(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-01
(54)【発明の名称】UV殺菌用ニードルレスコネクタバルブ
(51)【国際特許分類】
A61M 39/26 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
A61M39/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556714
(86)(22)【出願日】2020-03-20
(85)【翻訳文提出日】2021-11-19
(86)【国際出願番号】 US2020023950
(87)【国際公開番号】W WO2020198042
(87)【国際公開日】2020-10-01
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516302753
【氏名又は名称】プラキャス メディカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラソーリー,ジュリア,エー.
(72)【発明者】
【氏名】モスラー,セオドア,ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】フェントレス,ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ラナレッタ,ジョセフ,ヴィンセント
(72)【発明者】
【氏名】ジグネゴ,ジェイ,コルトン
(72)【発明者】
【氏名】フォーカス,マイケル,ジー.
(72)【発明者】
【氏名】タカミ,エリ,アシュレー
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066JJ05
4C066QQ53
(57)【要約】
UV透過性ニードルレスコネクタの実施形態が提供される。コネクタは、少なくとも部分的にUV透過性の外側ハウジングを備える。コネクタは、コネクタを通る流体経路を形成するために撓み変形するように構成される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口と、
出口と、
本体と、
前記本体内に配置された密封されたバルブコアであって、前記バルブコアは、切り欠き部分を備え、前記バルブコアは、前記本体を通る流体の流れを可能にするように撓み変形するように構成されている、バルブコアと、
を備える、ニードルレスコネクタバルブ。
【請求項2】
前記本体は、UV透過性材料を含む、請求項1に記載のニードルレスコネクタバルブ。
【請求項3】
前記バルブコアは、不透明材料を含む、請求項1に記載のニードルレスコネクタバルブ。
【請求項4】
前記本体は、頂部および底部を備える、請求項1に記載のニードルレスコネクタバルブ。
【請求項5】
前記ハウジングの前記頂部は、約0.050インチ(約1.27ミリメートル)の厚さである、請求項1に記載のニードルレスコネクタバルブ。
【請求項6】
入口と、
出口と、
本体と、
前記本体内に配置された密封されたバルブコアであって、前記バルブコアは、第1の切り欠き部分および第2の切り欠き部分を備え、前記バルブコアは、前記本体を通る流体の流れを可能にするように撓み変形するように構成されている、バルブコアと、
を備える、ニードルレスコネクタバルブ。
【請求項7】
前記バルブは電子要素を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項8】
前記電子要素はチップである、請求項7に記載のコネクタバルブ。
【請求項9】
前記電子要素は抵抗器である、請求項7または8に記載のコネクタバルブ。
【請求項10】
前記電子要素は暗号化機能を備える、請求項7から9のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項11】
前記電子要素は、殺菌装置のハンドピースとの前記コネクタの適切な使用を確保するように構成される、請求項7から10のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項12】
前記電子要素は、タイムアウト機能を備える、請求項7から11のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項13】
前記タイムアウト機能は、前記コネクタバルブが異なるコネクタバルブに切り替えられないことを確保するように構成される、請求項12に記載のコネクタバルブ。
【請求項14】
前記電子要素は、殺菌装置の嵌合機構と係合するように構成される、請求項7から13のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項15】
前記嵌合機構は、ポゴピンを備える、請求項14に記載のコネクタバルブ。
【請求項16】
前記バルブは、前記コネクタが前記殺菌装置に配置されたときに前記ポゴピンが前記コネクタ上をスライドすることを可能にするために、前記電子要素の周りに緩やかなランピング機構を備える、請求項16に記載のコネクタバルブ。
【請求項17】
前記本体は電子要素を備える、請求項6から16のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項18】
前記本体は、インデックス機構を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項19】
殺菌装置内での前記コネクタバルブの適切な位置決めを確保するように構成された機構をさらに備える、請求項1から18のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項20】
前記機構はポケットを備える、請求項19に記載のコネクタバルブ。
【請求項21】
前記コネクタバルブは、インデックス機構を備える、請求項1から20のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項22】
前記インデックス機構は前記コネクタバルブ上に突起部を備える、請求項21に記載のコネクタバルブ。
【請求項23】
前記インデックス機構は、殺菌装置上の対応する機構と相互作用するように構成される、請求項21または22に記載のコネクタバルブ。
【請求項24】
前記対応する機構は、前記コネクタバルブ上の前記突出部と相互作用するように構成された入れ子状機構を備える、請求項23に記載のコネクタバルブ。
【請求項25】
前記インデックス機構は、前記コネクタバルブの底部付近に配置される、請求項21から24のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項26】
前記本体は、UV透過性部分を含む、請求項6から25のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項27】
前記本体は、頂部および底部を備える、請求項6から26のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項28】
前記頂部および前記底部は、結合される別個の構成要素である、請求項4または請求項6から27のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項29】
前記本体の頂部は、部分的なねじ山を備える、請求項4または請求項6から28のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項30】
前記本体の頂部は、完全なねじ山を備える、請求項4または請求項6から29のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項31】
前記本体の頂部は、丸みを帯びた角部を有する正方形の断面を含む、請求項4または請求項6から30のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項32】
部分的なねじ山が、前記丸みを帯びた角部に位置する、請求項31に記載のコネクタバルブ。
【請求項33】
前記本体の頂部は、UV透過性材料を含む、請求項4または請求項6から32のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項34】
前記本体の底部は出口を備える、請求項4または請求項6から33のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項35】
前記出口は、他のコネクタに取り付けるように構成される、請求項1から34のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項36】
前記本体の底部は、UV透過性材料を含む、請求項4または請求項6から35のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項37】
前記バルブコアの第1の切り欠き部分および/または第2の切り欠き部分は、スカラップ形状を備える、請求項6から36のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項38】
前記コアは、前記第1の切り欠き部分で撓み変形するように構成され、前記第1の切り欠き部分は前記第2の切り欠き部分よりも大きい、請求項6から37のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項39】
前記バルブコアはキャビティを含む、請求項1から38のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項40】
前記バルブコアは、前記バルブコアの2つの側部を接続するとともに、前記バルブコアの長さの大部分に沿って延在するビームを備える、請求項1から39のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項41】
前記バルブコアは、前記バルブコアの側部に沿って部分的に延びるビームを備える、請求項1から40のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項42】
前記ビームは、前記バルブコアのキャビティの頂部付近に配置される、請求項41に記載のコネクタバルブ。
【請求項43】
前記コネクタバルブは、正の変位を発生するように構成される、請求項1から42のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項44】
前記コネクタバルブは、負の変位を発生するように構成される、請求項1から42のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項45】
前記コネクタバルブは、ニュートラルな変位を発生するように構成される、請求項1から42のいずれか一項に記載のコネクタバルブ。
【請求項46】
ニードルレスコネクタバルブにアクセスする方法であって、
前記コネクタバルブの入口にコネクタを接続するステップであって、前記コネクタバルブは、患者の血管系へのアクセスを提供する、ステップと、
前記コネクタバルブの前記入口に対して前記コネクタを前進させるステップであって、前記前進させるステップは、前記コネクタバルブのバルブコアを第1の切り欠き部および第2の切り欠き部で撓み変形させ、撓み変形により、前記コネクタバルブの出口への流体アクセスを可能にする、ステップと、を含む方法。
【請求項47】
前記コネクタバルブを撓み変形させることは、前記第1の切り欠き部を撓み変形させた後、前記第2の切り欠き部を撓み変形させることを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第1の切り欠き部は、前記第2の切り欠き部よりも大きい、請求項46または47に記載の方法。
【請求項49】
前記コネクタを接続するステップは、オス型ルアーコネクタを接続することを含む、請求項46から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記コネクタを接続するステップの前に、UV殺菌装置で前記コネクタバルブを殺菌するステップをさらに含む、請求項46から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記UV殺菌装置で前記コネクタバルブを殺菌するステップは、前記殺菌装置の開口部に前記コネクタバルブを挿入することを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記UV殺菌装置で前記コネクタバルブを殺菌するステップは、前記コネクタバルブの電気要素を、前記UV殺菌装置の対応する機構と電気的に接続することを含む、請求項50または51に記載の方法。
【請求項53】
前記UV殺菌装置で前記コネクタバルブを殺菌するステップは、前記コネクタバルブのインデックス機構を前記UV殺菌装置の嵌合機構に係合させることを含む、請求項50から52のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月22日に出願された米国仮特許出願番号62/822,658号および2019年10月4日に出願された米国仮特許出願番号62/911,059号の利益を主張するものである。本出願は、2017年7月11日に出願された国際出願番号PCT/US2017/041556の国内段階出願である、2017年7月11月に出願された米国出願番号16/316,918に関し、2016年7月11日に出願された米国仮特許出願番号62/360,922の利益を主張するものである。
【0002】
(参照による援用)
本明細書で言及されるすべての出版物および特許出願は、それぞれの個別の出版物または特許出願が具体的かつ個別に参照により援用されると示されているのと同様に、参照により、その全体がここに援用される。
【0003】
(分野)
全般にアクセス(挿入)部位を殺菌するための使用に関連するシステムおよび方法が本明細書で説明されている。より具体的には、紫外線を使用して、腔内および経皮のアクセス部位を殺菌するための様々な方法および装置に関する。
【背景技術】
【0004】
患者が病院に入院した際に最初に行われる治療処置の1つに、静脈ライン(IV)の留置がある。この経皮的に留置されたIVラインにより、医療従事者は末梢静脈を介して患者の血流に直接アクセスすることができ、輸液や投薬を迅速に行ったり、血液サンプルを採取したりすることができる。化学療法、一時的な腎臓透析、心臓モニターのカテーテル治療など、高濃度の血液を直接供給する必要がある、より重篤なケースでは、中心静脈カテーテル(CVCまたはセントラルライン)が挿入される。このラインは通常、主要な分岐血管(多くは鎖骨下静脈)に経皮的に挿入され(ただし、末梢静脈に挿入することも可能)、その後、カテーテルの遠位部を上大静脈に誘導する。
【0005】
末梢カテーテル処置と中心カテーテル処置では、外部のアクセス部位から血流への開放経路すなわちルーメンが形成される。この管腔内アクセス部位は、ストップコック、ニードルレスアクセス部位、IVバッグ、輸液ポンプ、薬物送達ポンプ、腎臓透析装置、熱希釈カテーテルなどを含むがこれらに限定されない、様々な治療または診断用の医療機器を取り付けるための地点となる。残念ながら、このアクセス部位は細菌感染の入り口にもなる。したがって、医療機器を取り付けるためにアクセス部位を開くたびに、細菌がカテーテルの内腔に入り込み、血流に移行する機会となる。
【0006】
外部のアクセス部位を介したカテーテルルーメンの汚染に加え、細菌が、IVやCVCを留置する際にカテーテルによって形成される皮膚の穿刺や皮下の管路からも侵入する。細菌は、カテーテルの外壁を伝って遠位端まで移動し、カテーテルの壁に沿った管路に感染する。
【0007】
従来のIVラインやCVCでは、以下の段落で特定される深刻な問題を最小限に抑えるために、近位端にメス型のルアーロックまたはルアースリップコネクタを取り付けた、何らかのプラスチック製取付具を使用している。これらのコネクタは、使用しないときはルアーキャップで閉じて、アクセス部位の汚染を防がなければならない。なぜなら、ルアーキャップの外側は汚染されており、一度取り外したオスのルアー形状が汚染された表面に触れるのを防ぐのはほぼ不可能だからである。そのため、従来の感染対策では、ラインにアクセスする際には必ずルアーキャップを交換していた。この処置はコストがかかるだけでなく、取り外しと交換のプロセスによって、コネクタの内腔に細菌が侵入する機会が増えることになる。
【0008】
場合によっては、IVのアクセス部位はニードルレスアクセスバルブに変えられており、このバルブは、エラストマー製のシールが施されており、シリンジや類似の装置に取り付けられたオスのルアーコネクタの先端を介して開けることができる。これらのニードルレスアクセスバルブは、バルブがシリンジの滅菌されたオス型ルアーチップによって開かれる前に、アルコールを含んだ綿棒で洗浄されることになっている。残念ながら、綿棒を使った洗浄には、多大な時間や追加的消耗品、そして洗浄を行う臨床医の適切な技術が必要となるため、洗浄処置の順守がなされない場合がある。
【0009】
留置カテーテルを装着している患者の感染予防については、今後も課題があり、殺菌や感染予防の改善が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
第1の態様において、ニードルレスコネクタバルブが提供される。このバルブは、入口と、出口と、本体と、本体内に配置された密封されたバルブコアとを備え、バルブコアは、切り欠き部分を備え、バルブコアは、本体を通る流体の流れを可能にするように撓み変形するように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、バルブコアは、不透明材料を含む。バルブコアは、不透明材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、本体は、頂部および底部から成る。ハウジングの頂部は、約0.050インチの厚さから成ることができる。
【0012】
別の態様において、ニードルレスコネクタバルブが提供される。このコネクタバルブは、入口と、出口と、本体と、本体内に配置された密封されたバルブコアとを備え、バルブコアは、第1の切り欠き部分および第2の切り欠き部分を含み、バルブコアは、本体を通る流体の流れを可能にするように撓み変形するように構成されている。
【0013】
いくつかの実施形態では、バルブは電子要素を備える。電子要素はチップであってもよい。電子要素は抵抗器であってもよい。いくつかの実施形態では、電子要素は暗号化機能を備える。電子要素は、殺菌装置のハンドピースとのコネクタの適切な使用を確保(保証)するように構成することができる。いくつかの実施形態では、電子要素は、タイムアウト機能を備える。タイムアウト機能は、コネクタバルブが異なるコネクタバルブに切り替えられないように構成することができる。いくつかの実施形態では、電子要素は、殺菌装置の嵌合機構と嵌合するように構成される。嵌合機構は、ポゴピンを備えることができる。いくつかの実施形態では、バルブは、コネクタが殺菌装置に配置されたときにポゴピンがコネクタ上をスライドすることを可能にするために、電子要素の周りに緩やかなランピング(傾斜)機構を備える。いくつかの実施形態では、本体は電子要素を備える。いくつかの実施形態では、本体は、インデックス(指標)機構を備える。コネクタバルブは、殺菌装置内でのコネクタバルブの適切な位置決めを確保するように構成された機構をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、機構はポケットを備える。
【0014】
コネクタバルブは、インデックス機構を備えることができる。いくつかの実施形態では、インデックス機構は、殺菌装置上の対応する機構と相互作用するように構成される。対応する機構は、コネクタバルブ上の突出部と相互作用するように構成された入れ子状機構を備えることができる。いくつかの実施形態では、インデックス機構は、コネクタバルブの底部付近に配置される。
【0015】
本体は、UV透過性部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、本体は、頂部および底部を備える。頂部および底部は、接合される別個の構成要素であってもよい。本体の頂部は、部分的なねじ山を備えることができる。いくつかの実施形態では、本体の頂部は、完全なねじ山を備える。本体の頂部は、丸みを帯びた角部を有する正方形の断面を含むことができる。いくつかの実施形態では、部分的なねじ山は、丸みを帯びた角部に位置する。本体の頂部は、UV透過性材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、本体の底部は出口を備える。出口は、他のコネクタに取り付けるように構成することができる。いくつかの実施形態では、本体の底部は、UV透過性材料を含む。
【0016】
バルブコアの第1の切り欠き部分および/または第2の切り欠き部分は、スカラップ(ホタテ貝)形状を備えることができる。いくつかの実施形態では、コアは第1の切り欠き部分で撓み変形するよう構成されることができ、第1の切り欠き部分は第2の切り欠き部分よりも大きい。
【0017】
いくつかの実施形態では、バルブコアはキャビティ(空洞)を含む。バルブコアは、バルブコアの2つの側部を接続し、バルブコアの長さの大部分に沿って延在するビーム(柱、beam)を備えることができる。いくつかの実施形態では、バルブコアは、バルブコアの側部に沿って部分的に延びるビームを備える。ビームは、バルブコアのキャビティの頂部付近に配置することができる。いくつかの実施形態では、コネクタバルブは、正の変位(positive displacement)を発生するように構成される。コネクタバルブは、負の変位(negative displacement)を発生するように構成することができる。いくつかの実施形態では、コネクタバルブは、ニュートラルな変位(neutral displacement)を発生するように構成される。
【0018】
別の態様では、ニードルレスコネクタバルブにアクセスする方法が提供される。コネクタバルブは、コネクタバルブの入口にコネクタを接続することと、コネクタバルブは、患者の血管系へのアクセスを提供することと、コネクタバルブの入口に対してコネクタを前進させることを含み、当該前進するステップは、コネクタバルブのバルブコアを第1の切り欠き部および第2の切り欠き部で撓み変形させ、この撓み変形により、コネクタバルブの出口への流体アクセスを可能にする。
【0019】
いくつかの実施形態では、コネクタバルブを撓み変形させることは、第1の切り欠き部を撓み変形させた後、第2の切り欠き部を撓み変形させることを含む。第1の切り欠き部は、第2の切り欠き部よりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、コネクタを接続することは、オス型ルアーコネクタを接続することを含む。本方法は、コネクタを接続する前に、UV殺菌装置でコネクタバルブを殺菌することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、UV殺菌装置でコネクタバルブを殺菌することは、殺菌装置の開口部にコネクタバルブを挿入することを含む。UV殺菌装置でコネクタバルブを殺菌することは、コネクタバルブの電気要素を、UV殺菌装置の対応する機構と電気的に接続することを含むことができる。いくつかの実施形態では、UV殺菌装置内のコネクタバルブを殺菌することは、コネクタバルブのインデックス機構をUV殺菌装置の嵌合機構に嵌合させることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の新規な特徴は、後続の特許請求の範囲に具体的に記載されている。本発明の特徴と利点は、本発明の原則を利用した例示的な実施形態を示す以下の詳細な説明と、添付の図面を参照することで、よりよく理解できるだろう。本発明の原則が利用されている実施形態、およびその添付図面を参照することにより、本発明の特徴および利点をよりよく理解することができる。
【0021】
【
図1A】
図1Aは組み立てられたニードルレスコネクタバルブの図である。
【
図1B】
図1Bは組み立てられたニードルレスコネクタバルブの図である。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【
図5A】
図5Aはニードルレスコネクタバルブの一実施形態の側面図である。
【
図5B】
図5Bはニードルレスコネクタバルブの一実施形態の側面図である。
【0026】
【
図6A】
図6Aは本明細書中で説明されるように、ニードルレスコネクタバルブに接続されたシリンジを示している。
【
図6B】
図6Bは本明細書中で説明されるように、ニードルレスコネクタバルブに接続されたシリンジを示している。
【
図6C】
図6Cは本明細書中で説明されるように、ニードルレスコネクタバルブに接続されたシリンジを示している。
【
図6D】
図6Dは本明細書中で説明されるように、ニードルレスコネクタバルブに接続されたシリンジを示している。
【0027】
【
図7A】
図7Aはニードルレスコネクタバルブの一実施形態を示している。
【
図7B】
図7Bはニードルレスコネクタバルブの一実施形態を示している。
【
図7C】
図7Cはニードルレスコネクタバルブの一実施形態を示している。
【
図7D】
図7Dはニードルレスコネクタバルブの一実施形態を示している。
【
図7E】
図7Eはニードルレスコネクタバルブの一実施形態を示している。
【0028】
【0029】
【
図9A】
図9Aはニードルレスコネクタの頂部の一実施形態の図である。
【
図9B】
図9Bはニードルレスコネクタの頂部の一実施形態の図である。
【0030】
【
図10】
図10はニードルレスコネクタの底部の一実施形態の図である。
【0031】
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1Aおよび1Bは、それぞれ、ニードルレスコネクタバルブ100の一実施形態の透視図および正面図を示す。バルブは、外側ハウジング102とバルブコア104とを備える。ハウジング102は、上方セクション106と下方セクション108とを備える。コネクタは、入口ポート110と出口ポート112とを備える。
【0033】
ハウジングの上方セクション106およびバルブコア104は、丸みを帯びた角部を有する略正方形状の断面を備えている。この形状は、殺菌(例えば、UV殺菌装置で1つ以上のLEDを使用する)のためにコネクタの形状を有利に最適化することができる。また、コネクタは、バルブコア104とハウジング102との間に非常に小さなスペース(例えば、80マイクロリットル)を有している。このスペースの最小化により、流体経路のサイズが減少し、殺菌する必要のある流体の量が減少する。殺菌すべき流体の量を減少させることは、有利には、効果的なUV殺菌に必要なUVエネルギーおよび処理時間を最小化することを可能にする。
【0034】
図2Aは、バルブコア104の一実施形態の透視図および側面図をそれぞれ示している。バルブコア104の上面は、ハウジング102の上面と実質的に同じ高さに位置する、略平坦な表面で構成される。上面付近のリップ202は、ハウジング102上の対応する機構と嵌合するように構成することができる。閉鎖位置では、リップ202は、リップ202の全周にわたってハウジング102に嵌合するように構成される。ニードルレスコネクタがオス型ルアーコネクタに嵌合されると、バルブコアは、予測可能かつ反復可能な方法で撓み変形するように設計されており、バルブコアの撓み変形(ゆがみ、ねじれ、屈曲、buckling)は、リップ202の一部をハウジング102から遠ざけ、オス型ルアーコネクタを介して導入された流体が流れるための流体経路を形成する。バルブコアは、上方部分206と下方部分208とで構成される。バルブコアの上方部分206は、切り欠き部(カットアウト)204を備える。
図2Aおよび
図2Bに示すように、切り欠き部204は、先端が丸くなったV字形状で構成することができる。
図2Bの側面図は、丸みを帯びた先端部分210が、バルブコアの中心長手方向軸212の近くに配置されていることを示している。切り欠き部204の側部214は、丸みを帯びた先端部からバルブコアの外面216に向かって延びている。他の形状(例えば、U字型、V字型、放物線型など)も可能である。形状は、影を最小にし、UV光の透過率を最大にするように最適化することができる。
【0035】
バルブコアの上部分206は、入口ポート110をオス型ルアーコネクタに嵌合する際に撓み変形するように構成されている。切り欠き部204の形状は、入口ポート110から入る液体のための流体経路を形成するように、予測可能で一貫した撓み変形(ゆがみ)を示すように構成することができる。
【0036】
図2Cおよび2Dは、バルブコア104の別の実施形態の側面図および透視図を示す。バルブコア104の上面は、ハウジング102の上面と実質的に同じ高さである略平坦な表面からなる。上面の近くのリップ202は、ハウジング102上の対応する機構と係合するように構成することができる。閉鎖位置では、リップ202は、リップ202の全周にわたってハウジング102に係合するように構成される。ニードルレスコネクタがオス型ルアーコネクタに嵌合されると、バルブコアは、予測可能かつ反復可能な方法で撓み変形するように設計されており、バルブコアの撓み変形は、リップ202の一部をハウジング102から遠ざけ、オス型ルアーコネクタを介して導入された流体が流れるための流体経路を形成する。バルブコアは、上方部分206、中間部分208、および下方部分210で構成される。中間部分208は、上方部分206よりも大きな直径で構成される。下方部分210は、中間部および上方部分206,208よりも大きな直径で構成される。中間部分208の断面は、丸みを帯びた角部を有する略正方形の形状で構成される。バルブコアの上側部分206は、切り欠き部204を備える。
図2Aおよび
図2Bに示すように、切り欠き部204は、スカラップ形状を構成することができる。
図2Bの側面図は、切り欠き部204が略円弧形状で構成されることを示している。他の形状(例えば、U字型、V字型、放物線型など)も可能である。形状は、影を最小化し、UV光の透過率を最大化するように最適化することができる。
【0037】
バルブコアの上方部分206は、入口ポート110をオス型ルアーコネクタに嵌合する際に撓み変形するように構成されている。切り欠き部204の形状は、入口ポート110から入る液体のための流体経路を形成するように、予測可能で一貫した撓み変形(ゆがみ)を示すように構成することができる。
【0038】
本明細書に記載のバルブコアは、いくつかの実施形態では、シリコーンを含むことができる。他の材料も可能である(例えば、スチレン系ブロック共重合体、熱可塑性オレフィン系エラストマー、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、熱可塑性アミド系エラストマー、および熱可塑性ウレタン系エラストマーなど)。材料の選択は、UVC処理を最適化するために使用することができる。例えば、異なるシリコーン材料のように、UVC光に対して光学的に透明、半透明または不透明材料でバルブコアを構成することができる。また、UVC光の吸収や反射を促進する着色剤などの添加物をバルブ材料に加えてもよい。バルブコア材料は、バルブの弾性や潤滑性などの物理的特性を高めるように選択または変更することもできる。バルブコア材料は、低いまたは高い表面張力を持つように選択または変更することもできる。表面張力の調整が望ましい理由の1つは、液体を注入した後にバルブ(CIP12)の端部に残留液体の泡が存在しないようにするためである。表面張力が高いと、泡の接着力が不十分で落ちてしまう可能性があり、逆に表面張力が低いと、残留する液体の膜が薄くなってしまう可能性がある。
【0039】
バルブの表面も性能に合わせて変更することができる。例えば、実質的に平坦なバルブの表面は、静止時または撓み変形時に、バルブの頂部の内部表面に接触することがある。また、バルブの表面は、撓み変形時にバルブの他の表面に接触してもよい。バルブの材料がそれ自体に対して、またはハウジングに対して粘着性を有している場合、バルブを製造するために使用される金型の表面をビーズブラストなどで加工することによって得られるような、質感のある表面を有することが好ましい場合がある。表面に質感を持たせることで、使用中のバルブの撓み変形および非撓み変形の能力を高めることができる。シリンジチップおよびコネクタの嵌合面の表面仕上げは、バルブ(CIP12)表面での液体の泡に影響を与えるよう使用されることができる。
【0040】
図3Aおよび
図3Bは、ハウジング102の上方セクション106の側面図および透視図である。ハウジング102の頂部に設けられた開口部302は、入口ポート110を形成する。ハウジングのセクション106は、入口ポート付近の頂部306を構成している。頂部306は、中間部308に向かって徐々に直径が大きくなる。底部310は、中間部308よりも大きな直径からなり、中間部308と底部310の間にリップ312を形成している。頂部および中間部308は、丸みを帯びた角部を有する略正方形状の断面で構成される。底部310は、概して丸みを帯びたまたは円形の断面からなる。他の構成では、底部は、丸みを帯びた角部を有する略正方形状の断面で構成される。これは、嵌合するハンドピースに対する指標として有利な場合がある。
【0041】
いくつかの実施形態では、ハウジングの頂部は、オス型ルアーコネクタに嵌合するための完全なねじ山を備えていない。代わりに、
図3Aおよび
図3Bに示すように、頂部は部分的なねじ山で構成されている。部分的なねじ山は、有利なことに、完全なねじ山に比べて、UV殺菌光が透過する材料が少なくて済み、さらに完全なねじ山よりも影が少ないため、殺菌に必要なUVエネルギーの量および処理時間を最小限に抑えることができる。部分的ねじ山304は、
図3Bに最もよく示されているように、隆起した突起を備え、ハウジングの頂部の4つの丸みを帯びた角部に配置することができる。いくつかの実施形態では、頂部が完全なねじ山または別の接続手段で構成されることが理解されるであろう。ねじ山または部分的なねじ山は、シリンジや輸液チューブセットに見られるような雄ねじのルアーコネクタに接続するように構成することができる。
【0042】
ハウジングの頂部306および中間部306において、流体は、バルブコアとハウジングとの間の空間を流れるように構成されている。ハウジングの底部310は、底部310の周囲または円周上に配置された1つ以上のチャネル314を備える。
図3Bは、底部310の周囲に約90°の間隔で配置された2つのチャネルを示している。チャネル314は、流体が出口ポート112に向かって移動するための流体経路を提供する。
【0043】
ハウジングの頂部は、ドイツ、フランクフルトのアドバンス ポリマーズ,ゲーエムベーハーによるトーパス(登録商標)のような環状オレフィンコポリマーのようなUV透過性材料で構成されている。その他の材料(例えば、ニューヨーク、ライブルックのミツイ ケミカルズ アメリカによるTPX(登録商標)のようなポリメチルペンテン)も可能である。
【0044】
図4Aおよび
図4Bは、コネクタ100の底部セクションすなわち基部108の正面図および側面図をそれぞれ示している。基部は、底面に出口ポート112を備える。基部108の底面部分の付近に配置されたねじ山402は、メス型ルアーコネクタへの接続を可能にする。ねじ山402は、コネクタを患者のカテーテルライン(例えば、CVCライン)に接続するために使用することができる。コネクタは、基部108の頂部から基部108の底部を通過する開口部404を備える。これらの開口部104は、周囲の空気をバルブに出入りさせる。いくつかの構成では、空気はねじ山を越えて通気するが、他の構成では、通気孔は、ねじ山の領域の両側を通過するか、または上下のコネクタの内部流体経路を密閉する接着継手までのどこかに存在する可能性がある。これにより、バルブの内部で気体を圧縮することなく、バルブを自由に圧縮することができる。圧縮ガスはバルブの剛性に影響を与え、バルブが圧縮されると相対的に硬くなる。圧縮ガスは液体よりも密度が低いため、周囲の空気に対する開口部がない状態でバルブが圧縮されると、流体経路に漏れる可能性がある。孔がなく、内部の気体が流体経路に漏れた場合、非圧縮状態に戻る際にバルブの内部に真空が発生する可能性がある。これにより、元の非圧縮状態に完全に戻ることができなくなる可能性がある。
図4Bに示されている開口部406は、チャネル314を通って流れる流体が、チャネル出口先端部112に流れるための経路を提供する。基部108には小径部分408が存在する。小径は、直径周囲ですべてのチャネル314と連通するチャネルを形成し、チャネルが開口部406と連通し、したがってバルブ端部の先端部112から出るための経路を提供する。
【0045】
ハウジングの底面は、ドイツ、フランクフルトのアドバンス ポリマーズ,ゲーエムベーハーによるトーパス(登録商標)のような環状オレフィンコポリマーのようなUV透過性材料で構成されている。その他の材料(例えば、ニューヨーク、ライブルックのミツイ ケミカルズ アメリカによるTPX(登録商標)のようなポリメチルペンテン)も可能である。または、コネクタのこの部分は、UV透過性を必要とせず、アクリル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレンなどの代替材料、または、その他の適切な材料で作ることもできる。
【0046】
基部108は、上部セクション106の内径に合うように外径がわずかに小さい。組み立てられた状態では、バルブは基部のハウジングと頂部のハウジングの間で圧縮されている。バルブを流れる流体は、チャネル314を介して、圧縮された部分周囲の経路をたどる。バルブの圧縮された部分は、バルブの内側と外側の間に気密および流体密の密封を形成する。三角形の外形を有するリブ410は、基部の密封面上に完全な円を作成する。このリブは、バルブを局所的に圧縮し、完全な密封を確保する。リブは三角形の外形で示されているが、放射状の外形、平面を有する三角形の外形、または、完全な密封を確保するために役立つ他の外形を持つことができる。
【0047】
コネクタのUVC透過率を最適化するとともに、射出成形などの大量生産プロセスを使用するよう、十分な機械的強度および性能を提供するために、頂部ハウジングの壁の厚さは、好ましくは約0.050インチ(1.27ミリメートル)である。その他の厚さ(例えば、約0.030インチ(0.762ミリメートル)~0.070インチ(1.778ミリメートル))も可能である。
【0048】
いくつかの実施形態では、コネクタは、
図1から
図4Bに示すように、共に接合される3つの別々のピースとして成形される。
図7Cおよび
図8A-Bに関して説明したように、他の構成も可能である(例えば、2ピース、4ピース、5ピースなど)。
【0049】
図5Aおよび
図5Bは、ハウジング102内に
図2Cおよび
図2Dのバルブコア104を備えたコネクタアセンブリの側面図である。
図5Bに示すように、バルブコア104の下方部分218の上面502は、ハウジングのリップ312内でハウジングの内側表面504に押し付けられる。基部108のリブ410は、バルブコア104の底面506を押圧する。示されているように、バルブの局所が、外形部分で集中された力により顕著に圧縮する。この断面図では、バルブの周りが完全に密封されており、頂部ハウジングの基部の周りにある8つのチャネルが、バルブ基部の周囲と底部ハウジングを通して液体が流れることを可能にする唯一の経路を提供しているのが分かる。
【0050】
図6Aから
図6Dは、本明細書に記載のコネクタ600がシリンジに接続されている状態を示している。
図6Aに示すように、シリンジ先端部602は、バルブコア604を圧縮するために存在する。バルブコア604の上面は、シリンジ先端部602と同一平面である。切り欠き部606の圧縮は最小限となっている。切り欠き部608の反対側の面は、局所的にコネクタの内面に押し付けられる。
【0051】
図6Bは、シリンジ先端部602がバルブコア604をさらに圧縮している状態を示している。バルブコア604の上面は、まだシリンジ先端部と同一平面である。切り欠き部606では、顕著な圧縮と初期の撓み変形がある。反対側の面608は、下方に撓み変形し、切り欠き部608から離れている。
【0052】
図6Cは、シリンジ先端部602がバルブコア604をさらに圧縮している状態を示している。バルブコア604の上面610は、シリンジ先端部602から離れてたわんでいる。切り欠き部606には撓み変形が生じている。反対側の面608は、下に向かって撓み変形し、切り欠き部から離れている。バルブコアの中間部分ではバルブコアの二次的な撓み(歪み)612が生じている。
【0053】
図6Dは、シリンジ先端部602がバルブコア604をさらに圧縮している様子を示している。切り欠き部606で撓み(歪み)が増加している。反対側の側部608は、下に向かって、切り欠き部から離れるようにたわんでいる。バルブコアの中間部分ではバルブコアの二次的な撓み(歪み)612が増加している。
【0054】
図7Aから
図7Eは、ニードルレスコネクタバルブ700の一実施形態の様々な図を示す。
図7Aの正面図および
図7Bの背面図では、バルブ本体702およびバルブコア704を見ることができる。バルブコア704は、2つの切り欠き部706を備える。バルブ本体702は、頂部708と底部710とで構成されている。底部710は、取付点712(例えば、標準的なメス型ルアーコネクタの取付点)を構成することができる出口を構成する。別の構成では、底部の内部ねじ山機構は、嵌合溝に接着またはスナップ、あるいは、その他の方法でコネクタに取り付けられる別個のカラーであってもよく、これは、様々な構成要素の成形を容易にするために有利な場合がある。また、別の構成では、底部のルアー接続機構をさらに基部に入れ子状態にすることができ、通気孔まで入れることができる。これは、コネクタのサイズおよび重量を最小化するのに有利である。
【0055】
図7Cは、コネクタバルブ700の透視図である。バルブは、電子要素720とインデックス機構722とを備える。
図7C、
図8Aおよび
図8Bは、4つの別個のピースを有する実施形態を示しており、第4のピースは、以下でより詳細に説明される電子要素720である。
図7Dおよび
図7Eは、垂直な平面で切り取られたコネクタバルブ700の図である。
【0056】
図8Aおよび
図8Bは、コネクタバルブ700の電子要素720(例えば、チップ)の詳細図である。電子要素は、2つの接触パッド802が露出した状態で固定されている(
図8A)。チップ720は、抵抗器または他の要素であってもよい。このチップ720は、UVC殺菌ハンドピースの電気コネクタと嵌合するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、このチップ720は、ハンドピースがコネクタの存在を検出して殺菌サイクルを実行するように、回路を閉じるために使用される。任意で、このチップは暗号化性能を有する。この性能により、ハンドピースでのコネクタの適切な使用が確保される。いくつかの実施形態では、チップは、コネクタが規定の寿命までのみ使用され、別のコネクタで使用するために引き抜かれることができないように、タイムアウト機能を有する。封止部は、嵌合機構(例えば、嵌合するバネ式電気接触「ポゴ(pogo)」ピン)と最適に係合するように設計されていてもよい。特に、ポゴの丸みを帯びた端部がコネクタ上を容易にスライドするように、チップの周囲に緩やかなランピング804を設けることができる(
図8A)。また、
図8Bおよび
図8Cに示すように、バルブハウジングの下方部分および上方部分によって形成されるポケット806の設計により、位置を厳密に制御することができる。このポケットは、ハンドピース上の嵌合コネクタと最適に係合するように、コネクタの位置を3次元的に厳密に制御することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、コネクタは、コネクタが理想的な位置にあるときにコネクタ上のチップが係合するように、インデックス機構722(
図7C)を備える。これは、関連するハンドピース上の入れ子状外形と嵌合するコネクタの表面から突出する外形722を用いて実施することができる。できるだけ多くのコネクタを殺菌するために、
図7Cに示すように、突出部は、コネクタの底部の端部またはその付近にあってもよい。次いで、コネクタの底部をUVC透明材料で製造すると、コネクタ嵌合部の雌ねじルアーコネクタ部分にUVC光を透過させることができるという利点がある。これにより、嵌合するコネクタのねじ山、上端、および内面の上端部分など、UVC光に曝される嵌合するコネクタのあらゆる部分が有利に殺菌されることになる。別の構成では、関連するハンドピース上の嵌合する入れ子状機構をチップに隣接して方向付けられることができる。次いで、機構722は、上述の性能機構を維持しつつ、チップに直に隣接するが、コネクタの底部の端部には隣接しない。
【0058】
本システムは、様々な方法で殺菌することができる。例えば、説明した実施形態は、UVC光で殺菌することができるが、標準的治療のアルコール拭き取り技術、またはアルコール殺菌キャップを使用して殺菌することもできる。
【0059】
図9A-9Bは、コネクタバルブの頂部902の一実施形態の正面図および上面透視図をそれぞれ示している。特に説明しない限り、コネクタバルブの頂部902は、
図3Aおよび
図3Bにおける頂部306に関して説明した頂部と同様とすることができる。いくつかの実施形態では、ハウジングの頂部は、嵌合のための完全なねじ山を備えていない。代わりに、頂部は部分的なねじ山を備える。部分的なねじ山は、有利なことに、UV殺菌光が透過するための材料が少なく、完全なねじ山よりも少ない影を生成し、殺菌に必要なUVエネルギーの量および処理時間を最小化することができる。部分的なねじ山は、畝状の突起を備え、ハウジングの頂部の4つの丸みを帯びた角部に配置されることができる。また、部分的なねじ山は、ハウジングの頂部の丸みを帯びた4つの角部に設けられたリッジ(畝)状の突起ではない、1つ、2つ、またはそれよりも多い部分的なねじ山で構成されることも可能であり、これらは、殺菌に必要なUVエネルギー量および処理時間を最小化するように方向付けられる。いくつかの実施形態では、頂部は完全なねじ山または別の接続手段を備えることが理解されるであろう。ねじ山または部分的なねじ山は、シリンジや輸液チューブセットに見られるような、雄ねじルアーコネクタに接続するように構成することができる。
【0060】
ハウジングの頂部は、ドイツ、フランクフルトのアドバンス ポリマーズ,ゲーエムベーハーによるトーパス(登録商標のような環状オレフィンコポリマーのようなUV透過性材料で構成されている。その他の材料(例えば、ニューヨーク、ライブルックのミツイ ケミカルズ アメリカによるTPX(登録商標)のようなポリメチルペンテン)も可能である。
【0061】
図10は、コネクタバルブの底部1002の底面透視図である。底部1002は、取付ポイント(例えば、標準メス型ルアーコネクタ)として機能することができる出口ポート1004を備える。上述したように、底部1002は、UVC透過材料を含むことができ、殺菌用のUVC光をルアーコネクタに透過させることができる。上述したように、いくつかの実施形態では、底部の内側ねじ山機構は、嵌合溝に接着、スナップ、またはその他の方法でコネクタに取り付けられた別個のカラーとすることができ、これは、様々な構成要素の成形を容易にするために有利でありうる。別の構成では、底部の接続機構(例えば、ルアーコネクタ機構)を、さらに基部に入れ子状態にすることができ、通気孔まで入れることができる。これは、コネクタのサイズと重量を最小化するのに有利である。
【0062】
図11Aは、2つの切り欠き部1104、1106を有するバルブコア1102の実施形態を示しており、その両方がスカラップ形状を構成している。2つの両方のスカラップは、中立軸1108に垂直であり、交差していない。大きい方のスカラップ1106は、バルブコア1102の一方の側にあり、第2の小さいスカラップ1104は、バルブコアの他方の側にある。バルブコア1102は、より大きなスカラップ1106で最初に撓み変形するように配置されている。このように撓み変形しやすい部位があることで、挿入時にバルブ面がオス型ルアーの先端からほとんどずれることなく離れることができる。第2のスカラップ1104を追加することで、ビームの断面積が減少し、その結果、剛性が低下することにより、撓み変形(ゆがみ)に対する抵抗がさらに減少する。「ビーム(beam)」という用語は、オイラーの長柱の公式の観点からバルブを指すのに使用できる。ここで、ビーム長さの圧縮は、P
Cr=(π
2EI)/(KL)
2という方程式による特徴的な撓み変形の挙動を意味し、P
Cr=歪みが発生するための臨界荷重、E=弾性係数、I=断面積最小慣性モーメント、L=支持されていない柱の長さ、および、K=柱の有効長係数を表す。このバルブに関しては、E、L、Kは同じなので、慣性モーメントを変更することで、歪み力と方向を決めることができる。この場合、スカラップのない柱のスカラップ部分の慣性モーメントは、I
スカラップ無し=(πd
4)/32、I
中立軸に沿わないスカラップ間=((スカラップ間の最小距離)*d
3)/12、および、I
中立軸に沿ったスカラップ間=(d*(スカラップ間の最小距離)
3)/12となる。この式から、中立軸に沿ったスカラップの間では慣性モーメントが圧倒的に最小となり、そこでは撓み変形しやすくなることがわかる。
【0063】
図11Bは、コネクタの上面図である。バルブ面1140は、使用中に嵌合するシリンジに接触するバルブの部分の頂部である。バルブ頂部1142の内側に接触するバルブ面は、コネクタ頂部の嵌合する四角い形状の部分の中にある、バルブの四角い形状の部分に沿った部分のバルブ本体の面である。
【0064】
図11Cは、コネクタバルブの底面図である。連続するビーム1116は、バルブの基部である内部キャビティの2つの側部1144でバルブの内壁に接続し、バルブのキャビティの長さまで完全に(または、いくつかの実施形態では、ほとんど)延在している。示されているように、内部キャビティの2つの側部1150は、バルブの長さまで接続されていない。矢印1146で示される低剛性の連続するビームの配向は、相対的に高い慣性モーメントを有する矢印1148で示される高剛性の連続するビームの配向よりも著しく低い力で撓み変形する傾向がある低い慣性モーメントの配向を反映している。
【0065】
図11Dは、中立軸1122に垂直なバルブコア1102の断面を示しており、優先配向での撓み変形を容易にするためのバルブコア1102の追加的特徴を示している。断面は、キャビティの一端にある短い内部ビーム1110(例えば、バルブコアのより厚い部分)と、対向する内部側にあるキャビティ(バルブコア内の開放容積)を通って残りの部分に延在する、より長いビーム1112とを示している。圧縮されると、より薄い部分はより厚い部分に比べて撓み変形する傾向がある。そのため、バルブの大部分(例えば全長)には、変形点が生じやすい特徴がある。さらに、撓み変形面1114に垂直に、バルブの全長に渡り延びる連続するビーム1116がある。連続するビームは、中立軸に沿って走るバルブコアの連続した中実の部分を指すことができる。曲げ方向では、このビームは中立軸1122に沿っており、耐歪み性には大きく寄与しない(
図11Cおよび11D)。しかし、曲げに垂直な方向では、剛性に顕著な差がある。これにより、優先配向での撓み変形がさらに起こりやすくなる。バルブ本体の実質的に正方形の外形は、面の間の円弧が面よりも実質的に剛性が高いため、4つの面に沿って撓み変形するように優先的に配置される。さらに、バルブ本体の長さに沿って進む内部リブは、歪みに対して垂直な2つの面1118、1120をつなぐ(
図11Cおよび11D)。ビーム1116は、変形中に面1118,1120間の距離を保持し、一方、支持されていない面は自由にたわむことができる。これらの設計上の特徴のすべてが、バルブの機械的機能に寄与する。
図1IEは、中立軸に沿ったバルブコアの断面を示している。
【0066】
いくつかの実施形態ではオス型ルアーをバルブから取り外す際の流体変位が重要な特徴となっている。いくつかの実施形態では、流体の実質的にニュートラルな(中間的な)変位を有することが好ましい。他の実施形態では、正または負の変位を有することが好ましい場合がある。
図11Dに示すバルブ1130の内部容積は、バルブ内の変位容積がコネクタ本体内の流体変位容積に直接相関しているため、システムの変位の調整を容易にする。特に、バルブが圧縮されると、空気はバルブキャビティから排出される。バルブの圧縮が減少されると、空気はバルブキャビティに進入する。バルブがニュートラルな場合、空気は、シリンジチップの除去によって変位した体積に相当する体積を満たす。正の変位の場合はより多く、負の変位の場合はより少なく変位する。最適な変位量は、バルブの長さに沿って延在するビーム1132の壁の厚さを増減させることで調整できる。前述したように、この設計上の特徴は、バルブの作動力や撓み変形への影響が少ない。そのため、機能的な性能にはほとんど影響を与えずに、変位を微調整するための理想的な機能と言える。
【0067】
ここで、ある特徴や要素が他の特徴や要素の上にあると言われる場合、その特徴や要素は他の特徴や要素の上に直接あってもよいし、介在する特徴や要素も存在してもよい。対照的に、特徴または要素が他の特徴または要素の上に「直接」あると呼ばれる場合、介在する特徴または要素は存在しない。また、特徴または要素が別の特徴または要素に「接続されている」、「取り付けられている」または「結合されている」と称される場合、別の特徴または要素に直接接続、取り付けまたは結合されているか、または介在する特徴または要素が存在してもよいことが理解されよう。対照的に、特徴または要素が別の特徴または要素に「直接接続されている」、「直接取り付けられている」、または「直接結合されている」と呼ばれる場合、介在する特徴または要素は存在しない。一実施形態に関して説明または図示されているが、そのように説明または図示された特徴および要素は、他の実施形態にも適用できる。また、別の特徴に「隣接」して配置されている構造や特徴への言及は、隣接する特徴と重なる部分や下地となる部分を有している可能性があることも、当業者には理解されるであろう。
【0068】
本明細書で使用されている用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、本発明を限定することを意図したものではない。例えば、本明細書で使用されている単数形の「a」、「an」、「the」は、文脈から明らかに他の方法が示されていない限り、複数形も含むことが意図されている。本明細書で使用される「構成」および/または「comprising」という用語は、記載された特徴、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するものであり、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。本明細書では、「および/または」という用語は、関連するリストアップされた項目の1つまたは複数の任意およびすべての組み合わせを含み、「/」と略記されることがある。
【0069】
本明細書では、説明を容易にするために、「under(上に)」、「below(下に)」、「lower(下方の)」、「over(~を超えた)」、「upper(上方の)」などの空間的に相対的な用語を使用して、ある要素や特徴と他の要素や特徴との関係を図示している。空間的に相対的な用語は、図に描かれている向きに加えて、使用時や操作時における装置の異なる向きを包含することを意図していることが理解されるだろう。例えば、図中の装置が反転している場合、他の要素や特徴の「下」または「下」に記載されている要素は、他の要素や特徴の「上」に向いていることになる。このように、「下」という例示的な用語は、「上」と「下」の両方の方向性を包含することができる。装置は他の向き(90度回転させたり、他の向きにしたり)にしてもよく、ここで使われている空間的に相対的な記述はそれに応じて解釈される。同様に、「upwardly(上向きに)」、「downwardly(下向きに)」、「vertical(垂直に)」、「horizontal(水平に)」などの用語は、特に明記していない限り、説明のためだけに使用されている。
【0070】
本明細書では、「第1」および「第2」という用語を使用して、さまざまな機能/要素(ステップを含む)を説明しているが、文脈が示す場合を除き、これらの機能/要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある機能/要素を別の機能/要素と区別するために使用されることがある。特徴/要素を別の特徴/要素から区別するために使用することができる。したがって、以下で説明する第1の特徴/要素は、第2の特徴/要素と称することができ、同様に、以下で説明する第2の特徴/要素は、本発明の教示から逸脱することなく、第1の特徴/要素と称することができる。
【0071】
本明細書およびそれに続く特許請求の範囲では、文脈上他に要求されない限り、「comprise(含む、構成する)」という語、および「comprises」や「comprising」などの変形は、様々な構成要素が方法および物品(例えば、装置および方法を含む組成物および装置)に共同で採用され得ることを意味する。例えば「構成する」という用語は、任意の記載された要素またはステップを含むが、他の要素またはステップを除外しないことを意味すると理解される。
【0072】
本明細書および特許請求の範囲では、実施例で使用されている場合も含め、特に明示的に指定されていない限り、すべての数字は、その用語が明示的に現れていない場合でも、「約」または「およそ」という言葉が前に付いているかのように読むことができる。「約」または「およそ」という言葉は、大きさや位置を説明する際に、説明された値や位置が、予想される妥当な範囲内にあることを示すために使われることがある。例えば、ある数値は、記載された値(または値の範囲)の±0.1%、記載された値(または値の範囲)の±1%、記載された値(または値の範囲)の±2%、記載された値(または値の範囲)の±5%、記載された値(または値の範囲)の±10%などの値を持つことができる。また、ここに記載されている数値は、文脈上そうでないと判断される場合を除き、その値の前後を含むものと理解すべきである。例えば、「10」という値が開示されている場合は、「約10」も開示されている。本明細書に記載されている数値範囲は、その中に含まれるすべての部分的範囲を含むことが意図されている。また、当業者が適切に理解できるように、値が開示されている場合、その値よりも「小さい」、「大きい」、および値の間の可能な範囲も開示されていることを理解されたい。例えば、値「X」が開示されている場合、「X以下」および「X以上」(例えば、Xは数値)も開示される。また、本出願では、さまざまな形式でデータが提供されており、このデータは、終点と始点、およびデータポイントの任意の組み合わせの範囲を表していることも理解されたい。例えば、特定のデータポイント「10」と特定のデータポイント「15」が開示されている場合、10と15の間だけでなく、10より大きい、大きいまたは等しい、小さい、小さいまたは等しい、そして10と15の間も開示されていると考えられることを理解されたい。また、2つの特定の単位の間の各単位も開示されていると理解される。例えば、10と15が開示されていれば、11、12、13、14も開示されている。
【0073】
以上、様々な例示的な実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を逸脱することなく、多数の変更のいずれかを様々な実施形態に加えることができる。例えば、記載された様々な方法ステップを実行する順序は、代替の実施形態ではしばしば変更されてもよく、他の代替の実施形態では、1つまたは複数の方法ステップが実行されてもよい。1つまたは複数の方法ステップを完全に読み飛ばしてもよい。様々なデバイスおよびシステムの実施形態のオプション機能は、いくつかの実施形態に含まれ、他の実施形態には含まれない場合がある。したがって、前述の説明は、主に例示を目的として提供されており、特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0074】
本明細書に含まれる例および図は、限定するものではなく例示として、本主題を実施することができる特定の実施形態を示している。前述のように、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的および論理的な置換および変更を行うことができるように、他の実施形態を利用したり、そこから派生させたりすることができる。本発明の主題のそのような実施形態は、単に便宜上、本願の範囲を任意の単一の発明または発明概念に限定することを意図するものではなく、実際に複数のものが開示されている場合には、「発明」という用語によって本明細書で個別にまたはまとめて参照されることがある。したがって、本明細書では特定の実施形態を図示および説明してきたが、同じ目的を達成するために計算された任意の配置を、図示された特定の実施形態に代用することができる。本開示は、様々な実施形態の任意およびすべての適応または変形をカバーすることを意図している。上記の実施形態の組み合わせ、および本明細書に特に記載されていない他の実施形態は、上記の説明を検討すれば、当業者には明らかになるであろう。
【国際調査報告】