(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-25
(54)【発明の名称】物品上部係合デバイス、物品キャリア、およびそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/50 20060101AFI20220518BHJP
【FI】
B65D71/50 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560230
(86)(22)【出願日】2020-04-10
(85)【翻訳文提出日】2021-11-22
(86)【国際出願番号】 US2020027571
(87)【国際公開番号】W WO2020210562
(87)【国際公開日】2020-10-15
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・イー・ザシャール
(72)【発明者】
【氏名】アレックス・エヌ・バレット
(72)【発明者】
【氏名】カレン・ビー・ローゼンブライエン
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 嗣彦
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC03
3E067AC12
3E067BA20A
3E067BB01A
3E067BB14A
3E067BC04A
3E067EC13
3E067EC38
3E067EE12
3E067FA06
3E067FC06
(57)【要約】
本開示の態様は、物品上部係合デバイス、1つまたは複数の物品をパッケージングするためのキャリア、および、キャリアを形成するためのブランクに関する。物品上部係合デバイスは、概念上の円形(NC)を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部(A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8)を有する係合パネル(12;112;212;312;412;512;612;712)を含む。周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメント(C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11)によって中断されている。周囲は、歯付きのセグメント(S1)および歯無しのセグメント(S2)を含む。歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部(31、32、33、34、35、36;231、232、233、234、235、236)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの係合縁部を有する係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記係合縁部は、1対の隣接する切欠きの間に画定されており、前記係合縁部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの底部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの曲率半径(RC)は、前記係合縁部の曲率半径(RCT)よりもかなり小さい、ブランク。
【請求項2】
前記係合縁部は、歯によって画定されている、請求項1に記載のブランク。
【請求項3】
前記係合縁部は、非歯の係合エレメントによる、請求項1に記載のブランク。
【請求項4】
前記係合縁部は、歯縁部である、請求項1に記載のブランク。
【請求項5】
前記係合縁部は、歯無しの係合縁部である、請求項1に記載のブランク。
【請求項6】
少なくとも2つの係合エレメントを有する係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記少なくとも2つの係合エレメントは、切欠きによって互いに間隔を離して配置されており、それぞれの係合エレメントの係合縁部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの底部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの曲率半径(RC)は、前記係合縁部の曲率半径(RCT)よりもかなり小さい、ブランク。
【請求項7】
前記少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも2つの歯を含む、請求項1に記載のブランク。
【請求項8】
前記少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも2つの非歯の係合エレメントを含む、請求項1に記載のブランク。
【請求項9】
前記少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも1つの歯および少なくとも1つの非歯の係合エレメントを含む、請求項1に記載のブランク。
【請求項10】
前記係合縁部の前記曲率半径(RCT)は、セットアップキャリアの中に係合される物品の直径の半分よりも大きい、請求項1に記載のブランク。
【請求項11】
それぞれのリリーフエレメントの前記曲率半径(RC)は、約2.38mm(3/32")である、請求項1に記載のブランク。
【請求項12】
それぞれのリリーフエレメントの前記曲率半径(RC)は、1.59mm(1/16")から4.76mm(3/16")の範囲にある、請求項1に記載のブランク。
【請求項13】
前記係合縁部の前記曲率半径(RCT)は、約50mm(63/32")である、請求項1に記載のブランク。
【請求項14】
前記係合縁部の前記曲率半径(RCT)は、30mm(1.181")から75mm(189/64")の範囲にある、請求項1に記載のブランク。
【請求項15】
前記係合縁部の前記曲率半径(RCT)に対する前記切欠きの前記曲率半径(RC)の比率(RC/RCT)は、0.02から0.16の範囲にある(0.02<R_C/R_CT<0.16)、請求項1に記載のブランク。
【請求項16】
それぞれの係合エレメントの角部は、丸みを帯びており、丸みを帯びた前記角部の前記曲率半径(RTC)は、前記切欠きの前記曲率半径(RC)に概して等しくなっていることが可能である、請求項1に記載のブランク。
【請求項17】
係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記係合アパーチャは、その周囲に沿って少なくとも1つの切欠きを有しており、前記係合アパーチャは、概念上の円形を含み、前記概念上の円形は、前記係合アパーチャと同心円状になっており、前記少なくとも1つの切欠きと接線方向に接触しており、前記概念上の円形は、直径(2xR_CR)を有しており、前記直径は、上側缶チャイムの直径以上であり、缶本体部の直径よりも小さく、前記係合アパーチャの直径は、前記上側缶チャイムよりも小さくなっており、前記上側缶チャイムが前記係合アパーチャの中に受け入れられるときに、前記係合アパーチャの周辺のブランクの領域が、前記ブランクの残りの部分に対して上向きに変位されるようになっており、前記係合アパーチャの前記周囲を前記上側缶チャイムの下側と係合させる、ブランク。
【請求項18】
前記概念上の円形の直径(2xR_CR)は、前記上側缶チャイムの前記直径に概して等しい、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有する係合パネルを含む物品キャリアのための物品上部係合デバイスであって、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含み、前記歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの歯縁部を含み、少なくとも1つの歯縁部は、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも1つの歯縁部は、前記概念上の円形の中心に頂点を有する第1の角度を成しており、前記歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、形状が円弧状になっており、前記概念上の円形の前記中心に頂点を有する第2の角度を成しており、前記第2の角度は、前記第1の角度よりも実質的に大きい、物品上部係合デバイス。
【請求項20】
前記第2の角度は、前記第1の角度の少なくとも2倍の大きさである、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項21】
前記少なくとも1つの歯縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第1の概念上の接線は、前記2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第1の概念上の接線は、前記概念上の円形から間隔を離して配置されている、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項22】
前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第2の概念上の接線は、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第2の概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項23】
前記少なくとも1つの歯縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第1の概念上の接線は、前記少なくとも1つの歯縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第1の概念上の接線は、前記概念上の円形から間隔を離して配置されている、請求項22に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項24】
それぞれのリリーフエレメントは、切欠き、凹部、スリット、カット、または、カットと前記カットの前記外側端部における引き裂きストッパーとの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの特徴を含む、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項25】
前記少なくとも1つの連続的な支持縁部を少なくとも部分的に画定する第1のリリーフエレメントは、前記少なくとも1つの歯縁部を少なくとも部分的に画定する第2のリリーフエレメントとは異なる寸法のものである、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項26】
前記寸法は、幅寸法である、請求項25に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項27】
前記寸法は、半径方向の長さ寸法である、請求項25に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項28】
前記寸法は、角度方向の寸法である、請求項25に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項29】
それぞれのリリーフエレメントは、前記概念上の円形の前記中心に頂点を有する第3の角度を画定しており、前記第3の角度は、前記第2の角度よりも実質的に小さい、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項30】
それぞれのリリーフエレメントは、第1の長さを含み、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、第2の長さを画定しており、前記第1の長さは、前記第2の長さよりも実質的に小さい、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項31】
前記第1の長さは、前記それぞれのリリーフエレメントの対向する外側縁部間に画定される前記概念上の円形の第1の円弧によって画定されており、前記第2の長さは、前記少なくとも1つの支持縁部を画定する、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの前記2つの隣接するものの隣接する縁部間に画定される前記概念上の円形の第2の円弧によって画定されている、請求項30に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項32】
前記少なくとも1つの歯縁部は、第3の長さを含み、前記第3の長さは、前記第2の長さよりも実質的に小さい、請求項30に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項33】
前記第2の長さは、前記少なくとも1つの支持縁部を画定する、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの前記2つの隣接するものの隣接する縁部間に画定される前記概念上の円形の第2の円弧によって画定されており、前記第3の長さは、前記少なくとも1つの歯縁部を画定する、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの前記2つの隣接するものの隣接する縁部間に画定される前記概念上の円形の第3の円弧によって画定されている、請求項32に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項34】
前記第1の長さは、前記それぞれのリリーフエレメントの対向する外側縁部によって画定される前記概念上の円形の円弧によって画定されており、前記第3の長さは、前記少なくとも1つの歯縁部を画定する、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの前記2つの隣接するものの隣接する縁部間に画定される前記概念上の円形の弦の長さによって画定されている、請求項32に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項35】
前記歯無しのセグメントは、前記少なくとも1つの上部受け入れ開口部の前記周囲を少なくとも部分的に取り囲む変形線を含む、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項36】
前記歯無しのセグメントは、前記少なくとも1つの上部受け入れ開口部の前記周囲を少なくとも部分的に取り囲む折り曲げ線を含む、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項37】
前記歯付きのセグメントは、前記少なくとも3つのリリーフエレメントのそれぞれから半径方向に延在する折り曲げ線を含む、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項38】
前記折り曲げ線は、前記少なくとも3つのリリーフエレメントから前記係合パネルの自由縁部へ半径方向に延在している、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項39】
前記歯無しのセグメントは、複数の連続的な支持縁部を含む、請求項19に記載の物品上部係合デバイス。
【請求項40】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを含み、前記少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含み、前記歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部を含み、前記少なくとも2つの歯縁部のそれぞれは、前記少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも歯縁部のそれぞれの前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第1の概念上の接線は、前記2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第1の概念上の接線は、前記概念上の円形から間隔を離して配置されており、前記歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、前記少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第2の概念上の接線は、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第2の概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、物品キャリア。
【請求項41】
ヒンジ式接続によって前記上部パネルにヒンジ接続されている1対の対向する側壁を含む、請求項40に記載の物品キャリア。
【請求項42】
前記ヒンジ式接続は、分離特徴部によって中断されている、請求項41に記載の物品キャリア。
【請求項43】
前記上部パネルに連結されている1対の対向する端壁を含む、請求項41に記載の物品キャリア。
【請求項44】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含むメインパネルを含み、前記少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含み、前記歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの歯縁部を含み、前記少なくとも1つの歯縁部は、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも1つの歯縁部は、前記概念上の円形の中心に頂点を有する第1の角度を成しており、前記歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部は、形状が円弧状になっており、前記概念上の円形の前記中心に頂点を有する第2の角度を成しており、前記第2の角度は、前記第1の角度よりも実質的に大きい、ブランク。
【請求項45】
前記第2の角度は、前記第1の角度の少なくとも2倍の大きさである、請求項44に記載のブランク。
【請求項46】
前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第2の概念上の接線は、前記少なくとも1つの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第2の概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、請求項44に記載のブランク。
【請求項47】
前記少なくとも1つの歯縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記第1の概念上の接線は、前記少なくとも1つの歯縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記第1の概念上の接線は、前記概念上の円形から間隔を離して配置されている、請求項46に記載のブランク。
【請求項48】
概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有する係合パネルを含む物品係合デバイスであって、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、物品係合デバイス。
【請求項49】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを含み、前記少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、物品キャリア。
【請求項50】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含むメインパネルを含み、前記少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記周囲は、前記概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されており、前記周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含み、前記少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、前記少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、前記連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、前記概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の前記2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、前記概念上の接線は、前記概念上の円形と接触しているかまたは交差している、ブランク。
【請求項51】
係合パネルおよびフェイシングパネルを含む物品上部係合デバイスであって、前記フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って前記係合パネルに直接的にヒンジ式に接続され、前記フェイシングパネルが前記係合パネルの平面の外側に配設される位置をとり、前記係合パネルは、前記フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記開口部は、周囲によって画定されており、前記周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、前記少なくとも3つのリリーフエレメントは、概して前記フェイシングパネルに向けて前記開口部の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、前記周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっており、前記デバイスは、前記フェイシングパネルと前記少なくとも1つの開口部の前記歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む、物品上部係合デバイス。
【請求項52】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、上部パネルと、前記上部パネルにヒンジ式に接続されている少なくとも1つの側部パネルとを含み、前記上部パネルは、物品上部係合デバイスを含み、前記物品上部係合デバイスは、係合パネルおよびフェイシングパネルを含み、前記フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って前記係合パネルに直接的にヒンジ式に接続され、前記フェイシングパネルが前記係合パネルの平面の外側に配設される位置をとり、前記係合パネルは、前記フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記開口部は、周囲によって画定されており、前記周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、前記少なくとも3つのリリーフエレメントは、概して前記フェイシングパネルに向けて前記開口部の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、前記周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっており、前記物品キャリアは、前記フェイシングパネルと前記少なくとも1つの開口部の前記歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む、物品キャリア。
【請求項53】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、メインパネルおよび少なくとも1つの側部パネルを含み、前記メインパネルは、物品上部係合デバイスを含み、前記物品上部係合デバイスは、係合パネルおよびフェイシングパネルを含み、前記フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って前記係合パネルに直接的にヒンジ式に接続され、前記ブランクが物品キャリアへと形成されているときに組み立てられた位置をとり、前記フェイシングパネルは、前記組み立てられた位置にあるときに、前記係合パネルの平面の外側に配設されており、前記係合パネルは、前記フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、前記開口部は、周囲によって画定されており、前記周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、前記少なくとも3つのリリーフエレメントは、概して前記フェイシングパネルに向けて前記開口部の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、前記周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっており、前記ブランクは、前記フェイシングパネルと前記少なくとも1つの開口部の前記歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む、ブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品上部係合デバイス、物品キャリア、および、それを形成するためのブランクに関する。より具体的には、排他的ではないが、本発明は、物品をその中に受け入れて保つための1つまたは複数のアパーチャを有する上部把持タイプのキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージングの分野において、複数の物品を運搬するためのカートンを提供することが知られている。カートンは、当技術分野においてよく知られており、消費者が消費のために物品のグループを輸送、保管、およびアクセスすることを可能にするのに有用である。コストおよび環境的な配慮のために、そのようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少ない材料から形成される必要があり、それらが形成される材料における廃棄を可能な限り少なくすることを必要とする。さらなる考慮事項は、カートンの強度、ならびに、大量の物品を保持および輸送するためのその適性である。カートンの内容物がカートンの中で安全であることが望ましい。
【0003】
上部把持物品キャリアを提供することがよく知られており、そこでは、アパーチャが、キャリアのパネルの中に形成されており、タブが、前記アパーチャから打ち抜かれている(strike)。タブは、物品がアパーチャの中に受け入れられているときに、前記パネルの平面から変位させられ、前記タブは、一般的に物品のフランジまたはリップの周りで物品に係合する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、典型的にペーパーボードなどから形成されたカートンの分野における改善を提供することを目指している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、物品キャリアのための物品上部係合デバイスを提供する。物品上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有する係合パネルを含む。周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されている。周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含む。歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部を含む。少なくとも2つの歯縁部のそれぞれは、少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。それぞれの歯縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第1の概念上の接線は、2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。第1の概念上の接線は、概念上の円形から間隔を離して配置されている。歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含む。少なくとも1つの連続的な支持縁部は、少なくとも3つのリリーフエレメントの2つの隣接するものの間に画定されている。少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第2の概念上の接線は、少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。第2の概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0006】
任意選択で、それぞれのリリーフエレメントは、切欠き、凹部、スリット、カット、または、カットとカットの外側端部における引き裂きストッパーとの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの特徴を含む。
【0007】
任意選択で、連続的な支持縁部を画定するかまたは部分的に画定する第1のリリーフエレメントは、歯縁部を画定するかまたは部分的に画定する第2のリリーフエレメントとは異なる寸法のものであることが可能である。
【0008】
任意選択で、連続的な支持縁部を少なくとも部分的に画定する第1のリリーフエレメントは、歯縁部を少なくとも部分的に画定する第2のリリーフエレメントとは異なる寸法のものであることが可能である。
【0009】
任意選択で、寸法は、幅寸法である。
【0010】
任意選択で、寸法は、半径方向の長さ寸法である。
【0011】
任意選択で、寸法は、角度方向の寸法である。
【0012】
任意選択で、それぞれのリリーフエレメントは、概念上の円形の中心に頂点を有する第1の角度を画定しており、支持縁部は、概念上の円形の中心に頂点を有する第2の角度を画定しており、第1の角度は、第2の角度よりも実質的に小さい。
【0013】
任意選択で、それぞれのリリーフエレメントは、第1の長さを含み、支持縁部は、第2の長さを画定しており、第1の長さは、第2の長さよりも実質的に小さい。
【0014】
任意選択で、第1の長さは、リリーフエレメントの外側縁部間に画定される概念上の円形の第1の円弧によって画定されており、第2の長さは、支持縁部を画定する、1対のリリーフエレメントの隣接する縁部間に画定される概念上の円形の第2の円弧によって画定されている。
【0015】
任意選択で、歯縁部は、第3の長さを含み、第1の長さは、第3の長さよりも小さい。
【0016】
任意選択で、第1の長さは、リリーフエレメントの外側縁部間に画定される概念上の円形の第1の円弧によって画定されており、第3の長さは、歯縁部を画定する、1対のリリーフエレメントの隣接する縁部間に画定される概念上の円形の第3の円弧によって画定されている。
【0017】
任意選択で、第1の長さは、概念上の円形の円弧によって画定されており、第3の長さは、概念上の円形の弦の長さによって画定されており、その弦は、歯縁部を画定する1対のリリーフエレメントの隣接する縁部間に画定されている。
【0018】
任意選択で、歯無しのセグメントは、少なくとも1つの上部受け入れ開口部の周囲を少なくとも部分的に取り囲む変形線を含む。
【0019】
任意選択で、歯無しのセグメントは、少なくとも1つの上部受け入れ開口部の周囲を少なくとも部分的に取り囲む折り曲げ線を含む。
【0020】
任意選択で、歯付きのセグメントは、少なくとも3つのリリーフエレメントのそれぞれから半径方向に延在する折り曲げ線を含む。
【0021】
任意選択で、折り曲げ線は、前記少なくとも3つのリリーフエレメントから係合パネルの自由縁部へ半径方向に延在している。
【0022】
任意選択で、歯無しのセグメントは、2つの連続的な支持縁部を含む。
【0023】
任意選択で、歯無しのセグメントは、3つの連続的な支持縁部を含む。
【0024】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを含み、少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含み、歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部を含み、少なくとも2つの歯縁部のそれぞれは、少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、それぞれの歯縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第1の概念上の接線は、2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、第1の概念上の接線は、概念上の円形から間隔を離して配置されており、歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含み、少なくとも1つの連続的な支持縁部は、少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第2の概念上の接線は、少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、第2の概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している、物品キャリアを提供する。
【0025】
任意選択で、物品キャリアは、ヒンジ式接続によって上部パネルにヒンジ接続されている1対の対向する側壁を含む。
【0026】
任意選択で、ヒンジ式接続は、分離特徴部によって中断されている。
【0027】
任意選択で、物品キャリアは、上部パネルに連結されている1対の対向する端壁を含む。
【0028】
本発明の第3の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの上部係合デバイスを含むメインパネルを含み、少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有しており、周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、周囲は、歯付きのセグメントおよび歯無しのセグメントを含み、歯付きのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部を含み、少なくとも2つの歯縁部のそれぞれは、少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、それぞれの歯縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第1の概念上の接線は、2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、第1の概念上の接線は、概念上の円形から間隔を離して配置されており、歯無しのセグメントは、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部を含み、少なくとも1つの連続的な支持縁部は、少なくとも3つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されており、少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されており、第2の概念上の接線は、少なくとも1つの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過しており、第2の概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している、ブランクを提供する。
【0029】
本発明の第4の態様は、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有する係合パネルを含む物品係合デバイスを提供する。周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されている。周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含む。少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0030】
本発明の第5の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの上部係合デバイスを含む上部パネルを含み、少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有している。周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されている。周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含む。少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0031】
本発明の第6の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの上部係合デバイスを含むメインパネルを含み、少なくとも1つの上部係合デバイスは、概念上の円形を画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有している。周囲は、概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントによって中断されている。周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部を含む。少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、少なくとも2つのリリーフエレメントのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントは、概念上の接線によって接線方向に接触されており、概念上の接線は、それぞれの連続的な支持縁部の2つの隣接するリリーフエレメントの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0032】
本発明の第7の態様は、係合パネルおよびフェイシングパネルを含む物品上部係合デバイスであって、フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って係合パネルに直接的にヒンジ式に接続されている、物品上部係合デバイスを提供する。係合パネルは、フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有している。開口部は、概念上の円形を画定する周囲によって画定されている。周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、少なくとも3つのリリーフエレメントは、概してフェイシングパネルに向けて概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっている。デバイスは、フェイシングパネルと少なくとも1つの開口部の歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む。
【0033】
本発明の第8の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、上部パネルと、上部パネルにヒンジ式に接続されている少なくとも1つの側部パネルとを含む。上部パネルは、物品上部係合デバイスを含み、物品上部係合デバイスは、係合パネルおよびフェイシングパネルを含み、フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って係合パネルに直接的にヒンジ式に接続されている。係合パネルは、フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有している。開口部は、概念上の円形を画定する周囲によって画定されている。周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、少なくとも3つのリリーフエレメントは、概してフェイシングパネルに向けて概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっている。デバイスは、フェイシングパネルと少なくとも1つの開口部の歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む。
【0034】
本発明の第9の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、メインパネルおよび少なくとも1つの側部パネルを含む。メインパネルは、物品上部係合デバイスを含み、物品上部係合デバイスは、係合パネルおよびフェイシングパネルを含み、フェイシングパネルは、折り曲げ線に沿って係合パネルに直接的にヒンジ式に接続されている。係合パネルは、フェイシングパネルに隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部を有している。開口部は、概念上の円形を画定する周囲によって画定されている。周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントによって中断されており、少なくとも3つのリリーフエレメントは、概してフェイシングパネルに向けて概念上の円形の中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっている。デバイスは、フェイシングパネルと少なくとも1つの開口部の歯との間に配設されている分離特徴部をさらに含む。
【0035】
本発明の第10の態様は、少なくとも1つの係合縁部を有する係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。係合縁部は、1対の隣接する切欠きの間に画定されており、係合縁部は、湾曲している。それぞれの切欠きの底部は、湾曲している。それぞれの切欠きの曲率半径(RC)は、係合縁部の曲率半径(RCT)よりもかなり小さい。
【0036】
任意選択で、係合縁部は、歯によって画定されている。
【0037】
任意選択で、係合縁部は、非歯の係合エレメントによる。
【0038】
任意選択で、係合縁部は、歯縁部である。
【0039】
任意選択で、係合縁部は、歯無しの係合縁部である。
【0040】
本発明の第11の態様は、少なくとも2つの係合エレメントを有する係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも2つの係合エレメントは、切欠きによって互いに間隔を離して配置されており、それぞれの係合エレメントの係合縁部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの底部は、湾曲しており、それぞれの切欠きの曲率半径(RC)は、係合縁部の曲率半径(RCT)よりもかなり小さい、ブランクを提供する。
【0041】
任意選択で、少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも2つの歯を含む。
【0042】
任意選択で、少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも2つの非歯の係合エレメントを含む。
【0043】
任意選択で、少なくとも2つの係合エレメントは、少なくとも1つの歯および少なくとも1つの非歯の係合エレメントを含む。
【0044】
任意選択で、係合縁部の曲率半径(RCT)は、セットアップキャリアの中に係合される物品の直径の半分よりも大きい。
【0045】
任意選択で、それぞれのリリーフエレメントの曲率半径(RC)は、約2.38mm(3/32")である。
【0046】
任意選択で、それぞれのリリーフエレメントの曲率半径(RC)は、1.59mm(1/16")から4.76mm(3/16")の範囲にある。
【0047】
任意選択で、係合縁部の曲率半径(RCT)は、約50mm(63/32")である。
【0048】
任意選択で、係合縁部の曲率半径(RCT)は、30mm(1.181")から75mm(189/64")の範囲にある。
【0049】
任意選択で、係合縁部の曲率半径(RCT)に対する切欠きの曲率半径(RC)の比率(RC/RCT)は、0.02から0.16の範囲にある(0.02<RC/RCT<0.16)。
【0050】
任意選択で、それぞれの係合エレメントの角部は、丸みを帯びており、丸みを帯びた角部の曲率半径(RTC)は、切欠きの曲率半径(RC)に概して等しくなっていることが可能である。
【0051】
本発明の第12の態様は、係合アパーチャを含む物品キャリアを形成するためのブランクであって、係合アパーチャは、その周囲に沿って少なくとも1つの切欠きを有しており、係合アパーチャは、概念上の円形を含み、概念上の円形は、係合アパーチャと同心円状になっており、少なくとも1つの切欠きと接線方向に接触しており、概念上の円形は、直径(2xRCR)を有しており、直径は、上側缶チャイムの直径以上であり、缶本体部の直径よりも小さく、係合アパーチャの直径は、上側缶チャイムよりも小さくなっており、上側缶チャイムが係合アパーチャの中に受け入れられるときに、係合アパーチャの周辺のブランクの領域が、ブランクの残りの部分に対して上向きに変位されるようになっており、係合アパーチャの周囲を上側缶チャイムの下側と係合させる、ブランクを提供する。
【0052】
任意選択で、概念上の円形の直径(2xRCR)は、上側缶チャイムの直径に概して等しい。
【0053】
本出願の範囲の中において、先行する段落の中に、特許請求の範囲の中に、ならびに/または、以下の説明および図面の中に記載されているさまざまな態様、実施形態、例、特徴、および代替例は、独立してまたはそれらの任意の組み合わせで考慮または解釈され得ることが想定または意図される。
【0054】
1つの実施形態に関連して、または、関係して説明されている特徴またはエレメントは、特徴の不適合性が存在しない限り、すべての実施形態に適用可能である。1つの実施形態からの1つまたは複数の特徴またはエレメントは、本明細書で開示されている他の実施形態のいずれかの中へ組み込まれ得、または、それと組み合わせられ、前記1つの実施形態から抽出される前記特徴またはエレメントは、前記他の実施形態の1つまたは複数の特徴またはエレメントに加えて、または、その代わりに含まれ得る。
【0055】
本明細書で開示されている実施形態の特徴、または、特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から切り離して抽出され得る。代替的に、実施形態の特徴、または、特徴の組み合わせは、その実施形態から省略され得る。
【0056】
ここで、本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第1の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図2】
図1のブランクのうちの1つの上方からの平面図である。
【
図2B】物品保持構造体を示す、
図2のブランクの一部分の拡大平面図である。
【
図3】
図2のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
【
図4】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第2の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図5】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第3の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図5B】物品保持構造体を示す、
図5のブランクのうちの1つの一部分の拡大平面図である。
【
図6】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第4の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図7】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第5の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図8】
図7のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
【
図9】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第6の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図10】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第7の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図11】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第8の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図12】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第9の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図13A】複数の接続されたブランクの上方からの平面図であり、それぞれのブランクは、第10の実施形態によるキャリアを形成することができる、図である。
【
図13B】物品保持構造体を示す、
図13Aのブランクのうちの1つの一部分の拡大平面図である。
【
図13C】任意選択の物品保持構造体配置を示す、
図13Aのブランクのうちの1つの別の部分の拡大平面図である。
【
図14】物品の周りでのキャリアの変形を図示する、
図13Aのブランクのうちの1つから形成されたキャリアの一部分の上方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が、本明細書で開示されている。開示されている実施形態は、特定の本発明の態様が実装され得る方式の単なる例に過ぎず、本発明が具現化され得る方式のすべての網羅的なリストを表すものではないことが理解されよう。本明細書で使用されるとき、「例示的な」という語句は、図示、見本、モデル、またはパターンとしての役割を果たす実施形態を指すために広く使用される。実際に、本明細書で説明されているパッケージ、ブランク、およびキャリアは、さまざまなおよび代替的な形態で具現化され得ることが理解されよう。図は、必ずしも正しい縮尺であるとは限らず、いくつかの特徴は、特定のコンポーネントの詳細を示すために誇張または最小化され得る。周知のコンポーネント、材料、または方法は、本開示を曖昧にすることを回避するために、必ずしも詳細に説明されているとは限らない。本明細書で開示されている任意の特定の構造的なおよび機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲のための基礎として、および、本発明をさまざまに用いるように当業者に教示するための代表的な基礎として、解釈されるべきである。
【0059】
図1を参照すると、複数の接続されたブランク10A、10B、10C、10D、10D、10E、10Fの平面図が示されている。個々のブランク10が、
図2に示されており、それは、たとえば、それに限定されないが、
図3に示されているように、ボトルまたは缶(以降では物品Bと称される)などの1次製品のグループを収容および運搬するための(
図3に示されているような)カートンまたはキャリア90を形成することができる。ブランク10は、少なくとも1つの1次製品コンテナまたはパッケージをパッケージングするための二次的なパッケージを形成する。代替的なブランク110A、110B、110C、110D、210A、210B、210C、210D、310、410、510、610、710、810が、
図4、
図5、
図6、
図7、
図9、
図10、
図11、および
図12に示されている。
【0060】
本明細書で詳述されている実施形態において、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明のさまざまな特徴を図示する非限定的な目的のために、1次製品コンテナなどのような物品に係合して運搬するためのコンテナを指す。本発明の教示は、さまざまな製品コンテナに適用され得、製品コンテナは、テーパ付きおよび/または円筒形状であってもよくまたはなくてもよいことが企図される。例示的なコンテナは、ボトル(たとえば、金属ボトル、ガラスボトル、またはプラスチックボトル)、缶(たとえば、アルミニウム缶)、ブリキ缶、ポーチ、およびパケットなどを含む。
【0061】
ブランク10、110A、110B、110C、110D、210A、210B、210C、210D、310、410、510、610、710、810は、適切な基材のシートから形成されている。本明細書で使用されるとき、「適切な基材」という用語は、ペーパーボード、波状のボード、カードボード、プラスチック、および、それらの組み合わせなどのような、折り曲げ可能なシート材料のすべての様式を含むことを理解されたい。1つまたは他の数のブランクが用いられ、適切な場合、たとえば、より詳細に下記に説明されているキャリア構造体を提供することができることが認識されるべきである。
【0062】
本明細書で説明されているパッケージング構造体またはカートンは、ペーパーボードなどのようなシート材料から形成され得、それは、その強度を増加させるための材料から作製されるかまたはそれをコーティングされ得る。そのようなシート材料の例は、WestRock Companyによって作製された耐引き裂き性のNATRALOCK(登録商標)ペーパーボードである。耐引き裂き性の材料は、2つ以上の層によって提供され、パッケージの引き裂き抵抗を改善することを助けることが可能であることが留意されるべきである。典型的に、シート材料の1つの表面は、他の表面とは異なる特質を有することが可能である。たとえば、仕上げられたパッケージから外を向くシート材料の表面は、とりわけ、滑らかになっていることが可能であり、クレイコーティングなどのようなコーティングまたは他の表面処理を有し、良好な印刷適正を提供することが可能である。他方では、内を向くシート材料の表面は、コーティング、層、処理を提供され、または、その他の方法で準備され、引き裂き抵抗、良好な接着性、熱シール性、または、他の所望の機能的な特性のうちの1つまたは複数などのような、特性を提供することが可能である。
【0063】
図示されている実施形態において、ブランク10は、例示的な物品Bの例示的な配置をパッケージングするためのカートンまたはキャリア90を形成するように構成されている。
図1、
図2、および
図3に図示されている実施形態において、配置は、2x2の行列またはアレイである。図示されている実施形態において、2列の2つの物品が提供されており、物品Bは、飲料缶である。
図4、
図5、
図6、および
図12に図示されている実施形態において、配置は、3x2の行列またはアレイである。図示されている実施形態において、3列の2つの物品が提供されており、物品Bは、飲料缶である。
図7から
図11に図示されている実施形態において、配置は、4x2の行列またはアレイである。図示されている実施形態において、4列の2つの物品が提供されており、物品Bは、飲料缶である。代替的に、ブランク10、110A、110B、110C、110D、210A、210B、210C、210D、310、410、510、610、710、810は、他のタイプ、数、およびサイズの物品をパッケージングするための、ならびに/または、異なる配置もしくは構成の物品をパッケージングするためのキャリアを形成するように構成され得る。
【0064】
図1を参照すると、全体的に参照記号1によって表される複数の接続されたブランクが示されており、具体的には、3x2の行列またはアレイで配置されている6つのブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fが存在している。それぞれのブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fは、キャリア90の上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル12を含む(
図3を参照)。それぞれのブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fは、フランジブル接続部(frangible connection)14によって、少なくとも2つの隣接するブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fに接続されている。
【0065】
メインパネル12は、少なくとも1つの物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4を含む(
図2を参照)。
図1および
図2の実施形態において、メインパネル12は、複数の物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4を含み、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つの物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4を含む。物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4のそれぞれは、アパーチャA1、A2、A3、A4を含む。
【0066】
物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4のそれぞれは、構築に関して実質的に同様であり、したがって、第2の物品保持構造体RT2を参照して詳細に説明される。
【0067】
第2の物品保持構造体RT2は、アパーチャA2によって部分的に画定されている物品受け入れ開口部を含む。
【0068】
第2の物品保持構造体RT2は、
図2Bに示されているように、第1のセグメントS1および第2のセグメントS2を含む。第1のセグメントS1は、第1の円弧を画定しており、第2のセグメントS2は、第2の円弧を画定している。
【0069】
第1のセグメントS1は、「歯付き」になっており、第2のセグメントS2は、「歯無し」になっている。すなわち、アパーチャA2は、第1のセグメントS1によって画定されているアパーチャA2の周囲領域において、第1の円弧の周りに配設されている複数の歯を含む。第2のセグメントS2によって画定されているアパーチャA2の周囲領域(第2の円弧)は、歯が無い。
図2Bに図示されている実施形態において、第2のセグメントS2は、連続的な円弧状の縁部を画定している。
【0070】
「歯付きの」領域は、アパーチャA2の周りにメインパネル12の中に形成された複数の歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fを含む。
【0071】
それぞれの歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fは、係合縁部または歯縁部31、32、33、34、35、36を含む。それぞれの歯縁部31、32、33、34、35、36は、形状が線形になっていてもよく、または、円弧状になっていてもよい。歯縁部31、32、33、34、35、36は、円弧または円形の一部分によって画定され得る。アパーチャA2は、中心Cを有する概念上の円形NCを近似する、または、画定することができる周囲を含む。
【0072】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル12の「歯付きの」領域は、凹部または切欠きの形態の切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7を含むことが可能である。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、実質的に「U」字形状になっており、他の実施形態では、切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、たとえば、それに限定されない「V」字形状になるなど、代替的に形状決めされ得る。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、概念上の円形NCから半径方向外向きに延在している。
【0073】
歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fは、1対の切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7によって、少なくとも部分的にそれぞれ画定されている。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、概念上の円形NCの中心から離れるように半径方向に延在するリリーフエレメントを形成している。
【0074】
図2および
図2Bの実施形態において、歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fは、1対の折り曲げ線またはスコア線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gによって、少なくとも部分的にそれぞれ画定されている。
【0075】
折り曲げ線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gのそれぞれは、切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7のそれぞれ1つから延在している。折り曲げ線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gは、切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7のうちの前記1つから半径方向外向きに延在することが可能である。
【0076】
折り曲げ線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gは、メインパネル12を横切ってメインパネル12の自由縁部まで延在することが可能である。
【0077】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル12の歯無しのまたは歯の無い領域は、係合縁部または自由縁部37(本明細書で連続的な支持縁部とも称される)を含む。係合縁部37は、形状が曲線または円弧状になっている。
【0078】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル12の歯無しのまたは歯の無い領域は、角度θ4に対する円弧の中に画定され得、または、それを占めることが可能であり、角度θ4は、概念上の円形NCの中心Cにおいて、その頂点を有している。いくつかの実施形態において、角度θ4は、実質的に180°であることが可能であり、他の実施形態において、角度θ4は、180°未満であることが可能であり、たとえばそれに限定されないが、170°であることが可能である。他の実施形態において、角度θ4は、180°よりも大きく360°よりも小さいことが可能であり、たとえば、それに限定されないが、270°であることが可能である。さらなる実施形態において、物品保持構造体のアパーチャは、歯無しのまたは歯の無い領域/セグメントのみからなるその周囲を有することが可能である。そのようなアパーチャの例は、
図7、
図9、および
図10を参照して説明される。
【0079】
このように、アパーチャA2の周囲の実質的に半分は、歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fを含む。
【0080】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル12の歯無しのまたは歯の無い領域は、変形線18を含むことが可能である。変形線18は、折り曲げ線またはスコア線の形態をとることが可能である。変形線18は、係合縁部37と同様になるように形状決めされている。図示されている実施形態において、変形線18は、形状が円弧状になっている。変形線18は、円形の一部分によって画定され得、円形は、係合縁部37を画定する円形と同心円状になっており、係合縁部37を画定する円形よりも直径が大きくなっている。
【0081】
変形線18は、第2のセグメントS2を実質的に取り囲む円周方向の折り曲げ線の形態をとることが可能である。
【0082】
第2の物品保持構造体RT2は、2つの隣接して配設されているリリーフエレメントC1、C7を含み、連続的な支持縁部または係合縁部37が、それらの間に画定されている。
【0083】
連続的な支持縁部37の2つの隣接するリリーフエレメントC1、C7は、概念上の接線y-yによって接線方向に接触されている。概念上の接線y-yは、連続的な支持縁部37の2つの隣接するリリーフエレメントC1、C7の上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している。概念上の接線y-yは、概念上の円形NCと接触しているかまたは交差している。
【0084】
メインパネル12は、任意選択で、ハンドル構造体Hを含むことが可能である。ハンドル構造体Hは、第1のハンドルアパーチャA5を含むことが可能である。第1のハンドルアパーチャA5は、メインパネル12から打ち抜かれており、第1の対の物品保持構造体RT1、RT2と第2の対の物品保持構造体RT3、RT4との間で中央に配設されている領域の中に位置付けされている。第1のハンドルアパーチャA5は、折り曲げ線15によってメインパネル12にヒンジ接続されているクッショニングタブ16によって部分的に画定され得る。第1のハンドルアパーチャA5は、実質的に三日月形または「C」字形状になっていることが可能である。
【0085】
任意選択で、メインパネル12の側縁部は、曲線のまたは起伏のある形状で配置され得る。このように、第1のブランク10は、第2のブランク10と入れ子式の配置で配置され得る。起伏のある形状は、第1および第2のブランク10が、個々のブランク10の最大幅の2倍よりも小さい幅を一緒に画定することを提供する。これは、所与の数のブランク10を作り出すために必要とされる基材の量を低減させることによって、経済的なおよび環境的な利益を有することが可能である。
【0086】
メインパネル12は、少なくともペーパーボード基材を含む。ペーパーボード基材の材料は、任意の従来のペーパーボード(たとえば、重量に関して約10pt.から上向きの範囲、好ましくは、約16pt.から約28pt.(0.028"/約0.7mm)の範囲にある)から選択され得る。そのような基材の例は、WestRock(登録商標) Companyによって製造されている28ポイント(pt.)SBSボード(一方の側をコーティングされた固体漂白硫酸塩ペーパーボード、商品名PrintKote(登録商標))またはCNK(登録商標)ボード(Coated Natural Kraft(登録商標)-一方の側にクレイコーティングを有する無漂白クラフトペーパーボード、商品名CarrierKoteTM)である。ペーパーボード基材は、漂白ボードまたは無漂白ボードであることが可能である。ボードは、少なくとも1つの側、任意選択で、ラミネーションの反対側において、印刷方法およびボード組成との適合性に関して選択される従来のコーティングによってコーティングされ得る。
【0087】
メインパネル12は、ペーパーボード層にラミネートされた耐引き裂き性の層を含むことが可能である。任意選択で、それは、ペーパーボード基材と耐引き裂き性の層との間に接着層を含む。耐引き裂き性の層は、ペーパーボード基材のコーティングされていない側にわたって配設され得、ポリマー材料から形成され、基材に固定され得る。耐引き裂き性の層は、ラミネート構造体に靭性を付与する。適切な耐引き裂き性の材料は、それに限定されないが、耐引き裂き性のラミネートされたシート材料、たとえば、NATRALOCK(登録商標)を含むことが可能であり、それは、n軸延伸フィルム、たとえば、MYLAR(登録商標)の層を含むことが可能であり、それは、2軸延伸ポリエステル、延伸ナイロン、クロスラミネーティドポリオレフィン、または高密度ポリオレフィンである。これらの材料の配向およびクロスラミネーティド構造体は、耐引き裂き性の特質に寄与する。また、引き裂き抵抗は、押し出しされたメタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などのような耐引き裂き性の材料の化学的な性質に起因する可能性がある。
【0088】
代替的に、耐引き裂き性の層は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であることが可能である。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEが使用される実施形態では、接着層を組み込むことは必要でない。高レベルの引き裂き抵抗を有する他の適切な材料も使用され得る。
【0089】
接着層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのようなポリオレフィン材料から形成され得る。接着層は、基材と耐引き裂き性の層との間に設置され、耐引き裂き性の層を基材に固定することが可能である。
【0090】
1つの実施形態では、メインパネル12は、ペーパーボード基材の2つの層から形成されている。一方の側にコーティングを有するペーパーボードの第1の層は、一方の側にコーティングを有するペーパーボードの第2の層に結合されている。第1の層のコーティングされていない側は、接着処理または接着剤によって、第2の層のコーティングされていない側に結合されている。1つの例において、28pt CBSまたはCNKボードの第1のシートは、28pt CBSまたはCNKボードの第2のシートに結合されている。これは、その対向する面にコーティングを有する、約0.056"(おおよそ1.4mm)の厚さを有する基材を作り出す。そのような基材の利点は、ポリマー材料またはプラスチック材料を含むことなく強度が増加することであり、そのような基材は、環境的な利益を提供することが可能であり、より容易にリサイクルされ得る。
【0091】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの耐引き裂き性の層は、基材の第1の層と第2の層との間に配設され得、そのような基材は、そのうちの少なくとも1つがラミネートされた耐引き裂き性の層を含む2つの材料のシートを結合することによって形成され得る。これは、基材の強度を増加させる利点を有することが可能である。
【0092】
ブランク10からのキャリア90の構築を見てみると、ブランク10は、物品Bのグループに適用され得る。ブランク10は、物品Bのグループに対して低下される。ブランク10の物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4のそれぞれは、グループの中のそれぞれの物品Bと整合される。物品Bの一部分が、メインパネル12を通過する。物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4のそれぞれの周りのメインパネル12の歯付きの領域は、メインパネル12の平面から折り曲げられ得る。
【0093】
メインパネル12のそれぞれの歯付きの領域は、物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4のそれぞれの1つの中に受け入れられる物品のうちの1つの周りに折り曲げられ得、折り曲げ線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gは、物品B(たとえば、それに限定されないが、物品のショルダ部部分)の周りのブランク10の変形を促進させることが可能であり、ここで、物品は、ショルダ部部分がネックインによって提供され得る缶である。
【0094】
歯22A、22B、22C、22D、22E、22Fの係合縁部31、32、33、34、35、36、および、メインパネル12の歯の無い領域の係合縁部37は、突起部の下で係合する。突起部は、物品B(それは、フランジを提供することが可能である)のネックまたはチャイムの周りに位置付けされ得る。物品Bが缶であるときには、突起部は、缶詰業者のエンドシームによって提供され得る。他の実施形態では、それは、物品Bのリッジ部もしくはアンダーカット成形によって、または、物品Bのエンドクロージャ(たとえば、それに限定されないが、クラウンコルクまたはクロージャ)によって提供され得る。このように、係合縁部31、32、33、34、35、36、37は、物品Bを把持または保持し、物品Bが非意図的にメインパネル12から分離することを防止または阻止する。組み立てられたキャリア90が、
図3に示されている。
【0095】
キャリア90の別の任意選択の特徴は、キャリア90の他のパーツが接続されていない周囲によって、メインパネル12が画定されていることである。すなわち、キャリア90は、他のパネル(たとえば、それに限定されないが、物品グループの側部の周りに延在する側部パネルまたは端壁パネル)への接続がない。したがって、メインパネル12の周囲は、その全体が、自由な、カットされた、またはヒンジ接続されていない縁部によって画定されている。
【0096】
キャリア90の別の任意選択の特徴は、メインパネル12が、凸形に湾曲した縁部および凹形に湾曲した縁部を含む周囲によって画定されていることであり、凸形に湾曲した縁部の曲率半径は、凹形に湾曲した縁部の曲率半径に実質的に等しく、したがって、2つの同様のブランク10が入れ子式のまたはモザイク式の(tessellated)配置で設置されることを可能にする。
【0097】
いくつかの実施形態において、複数のブランク1が、物品Bの第1のグループに同時に適用される。物品Bの第1のグループは、物品Bの複数の第2のグループへと分割可能である。したがって、物品Bのそれぞれの第2のグループは、物品Bの第1のグループのサブセットから形成されている。
図1に図示されている実施形態において、物品Bの第1のグループは、4x6の行列またはアレイで配置されている24個の物品を含み、それぞれの個々のブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fは、2x2の行列またはアレイで4つの物品を収容している。
【0098】
個々のブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fの間のフランジブル接続部14は、複数のブランク1を物品Bの第1のグループに適用すると、分離することが可能である。代替的に、フランジブル接続部14は、無傷のままであることが可能であり、個々のブランク10A、10B、10C、10D、10E、10Fは、販売または流通の時点において他のものから分離され得る。
【0099】
ここで
図4から
図12を参照すると、本開示の追加的な実施形態が示されている。第2の、第3の、第4の、第5の、第6の、第7の、第8の、および第9の図示されている実施形態において、同様な数字が、可能な場合に、同様のパーツを示すために使用されているが、これらの特徴が第2の、第3の、第4の、第5の、第6の、第7の、および第8の実施形態にそれぞれ属していることを示すために、接頭語「100」、「200」、「300」、「400」、「500」、「600」、「700」、「800」の追加を伴っている。追加的な実施形態は、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1から
図3に図示されている実施形態からの違いのみが、詳細に説明される。
【0100】
図4は、第2の実施形態を図示しており、全体的に参照記号101によって表される複数の接続されたブランクを示しており、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つのブランク110A、110B、110C、110Dが存在している。それぞれのブランク110A、110B、110C、110Dは、キャリアの上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル112を含む(図示せず)。それぞれのブランク110A、110B、110C、110Dは、フランジブル接続部114によって、2つの隣接するブランク110A、110B、110C、110Dに接続されている。
【0101】
それぞれのブランク110A、110B、110C、110Dのメインパネル112は、少なくとも1つの物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6を含む。メインパネル112は、複数の物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6を含み、具体的には、3x2の行列またはアレイで配置されている6つの物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6を含む。物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6のそれぞれは、アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6を含む。
【0102】
物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6(一番端の物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6とも称される)のそれぞれは、構築に関して、
図1、
図2、および
図2Bの実施形態の物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4と実質的に同様である。これらの物品保持構造体は、アパーチャA1、A2、A5、A6の周囲の周りに配設されている6つの歯を含む。物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6は、角部またはメインパネル112の中に配設されている。
【0103】
物品保持構造体RT3、RT4(中間物品保持構造体RT3、RT4とも称される)は、第1の対の一番端の物品保持構造体RT1、RT2と第2の対の一番端の物品保持構造体RT5、RT6との間で、メインパネル112の上に中間に配設されている。
【0104】
中間物品保持構造体RT3、RT4は、3つの歯122G、122H、122Iを含み、それぞれの歯122G、122H、122Iは、1対のリリーフエレメントCによって部分的に画定されている。それぞれの歯122G、122H、122Iは、1対の折り曲げ線120によって部分的に画定され得る。それぞれの歯122G、122H、122Iは、係合縁部131、132、133を含む。歯122G、122H、122Iの係合縁部131、132、133は、アパーチャA3、A4の周囲の一部分を占めており、その部分は、中心を有する概念上の円形の円弧を画定しており、その円弧によって成される角度は、120°未満であることが可能であり、それは、60°よりも大きくなっていることが可能であり、おおよそ90°であることが可能である。保持構造体RT3、RT4は、歯無しのまたは歯の無い部分を含む。歯の無い領域は、1対の隣接するリリーフエレメントCの間に画定されている連続的な係合縁部を含む。連続的な支持縁部137の2つの隣接するリリーフエレメントCは、概念上の接線によって接線方向に接触されている。概念上の接線は、連続的な支持縁部137の2つの隣接するリリーフエレメントCの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0105】
アパーチャA3、A4を取り囲むメインパネル112の歯無しのまたは歯の無い領域は、変形線118を含むことが可能である。変形線118は、折り曲げ線またはスコア線の形態をとることが可能である。変形線118は、係合縁部137と同様になるように形状決めされている。変形線118は、連続的な縁部137の角度と実質的に同様の角度を成す円弧を画定している。
【0106】
メインパネル112は、任意選択で、ハンドル構造体H1、H2を含むことが可能である。ハンドル構造体H1、H2は、第1のハンドルアパーチャによって少なくとも部分的に形成された第1の開口部を含むことが可能である。第1のハンドルアパーチャは、メインパネル112から打ち抜かれており、第1の対の物品保持構造体RT1、RT2と第2の対の物品保持構造体RT3、RT4との間で中央に配設されている領域の中に位置付けされている。第1の開口部は、折り曲げ線によってメインパネル112にヒンジ接続されている第1のクッショニングタブによって部分的に画定され得る。第1のハンドルアパーチャは、実質的に三日月形または「C」字形状になっていることが可能である。ハンドル構造体H1、H2は、第2のハンドルアパーチャによって少なくとも部分的に形成された第2の開口部を含むことが可能である。第2のハンドルアパーチャは、メインパネル112から打ち抜かれており、第2の対の物品保持構造体RT3、RT4と第3の対の物品保持構造体RT5、RT6との間で中央に配設されている領域の中に位置付けされている。第2の開口部は、折り曲げ線によってメインパネル112にヒンジ接続されている第2のクッショニングタブによって部分的に画定され得る。第2のハンドルアパーチャは、実質的に三日月形または「C」字形状になっていることが可能である。第1および第2の開口部は、互いに反対に配置され得、第1および第2のクッショニングフラップが、互いに反対にメインパネル112にヒンジ接続されるようになっている。
【0107】
図5は、第3の実施形態を図示しており、全体的に参照記号201によって表される複数の接続されたブランクを示しており、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つのブランク210A、210B、210C、210Dが存在している。それぞれのブランク210A、210B、210C、210Dは、キャリアの上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル212を含む(図示せず)。それぞれのブランク210A、210B、210C、210Dは、フランジブル接続部214によって、2つの隣接するブランク210A、210B、210C、210Dに接続されている。
【0108】
図5の実施形態において、一番端の物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6は、6つの歯を含み、6つの歯は、7つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7によって少なくとも部分的に画定されている。一番端の物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6は、3つの連続的な支持縁部および2つのリリーフエレメントC8、C9を提供する歯無しの領域をそれぞれ含む。それぞれの一番端の保持構造体の歯付きのセグメントは、それぞれのアパーチャA1、A2、A5、A6の周囲の実質的に180°を占めている。それぞれの一番端の保持構造体の歯無しのセグメントは、それぞれのアパーチャA1、A2、A5、A6の周囲の実質的に180°を占めている。
【0109】
図5の実施形態において、中間の物品保持構造体RT3、RT4のそれぞれは、3つの歯を含み、3つの歯は、4つのリリーフエレメントによって少なくとも部分的に画定されている。中間の物品保持構造体RT3、RT4は、4つの連続的な支持縁部および3つのリリーフエレメントを提供する歯無しの領域をそれぞれ含む。それぞれの中間の保持構造体の歯付きのセグメントは、それぞれのアパーチャA3、A4の周囲の実質的に90°を占めている。それぞれの中間の保持構造体の歯無しのセグメントは、それぞれのアパーチャA3、A4の周囲の実質的に270°を占めている。
【0110】
第2の物品保持構造体RT2の拡大図が、
図5Bに示されている。
【0111】
第2の物品保持構造体RT2は、アパーチャA2によって部分的に画定されている物品受け入れ開口部を含む。
【0112】
第2の物品保持構造体RT2は、
図5Bに示されているように、第1のセグメントS1および第2のセグメントS2を含む。第1のセグメントS1は、第1の円弧を画定しており、第2のセグメントS2は、第2の円弧を画定している。
【0113】
第1のセグメントS1は、「歯付き」になっており、第2のセグメントS2は、「歯無し」になっている。すなわち、アパーチャA2は、第1のセグメントS1によって画定されているアパーチャA2の周囲領域において、第1の円弧の周りに配設されている複数の歯を含む(メインパネル212は、アパーチャA2の歯付きのセグメントまたは円弧を画定する複数の歯を含む)。第2のセグメントS2によって画定されているアパーチャA2の周囲領域(第2の円弧)は、歯が無い。
図2Bに図示されている実施形態において、第2のセグメントS2は、連続的な円弧状の縁部を画定している。
【0114】
「歯付きの」領域は、アパーチャA2の周りにメインパネル12の中に形成された複数の歯を含む。図示されている実施形態は、6つの歯を含む。
【0115】
アパーチャA2は、中心Cを有する概念上の円形NCを近似する、または、画定することができる周囲を含む。
【0116】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル212の「歯付きの」領域は、凹部または切欠きの形態の切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7を含む。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、実質的に「U」字形状になっており、他の実施形態では、切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、たとえば、それに限定されない「V」字形状になるなど、代替的に形状決めされ得る。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、概念上の円形NCから半径方向外向きに延在している。
【0117】
切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、第1のセグメントS1の歯を、少なくとも部分的に画定している。歯は、切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7の隣接するペアC1/C2、C2/C3、C3/C4、C4/C5、C5/C6、C6/C7の間に画定されている。
【0118】
切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、第1の角度θ1を画定するかまたは成している。切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、第1の円弧長さ(リリーフエレメント長さとも称される)を有する概念上の円形NCの円弧を占めている。リリーフエレメント長さは、第1の角度θ1を360°で割ったものに直径およびπを掛けたものに等しい。
【0119】
【0120】
それぞれの歯は、歯縁部231、232、233、234、235、236を含む。
【0121】
それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236は、形状が線形になっていてもよく、または、円弧状になっていてもよい。歯縁部231、232、233、234、235、236は、円弧または円形の一部分によって画定され得る。
【0122】
それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236は、第2の角度θ2(歯角度とも称される)を成す概念上の円形NCの円弧によって画定され得る。歯角度θ2および半径rまたは直径(d=2r)は、歯縁部231、232、233、234、235、236の長さを画定する。円弧長さ(本明細書で歯縁部長さとも称される)は、歯角度θ2を360°で割ったものに直径およびπを掛けたものに等しい。
【0123】
【0124】
歯縁部231、232、233、234、235、236が線形であるときには、歯縁部231、232、233、234、235、236の長さは、1対のリリーフエレメントの隣接する縁部の間に延在する概念上の円形NCの弦の長さによって画定され得、歯縁部231、232、233、234、235、236の長さは、概念上の円形NCの半径の2倍に歯角度θ2の半分の正弦を掛けたものによって与えられ得る。
【0125】
【0126】
それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236は、概念上の円形NCの円弧によって画定され得、概念上の円形NCにおいて、成される角度θ2は、十分に小さくなっており、歯縁部231、232、233、234、235、236がおおよそ線形になるようになっている。
【0127】
それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236は、その隣接するまたは近隣の歯縁部231、232、233、234、235、236に対して、発散的に配置されている。
【0128】
切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、概念上の円形NCの中心から離れるように半径方向に延在するリリーフエレメントを形成している。
【0129】
歯付きのセグメントS1は、実質的に垂直方向の荷重を支えるために少なくとも2つの歯縁部231、232、233、234、235、236を含む。少なくとも2つの歯縁部231、232、233、234、235、236のそれぞれは、2つの隣接するリリーフエレメントの間に画定されている。それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236の2つの隣接するリリーフエレメントは、第1の概念上の接線x-xによって接線方向に接触されている。第1の概念上の接線x-xは、2つの隣接するリリーフエレメントのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している(
図5Bに最良に示されている)。第1の概念上の接線x-xは、概念上の円形NCから間隔を離して配置されており、概念上の円形NCの外側に横たわっていることが可能である。
【0130】
図1および
図2Bに示されている第1の実施形態の変形線18および折り曲げ線20A、20B、20C、20D、20E、20F、20Gは、物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6のそれぞれから省略されている。
【0131】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル212の歯無しのまたは歯の無い領域/セグメントS2は、少なくとも1つの支持縁部237A、237B、237Cを含む。少なくとも1つの支持縁部237A、237B、237Bは、形状が曲線または円弧状になっていることが可能である。第2の物品保持構造体RT2は、2つのリリーフエレメントC1、C7を含み、そのそれぞれは、歯の端部を画定しており、歯無しの領域/セグメントS2、S2が、それらの間に画定されている。
【0132】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル212の歯無しのまたは歯の無い領域/セグメントは、角度θ4に対する円弧の中に画定され得、または、それを占めることが可能であり、角度θ4は、概念上の円形NCの中心Cにおいて、その頂点を有している。いくつかの実施形態において、角度θ4は、実質的に180°であることが可能である。他の実施形態において、角度θ4は、180°未満であることが可能であり、たとえばそれに限定されないが、170°であることが可能である。他の実施形態において、角度θ4は、180°よりも大きいことが可能であり、たとえばそれに限定されないが、270°であることが可能である。
【0133】
このように、アパーチャA2の周囲の実質的に半分は、歯を含む。
【0134】
アパーチャA2を取り囲むメインパネル212の歯無しのまたは歯の無い領域/セグメントは、アパーチャA2の周囲から切り欠かれた凹部の形態の少なくとも1つのリリーフエレメントC8、C9を含むことが可能である。アパーチャA2の周囲のセグメントは、少なくとも2つの連続的な支持縁部237A、237B、237Cを提供しており、そのそれぞれは、形状が曲線または円弧状になっている。支持縁部237A、237B、237Cは、1対のリリーフエレメントC1/C9、C8/C9、C7/C8の間に画定される円弧長さをそれぞれ含む。それぞれの支持縁部237A、237B、237Cの円弧長さは、それらの間の角度、および、概念上の円形NCの半径rによって与えられ、たとえば、支持縁部237Cは、以下によって与えられる円弧長さを有している。
【0135】
【0136】
支持縁部237A、237B、237Cのそれぞれは、リリーフエレメントC8、C9または切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7の長さよりも実質的に大きい長さを含む。換言すれば、リリーフエレメントC8、C9または切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、角度θ1をそれぞれ占めており、角度θ1は、それぞれの支持縁部237A、237B、237Cによって占められている角度θ3よりも実質的に小さいかまたは少ない。それぞれの支持縁部237A、237B、237Cによって占められている角度θ3は、歯縁部231、232、233、234、235、236のそれぞれによって占められている角度θ2よりも実質的に大きい。いくつかの実施形態において、角度θ3は、角度θ2の少なくとも2倍の大きさであることが可能である。
【0137】
それぞれの歯縁部231、232、233、234、235、236は、リリーフエレメントC8、C9または切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7のそれぞれの長さよりも大きい長さを含むことが可能である。換言すれば、リリーフエレメントC8、C9または切り取り部C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7は、角度θ1をそれぞれ占めており、角度θ1は、歯縁部231、232、233、234、235、236のそれぞれによって占められている角度θ2よりも実質的に小さいかまたは少ない。
【0138】
図5を参照すると、第1のリリーフエレメントC8は、第2のリリーフエレメントC9に隣接して配設されている。それぞれの連続的な支持縁部237A、237B、237Cの2つの隣接するリリーフエレメントC8、C9は、第2の概念上の接線y-yによって接線方向に接触されている。第2の概念上の接線y-yは、連続的な支持縁部237Bの2つの隣接するリリーフエレメントC8、C9の上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している。概念上の接線y-yは、概念上の円形NCと接触しているかまたは交差している。
【0139】
図6は、第4の実施形態を図示しており、全体的に参照記号301によって表される複数の接続されたブランクを示しており、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つのブランク310A、310B、310C、310Dが存在している。それぞれのブランク310A、310B、310C、310Dは、キャリアの上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル312を含む(図示せず)。それぞれのブランク310A、310B、310C、310Dは、フランジブル接続部314によって、2つの隣接するブランク310A、310B、310C、310Dに接続されている。
【0140】
ブランク310A、310B、310C、310Dのそれぞれは、構造に関して
図2のブランク10と実質的に同様であるが、変形線18は、物品保持構造体RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6のそれぞれから省略されている。
【0141】
図7は、第4の実施形態を図示しており、
図8に示されているキャリア490を形成するためのブランク410を示している。キャリアは、上部把持クリップまたはキャリアの形態をとっている。ブランク410は、キャリアの上部パネルを形成するメインパネル412を含む。
【0142】
第1の側部パネル444は、折り曲げ線443の形態のヒンジ式接続によって、メインパネル412の第1の側部にヒンジ式に接続されている。第2の側部パネル446は、折り曲げ線445の形態のヒンジ式接続によって、メインパネル412の第2の側部にヒンジ式に接続されている。
【0143】
ブランクは、第1の端部ストラップ450A/448a/440/448B/450Bを含む。第1の端部ストラップ450A/448a/440/448B/450Bは、第1の端部パネル440を含む。第1の角部パネル448Aは、折り曲げ線441Aの形態のヒンジ式接続によって、第1の端部パネル440の第1の端部にヒンジ式に接続されている。第1の固定パネル450Aは、折り曲げ線447Aの形態のヒンジ式接続によって、第1の角部パネル448Aの端部にヒンジ式に接続されている。第1のガセットパネル452Aは、折り曲げ線453A、459Aによって、第1の固定パネル450Aと第1の側部パネル444の第1の端部との間にヒンジ式に相互接続されている。
【0144】
第2の角部パネル448Bは、折り曲げ線441Bの形態のヒンジ式接続によって、第1の端部パネル440の第2の端部にヒンジ式に接続されている。第2の固定パネル450Bは、折り曲げ線447Bの形態のヒンジ式接続によって、第2の角部パネル448Bの端部にヒンジ式に接続されている。第2のガセットパネル452Bは、折り曲げ線453B、459Bによって、第2の固定パネル450Bと第2の側部パネル446の第1の端部との間にヒンジ式に相互接続されている。
【0145】
第1の端部パネル440は、メインパネル412から分離されているか、または、メインパネル412から切断可能である。ブランク410は、第1の端部パネル440の少なくとも一部分をメインパネル412から分離するアパーチャA10を含むことが可能である。ブランク410は、第1の端部パネル440をメインパネル412から切断する少なくとも1つのカット線またはフランジブル線461A、461Bを含むことが可能である。
【0146】
第1の角部パネル448Aは、メインパネル412から分離されている。ブランク410は、第1の角部パネル448Aをメインパネル412から分離するアパーチャA9を含む。
【0147】
第2の角部パネル448Bは、メインパネル412から分離されている。ブランク410は、第2の角部パネル448Bをメインパネル412から分離するアパーチャA11を含む。
【0148】
第1の端部ストラップ450A/448a/440/448B/450Bは、キャリア490の第1の端壁を形成している。第1の端壁は、3つのアパーチャA9、A10、A11および1対のカット線またはフランジブル線461A、461Bによって、メインパネルまたは上部パネル412から分離されており、隣接するペアのアパーチャは、カット線またはフランジブル線461A、461Bのうちの1つによって連結されている。
【0149】
ブランクは、第2の端部ストラップ456A/454A/442/454B/456Bを含む。第2の端部ストラップ456A/454A/442/454B/456Bは、第2の端部パネル442を含む。第3の角部パネル454Aは、折り曲げ線449Aの形態のヒンジ式接続によって、第2の端部パネル442の第1の端部にヒンジ式に接続されている。第3の固定パネル456Aは、折り曲げ線451Aの形態のヒンジ式接続によって、第3の角部パネル456Aの端部にヒンジ式に接続されている。第3のガセットパネル458Aは、折り曲げ線455A、457Aによって、第3の固定パネル456Aと第1の側部パネル444の第2の端部との間にヒンジ式に相互接続されている。
【0150】
第4の角部パネル454Bは、折り曲げ線449Bの形態のヒンジ式接続によって、第2の端部パネル442の第2の端部にヒンジ式に接続されている。第4の固定パネル456Bは、折り曲げ線451Bの形態のヒンジ式接続によって、第4の角部パネル454Bの端部にヒンジ式に接続されている。第4のガセットパネル458Bは、折り曲げ線455B、457Bによって、第4の固定パネル456Bと第2の側部パネル446の第2の端部との間にヒンジ式に相互接続されている。
【0151】
第2の端部パネル442は、メインパネル412から分離されているか、または、メインパネル412から切断可能である。ブランク410は、第2の端部パネル442の少なくとも一部分をメインパネル412から分離するアパーチャA13を含むことが可能である。ブランク410は、第2の端部パネル442をメインパネル412から切断する少なくとも1つのカット線またはフランジブル線463A、463Bを含むことが可能である。
【0152】
第3の角部パネル454Aは、メインパネル412から分離されている。ブランク410は、第3の角部パネル454Aをメインパネル412から分離するアパーチャA12を含む。
【0153】
第4の角部パネル454Bは、メインパネル412から分離されている。ブランク410は、第4の角部パネル454Bをメインパネル412から分離するアパーチャA14を含む。
【0154】
第2の端部ストラップ456A/454A/442/454B/456Bは、キャリア490の第2の端壁を形成している。第1の端壁は、3つのアパーチャA12、A13、A14および1対のカット線またはフランジブル線463A、463Bによって、メインパネルまたは上部パネル412から分離されており、隣接するペアのアパーチャは、カット線またはフランジブル線463A、463Bのうちの1つによって連結されている。
【0155】
メインパネル412は、複数のアパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を含む。アパーチャは、アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のそれぞれを取り囲むメインパネル412の領域を含む物品保持構造体の一部を形成している。物品保持構造体は、第1の対の端部物品保持構造体および第2の対の端部物品保持構造体を含む。第1の対の端部物品保持構造体は、第1の端部ストラップ450A/448a/440/448B/450Bに近接したメインパネル412から打ち抜かれている。第2の対の端部物品保持構造体は、第2の端部ストラップ456A/454A/442/454B/456Bに近接したメインパネル412から打ち抜かれている。4つの中間物品保持構造体は、メインパネル412から打ち抜かれ、第1の対の端部物品保持構造体と第2の対の端部物品保持構造体との間に配設されている。
【0156】
端部物品保持構造体は、歯付きの部分および歯無しのまたは歯の無い部分をそれぞれ含む。
【0157】
歯付きの部分は、3つの切り取り部C1、C2、C3によって部分的に画定されている1対の歯を含む。歯縁部または係合縁部は、切り取り部C1、C2、C3の隣接するペアC1/C2、C2/C3の間に画定されている。
【0158】
歯の無い領域は、3つの連続的な支持縁部を含み、3つの連続的な支持縁部は、形状がそれぞれ円弧状になっている。また、歯の無い領域は、歯の無い領域/セグメントの中の凹部または切欠きの形態の1対のリリーフエレメントC4、C5を含む。リリーフエレメントC4、C5を形成する切り取り部は、歯を画定する切り取り部C1、C2、C3よりも寸法が小さくなっていることが可能である。リリーフエレメントC4、C5は、切り取り部C1、C2、C3よりも半径方向に小さくなっていることが可能である。リリーフエレメントC4、C5は、切り取り部C1、C2、C3によって画定されるかまたは成される角度(アパーチャA1、A2、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)よりも小さい角度(また、アパーチャA1、A2、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)を画定するかまたは成すことが可能である。角度(アパーチャA1、A2、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)は、リリーフエレメントC4、C5の間に画定され、その角度は、実質的に90°であることが可能である。
【0159】
それぞれの歯の2つの隣接する切り取り部C1、C2、C3は、第1の概念上の接線によって接線方向に接触されている。第1の概念上の接線は、2つの隣接する切り取り部C1、C2、C3のそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。第1の概念上の接線は、概念上の円形から間隔を離して配置されており、概念上の円形の外側に横たわっていることが可能である。
【0160】
リリーフエレメントC4、C5は、第2の概念上の接線によって接線方向に接触されている。概念上の接線は、2つのリリーフエレメントC4、C5の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0161】
中間物品保持構造体は、歯無しの領域からなる周囲をそれぞれ含む。それぞれの中間保持構造体の歯無しの領域は、4つの連続的な支持縁部を含み、4つの連続的な支持縁部は、それぞれのアパーチャA3、A4、A5、A6の周囲を画定している。歯無しの領域は、リリーフエレメントC7、C8、C9、C10によって中断され得る。リリーフエレメントC7、C8、C9、C10は、アパーチャA3、A4、A5、A6の中心の周りに角度的に等しく間隔を置いて配置され得る。角度(アパーチャA3、A4、A5、A6の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)は、隣接するペアのリリーフエレメントC7、C8、C9、C10の間に画定され、その角度は、実質的に90°であることが可能である。アパーチャA3、A4、A5、A6の周囲によって画定される概念上の円形の中心、および、リリーフエレメントC7、C8、C9、C10の中心を通過する概念上の半径方向の線は、折り曲げ線443、445(折り曲げ線443、445は、メインパネル412の側縁部を画定している)に対して約45°に配向され得る。
【0162】
隣接するリリーフエレメントC7、C8、C9、C10のペアは、第3の概念上の接線によって接線方向に接触されている。第3の概念上の接線は、隣接するリリーフエレメントC7、C8、C9、C10の前記ペアの上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。第3の概念上の接線は、概念上の円形と接触しているかまたは交差している。
【0163】
図9は、第5の実施形態を図示しており、キャリア(図示せず)を形成するためのブランク510を示している。キャリアは、上部把持クリップまたはキャリアの形態をとっている。ブランク510は、構築に関して
図7のブランク410と実質的に同様であり、キャリアの上部パネルを形成するメインパネル512を含む。メインパネル512は、
図7に示されているブランク410のものと実質的に同様の物品保持構造体を含むが、リリーフエレメントC4、C5、C7、C8、C9、C10は、物品保持構造体の歯付きの領域を画定する切り取り部C1、C2、C3よりも大きくなるように配置されている。リリーフエレメントC4、C5、C7、C8、C9、C10は、実質的に「V」字形状になっている。
【0164】
切り取り部C1、C2、C3は、リリーフエレメントC4、C5、C7、C8、C9、C10よりも寸法が小さくなっていることが可能である。切り取り部C1、C2、C3は、リリーフエレメントC4、C5、C7、C8、C9、C10よりも半径方向に小さくなっていることが可能である。切り取り部C1、C2、C3は、リリーフエレメントC4、C5、C7、C8、C9、C10によって画定されるかまたは成される角度(アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)よりも小さい角度(また、アパーチャA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心にその頂点を有している)を画定するかまたは成すことが可能である。
【0165】
図10は、第6の実施形態を図示しており、キャリア(図示せず)を形成するためのブランク610を示している。キャリアは、上部把持クリップまたはキャリアの形態をとっている。ブランク610は、構築に関して
図7のブランク410と実質的に同様であり、キャリアの上部パネルを形成するメインパネル612を含む。メインパネル612は、
図7に示されているブランク410のものと実質的に同様の物品保持構造体を含む。リリーフエレメントC5、C7、C10は省略されている。リリーフエレメントC4、C7、C9は、一番端の物品保持構造体の歯付きの領域を画定する切り取り部C1、C2、C3よりも大きくなるように配置されている。リリーフエレメントC4、C7、C9は、実質的に「V」字形状になっている。
【0166】
一番端の物品保持構造体のリリーフエレメントC4の場所が変更されている。アパーチャA1、A2、A7、A8の周囲によって画定される概念上の円形の中心、および、リリーフエレメントC4の中心を通過する概念上の半径方向の線は、メインパネル612の側縁部に対して実質的に平行に(折り曲げ線643、645に対して平行に)配向されている。
【0167】
リリーフエレメントC7、C9は、中間物品保持構造体の1対の支持縁部631、632を部分的に画定しており、リリーフエレメントC7、C9は、概念上の接線y-yによって接線方向に接触されている。概念上の接線y-yは、支持縁部631、632の2つのリリーフエレメントC7、C9の上のそれぞれの接線接触ポイントを通過している。概念上の接線y-yは、概念上の円形NCと接触しているかまたは交差している。一番端の物品保持構造体のリリーフエレメントC4および切り取り部C1、C3のそれぞれは、同様に配置されている。
【0168】
図11は、第7の実施形態を図示しており、キャリア(図示せず)を形成するためのブランク710を示している。キャリアは、上部把持クリップまたはキャリアの形態をとっている。ブランク710は、構築に関して
図7のブランク410と実質的に同様であり、キャリアの上部パネルを形成するメインパネル712を含む。メインパネル712は、
図7に示されているブランク410のものと実質的に同様の物品保持構造体を含む。
【0169】
ブランク710は、少なくとも1つの分離特徴部EA1、EA2を含む。ブランク710は、2つの分離特徴部EA1、EA2を含む。分離特徴部EA1、EA2は、メインパネル712の一部分を第1または第2の側部パネル(本明細書でフェイシングパネルとも称される)から分離する細長いアパーチャの形態をとっている。アパーチャは、フェイシングパネル744、746の中に画定されている第1の側縁部を含み、それは、形状が実質的に線形になっている。アパーチャは、メインパネル712の中に、少なくとも部分的に画定されている第2の側縁部を含み、それは、形状が曲線になっており、および、形状が起伏のあるものであることが可能である。アパーチャの湾曲した縁部の少なくとも一部分は、中間物品保持構造体のアパーチャA3、A4、A5、A6の周囲によって画定された概念上の円形の一部分を辿ることが可能であり、それらの間に歯付きの領域を画定するようになっている。
【0170】
分離特徴部EA1、EA2は、メインパネル712と第1または第2の側部パネル744、746のそれぞれ1つとの間のヒンジ式接続743、745を中断している。
【0171】
いくつかの実施形態において、中間物品保持構造体を取り囲む歯付きの領域は、そうでなければ分離特徴部EA1、EA2が存在しないときにフェイシングパネル744、746を形成することとなる領域によって、部分的に提供され得る。このように、切り取り部C7、C10、C11(それは、中間物品保持構造体の歯を部分的に画定している)に近接した上部パネル712の縁部は、切り取り部C7、C10、C11からさらに間隔を離して配置され得、それらの間に伝播する引き裂きの可能性を低減させるようになっている。
【0172】
中間物品保持構造体は、一番端の物品保持構造体と実質的に同じに構造化されているが、中間物品保持構造体は、一番端の物品保持構造体の配向に対して実質的に垂直に配向されていることが認識されよう。
【0173】
一番端の物品保持構造体の歯付きの領域は、メインパネル712のそれぞれの端部縁部に実質的に面している。
【0174】
中間物品保持構造体の歯付きの領域は、メインパネル712のそれぞれの側縁部に実質的に面している。
【0175】
代替的な実施形態において、分離特徴部EA1、EA2は、カット線または切断可能な線から形成され得、カット線は、メインパネル712の中に、フェイシングパネル744、746の中に、または、メインパネル712およびフェイシングパネル744、746の両方の中に形成され得る。他の実施形態において、分離特徴部EA1、EA2は、メインパネル712とフェイシングパネル744、746との間のヒンジ式接続を中断するアパーチャおよびカット線または切断可能な線の組み合わせから形成され得る。
【0176】
図12は、第9の実施形態を図示しており、全体的に参照記号801によって表される複数の接続されたブランクを示しており、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つのブランク810が存在している。それぞれのブランク810は、キャリア(図示せず)の上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル812を含む。それぞれのブランク810は、フランジブル接続部814によって、2つの隣接するブランク810に接続されている。
【0177】
ブランク810のそれぞれは、構造に関して
図5のブランク210A、210B、210C、210Dと実質的に同様であるが、リリーフエレメントC
t、C
sは、スリットおよび/またはカットから構築されている。リリーフエレメントC
t、C
sは、上部受け入れ開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6の周囲から延在する半径方向のカット線またはスリットを含む。半径方向のカット線のそれぞれは、非線形のまたは曲線のカット線または引き裂きストッパーカットによって終端するかまたはそれと交差する。非線形のカット線または引き裂きストッパーカットは、実質的に円弧状になっていることが可能である。
【0178】
図12の実施形態において、一番端の物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6は、7つのリリーフエレメントC
tによって、少なくとも部分的に画定されている6つの歯をそれぞれ含む。一番端の物品保持構造体RT1、RT2、RT5、RT6は、2つの連続的な支持縁部および1つのリリーフエレメントC
sを含む歯無しの領域/セグメントをそれぞれ含む。それぞれの一番端の保持構造体の歯付きのセグメントは、それぞれの一番端のアパーチャA1、A2、A5、A6の周囲の実質的に180°を占めている。それぞれの一番端の保持構造体の歯無しのセグメントは、それぞれのアパーチャA1、A2、A5、A6の周囲の実質的に180°を占めている。
【0179】
図12の実施形態において、中間の物品保持構造体RT3、RT4は、4つのリリーフエレメントC
tによって、少なくとも部分的に画定される3つの歯をそれぞれ含む。中間の物品保持構造体RT3、RT4は、歯無しの領域をそれぞれ含み、歯無しの領域は、4つの連続的な支持縁部および3つのリリーフエレメントC
sを含む。それぞれの中間の保持構造体の歯付きのセグメントは、それぞれのアパーチャA3、A4の周囲の実質的に90°を占めている。それぞれの中間の保持構造体の歯無しのセグメントは、それぞれのアパーチャA3、A4の周囲の実質的に270°を占めている。
【0180】
ここで
図13Aから
図13Dおよび
図14を参照すると、本開示のさらなる実施形態が示されている。第10の図示されている実施形態において、同様な数字が、可能な場合に、同様のパーツを示すために使用されているが、これらの特徴が第10の実施形態に属していることを示すために、接頭語「900」の追加を伴っている。追加的な実施形態は、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1から
図3に図示されている実施形態からの違いのみが、詳細に説明される。
【0181】
図13Aは、全体的に参照記号901によって表される複数の接続されたブランクを図示しており、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つのブランク910A、910B、910C、910Dが存在している。それぞれのブランク910A、910B、910C、910Dは、キャリア990の上部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル912を含む(
図14を参照)。それぞれのブランク910A、910B、910C、910Dは、フランジブル接続部14によって、少なくとも2つの隣接するブランク910A、910B、910C、910Dに接続されている。
【0182】
メインパネル912は、少なくとも1つの物品保持構造体を含む。メインパネル912は、複数の物品保持構造体を含み、具体的には、2x2の行列またはアレイで配置されている4つの物品保持構造体を含む。物品保持構造体のそれぞれは、アパーチャA1、A2、A3、A4を含む。
【0183】
物品保持構造体のそれぞれは、構築に関して実質的に同様である。
【0184】
それぞれの物品保持構造体は、アパーチャA1、A2、A3、A4のそれぞれ1つによって部分的に画定されている物品受け入れ開口部を含む。
【0185】
アパーチャA1、A2、A3、A4のそれぞれは、概念上の円形NCEを近似する(または、画定する)ことができる周囲を含む。概念上の円形NCEは、半径RCEを含む。
【0186】
それぞれの物品保持構造体は、それらのそれぞれのアパーチャA1、A2、A3、A4の円周または周囲の周りに配設されている複数の歯922(
図13B、
図13C、および
図13Dを参照)を含む。
【0187】
歯922は、アパーチャA1、A2、A3、A4の周りのメインパネル912の中に形成されている。
【0188】
それぞれの歯922は、係合縁部または歯縁部931を含む。それぞれの歯縁部931は、円弧状になっている。歯縁部931は、円形NCTの円弧または一部分によって画定されている。いくつかの実施形態において、歯縁部931は、円形NCTMINの円弧または一部分によって画定され得、円形NCTMINの半径RCTMINは、円形NCTの半径RCTよりも小さくなっている。他の実施形態において、歯縁部931は、円形NCTMAXの円弧または一部分によって画定され得、円形NCTMAXの半径RCTMAXは、円形NCTの半径よりも大きくなっている。1つの例において、円形NCTは、50mm(63/32")の半径を有することが可能である。円形の半径は、30mm(1.181")から75mm(189/64")の範囲にあることが可能である。
【0189】
図示されている実施形態において、歯縁部931は、円形NCTの一部分によって画定されており、円形NCTは、半径RCTを含み、半径RCTは、アパーチャA1、A2、A3、A4の概念上の円形NCEの半径RCEのよりも大きくなっている。
【0190】
メインパネル12は、凹部または切欠きの形態の切り取り部Cを含む。切り取り部Cは、実質的に「U」字形状になっており、切り取り部Cは、概念上の円形Nの一部分をそれぞれ画定している(
図13Cを参照)。概念上の円形Nは、半径R
Cを含む。
【0191】
切り取り部Cは、歯922によって画定される概念上の円形NCEから半径方向外向きに延在している。
【0192】
歯922は、1対の切り取り部Cによって、少なくとも部分的にそれぞれ画定されている。切り取り部Cは、概念上の円形NCEの中心から離れるように半径方向に延在するリリーフエレメントを形成している。
【0193】
いくつかの実施形態において、メインパネル912は、概念上の円形N
MAXの一部分をそれぞれ画定する切り取り部C
MAXを含む(
図13Bを参照)。概念上の円形N
MAXは、半径R
CMAXを含む。半径R
CMAXは、半径R
Cよりも大きい。
【0194】
いくつかの実施形態において、メインパネル912は、概念上の円形N
MINの一部分をそれぞれ画定する切り取り部C
MINを含む(
図13Bを参照)。概念上の円形N
MINは、半径R
CMINを含む。半径R
CMINは、半径R
Cよりも小さい。
図13Cは、概念上の円形N
MIN、N、N
MAXの比較を示している。
【0195】
1つの実施形態では、切り取り部Cは、半径RC=2.38mm(3/32")によって画定されており、半径RCは、1.59mm(1/16")から4.76mm(3/16")の範囲にあることが可能であり、すなわち、RCMIN=1.59mm(1/16")およびRCMAX=4.76mm(3/16")である。
【0196】
歯922の係合縁部の曲率半径RCTは、切り取り部Cの曲率半径RCよりも実質的に大きいことが認識されよう。歯922の係合縁部の曲率半径RCTに対する切り取り部Cの曲率半径RCの比率(RC/RCT)は、0.02から0.16の範囲にあることが可能である(0.02<RC/RCT<0.16)。
【0197】
切り取り部Cの最も外側の部分は、概念上の円形NCRを画定しており、概念上の円形NCRは、アパーチャA1、A2、A3、A4によって画定される概念上の円形NCEと同心円状になっている。概念上の円形NCRは、半径RCRを含み、半径RCRは、アパーチャA1、A2、A3、A4によって画定されている概念上の円形NCEの半径RCEよりも大きい。ギャップ、スペース、または距離F1は、それらの間に半径方向に画定されている。
【0198】
任意選択で、切り取り部Cによって画定される概念上の円形NCRは、その中に受け入れられることとなる物品Bのリム部、チャイム、または最上部端部によって画定される円形に実質的に等しいかまたはわずかに大きくなるように配置されている。
【0199】
図13Dは、概念上の円形N
AC(本明細書で適用円形とも称される)を示しており、物品Bがメインパネル912によって係合されているときに、メインパネル912が適用円形N
ACに近接して変形することが見出され、折り目線Hが、切り取り部Cの最も外側の(最下部の)縁部の外側または下方において、メインパネル912の中に形成され得る。
【0200】
本開示は、改善された物品保持構造体または物品上部係合デバイスを有する上部係合タイプのキャリアを提供する。
【0201】
キャリアは、少なくとも1つの係合縁部を有する係合アパーチャを含むブランクによって提供され得る。係合縁部は、歯の係合エレメントによって、または、非歯の係合エレメントによって画定され得る。係合縁部は、歯縁部または歯無しの係合縁部であることが可能である。係合縁部は、1対の隣接するリリーフエレメントまたは切欠き間に画定されている。係合縁部は、湾曲している。それぞれのリリーフエレメント、凹部、または切欠きの底部または外側縁部は、湾曲している。それぞれのリリーフエレメントまたは切欠きの曲率半径RCは、係合縁部の曲率半径RCTよりもかなり小さい。
【0202】
キャリアは、少なくとも2つの係合エレメントを有する係合アパーチャを含むブランクによって提供され得る。係合エレメントは、歯のもしくは非歯の係合エレメント、または、それらの組み合わせを含む。少なくとも2つの係合エレメントは、リリーフエレメント、凹部、または切欠きによって、互いに間隔を離して配置されている。それぞれの係合エレメントの係合縁部は、湾曲している。それぞれのリリーフエレメント、凹部、または切欠きの底部または外側縁部は、湾曲している。それぞれのリリーフエレメント、凹部、または切欠きの曲率半径RCは、係合縁部の曲率半径RCTよりもかなり小さい。
【0203】
係合縁部の曲率半径RCTは、上側缶チャイム直径の半分よりも大きくなっていることが可能である。
【0204】
それぞれのリリーフエレメントの曲率半径RCは、約54mm(34/16")の端部または蓋部直径を有する米国標準缶に関して、約2.38mm(3/32")であることが可能である。
【0205】
係合縁部の曲率半径RCTは、約54mm(34/16")の端部または蓋部直径を有する米国標準缶に関して、約50mm(63/32")であることが可能である。
【0206】
いくつかの実施形態において、それぞれの歯のまたは非歯のエレメントの角部は、丸みを帯びていることが可能である。丸みを帯びた角部の曲率半径RTCは、リリーフエレメントの曲率半径RCに概して等しくなっていることが可能である。
【0207】
キャリアは、係合アパーチャを含むブランクによって提供され得、係合アパーチャは、その周囲に沿って少なくとも1つの切欠きを有している。係合アパーチャは、概念上の円形を含み、概念上の円形は、係合アパーチャと同心円状になっており、少なくとも1つの切欠きと接線方向に接触している。概念上の円形は、直径(2xRCR)を有しており、その直径は、上側缶チャイムの直径以上であり、缶本体部の直径よりも小さい。係合アパーチャの直径は、上側缶チャイムよりも小さくなっており、上側缶チャイムが係合アパーチャの中に受け入れられるときに、係合アパーチャの周辺のブランクの領域が、ブランクの残りの部分に対して上向きに変位されるようになっており、係合アパーチャの周囲を上側缶チャイムの下側と係合させる。
【0208】
概念上の円形の直径(2xRCR)は、上側缶チャイムの直径に概して等しくなっていることが可能である。
【0209】
物品上部係合デバイスは、概念上の円形NCを画定する周囲によって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を有する係合パネル12;112;212;312;412;512;612;712;812を含む。周囲は、概念上の円形NCの中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも3つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csによって中断されている。周囲は、歯付きのセグメントS1および歯無しのセグメントS2を含む。歯付きのセグメントS1は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの歯縁部31、32、33、34、35、36;231、232、233、234、235、236を含む。少なくとも2つの歯縁部のそれぞれは、少なくとも3つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。それぞれの歯縁部の2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csは、第1の概念上の接線x-xによって接線方向に接触されており、第1の概念上の接線x-xは、2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csのそれぞれの外側端部の上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している。第1の概念上の接線x-xは、概念上の円形NCから間隔を離して配置されている。歯無しのセグメントS2は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも1つの連続的な支持縁部37;237A、237B、237Cを含む。少なくとも1つの連続的な支持縁部37;237A、237B、237Cは、少なくとも3つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csのうちの2つの隣接するものの間に画定されている。少なくとも1つの連続的な支持縁部37;237A、237B、237Cの2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csは、第2の概念上の接線y-yによって接線方向に接触されており、第2の概念上の接線y-yは、少なくとも1つの連続的な支持縁部37;237A、237B、237Cの2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csの上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している。第2の概念上の接線y-yは、概念上の円形NCと接触しているかまたは交差している。
【0210】
本開示は、物品係合バイスを有するキャリアをさらに提供し、物品係合バイスは、概念上の円形NCを画定する周囲よって画定される少なくとも1つの上部受け入れ開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を有する係合パネル212;412;512;612;712;812を含む。周囲は、概念上の円形NCの中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在する少なくとも2つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csによって中断されている。周囲は、実質的に垂直方向の荷重を支えるための少なくとも2つの連続的な支持縁部237A、237B、237C;631、632を含む。少なくとも2つの連続的な支持縁部のそれぞれは、少なくとも2つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csの2つの隣接するものの間に画定されている。連続的な支持縁部237A、237B、237C;631、632の2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csは、概念上の接線y-yによって接線方向に接触されており、概念上の接線y-yは、それぞれの連続的な支持縁部237A、237B、237C;631、632の2つの隣接するリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11、Ct、Csの上のそれぞれの接線接触ポイントTP、TPを通過している。概念上の接線y-yは、概念上の円形NCと接触しているかまたは交差している。
【0211】
物品上部係合デバイスが開示されており、物品上部係合デバイスは、係合パネル712およびフェイシングパネル744、746を含み、フェイシングパネル744、746は、折り曲げ線743、745に沿って係合パネル712に直接的にヒンジ式に接続されている。係合パネル712は、フェイシングパネル744、746に隣接して少なくとも1つの上部受け入れ開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8を有している。開口部は、概念上の円形NCを画定する周囲によって画定されている。周囲は、少なくとも3つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11によって中断されており、少なくとも3つのリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C7、C8、C9、C10、C11は、概してフェイシングパネル744、746に向けて概念上の円形NCの中心から離れるように半径方向にそれぞれ延在しており、周囲が、物品の上部に係合するための少なくとも2つの係合歯を含むようになっている。デバイスは、フェイシングパネル744、746と少なくとも1つの開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の歯との間に配設されている分離特徴部EA1、EA2をさらに含む。
【0212】
リリーフエレメントは、切欠き、凹部、スリット、カット、または、カットとカットの外側端部における引き裂きストッパーとの組み合わせのうちのいずれか1つを含むことが可能である。連続的な支持縁部を画定するかまたは部分的に画定するためのリリーフ切欠きまたは切欠きは、歯縁部を画定するためのものとは異なる幅および/または異なる半径方向の長さのものであることが可能である。
【0213】
開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8のリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11のうちのいずれか1つの角度方向の幅/長さは、同じ開口部A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8の支持縁部37;237A、237B、237C;631、632のいずれか1つの角度方向の幅/長さよりも実質的に小さい。任意選択で、開口部のリリーフエレメントC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11のうちのいずれか1つの角度方向の幅/長さは、同じ開口部の歯縁部のうちのいずれか1つの角度方向の幅/長さよりも小さい。
【0214】
本明細書で使用されるとき、「上部」、「底部」、「ベース」、「フロント」、「バック」、「端部」、「側部」、「内側」、「外側」、「上側」、および「下側」などのような方向的な参照は、必ずしも、それぞれのパネルをそのような配向に限定するわけではなく、単に、これらのパネルを互いに区別する役割を果たすことできるだけであることが認識されよう。
【0215】
本明細書で使用されるとき、「ヒンジ式接続」および「折り曲げ線」という用語は、ブランクの一部分を互いに対して折り曲げることを促進させる、ブランクのヒンジ特徴部を画定するすべての様式の線を指し、または、そうでなければ、ブランクのための最適なパネル折り曲げ場所を示している。「ヒンジ式接続」への言及は、必ずしも、単一の折り曲げ線のみを指すものとして解釈されるべきではない。実際に、ヒンジ式接続は、2つ以上の折り曲げ線から形成され得、そこでは、2つ以上の折り曲げ線のそれぞれは、形状が真っ直ぐになっている/線形になっているかまたは湾曲している/曲線になっているかのいずれかであることが可能である。線形の折り曲げ線がヒンジ式接続を形成しているときには、それらは、互いに平行に配設され得、または、互いに対してわずかに角度を付けられ得る。曲線の折り曲げ線がヒンジ式接続を形成しているときには、それらは、互いに交差し、曲線の折り曲げ線によって取り囲まれているエリアの中の成形されたパネルを画定することが可能である。そのようなヒンジ式接続の典型的な例は、1対のアーチ形のまたは円弧状の折り曲げ線を含むことが可能であり、それらは、2つのポイントにおいて交差しており、それらがそれらの間に楕円形のパネルを画定するようになっている。ヒンジ式接続は、1つまたは複数の線形の折り曲げ線および1つまたは複数の曲線の折り曲げ線から形成され得る。そのようなヒンジ式接続の典型的な例は、線形の折り曲げ線およびアーチ形のまたは円弧状の折り曲げ線の組み合わせを含むことが可能であり、それらは、2つのポイントにおいて交差しており、それらがそれらの間に半月形状のパネルを画定するようになっている。
【0216】
本明細書で使用されるとき、「折り曲げ線」という用語は、以下のうちの1つを指すことが可能である:スコア付きの線、エンボス加工された線、デボス加工された線、ミシン目の線、ショートスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、中断されたアウトライン、整合されたスリットの線、スコアの線、および、上述のオプションの任意の組み合わせ。
【0217】
ヒンジ式接続および折り曲げ線は、ミシン目、ミシン目の線、ショートスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、アウトライン、中断されたアウトライン、スリット、スコア、エンボス加工された線、デボス加工された線、および、それらの任意の組み合わせなどを含むブランクの基材の中に形成されているエレメントをそれぞれ含むことが可能であることを理解されたい。エレメントは、所望の機能性を提供するように寸法決めおよび配置され得る。たとえば、ミシン目の線は、折り曲げ線および/または切断線を画定するために、ある程度の弱さを伴って寸法決めまたは設計され得る。ミシン目の線は、折り曲げを促進させるようにおよび破壊に抵抗するように、折り曲げを促進させるようにおよびより大きい労力を伴って破壊を促進させるように、または、労力をほとんど伴わずに破壊を促進させるように設計され得る。
【0218】
本明細書で使用されているような「と位置合わせされている」という語句は、組み立てられたカートンの中の2つ以上のエレメント(たとえば、2つの重なり合うパネルのうちの第1のものの中に形成されたアパーチャ、および、2つの重なり合うパネルのうちの第2のものの中に形成された第2のアパーチャなど)のアライメントを指す。互いに位置合わせされているそれらのエレメントは、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに整合され得る。たとえば、第1のパネルの中のアパーチャが、第1のパネルと重なり合う配置で設置されている第2のパネルの中の第2のアパーチャ「と位置合わせされている」ときには、アパーチャの縁部は、第2のアパーチャの縁部の少なくとも一部分に沿って延在することが可能であり、第1および第2のパネルの厚さの方向に、第2のアパーチャと整合され得る。
【符号の説明】
【0219】
1 複数の接続されたブランク
10A、10B、10C、10D、10D、10E、10F ブランク
12 メインパネル
14 フランジブル接続部
15 折り曲げ線
18 変形線
20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G 折り曲げ線
22A、22B、22C、22D、22E、22F 歯
31、32、33、34、35、36 係合縁部または歯縁部
37 係合縁部
90 カートン、キャリア
101 複数の接続されたブランク
110A、110B、110C、110D ブランク
112 メインパネル
114 フランジブル接続部
118 変形線
120 折り曲げ線
122G、122H、122I 歯
131、132、133 係合縁部
137 係合縁部
201 複数の接続されたブランク
210A、210B、210C、210D ブランク
212 メインパネル
214 フランジブル接続部
231、232、233、234、235、236 歯縁部
237A、237B、237C 支持縁部
301 複数の接続されたブランク
310、310A、310B、310C、310D ブランク
312 メインパネル
314 フランジブル接続部
410 ブランク
412 メインパネル
440 第1の端部パネル
441A 折り曲げ線
441B 折り曲げ線
442 第2の端部パネル
443 折り曲げ線
444 第1の側部パネル
445 折り曲げ線
446 第2の側部パネル
447A 折り曲げ線
447B 折り曲げ線
448A 第1の角部パネル
448B 第2の角部パネル
449A 折り曲げ線
449B 折り曲げ線
450A 第1の固定パネル
450B 第2の固定パネル
451A 折り曲げ線
451B 折り曲げ線
452A 第1のガセットパネル
452B 第2のガセットパネル
453A 折り曲げ線
453B 折り曲げ線
454A 第3の角部パネル
454B 第4の角部パネル
455A 折り曲げ線
455B 折り曲げ線
456A 第3の固定パネル
456B 第4の固定パネル
457A 折り曲げ線
457B 折り曲げ線
458A 第3のガセットパネル
458B 第4のガセットパネル
459A 折り曲げ線
459B 折り曲げ線
461A カット線、フランジブル線
461B カット線、フランジブル線
463A カット線、フランジブル線
463B カット線、フランジブル線
490 キャリア
510 ブランク
540 第1の端部パネル
542 第2の端部パネル
544 第1の側部パネル
546 第2の側部パネル
548A 第1の角部パネル
548B 第2の角部パネル
550A 第1の固定パネル
550B 第2の固定パネル
552A 第1のガセットパネル
552B 第2のガセットパネル
554A 第3の角部パネル
554B 第4の角部パネル
556A 第3の固定パネル
556B 第4の固定パネル
558A 第3のガセットパネル
558B 第4のガセットパネル
610 ブランク
640 第1の端部パネル
642 第2の端部パネル
643 折り曲げ線
644 第1の側部パネル
645 折り曲げ線
646 第2の側部パネル
648A 第1の角部パネル
648B 第2の角部パネル
650A 第1の固定パネル
650B 第2の固定パネル
652A 第1のガセットパネル
652B 第2のガセットパネル
654A 第3の角部パネル
654B 第4の角部パネル
656A 第3の固定パネル
656B 第4の固定パネル
658A 第3のガセットパネル
658B 第4のガセットパネル
710 ブランク
740 第1の端部パネル
742 第2の端部パネル
743 折り曲げ線
744 第1の側部パネル
745 折り曲げ線
746 第2の側部パネル
748A 第1の角部パネル
748B 第2の角部パネル
750A 第1の固定パネル
750B 第2の固定パネル
754A 第3の角部パネル
754B 第4の角部パネル
756A 第3の固定パネル
756B 第4の固定パネル
758A 第3のガセットパネル
758B 第4のガセットパネル
801 複数の接続されたブランク
810 ブランク
812 メインパネル
814 フランジブル接続部
901 複数の接続されたブランク
910A、910B、910C、910D ブランク
912 メインパネル
922 歯
931 歯縁部
990 キャリア
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8 アパーチャ
A9、A10、A11、A12、A13、A14 アパーチャ
B 物品
C リリーフエレメント、中心
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7 切り取り部
C8、C9 リリーフエレメント
CMAX 切り取り部
CMIN 切り取り部
Ct、Cs リリーフエレメント
EA1、EA2 分離特徴部
F1 距離
F2 距離
H ハンドル構造体
H1、H2 ハンドル構造体
N 概念上の円形
NC 概念上の円形
NAC 概念上の円形、適用円形
NCE 概念上の円形
NCR 概念上の円形
NCT 円形
NCTMAX 円形
NCTMIN 円形
NMAX 概念上の円形
NMIN 概念上の円形
RC 半径
RCE 半径
RCMAX 半径
RCMIN 半径
RCR 半径
RCT 半径
RCTMAX 半径
RCTMIN 半径
RTC 曲率半径
RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6 物品保持構造体
S1 第1のセグメント
S2 第2のセグメント
TP 接線接触ポイント
x-x 第1の概念上の接線
y-y 第2の概念上の接線
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度
θ4 角度
【国際調査報告】