシーバと、
を備える、無線ネットワーク。
【請求項43】
前記通信が、前記システムのサイドリンクにおいてスケジューリングされ、前記サイドリンクが、
リソースプール(RP)
小型リソースプール(mRP)
リソースプール内の帯域幅部分(BWP)、
BWP内のリソースプール
のうちの1つ又は複数を定義するサイドリンクリソースのセットを使用する、請求項42に記載の無線通信システム。
【請求項44】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバを動作させるための方法であって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、前記方法が、
前記制御区画内のリソースを使用して、将来の送信時間間隔内で特定のリソースを予約することを示す予約情報を含む、前記制御区画内の前記リソースを送信するステップを含む、方法。
【請求項45】
複数の送信時間間隔内で通信をスケジューリングするように動作する無線通信ネットワークにおいて通信するように構成されているトランシーバを動作させるための方法であって、各送信時間間隔が、時間-周波数グリッド内に配置された複数のリソース要素を備え、各送信時間間隔が、制御区画(PSCCH)と、データ区画(PSSCH)とを備え、前記トランシーバが第1のトランシーバであり、前記方法が、
第2のトランシーバが将来の送信時間間隔において特定のリソースを予約することを示す予約情報を前記制御区画内に含む送信時間間隔を使用して、第2のトランシーバから信号を受信するステップと、
前記示されている前記特定のリソースにおける自身のスケジューリングされている送信を放棄するステップと、
を含む、方法。
【請求項46】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読デジタル記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが、プログラムコードでありコンピュータ上で実行されると請求項44又は45に記載の方法を実施するためのプログラムコードを有する、コンピュータ可読デジタル記憶媒体。
【国際調査報告】