(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-26
(54)【発明の名称】取り付けデバイス、試薬カートリッジおよびその方法
(51)【国際特許分類】
G01N 35/02 20060101AFI20220519BHJP
G01N 35/00 20060101ALI20220519BHJP
【FI】
G01N35/02 B
G01N35/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556440
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(85)【翻訳文提出日】2021-10-22
(86)【国際出願番号】 US2020022329
(87)【国際公開番号】W WO2020190633
(87)【国際公開日】2020-09-24
(32)【優先日】2019-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508147326
【氏名又は名称】シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン・パダック
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058AA01
2G058CA02
2G058EA07
(57)【要約】
取り付けデバイスは、第1の材料で作られ、シャーシに固定するように構成された固定部分と、容器に対して封止するように構成された容器部分とを含む、コアを含むことができる。取り付けデバイスは、固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含むアパーチャを含み、アパーチャは、第1の端部内にプローブを受けるように構成される。アパーチャ内に配置されたプラグは、プローブと接触したときに、第1の端部と容器の内部との間の通路を開くように可動である。他のデバイスおよび方法が、開示される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付けデバイスであって:
第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分と、容器に対して封止するように構成された容器部分とを含む、コアと;
固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含み、第1の端部内にプローブを受けるように構成される、アパーチャと;
該アパーチャ内に配置され、プローブと接触したときに、第1の端部と第2の端部との間の通路を開くようにアパーチャ内で可動である、プラグとを含む、前記取り付けデバイス。
【請求項2】
プラグは、第1の材料とは異なる第2の材料を含む、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項3】
コアは、ナイロンを含む、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項4】
プラグは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項5】
プラグは、25℃で10(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の酸素の透過性を有する、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項6】
アパーチャは、リップを含み、該リップは、アパーチャの第1の端部に向かう方向のプラグの動きを制限するように構成される、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項7】
リップは、プローブの少なくとも一部と接触するように構成された封止表面を含む、請求項6に記載の取り付けデバイス。
【請求項8】
プラグは、アパーチャの表面に押し付けて封止するように構成された封止部分を含む、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項9】
アパーチャは、プローブの少なくとも一部と接触するように構成された封止表面を含む、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項10】
容器部分に対して封止された容器をさらに含み、アパーチャの第2の端部は、該容器内に配置される、請求項1に記載の取り付けデバイス。
【請求項11】
ポーチアセンブリであって:
容器と;
該容器に連結された取り付けデバイスとを含み、該取り付けデバイスは:
第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分と、容器に対して封止するように構成された容器部分とを含む、コアと;
固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含み、第1の端部内にプローブを受けるように構成される、アパーチャと;
該アパーチャ内に配置され、プローブと接触したときに、第1の端部と容器との間の通路を開くようにアパーチャ内で可動である、プラグとをさらに含む、
前記ポーチアセンブリ。
【請求項12】
プラグは、第1の材料とは異なる第2の材料を含む、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項13】
プラグは、25℃で10(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の酸素の透過性を有する、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項14】
前記アパーチャは、リップを含み、該リップは、第1の端部に向かう方向のプラグの動きを制限するように構成される、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項15】
リップは、プローブがアパーチャ内に配置されたときにプローブの少なくとも一部と接触するように構成された封止表面を含む、請求項14に記載のポーチアセンブリ。
【請求項16】
プラグは、アパーチャの表面を押し付けて封止するように構成された封止部分を含む、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項17】
アパーチャは、プローブがアパーチャ内に配置されたときにプローブの少なくとも一部分と接触するように構成された封止表面を含む、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項18】
アパーチャの第2の端部は、容器内に配置される、請求項11に記載のポーチアセンブリ。
【請求項19】
試薬カートリッジを使用する方法であって:
試薬カートリッジを提供することであって、該試薬カートリッジは:
第1の材料を含み、シャーシに固定される固定部分と、容器に封止される容器部分とを含む、取り付けデバイスと、
固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部との間を延びるアパーチャと、
該アパーチャ内に配置されたプラグとを含む、提供することと;
プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことと;
プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことに応答してプローブによってプラグを押し出して、第1の端部と容器の内部との間の通路を開くこととを含む、前記方法。
【請求項20】
アパーチャの表面に押し付けてプローブを封止することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその開示が全体的に本明細書に組み入れられる、2019年3月21日出願の米国仮出願第62/821,626号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、ガス分析器に関し、より詳細には、取り付けデバイス、試薬容器、試薬カートリッジ、ならびにその使用および製造の方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血液ガス分析器などのガス分析器は、温度などによるものなどの分析器の結果のドリフトに起因して、分析器の正確性を最大限するために頻繁に較正が行われる。較正された試薬を試薬ポーチとしてガス分析器に供給することができ、その内容物は、ガス分析器を較正するために分析される。正確な較正を提供するために、較正試薬は、純粋でなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、改良された較正試薬およびガス分析器較正方法が、求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの実施形態では、取り付けデバイスが、提供される。取り付けデバイスは:第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分と、容器に対して封止するように構成された容器部分とを含むコアと、固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含み、第1の端部内にプローブを受けるように構成される、アパーチャと、アパーチャ内に配置され、プローブと接触したとき、第1の端部と第2の端部との間の通路を開くようにアパーチャ内で可動である、プラグとを含むことができる。
【0006】
他の実施形態では、試薬カートリッジが、提供される。試薬カートリッジは、試薬を保持するように構成された少なくとも1つのポーチアセンブリであって:取り付けデバイスであって、第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分およびポーチアセンブリの容器を封止するように構成された容器部分と、固定部分に配置された第1の端部および容器部分に配置された第2の端部を含むアパーチャと、アパーチャ内に配置されたプラグとを含む、取り付けデバイスを含む、少なくとも1つのポーチアセンブリと;少なくとも1つのプローブがアパーチャの第1の端部から離間される第1の位置と、少なくとも1つのプローブがアパーチャの第1の端部内に受けられる第2の位置とを有する少なくとも1つのプローブであって、少なくとも1つのプローブが第2の位置になることに応答して、第1の端部と容器との間の通路を開くようにアパーチャ内でプラグを動かすように構成される、少なくとも1つのプローブとをさらに含む。
【0007】
他の実施形態では、ポーチアセンブリが、提供される。ポーチアセンブリは、容器と;容器に連結された取り付けデバイスであって:第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分と、容器を封止するように構成された容器部分とを含むコアと;固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含み、第1の端部内にプローブを受けるように構成される、アパーチャと;アパーチャ内に配置され、プローブと接触したとき、第1の端部と容器との間の通路を開くようにアパーチャ内で可動である、プラグとをさらに含む、取り付けデバイスとを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、試薬カートリッジを使用する方法が、開示される。方法は、試薬カートリッジを提供することであって、試薬カートリッジは、取り付けデバイスであって、第1の材料を含み、シャーシに固定された固定部分および容器に封止された容器部分と、固定部分に配置された第1の端部と容器部分に配置された第2の端部との間を延びるアパーチャと、アパーチャ内に配置されたプラグとを含む、取り付けデバイスを含む、提供することと;プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことと、プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことに応答して、プローブでプラグを押し出して、第1の端部と容器の内部との間の通路を開くこととを含むことができる。
【0009】
数多くの他の態様および構成が、本開示のこれらおよび他の実施形態によって提供される。本開示の実施形態の他の構成および態様は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付の図からより完全に明らかになるであろう。
【0010】
以下で説明する図は、例示的目的にすぎず、必ずしも原寸に比例して描かれていない。図は、本開示の範囲をいかなる形でも限定することは意図していない。可能な場合、同じまたは同様の参照番号が、同じまたは同様の部分を示すために図を通じて使用される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本明細書に開示する実施形態による、閉状態にあるガス分析器の側部等角図である。
【
図1B】本明細書に開示する実施形態による、開状態にあり、試薬カートリッジを内部で受ける、または取り出すガス分析器の側部等角図である。
【
図2A】本明細書に開示する実施形態による、ガス分析器において使用されるように構成された試薬カートリッジの内部の等角図である。
【
図2B】本明細書に開示する実施形態による、試薬カートリッジ内のマニホールドおよび他の構成要素の拡大部分図である。
【
図3】本明細書に開示する実施形態による、較正カートリッジにおいて使用されるように構成された取り付けデバイスを含むポーチアセンブリの側部等角図である。
【
図4】本明細書に開示する実施形態による、試薬ポーチアセンブリにおいて使用される取り付けデバイスの等角図である。
【
図5A】本明細書に開示する実施形態による、アパーチャを含む取り付けデバイスの側部断面図であり、アパーチャは、プローブおよびプラグを有さず、取り付けデバイスは、試薬カートリッジのシャーシに連結されて示される。
【
図5B】本明細書に開示する実施形態による、ポーチアセンブリの取り付けデバイスの側部断面図であり、試薬カートリッジのプローブは、第2の位置で示され、プラグはアパーチャ内の第1の位置にある。
【
図5C】本明細書に開示する実施形態による、第2の位置で示す試薬カートリッジのプローブを含み、プラグがアパーチャ外部の第2の位置まで並進運動するように押し出されている、ポーチアセンブリの取り付けデバイスの側部断面図である。
【
図6】本明細書に開示する実施形態による、試薬カートリッジを使用する方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、添付の図に示す、提供された例示的な実施形態を詳細に参照する。別途明確に留意されない限り、本開示に説明するさまざまな実施形態の構成を互いに組み合わせることができる。
【0013】
血液ガス分析器などのガス分析器は、正確な分析および試験結果を提供するために頻繁に較正が行われる。たとえば、較正は、試験手順の開始時に、試験手順後に、または試験手順の前および後でも実行することができる。効果性を最大限にするために、較正試薬は酸素などの外部ガスによって汚染されないことが望まれる。これは、たとえば血液ガス試験に特に当てはまる。較正試薬を収納する従来のポーチアセンブリは、一部の場合、ガスに対して幾分透過性である場合があり、それによって較正試薬を劣化させる可能性があり、較正の正確性の低下の原因となる場合がある。
【0014】
特定の較正試薬が充填されたポーチアセンブリを、ガス分析器に供給することができる。較正試薬は、ガス分析器によって分析される、知られている、的確な化学組成物を含む。たとえば、ガス分析器は、較正試薬中の溶解した酸素、二酸化炭素、および他の化学物質を分析することができる。較正試薬の分析の結果は、ガス分析器によって、その較正のために、すなわちその調整のために使用することができる。
【0015】
ポーチアセンブリは、較正試薬を収納する容器と、ガス分析器が較正試薬にアクセスすることを可能にし、ポーチアセンブリをガス分析器内に固定するための取り付けデバイスとを含むことができる。これらの従来の取り付けデバイスは、ガスが容器を出入りできるほどの高い透過性を有することがあり、それによって較正試薬を劣化させる可能性がある。したがって、劣化した較正試薬は、不正確な較正を生じさせる可能性があり、それによってガス分析において何らかの不正確性を生じさせる可能性がある。
【0016】
低いガス透過性を有するポーチアセンブリ、容器、取り付けデバイス、および他の装置が、本明細書において開示され、
図1A~6を参照して説明される。本明細書に説明するポーチアセンブリの実施形態はそれぞれ、取り付けデバイスを含むことができ、取り付けデバイスは、ポーチアセンブリを試薬カートリッジに固定し、さらに、取り付けデバイスに連結された容器内に収納された試薬(たとえば較正試薬)にアクセスすることを可能にする。取り付けデバイスは、ポーチアセンブリを試薬カートリッジ内のシャーシなどに固定するように構成された固定部分を含むことができる。取り付けデバイスはまた、容器に対して取り付けデバイスを封止する容器部分を含むことができる。固定部分と容器部分との間には、アパーチャが延びることができる。可動のプラグをアパーチャ内に配置することができ、このプラグは、収納時に、ガスがアパーチャを流れ抜けることを防止するためにアパーチャを封止することができる。使用において、試薬カートリッジの一部であることができるプローブをアパーチャ内に受けることができ、このプローブは、プラグをアパーチャから押し出して、ガス分析器が構成試薬にアクセスできるようにすることができる。
【0017】
取り付けデバイスは、低いガス(たとえば酸素)透過性を有するナイロンなどの第1の材料から作られたコアを含むことができる。プラグは、これもまた低いガス(たとえば酸素)透過性を有する第2の材料から作ることができる。プラグは、可撓性であることができる。プラグの可撓性により、プラグが取り付けデバイスのアパーチャを封止することが可能になる。試薬へのアクセスを得るために、プラグは、プローブによってアパーチャから押し出される。取り付けデバイスのこの開示する構成により、ポーチアセンブリのガス透過性が低減され、これは、内部に配置されている試薬を温存する、すなわちそのガス汚染を最小限にするのに役立つ。本明細書に開示する取り付けデバイス、ポーチアセンブリ、および他の装置ならびに方法は、他のデバイスおよび他の液体でも使用することができる。
【0018】
次に、閉状態で示すガス分析器100(たとえば血液ガス分析器)の側部等角図を示す
図1Aを参照する。また、開状態で示すガス分析器100を示す
図1Bも参照する。ガス分析器100は、いくつかの実施形態では、液体サンプル(たとえば全血または血漿もしくは血清)を分析することができ、内部のガスの濃度など、サンプル中の1つまたはそれ以上の化学物質または構成物の濃度レベルを測定することができる。ガス分析器100は、開口部104を含む本体102を含むことができ、開口部104内に取り出し可能な試薬カートリッジ106を受けることができる。
図1Aは、閉状態にあるガス分析器100を示し、ここでは、試薬カートリッジ106は、開口部104内に受けられる。
図1Bは、開状態にあるガス分析器100を示し、ここでは、試薬カートリッジ106は、開口部104から取り出される。試薬カートリッジ106を分析器に係合させるための他の方法を使用することができる。
【0019】
試薬カートリッジ106は、複数のポーチ(
図1Aまたは1Bには示さず)内に収納された複数の較正試薬(たとえば、液体較正試薬)を含むことができる。較正試薬は、個々の容器内に収納することができ、較正のためにガス分析器100によって使用される、的確なレベルの溶解ガスを含むことができる。たとえば、ガス分析器100は、較正試薬を分析し、特有の化学物質(たとえばガス)が較正試薬中に存在することを決定することができる。次いで、その分析と、較正試薬中にあることが知られている特有の化学物質との間の相違に基づいて、ガス分析器100を較正することができる。
【0020】
次に、試薬カートリッジ106の内部の一例を示す
図2Aを参照する。また、試薬カートリッジ106内のマニホールド210および他の構成要素の拡大図を示す
図2Bも参照する。試薬カートリッジ106は、較正試薬を収納するように構成された複数のポーチアセンブリ212(たとえば、試薬ポーチアセンブリ)を含むことができる。
図2Aに示す試薬カートリッジ106の実施形態は、ポーチアセンブリ212A~212Fと個々に称される6つのポーチアセンブリ212を示す。試薬カートリッジ106は、他の数のポーチアセンブリを含むことができる。複数のプローブ214が、マニホールド210が-Z方向にポーチアセンブリ212に向かって動くときにポーチアセンブリ212A~212Fに挿入されるように、マニホールド210に連結することができる。
図2Aおよび2Bに示す実施形態では、マニホールド210は第1の位置にあり、ここでは、プローブ214は、ポーチアセンブリ212から離間された第1の位置にある。マニホールド210は、第2の位置に動くことができ、ここでは、プローブ214は、ポーチアセンブリ212内に配置される。
【0021】
ポーチアセンブリ212すべてと同一または実質的に同様であることができるポーチアセンブリ212Aを参照する。ポーチアセンブリ212Aは、較正試薬(図示せず)を収納する容器220を含むことができる。容器220は、両面ホイル型であることができる。容器220に対して取り付けデバイス222を封止することができる。取り付けデバイス222は、以下でより詳細に説明するように、ポーチアセンブリ212Aを試薬カートリッジ106内のカートリッジシャーシ224に固定することができる。プローブ214Aが、取り付けデバイス222内に受けられて、容器220内に収納された較正試薬にアクセスすることができる。たとえば、マニホールド210は、第1の位置から第2の位置に動くことができ、それによってプローブ214Aを取り付けデバイス222内に動かすことができ、ここで、プローブ214Aは、取り付けデバイス222内に配置されたプラグ(
図2Aおよび2Bに示さず)を動かす。
【0022】
次に、試薬カートリッジ106(
図2A)から取り出されたポーチアセンブリ212Aの正面等角図を示す
図3をさらに参照する。後面図は、正面図の実質的に鏡図である。容器220は、容器220の周囲の少なくとも一部の周りを延びるシーム322を含むことができる。シーム322は、較正試薬が容器220から漏れることを防止する封止部を形成する。シーム322はまた、ガスが容器220に入るおよび/または退出することを防止することもでき、このガスの出入りは、較正試薬を汚染する可能性がある。シーム322は、容器22の側部の幅W31と、取り付けデバイス222の近くの容器220の上部の幅W32とを有することができる。容器220は、正面の第1の容器材料324Aおよび後面の第2の容器材料324Bから形成することができ、これらの材料は、シーム322において一緒に接着される。たとえば、第1の容器材料324Aおよび第2の容器材料324Bは、一緒にヒートシールされたホイル含有シートであることができる。第1の容器材料324Aおよび第2の容器材料324Bは、低いガス透過性を有するホイル層(図示せず)を含むことができる。たとえば、ホイル層は、25℃で1.2(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の酸素のガス透過性を有することができる。いくつかの実施形態では、容器220は、底部において折り畳まれシーム322において封止された、単一片の材料から形成することができる。
【0023】
上記で説明したように、ポーチアセンブリ212Aは、プローブ214A(
図2A)が試薬の容器220にアクセスすることを可能にする取り付けデバイス222を含む。取り付けデバイス222はまた、ポーチアセンブリ212Aを試薬カートリッジ106(
図2A)内に固定することもできる。
図3の実施形態では、第1の容器材料324Aおよび第2の容器材料324Bは、シームにおいて取り付けデバイス222の両面に対して封止されて、取り付けデバイス222に対して容器220を封止することができる。たとえば、第1の容器材料324Aを取り付けデバイス222の第1の側に対して、第2の容器材料324Bを取り付けデバイス222の第2の側に対して封止することにより、周囲環境と容器220の内部との間のガスの交換を防止することができる。
【0024】
次に、取り付けデバイス222の正面等角図を示す
図4を参照する。取り付けデバイス222は、第1の材料を含むことができるコア430を含むことができる。いくつかの実施形態では、コア430は、単一の第1の材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、コア430の第1の材料は、ナイロンなどの剛性材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、コア430の第1の材料は、25℃で9.5(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の酸素の透過性を有することができる。いくつかの実施形態では、コア430の第1の材料は、25℃で1.2(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の酸素の透過性を有することもできる。コア430の第1の材料の低い透過性は、コア430を通る酸素などのガスの透過または移送を防止するか、または大きく制限する働きをすることができる。それにしたがって、コア430は、容器220(
図3)の内部22I(切断部として示す)内に収納された較正試薬の劣化を防止するか、または大きく制限する働きをする。
【0025】
コア430は、コア430のそれぞれの端部に配置することができる固定部分436および容器部分438を含むことができる。延長部437が、固定部分436および容器部分438を接合することができるが、延長部437は任意選択であることができる。固定部分436は、第1のフランジ440Aおよび第2のフランジ440Bを含むことができ、これらのフランジは、距離D41で分離され、したがってその間に空間441を形成する。第1のフランジ440Aおよび第2のフランジ440Bは、ポーチアセンブリ212Aをカートリッジシャーシ224(
図2A)に固定することができる。たとえば、空間441は、カートリッジシャーシ224の部材を受けることができる。固定部分436は、コア430を通って延びるアパーチャ442の第1の端部をさらに含むことができる。アパーチャ442は、コア430を通って容器部分438にある第2の端部まで延びることができる。
【0026】
容器部分438は、第1の端部444Aおよび第2の端部444Bにおいて接合する、第1の表面443Aおよび反対側の第2の表面443Bを含むことができる。したがって、第1の容器材料324A(
図3)は、第1の表面443A上を通り過ぎ、第1の表面に対して封止される。第2の容器材料324B(
図3)は、第2の表面443B上を通り過ぎ、第2の表面に対して封止される。第1の容器材料324Aと第2の容器材料324Bとの間のシーム322(
図3)は、第1の端部444Aおよび第2の端部444Bにおいて分離して、その幅に沿って取り付けデバイス222と接触する。
【0027】
図4に示すように、第1の表面443Aおよび第2の表面443Bは、湾曲することができる。湾曲した第1の表面443Aおよび湾曲した第2の表面443Bは、容器部分438が厚さを有することを可能にし、そのためアパーチャ442は、容器部分438を通過することができる。第1の表面443Aおよび第2の表面443Bの湾曲はまた、第1の容器材料324Aおよび第2の容器材料324Bが、縁を包み込まずに容器部分438に接着することを可能にすることもできる。容器部分438は、シーム322の幅W32(
図3)とほぼ同じ距離であることができる高さH41を有することができる。そうではあるが、高さH41のすべてがシーム322で覆われる必要はない。
【0028】
第1の表面443Aは、第2の表面443Bと同一であるか、または実質的に同様であることができる。第1の表面443Aおよび第2の表面443Bは、第1の容器材料324Aおよび第2の容器材料324Bを第1の表面443Aおよび第2の表面443Bに接着するコーティング(
図4には図示せず)を含むことができる。いくつかの実施形態では、コーティングは、ポリプロピレンなどのヒートシール性材料であることができる。他の適切なヒートシール性コーティングまたは他の封止性コーティング材料を使用することができる。
【0029】
図5A、5B、および5Cをさらに参照する。
図5Aは、取り付けデバイス222の断面側面図を示し、この図では、アパーチャ442は、プローブ214A(
図2A)およびプラグ(550-
図5Bおよび5C)を有さない。
図5Bは、プローブ214がアパーチャ442内に挿入され、プラグ550がアパーチャ442内の第1の位置に配置された状態の取り付けデバイス222の断面図を示す。
図5Cは、プローブ214Aがアパーチャ442内に第2の位置で挿入された状態の取り付けデバイス222の断面図を示す。第2の位置では、プラグ550は、アパーチャ442を通る通路を開くほど動かされる。プローブ214Aは、プラグ550がアパーチャ442から取り出され、容器内部220I内に押し込められるまでプラグ550を動かし続けることができる。そうではあるが、容器内部220I内に含まれる試薬にアクセスするのに十分な通路が提供されれば、いくつかの実施形態ではプラグ550をアパーチャ内に保持することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、アパーチャ442は、その上側部分内に円錐部分552を含むことができる。円錐部分552は、プローブ214がアパーチャ442から離間される第1の位置から、
図5Bおよび5Cに示すようにプローブ214Aがアパーチャ442内に配置される第2の位置まで移行するときに、プローブ214Aをアパーチャ442内へと案内することができる。円錐部分552は、アパーチャ442の第1の端部の近くの広い直径と、アパーチャ442の第1の端部から離れた狭い直径とを有することができる。
【0031】
アパーチャ442は、アパーチャ442内に延びるリップ554をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、リップ554は、環状であることができ、アパーチャ442の円周周りを延びることができる。リップ554は、接触表面556を含むことができ、この接触表面は、以下で説明するように、プラグ550(
図5B)と接触し、プラグ550の+z方向の動きを制限する。リップ554は、上側部分上に傾斜表面558を含むことができ、この傾斜表面は、アパーチャ442内のプローブ214Aを、リップ554を通り過ぎるように案内する働きをすることができる。加えて、リップ554は、プローブ214Aの外部表面214ASと接触する(たとえばこれに対して封止する)ように構成された封止表面559を含むことができる。封止表面559は、円筒状表面であることができ、封止表面559の直径は、プローブ214Aの外部表面214ASの外径よりわずかに小さくなることができる。リップシールなどの他の適切な封止タイプを使用することができる。
【0032】
上記で説明したように、封止表面559は、プローブ214Aがアパーチャ442内に配置されたときにプローブ214Aの外部表面214ASを封止することができる。封止表面559とプローブ214Aの外部表面214ASとの間の封止は、プローブ214Aがアパーチャ442内に配置され封止されたとき、容器220(
図3)の容器内部220Iと容器220の外部との間のガスの交換を防止または低減する。いくつかの実施形態では、封止表面559は、プローブ214Aの外部表面214ASに押し付けて封止することができる、柔軟な材料などの材料で作ることができる。封止部は、いくつかの実施形態では、アパーチャ442内に形成された溝内に保持される別個の構成要素であることができる。いくつかの実施形態では、封止表面559は、コア430と同じ材料(たとえばナイロン)であることができる。
【0033】
カートリッジシャーシ224は、下側表面から延びる部材を含むことができ、この部材は、取り付けデバイス222、したがってポーチアセンブリ212Aに連結され、これを支持する。
図5A~5Cに示す実施形態では、カートリッジシャーシ224は、カートリッジシャーシ224から延びる第1の部材560Aおよび第2の部材560Bを含む。第1の部材560Aは、第1の延長部562Aを含み、第2の部材560Bは、空間441内に受けることができる第2の延長部562Bを含む。たとえば、第1の延長部562Aおよび第2の延長部562Bは、空間441内に受けられて、取り付けデバイス222およびポーチアセンブリ212Aをカートリッジシャーシ224に固定することができる。
【0034】
次に、プローブ214Aおよびプラグ550がアパーチャ442内に配置された状態の取り付けデバイス222を示す
図5Bを参照する。プラグ550は、取り付けデバイス222の容器部分438内に配置することができる。それにしたがって、プラグ550は、シーム332(
図3)の場所の近くにあることができ、これによって、ガスがシーム332を介して透過することをさらに防止する。図示するように、プローブ214Aは、アパーチャ442から取り出される第1の位置から、アパーチャ442内の第2の位置まで動かされており、プラグ550と接触して示される。プラグ550は、アパーチャ442内の第1の位置にある。プラグ550は、プラグ550が第1の位置にあるときにリップ554の接触表面556と接触することができる表面(たとえば上部表面)を有する第1の端部566を含むことができる。リップ554は、プラグ550の+z方向の動きを制限することができる。いくつかの実施形態では、プラグ550は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの非常に低いガス(たとえば酸素)透過性の材料を含む。いくつかの実施形態では、プラグ550は、25℃で10(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満である酸素の透過性を有する。プラグ550は、25℃で10(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満などの低い酸素透過性を有することができる他の材料で作ることができる。
【0035】
プラグ550は、溝付きであることができる第2の端部568を含むことができる。第2の端部568は、第2の端部568内の開口部によって形成された環状リング570を含むことができ、それによってプラグ550の第2の端部568内に可撓性をもたらすことができる。環状タブ572(たとえば封止部分)が、環状リング570から延びることができ、アパーチャ442の封止表面442Sと接触することができる。環状タブ572とアパーチャ442の封止表面442Sとの間の接触は、封止を生み出すことができ、この封止により、ガスがアパーチャ442を通って流れることが防止され、すなわちアパーチャ442はブロックされる。したがって、取り付けデバイス222に封止された容器220(
図3)の容器内部220I内に収納された較正試薬をガスが妨げることを防止することができる。環状タブ572は、たとえば、アパーチャ442の直径よりわずかに大きい直径を有することができる。環状リング570によってもたらされる撓みは、プラグ550をアパーチャ442内に挿入することを可能にし、プラグをアパーチャ442内に保持するのに十分な大きさの摩擦力をもたらすことができる。
【0036】
プローブ214Aは、プローブ214Aが-z方向に動くときにプラグ550の第1の端部566と接触する端部576を含むことができる。
図5Cに示すように、プローブ214Aが-z方向に動くとき、プローブ214Aは、プラグ550を-z方向に押し出す。最終的に、環状タブ572は、アパーチャ442から解放され、プラグ550は、容器220(
図3)内に落下することができる。プローブ214Aの外部表面214ASは、封止表面559(
図5A)を押し付けて封止して、ガスが容器内部220I(
図3)と交換するのを防止することができる。プローブ214Aは、プローブ214Aを通って延びる通路580を含むことができる。通路580は、マニホールド210内のチューブ215(
図2A)と連結することができる。通路580は、容器内部220Iの内容物をその分析のためにガス分析器100(
図1A)内のデバイス(図示せず)に移送することができる。
【0037】
コア430は、射出成形プロセスによって形成することができる。たとえば、ナイロンまたは別の適切な低いガス透過性材料を成形型に射出してコア430を形成することができる。プラグ550は、これもまた低いガス透過性を有するPETなどの材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、プラグ550は、射出成形プロセスによって形成することができる。プラグ550は、取り付けデバイス222に対して容器220を封止する前に、容器部分438の近くの第2の端部を介してアパーチャ442内に挿入することができる。プラグ550は、プラグ550の第1の端部566がリップ554の接触表面556に接触するまで、アパーチャ442に押し込むことができる。接触した時点で、環状タブ572は、アパーチャ442の表面442Sと共に封止部を形成する。環状タブ572とアパーチャ442の表面442Sとの間の摩擦は、プラグ550をアパーチャ442内に保持することができる。
【0038】
容器220(
図3)を取り付けデバイス222の容器部分438に接着することができる。たとえば、第1の容器材料324Aを取り付けデバイス222の第1の表面443Aに接着することができ、第2の容器材料324Bを第2の表面443Bに接着することができる。コア430、容器220、およびプラグ550のすべては、25℃で10(cm
3)(mil)/(24時間)(100in
2)(ATM)未満の低い酸素透過性を有するなどの、容器220の内部と外部との間のガスの交換を防止する低いガス透過性材料から作ることができる。前述に基づき、ポーチアセンブリ212Aのガス透過性は非常に低く、それによって、ポーチアセンブリ212A内に収納された内容物の貯蔵寿命を増大させる。
【0039】
取り付けデバイス222の固定部分436は、第1の部材560Aおよび第2の部材560Bを介してカートリッジシャーシ224に固定することができる。たとえば、第1の延長部562Aおよび第2の延長部562Bを空間441内に受けることができる。作動中、プローブ214が取り付けられたマニホールド210(
図2A)は、プローブ214が取り付けデバイスから離間される第1の位置から、プローブ214が取り付けデバイス222内に受けられる第2の位置まで動くことができる。
図5Cに示すように、プローブ214Aは、-z方向に動いてアパーチャ442に入り、ここでプローブ214Aは、プラグ550と接触する。プローブ214Aが動き続けるにつれて、プローブ214Aは、プラグ550をアパーチャ442から押し出すことができ、ここで、プラグは、容器220(
図3)の容器内部220I内に落下することができる。容器220の内容物は、通路580およびチューブ215を介してサンプリングされ、ガス分析器100によって分析することができる。次いで、分析試験結果に基づいて、ガス分析器100を較正することができる。
【0040】
別の態様では、試薬カートリッジを使用する方法600が、提供され、
図6のフロー図によって示される。方法600は、602において、試薬カートリッジ(たとえば試薬カートリッジ106)を提供することであって、試薬カートリッジは:取り付けデバイス(たとえば取り付けデバイス222)であって、第1の材料を含み、シャーシ(たとえばカートリッジシャーシ224)に固定された固定部分(たとえば固定部分436)および容器(たとえば容器220)に封止された容器部分(たとえば容器部分438)と、固定部分に配置された第1の端部と容器部分に配置された第2の端部との間を延びるアパーチャ(たとえばアパーチャ442)と、アパーチャ内に配置されたプラグ(たとえばプラグ550)であって、第2の材料を含む、プラグとを含む、取り付けデバイスを含む、提供することを含むことができる。第2の材料は、第1の材料とは異なることができる。方法600は、604において、プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことを含むことができる。方法は、606において、プローブをアパーチャの第1の端部内に動かすことに応答して、プローブによってプラグをアパーチャの第2の端部から押し出して、第1の端部と容器の内部との間の通路を開くことを含むことができる。
【0041】
本開示は、幅広い効用および用途が可能であることを容易に理解されたい。本明細書に説明するもの以外の本開示の数多くの実施形態および適合、ならびに数多くの変形形態、改変形態、および等価の配置は、本開示の要旨または範囲から逸脱することなく、本開示およびその前述の説明から明らかになるか、またはそれによって合理的に提案される。それにしたがって、本開示を特有の実施形態に関連して詳細に本明細書において説明してきたが、本開示は、例示的にすぎず、本開示の例を提示し、完全に有効な開示を提供する目的でのみ作られていることを理解されたい。本開示は、開示する特定の装置、アセンブリ、システム、および/または方法に限定されることを意図せず、その反対に、本発明は、特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべての改変形態、等価物、および代替策を対象とするものである。
【0042】
例示的な実施形態
1.試薬カートリッジであって:
試薬を保持するように構成された少なくとも1つのポーチアセンブリであって:
第1の材料を含み、シャーシに固定するように構成された固定部分と、ポーチアセンブリの容器に封止される容器部分とを含む、取り付け装置と;
固定部分に配置された第1の端部と、容器部分に配置された第2の端部とを含むアパーチャと、
アパーチャ内のプラグとをさらに含む、少なくとも1つのポーチアセンブリと、
少なくとも1つのプローブがアパーチャの第1の端部から離間される第1の位置と、少なくとも1つのプローブがアパーチャの第1の端部内に受けられる第2の位置とを有する少なくとも1つのプローブであって、少なくとも1つのプローブが第2の位置にあることに応答して、第1の端部と容器との間の通路を開くようにアパーチャ内でプラグを動かすように構成される、少なくとも1つのプローブと
を含む、試薬カートリッジ。
2.マニホールドをさらに含み、少なくとも1つのプローブは、マニホールドに連結され、マニホールドは、少なくとも1つのプローブに連結されたチューブを含む、請求項1の試薬カートリッジ。
3.マニホールドは:
少なくとも1つのプローブが第1の位置にある第1の位置と、
少なくとも1つのプローブが第2の位置に配置される第2の位置との間で可動である、請求項2の試薬カートリッジ。
【国際調査報告】