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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-01
(54)【発明の名称】新規カリウムチャネル阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07C 271/24 20060101AFI20220525BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20220525BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220525BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20220525BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20220525BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/27 20060101ALI20220525BHJP
   C07D 205/04 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/397 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/137 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/165 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/4418 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/18 20060101ALI20220525BHJP
   C07D 207/09 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/40 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/5375 20060101ALI20220525BHJP
   C07D 265/30 20060101ALI20220525BHJP
   C07C 211/36 20060101ALI20220525BHJP
   C07C 233/62 20060101ALI20220525BHJP
   C07D 213/61 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
C07C271/24
A61P1/04
A61P29/00
A61P37/06
A61P7/00
A61P11/00
A61K31/27
C07D205/04 CSP
A61K31/397
A61K31/137
A61K31/165
A61K31/4418
A61K31/18
C07D207/09
A61K31/40
A61K31/5375
C07D265/30
C07C211/36
C07C233/62
C07D213/61
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556351
(86)(22)【出願日】2020-03-20
(85)【翻訳文提出日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 EP2020057816
(87)【国際公開番号】W WO2020193419
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】19164637.1
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】521102948
【氏名又は名称】サニオナ エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,デイビッド,トリストラム
(72)【発明者】
【氏名】クリストフェルセン,ペイル
(72)【発明者】
【氏名】ヤコブセン,トーマス,アモス
(72)【発明者】
【氏名】ラーセン,ジェイナス,エス.
(72)【発明者】
【氏名】ポウルセン,ペニーレ,ハートヴェイト
(72)【発明者】
【氏名】ストロバク,ドルテ
【テーマコード(参考)】
4C055
4C069
4C086
4C206
4H006
【Fターム(参考)】
4C055AA01
4C055BA02
4C055BA28
4C055BB15
4C055CA02
4C055CA39
4C055DA13
4C055FA15
4C069AA07
4C069BB08
4C069BB39
4C069BB44
4C069CC19
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC03
4C086BC17
4C086BC73
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA51
4C086ZA59
4C086ZA68
4C086ZB08
4C086ZB11
4C206AA01
4C206AA02
4C206AA03
4C206FA29
4C206GA06
4C206GA30
4C206HA22
4C206JA11
4C206KA01
4C206KA17
4C206MA01
4C206MA04
4C206NA14
4C206ZA51
4C206ZA59
4C206ZA68
4C206ZB08
4C206ZB11
4H006AA01
4H006AB20
(57)【要約】
本発明は、新規化合物、そのような化合物を含む医薬組成物およびカリウムチャネルの活性に関連する疾患または障害を治療、緩和または予防するためのそれらの使用に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物が、式(XVI):
【化1】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩。
【請求項2】
Aが、式(IX)の部分:
【化2】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
13は、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;
nは、0~4の整数である;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、式(X)の部分:
【化3】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
10、R11、R12、およびR13は、H、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が-C(H)-または-N-であり;
10がHまたはハロゲンであり;
11がHまたはハロゲンであり;
12が-CX、-OCX、Hまたはハロゲンであり;ならびに
Xがハロゲンである、
請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
およびRが-Hであり、RおよびRがメチルであり、RおよびRが-Hである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
化合物が、式(XVIII):
【化4】
である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
化合物が、式(XIX):
【化5】
である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
化合物が、式(XXI):
【化6】
である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
化合物が、式(XXII):
【化7】
である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
化合物が、式(XX):
【化8】
である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
14が-C(O)-O-C1-4アルキルである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
14が-C3-4アルキルである、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
12が-CF、-OCF、またはハロゲンである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
が-C(H)-であり、R10がHであり、R11がFであり、R12が-CFである、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
化合物が、
N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
((1-アミノシクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸メチル;
アゼチジン-3-イル(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N-(シクロプロピルメチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン;
(2-アミノエチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-(シクロプロピルメチル)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン;
N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド;
N1-シクロプロピル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-シクロブチル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(2-アセトアミド-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン;
(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-(ヒドロキシアミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸エチル;
(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド;
(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)メタンスルホンアミド;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸イソプロピル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルメチル;
N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(1S,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン;
(1R,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン;および
(S)-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-シクロプロピル)カルバミン酸メチル
からなる群より選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項17】
医療における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物または請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
潰瘍性大腸炎またはクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)の治療における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物または請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
遺伝性乾燥赤血球症の治療における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物または請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項20】
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物または請求項16に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物、そのような化合物を含む医薬組成物およびカリウムチャネルの活性に関連する疾患または障害を治療、緩和または予防するためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
イオンチャネルは、細胞膜を通過する無機イオンの輸送を触媒する膜貫通タンパク質である。イオンチャネルは、活動電位の生成およびタイミング、シナプス伝達、ホルモンの分泌、ならびに筋肉の収縮である非常に多様なプロセスに関与している。
【0003】
すべての動物細胞は、細胞膜においてカリウム(K)チャネルを発現し、チャネルは、膜電位の調節において主要な役割を果たす。神経細胞および筋肉細胞において、それらは、活動電位の形状に影響し、活動電位の頻度および発火パターン、神経伝達物質の放出ならびに気管支拡張および血管拡張の度合いを調節する。非興奮性細胞において、Kチャネルは、細胞増殖および細胞移動ならびにサイトカインの分泌を調節する。
【0004】
分子的および機能的観点から、Kチャネルは、イオンチャネルの中で最も大きく、最も多様なグループを表す。それは、大きく4つのファミリー:
・電位活性化型Kチャネル(K)、
・内向き整流性Kチャネル(KIR)、
・two-pore型Kチャネル(K2P)、および
・カルシウム活性化Kチャネル(KCa
に分割することができる。
【0005】
Caチャネルにおいて、2つの主なグループ:
・小コンダクタンス(SKまたはKCa2.x)および中間コンダクタンスチャネル(IKまたはKCa3.1)からなるカルモジュリン依存性ファミリー、ならびに、
・古典Ca2+および電位活性化型大コンダクタンスチャネル(BK、KCa1.1)ならびに他の細胞内イオンに感受性があるチャネル(KCa4.x;およびKCa5.1)からなる細胞内リガンド開口型ファミリー
に分類することができる。
【0006】
Ca3.1
Ca3.1は、ヒト遺伝子KCNN4によりコードされるCa2+活性化型Kチャネルである。このチャネルは、4つの同一のαサブユニットからなる四量体であり、それらの界面では、膜貫通型K選択的細孔を、細胞側では、入ってくるCa2+に結合してK流出のために細孔を開く4つのカルモジュリンを生成する。KCa3.1は、Tリンパ球およびBリンパ球、マスト細胞、好中球およびマクロファージを含む多くの免疫細胞、ならびに、赤血球、線維芽細胞、上皮および内皮において発現するが、KCa3.1は、心筋、平滑筋、および横紋筋などの興奮性細胞ならびにニューロンには本質的に存在しない。さらに、KCa3.1は、本質的に興奮性細胞に存在しないので、このチャネルの薬理学的調節は、心血管系およびCNSに関連有害作用を引き起こすと予想されていない。
【0007】
免疫細胞におけるKCa3.1
免疫細胞におけるKCa3.1の役割は、本明細書においては、T細胞について説明されているが、他の免疫細胞および線維芽細胞にも有効である。活性化されたT細胞(Th0、Th1およびTh2を含む)は、免疫反応を制御するために、酵素および核転写因子(例えば、Ca2+依存性カルシニューリン/NFATシステムなど)の活性化を調整するために、持続的に高く厳密に制御された細胞内Ca2+濃度を必要とする。細胞質ゾルのCa2+は、細胞内貯蔵を介して動的に調節されるが、長期的なCa2+の上昇は、細胞外空間からの流入を必要とする。これは、膜の脱分極を引き起こし、さらなる流入を減少させ、打ち消されない場合、そのプロセスを迅速に終了させる。これは、膜電位を負に維持するKCa3.1の活性化およびKの流出によって達成される。メカニズムを長期的に強化するために、分子適応が生じる:KCa3.1チャネルは、HキナーゼNDPK-Bによってリン酸化され、最大活性が増加し、KCa3.1の発現は、NFATの活性化に続いてアップレギュレートされる。両方のプロセスは、Ca2+媒介KCa3.1活性化の過分極能力を強化する。
【0008】
高レベルの細胞質ゾルCa2+ホメオスタシスの効率的な維持は、制御された免疫反応において有益であるが、制御されていない自律プロセスになる場合、重度の病原性になる可能性がある。
【0009】
赤血球におけるKCa3.1
赤血球は、Oを肺胞の空気から拾い上げる肺と、酸化的リン酸化における使用のためにOを渡す、すべての組織との間で移動する。ガス交換は、最小の血管内で生じ、赤血球は、柔軟で、毛細血管床を通過するようにサイズを適合することを必要とする。
【0010】
このプロセスにおいて、KCa3.1は、通過中に膜への機械的ストレスによってオンになるCa2+透過性チャネルであるピエゾ1を介したCa2+の流入によって活性化される。次に、Kの流出により、Clおよび水の流出が促進され、結果として、高速で一時的な収縮となり、スムーズな通過が可能になる。血管が再度拡大する反対側では安全で、両方のチャネルが閉じ、能動輸送プロセスにより塩(K、Cl、Ca2+)および水の勾配が急速に回復し、赤血球が次の通過に備えるようになる。
【0011】
カリウムチャネルモジュレータ
したがって、カリウムチャネルモジュレータとして作用する化合物は、炎症性腸疾患(IBD)、乾燥赤血球症の赤血球(xerocytosis erythrocyte)および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの疾患の治療、緩和および/または予防において非常に有用である可能性がある。
【0012】
国際公開第2014/001363号は、カリウムチャネルの活性に関連する疾患および障害の治療における使用に適した、カリウムチャネルモジュレータとして機能するテトラゾール誘導体を開示している。
【0013】
国際公開第2013/191984号は、KCa3.1に関連する疾患の治療に適した融合チアジン-3-オンを開示している。
【0014】
国際公開第2014/067861号は、3,4-二置換オキサゾリジノン誘導体およびカルシウム活性化カリウムチャネルの阻害剤としてのそれらの使用を開示している。
【0015】
Strobaek et al.(2013)は、K(Ca)3.1チャネル阻害剤4-[[3-(トリフルオロメチル)-フェニル]メチル]-2H-1,4-ベンゾチアジン-3(4H)-オン(NS6180)を開示している。
【0016】
Ca3.1は、IBD、遺伝性乾燥赤血球症、およびARDSなどの疾患において重要な役割を果たすことが知られており、したがって、KCa3.1は、これらの疾患の治療にとって有望な標的である。したがって、KCa3.1モジュレータを提供する必要がある。
【0017】
多くの既知のカリウムチャネル調節剤は、水に難溶性である。したがって、水に、より溶解性であるKCa3.1モジュレータなどのカリウムチャネルモジュレータのさらなるニーズがある。
【発明の概要】
【0018】
一態様において、本発明は、式(XVI)の化合物:
【0019】
【化1】
【0020】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩に関する。
【0021】
一態様において、本発明は、式(I)の化合物:
【0022】
【化2】
【0023】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-または-N-である;
10は、Hまたはハロゲンである;
11は、Hまたはハロゲンである;
12は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩に関する。
【0024】
さらなる態様において、本発明は、本明細書において開示されるような化合物を含む医薬組成物に関する。
【0025】
本発明の化合物は、水性媒体に高い溶解性を有する。さらに、本発明の化合物は、カリウムチャネルモジュレータとして活性がある。そのため、それらは、カリウムチャネルに関連する疾患の治療、緩和および/または予防にとって非常に興味深い。したがって、本発明はまた、本明細書に開示されるような化合物の薬剤としての使用に関する。一態様において、本明細書に開示される化合物は、炎症性腸疾患(IBD)の治療に使用される。別の態様において、本明細書に開示される化合物は、遺伝性乾燥赤血球症の治療に使用される。さらに別の態様において、本明細書に開示される化合物は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療に使用される。
【発明を実施するための形態】
【0026】
化合物
一態様において、本発明は、式(VII)の化合物:
【0027】
【化3】
【0028】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩に関する。
【0029】
一実施形態において、化合物は、式(XVI):
【0030】
【化4】
【0031】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である。
【0032】
一実施形態において、Aは、式(IX)の部分:
【0033】
【化5】
【0034】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
13は、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;
nは、0~4の整数である;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である。
【0035】
したがって、一実施形態において、化合物は、式(VIII):
【0036】
【化6】
【0037】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;ならびに
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
13は、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;
nは、0~4の整数である;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である。
【0038】
一実施形態において、Aは、式(X)の部分:
【0039】
【化7】
【0040】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
10、R11、R12、およびR13は、H、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である。
【0041】
したがって、一実施形態において、化合物は、式(I):
【0042】
【化8】
【0043】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
10、R11、R12、およびR13は、H、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である。
【0044】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物:
【0045】
【化9】
【0046】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-または-N-である;
10は、Hまたはハロゲンである;
11は、Hまたはハロゲンである;
12は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩に関する。
【0047】
一実施形態において、化合物は、式(XVII):
【0048】
【化10】
【0049】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-または-N-である;
10は、Hまたはハロゲンである;
11は、Hまたはハロゲンである;
12は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である。
【0050】
用語「C1-10アルキル」が、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、およびC10アルキルを含むことは、充分理解されている。前記アルキルは、直鎖、分岐および/または環状であり得る。したがって、前記アルキルは、部分的に環状であり得る。例えば、「C-C-アルキル」は、メチル、エチル、プロパ-1-イル、プロパ-2-イル、イソ-プロピル、tert-ブチル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イル、ペント-3-イル、2-メチルブト-1-イル、3-メチルブト-1-イル)、ヘクス-1-イルまたは2,3-ジメチルブト-1-イルなどの直鎖または分岐であり得る1~6の炭素原子を含むアルキル基を示す。
【0051】
例えば、「C-C-シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルなどの3~7の炭素原子を含む飽和単環式炭素環を示す。
【0052】
例えば、「C-C-アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、1-プロポキシ、2ープロポキシ、1-ブトキシ、2-ブトキシ、2-メチル-2-プロポキシ、1-ペントキシ、3-メチル-1-ブトキシ、2-ペントキシ、2-メチル-2-ブトキシ、1-ヘキソキシまたは3-ヘキソキシなどの-O-C-C-アルキル基を示す。
【0053】
一実施形態において、Rは、-OC1-7アルキルなど、-OC1-6アルキルなど、-OC1-5アルキルなど、-OC1-4アルキルなど、-OC1-3アルキルなど、-OC1-2アルキルなど、-OCアルキルなどの-OC1-8アルキルである。前記アルキルは、直鎖、分岐、環状または部分的に環状であり得る。一実施形態において、Rは、-OC1-4アルキルである。
【0054】
一実施形態において、Rは、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである。前記アルキルは、直鎖、分岐、環状または部分的に環状であり得る。一実施形態において、前記アルキルは、-OHで置換される。一実施形態において、Rは、-C1-4アルキルである。一実施形態において、Rは、シクロプロピル、またはシクロブチルなどの環状アルキルである。
【0055】
一実施形態において、Rは、Hである。
【0056】
一実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、-C(O)-である。一実施形態において、Rは、-S(O)である。一実施形態において、Rは、-C(H)-である。
【0057】
一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-OC1-4アルキルである。一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-OC1-3アルキルである。一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-OCHである。一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-OCHCHである。一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-OCH(CHまたは-O-シクロプロピルなどの-OCアルキルである。
【0058】
一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、-C1-3アルキルである。一実施形態において、Rは、-C(O)-であり、Rは、シクロプロピルなどの-Cアルキルである。
【0059】
一実施形態において、Rは、結合であり、Rは、C3-4アルキルであり、Rが-C(H)-であり、RがC2-3アルキルであることに対応する。
【0060】
一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、Rは、シクロプロピルなどの-Cアルキルである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、Rは、-OHで置換されているn-プロピルなどの-Cアルキルである。
【0061】
一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、Rは、シクロプロピル、またはシクロブチルなどの環状アルキルである。
【0062】
一実施形態において、Rは、結合であり、Rは、シクロプロピル、またはシクロブチルなどの環状アルキルである。
【0063】
一実施形態において、Rは、-S(O)-であり、Rは、-C1-3アルキルである。一実施形態において、Rは、-S(O)-であり、Rは、メチルである。
【0064】
一実施形態において、-R-Rは、-CHではなく、例えば、Rが結合である場合、Rは、Cアルキルではない。
【0065】
一実施形態において、-R-Rは、-R14である。
【0066】
一実施形態において、R14は、-C(O)-C1-8アルキルである。一実施形態において、R14は、-C(O)-C1-3アルキルである。一実施形態において、R14は、-C(O)-シクロプロピルなどの-C(O)-Cアルキルである。
【0067】
一実施形態において、R14は、-C(O)-O-C1-8アルキルである。一実施形態において、R14は、-C(O)-O-C1-3アルキルである。一実施形態において、R14は、-C(O)-OCHである。一実施形態において、R14は、-C(O)-OCHCHである。一実施形態において、R14は、-OCH(CHまたは-O-シクロプロピルなどの-C(O)-OCアルキルである。
【0068】
一実施形態において、R14は、C3-4アルキルなどの-C2-8アルキルである。一実施形態において、R14は、-C(H)-シクロプロピルまたは-C(H)-シクロブチルなどの-C(H)-C3-7シクロアルキルである。一実施形態において、R14は、-シクロプロピルまたは-シクロブチルなどの-C3-7シクロアルキルである。一実施形態において、R14は、1つまたは複数の-OHで置換されているC3-4アルキルなどの-C2-8アルキルである。一実施形態において、R14は、-OHで置換されているイソプロピルである。
【0069】
一実施形態において、R14は、-Hである。
【0070】
一実施形態において、R14は、-S(O)-C1-8アルキルである。一実施形態において、R14は、-S(O)-CHである。
【0071】
一実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-5アルキルである。前記アルキルは、直鎖、分岐、環状または部分的に環状であり得る。一実施形態において、Rは、C1-3アルキルである。
【0072】
一実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-5アルキルである。前記アルキルは、直鎖、分岐、環状または部分的に環状であり得る。一実施形態において、Rは、C1-3アルキルである。
【0073】
一実施形態において、RおよびRは、両方ともHである。別の実施形態において、RおよびRの1つのみが、Hであるが、他方は、結合またはC1-5アルキルである。
【0074】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、C1-7アルキルなど、C1-6アルキルなど、C1-5アルキルなど、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-8アルキルである。一実施形態において、前記アルキルにおけるメチレン基の1つは、-O-により置き換えられ、したがって、エーテル部分を形成する。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルである。
【0075】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、C1-7アルキルなど、C1-6アルキルなど、C1-5アルキルなど、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-8アルキルである。一実施形態において、前記アルキルにおけるメチレン基の1つは、-O-により置き換えられ、したがって、エーテル部分を形成する。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルである。
【0076】
一実施形態において、RおよびRは、Hである。一実施形態において、RおよびRは、-CHである。一実施形態において、RおよびRは、一緒に結合して環を形成する。前記環は、3員環、4員環、5員環、6員環、または7員環であり得る。一実施形態において、前記環は、3員環である。別の実施形態において、RおよびRの1つのみが、Hであるが、他方は、結合またはC1-8アルキルである。一実施形態において、RおよびRは、一緒になって結合して、式(II)、式(XV)または式(XXII)のような環を形成する。
【0077】
【化11】
【0078】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、-OHである。一実施形態において、Rは、C1-7アルキルなど、C1-6アルキルなど、C1-5アルキルなど、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-8アルキルである。一実施形態において、前記アルキルの1つまたは複数のメチレン基は、-O-により置き換えられている。一実施形態において、前記アルキルは、=Oで置換されており、例えば、Rは、アセチルである。一実施形態において、Rは、-C(O)-CHである。一実施形態において、前記アルキルは、=Oで置換されており、前記アルキルの1つまたは複数のメチレン基は、-O-により置き換えられ、例えば、Rは、メトキシカルボニルである。一実施形態において、Rは、-C(O)-O-CHである。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルである。一実施形態において、Rは、メチルである。
【0079】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、結合である。一実施形態において、Rは、-OHである。一実施形態において、Rは、C1-7アルキルなど、C1-6アルキルなど、C1-5アルキルなど、C1-4アルキルなど、C1-3アルキルなど、C1-2アルキルなど、CアルキルなどのC1-8アルキルである。一実施形態において、前記アルキルの1つまたは複数のメチレン基は、-O-により置き換えられている。一実施形態において、前記アルキルは、=Oで置換されており、例えば、Rは、アセチルである。したがって、一実施形態において、Rは、-C(O)-CHである。一実施形態において、前記アルキルは、=Oで置換されており、前記アルキルの1つまたは複数のメチレン基は、-O-により置き換えられ、例えば、Rは、メトキシカルボニルである。したがって、一実施形態において、Rは、-C(O)-CHである。一実施形態において、Rは、C1-4アルキルである。一実施形態において、Rは、メチルである。
【0080】
一実施形態において、RまたはRは、RがRに結合されるように、RまたはRに結合して環を形成する。一実施形態において、RがRと結合される場合、RおよびRは、Hである。一実施形態において、RがRに結合される場合、Rは、Hであり、Rは、メチルである。一実施形態において、RがRに結合されるように、RまたはRに結合されるRまたはRにより形成される環は、4員環、5員環、6員環、3員環または7員環である。一実施形態において、RがRに結合される場合のように、RまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、アゼチジンである。一実施形態において、RがRに結合される場合のように、RまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、ピロリジンである。一実施形態において、RがRに結合される場合のように、RまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、モルホリンである。一実施形態において、RがRに結合される場合のように、RまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、ピペリジンである。一実施形態において、Rは、式(III)、式(XI)または式(XVIII)のようにRに結合される。
【0081】
【化12】
【0082】
一実施形態において、化合物は、式(III)の(S)-エナンチオマーである。
【0083】
一実施形態において、RがRと結合される場合のように、RまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、式(IV)、式(XII)または式(XIX)の場合のようにピロリジンである。
【0084】
【化13】
【0085】
一実施形態において、化合物は、式(IV)の(S)-エナンチオマーである。一実施形態において、化合物は、式(IV)であり、Rは、-C(H)-であり、R10は、-Hである。一実施形態において、化合物は、式(IV)であり、Rは、-C(H)-であり、R10は、-Hであり、Rは、-HまたはメチルなどのC1-3アルキルである。
【0086】
一実施形態において、RまたはRは、RがRと結合されるように、RまたはRと結合して環を形成する。一実施形態において、RがRと結合される場合、RおよびRは、Hである。一実施形態において、RがRと結合されるように、RまたはRと結合されるRまたはRにより形成される環は、4員環、5員環、6員環、3員環または7員環である。一実施形態において、RがRと結合される場合のようにRまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、4員環である。一実施形態において、RがRと結合される場合のようにRまたはRがRまたはRと結合される場合に形成される環は、アゼチジンである。一実施形態において、Rは、式(V)、式(XIV)または式(XXI)のようにRと結合される。
【0087】
【化14】
【0088】
一実施形態において、RまたはRは、RがRと結合されるように、RまたはRと結合して環を形成する。一実施形態において、RがRと結合される場合、RおよびRは、Hである。一実施形態において、RがRと結合するようにRまたはRと結合したRまたはRにより形成された環は、5員環、4員環、6員環、3員環または7員環である。一実施形態において、RがRと結合される場合のようにRまたはRがRまたはRに結合される場合に形成された環は、5員環である。一実施形態において、RがRと結合される場合のようにRまたはRがRまたはRと結合される場合に形成された環は、4員環である。一実施形態において、RがRと結合される場合のようにRまたはRがRまたはRと結合される場合に形成された環は、シクロペンチルである。一実施形態において、Rは、式(VI)、式(XIII)または式(XX)のようにRと結合される。
【0089】
【化15】
【0090】
一実施形態において、RおよびRは、-Hであり、RおよびRは、メチルであり、RおよびRは、-Hである。
【0091】
一実施形態において、R、R、R、R、RおよびRの5つ以下は、Hである。
【0092】
一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、したがって、ベンゼン環を形成する。一実施形態において、Rは、-N-であり、したがって、ピリジン環を形成する。一実施形態において、Rは、-C(R13)-である。
【0093】
一実施形態において、R10は、Hである。別の実施形態において、R10は、Clなどのハロゲンである。
【0094】
一実施形態において、R11は、Hである。別の実施形態において、R11は、Fなどのハロゲンである。
【0095】
一実施形態において、R12は、-CXであり、式中、Xは、ハロゲンである。一実施形態において、前記ハロゲンは、Fであり、したがって、R12は、-CFである。一実施形態において、R12は、-OCXであり、式中、Xは、ハロゲンである。一実施形態において、前記ハロゲンは、Fであり、したがって、R12は、-OCFである。一実施形態において、R12は、Hである。一実施形態において、R12は、ハロゲンである。一実施形態において、R12は、Clである。一実施形態において、R12は、Brである。
【0096】
一実施形態において、R11は、Fであり、R12は、-CFである。一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Xであり、R12は、-CXであり、式中、Xは、個々に、ハロゲンである。一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-CFである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Xであり、R12は、-CXであり、式中、Xは、個々にハロゲンである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-CFである。一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Xであり、R12は、-OCXであり、式中、Xは、個々にハロゲンである。一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-OCFである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Xであり、R12は、-OCXであり、式中、Xは、個々にハロゲンである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-OCFである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-CFまたは-OCFである。
【0097】
一実施形態において、Rは、-N-であり、R10は、Hであり、R11は、Xであり、R12は、-CXであり、式中、Xは、個々にハロゲンである。一実施形態において、Rは、-N-であり、R10は、Hであり、R11は、Fであり、R12は、-CFである。
【0098】
一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Hである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Hである。一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、ハロゲンであり、例えば、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、BrまたはClである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、ハロゲンであり、例えば、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、BrまたはClである。
【0099】
一実施形態において、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、-CXであり、式中、Xは、ハロゲンであり、例えば、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、-CFである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、-CXであり、式中、Xは、ハロゲンであり、例えば、R10は、Hであり、R11は、Hであり、R12は、-CFである。
【0100】
一実施形態において、R11は、Hであり、R10およびR12は、個々にハロゲンである。一実施形態において、R11は、Hであり、R10およびR12は、Clである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R11は、Hであり、R10およびR12は、個々にハロゲンである。一実施形態において、Rは、-C(H)-であり、R11は、Hであり、R10およびR12は、Clである。
【0101】
一実施形態において、R10、R11およびR12の2つ以下は、Hである。一実施形態において、R10、R11およびR12の1つ以下は、Hである。
【0102】
一実施形態において、R11およびR12がHである場合、R10は、ハロゲンである。
【0103】
一実施形態において、R、R、R、R、RおよびRがHである場合、R10、R11およびR12の2つ以下は、Hである。
【0104】
一実施形態において、nは、0である。一実施形態において、nは、1である。一実施形態において、nは、2である。一実施形態において、nは、3である。一実施形態において、nは、4である。
【0105】
一実施形態において、R13は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである。一実施形態において、R13は、Hまたはハロゲンである。
【0106】
一実施形態において、化合物は:
N1-[1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-メチル-N1-(1-フェニルシクロプロピル)-1,2-エタンジアミン;
N-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-ピロリジンアミン;
N-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-ピロリジンアミン;
N-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-ピロリジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-アゼチジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-ピペリジンアミン;
N-[1-(4-クロロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-[1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;および
N1-[1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン
からなる群より選択される化合物ではない。
【0107】
一実施形態において、化合物は、N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0108】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0109】
一実施形態において、化合物は、((1-アミノシクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0110】
一実施形態において、化合物は、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸メチルである。
【0111】
一実施形態において、化合物は、アゼチジン-3-イル(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0112】
一実施形態において、化合物は、N-(シクロプロピルメチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミンである。
【0113】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノエチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0114】
一実施形態において、化合物は、N1-(シクロプロピルメチル)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミンである。
【0115】
一実施形態において、化合物は、N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキシアミドである。
【0116】
一実施形態において、化合物は、N1-シクロプロピル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミンである。
【0117】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0118】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0119】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0120】
一実施形態において、化合物は、1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールである。
【0121】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0122】
一実施形態において、化合物は、1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールである。
【0123】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0124】
一実施形態において、化合物は、N1-シクロブチル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミンである。
【0125】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチルである。
【0126】
一実施形態において、化合物は、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0127】
一実施形態において、化合物は、N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミドである。
【0128】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0129】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0130】
一実施形態において、化合物は、(2-アセトアミド-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0131】
一実施形態において、化合物は、N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミンである。
【0132】
一実施形態において、化合物は、(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0133】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0134】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0135】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0136】
一実施形態において、化合物は、(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0137】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0138】
一実施形態において、化合物は、(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0139】
一実施形態において、化合物は、(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-(ヒドロキシアミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0140】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチルである。
【0141】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸エチルである。
【0142】
一実施形態において、化合物は、(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミドである。
【0143】
一実施形態において、化合物は、(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)メタンスルホンアミドである。
【0144】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチルである。
【0145】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0146】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0147】
一実施形態において、化合物は、(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミドである。
【0148】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチルである。
【0149】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0150】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸イソプロピルである。
【0151】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルである。
【0152】
一実施形態において、化合物は、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0153】
一実施形態において、化合物は、N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミンである。
【0154】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルメチルである。
【0155】
一実施形態において、化合物は、N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミドである。
【0156】
一実施形態において、化合物は、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチルである。
【0157】
一実施形態において、化合物は、(1S,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミンである。
【0158】
一実施形態において、化合物は、(1R,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミンである。
【0159】
一実施形態において、化合物は、(S)-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-シクロプロピル)カルバミン酸メチルである。
【0160】
化合物の溶解性
本発明の化合物の利点の1つは、KCa3.1などのカリウムチャネルを調節することが既知である他の多くの化合物よりも溶解性が高いことである。実施例[54]において試験された化合物は、pH7.4のリン酸緩衝液中で400~1700μMの溶解性を有する。
【0161】
医薬適合性のある塩
本発明の化合物は、医薬(すなわち、生理学的に)適合性のある塩を含む、意図された投与に適した任意の形状で提供することができる。医薬適合性のある付加塩の例は、限定されないが、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、アコニット酸塩(aconate)、アスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、エンボン酸塩、エナント酸塩、フマル酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、フタル酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トルエン-p-スルホン酸塩などの非毒性の無機酸および有機酸の付加塩を含む。そのような塩は、当技術分野において、周知であり、説明されている手順により形成することができる。医薬適合性があるとはみなされない可能性があるシュウ酸などの他の酸は、本発明の化合物およびその医薬適合性のある付加塩を得るための中間体として有用な塩の調製において有用であり得る。
【0162】
本発明の化合物の医薬適合性のあるカチオン塩の例は、限定されないが、アニオン基を含む本発明の化合物の、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩、リチウム塩、コリン塩、リシニウム塩およびアンモニウム塩などを含む。そのようなカチオン塩は、当技術分野において、周知であり、説明されている手順により形成することができる。本発明に照らして、N-含有化合物の「オニウム塩」は、また、医薬適合性のある塩として企図される。好ましい「オニウム塩」は、アルキルオニウム塩、シクロアルキルオニウム塩、およびシクロアルキルアルキルオニウム塩を含む。一実施形態において、用語、化合物の「医薬適合性のある塩」は、N含有化合物の任意の「オニウム」塩または前記有効成分に、酢酸、塩酸、ケイ皮酸、クエン酸、蟻酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸(hydrolodic)、フッ化水素酸、マロン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、ピクリン酸、マレイン酸、乳酸、ニコチン酸、フェニル酢酸、リン酸、コハク酸および酒石酸、アンモニウム、ジエチルアミン、ピペラジン、ニコチンアミド、尿素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リチウム、メチルアミノ、ジメチルアミノ、トリメチルアミノおよびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン酸の中からの鉱酸または有機酸を添加した任意の塩を指す。
【0163】
化合物の調製
本発明による化合物は、当業者に既知の化学合成の任意の従来の方法、例えば、動作例において説明されたものなどにしたがって調製することができる。本出願で説明されたプロセスのための出発物質は、既知であるか、市販の化学物質から当業者により既知の従来の方法により容易に調製することができる。
【0164】
本明細書に記載の反応の最終製品は、抽出、結晶化、蒸留、クロマトグラフィなどの従来の技術により単離することができる。
【0165】
本発明の化合物は、水、エタノールなどの医薬適合性のある溶媒との溶媒和されていない形状および溶媒和された形状で存在することができる。一般に、溶媒和された形状は、本発明の目的のために、溶媒和されていない形状と同等であるとみなされる。
【0166】
医薬組成物
本発明は、また、例えば、活性成分として、本明細書に開示されるような化合物の医薬的に有効量を含む医薬組成物に関する。一実施形態において、前記医薬組成物は、本明細書に開示されるような化合物またはその医薬適合性のある塩の治療的有効量を、少なくとも1つの医薬適合性のある担体、賦形剤または希釈剤と一緒に含む。
【0167】
治療に使用するための本明細書に開示されるような化合物が、原料の化合物の形状で投与することができる一方で、任意で医薬適合性のある塩の形状で、1つまたは複数のアジュバント、賦形剤、担体、緩衝液、希釈剤および/または他の慣習上の医薬助剤と一緒に医薬組成物中に、活性成分を導入することが好ましい。
【0168】
一実施形態において、本発明は、本明細書に開示される化合物またはその医薬適合性のある塩を、1つまたは複数の医薬適合性のある担体ならびに任意で当技術分野に既知で使用されている他の治療用原料および/または予防的原料と一緒に含む医薬組成物を提供する。担体(複数可)は、製剤の他の成分と適合性があり、そのレシピエントにとって有害ではないという意味で「許容可能」でなければならない。本発明の医薬組成物は、経口、直腸、気管支、経鼻、肺、局所(頬および舌下を含む)、経皮、経膣または非経口(皮膚、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳内、眼球内注射もしくは灌流を含む)投与に適したもの、または粉末および液体エアロゾル投与を含む、吸入または吹送による投与、または徐放性システムによる投与に適した形状のものであり得る。徐放性システムの適切な例は、本発明の化合物を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスを含み、このマトリックスは、成形品、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの形状であり得る。
【0169】
したがって、本明細書に開示されるような化合物は、従来のアジュバント、担体、または希釈剤と一緒に、医薬組成物およびその単位用量の形状に配置することができる。そのような形状は、固体、特に錠剤、充填カプセル、粉末およびペレット形状、ならびに、液体、特に水性または非水性溶液、懸濁液、乳濁液、エリキシル、およびそれらで充填されたカプセル、経口使用用のすべて、直腸投与用の坐薬、ならびに非経口使用のための無菌注射液を含む。そのような医薬組成物およびその単位剤形は、追加の活性化合物または有効成分を用いるか用いないで従来の比率での従来の成分を含むことができ、そしてそのような単位剤形は、意図する使用される1日用量範囲に釣り合った任意の適切な有効量の活性成分を含むことができる。本明細書に開示されるような化合物は、多種多様な経口および非経口剤形で投与することができる。以下の剤形が、活性成分として、本発明の化合物または本発明の化合物の医薬適合性のある塩のいずれかを含むことができることは当業者には明らかであろう。
【0170】
多くの既知のKCa3.1阻害剤とは異なり、本発明の化合物は、水性媒体に高い溶解性を有し、静脈内投与または輸液投与などの液体薬剤投与に適したものにする。
【0171】
本明細書に開示されるような化合物から医薬組成物を調製するため、医薬適合性のある担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固体形状の調合剤は、粉末、錠剤、丸薬、カプセル、カシェ剤、坐薬、および分散性顆粒を含む。固体担体は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、または封入材料としても作用することができる1つまたは複数の物質であり得る。
【0172】
医薬品は、単位剤形であり得る。そのような形状において、調合剤は、適切な量の活性成分を含む単位用量に細分される。単位剤形は、パッケージ化された調合剤であり得、そのパッケージは、パッケージ化錠剤、カプセル、およびバイアルまたはアンプル内の粉末などの個別の量の調合剤を含む。また、単位剤形は、それ自体のカプセル、錠剤、カシェ剤、もしくはトローチであり得るか、または、パッケージ形状中のこれらのいずれかの適切な数にすることができる。
【0173】
治療的に有効な用量は、症状または病状を改善する活性成分の量を指す。治療的有効量および毒性、例えば、ED50は、細胞培養または実験動物における標準的な薬理学的手順によって決定することができる。治療効果と毒性効果との間の用量比は、治療指数であり、治療効果をもたらす血漿レベルと毒性効果をもたらす血漿比との間の比により表すことができる。大きい治療指数を示す医薬組成物が好ましい。
【0174】
投与される用量は、もちろん、治療される個体の年齢、体重および病状、ならびに投与経路、剤形および投与計画、ならびに所望の結果に対して慎重に調節する必要があり、正確な投与量は、当然ながら開業医により決定される。
【0175】
実際の投与量は、治療される疾患の性質および重症度に依存し、医者の裁量内であり、所望の治療効果を生じるために、本発明の特定の状況に対する投与量の滴定により変更することができる。しかし、現在、個々の用量あたり約0.1~約10000mgの活性成分、例えば、0.5~2000mg、好ましくは、約1~約1000mg、最も好ましくは、約10~約500mgを含む医薬組成物が治療的処置に適していると考えられる。活性成分は、1日あたり1回または数回の用量で投与することができる。
【0176】
生物活性
本発明の化合物は、カリウムチャネルモジュレータとして活性がある。実施例[55]において試験された本発明の化合物はすべて、KCa3.1を阻害する。
【0177】
治療方法
Ca3.1などのカリウムイオンチャネルのモジュレータである本発明の化合物は、ヒトを含む生体の疾患および障害の治療において有用である。本明細書において使用されるように、用語「治療」は、また、疾患および障害の予防、および/または緩和を含む。一態様において、本明細書に記載されるような化合物は、医療における使用のためのものである。一態様において、本発明は、本明細書に記載されるような化合物、または前記化合物を含む医薬組成物の、それを必要とする対象への投与を含む、IBD、遺伝性乾燥赤血球症またはARDSの治療のための方法に関する。
【0178】
炎症性腸疾患(IBD)
炎症性腸疾患(IBD)は、腹痛、嘔吐、下痢、血便、および体重減少の症状を伴う胃腸管に影響を与える慢性自己免疫疾患である。IBDは、潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)の2つの主要な形状がある。UCは、結腸および直腸にのみ影響するが、CDは、胃腸管全体に影響を与える可能性がある。組織学的には、UCは、CDとは対照的に拡大した粘膜の炎症により特徴づけられ、深い点状病変は、腸壁のすべての層に影響する。工業化社会(USA、日本;EUの主要5カ国)において、約250万人の患者がIBDと診断されている(大腸炎で100万人およびクローン病患者で150万人)と推定されている。発生率は、特に新興工業国で増加しており、おそらくライフスタイルの変化に関連している。
【0179】
現在使用されている抗IBD剤は、抗炎症剤(5-ASA、ステロイド)、一般に、免疫弱化(アザチオプリン、6-メルカプトプリン)、または生物単一サイトカイン/インテグリン中和剤(例えば、インフリキシマブ(infleximap)、ウステキヌマブ(ustekinomap)、ベドリズマブ(vedolizumap))である。これらの選択肢および慎重に最適化された臨床手順にも関わらず、患者は、依然として腸短縮手術のラウンドに直面しており(多くのクローン病患者は、生涯に少なくとも1回の手術を経験する)、大腸炎患者は、結腸切除後に直腸炎を発症する可能性がある。長期寛解の維持、再発との闘い、特に解決不可能な腸線維症による不可逆的な構造変化の発生の回避に関する次善の医学的疾患管理は、IBD患者にとって深刻な満たされていないニーズを表している。
【0180】
今日IBDを治療するために使用される薬剤の多くは、副作用に関連している。例えば、ステロイドの副作用は、感染症への増加した感受性が含まれる;スルファサラジンの形状などの5-アミノサリチル酸は、UC患者の中での無反応者のかなりの割合、腎機能の低下、および高用量と頻繁な投与に関連しており、コンプライアンスの低下を引き起こす。TNF-アルファ阻害剤インフリキシマブの欠点は、高コスト、適用(注射)の不便、有効性の漸減、および免疫抑制特性の結果としての感染リスクの増加の誘発を含む;アザチオプリン、6-メルカプトプリンおよびメトトレキサートのような免疫調節剤は、肝臓毒性と同様に、感染症および一部の種類の癌のリスクを高める。したがって、炎症性腸疾患の新規治療に対する大きな満たされていないニーズが依然としてある。
【0181】
IBDのための標的としてのKCa3.1
T細胞は、IBDにおいて重要な役割を果たし、IBDプロセス(免疫細胞増殖、ホーミング、およびサイトカイン放出)、過剰な線維芽細胞媒介コラーゲン分泌は、狭窄および腸閉塞を引き起こす線維症をもたらす可能性があり、上皮を横切る過剰な水の輸送は、下痢をもたらす可能性がある。これらの病理学的プロセスはすべて、KCa3.1阻害により弱化させることができる。
【0182】
本明細書に示されるように、本発明の化合物は、KCa3.1を阻害し、したがって、一態様において、本発明は、炎症性腸疾患(IBD)の治療、緩和および/または予防における使用のための本明細書に記載されるような化合物に関する。一実施形態において、前記IBDは、潰瘍性大腸炎(UC)などの大腸炎である。一実施形態において、前記IBDは、クローン病(CD)である。
【0183】
遺伝性乾燥赤血球症
脱水型有口赤血球症としても既知である遺伝性乾燥赤血球症は、赤血球の脆弱性および溶血の増加を特徴としており、結果として、完全に代償性の、または軽度から重度の貧血となる。増加した網状赤血球形成(赤血球の喪失を補うため)、イオン過負荷および黄疸(ヘモグロビンの分解の増加に起因する)は、成人に特徴的である。新生児は、一過性の浮腫/腹水に悩まされる可能性があり、まれに生命を脅かす胎児水腫に発展する可能性がある。疾患は、非常に不均一であるが、倦怠感、脾臓の肥大、胆石、血栓症イベント、肺高血圧症などの臨床症状の組み合わせから古典的に識別される。顕微鏡検査は、異常な形を有する赤血球を明らかにする可能性があり、血液学パラメータの分析は、塩および水の損失のために収縮した赤血球を明らかにする。遺伝性乾燥赤血球症の行動学は、原発性膜透過性の欠陥に起因するという点において、ヘモグロビン症(例えば、鎌状赤血球貧血およびサラセミア病)、または解糖系酵素障害(例えば、グルコース-6-リン酸欠損症)などの他の遺伝性貧血とは根本的に異なることが長期にわたって既知である。この欠陥に関与する分子標的は、ごく最近になって同定された。
【0184】
遺伝性乾燥赤血球症のための標的としてのKCa3.1
近年の科学的調査は、遺伝性乾燥赤血球症が、KCa3.1をコードする遺伝子であるピエゾ1またはKCNN4のいずれかにおける機能獲得型突然変異によるものであることを示している。両方の突然変異は、本質的に、結果として同じ表現型となる:ピエゾ1突然変異の場合、Ca2+は、常に開いたチャネルを通って赤血球に入り、したがって、KCa3.1を活性化し、結果として、永久的に脱水された赤血球となる;KCNN4突然変異の場合、KCa3.1は、構成的に開いており、それによって、ピエゾ1チャネルからのCa2+シグナルがない場合であっても赤血球の脱水を管理する。遺伝性乾燥赤血球症の原因となる遺伝子および突然変異の明確な定義により、どの患者が治療からの利益を受け、どの患者が治療されるべきでないかの容易な診断を可能にする。
【0185】
赤血球KCa3.1チャネルの阻害は、意図しない脱水を打ち消し、おそらく乾燥赤血球症の赤血球(xerocytosis erythrocyte)の溶血を防ぎ、それによって、患者の臨床状態を改善する。重要なことには、KCa3.1阻害剤のための結合部位は、KCa3.1の既知の機能獲得型突然変異と重複しない。これは、遺伝性乾燥赤血球症のすべての既知の原因にとって極めて重要な標的としてKCa3.1を特定する。
【0186】
本発明の化合物は、KCa3.1を阻害する。したがって、一態様において、本発明は、遺伝性乾燥赤血球症の治療、緩和および/または予防における使用のための本明細書に記載の化合物に関する。遺伝性乾燥赤血球症は、遺伝性有口赤血球症(stomatocytoses)の最も頻度の高い変異の1つであり、赤血球細胞(RBC)からのKなどの一価カチオンの漏出により特徴づけられる希少疾患のグループである。
【0187】
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
急性呼吸窮迫症候群は、例えば、SARS、MERS、またはCovid-19ウイルスにより引き起こされるような、肺感染症に対する深刻でしばしば致命的な合併症である。感染症は、空気充填された肺胞と血液充填された肺胞血管との間の非常に薄い障壁を拡げ、液体で肺胞を満たし、それによって、肺と血管との間の生命に必須な酸素/二酸化炭素ガス交換を妨げる、全体的な肺の炎症をもたらす可能性がある。したがって、ARDSは、免疫系の構成要素および空気/血液関門機能の両方に関与する複合条件である。現在、ARDSを特異的に妨害する医学的処置はないため(ステロイドによる一般的な免疫抑制治療は効果的ではない)、患者にとっての唯一の選択肢は、集中治療室での人工呼吸器治療である。
【0188】
ARDSのための標的としてのKCa3.1
Ca3.1チャネルが、上皮および内皮の両方において、また肺の炎症に関与する好中球などの炎症性細胞において発現しているので、KCa3.1の阻害は、両方の基本的な炎症を弱化させることができ、可能であれば空気/血液関門機能を保護することもできる。ARDSのマウスモデルを用いる実験は、最近、KCa3.1ノックアウトマウスがガス交換を改善したことを示し、その改善は、古典的なKCa3.1阻害剤であるセニカポクおよびTRAM-34を用いる治療によっても実証されていた。人工呼吸器を装着している患者の臨床状況において、経口薬の投与は、最適ではないが、静脈内ボーラスまたは注入投与が好ましい。トリアリールメタン(セニカポクおよびTRAM-34により例示される)のような古典的なKCa3.1阻害剤は、水溶性が極めて低く、IV製剤を非常に困難なものにする。同じ欠点は、他の化学的足場に基づく既知のKCa3.1阻害剤にあてはまる。
【0189】
本発明の化合物は、KCa3.1を阻害する。さらに、本発明の化合物は、水性媒体に高い溶解性を有する。したがって、本発明の化合物は、ARDSの治療での使用に非常に適している。このため、一態様において、本発明は、ARDSの治療、緩和および/または予防における使用のための本明細書に記載されるような化合物に関する。
【0190】
条項
1.式(VII)の化合物:
【0191】
【化16】
【0192】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩。
【0193】
2.化合物が、式(XVI):
【0194】
【化17】
【0195】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
Aは、フェニルまたはピリジニルであり、フェニルまたはピリジニルは、任意で、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される1つまたは複数の置換基R13で置換されている;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である、条項1に記載の化合物。
【0196】
3.化合物が、式(VIII):
【0197】
【化18】
【0198】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;ならびに
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
13は、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;
nは、0~4の整数である;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0199】
4.化合物が、式(I):
【0200】
【化19】
【0201】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
10、R11、R12、およびR13は、H、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である、条項1に記載の化合物。
【0202】
5.化合物が、式(I):
【0203】
【化20】
【0204】
(式中、
は、任意で-OH、またはHで置換されている-OC1-8アルキル、-C1-8アルキルである;
は、結合、-C(O)-、-S(O)-、または-C(H)-である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-または-N-である;
10は、Hまたはハロゲンである;
11は、Hまたはハロゲンである;
12は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である、条項1に記載の化合物。
【0205】
6.化合物が、式(XVII):
【0206】
【化21】
【0207】
(式中、
14は、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、C1-5アルキル、または結合である;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、または1つのメチレン基が任意で-O-により置き換えられているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
は、H、結合、-OH、または1つもしくは複数のメチレン基が任意で個々に-O-により置き換えられているおよび/または=Oで置換されているC1-8アルキルである;
、R、R、R、R、およびRのいずれか1つは、任意で一緒に結合して環を形成する;
は、-C(H)-または-N-である;
10は、Hまたはハロゲンである;
11は、Hまたはハロゲンである;
12は、-CX、-OCX、Hまたはハロゲンである;ならびに
Xは、ハロゲンである)
またはその医薬適合性のある塩である、条項1に記載の化合物。
【0208】
7.RおよびRが-Hであり、RおよびRがメチルであり、RおよびRが-Hである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0209】
8.化合物が、式(XI):
【0210】
【化22】
【0211】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0212】
9.化合物が、式(XII):
【0213】
【化23】
【0214】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0215】
10.化合物が、式(XIII):
【0216】
【化24】
【0217】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0218】
11.化合物が、式(XIV):
【0219】
【化25】
【0220】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0221】
12.化合物が、式(XV):
【0222】
【化26】
【0223】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0224】
13.化合物が、式(III):
【0225】
【化27】
【0226】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0227】
14.化合物が、式(IV):
【0228】
【化28】
【0229】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0230】
15.化合物が、式(VI):
【0231】
【化29】
【0232】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0233】
16.化合物が、式(V):
【0234】
【化30】
【0235】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0236】
17.化合物が、式(II):
【0237】
【化31】
【0238】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0239】
18.化合物が、式(XVIII):
【0240】
【化32】
【0241】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0242】
19.化合物が、式(XIX):
【0243】
【化33】
【0244】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0245】
20.化合物が、式(XX):
【0246】
【化34】
【0247】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0248】
21.化合物が、式(XXI):
【0249】
【化35】
【0250】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0251】
22.化合物が、式(XXII):
【0252】
【化36】
【0253】
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0254】
23.Aが、式(IX)の部分:
【0255】
【化37】
【0256】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
13は、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;
nは、0~4の整数である;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0257】
24.Aが、式(X)の部分:
【0258】
【化38】
【0259】
(式中、
は、-C(H)-、-N-、または-C(R13)-である;
10、R11、R12、およびR13は、H、ハロゲン、-CX、-OCX、-CHX、-OCHX、-CHX、-OCHX、-CHCX、OCHCX、-C1-8アルキル、-OC1-8アルキル、-C3-7シクロアルキル、-OC3-7シクロアルキル、-CN、NO、-SOCH、および-SFからなる群より個々に選択される;ならびに
Xは、ハロゲンである)
である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0260】
25.Rが-C(H)-または-N-であり;
10がHまたはハロゲンであり;
11がHまたはハロゲンであり;
12が-CX、-OCX、Hまたはハロゲンであり;ならびに
Xがハロゲンである、
前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0261】
26.-R-Rが-R14であり、R14が、-C(O)-C1-8アルキル;-C(O)-O-C1-8アルキル;-C2-8アルキル;-Hおよび-S(O)-C1-8アルキルからなる群より選択される、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0262】
27.化合物が、(S)-エナンチオマーである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0263】
28.Rが、-OC1-7アルキルなど、-OC1-6アルキルなど、-OC1-5アルキルなど、-OC1-4アルキルなど、-OC1-3アルキルなど、-OC1-2アルキルなど、-OCアルキルなどの-OC1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0264】
29.Rが、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0265】
30.Rが、-OHで置換されている-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0266】
31.Rが-Hである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0267】
32.Rが結合である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0268】
33.Rが-C(O)-である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0269】
34.Rが-C(H)-である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0270】
35.Rが-S(O)-である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0271】
36.Rが-C(O)-であり、Rが-OC1-4アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0272】
37.Rが-C(O)-であり、Rが-OC1-3アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0273】
38.Rが結合であり、Rが-OC3-4アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0274】
39.R14が、-C(O)-C1-8アルキルであり、例えば、R14が、-C(O)-C1-3アルキルであり、例えば、R14が、-C(O)-シクロプロピルなどの-C(O)-Cアルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0275】
40.R14が、-C(O)-O-C1-8アルキルであり、例えば、R14が、-C(O)-O-C1-3アルキルであり、例えば、R14が、-C(O)-OCH、-C(O)-OCHCH、-OCH(CHおよび-O-シクロプロピルからなる群より選択される、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0276】
41.R14が、-C3-4アルキルなどの-C2-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0277】
42.R14が、-C(H)-シクロプロピルまたは-C(H)-シクロブチルなどの-C(H)-C3-7シクロアルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0278】
43.R14が、-シクロプロピルまたは-シクロブチルなどの-C3-7シクロアルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0279】
44.R14が、1つまたは複数の-OHで置換されている-C3-4アルキルなどの-C2-8アルキルであり、例えば、R14が-OHで置換されているイソプロピルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0280】
45.R14が-Hである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0281】
46.R14が-S(O)-C1-8アルキルであり、例えば、R14が-S(O)-CHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0282】
47.R14が-CHではない、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0283】
48.Rが、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-5アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0284】
49.Rが、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-5アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0285】
50.RおよびRがHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0286】
51.Rが、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0287】
52.Rが、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0288】
53.RおよびRがHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0289】
54.RおよびRが-CHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0290】
55.RおよびRが一緒に結合して環を形成する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0291】
56.Rが、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0292】
57.RがHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0293】
58.Rが、-C(O)-O-CHまたは-C(O)-CHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0294】
59.Rが、-C1-7アルキルなど、-C1-6アルキルなど、-C1-5アルキルなど、-C1-4アルキルなど、-C1-3アルキルなど、-C1-2アルキルなど、-Cアルキルなどの-C1-8アルキルである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0295】
60.RがHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0296】
61.RおよびRがRまたはRと結合して環を形成し、例えば、RがRと結合する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0297】
62.RがRと結合して、4員、5員または6員の環を形成する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0298】
63.RおよびRがRまたはRと結合して環を形成し、例えば、RがRと結合する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0299】
64.RがRと結合して、4員または5員の環を形成する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0300】
65.RおよびRがRまたはRと一緒に結合して環を形成し、例えば、RがRと結合する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0301】
66.RがRと結合して、4員環を形成する、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0302】
67.Rが-C(H)-である、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0303】
68.R10がHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0304】
69.R10がClである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0305】
70.R11がFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0306】
71.R12が-CFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0307】
72.R12が-OCFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0308】
73.R12がClまたはBrである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0309】
74.R11がFであり、R12が-CFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0310】
75.Rが-C(H)-であり、R10がHであり、R11がFであり、R12が-CFまたは-OCFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0311】
76.Rが-C(H)-であり、R10がHであり、R11がFであり、R12が-CFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0312】
77.Rが-C(H)-であり、R10がHであり、R11がFであり、R12が-OCFである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0313】
78.-R-Rが-CHではない、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0314】
79.R10、R11およびR12の2つ以下がHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0315】
80.R10、R11およびR12の1つ以下がHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0316】
81.R11およびR12がHである場合、R10がハロゲンである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0317】
82.R、R、R、R、RおよびRの5つ以下がHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0318】
83.R、R、R、R、RおよびRがHである場合、R10、R11およびR12の2つ以下がHである、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0319】
84.化合物が、
N1-[1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン;
N1-メチル-N1-(1-フェニルシクロプロピル)-1,2-エタンジアミン;
N-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-[1-(4-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-ピロリジンアミン;
N-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-ピロリジンアミン;
N-[1-(3-フルオロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-ピロリジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-アゼチジンアミン;
N-メチル-N-(1-フェニルシクロプロピル)-3-ピペリジンアミン;
N-[1-(4-クロロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;
N-[1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル]-N-メチル-3-アゼチジンアミン;および
N1-[1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル]-N1-メチル-1,2-エタンジアミン
からなる群より選択されない、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0320】
85.化合物が、
N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
((1-アミノシクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸メチル;
アゼチジン-3-イル(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N-(シクロプロピルメチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン;
(2-アミノエチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-(シクロプロピルメチル)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン;
N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド;
N1-シクロプロピル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-シクロブチル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル;
(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(2-アセトアミド-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン;
(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル;
(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-(ヒドロキシアミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸エチル;
(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド;
(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)メタンスルホンアミド;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸イソプロピル;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピル;
(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルメチル;
N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド;
(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル;
(1S,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン;
(1R,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン;および
(S)-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-シクロプロピル)カルバミン酸メチル
からなる群より選択される、前記条項のいずれか一項に記載の化合物。
【0321】
86.前記条項のいずれか一項に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【0322】
87.医療における使用のための、前記条項のいずれか一項に記載の化合物または医薬組成物。
【0323】
88.炎症性腸疾患(IBD)の治療における使用のための、条項1~50のいずれか一項に記載の化合物または条項51に記載の医薬組成物。
【0324】
89.IBDが大腸炎である、条項88に記載の使用のための化合物または医薬組成物。
【0325】
90.IBDが潰瘍性大腸炎である、条項88に記載の使用のための化合物または医薬組成物。
【0326】
91.IBDがクローン病である、条項88に記載の使用のための化合物または医薬組成物。
【0327】
92.遺伝性乾燥赤血球症の治療における使用のための、条項1~85のいずれか一項に記載の化合物または条項86に記載の医薬組成物。
【0328】
93.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療における使用のための、条項1~85のいずれか一項に記載の化合物または条項86に記載の医薬組成物。
【0329】
94.条項1~85のいずれか一項において定義された化合物または条項86に記載の組成物の、それを必要とする対象への投与を含む、IBD、遺伝性乾燥赤血球症またはARDSの治療のための方法。
【0330】
95.IBD、遺伝性乾燥赤血球症またはARDSの治療のための薬剤の製造における、条項1~85のいずれか一項において定義された化合物または条項86に記載の組成物の使用。
【0331】
実施例
実施例[1]-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
【0332】
工程1
無水ジエチルエーテル中の4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(105.75mmol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(116.33mmol)の溶液に、臭化エチルマグネシウム3Mエーテル溶液(222.09mmol)を-78℃で加えた。得られる黄色溶液を10分間撹拌し、4時間かけて徐々に室温まで温めた。三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(211.51mmol)を加え、反応混合物を24時間室温で撹拌した。反応混合物を1.5N HCl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水相を10%水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、粗生成物を得、10%TEA酢酸エチル溶液中で中性シリカゲルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製した。溶出液として石油エーテルを使用し、生成物として、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](LCMS:MH+:220.1)を与えた。
【0333】
工程2
ジクロロメタン(10mL)中の1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](0.2g、0.912mmol)の撹拌している溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2mmol)、続いてクロロギ酸メチル(0.122g、1.29mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を与え、溶出液としてヘキサン中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、オフホワイトの固体として、(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[1.2](0.19g、75%)を与えた。
【0334】
工程3
DMF(3mL)中の(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[1.2](0.08g、0.29mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(60%、0.016g、0.32mmol)を加えた。反応を0℃で10分間撹拌し、ついで、2-クロロ-N,N-ジメチルエタン-1-アミン塩酸塩(0.037g、0.26mmol)を加え、反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、ヘキサン中の酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、黄色ゴムとして、(2-(ジメチルアミノ)エチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[1](0.012g、15%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.55(bs,1H),7.45-7.35(m,2H),3.55(bs,3H),3.40-3.30(m,2H),1.70(bs,2H),2.05(s,6H),1.48-1.18(m,4H)。HRMS計算値:[C1620+H]349.1534;実測値:349.1526(偏差2.3)。
【0335】
実施例[2]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
ジクロロメタン(100mL)中の(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(20g、105.7mmol)の溶液に、デス-マーチンペルヨージナン(55.4g、126.8mmol)を0℃で加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液をジクロロメタンで抽出し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液および10%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、真空下で乾燥し、粗生成物を与え、溶媒として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、白色固体として、(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1](19.5g、99%)を与えた。
【0336】
工程2
0℃でのIPA(5mL)中の1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](0.05g、0.22mmol)の撹拌している溶液に、(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1](0.029g、0.16mmol)および酢酸(0.05mL)を加えた。反応を室温で1時間撹拌し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.016g、0.26mmol)を0℃で加え、次いで、反応を室温で2時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、反応をDCMで抽出した。有機層をまとめて塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を与え、溶出液としてヘキサン中のEtOAcを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色液体として、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2](0.03g、34%、LCMS MH=391.1)を与えた。
【0337】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]16gを反応させて、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[2.3](14g、76%、LCMS MH=449.2)を与えた。
【0338】
工程4
ジオキサン(10mL)中の(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[2.3](7.8g、17.4mmol)の撹拌している溶液に、ジオキサン.HCl(20mL)を0℃で加え、反応を室温で12時間撹拌した。反応を減圧下で濃縮し、残渣をペンタン中で粉砕し、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[2]塩酸塩(6.5g、97%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.53(s,2H),7.42(t,J=10.40Hz,1H),3.57(s,3H),3.32(d,J=16.80Hz,2H),1.65(bs,4H),1.31(s,2H),0.93(s,6H)。HRMS計算値:[C1620+H]349.1534;実測値:349.1521(偏差3.7ppm)。
【0339】
実施例[3]-((1-アミノシクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
ジクロロメタン/イソプロピルアルコール(3:2、10mL)中の1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](0.2g、0.91mmol)およびN-(1-ホルミルシクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.16g、0.91mmol)0.16gの溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.38g、1.82mmol)を室温で加え、反応を2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶媒系として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、オフホワイトの固体として、(1-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[3.1](0.11g、31%、LCMS MH=389.2)を与えた。
【0340】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[3.1]0.11gおよびクロロギ酸メチル0.073gを反応させて、オフホワイトの固体として、生成物((1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[3.2](0.1g、80%、LCMS MH=447.2)を与えた。
【0341】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、((1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[3.2]0.1gを反応させて、褐色固体として、((1-アミノシクロプロピル)メチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[3](0.055g、55%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.60-7.32(m,4H),3.65(s,3H),1.60-1.42(m,2H),1.36-1.28(m,2H),1.30-1.21(m,2H),0.95-0.70(m,5H)。HRMS計算値:[C1618+H]347.1377;実測値:347.1369(偏差2.5ppm)。
【0342】
実施例[4]-3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン0.5gおよび3-オキソアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル0.117gを反応させて、生成物3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[4.1](0.39g、crude、LCMS MH=375.1)を与えた。
【0343】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[4.1]0.3gを反応させて、生成物N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン[4.2](0.2g、crude、LCMS MH=275.1)を与えた。
【0344】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン0.2gおよびカルボノクロリド酸メチル0.2mLを反応させて、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸メチル[4](0.045g、30%)を与えた。MS(M+1)=391.1。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.45(t,J=8.80Hz,2H),7.30(d,J=5.20Hz,1H),4.40(q,J=6.80Hz,1H),4.20-3.98(m,4H),3.61(s,3H),3.52(s,3H),1.40(s,4H)。HRMS計算値:[C1718+H]391.1275;実測値:391.1264(偏差2.8ppm)。
【0345】
実施例[5]-アゼチジン-3-イル(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[4.1]0.3gおよびカルボノクロリド酸メチル0.226gを反応させて、生成物3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[5.1](0.3g、crude、LCMS MH=433.1)を与えた。
【0346】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[5.1]0.25gを反応させて、アゼチジン-3-イル(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[5](0.04g、40%)を与えた。MS(M+1)=333.1。H-NMR(400MHz,CDCl):δ7.32-7.27(m,2H),7.15(t,J=8.80Hz,1H),4.60-4.50(m,1H),4.50-4.20(m,4H),3.82(s,3H),1.32-1.25(m,4H)。HRMS計算値:[C1516+H]333.1221;実測値:333.1215(偏差1.6ppm)。
【0347】
実施例[6]-N-(シクロプロピルメチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[4.1]0.25gおよびシクロプロパンカルバルデヒド0.274gを反応させて、無色ゴムとして、生成物3-((シクロプロピルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.15g、crude、LCMS MH=429.1)を与えた。
【0348】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、3-((シクロプロピルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[6.1]0.15gを反応させて、無色ゴムとして、N-(シクロプロピルメチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アゼチジン-3-アミン[6](0.1g、87%)を与えた。MS(M+1)=329.1。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.53(s,1H),8.38(s,1H),7.67-7.62(m,2H),7.47(t,J=8.80Hz,1H),3.95-3.82(m,3H),3.79(t,J=8.00Hz,1H),2.38-2.32(m,2H),1.17(q,J=42.00Hz,2H),0.96(q,J=11.60Hz,2H),1.40-1.30(m,1H),0.47-0.42(m,2H),0.13(q,J=3.20Hz,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]329.1635;実測値:329.1624(偏差3.3ppm)。
【0349】
実施例[7]-(2-アミノエチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]0.4gおよび(2-オキソエチル)カルバミン酸tert-ブチル0.29gを反応させて、オフホワイトの固体として、生成物(2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル[7.1](0.4g、60%、LCMS MH=363.2)を与えた。
【0350】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル[7.1]0.4gおよびクロロギ酸メチル0.32gを反応させて、オフホワイトの固体として、生成物(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[7.2](0.4g、crude、LCMS MH=421.2)を与えた。
【0351】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[7.2]0.4gを反応させて、黄色油として、(2-アミノエチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[7](0.011g、04%)を与えた。H-NMR(400MHz,CDCl):δ7.4(bs,3H),3.72(s,3H),3.40(s,2H),2.82(s,2H),1.45(s,2H),1.25(s,4H)。HRMS計算値:[C1416+H]321.1221;実測値:321.1217(偏差1.1ppm)。
【0352】
実施例[8]-N1-(シクロプロピルメチル)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル0.22gおよびシクロプロパンカルバルデヒド0.047gを反応させて、無色ゴムとして、生成物(1-((シクロプロピルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[8.1](0.2g、80%、LCMS MH=459.2)を与えた。
【0353】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-((シクロプロピルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[8.1]0.2gを反応させて、黄色油として、N1-(シクロプロピルメチル)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパンe-1,2-ジアミン[8](0.1g、66%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.70-7.60(m,2H),7.45(t,J=40.00Hz,1H),2.52-2.40(m,2H),2.37(d,J=6.80Hz,2H),1.40-1.20(m,4H),1.10-1.00(m,2H),1.00-0.88(m,7H),0.45(q,J=1.20Hz,2H),0.07(t,J=3.60Hz,2H)。HRMS計算値:[C1824+H]345.1948;実測値:345.1937(偏差3.3ppm)。
【0354】
実施例[9]-N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド
工程1
DCM(5mL)中の(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2](0.1g、0.256mmol)およびDIPEA(0.09mL、0.512mmol)の撹拌している溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(0.054g、0.512mmol)を加え、反応を室温で18時間撹拌した。反応を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層をまとめて、塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して、無色液体として、(1-(N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[9.1](0.1g、80%、LCMS MH=445.2)を与えた。
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-(N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[9.1]0.1gを反応させて、粗生成物を与え、アセトニトリル中の0.2%TFAを使用する分取HPLCにより精製し、淡褐色固体として、N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロプロパンカルボキサミド[9]のTFA塩(0.08g、80%)として与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.76(s,3H),7.52(t,J=11.60Hz,1H),7.44-7.39(m,1H),7.27(dd,J=3.20,8.40Hz,1H),3.88(d,J=60.00Hz,1H),3.30(s,1H),2.15-1.95(m,1H),1.95-1.80(m,1H),1.80-1.65(m,1H),1.65-1.50(m,1H),1.50-1.35(m,1H),1.22(s,4H),(s,3H),0.90-0.80(m,2H),0.80-0.65(m,1H),0.65-0.55(m,1H)。HRMS計算値:[C1822O+H]359.1741;実測値:359.1733(偏差2.2ppm)。
【0355】
実施例[10]-N1-シクロプロピル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン
工程1
実施例[1]、工程1において使用した手順を適応して、3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル1.5gを反応させて、1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[10.1](0.5g、30%、LCMS MH=202.1)を与えた。
【0356】
工程2
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[10.1]0.275gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-メチル-1-((1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[10.2](0.37g、73%、LCMS MH=373.2)を与えた。
【0357】
工程3
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(2-メチル-1-((1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]0.270gを[(1-エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシランと反応させて、オフホワイトのゴムとして、(1-(シクロプロピル(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[10.3](0.1g、36%、LCMS MH=413.4)を与えた。
【0358】
工程4
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-(シクロプロピル(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[10.3]0.06gを反応させて、オフホワイトの固体として、N1-シクロプロピル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン[10](0.025g、50%、LCMS MH=313.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.88(s,2H),7.71-7.59(m,4H),2.91(s,2H),1.57(m,1H),1.25(d,J=5.68Hz,6H),1.20-1.00(m,2H),1.00-0.85(m,2H),0.85-0.70(m,2H),0.60-0.40(m,2H)。HRMS計算値:[C1723+H]313.1886;実測値:313.1880(偏差2.1ppm)。
【0359】
実施例[11]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[1]、工程1において使用した手順を適応して、3,5-ジクロロベンゾニトリル0.5gを反応させて、1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロパン-1-アミン[11.1](0.2g、34%、LCMS MH=203.1)を与えた。
【0360】
工程2
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロパン-1-アミン[11.1]0.2gおよび(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1]0.18gを反応させて、褐色液体として、生成物(1-((1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[11.2](0.2g、54%、LCMS MH=374.1)を与えた。
【0361】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[11.2]0.2gを反応させて、無色液体として、生成物(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[11.3](0.14g、60%、LCMS MH=432.2)を与えた。
【0362】
工程4
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[11.3]0.14gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3,5-ジクロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[11](0.037g、31%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.80(bs,3H),7.48(d,J=1.20Hz,1H),7.14(bs,1H),3.65(s,3H),3.56(d,J=2.40Hz,1H),3.50(s,1H),1.45(s,2H),1.35(s,1H),1.30-1.22(m,1H),1.17(bs,6H)。HRMS計算値:[C1520Cl+H]331.0975;実測値:331.0966(偏差2.7ppm)。
【0363】
実施例[12]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[1]、工程1において使用した手順を適応して、3-ブロモベンゾニトリル3gを反応させて、1-(3-ブロモフェニル)シクロプロパン-1-アミン[12.1](1.3g、56%、LCMS MH=213.0)を与えた。
【0364】
工程2
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(3-ブロモフェニル)シクロプロパン-1-アミン[12.1]1gおよび(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1]0.97gを反応させて、黄色固体として、生成物(1-((1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2](0.9g、67%、LCMS MH=384.2)を与えた。
【0365】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]0.5gを反応させて、無色液体として、生成物(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル(0.4g、69%、LCMS MH=442.1)を与えた。
【0366】
工程4
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル[12.3]0.1gを反応させて、白色固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[12]のTFA塩(ACN中の0.1%TFAを使用する分取HPLCにより化合物を精製した)(0.02g、26%)として与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.67(bs,2H),7.42-7.38(m,1H),7.27(t,J=10.40Hz,2H),7.10(bs,1H),3.62(s,3H),3.52-3.37(m,2H),1.50-1.20(m,4H),1.15(s,6H)。HRMS計算値:[C1521BrN+H]341.0859;343.0839;実測値:341.0847;343.0828(偏差3.5;3.3ppm)。
【0367】
実施例[13]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[1]、工程1において使用した手順を適応して、3-ブロモベンゾニトリル1gを反応させて、1-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-アミン[13.1](0.4g、32%、LCMS MH=168.5)を与えた。
【0368】
工程2
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(3-クロロフェニル)シクロプロパン-1-アミン[13.1]0.4gおよび(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1]0.49gを反応させて、褐色液体として、生成物(1-((1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[13.2](0.25g、31%、LCMS MH=339.2)を与えた。
【0369】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[13.2]0.2gを反応させて、無色液体として、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[13.3](0.17g、72%、LCMS MH=397.1)を与えた。
【0370】
工程4
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[13.3]0.17gを反応させて、無色ゴムとして、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-クロロフェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[13]をTFA塩(ACN中の0.1%TFAを使用する分取HPLCにより化合物を精製した)(0.1g、78%)として与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.59(s,2H),7.36-7.24(m,2H),7.33(bs,2H),3.62(s,3H),3.50(bs,2H),1.35(s,4H),1.15(s,6H)。HRMS計算値:[C1521ClN+H]297.1364;実測値:297.1257(偏差2.5ppm)。
【0371】
実施例[14]-1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール
工程1
DMF中の1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](1.5g、6.84mmol)および1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-2-カルボン酸(1.23g、6.15mmol)の撹拌している溶液に、Hatu(3.12g、8.21mmol)、続いてDIPEA(2.2g、17.10mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水および塩水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶出液として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、無色ゴムとして、2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.1](2.3g、85%、LCMS MH=403.3)を与えた。
【0372】
工程2
テトラヒドロフラン中の2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸[14.1](2.3g、5.72mmol)tert-ブチルの溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(1.8g、22.86mmol)を0℃で加え、反応を70℃で2時間還流した。発泡が止まるまで、反応混合物を0℃でメタノールを用いてクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水および塩水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶媒として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、無色液体として、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.2](1.45g、55%、LCMS M=389.4)を与えた。
【0373】
工程3
アセトニトリル中、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.2](0.3g、0.77mmol)および炭酸カリウム(0.32g、2.31mmol)の溶液に、ブロモ酢酸メチル(0.35g、2.31mmol)を加え、反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水および塩水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶媒として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィにより精製し、無色液体として、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-メトキシ-2-オキソエチル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.3](0.25g、70%、LCMS MH=461.2)を与えた。
【0374】
工程4
0℃でのテトラヒドロフラン(5mL)中の2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-メトキシ-2-オキソエチル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.3](0.2g、0.43mmol)の溶液に、0℃で臭化メチルマグネシウム(0.21g、1.74mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で2時間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出して水および塩水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するカラムクロマトグラフィにより精製し、無色ゴムとして、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.4](0.15g、75%、LCMS MH=461.2)を与えた。
【0375】
工程5
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.4]0.12gを反応させて、オフホワイトの固体として、1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール[14](0.06g、66%、LCMS MH=361.2)を与えた。H-NMR(400MHz,CDCl):δ7.52-7.45(m,2H),7.07(q,J=62.80Hz,1H),3.45(q,J=32.80Hz,1H),3.01(s,1H),2.60(s,2H),2.58-1.87(m,4H),1.60-1.40(m,2H),1.30-1.22(m,2H),1.20(s,6H),0.95-0.90(m,2H)。HRMS計算値:[C1824O+H]361.1898;実測値:361.1889(偏差2.4ppm)。
【0376】
実施例[15]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[10.1]0.4gおよび(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル0.52gを反応させて、生成物(2-メチル-1-((1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[15.1](0.35g、69%、LCMS MH=373.3)を与えた。
【0377】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(2-メチル-1-((1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)プロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[15.1]0.3gを反応させて、無色液体として、生成物(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[15.2](0.2g、57%、LCMS MH=431.4)を与えた。
【0378】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[15.2]0.2gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[15](0.03g、20%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.85(bs,2H),7.57(t,J=5.20Hz,2H),7.40(bs,2H),3.63(s,3H),3.53(s,1H),1.50(bs,2H),1.37(bs,2H),1.23(bs,1H),1.18(s,6H)。HRMS計算値:[C1621+H]331.1628;実測値:331.1620(偏差2.5ppm)。
【0379】
実施例[16]-1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-((アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール[14]0.09gを反応させて、無色ゴムとして、1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール[16](0.02g、21%、LCMS MH=375.2)を与えた。H-NMR(400MHz,CDCl):δ7.46-7.43(m,2H),7.14(t,J=9.20Hz,1H),3.52-3.48(m,1H),3.42-3.33(m,1H),3.01-2.96(m,1H),2.80-2.70(m,3H),2.65(d,J=13.20Hz,1H),2.41(s,3H),2.15-2.12(m,1H),1.80-1.70(m,2H),1.30-1.23(m,2H),1.21-1.19(m,3H),1.90-1.30(m,3H),1.08-0.80(m,1H),0.30-0.20(m,1H)。HRMS計算値:[C1926O+H]375.2054;実測値:375.2044(偏差2.6ppm)。
【0380】
実施例[17]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロパン-1-アミン[36.6]0.054gを反応させて、オフホワイトの固体として、(1-((1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[17.1](0.052g、54%、LCMS MH=392.2)を与えた。
【0381】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[17.1]0.05gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[17.2](0.042g、73%、LCMS MH=450.2)を与えた。
【0382】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル0.04gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(5-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[17](0.021g、61%、LCMS MH=350.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.81(s,1H),7.80(s,2H),7.33(s,1H),3.58(s,3H),3.26-3.25(m,2H),1.58-1.54(m,4H),1.24-1.21(m,6H)。HRMS計算値:[C1519+H]350.1486;実測値:350.1483(偏差0.9ppm)。
【0383】
実施例[18]-N1-シクロブチル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン
トルエン(3mL)中の2-(シクロブチル(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)アセトニトリル[82](0.25g、0,85mmol)の溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(0.26mL、0.85mmol)を-40℃で加え、反応を15分間撹拌した。臭化メチルマグネシウム溶液(7.2mmol)を10分間かけて滴下で加え、続いて反応を室温で18時間撹拌した。反応を塩化アンモニウム溶液でクエンチし、DCMで抽出(3×50mL)した。有機層をまとめて、真空下で濃縮し、溶出液として15%EtOAc/石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、茶色がかったゴムとして、N1-シクロブチル-2-メチル-N1-(1-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)プロパン-1,2-ジアミン[18](0.05g、18%、LCMS MH=327.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.60-7.54(m,5H),3.45-3.43(m,1H),2.76(s,2H),1.99-1.93(m,4H),1.56-1.45(m,2H),1.37-1.34(m,2H),1.24-1.22(m,5H),1.10-1.07(m,2H)。HRMS計算値:[C1825+H]327.2042;実測値:327.2036(偏差2.2ppm)。
【0384】
実施例[19]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]0.15gを反応させて、無色液体として、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル[19.1](0.14g、79%LCMS MH=463.2)を与えた。
【0385】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル[19.1]0.1gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸エチル[19](0.062g、72%、LCMS MH=363.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.77(bs,3H),7.63-7.58(m,1H),7.54-7.45(m,2H),4.13-4.08(m,2H),3.55(bs,2H),1.44(s,2H),1.35(bs,2H),2.00-1.50(m,6H),1.50-1.10(m,3H)。HRMS計算値:[C1722+H]363.1690;実測値:363.1686(偏差1.1ppm)。
【0386】
実施例[20]-(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[9.1]0.25gおよび(2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.1]0.19gを反応させて、褐色ゴムとして、生成物(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[20.1](0.26g、60%、LCMS MH=407.2)を与えた。
【0387】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[20.1]0.26gを反応させて、無色液体として、生成物(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[20.2](0.18g、60%、LCMS MH=465.2)を与えた。
【0388】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[20.2]0.18gを反応させて、オフホワイトの固体として、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[20](0.1g、71%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.68(bs,2H),7.46-7.42(m,1H),7.28(bs,2H),3.62(s,3H),3.50(bs,2H),1.41(bs,2H),1.25(bs,2H),1.12(s,6H)。HRMS計算値:[C1620+H]365.1483;実測値:365.1473(偏差2.6ppm)。
【0389】
実施例[21]-N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド
工程1
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]0.3gを二塩化スルフリル0.26gと反応させて、(1-(N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[21.1](0.12g、33%、LCMS MH=469.2)を与えた。
【0390】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-(N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[21.1]0.12gを反応させて、オフホワイトの固体として、N-(2-アミノ-2-メチルプロピル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド[21](0.048g、50%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.77(dd,J=2.40,6.40Hz,1H),7.63-7.57(m,1H),7.48-7.40(m,1H),3.16(s,2H),3.11(s,3H),1.75-1.68(m,2H),1.55(s,2H),1.36(d,J=1.20Hz,2H),0.98(s,6H)。HRMS計算値:[C1520S+H]369.1254;実測値:369.1242(偏差3.2ppm)。
【0391】
実施例[22]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[2]、工程1において使用した手順を適応して、(2R)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル2gを反応させて、淡黄色液体として、(2R)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.1](1.5g(crude)、79%)を与えた。
【0392】
工程2
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]1.5gを(2R)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.1]と反応させて、無色液体として、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.3g、48%、LCMS MH=403.2)を与えた。
【0393】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.2]0.25gおよびクロロギ酸メチル0.09gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.3](0.13g、52%、LCMS MH=361.4(Boc開裂質量))を与えた。
【0394】
工程4
DCM中の(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.3](0.12g、0.26mmol)の撹拌している溶液に、ジエチルエーテル中のHClガスを0℃で加え、反応を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を与え、ジエチルエーテル中での粉砕により精製して、白色固体として、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[22](HCl塩)(0.1g、97%、LCMS MH=361.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.30-9.00(bs,1H),8.60-8.20(bs,1H),7.54-7.38(m,3H),3.76-0.75(m,1H),3.62-3.50(m,4H),3.30-3.18(m,1H),3.12-3.00(m,1H),2.04-1.94(m,1H),1.90-1.82(m,2H),1.57-1.50(m,2H),1.40-1.30(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]361.1534;実測値:361.1521(偏差3.6ppm)。
【0395】
実施例[23]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[2]、工程1において使用した手順を適応して、(2S)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル3gを反応させて、淡黄色液体として、(2S)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.1](2g(crude)、62%)を与えた。
【0396】
工程2
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-[4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパン-1-アミン[1.1]1gを(2S)-2-ホルミルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.1]と反応させて、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2](1.2g、66%、LCMS MH=403.2)を与えた。
【0397】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2]1gおよびクロロギ酸メチル0.21gを反応させて、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.25g、73%、LCMS MH=461.2)を与えた。
【0398】
工程4
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.3]0.12gを反応させて、オフホワイトの固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[23](HCl塩)(0.09g、90%、LCMS MH=361.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.60-9.40(bs,1H),9.00-8.20(bs,1H),7.49-7.38(m,3H),3.73-3.60(m,6H),3.23-3.07(m,2H),1.98-1.85(m,3H),1.70-1.40(m,3H),1.36-1.29(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]361.1534;実測値:361.1524(偏差2.6ppm)。
【0399】
実施例[24]-(2-アセトアミド-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[2]0.1gおよび塩化アセチル0.022gを反応させて、無色ゴムとして、(2-アセトアミド-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[24](0.034g、30%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.53-7.38(m,2H),7.30(bs,3H),3.73(s,2H),3.61(s,3H),1.52(s,3H),1.43(bs,2H),1.30(bs,2H),1.14(s,6H)。HRMS計算値:[C1822+H]391.1639;実測値:391.1637(偏差0.7ppm)。
【0400】
実施例[25]-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル[2.2]0.1gを反応させて、無色ゴムとして、N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-2-メチルプロパン-1,2-ジアミン[25](0.05g、67%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.74(dd,J=2.00,7.00Hz,1H),7.62-7.56(m,1H),7.43-7.36(m,1H),2.59(bs,1H),2.20(s,2H),1.40(bs,2H),1.00-0.98(m,2H),0.93(s,6H)。HRMS計算値:[C1418+H]290.1479;実測値:291.1467(偏差4.1ppm)。
【0401】
実施例[26]-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[14.2]0.45gを反応させて、無色ゴムとして、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[26.1](0.125g、25%、LCMS MH=447.1)を与えた。
【0402】
工程2
0℃でのジクロロメタン(6mL)中の2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[26.1](0.25g、0.56mmol)の撹拌している溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL、52mmol)を加え、反応を室温で12時間撹拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をまとめて塩水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、分取HPLCにより精製して、白色固体として、(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[26]トリフルオロ酢酸塩(0.035g、19%、LCMS MH=347.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.58(bs,1H),7.60-7.45(m,2H),7.38(s,1H),4.43(bs,1H),3.90(bs,1H),3.85-3.75(m,2H),3.66-3.63(m,3H),3.63-3.60(m,1H),2.35-2.10(m,2H),1.50-1.25(m,4H)。HRMS計算値:[C1618+H]347.1377;実測値:347.1374(偏差0.9ppm)。
【0403】
実施例[27]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[23]0.08gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル[27](0.055g、73%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.49-7.42(m,3H),3.65-3.60(m,3H),3.33-3.26(m,2H),2.89-2.86(m,1H),2.50-2.30(m,1H),2.20(s,3H),2.08-2.06(m,1H),1.23-1.61(m,8H)。HRMS計算値:[C1822+H]375.1690;実測値:375.1683(偏差1.8ppm)。
【0404】
実施例[28]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[9.1]0.3gを反応させて、淡褐色ゴムとして、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[28.1](0.3g、54%、LCMS MH=419.2)を与えた。
【0405】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[28.1]0.3gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[28.2](0.3g、85%、LCMS MH=477.1)を与えた。
【0406】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[28.2]0.15gを反応させて、白色固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[28](0.65g、60%、LCMS MH=377.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.20(bs,1H),8.45(bs,1H),7.50-7.42(m,1H),7.25(bs,2H),3.69(bs,1H),3.64(s,3H),3.56(s,2H),3.30-3.20(m,1H),3.12-3.02(m,1H),2.05-1.45(m,1H),1.95-1.28(m,2H),1.60-1.40(m,3H),1.35(bs,1H),1.25(bs,1H)。HRMS計算値:[C1720+H]377.1483;実測値:377.1476(偏差1.8ppm)。
【0407】
実施例[29]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[3]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[9.1]0.4gを反応させて、無色液体として、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[29.1](0.35g、49%、LCMS MH=419.1)を与えた。
【0408】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[29.1]0.35gを反応させて、淡褐色ゴムとして、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[29.2](0.2g、50%、LCMS MH=477.2)を与えた。
【0409】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[29.2]0.1gを反応させて、白色固体として、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[29](HCl塩)(0.05g、58%、LCMS MH=377.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.15(bs,1H),8.25(bs,1H),7.27-7.22(m,1H),7.13(bs,2H),3.80-3.68(m,1H),3.64(s,3H),3.62-3.50(m,2H),3.30-3.20(m,1H),3.12-3.02(m,1H),2.05-1.78(m,3H),1.60-1.40(m,2H),1.40-1.20(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]377.1483;実測値:377.1472(偏差2.9ppm)。
【0410】
実施例[30]-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[26]0.19gを反応させて、無色ゴムとして、(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルアゼチジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル[30](0.02g、10%、LCMS MH=361.1)を与えた。H-NMR(400MHz,CDCl):δ7.28-7.20(m,1H),7.15-7.10(m,1H),7.06-7.03(m,1H),3.69(s,3H),3.45-3.25(m,3H),2.64(bs,1H),2.20(bs,3H),1.95-1.73(m,2H),1.63(bs,2H),1.44(bs,1H),1.30-1.18(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]361.1534;実測値:361.1528(偏差1.7ppm)。
【0411】
実施例[31]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸メチル[22]0.02gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル[31](0.013g、62%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.60-7.30(m,3H),3.59(s,3H),3.35-3.25(m,2H),2.91-2.80(m,1H),2.38(s,1H),2.19(s,3H),2.11-2.00(m,1H),1.70-1.50(m,4H),1.50-1.20(m,4H)。HRMS計算値:[C1822+H]375.1690;実測値:375.1679(偏差3.1ppm)。
【0412】
実施例[32]-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[14]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[9.1]0.6gを反応させて、無色ゴムとして、2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.1](0.6g、56%、LCMS MH=419.2)を与えた。
【0413】
工程2
無水THF(3mL)中の2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.1](0.6g、1.43mmol)の撹拌している溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(0.46g、5.74mmol)をN2雰囲気下、滴下で加えた。得られる反応混合物を室温まで徐々に温め、次いで60℃まで2時間加熱した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2×30mL)した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、無色ゴムとして、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.2](0.2g、34%、LCMS MH=405.1)を与えた。
【0414】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.2]0.2gを反応させて、無色ゴムとして、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.3](0.2g、87%、LCMS MH=463.2)を与えた。
【0415】
工程4
実施例[26]、工程2において使用した手順を適応して、2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[32.3]0.2gを反応させて、無色ゴムとして、(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[32](0.055g、35%、LCMS MH=463.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.42(t,J=10.40Hz,1H),7.30-7.05(m,2H),3.91(s,1H),3.57(s,3H),3.50-3.40(m,2H),3.05(s,1H),2.08-1.80(m,3H),1.50-1.28(m,2H),1.23(s,2H)。HRMS計算値:[C1618+H]363.1326;実測値:363.1321(偏差1.4ppm)。
【0416】
実施例[33]-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-(ヒドロキシアミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
DMF(5mL)中の(2-アミノ-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[2](0.25g、0.717mmol)の撹拌している溶液に、過酸化ベンゾイル(0.26g、1.076mmol)およびリン酸カリウム(0.146g、1.076mmol)を0℃で加えた。得られる反応混合物を室温まで徐々に温め、室温で12時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2×25mL)し、有機層をまとめて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を与え、溶出液としてヘキサン中の15%酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製し、オフホワイトの固体として、(2-((ベンジルオキシ)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[33.1](0.18g、54%)を与えた。
【0417】
工程2
メタノール(5mL)中の(2-((ベンジルオキシ)アミノ)-2-メチルプロピル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[33.1](0.16g、0.341mmol)の撹拌している溶液に、ヒドラジン一水和物(3mLg、61.72mmol)を0℃で加えた。得られる反応混合物を室温まで徐々に温め、室温で12時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2×25mL)し、有機層をまとめて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を与え、分取HPLCにより精製して、オフホワイトの固体として、(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(2-(ヒドロキシアミノ)-2-メチルプロピル)カルバミン酸メチル[33](15.7mg、13%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.50(bs,1H),7.42(t,J=8.80Hz,2H),6.87(s,1H),5.05(bs,1H),3.56(s,3H),3.40-3.35(m,2H),1.28-1.26(m,2H),1.22-1.24(m,2H),0.85(d,J=10.40Hz,6H)。HRMS計算値:[C1620+H]365.1483;実測値:365.1478(偏差1.3ppm)。
【0418】
実施例[34]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2]0.25gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-2-(((エトキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[34.1](0.16g、55%、LCMS MH=375.2(boc-開裂質量))を与えた。
【0419】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-2-(((エトキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル0.14gを反応させて、白色固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル[34](0.1g、83%)を与えた。MS(M+1)=375.2。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.40-9.05(bs,1H),8.60-8.20(bs,1H),7.65-7.52(m,1H),7.49(t,J=9.20Hz,2H),4.11(q,J=7.20Hz,2H),3.70-3.65(m,1H),3.65-3.52(m,2H),3.30-3.18(m,1H),3.15-3.00(m,1H),2.05-1.60(m,3H),1.65-1.40(m,3H),1.40-1.10(m,5H)。HRMS計算値:[C1822+H]375.1690;実測値:375.1686(偏差1.2ppm)。
【0420】
実施例[35]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸エチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル[34]0.1gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸エチル[35](0.075g、80%、LCMS MH=389.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.52(d,J=5.20Hz,2H),7.38(t,J=8.80Hz,1H),4.08(q,J=7.20Hz,2H),3.30(d,J=6.00Hz,2H),2.90(q,J=4.80Hz,1H),2.22(s,3H),2.12(q,J=8.40Hz,2H),1.70-1.50(m,4H),1.50-1.20(m,4H),1.16(t,J=6.80Hz,3H)。HRMS計算値:[C1924+H]389.1847;実測値:389.1843(偏差1.0ppm)。
【0421】
実施例[36]-(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2]0.8gおよびメタンスルホニルクロリド0.69gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-2-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[36.1](0.4g、42%)を与えた。
【0422】
工程2
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-2-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[36.1]0.4gを反応させて、オフホワイトの固体として、(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド[36](0.28g、80%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.50-9.25(s,1H),8.95-8.65(s,1H),7.84-7.78(m,2H),7.46(t,J=8.80Hz,1H),3.80-3.55(m,3H),3.35-3.00(m,2H),2.92(s,3H),2.10-1.65(m,3H),1.65-1.50(m,3H),1.35-1.26(m,2H)。HRMS計算値:[C1620+H]381.1254;実測値:381.1250(偏差1.3ppm)。
【0423】
実施例[37]-(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド[36]0.12gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-((1-メチルピロリジン-2-イル)メチル)メタンスルホンアミド[37](0.08g、67%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.69(dd,J=2.12,6.68Hz,1H),7.61-7.60(m,1H),7.47(t,J=9.04Hz,1H),3.25(dd,J=40.00,Hz,1H),3.13-3.04(m,1H),2.95-2.90(m,3H),2.90-2.85(m,1H),2.40-2.32(m,1H),2.30-2.20(m,3H),2.15-2.00(m,1H),1.70-1.50(m,6H),1.45-1.20(m,2H)。HRMS計算値:[C1722+H]395.1411;実測値:395.1406(偏差1.3ppm)。
【0424】
実施例[38]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[22.2]0.25gおよびクロロギ酸エチル0.07gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-2-(((エトキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[38.1](0.14g、48%、LCMS MH=375.1(Boc-開裂質量))を与えた。
【0425】
工程2
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(R)-2-(((エトキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル0.13gを反応させて、白色固体として、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸エチル[38](HCl塩)(0.115g、99%、LCMS MH=375.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.30-9.10(bs,1H),8.60-8.20(bs,1H),7.58-7.46(m,3H),4.13-4.08(m,2H),3.80-3.50(m,3H),3.30-3.18(m,1H),3.15-3.00(m,1H),2.10-1.70(m,3H),1.59-1.49(m,3H),1.35-1.07(m,5H)。HRMS計算値:[C1822+H]375.1690;実測値:375.1688(偏差0.5ppm)。
【0426】
実施例[39]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
ジクロロメタン(10mL)中の(S)-4-(tert-ブトキシカルボニル)-モルホリン-3-カルボン酸(0.37g、1.642mmol)の氷冷している溶液に、トリエチルアミン(0.76mL、5.474mmol)、続いてプロピルホスホン酸無水物(2.61g、4.106mmol)溶液をN雰囲気下で加えた。得られる反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1](0.3g、1.368mmol)を加え、反応を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出(2×80mL)した。有機層をまとめて10%重炭酸ナトリウム溶液、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して、黄色液体として、(S)-3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[39.1](0.55g、93%、LCMS MH=433.1)を与えた。
【0427】
工程2
無水THF(5mL)中の(S)-3-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[39.1](0.55g、1.271mmol)の冷却している溶液に、N雰囲気下、ボランジメチルスルフィド錯体(9.6mL、2.543mmol)を滴下で加えた。得られる反応混合物を室温まで徐々に温め、室温で16時間撹拌した。反応混合物をメタノールでクエンチし、1時間還流し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出(2×100mL)し、有機層をまとめて塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮して、無色ゴムとして、(3R)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[39.2](0.28g、52%、LCMS MH=419.2)を与えた。
【0428】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(3R)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[39.2]0.25gを反応させて、無色ゴムとして、生成物(R)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(0.2g、71%、LCMS MH=477.2)を与えた。
【0429】
工程4
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[39.3]0.2gを反応させて、白色固体として、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル[39](0.15g、88%、LCMS MH=377.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.11(bs,1H),7.70-7.30(m,3H),3.85(d,J=11.20Hz,2H),3.75-3.68(m,1H),3.63(bs,3H),3.60-3.40(m,4H),3.24(d,J=32.00Hz,1H),3.10-3.00(m,1H),1.53(bs,2H),1.50-1.20(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]377.1483;実測値:377.1475(偏差2.1ppm)。
【0430】
実施例[40]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル[39]0.1gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル[40](0.08g、85%、LCMS MH=391.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.54-7.44(m,3H),3.61-3.58(m,3H),3.47-3.39(m,2H),3.34-3.33(m,2H),3.30-3.26(m,1H),3.20-3.10(m,1H),2.67-2.61(m,1H),2.27-2.07(m,5H),1.46-1.25(m,4H)。HRMS計算値:[C1822+H]391.1639;実測値:391.1633(偏差1.7ppm)。
【0431】
実施例[41]-(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル0.25gおよびメタンスルホニルクロリド0.11gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-2-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[41.1](0.16g、34%、LCMS MH=381.1(Boc-開裂質量))を与えた。
【0432】
工程2
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(R)-2-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[41.1]0.15gを反応させて、オフホワイトの固体として、(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-N-(ピロリジン-2-イルメチル)メタンスルホンアミド[41](HCl塩)(0.11g、84%、LCMS MH=381.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.27(bs,1H),8.67(bs,1H),7.80-7.75(m,2H),7.52(t,J=9.60Hz,2H),3.65-3.56(m,3H),3.22-3.12(m,2H),2.90(s,3H),2.00-1.75(m,3H),1.70-1.50(m,3H),1.30(bs,2H)。HRMS計算値:[C1620S+H]381.1254;実測値:381.1251(偏差0.7ppm)。
【0433】
実施例[42]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]0.8gを(3R)-3-ホルミルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルと反応させて、無色ゴムとして、(S)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[42.1](0.9g、59%、LCMS MH=419.2)を与えた。
【0434】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[42.1]0.3gを反応させて、無色ゴムとして、(S)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[42.2](0.17g、50%、LCMS MH=377.2)を与えた。
【0435】
工程3
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-3-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル[42.2]0.17gを反応させて、白色固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル[42](0.135g、92%;LCMS MH=377.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.15(bs,2H),7.50-7.37(m,3H),3.86(d,J=11.60Hz,2H),3.75-3.40(m,8H),3.25(d,J=40.00Hz,1H),3.12-2.95(m,1H),1.57(bs,2H),1.31-1.23(m,2H)。HRMS計算値:[C1720+H]377.1483;実測値:377.1476(偏差1.9ppm)。
【0436】
実施例[43]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(モルホリン-3-イルメチル)カルバミン酸メチル[42]0.1gを反応させて、白色固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((4-メチルモルホリン-3-イル)メチル)カルバミン酸メチル[43](0.075g、80%、LCMS MH=391.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.52-7.42(m,3H),3.70-3.55(m,5H),3.53-3.37(m,2H),3.35-3.22(m,1H),3.00-3.02(m,1H),2.68-2.58(m,1H),2.35-2.18(m,4H),2.15-2.05(m,1H),1.55-1.33(m,4H)。HRMS計算値:[C1822+H]391.1639;実測値:391.1633(偏差1.7ppm)。
【0437】
実施例[44]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸イソプロピル
工程1
実施例[45]、工程1において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2]0.1gおよびクロロギ酸イソプロピル0.67gを反応させて、無色液体として、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(イソプロポキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[44.1](0.1g、83%)を与えた。
【0438】
工程2
実施例[26]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(イソプロポキシカルボニル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[44.1]0.1gを反応させて、淡黄色液体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸イソプロピル[44](0.07g、88%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.45(bs,1H),7.57(d,J=2.64Hz,1H),7.48(t,J=8.24Hz,2H),4.83(t,J=6.24Hz,1H),3.70-3.48(m,3H),3.28-3.18(m,1H),3.12-3.02(m,1H),1.99(bs,1H),1.92-1.74(m,2H),1.60-1.38(m,3H),1.38-1.24(m,2H),1.22-1.05(m,6H)。HRMS計算値:[C1924+H]389.1847;実測値:389.1838(偏差2.3ppm)。
【0439】
実施例[45]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピル
工程1
アセトニトリル(4mL)中の(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2](0.15g、0.37mmol)の撹拌している溶液に、炭酸セシウム(0.36g、1.12mmol)およびクロロギ酸シクロプロパン(0.09g、0.75mmol)を加えた。反応を室温で3時間撹拌し、濾過して濃縮し、粗生成物を与え、溶出液として石油エーテル中の酢酸エチルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、無色液体として、(S)-2-(((シクロプロポキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[45.1](0.16g、89%、LCMS MH=387.1(boc開裂質量))を与えた。
【0440】
工程2
実施例[26]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((シクロプロポキシカルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[45.1]0.16gを反応させて、黄色液体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピル[45](0.1g、83%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.43-7.41(m,3H),3.50-3.00(m,3H),2.90-2.70(m,2H),1.80-1.50(m,4H),1.40-1.10(m,5H),0.80-0.30(m,4H)。HRMS計算値:[C1922+H]387.1690;実測値:387.1688(偏差0.5ppm)。
【0441】
実施例[46]-(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]0.7gおよび(2R)-2-ホルミル-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを反応させて、無色液体として、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[46.1](0.68g、51%、LCMS MH=417.2)を与えた。
【0442】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[46.1]0.5gを反応させて、褐色液体として、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[46.2](0.13g、22%、LCMS MH=375.1(boc-開裂質量))を与えた。
【0443】
工程3
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(R)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[46.2]0.15gを反応させて、無色ゴムとして、(R)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル[46](0.125g、96%、LCMS MH=375.4)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.64(bs,1H),8.40(bs,1H),7.59-7.48(m,3H),3.84(bs,1H),3.68(bs,3H),3.60(bs,1H),3.24-3.22(m,3H),2.00-1.85(m,2H),1.77(bs,2H),1.95(bs,3H),1.32-1.20(m,1H),1.10(bs,2H)。HRMS計算値:[C1822+H]375.1690;実測値:375.1684(偏差1.8ppm)。
【0444】
実施例[47]-N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[3.1]0.1gを反応させて、白色固体として、N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[47](0.08g、96%、LCMS MH=288.1)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ10.60-10.20(m,2H),8.90-8.65(m,2H),8.20-7.90(m,2H),7.65-7.55(m,1H),3.30-3.10(m,2H),1.75-1.55(m,2H),1.35-1.15(m,2H),1.14-0.80(m,4H)。HRMS計算値:[C1416+H]289.1322;実測値:289.1310(偏差4.2ppm)。
【0445】
実施例[48]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルメチル
工程1
実施例[45]、工程1において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[23.2]0.15gおよびクロロギ酸シクロプロピルメチル0.125gを反応させて、(S)-2-((((シクロプロピルメトキシ)カルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[48.1](0.25g、80%)を与えた。
【0446】
工程2
実施例[26]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-((((シクロプロピルメトキシ)カルボニル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[48.1]0.12gを反応させて、黄色液体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(ピロリジン-2-イルメチル)カルバミン酸シクロプロピルメチル[48](0.085g、88%)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.52-7.43(m,3H),3.87(d,J=7.00Hz,2H),3.55-3.45(m,3H),3.00-2.53(m,2H),4.80-1.55(m,4H),1.45-1.20(m,4H),1.00(s,1H),0.45(s,2H),0.20(s,2H)。HRMS計算値:[C2024+H]401.1847;実測値:401.1845(偏差0.3ppm)。
【0447】
実施例[49]-N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)-フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド
工程1
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(1-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[3.1]0.3gおよびメタンスルホニルクロリド0.13gを反応させて、白色固体として、(1-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[49.1](0.3g、83%、LCMS MH=367.2)を与えた。
【0448】
工程2
実施例[2]、工程4において使用した手順を適応して、(1-((N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メチルスルホンアミド)メチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル[49.1]0.1gを反応させて、白色固体として、N-((1-アミノシクロプロピル)メチル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)メタンスルホンアミド[49](0.08g、93%、LCMS MH=367.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.41(bs,3H),7.76(s,1H),7.66(d,J=4.96Hz,1H),7.49(t,J=8.80Hz,1H),3.53(s,2H),3.01(s,3H),1.67(bs,2H),1.33(s,2H),0.92(d,J=44.32Hz,4H)。HRMS計算値:[C1518S+H]367.1098;実測値:367.1089(偏差2.5ppm)。
【0449】
実施例[50]-(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]0.5gおよび(2S)-2-ホルミル-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを反応させて、無色液体として、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[50.1](0.65g、68%、LCMS MH=417.2)を与えた。
【0450】
工程2
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[50.1]0.4gを反応させて、褐色液体として、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[50.2](0.32g、70%、LCMS MH=375.1(boc-開裂質量))を与えた。
【0451】
工程3
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)-2-メチルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル[50.2]0.3gを反応させて、白色固体として、(S)-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)((2-メチルピロリジン-2-イル)メチル)カルバミン酸メチル[50](0.25g、96%、LCMS MH=375.0)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.70(bs,1H),8.46(bs,1H),7.52(q,J=9.68Hz,3H),3.81(t,J=45.48Hz,4H),3.22(d,J=6.84Hz,2H),1.95(d,J=8.36Hz,2H),1.92(d,J=5.52Hz,2H),1.44(s,3H),1.27(bs,2H),1.10(s,3H)。HRMS計算値:[C1820+H]375.1690;実測値:375.1688(偏差0.6ppm)。
【0452】
実施例[51]-(1S,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン
工程1
実施例[2]、工程2において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]0.8gおよびN-[(1S)-2-オキソシクロペンチル]カルバミン酸tert-ブチルを反応させて、黄色ゴムとして、((1S,2S)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル[51.1](0.43g、58%、LCMS MH=403.2)および白色固体として、((1S,2R)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル[51.2](0.31g、42%、LCMS MH=403.2)を与えた。
【0453】
工程2
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、((1S,2S)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル[51.1]0.04gを反応させて、褐色ゴムとして、(1S,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロペンタン-1,2-ジアミン[51](0.012g、35%、LCMS MH=303.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.93(t,J=22.80Hz,2H),7.51(t,J=9.20Hz,1H),3.54(d,J=1.60Hz,2H),3.40(d,J=6.80Hz,2H),3.15(t,J=1.20Hz,1H),2.00-1.88(m,2H),1.63-1.55(m,3H),1.63-1.55(m,5H)。HRMS計算値:[C1518+H]303.1479;実測値:303.1472(偏差2.3ppm)。
【0454】
実施例[52]-(1R,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)-シクロペンタン-1,2-ジアミン
工程1
実施例[22]、工程4において使用した手順を適応して、((1S,2R)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル[51.2]0.15gを反応させて、オフホワイトの固体として、(1R,2S)-N1-(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)シクロペンタン-1,2-ジアミン[52](0.112g、88%、LCMS MH=303.2)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ10.66(bs,1H),8.80-8.30(m,1H),8.30-7.60(m,3H),7.70-7.45(m,1H),7.39-7.14(m,1H),4.50-3.80(m,2H),3.80-3.55(m,1H),2.00-1.50(m,6H),1.50-1.05(m,5H)。HRMS計算値:[C1518+H]303.1479;実測値:303.1474(偏差1.6ppm)。
【0455】
実施例[53-(S)-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-シクロプロピル)カルバミン酸メチル
工程1
実施例[39]、工程1において使用した手順を適応して、1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパン-1-アミン[1.1]1.3gを反応させて、褐色液体として、(S)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[53.1](2.2g、92%、LCMS MH=303.1(boc-開裂質量))を与えた。
【0456】
工程2
実施例[32]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[53.1]2.2gを反応させて、無色液体として、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[53.2](1.2g、57%、LCMS MH=389.2)を与えた。
【0457】
工程3
実施例[1]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[53.2]0.25gを反応させて、褐色ゴムとして、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル[53.3](0.26g、92%、LCMS MH=447.2)を与えた。
【0458】
工程4
実施例[26]、工程2において使用した手順を適応して、(S)-2-(((1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)(メトキシカルボニル)アミノ)メチル)アゼチジンtert-ブチル[53.3]0.5gを反応させて、褐色液体として、(S)-(アゼチジン-2-イルメチル)(1-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)カルバミン酸メチル[53](0.04g、11%、LCMS MH=347.0)を与えた。H-NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.44-7.28(m,3H),3.91(s,1H),3.58-3.33(m,5H),3.05(s,2H),2.00(t,J=43.60Hz,1H),1.76(s,2H),1.39(s,2H),1.24(s,2H)。HRMS計算値:[C1618+H]347.1377;実測値:347.1369(偏差2.4ppm)。
【0459】
実施例[54]-化合物の溶解度
本実験の目的は、HPLCを使用することにより、50mMリン酸緩衝液中の試験化合物の溶解度を決定することであった。
方法
【0460】
【表1】
【0461】
リン酸緩衝液(pH7.4)の調製:
2.79gのKHPOおよび0.54gのKHPOを390mLのミリQ水に溶解した。1N HCl/1N NaOHを使用してpHを7.4に調節し、ミリQ水で最終体積を400mLにした。
【0462】
試験化合物の調製および希釈:
試験化合物の80mMマスター原液を100%DMSOで調製した。溶解しない/量的服従が少ない化合物の場合、40/20/10Mm原液を調製し、実験に使用した。
【0463】
アッセイ手順:
・50mMリン酸緩衝液245μL、次に各試験化合物/標準(80mM)5μLを各位置で、1.1mLの96ウェルプレートに加えた。
・100%DMSO245μL、次に試験化合物5μLを各位置で取り、1.1mLの96ウェルプレートに加えることによりDMSO対照を調製した。
・1600RPMで16時間、室温(約23℃)で混合しながらプレートをインキュベートした。
・インキュベーション後、ミリポアプレートを使用して試料を濾過した。
・HPLC-UVにより濾液を分析した。
【0464】
溶解度の算出:
溶解度を、以下の式を使用して算出する:
【0465】
【数1】
【0466】
結果
【0467】
【表2】
【0468】
結論
試験した化合物は、pH7.4リン酸緩衝液への溶解度が400~1700μMであるが、NS6180は、溶解度が2.8μMであることが示されている。
【0469】
実施例[55]-KCa3.1の阻害
赤血球KCa3.1アッセイ
ヒト血液を、標準ヘパリン化採血バイアル(バキュテイナ、Li/ヘパリン、BDバイオサイエンス、プリマス、UK)に健康なヒトボランティアから採取した。赤血球を遠心分離によりパッキングし、血漿およびバフィーコートを吸引により除去した。赤血球を実験用塩溶液で3回洗浄し、使用するまで0℃で貯蔵した。NMRIマウスまたはWistarラットからの血液試料も、同様に処理した。方法論の原理は、Macey et al.(1978)に概説され、Strobaek et al.(2013)でさらに説明されている。赤血球KCa3.1チャネルの活性化は、Ca2+イオノフォアA23187の添加により得られ、同期した過分極を引き起こし、赤血球懸濁液の緩衝されていない細胞外pHにおいてCCCP媒介シフトとして報告されている。標準手順:3mLの緩衝されていない実験用塩溶液(mM:2KCl、154NaCl、0.05CaCl)を撹拌しながら37℃まで加熱した。パッキングされた赤血球を加え(50μL、最終サイトクリット1.5%)、細胞外pH(pH)に続いてガラス/カロメル(pHG200-8/REF200、ラジオメーター、デンマーク)電極対を加えた。CCCP(3μL、最終濃度20μM)を加えた後、種々の濃度の試験化合物(DMSO濃度定数)を加えた。約7.2でのpHの安定化後、実験を開始するために、A23187(3μL、最終濃度0.33μM)を加えた。ピーク過分極を達成した後、100μLのTriton-X100の添加を通じて赤血球を溶血させることにより、細胞内pH(実験中のpH定数)を求めた。
【0470】
赤血球膜電位、Vを、以下:
【0471】
【数2】
【0472】
にしたがって算出し、ブロッカーの濃度Cでの残りのCa2+活性化Kコンダクタンスの割合、fG(C)を、以下から算出した。
【0473】
【数3】
【0474】
式中、K平衡電位E=-107mV、Cl平衡電位ECl=-12mVならびにV(0)およびV(C)は、それぞれ、対照およびCの濃度のブロッカーの存在下でのピーク過分極である。
【0475】
化合物のIC50値は、IGOR-Proソフトウェア(WaveMetrics、レイクオスウィーゴ、OR、USA)で記述されたカスタムプログラムを使用して、ヒルの式に適合させることにより、fG(C)対Cのプロットから計算された。すべてのIC50値はμMで報告される。
【0476】
【表3】
【0477】
結論
すべての化合物がKCa3.1を阻害することが示されている。
【0478】
参考文献
Macey et al., Biochim. Biophys. Acta 1978, 22, 512(2), 284-95
Strobaek et al., Br. J. Pharmacol. 2013, 168(2), 432-444
WO 2014/001363 [Clevexel Pharma; Aniona ApS; Saniona ApS]
WO 2013/191984 [Boehringer Ingelheim]
WO 2014/067861 [Hoffmann La Roche]
【国際調査報告】