IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジ オキシゲン コンフェクショナリー コーポレーションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-27
(54)【発明の名称】吐出装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20220520BHJP
   B65D 77/30 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
B65D83/04 E
B65D77/30 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560431
(86)(22)【出願日】2020-04-06
(85)【翻訳文提出日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 US2020026833
(87)【国際公開番号】W WO2020206412
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/830,220
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521442017
【氏名又は名称】ジ オキシゲン コンフェクショナリー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヤン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA13
3E067AA17
3E067AB16
3E067AB82
3E067AC03
3E067BA02A
3E067BB14A
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
(57)【要約】
ディスペンサ装置は、ハウジングと、少なくとも部分的にハウジングに封入された送達構造とを含んでよい。ディスペンサ装置は、所望のサイズまたは個数の錠剤、丸薬、キャンディ、ミント、チューイングガムなどを吐出してよい。ディスペンサ装置は、カバーまたは蓋を開くと補充可能である。ディスペンサは、搬送ホルダ寸法を変更するために用いられる調節装置と、収容構成においてディスペンサ内に隠れ、吐出構成においてディスペンサの外に見える、調節装置の制御装置とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置であって、
前記1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを備える容器と、
搬送ホルダおよび制御装置を備え、外力の作用によって収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成された送達部材と
を備え、
前記制御装置は、前記搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するためにユーザによって関与されるように構成され、
前記送達部材が前記収容構成である時、前記搬送ホルダおよび前記制御装置は前記容器内に位置し、前記送達部材が前記吐出構成である時、前記搬送ホルダおよび前記制御装置は、前記ユーザが前記制御装置に関与して前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節することができるように前記容器の外側に位置する、装置。
【請求項2】
前記容器内に位置するファンネル装置をさらに備え、前記送達部材が前記収容構成である時、前記ファンネル装置は、前記1または複数の小物物品が前記ファンネル装置を通って前記送達部材の前記搬送ホルダ内に移動することを可能にするように構成され、前記送達部材は、前記送達部材を前記吐出構成に押し出すために構成されたプッシュボタンを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記吐出装置は、ホルダ調節装置をさらに備え、前記制御装置は、前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節するために前記ホルダ調節装置と係合する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記送達部材を前記収容位置に付勢する付勢機構をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置であって、
前記1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを備える容器と、
搬送ホルダおよび制御装置を備え、収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成された送達部材と
を備え、
前記制御装置は、前記制御装置に外力が作用した時、前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節するために構成される、装置。
【請求項6】
前記搬送ホルダは、2つ以上の部品で形成され、前記制御装置は、前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節するために前記搬送ホルダと係合するように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記搬送ホルダの少なくとも一部は弾性材料で形成され、前記制御装置は、前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節するために前記搬送ホルダと係合する、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
1または複数の小物物品を吐出するように構成された吐出装置であって、
前記1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを備える容器と、
搬送ホルダを備え、収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成された送達部材と、
前記搬送ホルダに後続するように構成されたバッフル装置であって、前記送達部材が前記収容構成から前記吐出構成に移動すると、長い形状に伸長するように構成され、前記送達部材が前記吐出構成から前記収容構成に移動すると、短い形状に後退するように構成されるバッフル装置と
を備える吐出装置。
【請求項9】
前記容器内に位置するファンネル装置をさらに備え、前記送達部材が前記収容構成である時、前記ファンネル装置は、前記1または複数の小物物品が前記ファンネル装置を通って前記送達部材の前記搬送ホルダ内に移動することを可能にするように構成され、前記送達部材は、前記送達部材を前記吐出構成に押し出すために構成されたプッシュボタンを備える、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項10】
前記格納チャンバにヒンジ式に結合されたカバーをさらに備え、前記カバーを開けることにより、前記1または複数の小物物品を前記格納チャンバ内に補充することが可能である、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項11】
前記バッフル装置は、長さが弾性伸縮することによって伸長および後退するために構成される、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項12】
前記バッフル装置は、巻取りおよび引出しによって伸長および後退するために構成される、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項13】
前記バッフル装置は、折畳みおよび展開によって伸長および後退するために構成される、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項14】
前記バッフル装置は、摺動によって伸長および後退するために構成される、請求項8に記載の吐出装置。
【請求項15】
1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置であって、
前記1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバと、前記格納チャンバと連通する出口開口部とを備える容器と、
前記1または複数の小物物品を受容するために構成された搬送ホルダと、前記搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために複数の位置の間で移動するように構成された調節装置と、前記調節装置に連結され、前記調節装置を前記複数の位置の間で動かすためにユーザによって関与されるように構成された制御装置とを備える送達部材と
を備え、
前記送達部材は、前記搬送ホルダが前記容器内にあり、前記格納チャンバから前記1または複数の小物物品を受け取るように構成される収容構成と、前記ユーザによる外力の作用によって、前記送達部材が前記出口開口部を通って伸長し、前記搬送ホルダが前記1または複数の小物物品を吐出するように構成される吐出構成との間で往復して動くように構成される、装置。
【請求項16】
前記送達部材が前記収容構成である時、前記搬送ホルダおよび前記制御装置は前記容器内に位置し、前記送達部材が前記吐出構成である時、前記搬送ホルダおよび前記制御装置は、前記ユーザが前記制御装置に関与して前記搬送ホルダの前記少なくとも1つの寸法を調節することができるように前記容器の外側に位置する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置であって、
前記1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバと、前記格納チャンバと連通する出口開口部とを備える容器と、
前記1または複数の小物物品を受容するために構成された搬送ホルダを備える送達部材であって、前記搬送ホルダが前記容器内にあり、前記格納チャンバから前記1または複数の小物物品を受け取るように構成される収容構成と、前記ユーザによる外力の作用によって、前記送達部材が前記出口開口部を通って伸長し、前記搬送ホルダが前記1または複数の小物物品を吐出するように構成される吐出構成との間で往復して動くように構成される、送達部材と、
前記送達部材に連結された第1の部分および前記容器に連結された第2の部分を有するバッフル装置であって、前記第1の部分が前記送達部材に連結され、前記送達部材に後続するように構成されることにより、前記送達部材が前記収容構成から前記吐出構成に移動すると、前記バッフル装置は長い形状に伸長するように構成され、前記送達部材が前記吐出構成から前記収容構成に移動すると、前記バッフル装置は短い形状に後退するように構成される、バッフル装置と
を備える装置。
【請求項18】
前記バッフル装置は、長さが弾性伸縮することによって伸長および後退するために構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記バッフル装置は、巻取りおよび引出しによって伸長および後退するために構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記バッフル装置は、折畳みおよび展開によって伸長および後退するために構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記バッフル装置は、摺動によって伸長および後退するために構成される、請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によって本願に組み込まれ、本願の一部を成す先行出願である、2019年4月5日に出願された米国仮特許出願第62/830,220号の優先権および利益を主張するものである。
【0002】
本開示は一般に、様々な所望のサイズまたは個数の、たとえばキャンディ、チューイングガム、ミント、チョコレートビン、錠剤または丸薬などの小物物品を吐出することが可能な携帯用吐出装置に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの人々が日常的に、錠剤、丸薬、ミント、キャンディなどを必要とし、または消費している。既存のディスペンサ装置は、これらの物体を吐出するために便利ではなく、そのような吐出に難点を提示し得る。たとえば人々は、時によっては小さなサイズのキャンディの消費を所望する。別の時は、たとえばチューイングガムなどの大きなサイズの物体を所望し得る。また、たとえば丸薬を吐出する時など、精密な吐出が必要とされ得る時があり、たとえばユーザがキャンディを吐出する時など、精密な吐出でなくてよい時もある。既存のディスペンサ装置は、これらの要件を満たすために適切ではない。さらに、多くの既存のディスペンサは、再利用可能に設計されておらず、浪費の原因となる。したがって、上述した欠点の1または複数に対処するディスペンサ装置の要望がある。本開示は、既存の吐出装置におけるこの要望および他の要望に対処するために提供される。本発明の特徴および利点の詳しい論述は、添付図面を参照して進行する以下の詳細な説明に記載される。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様は、様々な所望のサイズまたは個数の、たとえばキャンディ、チューイングガム、ミント、チョコレートビン、錠剤または丸薬などの小物物品を吐出することが可能な、種々の特徴がある携帯用吐出装置に関する。1つの態様によると、調節装置制御ボタンは、収容構成においてディスペンサ内に隠れ、吐出構成において、消費者が搬送ホルダの寸法を変更するためにディスペンサの外側にあってよい。他の態様によると、より多くの錠剤または丸薬を搬送するために格納チャンバを拡張するために、本開示は、たとえば弾性材料、巻取り構成、層の積み重ね、または多数の連続したひだ状のバッフルなどの使用といった、収容構成における送達構造の長さを縮小するためのいくつかの手段を用いる。
【0005】
本開示の態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを有する容器と、搬送ホルダおよび制御装置を含む送達部材とを含み、送達部材は、外力の作用によって収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成される。制御装置は、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するためにユーザによって関与されるように構成される。送達部材が収容構成である時、搬送ホルダおよび制御装置は容器内に位置し、送達部材が吐出構成である時、搬送ホルダおよび制御装置は、ユーザが制御装置に関与して搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節することができるように容器の外側に位置する。
【0006】
1つの態様によると、装置は、容器内に位置するファンネル装置も含む。送達部材が収容構成である時、ファンネル装置は、1または複数の小物物品がファンネル装置を通って送達部材の搬送ホルダ内に移動することを可能にするように構成される。送達部材はさらに、送達部材を吐出構成に押し出すために構成されたプッシュボタンを含む。
【0007】
他の態様によると、吐出装置は、ホルダ調節装置を含み、制御装置は、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するためにホルダ調節装置と係合する。
【0008】
さらなる態様によると、装置は、送達部材を収容位置に付勢する付勢機構を含む。
【0009】
本開示の追加の態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを有する容器と、搬送ホルダおよび制御装置を含む送達部材とを含む。送達部材は、収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成される。制御装置は、制御装置に外力が作用した時、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために構成される。
【0010】
1つの態様によると、搬送ホルダは、2つ以上の部品で形成され、制御装置は、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために搬送ホルダと係合するように構成される。
【0011】
他の態様によると、搬送ホルダの少なくとも一部は弾性材料で形成され、制御装置は、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために搬送ホルダと係合する。
【0012】
本開示のさらなる態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された吐出装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバを有する容器と、搬送ホルダを含む送達部材と、バッフル装置とを含む。送達部材は、収容構成と吐出構成との間で往復して動くように構成される。バッフル装置は、搬送ホルダに後続するように構成され、送達部材が収容構成から吐出構成に移動すると、長い形状に伸長するように構成され、送達部材が吐出構成から収容構成に移動すると、短い形状に後退するように構成される。
【0013】
1つの態様によると、装置は、容器内に位置するファンネル装置を含む。送達部材が収容構成である時、ファンネル装置は、1または複数の小物物品がファンネル装置を通って送達部材の搬送ホルダ内に移動することを可能にするように構成される。送達部材は、送達部材を吐出構成に押し出すために構成されたプッシュボタンも含む。
【0014】
他の態様によると、装置は、格納チャンバにヒンジ式に結合されたカバーを含み、カバーを開けることにより、1または複数の小物物品を格納チャンバ内に補充することが可能である。
【0015】
さらなる態様によると、バッフル装置は、他の機構の中でも特に、長さが弾性伸縮すること、巻取りおよび引出し、折畳みおよび展開、または摺動によって伸長および後退するために構成される。
【0016】
本開示のまたさらなる態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバ、および格納チャンバと連通する出口開口部を有する容器と、1または複数の小物物品を受容するために構成された搬送ホルダ、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために複数の位置の間で移動するように構成された調節装置、および調節装置に連結され、調節装置を複数の位置の間で動かすためにユーザによって関与されるように構成された制御装置を含む送達部材とを含む。送達部材は、搬送ホルダが器内にあり、格納チャンバから1または複数の小物物品を受け取るように構成される収容構成と、ユーザによる外力の作用によって、送達部材が出口開口部を通って伸長し、搬送ホルダが1または複数の小物物品を吐出するように構成される吐出構成との間で往復して動くように構成される。
【0017】
1つの態様によると、送達部材が収容構成である時、搬送ホルダおよび制御装置は容器内に位置し、送達部材が吐出構成である時、搬送ホルダおよび制御装置は、ユーザが制御装置に関与して搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節することができるように容器の外側に位置する。
【0018】
本開示のさらなる追加の態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバ、および格納チャンバと連通する出口開口部を有する容器と、1または複数の小物物品を受容するために構成された搬送ホルダを含む送達部材とを含む。送達部材は、搬送ホルダが容器内にあり、格納チャンバから1または複数の小物物品を受け取るように構成される収容構成と、ユーザによる外力の作用によって、送達部材が出口開口部を通って伸長し、搬送ホルダが1または複数の小物物品を吐出するように構成される吐出構成との間で往復して動くように構成される。装置はさらに、送達部材に連結された第1の部分および容器に連結された第2の部分を有するバッフル装置を含み、第1の部分が送達部材に連結され、送達部材に後続するように構成されることにより、送達部材が収容構成から吐出構成に移動すると、バッフル装置は長い形状に伸長するように構成され、送達部材が吐出構成から収容構成に移動すると、バッフル装置は短い形状に後退するように構成される。
【0019】
さらなる態様によると、バッフル装置は、他の機構の中でも特に、長さが弾性伸縮すること、巻取りおよび引出し、折畳みおよび展開、および摺動によって伸長および後退するために構成される。
【0020】
本開示の他の態様は、1または複数の小物物品を吐出するように構成された装置に関し、装置は、1または複数の小物物品を保持するように構成された格納チャンバ、および格納チャンバと連通する出口開口部を有する容器と、1または複数の小物物品を受容するために構成された搬送ホルダ、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を調節するために複数の位置の間で動くように構成された調節装置を含む送達部材とを含む。送達部材は、搬送ホルダが容器内にあり、格納チャンバから1または複数の小物物品を受け取るように構成される収容構成と、ユーザによる外力の作用によって、送達部材が出口開口部を通って伸長し、搬送ホルダが1または複数の小物物品を吐出するように構成される吐出構成との間で往復して動くように構成される。
【0021】
本開示の他の特徴および利点は、添付図面と共に取り上げられる以下の説明から明らかである。
【0022】
本開示およびその特徴および利点を完全に理解するために、本開示の添付図面、背景技術、技術分野、および表題と共に閲読される、提供された以下の説明を参照する。本開示および様々な図において、繰り返され得る同一の番号および/または文字は、同一の要素または機能的に同等の要素と見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】吐出構成におけるディスペンサ装置の態様を示す斜視図である。
図2】収容構成における図1のディスペンサ装置を示す斜視図である。
図3A】収容構成における図1のディスペンサ装置の裏側を示す斜視図である。
図3B】蓋が開いた状態の、収容構成における図1のディスペンサ装置の裏側を示す斜視図である。
図3C】後部の蓋が開いた状態の、収容構成における図1のディスペンサ装置の裏側を示す斜視図である。
図4A-4B】図1のディスペンサ装置の左半分部および右半分部の内側を示す斜視図である。
図5A-5B】ファンネル装置の他の態様を示す左半分部および右半分部の内側の斜視図である。
図6A-6B】ファンネル装置のまた他の態様を示す左半分部および右半分部の内側の斜視図である。
図7A】ディスペンサ装置のファンネル装置の態様を示す、図2の直線7~7に沿って示された簡略断面図である。
図7B】ディスペンサ装置の2つの湾曲側壁で形成されたファンネル装置を示す、図2の直線7~7に沿って示された簡略断面図である。
図7C】2つの下り傾斜板で形成されたファンネル装置を示す、図2の直線7~7に沿って示された簡略断面図である。
図7D】1つの下り傾斜板およびディスペンサ装置の他方の側壁で形成されたファンネル装置を示す、図2の直線7~7に沿って示された簡略断面図である。
図8】バリア装置を有する、図1のディスペンサ装置の左半分部の内側を示す斜視図である。
図9】送達構造を示す詳細斜視図である。
図10A図9の送達構造の分解図である。
図10B図9の送達構造の裏側を示す斜視図である。
図11】送達構造の底部に設けられた制御装置を示す斜視図である。
図12A-12D】送達構造の調節装置の他の態様を示す斜視図である。
図13A】送達構造の搬送ホルダの他の態様を示す斜視図である。
図13B】送達構造の搬送ホルダのまた他の態様を示す斜視図である。
図14】巻取りバッフル装置およびバリア装置を示す斜視図である。
図15A】バッフル装置の他の態様を示す斜視図である。
図15B図15Aの他の態様のバッフル装置の裏側を示す斜視図である。
図16】バッフル装置のまた他の態様を示す斜視図である。
図17】ばねを有するディスペンサ装置の左半分側を示す斜視図である。
図18】ディスペンサ装置の第2の蓋を示す斜視図である。
図19】ディスペンサ装置内部の塗装を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示は、この説明の細部に限定されず、他の様々な変更例および応用が考えられ得ることを理解すべきである。本明細書で説明する本開示の範囲の適正な趣旨から逸脱することなく、デバイス、設計、構成、または方法の追加の変更が当業者に作られるため、本開示における説明の細部は、本発明を限定しない例示として解釈されなくてはならない。また、本開示は、特定の種類または形状の錠剤または丸薬に限定されないことが認識され、本明細書および特許請求の範囲を通して、「錠剤または丸薬」という用語は、カプセル、チューイングガム、ミント、キャンディ、または様々な菓子の小片、または装置から吐出され得る他の任意の物体を含むように用いられることを理解すべきである。本開示は、DISPENSING CONTAINERと題された2018年9月4日に出願された米国特許出願第16/121,585号を参照によって組み込むものである。
【0025】
本開示の1つの態様において、ディスペンサ装置は、送達構造およびハウジングを備えてよい。送達構造は、搬送ホルダ、および搬送ホルダと連結するバッフル装置を備えてよい。不使用または収容構成において、送達構造はハウジング内にあってよいが、使用または吐出構成において、送達構造の搬送ホルダは、錠剤または丸薬を吐出するためにハウジングの外に出される。ホルダ出口がハウジングに設けられてよく、送達構造は、ホルダ出口を通って収容構成と吐出構成との間で往復してよい。
【0026】
様々な所望のサイズまたは様々な個数の錠剤または丸薬を搬送するために搬送ホルダの寸法を変更するいくつかの手段が存在する。第1に、送達構造は、搬送ホルダの少なくとも1つの寸法を変更するように構成され得る調節装置を備えてよい。調節装置は、収容構成においてハウジング内にある制御装置を備えてよい。調節装置の制御装置は、搬送ホルダの寸法を変更するために消費者が作動させるために、収容構成から吐出構成になる搬送ホルダと共にホルダ出口を通ってハウジングの外へ出てよく、ホルダ出口を通って吐出構成から収容構成になる搬送ホルダと共にハウジング内に後退してよい。さらに、搬送ホルダは2ピースの装置で形成されてよく、装置の各ピースが搬送ホルダの一部のように見えてよく、これら2ピースの装置は部分的に重なり合って搬送ホルダを形成し、制御装置は、搬送ホルダの寸法を変更するために2ピースの装置と係合してよい。また、搬送ホルダ側壁の一部は、たとえば軟質プラスチック、任意のゴムなどの弾性または可撓性材料で形成されてよく、制御装置は、伸張または収縮して搬送ホルダの寸法を変更するために搬送ホルダの弾性および可撓性側壁と係合してよい。
【0027】
本開示のまた他の態様において、ファンネル装置および送達構造のバッフル装置、またはファンネル装置およびバリア装置、またはファンネル装置および送達構造のバッフル装置の一部およびバリア装置は、ディスペンサ装置の両側面の間に画定され、ハウジングを上部チャンバおよび下部チャンバに分割してよい。上部チャンバは、錠剤または丸薬を格納するための格納チャンバとして用いられてよく、下部チャンバは、レストチャンバとして用いられてよく、送達構造は、収容構成においてレストチャンバ内にある。送達構造のバッフル装置は、収容構成において格納チャンバからファンネル装置を通って送達構造の搬送ホルダ内に錠剤または丸薬を導いてよい。
【0028】
送達構造またはレストチャンバの長さを低減するため、およびより多くの錠剤または丸薬を搬送するために格納チャンバの空間を拡張するために、送達構造のバッフル装置は、収容構成において収縮し、巻き取られ、折り畳まれ、または積み重なった状態などであってよく、外力によって送達構造が収容位置から吐出位置に動かされると、伸張または延伸または展開などしてよい。たとえば、バッフル装置の一部は、たとえば軟質プラスチック、任意のゴム、薄型材料、天然または合成材料などの弾性および可撓性材料で形成されてよく、外力が送達構造に掛かると、バッフル装置は吐出位置まで伸長してよく、外力が取り除かれると、収容構成に再び収縮してよい。さらに、バッフル装置は、自己引込み型巻尺のような巻取り構成で設けられてよく、一方の遠位先端は搬送ホルダに連結し、他方の遠位先端はディスペンサに配置され、他の部分は巻き取られてよく、外力が送達構造に掛かると、バッフル装置は吐出位置まで延伸してよく、外力が取り除かれると、バッフル装置は巻き戻って搬送ホルダを収容位置まで後退させ得る。また、バッフル装置は、マルチスライドドアのように構成されてよく、バッフル装置の2つ以上の部品が収容構成において積み重なり、吐出位置まで摺動延伸してよい。さらに、バッフル装置は、アコーディオンドアのように構成されてよく、収容位置において連続して1つに折り畳まれ、吐出位置において延伸してよい。
【0029】
ファンネル装置は、収容構成において錠剤または丸薬が格納チャンバから搬送ホルダ内へ滑らかにまたは一直線に転がり、または移動することを促すために格納チャンバと搬送ホルダとの間に設けられた、ハウジングの少なくとも片側に位置するいくつかの横断または斜め鉛直体またはスロープ体を備えてよい。また、収容構成において錠剤または丸薬が格納チャンバから搬送ホルダ内へ滑らかにまたは一直線に転がることを促すために、ディスペンサ装置の少なくとも片側が湾曲し、格納チャンバと搬送ホルダとの間にファンネル装置を形成してよい。さらに、ファンネル装置は、ディスペンサ装置の片側または両側に設けられた下り傾斜板によって設けられ得る。
【0030】
送達構造に連結されたボタンは、収容構成において送達構造の不慮の動きを防ぐための第1のディテントまたは他の手段と、制御装置を作動させ、様々な所望のサイズまたは個数の錠剤および丸薬を搬送するために搬送ホルダの寸法を調節するために、送達構造を吐出位置で止めるための第2のディテントまたは他の手段とを有する。
【0031】
ディスペンサの側壁に衝突する錠剤または丸薬によって生じる雑音を低減または除去するために、軟質プラスチック、ゴム、天然または合成材料などの薄層がディスペンサの内側に塗装または吹付けされ得る。
【0032】
また、ディスペンサ装置は、たとえばプラスチック、合成、金属、ゴム、天然、または他の任意の適当な材料であるがこれに限定されない任意の適当な材料から形成されてよく、ディスペンサ装置は透明または不透明であってよいことが、本開示の教示の範囲内である。
【0033】
図1は、吐出構成におけるディスペンサ装置6を示す。ディスペンサ装置6は、送達構造10と、送達構造10を少なくとも部分的に封入するハウジング8とを含んでよい。ハウジング8は、単一または複数の要素によって個別に形成され、または一体形成され得ることを当業者は理解すべきである。たとえば、ハウジング8は、前面カバー11および背面カバー9、上部12および底部14、右端壁16および左端壁18を有してよい。左端壁18と上部12との間の角部20は、丸みを帯びた状態、切り落とされた状態などであってよく、これにより、ユーザがディスペンサ装置6から錠剤または丸薬を取り出す際、ディスペンサ装置6がユーザの口に当たることが防止され得る。前面カバー11および背面カバー9、上部12および底部14、右端壁16および左端壁18の1または複数は、ディスペンサ内部容量を大きくするため、またはユーザに快適性をもたらすために、湾曲してよい。代替の態様において、ハウジング8は、本明細書で説明される機能を可能にする他の適当な構成を有してよい。たとえば、ハウジング8は、立方形、球形、円筒形などに構成され得る。追加または代替として、ハウジングは、子供または他のユーザの関心を集め得る動物、漫画のキャラクターなどの形状に構成され得る。
【0034】
図1に示すように、底部14に隣接した左端壁18に、ホルダ出口28が構成される。送達構造10は、ホルダ出口28を通って収容構成(図2を参照)と吐出構成との間で往復して動くように構成され得る。また、プッシュボタン50が送達構造10に形成され、または送達構造10に動作可能に結合されることにより、ユーザは、送達構造10と係合するようにボタン50を前に押し、送達構造を収容構成から吐出構成に動かしてよい。1つの態様において、ホルダ出口28の付近に調節板26が配置されてよく、プッシュボタン52は、たとえばユーザが装置6を操作する時にホルダ出口28から不要な錠剤または丸薬68が転がり出ることを防ぐためにホルダ出口28の寸法を変更するために、調節板26と係合し、板26を上または下に動かしてよい。ユーザの把持力を高めるために、ハウジング8の上部12にリッジまたはストライプ38が構成され得る。リッジ38は、ハウジング8よりも柔らかいまたは低いデュロメータ硬度を有するオーバーモールド要素として形成されてよく、リッジ38は、意図された機能を提供する任意の構成を有し得ることが理解される。たとえば、リッジ38は、正弦波形であってよく、複数の触覚線形部分で構成されてよい、などである。
【0035】
図2に示すように、ディスペンサ装置6は収容構成であり、送達構造10がハウジング8内に位置する。プッシュボタン50および溝69は、第1のディテントまたは他の手段58(図1を参照)および第2のディテントまたは他の手段59を有してよい。第1のディテント58は、ディスペンサ装置が収容構成である時、送達構造10の不慮の動きを防ぐために用いられる。プッシュボタン50は、ディテント手段58に沿ってロック位置まで押し上げられ得るので、送達構造10と係合することはできない。送達構造10の作動が所望されると、プッシュボタン50はロック解除位置まで押し下げられ、プッシュボタン50がディテント58から離れる。第2のディテント59は、送達構造10を吐出構成で止めるために用いられる。
【0036】
図3Aおよび図3Bに示すように、ディスペンサ装置6は、ハウジング8の背面カバー9上に配置された蓋55を有してよく、ハウジング8の上部12にヒンジを有してよい。図3Aにおいて、蓋55は、閉位置にある。図3Bにおいて、蓋55は、開位置にある。したがって、ユーザは、蓋55を開けることによって錠剤または丸薬68を補充してよい。蓋55は、ディスペンサ装置6の他の部分と同じ材料で作られてよい。さらに、図3Cにおいて、蓋55は、第3の側壁16に構成され、ディスペンサにヒンジ留めされ得る。追加または代替として、蓋55は、ユーザがディスペンサ装置6内にある錠剤または丸薬の個数を見ることができるように、透明性を有する材料で作られてよい。さらに、蓋55は、夜間または暗い室内でディスペンサ装置6が容易に見つけられ得るように、暗闇で発光する、または光る材料を含んでよい。
【0037】
図4Aに示すように、ハウジング8は、互いに結合して内側にハウジング内部を画定する第1の側面および第2の側面を有してよく、送達構造10は、2つの側面の間で往復してよい。1つの態様において、送達構造10は、搬送ホルダ30、バッフル装置32、および調節装置24を含んでよい。搬送ホルダ30は、錠剤または丸薬68を保持および搬送するために用いられ、搬送ホルダ30の後部は、バッフル装置32を含み、またはバッフル装置32に結合してよい。バッフル装置32の一部または全部は、たとえば軟質プラスチック、ゴム、天然または合成材料などの弾性かつ可撓性材料で形成されてよく、外力によって作動すると、拡張または延伸してよく、外力が解除され、または打ち消されると後方へ収縮してよい。調節装置24は、搬送ホルダ30の内側寸法を変更するために送達構造10に配置されてよく、それによって、ディスペンサ装置6は、様々なサイズまたは意図された個数の錠剤または丸薬68を吐出し得る。また、図8に示すように、障壁装置66が第1および第2の側面の間に伸長してよく、収容構成においてバッフル装置32の上に位置し、錠剤または丸薬68を格納室55から搬送ホルダ30へ導くために役立つ。
【0038】
図4Aに示すように、ファンネル装置40およびバッフル装置32は協働してハウジング8を上側チャンバおよび下側チャンバに分割する。上側チャンバは、錠剤または丸薬68を格納するための格納チャンバ55として用いられてよく、送達構造10は、収容構成において下側チャンバ内にあってよい。
【0039】
図7Aに示すように、格納チャンバ55はハウジング8の両側面の間に構成され、両側面間の寸法は搬送ホルダ30の幅よりも大きいので、ディスペンサ装置6は、格納チャンバ55から収容構成時の搬送ホルダ30内へ錠剤および丸薬が転がり、または送り込まれることを容易にするためのファンネル装置40を含んでよい。ファンネル装置40は意図された機能のために任意の適当な構成および方式を有してよいことが、本開示の教示の範囲内である。たとえば、1つの態様において、ハウジング8の少なくとも片側にいくつかの横断または斜め鉛直体またはスロープ体(図4Aおよび図4Bを参照)が設けられてよく、その側面または縁部が、格納チャンバ55と搬送ホルダ30との間にファンネル装置40(図7Aを参照)を画定する。他の態様において、図5Aおよび図5Bに示すように、ファンネル装置40は、横断体を用いず、他の斜め鉛直体またはスロープ体によって画定され得る。また他の態様において、図7Bに示すように、ハウジング8の2つの湾曲傾斜側面が、格納チャンバ55と搬送ホルダ30との間にファンネル装置40を構成してよい。また他の態様において、図6A図6B図7C、および図7Dに示すように、ファンネル装置40は、ディスペンサの少なくとも1つの側壁に配置された下り傾斜板で形成され得る。
【0040】
図4に示すように、ホルダ出口28の近くに調節板26が設けられてよく、ユーザがディスペンサ装置6を操作する時に異なるサイズの錠剤または丸薬がホルダ出口28から転がり出ることを防ぐために、ボタン52(図1を参照)が調節板26と係合し、ホルダ出口28の寸法を変更する。加えて、ハウジング8を組み立てるために、スナップフィット係合部材42および受入口44がハウジング8の両側面に設けられる。スナップフィット係合部材42は、ハウジング8を閉位置に維持するために受入口44と係合してよい。
【0041】
図1図2、および図4に示すように、調節装置24の制御ボタン56は、収容構成においてハウジング8内にあるホルダ30に伴ってよく、消費者が送達構造10を前に出し吐出構成にすると、制御ボタン56は搬送ホルダ30に伴ってホルダ出口28を通りハウジング8から出て吐出構成になってよく、その後、消費者は送達構造10を吐出位置で止めるためにプッシュボタン50を第2のディテント位置59(図2を参照)に押し上げてよく、その後、消費者は、様々な所望のサイズまたは個数の錠剤または丸薬を搬送するために搬送ホルダ30の寸法を調節するために、制御ボタン56を動かして調節装置24と係合させる。搬送ホルダ30の寸法を変更した後、消費者は、プッシュボタン50をディテントから解除させて送達構造10を解放し、その後、制御ボタン56は搬送ホルダ30に伴って自動的にホルダ出口28を通り収容構成(図2を参照)に後退する。
【0042】
図9および図10に示すように、送達構造10は、搬送ホルダ30、バッフル装置32、ガイドレール22、調節装置24、制御ボタン56、および制御ボタン溝54を含んでよい。制御ボタン溝56には、調節装置24が所定の位置で停止するためのいくつかのディテント62がある。調節装置24を固定するために、バッフル装置32にキャッチ部21が取り付けられる。搬送ホルダ30は、錠剤または丸薬68を保持および搬送するために用いられる。調節装置24は、アーム80を有するL字形板であってよい。調節装置24の一部はバッフル装置32にあってよく、調節装置24の一部は搬送ホルダ30内に設けられ得る。格納チャンバ55の錠剤および丸薬を搬送ホルダ30の方に向けるために、バッフル装置32の一方の遠位先端は、搬送ホルダ30の後部と連結し、または一体形成されてよく(図4を参照)、バッフル装置32の他方の遠位先端は、ディスペンサ装置6に取り付けられ得る。図に提供した構成に加えて、搬送ホルダ30は代替的に、蓋のないボックス、バケツなどに構成されてよい。搬送ホルダ30は、ユーザがその状態を観察できるように透明であってよい。1つの態様において、送達構造10の往復を容易にするためにハウジング8の側面に構成されたガイド溝46(図5を参照)との相補関係および境界面を成すように、ガイドレール22が送達構造10に構成され得る。アーム80は、調節装置24に設けられてよく、制御ボタン56に結合してよい。制御ボタン56は、収容構成においてレストチャンバ内にある送達構造10に伴ってよい。調節装置24の制御ボタン56は、様々なサイズまたは個数の錠剤または丸薬を搬送するために搬送ホルダ30の寸法を変更するために往復してよい。
【0043】
図9に示すように、消費者は、様々な所望のサイズまたは個数の錠剤または丸薬を搬送するために搬送ホルダ30の寸法を変更してよい。送達構造10は、搬送ホルダ30の寸法を変更する意図された機能を提供するために任意の適当な構成および方式で形成され得ることが、本開示の教示の範囲内である。たとえば、図13Aに示すように、搬送ホルダ30は2ピースの装置で形成されてよく、装置の各ピースが搬送ホルダ30の一部のように見えてよく、ホルダのこれら2つの部分が部分的に積み重なり合って搬送ホルダ30を形成する。制御装置56は、搬送ホルダ30の寸法を変更するために2ピースの装置と係合して往復させ得る。加えて、図113Bに示すように、搬送ホルダ30の側壁は、たとえば軟質プラスチック、ゴムなどの弾性または可撓性材料で形成されてよく、制御装置56は、様々なサイズまたは個数の小さな錠剤または丸薬58などを搬送するために搬送ホルダ30の寸法を変更するために、弾性かつ可撓性側壁と係合して伸長または収縮させ得る。さらに、図12Aに示すように、調節装置24は、搬送ホルダ30の幅寸法を変更するために細長いL字形板であってよい。他の態様において、図12Bに示すように、調節装置24は、バッフル装置32の下側に配置されてよく、図12Cに示すように、調節装置24の一部は、たとえば軟質プラスチック、ゴムなどの弾性および可撓性材料で作られてよく、図12Dに示すように、調節装置は、バッフル装置と合体してよい。また、図11に示すように、制御ボタン56は、搬送ホルダ30の底部などに構成され得る。
【0044】
加えて、バッフル装置32は、搬送ホルダ30の動きによって生じる隙間が覆われることを確実にするために、長い形状と短い形状との間で伸長および後退する構成に構成され得る。たとえば、1つの構成において、バッフル装置32の一部または全部は、たとえば軟質プラスチック、ゴム、天然または合成材料などの弾性および可撓性材料で形成されてよく、外力によって送達構成10が収容構成から吐出構成に動かされると、搬送ホルダ30の動きによって生じる隙間を覆うためにバッフル装置32の弾性部は延伸または拡張によって伸長してよく、外力が解除され、または打ち消されると、バッフル装置32の弾性部は、送達構造10を吐出構成から収容構成に後退させるために収縮してよい。図8~13Bは、この方式で構成されたバッフル装置32を示す。この実施形態は、バッフル装置32の長さまたは送達構造10の長さを低減し得るので、より多くの錠剤および丸薬を搬送するために格納チャンバ55の空間が拡張される。バッフル装置32は、送達構造10の長さの短縮および格納チャンバ55のサイズの拡張を可能にする上記の意図された機能(すなわち伸長および後退)のために任意の適当な構成および方式で形成され得ることが、本開示の教示の範囲内である。他の実施形態において、バッフル装置32は、回転によって伸長および後退してよい。たとえば図14に示すように、収容構成において、バッフル装置32は、自動引込み式巻尺のように巻取り構成で配置されてよく、一方の遠位先端が搬送ホルダ30に連結され、他方の遠位先端は、テープが巻かれた状態で(たとえば回転ディスペンサなどの)ハウジング8に直接または間接的に連結されてよく、バリア装置66は、巻かれたテープに隣接してよい。外力によって送達構造10が収容構成から吐出構成に動かされると、バッフル装置32は、搬送ホルダ30が吐出位置に移動する時に形成された隙間を覆うために延伸してよく、外力が打ち消され、または解除されると、バッフル装置32は巻き取られ、搬送ホルダ30を収容位置に後退させ得る。追加の実施形態において、バッフル装置32は、たとえばアコーディオンドアのように折畳みによって伸長および後退するように構成されてよく(図15Aおよび図15B)、一方の遠位先端はホルダ30に連結されてよく、他方の先端はハウジング8に直接または間接的に連結され得る。バッフル装置32は、収容位置において1つに折り畳まれ、外力によって送達構造10が収容構成から吐出構成に動かされると、バッフル装置32は、搬送ホルダ30が吐出位置に移動する時に形成された隙間を覆うために展開することによって伸長してよく、外力が解除されると、バッフル装置32は収縮し、または折り畳まれ、搬送ホルダ30を吐出構成から収容構成に後退させ得る。この状況において、送達構造10を自動的に収容構成に後退させるために、たとえばばね70およびばねフック72などの付勢機構が必要であり得る(図17を参照)。他の実施形態において、バッフル装置32は、摺動によって伸長および後退してよい。たとえば図16に示すように、収容構成において、バッフル装置32は、たとえば互いに対して摺動する2つ以上の摺動部などの摺動構成によって拡張するように構成されてよく、収容構成において、バッフル装置32の2つ以上の部分が積み重なり合ってよい。一方の遠位先端はホルダ30に連結し、他方の先端はハウジング8に直接または間接的に連結され、その後にバリア装置66があってよく、外力によって送達構造10が収容構成から吐出構成に動かされると、バッフル装置32は、搬送ホルダ30が吐出位置に動く時に形成された隙間を覆うために摺動および延伸してよい。この構成において、たとえばばね70およびばねフック72などの付勢機構が必要であってよく(図17を参照)、外力が取り除かれると、ばね70によって、送達構造10は収容構成などに自動的に後退し得る。図17における付勢機構(たとえばばね70)は、本明細書で説明する他の実施形態で用いられてよいことが理解される。
【0045】
1つの態様において、ディスペンサを操作する際に伴う雑音を低減または除去するために、ディスペンサ容器の内壁に低デュロメータ硬度の材料の薄層が塗装または吹付けされ得る(図19を参照)。
【0046】
図18に示すように、ディスペンサの第2の蓋76がハウジング8に設けられてよく、蓋を開けると、消費者は調節装置24のボタン56に直接関与することができる。
【0047】
本明細書において、様々な構成要素および特徴を含む吐出装置の様々な実施形態が説明された。他の実施形態において、吐出装置は、そのような構成要素および特徴の任意の組み合わせによって提供され得る。また、他の実施形態において、本明細書で説明する吐出装置の様々なデバイス、構成要素、および特徴は、様々な装飾的外観を含む様々な構成を有する同様の構造的および機能的要素で構成され得ることも理解される。
【0048】
いくつかの代替実施形態および例が本明細書において説明および例示された。当業者は、個々の実施形態の特徴、および構成要素の可能な組み合わせおよび変形例を理解する。当業者はさらに、実施形態のいずれかが、本明細書に開示される他の実施形態との任意の組み合わせで提供され得ることも理解する。本発明は、本発明の主旨またはその中心となる特徴から逸脱することなく他の特定の形態で具体化され得ることが理解される。また、特許請求に記載される技術と非実質的に異なるが、特許請求に記載される結果と同じ結果を得るために実質的に同じ方法でそれぞれ実質的に同じ機能を果たす要素またはステップは全て本開示の範囲内であることも理解される。したがって、本開示の例および実施形態は全ての点において限定的ではなく例示的であると見なされるべきであり、本発明は、本明細書に記載された細部に限定されるものではない。本明細書で用いられる「上部」、「下部」、「前部」、「背部」、「側部」、「後部」、「近位」、「遠位」などの用語は、説明を目的とすることが意図されており、いかなるようにも実施形態を限定することはない。方法またはプロセスの説明で用いられる場合、本明細書で用いられる「提供する」という用語(またはその変化形)は一般に、更なる動作のために利用可能な品目をもたらすことを意味し、その品目を「提供する」エンティティがその品目を製造、組み立て、または生成したことを示すものではない。本明細書において、いかなるものも、特許請求の範囲に明確に記載されない限り、本発明の範囲内に収まるために特定の3次元方向の構造を必要とすると解釈されてはならない。また、本明細書で用いられる「複数」という用語は、必要に応じて離接的または結合的に1より多い無限数までの任意の数を示す。したがって、特定の実施形態が例示および説明されたが、本発明の主旨から著しく逸脱することなく多数の変更例が想起され、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19A
図19B
【国際調査報告】