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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-01
(54)【発明の名称】組み合わせ免疫調節及びその使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/68 20170101AFI20220525BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 31/7105 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 9/51 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 47/69 20170101ALI20220525BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20220525BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220525BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220525BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20220525BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20220525BHJP
   C12N 15/62 20060101ALI20220525BHJP
   C12N 15/12 20060101ALN20220525BHJP
   C12N 15/88 20060101ALN20220525BHJP
【FI】
A61K47/68
A61K39/395 D ZNA
A61K39/395 N
A61K31/7105
A61K9/51
A61K9/14
A61K47/69
A61K47/24
A61K47/44
A61K45/00
A61P35/00
A61K38/17
C12N15/13
C12N15/62 Z
C12N15/12
C12N15/88 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557347
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(85)【翻訳文提出日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 US2020024676
(87)【国際公開番号】W WO2020198338
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】62/823,184
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514137997
【氏名又は名称】オハイオ・ステイト・イノベーション・ファウンデーション
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100122301
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 憲史
(74)【代理人】
【識別番号】100157956
【弁理士】
【氏名又は名称】稲井 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100170520
【弁理士】
【氏名又は名称】笹倉 真奈美
(74)【代理人】
【識別番号】100221545
【弁理士】
【氏名又は名称】白江 雄介
(72)【発明者】
【氏名】ドン,イージョウ
(72)【発明者】
【氏名】リィ,ウェンチン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,チェンシャン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA31
4C076AA65
4C076AA95
4C076CC27
4C076CC41
4C076EE41
4C076EE59
4C076FF70
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA19
4C084BA01
4C084BA44
4C084CA17
4C084CA18
4C084MA38
4C084MA41
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZB26
4C085AA13
4C085AA14
4C085AA25
4C085CC23
4C085DD62
4C085EE03
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA16
4C086MA02
4C086MA03
4C086MA05
4C086MA38
4C086MA41
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZB26
(57)【要約】
本開示は、免疫系を調節するための、ならびにがん及び他の免疫障害を治療するための組成物及び方法に関する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共刺激分子に特異的に結合する抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片と、
前記共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子と、を含む、組成物。
【請求項2】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが、前記ナノ粒子によって内包化される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ナノ粒子が、リン脂質または糖脂質を含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記リン脂質が、PL1~PL18からなる群から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記リン脂質がPL1である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記糖脂質がGL1~GL16からなる群から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
前記糖脂質がGL4である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記共刺激分子が、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、またはLFA3から選択される、請求項1~7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記共刺激分子が、OX40または4-1BBを含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが、異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
前記mRNAが、化学的に修飾された核酸塩基を含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
前記化学的に修飾された核酸塩基が、シュードウリジンである、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
免疫療法剤をさらに含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
前記免疫療法剤が、抗PD-L1抗体、抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
薬学的に許容される担体と、有効量の請求項1~15のいずれか1項に記載の組成物とを含む医薬組成物。
【請求項17】
有効量の請求項1~15のいずれか1項に記載の組成物または請求項16に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、T細胞を刺激する方法。
【請求項18】
前記対象が、哺乳動物である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
がんを治療する方法であって、それを必要とする対象に、共刺激分子及び前記共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を特異的に結合する、有効量の抗体、リガンド、またはその抗原結合断片を投与することを含む、前記方法。
【請求項21】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが、前記ナノ粒子によって内包化される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ナノ粒子が、リン脂質または糖脂質を含む、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記リン脂質が、PL1~PL18からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記リン脂質がPL1である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記糖脂質がGL1~GL16からなる群から選択される、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
前記糖脂質がGL4である、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
前記共刺激分子が、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、またはLFA3から選択される、請求項20~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記共刺激分子がOX40または4-1BBを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが、異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む、請求項20~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記共刺激分子をコードする前記mRNAが、異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む、請求項20~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
化学的に修飾された核酸塩基が、シュードウリジンである、請求項20~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記がんが、黒色腫、結腸直腸癌、肺癌、結腸癌、またはリンパ腫を含む、請求項20~31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記対象が、哺乳動物である、請求項20~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記抗体またはその抗原結合断片及び前記ナノ粒子が、筋肉内注射によって投与されるかまたは全身投与される、請求項20~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
追加の治療剤を投与することをさらに含む、請求項20~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記追加の治療剤が、追加の免疫療法剤を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記追加の免疫療法剤が、抗PD-L1抗体、抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記共刺激分子と、前記共刺激分子をコードするmRNAを含む前記ナノ粒子とを特異的に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が同時に投与される、請求項20~38のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月25日に出願した米国仮出願第62/823,184号の利益を主張するものであり、これは参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
連邦政府支援の研究に関する声明文
【0002】
本発明は、合衆国国立衛生研究所から与えられた助成金R35GM119679による合衆国政府の援助を受けてなされたものである。政府は、本発明において特定の権利を有する。
【0003】
本開示は、免疫系を調節するための、ならびにがん及び他の免疫障害を治療するための組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0004】
免疫療法は、様々な癌など、広範な疾患を治療するための革新的な戦略になっている。重要な免疫調節分子及び免疫のシグナルが治療剤として同定され、調製されるため、そのような治療剤の臨床的有効性は、周知である癌モデルを使用して試験することができる。免疫療法の戦略には、ワクチン、活性化細胞、抗体、サイトカイン、及びケモカインを投与することが含まれる。
【0005】
腫瘍の成長及び転移は、宿主の免疫監視を回避し、宿主の防御に打ち勝つ能力に大きく依存する。ほとんどの腫瘍は、宿主の免疫系によって様々な程度で認識できる抗原を発現するが、多くの場合、免疫応答は不十分である。エフェクターT細胞の強力な活性化を誘発できないことは、腫瘍抗原の免疫原性が弱いか、または腫瘍細胞による共刺激分子の発現が不適切であるかもしくは欠如していることが原因であり得る。ほとんどのT細胞では、増殖及びIL-2産生には、T細胞受容体の関与中に共刺激シグナルが必要である。必要でない場合、T細胞は機能的に無反応の状態に入り得る。
【0006】
現在まで、免疫系を調節するための免疫療法剤として、多くの治療剤及び抗体が開発されてきた。必要なのは、がん及び他の免疫障害を治療するための免疫系を刺激するための新規組成物及び方法である。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に開示されるのは、がん及び他の免疫障害を治療するための免疫系を調節する組成物及び方法である。本発明者らは、驚くべきことに、共刺激分子をコードするmRNAが、共刺激分子に特異的に結合する抗体と共に投与された場合、この組み合わせが腫瘍療法及び全生存の改善をもたらすことを発見した。
【0008】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む組成物である。
【0009】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、ナノ粒子によって内包化される。
【0010】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、またはLFA3から選択される。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BB(CD137)を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。
【0012】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子に特異的に結合する、薬学的に許容される担体及び有効量の抗体、リガンド、またはその抗原結合断片を含む医薬組成物である。
【0013】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む、有効量の組成物を対象に投与することを含む、T細胞を刺激する方法である。
【0014】
いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。
【0015】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、それを必要とする対象に、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を特異的に結合する、有効量の抗体、リガンド、またはその抗原結合断片を投与することを含む、がんを治療する方法である。
【0016】
いくつかの実施形態では、がんは、結腸直腸癌または黒色腫を含む。いくつかの実施形態では、本明細書の組成物は、局所腫瘍及び転移性腫瘍の両方を治療するために使用される。
【0017】
いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。
【0018】
いくつかの実施形態では、本方法は、追加の治療剤を投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、追加の免疫療法剤を含む。いくつかの実施形態では、免疫療法剤は、抗PD-L1抗体、抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0019】
添付の図面は、本明細書に援用されると共に、本明細書の一部を構成し、以下に説明するいくつかの態様を示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】リン酸緩衝生理食塩水(PBS)対照またはナノ粒子(NP)-OX40 mRNAで処理されたEG.7-OVA細胞を示す図である。OX40陽性細胞は、フローサイトメトリーセルソーティング分析によって定量化した。
図2】異なる治療後のB16黒色腫移植マウスにおける腫瘍体積の変化(図2A)及びマウス生存曲線(図2B)を示す図である。NP+OX40抗体及びNP/OX40 mRNA+OX40抗体:P=0.0010、ログランク検定。PBSvsNP/OX40 mRNA+OX40抗体:P=0.0002、ログランク検定。NPはブランクNPを表し、NP/OX40は、OX40 mRNAを含むNPを表す。
図3】異なる治療後のCT26結腸癌マウス腫瘍モデルにおける腫瘍体積の変化を示す図である。マウスを、PBS、ナノ粒子(NP)+抗OX40抗体、ナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体、及びナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体と共に処理した。ナノ粒子(NP)/OX40 mRNAは、抗OX40抗体の6時間後に注入するか(注射間隔:6時間)、または、ナノ粒子(NP)/OX40 mRNAを抗OX40抗体と同時に注射した(注射間隔:0時間)。NPはブランクNPを表し、NP/OX40は、OX40 mRNAを含むNPを表す。
図4図4A~4Dは、T細胞媒介性癌免疫療法の刺激を示す図である。図4Aは、共刺激受容体mRNAを送達するナノ粒子を介して増強された抗体免疫療法と、その後共刺激受容体へのアゴニスト抗体(例えば、PL1-OX40 mRNA+抗OX40抗体)の注射を示す。図4Bは、生体模倣化合物への代表的な合成経路:リン脂質及び糖脂質誘導体を示す。i.EtN、トルエン、RT.ii.EtN、DMF、RT.iii.TFA、CHCl、RT.iv.アルデヒド、EtN、THF、NaBH(OAc)図4C~4Dは、リン脂質誘導体PL1~PL18(図4C)、及び糖脂質誘導体GL1~GL16(図4D)の構造を示す。
図5図5A図5Gは、mRNA送達のための生体模倣リン脂質由来及び糖脂質由来のナノ粒子を示す図である。図5Aは、ホタルルシフェラーゼ(Fluc)mRNAをE.G7細胞に送達するリン脂質由来及び糖脂質由来のナノ粒子の発光強度を示している。図5Bは、PL1-OX40ナノ粒子の低温電子顕微鏡画像を示している。スケールバー=50nm。図5Cは、PL1ナノ粒子により、GFP mRNAがE.G7細胞に送達されたことを示している。図5Dは、E.G7細胞におけるPL1-CD137誘導性CD137発現を示している。図5Eは、EG.7細胞におけるPL1-OX40誘導性OX40発現を示している。図5Fは、遊離GFP mRNAまたはPL1-GFPの単回注射後のB16F10腫瘍におけるGFP発現のスキームを示す。図5Gは、B16F10腫瘍におけるGFPmRNA(n=4)またはPL1-GFPmRNA(n=5)の単回腫瘍内注射後の、CD4+、CD8+T細胞におけるGFP発現を示している。図5A図5Eのデータは、n=3の生物学的に独立したサンプルからのものである。すべてのデータは、平均±SEMとして表す。図5C図5D図5E及び図5Gの統計的有意性は、両側スチューデントt検定によって分析した。*P<0.05;**P<0.01;****P<0.0001;n.s.,有意性なし。
図6図6A図6Dは、PL1-CD137 mRNA+抗CD137抗体での治療後のB16F10及びA20腫瘍の退行を示す図である。図6A及び図6Bは、C57BL/6マウスにB16F10黒色腫細胞をs.c.移植したことを示している。PBS、PL1+抗CD137 AbまたはPL1-CD137+抗CD137 Ab治療後のマウス(n=10/群)の腫瘍体積(図6A)及び生存(図6B)。PL1-CD137(10μg mRNA/マウス)及び抗CD137 Ab(16μg/マウス)。6回のi.t.投与を隔日に行った。図6C及び図6Dは、BALB/cマウスにA20リンパ腫細胞をs.c.移植したことを示している。PBS(n=10)、PL1+抗CD137 Ab(n=12)またはPL1-CD137+抗CD137 Ab(n=12)治療したマウスの腫瘍体積(図6C)及び生存(図6D)。PL1-CD137(10μg mRNA/マウス)及び抗CD137 Ab(16μg/マウス)。6回のi.t.投与を隔日に行った。図6A及び図6Cのデータは、平均±SEMとして表されている。a及びcでの統計的有意性は、二元配置分散分析によって分析した。図6B及び図6Dの統計的有意性は、ログランク(Mantel-Cox)検定によって分析した。**P<0.01;***P<0.001;n.s.,有意性なし。
図7図7A図7Dは、PL1-OX40+抗OX40 Abでの治療後のB16F10及びCT26腫瘍の退行を示す図である。図7A図7Bは、B16F10黒色腫細胞を担持しているC57BL/6マウスを示している。PBS、PL1+抗OX40 AbまたはPL1-OX40+抗OX40 Ab治療による治療を受けたマウス(n=10/群)の腫瘍体積(図7A)及び生存(図7B)。PL1-OX40(10μg mRNA/マウス)及び抗OX40 Ab(8μg/マウス)。6回のi.t.投与を隔日に行った。図7C図7Dは、BABL/cマウスにCT26結腸癌細胞を皮下移植したことを示している。PBS、PL1+抗OX40 AbまたはPL1-OX40+抗OX40 Abによる治療を受けたマウス(n=10~11/群)の腫瘍体積(図7C)及び生存(図7D)。PL1-OX40(10μg mRNA/マウス)及び抗OX40 Ab(8μg/マウス)。6回のi.t.投与を隔日に行った。図7A及び図7Cのデータは、平均±SEMとして表されている。図7A及び図7Cの統計的有意性は、二元配置分散分析によって分析した。図7B及び図7Dの統計的有意性は、ログランク(Mantel-Cox)検定によって分析した。**P<0.01;***P<0.001;****P<0.0001。
図8図8A図8Hは、PL1-OX40+抗OX40抗体での治療後のA20腫瘍の退行を示す図である。図8Aは、A20マウス腫瘍モデル及び治療レジメンの概略図を示している。図8Bは、PBS、PL1-OX40(10μg mRNA/マウス)、PL1+抗OX40 Ab(8μg/マウス)、またはPL1-OX40+抗OX40 Abの6回のi.t.投与後の個々のマウス(n=8~10)の腫瘍体積を示す。図8C及び図8Dは、腫瘍体積(図8C)及び全生存(図8D)を示す。図8Eは、PL1-OX40+抗OX40 Abでの治療後の完全奏功(n=6)を有するマウスの再チャレンジを示す。図8Fは、PBS(n=5)、OX40 mRNA(n=5)、またはPL1-OX40(n=6)を単回i.t.注射した後のCD8+T細胞上のOX40の発現を評価するための治療計画を示す。図8G及び図8Hは、PBS(n=5)、PL1+抗OX40 Ab(n=4)、またはPL1-OX40+抗OX40 Ab(n=6)をそれぞれ6回i.t.注射した後の免疫細胞分析(CD8+、CD4+T細胞、マクロファージ、DC)を示す。図8C図8F及び図8Hのデータは、平均±SEMとして表されている。図8Cの統計的有意性は、二元配置分散分析によって分析した。図8Dの統計的有意性は、ログランク(Mantel-Cox)検定によって分析した。図8F及び図8Hの統計的有意性は、両側スチューデントt検定によって分析した。*P<0.05;**P<0.01;***P<0.001;****P<0.0001;n.s.,有意性なし。
図9図9A図9Jは、手術またはチェックポイント阻害剤と組み合わせたときに、PL1-OX40 mRNA+抗OX40抗体の抗腫瘍効果を示す図である。図9Aは、手術と組み合わせたPL1-OX40 mRNA+抗OX40 Abの治療の概略図を示す(腫瘍体積<500mm)。図9Bは、PBS、抗OX40(40μg)またはPL1-OX40(ψ)+抗OX40 Ab(n=10)を6回i.t.注射した後の個々のマウス(n=10/群)の腫瘍体積を示す。図9C及び図9Dは、マウスの腫瘍体積(図9C)及び生存(図9D)を示す。図9Eは、PL1-OX40(ψ)+抗OX40(40μg)を受けた後、残存腫瘍を除去するための手術(n=2)を受けたマウス対対照(n=5)マウスの再チャレンジ腫瘍体積を示す。図9Fは、抗PD-1+抗CTLA-4 Abと組み合わせたPL1-OX40 mRNA+抗OX40 Abの処理の概略図を示す。図9Gは、PBS(n=10)、抗マウスPD-1+抗マウスCTLA-4 Ab(n=10)、またはPL1-OX40(ψ)+抗OX40(40μg)、抗PD-1Ab及び抗CTLA-4 Ab(n=10)の6回投与を隔日受けた個々のマウスの腫瘍体積を示す。抗マウスPD-1+抗マウスCTLA-4Abを3日ごとに6回i.p.注射した。図9H及び図9Iは、マウスの腫瘍体積(図9H)及び生存(図9I)を示す。図9Jは、PL1-OX40(ψ)+抗OX40(40μg)+抗PD-1+抗CTLA-4抗体(n=6)対対照(n=7)による治療に完全奏効したマウスの再チャレンジ腫瘍体積を示す。図9C図9E図9H及び図9Jのデータは、平均±SEMとして表されている。図9C及び図9Hは、二元配置分散分析によって分析した。図9D及び図9Iの統計的有意性は、ログランク(Mantel-Cox)検定によって分析した。***P<0.001;****P<0.0001;n.s.,有意性なし。
図10図10A図10Fは、肺転移マウスモデルにおいて抗腫瘍効果を示す図である。図10Aは、PBS、抗PD-1+抗CTLA-4 Ab、またはPL1-OX40 mRNA+抗OX40 Ab+抗PD-1+抗CTLA-4 Abの治療によるB16F10細胞の肺転移の概略図を示す。マウスは、PBSのi.p.注射(n=7)、抗マウスPD-1+抗マウスCTLA-4Abのi.p.注射(n=8)、またはPL1-OX40(ψ)のi.v.注射+抗OX40(100μg)のi.p.内注射+抗PD-1Ab+抗CTLA-4 Ab(n=9)のi.p注射を、矢印に示すとおり、3日ごとに受けた。図10Bは、マウスの肺における代表的な黒色腫の転移を示している。図10Cは、肺の重量を示している。図10D図10Fは、それぞれ異なる治療(n=4、5、5)の肺におけるCD8+T細胞、CD4+T細胞、Foxp3+CD4+(Treg)細胞の免疫細胞分析を示している。図10C図10Fのデータは、平均±SEMとして表される。図10C図10Fの統計的有意性は、両側スチューデントのt検定によって分析した。*P<0.05;**P<0.01;***P<0.001;****P<0.0001;n.s.、有意性なし。
図11】生体模倣脂質及びリン脂質及び糖脂質誘導体の構造を示す図である。代表例としてのPL1及びGL1は、生体模倣ヘッド(リン酸ヘッドまたは糖ヘッド)、イオン化可能なアミノコア、及び複数の疎水性テールで構成されている。
図12図12A図12Cは、リン脂質由来及び糖脂質由来のナノ粒子の特性を示す図である。図12Aは、粒子サイズ(nm)及びPDIを示している。図12Bは、ゼータ電位(mV)を示している。図12Cは、Fluc mRNAの捕捉効率を示している。すべてのデータは、n=3の生物学的に独立したサンプルからのものであり、平均±SEMとして表す。
図13】PL1ナノ粒子のエンドサイトーシス経路を示す図である。E.G7-OVA細胞は、5-(N-メチル-N-イソプロピル)アミロライド(EIPA)、クロルプロマジン塩酸塩(CPZ)、またはメチル-β-シクロデキストリン(MβCD)で処理した。0.5時間後、細胞をPL1-Alexa-Fluor647標識RNAナノ粒子で処理した。3時間後、細胞は、フローサイトメトリーによって分析した。すべてのデータは、n=3の生物学的に独立したサンプルからのものであり、平均±SEMとして表す。統計的有意性は、両側スチューデントのt検定によって分析した。*P<0.05。
図14図14A図14Cは、GFP mRNAまたはPL1-GFP mRNAの単回注射後のB16F10腫瘍におけるGFP発現を示す図である。腫瘍微小環境におけるGFPmRNA(n=4)及びPL1-GFPmRNA(n=5)の単回腫瘍内注射後のマクロファージ(図14A)及び樹状細胞(図14B)。図14Cのデータは、平均±SEMとして表す。統計的有意性は両側スチューデントのt検定によって分析した。**P<0.01、***P<0.001。
図15図15A及び図15Bは、腫瘍成長曲線を示す図である。図15Aは、C57BL/6マウスにB16F10黒色腫細胞を皮下移植したことを示している。PBS(n=10)、PL1+抗CD137Ab(n=10)またはPL1-CD137+抗CD137Ab(n=10)治療で治療された個々のマウスの腫瘍体積。PL1-CD137(10μg mRNA/マウス)及び抗CD137 Ab(16μg/マウス)。隔日で6回投与するための腫瘍内注射。図15Bは、BALB/cマウスにA20リンパ腫細胞を皮下移植したことを示している。PBS(n=10)、PL1+抗CD137Ab(n=12)及びPL1-CD137+抗CD137Ab(n=12)、PL1-CD137(10μgmRNA/マウス)、及び抗CD137(16μg/マウス)で治療された個々のマウスの腫瘍体積。隔日で6回投与するための腫瘍内注射。
図16図16A及び図16Bは、腫瘍成長曲線を示す図である。図16Aは、C57BL/6マウスにB16F10黒色腫細胞を皮下移植したことを示している。PBS(n=10)、PL1+抗OX40 Ab(n=10)またはPL1-OX40+抗OX40 Ab(n=10)で治療された個々の動物の腫瘍体積。PL1-OX40(10μg mRNA/マウス)及び抗OX40 Ab(8μg)。隔日で6回投与するための腫瘍内注射。図16Bは、BABL/cマウスにCT26細胞を皮下移植したことを示している。PBS(n=10)、PL1+抗OX40 Ab(n=11)及びPL1-OX40+抗OX40 Ab(n=11)で治療された個々の動物の腫瘍体積。PL1-OX40(10μg mRNA/マウス)及び抗OX40 Ab(8μg/マウス)。隔日で6回投与するための腫瘍内注射。
図17図17A図17Bは、免疫細胞集団及びサイトカインレベルの分析を示す図である。図17Aは、腫瘍微小環境におけるPBS(n=5)、OX40 mRNA(n=5)またはPL1-OX40 mRNA(n=6)の単回腫瘍内注射後のCD4+T細胞、マイクロファージ及び樹状細胞の表面でのOX40発現を示す。図17Bは、PBS(n=5)、OX40 mRNA(n=4)またはPL1-OX40 mRNA(n=6)の単回腫瘍内注射後のマウス血漿サイトカインレベルを示す。すべてのデータは、平均±SEMとして表す。統計的有意性として、両側スチューデントt検定によって分析した。*P<0.01;**P<0.001;****P<0.0001;n.s.,有意性なし。
図18】PL1-OX40+抗OX40 Ab治療の免疫療法に対するCD4+またはCD8+T細胞枯渇の効果を示す図である。IgG+PL1-OX40+抗OX40(n=9)、抗マウスCD8α+PL1-OX40+抗OX40(n=9)、または抗マウスCD4+PL1-OX40+抗OX40(n=9)の腫瘍体積。すべてのデータは平均±SEMとして表す。統計的有意性は二元配置分散分析によって分析した。***P<0.001。
図19】腫瘍内治療の6回投与後の血漿サイトカインを示す図である。PBS(n=5)、PL1+抗OX40(n=6)及びPL1-OX40+抗OX40(n=6)。データは、平均±SEMとして表す。統計的有意性として、両側スチューデントt検定によって分析した。n.s.,有意性なし。
図20図20A図20Bは、肺転移マウスモデルにおいて抗腫瘍効果を示す図である。2×10のB16F10細胞をC57BL/6マウスに静脈内注射した。マウスは、PBSのi.p.注射(n=7)、抗マウスPD-1+抗マウスCTLA-4Ab(N=8)のi.p.注射、またはPL1-OX40(ψ)のi.v.注射+抗OX40(100μg)のi.p.注射+抗PD-1Ab+抗CTLA-4 Ab(n=9)のi.p.注射を3日ごとに受けた。図20Aは、マウスの体重を示している。データは平均±SDとして表す。図20Bは、B16F10細胞のi.v.注射後19日目のマウス肺における黒色腫転移の画像を示す。
図21図21A図21Dは、PL1-OX40のi.t.注射及び抗OX40抗体のi.p.注射による治療後のB16F10腫瘍の退行を示す図である。図21Aは、B16F10マウス腫瘍モデル及び治療レジメンの概略図を示している。図21Bは、PBS、PL1-OX40(ψ)(10μgmRNA/マウス)の6回i.t.投与、及び抗OX40 Ab(150μg/マウス)の2回のi.p.投与後の個々のマウス(n=10/群)の腫瘍体積を示している。図21C~21Dは、腫瘍体積(図21C)及び全生存(図21D)を示す図である。図21Cのデータは、平均±SEMとして表す。Cの統計的有意性は、二元配置分散分析によって分析した。図21Dの統計的有意性は、ログランク(Mantel-Cox)検定によって分析した。***P<0.001;****P<0.0001;n.s.,有意性なし。
図22】フローサイトメトリー分析のためのゲーティング戦略を示す図である。細胞は、最初にFSC/SSCでゲートし、単一細胞を定義した。次に、CD45陽性細胞、CD3陽性細胞、CD4/CD8陽性細胞、及びOX40/GFP陽性細胞をゲートする。また、CD45陽性細胞、CD11b陽性細胞、CD11c/F4/80陽性細胞、及びOX40/GFP陽性細胞をゲートする。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書に開示されるのは、がん及び他の免疫障害を治療するための免疫系を調節する組成物及び方法である。
【0022】
本発明の実施形態を詳細に参照するが、それらの例は、図面及び実施例に例証されている。しかし、本発明は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0023】
別途に定義されない限り、本明細書で使用するすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者に普通に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される「含む(comprising)」という用語及びその変形は、「含む(including)」という用語及びその変形と同義に用いられ、限定されていない、非限定的な用語である。「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は、様々な実施形態を説明するために本明細書で使用されてきたが、「本質的にからなる」及び「からなる」という用語は、より具体的な実施形態を提供するために「含む(comprising)」及び「含む(including)」の代わりに使用している場合があり、また開示されている。本開示及び添付の特許請求の範囲に使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈によりそうでないことが明確に示されない限り、複数形の指示対象を含む。
【0024】
以下の定義は、本明細書で使用されている用語を完全に理解するために提供される。
【0025】
用語
本明細書で使用される場合、「得る(may)」、「任意により(optionally)」、「任意によりあり得る(may optionally)」という用語は同義的に使用され、この状態が発生する場合、及びこの状態が発生しない場合を含むことを意味する。したがって、例えば、製剤が「賦形剤を含み得る」という記述は、製剤が賦形剤を含む場合、ならびに製剤が賦形剤を含まない場合を含むことを意味する。
【0026】
「プロモーター」または「調節エレメント」という用語は、転写開始から上流または下流に位置し、転写を開始するためのRNAポリメラーゼ及び他のタンパク質の認識及び結合に関与する領域または配列決定因子を指す。プロモーターは、細菌起源である必要はなく、例えば、ウイルスまたは他の生物に由来するプロモーターは、本明細書に記載の組成物、システム、または方法で使用することができる。「調節エレメント」という用語は、プロモーター、エンハンサー、内部リボソーム侵入部位(IRES)、及び他の発現制御エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル及びポリU配列などの転写終結シグナル)を含むことを意図している。そのような調節エレメントは、例えば、Goeddel,Gene Expression Technology:Methods in Enzymology 185,Academic Press,San Diego,Calif.(1990)に記載されている。調節エレメントとしては、多くのタイプの宿主細胞内でヌクレオチド配列の構成的発現を指示するもの、及びある特定の宿主細胞内でのみヌクレオチド配列の発現を指示するもの(例えば、組織特異的調節配列)が挙げられる。組織特異的プロモーターは、主に、筋肉、ニューロン、骨、皮膚、血液、特定の器官(例えば、肝臓、膵臓)、または特定の細胞型(例えば、リンパ球)などの所望の目的の組織において発現を指示し得る。調節エレメントはまた、細胞周期依存性または発生段階依存性の方法など、時間依存的方法で発現を指示することができ、これは組織または細胞型に特異的であっても、特異的でなくてもよい。いくつかの実施形態では、ベクターは、1つ以上のpol IIIプロモーター(例えば、1、2、3、4、5、またはそれ以上のpol Iプロモーター)、1つ以上のpol IIプロモーター(例えば、1、2、3、4、5、またはそれ以上のpol IIプロモーター)、1つ以上のpol Iプロモーター(例えば、1、2、3、4、5、またはそれ以上のpol Iプロモーター)、またはそれらの組み合わせを含む。pol IIIプロモーターの例としては、これらに限定されないが、U6及びH1プロモーターが挙げられる。pol IIプロモーターの例としては、これらに限定されないが、レトロウイルス性ルース肉腫ウイルス(RSV)LTRプロモーター(任意によりRSVエンハンサーを含む)、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター(任意によりCMVエンハンサーを含む)[例えば、Boshart et al,Cell,41:521-530(1985)を参照]、SV40プロモーター、ジヒドロ葉酸レダクターゼプロモーター、β-アクチンプロモーター、ホスホグリセロールキナーゼ(PGK)プロモーター、及びEF1αプロモーターが挙げられる。「調節エレメント」という用語には、WPREなどのエンハンサーエレメント、CMVエンハンサー;HTLV-IのLTR内のR-U5’セグメント(Mol.Cell.Biol.,Vol.8(1),p.466-472,1988);SV40エンハンサー;及びウサギβ-グロビンのエクソン2と3の間のイントロン配列(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,Vol.78(3),p.1527-31,1981)も含む。発現ベクターの設計は、形質転換される宿主細胞の選択、所望の発現レベルなどのような要因に依存し得ることが当業者によって理解されるであろう。
【0027】
「組換え」という用語は、ヒト操作核酸(例えば、ポリヌクレオチド)もしくはヒト操作核酸(例えば、ポリヌクレオチド)の複製もしくは相補体を指し、またはタンパク質(すなわち、「組換えタンパク質」)に関しては、組換え核酸によってコードされるタンパク質(例えば、ポリヌクレオチド)を指す。実施形態において、第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に操作可能に連結されたプロモーターを含む組換え発現カセットは、ヒト操作の結果として第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチドなど)に対して異種であるプロモーターを含み得る(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning-A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.,(1989)またはCurrent Protocols in Molecular Biology Volumes1-3,John Wiley&Sons,Inc.(1994-1998)に記載されている方法による)。別の例では、組換え発現カセットは、核酸(例えば、ポリヌクレオチド)が自然界に見出される可能性が非常に低いように組み合わされた核酸(例えば、ポリヌクレオチド)を含み得る。例えば、ヒトが操作する制限部位またはプラスミドベクター配列は、プロモーターを第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に隣接させるかまたは分離させ得る。当業者であれば、核酸(例えば、ポリヌクレオチド)が多くの方法で操作され得、上記の例に限定されないことを認識するであろう。
【0028】
「発現カセット」または「ベクター」という用語は、宿主細胞に導入されたときに、それぞれ、RNAまたはポリペプチドの転写及び/または翻訳をもたらす核酸コンストラクトを指す。実施形態において、第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に操作可能に連結されたプロモーターを含む発現カセットは、ヒト操作の結果として第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチドなど)に対して異種であるプロモーターを含み得る(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning-A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.,(1989)またはCurrent Protocols in Molecular Biology Volumes1-3,John Wiley&Sons,Inc.(1994-1998)に記載されている方法による)。いくつかの実施形態では、第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に操作可能に連結されたターミネーター(または終結配列)を含む発現カセットは、ヒト操作の結果として、第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に対して異種であるターミネーターを含み得る。いくつかの実施形態では、発現カセットは、ヒト操作の結果として、第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に操作可能に連結されたプロモーター及び第2の核酸(例えば、ポリヌクレオチド)に操作可能に連結されたターミネーターを含む。いくつかの実施形態では、発現カセットは、内因性プロモーターを含む。いくつかの実施形態では、発現カセットは、内因性ターミネーターを含む。いくつかの実施形態では、発現カセットは、合成(または非天然)プロモーターを含む。いくつかの実施形態では、発現カセットは、合成(または非天然)ターミネーターを含む。
【0029】
2つ以上の核酸またはポリペプチド配列の文脈における「同一性」またはパーセント「同一性」という用語は、下記のデフォルトパラメータを使用したBLASTまたはBLAST2.0シーケンス比較アルゴリズムを使用して、または手動のアライメント及び目視検査によって測定された(例えば、NCBI Webサイトなどを参照)、同一であるか、または同一である特定のパーセンテージ(すなわち、比較ウィンドウまたは指定された領域で最大の対応を得るために比較し、アラインされた場合、指定された領域で、約60%の同一性、好ましくは61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上の同一性)のアミノ酸残基またはヌクレオチドを有する2つ以上の配列またはサブ配列を指す。そのような配列は、「実質的に同一」であると言われる。この定義は、試験配列の相補を指すか、または相補に適用され得る。この定義には、欠失及び/または付加を有する配列、ならびに置換を有する配列も含む。以下に記載のとおり、好ましいアルゴリズムは、ギャップなどを説明できる。好ましくは、同一性は、少なくとも約10アミノ酸もしくは20ヌクレオチド長である領域、またはより好ましくは、10~50アミノ酸もしくは20~50ヌクレオチド長である領域に存在する。本明細書で使用される場合、アミノ酸配列同一性パーセント(%)は、参照配列内のアミノ酸と同一である候補配列内のアミノ酸のパーセンテージとして定義され、配列をアラインさせ、必要に応じてギャップを導入した後、最大の配列同一性パーセントを得る。配列同一性パーセントを決定するための整列は、当該技術分野の技術範囲内の様々な方法で、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、ALIGN-2、またはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなど、公的に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して達成され得る。比較されている配列の全長にわたって最大のアライメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含め、アライメントを測定するための適切なパラメータは、既知の方法によって決定できる。
【0030】
配列比較のために、典型的には、1つの配列が参照配列として機能し、これと試験配列を比較する。配列比較アルゴリズムを使用する場合、試験配列及び参照配列をコンピュータに入力し、必要に応じてサブシーケンス座標を指定し、配列アルゴリズムプログラムパラメータを指定する。好ましくは、デフォルトのプログラムパラメータを使用することができるか、または代替的パラメータを指定することができる。その後、配列比較アルゴリズムは、プログラムパラメータに基づいて、参照配列に対する試験配列の配列同一性パーセントを算出する。
【0031】
配列同一性パーセント及び配列類似性を決定するために好適であるアルゴリズムの好ましい一例は、BLAST及びBLAST 2.0アルゴリズムである(それぞれ、Altschul et al.,(1977)Nuc.Acids Res.25:3389-3402、及びAltschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403-410に記載されている)。BLAST分析を行うためのソフトウェアは、全米バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Informationhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/)を介して一般に利用可能である。このアルゴリズムは、まず、データベース配列における同じ長さのワードと整列するときに何らかの正値の閾値スコアTと一致するかまたはそれを満たす、問い合わせ配列における長さの短いワードWを特定することによって、高スコアの配列対(HSP)を特定することを伴う。Tは、近傍のワードスコア閾値と称する(Altschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403-410)。これらの最初の近傍のワードヒットは、それらを含むより長いHSPを見出すために検索を開始するためのシード値として機能する。ワードヒットは、累積整列スコアが増加することができる限り、各配列に沿って両方向に延びる。累積スコアは、ヌクレオチド配列については、パラメータM(マッチする残基の対に対するリワードスコア;常に0超)及びN(ミスマッチの残基に対するペナルティスコア;常に0未満)を使用して算出する。アミノ酸配列については、スコア化マトリックスを使用して累積スコアを算出する。各方向へのワードヒットの拡張は、次の場合に停止される:累積整列スコアがその最大の実績値から量X分減少する場合、累積スコアが、1つ以上の負のスコアの残基整列の蓄積に起因してゼロ以下になる場合、またはいずれかの配列の終端に達する場合に停止する。BLASTアルゴリズムパラメータW、T、及びXは、整列の感度及び速度を決定する。BLASTNプログラム(ヌクレオチド配列について)は、11のワード長(W)、期待値(E)または10、M=5、N=-4、及び両方の鎖の比較をデフォルトで使用する。アミノ酸配列については、BLASTPプログラムは、3のワード長、及び10の期待値(E)、ならびに50のBLOSUM62スコア化マトリックス(Henikoff and Henikoff(1989),Proc Natl Acad Sci USA,89:10915)整列(B)、10の期待値(E)、M=5、N=-4、及び両方の鎖の比較をデフォルトで使用する。
【0032】
BLASTアルゴリズムはまた、2つの配列間の類似性の統計的分析を行う(例えば、Karlin and Altschul(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5873-5787を参照のこと)。BLASTアルゴリズムが提供する類似性の1つの測定は、最小合計確率(P(N))であり、これは、2つのヌクレオチドまたはアミノ酸配列の間の一致が偶然に起こり得る確率の指標を提供する。例えば、核酸は、試験核酸と参照核酸とを比較した際の最小合計確率が約0.2未満、より好ましくは約0.01未満である場合に、参照配列に類似していると見なされる。
【0033】
「コドン最適化」という句は、様々な宿主へのトランスフォーメーション用の核酸分子の遺伝子またはコード領域に関する場合、DNAによってコードされるポリペプチドを改変せずに、選択された生物の典型的なコドン使用頻度を反映するように、そのポリ核酸分子の遺伝子またはコード領域におけるコドンを改変することを指す。このような最適化としては、少なくとも1つ、2つ以上または有意な数のコドンを、選択された生物の遺伝子での使用頻度がより高い1つ以上のコドンに置き換えることが挙げられる。
【0034】
核酸は、それが別の核酸配列と機能的な関係性に置かれるとき、「操作可能に連結」されている。例えば、プレ配列または分泌リーダーのDNAは、ポリペプチドの分泌に関与するプレタンパク質として発現する場合、ポリペプチドのDNAに操作可能に連結しているか、プロモーターまたはエンハンサーは、それがコード配列の転写に影響を及ぼす場合、その配列に操作可能に連結しているか、あるいはリボソーム結合部位は、それが翻訳を促進するように配置されている場合、コード配列に操作可能に連結されている。概して、「操作可能に連結される」とは、連結されるDNA配列が互いに近接し、分泌リーダーの場合、連続的であり、リーディング相内にあることを意味する。しかし、操作可能に連結された核酸(例えば、エンハンサー及びコード配列)は、連続している必要はない。連結は、好都合な制限部位でのライゲーションによって達成される。かかる部位が存在していない場合、合成オリゴヌクレオチドアダプターまたはリンカーが、従来の慣例に従って使用される。実施形態では、プロモーターは、そのコード配列からのタンパク質の発現に影響を与える(例えば、プロモーターの非存在に対して調節する)ことができる場合(すなわち、コード配列がプロモーターの転写制御下にある場合)、コード配列と操作可能に連結される。
【0035】
「核酸塩基」という用語は、ワトソン/クリックの塩基対形成機能を保有するヌクレオチドの部分を指す。最も一般的な天然の核酸塩基であるアデニン(A)、グアニン(G)、ウラシル(U)、シトシン(C)、及びチミン(T)は、ある核酸鎖を別の核酸鎖に配列特異的に結合する水素結合機能を保有する。
【0036】
全体を通して使用されるとおり、「対象」(または「宿主」)とは、個体を意味する。したがって、「対象」には、例えば、ネコ、イヌなどの飼育動物、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギなど)、実験動物(例えば、マウス、ウサギ、ラット、モルモットなど)、哺乳動物、非ヒト哺乳動物、霊長類、非ヒト霊長類、げっ歯類、トリ、爬虫類、両生類、魚、及び任意の他の動物を挙げることができる。対象は、霊長目またはヒトなどの哺乳動物であり得る。治療剤の投与は、対象の治療に有効な投与量及び期間で実施することができる。
【0037】
量、パーセンテージなど測定可能な値を指すときに本明細書で使用される「約」という用語は、測定可能な値から±20%、±10%、±5%、または±1%の変動を包含することを意味する。
【0038】
核酸配列は、それが外来種に由来する場合、または同じ種に由来する場合、その元の形態からのヒトの作用によって改変される場合、第2の核酸配列に対して「異種」である。例えば、コード配列に操作可能に連結された異種プロモーター(または異種5’非翻訳領域(5’UTR))は、プロモーターが由来したものとは異なる種からコード配列を指し、同じ種からである場合、天然に存在する対立遺伝子バリアントとは異なるコード配列(例えば、異なる遺伝子からの5’UTRまたは3’UTRは、共刺激分子をコードする核酸に操作可能に連結されている)を指す。
【0039】
本明細書で使用される場合、対象の「治療すること(treating)」または「治療(treatment)」という用語は、疾患もしくは障害、または疾患もしくは障害の症状を治癒する(curing)、解消する(healing)、緩和させる(alleviating)、取り除く(relieving)、変化させる、治療する、軽減する、改善する、安定化させるまたは影響を与える目的で対象へ薬物を投与することを含む。「治療する」及び「治療」という用語はまた、症状の重症度及び/または頻度の減少、症状及び/または根本的な原因の排除、及び損傷の改善または修復を指すこともある。
【0040】
本明細書で使用される場合、対象における疾患、障害、または望ましくない生理学的事象の「予防」という用語は、疾患、障害、もしくは望ましくない生理学的事象の予防、または疾患、障害、もしくは望ましくない生理学的事象の症状の予防を指す。
【0041】
剤の「有効量」とは、所望の効果を提供するのに十分な量の剤を指す。「有効」である剤の量は、対象の年齢及び全身状態、特定の剤(複数可)などの多くの要因に応じて、対象ごとに異なるであろう。したがって、定量化された「有効量」を常に指定できるとは限らない。しかし、任意の対象の場合における適切な「有効量」は、日常的な実験を使用して当業者によって決定され得る。また、本明細書で使用される場合、特に別段の記載がない限り、剤の「有効量」は、治療有効量及び予防有効量の両方を網羅する量を指すこともできる。治療効果を得るために必要な剤の「有効量」は、対象の年齢、性別、及び体重などの要因によって異なり得る。投薬量レジメンを調整して、最適な治療反応を提供することもできる。例えば、いくつかの分割用量が毎日投与され得るか、または用量は、治療状況の緊急性によって示されるように比例して減少され得る。
【0042】
「薬学的に許容される」成分は、生物学的に望ましくないことはないか、または他の理由で望ましくないことはない成分を指すことができ、すなわち、この成分は、本発明の医薬製剤に組み込まれ、重大な望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、またはそれが含まれている製剤の他の成分のいずれかと有害な方法で相互作用することなく、本明細書に記載の対象に投与される。ヒトへの投与に関して使用される場合、この用語は一般に、成分が毒物学的試験及び製造試験の必要な基準を満たしていること、またはU.S.Food and Drug Administrationによって作成された不活性成分ガイドに含まれていることを意味する。
【0043】
「薬学的に許容される担体」(「担体」と呼ばれることもある)は、一般に安全かつ毒性のない医薬組成物または治療用組成物を調製する際に有用な担体または賦形剤を意味し、獣医及び/またはヒトの薬学的使用または治療的使用に許容される担体を含む。「担体」または「薬学的に許容される担体」という用語は、これらに限定されないが、リン酸緩衝生理食塩水、水、エマルジョン(油/水もしくは水/油エマルジョンなど)及び/または様々なタイプの湿潤剤を含むことができる。本明細書で使用される場合、「担体」という用語は、これらに限定されないが、任意の賦形剤、希釈剤、充填剤、塩、緩衝液、安定剤、可溶化剤、脂質、安定剤、または医薬製剤中で使用するため、また本明細書にさらに記載の当技術分野において周知である他の材料を包含する。
【0044】
「治療剤」は、有益な生物学的効果を有する任意の組成物を指す。有益な生物学的効果は、例えば、障害または他の望ましくない生理学的状態の治療などの治療効果と、例えば、障害または他の望ましくない生理学的状態の予防などの予防効果の両方を含む。これらの用語はまた、これらに限定されないが、塩、エステル、アミド、プロエージェント、活性代謝物、異性体、断片、類似体など、本明細書で具体的に言及される有益な剤の薬学的に許容される薬理学的に活性な誘導体を包含する。「治療剤」という用語が使用される場合、または特定の剤が具体的に特定される場合、その用語は、剤自体、ならびに薬学的に許容される薬理学的に活性な塩、エステル、アミド、プロエージェント、コンジュゲート、活性代謝物、異性体、断片、類似体などを含む。
【0045】
本明細書で使用される場合、「制御放出」または「制御放出薬物送達」または「徐放」という用語は、in vivoにおいて所望の薬物動態プロファイルを達成するために、制御された方法で所与の剤形から薬物を放出するかまたは投与することを指す。「制御された」薬物送達の態様は、薬物放出の所望の動力学を確立するために、製剤及び/または剤形を操作する能力である。
【0046】
本明細書で使用される「同時投与(concurrent administration)」、「併用投与」、「同時投与(simultaneous administration)」または「同時に投与する」という句は、化合物が同じ時点でまたは互いに直後に投与されることを意味する。
【0047】
「ポリペプチド」という用語は、D-アミノ酸もしくはL-アミノ酸の一本鎖、またはペプチド結合によって連結されたD-アミノ酸及びL-アミノ酸の混合物から構成される化合物を指す。
【0048】
「抗体」という用語は、本明細書では広い意味で使用され、ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体の両方を含む。無傷の免疫グロブリン分子に加えて、「抗体」という用語にも含まれるのは、それらの免疫グロブリン分子の断片またはポリマー、ならびに免疫グロブリン分子またはその断片のヒト型またはヒト化型である。抗体は、本明細書に記載のin vitroアッセイを使用して、または類似の方法によって、それらの所望の活性について試験することができ、その後、それらのin vivo治療及び/または予防活性を既知の臨床試験方法に従って試験する。ヒト免疫グロブリンには5つの主な種類:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがあり、これらのうちのいくつかは、サブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG-1、IgG-2、IgG-3、及びIgG-4;IgA-1、及びIgA-2にさらに分割され得る。当業者は、マウスの同等の種類を認識するであろう。異なる種類の免疫グロブリンに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれアルファ(α)、デルタ(δ)、イプシロン(ε)、ガンマ(γ)、及びミュー(μ)と呼ばれる。
【0049】
本明細書で使用される「モノクローナル抗体」という用語は、抗体の実質的に均一な集団から得られる抗体を指し、すなわち、集団内の個々の抗体は、抗体分子の小さいサブセット内に存在し得る、天然に存在する可能性のある突然変異を除いて同一である。本明細書におけるモノクローナル抗体には、重鎖及び/または軽鎖の一部分が、特定の種に由来するか、または特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体内の対応する配列と同一であるかまたは相同であり、その一方で、鎖(複数可)の残部は、それらが所望の拮抗活性を呈する限り、別の種に由来するか、または別の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体、ならびにそのような抗体の断片における、対応する配列と同一であるかまたは相同である、「キメラ」抗体が具体的に含まれる。
【0050】
開示されたモノクローナル抗体は、モノクローナル抗体を産生する任意の手順を使用して作製することができる。例えば、開示されたモノクローナル抗体は、Kohler and Milstein,Nature,256:495(1975)によって記載されたものなどのハイブリドーマ法を使用して調製することができる。ハイブリドーマ法において、マウスまたは他の適切な宿主動物は、典型的に、免疫剤で免疫付与され、免疫剤に特異的に結合する抗体を生成するか、または生成することができるリンパ球を引き出す。代替として、リンパ球は生体外で免疫付与され得る。
【0051】
モノクローナル抗体はまた、組換えDNA法によって作製され得る。本開示のモノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の手順を用いて(例えば、マウス抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを用いることにより)容易に単離及び配列決定することができる。抗体または活性抗体断片のライブラリーはまた、例えば、米国特許第5,804,440号(Burton et al.)、及び米国特許第6,096,441号(Barbas et al.)に記載されているとおり、ファージディスプレイ技術を使用して生成し、スクリーニングすることができる。
【0052】
In vitro方法も、一価抗体を調製するために適している。その断片、特にFab断片を生成するための抗体の消化は、当該技術分野において周知のルーチン技法を用いて達成することができる。例えば、消化は、パパインを用いて行われることができる。パパイン消化の例は、1994年12月22日に公開されたWO94/29348及び米国特許第4,342,566号に記載されている。抗体のパパイン消化は、典型的に、それぞれが単一の抗原結合部位を有するFab断片、及び残基Fc断片と呼ばれる2つの同一の抗原結合断片を生成する。ペプシン処理により、2つの抗原結合部位を有し、かつ依然として抗原を架橋することができる断片が生成される。
【0053】
本明細書で使用される場合、「抗体またはその抗原結合断片」または「抗体またはその断片」という用語は、二重または複数の抗原またはエピトープ特異性を有するキメラ抗体及びハイブリッド抗体、ならびにF(ab’)2、Fab’、Fab、Fv、sFv、scFvの断片など、例えばハイブリッド断片を包含する。したがって、抗体の断片であって、その特異的抗原に結合する能力を保持する抗体の断片が提供される。例えば、結合活性を維持する抗体の断片は、抗体またはその抗体結合断片という用語の意味内に含まれる。このような抗体及び断片は、当該技術分野において周知の技法により製造することができ、実施例に記載の方法、及び抗体を生成し、特異性及び活性について抗体をスクリーニングするための一般的な方法に従って、特異性及び活性についてスクリーニングすることができる(Harlow and Lane.Antibodies:A Laboratory Manual.Cold Spring Harbor Publications,New York,(1988)を参照のこと)。
【0054】
「抗体またはその抗原結合断片」の意味には、抗体断片及び抗原結合タンパク質(単鎖抗体)のコンジュゲートも含まれる。「抗体またはその抗原結合断片」の意味には、例えばナノボディなどの免疫グロブリン単一可変ドメインも含まれる。
【0055】
断片は、抗体または断片の活性が、非修飾抗体または抗体断片と比較して、有意に変化しているかまたは障害されていない限り、他の配列に付着されるか否かに関わらず、特定の領域または特定のアミノ酸残基の挿入、欠失、置換、または他の選択される修飾も含むことができる。これらの修飾は、ジスルフィド結合が可能なアミノ酸の除去/付加、その生体寿命の延長、その分泌特性の変更など、いくつかの追加の特性を提供することができる。いずれの場合も、抗体または抗体断片は、その同族抗原への特異的結合など、生物活性を有するものとする。抗体または抗体断片の機能的領域または活性領域は、タンパク質の特定領域の突然変異誘発、続いて発現及び発現したポリペプチドの検査により特定され得る。このような方法は、当業者には容易に明らかであり、抗体または抗体断片をコードする核酸の部位特異的突然変異誘発を含むことができる(Zoller,M.J.Curr.Opin. Biotechnol.3:348-354,1992)。
【0056】
本明細書で使用される場合、「抗体(antibody)」または「抗体(antibodies)」という用語はまた、ヒト抗体及び/またはヒト化抗体を指すことができる。多くの非ヒト抗体(例えば、マウス、ラット、またはウサギに由来するもの)は、ヒトにおいて自然に抗原性であり、したがって、ヒトに投与された場合、望ましくない免疫応答を引き起こし得る。したがって、これらの方法におけるヒト抗体またはヒト化抗体の使用は、ヒトに投与された抗体が望ましくない免疫応答を引き起こす機会を減少させるのに役立つ。
【0057】
本明細書で使用される「核酸」という用語は、ヌクレオチド、例えば、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドから構成されるポリマーを意味する。
【0058】
本明細書で使用される「リボ核酸」及び「RNA」という用語は、リボヌクレオチドから構成されるポリマーを意味する。
【0059】
本明細書で使用される「デオキシリボ核酸」及び「DNA」という用語は、デオキシリボヌクレオチドから構成されるポリマーを意味する。
【0060】
「ポリヌクレオチド」という用語は、ヌクレオチドモノマーから構成される一本鎖または二本鎖ポリマーを指す。
【0061】
組成物及び方法
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む組成物である。
【0062】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む組成物である。
【0063】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、ナノ粒子によって内包化される。
【0064】
いくつかの実施形態では、ナノ粒子は、リン脂質または糖脂質を含む。いくつかの実施形態では、ナノ粒子は、リン脂質を含む。いくつかの実施形態では、ナノ粒子は、糖脂質を含む。いくつかの実施形態では、リン脂質は、PL1~PL18からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、リン脂質は、PL1である。いくつかの実施形態では、糖脂質は、GL1~GL16からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、糖脂質は、GL4である。
【0065】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、またはLFA3から選択される。
【0066】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BB(CD137)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD30を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD2を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-H2を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-1を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-2を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD70を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD40を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BBLを含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40Lを含む。
【0067】
共刺激分子の配列としては、例えば(ヒト配列の場合)、ICOS(NCBI参照配列:NM_012092.3)、CD28(NCBI参照配列:NM_006139.4)、CD27(NCBI参照配列:NM_001242.4)、HVEM(NCBI参照配列:NM_003820.3)、LIGHT(NCBI参照配列:NM_003807.4)、CD40L(NCBI参照配列:NM_000074.2)、4-1BB(NCBI参照配列:NM_001561.5)、OX40(NCBI参照配列:NM_003327.4)、DR3(NCBI参照配列:NM_148965.1)、GITR(NCBI参照配列:NM_004195.3)、CD30(GenBank:M83554.1)、SLAM(NCBI参照配列:NM_003037.4)、CD2(NCBI参照配列:NM_001328609.1)、CD226(NCBI参照配列:NM_006566.3)、ガレクチン-9(GenBank:AB040130.2)、TIM1(GenBank:U02082.1)、B7-H2(NCBI参照配列:NM_015259.5)、B7-1(NCBI参照配列:NM_005191.4)、B7-2(NCBI参照配列:NM_175862.5)、CD70(NCBI参照配列:NM_001252.5)、CD40(NCBI参照配列:NM_001250.5)、4-1BBL(NCBI参照配列:NM_003811.4)、OX40L(NCBI参照配列:NM_003326.5)、TL1A(NCBI参照配列:NM_005118.4)、GITRL(GenBank:AY358868.1)、CD30L(NCBI参照配列:NM_001244.3)、SLAM(GenBank:U33017.1)、CD48(NCBI参照配列:NM_001778.4)、CD58(NCBI参照配列:NM_001779.3)、CD155(NCBI参照配列:NM_006505.5)、CD112(NCBI参照配列:NM_001042724.2)、TIM3(GenBank:AF450242.1)、TIM4(NCBI参照配列:NM_138379.3)、ICAM1(NCBI参照配列:NM_000201.3)が挙げられる。
【0068】
いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、BMS986178である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、GSK3174998である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、PF-04518600である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、MOXR0916である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、PF-04518600である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、MEDI6383である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、MEDI0562である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、INCAGN01949である。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、InVivoPlus抗マウスOX40(クローンOX-86)(会社:BioXcell、カタログ:BP0031)である。
【0069】
共刺激分子に特異的に結合する追加の抗体またはその抗原結合断片としては、例えば、:マウスでは、InVivoPlus抗-マウス4-1BB (CD137)(クローンLOB12.3)(会社:BioXcell、カタログ:BP0169)、InVivoPlus抗-マウスCD40(クローンFGK4.5/FGK45)(会社:BioXcell、カタログ:BP0016-2);ヒトでは、抗ヒトOX40、BMS986178、GSK3174998、PF-04518600、MOXR0916、PF-04518600,MEDI6383、MEDI0562、INCAGN01949;抗ヒト4-1BB,ウトミルマブ、ウレルマブ;抗ヒトCD40、CP-870893、APX005M,ADC-1013、JNJ-64457107、SEA-CD40、RO7009789を挙げることができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される核酸(例えば、共刺激分子をコードするmRNA)は、少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオチドは、化学的に修飾された核酸塩基、化学的に修飾されたリボース、化学的に修飾されたホスホジエステル連結、またはそれらの組み合わせを含む。
【0072】
一実施形態では、少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオチドは、化学的に修飾された核酸塩基である。
【0073】
一実施形態では、化学的に修飾された核酸塩基は、5-ホルミルシチジン(5fC)、5-メチルシチジン(5meC)、5-メトキシシチジン(5moC)、5-ヒドロキシシチジン(5hoC)、5-ヒドロキシメチルシチジン(5hmC)、5-ホルミルウリジン(5fU)、5-メチルウリジン(5-meU)、5-メトキシウリジン(5moU)、5-カルボキシメチルエステルウリジン(5camU)、シュードウリジン(Ψ)、N-メチルシュードウリジン(meΨ)、N-メチルアデノシン(meA)、またはチエノグアノシン(thG)から選択される。
【0074】
いくつかの実施形態では、化学的に修飾された核酸塩基は、5-メトキシウリジン(5moU)である。いくつかの実施形態では、化学的に修飾された核酸塩基は、シュードウリジン(Ψ)である。いくつかの実施形態では、化学的に修飾された核酸塩基は、N-メチルシュードウリジン(mΨ)である。
【0075】
これらの修飾核酸塩基の構造を以下に示す:
【化1】
【0076】
一実施形態では、少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオチドは、化学的に修飾されたリボースである。
【0077】
一実施形態では、化学的に修飾されたリボースは、2’-O-メチル(2’-O-Me)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-デオキシ-2’-フルオロ-ベータ-D-アラビノ-核酸(2’F-ANA)、4’-S、4’-SFANA、2’-アジド、UNA、2’-O-メトキシ-エチル(2’-O-ME)、2’-O-アリル、2’-O-エチルアミン、2’-O-シアノエチル、ロックされた核酸(LAN)、メチレン-cLAN、N-MeO-アミノBNA、またはN-MeO-アミノオキシBNAから選択される。一実施形態では、化学的に修飾されたリボースは、2’-O-メチル(2’-O-Me)である。一実施形態では、化学的に修飾されたリボースは、2’-フルオロ(2’-F)である。
【0078】
これらの修飾リボースの構造を以下に示す:
【化2】
【0079】
一実施形態では、少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオチドは、化学的に修飾されたホスホジエステル連結である。
【0080】
一実施形態では、化学的に修飾されたホスホジエステル連結は、ホスホロチオエート(PS)、ボラノホスフェート、ホスホジチオエート(PS2)、3’,5’-アミド、N3’-ホスホルアミデート(NP)、ホスホジエステル(PO)、または2’,5’-ホスホジエステル(2’,5’-PO)から選択される。一実施形態では、化学的に修飾されたホスホジエステル連結は、ホスホロチオエートである。
【0081】
これらの修飾ホスホジエステル連結の構造を以下に示す:
【化3】
【0082】
いくつかの実施形態では、組成物は、免疫療法剤をさらに含む。いくつかの実施形態では、免疫療法剤は、抗PD-L1抗体、抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0083】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子に特異的に結合する、薬学的に許容される担体及び有効量の抗体、リガンド、またはその抗原結合断片を含む医薬組成物である。
【0084】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子に特異的に結合する、薬学的に許容される担体及び有効量の抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物である。
【0085】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、それを必要とする対象に、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を特異的に結合する、有効量の抗体、リガンド、またはその抗原結合断片を投与することを含む、がんを治療する方法である。
【0086】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、それを必要とする対象に、共刺激分子及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を特異的に結合する、有効量の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む、がんを治療する方法である。
【0087】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、ナノ粒子によって内包化される。
【0088】
使用されるナノ粒子は、核酸の送達に有用な任意のナノ粒子であり得る。いくつかの実施形態では、ナノ粒子は脂質様ナノ粒子を含む。例えば、WO/2016/187531A1、WO/2017/176974、WO/2019/027999、またはLi,B et al.An Orthogonal array optimization of lipid-like nanoparticles for mRNA delivery in vivo.Nano Lett.2015,15,8099-8107を参照のこと;これらは参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、ナノ粒子(または送達剤)は、脂質二重層またはリポソームを含むことができる。いくつかの実施形態では、ナノ粒子は、ポリマー、例えば、生分解性ポリマーを含むことができる。ポリマーとしては、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレンオキシド(PEG)などのポリアルキレンオキシド、ポリ無水物、ポリ(エステル無水物)、ポリラクチド(PLA)などのポリヒドロキシ酸、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド-コ-グリコリド)(PLGA)、ポリ-3-ヒドロキシブチレート(PHB)及びそれらのコポリマー、ポリ-4-ヒドロキシブチレート(P4HB)及びそれらのコポリマー、ポリカプロラクトン及びそれらのコポリマー、ならびにそれらの組み合わせなどの生安定性及び生分解性ポリマーの両方を挙げることができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、またはLFA3から選択される。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BB(CD137)を含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、単離される。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、組み換え型である。いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、単離される。いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、組み換え型である。いくつかの実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体である。
【0091】
いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫、結腸直腸癌、肺癌、結腸癌、またはリンパ腫を含む。いくつかの実施形態では、がんは、結腸直腸癌または黒色腫を含む。いくつかの実施形態では、がんは、結腸直腸癌である。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫である。いくつかの実施形態では、本明細書の組成物は、局所腫瘍及び転移性腫瘍の両方を治療するために使用される。
【0092】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物及び方法は、がんの転移または再発を治療するかまたは予防するために有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物及び方法は、切除された固形腫瘍の再発の予防に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物及び方法は、切除された固形腫瘍の転移の予防に有用である。
【0093】
一態様では、本明細書に記載の方法は、癌、例えば、とりわけ、黒色腫、肺癌(肺腺癌、基底細胞癌、扁平上皮癌、大細胞癌、気管支肺胞癌、気管支原性癌、非小細胞癌、小細胞癌、中皮腫など);乳癌(乳管癌、小葉癌、炎症性乳癌、明細胞癌、粘液性癌、漿膜腔乳癌など);結腸直腸癌(結腸癌、直腸癌、結腸直腸腺癌);肛門癌;膵癌(膵臓腺癌、膵島細胞癌、神経内分泌腫瘍など);前立腺癌;前立腺腺癌;卵巣癌(卵巣上皮癌または漿液性腫瘍を含む表面上皮間質腫瘍、類内膜腫瘍及び粘液性嚢胞腺癌、性索間質性腫瘍);肝臓及び胆管癌(肝細胞癌、胆管癌、血管腫など);食道癌(食道腺癌及び扁平上皮癌など);口腔及び中咽頭扁平上皮癌;唾液腺アデノイド嚢胞性癌;膀胱癌;膀胱癌腫;子宮癌(子宮内膜腺癌を含む、眼、子宮体部漿液性癌、子宮体部明細胞癌、子宮肉腫、平滑筋肉腫、ミューラー管混合腫瘍);神経膠腫、膠芽腫、髄芽腫、及び脳の他の腫瘍;腎臓癌(腎細胞癌、明細胞癌、ウィルムス腫瘍など);頭頸部癌(扁平上皮癌など);胃の癌(胃癌、胃腺癌、消化管間質腫瘍);精巣腫瘍;胚細胞腫瘍;神経内分泌腫瘍;子宮頸癌;胃腸管のカルチノイド、胸、及び他の臓器;印環細胞癌;肉腫などの間葉系腫瘍、線維肉腫、血管腫、血管腫症、血管周囲細胞腫、偽血管腫性間質性過形成、筋線維芽細胞腫、線維腫症、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、脂肪腫、血管脂肪腫、顆粒細胞腫、神経線維腫、神経鞘腫、血管肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、皮膚、黒色腫など、頸部、網膜芽細胞腫、頭頸部癌、膵臓、脳、甲状腺、精巣、腎臓、膀胱、軟部組織、副腎、尿道、陰茎癌、粘液肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊索腫、悪性線維性組織球腫、リンパ管肉腫、中皮腫、扁平上皮癌;類表皮癌、悪性皮膚付属器腫瘍、腺癌、ヘパトーマ、肝細胞癌、腎細胞癌、副腎腫、胆管癌、移行上皮癌、絨毛癌、セミノーマ、胎児性細胞癌、退形成性神経膠腫;多形性膠芽腫、神経芽細胞腫、髄芽腫、悪性髄膜腫、悪性神経鞘腫、神経線維肉腫、副甲状腺癌、甲状腺髄様癌、気管支カルチノイド、褐色細胞腫、膵島細胞癌、悪性カルチノイド、悪性傍神経節腫、黒色腫、メルケル細胞新生物、葉状嚢胞肉腫、唾液癌、胸腺癌、膣癌を治療するために使用される。
【0094】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物及び方法は、がんを治療するかまたは予防するのに有用である。場合によっては、がんは、循環癌細胞(循環腫瘍細胞)である。場合によっては、がんは、転移性癌細胞である。
【0095】
いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。
【0096】
いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合断片及びナノ粒子は、筋肉内注射によって投与されるかまたは全身投与される。
【0097】
いくつかの実施形態では、本方法は、追加の治療剤を投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、追加の免疫療法剤を含む。いくつかの実施形態では、免疫療法剤は、抗PD-L1抗体、抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0098】
一実施形態では、免疫療法剤は、抗PD-L1抗体である。一実施形態では、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブから選択される。いくつかの実施形態では、抗PD-L1抗体は、アテゾリズマブ(MPDL3280A)(Roche)である。一実施形態では、抗PD-L1抗体は、デュルバルマブ(MEDI4736)である。一実施形態では、抗PD-L1抗体は、アベルマブ(MS0010718C)である。
【0099】
一実施形態では、免疫療法剤は、プログラム死タンパク質1(PD-1)阻害剤またはプログラム死タンパク質リガンド1もしくは2阻害剤である。PD-1阻害剤は、当技術分野において公知であり、例えば、ニボルマブ(BMS)、ペムブロリズマブ(Merck)、ピジリズマブ(CureTech/Teva)、AMP-244(Amplimmune/GSK)、BMS-936559(BMS)、及びMEDI4736(Roche/Genentech)が挙げられる。
【0100】
一実施形態では、免疫療法剤は、抗PD1抗体である。一実施形態では、抗PD1抗体は、ニボルマブである。一実施形態では、抗PD1抗体は、ペムブロリズマブである。
【0101】
一実施形態では、免疫療法剤は、抗CTLA4抗体である。いくつかの実施形態では、抗CTLA4抗体は、イピリムマブである。
【0102】
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、抗新生物剤である。例えば、抗新生物剤としては、アビラソンアセテート、アビトレキサート(メトレセレート)、アブラキサン(パクリタキセルアルブミン安定化ナノ粒子製剤)、アブラキサン、ABVD、ABVE、ABVE-PC、AC、AC-T、アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン)、ADE、トラスツズマブエムタンシン(Ado-Trastuzumab Emtansine)、アドリアマイシン(ドキソルビシン塩酸塩)、Adrucil(フルオロウラシル)、アファチニブニマレイン酸塩、アフィニトール(エベロリムス)、アキンゼオ(ネツピタント・パロノセトロン塩酸塩)、アルダラ(イミキモド)、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリムタ(ペメトレキセド二ナトリウム)、アロキシ(パロノセトロン塩酸塩)、アンボクロリン(クロラムブシル)、アンボクロリン(クロラムブシル)、アミノレブリン酸、アナストロゾール、アプレピタント、アレディア(パミドロン酸二ナトリウム)、アリミデックス(アナストロゾール)、アロマシン(エキセメスタン)、アラノン(ネララビン)、三酸化砒素、アーゼラ(オファツムマブ)、アスパラギナーゼエルウィニアクリサンチミー、アバスチン(ベバシズマブ)、アキシチニブ、アザシチジン、BEACOPP、ベセナム(カルムスチン)、ベレオダク(ベリノスタット)、ベリノスタット、ベンダムスチン塩酸塩、BEP、ベバシズマブ、ベキサロテン、Bexxar(トシツモマブ及びヨウ素I 131 トシツモマブ)、ビカルタミド、BiCNU(カルムスチン)、ブレオマイシン、ブリナツモマブ、ビーリンサイト(ブリナツモマブ)、ボルテゾミブ、ボシュリフ(ボスチニブ)、ボスチニブ、ブレンツキシマブベドチン、ブスルファン、ブスルフェクス(ブスルファン)、カバジタキセル、カボザンチニブs-リンゴ酸塩、CAF、キャンパス(アレムツズマブ)、カンプトサール(イリノテカン塩酸塩)、カペシタビン、CAPOX、カルボプラチン、カルボプラチン-タキソール、カルフィルゾミブ、カルムブリス(カルムスチン)、カルムスチン、カルムスチンインプラント、カソデックス(ビカルタミド)、CeeNU(ロムスチン)、セリチニブ、セルビジン(ダウノルビシン塩酸塩)、サーバリックス(組換えHPV二価ワクチン)、セツキシマブ、クロラムブシル、クロラムブシル-プレドニゾン、CHOP、シスプラチン、Clafen(シクロホスファミド)、クロファラビン、クロファレックス(クロファラビン)、クロラール(クロファラビン)、CMF、Cometriq(カボザンチニブs-リンゴ酸塩)、COPP、COPP-ABV、コスメゲン(ダクチノマイシン)、クリゾリブ、CVP、シクロホスファミド、Cyfos(イホスファミド)、サイラムザ(ラムシルマブ)、シタラビン、シタラビン、リポソーム、シトサールU(シタラビン)、シクロキサン(シクロホスファミド)、ダブラフェニブ、ダカルバジン、Dacogen(デシタビン)、ダクチノマイシン、ダサチニブ、ダウノルビシン塩酸塩、デシタビン、デガレリクス、デニロイキンディフティトックス、デノスマブ、DepoCyt(リポソームシタラビン)、DepoFoam(リポソームシタラビン)、デクスラゾキサン塩酸塩、ジヌツキシマブ、ドセタキセル、ドキシル(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム)、ドキソルビシン塩酸塩、ドキソルビシン塩酸塩リポソーム、Dox-SL(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム)、DTIC-Dome(ダカルバジン)、Efudex(フルオロウラシル)、エリテック(ラスブリカーゼ)、エレンス(エピルビシン塩酸塩)、エロキサチン(オキサリプラチン)、エルトロンボパグオラミン、Emend(アプレピタント)、エンザルタミド、エピルビシン塩酸塩、EPOCH、アービタックス(セツキシマブ)、エリブリンメシル酸塩、Erivedge(ビスモデギブ)、エルロチニブ塩酸塩、エルウィナーゼ(アスパラギナーゼエルウィニアクリサンチミー)、エトポホス(エトポシドリン酸)、エトポシド、エトポシドリン酸塩、evacet(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム)、エベロリムス、エビスタ(ラロキシフェン塩酸塩)、エキセメスタン、フェアストン(トレミフェン)、ファリーダック(パノビノスタット)、フェソロデックス(フルベストラント)、FEC、フェマーラ(レトロゾール)、フィルグラスチム、フルダラ(フルダラビンリン酸塩)、フルダラビンリン酸塩フルオロプレックス(フルオロウラシル)、フルオロウラシル、Folex (メトトレキサート)、Folex PFS(メトトレキサート)、FOLFIRI、FOLFIRI-ベバシズマブ、FOLFIRI-セツキシマブ、FOLFIRINOX、FOLFOX、Folotyn(プララトレキサート)、FU-LV、フルベストラントガルダシル(組換えHPV Quadraivertワクチン)、ガルダシル9(組換えHPV非価ワクチン)、ゲフィチニブ、ゲムシタビン塩酸塩、ゲムシタビン-シスプラチン、ゲムシタビン-オキサリプラチン、ゲムツズマブオゾガマイシン、ジェムザール(ゲムシタビン塩酸塩)、ジオトリフ(ジマレイン酸アファチニブ)、グリベック(イマチニブメシレート)、ギリアデル(カルムスチンインプラント)、ギリアデルウェハー(カルムスチンインプラント)、グルカルピダーゼ、ゴセレリン酢酸塩、ハラベン(エリブリンメシル酸塩)、ハーセプチン(トラスツズマブ)、HPV二価ワクチン、組換え、HPV非価ワクチン、組換え、HPV四価ワクチン、組換え、ハイカムチン(トポテカン塩酸塩)、ハイパーCVAD、イブランス(パルボシクリブ)、イブリツモマブ・チウキセタン、イブルチニブ、ICE、アイクルシグ(ポナチニブ塩酸塩)、イダマイシン(イダルビシン塩酸塩)、イダルビシン塩酸塩、イデラリシブ、IFEX(イホスファミド)、イホスファミド、イホスファミド(ifosfamidum)、メシル酸イマチニブ、イムブルビカ(イブルチニブ)、イミキモド、インターフェロンアルファ-2b、組換え、イントロンA(組換えインターフェロンアルファ-2b)、ヨウ素I 131チオシトウマブ及びトシツモマブ、イピリムマブ、イレッサ(ゲフィチニブ)、イリノテカン塩酸塩、ISTODAX(ロミデプシン)、イキサベピロン、Ixempra(イキサベピロン)、ジャカビ(ルキソリチニブリン酸塩)、ジェブタナ(カバジタキセル)、カドサイラ(トラスツズマブエムタンシン)、Keoxifene(ラロキシフェン塩酸塩)、Kepivance(パリフェルミン)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)、カイプロリス(カルフィルゾミブ)、ランレオチド酢酸塩、ラパチニブトシル酸塩水和物、レナリドミド、レンバチニブメシル酸塩、レンビマ(レンバチニブメシル酸塩)、レトロゾール、ロイコボリンカルシウム、リューケラン(クロラムブシル)、リュープロリド酢酸塩、レヴラン(アミノレブリン酸)、リンフォリジン(Linfolizin)(クロラムブシル)、リポドックス(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム)、リポソームシタラビン、ロムスチンリュープロン(Lupron)(リュープロリド酢酸塩)、リュープロンデポ(Lupron Depot)(リュープロリド酢酸塩)、リュープロンデポ-ペド(Lupron Depot-Ped)(リュープロリド酢酸塩)、リュープロンデポ-3ヶ月(Lupron Depot-3 Month)(リュープロリド酢酸塩)、リュープロンデポ-4ヶ月(Lupron Depot-4 Month)(リュープロリド酢酸塩)、リンパルザ(オラパリブ)、マルキボ(Marqibo)(ビンクリスチン硫酸塩リポソーム)、マツラン(Matulane)(プロカルバジン塩酸塩)、メクロレタミン塩酸塩、メゲース(メゲストロール酢酸エステル)、メゲストロール酢酸エステル、メキニスト(トラメチニブ)、メルカプトプリン、メスナ、メスネックス(メスナ)、メタゾラストン(テモゾロミド)、メトトレキサート、メトトレキサートLPF(メトトレキサート)、メキサート(メトトレキサート)、メキサート-AQ(メトトレキサート)、マイトマイシンC、ミトキサントロン塩酸塩、ミトズイレックス(マイトマイシンC)、MOPP、モズビル(プレリキサホル)、ムスタルゲン(メクロレタミン塩酸塩)、ミュータマイシン(マイトマイシンC)、ミレラン(ブスルファン)、マイロサー(Mylosar)(アザシチジン)、マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン)、ナノ粒子パクリタキセル(パクリタキセルアルブミン安定化ナノ粒子製剤)、ナベルビン(ビノレルビン酒石酸塩)、ネララビン、ネオサール(シクロホスファミド)、ネツピタント及びパロノセトロン塩酸塩、ニューポジェン(フィルグラスチム)、ネクサバール(ソラフェニブトシル酸塩)、ニロチニブ、ニボルマブ、ノルバデックス(タモキシフェンクエン酸塩)、Nプレート(ロミプロスチム)、オビヌツズマブ、オドムゾ(ソニデジブ)、OEPA、オファツムマブ、OFF、オラパリブ、オマセタキシンメペスクシナート、オンカスパー(Oncaspar)(ペガスパルガーゼ)、オンダンセトロン塩酸塩、オンタック(デニロイキンディフティトックス)、OPPAオキサリプラチン、パクリタキセル、パクリタキセルアルブミン安定化ナノ粒子製剤、PAD、パルボシクリブ、パリフェルミン、パロノセトロン塩酸塩、パロノセトロン塩酸塩及びネツピタント、パミドロン酸二ナトリウム、パニツムマブ、パノビノスタット、パラプラット(カルボプラチン)、パラプラチン(カルボプラチン)、パゾパニブ塩酸塩、ペガスパルガーゼ、PEGインターフェロンアルファ-2b、PEG-イントロン(PEGインターフェロンアルファ-2b)、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド二ナトリウム、パージェタ(ペルツズマブ)、ペルツズマブ、プラチノール(シスプラチン)、プラチノール-AQ(シスプラチン)、プレリキサホルポマリドミド、ポマリスト(ポマリドミド)、ポナチニブ塩酸塩、プララトレキサート、プレドニゾン、プロカルバジン塩酸塩、プロロイキン(アルデスロイキン)、プロリア(デノスマブ)、プロマクタ(エルトロンボパグオラミン)、プロベンジ(シプロイセル-T)、プリントール(メルカプトプリン)、プリキサン(Purixan)(メルカプトプリン)、二塩化ラジウム223、ラロキシフェン塩酸塩、ラムシルマブ、ラスブリカーゼ、R-CHOP、R-CVP、組換えヒトパピローマウイルス(HPV)二価ワクチン、組み換えヒトパピローマウイルス(HPV)非価ワクチン、組換えヒトパピローマウイルス(HPV)四価ワクチン、組換えインターフェロンアルファ-2b、レゴラフェニブ、R-EPOCH、レブリミド(レナミドミド)、リウマトレックス(メトトレキサート)、リツキサン(リツキシマブ)、リツキシマブ、ロミデプシン、ロミプロスチム、ルビドマイシン(ダウノルビシン塩酸塩)、ルキソリチニブリン酸塩、スクレロソル胸膜内エアロゾル(Sclerosol Intrapleural Aerosol)(タルク)、シルツキシマブ、シプリューセル-T、ソマチュリンデポ(ランレオチド酢酸塩)、ソニデジブ、ソラフェニブトシル酸塩、スプリセル(ダサチニブ)、STANFORD V、滅菌タルクパウダー(タルク)、ステリタルク(タルク)、スチバーガ(レゴラフェニブ)、スニチニブリンゴ酸塩、スーテント(スニチニブリンゴ酸塩)、サイラトロン(Sylatron)(ペグインターフェロンアルファ-2b)、シルバント(シルツキシマブ)、シノビール(Synovir)(サリドマイド)、シンリボ(オマセタキシンメペスクシナート)、TAC、タフィンラー(ダブラフェニブ)、タルク、タモキシフェンクエン酸塩、タラビンPFS(シタラビン)、タルセバ(エルロチニブ塩酸塩)、タルグレチン(ベキサロテン)、タシグナ(ニロチニブ)、タキソール(パクリタキセル)、タキソテール(ドセタキセル)、テモダール(テモゾロミド)、テモゾロミド、テムシロリムス、サリドマイド、サロミド(サリドマイド)、チオテパ、トポサ
ール(エトポシド)、トポテカン塩酸塩、トレミフェン、トリセル(テムシロリムス)、トシツモマブ及びヨードI 131トシツモマブ、トテクト(デクスラゾキサン塩酸塩)、TPF、トラメレニブ、トラスツズマブ、トレアンダ(ベンダムスチン塩酸塩)、トリセノックス(三酸化砒素)、タイカーブ(ラパチニブジトシル酸塩)、ユニツキシン(ジヌツキシマブ)、バンデタニブ、VAMP、ベクティビックス(パニツムマブ)、VeIP、ベルバン(ビンブラスチン硫酸塩)、ベルケイド(ボルテゾミブ)、ベルサール(ビンブラスチン硫酸塩)、ベムラフェニブ、ベプシド(エトポシド)、ビアドゥール(Viadur)(リュープロリド酢酸塩)、ビダーザ(アザシチジン)、ビンブラスチン硫酸塩、ビンカサールPFS(ビンクリスチン硫酸塩)、ビンクリスチン硫酸塩、ビンクリスチン硫酸塩リポソーム、ビノレルビン酒石酸VIPビスモデギブ、ボラキサーゼ(Voraxaze)(グルカルピダーゼ)、ボリノスタット、ヴォトリエント(パゾパニブ塩酸塩)、ウェルコボリン(ロイコボリンカルシウム)、ザーコリ(クリゾチニブ)、ゼローダ(カペシタビン)、XELIRI、XELOX、Xgeva(デノスマブ)、ゾーフィゴ(二塩化ラジウム223)、イクスタンジ(Xtandi)(エンザルタミド)、ヤーボイ(イピリムマブ)、ザルトラップ(Ziv-アフリベルセプト)、ゼルボラフ(ベムラフェニブ)、ゼヴァリン(イブリツモマブチウキセタン)、ザインカード(Zinecard)(デクスラゾキサン塩酸塩)、Ziv-アフリベルセプト、ゾフラン(オンダンセトロン塩酸塩)、ゾラデックス(ゴセレリン酢酸塩)、ゾレドロン酸、ゾリンザ(ボリノスタット)、ゾメタ(ゾレドロン酸)、ザイデリグ(イデラリシブ)、ジカディア(セリチニブ)、ならびにザイティガ(アビラテロン酢酸エステル)からなる群から選択することができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOSである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD28である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD27である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、HVEMである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、LIGHTである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD40Lである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BBである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、DR3である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、GITRである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD30である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、SLAMである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD2である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD226である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ガレクチン9である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、TIM1である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、LFA1である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-H2である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-1である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、B7-2である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD70である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、LIGHTである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、HVEMである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD40である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、4-1BBLである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40Lである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、TL1Aである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、GITRLである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD30Lである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、SLAMである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD48である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD58である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD155である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD112である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD80である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、CD86である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOSLである。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、TIM3である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、TIM4である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICAM1である。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、LFA3である。
【0104】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40である。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号1のmRNA配列を含む。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号2のmRNA配列を含む。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号5のmRNA配列を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子は、OX40である。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号6のmRNA配列を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号1と、少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号2と、少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号5と、少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む。いくつかの実施形態では、OX40共刺激分子は、配列番号6と、少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、共刺激分子は、ICOS、CD28、CD27、HVEM、LIGHT、CD40L、4-1BB、OX40、DR3、GITR、CD30、SLAM、CD2、CD226、ガレクチン9、TIM1、LFA1、B7-H2、B7-1、B7-2、CD70、LIGHT、HVEM、CD40、4-1BBL、OX40L、TL1A、GITRL、CD30L、SLAM、CD48、CD58、CD155、CD112、CD80、CD86、ICOSL、TIM3、TIM4、ICAM1、LFA3から選択される共刺激分子の配列、またはそのバリアントまたはその断片と少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列によってコードされる。
【0107】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、修飾5’非翻訳領域(5’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、修飾3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。例えば、修飾配列は、挿入、欠失、またはヌクレオチド置換を含み得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、配列番号3のmRNA配列を含む異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、mRNA配列番号4を含む異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、配列番号3と、少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む異種5’非翻訳領域(5’UTR)を含む。いくつかの実施形態では、共刺激分子をコードするmRNAは、配列番号4と少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列またはそのバリアントまたは断片を含む異種3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。
【0109】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む、有効量の組成物を対象に投与することを含む、T細胞を刺激する方法である。
【0110】
いくつかの態様では、本明細書に開示されるのは、共刺激分子に特異的に結合する抗体、またはそれらの抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子を含む、有効量の組成物を対象に投与することを含む、T細胞を刺激する方法である。
【0111】
いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗原結合断片は、OX40リガンドまたはOX40に結合するその機能的断片を含む。いくつかの実施形態では、OX40リガンドは、配列番号13または14と少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列によってコードされる。
【0112】
いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗原結合断片は、ICOSリガンドまたはICOSに結合するその機能的断片を含む。いくつかの実施形態では、ICOSリガンドは、配列番号15または16と少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列によってコードされる。
【0113】
いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗原結合断片は、CD137リガンドまたはCD137に結合するその機能的断片を含む。いくつかの実施形態では、CD137リガンドは、配列番号19または20と少なくとも60%(例えば、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%)同一である核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。いくつかの実施形態では、T細胞は、CD4+T細胞、CD8+T細胞、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、T細胞は、CD8+T細胞を含む。CD8+T細胞は、細胞傷害性T細胞とも呼ばれ、特異的に認識された細胞(腫瘍細胞など)を死滅させるように機能し得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子は、同時に(同時にまたはその直後に)投与される。いくつかの実施形態では、共刺激分子に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子は、順次投与される。
【0115】
本明細書に開示されるのは、炎症性疾患(自己免疫疾患など)またはリンパ系増殖性疾患などの疾患または状態を治療する方法であって、本方法は、共刺激分子、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子に特異的に結合する、有効量の抗体、リガンド、またはそれらの抗原結合断片をそれを必要とする対象に投与することを含む。
【0116】
さらに本明細書に開示されるのは、炎症性疾患(自己免疫疾患など)またはリンパ系増殖性疾患などの疾患または状態を治療する方法であって、本方法は、共刺激分子、及び共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子に特異的に結合する、有効量の抗体、またはそれらの抗原結合断片をそれを必要とする対象に投与することを含む。
【0117】
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、対象における自己免疫疾患などの炎症性障害を治療する方法である。この方法は、治療有効量の化合物、化合物の組み合わせ、または本明細書で提供される組成物、またはその薬学的に許容される形態、または本明細書で提供される医薬組成物を対象に投与することを含む。自己免疫疾患の例としては、これらに限定されないが、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性皮膚疾患、セリアック病、クローン病、真性糖尿病(1型)、グッドパスチャー症候群、グレイブス病、ギランバレ症候群(GBS)、橋本病、紅斑性ループス、多発性硬化症、重力筋無力症、ミオクローヌス症候群(OMS)、視神経炎、オード甲状腺炎、気腫、多関節炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、関節リウマ、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎(「巨細胞性動脈炎」としても公知である)、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、円形脱毛症(例えば、炎症性脱毛症)、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、子宮内膜症、化膿性汗腺炎、間質性膀胱炎、ューロミオトニア、サルコイドーシス、強皮症、潰瘍性大腸炎、白斑、及び外陰部痛が挙げられる。他の障害としては、骨吸収障害及び血栓症が挙げられる。
【0118】
炎症は多くの形態をとり、これらに限定されないが、急性、接着性、萎縮性、カタル性、慢性、肝硬変、びまん性、播種性、滲出性、線維性(fibrinous)、線維性(fibrosing)、限局性、肉芽腫性、過形成性、肥大性、間質性、転移性、壊死性、閉塞性、実質性、可塑性、増殖性(productive)、増殖性(proliferous)、偽膜性、化膿性、硬化性、血清性(seroplastic)、漿液性、単純、特異的、亜急性、化膿性、毒性、外傷性、及び/または潰瘍性の炎症が挙げられる。
【0119】
例示的な炎症状態としては、これらに限定されないが、にきび、貧血(例えば、形成不全性貧血、溶血性自己免疫性貧血)、喘息、動脈炎(例えば、多発性動脈炎、側頭動脈炎、結節性動脈周囲炎、高安動脈炎)、関節炎(例えば、結晶性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、痛風フレア、痛風関節炎、反応性関節炎、リウマチ性関節炎及びライター関節炎)、強直性脊椎炎、アミローシス(amylosis)、筋萎縮性側索硬化症、自己免疫疾患、アレルギーまたはアレルギー反応、アテローム性動脈硬化症結節性炎、気管支炎、滑液包炎、慢性前立腺炎、結膜炎、シャーガス病、慢性閉塞性肺疾患、皮膚筋炎(cermatomyositis)、憩室炎、糖尿病(例えば、I型糖尿病、2型糖尿病)、皮膚状態(例えば、乾癬、湿疹、火傷、皮膚炎、掻痒症(かゆみ))、子宮内膜症、ギランバレ症候群、感染症、虚血性心臓病、川崎病、糸球体腎炎、歯肉炎、過敏症、頭痛(例えば、片頭痛、緊張性頭痛)、腸閉塞(例えば、特発性血小板減少性紫斑病、間質性膀胱炎(痛みを伴う膀胱症候群)、胃腸障害(例えば、消化性潰瘍、局所腸炎、憩室炎、胃腸出血、好酸球性胃腸障害(例えば、好酸球性食道炎、好酸球性胃炎、好酸球性胃腸炎、好酸球性大腸炎から選択)、胃炎、下痢、胃食道逆流症(GORD、またはその同義語GERD)、炎症性腸疾患(IBD)(例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎、膠原線維性大腸炎、リンパ球性大腸炎、虚血性大腸炎、便流変更性大腸炎、ベーチェット症候群、非定型的大腸炎)及び炎症性腸症候群(IBS))、ループス、多発性硬化症、モルフェア、重症筋無力症、心筋虚血、腎症症候群、尋常性天疱瘡、悪性貧血、消化性潰瘍、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、脳障害関連神経炎症(例えば、パーキンソン病、ハンチントン病、及びアルツハイマー病)、前立腺炎、頭蓋放射線障害関連慢性炎症、骨盤炎症性疾患、リウマチ性多発筋痛、再灌流障害、局所腸炎、リウマチ熱、全身性紅斑性狼瘡、強皮症、強皮症(scierodoma)、サルコイドーシス、脊椎関節炎シェーグレン症候群、甲状腺炎、移植拒絶、腱炎、外傷または損傷(例えば、凍傷、化学的刺激物、毒素、瘢痕、火傷、身体的損傷)、血管炎、白斑及びウェゲナー肉芽腫症が挙げられる。特定の実施形態では、炎症性障害は、関節炎(例えば、関節リウマチ)、炎症性腸疾患、炎症性腸症候群、喘息、乾癬、子宮内膜症、間質性膀胱炎及び前立腺炎から選択される。特定の実施形態では、炎症状態は、急性炎症状態(例えば、感染に起因する炎症)である。特定の実施形態では、炎症状態は、慢性炎症状態(例えば、喘息、関節炎、及び炎症性腸疾患に起因する状態)である。これらの化合物は、外傷及び非炎症性筋肉痛に関連する炎症の治療にも有用であり得る。
【0120】
自己免疫障害などの免疫障害としては、これらに限定されないが、関節炎(関節リウマチ、脊椎関節症、痛風関節炎、骨関節炎などの変性関節疾患、全身性紅斑性狼瘡、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、未分化型脊椎関節炎)、ベーチェット病、溶血性自己免疫性貧血、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、アミローシス、急性の痛みを伴う肩、乾癬、及び若年性関節炎)、喘息、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、気管支炎、腱炎、滑液包炎、皮膚状態(例えば、乾癬、湿疹、火傷、皮膚炎掻痒症(かゆみ))、夜尿症、好酸球性疾患、胃腸障害(例えば、消化性潰瘍、局所腸炎、憩室炎、胃腸出血、好酸球性胃腸障害(例えば、好酸球性食道炎、好酸球性胃炎、好酸球性胃腸炎、好酸球性胃腸症)、胃炎、下痢、胃食道逆流症(GORD、またはその同義語GERD)、炎症性腸疾患(IBD)(例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎、膠原線維性大腸炎、リンパ球性大腸炎、虚血性大腸炎、便流変更性大腸炎、ベーチェット症候群、炎症性腸疾患)及び過敏性腸症候群(IBS))、再発性多発軟骨炎(例えば、萎縮性多発性軟骨炎及び全身性多発性軟骨炎)、及び胃運動促進剤によって改善される障害(例えば、イレウス、術後イレウス及び敗血症中のイレウス;胃食道逆流症(GORD、またはその同義語GERD);好酸球性食道炎、糖尿病性胃不全麻痺などの胃不全麻痺;食物不耐性及び食物アレルギー、ならびに非潰瘍性消化不良(NUD)及び非心臓性胸痛(NCCP、肋軟骨炎など)などの他の機能性腸障害)が挙げられる。
【実施例
【0121】
以下の実施例は、開示された主題による組成物、方法、及び結果を説明するために以下に記載している。これらの実施例は、本明細書に開示される主題のすべての態様を含むことを意図するものではなく、むしろ代表的な方法及び結果を説明することを意図している。これらの実施例は、当業者に明らかである本発明の同等物及び変形を除外することを意図するものではない。
【0122】
実施例1.ナノ粒子(NP)-OX40 mRNAは、OX40の発現レベルの増加を誘導した
OX40の発現は、EG.7-OVA細胞を特徴とした。ナノ粒子(NP)-OX40 mRNAは、対照群と比較してはるかに高いOX40発現を誘導した(図1)。5’UTR及び3’UTR修飾は、サイトカインをコードするmRNA、ICOS、4-1BB、GITR、CD40などの免疫チェックポイント調節因子に広く適用可能である。ナノ粒子は、脂質、DOPE、コレステロール、DMG-PEG、及びmRNAを配合した(Li,B et al.An Orthogonal array optimization of lipid-like nanoparticles for mRNA delivery in vivo.Nano Lett.2015,15,8099-8107を参照のこと)。
【0123】
実施例2.NP/OX40 mRNA+抗OX40抗体の併用療法は、B16黒色腫腫瘍モデルにおける腫瘍療法を改善した。
B16黒色腫マウス腫瘍モデルを確立した(Triplett,TA,et al.Reversal of IDO-mediated cancer immune suppression by systemic kynurenine depletion with a therapeutic enzyme,Nat Biotechnol.2018 Sep;36(8):758-764))。マウスをPBS、NP+抗OX40抗体(InVivoPlus抗マウスOX40(クローンOX-86)(会社:BioXcell、カタログ:BP0031))、またはNP/OX40 mRNA+抗OX40抗体で治療した。これらのmRNAとそれらの関連する抗体との組み合わせにより、このマウス腫瘍モデルにおいて腫瘍療法が有意に改善され(図2A)、全生存期間を延長した(図2B)。
【0124】
実施例3.NP/OX40 mRNA+抗OX40抗体の併用療法では、CT26腫瘍モデルにおける腫瘍療法が改善した。
CT26マウス腫瘍モデルを確立した(Malvicini,M,et al.Tumor Microenvironment Remodeling by 4-Methylumbelliferone Boosts the Antitumor Effect of Combined Immunotherapy in Murine Colorectal Carcinoma,Molecular Therapy.vol.23 no.9,1444-1455 Sep.2015).マウスを、PBS、ナノ粒子(NP)+抗OX40抗体、ナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体、及びナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体と共に、ナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体(注射間隔:6時間);及びナノ粒子(NP)/OX40 mRNA+抗OX40抗体と共に(注入間隔:0時間)治療した。使用したOX40抗体は、InVivoPlus抗マウスOX40(クローンOX-86)(会社:BioXcell、カタログ:BP0031))であった。これらのmRNAとそれらに関連する抗体の組み合わせにより、マウス腫瘍モデルの全生存が大幅に延長され、腫瘍療法が改善された。
【0125】
実施例4.共刺激分子をコードするmRNAを含むナノ粒子。
癌免疫療法は、癌ワクチン、細胞ベースの療法、免疫チェックポイントブロッカー、モノクローナル抗体、mRNAベースの免疫療法、及び他のナノ粒子媒介免疫療法など、抗腫瘍免疫応答を刺激するための様々なアプローチを用いている。特に、免疫チェックポイント阻害剤の使用は、PD-1及びCTLA-4などのT細胞共阻害経路を標的とすることにより、癌患者の全生存の改善となった。これらの抗体は、診療所で日常的に使用されるが、意味のある腫瘍応答を経験する患者の割合はわずか約25%である。したがって、癌治療のための新しい免疫療法戦略を緊急に開発する必要性がある。
【0126】
近年、研究者らは、癌免疫療法のためにT細胞上に一連の共刺激分子を発見した。共刺激分子のリガンドとT細胞表面の共刺激受容体との相互作用により、クローンT細胞の拡大及び分化が活性化され、いくつかのヒトの癌における抗腫瘍効率の上昇となる。CD137(4-1BBとしても公知である)及びOX40(CD134としても公知である)は、T細胞共刺激受容体であり、CD8及びCD4T細胞に活性化シグナルを提供する。CD137は、T細胞の増殖及びサイトカインの分泌に重要な役割を果たしている。近年、2つの抗CD137抗体(ウレルマブ及びウトミルマブ)が臨床試験において調査されている。OX40は、抗腫瘍免疫応答を生じさせるためにCD8+T細胞を刺激することに関与している。抗OX40抗体は、様々な癌種におけるT細胞の分化、細胞溶解機能、及び抗腫瘍免疫を増強する。いくつかのアゴニスト抗OX40抗体が、現在臨床試験中である。共刺激シグナルは、T細胞の刺激に重要であるが、腫瘍微小環境では発現が不十分であり、このことが、免疫療法効果を妨げる。したがって、共刺激受容体mRNAの腫瘍浸潤T細胞への送達は、その受容体に対するアゴニスト抗体の使用と組み合わせて、T細胞を直接活性化し、癌免疫療法を改善することができる(図4A)。
【0127】
共刺激受容体mRNAをT細胞に送達するために、細胞膜の天然成分であるためにリン脂質及び糖脂質を使用した。リン脂質及び糖脂質の化学構造に基づいて、リン脂質及び糖脂質模倣材料のライブラリーを設計し、合成した(図4B図4D)。これらの化合物は、mRNA送達のためにリン脂質由来及び糖脂質由来のナノ粒子に配合した。1つのリン脂質由来ナノ粒子であるPL1は、in vitro及びin vivoの両方でmRNAをT細胞に効率的に送達した。次に、PL1ナノ粒子を使用して、複数の腫瘍モデルで抗CD137抗体または抗OX40抗体と組み合わせて、共刺激受容体CD137またはOX40 mRNAを腫瘍浸潤T細胞に送達した。さらに、この治療アプローチにより、抗PD-1+抗CTLA-4抗体の免疫療法効果が大幅に改善した。この実施例では、T細胞を活性化し、抗腫瘍免疫を高めるために、共刺激受容体mRNAを送達するための新しいかつ緊急に必要な生体材料を提供する。
【0128】
実施例5.mRNA送達のためのリン脂質及び糖脂質誘導体(PL及びGL)の設計及び合成。
生体模倣化合物、リン脂質及び糖脂質は、生体模倣ヘッド(リン酸ヘッドまたは糖ヘッド)、イオン化可能なアミノコア、及び複数の疎水性テールから構成される(図11)。これらのリン脂質誘導体及び糖脂質誘導体(PL及びGL)は、以前に報告された手順に従って合成した。例えば、WO/2019/027999を参照のこと。図4Bは、PL1及びGL1への代表的な合成経路を示している。この合成経路に従って、PL1-18及びGL1-16材料を合成し(図4C)、これらはH核磁気共鳴(NMR)及び質量分析(MS)(図4C)によって特徴を明らかにした。次に、PLナノ粒子及びGLナノ粒子は、ホタルルシフェラーゼmRNA(FLuc mRNA)により配合され、サイズ、表面電荷、及びmRNA内包化効率に従って特徴を明らかにした(図12A図12C)。次に、PL1-18ナノ粒子及びGL1-16ナノ粒子のmRNA送達効率をE.G7細胞(Tリンパ球細胞株)中で研究し、PL1ナノ粒子がFLuc mRNAの最高の送達効率を示すことを発見した(図5A)。さらに、PL1は、GFP mRNAをE.G7細胞の約94%に送達した。これは、T細胞送達ビヒクルとしてのその機能を実証している(図5C)。PL1ナノ粒子のエンドサイトーシス経路は、マクロピノサイトーシス用の5-(N-メチル-N-イソプロピル)アミロリド(EIPA)、クラスリン介在性エンドサイトーシス用の塩酸クロルプロマジン(CPZ)、及びカベオラ媒介エンドサイトーシス用のメチル-ベータ-シスロデキストリン(MβCD)などのエンドサイトーシス阻害剤を使用してさらに調査した。EIPA、CPZ、及びMβCDによる治療は、PL1ナノ粒子のそれぞれ50%、56%、及び39%の細胞取り込みを有意に阻害し(図13)、これは、PL1ナノ粒子が複数のエンドサイトーシス経路を介して内在化されたことを示している。T細胞共刺激受容体CD137mRNA及びOX40 mRNAも、E.G7細胞に送達された。図5Bは、PL1-OX40ナノ粒子の低温電子顕微鏡画像を示している。フローサイトメトリーの結果は、PL1-CD137(27.8%)及びPL1-OX40(47.4%)の両方が、それぞれCD137及びOX40の細胞表面発現を有意に増加させたことを示した(図5D及び図5E)。マウス黒色腫モデル(C57BL/6マウスでsc成長するB16F10黒色腫細胞)の腫瘍浸潤リンパ球におけるPL1-GFPの腫瘍内(i.t.)送達について次の調査を行った(図5F)。PL1-GFP治療により、GFPの発現増加が腫瘍浸潤CD4+及びCD8+T細胞(図5G)、ならびにマクロファージ及び樹状細胞(DC)(図14A図14C)において観察された。これらの結果に基づいて、PL1ナノ粒子は、in vivoでCD137及びOX40 mRNAを送達するために選択した。
【0129】
実施例6.PL1-CD137mRNA+抗CD137抗体の治療による腫瘍成長の退行。
PL1-CD137は、B16F10細胞黒色腫マウスモデルにおいて、抗CD137抗体と組み合わせて隔日で6回腫瘍内注射した。PL1-CD137+抗CD137の投与は、腫瘍成長速度を劇的に低下させた(対照の5分の1、接種18日)(図6A及び図15A)。治療はまた、PBS及びPL1(空のナノ粒子)+抗CD137Abと比較して、全生存期間を有意に増長させた(図6B)。同様の実験をA20リンパ腫腫瘍モデルで行った。PL1-CD137+抗CD137 Abによる治療は、PBS及びPL-1+抗CD137 Abと比較して、腫瘍成長速度(接種18日)の2分の1の低下をもたらした(図6C及び図15B)。しかし、PL1-CD137+抗CD137AbをPL-1+抗CD137Ab治療と比較して、全生存期間の有意な延長は観察されなかった(図6D)。したがって、共刺激受容体CD137 mRNAのPL1ナノ粒子送達は、両方の腫瘍モデルにおいて抗CD137 Abによる免疫療法の結果をある程度改善し、A20リンパ腫モデルと比較してB16F10黒色腫モデルにおいてより良好な結果が得られた。
【0130】
実施例7.PL1-OX40 mRNA+抗OX40抗体の治療による腫瘍成長の退行。
B16F10黒色腫腫瘍モデルにおける共刺激受容体OX40送達の治療効果も調査した。PL1-OX40+抗OX40 Ab治療(i.t.)は、PBS及びPL1+抗OX40 Abによる治療と比較して、腫瘍成長を有意に減少させ、生存を延長した(図7A図7B、及び図16A)。次に、BABL/cマウスにおいて、CT26マウス腫瘍モデルを確立した。PL1-OX40+抗OX40 Abによる治療後に有意な治療効果が観察された(図7C図7D、及び図16B)。
【0131】
次に、PL1-OX40+抗OX40 Ab治療の治療効果を、A20B細胞リンパ腫モデルで評価した。マウスは、PBS、PL1-OX40、PL1+抗OX40 AbまたはPL1-OX40+抗OX40 Abの注射を受けた。腫瘍成長を60日間モニターした(図8A及び図8B)。PL1-OX40+抗OX40 Abによる治療は、対照と比較して、腫瘍成長を有意に減少させて(図8C)、生存期間を増長させた(図8D)。重要なことに、PL1-OX40+抗OX40 Abで治療した10匹中6匹(60%)のマウスは完全奏効を呈し(図8D)、A20腫瘍細胞による再チャレンジに耐性があった(図8E)。これらの結果は、共刺激OX40 mRNAを送達するPL1ナノ粒子が、3つの異なるマウスモデルにおいて、抗OX40 Ab療法の免疫療法効果を高める可能性があることを示した。
【0132】
腫瘍浸潤リンパ球(TIL)は、抗腫瘍免疫において重要な役割を果たす。腫瘍内T細胞へのmRNA送達は、A20B細胞リンパ腫モデルで調査を行った。PL1-OX40治療後の腫瘍浸潤CD8+T細胞上のOX40の発現が有意に増加したが(図8F)、浸潤CD4+T細胞またはマクロファージでのOX40発現の変化は最小限であった(図17A)。浸潤性樹状細胞(DC)でのOX40の発現も有意に増加した(図17A)。サイトカイン及びケモカインのレベルも調査した。IFN-γの血漿レベルは、対照群と比較してPL1-OX40治療後に有意に増加し、ケモカインリガンド12(CCL12)、好中球化学誘引物質(CXCL1)、及びマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)のレベルも、PL1-OX40治療により2~10倍増加した(図17B)。
【0133】
A20B細胞リンパ腫腫瘍における浸潤性T細胞集団も調査した。図6Aに記載されているのと同じ投薬戦略を使用して、免疫細胞集団は、最後の治療の24時間後に分析した(図8G)。CD8+T細胞の有意な増加が観察されたが、PL1+抗OX40 Abと比較して、PL1-OX40+抗OX40 Ab治療によるCD4+T細胞、マクロファージ、または樹状細胞のレベルに変化はなかった(図8H)。興味深いことに、抗CD8 Abまたは抗CD4 AbのいずれかによりT細胞が枯渇する場合は、対照Abの投与と比較して、併用治療の有効性が著しく損われた(図18)。マウス血漿中のIFN-γ、CCL12、M-CSF及びCXCL1のサイトカインレベルは、6回の治療投与後の異なる群において類似していた(図19)。
【0134】
実施例8.PL1-OX40 mRNA+抗OX40抗体の抗腫瘍効果の増強。
PL1-OX40+抗OX40 Ab治療は、B16F10腫瘍成長を有意に減少させ、生存を延長したが(図7A及び図7B)、腫瘍負荷を完全に根絶することは、免疫ベース治療の重要な目標である。PL1-OX40+抗OX40 Ab療法の抗腫瘍効果を改善するために、OX40 mRNAをその野生型(OX40(WT)からシュードウリジン(ψ)-修飾(OX40(ψ))に修飾し、抗OX40抗体の投与量を8μgから40μgに増加させた。PL1-OX40(ψ)+抗OX40 Ab(40μg)によるB16F10担癌マウスの治療では、PBS及びPL1+抗OX40治療と比較して、腫瘍成長を有意に減少させ、生存を延長した(図9A図9D)。35日目に、5匹のマウスが500mm3未満のサイズの腫瘍を呈し、これらのマウスから腫瘍を除去するために手術を行った。2匹のマウスは50日以上腫瘍がない状態が継続し、これは、再チャレンジさせたB16F10腫瘍細胞を有する対照マウスよりも腫瘍成長が遅延したことを示した(図9E)。
【0135】
別の治療レジメンでは、抗PD-1+抗CTLA-4免疫チェックポイント阻害剤Abによる治療を、PL1-OX40(ψ)抗OX40 Ab(40μg)による治療に追加した(図9F)。PL1-OX40(ψ)+抗OX40及び抗PD-1+抗CTLA-4 Ab治療の併用は、PBSまたは抗PD-1+抗CTLA-4 Abによる治療と比較して、腫瘍成長を劇的に阻害し、生存期間を延長した。(図9G図9I)。45日目に、6匹のマウスは腫瘍を有さず、1匹のマウスは小さい腫瘍(約50mm3)を有していた。生存マウスは、再チャレンジさせたB16F10腫瘍細胞(図9J)に耐性があり、その中で、1匹のマウスの原発腫瘍が再成長し、58日で早期除去基準を満たした。残りの5匹のマウスは両側で腫瘍がない状態が継続した。これらの結果は、PL1-OX40+抗OX40 Abの治療レジメンにより、抗PD-1+抗CTLA-4 Ab療法に対する応答が改善したことを示している。
【0136】
次に、この治療レジメンの治療効果を、B16F10肺転移マウスモデルを使用して、抗PD-1+抗CTLA-4抗体とPL1-OX40(ψ)+抗OX40抗体(100μg)の全身投与により評価した(図10A)。結果は、この治療レジメンにより、抗PD-1+抗CTLA-4抗体及びPBS治療と比較して、マウス肺における腫瘍転移を劇的に減少させたことを示した(図10B図10C図20A図20B)。抗PD-1+抗CTLA-4 Ab治療と比較して、PL1-OX40(ψ)+抗-OX40 Abと抗PD-1+抗CTLA-4 Abとの群では、マウス肺のCD8+及びCD4+T細胞の有意な増加が観察された。(図10D図10E)。また、Foxp3+CD4+細胞(Treg細胞)の数は、PL1-OX40(ψ)+抗OX40 Abと抗PD-1+抗CTLA-4 Abの群の肺において減少した(図10F)。これらの結果は、全身投与治療レジメンにより、肺転移マウスモデルにおいて強力な抗腫瘍活性を示すことを示している。
【0137】
アゴニスト抗体は、内因性リガンドなどの同様の機能を有する部分で置換することができる。例えば、OX40共刺激受容体は、OX40リガンドと相互作用できる。OX40リガンドのコード配列は、配列番号13に示す。
【0138】
実施例9.考察
がんのT細胞ベース免疫療法は急速に発展している分野である。近年、ナノテクノロジーは、ex vivoでの操作T細胞及びT細胞のin vivo変調などのT細胞療法を改善するために開発されている。これらの重要な進歩にもかかわらず、in vivoにおいて初代T細胞の抗腫瘍免疫を刺激するという、重要な課題が残っている。
【0139】
この研究では、mRNAをT細胞に送達するためのナノ粒子を探索するために、リン脂質誘導体及び糖脂質誘導体(PL及びGL)のライブラリーを設計し、合成した。これらの材料は、mRNA送達用の生体模倣ナノ粒子を配合するために使用した。PL1ナノ粒子は、in vitroで共刺激受容体mRNAをT細胞株に送達するのみでなく、腫瘍内のT細胞に共刺激受容体mRNAを送達することもでき、T細胞機能の調節に有用な送達ツールがもたらされた。
【0140】
近年、抗腫瘍T細胞免疫を増強する能力を有する共刺激受容体に特異的なアグノスティック(agnostic)抗体(mAb)が癌治療のために開発されている。例えば、抗OX40抗体は、T細胞を活性化することができ、腫瘍細胞を除去できるようになる。しかし、OX40の低発現により、多くの腫瘍モデル(B16F10など)において抗OX40抗体免疫療法の効果が妨げられた。この研究では、PL1ナノ粒子を使用して、OX40 mRNAを腫瘍浸潤T細胞に送達した。これにより、OX40の発現が増加し、その結果、抗OX40抗体の抗腫瘍効果が向上した。PL1-OX40と抗OX40抗体との併用治療は、複数の腫瘍モデルにおいて抗体単独と比較して有意な抗腫瘍活性を呈した。PL1-OX40及び抗OX40抗体の抗腫瘍活性をさらに高めるために、抗PD-1+抗CTLA-4抗体を治療レジメンに追加した。この治療アプローチにより、B16F10腫瘍モデルにおいて約50%の完全奏効を得た。特に、これらのマウスは、B16F10腫瘍細胞による再チャレンジに耐性を示した。この結果は、この治療レジメンがin vivoにおいて抗腫瘍免疫を効果的に誘導することを示している。
【0141】
さらに、この治療戦略は、複数の投与経路に適合する。例えば、PL1-OX40と抗OX40抗体との併用治療は、腫瘍への局所投与のみでなく、抗OX40抗体の全身投与によっても有意な抗腫瘍活性を呈した(図21A図21D)。さらに重要なことに、抗PD-1+抗CTLA-4 AbとPL1-OX40(ψ)+抗OX40 Abの全身投与により、肺転移モデルにおいて、腫瘍転移が劇的に減少した。これらの結果は、多様な治療状況下でのこの治療レジメンの幅広い適用可能性を示している。
【0142】
実施例10.リン脂質誘導体及び糖脂質誘導体(PL及びGL)の化学合成
リン脂質及び糖脂質化合物及びそれらの類似体は、以前に報告された方法に従って合成した。例えば、WO/2019/027999を参照のこと。PL1~PL18及びGL1~GL16の一般的な方法では、化合物iまたは類似体(0.5mmol)を含むCHCl(2mL)溶液に、過剰量のトリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、薄層クロマトグラフィーでモニターした。反応が完了すると、溶媒を蒸発させて、油状中間体を得た。中間体を10mLの無水テトラヒドロフランに溶解し、その後トリエチルアミン(0.2mL)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。アルデヒド(3mmol)及びNaBH(OAc)(3mmol)を添加後、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を、RediSep Gold Resolutionシリカカラム(Teledyne Isco)を備えたCombiFlash Rfシステムを使用したカラムクロマトグラフィーで、100%CHClから70%CHCl(超、CHCl/MeOH/NHOH=75/22/3(容量)の)勾配溶離(CHCl及び超)により、精製し、対応する生成物を得た。
PL1, 収率34%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.86-4.80 (3H, m), 4.16-4.08 (6H, m), 2.53-2.50 (2H, t, J = 8), 2.42-2.37 (8H, m), 2.31-2.28 (6H, t, J = 8), 1.83-1.80 (2H, m), 1.63-1.51 (21H, m), 1.37-1.28 (54H, m), 0.90-0.87 (18H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]6112210Pに対する計算値, 1073.88, 実測値, 1073.88
PL2, 収率64%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.13-4.08 (2H, m), 3.79 (3H, s), 3.76 (3H, s), 2.53-2.50 (2H, t, J = 8), 2.42-2.37 (9H, m), 1.85-1.78 (2H, m), 1.62-1.57 (2H, m), 1.45-1.43 (6H, m), 1.27 (54H, s), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]4494Pに対する計算値, 745.70, 実測値, 745.69
PL3, 収率50%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.86-4.80 (3H, m), 4.08-4.03 (2H, m), 2.54-2.51 (2H, t, J = 8), 2.46-2.38 (9H, m), 1.83-1.80 (2H, m), 1.62-1.60 (2H, m), 1.45 (8H, m), 1.35-1.34 (12H, m), 1.28 (49H, s), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]48102Pに対する計算値, 801.76, 実測値, 801.76
PL4, 収率 48%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.07 (6H, m), 2.54-2.50 (2H, t, J = 8), 2.43-2.37 (9H, m), 1.84-1.80 (2H, m), 1.59-1.56 (2H, m), 1.45 (6H, m), 1.38-1.28 (49H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]4086Pに対する計算値, 689.63, 実測値, 689.63
PL5, 収率 40%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.14-4.07 (6H, m), 2.54-2.50 (2H, t, J = 8), 2.43-2.37 (8H, m), 1.84-1.80 (2H, m), 1.59-1.56 (2H, m), 1.45 (6H, m), 1.37-1.28 (55H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]4392Pに対する計算値, 731.68, 実測値, 731.68
PL6, 収率48%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.07 (6H, m), 3.72-3.69 (2H, m), 2.54-2.50 (2H, t, J = 8), 2.44-2.38 (8H, m), 1.86-1.79 (2H, m), 1.72-1.69 (2H, m), 1.44 (6H, m), 1.37-1.34 (6H, m), 1.27 (54H, s), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]4698Pに対する計算値, 773.73, 実測値, 773.73
PL7, 収率 41%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.07 (6H, m), 3.72-3.69 (2H, m), 2.54-2.50 (2H, t, J = 8), 2.44-2.38 (8H, m), 1.86-1.79 (2H, m), 1.72-1.69 (2H, m), 1.44 (6H, m), 1.37-1.34 (6H, m), 1.27 (54H, s), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]49104Pに対する計算値, 815.77, 実測値, 815.77
PL8, 収率26%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.14-4.08 (6H, m), 3.24-3.22 (2H, m), 2.80-2.77 (1H, t, J = 8), 2.54-2.50 (2H, t, J = 8), 2.46-2.32 (14H, m), 2.22 (3H, s), 1.83-1.80 (2H, m), 1.65-1.60 (6H, m), 1.44 (5H, m), 1.37-1.28 (50H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]4495Pに対する計算値, 760.71,実測値, 760.71
PL9, 収率24%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.07 (6H, m), 2.80-2.76 (2H, t, J = 8), 2.74-2.70 (4H, m), 2.61-2.58 (2H, m), 2.53-2.44 (8H, m), 2.31 (3H, s), 1.87-1.81 (4H, m), 1.69-1.66 (2H, m), 1.56 (4H, m), 1.44 (2H, m), 1.37-1.27 (54H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]47101Pに対する計算値, 802.75, 実測値, 802.75
PL10, 収率 41%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.12-4.06 (6H, m), 2.51-2.50 (2H, t, J = 4), 2.43-2.32 (14H, m), 2.22 (3H, s), 1.83-1.79 (2H, m), 1.62-1.60 (2H, m), 1.43 (6H, m), 1.37-1.27 (62H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]50107Pに対する計算値, 844.80, 実測値, 844.80
PL11, 収率33%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.15-4.06 (6H, m), 2.53-2.50 (2H, t, J = 4), 2.44-2.40 (9H, m), 2.37-2.32 (5H, m), 2.22 (3H, s), 1.83-1.79 (2H, m), 1.71-1.68 (1H, m), 1.64-1.60 (4H, m), 1.43 (6H, m), 1.37-1.27 (66H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]53113Pに対する計算値, 886.85, 実測値, 886.85
PL12, 収率 32%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.15-4.06 (6H, m), 2.52-2.31 (22H, m), 1.84-1.77 (2H, m), 1.65-1.60 (4H, m), 1.42-1.41 (6H, m), 1.37-1.27 (49H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]47100Pに対する計算値, 815.75, 実測値, 815.75
PL13, 収率 30%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.06 (6H, m), 2.52-2.32 (22H, m), 1.82-1.79 (2H, m), 1.66-1.60 (4H, m), 1.42-1.41 (6H, m), 1.37-1.27 (55H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]50106Pに対する計算値, 857.80, 実測値, 857.79.
PL14, 収率 36%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.16-4.07 (6H, m), 2.53-2.32 (22H, m), 1.83-1.80 (2H, m), 1.66-1.61 (4H, m), 1.42 (6H, m), 1.37-1.28 (61H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]53112Pに対する計算値, 899.84, 実測値, 899.84.
PL15, 収率21%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.13-4.08 (6H, m), 2.53-2.33 (24H, m), 1.85-1.80 (4H, m), 1.66-1.63 (5H, m), 1.42 (9H, m), 1.38-1.28 (72H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]56118Pに対する計算値, 941.89, 実測値, 941.89.
PL16, 収率 23%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.69-5.63 (3H, m), 5.57-5.51 (3H, m), 4.65-4.63 (6H, d, J = 8), 4.16-4.08 (6H, m), 2.55-2.40 (10H, m), 2.34-2.30 (6H, m), 2.14-2.09 (6H, m), 1.85-1.80 (2H, m), 1.65-1.62 (9H, m), 1.42 (9H, m), 1.38-1.31 (62H, m), 0.92-0.89 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]6412210Pに対する計算値, 1109.87, 実測値, 1109.89.
PL17, 収率 23%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.41-5.28 (12H, m), 4.15-4.06 (6H, d, J = 8), 3.15-3.03 (2H, m), 2.97-2.89 (7H, m), 2.78-2.75 (7H, m), 2.07-2.00 (22H, m), 1.62-1.55 (5H, m), 1.35-1.29 (51H, m), 0.90-0.86 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]64122P に対する計算値, 1013.91, 実測値, 1013.91.
PL18, 収率 24%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.22-4.10 (7H, m), 2.43-2.39 (11H, m), 2.34-2.30 (2H, t, J = 8), 2.04-2.01 (2H, t, J = 8), 1.67-1.63 (4H, m), 1.38-1.28 (71H, m), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]52107Pに対する計算値, 887.79, 実測値, 887.79.
GL1, 収率 26%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 4.17-4.11 (2H, m), 2.70-2.57 (11H, m), 2.33-2.29 (2H, t, J = 8), 1.78 (2H, s), 1.69-1.62 (3H, m), 1.54-1.48 (8H, m), 1.28 (59H, s), 0.92-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]509510に対する計算値, 883.70;実測値, 883.70.
GL2, 収率 35%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.40 (1H, m), 5.24-5.19 (1H, m), 5.04-5.00 (1H, m), 4.48-4.46 (1H, d, J = 8), 4.17 (2H, m), 3.91 (2H, m), 3.54-3.51 (1H, m), 2.40-2.38 (12H, m), 2.16 (3H, s), 2.06 (6H, s), 1.99 (4H, s), 1.74 (2H, m), 1.73-1.70 (2H, m), 1.57 (6H, m), 1.27 (52H, s), 0.89 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]5310110に対する計算値, 925.75, 実測値, 925.74.
GL3, 収率 64%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.41-5.40 (1H, m), 5.32-5.20 (1H, m), 5.04-5.01 (1H, m), 4.48-4.46 (1H, d, J = 8), 4.22-4.13 (2H, m), 3.94-3.90 (2H, m), 3.54-3.52 (1H, m), 2.46-2.37 (12H, m), 2.16 (3H, s), 2.06 (6H, s), 2.00 (4H, s), 1.73-1.72 (2H, m), 1.58-1.56 (2H, m), 1.42 (6H, m), 1.28 (55 H, s), 0.89 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]5610710に対する計算値, 967.79, 実測値, 967.79.
GL4, 収率 35%.H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 5.39 (1H, m), 5.19-5.15 (1H, m), 5.03-5.01 (1H, m), 4.47-4.45 (1H, m), 4.15-4.14 (2H, m), 3.93-3.92 (2H, m), 3.53-3.51 (1H, m), 2.84-2.74 (6H, m), 2.64-2.59 (4H, m), 2.55-2.51 (2H, m), 2.10 (3H, s), 2.05 (6H, s), 1.98 (6H, s), 1.83-1.78 (4H, m), 1.58 (4H, m), 1.46 (2H, m), 1.26 (63 H, s), 0.89-0.88 (9H, t, J = 4).MS (m/z): [M+H] C59H113N2O10に対する計算値, 1009.84, 実測値, 1009.84.
GL5, 収率 35%.H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 5.41-5.40 (1H, m), 5.22-5.19 (1H, m), 5.04 (1H, m), 4.48-4.46 (1H, d, J = 8), 4.17 (2H, m), 3.91 (2H, m), 3.54-3.52 (1H, m), 2.84-2.51 (15H, m), 2.10 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.07 (5H, s), 2.00 (4H, s), 1.73-1.72 (2H, m), 1.62-1.60 (4H, s), 1.43-1.42 (6H, m), 1.26 (53H, s), 0.89-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H] C60H116N3O10に対する計算値, 1038.87, 実測値, 1038.86.
GL6, 収率 35%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.41-5.40 (1H, m), 5.24-5.21 (1H, m), 5.04=5.01 (1H, m), 4.48-4.46 (1H, d, J = 8), 4.22-4.12 (2H, m), 3.95-3.89 (2H, m), 3.56-3.50 (1H, m), 2.84-2.33 (22H, m), 2.16 (3H, s), 2.07-2.06 (1H, s), 2.00 (3H, s), 1.73-1.63 (6H, m), 1.42 (6H, m), 1.27 (53H, s), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]6312110に対する計算値, 1093.91, 実測値, 1093.91.
GL7, 収率 30%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.24-5.19 (1H, m), 5.13-5.08 (1H, m), 5.02-4.98 (1H, m), 4.52-4.50 (1H, d, J = 8), 4.32-4.27 (1H, m), 4.16-4.13 (1H, m), 3.94-3.89 (1H, m), 3.72-3.69 (1H, m), 3.56-3.50 (1H, m), 3.37-3.34 (1H, m), 2.46-2.35 (15H, m), 2.23 (3H, s), 2.10-2.02 (11H, m), 1.72-1.60 (8H, m), 1.45-1.28 (64H, s), 0.91-0.88 (12H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]6011610に対する計算値, 1038,87, 実測値, 1038.87.
GL8, 収率 65%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.24-5.19 (1H, m), 5.12-5.08 (1H, m), 5.01-4.97 (1H, m), 4.51-4.49 (1H, d, J = 8), 4.31-4.27 (1H, m), 4.16-4.13 (1H, m), 3.92-3.88 (1H, m), 3.70-3.69 (3H, m), 3.55-3.50 (1H, m), 2.47-2.34 (25H, m), 2.10 (3H, s), 2.05-2.02 (9H, m), 1.70 (10H, m), 1.50 (10H, m), 1.27 (55H, s), 0.91-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]6312110 に対する計算値, 1093,91, 実測値, 1093.91.
GL9, 収率 49%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.69-5.63 (1H, m), 5.57-5.51 (3H, m), 5.24-5.19 (1H, m), 5.12-5.08 (1H, m), 5.02-4.97 (1H, m), 4.64-4.63 (6H, d, J = 4), 4.52-4.50 (1H, d, J = 8), 4.31-4.27 (1H, m), 4.17-4.11 (1H, m), 3.94-3.88 (1H, m), 3.73-3.69 (1H, m), 3.54-3.51 (1H, m), 2.47-2.30 (18H, m), 2.14-2.02 (17H, m), 1.65-1.62 (11H, m), 1.40-1.31 (55H, m), 0.92-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]7413116に対する計算値, 1303.95, 実測値, 1303.94.
GL10, 収率 33%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.64-5.63 (2H, m), 5.57-5.51 (2H, m), 5.24-5.19 (1H, m), 5.13-5.08 (1H, m), 5.02-4.97 (1H, m), 4.64-4.63 (4H, d, J = 4), 4.52-4.50 (1H, d, J = 8), 4.31-4.27 (1H, m), 4.17-4.13 (1H, m), 3.95-3.89 (1H, m), 3.72-3.70 (2H, m), 3.58-3.52 (2H, m), 2.55-2.38 (9H, m), 2.34-2.30 (5H, m), 2.22 (2H, m), 2.16-2.02 (16H, m), 1.79-1.60 (9H, m), 1.46-1.27 (32H, m), 0.92-0.88 (6H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]5710114に対する計算値, 1037.73, 実測値, 1037.73.
GL11, 収率 20%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.25-5.20 (1H, m), 5.14-5.08 (1H, m), 5.02-4.97 (1H, m), 4.55-4.53 (1H, d, J = 8), 4.32-4.28 (1H, m), 4.17-4.13 (1H, m), 4.08-4.05 (6H, t, J = 8), 3.93-3.88 (1H, m), 3.75-3.71 (1H, s), 3.57-3.53 (1H, m), 2.80-2.76 (6H, t, J = 8), 2.47-2.43 (10H, m), 2.11 (3H, s), 2.07 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.02 (3H, s), 1.67-1.60 (12H, m), 1.32-1.28 (54H, m), 0.92-0.88 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]6511916に対する計算値, 1183.86, 実測値, 1183.85.
GL12, 収率 63%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.24-5.19 (1H, m), 5.12-5.08 (1H, m), 5.02-4.97 (1H, m), 4.52-4.50 (1H, d, J = 8), 4.31-4.26 (1H, m), 4.16-4.12 (1H, m), 3.94-3.89 (1H, m), 3.71-3.68 (2H, t, J = 8), 3.58-3.52 (1H, m), 2.44-2.33 (12H, t, J = 8), 2.21 (3H, s), 2.10 (3H, s), 2.06 (3H, s), 2.04 (3H, s), 2.02 (3H, s), 1.75-1.63 (6H, m), 1.44 (4H, m), 1.27 (37H, m), 0.91-0.87 (6H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]458510に対する計算値, 813.62, 実測値, 813.62.
GL13, 収率 44%. H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.42 (1H, m), 5.24-5.19 (1H, m), 5.13-5.09 (1H, m), 4.52-4.50 (1H, m), 4.21-4.17 (1H, m), 4.07-3.87 (3H, m), 3.53-3.47 (1H, m), 2.52-2.39 (10H, m), 1.77-1.66 (4H, m), 1.50-1.42 (5H, m), 1.27-1.13 (89H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]6813110 に対する計算値, 1135.98, 実測値, 1135.98.
GL14, 収率 37%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.43-5.24 (4H, m), 5.09-5.04 (1H, t, J = 8), 4.89-4.82 (2H, m), 4.53-4.47 (2H, m), 4.29-4.22 (3H, m), 4.07-3.96 (4H, m), 3.90-3.87 (1H, m), 3.72-3.67 (4H, m), 3.53-3.50 (1H, m), 2.48-2.37 (10H, m), 2.16-2.01 (27H, m), 1.73-1.69 (3H, m), 1.45-1.41 (6H, m), 1.27 (45H, s), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]6812318に対する計算値, 1255.88, 実測値, 1255.88.
GL15, 収率 48%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.36-5.35 (1H, d, J = 4), 5.22-5.18 (1H, t, J = 8), 5.14-5.10 (1H, m), 4.98-4.95 (1H, m), 4.91-4.87 (1H, m), 4.50-4.45 (3H, m), 4.15-4.07 (3H, m), 3.88-3.78 (4H, m), 3.62-3.58 (1H, m), 3.52-3.47 (1H, m), 2.39-2.37 (1H, m), 2.16 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.07-2.04 (12H, m), 1.97 (3H, s), 1.71-1.68 (3H, m), 1.55-1.53 (2H, m), 1.41 (6H, m), 1.27 (51H, m), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8). MS (m/z): [M+H]6812318 に対する計算値, 1255.88, 実測値, 1255.88.
GL16, 収率 55%.H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 5.34-5.30 (1H, m), 5.24-5.23 (1H, m), 4.99 (1H, m), 4.35-4.28 (2H, m), 4.14-4.10 (1H, m), 3.75-3.71 (1H, t, J = 8), 3.45-3.41 (1H, t, J = 8), 2.41(12H, m), 2.12-2.05 (9H, m), 1.70(3H, m), 1.58 (3H, m), 1.42 (6H, m), 1.27 (52H, s), 0.91-0.87 (9H, t, J = 8).MS (m/z): [M+H]53103 に対する計算値, 895.77, 実測値, 895.77.

配列
RNA配列
ヒトOX40mRNA(5’UTR及び3’UTRを含む)(配列番号1)
GGGAAAAGUAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAAUAAAGACAAAGAGCCACCAUGUGCGUGGGAGCACGGAGACUGGGAAGGGGACCUUGCGCCGCCCUGCUGCUGCUGGGCCUGGGCCUGUCCACCGUGACAGGCCUGCACUGCGUGGGCGACACCUACCCUUCUAACGAUAGGUGCUGUCACGAGUGUCGCCCAGGCAAUGGCAUGGUGUCCAGGUGCUCCCGCUCUCAGAACACCGUGUGCCGGCCUUGUGGCCCAGGCUUCUAUAAUGACGUGGUGAGCUCCAAGCCCUGCAAGCCUUGUACAUGGUGCAACCUGCGGAGCGGCUCCGAGAGAAAGCAGCUGUGCACCGCCACACAGGAUACCGUGUGCCGGUGUAGAGCCGGCACACAGCCACUGGACUCUUACAAGCCAGGAGUGGAUUGUGCACCUUGCCCACCUGGCCACUUUAGCCCAGGCGACAACCAGGCCUGUAAGCCCUGGACCAAUUGCACACUGGCAGGCAAGCACACCCUGCAGCCAGCAUCUAAUUCUAGCGAUGCCAUCUGCGAGGACAGAGAUCCACCAGCAACCCAGCCUCAGGAGACACAGGGACCUCCAGCCAGGCCAAUCACCGUGCAGCCAACAGAGGCAUGGCCUCGGACCUCUCAGGGACCAAGCACAAGACCCGUGGAGGUGCCUGGAGGAAGGGCAGUGGCAGCUAUCUUGGGGCUCGGGUUGGUACUGGGACUGCUUGGCCCACUUGCUAUCUUGCUGGCUCUGUAUCUGCUGAGGCGCGACCAGCGCCUGCCCCCUGAUGCACACAAGCCACCAGGAGGAGGAAGCUUCCGGACCCCAAUCCAGGAGGAGCAGGCAGACGCACACUCCACACUGGCCAAGAUCUGAUUGUGUAUGCGUUAAUAAAAAGAAGGAACUCGUA
マウスOX40 mRNA(5’UTR及び3’UTRを含む)(配列番号2)
GGGAAAAGUAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAAUAAAGACAAAGAGCCACCAUGUAUGUGUGGGUUCAGCAGCCCACAGCCCUUCUGCUGCUGGGACUCACACUUGGAGUUACAGCAAGGCGGCUCAACUGUGUUAAACAUACCUACCCCAGUGGUCACAAGUGCUGUCGUGAGUGCCAGCCAGGCCAUGGUAUGGUGAGCCGCUGUGAUCAUACCAGGGAUACUCUAUGUCAUCCGUGUGAGACUGGCUUCUACAAUGAAGCUGUCAAUUAUGAUACCUGCAAGCAGUGUACACAGUGCAACCAUCGAAGUGGAAGUGAACUCAAGCAGAAUUGCACACCUACUCAGGAUACUGUCUGCAGAUGUAGACCAGGCACCCAACCUCGGCAGGACAGCGGCUACAAGCUUGGAGUUGACUGUGUUCCCUGCCCUCCUGGCCACUUUUCUCCAGGCAACAACCAGGCCUGCAAGCCCUGGACCAAUUGUACCUUAUCUGGAAAGCAGACCCGCCACCCAGCCAGUGACAGCUUGGACGCAGUCUGUGAGGACAGAAGCCUCCUGGCCACACUGCUCUGGGAGACCCAGCGCCCUACAUUCAGGCCAACCACUGUCCAAUCCACCACAGUCUGGCCCAGGACUUCUGAGUUGCCCUCUCCACCCACCUUGGUGACUCCUGAGGGCCCUGCAUUUGCUGUUCUCCUAGGCCUGGGCCUGGGCCUGCUGGCUCCCUUGACUGUCCUGCUGGCCUUGUACCUGCUCCGGAAGGCUUGGAGAUUGCCUAACACUCCCAAACCUUGUUGGGGAAACAGCUUCAGGACCCCGAUCCAGGAGGAACACACAGACGCACACUUUACUCUGGCCAAGAUCUGAUUGUGUAUGCGUUAAUAAAAAGAAGGAACUCGUA
異種5’UTR / 3’UTR
5’UTR:GGGAAAAGUAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAAUAAAGACAAAGAGCCACC(配列番号3)
3’UTR:UUGUGUAUGCGUUAAUAAAAAGAAGGAACUCGUA(配列番号4)
ヒトOX40コード配列(配列番号5)
AUGUGCGUGGGAGCACGGAGACUGGGAAGGGGACCUUGCGCCGCCCUGCUGCUGCUGGGCCUGGGCCUGUCCACCGUGACAGGCCUGCACUGCGUGGGCGACACCUACCCUUCUAACGAUAGGUGCUGUCACGAGUGUCGCCCAGGCAAUGGCAUGGUGUCCAGGUGCUCCCGCUCUCAGAACACCGUGUGCCGGCCUUGUGGCCCAGGCUUCUAUAAUGACGUGGUGAGCUCCAAGCCCUGCAAGCCUUGUACAUGGUGCAACCUGCGGAGCGGCUCCGAGAGAAAGCAGCUGUGCACCGCCACACAGGAUACCGUGUGCCGGUGUAGAGCCGGCACACAGCCACUGGACUCUUACAAGCCAGGAGUGGAUUGUGCACCUUGCCCACCUGGCCACUUUAGCCCAGGCGACAACCAGGCCUGUAAGCCCUGGACCAAUUGCACACUGGCAGGCAAGCACACCCUGCAGCCAGCAUCUAAUUCUAGCGAUGCCAUCUGCGAGGACAGAGAUCCACCAGCAACCCAGCCUCAGGAGACACAGGGACCUCCAGCCAGGCCAAUCACCGUGCAGCCAACAGAGGCAUGGCCUCGGACCUCUCAGGGACCAAGCACAAGACCCGUGGAGGUGCCUGGAGGAAGGGCAGUGGCAGCUAUCUUGGGGCUCGGGUUGGUACUGGGACUGCUUGGCCCACUUGCUAUCUUGCUGGCUCUGUAUCUGCUGAGGCGCGACCAGCGCCUGCCCCCUGAUGCACACAAGCCACCAGGAGGAGGAAGCUUCCGGACCCCAAUCCAGGAGGAGCAGGCAGACGCACACUCCACACUGGCCAAGAUCUGA
マウスOX40コード配列(配列番号6)
AUGUAUGUGUGGGUUCAGCAGCCCACAGCCCUUCUGCUGCUGGGACUCACACUUGGAGUUACAGCAAGGCGGCUCAACUGUGUUAAACAUACCUACCCCAGUGGUCACAAGUGCUGUCGUGAGUGCCAGCCAGGCCAUGGUAUGGUGAGCCGCUGUGAUCAUACCAGGGAUACUCUAUGUCAUCCGUGUGAGACUGGCUUCUACAAUGAAGCUGUCAAUUAUGAUACCUGCAAGCAGUGUACACAGUGCAACCAUCGAAGUGGAAGUGAACUCAAGCAGAAUUGCACACCUACUCAGGAUACUGUCUGCAGAUGUAGACCAGGCACCCAACCUCGGCAGGACAGCGGCUACAAGCUUGGAGUUGACUGUGUUCCCUGCCCUCCUGGCCACUUUUCUCCAGGCAACAACCAGGCCUGCAAGCCCUGGACCAAUUGUACCUUAUCUGGAAAGCAGACCCGCCACCCAGCCAGUGACAGCUUGGACGCAGUCUGUGAGGACAGAAGCCUCCUGGCCACACUGCUCUGGGAGACCCAGCGCCCUACAUUCAGGCCAACCACUGUCCAAUCCACCACAGUCUGGCCCAGGACUUCUGAGUUGCCCUCUCCACCCACCUUGGUGACUCCUGAGGGCCCUGCAUUUGCUGUUCUCCUAGGCCUGGGCCUGGGCCUGCUGGCUCCCUUGACUGUCCUGCUGGCCUUGUACCUGCUCCGGAAGGCUUGGAGAUUGCCUAACACUCCCAAACCUUGUUGGGGAAACAGCUUCAGGACCCCGAUCCAGGAGGAACACACAGACGCACACUUUACUCUGGCCAAGAUCUGA
DNA配列
ヒトOX40 mRNA(5’UTR及び3’UTRを含む)(配列番号7)
GGGAAAAGTAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAATAAAGACAAAGAGCCACCATGTGCGTGGGAGCACGGAGACTGGGAAGGGGACCTTGCGCCGCCCTGCTGCTGCTGGGCCTGGGCCTGTCCACCGTGACAGGCCTGCACTGCGTGGGCGACACCTACCCTTCTAACGATAGGTGCTGTCACGAGTGTCGCCCAGGCAATGGCATGGTGTCCAGGTGCTCCCGCTCTCAGAACACCGTGTGCCGGCCTTGTGGCCCAGGCTTCTATAATGACGTGGTGAGCTCCAAGCCCTGCAAGCCTTGTACATGGTGCAACCTGCGGAGCGGCTCCGAGAGAAAGCAGCTGTGCACCGCCACACAGGATACCGTGTGCCGGTGTAGAGCCGGCACACAGCCACTGGACTCTTACAAGCCAGGAGTGGATTGTGCACCTTGCCCACCTGGCCACTTTAGCCCAGGCGACAACCAGGCCTGTAAGCCCTGGACCAATTGCACACTGGCAGGCAAGCACACCCTGCAGCCAGCATCTAATTCTAGCGATGCCATCTGCGAGGACAGAGATCCACCAGCAACCCAGCCTCAGGAGACACAGGGACCTCCAGCCAGGCCAATCACCGTGCAGCCAACAGAGGCATGGCCTCGGACCTCTCAGGGACCAAGCACAAGACCCGTGGAGGTGCCTGGAGGAAGGGCAGTGGCAGCTATCTTGGGGCTCGGGTTGGTACTGGGACTGCTTGGCCCACTTGCTATCTTGCTGGCTCTGTATCTGCTGAGGCGCGACCAGCGCCTGCCCCCTGATGCACACAAGCCACCAGGAGGAGGAAGCTTCCGGACCCCAATCCAGGAGGAGCAGGCAGACGCACACTCCACACTGGCCAAGATCTGATTGTGTATGCGTTAATAAAAAGAAGGAACTCGTA
マウスOX40 mRNA(5’UTR及び3’UTRを含む)(配列番号8)
GGGAAAAGTAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAATAAAGACAAAGAGCCACCATGTATGTGTGGGTTCAGCAGCCCACAGCCCTTCTGCTGCTGGGACTCACACTTGGAGTTACAGCAAGGCGGCTCAACTGTGTTAAACATACCTACCCCAGTGGTCACAAGTGCTGTCGTGAGTGCCAGCCAGGCCATGGTATGGTGAGCCGCTGTGATCATACCAGGGATACTCTATGTCATCCGTGTGAGACTGGCTTCTACAATGAAGCTGTCAATTATGATACCTGCAAGCAGTGTACACAGTGCAACCATCGAAGTGGAAGTGAACTCAAGCAGAATTGCACACCTACTCAGGATACTGTCTGCAGATGTAGACCAGGCACCCAACCTCGGCAGGACAGCGGCTACAAGCTTGGAGTTGACTGTGTTCCCTGCCCTCCTGGCCACTTTTCTCCAGGCAACAACCAGGCCTGCAAGCCCTGGACCAATTGTACCTTATCTGGAAAGCAGACCCGCCACCCAGCCAGTGACAGCTTGGACGCAGTCTGTGAGGACAGAAGCCTCCTGGCCACACTGCTCTGGGAGACCCAGCGCCCTACATTCAGGCCAACCACTGTCCAATCCACCACAGTCTGGCCCAGGACTTCTGAGTTGCCCTCTCCACCCACCTTGGTGACTCCTGAGGGCCCTGCATTTGCTGTTCTCCTAGGCCTGGGCCTGGGCCTGCTGGCTCCCTTGACTGTCCTGCTGGCCTTGTACCTGCTCCGGAAGGCTTGGAGATTGCCTAACACTCCCAAACCTTGTTGGGGAAACAGCTTCAGGACCCCGATCCAGGAGGAACACACAGACGCACACTTTACTCTGGCCAAGATCTGATTGTGTATGCGTTAATAAAAAGAAGGAACTCGTA
異種5’UTR / 3’UTR
5’UTR: GGGAAAAGTAGAAAGAAAGAAAGAAGAGAAAATAAAGACAAAGAGCCACC (配列番号9)
3’UTR:TTGTGTATGCGTTAATAAAAAGAAGGAACTCGTA(配列番号10)
ヒトOX40コード配列(配列番号11)
ATGTGCGTGGGAGCACGGAGACTGGGAAGGGGACCTTGCGCCGCCCTGCTGCTGCTGGGCCTGGGCCTGTCCACCGTGACAGGCCTGCACTGCGTGGGCGACACCTACCCTTCTAACGATAGGTGCTGTCACGAGTGTCGCCCAGGCAATGGCATGGTGTCCAGGTGCTCCCGCTCTCAGAACACCGTGTGCCGGCCTTGTGGCCCAGGCTTCTATAATGACGTGGTGAGCTCCAAGCCCTGCAAGCCTTGTACATGGTGCAACCTGCGGAGCGGCTCCGAGAGAAAGCAGCTGTGCACCGCCACACAGGATACCGTGTGCCGGTGTAGAGCCGGCACACAGCCACTGGACTCTTACAAGCCAGGAGTGGATTGTGCACCTTGCCCACCTGGCCACTTTAGCCCAGGCGACAACCAGGCCTGTAAGCCCTGGACCAATTGCACACTGGCAGGCAAGCACACCCTGCAGCCAGCATCTAATTCTAGCGATGCCATCTGCGAGGACAGAGATCCACCAGCAACCCAGCCTCAGGAGACACAGGGACCTCCAGCCAGGCCAATCACCGTGCAGCCAACAGAGGCATGGCCTCGGACCTCTCAGGGACCAAGCACAAGACCCGTGGAGGTGCCTGGAGGAAGGGCAGTGGCAGCTATCTTGGGGCTCGGGTTGGTACTGGGACTGCTTGGCCCACTTGCTATCTTGCTGGCTCTGTATCTGCTGAGGCGCGACCAGCGCCTGCCCCCTGATGCACACAAGCCACCAGGAGGAGGAAGCTTCCGGACCCCAATCCAGGAGGAGCAGGCAGACGCACACTCCACACTGGCCAAGATCTGA
マウスOX40コード配列(配列番号12)
ATGTATGTGTGGGTTCAGCAGCCCACAGCCCTTCTGCTGCTGGGACTCACACTTGGAGTTACAGCAAGGCGGCTCAACTGTGTTAAACATACCTACCCCAGTGGTCACAAGTGCTGTCGTGAGTGCCAGCCAGGCCATGGTATGGTGAGCCGCTGTGATCATACCAGGGATACTCTATGTCATCCGTGTGAGACTGGCTTCTACAATGAAGCTGTCAATTATGATACCTGCAAGCAGTGTACACAGTGCAACCATCGAAGTGGAAGTGAACTCAAGCAGAATTGCACACCTACTCAGGATACTGTCTGCAGATGTAGACCAGGCACCCAACCTCGGCAGGACAGCGGCTACAAGCTTGGAGTTGACTGTGTTCCCTGCCCTCCTGGCCACTTTTCTCCAGGCAACAACCAGGCCTGCAAGCCCTGGACCAATTGTACCTTATCTGGAAAGCAGACCCGCCACCCAGCCAGTGACAGCTTGGACGCAGTCTGTGAGGACAGAAGCCTCCTGGCCACACTGCTCTGGGAGACCCAGCGCCCTACATTCAGGCCAACCACTGTCCAATCCACCACAGTCTGGCCCAGGACTTCTGAGTTGCCCTCTCCACCCACCTTGGTGACTCCTGAGGGCCCTGCATTTGCTGTTCTCCTAGGCCTGGGCCTGGGCCTGCTGGCTCCCTTGACTGTCCTGCTGGCCTTGTACCTGCTCCGGAAGGCTTGGAGATTGCCTAACACTCCCAAACCTTGTTGGGGAAACAGCTTCAGGACCCCGATCCAGGAGGAACACACAGACGCACACTTTACTCTGGCCAAGATCTGA
マウスOX40リガンドのコード配列(配列番号13)。
ATGGAAGGGGAAGGGGTTCAACCCCTGGATGAGAATCTGGAAAACGGATCAAGGCCAAGATTCAAGTGGAAGAAGACGCTAAGGCTGGTGGTCTCTGGGATCAAGGGAGCAGGGATGCTTCTGTGCTTCATCTATGTCTGCCTGCAACTCTCTTCCTCTCCGGCAAAGGACCCTCCAATCCAAAGACTCAGAGGAGCAGTTACCAGATGTGAGGATGGGCAACTATTCATCAGCTCATACAAGAATGAGTATCAAACTATGGAGGTGCAGAACAATTCGGTTGTCATCAAGTGCGATGGGCTTTATATCATCTACCTGAAGGGCTCCTTTTTCCAGGAGGTCAAGATTGACCTTCATTTCCGGGAGGATCATAATCCCATCTCTATTCCAATGCTGAACGATGGTCGAAGGATTGTCTTCACTGTGGTGGCCTCTTTGGCTTTCAAAGATAAAGTTTACCTGACTGTAAATGCTCCTGATACTCTCTGCGAACACCTCCAGATAAATGATGGGGAGCTGATTGTTGTCCAGCTAACGCCTGGATACTGTGCTCCTGAAGGATCTTACCACAGCACTGTGAACCAAGTACCACTGTGA
ヒトOX40リガンドのコード配列(配列番号14)
ATGGAAAGGGTCCAACCCCTGGAAGAGAATGTGGGAAATGCAGCCAGGCCAAGATTCGAGAGGAACAAGCTATTGCTGGTGGCCTCTGTAATTCAGGGACTGGGGCTGCTCCTGTGCTTCACCTACATCTGCCTGCACTTCTCTGCTCTTCAGGTATCACATCGGTATCCTCGAATTCAAAGTATCAAAGTACAATTTACCGAATATAAGAAGGAGAAAGGTTTCATCCTCACTTCCCAAAAGGAGGATGAAATCATGAAGGTGCAGAACAACTCAGTCATCATCAACTGTGATGGGTTTTATCTCATCTCCCTGAAGGGCTACTTCTCCCAGGAAGTCAACATTAGCCTTCATTACCAGAAGGATGAGGAGCCCCTCTTCCAACTGAAGAAGGTCAGGTCTGTCAACTCCTTGATGGTGGCCTCTCTGACTTACAAAGACAAAGTCTACTTGAATGTGACCACTGACAATACCTCCCTGGATGACTTCCATGTGAATGGCGGAGAACTGATTCTTATCCATCAAAATCCTGGTGAATTCTGTGTCCTTTGA
マウスICOSのコード配列 (配列番号15)
ATGAA GCCGTACTTCTGCCGTGTCT TTGTCTTCTG CTTCCTAATC AGACTTTTAA CAGGAGAAAT CAATGGCTCGGCCGATCATA GGATGTTTTC ATTTCACAAT GGAGGTGTAC AGATTTCTTG TAAATACCCTGAGACTGTCC AGCAGTTAAA AATGCGATTG TTCAGAGAGA GAGAAGTCCT CTGCGAACTCACCAAGACCA AGGGAAGCGG AAATGCGGTG TCCATCAAGA ATCCAATGCT CTGTCTATATCATCTGTCAA ACAACAGCGT CTCTTTTTTC CTAAACAACC CAGACAGCTC CCAGGGAAGCTATTACTTCT GCAGCCTGTC CATTTTTGAC CCACCTCCTT TTCAAGAAAG GAACCTTAGTGGAGGATATT TGCATATTTA TGAATCCCAGCTCTGCTGCCAGCTGAAGCTCTGGCTACCCGTAGGGTGTGCAGCTTTCGT TGTGGTACTC CTTTTTGGAT GCATACTTAT CATCTGGTTTTCAAAAAAGA AATACGGATCCAGTGTGCATGACCCTAATAGTGAATACATGTTCATGGCGGCAGTCAACA CAAACAAAAA GTCTAGACTT GCAGGTGTGA CCTCATAA
ヒトICOSのコード配列(配列番号16)
ATG AAGTCAGGCC TCTGGTATTT CTTTCTCTTC TGCTTGCGCA TTAAAGTTTTAACAGGAGAA ATCAATGGTT CTGCCAATTA TGAGATGTTT ATATTTCACA ACGGAGGTGT ACAAATTTTA TGCAAATATC CTGACATTGT CCAGCAATTT AAAATGCAGT TGCTGAAAGGGGGGCAAATA CTCTGCGATC TCACTAAGAC AAAAGGAAGT GGAAACACAG TGTCCATTAA GAGTCTGAAA TTCTGCCATT CTCAGTTATC CAACAACAGT GTCTCTTTTT TTCTATACAA CTTGGACCAT TCTCATGCCA ACTATTACTT CTGCAACCTA TCAATTTTTG ATCCTCCTCCTTTTAAAGTA ACTCTTACAG GAGGATATTT GCATATTTAT GAATCACAAC TTTGTTGCCAGCTGAAGTTC TGGTTACCCA TAGGATGTGC AGCCTTTGTT GTAGTCTGCA TTTTGGGATGCATACTTATT TGTTGGCTTA CAAAAAAGAA GTATTCATCC AGTGTGCACG ACCCTAACGGTGAATACATG TTCATGAGAG CAGTGAACAC AGCCAAAAAA TCTAGACTCA CAGATGTGAC CCTATAA
マウスCD137(4-1BB)のコード配列(配列番号17)
ATGGGAAAC AACTGTTACA ACGTGGTGGT CATTGTGCTG CTGCTAGTGGGCTGTGAGAA GGTGGGAGCC GTGCAGAACT CCTGTGATAA CTGTCAGCCT GGTACTTTCTGCAGAAAATA CAATCCAGTC TGCAAGAGCT GCCCTCCAAG TACCTTCTCC AGCATAGGTGGACAGCCGAA CTGTAACATC TGCAGAGTGT GTGCAGGCTA TTTCAGGTTC AAGAAGTTTTGCTCCTCTAC CCACAACGCG GAGTGTGAGT GCATTGAAGG ATTCCATTGC TTGGGGCCACAGTGCACCAG ATGTGAAAAG GACTGCAGGC CTGGCCAGGA GCTAACGAAG CAGGGTTGCAAAACCTGTAG CTTGGGAACA TTTAATGACC AGAACGGTAC TGGCGTCTGT CGACCCTGGACGAACTGCTC TCTAGACGGA AGGTCTGTGC TTAAGACCGG GACCACGGAG AAGGACGTGGTGTGTGGACC CCCTGTGGTG AGCTTCTCTC CCAGTACCAC CATTTCTGTG ACTCCAGAGGGAGGACCAGG AGGGCACTCC TTGCAGGTCC TTACCTTGTT CCTGGCGCTG ACATCGGCTTTGCTGCTGGC CCTGATCTTC ATTACTCTCC TGTTCTCTGT GCTCAAATGG ATCAGGAAAA
AATTCCCCCA CATATTCAAG CAACCATTTA AGAAGACCAC TGGAGCAGCT CAAGAGGAAGATGCTTGTAG CTGCCGATGT CCACAGGAAG AAGAAGGAGG AGGAGGAGGC TATGAGCTGTGA
ヒトCD137(4-1BB)のコード配列(配列番号18)
ATGGGAAAC AGCTGTTACA ACATAGTAGC CACTCTGTTGCTGGTCCTCA ACTTTGAGAGGACAAGATCATTGCAGGATCCTTGTAGTAACTGCCCAGCTGGTACATTCTGTGATAATAACAGGAATCAGATTTGCAGTCCCTGTCCTCCAAATAGTTTCTCCAGCGCAGGTGGACAAAGGACCTGTGACATATGCAGGCAGTGTAAAGGTGTTTTCAGGACCAGGAAGGAGTGTTCCTCCACCAGCAATGCAGAGTGTGACTGCACTCCAGGGTTTCACTGCCTGGGGGCAGGATGCAGCATGTGTGAACAGGATTGTAAACAAGGTCAAGAACTGACAAAAAAAGGTTGTAAAGACTGTTGCTTTGGGACATTTAACGATCAGAAACGTGGCATCTGTCGACCCTGGACAAACTGTTCTTTGGATGGAAAGTCTGTGCTTGTGAATGGGACGAAGGAGAGGGACGTGGTCTGTGGACCATCTCCAGCCGACCTCTCTCCGGGAGCATCCTCTGTGACCCCGCCTGCCCCTGCGAGAGAGCCAGGACACTCTCCGCAGATCATCTCCTTCTTTCTTGCGCTGACGTCGACTGCGTTGCTCTTCCTGCTGTTCTTCCTCACGCTCCGTTTCTCTGTTGTTAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAAC CATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGC CGATTTCCAG AAGAAGAAGA AGGAGGATGTGAACTGTGA
マウスCD137リガンド(4-1BBL)のコード配列(配列番号19)
ATGGACCAGCACACACTTGATGTGGAGGATACCGCGGATGCCAGACATCCAGCAGGTACTTCGTGCCCCTCGGATGCGGCGCTCCTCAGAGATACCGGGCTCCTCGCGGACGCTGCGCTCCTCTCAGATACTGTGCGCCCCACAAATGCCGCGCTCCCCACGGATGCTGCCTACCCTGCGGTTAATGTTCGGGATCGCGAGGCCGCGTGGCCGCCTGCACTGAACTTCTGTTCCCGCCACCCAAAGCTCTATGGCCTAGTCGCTTTGGTTTTGCTGCTTCTGATCGCCGCCTGTGTTCCTATCTTCACCCGCACCGAGCCTCGGCCAGCGCTCACAATCACCACCTCGCCCAACCTGGGTACCCGAGAGAATAATGCAGACCAGGTCACCCCTGTTTCCCACATTGGCTGCCCCAACACTACACAACAGGGCTCTCCTGTGTTCGCCAAGCTACTGGCTAAAAACCAAGCATCGTTGTGCAATACAACTCTGAACTGGCACAGCCAAGATGGAGCTGGGAGCTCATACCTATCTCAAGGTCTGAGGTACGAAGAAGACAAAAAGGAGTTGGTGGTAGACAGTCCCGGGCTCTACTACGTATTTTTGGAACTGAAGCTCAGTCCAACATTCACAAACACAGGCCACAAGGTGCAGGGCTGGGTCTCTCTTGTTTTGCAAGCAAAGCCTCAGGTAGATGACTTTGACAACTTGGCCCTGACAGTGGAACTGTTCCCTTGCTCCATGGAGAACAAGTTAGTGGACCGTTCCTGGAGTCAACTGTTGCTCCTGAAGGCTGGCCACCGCCTCAGTGTGGGTCTGAGGGCTTATCTGCATGGAGCCCAGGATGCATACAGAGACTGGGAGCTGTCTTATCCCAACACCACCAGCTTTGGACTCTTTCTTGTGAAACCCGACAACCCATGGGAATGA
ヒトCD137リガンド(4-1BBL)のコード配列(配列番号20)
ATGGAATACGCCTCTGACGCTTCACTGGACCCCGAAGCCCCGTGGCCTCCCGCGCCCCGCGCTCGCGCCTGCCGCGTACTGCCTTGGGCCCTGGTCGCGGGGCTGCTGCTGCTGCTGCTGCTCGCTGCCGCCTGCGCCGTCTTCCTCGCCTGCCCCTGGGCCGTGTCCGGGGCTCGCGCCTCGCCCGGCTCCGCGGCCAGCCCGAGACTCCGCGAGGGTCCCGAGCTTTCGCCCGACGATCCCGCCGGCCTCTTGGACCTGCGGCAGGGCATGTTTGCGCAGCTGGTGGCCCAAAATGTTCTGCTGATCGATGGGCCCCTGAGCTGGTACAGTGACCCAGGCCTGGCAGGCGTGTCCCTGACGGGGGGCCTGAGCTACAAAGAGGACACGAAGGAGCTGGTGGTGGCCAAGGCTGGAGTCTACTATGTCTTCTTTCAACTAGAGCTGCGGCGCGTGGTGGCCGGCGAGGGCTCAGGCTCCGTTTCACTTGCGCTGCACCTGCAGCCACTGCGCTCTGCTGCTGGGGCCGCCGCCCTGGCTTTGACCGTGGACCTGCCACCCGCCTCCTCCGAGGCTCGGAACTCGGCCTTCGGTTTCCAGGGCCGCTTGCTGCACCTGAGTGCCGGCCAGCGCCTGGGCGTCCATCTTCACACTGAGGCCAGGGCACGCCATGCCTGGCAGCTTACCCAGGGCGCCACAGTCTTGGGACTCTTCCGGGTGACCCCCGAAATCCCAGCCGGACTCCCTTCACCGAGGTCGGAATAA
マウスGITRのコード配列(配列番号21)
ATGGGGGCATGGGCCATGCTGTATGGAGTCTCGATGCTCTGTGTGCTGGACCTAGGTCAGCCGAGTGTAGTTGAGGAGCCTGGCTGTGGCCCTGGCAAGGTTCAGAACGGAAGTGGCAACAACACTCGCTGCTGCAGCCTGTATGCTCCAGGCAAGGAGGACTGTCCAAAAGAAAGGTGCATATGTGTCACACCTGAGTACCACTGTGGAGACCCTCAGTGCAAGATCTGCAAGCACTACCCCTGCCAACCAGGCCAGAGGGTGGAGTCTCAAGGGGATATTGTGTTTGGCTTCCGGTGTGTTGCCTGTGCCATGGGCACCTTCTCCGCAGGTCGTGACGGTCACTGCAGACTTTGGACCAACTGTTCTCAGTTTGGATTTCTCACCATGTTCCCTGGGAACAAGACCCACAATGCTGTGTGCATCCCGGAGCCACTGCCCACTGAGCAATACGGCCATTTGACTGTCATCTTCCTGGTCATGGCTGCATGCATTTTCTTCCTAACCACAGTCCAGCTCGGCCTGCACATATGGCAGCTGAGGAGGCAACACATGTGTCCTCGAGAGACCCAGCCATTCGCGGAGGTGCAGTTGTCAGCTGAGGATGCTTGCAGCTTCCAGTTCCCTGAGGAGGAACGCGGGGAGCAGACAGAAGAAAAGTGTCATCTGGGGGGTCGGTGGCCAT GA
ヒトGITRのコード配列(配列番号22)
ATGGCACAG CACGGGGCGA TGGGCGCGTT TCGGGCCCTG TGCGGCCTGG CGCTGCTGTG CGCGCTCAGC CTGGGTCAGC GCCCCACCGG GGGTCCCGGG TGCGGCCCTG GGCGCCTCCT GCTTGGGACG GGAACGGACG CGCGCTGCTG CCGGGTTCAC ACGACGCGCT GCTGCCGCGA TTACCCGGGC GAGGAGTGCT GTTCCGAGTG GGACTGCATGTGTGTCCAGC CTGAATTCCA CTGCGGAGAC CCTTGCTGCA CGACCTGCCG GCACCACCCTTGTCCCCCAG GCCAGGGGGT ACAGTCCCAG GGGAAATTCA GTTTTGGCTT CCAGTGTATCGACTGTGCCT CGGGGACCTT CTCCGGGGGC CACGAAGGCC ACTGCAAACC TTGGACAGAC TGCACCCAGT TCGGGTTTCT CACTGTGTTC CCTGGGAACA AGACCCACAA CGCTGTGTGCGTCCCAGGGT CCCCGCCGGC AGAGCCGCTT GGGTGGCTGA CCGTCGTCCT CCTGGCCGTGGCCGCCTGCG TCCTCCTCCT GACCTCGGCC CAGCTTGGAC TGCACATCTG GCAGCTGAGG AGTCAGTGCA TGTGGCCCCG AGAGACCCAG CTGCTGCTGG AGGTGCCGCC GTCGACCGAA GACGCCAGAA GCTGCCAGTT CCCCGAGGAA GAGCGGGGCG AGCGATCGGC AGAGGAGAAGGGGCGGCTGG GAGACCTGTG GGTGTGA
【0143】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、開示されている本発明が属する当業者が一般に理解する意味と同一の意味を有する。本明細書において引用される刊行物及び引用される資料は、参照により具体的に組み込まれる。
【0144】
当業者は、多くの変更及び修正が本発明の好ましい実施形態に対して行われ、そのようは変更及び修正が本発明の趣旨から逸脱することなく行われ得ることを理解するだろう。したがって、付属の請求項は、本発明の真の趣旨及び範囲に入る全てのそのような等しい変形例を網羅することが意図される。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C-1】
図4C-2】
図4D-1】
図4D-2】
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6-1】
図6-2】
図7-1】
図7-2】
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図8-4】
図9-1】
図9-2】
図9-3】
図9-4】
図9-5】
図9-6】
図10-1】
図10-2】
図10-3】
図10-4】
図11
図12-1】
図12-2】
図12-3】
図13
図14-1】
図14-2】
図15-1】
図15-2】
図16-1】
図16-2】
図17
図18
図19
図20
図21-1】
図21-2】
図21-3】
図22-1】
図22-2】
【配列表】
2022527272000001.app
【国際調査報告】