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特表2022-527545電気的位置ターゲティングからの影響力に基づく最適化された分離システム、及び関連する医療デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(54)【発明の名称】電気的位置ターゲティングからの影響力に基づく最適化された分離システム、及び関連する医療デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/12 20060101AFI20220526BHJP
   A61F 2/88 20060101ALI20220526BHJP
【FI】
A61B17/12
A61F2/88
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559071
(86)(22)【出願日】2020-04-02
(85)【翻訳文提出日】2021-11-22
(86)【国際出願番号】 US2020026426
(87)【国際公開番号】W WO2020206147
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/830,334
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】318015183
【氏名又は名称】バルト ユーエスエー,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レ ジェイク
(72)【発明者】
【氏名】レ ドーソン
(72)【発明者】
【氏名】タカハシ ランドール
【テーマコード(参考)】
4C160
4C267
【Fターム(参考)】
4C160DD01
4C160DD53
4C160DD63
4C160DD70
4C267AA56
4C267BB02
4C267BB19
4C267BB42
4C267CC10
(57)【要約】
改良された電気的位置ターゲティングからの影響力によって駆動される改良された熱的分離は、抵抗と熱とをバランスさせる最適領域を電子密度が規定するのを可能にし、それによって、分離システムが、気密に封止されている間、同軸方向にシフト及び再配置されて対象のコイルの端部のより近くに配置され、システムがどのように作られるかを示すために、製造ステップが教示される。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オプティマ(OPTIMA(登録商標))ブランドのヒーターコイルを提供し、前記ヒーターコイルの中央をより小さな直径となるように締め付けるステップと、
前記ヒーターの遠位端を、前記締め付け部分を覆うように押すステップと、
前記ヒーターコイルの上で断熱ジャケットの第1層を収縮させるステップとを組み合わせて備える
改良された同軸ヒーターコイルの製造方法。
【請求項2】
対象の前記ヒーターコイルの上で断熱ジャケットの第2層を収縮させるステップと、
前記ヒーターコイルの近傍にギャップを形成するステップとをさらに組み合わせて備える
請求項1に記載の改良された同軸ヒーターコイルの製造方法。
【請求項3】
前記コイルの中央又は中央ゾーンではなく、前記プッシャの遠位端で、高温になり得る結果として得られるヒーターコイルをさらに備える
請求項7に記載の改良された同軸ヒーターコイルの製造方法。
【請求項4】
最初の分離の試み時にインプラントが前記プッシャから分離及び離脱することを意味する第1ボタンの改良された分離信頼性を有する
請求項3に記載の改良された同軸ヒーターコイルの製造方法。
【請求項5】
塞栓コイル送達システムにおける同軸設計を用いて、ストレッチ抵抗(SR)スレッドを効率的に溶融し、第1ボタンの分離信頼性を改良するシステムであって、
それによって、ヒーターコイルの締め付けられて断熱された部分を含む新しいジオメトリの構成によって、ヒーターコイルが遠位端(中心位置ではない)で高温になるシステム。
【請求項6】
塞栓コイルの血管内設置のためのシステムであって、
改良は、誘導充電及びマッピングされた電子密度位置に影響を与える塞栓コイルを提供するステップと、
ターゲットとしたエネルギー充電をSRスレッドに適用して、それが切断するのを可能にし、それによって前記システム内の塞栓コイルインプラントを分離するステップとを組み合わせて含むシステム。
【請求項7】
新しい構成が、加熱領域から冷却領域への変化に起因して、詰まったり、絡まったりするSRスレッドを回避するので、マッシュルーム形状の人工物の形成が軽減されることを特徴とする
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
実質的にマッシュルーム形状の人工物がなく、第1ボタンの解放時に、対象のインプラントの解放を容易に行える
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
誘導型素子が電子相互作用の最高密度によって光/熱エネルギー強度を駆動するという発熱要素の同軸化を組み合わせてさらに備える
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記改良は、前記ヒーターコイルを遠位側にさらに移動させることによる、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
結果として得られる装置が気密に封止され、ドラッガが存在しない
請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
熱分離システムにおいて最も電子密度の高い位置に影響を与えるシステムであって、
ヒーターコイルが最も加熱される正確なゾーン又は位置をマッピングするステップと、
前記位置を前記コイルの近位部分にフレームシフトさせるステップと、
従来のシステムよりも前部に近い必須のSRスレッドを切断するステップと、
前記フレームシフトに基づいてドラッガ又はテール領域を低減又は排除するステップとを組み合わせて備えるシステム。
【請求項13】
前記コイル内の前記フレームシフト位置の同軸化をさらに備える
請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、哺乳類及び関連する種、モデル、ロボット及び同じのものを模した物を生成するコンピュータ、又は人工知能内の神経血管、及び関連する血管内アクセス部位における装置の展開に関連する。
【背景技術】
【0002】
例えば、脳神経血管空間内におけるコイル及び関連するシステムの分離には、問題及び課題が伴う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
簡単に述べると、改良された電気的位置ターゲティングと、同じものの関連するアプリケーションとからの影響力によって駆動される改良された熱的分離は、抵抗及び熱を均衡させる最適領域を電子密度が規定することを可能にし、それによって、例えば、オプティマ(OPTIMA(登録商標))ブランドのコイル(バルトユーエスエー(登録商標)、オレンジカントリー、カリフォルニア)及びそれらの分離システムが、同軸方向にシフトされ、対象コイルの端部のより近くに配置される。
【0004】
実施形態によれば、設計ステップ、すなわち、ヒーターコイルが最も加熱される正確なゾーン又は位置をマッピングするステップと、前記位置を前記コイルの近位部分にフレームシフトさせるステップと、従来のシステムよりも前部に近い必須の「ストレッチ抵抗」(SR:stretch resistance)スレッドを切断するステップと、前記フレームシフトに基づいてドラッガ又はテール領域を低減又は排除するステップとの新規な組み合わせが開示される。神経血管性、及び神経血管内の手術の分野の当業者にとりわけ知られているように。
【0005】
実施形態によれば、前記コイル内の前記フレームシフト位置の「同軸化」(本明細書で定義される)をさらに備えるシステムが開示される。
【0006】
実施形態によれば、対象マーカーバンド内の任意のマッシュルーム又は同様の形状の人工物が軽減、低減、又は排除される、本開示のシステム全体が開示される。これらのデバイスを製造するためのプロセスが提示され、インプラントがプッシャから分離することを可能にする前記SRスレッドを溶融するようにヒーターコイルが設計されることを示す。
【0007】
実施形態によれば、エクセル(XCEL(登録商標))ブランドのコントローラから電流が供給される、オプティマ(OPTIMA(登録商標))ブランドの同軸ヒーターコイル(バルトユーエスエー、アーバイン、カリフォルニア 92618)のシステムが開示されている。
【0008】
実施形態によれば、全体として本開示のシステムが開示され、それによって、前記コイルの分離端部を同軸化する解決策は、遠位の動き及び折り畳みによって先端に最も高温の点を与える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
単なる説明図が検討のために提供された図面を参照して、様々な好ましい実施形態が本明細書で説明される。
図1図1は、本発明によって対処され克服される問題を示す概略図である。
図2図2は、本発明によって対処され克服される人工物の要素(マッシュルーム形状の部材)を示す。
図3図3は、関連する充電の技術的基礎を示す。
図4図4は、本システムの電気的検証をさらに詳細に示す。
図5図5は、本明細書で説明される本システムに従って蓄積される誘導エネルギーを示す。
図6図6は、本発明に係る製造プロセスのステップを示す。
図7図7は、本発明に係る製造プロセスのステップを示す。
図8図8は、本発明に係る製造プロセスのステップを示す。
図9図9は、本発明に係る製造プロセスのステップを示す。
図10図10は、本発明に係る製造プロセスのステップを示す。
図11図11は、従来技術のヒーターコイルである。
図12図12は、本発明に係る、遠位に熱を有する本発明の結果として得られるコイルを示す。
【0010】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図を通して対応する構成要素を示す。当業者は、図中の要素が単純化及び明確化のために図示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解するであろう。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は本発明の様々な実施形態の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して拡大されてもよい。また、商業的に実現可能な実施形態において有用であるか、又は必要で一般的であるがよく理解されている要素は、本発明のこれらの様々な実施形態の邪魔にならないことを容易にするようにしばしば描かれていない。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明者らは、電子密度の最適化されたマッピングにより、例えば、動脈瘤等を治療するために利用可能なもの(オプティマ(OPTIMA(登録商標))、バルトユーエスエー、オレンジカントリー、カリフォルニア 92618)のような熱コイル分離システムの間で、より効率的で信頼性のある分離を実現することが可能になることを理解した。
【0012】
図1図13を参照すると、図1に、「マッシュルーム形状の部材」の加熱及び生成後に、SRスレッドが後に続くPETとともにどのようにしてSRスレッドが配置されるかを、前述のことが機械的にどのように分離に影響を与えるかを示す図2と合わせて見ることができる。
【0013】
図3は、Optima(登録商標)ブランドの離脱システムに対する電気的等式を示しており、当業者にとっては自明である。
【0014】
図4及び図5は、誘導に基づく計算を示し、遠位側にシフトされて同軸化されたときにヒーターコイル内でパワーがどのようになぜ一定に保たれるかを示す。
【0015】
図5は、本明細書で説明される本システムに係る蓄積される誘導エネルギーを示す。
【0016】
図6図12は、本発明の動作の改良されたヒーターコイル原理の実施形態を示す。従来、分離の信頼性が課題であった。すなわち、本明細書ではインプラントが最初の分離の試み時にプッシャから離脱する意味として定義される第1ボタンの分離が、本教示に従って保証される。クレームされたものを含む方法は、例えば図6において当業者によって認められる詳細まで示されており、ここで、ヒーターコイルの中央は、より小さな直径となるように締め付けられた状態で601に示されている。図7は同様に、締め付け部分701を覆うように押されたヒーターの遠位端を示し、一方、図8は、ヒーターコイル801の上で収縮した断熱ジャケットの第1層を示す。ここで図9を参照すると、断熱ジャケット901の第2層は、ヒーターシルの上で収縮し、ヒーターコイルの近傍にいくつかのギャップ902が形成される。図10は1201が熱の位置(断熱ジャケットを除去した状態)であると示し、一方、図11は中央1101を示し、一方、本発明は、ヒーターコイルの遠位端1201で加熱される。
【0017】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図を通じて対応する構成要素を示す。当業者は、図中の要素が単純性と明確性のために説明されており、必ずしも一定の縮尺で描かれているとは限らないことを理解するであろう。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、本発明の様々な実施形態の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して拡大されてもよい。また、商業的に実現可能な実施形態において有用であるか、又は必要で一般的であるがよく理解されている要素は、本発明のこれらの様々な実施形態の邪魔にならないことを容易にするようにしばしば描かれていない。
【0018】
本開示のいくつかの実施形態を本明細書で説明し、例示したが、当業者は機能を実行し、かつ/又は、結果及び/又は本明細書で説明した利点のうちの1つ又は複数を得るための様々な他の手段及び/又は構造を容易に想定し、そのような変形及び/又は修正のそれぞれが、本開示の範囲内にあるとみなされる。より一般的には、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示的であることが意図され、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本開示の教示が使用される特定の用途に依存することを当業者は容易に理解するであろう。
【0019】
当業者は、本明細書で説明された開示の特定の実施形態に対する多くの均等物を、慣例の実験のみを使用して、認識するか、又は確認できるであろう。したがって、前述の実施形態は例としてのみ提示されており、添付の特許請求の範囲及びその同等の範囲内で、具体的に説明されて請求項に記載された以外の方法で本開示が実施され得ることを理解されたい。本開示は、本明細書で説明された個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法を対象とする。さらに、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の任意の組合せは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本開示の範囲内に含まれる。
【0020】
全ての定義は、本明細書中で定義されかつ用いられるように、辞書的定義、参照により引用された文献中の定義、及び/又は定義された用語の通常の意味を支配すると理解されるべきである。
【0021】
本明細書及び特許請求の範囲において使用される不定冠詞「a」及び「an」は明確にそれと反対に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。本明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」という語句は、そのように結合された要素、すなわち、ある場合には結合的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素の「いずれか又は両方」を意味するものと理解されるべきである。他の要素は、明確にその反対に示されない限り、特に識別された要素に関連するか又は関連しないかにかかわらず、「及び/又は」節によって具体的に識別された要素以外に自由に存在してもよい。
【0022】
本明細書全体を通して、「1つの実施形態」又は「一実施形態」とは、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な場所に「1つの実施形態において」又は「一実施形態において」という語句が現れることは、必ずしもすべて同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特別な特徴、構造又は特性は1つ以上の実施形態において任意の適当な方法で組み合わせられ得る。
【0023】
本明細書で使用された用語及び表現は、説明の用語として使用され、限定するものではなく、そのような用語及び表現の使用において、示されて説明された特徴(又はその部分)の任意の均等物を排除することを意図するものではなく、様々な修正が特許請求の範囲内で可能であることが認識される。従って、特許請求の範囲は、そのような均等物の全てをカバーすることを意図している。
【0024】
本明細書全体を通して、「一実施形態」、「1つの実施形態」、又は同様の言語への言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して「1つの実施形態において」、「一実施形態において」、及び同様の語句の出現は、必ずではないが、すべて同じ実施形態を参照するかもしれない。
【0025】
さらに、本発明の説明された特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者は、1つ以上の具体的な詳細なしに、又は他の方法、構成要素、材料等を用いて本発明が実施されてもよいことを認識するのであろう。他の例では、周知の構造、材料等である。他の例では、周知の構造、材料、又は動作は、本発明の特徴を不明瞭にするのを避けるために、詳細に図示または説明されていない。
【0026】
本明細書に含まれる概略的なフローチャート図は、一般に、論理フローチャート図として示される。したがって、図示された順序及びラベル付けされたステップは、提示された方法の1つの実施形態を示す。他のステップ及び方法が、図示された方法の機能、論理、又は1つ以上のステップ、又はその部分への効果において同等であると考えられるかもしれない。さらに、使用されるフォーマット及び記号は、本方法の論理ステップを説明するために提供され、本方法の範囲を限定するものではないことが理解される。フローチャート図では様々な矢印の様式と線の様式が使用されるかもしれないが、それらは対応する方法の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際、いくつかの矢印又は他のコネクタを使用して、方法の論理フローのみを示すことができる。例えば、矢印は、図示された方法の列挙されたステップ間の不特定の期間である待機又は監視の期間を示すかもしれない。さらに、特定の方法が行われる順序は、示された対応するステップの順序に厳密に従ってもよいし、従わなくてもよい。
【0027】
特に明記しない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分の量、分子量のような特性、反応条件等を表すすべての数字は、「約」という用語によってすべての例で変更されるものとして理解されるべきである。したがって、その反対に示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本発明によって得られるように求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低限でも、特許請求の範囲への均等論の適用を限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の数を考慮して、通常の丸め技法を適用することによって解釈されるべきである。本発明の広い範囲を明記する数値範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に明記される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、任意の数値は、それらのそれぞれの試験測定において見出される標準偏差から必然的に生じる一定の誤差を本質的に含む。
【0028】
用語「a」、「an」、「the」及び本発明を説明する文脈において(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)使用される同様の指示対象は、本明細書において別段の指示がない限り、又は文脈が明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の記載は単に、その範囲内に入る各別個の値を個別に参照することの省略方法として役立つことを意図している。本明細書中で特に示さない限り、各個別の値はあたかもそれが本明細書中で個々に列挙されたかのように、本明細書中に組み込まれる。本明細書で記載した全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、或いは明らかに文脈が矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書で提供される任意及びすべての例、又は例示的な言語(例えば、「そのような」)の使用は、単に本発明をよりよく説明することを意図したものであり、特許請求される本発明の範囲を限定するものではない。本明細書におけるいかなる言語も、本発明の実施に不可欠な請求項に記載されていない要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0029】
本明細書に開示される本発明の代替要素又は実施形態のグループ化は、限定として解釈されるべきではない。各グループメンバーは個々に、又はグループの他のメンバー又は本明細書中に見出される他の要素との任意の組合せで言及され、かつ特許請求の範囲に記載され得る。グループの1つ以上のメンバーは、利便性及び/又は特許性の理由から、グループに包含されるか、又はグループから削除されてもよいことが予想される。そのような包含又は削除が生じた場合、本明細書は、修正されたグループを含むものとみなされ、したがって、添付の特許請求の範囲で使用されるすべてのマーカッシュグループの記載された説明を満たす。
【0030】
本発明を実施するための本発明者らに知られている最良のモードを含む、本発明の特定の実施形態が、本明細書に記載される。もちろん、これらの説明された実施形態の変形は、前述の説明を読めば当業者に明らかになるであろう。本発明者らは当業者がそのような変形を適切に使用することを期待し、本発明者らは、本明細書に具体的に記載されている以外の方法で本発明が実施されることを意図している。従って、本発明は準拠法で許されているように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された内容の修正及び均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で指摘されるか、又は明らかに文脈が矛盾したりしない限り、考えられるすべての変形における上述の要素のいずれの組合せもが本発明に包含される。
【0031】
本明細書に開示される特定の実施形態は、言語からなるか、または本質的に言語からなることを使用して、特許請求の範囲においてさらに限定されてもよい。「からなる」というトランジションタームは、請求項において使用される場合、出願で提出されるか、又は補正によって追加されるかを問わず、請求項において特定されていない要素、ステップ又は成分を除外する。「本質的に、からなる」というトランジションタームは、特定された材料又はステップと、基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさないものとに請求項の範囲を限定する。そのように請求された本発明の実施形態は、本明細書で、本質的に又は明示的に説明され、かつ可能にされる。
【0032】
当業者であれば、本発明の方法の性能に必要又は最適であると認識するように、本発明のコンピュータシステム又はマシンは、バスを介して互いに通信する1つ以上のプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、グラフィックス処理装置(GPU:Graphics Processing Unit)、又はその両方)、メインメモリ、及びスタティックメモリを含む。
【0033】
プロセッサは、例えば、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサ(エーエムディー フェノム ツー エックス2(AMD Phenom II X2)、インテル コア デュオ(Intel Core Duo)、エーエムディー フェノム ツー エックス4(AMD Phenom II X4)、インテル コア アイ5(Intel Core i5)、インテル コア ワン アンド エクストリーム エディション 980X(Intel Core I & Extreme Edition 980X)、又はインテル ジーオン イー7-2820(Intel Xeon E7-2820)等)によって提供されてもよい。
【0034】
I/O機構は、ビデオディスプレイユニット(例えば、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)又はブラウン管(CRT:cathode ray tube))、英数字入力デバイス(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、ディスクドライブユニット、信号生成デバイス(例えば、スピーカ)、加速度計、マイクロフォン、セルラ無線周波数アンテナ、及びネットワークインタフェースデバイス(例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC:network interface card)、Wi-Fiカード、セルラー式モデム、データジャック、イーサネットポート、モデムジャック、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポート、ミニHDMIポート、USB(Universal Serial Bus)ポート)、タッチスクリーン(例えば、CRT、LCD、LED(light-emitting diode)、AMOLED(active-matrix organic light-emitting diode)、Super AMOLED(super active-matrix organic light-emitting diode))、ポインティングデバイス、トラックパッド、光(例えば、LED)、光/画像投影デバイス、又はそれらの組合せを含むことができる。
【0035】
本発明に係るメモリは、本明細書で説明される方法又は機能のうちの任意の1つ又は複数を実施する1つ又は複数の命令セット(例えば、ソフトウェア)が格納される1つ又は複数の機械可読媒体を含むことが好ましい1つ又は複数の有形のデバイスによって提供される非一時的メモリを指す。また、本ソフトウェアは、システム内のコンピュータ、メインメモリ、及び機械可読媒体をさらに構成するプロセッサによる実行中に、メインメモリ、プロセッサ、又はその両方に、完全に、又は少なくとも部分的に存在してもよい。ソフトウェアはさらに、ネットワークインターフェース装置を経てネットワークを介して送受信されてもよい。
【0036】
例示的な実施形態では、機械可読媒体を単一の媒体とすることができるが、「機械可読媒体」という用語は、1つ又は複数の命令セットを格納する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「機械可読媒体」という用語は、機械による実行のための命令セットを格納、符号化、又は搬送することができ、機械に本発明の方法のうちの任意の1つ又は複数を実行させる任意の媒体を含むものとさらに解釈されるべきである。メモリは例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、光ディスク、フラッシュメモリ、zipディスク、テープドライブ、「クラウド」記憶場所、又はそれらの組合せのうちの1つ又は複数とすることができる。特定の実施形態では、本発明のデバイスは、メモリのための有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリとして使用される例示的なデバイスには、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ソリッドステートドライブ(SSD))、及びフラッシュメモリデバイス、例えば、SD(Secure Digital)、マイクロSD、SDXC、SDIO、SDHCカード)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスク又はリムーバブルディスク)、及び光ディスク(例えば、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)ディスク)が含まれる。
【0037】
さらに、本明細書全体を通して、多くの参照が、特許及び印刷された刊行物になされている。上で引用した参考文献及び印刷された刊行物の各々は、その全体が参照により本明細書に個々に組み込まれる。
【0038】
最後に、本明細書に開示される本発明の実施形態は、本発明の原理の例示であることを理解されたい。採用され得る他の変形例は、本発明の範囲内である。したがって、限定ではなく例として、本発明の代替構成を、本明細書の教示に従って利用することができる。したがって、本発明は、正確に図示され説明されたものに限定されるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】