(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-27
(54)【発明の名称】眼の領域の肌と近似する色に着色されたレンズおよび製造方法
(51)【国際特許分類】
G02C 7/00 20060101AFI20220520BHJP
【FI】
G02C7/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560425
(86)(22)【出願日】2020-04-03
(85)【翻訳文提出日】2021-12-03
(86)【国際出願番号】 US2020026755
(87)【国際公開番号】W WO2020206383
(87)【国際公開日】2020-10-08
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521441906
【氏名又は名称】オクスキン ソリューションズ スペシャル パーパス カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レース ウィリアムズ ティナジェロ
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006BA01
2H006BA02
2H006BA06
2H006BE02
(57)【要約】
デバイスおよびそのデバイスを製造する方法が記載されている。いくつかの実装形態では、眼鏡レンズは、それが半不透明または不透明であり、特定のユーザーの肌の色に近似するように着色されている。実施例では、レンズは、レンズの前面または後面に接着性の材料を配置することによって着色することができる。追加または代替の実施例では、レンズは、レンズ材料を染色することによって着色することができる。追加または代替の実施例では、レンズは、レンズ材料を塗装することによって着色することができる。色付きレンズは、着用者の眼の領域を通行人が見ることを妨げ、肌に近似する色がその存在をカモフラージュするため、それ自体は目立たない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽された目の領域を生成する方法であって、
ユーザーに関連付けられた眼鏡に対応するリムに適合するように構成されたレンズを得ることと、
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することと、
前記ユーザーが着用する眼鏡フレームに前記レンズを配置することとを含む方法。
【請求項2】
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することは、
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することであって、着色材は一つまたは複数の染料を含むことと、
前記一つまたは複数の染料と水とを含む染料溶液を作成することと、
前記レンズを前記肌の色に近似するために前記レンズを前記染料溶液に沈める時間の量を決定することと、
前記時間の量の間、前記レンズを前記染料溶液に沈め、その結果色付きレンズとすることと、
前記染料溶液から前記色付きレンズを取り出すことと、
前記色付きレンズを乾燥することと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記眼鏡フレームの第2のリムに、第2のレンズを配置することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のレンズは、矯正、または、フォトクロミックの少なくとも一つである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記色付きレンズは、半透明、半不透明、または不透明である請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記色付きレンズは、フォトクロミックである請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記色付きのレンズは、グラデーションカラーである請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズを沈める前、または、前記色付きレンズを乾燥させた後の少なくとも一方において、前記色付きレンズをバフ研磨することをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記レンズを前記染料溶液に沈めることは、加熱された染料溶液に前記レンズを沈めることを含む請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することは、肌の色の指標を用いて前記肌の色を分類することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することは、
ユーザーの画像における色を識別する画像またはビデオ編集ソフトを使用して前記肌の色に対応したカラー値を生成することであって、カラー値がRBGまたは16進値に基づくことと、
少なくとも部分的に前記カラー値に基づいて、前記肌の色に近似する前記1つまたは複数の染料を決定することとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項12】
色付きのレンズと前記第2のレンズとがフォトクロミックである請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記肌の色に近似するために前記着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも一つに材料を取り付けることを含み、前記材料の外向きの側は、前記肌の色に近似する色である、
請求項1ないし12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ユーザーに対応する目の領域に関連する肌の色に近似する色の染料溶液に沈めることにより染色されたレンズを含む目の領域を隠すためのデバイス。
【請求項15】
レンズと、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り付けられた材料であって、前記材料の外向きの側は、ユーザーに対応する眼の領域に関連する肌の色に近似する色である材料とを含む目の領域を隠すためのデバイス。
【請求項16】
前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り外し可能に取り付けられ、前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに再付着することができる請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記材料は第2面ビニールデカールを含み、UV印刷によりカラーインクが前記デカールに印刷される請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記材料は、前記レンズの表面に取り付けられ、装着したときユーザーの顔に近くなる請求項15に記載のデバイス。
【請求項19】
前記材料は、大豆ベースインクで染色される請求項15に記載のデバイス。
【請求項20】
前記材料は、グラデーションカラーであり、眼の領域の肌の色の変化に近似している請求項15に記載のデバイス。
【請求項21】
前記材料の内向きの側は、前記材料の外向きの側とは異なる色である請求項15に記載のデバイス。
【請求項22】
前記材料は、半透明、半不透明、または不透明である請求項15ないし21のいずれかに記載のデバイス。
【請求項23】
請求項1ないし13のいずれかに記載の方法により製造された遮蔽デバイス。
【請求項24】
前記レンズが半透明、半不透明、または不透明となるように染色されている請求項14に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼の領域の肌と近似する色に着色されたレンズおよび製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
この出願は、2019年4月5日に出願された米国仮特許出願第62/830,097号の優先権を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
視覚障害の有無にかかわらず、眼の病的状態は、年齢、性別、または地理的地域に関係なく、世界中の人々に影響を及ぼすが、研究によると、低所得国でより多く見られる。広範囲の眼疾患、外傷性損傷、癌、骨異形成、および神経線維腫症などの腫瘍障害は、眼の病的状態につながる可能性がある。眼の病的状態、さもなければ損傷または奇形の眼の領域を有する人々は、眼の病的状態が他の人によって知覚されるとき、心理的社会的ストレッサーに耐える。見知らぬ人が見つめるかもしれない。子供たちは質問したり、からかったりすることがある。多くの場合、病的状態は、解決策が(多少なりとも)利用可能である場合、費用のかかる解決策でのみ修正できる。
【0004】
望まない注目を避けるために、これらの人々はしばしば、彼らの眼の領域を他人が見ることを遮るある種のアイカバーを使用するか、または彼らの外見を正常化するために美容整形または義眼を選ぶ。
【0005】
例えば、眼がないいくつかの状況では、義眼が従来、美容上の選択肢として使用されてきた。補綴による解決策は、シリコーン眼窩プロテーゼ、および/または、眼鏡保持型の眼窩プロテーゼを含むことができる。しかしながら、従来、義眼用の眼窩を準備するために、プラスチック製のコンフォーマー、または、エキスパンダーを長期間使用する必要がある場合がある。さらに、3Dプリントされたプロテーゼ技術が存在する。ただし、眼窩の病的状態(例えば、突出または不可逆的な合併症および以前の手術による損傷など)のために、すべての人がプロテーゼの候補者となるわけではない。また、すべての人が美容整形や義眼で正常な外観を実現するわけではなく、すべての患者が手術や義眼の候補者になるわけでもない。義眼には複数の手術が必要になる場合があり(たとえば、短くなりすぎた瞼を伸ばすための植皮を試み、および/または、治療不可能な腫瘍を減量する、など)、その上正常な外観の望ましい結果が得られる保証はない。
さらに、義眼は、単純に特定の人々には機能しないか、利用することができない。
【0006】
美容整形は、より典型的な外観を作成するためにも使用できるが、美容整形は費用がかかる可能性があり、多くの場合、ユーザーの外観を適切に改善しないため、眼の領域を保護するための別の解決策が必要になるという結果になる。
【0007】
従来、眼の領域をカバーするために利用可能な手段は、その目的に成功したとしても、着用者に注目を向けないことに成功していなかった。例えば、眼の領域を覆って頭に装着する眼帯、および、眼の領域に接着する(または眼の領域の上の眼鏡に接着する)眼帯が一般的に使用されてきた。眼帯は、通常、着用者の肌の色と対照的であるため、目立つ。眼帯、特に痛み、不快感、発疹、皮膚の炎症、および跡を引き起こす粘着性の眼帯は、着用するのが不快な場合もある。
【0008】
損傷した、または、奇形の眼の領域をカバーするために眼鏡の一方の光学レンズを黒くすることは別の伝統的な解決策であるが、このオプションも、眼鏡の一方のレンズが透明でもう一方のレンズが黒い場合に、注目を引くことがある。もう一つの従来の製品は、「曇った」レンズであり、このレンズもまた、目立つことのある乳白色である。眼鏡の一方の光学レンズをつや消しにすることももう一つの従来の解決策であるが、このオプションも、一方のレンズが透明でもう一方のレンズがつや消しになっている場合に不要な注目を引く。
【0009】
他の従来のアイカバーは、不透明から半透明への段階的な配色で、薄く、柔軟で、静的なビニール(static vinyl)である弱視を治療するための粘着性の遮蔽フォイルを含む。従来のフォイルは、利き眼の空間コントラストを弱視の眼の空間コントラストに等しくするように設計されている。しかしながら、従来のフォイルは、肌と色が合っていない。表面に装飾的なしるしが施されている視覚障害を治療することを目的とした視力遮蔽眼鏡パッチがある。装飾的なしるしは他の人に見えるが、装飾は眼の領域に不要な注目を引く。
【0010】
さらに、クリップオンレンズカバーは、眼鏡にクリップで留めることができる。しかしながら、クリップオンレンズカバーは、事前に切断されており、目に見えるクリップがあり、その色は多くの肌の色に近似していない。さらに、クリップオンは不自然に見え、目立たないようにしようとしている領域に注目を引く。
【0011】
アイシールドも利用できる。しかしながら、従来のアイシールドは、フォームに取り付けるとかさばり、フォームがないときに目に押し付ける場合に不快になる。
【0012】
少なくともこれらの理由のために、眼の領域をカバーすることを選択した人は、目立つ眼の領域を、眼の領域のための目立つカバーと交換しただけで、依然として望ましくない注目を集めている。凝視、質問、からかい、いじめなどの社会的圧力は続いている。この問題の解決は、心理的幸福を促進し、社会的受容を改善するために必要である。
【発明の概要】
【0013】
そのため、それ自体が着用者に注目を向けない、損傷したもしくは奇形の眼、または眼窩を隠す手段が求められている。自然に見えるカバーは、焦点を危険にさらされた眼の領域から遠ざけることによって、着用者の正常に見える目に人々の注目をより引き付けることができる。安全で、目立たず、効果的で、快適で、製造および使用が容易であり、個々のユーザーのニーズに応じて一時的または長期的な解決策となり得る眼の領域のカバーが必要である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下の詳細な説明は、添付の図に示されている非限定的かつ非網羅的な実施例を参照して説明されている。図において、参照番号の左端の数字は、その参照番号が最初に現われる図を示している。異なる図における同じ参照番号は、類似のまたは同一の項目を示している。
【0015】
【
図1A】
図1Aは、第1の肌の色を有する対象者が着用する眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの正面図である。
【
図1B】
図1Bは、第2の肌の色を有する対象者が着用する眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの正面図である。
【
図1C】
図1Cは、従来技術の図である。
図1Cは、眼の領域をカバーするために使用されてきた従来の製品の正面図である。
【
図2】
図2は、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの背面図であり、オクルーダーの分解図である。
【
図3】
図3は、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーを作成する例示的な方法のフロー図である。
【
図4A】
図4Aは、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例による第1の材料を含むオクルーダーの背面図である。
【
図4B】
図4Bは、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例による第2の材料を含むオクルーダーの背面図である。
【
図5】
図5は、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーを作成する例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示は、装置およびその装置の製造方法を説明する。
【0017】
実施例において、本開示は、眼鏡のリムに挿入して、眼鏡をかけている対象者の眼の領域を他人が見ることを遮るか、または実質的に損なうことができる装置を記載している。装置(本明細書では「オクルーダー」とも呼ばれる)は、対象者の肌の色と実質的に一致させることにより、目立たなくなる。オクルーダーは、レンズと着色材で構成されている。
【0018】
本明細書で使用される「対象者」、「使用者」、「着用者」、および「患者」は、本明細書の実施例によれば、オクルーダーで覆われている、または覆われる予定の眼の領域を有する人を意味する。
【0019】
本明細書で使用される「眼鏡」は、フレームにセットされた一対のレンズを含む装置を意味する。いくつかの実施例では、「眼鏡フレーム」は、レンズおよび/またはオクルーダーのない眼鏡を意味する。いくつかの実施例では、本明細書で使用される「レンズ」は、着用時の眼鏡フレームの眼の領域から離れて、その前に配置されるように構成された、湾曲した材料(例えば、ガラス、プラスチック、ポリカーボネートなど)または材料の組み合わせ(例えば、ガラス、プラスチック、ポリカーボネートなど)を意味する。
【0020】
本明細書に記載されるように、オクルーダーの色は、他の人の視界から眼の領域を隠し(または実質的に隠し)、周囲の肌に溶け込むことによって、オクルーダー自体をカモフラージュする。この肌色のオクルーダーは、対象者の顔よりも暗くまたは明るいカバーまたはパッチよりも目立たず、対象者のより一般的な外観を作成することができる。オクルーダーは、半透明、不透明、または半不透明にすることができ、対象者の特定のニーズに応じて、グラデーションまたは単色にすることができる。グラデーションの着色は、オクルーダーを、鼻、頬、こめかみ、額など人の顔の領域の微妙な陰影に一致させることができる。
【0021】
本明細書に記載の解決策は、非外科的で、非侵襲的で、ひっかき傷がなく、容易にアクセスでき、安価であり、眼の領域に外傷性障害を負った人、先天性疾患、奇形、または骨異形成を有する人、手術による眼の損傷を有する人やその他の人などに有効である。本明細書に記載の解決策は、眼の領域の皮膚とオクルーダーとの間の直接接触を必要としない。さらに、本明細書に記載の解決策は、例えば、彼らがオクルーダーを要求したその日に人々が利用できるようにすることができる。多くの従来の解決策とは対照的に、本明細書に記載の解決策は、設置するのに、数日、数週間、数か月、あるいは、数年を必要としない。この解決策は、代替案の外科的/医学的解決策を待っている患者や、外科的/医学的解決策がまだ存在しない場合に、美容的な代替案を提供する。本明細書に記載の解決策は、年齢、性別、肌の色、および地理的位置に関係なく、眼窩の変形を伴って生活し、その困難に苦しむ患者の生活の質を最終的に高めることができる。
【0022】
非限定的な実施例では、無眼球症(眼窩からの少なくとも1つの眼および眼組織の欠如)を有する人は、この状態の美容上の不規則性が彼らにとって厄介である場合、本開示の技術革新を使用することができる。他の実施例では、戦闘中に眼の領域に損傷を被った兵士は、本開示の技術革新を利用することができる。
【0023】
実施例では、レンズは、オクルーダーを製造するための化学的プロセスによって着色することができる。いくつかの実施例では、レンズは、レンズの初期作成中(例えば、液体状態にあるときのレンズ材料の混合中)の化学的プロセスによって着色することができる。他の実施例では、レンズは、レンズの製造後に着色することができる。例えば、レンズの製造後、染料がすでに硬化されたレンズ材料(例えば、プラスチック、ガラス、ポリカーボネートなど)に吸収されることができるように、レンズが染料溶液に沈められ得る。
【0024】
追加的および/または代替的に、実施例では、オクルーダーを製造するために、レンズの製造後に、色付きの層またはコーティングをレンズの表面に追加することができる。実施例では、オクルーダーは、レンズの1つまたは複数の表面上の塗料を含むことができる。対象者の眼の領域の肌の色に近い塗料を、レンズのいずれかの表面または両方の表面に塗布することができる。実施例では、塗料は、眼の領域の視界を遮るのに十分な不透明度の不透明または半不透明のコーティングをもたらすことができる。
【0025】
追加的および/または代替的に、実施例では、オクルーダーは、(1)レンズ、および(2)レンズの1つまたは複数の表面に貼り付けられた肌の色の接着性の材料の1つまたは複数の層を含む。
【0026】
いくつかの実施例では、本明細書に記載のオクルーダーは、顔の影響を受けている側を遮蔽するために、眼鏡の一方のリムに配置することができる。透明レンズは、影響を受けていない側の眼鏡の反対側のリムに配置することができる。いくつかの実施例では、本明細書で使用される「影響を受けていない」とは、損傷または奇形を持たないことを意味する。実施例では、影響を受けていない眼には視力があり、影響を受けていない眼のレンズには矯正を必要としない。別の実施例では、影響を受けていない眼には視力があり、影響を受けていない眼のレンズは矯正を必要とする。実施例では、影響を受けていない側のレンズは、紫外線(UV)光の存在下で暗くなるフォトクロミックレンズを有することができる。代替的に、実施例では、影響を受けていない側のレンズは、色を変えない単色レンズを有することができる。別の実施例では、両眼が影響を受けている場合があり、オクルーダーを両眼の前に置くことができる(例えば、盲目の人の場合)。
【0027】
本明細書に記載のオクルーダーは、着用者の皮膚との直接接触を回避する、安全で、非侵襲的で、刺激性のない代替物であり、それにより、皮膚からの除去時の痛み、不快感、発疹、および皮膚刺激を引き起こす可能性のある従来の眼を覆うことに関連する問題を取り去ることができる。
【0028】
少なくとも上記の理由により、本明細書に記載の技術および本明細書に記載の技術を実装されたシステムは、型にはまらない、非日常的、非一般的なものであり、関連技術の改善をもたらす。
【0029】
この明細書における「実施例」への言及は、説明された要素または特徴を単一の実施形態に限定するものではなく、記載されているすべての要素および特徴は、別段の記載がない限り、任意の実施形態において任意の数の方法で組み合わせることができる。さらに、本明細書を解釈する目的で、本明細書での「または」の使用は、特に明記しない限り、「および/または」を意味する。本明細書における「a」または「an」の使用は、特に明記しない限り、「1つまたは複数」を意味する。本明細書における「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含む(including)」の使用は、互換性があり、限定することを意図するものではない。また、特に明記しない限り、「第1」、「第2」、「第3」、「上」、「下」などの用語の使用は、空間的、連続的、または階層的な順序または重要性を示すものではないが、ある要素を別の要素と区別するために使用される。「および/または」、および「少なくとも1つ」という用語の使用は、例えば、「Aおよび/またはB」および「AおよびBの少なくとも1つ」の場合、1番目に記載されたオプション(A)のみの選択、または2番目に記載されたオプション(B)のみの選択、または両方のオプション(AおよびB)の選択を含むことを意図していることが理解されるべきである。さらなる例として、「A、B、および/またはC」および「A、B、およびCの少なくとも1つ」の場合、そのような言い回しは、1番目に記載されたオプション(A)のみの選択、または2番目に記載されたオプション(B)のみの選択、または3番目に記載されたオプション(C)のみの選択、または1番目と2番目に記載されたオプション(AおよびB)のみの選択、または1番目と3番目に記載されたオプション(AとC)のみの選択、または2番目と3番目にリストされたオプション(BとC)のみの選択、または3つすべてのオプション(AとBとC)の選択を含んでいることを意図している。これは、この技術分野および関連技術分野の当業者にとって容易に明らかであるように、記載されている項目の数について拡張し得る。
【0030】
本明細書の任意のブロック図、ステップ、またはサブプロセスは、本主題の原理を具体化する例示的なシステムの概念図を表すことも当業者には理解されるべきである。同様に、任意のフローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、コンピュータ可読媒体で実質的に表され、したがって、コンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かにかかわらず、そのようなコンピュータまたはプロセッサによって実行され得る様々なプロセスを表すことが理解されよう。方法が説明される順序は、制限として解釈されることを意図しておらず、説明されたメソッドブロックの任意の数を、方法、代替の組み合わせ、または、サブコンビネーションを実装するために、任意の順序で、削除、移動、追加、細分化、結合、および/または変更することができる。また、ステップ、サブプロセス、またはブロックは、連続して実行されるように示されることがあるが、一部のステップ、サブプロセス、またはブロックは、当業者によって認識されるように、代わりに並行して実行することも、異なる時間に実行することもできる。さらに、本明細書に記載されている具体的な数字は単なる例であり、別の実施では、異なる値または範囲を使用できる。さらに、これらの方法は、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実施することができる。
【0031】
図1Aは、第1の肌の色を有する対象者が着用する眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの正面
図100Aである。
【0032】
図1Aでは、対象者102Aは、眼鏡フレーム106A内に含まれるオクルーダー104Aを使用して示されている。オクルーダー104Aは、眼鏡フレーム106Aの左リム112A内に保持されている。図示の実施例では、オクルーダー104Aは、レンズと、レンズに接着された接着性の材料とを含む。眼鏡フレーム106Aの右リム110Aは、非遮蔽レンズ108Aを含む。
【0033】
図1Aは、透明レンズとしての非遮蔽レンズ108Aを示している。非遮蔽レンズ108Aは、矯正を有するか、または、矯正を有しないようにできる。非遮蔽レンズ108Aは、単色または多色とすることができる。非遮蔽レンズ108Aは、任意のタイプ(例えば、遠近両用眼鏡、引っかき傷防止コーティングなど)であることができる。
【0034】
いくつかの実施例では、オクルーダー104Aおよび非遮蔽レンズ108Aは、様々なタイプ(例えば、様々な材料タイプ、様々な形状、部分的なリム、リムなしなど)の眼鏡に含まれ得る。さらに、さらなる他の例では、オクルーダー104Aは、片眼鏡、ゴーグル、安全眼鏡、または対象者の眼の領域上またはその前にオクルーダーを配置する他のデバイスに含まれることができる。
【0035】
いくつかの実施例では、オクルーダー104Aは、対象者102Aの顔に近い表面上で、レンズの背面に付着された接着性の材料を含む。追加的または代替的に、接着性の材料は、レンズの前面(顔からより遠い表面)に付着させることができる。
図1Aは、接着性の材料がレンズのどちら側にあるかを示していない。これらの実施例では、接着性の材料は、オクルーダー104Aに肌の色を与えるものである。様々な実施例において、接着性の材料は、剥離可能、可撓性、トリミング可能、引っかき傷のない、洗浄可能、および/または防水であり、そして、レンズ表面に接着性のねばねばした残留物を残さない。
【0036】
この実施例で使用できる接着性の材料は、防水性または耐水性のあるタイプのセロハンで作ることができる。この品質(セロハンまたは他の接着剤における)は、涙、雨、雪、その他の形態の水をそらすことができ、洗濯に耐えることができる。
【0037】
接着性の材料は、すでに対象者の肌に近似する色のものを入手することができ、あるいは、対象者の肌に近似する色になるように着色(例えば、染色、マーキング、塗装など)することができる。実施例では、接着性の材料は、肌の色のテープである。いくつかの実施例では、テープは、マスキングテープ、パッキングテープ、ダクトテープ、サージカルテープ、スコッチ/粘着テープ、電気テープ、布テープなどにできる。接着性の材料の対象者から外側を向いている側は(接着剤がレンズの内面にあるか、レンズの外面にあるか、またはその両方にあるかに関係なく)、肌の色にすることができる。実施例では、接着性の材料の対象者の眼の領域に面している側も(接着性の材料がレンズの前面、レンズの背面、またはその両方にあるかどうかに関係なく)、肌の色にすることができる。別の実施例では、接着性の材料の対象者の眼の領域に面している側は、肌の色とは別の色にすることができる。実施例では、接着性の材料全体を、肌の色にすることができる。
【0038】
いくつかの実施例では、オクルーダー104Aで使用される接着性の材料は、静電気、水などでレンズに接着することができる適切なサイズのプレカットフィルムとすることができる。いくつかの実施例では、オクルーダー104Aで使用される接着性の材料は、静電気、水などでレンズに接着することができるフィルムのパッケージであることができ、パッケージは、それらから複数のオクルーダー104Aを打ち抜き、カットなどすることができるシート、ロールなどを含むことができる。様々な非限定的な実施例において、接着性の材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から作製されたラミネートフィルムであることができる。
【0039】
接着性の材料の非接着側は、共重合体プラスチックフィルム、フラットバック紙、紙、ポリエチレン、ポリエチレンとクレープ、布上のポリエチレン、ビニール、ポリプロピレンなどの1つまたは複数で作ることができる。
【0040】
様々な実施例において、接着性の材料とレンズとの間の接着は、永久的または半永久的であることができる。いくつかの実施例では、接着性の材料は、レンズへの取り外し可能な接着のために処方することができる。取り外し可能または低粘着性の接着により、接着性の材料は、様々な実施例において、除去、再配置、交換、および/または洗浄することができる。実施例では、接着性の材料はビニールである。実施例では、接着性の材料は、低粘着性ビニールを含む。ビニールは、UVプリンターを使用してインクで印刷することにより着色されることができる第2面の印刷が可能なデカールにすることができる。
【0041】
図1Bは、第2の肌の色を有する対象者が着用する眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの正面
図100Bである。第2の肌の色(およびオクルーダー104Bの第2の色)は、
図1Aと比較したハッチマークの違いによって示される。
図1Bでは、102B、104B、106B、108B、110B、および112Bは、
図1Aの102A、104A、106A、108A、110A、および112Aに対応しており、唯一の相違は、対象者102Bの肌の色およびオクルーダー104Bの色である。本明細書に記載のオクルーダーは、所与の対象者において可能な限り目立たないように、異なる肌の色に一致するように製造または染色することができる。
【0042】
図1Cは、従来技術の
図100Cである。
図1Cは、眼の領域をカバーするために従来から使用されてきた黒いアイカバーの正面図である。黒はすべてではないにしても多くの肌の色から際立っているため、眼の領域の肌の色と混ざらないことでカバーが目立つ。従来の黒いアイカバーは、対象者の影響を受けた目に注目を引く。
図1Cでは、102C、106C、108C、110C、および112Cは、
図1Aの102A、104A、106A、108A、110A、および112Aに対応し、違いは、左眼を覆っているものである。
【0043】
図2は、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーの背面
図200であり、オクルーダーの分解図である。
【0044】
図2では、左レンズ204および肌の色の接着性の材料206が一緒になって、眼鏡フレーム202に取り付けられたオクルーダー(例えば、104A、104Bなど)を形成する。接着性の材料206は、左レンズ204に接着することができる(接着性の材料206は、左レンズ204または右レンズ208のいずれかに接着され得るが、
図2に示される実施例では、それは左レンズ204である)。実施例では、接着性の材料206は取り外し可能であり、その結果、ユーザーは、接着性の材料206を左レンズ204に適用し、後に接着性の材料206を左レンズ204から取り外し得る。実施例では、接着性の材料206は複数回取り付けられ、そして取り外され得るように、再利用可能であってもよい。
【0045】
図3は、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーを作成する例示的な方法300のフロー図である。
図3の方法は、接着性の材料206および左レンズ204を含む
図2のオクルーダーを製造するために使用され得る。
【0046】
ブロック302は、肌の色の接着性の材料の入手を示している。肌の色の接着性の材料は、購入または、既存の(または製造された)接着性の材料から製造することができる。対象者の特定の肌の色に応じて、市販の接着性の材料(例えば、マスキングテープ、パッキングテープ、ダクトテープ、サージカルテープ、電気テープなど)は、材料を変更することなく対象者の肌の色に近づけることができる。他の実施例では、接着性の材料の色は、塗料、マーカー、クレヨン、紙、インクなどで変更することができる。接着性の材料の対象者から外側を向いている側は(接着剤がレンズの内面にあるか、レンズの外面にあるか、またはその両方にあるかに関係なく)、肌の色にすることができる。実施例では、接着性の材料の対象者の眼の領域に面している側も(接着性の材料がレンズの前面、レンズの背面、またはその両方にあるかどうかに関係なく)、肌の色にすることができる。
【0047】
ブロック304は、オクルーダーで使用されるレンズのサイズに1つまたは複数の接着性の材料を切断することを示している。1つまたは複数のものは、はさみ、ペンナイフ、かみそりの刃、または使用されている接着性の材料を切断できるその他の物で切断することができる。実施例では、接着性の材料は、レンズのサイズまたはそれ以上のサイズおよび形状である。そのような実施例では、単一の接着性の材料を使用することができる。他の実施例では、レンズの表面領域を覆うために複数の接着性の材料が必要になる場合がある。
【0048】
ブロック306において、ブロック304においてサイズにあわせて切断された接着性の材料は、レンズの表面に貼り付けることができる。接着性の材料は、レンズの外面または内面の1つまたは複数に貼り付けることができる。接着性の材料の1つまたは複数の層を貼り付けることができる。
【0049】
ブロック308において、接着性の材料が貼り付けられたレンズは、眼鏡のフレームに配置することができる。
【0050】
方法300は、オプションで、カバーされた表面と反対のレンズの表面をカバーするために繰り返すことができる。
【0051】
図4Aは、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例による、第1の材料を含むオクルーダーの背面
図400Aである。
図4Aのオクルーダーは、ユーザーの眼の領域の肌の色に実質的に一致する接着性の材料をレンズに適用するのではなく、第1の材料(例えば、ポリカーボネート、ポリウレタン、TRIVEX、高屈折率プラスチック、標準プラスチック、中屈折率プラスチックなど)で作られたレンズを、ユーザーの眼の領域の肌の色に実質的に一致する色(斜めのハッチで示される)に化学的に染色することによって製造することができる。レンズを染色することで、メンテナンスが少なく寿命の長いオクルーダーを提供することができる。眼鏡フレーム406Aは、右リム410Aおよび左リム412Aを含む。右リム410Aは、非遮蔽レンズ408Aを取り囲んでいる。左リム412Aはオクルーダー404Aを取り囲んでいる。オクルーダー404Aは、第1の材料と染色剤で作られたレンズを含む。
【0052】
図4Bは、眼鏡に含まれる、本明細書に記載の様々な実施例による、第2の材料を含むオクルーダーの背面
図400Bである。
図4Bのオクルーダーは、接着性の材料をレンズに適用するのではなく、第2の材料(例えば、ポリカーボネート、ポリウレタン、標準プラスチック、TRIVEX、高屈折率プラスチック、標準プラスチック、中屈折率プラスチックなどの第1の材料以外)で作られたレンズを化学的に染色することによって製造することができる。眼鏡フレーム406Bは、右リム410Bおよび左リム412Bを含む。右リム410Bは、非遮蔽レンズ408Bを取り囲んでいる。左リム412Bはオクルーダー404Bを取り囲んでいる。オクルーダー404Bは、第2の材料と染色剤で作られたレンズを含む。オクルーダー404Bに含まれる染色剤は、オクルーダー404Aに含まれる染色剤と同じ染色剤である場合もあれば、オクルーダー404Aの染色剤とは異なる(例えば、タイプ、量、化学組成、色などが異なる)染色剤である場合もある。
【0053】
図5は、本明細書に記載の様々な実施例によるオクルーダーを作成する例示的な方法500のフロー図である。
図5は、着色された接着性の材料で覆うこと(
図3、4A、および4Bに示される)によるのではなく、化学反応または染色プロセスを使用して着色されたレンズを含むオクルーダー(例えば、オクルーダー404Aまたはオクルーダー404B)を作製する方法500を示す。オクルーダーを作成するには、それぞれの方法だけで十分であるが、方法300と方法500を一緒に使用してもよい。
【0054】
ブロック502は、眼鏡フレーム(眼鏡フレーム406Aまたは406Bのような)に適合するサイズのレンズを入手することを示す。レンズは、実質的に透明、半不透明、または不透明にすることができ、既存の色を有するか、または透明にすることができる。レンズは、眼鏡から取り外したレンズ、または、眼鏡で使用されていないレンズであることができる。
【0055】
ブロック504は、対象者の肌の色に近似するオクルーダーをもたらすために使用する染料の色を決定することを示している。対象者の肌が対象者の体の部分によって色が異なる場合、眼の領域の肌の色を染料の色の基礎として使用され得る。染料の色は、ユーザーの肌の色を、以前に異なる色の染料で作成されたサンプルのオクルーダーと比較することで近似し得る。代替的または追加的に、サンプルのオクルーダーを以下に説明する方法で染色して、それが対象者に使用される適切な色をもたらすかどうかを決定することができる。肌の色は、画像のRGB値または16進値に基づいて対象者の画像の色を識別する画像またはビデオ編集ソフトウェアを使用して概算できる。ソフトウェアのユーザーは色を含む領域をクリックすることができ、ソフトウェアは色値を生成することができる。この値は、対象者の肌の色に近づけるため溶液で使用できる染料および染料の濃度を決定するために、同じソフトウェアまたは他のソフトウェアで適用することができる。
【0056】
実施例では、接着性の材料、染料、塗料、または他の着色剤の色は、確立された肌の色のタイプに基づくことができる。たとえば、肌の色を近似する際に、人の肌が太陽にどのように反応するかという属性で、肌のタイプを6つの包括的なカテゴリに分類し、肌のタイプの色(たとえば、最も薄い、明るい茶色、暗い茶色など)についても説明しているフィッツパトリック肌分類(Fitzpatrick Classification of Skin)の肌タイプIからVIの分類を参照できる。
【0057】
ブロック506は、レンズを染料溶液に沈める時間を決定することを示す。一般に、レンズが染料溶液中に長く存在するほど、色の濃淡はより濃くなる。淡い色から濃い色、明るい色から暗い色までという人間の肌の色の全範囲を考慮すると、色によってはレンズを染色するのにより長い時間がかかる場合がある。
【0058】
ブロック508は、決定された色の染料で染料溶液を作ることを示す。染料溶液は、染料溶液の他の成分と溶解、結合、または混合される染料を含む。染料溶液は、一部の時間またはすべての時間加熱することができる。インク(例えば、大豆ベースのインク)が染料に含まれ得る。
【0059】
ブロック510は、決定された時間の間、レンズを染料溶液に沈める、および/または、懸濁することを示す。実施例において、オクルーダーで使用できるさまざまなレンズ材料(たとえば、ポリカーボネート、ポリウレタン、TRIVEX、高屈折率プラスチック、標準プラスチック、中屈折率プラスチックなど)は、さまざまな化学的な着色方法を使用でき、さまざまな効果率で色とコーティングを吸収する。ブロック510に示される実施例では、レンズは、レンズが決定された時間の間化学染料溶液に懸濁される化学プロセスを使用して着色することができる。染料溶液中にある間、染料はレンズ表面に浸透する。染料は任意の色(例えば、灰色、緑色、バラ色、黄色など)であることができるが、濃い灰色または茶色は、より遮蔽性であると考えられている。このプロセスは、プラスチック(CR-39)、高屈折率、ポリカーボネート、TRIVEXなどの、ガラスを除く、ほとんどのレンズ材料に使用することができる。レンズは、被験者の肌の色が得られるまで(たとえば、赤色、黄色、ベージュを連続して)、複数の染料溶液に沈めることができる。様々な実施例において、本明細書に記載のオクルーダーは、レンズ材料としてCR-39を用いて作製され、化学染色プロセスで染色されることができる。CR-39は、他のレンズ材料よりも色合いに結合しやすく、多孔性であるため、CR-39は、より暗い色を可能にし、ポリカーボネートよりも不透明に染色することができる。
【0060】
ブロック512は、今やオクルーダーである(染料を伴う)レンズを染料溶液から取り出し、オクルーダーをすすぎ、乾燥することを示す。
【0061】
ブロック514は、オクルーダーを眼鏡フレームのリムに装着することを示す。
【0062】
本明細書に記載のオクルーダーに含まれるレンズについては、レンズを着色するための他の方法も可能である。実施例では、着色は、レンズが真空下に置かれ、高電圧が着色材を通過し、それを気化させてガスにする蒸着によって実行することができる。ガスはレンズに蒸着される。さらに、UVプリンターは、レンズの片面または両面に着色材を印刷することができる。本明細書に記載のレンズを着色する方法として使用できる別の化学的着色方法は、コンスタント密度プロセス(a constant density process)であり、これは、ガラスおよび非処方レンズ(non-prescription lenses)で頻繁に使用される。このプロセスでは、実際のレンズ素材(ガラス、プラスチック、ポリカーボネートなど)を染色剤として使用し、レンズ全体が全てにわたって同じ色になる。ガラスを着色するための他の企図された方法には、着色イオンの添加、ナノメートルサイズのコロイドの沈殿、着色された含有物(ミルクガラスおよびスモークガラスのように)、光散乱、または二色性コーティングが含まれるが、これらに限定されない。別の実施例では、表面に着色コーティングを適用することにより、表面に浸透することなくレンズの表面に色を適用することができる。ポリカーボネートレンズは、従来、スクラッチコーティングを着色することによって着色されている。
【0063】
いくつかの実施例では、オクルーダーは半透明または半不透明にすることができる。他の実施例では、オクルーダーは不透明にすることができる。少なくとも1つの実施例では、本明細書に記載のオクルーダー用のレンズは、少なくとも約40%から最大で約100%までの、または少なくとも約60%から最大で約95%までの、または少なくとも約80%から最大で約90%までの濃度の範囲で着色することができる。現在の技術革新の目標は、他の人の目の領域の視界を遮ることであるため、他の用途で使用されるよりも高い割合の濃度を使用することができる。
【0064】
所望の肌の色が達成される前または後に、着色されたレンズをバフ研磨および/またはスクラッチすることにより、色が明るくても暗くても、他の人が目の領域を見られなくなったり、実質的に見られなくなったりする。肌の色が色白から中程度の場合、明るい色合いを維持しながら、眼の領域が見えないようにするために、レンズ表面をバフ研磨および/またはスクラッチすることで遮蔽効果を得ることができる。
【0065】
いくつかの実施例では、本明細書に記載のオクルーダーは、(接着性の材料または化学染色による)着色をレンズのフォトクロミック特徴と組み合わせることができる。フォトクロミックレンズは、特定の種類の強い光にさらされると色が変わる。従来、フォトクロミックレンズは紫外線(UV)にさらされると暗くなるように構成されており、フォトクロミックレンズはその光がないときに透明な状態に戻る。一つの実施例では、レンズの内面に接着性の材料を伴うレンズは、レンズが屋内では肌の色になり、屋外では濃い灰色または黒になるように、フォトクロミックとすることができる。一方、眼鏡の影響を受けていないレンズも、オクルーダーのフォトクロミックレンズと同期して暗くなるように、フォトクロミックにすることができる。その時、両方のレンズは屋外では暗くなるが、屋内では肌色の レンズと透明なレンズに戻る。
【0066】
さらに別の実施例では、本明細書で定義されるオクルーダーは、一方が他方の上にある、2つの隣接するレンズを有する。外側のレンズは透明でフォトクロミックで、内側のレンズは肌の色に染めたり、内面にテープを貼ったりすることができる。屋内では、内側のレンズの肌の色が見え(外側のレンズが透明になるため)、オクルーダーは肌の色のように見え、屋外では、外側のレンズが暗くなり、オクルーダーが濃い灰色または黒になる。
【0067】
様々な実施例において、レンズは、上記の方法(例えば、化学プロセス、接着性の材料、塗装など)の組み合わせで着色することができる。
【0068】
いくつかの実施例では、本明細書に記載のオクルーダーは、光学レンズではなく、透明または着色することができる代替の硬質材料を含むことができる。つまり、肌の色に近似する色に着色できるレンズ形状の物体である限り、すべての用途で光学レンズを使用する必要はない。
むすび
【0069】
発明の主題は、構造的な特徴および/または方法的な活動に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲の中で画定される発明の主題は、必ずしも説明される特定の特徴、または活動に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示される。
【0070】
当業者であれば、上記の説明に対する実質的に無数の変形例が可能であり、実施例及び添付の図面は、単に1つまたは複数の実施の形態または実施例を示すことに過ぎないことを理解するであろう。
【0071】
前述の説明は、添付の特許請求の範囲に記載された要素、およびそのような組成物を作製および使用する関連する方法を組み込んだ、眼の領域を遮蔽するためのデバイスの特定の実施例を示している。実施例は、法定要件を満たすために具体的に説明されている。 ただし、説明自体は、この特許の範囲を制限することを意図したものではない。むしろ、発明者は、ゴールは常にレンズの色を個々の着用者の肌の色とブレンドすることによるカスタマイズされた美容的解決策を提供することであり、クレームされた特徴が他の方法で具体化され、他の現在または将来の技術と組み合わせて、本明細書に記載されているものと同等または類似の異なる要素または要素の組み合わせを含む可能性があると考える。
【0072】
特許請求される主題から逸脱することなく、様々な他の修正がなされ得、等価物が置換され得ることが、当業者には理解されよう。加えて、本明細書に記載された中心概念から逸脱することなく、特許請求の範囲に記載の主題の教示に特定の状況を適応させるために、多くの修正をおこなうことができる。したがって、特許請求される主題は、開示された特定の実施例には限定されず、そのような特許請求される主題は、添付の特許請求の範囲内に含まれるすべての実施形態、および、その等価物も含み得ることが意図される。
【0073】
上記は、本開示の原理の単なる例示であり、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者は様々な修正を行うことができる。上記の実施例は、限定ではなく説明を目的として提示されている。本開示はまた、本開示に明示的に記載されたもの以外の多くの形態をとることができる。したがって、本開示は、明示的に開示された方法、システム、および装置に限定されず、以下の特許請求の範囲内にあるそれらの変形および修正を含むことを意図していることが強調される。
【0074】
さらなる例として、装置またはプロセスの制限(例えば、寸法、構成、コンポーネント、プロセスステップの順序など)のバリエーションを作成して、本明細書に示され、説明するように、提供される構造、デバイス、および方法をさらに最適化することができる。いずれにせよ、本明細書に記載の構造、デバイス、ならびに関連する方法には、多くの用途がある。したがって、開示される主題は、本明細書に記載される任意の一の実施例に限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に従って、幅および範囲において解釈されるべきである。
【0075】
上記の詳細な説明では、特許請求される主題の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられている。しかしながら、特許請求される主題は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には理解されるであろう。その他の実施例では、特許請求される主題を不明瞭にしないために、当業者に周知の方法、装置、またはシステムは詳細には記載されていない。
【0076】
本明細書全体を通して、「一つの実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「一つの実施例(one example)」、「実施例(an example)」、「様々な実施例(various examples)」、または「いくつかの実施例(some examples)」への言及は、特定の実施例に関連付けられて説明される特定の特徴、構造、または特性が、特許請求される主題の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の様々な場所で「ひとつの実施形態において(in one embodiment)」、「実施形態において(in an embodiment)」、「一つの実施例において(in one example)」、「実施例において(in an example)」、「様々な実施例において(in various examples)」、または「いくつかの実施例において(in some examples)」という表現が現れても、必ずしも同じ実施形態または記載された特定の実施形態を指すことを意図するものではない。さらに、説明した特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において様々な方法で組み合わせ得ることを理解されたい。もちろん、一般に、これらの問題やその他の問題は、使用の特定の状況によって異なり得る。したがって、本明細書の特定の文脈またはこれらの用語の使用は、その文脈のために引き出される推論に関する有用な指針を提供し得る。
【0077】
特に明記されていない限り、「できる(can)」、「できる(could)」、「し得る(may)」、または「し得る(might)」などの条件付きの用語は、文脈上、ある特徴、要素、および/または、ステップを、ある実施例または実施形態が含み、他の実施例または実施形態が含まないことを示すと理解される。したがって、そのような条件付きの用語は、一般的には、特定の特徴、要素および/またはステップが、1つまたは複数の実施例または実施の形態には何らかの形で必要であること、または、1つまたは複数の実施例または実施形態が、いずれかの特定の実施例または実施の形態に、特定の特徴、要素および/またはステップが含まれるか、または実行されるべきであるかを、ユーザーのインプット、またはプロンプトを伴って、または伴わずに、決定するための論理を必ずしも含むことを意味するものではない。特に明記されていない限り、「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」などの接続語は、項目、用語など がX、Y、またはZのいずれか、またはそれぞれの要素の集合を含む、それらの任意の組み合わせであってよいと理解されるべきである。
【0078】
項目の例(EXAMPLE CLAUSES)
1. 遮蔽された目の領域を生成する方法であって、
ユーザーに関連付けられた眼鏡に対応するリムに適合するように構成されたレンズを得ることと、
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することと、
前記ユーザーが着用する眼鏡フレームにレンズを配置することとを含む方法。
2. 前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近づけるために着色材を前記レンズに適用することは、
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することであって、着色材は一つまたは複数の染料を含む、ことと、
前記一つまたは複数の染料と水とを含む染料溶液を作成することと、
前記レンズを前記肌の色に近似するために前記レンズを前記染料溶液に沈める時間の量を決定することと、
前記時間の量、前記レンズを染料溶液に沈め、その結果色付きレンズとすることと、
前記染料溶液から前記色付きレンズを取り出すことと、
前記色付きレンズを乾燥することと、
を含む1項に記載の方法。
3. 前記眼鏡フレームの第2のリムに、第2のレンズを配置することをさらに含む1項または2項のいずれかに記載の方法。
4. 前記第2のレンズは、矯正、または、フォトクロミックの少なくとも1つである3項に記載の方法。
5. 前記色付きレンズは、半透明、半不透明、または不透明である2項ないし4項のいずれかに記載の方法。
6. 前記色付きレンズは、フォトクロミックである2項ないし5項のいずれかに記載の方法。
7. 前記色付きレンズは、グラデーションカラーである2項ないし6項のいずれかに記載の方法。
8. 前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズを沈める前、または、前記色付きレンズを乾燥させた後の少なくとも一方において、前記色付きレンズをバフ研磨することをさらに含む2項ないし7項のいずれかに記載の方法。
9. 前記レンズを前記染料溶液に沈めることは、加熱された染料溶液にレンズを沈めることを含む2項に記載の方法。
10. 前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することには、肌の色の指標を用いて肌の色を分類することを含む2項ないし9項のいずれかに記載の方法。
11. 前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することは、
ユーザーの画像における色を識別する画像またはビデオ編集ソフトを使用して前記肌の色に対応したカラー値を生成することであって、カラー値がRBGまたは16進値に基づくことと、
少なくとも部分的に前記カラー値に基づいて、前記肌の色に近似する前記1つまたは複数の染料を決定することとを含む2項ないし10項のいずれかに記載の方法。
12. 色付きレンズと前記第2のレンズとがフォトクロミックである3項ないし11項のいずれかに記載の方法。
13. 前記肌の色に近似するために前記着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも一つに材料を取り付けることを含み、前記材料の外向きの側は、前記肌の色に近似する色である、
1項ないし12項のいずれかに記載の方法。
14. ユーザーに対応する目の領域に関連する肌の色に近似する色の染料溶液に沈めることにより染色されたレンズを含む目の領域を隠すためのデバイス。
15. レンズと、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り付けられた材料であって、前記材料の外向きの側は、ユーザーに対応する眼の領域に関連する肌の色に近似する色である材料とを含む目の領域を隠すためのデバイス。
16. 前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り外し可能に取り付けられ、前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに再付着することができる15項に記載のデバイス。
17. 前記材料は第2面ビニールデカールを含み、UV印刷によりカラーインクが前記デカールに印刷される15項または16項のいずれかに記載のデバイス。
18. 前記材料は、前記レンズの表面に取り付けられ、装着したときユーザーの顔に近くなる15項ないし17項のいずれかに記載のデバイス。
19. 前記材料は、大豆ベースインクで染色される15項ないし18項のいずれかに記載のデバイス。
20.前記レンズが染色され、または、前記材料がグラデーションカラーであり、眼の領域の肌の色の変化に近似している14項または15項ないし19項のいずれかに記載の方法。
21. 前記材料の内向きの側は、前記材料の外向きの側とは異なる色である15項ないし20項に記載のデバイス。
22. 前記材料は、半透明、半不透明、または不透明である15項ないし21項のいずれかに記載のデバイス。
23. 1項ないし13項のいずれかに記載の方法により製造された遮蔽デバイス。
24. 前記レンズが半透明、半不透明、または不透明となるように染色されている14項に記載のデバイス。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目の領域のためのオクルーダーを作成する方法であって、
ユーザーに関連付けられた眼鏡に対応するリムに適合するように構成されたレンズを得ることと、
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することと、
前記ユーザーが着用する眼鏡フレームに前記レンズを配置することとを含む方法。
【請求項2】
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することは、
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することであって、着色材は一つまたは複数の染料を含むことと、
前記一つまたは複数の染料と水とを含む染料溶液を作成することと、
前記レンズを前記肌の色に近似するために前記レンズを前記染料溶液に沈める時間の量を決定することと、
前記時間の量の間、前記レンズを前記染料溶液に沈め、その結果色付きレンズとすることと、
前記染料溶液から前記色付きレンズを取り出すことと、
前記色付きレンズを乾燥することと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記眼鏡フレームの第2のリムに、第2のレンズを配置することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のレンズは、矯正、または、フォトクロミックの少なくとも一つである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記色付きレンズは、半透明、半不透明、または不透明である請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記色付きレンズは、フォトクロミックである請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記色付きのレンズは、グラデーションカラーである請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザーの眼の領域の肌の色に近似するために着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズを沈める前、または、前記色付きレンズを乾燥させた後の少なくとも一方において、前記色付きレンズをバフ研磨することをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記レンズを前記染料溶液に沈めることは、加熱された染料溶液に前記レンズを沈めることを含む請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することは、肌の色の指標を用いて前記肌の色を分類することを含む請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記肌の色に近似する一つまたは複数の染料を決定することは、
ユーザーの画像における色を識別する画像またはビデオ編集ソフトを使用して前記肌の色に対応したカラー値を生成することであって、カラー値がRBGまたは16進値に基づくことと、
少なくとも部分的に前記カラー値に基づいて、前記肌の色に近似する前記1つまたは複数の染料を決定することとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項12】
色付きのレンズと前記第2のレンズとがフォトクロミックである請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記肌の色に近似するために前記着色材を前記レンズに適用することは、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも一つに材料を取り付けることを含み、前記材料の外向きの側は、前記肌の色に近似する色である、
請求項1ないし12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ユーザーに対応する目の領域に関連する肌の色に近似する色の染料溶液に沈めることにより染色されたレンズを含む目の領域を隠すためのデバイス。
【請求項15】
レンズと、
前記レンズに関連する2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り付けられた材料であって、前記材料の外向きの側は、ユーザーに対応する眼の領域に関連する肌の色に近似する色である材料とを含む目の領域を隠すためのデバイス。
【請求項16】
前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに取り外し可能に取り付けられ、前記材料は、静電気または水により、前記2つの実質的に平坦な表面の少なくとも1つに再付着することができる請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記材料は第2面ビニールデカールを含み、UV印刷によりカラーインクが前記デカールに印刷される請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記材料は、前記レンズの表面に取り付けられ、装着したときユーザーの顔に近くなる請求項15に記載のデバイス。
【請求項19】
前記材料は、大豆ベースインクで染色される請求項15に記載のデバイス。
【請求項20】
前記材料は、グラデーションカラーであり、眼の領域の肌の色の変化に近似している請求項15に記載のデバイス。
【請求項21】
前記材料の内向きの側は、前記材料の外向きの側とは異なる色である請求項15に記載のデバイス。
【請求項22】
前記材料は、半透明、半不透明、または不透明である請求項15ないし21のいずれかに記載のデバイス。
【請求項23】
請求項1ないし13のいずれかに記載の方法により製造された遮蔽デバイス。
【請求項24】
前記レンズが半透明、半不透明、または不透明となるように染色されている請求項14に記載のデバイス。
【国際調査報告】