(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(54)【発明の名称】監視システム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20220526BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20220526BHJP
G08B 25/08 20060101ALI20220526BHJP
G08B 15/00 20060101ALI20220526BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G08B25/00 510M
G08B25/08 A
G08B15/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560598
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(85)【翻訳文提出日】2021-12-08
(86)【国際出願番号】 US2020027312
(87)【国際公開番号】W WO2020210385
(87)【国際公開日】2020-10-15
(32)【優先日】2019-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521444181
【氏名又は名称】マリンズ、 スコット チャールズ
【氏名又は名称原語表記】MULLINS, Scott, Charles
【住所又は居所原語表記】16622 Mosscreek Street, Tustin, CA 92782 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100106297
【氏名又は名称】伊藤 克博
(72)【発明者】
【氏名】マリンズ、 スコット チャールズ
【テーマコード(参考)】
5C054
5C084
5C087
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CA05
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FC01
5C054FC03
5C054FC07
5C054FC12
5C054FC13
5C054FC14
5C054FE16
5C054FE25
5C054FE26
5C054FE28
5C054GB01
5C054GB05
5C054HA19
5C084AA03
5C084AA13
5C084DD11
5C084EE01
5C084HH01
5C084HH12
5C084HH13
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA19
5C087AA37
5C087DD05
5C087DD20
5C087EE08
5C087EE16
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG83
(57)【要約】
システムは、ビデオ分析アルゴリズムおよび/または他の入力パラメータを使用して、事象(例えば、盗難)を識別することができる。任意選択で、本システムは、応答して行為をとることができる。例えば、セキュリティシステムは、ビデオ分析を使用して、人物が閾値を超える速度で複数回棚に到達したことを決定することができ、これにより、泥棒が棚からアイテムをすばやく取り去ることを示すことができる。監視システムは、商店または住居への入口など、他のエリアの違反を監視することができる。入口および/または出口を監視することを使用して、占有率を決定するか、または追加のPOSステーションを開くなどの顧客サービス行為を促すための殺到事象を決定することができる。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュリティシステムをセットアップするための方法であって、前記方法が、
監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることであって、前記カメラが、カメラフレームレートでビデオフッテージを生成するように構成されている、位置決めすることと、
前記カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、前記カメラが分析のために前記コントローラにビデオフッテージを送信することと、
前記カメラから少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、
ユーザインターフェースを使用して、前記カメラからの前記ビデオフッテージの前記監視エリアを定義するように、前記カメラからの前記少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記ビデオフッテージの画像フレームをピクセルのグループに分割するためのグリッドサイズを指定することであって、前記グリッドサイズが、前記ピクセルのグループのサイズを決定する、指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、連続して分析されたフレーム間でどの程度変化する必要があるかを示す閾値のピクセル変化量を指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、前記連続して分析されたフレーム間で変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記カメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートを指定することであって、前記連続して分析されたフレームが、前記分析フレームレートを有する、指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義する再侵入時間を指定することと、を含み、
前記コントローラが、前記カメラからの前記ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の侵入時間フレーム内の閾値の侵入カウントを満たす前記監視エリアへの侵入の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定するように構成されている、方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記閾値の侵入カウントおよび前記閾値の侵入時間フレームを指定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザインターフェースを使用して、閾値の侵入距離を指定することをさらに含み、前記コントローラが、前記閾値の侵入距離内および前記閾値の侵入時間フレーム内にある、前記ビデオフッテージの前記監視エリア内の侵入の数を識別することに少なくとも部分的に基づいて前記事象を決定するように構成されており、前記侵入の数が、前記閾値の侵入カウントを満たす、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記カメラが、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされ、前記コントローラが、前記カメラからの前記ビデオフッテージに対して前記ビデオ分析を実施して、潜在的な犯罪事象を決定するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記コントローラと、前記商品エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカとの間の通信を確立することをさらに含み、前記コントローラが、前記スピーカに、前記潜在的な盗難事象の前記決定に応答して、前記商品エリアにメッセージを自動的に放送させるように構成されている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
端末ディスプレイを含む商店端末を提供することと、
前記コントローラと前記商店端末との間の通信を確立することと、をさらに含み、前記コントローラが、前記潜在的な盗難事象の前記決定に応答して、前記端末ディスプレイ上に前記カメラからのビデオフッテージを表示するように構成されている、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記商店端末が、端末マイクを含み、前記コントローラが、前記潜在的な盗難事象の前記決定に応答して、前記端末マイクから前記スピーカへのオーディオ通信を可能にするように構成されている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザインターフェースを使用して、グリッドの形状を指定することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザインターフェースを使用して、グリッドの向きを指定することを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記画像フレームの異なる部分について複数のグリッドを指定することを含み、前記複数のグリッドが、異なるサイズ、形状、または向きを有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記分析フレームレートが、前記カメラフレームレートの半分よりも小さい、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記分析フレームレートが、約5フレーム毎秒~約15フレーム毎秒である、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
システムであって、
領域を監視し、監視エリアの少なくとも一部分を含む複数の画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように位置決めされるカメラと、
閾値の時間量内での前記監視エリアへの閾値の侵入の数を検出することに少なくとも部分的に基づいて事象を決定するように構成されたコントローラと、を備え、前記コントローラが、前記ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分を前記ビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成され、前記第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームが、前記侵入を検出するために分析されない、システム。
【請求項14】
カメラが、カメラフレームレートで前記ビデオフッテージを生成するように構成され、前記コントローラが、前記ビデオフッテージの画像フレームを前記カメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートで分析するように構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
システムであって、
領域を監視し、監視エリアの少なくとも一部分を含む複数の画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように位置決めされるカメラと、
コントローラと、を備え、前記コントローラが、
第1の時間に第1の侵入を検出すること、および
再侵入の時間量が経過したら侵入を識別するであろう情報を、前記再侵入の時間量が経過するまで無視すること、
少なくとも前記再侵入の時間量だけ前記第1の時間よりも後の第2の時間に第2の侵入を検出すること、ならびに
閾値の時間量内での前記監視エリアへの閾値の侵入の数を検出することに少なくとも部分的に基づいて事象を決定すること、を行うように構成されている、システム。
【請求項16】
前記コントローラが、前記ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分を前記ビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成され、前記第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームが、前記侵入を検出するために分析されない、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
カメラが、カメラフレームレートを有し、前記コントローラが、前記カメラフレームレートとは異なる分析フレームレートで画像フレームを分析するように構成されている、請求項15または16に記載のシステム。
【請求項18】
前記分析フレームレートが、前記カメラフレームレートの半分よりも小さい、請求項14または17に記載のシステム。
【請求項19】
前記分析フレームレートが、前記カメラフレームレートの約10%~約60%である、請求項14または17に記載のシステム。
【請求項20】
前記分析フレームレートが、約5フレーム毎秒~約15フレーム毎秒である、請求項14または17~19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記カメラが、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされる、請求項13~20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記カメラが、建物の外部の対象となるエリアを監視するように位置決めされる、請求項13~21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
前記カメラが、建物の内部の対象となるエリアを監視するように位置決めされる、請求項13~21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項24】
前記領域にオーディオを配信するように位置決めされるスピーカをさらに備え、前記コントローラが、前記スピーカに、前記事象の前記決定に応答して、前記領域にメッセージを放送させるように構成されている、請求項13~23のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項25】
前記領域にビデオを配信するように位置決めされるディスプレイをさらに備え、前記コントローラが、前記事象の前記決定に応答して、前記ディスプレイに、前記領域のビデオフッテージを表示させるように構成されている、請求項13~24のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
端末ディスプレイを有する端末をさらに備え、前記コントローラが、前記事象の前記決定に応答して、前記端末ディスプレイ上に前記カメラからのビデオフッテージを表示するように構成されている、請求項13~25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記端末が、マイクを有し、前記コントローラが、前記事象の前記決定に応答して、前記領域のスピーカを介して前記端末マイクからのオーディオ通信を可能にするように構成されている、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記コントローラが、
第1の画像フレーム内の第1の場所における第1のピクセルのグループを、第2の画像フレーム内の前記第1の場所における第2のピクセルのグループと比較することと、
前記第1のピクセルのグループと前記第2のピクセルのグループとの間の差が1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、第1の侵入を識別することと、
第3の画像フレーム内の第2の場所における第3のピクセルのグループを、第4の画像フレーム内の前記第2の場所における第4のピクセルのグループと比較することと、
前記第3のピクセルのグループと前記第4のピクセルのグループとの間の差が前記1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、第2の侵入を識別することと、
前記第1の場所と前記第2の場所との間の距離が前記閾値の侵入距離の値よりも小さいかどうかに少なくとも部分的に基づいて、および前記第1の侵入と前記第2の侵入との間の持続時間が前記閾値の侵入時間の値よりも小さいかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の侵入と前記第2の侵入とを一緒に関連付けるかどうかを決定することと、を行うように構成されている、請求項13~27のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
前記コントローラが、前記第1の侵入と前記第2の侵入との間の前記持続時間が再侵入時間を超えているかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の侵入と前記第2の侵入とを一緒に関連付けるかどうかを決定するように構成されている、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記コントローラが、前記第1の侵入と前記第2の侵入との間の前記持続時間が再侵入時間を超えているかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の侵入を黙殺するように構成されている、請求項28または29に記載のシステム。
【請求項31】
前記コントローラが、
前記第1の場所と前記第2の場所との間の前記距離が前記閾値の侵入距離の値よりも小さく、かつ前記第1の侵入と前記第2の侵入との間の前記持続時間が再侵入時間よりも大きい場合に、前記第1の侵入と前記第2の侵入とを一緒に関連付けることと、
前記第1の場所と前記第2の場所との間の前記距離が前記閾値の侵入距離の値よりも小さく、かつ前記第1の侵入と前記第2の侵入との間の前記持続時間が前記再侵入時間よりも小さい場合に、前記第2の侵入を無視することと、
前記第1の場所と前記第2の場所との間の前記距離が前記閾値の侵入距離の値よりも大きい場合に、前記第1の侵入および第2の侵入を関連付けられていない侵入として登録することと、を行うように構成されている、請求項28~30のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
前記システムが、記録フレームレートで前記ビデオフッテージを記録し、前記記録フレームレートが、前記カメラフレームレートと異なり、かつ前記記録フレームレートが、前記分析フレームレートと異なる、請求項13~31のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記画像フレームが、複数の別個の監視エリアを含む、請求項13~32のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項34】
監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることであって、前記カメラが、カメラフレームレートを有する、位置決めすることと、
前記カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、前記カメラが分析のために前記コントローラにビデオフッテージを送信することであって、前記コントローラが、前記カメラからの前記ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、前記監視エリアへの侵入に関する決定を行うように構成されている、送信することと、
ユーザインターフェースを使用して、
a)分析フレームレート、および
b)再侵入時間、のうちの1つ以上を選定することと、含む、方法。
【請求項35】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記分析フレームレートおよび前記再侵入時間の両方を選定することを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記分析フレームレートが、前記カメラフレームレートと異なる、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記コントローラが、前記ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分を前記ビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を識別するように構成され、前記第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームが、前記侵入を識別するために分析されない、請求項34~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
記録フレームレートで記録することを含み、前記記録フレームレートが、前記カメラフレームレートと異なり、かつ前記記録フレームレートが、前記分析フレームレートと異なる、請求項34~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記再侵入時間が、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義する、請求項34~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記コントローラが、ある時間量内での侵入の数に関する決定を行うように構成されている、請求項34~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
ユーザインターフェースを使用して、前記カメラからのビデオフッテージの前記監視エリアを定義するように、前記カメラからの前記少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることを含む、請求項34~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記カメラからの前記画像フレーム内のピクセルのサイズ、形状、または向きのグループを指定することを含み、前記コントローラが、複数の画像フレームからのピクセルのグループを比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成されている、請求項34~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、連続して分析されたフレーム間でどの程度変化する必要があるかを示す閾値のピクセル変化量を指定することを含む、請求項34~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、前記連続して分析されたフレーム間で変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することを含む、請求項34~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記複数の別個の監視エリアのうちの2つ以上が重複する、請求項33に記載の方法。
【請求項46】
セキュリティシステムをセットアップするための方法であって、前記方法が、
監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることであって、前記カメラが、カメラフレームレートでビデオフッテージを生成するように構成されている、位置決めすることと、
前記カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、前記カメラが分析のために前記コントローラにビデオフッテージを送信することと、
前記カメラから少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、
ユーザインターフェースを使用して、前記カメラからの前記ビデオフッテージの前記監視エリアを定義するように、前記カメラからの前記少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記ビデオフッテージの画像フレームをピクセルのグループに分割するためのグリッドサイズを指定することであって、前記グリッドサイズが、前記ピクセルのグループのサイズを決定する、指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、前記監視エリアへの侵入の決定のためにアクティビティを有する必要がある閾値のピクセルグループの数を指定することと、を含み、
前記コントローラが、前記カメラからの前記ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の侵入時間フレーム内の閾値の侵入カウントを満たす前記監視エリアへの侵入の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定するように構成されている、方法。
【請求項47】
前記ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、どの程度変化する必要があるかを示す、ピクセル変化量を指定することを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記カメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートを指定することを含み、連続して分析されたフレームが、前記分析フレームレートを有する、請求項46または47に記載の方法。
【請求項49】
前記ユーザインターフェースを使用して、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義する再侵入時間を指定することを含む、請求項46~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
アクティビティを有する隣接したピクセルグループのみが、前記閾値のピクセルグループの数に対してカウントされる、請求項46~49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
第1のフレーム内のアクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第1のセットを決定することと、
第2のフレーム内のアクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第2のセットを決定することと、
前記閾値のピクセルグループの数を満たし、侵入を決定するために、前記アクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第1および第2のセットを集約することと、を含む、請求項46~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
ビデオ分析パラメータの複数のセットを指定することを含む、請求項1~12または34~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
ビデオ分析パラメータの複数のセットを含む、請求項12~33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項54】
ユーザインターフェースが、前記ビデオ分析パラメータのセット間で変化させるためのユーザ入力要素を有する、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
異なる時間において、ビデオ分析パラメータの異なるセットを適用するように構成されている、請求項53または54に記載のシステム。
【請求項56】
システムであって、
小売商店の入口を含む領域のビデオフッテージを生成するように位置決めされるカメラと、
コントローラと、を備え、前記コントローラが、
ハードウェアプロセッサ、および
前記ハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリ、を備え、前記メモリが、閾値の入場カウントの値、閾値の入場時間の値、および前記プロセッサによって実行可能な命令、を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、
前記カメラからの前記ビデオフッテージを受信すること、
前記カメラからの前記ビデオフッテージを分析して、人物が前記入口を通って前記小売商店に入場するときの入場事象を識別すること、
前記閾値の入場時間の値を満たすある時間量内での前記閾値の入場カウントの値を満たす入場事象の数を少なくとも識別することによって、顧客殺到事象を決定すること、および
前記顧客殺到事象の前記決定に応答して顧客サービス通知を提供すること、を行わせる、システム。
【請求項57】
前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記顧客殺到事象を決定した後に遅延時間量待ち、前記遅延時間量の後に前記顧客サービス通知を提供させる、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
前記遅延時間量が、約1分~約30分である、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
ユーザインターフェースが、前記遅延時間量のユーザ調節を可能にするように構成されている、請求項57に記載のシステム。
【請求項60】
ユーザインターフェースが、前記閾値の入場カウントの値のユーザ調節および前記閾値の入場時間の値のユーザ調節を可能にする、請求項56に記載のシステム。
【請求項61】
前記顧客サービス通知が、追加のレジ係に対する要求を含む、請求項56に記載のシステム。
【請求項62】
前記顧客サービス通知が、スピーカによって配信されるオーディオメッセージを含む、請求項56に記載のシステム。
【請求項63】
前記顧客サービス通知が、モバイルデバイスに提供されるメッセージを含む、請求項56に記載のシステム。
【請求項64】
前記小売商店の1つ以上の追加の入口を含む1つ以上の追加の領域のビデオフッテージを生成するように位置決めされる1つ以上の追加のカメラを備え、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、
前記1つ以上の追加のカメラからの前記ビデオフッテージを受信することと、
前記1つ以上の追加のカメラからの前記ビデオフッテージを分析して、人物が前記1つ以上の追加の入口を通って前記小売商店に入場するときの入場事象を識別することと、
前記閾値の入場時間の値を満たす前記時間量内での前記閾値の入場カウントの値を満たす、前記入口に対する入場事象の集約数を少なくとも識別することによって、前記顧客殺到事象を決定することと、を行わせる、請求項56に記載のシステム。
【請求項65】
前記メモリが、複数の時間範囲、前記それぞれの複数の時間範囲に関連付けられた複数の閾値の入場カウントの値、前記それぞれの複数の時間範囲に関連付けられた複数の閾値の入場時間の値、を含み、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、現在の時間を含む前記時間範囲に対応する、前記それぞれの閾値の入場カウントの値および閾値の入場時間の値を使用して、前記顧客殺到事象を決定させる、請求項56に記載のシステム。
【請求項66】
前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記ビデオフッテージを分析して人物識別を実施させる、請求項56に記載のシステム。
【請求項67】
ユーザインターフェースが、ユーザが前記入口の線を定義することを可能にするように構成され、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記ビデオフッテージ内の人物を識別し、前記人物が前記線を入場方向に横切ったと決定することによって、入場事象を識別させる、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
方法であって、
入口を含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることと、
前記カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、前記カメラが分析のために前記コントローラにビデオフッテージを送信することと、
前記カメラから少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、
ユーザインターフェースを使用して、前記少なくとも1つの画像フレーム内の前記入口を定義することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、閾値の入場カウントの値を選定することと、
前記ユーザインターフェースを使用して、閾値の入場時間の値を選定することと、を含み、
前記コントローラが、
前記カメラからの前記ビデオフッテージを分析して、人物が前記入口を通って入場するときの入場事象を識別すること、および
前記閾値の入場時間の値を満たすある時間量内での前記閾値の入場カウントの値を満たす入場事象の数を少なくとも識別することによって、事象を決定すること、を行うように構成されている、方法。
【請求項69】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記入口を定義するためにトリップワイヤ線を位置決めすることを含む、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記ユーザインターフェースを使用して、前記入口を定義するために、マスクエリアを選定することを含む、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記コントローラが、前記決定に応答して通知を提供するように構成されている、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記ユーザインターフェースを使用して遅延時間量を選定することを含み、前記コントローラが、前記決定の後に前記遅延時間量待ってから、前記通知を提供するように構成されている、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記通知が、商店内で追加のPOSシステムを開くための要求である、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
複数の入口を監視するように複数のカメラを位置決めすることを含み、前記コントローラが、前記複数の入口からの入場事象を集約するように構成されている、請求項68に記載の方法。
【請求項75】
前記ユーザインターフェースを使用して、時間範囲を、前記閾値の入場カウントの値および前記閾値の入場時間の値に割り当てることと、
前記ユーザインターフェースを使用して、1つ以上の追加の時間範囲、および1つ以上の追加の閾値の入場カウントの値、ならびに前記1つ以上の追加の時間範囲に関連付けられた1つ以上の追加の閾値の入場時間の値を選定することと、を含み、
前記コントローラが、どの時間範囲が前記分析時間に適用されているかを決定し、適用可能な時間範囲に関連付けられた、前記閾値の入場カウントの値および前記閾値の入場時間の値を使用するように構成されている、請求項68に記載の方法。
【請求項76】
方法であって、
入口を含む領域のビデオフッテージを獲得ることと、
前記ビデオフッテージを分析して、人物が前記入口を通って入場するときを識別することと、
閾値の人数が所定の時間量内に前記入口を通って入場したときを少なくとも識別することによって、事象を決定することと、を含む、方法。
【請求項77】
前記入口が、小売商店の入口である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記事象の前記決定に応答して、追加のPOSシステムを開くための要求を発行することを含む、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記要求が、スピーカを介して配信されるオーディオメッセージである、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記要求が、モバイルユーザデバイスに配信されるテキストメッセージである、請求項78に記載の方法。
【請求項81】
前記事象を決定した後に遅延時間量待ってから、前記要求を発行することを含む、請求項78に記載の方法。
【請求項82】
前記要求を発行する前に、ユーザによる確認を要求することを含む、請求項78に記載の方法。
【請求項83】
現在の時間を複数の時間範囲と比較して、前記複数の時間範囲のうちのどれが前記現在の時間を含むかを決定することであって、前記複数の時間範囲の各々が、関連付けられた閾値の入場カウントの値および閾値の時間の値を有する、決定することと、
前記現在の時間を含む前記時間範囲にわたって、前記閾値の入場カウントの値および前記閾値の時間の値を取得することと、
前記事象を決定するために、前記閾値の入場カウントの値および前記閾値の時間の値を適用することと、を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項84】
第2の入口を含む第2の領域の第2のビデオフッテージを獲得ることと、
前記第2のビデオフッテージを分析して、人物が前記第2の入口を通って入場するときを識別することと、
閾値の人数が所定の時間量内に前記入口と前記第2の入口との組み合わせを通って入場したときを少なくとも識別することによって、前記事象を決定することと、を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項85】
エリアの占有率を追跡するためのシステムであって、前記システムが、
前記エリアに対する1つ以上の入口および/または出口のビデオフッテージを生成するように位置決めされる1つ以上のカメラと、
コントローラと、を備え、前記コントローラが、
ハードウェアプロセッサ、および
前記ハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリ、を備え、前記メモリが、占有率の値、および前記プロセッサによって実行可能な命令、を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、
前記1つ以上のカメラからの前記ビデオフッテージを獲得すること、
前記1つ以上のカメラからの前記ビデオフッテージを分析して、人物が前記1つ以上の入口を通って入場するときの入場事象を識別し、人物が前記1つ以上の出口を通って退場するときの退場事象を識別すること、
入場事象が識別されると前記占有率の値を増加させること、および
退場事象が識別されると前記占有率の値を減少させること、を行わせる、システム。
【請求項86】
前記メモリが、占有率の閾値の値を含み、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記占有率が前記閾値の値を満たすときに事象を決定させる、請求項85に記載のシステム。
【請求項87】
前記メモリが、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記事象の前記決定に応答して、追加のPOSシステムを開くための要求を発行させる、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記要求が、スピーカを介して配信されるオーディオメッセージである、請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記要求が、モバイルユーザデバイスに配信されるテキストメッセージである、請求項87に記載のシステム。
【請求項90】
前記メモリが、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記事象を決定した後に遅延時間量待ってから、前記要求を発行させる、請求項87に記載のシステム。
【請求項91】
前記メモリが、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、ユーザによる確認を待ってから、前記要求を発行させる、請求項87に記載のシステム。
【請求項92】
前記メモリが、占有率の閾値の値を含み、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記占有率が前記閾値の値を満たすときに安全通知を発行させる、請求項85に記載のシステム。
【請求項93】
複数の入口および/または出口のビデオフッテージを生成するように位置決めされる複数のカメラを備え、前記命令が、前記プロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサが、前記コントローラに、
前記複数のカメラからの前記ビデオフッテージを受信することと、
前記複数のカメラからの前記ビデオフッテージを分析して、人物がそれぞれ前記複数の入口および/または出口を通って前記エリアに入場する入場事象および前記エリアから退場する退場事象を識別することと、
前記複数の入口および/または出口を横切る、前記入場事象および退場事象を集約して、前記占有率の値を決定することと、を行わせる、請求項85に記載のシステム。
【請求項94】
前記メモリが、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、予測される将来の占有率の値を決定させる、請求項85に記載のシステム。
【請求項95】
システムであって、
監視エリアを含む領域を監視するように位置決めされるカメラと、
前記カメラに搭載されたコントローラと、を備え、前記コントローラが、
ハードウェアプロセッサ、および
前記ハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリ、を備え、前記メモリが、
閾値の違反カウントの値、
閾値の違反時間の値、および
前記プロセッサによって実行可能な命令、を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記カメラによってキャプチャされたビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、前記閾値の違反時間のバルブの範囲内で前記閾値の違反カウントの値を満たす監視エリアへの違反の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定させる、システム。
【請求項96】
前記カメラが、小売商店内の1つ以上の棚を監視するように位置決めされる、請求項95に記載のシステム。
【請求項97】
前記カメラが、スピーカを含み、前記コントローラが、前記事象の決定に応答して、前記スピーカを介してオーディオメッセージを出力するように構成されている、請求項95に記載のシステム。
【請求項98】
前記カメラが、通信インターフェースを含み、前記システムが、前記カメラと通信するアラームシステムをさらに備え、前記システムが、前記事象の決定に応答して、前記アラームシステムをトリガするように構成されている、請求項95に記載のシステム。
【請求項99】
前記カメラが、前記カメラと通信する端末を含み、前記システムが、前記事象の決定に応答して、前記カメラからのマッサージまたはビデオフッテージを前記端末に提供するように構成されている、請求項95に記載のシステム。
【請求項100】
前記カメラが、通信インターフェースを含み、前記システムが、前記監視エリアにあり、かつ前記カメラと通信する、ディスプレイをさらに備え、前記システムが、前記事象の決定に応答して、前記ディスプレイ上にメッセージを表示するように構成されている、請求項95に記載のシステム。
【請求項101】
前記カメラが、通信インターフェースを含み、前記システムが、前記カメラと通信するデータストアをさらに備え、前記システムが、前記事象の決定に応答して、前記事象に関連付けられたビデオフッテージを、前記データストアおよび前記カメラメモリに記憶するように構成されている、請求項95に記載のシステム。
【請求項102】
監視カメラであって、
ハウジングと、
前記ハウジングの内側の画像センサであって、前記カメラが、前記画像センサを使用してビデオフッテージを生成するように構成されている、画像センサと、
前記ハウジングの内側のコントローラと、を備え、前記コントローラが、
ハードウェアプロセッサ、および
前記ハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリ、を備え、前記メモリが、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、前記プロセッサが、前記コントローラに、前記ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の違反時間のバルブの範囲内で閾値の違反カウントの値を満たす監視エリアへの違反の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定させる、監視カメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下、2019年4月10日に出願された「BEHAVIORAL INTRUSION DETECTION SYSTEM」と題した米国仮特許出願第62/831,955号、2019年6月24日に出願された「BEHAVIORAL INTRUSION DETECTION SYSTEM」と題した米国仮特許出願第62/865,828号、2019年9月27日に出願された「MONITORING SYSTEMS」と題した米国仮特許出願第62/907,484号、および2019年12月12日に出願された「MONITORING SYSTEMS」と題した米国仮特許出願第62/947,468号の利益を主張するものである。上述の出願は、これらの全体が参照により本明細書に組み込まれ、これらの出願が開示するすべてについて本明細書の一部をなす。米国特許第10,186,124号もまた、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
セキュリティシステムは、多くの場合、犯罪を検出および/または阻止するために設置される。例えば、セキュリティシステムは、住宅、銀行、オフィスビル、または任意の他のタイプの構造に設置することができる。犯罪が検出された場合、セキュリティシステムは、アラームを鳴らすこと、当局に通知すること、ドアを閉じること、ロックを可能にすることなどを行うように構成され得る。監視システムを使用して、盗難または他の犯罪などの事象を識別すること、ならびに他のタイプの事象または行為を監視することができる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のシステム、方法、およびデバイスは各々、いくつかの態様を有し、これらのうちの1つだけが、その望ましい属性に単独で責任を負うものではない。ここで、本開示の範囲を限定することなく、いくつかの非限定的な特徴について簡単に考察する。
【0004】
本開示の1つの態様は、組織化された小売犯罪を阻止するためのシステムを提供する。本システムは、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされるカメラであって、商品エリアが、1つ以上の商品棚を有し、カメラが、1つ以上の商品棚のうちの少なくとも一部分を含む画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように構成されている、カメラと、商品エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカと、商店端末であって、端末ディスプレイ、端末スピーカ、および端末マイク、を備える、商店端末と、アラームコントローラであって、ハードウェアプロセッサ、およびハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリ、を備え、メモリが、1つ以上の閾値のピクセル差の基準、閾値の違反距離の値、閾値の違反時間の値、閾値の違反カウントの値、およびプロセッサによって実行可能な命令、を記憶し、プロセッサが、アラームコントローラに、複数の画像フレームを含むビデオフッテージをカメラから受信することと、第1の画像フレーム内の第1の場所における第1のピクセルのグループを、第1の画像フレームに続く第2の画像フレーム内の第1の場所における第2のピクセルのグループと比較することと、第1のピクセルのグループと第2のピクセルのグループとの間の差が1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の商品棚への第1の違反を識別することと、第3の画像フレーム内の第2の場所における第3のピクセルのグループを、第4の画像フレーム内の第2の場所における第4のピクセルのグループと比較することであって、第3の画像フレームが、第2の画像フレームに続き、第4の画像フレームが、第3の画像フレームに続く、比較すること、第3のピクセルのグループと第4のピクセルのグループとの間の差が1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の商品棚への第2の違反を識別することと、第1の場所と第2の場所との間の距離が閾値の違反距離の値よりも小さいという決定に少なくとも部分的に基づいて、および第1の違反と第2の違反との間の持続時間が閾値の違反時間の値よりも小さいという決定に少なくとも部分的に基づいて、第1の違反と第2の違反とを一緒に関連付けることと、閾値の違反カウントの値を満たす関連付けられた違反の数を少なくとも識別することによって、潜在的な盗難事象を決定することであって、関連付けられた違反が、閾値の違反距離の値の範囲内の場所および閾値の違反時間の値の範囲内の時間にある、決定することと、スピーカに、潜在的な盗難事象の決定に応答して、自動メッセージを商品エリアに放送させることと、潜在的な盗難事象の決定に応答して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するため、およびスピーカを介して端末マイクからのオーディオ通信を可能にするために、カメラと商店端末との間の通信リンクを確立することと、を行わせる、アラームコントローラと、潜在的な盗難事象の決定に応答して、外側のシステムにアラーム通知を送信するように構成されたアラームトリガシステムと、を備える。
【0005】
前の段落のシステムは、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。本システムが、ユーザ入力を受信して、閾値の距離の値、閾値の時間の値、および閾値の違反カウントの値を変更するように構成されたユーザインターフェースをさらに備えるという特徴。本システムが、ユーザ入力を受信して、画像フレーム内のマスクエリアを定義するように構成されたユーザインターフェースをさらに備え、アラームコントローラが、画像フレームのマスクエリアを分析して、違反を識別するように構成されているという特徴。メモリが、閾値の運び去る距離の値および閾値の運び去る時間の値を記憶し、命令が、プロセッサによって実行可能であり、プロセッサが、アラームコントローラに、第1の画像フレームのペア内の第1の場所における対応するピクセルのグループを比較して、対応するピクセルのグループ間の差を決定することと、後続の第2の画像フレームのペア内の第1の場所に隣接する第2の場所における対応するピクセルのグループを比較して、対応するピクセルのグループ間の差を決定することと、各々が1つ以上のさらなる画像フレームのペア内の先に比較された場所に隣接する1つ以上のさらなる場所における1つ以上の対応するピクセルのグループを比較して、対応するピクセルのグループ間の差を決定することと、一連の画像フレーム内の一連の隣接する場所を横切る対応するピクセルのグループ間の一連の差を少なくとも識別することによって、潜在的な盗難事象を決定することと、を行わせ、一連の差が各々、1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たし、一連の隣接する場所を横切る距離が、閾値の運び去る距離の値を満たし、一連の画像フレームが、閾値の運び去る時間の値の範囲内で生じるという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージを分析し、個々の人物を識別することと、商品エリアに存在する人物の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定することと、を行うように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアのディスプレイをさらに備え、ディスプレイが、広告情報を表示するための第1の動作モードを有し、ディスプレイが、盗難を阻止するように、1つ以上の画像を表示するための第2の動作モードを有し、ディスプレイが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移するという特徴。商店端末が、端末カメラを有し、第2の動作モードにあるディスプレイが、端末カメラからのビデオフッテージを表示するという特徴。商店端末が、ビデオ電話であるという特徴。本システムが、小売商店への入口に顔認識カメラをさらに備え、アラームコントローラが、疑わしい犯罪者の顔情報を含む顔認識データストアにアクセスするように構成され、アラームコントローラが、顔認識カメラによってキャプチャされた人々の画像に対して顔認識分析を実施して、人々が疑わしい犯罪者であるかどうかを決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、顔認識カメラによってキャプチャされた1つ以上の画像の中の人物が疑わしい犯罪者であるという決定に応答して、商店端末に通知を送信するように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアに1つ以上のモーション検出器をさらに備え、アラームコントローラが、1つ以上のモーションセンサからの情報に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアに1つ以上のサイスミックセンサをさらに備え、アラームコントローラが、1つ以上のサイスミックセンサからの情報に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。商店のパブリックアドレス(PA)システムが、スピーカを備え、アラームコントローラが、PAシステムに、潜在的な盗難事象の決定に応答して、自動メッセージを放送させるように構成されているという特徴。
【0006】
本開示の別の態様は、セキュリティシステムであって、セキュリティシステムが、商品エリアを監視するように位置決めされるカメラであって、カメラが、商品エリアの少なくとも一部分を含む画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように構成されている、カメラと、商品エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカと、アラームコントローラと、を備え、アラームコントローラが、複数の画像フレームを含むビデオフッテージをカメラから受信することと、画像フレームにマスクを適用して、画像フレーム内のピクセルのサブセットを含む監視エリアを定義することと、潜在的な盗難事象を、(a)閾値の時間量内での監視エリアへの閾値の侵入の数を検出することであって、アラームコントローラが、第1の画像フレーム内の監視エリア内のピクセルのグループを、第1の画像フレームに続く第2の画像フレーム内の監視エリア内の対応するピクセルのグループと比較することによって違反を検出するように構成されている、検出すること、または(b)一連の画像フレーム内の一連の隣接する場所を横切る対応するピクセルのグループ間の一連の変更を識別することによって少なくとも1つの運び去る行為を検出することであって、一連の隣接する場所が、閾値の距離を満たす画像フレーム内の距離を横切って延在し、一連の画像フレームが、閾値の時間量内で生じる、検出することに少なくとも部分的に基づいて、決定することと、スピーカに、潜在的な盗難事象の決定に応答して、商品エリアにオーディオメッセージを放送させることと、を行うように構成されている、セキュリティシステムを提供する。
【0007】
前の段落のセキュリティシステムは、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。アラームコントローラが、閾値の時間量内での閾値の違反の数を検出することに少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、運び去る行為を検出することに少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、スピーカに、潜在的な盗難事象の決定に応答して、事前に記録されたメッセージを自動的に放送させるように構成されているという特徴。本システムが、端末ディスプレイを含む端末をさらに備え、アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、カメラと端末との間の通信リンクを確立して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するように構成されているという特徴。端末が、端末でユーザからの音声メッセージを受信するための端末マイクを有し、スピーカによって放送されるオーディオメッセージが、端末マイクによって受信される音声メッセージであるという特徴。端末が、ビデオ電話を備えるという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージを分析し、エリア内の人々の数を決定するように構成され、アラームコントローラが、エリア内の決定された人々の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。本システムが、エリアにおいて視認可能なディスプレイをさらに備え、ディスプレイが、第1の動作モードと、盗難を阻止するように、1つ以上の画像を表示するための第2の動作モードと、を有し、ディスプレイが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移するという特徴。端末が、端末カメラを有し、第2の動作モードにあるディスプレイが、端末カメラからのビデオフッテージを示すという特徴。
【0008】
本開示の別の態様は、小売商店においてセキュリティシステムをセットアップするための方法を提供する。本方法は、ビデオフッテージを処理し、(a)ビデオフッテージの監視エリア内で検出された複数の違反、または(b)ビデオフッテージの監視エリア内で検出された運び去る行為に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されたアラームコントローラを提供することと、1つ以上の商品棚を有する商品エリアを監視するように、小売商店内にカメラを位置決めすることと、カメラとアラームコントローラとの間の通信を確立し、それにより、カメラが分析のためにアラームコントローラにビデオフッテージを送信することと、カメラからの少なくとも1つの画像にアクセスし、ユーザインターフェースを使用して、カメラからのビデオフッテージのための監視エリアを定義するためにマスクを位置決めすることと、アラームコントローラと商品エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカとの間の通信を確立することであって、アラームコントローラが、スピーカに、潜在的な盗難事象の決定に応答して、商品エリアに、事前に記録されたメッセージを自動的に放送させるように構成されている、確立することと、端末ディスプレイおよび端末マイクを備える、商店端末を提供することと、アラームコントローラと商店端末との間の通信を確立することと、を含み、アラームコントローラは、潜在的な盗難事象の決定に応答して、カメラと商店端末との間の通信リンクを確立して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するように構成され、アラームコントローラは、潜在的な盗難事象の決定に応答して、端末マイクからスピーカへのオーディオ通信を可能にするように構成されている。
【0009】
前の段落の方法は、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。監視エリアの縁が、概して、カメラからの少なくとも1つの画像内での、1つ以上の商品棚から通路への遷移に適合するという特徴。本方法が、ユーザインターフェースを使用して、閾値の違反カウント、閾値の違反時間、および閾値の違反距離を指定することをさらに含み、アラームコントローラが、閾値の違反距離内および閾値の違反時間内であるビデオフッテージの監視エリア内での違反の数を識別することに少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成され、違反の数が、閾値の違反カウントを満たすという特徴。本方法が、ユーザインターフェースを使用して、閾値の運び去る時間および閾値の運び去る距離を指定することをさらに含み、アラームコントローラが、閾値の運び去る時間内の少なくとも閾値の運び去る距離にわたって監視エリアを横切って移動する物体に対応するビデオフッテージの一連の画像フレーム内のピクセル間の一連の変更を識別することに少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。本方法が、小売商店への入口に顔認識カメラを位置決めすることをさらに含み、アラームコントローラが、疑わしい犯罪者の顔情報を含む顔認識データストアにアクセスし、顔認識カメラによってキャプチャされた人々の画像に対して顔認識分析を実施して、人々が疑わしい犯罪者であるかどうかを決定するように構成され、アラームコントローラが、顔認識カメラによってキャプチャされた1つ以上の画像の中の人物が疑わしい犯罪者であるという決定に応答して、商店端末に通知を送信するように構成されているという特徴。本方法が、商品エリアで視認可能であるようにディスプレイを位置決めすること、およびディスプレイとアラームコントローラとの間の通信を確立することをさらに含み、ディスプレイが、広告情報を表示するための第1の動作モードを有し、ディスプレイが、商店端末の端末カメラからのビデオフッテージを表示するための第2の動作モードを有し、アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、ディスプレイを、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させるように構成されているという特徴。本方法が、アラームコントローラと通信してアラームトリガを提供することをさらに含み、アラームトリガが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、外側のシステムにアラーム通知を送信するように構成されているという特徴。
【0010】
本開示の別の態様は、組織化された小売犯罪を阻止するためのシステムを提供する。本システムは、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされるカメラと、商品エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカと、商店端末であって、端末ディスプレイ、端末スピーカ、および端末マイク、を備える、商店端末と、アラームコントローラであって、複数のフレームを含むビデオフッテージをカメラから受信することと、ビデオフッテージのフレームを分析し、フレームの監視部分への複数の違反またはフレームの監視部分への運び去る行為に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象の決定することと、潜在的な盗難事象の決定に応答して、スピーカを使用して、自動メッセージを商品エリアに放送することと、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するため、および端末マイクから商品エリアのスピーカへのオーディオ通信を可能にするために、カメラと商店端末との間の通信リンクを確立することと、を行うように構成されている、アラームコントローラと、潜在的な盗難事象の決定に応答して、外側のシステムにアラーム通知を送信するように構成されたアラームトリガシステムと、を備える。
【0011】
前の段落のシステムは、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。アラームコントローラが、閾値のエリア内および閾値の時間量内でのフレームの監視エリアへの閾値の違反の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するという特徴。閾値の違反の数が、ユーザ調節可能であり、閾値のエリアが、ユーザ調節可能であり、閾値の時間量が、ユーザ調節可能であるという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージを分析し、個々の人物を識別すること、および商品エリアに存在する人物の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定すること、を行うように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアのディスプレイをさらに備え、ディスプレイが、広告情報を表示するための第1の動作モードを有し、ディスプレイが、盗難を阻止するように、画像を表示するための第2の動作モードを有し、ディスプレイが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移するという特徴。商店端末が、端末カメラを有し、第2の動作モードにあるディスプレイが、端末カメラからのビデオフッテージを示すという特徴。商店端末が、ビデオ電話であるという特徴。本システムが、小売商店への入口に顔認識カメラをさらに備え、アラームコントローラが、疑わしい犯罪者の顔情報を含む顔認識データストアにアクセスし、顔認識カメラによってキャプチャされた人々の画像に対して顔認識分析を実施して、人々が疑わしい犯罪者であるかどうかを決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、顔認識カメラによってキャプチャされた画像の中の人物が疑わしい犯罪者であるという決定に応答して、商店端末に通知を送信するように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアに1つ以上のモーション検出器をさらに備え、アラームコントローラが、1つ以上のモーションセンサからの情報に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。本システムが、商品エリアに1つ以上のサイスミックセンサをさらに備え、アラームコントローラが、1つ以上のサイスミックセンサからの情報に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。商店のパブリックアドレス(PA)システムが、スピーカを備え、アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、PAシステムを経由して、自動メッセージを放送するように構成されているという特徴。
【0012】
本開示の別の態様は、セキュリティシステムであって、エリアを監視するように位置決めされるカメラと、エリアにオーディオを配信するように位置決めされるスピーカと、アラームコントローラと、を備え、アラームコントローラが、カメラからのビデオフッテージを受信することと、ビデオフッテージを分析し、カメラからのビデオフッテージに少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定することと、を行うように構成され、スピーカが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、エリアにオーディオメッセージを放送する、セキュリティシステムを提供する。
【0013】
前の段落のセキュリティシステムは、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、スピーカを使用して、事前に記録されたメッセージを自動的に放送させるように構成されているという特徴。本システムが、端末ディスプレイを含む端末をさらに備え、アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、カメラと端末との間の通信リンクを確立して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するように構成されているという特徴。端末が、端末でユーザからの音声メッセージを受信するための端末マイクを有し、スピーカによって放送されるオーディオメッセージが、端末によって受信される音声メッセージであるという特徴。端末が、ビデオ電話を備えるという特徴。アラームコントローラが、ある時間量内でのビデオフッテージの監視エリアへの違反の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージの監視エリアへの運び去る行為に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージを分析し、エリア内の人々の数を決定するように構成され、アラームコントローラが、エリア内の決定された人々の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されているという特徴。本システムが、エリアのディスプレイをさらに備え、ディスプレイが、第1の動作モード、および盗難を阻止するように、画像を表示するための第2の動作モードを有し、ディスプレイが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移するという特徴。端末が、端末カメラを有し、第2の動作モードにあるディスプレイが、端末カメラからのビデオフッテージを示すという特徴。
【0014】
本開示の別の態様は、ビデオ監視システムを提供する。ビデオ監視システムは、エリアを監視するように位置決めされるカメラと、アラームコントローラと、を備え、アラームコントローラは、複数のフレームを含むビデオフッテージをカメラから受信することであって、ビデオフッテージが、フレームの監視部分を含む、受信することと、ビデオフッテージのフレームを分析し、閾値のエリア内および閾値の時間量内でのフレームの監視部分への閾値の違反の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定するように構成されている。
【0015】
前の段落のビデオ監視システムは、以下の特徴の任意の副次的な組み合わせを含み得る。閾値の違反の数が、ユーザ調節可能であり、閾値のエリアが、ユーザ調節可能であり、閾値の時間量が、ユーザ調節可能であるという特徴。カメラが、通路および1つ以上の棚を有する、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされ、ビデオフッテージのフレームの監視部分が、1つ以上の棚を含むという特徴。アラームコントローラが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、スピーカを使用して、自動オーディオメッセージをエリアに放送するように構成されているという特徴。アラームコントローラが、端末のディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するため、および端末のマイクから、オーディオをエリアに配信するスピーカへのオーディオ通信を可能するために、潜在的な盗難事象の決定に応答して、カメラと端末との間の通信リンクを確立するように構成されているという特徴。本システムが、潜在的な盗難事象の決定に応答して、外側のシステムにアラーム通知を送信するように構成されたアラームトリガシステムをさらに備えるという特徴。アラームコントローラが、ビデオフッテージを分析し、個々の人物を識別すること、およびエリアに存在する人物の数に少なくとも部分的に基づいて、潜在的な盗難事象を決定すること、を行うように構成されているという特徴。
【0016】
本明細書に開示される様々な実施形態は、セキュリティシステムをセットアップするための方法に関連し得る。本方法は、監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることを含み得、カメラは、カメラフレームレートでビデオフッテージを生成するように構成され得る。本方法は、カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、カメラが分析のためにコントローラにビデオフッテージを送信することと、カメラからの少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、ユーザインターフェースを使用して、カメラからのビデオフッテージの監視エリアを定義するように、カメラからの少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることと、ユーザインターフェースを使用して、ビデオフッテージの画像フレームをピクセルのグループに分割するためのグリッドサイズを指定することと、を含み得る。グリッドサイズは、ピクセルのグループのサイズを決定することができる。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、連続して分析されたフレーム間でどの程度変化する必要があるかを示す、閾値のピクセル変化量を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、連続して分析されたフレーム間で変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、カメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートを指定することを含み得る。連続して分析されたフレームは、分析フレームレートを有し得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義する再侵入時間を指定することを含み得る。コントローラは、カメラからのビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の侵入時間フレーム内の閾値の侵入カウントを満たす監視エリアへの侵入の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定するように構成され得る。
【0017】
本方法は、ユーザインターフェースを使用して、閾値の侵入カウントおよび閾値の侵入時間フレームを指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、閾値の侵入距離を指定することを含み得、コントローラは、閾値の侵入距離内および閾値の侵入時間フレーム内にある、ビデオフッテージの監視エリア内の侵入の数を識別することに少なくとも部分的に基づいて事象を決定するように構成され得、侵入の数は、閾値の侵入カウントを満たす。カメラは、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされ得る。コントローラは、カメラからのビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、潜在的な犯罪事象を決定するように構成され得る。本方法は、コントローラと、オーディオを商品エリアに配信するように位置決めされるスピーカとの間の通信を確立することを含み得る。コントローラは、スピーカに、潜在的な盗難事象の決定または他の決定された事象に応答して、商品エリアにメッセージを自動的に放送させるように構成され得る。本方法は、端末ディスプレイを含む商店端末を提供することと、コントローラと商店端末との間の通信を確立することと、を含み得る。コントローラは、潜在的な盗難事象の決定に応答して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するように構成され得る。商店端末は、端末マイクを含み得る。コントローラは、潜在的な盗難事象の決定に応答して、端末マイクからスピーカへのオーディオ通信を可能にするように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、グリッドの形状を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、グリッドの向きを指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、画像フレームの異なる部分について複数のグリッドを指定することを含み得る。複数のグリッドは、異なるサイズ、形状、および/または向きを有し得る。分析フレームレートは、カメラフレームレートの半分よりも小さくてもよい。分析フレームレートは、約5フレーム毎秒~約15フレーム毎秒であってもよい。
【0018】
本明細書に開示される様々な実施形態は、システムであって、領域を監視し、監視エリアの少なくとも一部分を含む複数の画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように位置決めされ得るカメラを含み得る、システムに関し得る。本システムは、閾値の時間量内での監視エリアへの閾値の侵入の数を検出することに少なくとも部分的に基づいて事象を決定するように構成され得る、コントローラを含み得る。コントローラは、ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分をビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成され得、第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームは、侵入を検出するために分析されない。カメラは、カメラフレームレートでビデオフッテージを生成するように構成され得、コントローラは、ビデオフッテージの画像フレームをカメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートで分析するように構成され得る。
【0019】
本明細書に開示される様々な実施形態は、システムであって、領域を監視し、監視エリアの少なくとも一部分を含む複数の画像フレームを含むビデオフッテージを生成するように位置決めされるカメラを含み得る、システムに関し得る。本システムは、第1の時間に第1の侵入を検出し、再侵入の時間量が経過したら侵入を識別するであろう情報を、無視するように構成され得る、コントローラを含み得る。コントローラは、少なくとも再侵入の時間量だけ第1の時間よりも後の第2の時間に第2の侵入を検出するように構成され得る。コントローラは、閾値の時間量内での監視エリアへの閾値の侵入の数を検出することに少なくとも部分的に基づいて事象を決定するように構成され得る。
【0020】
コントローラは、ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分をビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成され得、第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームは、侵入を検出するために分析されない。カメラは、カメラフレームレートを有し得、コントローラは、画像フレームをカメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートで分析するように構成され得る。分析フレームレートは、カメラフレームレートの半分よりも小さくてもよい。分析フレームレートは、カメラフレームレートの約10%~約60%であってもよい。分析フレームレートは、約5フレーム毎秒~約15フレーム毎秒であってもよい。カメラは、小売商店内の商品エリアを監視するように位置決めされ得る。カメラは、建物の外部の対象となるエリアを監視するように位置決めされ得る。カメラは、建物の内部の対象となるエリアを監視するように位置決めされ得る。本システムは、領域にオーディオを配信するように位置決めされるスピーカを含み得、コントローラは、スピーカに、事象の決定に応答して、領域にメッセージを放送させるように構成され得る。本システムは、領域にビデオを配信するように位置決めされるディスプレイを含み得る。コントローラは、ディスプレイに、事象の決定に応答して、領域のビデオフッテージを表示させるように構成され得る。本システムは、端末ディスプレイを有する端末を含み得る。コントローラは、事象の決定に応答して、端末ディスプレイ上にカメラからのビデオフッテージを表示するように構成され得る。端末は、マイクを有し得、コントローラは、事象の決定に応答して、領域のスピーカを介して端末マイクからのオーディオ通信を可能にするように構成され得る。コントローラは、第1の画像フレーム内の第1の場所における第1のピクセルのグループを、第2の画像フレーム内の第1の場所における第2のピクセルのグループと比較することと、第1のピクセルのグループと第2のピクセルのグループとの間の差が1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、第1の侵入を識別することと、第3の画像フレーム内の第2の場所における第3のピクセルのグループを、第4の画像フレーム内の第2の場所における第4のピクセルのグループと比較することと、第3のピクセルのグループと第4のピクセルのグループとの間の差が1つ以上の閾値のピクセル差の基準を満たすという決定に少なくとも部分的に基づいて、第2の侵入を識別することと、を行うように構成され得る。コントローラは、第1の場所と第2の場所との間の距離が閾値の侵入距離の値よりも小さいかどうかに少なくとも部分的に基づいて、第1の侵入と第2の侵入とを一緒に関連付けるかどうかを決定するように構成され得る。コントローラは、第1の侵入と第2の侵入との間の持続時間が閾値の侵入時間の値よりも小さいかどうかに少なくとも部分的に基づいて、第1の侵入と第2の侵入とを一緒に関連付けるかどうかを決定するように構成され得る。コントローラは、第1の侵入と第2の侵入との間の持続時間が再侵入時間を超えているかどうかに少なくとも部分的に基づいて、第1の侵入と第2の侵入とを一緒に関連付けるかどうかを決定するように構成され得る。コントローラは、第1の侵入と第2の侵入との間の持続時間が再侵入時間よりも小さいかどうかに少なくとも部分的に基づいて、第2の侵入を黙殺するように構成され得る。コントローラは、第1の場所と第2の場所との間の距離が閾値の侵入距離の値よりも小さく、かつ第1の侵入と第2の侵入との間の持続時間が再侵入時間よりも大きい場合に、第1の侵入と第2の侵入とを一緒に関連付けるように構成され得る。コントローラは、第1の場所と第2の場所との間の距離が閾値の侵入距離の値よりも小さく、かつ第1の侵入と第2の侵入との間の持続時間が再侵入時間よりも小さい場合に、第2の侵入を無視するように構成され得る。コントローラは、第1の場所と第2の場所との間の距離が閾値の侵入距離の値よりも大きい場合に、第1の侵入および第2の侵入を関連付けられていない侵入として登録するように構成され得る。本システムは、記録フレームレートでビデオフッテージを記録し得、記録フレームレートは、カメラフレームレートとは異なり得る。記録フレームレートは、分析フレームレートとは異なり得る。画像フレームは、複数の別個の監視エリアを含み得る。
【0021】
本明細書に開示される様々な実施形態は、監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることを含む方法に関連し得る。カメラは、カメラフレームレートを有し得る。本方法は、カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、カメラが分析のためにコントローラにビデオフッテージを送信することを含み得る。コントローラは、カメラからのビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、監視エリアへの侵入に関する決定を行うように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、a)分析フレームレート、およびb)再侵入時間のうちの1つ以上を選定することを含み得る。
【0022】
本方法は、ユーザインターフェースを使用して、分析フレームレートおよび再侵入時間の両方を選定することを含み得る。分析フレームレートは、カメラフレームレートとは異なり得る。コントローラは、ビデオフッテージの第1の画像フレームの少なくとも一部分をビデオフッテージの第2の画像フレームの少なくとも一部分と比較することに少なくとも部分的によって、侵入を識別するように構成され得、第1の画像フレームと第2の画像フレームとの間の1つ以上の追加の画像フレームは、侵入を識別するために分析されない。本方法は、記録フレームレートで記録することを含み得、記録フレームレートは、カメラフレームレートとは異なり得る。記録フレームレートは、分析フレームレートとは異なり得る。再侵入時間は、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義し得る。コントローラは、ある時間量内での侵入の数に関する決定を行うように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、カメラからのビデオフッテージの監視エリアを定義するように、カメラからの少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、カメラからの画像フレーム内のピクセルのグループのサイズ、形状、または向きを指定することを含み得る。コントローラは、複数の画像フレームからのピクセルのグループを比較することに少なくとも部分的によって、侵入を検出するように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、連続して分析されたフレーム間でどの程度変化する必要があるかを示す、閾値のピクセル変化量を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、連続して分析されたフレーム間で変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することを含み得る。いくつかの実施形態では、複数の別個の監視エリアのうちの2つ以上が重複し得る。
【0023】
本明細書に開示される様々な実施形態は、セキュリティシステムをセットアップするための方法に関連し得る。本方法は、監視エリアを含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることを含み得る。カメラは、カメラフレームレートでビデオフッテージを生成するように構成され得る。本方法は、カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、カメラが分析のためにコントローラにビデオフッテージを送信することと、カメラからの少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、ユーザインターフェースを使用して、カメラからのビデオフッテージの監視エリアを定義するように、カメラからの少なくとも1つの画像内にマスクを位置決めすることと、ユーザインターフェースを使用して、ビデオフッテージの画像フレームをピクセルのグループに分割するためのグリッドサイズを指定することと、を含み得る。グリッドサイズは、ピクセルのグループのサイズを決定することができる。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、ピクセルのグループのアクティビティの決定のために、変化する必要がある、そのピクセルのグループのうちの1つの範囲内の閾値のピクセル量を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、監視エリアへの侵入の決定のためにアクティビティを有する必要がある閾値のピクセルグループの数を指定することを含み得る。コントローラは、カメラからのビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の侵入時間フレーム内の閾値の侵入カウントを満たす監視エリアへの侵入の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定するように構成され得る。
【0024】
本方法は、ユーザインターフェースを使用して、単一のピクセルが、そのピクセルを変化したピクセルとしてカウントするために、どの程度変化する必要があるかを示す、ピクセル変化量を指定することを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、カメラフレームレートよりも遅い分析フレームレートを指定することを含み得る。連続して分析されたフレームは、分析フレームレートを有し得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、第1の侵入が検出されてから、第2の侵入が検出され得るまでに経過する必要がある時間の量を定義する再侵入時間を指定することを含み得る。いくつかの実施形態では、アクティビティを有する隣接するピクセルグループのみが、閾値のピクセルグループの数に対してカウントされる。本方法は、第1のフレーム内のアクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第1のセットを決定することと、第2のフレーム内のアクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第2のセットを決定することと、閾値のピクセルグループの数を満たし、侵入を決定するために、アクティビティを有する1つ以上のピクセルのグループの第1および第2のセットを集約することと、を含み得る。
【0025】
本明細書で開示される方法は、ビデオ分析パラメータの複数のセットを指定することを含み得る。本明細書で開示されるシステムは、ビデオ分析パラメータの複数セットを含み得る。ユーザインターフェースは、ビデオ分析パラメータのセット間で変化させるためのユーザ入力要素を有し得る。本システムは、異なる時間において、ビデオ分析パラメータの異なるセットを適用するように構成され得る。
【0026】
本明細書に開示される様々な実施形態は、システムであって、小売商店の入口を含む領域のビデオフッテージを生成するように位置決めされるカメラと、ハードウェアプロセッサ、およびハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリを有するコントローラと、を含む、システムに関連し得る。メモリは、閾値の入場カウントの値、閾値の入場時間の値、およびプロセッサによって実行可能な命令、を含み得、プロセッサは、コントローラに、カメラからのビデオフッテージを受信すること、カメラからのビデオフッテージを分析して、人物が入口を通って小売商店に入場するときの入場事象を識別すること、閾値の入場時間の値を満たすある時間量内での閾値の入場カウントの値を満たす入場事象の数を少なくとも識別することによって、顧客殺到事象を決定すること、および顧客殺到事象の決定に応答して顧客サービス通知を提供すること、を行わせる。
【0027】
命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、顧客殺到事象を決定した後に遅延時間量待ち、遅延時間量の後に顧客サービス通知を提供させる。遅延時間量は、約1分~約30分であってもよい。ユーザインターフェースは、遅延時間量のユーザ調節を可能にするように構成され得る。ユーザインターフェースは、閾値の入場カウントの値のユーザ調節および/または閾値の入場時間の値のユーザ調節を可能にすることができる。顧客サービス通知は、追加のレジ係に対する要求を含み得る。顧客サービス通知は、スピーカによって配信されるオーディオメッセージを含み得る。顧客サービス通知は、モバイルデバイスに提供されるメッセージを含み得る。本システムは、小売商店の1つ以上の追加の入口を含む1つ以上の追加の領域のビデオフッテージを生成するように位置決めされる1つ以上の追加のカメラを含み得る。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、1つ以上の追加のカメラからのビデオフッテージを受信することと、1つ以上の追加のカメラからのビデオフッテージを分析して、人物が1つ以上の追加の入口を通って小売商店に入場するときの入場事象を識別することと、閾値の入場時間の値を満たす時間量内での閾値の入場カウントの値を満たす、入口に対する入場事象の集約数を少なくとも識別することによって、顧客殺到事象を決定することと、を行わせる。メモリは、複数の時間範囲、それぞれの複数の時間範囲に関連付けられた複数の閾値の入場カウントの値、およびそれぞれの複数の時間範囲に関連付けられた複数の閾値の入場時間の値、を含み得る。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、現在の時間を含む時間範囲に対応する、それぞれの閾値の入場カウントの値および閾値の入場時間の値を使用して、顧客殺到事象を決定させる。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、ビデオフッテージを分析して人物識別を実施させる。ユーザインターフェースは、ユーザが入口の線を定義することを可能にするように構成され得る。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、ビデオフッテージ内の人物を識別し、人物が線を入場方向に横切ったと決定することによって、入場事象を識別させる。
【0028】
本明細書に開示される様々な実施形態は、方法であって、入口を含む領域を監視するようにカメラを位置決めすることと、カメラとコントローラとの間の通信を確立し、それにより、カメラが分析のためにコントローラにビデオフッテージを送信することと、カメラからの少なくとも1つの画像フレームにアクセスすることと、ユーザインターフェースを使用して、少なくとも1つの画像フレーム内の入口を定義することと、ユーザインターフェースを使用して、閾値の入場カウントの値を選定することと、ユーザインターフェースを使用して、閾値の入場時間の値を選定することと、を含む、方法に関連し得る。コントローラは、カメラからのビデオフッテージを分析して、人物が入口を通って入場する入場事象を識別することと、閾値の入場時間の値を満たすある時間量内での閾値の入場カウントの値を満たす入場事象の数を少なくとも識別することによって、事象を決定すること、を行うように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、入口を定義するためにトリップワイヤ線を位置決めすることを含み得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、入口を定義するために、マスクエリアを選定することを含み得る。コントローラは、決定に応答して通知を提供するように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して遅延時間量を選定することを含み得る。コントローラは、決定の後に遅延時間量待ってから、通知を提供するように構成され得る。通知は、商店内で追加のPOSシステムを開くための要求であってもよい。本方法は、複数の入口を監視するように複数のカメラを位置決めすることを含み得る。コントローラは、複数の入口からの入場事象を集約するように構成され得る。本方法は、ユーザインターフェースを使用して、時間範囲を、閾値の入場カウントの値および閾値の入場時間の値に割り当てることと、ユーザインターフェースを使用して、1つ以上の追加の時間範囲、および1つ以上の追加の閾値の入場カウントの値、ならびに1つ以上の追加の時間範囲に関連付けられた1つ以上の追加の閾値の入場時間の値を選定することと、を含み得る。コントローラは、どの時間範囲が分析時間に適用されているかを決定し、適用可能な時間範囲に関連付けられた、閾値の入場カウントの値および閾値の入場時間の値を使用するように構成され得る。
【0029】
本明細書に開示される様々な実施形態は、方法であって、入口を含む領域のビデオフッテージを獲得ることと、ビデオフッテージを分析して、人物が入口を通って入場するときを識別することと、閾値の人数が所定の時間量内に入口を通って入場したときを少なくとも識別することによって、事象を決定することと、を含む、方法に関連し得る。
【0030】
入口は、小売商店の入口であってもよい。本方法は、事象の決定に応答して、追加のPOSシステムを開くための要求を発行することを含み得る。要求は、スピーカを介して配信されるオーディオメッセージであってもよい。要求は、モバイルユーザデバイスに配信されるテキストメッセージであってもよい。本方法は、事象を決定した後に遅延時間量待ってから、要求を発行することを含み得る。本方法は、要求を発行する前に、ユーザによる確認を要求することを含み得る。本方法は、現在の時間を複数の時間範囲と比較して、複数の時間範囲のうちのどれが現在の時間を含むかを決定することを含み得る。複数の時間範囲の各々は、関連付けられた閾値の入場カウントの値および閾値の時間の値を有し得る。本方法は、現在の時間を含む時間範囲にわたって、閾値の入場カウントの値および閾値の時間の値を取得することと、事象を決定するために、閾値の入場カウントの値および閾値の時間の値を適用することと、を含み得る。本方法は、第2の入口を含む第2の領域の第2のビデオフッテージを獲得ることと、第2のビデオフッテージを分析して、人物が第2の入口を通って入場するときを識別することと、閾値の人数が所定の時間量内に入口と第2の入口との組み合わせを通って入場したときを少なくとも識別することによって、事象を決定することと、を含み得る。
【0031】
本明細書に開示される様々な実施形態は、エリアの占有率を追跡するためのシステムに関連し得る。本システムは、エリアに対する1つ以上の入口および/または出口のビデオフッテージを生成するように位置決めされる1つ以上のカメラと、ハードウェアプロセッサ、およびハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリを有するコントローラと、を含み得る。メモリは、占有率の値、およびプロセッサによって実行可能な命令、を含み得、プロセッサは、コントローラに、1つ以上のカメラからのビデオフッテージを獲得すること、1つ以上のカメラからのビデオフッテージを分析して、人物が1つ以上の入口を通って入場するときの入場事象を識別すること、および/もしくは人物が1つ以上の出口を通って退場するときの退場事象を識別すること、入場事象が識別されると占有率の値を増加させること、ならびに/または退場事象が識別されると占有率の値を減少させること、を行わせることができる。
【0032】
メモリは、占有率の閾値の値を含み得る。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、占有率が閾値の値を満たすときに事象を決定させる。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み得、プロセッサは、コントローラに、事象の決定に応答して、追加のPOSシステムを開くための要求を発行させる。要求は、スピーカを介して配信されるオーディオメッセージであってもよい。要求は、モバイルユーザデバイスに配信されるテキストメッセージであってもよい。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み得、プロセッサは、コントローラに、事象を決定した後に遅延時間量待ってから、要求を発行させる。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み得、プロセッサは、コントローラに、ユーザによる確認を待ってから、要求を発行させる。メモリは、占有率の閾値の値を含み得、命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、占有率が閾値の値を満たすときに安全通知を発行させる。本システムは、複数の入口および/または出口のビデオフッテージを生成するように位置決めされる複数のカメラを含み得る。命令は、プロセッサによって実行可能であってもよく、プロセッサは、コントローラに、複数のカメラからのビデオフッテージを受信することと、複数のカメラからのビデオフッテージを分析して、人物がそれぞれ複数の入口および/または出口を通ってエリアに入場する入場事象およびエリアから退場する退場事象を識別することと、複数の入口および/または出口を横切る、入場事象および退場事象を集約して、占有率の値を決定することと、を行わせるメモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含み得、プロセッサは、コントローラに、予測される将来の占有率の値を決定させる。
【0033】
本明細書に開示される様々な実施形態は、システムであって、監視エリアを含む領域を監視するように位置決めされるカメラと、カメラに搭載されたコントローラと、を含む、システムに関連し得る。コントローラは、ハードウェアプロセッサ、およびハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリを含み得る。メモリは、閾値の違反カウントの値、閾値の違反時間の値、およびプロセッサによって実行可能な命令を有し得、プロセッサは、コントローラに、カメラによってキャプチャされたビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の違反時間の値の範囲内で閾値の違反カウントの値を満たす監視エリアへの違反の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定させる。
【0034】
カメラは、小売商店内の1つ以上の棚を監視するように位置決めされ得る。カメラは、スピーカを含み得る。コントローラは、事象の決定に応答して、スピーカを介してオーディオメッセージを出力するように構成され得る。カメラは、通信インターフェースを含み得る。本システムは、カメラと通信するアラームシステムを含み得る。本システムは、事象の決定に応答して、アラームシステムをトリガするように構成され得る。本システムは、カメラと通信する端末を含み得、本システムは、事象の決定に応答して、カメラからのマッサージまたはビデオフッテージを端末に提供するように構成され得る。カメラは、通信インターフェースを含み得、本システムは、監視エリアにあり、かつカメラと通信する、ディスプレイを含み得る。本システムは、事象の決定に応答して、ディスプレイ上にメッセージを表示するように構成され得る。カメラは、通信インターフェースを含み得、本システムは、カメラと通信するデータストアを含み得る。本システムは、事象の決定に応答して、事象に関連付けられたビデオフッテージを、データストアおよびカメラメモリに記憶するように構成され得る。
【0035】
本明細書に開示される様々な実施形態は、ハウジングおよびハウジング内側の画像センサを含み得る、監視カメラに関連し得る。カメラは、画像センサを使用してビデオフッテージを生成するように構成され得る。カメラは、ハウジング内側のコントローラを含み得、コントローラは、ハードウェアプロセッサ、およびハードウェアプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリを有し得る。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を有し得、プロセッサは、コントローラに、ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、閾値の違反時間のバルブの範囲内で閾値の違反カウントの値を満たす監視エリアへの違反の数を識別することに少なくとも部分的によって事象を決定させる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
特定の実施形態は、図面を参照して詳細に考察され、図面は例示の目的のために提供され、実施形態は図面に例示される特定の実装例に限定されない。図のいくつかの事例では、本明細書に記載の犯罪を検出および/または阻止するためのシステムは、Raptor-VisionまたはRVと称される。
【0037】
【
図1-10】犯罪を検出および/または阻止するためのシステムの例示的な実施形態の特徴を概略的に示すブロック図である。
【
図11】パッシブカメラシステムを有する物理的構造または建物(例えば、商店)の例示的な実施形態を概略的に示す。
【
図12】犯罪を検出および/または阻止するためのシステム(例えば、アクティブカメラシステム)を有する物理的構造または建物(例えば、商店)の例示的な実施形態を概略的に示す。
【
図13】互いに独立して実装された
図12および
図13のシステムを有する物理的構造または建物(例えば、商店)の例示的な実施形態を概略的に示す。
【
図14】システムの例示的な実施形態の構成要素を描くブロック図を概略的に示す。
【
図15】アラームコントローラの盗難事象検出機能を構成するための例示的なユーザインターフェースを例示する。
【
図16】アラームコントローラの盗難事象検出機能を構成するための別のユーザインターフェースを例示する。
【
図17】アラームコントローラの盗難事象検出機能を構成するための別のユーザインターフェースを例示する。
【
図18】アラームコントローラによって例示的に実装される盗難事象検出ルーチンを描く流れ図である。
【
図19】
図14のシステムが在庫を管理し、かつ/または潜在的な犯罪を検出することができる例示的な薬局を例示する。
【
図20】
図14のシステムが潜在的な犯罪、例えば、タグ付け、落書き、占有侵害などを検出することができる例示的な商業または工業建物の外部を例示する。
【
図21】住宅建物を監視するカメラからの例示的な画像を例示する。
【
図22】識別された2つの監視エリアを有する例示的な画像を例示する。
【
図23】4つのモーションエリアを有する例示的な実施形態を示す。
【
図24】異なるユーザが指定したパラメータを有する5つのモーションエリアを有する例示的な実施形態を示す。
【
図26】監視システムをセットアップするための例示的な方法のフローチャートである。
【
図27】入口を監視するように位置決めされたカメラの例示的な実施形態を示す。
【
図28】入口を監視するように位置決めされたカメラの別の例示的な実施形態を示す。
【
図29】画像内の入口を定義するためにトリップワイヤを位置決めするための例示的なユーザインターフェースを示す。
【
図30】画像内の入口を定義するためにマスクエリアを定義するための例示的なユーザインターフェースを示す。
【
図31】ビデオ分析のためにパラメータを指定するための例示的なユーザインターフェースを示す。
【
図32】ビデオ分析のためにパラメータを指定するための別の例示的なユーザインターフェースを示す。
【
図33】カメラ情報を提供するための例示的なユーザインターフェースを示す。
【
図34】商店の顧客の往来を監視するための例示の方法のフローチャートである。
【
図35】占有率を監視するための例示の方法のフローチャートである。
【
図36】占有率監視のビデオ分析を示す例示的な画像である。
【
図37】搭載型ビデオ処理機能を含み得るカメラの例示的な実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示の態様は、組織化された小売犯罪(ORC)などの、本明細書に記載の盗難アクティビティを検出、阻止、および/もしくは停止する、ならびに任意の商店、産業、もしくは任意の他の商業サイト、または任意の他の好適な場所において他の犯人を検出、阻止、および/もしくは停止するように特別に設計されたシステムおよび方法に関する。本開示の態様は、人間の挙動を監視し、ORC、または他の盗難事象もしくは他の犯罪的なアクティビティを検出するためのシステムおよび方法に関する。本開示の態様はまた、人間の挙動を監視し、在庫管理および/または犯罪的なアクティビティの検出の目的のために侵入を検出するためのシステムおよび方法に関する。本開示の態様は、様々な他の犯罪的なアクティビティ(例えば、破壊行為、強盗、不法侵入、不正な国境通過など)、および他のタイプの人間の挙動について、監視することおよび/または決定を行うことに関連し得る。例えば、本明細書に開示されるビデオ分析の特徴を使用して、指定された時間内に監視エリアに入場する人々または物体の数をカウントすることができる。例えば、ビデオ分析は、車両もしくは他のエリアを去る、および/またはそこに入場する、兵士もしくは法執行機関の専門家の数を決定するために使用され得る。
【0039】
例示目的のために、特定の例示的な実施形態を以下で考察する。実施形態は、本明細書に引用される特定の実装例に限定されるものではない。実施形態は、いくつかの新規の特徴を含み得、これらのうちの1つだけが、本明細書で考察される望ましい属性に不可欠であるわけでも、単独で責任を負うものでもない。
【0040】
本明細書に開示される実施形態は、組織化された小売犯罪(ORC)などの盗難を検出および/または阻止するためのシステムおよび方法に関連し得る。組織化された小売犯罪事象の例を以下に説明する。2人の泥棒が小売商店に入場する。第1の泥棒はショッピングカートを取得し、酒類、香水などといった、価値の高い商品があるエリアに近付く。第1の泥棒が価値の高い商品をカートにすばやく積み込む一方、第2の泥棒はセキュリティまたはその他の脅威を見張るために近くに立つ。その後、2人の泥棒は、盗んだ商品を持って小売商店からすばやく退場する。盗まれた商品は、多くの場合、後でグレーマーケットにおいて、またはサブプライムの配送業者によって再販される。いくつかのシステムおよび方法を、組織化された小売犯罪の検出および/または阻止に関連して本明細書で考察するが、これらのシステムおよび方法は、単独で行動する1人の泥棒による万引きなどの他のタイプの犯罪に適用することができる。
【0041】
従来のセキュリティシステムでは、ORCを検出および/または阻止することが困難である。例えば、従来のセキュリティシステムは、概して、商店の入口および/または出口でORCを(例えば、金属検出器、無線周波数識別(RFID)検出器などの使用を介して)検出および/または阻止するようにセットアップされる。しかしながら、商店の入口および/または出口でORCを検出および/または阻止する試みは、例えば、アイテムを盗むという最初の犯罪がすでに犯されているため、問題になる可能性がある。ORCが検出されるまでに、犯人はすでに商店の外側にいる可能性がある(したがって、当局から逃れる可能性が高くなる)。いくつかの従来のセキュリティシステムは、カメラを含む。しかしながら、カメラは、ORCがすでに生じた後に当局による調査のために事象を記録するパッシブデバイスとして役立つ。したがって、これらのカメラは、犯人を逮捕することができ、かつ/または盗まれたアイテムを回収することができるように、犯罪が起きている間にORCを検出するために有用ではない。概して、金属検出器、RFID検出器、カメラなどといった従来のセキュリティシステムに含まれる構成要素は、それら自体が、最初の犯罪が実際に起きているときにORCを検出および/または阻止するには十分ではない。最初の犯罪が起きているときにORCを実際に検出することができるセキュリティシステムを構築することは、犯人が当局から逃れることができる可能性を大幅に低減し、かつ/または盗まれたアイテムを回収することができる可能性を増加させ得る。
【0042】
したがって、セキュリティシステムは、ビデオ分析アルゴリズム、ビデオ分析、および/または他の入力パラメータを使用して、盗難事象(例えば、ORC)または疑わしい挙動を識別することができ、いくつかの実施形態では、本システムは、応答して是正行為をとることができる。例えば、ビデオ分析を使用して、人物が閾値を超える速度で複数回(例えば、他の速度および閾値を使用することができるが、30秒以内に5回)棚に到達したことを決定することができ、これにより、泥棒が棚から商品をすばやく取り去ることを示すことができる。ビデオ分析はまた、人物が運び去る行為を介して棚に到達したことを決定することができ、これにより、泥棒が1つのモーションで棚から大量の商品を集め、取り去ることを示すことができる。ビデオ分析はまた、人物が価値の高い商品のエリアの近くを徘徊していることを決定することができる。ビデオ分析を使用して、人物が価値の高い商品のエリアに向かって、またはそのエリアの範囲内で、またはそのエリアから離れて、閾値の速度を超えて移動していることを決定することもできる。これらの事象のうちの1つ以上の識別を使用して、盗難事象が生じていることを決定することができる。1つまたは複数の事象が、盗難事象が生じているという決定に寄与し得る。例えば、商品棚でのアクティビティは、商品棚での同じアクティビティが、徘徊が起きていないときであっても盗難事象の識別をトリガしないであろう場合でも、人物が近くを徘徊している場合に、盗難事象の識別をトリガし得る。1つまたは複数の事象が、盗難事象が生じているという決定が行われる可能性を高める場合もある。例えば、商品棚でのアクティビティが盗難事象の識別をトリガし得るかどうかを決定するための閾値は、人物が近くを徘徊している場合に緩和され得る。これらの識別された事象のうちの1つ以上に基づいてスコアを決定することができ、スコアが閾値を満たす場合(例えば、閾値の値を超える場合)、本システムは、盗難事象が生じていることを決定することができる。本明細書に開示される複数の要因が、盗難事象の決定をトリガし得る計算されたスコアに寄与し得るか、または単一の要因が、盗難事象の決定をトリガするのに十分であり得る(例えば、重複要因または単一要因の決定)。
【0043】
本明細書で開示されるシステムは、高い信頼性で盗難事象を識別することができる。場合によっては、複数の要因を使用して、盗難事象を検証することができる。いくつかの実装例では、本システムは、盗難事象を決定するための信頼レベルを決定することができるか、または異なるカテゴリもしくはタイプの盗難事象を決定することができる。例えば、50の閾値スコアが盗難事象を識別するために使用される場合、52のスコアは、信頼が低い盗難事象であると決定することができ、75のスコアは、信頼が高い盗難事象であると決定することができる。本システムは、盗難事象の決定の信頼レベルまたはカテゴリに応じて、または計算されたスコアに応じて、異なる行為をとることができる。例えば、低い信頼レベルを有するか、または第1のカテゴリ(例えば、第1の閾値(例えば、50)を満たすが、第2の閾値(例えば、70)を満たさないスコア)の盗難事象が、本システムに、スコアセキュリティもしくは他の商店担当者に(例えば、端末を介して)非公式に警告する行為、盗難事象に関連するビデオの一部分を記憶もしくはフラグ付けする行為、他のセンサもしくはシステムを起動もしくは準備する行為、および/または脅威にならない自動メッセージ(例えば、「顧客サービス、酒類部門へ」)を提供する、もしくは自動メッセージを提供しない行為などの、それほど深刻ではない行為を取らせる場合がある。高い信頼レベルを有するか、または第2のカテゴリ(例えば、第2の閾値(例えば、70)を満たすスコア)の盗難事象が、本システムに、法執行機関に警告する行為、対象エリアに自動メッセージを提供する行為、および/またはより深刻な自動メッセージ(例えば、「セキュリティ、酒類部門へ」)を提供する行為などの、より深刻な行為を取らせる場合がある。
【0044】
サイスミックセンサを使用して盗難事象を特定することができる。サイスミックセンサは、ロックされたキャビネットおよび/または製品棚の上に位置決めされ得る。例えば、製品が棚から取り去られると、サイスミックセンサが情報を出力し得る。サイスミックセンサによって示される揺れのレベルを、盗難事象を識別する際に使用することができる。一般的に、製品は、通常のショッピング挙動の間よりも盗難事象の間に、よりすばやく、あまり注意を払わずに棚から取り去られ、これは、サイスミックセンサのより多くの揺れによって明らかになり得る。また、場合によっては、(例えば、サイスミックセンサおよび/またはビデオ分析によって示されるように)製品が棚から取り去れる速度を使用して、閾値の速度および/または数を超えて(例えば、他の速度を使用することができるが、30秒以内に5回)製品が取り去れるなどの盗難事象を決定することができる。いくつかの実施形態では、サイスミックセンサは、盗難中にしばしば生じるように、キャビネットまたはゴンドラがひどく壊されたり揺らされたりしたときの大きなスパイクを示すことができ、本システムは、この情報を、盗難事象を決定する際に使用し得る。いくつかの実施形態では、サイスミックセンサを使用して、ビデオ分析によって提供される情報を確認することができる。サイスミックセンサからの情報(例えば、揺れの振幅、揺れ事象の速度、および/または揺れ事象の数)を、スコアを決定する際に使用することができる。ドア接触センサを使用して、キャビネットのドアが閉じられているか開いているかを決定することができ、この情報を、盗難事象を識別する際(例えば、スコアを計算する際)に使用することができる。
【0045】
他の入力を使用して、盗難事象を識別することができる。例えば、光学センサなどの閾値センサを使用して、物体がいつ閾値(例えば、商品棚の前面)を横切ったかを決定することができる。誰かが棚に到達し、閾値センサを十分な回数および/または閾値の速度で(例えば、30秒以内に5回)トリガした場合、これを使用して、盗難事象を識別することができる)。閾値センサは、パッシブ赤外線センサ(PIR)、リニアモーション検出器、カーテンモーション検出器などであってもよい。閾値センサからの情報を使用して、スコアを決定することができる。
【0046】
本システムが盗難事象の決定を行うと、本システムは犯罪を防止するための行為をとることができる。本システムは、本システムを使用して小売商店または他のサイト内に位置する、商店/サイト端末に警告を提供することができる。一部の実施形態を(例えば、商店端末を使用して)商店に関連して考察しているが、同じまたは同様のシステムおよび方法を、商店ではない他のサイト(例えば、倉庫)に使用することができる。管理者、セキュリティ担当者、またはその他の従業員は、端末とインタラクションを行って行為をとることができる。端末は、盗難事象のビデオおよび/または音の情報を提示することができる。対象エリアのライブのビデオおよび/または音を端末に提供することができ、これにより、商店担当者は、容疑者の現在の行為を視認することができる。本システムを介して、対象エリアの過去のビデオおよび/または音にアクセスすることができる。本システムは、検出された潜在的な盗難事象に関連付けられたビデオおよび/または音を記憶することができる。過去のビデオおよび/または音を、(例えば、電子メール、テキスト、または他の好適なデータ転送方法を介して)リモートデバイスに提供することができる。場合によっては、ローカルコンピュータまたはリモートコンピュータを使用して、本システムに記憶されているビデオおよび/または音の情報にアクセスすることができる。場合によっては、過去のビデオおよび/または音を、任意選択で、商店/サイト端末に提供することができる。例えば、盗難事象の決定をトリガした事象の時間の前後の過去のビデオおよび/または音を、記憶および/またはフラグ付けすることができる。例えば、盗難事象が事象時間(例えば、3:05:46)に識別された場合、本システムは、事象時間の前の時間量から事象時間の後の時間量まで(例えば、3:05:41~3:05:51)の盗難事象の場所のビデオを記憶するか、フラグ付けするか、または送信することができる。本システムは、盗難事象がトリガされた場合に、盗難事象がトリガされる前および/またはトリガされた後の時間の間に、本システムがエリアからの過去のビデオにアクセスすることができるように、ビデオを記憶することができる。場合によっては、端末は、任意選択で、ライブのビデオおよび過去のビデオの両方を(例えば、ディスプレイ上で同時に)提示することができる。
【0047】
端末を使用して、容疑者と通信することができる。例えば、入力要素(例えば、ボタン)を作動させて、端末と対象エリアの通信デバイス(例えば、スピーカおよび/またはディスプレイ)との間で通信リンクを行うことができる。ユーザは、入力要素を作動させ、スピーカを介して、「弊社の香水のセレクションにとても興味があるようですね。お手伝いするためにサービス管理者が向かっています」などのオーディオメッセージを容疑者に提供することができる。双方向の音声通信を使用することができ、これにより、ユーザは容疑者と会話することができる。これを使用して、無実の挙動とは対照的に、盗難が実際に生じているかどうかを評価することができ、かつこれを使用して、容疑者を忙しい状態に保つか、または盗難を遅らせることもできる。いくつかの実装例では、ディスプレイが、対象エリアに位置していてもよく、ディスプレイを使用して、容疑者に画像またはビデオを表示することができる。例えば、端末は、カメラまたはビデオカメラを含み得、対象エリアのディスプレイと通信して、商店担当者の画像またはビデオを端末で表示することができる。本システムは、端末と対象エリアとの間の双方向のビデオおよび/またはオーディオ通信を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、端末は、商店から離れた場所でオフサイトに位置し得る。例えば、集中型の監視ステーションを使用して、複数の商店を監視することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、盗難事象が決定されたときに、対象エリアに自動メッセージを配信することができる。メッセージは、オーディオメッセージであってもよく、オーディオメッセージは、対象エリアのスピーカを介して、または商店のパブリックアナウンスメントもしくはパブリックアドレス(PA)システムを介して配信され得る。いくつかの実施形態では、本システムは、盗難事象が識別されたときに端末に通知を提供することができる。ユーザは、端末を使用して、本明細書で考察されるように、容疑者と通信すること、アラームをトリガすること、または他の応答行為をとることができる。ユーザは、(例えば、フォールスネガティブの場合に)盗難事象を無視する入力を提供することができる。ある時間量(例えば、10秒)内に入力が提供されなかった場合、本システムは、対象エリアに自動メッセージを配信することができる。したがって、盗難事象が識別されたときに、商店担当者が端末で利用可能でない場合、本システムは、デフォルトの応答行為を有し得る。いくつかの実施形態では、本システムによって盗難事象が識別されたときに、遅延なしに、自動メッセージが配信され得る。場合によっては、ユーザは、(例えば、双方向通信のために)端末を使用するなどして、容疑者への追加の通信でフォローアップすることができる。異なる自動応答(例えば、オーディオ記録)を、商店内の異なる対象エリアに、または異なるタイプのトリガされた事象に対して、使用することができる。例えば、1人の容疑者が識別された場合、または複数の容疑者が識別された場合に、異なるメッセージを使用することができ、商店内の酒類セクションおよび香水セクションなどに異なるメッセージを適用することができる。本システムは、盗難事象が識別されたときに、対象エリアのローカルスピーカを介して、および/またはPAシステムを介して、(例えば、場合によっては、盗難事象のパラメータもしくはトリガもしくは位置に基づいて、事前に記録されたメッセージのセットから選択され得る)即時に自動オーディオメッセージを提供すること、(例えば、ビデオ電話を介してなど、商店担当者からのライブの通信を可能にするために)商店内のローカル端末に通知を提供すること、および/またはリモート中央セキュリティセンターに報告を提供することなど、複数の行為をとることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、対象エリアのディスプレイは、盗難事象が検出されないときに第1の動作モードを有し得る。例えば、ディスプレイは、対象エリア内にある価値の高い商品に具体的に関連するような広告情報を表示するために使用され得る。盗難事象が識別されると、ディスプレイは、端末からのビデオ通信、または自動メッセージ、または警告(例えば、点滅する赤いスクリーン)であってもよい、盗難を阻止するように構成された画像またはビデオを表示するために第2の動作モードに遷移することができる。場合によっては、第2の動作モードは、監視エリアのライブのビデオを表示することができる。これにより、(例えば、商店の通路において)犯人のライブのビデオを犯人自身に示すことができる。ビデオディスプレイは、第2の動作モードに遷移するようにトリガされると作動するため、パブリックビューモニタとは異なる方法で動作し得る。場合によっては、第2の動作モードは、本システムをトリガした、最近の過去に記録されたビデオを表示することができる。第2の動作モードは、犯人の注意を引き、犯人らのアクティビティが監視されていること、および/または監視されていたことを犯人らに警告することができる。これにより、その人物が犯罪的な挙動を続けることを阻止することができる。場合によっては、本システムは、ビデオ(ライブの、もしくは最近の過去のトリガフッテージ)を端末および/またはリモートディスパッチャに(例えば、ディスプレイ上にビデオを表示するのと同時に)送信することができる。本明細書で考察されるように、応答(例えば、自動記録、または端末もしくはリモートディスパッチャからのライブオーディオフィード)がトリガされるときに、オーディオメッセージを監視エリアに配信することもできる。
【0050】
本システムは、盗難事象が商店で検出されたことを中央セキュリティステーションに通知することができるセキュリティアラームシステム(例えば、セキュリティパネルを含む)を含み得る。中央セキュリティステーションへの通知は、盗難事象のビデオフッテージを含み得る。中央セキュリティステーションの担当者は、盗難事象を検証するため、および/または法執行機関のディスパッチ状況について商店担当者に通知するために、商店に連絡することができる。本システムは、盗難事象を報告するために、(例えば、直接、または中央セキュリティステーションを通じて)法執行機関のディスパッチ(例えば、地元の警察署)に連絡することができ、報告は、盗難事象を検証するビデオフッテージを含み得る。ビデオ検証は、法執行機関からの迅速な応答(例えば、「ホールドアップアラーム」タイプの応答)をもたらす場合がある。本システムは、中央セキュリティセンターを通じて(例えば、同時に)など、法執行機関(例えば、地元の警察署)に連絡して、盗難事象を報告することができる。
【0051】
図3を参照すると、ビデオ分析は、対象エリア内(例えば、通路が、1つの棚の前のエリアであり得るか、または2つ以上の棚の間のエリアであり得る、価値の高い商品を含む商店の通路内)の人物を識別するなどのために、物体認識を実施することができる。カメラの位置および本システムのビデオ分析ソフトウェアは、ビデオのエリア内の仮想トリップワイヤまたは仮想フェンスを定義するように構成され得る。物体(例えば、人物の一部)が仮想トリップワイヤもしくはフェンスを横切って移動するか、または単に仮想トリップワイヤもしくはフェンスを違反すると、違反事象がログ記録され得る。本明細書で考察されるように、本システムは、システム内の盗難事象をトリガするために使用され得る、閾値の違反事象の数および/または閾値の違反事象の速度を有し得る。違反事象の数および/または違反事象の速度は、スコアを決定する際に使用され得る(例えば、徘徊、速い移動、サイスミックセンサのデータ、閾値のセンサデータ、群衆検出データなどのような他の要因とともに)。カメラの位置およびビデオ分析ソフトウェアは、保護エリアを定義することができ、保護エリアへの物体の移動は、違反事象としてログ記録され得る。
【0052】
本システムは、保護エリアまたは仮想フェンスの周りより大きなエリアを監視するための広角レンズを有する1つ以上のカメラを含むことができ、このより大きなエリアは、対象エリアに向かって、そのエリアの内側で、またはそのエリアから離れて徘徊する、および/または速く移動する物体について監視され得る。考察されるように、ビデオ分析ソフトウェアは、物体認識を実施して、人物を識別することができる。
【0053】
いくつかの実装例では、セキュリティシステムは、顔認識ビデオ分析を使用して、個々の犯罪者および/または過去の犯人を識別することができる。場合によっては、顔認識に使用されるように構成された少なくとも1つのカメラを使用することができ、例えば、カメラが商店に入場する人々の顔の画像をキャプチャすることができるように、商店の入口に位置決めすることができる。本システムは、疑わしい犯罪者の顔情報のデータベース(例えば、ローカルに記憶またはリモートに記憶され、プライベート商店ネットワークなどのネットワークを介してアクセスされる、顔認識データストア1432などの顔認識データストア)にアクセスすることができる。人物が犯罪を犯した場合、商店内のカメラによってキャプチャされたその人物の画像を使用して、データベース内に顔情報を作成することができる。その後、同じ人物が後で商店に入場した場合に、カメラは、その人物の顔の画像をキャプチャし、それをデータベース内の顔情報と比較することができる。本システムは、商店に入場した人物が、以前に犯罪を犯した人物と同じであると決定することができる。本システムは、商店のセキュリティ、管理者、または他の商店担当者に、疑わしい犯罪者が商店内にいることを通知することができる。以前の犯罪が異なる商店(例えば、同じ商店ブランドの異なる場所、または同様のセキュリティシステムを使用することもできる異なる商店ブランド)で犯されていた場合、本システムは、その異なる商店から、商店のセキュリティ、管理者、または他の商店担当者に、疑わしい犯罪者の場所について通知することができる。本システムは、中央セキュリティセンターに(例えば、同時に)連絡して、犯罪者を法執行機関(例えば、地元の警察署)および/または識別された容疑者が関与する既存の事件を抱える任意の捜査官に報告することができる。報告には、商店での疑わしい犯罪者の現在の場所の写真またはビデオの証拠を含めることができ、かつ(例えば、セキュリティシステムを有する任意の参加小売店からの)以前の犯罪のビデオまたは写真のフッテージを含めることもできる。本システムは、後で報告に使用することができるように、ビデオまたは写真の情報を記憶することができる。複数の商店からの顔情報についての集中型のプライベートデータベースを使用することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、セキュリティシステムは、既存の会社ネットワーク、セキュリティシステム、および他の商店システムから分離することができる。本実施形態のセキュリティシステムは、会社ネットワークまたは任意の他のシステムへのアクセスを有していないため、商店にサイバーセキュリティのリスクをもたらすことはない。ハッカが本実施形態のセキュリティシステムを危殆化した場合、ハッカは、会社ネットワークまたは商店の任意の他のシステムへのアクセスを得ることはない。
図11は、IPサーバ/DVR/NVRなどと通信する40個のパッシブカメラを含むシステムを有する商店の例示的な実施形態を示す。
図13に示されるように、本明細書に開示されるセキュリティシステムを、
図11のシステムに加えて(例えば、別の防御層として)、同じ商店に設置することができる。セキュリティシステムは、
図11のシステムから独立し、かつ本明細書で考察されるような、商店の任意の他のシステムから独立していてもよい。
図12に示されるように、本システムを、
図11のシステムを含まない商店に設置することができる。多くの代替案が可能である。例えば、いくつかの例では、本明細書に開示されるシステムを、他の商店システムに統合することができる。例えば、いくつかの実施形態では、本システムは、
図11のシステムの既存のカメラを使用することができる。多くの実施形態は、複数のカメラを使用するものとして考察されているが、いくつかの実装例では、単一のカメラを使用することができる。
【0055】
図12および
図13を参照すると、本システムは、価値の高い商品を有するエリアなど、商店内の対象エリアを監視する場所に位置決めすることができるビデオカメラを含み得る。本システムは、1つ以上のコンピュータプロセッサ、および1つ以上のコンピュータプロセッサと通信する非一時的なコンピュータ可読メモリを含む、ボックスまたはラックなどのコントローラ(例えば、アラームコントローラ)を含み得る。コントローラは、本明細書で考察される機能および動作を実施することができる。コントローラは、本明細書で考察されるような盗難事象を識別するなどのために、ビデオ分析を実施することができる。本システムは、顔認識のために位置決めされ、かつ/または構成された1つ以上のカメラを含み得る。コントローラは、顔情報のデータベースを含むか、またはそのデータベースにアクセスし、本明細書で考察される顔認識動作を実施することができる。いくつかの例では、コントローラは、中央セキュリティセンターまたは他のリモートシステム(例えば、ネットワークを使用してディスパッチシステム)と通信することができ、ビデオ分析機能、盗難事象の決定、または本明細書に記載の他の機能を実施することができる。コントローラは、小売商店、中央ステーション、および/または法執行機関のアラームシステムにアラーム信号を送信することができる、アラームパネルを含み得るか、またはアラームパネルと通信し得る。
【0056】
本システムは、双方向の音声またはビデオ電話などの1つ以上の端末を含み得る。端末を使用して、システムに入力を提供することができる(例えば、検出された盗難事象を取り消す、またはメッセージもしくはアラームを作動させる、またはシステムの設定を修正する)。端末を使用して、中央セキュリティセンターまたは法執行機関と通信することができる。端末を使用して、疑わしい犯罪者にメッセージを提供するか、または疑わしい犯罪者と会話すること、対象エリアの買い物客と会話すること、検出された盗難事象に関連するビデオフッテージまたは画像を視認すること、検出された盗難事象に関連するオーディオを聞くことができる。いくつかの実施形態では、本システムは、(例えば、端末および/またはコントローラに)オーディオを記録または伝送するための、対象エリアのマイクを含み得る。いくつかの実施形態では、カメラは、統合されたマイクを含み得る。場合によっては、本システムは、トリガされた盗難事象の間に、通信のためにマイク(例えば、インターホンなど)を使用することができる。場合によっては、本システムは、マイクからのオーディオ情報を記録または記憶しない。本システムは、1つ以上のスピーカを含むことができ、1つ以上のスピーカを使用して、対象エリア内の疑わしい犯罪者もしくは買い物客にメッセージを提供するか、または疑わしい犯罪者もしくは買い物客と会話することができる。本システムは、双方向ビデオ/オーディオ通信など、疑わしい犯罪者に対してメッセージ、画像、またはビデオを表示するために使用され得る、1つ以上のディスプレイを含むことができる。本明細書で考察されるように、ディスプレイおよび/またはスピーカを使用して、いかなる盗難事象も識別されていない場合に広告情報を提供することができる。コントローラは、独立して制御される広告をストリーミングすることができるメディアサーバを含み得る。メディアサーバは、例えば、異なる対象製品を含む2つ以上の(例えば、いくつかの)異なる通路に広告を提供することができる。場合によっては、スピーカをディスプレイに統合することができる。したがって、本システムにより、商店担当者は、疑わしい犯罪者と安全に関わることができ、かつ商店担当者はまた、適切なときに、買い物客との積極的な顧客サービスインタラクションを行うことができる。いくつかの実施形態では、通信は、オーディオのみであってもよい。いくつかの実施形態では、端末からのビデオ通信を可能にするために、カメラが端末に位置し得るか、または端末に組み込まれ得る。
【0057】
本システムを使用して、潜在的な犯罪を検出すること、進行中の犯罪を通知すること、および/または犯罪を阻止することができる。本システムは、同時リモートディスパッチ応答と一緒に、顧客または疑わしい犯罪者とのローカルインタラクションを提供することができる。
【0058】
盗難事象に関して特定の実施形態が本明細書で説明されているが、これは限定することを意味するものではない。例えば、本システムによって実装される、本明細書に記載の技術を使用して、盗難事象(例えば、小売商店内の指定エリア、配送センター内の指定エリア、製造施設内の指定エリア、保管施設内の指定エリア、薬局内の指定エリアなどから、アイテムを盗むこと)を検出および/もしくは阻止すること、盗難以外の任意の犯罪的なアクティビティ(例えば、壁に落書きをタグ付けもしくは適用すること、フェンスのワイヤを切断すること、ドアを破壊するか、もしくは無理やりドアに入ろうと試みること、ロックを切断するか、もしくは別様に回避すること、または単一の場所、もしくは犯罪を実施する際に犯人によって作られ得る定義されたエリア内でのすばやい横方向のモーション(例えば、手、腕、脚、頭などの前後の移動)など、複数の侵入が実施される任意の他のアクティビティ)を検出および/もしくは阻止すること、ならびに/または(例えば、アイテムの在庫を追跡する、アイテムの選択数がアイテムの購入数と一致するか、もしくは厳密に一致するかどうかを決定する、有毒な、揮発性の、価値のある、もしくは制御された物質などのアイテムが、許可された回数を超えてアクセスされたかどうかを決定するなどのために)カウンタ、キャビネット、棚、ラック、安全でしっかりしたエリアなどからのアイテムの選択(および/もしくはかかる選択の数)を検出することができる。
【0059】
システム図
図14は、システム1400の例示的な実施形態の構成要素を描くブロック図を概略的に示す。システム1400は、小売商店などの建物内に位置し得る。
図14に例示されるように、システム1400は、ネットワークインターフェース1420、ネットワークスイッチ1425、アラームコントローラ1430、顔認識データストア1432、アラームトリガシステム1435、1つ以上のカメラ1440、1つ以上のスピーカ1445、1つ以上のディスプレイ1450、1つ以上のモーション検出器1455、1つ以上のサイスミックセンサ1460、商店/サイト端末1465、および/またはビデオデータストア1468を含む。
【0060】
ネットワークインターフェース1420は、ネットワーク1410などのネットワークと通信するように構成された任意の物理的なコンピューティングデバイスであってもよい。例えば、ネットワークインターフェース1420は、セルラホットスポット、ルータ、光学ネットワーク端末などといった、無線エリアネットワーク(WAN)を提供するように構成された物理的なコンピューティングデバイスであってもよい。ネットワークインターフェース1420は、ネットワーク1410とネットワークスイッチ1425との間のインターフェースとして役立つ場合がある。ディスパッチシステム1415および様々なユーザデバイス1402は、中にシステム1400が位置する建物の外部(または内部)にあってもよく、ネットワーク1410と通信することができる。したがって、システム1400の構成要素は、ネットワークインターフェース1420およびネットワーク1410を介して、ディスパッチシステム1415および/またはユーザデバイス1402と通信することができる。ディスパッチシステム1415は、システム1400を有する複数の場所を監視する集中型の監視ステーションであってもよいリモート監視ステーションによって動作される物理的なコンピューティングシステムを含むことができる。監視ステーションは、法執行機関をシステム1400のサイトに送信するなど、盗難事象に応答して法執行機関とインターフェースすることができる。場合によっては、ディスパッチシステム1415は、潜在的な犯罪に関する情報を受信し、それに応じてディスパッチャが法執行機関をディスパッチすることを可能にする、法執行機関によって動作されるシステムを含むことができる)。
【0061】
いくつかの実施形態では、ネットワーク1410は、任意の有線ネットワーク、無線ネットワーク、またはこれらの組み合わせを含む。例えば、ネットワーク1410は、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、(例えば、ラジオもしくはテレビのための)無線放送ネットワーク、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、セルラ電話ネットワーク、またはこれらの組み合わせであってもよい。さらなる例として、ネットワーク1410は、場合によっては、インターネットなどの様々な別個の関係者によって動作される、リンクされたネットワークの公的にアクセス可能なネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク110は、企業または大学のイントラネットなどの、プライベートまたはセミプライベートネットワークであってもよい。ネットワーク1410は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)ネットワーク、コードディビジョンマルチプルアクセス(CDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、または任意の他のタイプの無線ネットワークなどの1つ以上の無線ネットワークを含み得る。ネットワーク1410は、インターネット、または他の前述のタイプのネットワークのいずれかを介して通信するための、プロトコルおよび構成要素を使用することができる。例えば、ネットワーク1410によって使用されるプロトコルは、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)、HTTPセキュア(HTTPS)、メッセージキューテレメトリトランスポート(MQTT)、制約付きアプリケーションプロトコル(CoAP)などを含み得る。インターネット、または他の前述のタイプの通信ネットワークのいずれかを介して通信するための、任意の好適なプロトコルおよび構成要素を使用することができる。
【0062】
アラームコントローラ1430、アラームトリガシステム1435、カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、モーション検出器1455、サイスミックセンサ1460、端末1465、および/またはビデオデータストア1468は、(例えば、ネットワークスイッチ1425を介して)互いに通信することができる。例えば、アラームコントローラ1430、アラームトリガシステム1435、カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、モーション検出器1455、サイスミックセンサ1460、端末1465、および/またはビデオデータストア1468のうちのいくつかまたはすべては、有線接続(例えば、イーサネットケーブル)を介して、互いにおよび/またはネットワークスイッチ1425に連結される。代替的に、またはさらに、アラームコントローラ1430、アラームトリガシステム1435、カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、モーション検出器1455、サイスミックセンサ1460、端末1465、および/またはビデオデータストア1468のうちのいくつかまたはすべては、無線接続を介して(例えば、BLUETOOTH、WIFIなどを介して)、互いにおよび/またはネットワークスイッチ1425と通信する。加えて、システム1400と同じ建物内に位置し得るPAシステム1470は、有線または無線接続を介してネットワークスイッチ1425と通信することができる。PAシステムは、少なくとも監視エリアにメッセージを放送するなどのために、アラームコントローラ1430によってトリガおよび/または制御され得る。いくつかの実施形態では、システム1400の様々な構成要素は、ネットワークスイッチを介することなく、互いに直接通信することができることが理解されよう。いくつかの実施形態では、ネットワークスイッチ1425を省略することができるか、または複数のネットワークスイッチ、ハブ、もしくは他の通信構成要素を使用して、本明細書で考察される機能を実装するためにシステムの構成要素間の通信を容易にすることができる。
【0063】
ネットワークスイッチ1425は、建物を介してアクセス可能な主電力線からAC電力を受信し得る。次いで、ネットワークスイッチ1425は、イーサネットケーブルなどのケーブルを介して、システム1400の他の構成要素のうちの1つ以上に電力をルーティングすることができる(例えば、パワーオーバーイーサネット(POE)を使用して、ネットワークスイッチ1425からシステム1400の他の構成要素に電力をルーティングすることができる)。代替的に、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435が、ネットワークスイッチ1425に加えてまたはその代わりに、AC電力を受信し、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435が、ネットワークスイッチ1425およびPOEを介して、システム1400の他の構成要素に電力をルーティングする。
【0064】
本明細書に記載されるように、カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、動き検出器1455、および/または地震センサ1460は、建物内の様々な場所に位置していてもよい。カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、動き検出器1455、および/または地震センサ1460は各々、それぞれの構成要素が位置している建物内の場所に対応するゾーンまたはエリアに関連付けられ得る。
【0065】
カメラ1440、動き検出器1455、および/または地震センサ1460から受信されたデータは、(例えば、ネットワークスイッチ1425、他の通信構成要素、直接有線接続、または無線信号によって)アラームコントローラ1430にルーティングされてもよく、これは、(図示されるように)システム1400内に、またはシステム1400の外部(例えば、建物内、ただし、システム1400の外部、建物の外部などで(図示されていない))に位置していてもよい。アラームコントローラ1430は、カメラ1440から受信した画像および/もしくはビデオ、ならびに/または動き検出器1455および/もしくは地震センサ1460から受信した移動もしくは揺れの指示を処理して、潜在的な盗難事象が検出されたかどうかを決定することができる。潜在的な盗難事象が検出されたかどうかを決定するためにアラームコントローラ1430によって実施される動作に関する追加の詳細は、以下により詳細に記載される。アラームコントローラ1430は、アラーム監視ビデオサーバまたは任意のビデオサーバであり得る。アラームコントローラ1430はまた、単にコントローラとも呼ばれ得る。アラームコントローラ1430は、本明細書に記載される機能を実装するためにソフトウェアを実行する一般的なコンピュータシステムであり得るか、または本明細書に記載される機能を実装するように設計された専用コンピューティングハードウェアシステムであり得る。
【0066】
アラームコントローラ1430が、潜在的な盗難事象が検出されたことを決定する場合、アラームコントローラ1430は、(例えば、ネットワークスイッチ1425を介して)アラームトリガシステム1435にメッセージを送信し得る。メッセージは、潜在的な盗難事象が検出される時間の指示と、潜在的な盗難事象が検出される建物内のゾーンまたはエリアの指示と、を含み得る。アラームトリガシステム1435は、アラームパネルを含み得る。いくつかでは、アラームコントローラ1430は、メッセージを、他のアラームタイプ(例えば、侵入、強盗、盗難など)も扱う、商店/サイトにおける既存のアラームパネルに送信し得る。いくつかの実施形態では、アラームトリガシステム1435は、システム1400専用のアラームパネルを含み得る。アラームトリガシステムは、ディスプレイ、ボタン、または他のユーザ入力要素もしくは情報出力要素を有するものなどのユーザインターフェースを含み得る。アラームシステムは、潜在的な盗難事象を示すアラームコントローラ1430からのメッセージに応答するなどして、外部エンティティ(例えば、ディスパッチシステム1415)にアラームを通信できるように、ネットワークインターフェース1420と通信することができる。いくつかの場合では、アラームトリガシステム1435は、独自の専用ネットワークインターフェース(例えば、セルラネットワークインターフェース)を有し得る。
【0067】
潜在的な盗難事象に応答して、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435は、構成要素のうちの1つ以上に、自動化されたアクションを取らせることができる。1つ以上のスピーカ1445は、自動化されたメッセージを再生し得る。自動化されたメッセージは、盗難を抑止するように設計することができるが、非難的なものではない(例:「販売員がお客様を支援するために、すぐに区画6に来ています。」)。潜在的な盗難事象に応答して、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435は、カメラ1440(例えば、潜在的な盗難事象をトリガしたビデオ/画像をキャプチャした)と端末1465との間の通信リンクの確立を引き起こし得る。例として、建物内のアラームパネル内に位置し得るアラームトリガシステム1435は、潜在的な盗難がネットワークスイッチ1425を介して検出される建物内のゾーンまたはエリアに関連付けられた建物内のカメラ1440に信号を送信し得る。この信号は、カメラ1440によって受信されたときに、カメラ1440に端末1465を呼び出させることができる。
【0068】
本明細書に記載されるように、マネージャ、セキュリティ担当者、または他の従業員が呼び出しに応答するとき、端末1465は、カメラ1440または関心エリアに関連付けられた他のデバイスによってキャプチャされた画像、ビデオ、および/または音声情報を提示し得る。例えば、潜在的な盗難事象が検出されるゾーンまたはエリアのライブビデオおよび/または音声は、カメラ1440によって端末1465に提供され得、これにより、商店担当者が、容疑者の現在のアクションを見ることを可能にし得る。いくつかの実装態様では、潜在的な盗難事象が検出されるゾーンまたはエリアの過去のビデオおよび/または音声、例えば、盗難事象決定をトリガした事象の時間の前後にキャプチャされたビデオおよび/または音声はまた、アラームコントローラ1430を介してアクセス可能にされ、および/または任意選択で、端末1465に提供され得る。例えば、カメラ1440によってキャプチャされたビデオおよび/または音声は、ビデオデータストア1468内のカメラ1440によって記憶され得る(例えば、ネットワークスイッチ1425を介して送信される)。ビデオおよび/または音声データは、それぞれのビデオおよび/または音声がキャプチャされた時間と、それぞれのビデオおよび/または音声をキャプチャしたカメラ1440の指示と、に関連付けられたエントリで、ビデオデータストア1468に記憶され得る。潜在的な盗難事象が第1のゾーンまたはエリア内の第1の時間(例えば、3:05:46)に発生したことが決定される場合、アラームコントローラ1430またはアラームトリガシステム1435は、第1のゾーンまたはエリア内に位置するカメラ1440によって、第1の時間(例えば、3:05:41~3:05:51)の前後にキャプチャされたビデオおよび/または音声をビデオデータストア1468(例えば、ローカルに、またはサーバ上に記憶されている)から取り出し得る。次いで、アラームコントローラ1430またはアラームトリガシステム1435は、そのビデオおよび/もしくは音声が自動的に削除されないように異なる方法で記憶することができ、またはビデオおよび/もしくは音声が潜在的な盗難事象に関連付けられていることにフラグを立て得る。ユーザは、例えば、アラームコントローラ1430またはシステムに関連付けられた他のユーザデバイスを使用して、ビデオおよび/または音声情報を取り出し得る。ビデオおよび/または音声は、任意選択で、ユーザデバイス1402(例えば、電子メールまたはテキストを介して)、ディスパッチシステム1415、および/またはストア/サイト端末1465に送信し得る。
【0069】
潜在的な盗難事象が識別されない場合、システムは、ビデオフッテージおよび/またはカメラ1440から受信した画像および/または音声情報のローリングウィンドウを(例えば、ビデオデータストア1468に)記憶し得る。一定の時間(例えば、5秒、10秒、30秒、1分、5分、15分、1時間、3時間、12時間、24時間、もしくはそれ以上、またはこれらの値によって制限される任意の範囲の時間)が経過した後、ビデオフッテージおよび/または画像および/または音声を削除または置き換えることができる。潜在的な盗難事象が発生した場合、システムは、潜在的な盗難事象に関連付けられたフッテージ/画像/音声を保存し、それが削除または置き換えられないようにしてもよい。保存されたフッテージ/画像を使用して、ユーザが盗難が実際に発生しているかどうかを決定すること、盗難者を識別することなどを可能にし得る。
【0070】
代替的または追加的に、アラームコントローラ1430またはアラームトリガシステム1435は、取り出されたビデオおよび/または音声を、ネットワークスイッチ1425、ネットワークインターフェース1420、およびネットワーク1410を介してディスパッチシステム1415(例えば、集中監視ステーションまたは法執行機関)に、ならびに/またはネットワークスイッチ1425、ネットワークインターフェース1420、およびネットワーク1410を介して1つ以上のユーザデバイス1402に送信し得る。いくつかの場合では、情報は、複数のネットワークを介して一度に送信され得る。例えば、ビデオおよび/または音声は、テキストメッセージの一部として、電子メール内の添付ファイルとして(例えば、電子メールおよび添付ファイルが、ユーザデバイス1402によってアクセス可能な電子メールサーバに送信される)、および/またはスタンドアロンファイルとして、ユーザデバイス1402に送信され得る。
【0071】
マネージャ、セキュリティ担当者、または他の従業員(例えば、ユーザ)は、端末1465を使用して、容疑者と通信し得る。例えば、端末1465は、ユーザのビデオおよび/または音声をキャプチャするために使用されるカメラおよび/またはマイクを含み得る。端末1465は、電話、ビデオ電話、または他の好適な通信デバイスであり得る。端末1465は、システム1400との通信専用の(例えば、外部からの電話を受信するかまたはかけることができない)電話(例えば、ビデオ電話)であり得る。いくつかの場合では、端末1465は、本明細書に記載されるように、通常の電話システムの一部であってもよく、これにより端末を使用して、通常の電話かけ、受信すること、ならびにシステム1400とインターフェースであり得る。いくつかの場合では、システム1400は、ストア内の異なる場所に位置決めされたような複数の端末1465を有し得る(例えば、セキュリティステーションの1つの端末、カスタマーサービスステーションの1つの端末、マネージャのオフィスの1つの端末、および/またはフロントデスクの1つの端末)。端末1465は、通信ポートに配線される電話などの固定端末であり得る。端末1465は、スマートフォンまたはタブレットコンピュータなどのモバイル通信デバイスであり得る。端末1465は、無線プロトコル(例えば、WIFI、セルラネットワーク、BLUETOOTHなど)を通じて、または有線接続(例えば、ネットワークスイッチ1425を介して)を通じて、システム1400の他の構成要素と通信し得る。
【0072】
ユーザは、端末1465の入力要素(例えば、ボタン、タッチスクリーン、音声コマンドなど)を作動させて、端末1465と、潜在的な盗難事象が通信デバイスによって検出されるゾーンまたはエリアに位置するカメラ1440、スピーカ1445、および/またはディスプレイ1450との間の通信リンクを実施させることができる。上述されたように、ユーザは、入力要素を作動させ、カメラ1440(例えば、カメラ1440がスピーカを含む場合)またはスピーカ1445を介して、容疑者に音声メッセージを提供することができる。端末1465およびカメラ1440は、ユーザが容疑者と会話できるように双方向の音声通信を提供するように構成され得る。さらに、上述したように、アラームトリガシステム1435および/または端末1465は、容疑者に画像またはビデオ(例えば、端末1465によってキャプチャされるようなユーザのビデオ)を表示するための命令を、ネットワークスイッチ1425を介してディスプレイ1450に送信し得る。いくつかの実施形態では、端末1465は、盗難事象が発生していることをユーザが示すことを可能にするように構成されたユーザ入力要素を含み得る。ユーザ入力要素は、パニックボタンとすることができる。ユーザ入力要素(例えば、パニックボタン)から受信された入力に応答して、システムは、ディスパッチシステム1415に連絡し、スピーカ1445および/またはPAシステム1470を使用するなどして、監視されたエリアにメッセージを送信するか、または本明細書で説明されるような他の是正アクションをとることができる。
【0073】
ユーザはまた、端末1465を使用して、アラームをトリガするか、または誤検知を識別することができる。例えば、ユーザは、選択されたときに端末1465にアラームトリガシステム1435にメッセージを送信させる入力要素を選択することができ、これは、アラームトリガシステム1435に、盗難事象の指示に応答するアクション、例えば、建物内で(例えば、PAシステム1470を介して)、建物のターゲットゾーンまたはエリア内で(例えば、PAシステム1470を介して)、および/または外部システム(例えば、遠隔監視ステーションおよび/または法執行機関アラームシステム)で、無音または可聴アラームをトリガまたは作動することなどをとらせることができる。別の例として、ユーザは、盗難事象が発生していないことを決定し得る。ユーザは、検出が誤検知であることを示す入力要素を選択することができる(これは、アラームトリガシステム1435がアラームをトリガしないこと、再生している可能性のある任意のアラームを停止すること、および/またはディスパッチシステム1415などの外部システムにすべての明確な指示を送信することなどを引き起こし得る)。端末1465への呼び出しが応答されたときから閾値の時間量(例えば、10秒)内に、ユーザによって端末1465に入力が提供されない場合、端末1465は、それに応じて、アラームトリガシステム1435に通知し得る。次いで、アラームトリガシステム1435は、自動化されたメッセージをスピーカ1445および/またはPAシステム1470スピーカに送信し、ディスプレイ1450に、画像またはビデオを表示する命令(例えば、助けが来ていることを容疑者に示すメッセージ)を送信し、潜在的な盗難事象が発生しているメッセージをディスパッチシステム1415に送信し、および/またはメッセージをユーザデバイス1402に送信し得る(例えば、潜在的な盗難事象のスナップショット、潜在的な盗難事象のビデオ、潜在的な盗難事象の音声など)。したがって、商店担当者が、潜在的な盗難事象が発生しているかどうかの任意の指示を提供しない場合(およびそのような確認がシステム1400によって必要とされる場合)、システム1400は、依然として、デフォルトの応答アクションを実施することができる。
【0074】
ユーザがカメラ1440によって開始された通話に応答しない場合、カメラ1440は、それに応じて、ネットワークスイッチ1425を介してアラームトリガシステム1435に通知し得る。これに応答して、アラームトリガシステム1435は、ネットワークスイッチ1425、ネットワークインターフェース1420、およびネットワーク1410を介してなど、ディスパッチシステム1415との通話を開始するか、またはディスパッチシステム1415にメッセージを送信し得る。呼び出しは、応答されたときに、ディスパッチシステム1415を使用して、潜在的な盗難事象の時間および場所(例えば、建物および建物内のゾーン)などの潜在的な盗難事象に関する情報を提供する自動化されたメッセージを聞くディスパッチャをもたらし得る。同様に、送信されたメッセージは、同じ潜在的な盗難事象情報を含み得る。本明細書に記載されるように、アラームトリガシステム1435はさらに、潜在的な盗難事象のビデオおよび/または音声を(例えば、潜在的な盗難事象が検出されるときの時間のタイムスタンプを、画像、ビデオ、および/または音声のタイムスタンプに一致させることに基づいて)、ビデオデータストア1468から取り出し、ビデオおよび/または音声をディスパッチシステム1415に送信し得る。アラームトリガシステム1435は、PAシステム1470および/または1つ以上のスピーカ1445を介して、可聴アラームをさらにトリガすることができる。したがって、盗難事象が識別されたときに、商店担当者が端末1465で対応可能でない場合、システム1400は依然としてデフォルトの応答アクションを実施し得る。さらなる実施形態では、アラームトリガシステム1435は、潜在的な盗難事象情報および/またはビデオおよび/または音声を、信号をカメラ1440に送信すると同時に、および/またはユーザが端末1465に応答するかどうかにかかわらず、ディスパッチシステム1415に送信する。いくつかの実施形態では、システム1400は、ユーザ入力を待たずに(例えば、端末1465から)自動化されたアクションをとることができる。例えば、スピーカ1445は、自動化されたメッセージを再生し得る。システムは、複数の記憶された自動化されたメッセージを有することができ、アラームコントローラ1430は、潜在的な盗難事象をトリガしたパラメータ(例えば、潜在的な盗難事象が存在する場所、関与する人々の数、他の買い物客が存在するかどうか、真の盗難事象が発生していることがシステムの信頼性を示す決定されたスコアなど)に基づいて、どの自動化されたメッセージを使用するかを決定することができる。追加のメッセージ(初期メッセージとは異なり得る)は、例えば、入力が端末1465を介して受信されるなどしたときに、後で提供され得る。例として、プロセスは、比較的脅威ではない自動化された初期メッセージで(例えば、ユーザの応答を待たずに)開始することができ、(例えば、ユーザが端末を介して盗難事象を確認した場合に)より直接的または非難的なメッセージにエスカレートすることができる。
【0075】
図示されていない代替の実施形態では、端末1465は、商店または建物から離れた場所にオフサイトに位置する。例えば、集中監視ステーションまたはサービス会社を使用して、複数の商店を監視し、ネットワーク1410にアクセスし得る。次に、システム1400の構成要素は、ネットワークスイッチ1425、ネットワークインターフェース1420、およびネットワーク1410を介して端末1465と通信し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、潜在的な盗難事象のアラームコントローラ1430からのメッセージの受信に応答して、アラームトリガシステム1435は、潜在的な盗難事象がネットワークスイッチ1425を介して検出される建物内のゾーンまたはエリアに関連付けられた建物内のスピーカ1445に、および/または、潜在的な盗難事象が検出される建物内の少なくともゾーンまたはエリアに関連付けられたPAシステム1470のスピーカに、自動化されたメッセージを送信する。自動化されたメッセージの受信は、スピーカ1445またはPAシステム1470スピーカに、自動化されたメッセージに対応する音声を出力させ得る。例えば、スピーカ1445またはPAシステム1470は、以下のようなメッセージを再生することができる。「酒区画のすべての関係者へ。すべての従業員は、すぐに酒区画に戻ってください。」
【0077】
アラームトリガシステム1435を含むアラームパネルおよび/またはアラームコントローラ1430を収容するエンクロージャは、それ自体がアラームで固定され得る。アラームパネルまたはエンクロージャが改ざんされている(例えば、開かれているか、またはアラームを無効にするために適切なコードが供給されずに開かれている)場合、アラームパネルまたはエンクロージャに結合されたアラームは、アラームがトリガされるべきであることをアラームトリガシステム1435に通知し得る。これに応答して、アラームトリガシステム1435および/またはアラームコントローラ1430は、スピーカ1445および/またはPAシステム1470スピーカに、可聴アラームを出力させ、ディスプレイ1450に、画像またはビデオ(例えば、アラームパネルまたはエンクロージャが改ざんされていることを商店担当者に通知するメッセージ、アラームパネルまたはエンクロージャが位置する部屋のビデオなど)を表示させる命令を送信させ、潜在的な盗難事象が発生しているか、または発生する可能性のあるメッセージをディスパッチシステム1415に送信させ、および/または(例えば、アラームパネルまたはエンクロージャが改ざんされていることを示す)メッセージをユーザデバイス1402に送信させることができる。したがって、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435は、アラームおよび/またはメッセージのトリガに影響を及ぼし得る不正アクセスから保護され得る。
【0078】
上述したように、アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435は、建物を介してアクセス可能な主電源ラインからAC電力を受信し得る。アラームコントローラ1430および/またはアラームトリガシステム1435は、バッテリバックアップをさらに含み得る。アラームコントローラ1430が、受信した電力のタイプがACからDCに遷移したことを検出した(例えば、AC電力が失われ、バッテリバックアップがアラームコントローラ1430に電力を供給していることを示す)場合、アラームコントローラ1430は、アラームをトリガすること、ユーザデバイス1402にアラートを送信すること、ディスパッチシステム1415にアラートを送信することなどを行うように、アラームトリガシステム1435に命令し得る。同様に、アラームトリガシステム1435が、受信した電力のタイプがACからDCに遷移したことを検出した(例えば、AC電力が失われ、バッテリバックアップがアラームトリガシステム1435に電力を供給していることを示す)場合、アラームトリガシステム1435は、アラームをトリガすること、ユーザデバイス1402にアラートを送信すること、ディスパッチシステム1415にアラートを送信することなどを行い得る。
【0079】
カメラ1440は、半球カメラ、赤外線カメラ、熱撮像カメラ、および/または高解像度カメラなどであり得る。カメラ1440は、双方向音声特徴が提供され得る(例えば、端末1465との双方向)ように、マイクおよび/またはスピーカを含み得る。カメラ1440は、双方向のビデオ特徴が提供され得る(例えば、端末1465との双方向)ように、ディスプレイをさらに含み得る。
【0080】
カメラ1440は、1つ以上の棚が見えるように位置決めされ得る。例えば、各カメラ1440は、通路の上方(例えば、通路から上方に延びる垂直面内)に位置決めされてもよく、カメラ1440のレンズは、通路に向かって下向きに向いていてもよい。カメラ1440は、通路の上方の任意のポイントに位置決めされ得る。例えば、通路は、単一の棚の前のエリア(および任意選択で壁または他の構造によって反対側で囲まれたエリア)、または2つ以上の棚の間のエリアであり得る。通路が単一の棚の前のエリアである場合、カメラ1440は、棚と、棚と反対側の通路の境界を定義する壁または他の構造との間の通路の上の任意のポイントに位置決めされ得る。通路が、2つ以上の棚の間のエリアである(例えば、2つ以上の棚が通路の境界を定義する)場合、カメラ1440は、通路と境界を接する棚の間の通路の上方の任意のポイントに位置決めされ得る。さらに、カメラ1440は、障害物が最小限に抑えられるように位置決めされ得る。例えば、カメラ1440は、カメラレンズと棚および/または通路との間のエリアができるだけ少ない物体を含むように位置決めされ、これによりユーザが、棚、通路などの一部分を完全にまたはほぼ完全に覆うマスク、および/または他の物体、例えば、他の物体によって引き起こされるビーム、ロッド、棚および/または通路の上の影などを覆わないマスクを見るおよび定義することができるようにし得る。
【0081】
上述したように、ディスプレイ1450は、盗難事象が検出されないとき、第1の動作モードを有し得る。例えば、ディスプレイ1450は、関連付けられたゾーンまたはエリアにおける高価値商品に具体的に関連付けられたような広告情報を表示するために使用され得る。盗難事象が検出されたときに、アラームトリガシステム1435は、盗難事象が検出されるゾーンまたはエリアに関連付けられたディスプレイ1450を、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させて、盗難を抑止するように構成された画像またはビデオ(例えば、助けが来ていることを示す自動化されたメッセージ、赤い画面が点滅するようなアラート、端末1465のユーザのライブビデオ、監視されたエリアのライブビデオなど)を表示させ得る。他のディスプレイ1450は、例えば、アラームトリガシステム1435が、ネットワークスイッチ1425を通じて送信される直接メッセージを介して、またはすべてのディスプレイ1450に向けられたブロードキャストメッセージを介して、第2の動作モードに遷移するように具体的に命令しない限り、第1の動作モードに留まり得る。
【0082】
動き検出器1455は、動き検出器1455が必ずしも物体に結合されていない、周囲環境内の物体(例えば、人間)の動きを検出するように構成された受動赤外線(PIR)動き検出器であり得る。動き検出器1455によって生成された信号(例えば、検出された動きを示す)は、ネットワークスイッチ1425を介してアラームコントローラ1430に送信される。動き検出器1455が設置されているとき、または動き検出器1455が使用されている間、動き検出器1455の感度を設定することができる。例えば、アラームコントローラ1430は、ユーザ入力に基づいて、ネットワークスイッチ1425を介して、動き検出器1455の感度を調節することができる。
【0083】
さらに、上述したように、地震センサ1460は、低振幅振動または高振幅振動(例えば、地震計)を検出するように構成された物理デバイスであり得る。地震センサ1460は、棚、ラック、キャビネットドア、および/またはアイテムなどに配置されて、地震センサ1460が配置される構成要素の振動を検出することができる。地震センサ1460によって生成された信号(例えば、検出された振動を示す)は、ネットワークスイッチ1425を介してアラームコントローラ1430に送信される。
【0084】
図14には、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、および携帯電話を含む、様々な例示的なユーザデバイス1402が示されており、各々が例示として提供される。一般に、ユーザデバイス1402は、デスクトップ、ラップトップまたはタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、サーバ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハイブリッドPDA/携帯電話、携帯電話、電子ブックリーダ、セットトップボックス、音声コマンドデバイス、カメラ、およびデジタルメディアプレーヤなどの任意のコンピューティングデバイスであり得る。
【0085】
図14は、アラームコントローラ1430、顔認識データストア1432、アラームトリガシステム1435、カメラ1440、スピーカ1445、ディスプレイ1450、動き検出器1455、地震センサ1460、端末1465、およびビデオデータストア1468を含むシステム1400を示すが、これは限定するものではない。例えば、これらの構成要素のうちのいずれかの1つ以上は、システム1400から除去され得る、および/またはシステム1400の外部に配置され得る。加えて、図示されていない他のセキュリティ関連構成要素をシステム1400内に含めることができる。システム1400の様々な構成要素は、単一の要素に組み合わされ得る。例えば、単一の記憶デバイスは、ビデオデータストア1468、顔認識データストア1432、および他の情報(例えば、本明細書で説明される特徴を実装するための機械実行可能命令)を提供し得る。統合されたデバイスは、カメラ1440およびスピーカ1445を含み得る。単一のコンピューティングシステムは、アラームコントローラ1430およびアラームトリガシステム1435、ならびにシステム1400の他の要素を実装し得る。システム1400の一部であると記載される要素は、監視されているエリアを除去することができる。例えば、顔認識データストア1432は、ネットワーク1410などを介してシステム1400がアクセスすることができるリモートサーバ上に位置し得る。さらに、本開示は、システム1400を建物または商店内の監視場所として説明するが、これは限定することを意図するものではない。システム1400は、屋内または屋外環境における潜在的な盗難事象を検出するために、屋内または屋外に実装することができる。システム1400の様々な特徴は、任意選択であり、省略され得る。例えば、動き検出器1455および地震センサ1460は、任意の特徴であり得る。いくつかの実装形態では、商店/サイト端末1465は使用されない。システムは、潜在的な盗難事象を検出し、スピーカ1445またはPAシステム1470、またはディスプレイ1450を介して自動化されたメッセージを提供し得る。いくつかの場合では、スピーカ1445および/またはPAシステム1470は省略され得る。メッセージは、音声構成要素の有無にかかわらず、ディスプレイ1450を使用して監視されているエリアに提供され得る。いくつかの場合では、アラームトリガシステム1435を省略することができ、いくつかの実施形態では、システムは、ネットワーク1410を介して外部システム(例えば、ディスパッチシステム1415またはユーザデバイス1402)への接続を有しない。いくつかの場合では、顔認識データストア1432および関連する機能性は省略され得る。システム1400の構成要素は、ネットワークスイッチ1425を伴わずに互いに通信し得る。いくつかの場合では、ビデオデータは記憶されず、ビデオデータストア1468は省略され得る。多くの変形例が可能である。
【0086】
さらなる実施形態では、システム1400、またはそれに類似するシステムは、1つ以上の目的を同時に果たすことができる。例えば、システム1400を使用して、本明細書に記載されるような盗難事象を検出することができる。代替的または追加的に、システム1400、またはそれに類似するシステムは、在庫管理目的で使用され得る。例示的な例として、システム1400(例えば、アラームコントローラ1430)は、カウンタ、棚、キャビネット、ラック、金庫、ボックスなどからアイテムが取り出された回数を決定するために、本明細書に記載される技術を(例えば、違反を検出するために)使用することができる。例えば、10回の違反が検出された場合、システム1400は、アイテムのうちの10回が特定の場所から取り出されたことを決定し得る。次いで、システム1400は、アイテムが取り出された回数が決定されると、1つ以上の追加のアクションを実施することができる。例えば、システム1400は、小売商店または配送センターを監視するように構成され得る。システム1400(例えば、アラームコントローラ1430)は、特定の数のアイテムが取り出されたことを検出し得る。システム1400は、検出された数の商品が取り出された後、小売商店または配送センターに残っている商品の数を反映するために、在庫データベースを更新し得る。代替的にまたは追加的に、商品の取り出しの検出は、小売商店または流通センターでその特定のアイテムが不足していることを示し得る。したがって、システム1400(例えば、アラームコントローラ1430または図示されていない在庫管理デバイス)は、追加のアイテムを自動的に注文し、追加のアイテムの小売商店または配送センターへの出荷を引き起こし、配送車両によって小売商店または配送センターに運ばれているアイテムを再ルーティングするための命令を配送車両に送信し、小売商店または配送センターから取り出されたアイテムを補充することによって在庫を管理し得る。検出された違反の場所は、特定のアイテムと相関することができる(例えば、棚上のアイテムの位置に基づいて)。
【0087】
別の例として、システムは、上記の例に記載されたように在庫を管理し得る。追加的にまたは代替的に、システムは、特定の条件が存在する場合に犯罪の可能性を検出し、適切なアクションをとることができる。例えば、定義されたエリアおよび特定の時間枠内で検出された違反の数が閾値よりも大きい場合、これは、人物が、購入のためにおよび/または顧客に与えるためにアイテムを取り出そうとしているのではなく、アイテムを盗もうとしていることを示し得る。したがって、システム(例えば、図示されていないアラームコントローラ1430または在庫管理デバイス)は、在庫を管理することができ、アラームトリガシステム1435に、違反の量および/または頻度が閾値を超える場合、本明細書に記載されるアクションのいずれかをとるように選択的に指示する。
【0088】
別の例として、システムは、任意の検出された違反の前に注文されたアイテムの数を示す請求書または販売データを取得し得る。システム(例えば、アラームコントローラ1430)は、注文されたアイテムの数が、特定のアイテムに関してその後に検出される違反の数と相関しない(例えば、注文されたアイテムの数は、検出された違反の数よりも少ない閾値である)と決定する場合、これは、盗難または他の犯罪アクティビティ(例えば、注文を履行するために必要なよりも多くのアイテムが取り出された)の可能性を示し得る。したがって、アラームコントローラ1430は次いで、アラームトリガシステム1435に、本明細書に記載されるアクションのいずれかをとるように命令し得る。システムは、配送センターで、注文が正しく履行されていることを確認するために使用され得る。(例えば、時間枠内の)違反の数が、注文に基づいて予想される違反の数よりも少ないまたは多い場合、システムは、(例えば、アラーム、通知などを使用して)犯罪事象または誤動作が発生した可能性を示し得る。時間枠内の違反の数に基づくなどの様々なビデオ分析アルゴリズムを、事象を決定するために使用することができる。
【0089】
別の例として、システムは、本明細書に記載される特定のアイテムに対応する違反の数を(例えば、小売商店または他の好適な場所において)検出し得る。システムは次いで、任意の検出された違反後に購入されたこれらのアイテムの数を示す販売データを取得し得る(例えば、作業日の終わり、検出された違反から1時間以内、検出された違反から2時間以内などの任意の時間フレームで販売データを取得し得る)。システム1400(例えば、アラームコントローラ1430)が、購入されたアイテムの数が、それらのアイテムの購入前に特定のアイテムに関して検出された違反の数と相関しない(例えば、注文されたアイテムの数は、検出された違反の数よりも少ない閾値である)ことを決定した場合、これは、盗難または他の犯罪アクティビティの可能性を示し得る(例えば、購入されたものよりも多くのアイテムが取り出された)。したがって、アラームコントローラ1430は次いで、アラームトリガシステム1435に、本明細書に記載されるアクションのいずれかをとるように命令し得る。いくつかの場合では、検出された違反間の不一致に対する1つ以上の閾値は、販売データを適用することができ、アクションは、1つ以上の閾値が満たされるかどうかに依存する。例えば、いくつかの場合では、購入者は棚から商品を選択し、次いで、商品を購入せずに返品してもよい。この例では、システムは販売データで購入したアイテムよりも多くの違反を検出するであろう。いくつかの場合では、閾値の違反の数が適用され、システムは閾値を下回る(例えば、30秒以内に2以下の)違反を販売データとの比較にカウントしない。いくつかの場合では、システムは、販売データと検出された違反が互いの閾値量内にある場合、アラームまたは通知をトリガしない(例えば、6以下の不一致により、12の違反があり、6つのアイテムしか購入されていない場合、システムはアラームまたは通知をトリガしないようにする)。いくつかの場合では、検出された違反の数と対応するアイテムの販売データとの間にどの程度の不一致があるかに応じて、異なるアクションをとることができる。例えば、第1の閾値を下回るとアクションをとらず、第1の閾値と第2の閾値との間では、1日の終わりに電子メールがマネージャに送信され、第2の閾値を上回ると、自動通話がマネージャの電話番号にかけられるなどである。システムは、レジから受信されるなどの販売データ、または小売商店などの他のPOSデバイスを備えたデータベースにアクセスし得る。
【0090】
犯罪事象の検出に応答して発生し得る本明細書に記載される出力のいずれかに加えて、システム1400は、犯罪事象の検出に応答して他の出力を生成し得る。例えば、犯罪事象の検出に応答して、システム1400(例えば、アラームトリガシステム1435)は、ドアを閉じさせる(例えば、加害者が敷地を離れるのを防ぐために)モータに電力を供給することができ、ドアをロックさせる(例えば、加害者が敷地を離れるのを防ぐために)電気信号を介して機械的構成要素(例えば、ボルト、ラッチなど)をトリガすることができ、可聴アラームまたはメッセージを鳴らすことができ、またはサイレントアラームをトリガすることができ、ビジュアルディスプレイをトリガすることができ(例えば、代わりに、広告を表示するディスプレイ1450に、犯罪アクティビティを抑止するための警告メッセージまたは他のメッセージを表示させる)、盗難事象が検出された理由を識別する情報、盗難事象が検出された場所、および/または盗難事象を記述する任意の他の情報(例えば、画像、ビデオなど)を含む電子メール(例えば、ユーザデバイス1402によってアクセス可能な電子メールサーバに)を送信することができ、盗難事象が検出された理由を識別する情報、盗難事象が検出された場所、および/または盗難事象を記述する任意の他の情報(例えば、画像、ビデオなど)を含むテキストメッセージを送信することができ、潜在的な盗難事象を当局に通知することができ(例えば、電話、電子メッセージなどを介して)、犯罪事象が検出される位置またはその付近に位置する屋内および/または屋外スプリンクラーシステムを起動することができ、盗難事象のライブおよび/または以前にキャプチャされた画像、ビデオ、および/もしくは音声、ならびに/または犯罪事象が検出された場所を(例えば、端末1465に)送信することができ、ディスプレイまたはビデオウォール(例えば、1×2構成、2×1構成、2×2構成、3×2構成、3×3構成、4×4構成などの、並んで配置されたディスプレイのセット)に、犯罪事象を検出するために使用されたカメラ1440から発信された画像またはビデオフィードの表示を、犯罪事象を検出するために使用された画像またはビデオを生成しなかった他のカメラ1440によってキャプチャされた他の画像またはビデオフィードよりも優先させる。例えば、システムは、ディスプレイよりも多くのカメラ(例えば、境界、周囲、棚の数などを監視するための)を含むことができ、システムは、本明細書で説明される潜在的な犯罪事象の決定に少なくとも部分的に基づいて、ディスプレイにどのカメラを使用するかを決定することができる。いくつかのシステムでは、時間枠分析内の侵入は、例えば、在庫管理(本明細書で説明されるように)のため、および安全システムのためなど、犯罪検出コンテキストの外に適用され得る。産業環境では、例えば、時間枠内で監視エリアへの違反の閾値数を検出することは、安全リスク事象を示すことができ、システムは、適切なアクション、例えば、アラームをトリガすること、換気システムに事象が検出されるエリアからガスを排出させること(例えば、特定のアイテムやエリアに1回以上アクセスすると、毒性や危険性のある環境が作り出される可能性があり、そのエリアを換気する必要がある状況など)、および/または換気システムに、盗難事象が検出されるエリアからのガスが他の近くのエリアに到達することを防止させること(例えば、特定のアイテムまたはエリアに1回以上アクセスすると有毒または危険な環境が作り出される可能性があり、他の近くのエリアが有毒または危険な環境にさらされるのを防ぐことが望まれる状況)などをとることができる。
【0091】
アラーム検出のセットアップ
図16Aおよび
図15A~15Bは、アラームコントローラ1430の盗難事象検出機能を構成するための別のユーザインターフェース1500を例示する。ユーザインターフェース1500は、(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)ユーザがシステム1400のアラーム検出能力を構成または較正することを可能にするために、アラームコントローラ1430によって提供される情報に応答して生成され得る。例えば、アラームコントローラ1430は、ユーザによって動作されるコンピューティングデバイス(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)によって実行されたときに、コンピューティングデバイスにユーザインターフェース1500を生成させるユーザインターフェースデータを生成し得る。
【0092】
図15Aに示されるように、ユーザインターフェース1500は、ウィンドウ1505を含む。ウィンドウ1505は、商店の一部分の画像1512と、商店の同じ部分の第2の画像1552とを示す。画像1512および1552は、建物の特定のエリアまたはゾーンに関連付けられたカメラ1440によってキャプチャされ得る。例えば、画像1512および1552は、ゾーンまたはエリア内の棚1514、棚1516、および棚1514と1516との間の通路1515を示し得る。
【0093】
ユーザは、画像1512を使用して、潜在的な盗難事象に対して監視されるべきゾーンの部分を識別することができる。例えば、ユーザインターフェース1500は、ユーザが、1つ以上のマスク1520、1522、および1524を画像1512上にオーバーレイし、監視されるゾーン内のエリアをマークすることを可能にする、マスクツールを提供する。マスク1520、1522、および1524は、任意の形状であり得、画像1512上に予め形成されたマスクを配置するマスク追加ツール、ユーザが予め形成されたマスクの部分を除去することを可能にする消去ツール、およびユーザが予め形成されたマスクに部分を追加することを可能にする鉛筆ツールを介して形成され得る。例示的な例として、ユーザは、価値の高いアイテムが棚に置かれる場所にマスクを配置し得る。
【0094】
マスク1520、1522、および1524は、仮想トリップワイヤまたはフェンスマスクであってもよく、ここで、示されるゾーン内の人物が、マスク1520、1522、または1524のうちの1つによって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515の任意の部分を(例えば、腕、脚、頭などを用いて)特定の期間内に閾値回数違反した場合に、盗難事象が検出される。ユーザインターフェース1500は、閾値回数(例えば、「違反カウント」と呼ばれる)および期間(例えば、「違反期間」と呼ばれる)を設定するためのフィールドをさらに含む。違反は、物体(例えば、手、腕、脚、または頭部)が、たとえ物体が後で閾値を越えて後退しても、閾値を越えたときに検出され得る。これは、閾値を完全に通過する物体の数をカウントするカウント関数とは異なり得る。
【0095】
窃盗事象はまた、示されたゾーン内の人物が、マスク1520、1522、または1524のうちの1つによって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515の任意の部分内で、特定の期間内で1回または閾値回数の運び去るアクションを実施する場合に検出されてもよい。例えば、人物が第1の場所で棚に到達し、第1の場所と第2の場所との間で1つ以上のアイテムを掴み、第2の場所でそれらのアイテムを棚から引き出す場合に、運び去るアクションが生じ得る。アラームコントローラ1430は、人物が棚の中の任意のアイテムを掴んだかどうかを示すビデオフレームを受信しない場合があるが、アクティビティが第1の場所、第2の場所、および/または第1の場所と第2の場所との間の場所で検出された場合、アラームコントローラ1430は運び去るアクションを識別し得る。ユーザインターフェース1500は、運び去る距離(例えば、「運び去る」動作を構成するであろう、人物が棚に到達するポイントと、人物が棚に到達するのをやめるポイントとの間の距離、または「運び去る」動作がまだ発生していることを示し得る、人が棚に到達するポイントと、棚に沿って横方向に移動した後に人がまだ棚に到達するポイントとの間の距離)と、運び去る方向(例えば、線1580によって表され、画像1512上にユーザによって描かれてもよいもの、および/または運び去りが発生しているはずの方向を示すユーザ提供の数値角度値であって、アラームコントローラ1430が、検出されたアクティビティが運び去り方向(例えば、線1580によって表される)の閾値の角度内での運び去りを示す場合に運び去りを検出することができ、ここで閾値角度が、ユーザ定義または変更することもできるもの)と、運び去るカウント(例えば、潜在的な盗難事象をトリガするために特定の期間内に発生しているはずの運び去るアクションまたは事象の数)と、運び去る期間(例えば、盗難の可能性がある事象をトリガするために運び去るアクションの数が発生する必要しているはずの期間)を含む。実施例として、アラームコントローラ1430は、ユーザによって示される運び去る方向が10°の角度であり、閾値角度が5°であり、検出される運び去る方向が12.5°である場合、運び去る事象を検出し得る。例示的な例として、アラームコントローラ1430は、人物が棚に到達する第1の場所(例えば、一対の画像フレームを比較し、第1の場所におけるピクセル群の差を識別することに少なくとも部分的に基づく)、人物が棚に到達するのをやめるか、またはまだ棚に到達しており(例えば、別の一対の画像フレームを比較し、第2の場所におけるピクセルグループの差を識別することに少なくとも部分的に基づく)、第2の場所が第1の場所から閾値距離内にある第2の場所を識別することと、第1の場所から第2の場所までの線の角度または傾きを決定する(角度が、傾きが0の直線(例えば、水平線)を基準ポイントとして計算することができる)ことと、によって決定する。さらなる実施形態では、ユーザインターフェース1500は、ユーザが、アラームコントローラ1430が、棚が湾曲するか、または他の場合に、通路に面する直線エッジを有さなくても、運び去る事象を検出することができるように、運び去る方向(例えば、線1580は、円弧であり得る)の曲率を指定することを可能にする。
【0096】
いくつかの実施形態では、アラームコントローラ1430は、違反事象または運び去る事象のうちの少なくとも1つが検出された場合、盗難事象を検出する。代替的に、アラームコントローラ1430は、違反事象および運び去る事象の両方が検出された場合、盗難事象を検出する。
【0097】
ユーザは、画像1552を使用して、アラームコントローラ1430が盗難事象を構成し得るアクティビティ(例えば、違反または運び去り)を検出する粒度で定義するパラメータを設定し得る。例えば、グリッド1530は、画像1552をオーバーレイする。アラームコントローラ1430は、マスク1520、1522、または1524のうちの少なくとも1つと同一の位置にあるグリッド1530の1つ以上のボックス内の閾値の数またはピクセルの割合が、各々少なくとも閾値によって(例えば、色値の閾値数、輝度値の閾値数、飽和値の閾値数、および/または色相値の閾値数、閾値割合などによって)変化する場合のアクティビティを検出する。換言すれば、アラームコントローラ1430は、マスク1520、1522、および/または1524のうちの少なくとも1つによってオーバーレイされた画像1512の一部分と同じエリアを示す画像1552の一部分をオーバーレイするグリッド1530のボックス内でのみアクティビティを検出する。したがって、アラームコントローラ1430は、本来であれば、マスク1520、1522、および/または1524のうちの少なくとも1つによってオーバーレイされた画像1512の部分とは異なるエリアを示す画像1552の一部分をオーバーレイするグリッド1530のボックス内で検出されるであろう任意のアクティビティを無視し得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、アラームコントローラ1430は、示されたゾーン内の人物が、マスク1520、1522、または1524のうちのいずれか1つによって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515のいずれか一部分で特定の期間内に閾値回数違反する(例えば、腕、脚、頭部などを用いて)場合、または示されたゾーン内の人物が、マスク1520、棚1522、または1524のうちのいずれか1つによって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515のいずれか一部分内で特定の期間内に1回または閾値数回、運び去るアクションを実施した場合に、アクティビティを検出し得る。他の実施形態では、アラームコントローラ1430は、アクティビティが1つのマスク1520、1522、または1524によって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515内で発生した場合、アクティビティを検出する。例えば、アラームコントローラ1430は、示されたゾーン内の人物が、1つのマスク1520、1522、または1524によって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515のいずれか一部分で特定の期間内に閾値回数違反する(例えば、腕、脚、頭部などを用いて)場合、または示されたゾーン内の人物が、1つのマスク1520、1522、または1524によって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515のいずれか一部分内で特定の期間内に1回または閾値数回、運び去るアクションを実施場合に、アクティビティを検出し得る。したがって、アラームコントローラ1430は、例えば、違反カウントが4であり、2つの違反が、マスク1520によって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515の一部分で発生し、2つの違反が、マスク1522によって覆われた棚1514、棚1516、および/または通路1515の一部分で発生した場合、違反事象を検出し得ない。この実施形態では、ユーザは、棚、通路などが個別に監視され得るように、異なる棚、棚の異なる側面、異なる通路などのための異なるマスクを作成してもよい。
【0099】
他の実施形態では、アラームコントローラ1430は、アクティビティが同じ人物によって実施される限り、マスク1520、1522、または1524のいずれか1つによって覆われる棚1514、棚1516、および/または通路1515内でアクティビティが発生したかどうかを検出する。例えば、アラームコントローラ1430は、ビデオ分析を使用して、1つ以上の人物を識別および/または追跡し得る。アラームコントローラ1430は、ビデオフッテージの画像フレーム間のピクセルのグループの変化(例えば、ユーザ指定の人物サイズと比較することができる)などによって、通路内で移動する人物を識別し得る。人物は、画像フレーム内のピクセルの連続するグループの変化に基づいて識別および追跡され得る。いくつかの場合では、顔認識を使用して(例えば、以前のフレームから顔情報を作成することによって、および/または顔認識データストア1432から顔情報を取り出すことによって)、個々の人物を識別することができる。次いで、アラームコントローラ1430は、個々の人物のアクティビティを追跡して、同じ棚、通路などまたは異なる棚、通路などで発生するかどうかにかかわらず、人物によって実施される違反または運び去る事象を識別することができる。したがって、アラームコントローラ1430は、個々の個人を追跡し、異なる違反または運び去る事象の場所にかかわらず、潜在的な盗難事象を識別することができる。この実施形態では、アラームコントローラ1430は次いで、違反カウントが3であり、違反期間が30秒であり、第1の人物による第1の違反が商店の第1の場所(例えば、第1の通路内の第1の棚)内で検出され、第1の人物による第2の違反が商店の第2の場所(例えば、第1の通路内の第2の棚)内で検出され、第1の人物による第3の違反が商店の第3の場所(例えば、第1の通路内の第3の棚)内で検出され、第1、第2、および第3の違反が互いに30秒以内に発生する場合、違反の潜在的盗難事象を検出し得る。いくつかの場合では、違反は、同じ検出された人物に関連付けられている場合、一緒にグループ化される。したがって、2人の別々の人物が同じ通路内の対向する棚に手を到達している場合、それらの違反はグループ化されない。しかし、1人の人物が片側の棚に到達し、その後、すばやく通路の反対側の棚に到達すると、それらの違反はグループ化される。
【0100】
次いで、グリッド1530内のボックスのサイズ(例えば、高さおよび/または幅)(例えば、ピクセル単位)は、アラームコントローラ1430によって実施される処理が、アクティビティが発生したかどうかを決定するのにどれだけ敏感であるかを決定し得る。例えば、グリッド1530ボックスが小さいほど、アラームコントローラ1430がアクティビティを検出するために変化する必要があり得るピクセルが少なくなる。同様に、グリッド1530ボックスが大きいほど、アラームコントローラ1430がアクティビティを検出するために変化する必要があり得るピクセルが多くなる。ユーザインターフェース1500は、ユーザがグリッドサイズ(例えば、グリッド1530のボックスの高さおよび/または幅は、スライダ1545を左に移動させると小さくなり、スライダ1545を右に移動させると大きくなる)を調節する(例えば、「グリッド間隔設定」と呼ばれる)ことを可能にするスライダ1545を含む。スライダ1545の移動は、画像1552をオーバーレイするグリッド1530への対応する変化を引き起こす。例示的な例として、スライダ1545は、
図15Bに例示されるように、
図15Aに示される初期位置から右側に移動される。これに対し、画像1552をオーバーレイするグリッド1530のボックスの高さおよび幅が大きくなっている。
【0101】
ユーザインターフェース1500は、スライダ1555をさらに含み、スライダ1555は、ユーザが、アラームコントローラ1430がアクティビティを検出するために、各ピクセルがどの程度変化するべきか(例えば、「最小前景塗りつぶし」または「ピクセル変化量」と呼ばれる)を調節することを可能にする。例えば、スライダ1555を左に移動させることは、ピクセルが変化する必要がある量またはパーセントを減少させることができ、スライダ1555を右に移動させることは、ピクセルが変化する必要がある量またはパーセントを増加させることができる。ユーザインターフェース1500はまた、ユーザが、アラームコントローラ1430がアクティビティ(例えば、「前景感度」または「ピクセルの閾値量」と呼ばれる)を検出するために変化する必要がある、グリッド1530ボックス内のピクセルの数または割合を調節することを可能にするスライダ1565も含み得る。例えば、スライダ1565を左に移動させると、変化する必要があるピクセルの数またはパーセントが減少し得、スライダ1565を右に移動させると、変化する必要があるピクセルの数またはパーセントが増加し得る。
【0102】
インターフェース1500は、ユーザが、トリガする、および事象、例えば違反または運び去りの、変化したピクセルグループまたはブロックの閾値量に対して1つ以上の値を指定または調節することを可能にすることができる。グリッド間隔設定1545は、本明細書で説明されるように、グリッドボックス、またはピクセルのグループ、またはブロックのサイズを制御することができる。ブロックまたはピクセルのグループは、本明細書で説明されるように、(例えば、十分な量または十分な程度で変化するブロック内のピクセルの割合によって)トリガされ得る。いくつかの場合では、違反または運び去りなどの事象は、単一のブロックまたはピクセルのグループがトリガされるときに決定され得る。いくつかの場合では、複数のブロックまたはピクセルのグループがトリガされるときに、違反または運び去りなどの事象を決定することができる。例えば、ブロック1567の最小閾値数は、インターフェース上のスライダまたは他のユーザ入力要素を介してユーザによって指定され得る。ブロックまたはピクセルグループの最小閾値数は、例えば、本明細書で説明される他のパラメータとともに、システムのメモリに記憶され得る。閾値を下回るブロックの数がトリガされると、システムは違反または他の事象を決定しない。しかしながら、閾値を満たすブロックの数(例えば、閾値以上)がトリガされる場合、システムは、違反または他の事象を決定し得る。例として、これにより、ユーザは、より小さいグリッドサイズおよびより小さいピクセルグループを指定することができ、これは、より小さいピクセルグループから生じ得る誤検知を依然として妨げながら、感度の向上をもたらすことができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、隣接するピクセルグループのみが集約され、ピクセルグループまたはブロックの閾値数が満たされるかどうかを決定する。例えば、1つ以上のブロックが画像の第1のエリアにおいてトリガされる一方で、1つ以上のブロックが画像の第2の別個のエリアにおいてトリガされる場合、これらのトリガされたブロックのセットは、閾値に対して別々に比較され得る。例えば、最小ブロック閾値が4であり、第1の小オブジェクトが2つのブロックをトリガするために第1のエリア内で移動し、第2の小オブジェクトが3つのブロックをトリガするために第2のエリア内で移動した場合、システムは、3つのトリガされたブロックが2つのトリガされたブロックに隣接していない限り、違反をカウントしない。しかしながら、棚に到達する人物(または他の物体の動き)が、1つのエリア内で5つのブロックをトリガする場合(例えば、5つのブロックの各々が他のトリガされたブロックのうちの少なくとも1つに隣接している場合)、システムは、例えば、違反をカウントする。いくつかの実施形態では、システムは、近接閾値を有することができ、トリガされたブロックは、それらがその閾値近接内にある場合(例えば、それらが隣接しているかどうかにかかわらず)、一緒にグループ化され得る。この近接閾値は、(例えば、複数の違反を一緒にグループ化するかどうかを決定するための)違反間の閾値距離と同じであっても、関連していても(例えば、パーセンテージ)であっても、異なっていてもよい。したがって、近接閾値および違反距離閾値は、一緒にまたは独立して調節され得る。いくつかの場合では、同時にトリガされたブロックは、それらの近接または隣接にかかわらず、一緒にグループ化され得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、システムは、最大閾値数のピクセルグループまたはブロック1569を有し得る。例えば、ブロック1569の最大閾値数は、インターフェース上のスライダまたは他のユーザ入力要素を介してユーザによって指定され得る。ブロックまたはピクセルグループの最大閾値数は、システムのメモリに記憶され得る。最大閾値を超えるブロック数がトリガされると、システムは違反または他の事象を決定しない。しかしながら、最大閾値を満たすブロックの数(例えば、閾値以下)がトリガされる場合、システムは、違反または他の事象を決定し得る。トリガされたブロック1569の最大閾値は、誤検知を妨げ得る。例えば、1つ以上のライトがオンまたはオフになっている場合、結果として生じる照明の変化は、比較的多数のピクセルグループをトリガすることができ、いくつかの場合では監視エリア全体を覆うことができる。トリガされたピクセルグループの数が最大閾値を超えているため、システムは、違反または他の事象を誤って決定することを回避することができる。比較的多数のピクセルグループをトリガすることができる他の例としては、地震、鳥、またはカメラの近くを通過する他の物体などが挙げられる。いくつかの場合では、最大閾値を超えるいくつかのピクセルグループがトリガされると、個別の警告またはアラートが発行され得る。例として、最小ブロック閾値1567または最大ブロック閾値1569は、2個のブロック、3個のブロック、4個のブロック、5個のブロック、7個のブロック、10個のブロック、12個のブロック、15個のブロック、20個のブロック、25個のブロック、30個のブロック、40個のブロック、50個以上、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲であり得るが、他の値も使用され得る。
【0105】
ユーザインターフェース1500は、示されていない他の調節可能なパラメータをさらに含み得る。例えば、ユーザインターフェース1500は、ユーザが、アラームコントローラ1430がビデオフレームを処理するフレームレート、ビデオがカメラ1440によって記録される解像度、および/またはアラームコントローラ1430がビデオフレームを分析するために使用する解像度を調節することを可能にし得る。
図15Cを参照すると、カメラは、ビデオフッテージを、第1のフレームレート(例えば、「カメラフレームレート」または「キャプチャフレームレート」または「ストリーミングフレームレート」と呼ばれることがある)、例えば約24フレーム毎秒(FPS)、約30FPS、約60FPS、約120FPS、約240FPS、約480FPS、約960FPS、またはそれ以上、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲で生成またはキャプチャまたは提供するように構成され得るが、任意の適切なフレームレートが使用されてもよく、これは、本明細書に列挙される特定の範囲および値よりも低くても高くてもよい。いくつかのシステムでは、コントローラは、第1のフレームレート(例えば、「ストリーミングフレームレート」として)で、カメラからビデオフッテージを受信することができ、これは、カメラによってキャプチャされたネイティブフレームレートと同一であっても異なっていてもよい。システムは、第1のフレームレート(例えば、ネイティブカメラフレームレート)とは異なり得る(例えば、より低い)第2のフレームレート(例えば、「記録フレームレート」と呼ばれることがある)でビデオフッテージを記録するように構成され得る。例えば、システムは、任意の他の好適な記録フレームレートを使用することができるが、約30FPS、約25FPS、約20FPS、約15FPS、約10FPS、約7FPS、約5FPS、またはそれらの間の任意の値または範囲でビデオフッテージを記録し得る。システムは、第3のフレーム(例えば、「分析フレームレート」と呼ばれることがある)でビデオフッテージに対してビデオ分析を実施するように構成されてもよく、これは、カメラフレームレートおよび記録フレームレートの一方または両方と同一であっても異なっていてもよい(例えば、より低い)。例えば、分析フレームレートは、約30FPS、約20FPS、約15FPS、約10FPS、約7FPS、約5FPS、約4FPS、約3FPS、約2FPS、約1FPS、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲であり得るが、いくつかの場合では、これらの範囲外であっても、任意の好適な分析フレームレートを使用することができる。いくつかの実装形態では、より高いフレームレートを、例えば約30FPS、約60FPS、約120FPS、約240FPS、約480FPS、約960FPS以上、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲などのビデオ分析に使用することができるが、任意の好適なフレームレートを使用することができる。いくつかの場合では、ビデオ分析のためのより高いフレームレートを使用して、増加した精度で事象または物体を識別することができる。例えば、ビデオ分析の十分に高いフレームレートは、1つ以上のライトがオフにされた後、フレームごとに徐々に暗くなるフレームを観察および認識することができる。その事象の認識に応答して、システムは、潜在的な違反(照明の変化によってトリガされる誤検知であり得る)を無視する、ビデオ分析を一時停止する、照明の変化を補償するためにピクセル感度パラメータを変更する、照明が予期せずに変化した場合にアラートをトリガするなどの適切なアクションをとることができる。比較的高いフレームレートでビデオ分析を使用して、様々な他のタイプの事象または物体を認識することができる。例として、より高い分析フレームレートは、感度を提供すると同時に誤検知も妨げるような、最小トリガブロック閾値のためのより小さなグリッドサイズおよびより大きな数とともに使用され得る。本明細書で説明されるパラメータおよびツールは、特定のアプリケーションまたは場所のビデオ分析を最適化するためにシステムをセットアップするときに、セキュリティ実践者によって使用され得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、トリガされたブロックまたはピクセルグループは、複数のフレームにわたって集約されて、変更されたブロック閾値に対してカウントされ得る。この特徴は、例えば、比較的高い分析フレームレートとともに使用され得る。例えば、最小の変更されたブロック閾値12に対して、第1のフレーム2ブロックがトリガされ得、第2のフレーム4ブロックがトリガされ得、第3のフレーム4ブロックがトリガされ得、第4のフレーム3ブロックがトリガされ得る。第4のフレームの後、12個の変更されたブロックの閾値が満たされ得、事象(例えば、違反)が決定され得る。いくつかの場合では、いくつかのフレームが(例えば、インターフェースを使用して)指定または調節され得る。トリガされたブロックの総数は、考慮すべき指定されたフレームの数に従った、前のフレームの数を含む、実行中の合計であり得る。例えば、フレーム数が3個であった場合、上記の例は違反をトリガしない。3個のフレームの後、10個のブロックのみがトリガされる。4個のフレームの後、1個目のフレームからの2個のブロックは合計で考慮されなくなるため、11個のブロックがトリガされる。しかし、5個目のフレームが6個のトリガブロックを有する場合、フレーム2からの4個のトリガブロックはカウントされないが、合計は13個のブロックであり、これらは、閾値を満たし、違反が決定される。ユーザは、変更されたブロックの閾値数、考慮すべきフレームの数、および特定のアプリケーションおよび場所の分析フレームレートを調節することができる。
【0107】
いくつかの実施形態では、システムは、異なる時間、例えば、昼間と夜間、またはピークショッピング時間と通常の遅いショッピング時間の間に、異なるビデオ分析パラメータを使用することができる。いくつかの場合では、どのパラメータを使用するかを決定するために、クロックまたはタイマーをシステムに使用することができる。例えば、インターフェースは、ユーザが複数の(例えば、2、3、4、またはそれ以上の)パラメータセットを定義し、異なるパラメータセットの時間範囲を割り当てることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、システムは、ユーザが、インターフェースまたは他のユーザ入力デバイスを通してユーザ入力を提供することなどによって、異なるパラメータのセット間で手動で遷移することを可能にし得る。日中および夜間に、異なるピクセル変化感度閾値を使用することができる。異なる数の違反は、時間に応じて(例えば、日中であれ夜間であれ)事象の決定をトリガする可能性がある。本明細書で説明される様々な他のパラメータは、事象またはアラームが異なる時間(例えば、日中と夜間)において異なる状況下でトリガされ得るように変更することができる。システムは、例えば、夜間の間により感度が高いように構成され得る。いくつかの場合では、システムは、ビデオフッテージの分析に基づいてパラメータのうちの1つ以上を変更することができる。例えば、集約されたビデオが比較的暗い場合(例えば、明るさ閾値を下回る)、第1のセットのパラメータ(例えば、分析パラメータの夜間セット)を使用することができ、集約されたビデオが比較的明るい場合(例えば、明るさ閾値を上回る)、第2のセットのパラメータ(例えば、分析パラメータの日中セット)を使用することができる。いくつかの場合では、1つ以上のパラメータは、集約された輝度などの1つ以上のビデオ特徴に従ってスライド式スケールで調節され得る。したがって、監視エリアが暗くなるにつれて、1つ以上のビデオ分析パラメータは、値間で徐々に遷移し得る。
【0108】
いくつかの実施例では、第1のフレームレート、第2のフレームレート、および第3のフレームレートが説明されるが、他の実施例は、より少ない別個のフレームレートを有し得る。例えば、システムは、ネイティブカメラキャプチャと同じフレームレートで記録することができ、またはシステムは、ビデオ記録を完全に省略することができ、またはビデオ分析は、記録と同じフレームレートで、またはネイティブカメラキャプチャと同じフレームレートで実施され得る。
【0109】
図15Cを参照すると、インターフェースは、カメラフレームレート(例えば、30FPS)を示し得る。いくつかの場合では、カメラフレームレートは、カメラによって設定され得、ユーザが調節可能ではない。いくつかの場合では、ユーザインターフェースを使用して、カメラフレームレートを調節することができる。インターフェースは、記録フレームレート(例えば、10FPS)を示し得る。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが記録フレームレートを変更または指定するための入力を提供することを可能にし得る。ユーザインターフェースは、分析フレームレート(例えば、3FPS)を示し得る。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが分析フレームレートを変更または指定するために入力を提供することを可能にし得る。少なくとも1つのスライダ、テキストボックス、ボタン、または任意の他の好適なユーザ入力要素が使用され得る。
【0110】
記録および/または分析フレームレートは、カメラフレームレートの約2%、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%またはそれ以上、またはそれらの間の任意の値または範囲であり得るが、他の割合も使用され得る。分析フレームレートは、記録フレームレートの約2%、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%以上、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲であり得るが、他の割合も使用され得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、記録フレームレートおよび/または分析フレームレートは、カメラまたはストリーミングフレームレートに基づいてもよい。記録フレームレートおよび/または分析フレームレートは、カメラまたはストリーミングフレームレートの一部または派生物であってもよい。カメラまたはストリーミングフレームレートを(例えば、整数で)分割することは、記録フレームレートおよび/または分析フレームレート(例えば、整数であり得る)を提供し得る。例えば、カメラフレームレートが30FPSである場合、3で割ることは、10FPSの記録フレームレートを提供することができ、10で割ることは、3FPSの分析フレームレートを提供することができる。10FPSの記録フレームレートは、3個目のフレームごとに使用され、2個の中間フレームを破棄するか、または他の方法で使用しなくてもよい。3FPSの分析フレームレートは、10個目のフレームごとに使用され、9個の中間フレームを破棄するか、または他の方法で使用しなくてもよい。いくつかの場合では、ユーザインターフェースは、分析および/または記録フレームレートの選択を、カメラまたはストリーミングフレームレートを整数で割ることによって取得され得る値に制限することができ、これにより、一定数のフレームが、記録および/または分析されたフレームの間で省略され得る。これは、記録されたフレームおよび/または分析されたフレームの間の一貫性および精度を提供し得る。いくつかの場合では、システムは、他のフレームレートを選択することを可能にすることができ、これは、記録されたフレームおよび/または分析されたフレームとの間で異なる数のフレームが破棄されるか、または他の方法で使用されないことをもたらし得る。例として、カメラのフレームレートが30FPSで、4FPSの分析フレームレートが選択される場合、システムは、分析に1個目のフレームを使用し、7個のフレームを省略し、分析に9個目のフレームを使用し、6個のフレームを省略し、分析に16個目のフレームを使用し、7個のフレームを省略し、分析に24個目のフレームを使用し、分析に6個のフレームを省略し、分析に31個目のフレームを使用する、というようにすることができる。このアプローチは、記録または分析フレームレートを選択するためのより柔軟性をユーザに提供し得る。分析フレームレートは、各カメラからのネイティブ(例えば、ストリーミング)フレームレートとは独立してもよく、記録フレームレートとも独立してもよい。分析フレームレートは、カメラのネイティブ/ストリーミングフレームレートと同等であってもそれよりも小さくてもよい。分析フレームレートは、同じカメラ画像またはえトリーム内の異なる動きエリアに対して異なってもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、分析フレームレートは、カメラまたはストリーミングフレームレートではなく、記録されたフレームレートに基づいてもよい。例えば、記録されたフレームレートは、分析フレームレートを提供するために、数で割ることができる。いくつかの場合では、最初に記録されたフレームを分析に使用すること、1つ以上の中間記録されたフレームを分析から省略し、その後の記録されたフレームを分析の次のフレームとして使用すること、などを行うことができる。省略された中間記録フレームの数は、本明細書の考察と同様に、分析されたフレーム間で一定であるか、または変化し得る。これは、ビデオフッテージが最初に記録され、次いで、分析のために記録されたビデオフッテージにアクセスされる場合に有用であり得る。いくつかの実施形態では、ビデオフッテージは、事前に記録されることなく分析される。例えば、いくつかの場合では、トリガ事象が記録を開始するように促さない限り、ビデオフッテージは記録されない。
【0113】
システムは、第1の違反または侵入が検出されてから、第2の関連する違反または侵入が検出され得るまでの時間量を定義することができる、再侵入時間値を有し得る。システムは、第1の侵入が検出された後の再侵入時間中に侵入を無視することができる(例えば、第1の侵入の侵入動きエリアから除去された侵入は、それらが別の人物に関連付けられる可能性があるため、再侵入時間中に依然として認識され得ることを除く)。再侵入時間は、人物が棚に一度だけ到達した結果として、システムがいくつかの侵入を識別するのを妨げる可能性がある。再侵入時間はまた、人物が2回目に迅速に棚に到達する場合(例えば、再侵入時間が高く設定されすぎる場合)など、システムが実際の第2の侵入を識別することを妨げる可能性がある。また、人が棚に到達する場所が非常にゆっくりである場合、それは複数の侵入をトリガする可能性がある(例えば、再侵入時間が低すぎるように設定されている場合)。したがって、(例えば、面積、棚設置レイアウト、または監視されている商品などに基づいて)特定の用途のために再侵入時間を具体的に調節することが有益であり得る。一例として、人物は、自分の腕を棚に挿入することがあり、これにより、ビデオフッテージのフレーム内のピクセルが、第1の侵入検出をトリガするのに十分に変化し得る。人物は、棚に到達している間に(例えば、棚にさらに到達するために、およびアイテムを引き出すためになど)腕を移動させることがあり、システムは、第2の侵入検出をトリガするのに十分であり得るこの移動のために、ピクセルに変化を登録し得る。しかし、この例では、その人物が棚にたった一度だけ到達したため、その2度目の侵入検出は誤検知になるであろう。再侵入時間は、侵入が検出された後の不感時間を指定することができる。その不感時間の間、システムは、本来であれば検出されるであろう、および/または第1の侵入に関連付けられるいかなる侵入もカウントしない。いくつかの場合では、システムは、他の侵入が第1の侵入から十分に離れている場合、(例えば、第1の侵入が検出されてから再侵入時間が経過する前に)不感時間内の1つ以上の他の侵入を検出し得る。したがって、本システムは、同じ通路内、または同じ棚もしくはエリア内の異なる人々からの侵入を別個に追跡し得る。各無関係な侵入は、別個の不感時間期間をトリガし得る。違反間の閾値距離は、ユーザによって(例えば、
図15Cまたは他のものと同様のユーザインターフェースを使用して)指定され得る。いくつかの場合では、異なる場所からの識別された侵入(例えば、閾値距離値またはそれ以上によって区切られた)を含む、集計侵入カウントを使用することができる。したがって、システムは、通路、棚、またはエリア内の複数の人々からの侵入を追跡し、組み合わせることができる。これは、例えば、3人のグループが協力して、棚の3つの異なる場所から商品を迅速にカートに詰め込んだ場合など、複数の人物によって行われる盗難事象の識別を容易にし得る。
【0114】
例として、第2の違反が第1の違反の後に検出されたときに、第1の違反と第2の違反との間の距離が距離閾値を超える場合、第2の違反は第1の違反と関連付けられないようにしてもよい。したがって、それらは両方とも、異なる潜在的事象の第1の違反としてカウントされる(例えば、第2の違反が再侵入時間の前または後であるかどうかにかかわらず)。これらは、閾値の違反カウントに一緒にカウントされないが、それぞれが一連の違反の第1の違反である可能性があり、最終的に閾値の違反カウントをトリガし得る。第1の違反と第2の違反との間の距離が閾値距離よりも小さい場合、および第1の違反と第2の違反との間の時間が再侵入時間よりも大きかった場合、第2の違反は、第1の違反と関連付けられ得る(例えば、違反カウント閾値にカウントするために一緒に加算される)。第1の違反と第2の違反との間の距離が閾値の距離よりも小さい場合、および第1の違反と第2の違反との間の時間が再侵入時間よりも小さかった場合、第2の違反は無視され得る。第2の違反は、別個の潜在的なシリーズの第1の違反としてカウントされないが、まったくカウントされないであろう。他のアプローチが使用されてもよい。例えば、侵入検出後の再侵入時間が経過するまで、フレーム全体のビデオ分析を一時停止することができる。
【0115】
人物が自分の腕を長期間(例えば、再侵入時間よりも長い)にわたって棚に到達させたままにする場合、人物が棚に到達したのはわずか1回(ただし、比較的長い期間)であっても、システムは第2の侵入を登録し得る。システムは、人物が他の設定(例えば、ピクセル変化感度、グリッドサイズなど)に応じて、長期間にわたって腕を棚に到達させたときに、第2の侵入を識別してもよく、またはしなくてもよい。いくつかの場合では、その第2の識別された侵入は、犯罪者が複数のアイテムを迅速に棚から運び去るために使用する場合のある運び去るアクションを示すなど、非典型的なショッピング行動を示すことができる。いくつかの場合では、運び去りは、ターゲット保護ゾーン、エリア、または製品に基づいて、より大きくまたはより小さくなり得る事前に設定された違反エリア全体で違反した結果として識別され得る。検出された侵入が、定義された保護エリアに沿って閾値距離を超えて移動する場合、システムは、運び去るアクションおよび/または潜在的な盗難事象を識別し得る。いくつかの場合では、人物が棚に1回しか到達していない場合に、その第2の侵入検出を回避することが望ましい場合がある。システムは、第1の違反を実施した物体(例えば、腕)が引き出された場合にのみ、第2の違反の検出を可能にするように構成されてもよい。いくつかの場合では、物体の引き出しは、違反の前に撮影されたビデオフレームからのピクセルとの比較によって少なくとも部分的に決定され得る。いくつかの場合では、物体の引き出しは、閾値未満であるピクセルの変化に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。例えば、ユーザの腕が棚に到達している間、腕が棚に移動すると、関連付けられたピクセルが変化する。腕が引き出されると、ピクセルは棚に静的物体を示す。静的物体のピクセルは、例えばピクセル変化閾値に応じて変化しても変化しなくてもよい。ピクセル変化閾値および/または変更されたピクセル閾値の量は、腕が引き出された後に示される静的物体を非アクティビティとして登録できるように設定されてもよい。いくつかの場合では、異なる閾値は、ピクセルの変化によって違反を検出するために、および比較的静的なピクセルによって物体の引き出しを検出するために使用され得る。したがって、ピクセルが一定量の時間またはフレーム数(例えば、分析フレームレート、記録されたフレームレート、またはカメラもしくはストリーミングフレームレートに応じて、違反後に2つ以上のフレーム)にわたって相対的に静的である場合、システムは、その情報を使用して、オブジェクトが引き出されたことを決定し得る。これらのアプローチの両方は、侵入する物体がいつ引き出されたかを決定するために一緒に使用され得る。
【0116】
再侵入時間は、例えば、
図15Cのユーザインターフェースを使用することによって、ユーザによって指定および/または調節され得る。再侵入時間は、約0.1秒、約0.2秒、約0.3秒、約0.4秒、約0.5秒、約0.6秒、約0.7秒、約0.8秒、約0.9秒、約1秒、約1.25秒、約1.5秒、約1.75秒、約2秒、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲であり得るが、いくつかの場合では、他の値が使用され得る。いくつかの実施形態では、再侵入時間は、設定された時間量であり得る。例えば、実行中のクロックは、第1の侵入から第2の侵入が識別され得るまでの経過時間を追跡することができる。いくつかの場合では、再侵入時間は、別の侵入が識別され得る前に経過しなければならないいくつかのフレームであり得る。フレームの数は、フレームレートに依存し得る時間量に対応し得る。例えば、再侵入時間が分析されたフレームの数に基づいており、2フレームの値を有し、分析フレームレートが4FPSであった場合、再侵入時間は0.5秒である。再侵入時間が記録されたフレームレートに基づいており、記録されたフレームレートが24FPSである場合、12フレームの値は、侵入時間の同じ0.5秒に対応する。再侵入時間が30FPSのネイティブまたはストリーミングフレームレートに基づいている場合、15フレームの値は、侵入時間の同じ0.5秒に対応する。侵入時間は、分析フレームの数、記録フレームの数、またはカメラもしくはストリーミングフレームの数であり得、いくつかの場合では、ユーザインターフェースは、ユーザが再侵入時間がどのタイプのフレームレートに基づいているかを選択することを可能にし得る。ユーザは、再侵入時間を時間値またはいくつかのフレームとして指定することができる。
図15Cに示され、本開示の他の部分に開示される様々なユーザ調節可能なパラメータは、有界範囲を有することができ、ユーザは、対応する有界範囲内でパラメータを調節することが許可されるが、対応する有界範囲外でパラメータを調節することは許可されない。
【0117】
ユーザインターフェースは、侵入決定を行うために分析されるピクセルグループの様々なパラメータを変更するために使用され得る。グリッドサイズまたは間隔設定は、本明細書で説明されるように、指定および/または調節され得る。グリッド(またはピクセルグループ)形状は、指定および/または調節され得る。例えば、ユーザは、ピクセルの矩形グループのアスペクト比を指定することができる。
図15Cでは、2のアスペクト比は、ピクセルグループが幅の2倍の高さを有することを指定し得る。いくつかの例は、矩形グリッドおよびピクセルグループを使用して示されているが、六角形、三角形などの他の形状を使用されてもよく、形状は、ユーザによって指定されてもよい。
図15Dを参照すると、いくつかの実施形態では、ユーザは、ピクセル(またはグリッド)のグループの向きを指定および/または調節することができる。例えば、
図15Dでは、グリッドが棚とより良く整列するように、グリッドは画像フレームエッジに対して角度を付けられる。
図15Eを参照すると、いくつかの実施形態では、画像フレームの異なる部分は、ピクセルグループ(例えば、グリッド)に対して異なるパラメータを有し得る。例えば、ピクセルグループのサイズ、形状、および/または向きは、画像フレーム内の2つ以上の異なるエリアに対して異なり得る。
図15Eに示される例では、画像の左側部分は、画像フレーム縁部に対して角度を付けられたグリッドを有し、矩形のピクセルグループ形状を有し、比較的大きなサイズを有する。画像の右側の部分は、画像フレームの端と整列したグリッドを有し、正方形の形状を有し、比較的小さいサイズを有する。異なるタイプのピクセルグループは、監視されているエリア内の棚または他の構造のレイアウトに対応するように、ユーザによって指定および/または調節され得る。いくつかの実施形態では、カメラは、広い視野(例えば、魚眼レンズ)を有することができ、その例は、
図4に見ることができる。グリッドはまた、例えば、中央のピクセルグループが画像の端に近いピクセルグループよりも大きくなるなど、魚眼形状を有し得る。グリッドは、ピクセルグループ間の境界を定義する曲線を有し得る(例えば、魚眼形状を作成する)。ユーザインターフェースは、ユーザがグリッドに適用するための魚眼効果の量を調節することを可能にすることができ、例えば、ユーザが魚眼グリッドをカメラ画像に一致させることができるようにし得る。したがって、画像内の直線または境界は、魚眼画像内の曲線として示されてもよく、対応する曲線グリッド線は、それらの境界と整列するように配向されてもよく、これは、画像内の監視エリアの正確な一致を容易にし得る。
【0118】
ユーザは、本明細書で説明される様々なパラメータを調節することによって、システムの感度および/または有効性を調節することができる。パラメータのいくつかは、互いに相互作用して、ユーザが微調節および構成調節を行うことを可能にし得る。例えば、より小さなグリッドサイズを設定することは、システムをより小さい物体による侵入に対してより敏感にし得る。アクティビティの決定のために変更する必要がある、グループ内のピクセルの量(例えば、割合)を設定することは、小さい物体に対する感度にも影響を及ぼし得る。しかしながら、パラメータのピクセル数は、システムが影などからの誤検知に対してどの程度敏感であるかにも影響を与え得る。他の様々なパラメータは、ビデオ分析にも相互に関連する影響を及ぼし得る。
【0119】
いくつかの場合では、ビデオ分析が、完全なカメラフレームレートのような高速フレームレートを使用する場合(例えば、30FPSでフレームを分析する)。2つの連続したフレームのピクセル間の差は、侵入が発生していても、比較的小さくなり得る。したがって、侵入を確実に検出するために、変化したピクセルを考慮するために必要とされる変化の閾値量を下げることができる。ただし、閾値を下げすぎると、誤検知につながる可能性がある。例えば、ユーザが棚に到達した場合、システムは、その1つの到達に対していくつかの侵入をカウントし得る。ピクセル変化閾値が低く設定されている場合、棚内の腕の移動は侵入とみなされる。再侵入時間の増加は、いくつかの場合では、この懸念に対処するために使用されてもよい。しかし、再侵入閾値を高く設定しすぎると、犯罪者が迅速に連続して数回棚に到達する例を見逃す可能性がある。ビデオフッテージの分析に使用されるフレームレートを低減することによって、侵入中の連続した分析フレームのピクセル間の変化がより有意である。したがって、変化したピクセルをカウントする必要のある変化の閾値量をより高い値に設定することができる。これは、誤検知を回避し、かつ/または再侵入時間の値を、犯罪行動をより確実に識別するのに十分に低く設定することを可能にし得る。この例によって示されるように、分析フレームレートは、本明細書に開示される時間ビデオ分析における侵入を使用するなど、システムをセットアップする際の重要なパラメータであり得る。
【0120】
ユーザは、システム1400内に位置するカメラ1440の一部またはすべてに対してパラメータを設定することができ、ユーザインターフェース1500は、カメラ1440によってキャプチャされる画像、ビュー、またはユーザによって較正するために選択されるゾーンもしくはエリアを示すように更新される。したがって、建物の各ゾーンまたはエリアは、特定のゾーンまたはエリアに位置するアイテムのタイプ、特定のゾーンまたはエリアを頻繁に訪れる人々の数またはタイプ、特定のゾーンまたはエリアに位置するカメラ1440によって提供される可視性(または可視性の欠如)などに基づいて異なるように較正され得る。
【0121】
図16Aおよび
図16A~16Bは、アラームコントローラ1430の盗難事象検出機能を構成するための別のユーザインターフェース1600を例示する。ユーザインターフェース1600は、(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)ユーザがシステム1400のアラーム検出能力を構成または較正することを可能にするために、アラームコントローラ1430によって提供される情報に応答して生成され得る。例えば、アラームコントローラ1430は、ユーザによって動作されるコンピューティングデバイス(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)によって実行されると、コンピューティングデバイスにユーザインターフェース1600を生成させるユーザインターフェースデータを生成することができる。
【0122】
図16Aに示されるように、ユーザインターフェース1600は、ウィンドウ1605を含む。ウィンドウ1605は、画像1512を示す。ユーザは、画像1512を使用して、示されたゾーン内の人物を識別するために、および/または群衆検出目的のためにアラームコントローラ1430によって使用され得る人物の平均サイズを提供することができる。例えば、ユーザインターフェース1600は、グリッド1620および/または形状1622を画像1512上にオーバーレイする。グリッド1530と同様に、グリッド1620は、示されたゾーンまたはエリア内に存在する人物が移動しているかどうかを検出する際に、アラームコントローラ1430がどの程度敏感であるべきかを定義するボックスを含む。例えば、ボックスが小さいほど、アラームコントローラ1430が人物が移動していることを検出するために変更する必要があるピクセルが少なくなる。同様に、ボックスが大きいほど、アラームコントローラ1430が人物が移動していることを検出するために変更する必要があるピクセルが大きくなる。以下でより詳細に記載するように、人物の移動は、人物が徘徊しているかどうかを決定するために、アラームコントローラ1430によって使用され得る。スライダ1635は、ユーザがグリッドサイズ(例えば、グリッド1620のボックスの高さおよび/または幅は、スライダ1635を左に移動させると小さくなり、スライダ1635を右に移動させると大きくなる)を調節する(例えば、「グリッド間隔設定」と呼ばれる)ことを可能にする。図示されていないユーザインターフェース1600は、アラームコントローラ1430が動きを検出するために、ユーザが各ピクセルがどの程度変化すべきかを調節することを可能にするスライダ、および/またはユーザが、アラームコントローラ1430が動きを検出するために変化すべきグリッド1620ボックス内のピクセルの数または割合を調節することを可能にするスライダをさらに含み得る。
【0123】
形状1622は、人物の平均サイズを表している。アラームコントローラ1430は、選択された平均人物サイズを使用して、他の物体(例えば、カート、動物、アイテム、バケットなど)とは対照的に、カメラ1440によってキャプチャされたビデオ内の人物を検出し得る。ユーザインターフェース1600は、人物の平均サイズ(例えば、「人物のサイズ」と呼ばれる)を調節するためのスライダ1645を含む。例えば、スライダ1645を左に移動させると、人物の平均サイズが減少し、スライダ1645を右に移動させると、人物の平均サイズが増加する。スライダ1645の移動は、画像1512をオーバーレイする形状1622に対応する変化を引き起こす。例示的な例として、スライダ1645は、
図16Bに例示されるように、
図16Aに示される初期位置から左側に移動される。これに応じて、画像1512をオーバーレイする形状1622が小さくなる。ユーザインターフェース1600は、異なるカメラ1440が異なる角度、標高などからビデオをキャプチャし得ることを考慮して、カメラ1440によってキャプチャされたビデオが変化し得るため、ユーザに人物の平均サイズを調節する能力を提供し得る。
【0124】
ユーザインターフェース1600は、スライダ1655をさらに含んでもよく、スライダ1655は、ユーザが、画像1512によって示されるゾーンまたはエリア(例えば、示されるゾーンまたはエリアの容量)内に収まることができる人数(例えば、「人物の数」と呼ばれる)を調節することを可能にする。スライダ1655の左への移動は、ゾーンまたは領域内に収まることができる示された人数を減少させ得、スライダ1655の右への移動は、ゾーンまたはエリア内に収まることができる示された人物の数を増加させ得る。アラームコントローラ1430は、この情報を、群衆検出目的、具体的には、互いに近くに位置し得る2人の人物を区別するために使用し得る。次いで、アラームコントローラ1430は、例えば、第1の人物による1つの違反および第2の人物による別の違反を、同じ人物による2つの違反としてカウントしない(これは、違反カウントが2である場合、盗難事象の検出をトリガする可能性がある)ことによって、誤検出を減少させることができる。ユーザインターフェース1600は、示されていない他の調節可能なパラメータをさらに含み得る。
【0125】
ユーザは、システム1400内に位置するカメラ1440の一部またはすべてに対して、これらの人物のパラメータを設定することができ、ユーザインターフェース1600は、カメラ1440によってキャプチャされる画像、ビュー、またはユーザによって較正するために選択されるゾーンもしくはエリアを示すように更新される。したがって、建物の各ゾーンまたはエリアは、それに関連付けられたカメラ1440の角度、高さなど、特定のゾーンまたはエリアを頻繁に訪れる人々の数またはタイプ、特定のゾーンまたはエリアに位置するカメラ1440によって提供される可視性(または可視性の欠如)などに基づいて異なるように較正され得る。
【0126】
図17は、アラームコントローラ1430の盗難事象検出機能を構成するための別のユーザインターフェース1700を例示する。ユーザインターフェース1700は、(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)ユーザがシステム1400のアラーム検出能力を構成または較正することを可能にするために、アラームコントローラ1430によって提供される情報に応答して生成され得る。例えば、アラームコントローラ1430は、ユーザによって動作されるコンピューティングデバイス(例えば、ユーザデバイス1402、ディスパッチシステム1415内に含まれる物理コンピューティングデバイス、または建物内に位置する別のコンピューティングデバイスを使用して)によって実行されると、コンピューティングデバイスにユーザインターフェース1700を生成させるユーザインターフェースデータを生成することができる。
【0127】
ユーザインターフェース1700は、ユーザによって、1つ以上のルールを1つ以上のカメラ1440に割り当てるために使用されてもよく、このようなルールに関連付けられたアラームカウントおよび/または時間閾値を含む。例えば、ルールは、運び去るアクション、および/または違反アクションなどを識別するための命令を含むことができる。
図17に示されるように、ユーザインターフェース1700は、ポップアップウィンドウ、新しいタブ内のウィンドウなどであり得るウィンドウ1705を含む。ウィンドウ1705は、1つ以上のカメラドロップダウンメニューボタン1712と、1つ以上のルールドロップダウンメニューボタン1714と、1つ以上のアラームカウントセレクタ1716と、1つ以上の時間閾値セレクタ1718と、を含む。
【0128】
ユーザは、カメラドロップダウンメニューボタン1712を選択して、システム1400に存在するカメラ1440を選択することができる。例えば、カメラドロップダウンメニューボタン1712を選択すると、ユーザインターフェース1700は、システム1400内に利用可能なカメラ1440のリスト1722を表示させる。
【0129】
カメラ1440が選択されると、ユーザは、ルールドロップダウンメニューボタン1714を選択して、選択されたカメラ1440に割り当てるルールを選択することができる。例えば、
図17は、ユーザが「カメラ#1」に「ルール#4」(これは、違反アクションルール、運び去るアクションルールなどであり得る)を割り当てたことを示している。
【0130】
カメラ1440が選択されると、ユーザはまた、アラームカウントセレクタ1716を調節して、カメラ1440および/またはルールに関連付けられたアラームカウントを調節することもできる。例えば、アラームカウントは、アラームをトリガするいくつかの侵入を指し得る。例示的な例として、
図17は、ユーザがカメラ#1およびルール#4に対してアラームカウントを5に調節したことを示している。したがって、アラームをトリガするには、5つの違反アクション、5つの運び去るアクションなどが発生しなければならない。
【0131】
カメラ1440が選択されると、ユーザはまた、時間閾値セレクタ1718を調節して、カメラ1440、ルール、および/またはアラームカウントに関連付けられた時間閾値を調節することもできる。例えば、時間閾値は、侵入の数がアラームをトリガするために発生しなければならない期間を指し得る。時間閾値は、「リセット時間」または「リセット秒」とも呼ばれ得る。例示的な例として、
図17は、ユーザがカメラ#1およびルール#4に対して時間閾値を30秒に調節したことを示している。したがって、アラームをトリガするには、5つの違反アクション、5つの運び去るアクションなどが30秒以内に発生しなければならない。
【0132】
ルール、アラームカウント、および/または時間閾値をカメラ1440に割り当てることにより、アラームコントローラ1430は、カメラ1440によってキャプチャされたビデオを処理し、割り当てられたルール、選択されたアラームカウント、および/または選択された時間閾値に従う方法で潜在的な盗難事象を検出し得る。
【0133】
ユーザインターフェース1500、1600、および1700に関して上述した設定に加えて、ユーザインターフェース1500、1600、および/または1700は、アラームコントローラ1430を構成するための他の設定を示し得る。例えば、別の設定は、違反または運び去る事象が検出されるのに必要な移動角度を含み得る(ここで、角度設定は、上述のように、運び去る事象に対して角度設定を適用することができる方法と同様に適用することができる)。
【0134】
ビデオ分析/ビデオ分析アルゴリズム
本明細書に記載されるように、アラームコントローラ1430は、カメラ1440、動き検出器1455、および/または地震センサ1460のうちの1つ以上から受信されたデータを処理して、潜在的な盗難事象を検出することができる。様々なゾーンまたはエリアがユーザインターフェース1500、1600、および/または1700を使用して構成または較正されると、アラームコントローラ1430は、カメラ1440によってキャプチャされたビデオフッテージの分析を開始することができる。例えば、ビデオがカメラ1440によってキャプチャされるとき、カメラ1440は、ネットワークスイッチ1425を介してビデオをアラームコントローラ1430に送信することができる。あるいは、アラームコントローラ1430は、ネットワークスイッチ1425を介してビデオデータストア1468からビデオを取得することができる。
【0135】
アラームコントローラ1430は、受信したビデオの1つ以上のフレームを処理して、潜在的な盗難事象を検出することができる。例えば、アラームコントローラ1430は、ユーザインターフェース1500を介してユーザによって設定されたパラメータを使用して、フレームのどの部分を処理するかを決定することができる(例えば、アラームコントローラ1430は、マスクが配置されている場所に対応するフレームの部分を処理する)。いくつかの実施形態では、アラームコントローラ1430は、マスクが配置されている場所に対応するフレームの部分を処理することができ、マスクが配置されていない場所に対応するフレームの部分を処理することができる(例えば、人物識別および/または追跡、顔認識、群衆検出などが実行可能な通路にマスクが配置されない場合がある)。違反または運び去る行為の検出のために処理するように(例えば、1つ以上のマスクによって)選定されたフレームの部分は、本明細書では「監視部分」または「監視エリア」と呼ばれることがある。次いで、アラームコントローラ1430は、現在のビデオフレームを1つ以上の以前のビデオフレームと比較して、監視部分内の任意のピクセルが以前のビデオフレームから現在のビデオフレームに変更されたかどうかを識別することができ、そうである場合、そのようなピクセルが変更された量またはパーセンテージを識別することができる。ユーザによって設定されたグリッド1530および/または他のユーザ選択パラメータは、アクティビティが検出されることを決定するために、いくつのピクセルを変更する必要があるか、およびピクセルが変化しなければならない程度を定義し得る。場合によっては、通路内の人物を識別および/または追跡するように、「監視部分」または「監視エリア」外のビデオフッテージの部分を分析することができる。
【0136】
さらなる実施形態では、アラームコントローラ1430は、監視部分を処理して、違反または運び去る行為(例えば、侵入)を示す可能性のある特定の変化を識別する。例えば、アラームコントローラ1430は、監視部分内のグリッド1530ボックス内の閾値の数またはピクセルのパーセンテージが、以前のビデオフレームと現在のビデオフレームとの間の閾値の量またはパーセンテージによって変化した場合、違反を検出し得る。アラームコントローラ1430は、検出された違反を現在のビデオフレームの時間に関連付けることができる。次いで、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、(例えば、ユーザインターフェース1600において選択されたパラメータを使用して)フレーム内に存在する任意の人物を識別し得る。1人以上の人物が識別されると、アラームコントローラ1430は、検出された違反および検出された違反の時間を識別された人物に関連付けることができる(例えば、識別された人物を表すピクセルの場所が、違反検出を引き起こすように変化したピクセルとしての閾値の距離またはピクセルの数の範囲内にある場合、識別された人物は、検出された違反に関連付けられる)。いくつかの実施形態では、システムは、ビデオフレームの監視エリア(例えば、商店内の棚)からの情報に基づき、かつビデオフレームの監視エリア(例えば、棚の間の通路)外の情報に基づいて、違反を決定することができる。例えば、物体(例えば、人の腕または手)が監視エリア外から監視エリア内に移動するとき、違反を決定することができる。場合によっては、監視エリア内のピクセルの変更は、監視エリア外の対応するエリアのピクセルの変更がない限り、違反をトリガしない。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、棚の上の製品が倒れる場合、棚の前の通路に人物がいない場合、それは違反をトリガしない。場合によっては、監視エリア内のピクセルの変更は、監視エリア外で何が起こっているかにかかわらず、違反をトリガする可能性がある。
【0137】
次いで、アラームコントローラ1430は、任意のさらなる違反を検出しながら、同じ方法で連続したビデオフレームを処理し続けることができる。場合によっては、システムは、各違反をビデオフッテージで識別された人物と関連付けることができ、同じ人物に関連付けられた違反のみがグループ化される。したがって、第1の人物が2回棚に到達し、第2の人物が2回棚に到達する場合、4回の違反の例示的な閾値の数に達しない。場合によっては、システムは、互いに閾値のエリアまたは距離内に位置する場合に、違反をグループ化することができる。したがって、ある人物が、監視エリア(例えば、棚)にも到達する別の人物から閾値の距離よりも離れた場所で監視エリア(例えば、棚)に到達する場合、それらの違反は一緒にグループ化されない。むしろ、それらの違反の各々は、第1の違反としてカウントされ、システムは、各人物によって行われたその後の違反を個別にカウントすることができる。場合によっては、ユーザは、例えば1500および/または1600のようなユーザインターフェースを使用するなど、違反をグループ化するための閾値のエリアを定義することができる。例えば、ユーザは、複数の違反がグループ化されるエリアのサイズを定義することができる、ユーザインターフェース1500内の「違反距離」の値を入力することができる。ユーザインターフェースは、ユーザインターフェース1600のユーザ調節可能な形状1622に類似するような、ユーザがエリアのサイズを視覚的に定義することを可能にすることができる。場合によっては、閾値のエリアまたは距離は、ユーザ指定人物サイズに依存し得る。したがって、人物がビデオフッテージにおいて比較的小さなサイズであると定義された場合、ビデオのより小さなエリアが、違反をグループ化するために使用される。ビデオフッテージで人物が比較的大きいサイズであると定義された場合、ビデオの大きなエリアが違反をグループ化するために使用される。
【0138】
場合によっては、物体(例えば、人の手または腕)が、以前の違反の後に監視エリアから引き戻される場合にのみ、後続の違反が検出される。したがって、場合によっては、人物が棚に到達し、その位置を保持するとしたら、複数の違反が識別されない。例えば、その人物は棚から腕を引き戻し、次に棚に腕を再び挿入して、第2の違反を登録する必要がある。場合によっては、違反は、物体が違反の前または後に何をするかに関係なく、物体が監視エリアに入場するたびに決定され得る。
【0139】
グループ化された違反の閾値の数が閾値の時間量内で検出される場合、アラームコントローラ1430は、潜在的な盗難事象を決定することができる。(例えば、ユーザインターフェース1500および/または1700内のユーザによって設定されるような)閾値の数の違反が検出される(例えば、同じ人物に関連付けられる、または閾値のエリア内にある)場合、アラームコントローラ1430は、検出された違反の時間を比較して、検出された違反のうちのすべてがユーザ設定違反期間内に生じたかどうかを決定することができる。検出された違反が、ユーザ設定違反期間内に生じた場合、アラームコントローラ1430は、潜在的な盗難事象を決定し、潜在的な盗難事象をアラームトリガシステム1435に通知し、本明細書に記載されるような他の行為を行うことができる。さもなければ、検出された違反がユーザ設定違反期間内にすべて生じなかった場合、アラームコントローラ1430は、現在の時間より前に生じた任意の検出された違反を、ユーザ選択違反期間を差し引いて破棄することができ、プロセスを繰り返すことができる。場合によっては、各違反は、潜在的な盗難事象をトリガするための追加の違反を監視するために、定義された期間(例えば、ユーザによって設定された)にわたる新しい期間を開始することができる。したがって、設定が30秒以内に5回の違反を必要とする場合、潜在的な盗難事象は、次のような一連の7つの違反によってトリガされる(0秒での違反1、10秒での違反2、30秒での違反3、35秒での違反4、40秒での違反5、45秒での違反6、50秒での違反7)。
【0140】
別の実施例として、アラームコントローラ1430は、監視部分内の一連の1つ以上のグリッド1530ボックス内の閾値の数または割合がビデオフレームの対間の閾値の量またはパーセンテージによって変化し、監視部分のある部分から、1つの部分から離れた少なくとも運び去る距離(例えば、ユーザによって定義され得る)である監視部分の別の部分まで、変化したピクセルのグループが及ぶ場合、運び去る行為を検出し得る。
場合によっては、運び去る行為の決定は、ピクセルのグループ内の一連の変化の方向に依存し得る。例えば、方向(例えば、一方の部分と他方の部分との間の線または弧の角度または傾き)が(ユーザによって指定され得る)運び去る方向の閾値角度内に少なくともある場合、運び去る行為を決定することができる。具体的には、アラームコントローラ1430は、(1)監視部分の第1の場所における第1のグリッドボックス内のピクセルの閾値の数またはパーセンテージが、第1のビデオフレームと第2のビデオフレームとの間の閾値の量またはパーセンテージによって変化した(例えば、
図15Aの1530a)、(2)監視部分の第1の場所と第2の場所との間の経路に沿った1つ以上の追加のグリッドボックス内のピクセルの閾値の数またはパーセンテージが、ビデオフレームの対応する対間の閾値の量またはパーセンテージによって変化した(例えば、
図15Aの1530b~1530d)、および(3)監視部分の第1の場所と監視部分の第2の場所との間の距離が、少なくともユーザ選択運び去る距離である場合に、運び去る行為を検出し得る。いくつかの実施形態では、システムは、(4)監視部分の第1の場所と監視部分の第2の場所との間の方向が、少なくとも運び去る方向の閾値角度内にある場合、および/または(5)第1の場所から第2の場所への運び去りを示すピクセル変化を有するビデオフレーム間の時間(例えば、1つのビデオフレームのタイムスタンプと、第1の場所から第2の場所への運び去りを示すピクセル変化を有する第2のビデオフレームとの間の差異)が、(例えば、ユーザインターフェースを介して)ユーザによって指定され得る運び去る期間以下である場合、運び去る行為を決定することができる。いくつかの実施形態では、運び去る行為は、運び去る行為の方向とは無関係に決定することができ、運び去る方向パラメータは省略することができる。場合によっては、物体(例えば、人の手または腕)が第1の場所で監視エリアに入り、次いで、監視エリアから引き戻すことなく、閾値の量だけ監視エリアを横切って第2の場所に移動する場合にのみ、運び去る行為を検出することができる。したがって、ユーザが第1の場所に到達し、次に腕を引き戻し、次に閾値の距離を超える第2の場所で棚に到達するとしたら、運び去る行為はトリガされない。
【0141】
アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、(例えば、ユーザインターフェース1600において選択されたパラメータを使用して)フレーム内に存在する任意の人物を識別し得る。1人以上の人物が識別されると、アラームコントローラ1430は、検出された行為(例えば、運び去る行為)および検出された行為(例えば、運び去る行為)の時間を識別された人物に関連付けることができる(例えば、識別された人物を表すピクセルの場所が、運び去る行為検出を引き起こすように変化したピクセルとしての閾値の距離またはピクセルの数の範囲内にある場合、識別された人物は、検出された運び去る行為に関連付けられる)。場合によっては、単一の運び去る行為が潜在的な盗難事象をトリガする可能性がある。場合によっては、潜在的な盗難事象がトリガされる前に、複数の運び去る行為が(例えば、ユーザが指定することができる運び去る期間などの閾値の時間量内で)検出されるように設定することができる。場合によっては、運び去る行為と違反行為の組み合わせが、潜在的な盗難事象をトリガする可能性がある。
【0142】
次いで、アラームコントローラ1430は、任意のさらなる行為(例えば、追加の運び去る行為)を検出しながら、同じ方法で連続したビデオフレームを処理し続けることができる。同じ人物に関連付けられた(例えば、ユーザインターフェース1500および/または1700内のユーザによって設定されるような)閾値の数の行為(例えば、違反および/または運び去る行為)が検出される場合、アラームコントローラ1430は、検出された行為(例えば、違反および/または運び去る行為)の時間を比較して、検出された行為(例えば、違反および/または運び去る行為)がユーザ設定期間内に生じたかどうかを決定することができる。検出された運び去る行為が、ユーザ設定運び去る期間内に生じた場合、アラームコントローラ1430は、本明細書に記載されるような潜在的な盗難事象をアラームトリガシステム1435に通知する。さもなければ、検出された行為(例えば、違反または運び去る行為)がユーザ設定運び去る期間内にすべて生じなかった場合、アラームコントローラ1430は、現在の時間より前に生じた任意の検出された行為(例えば、違反および/または運び去る行為)を、ユーザ選択期間を差し引いて破棄することができ、プロセスを繰り返すことができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、障害物(例えば、物体、影など)が、カメラレンズと商店の監視部分との間に存在し得る。したがって、ユーザが妨害されたエリア内で運び去る行為を実行したために、場合によっては、生じた運び去る行為がアラームコントローラ1430によって検出されないことがあり、アラームコントローラ1430は、(障害物を考慮して)ユーザが自分の腕を引き戻したと決定してもよく、そうでなければ、ユーザが完全な運び去る行為を完了しなかったと決定してもよい(例えば、障害物によって覆われたエリア内でピクセルが変化しなかったため)。したがって、アラームコントローラ1430は、(ユーザによって設定されてもよく、または設定されなくてもよい)閾値ギャップ距離値を含み得、アラームコントローラ1430は、閾値ギャップ距離値内に収まる距離にわたってピクセルが変化していなくても、依然として運び去る行為を検出し得る。
【0144】
本明細書に記載されるように、アラームコントローラ1430は、特定の条件下でユーザ設定パラメータを緩和することができる。例えば、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、描写されたゾーンまたはエリアに存在する1人以上の人物を識別することができる。識別された人物が閾値の期間(またはビデオフレームの閾値の数)移動しない場合、アラームコントローラ1430は、識別された人物が徘徊していることを決定することができる。これに応答して、アラームコントローラ1430は、潜在的な盗難事象をアラームトリガシステム1435に直ちに通知することができるか、または潜在的な盗難事象を検出するための要件を低減することができる。要件低減は、違反期間を増加させること、違反カウントを低減すること、運び去る距離を低減すること、運び去るカウントを低減すること、運び去る期間を増加させること、グリッド1530ボックスの高さおよび/または幅を低減すること、最小前景塗りつぶしを低減すること、前景感度を低減することなどを含むことができる。要件得低減は、検出された徘徊者だけでなく、描写されたゾーンまたはエリアに存在する任意の人物に適用することができる。したがって、徘徊者を識別することによって、アラームコントローラ1430は、徘徊者個人が潜在的な盗難事象が生じている、または生じようとしている可能性を増加させることを考慮して、潜在的な盗難事象を検出するための要件を緩和することができる。
【0145】
別の実施例として、例えば、アラームコントローラ1430がビデオフレームを処理し、通路に存在する特定の数の人物を識別する場合、アラームコントローラ1430は、ユーザ設定パラメータを緩和することができる。例えば、アラームコントローラ1430は、2人の人物が通路内に存在する場合、ユーザ設定パラメータを緩和することができる。しかしながら、アラームコントローラ1430は、3人の人物、4人の人物、5人の人物などが通路に存在する場合、ユーザ設定パラメータを緩和してはならない。多くの場合、組織化された小売犯罪(ORC)事象には2人の個人が協力し、3人または4人以上の人々が協力してORCを実行することはあまり一般的ではない。また、他の買い物客が存在する間に窃盗犯が盗難を実行することは一般的ではない。したがって、監視場所に存在する人数は、潜在的な犯罪事象をトリガするかどうかの決定に使用することができる。
【0146】
アラームコントローラ1430は、さらに、動き検出器1455および/または地震センサ1460からのデータを使用して、潜在的な盗難事象が検出されることをアラームトリガシステム1435に通知するかどうかを決定することができる。場合によっては、動きセンサをカーテンレンズとともに使用して、物体(例えば、人の手)がいつ閾値を超えたかを決定することができる閾値センサを提供することができる。閾値センサを使用して、ビデオ分析(例えば、アラームコントローラ1430によって実行されるビデオ分析)を使用して識別される違反行為を確認することができる。ビデオ分析が違反行為を識別するが、閾値センサが違反を検出しない場合、エラーを識別することができる。メッセージをユーザに配信することができ、これにより、是正措置が必要とされ得ることを示すことができる。場合によっては、ビデオ分析または閾値センサによって識別されるが、閾値センサまたはビデオ分析の他方によって識別されない違反行為は、システムによって無視または割引され得、誤検知を低減することができる。動きセンサは、他の特徴にも使用することができる。場合によっては、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理することに基づいて、人物が徘徊していることを決定し得る。アラームコントローラ1430は、描写されたゾーンまたはエリア内に位置するか、または描写されたゾーンまたはエリアに関連付けられた動き検出器1455から受信されたデータをさらに分析して、動き検出器1455が任意の動きを検出することを決定し得る。動き検出器1455が識別された徘徊者の近傍で動きを検出する場合、次いで、アラームコントローラ1430は、徘徊者の検出が誤検知であると決定してもよく、したがって、ユーザ設定パラメータを緩和しなくてもよい。したがって、動き検出器1455データおよびビデオフレーム処理データは、潜在的な盗難事象が検出されたかどうかを決定するために、アラームコントローラ1430によって併せて使用され得る。
【0147】
同様に、アラームコントローラ1430が地震センサ1460から、振動が描写されたゾーンまたはエリア内で検出されることを示すデータを受信する場合、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームの処理を介して、アラームコントローラ1430が描写されたゾーンまたはエリア内に存在する少なくとも1人の人物も識別しない限り、潜在的な盗難事象が生じていることをアラームトリガシステム1435に通知しない場合がある。したがって、地震センサ1460データおよびビデオフレーム処理データは、潜在的な盗難事象が検出されたかどうかを決定するために、アラームコントローラ1430によって併せて使用され得る。
【0148】
ある実施形態では、本明細書に記載されるように、アラームコントローラ1430によって実行されるビデオ分析の技術は、既存のビデオ管理ソフトウェアを実装するコンピューティングデバイスによって統合することができる。例えば、既存のビデオ管理ソフトウェアは、概して、動き検出目的のために画像および/またはビデオを分析し得る。そのようなビデオ管理ソフトウェアは、動きだけでなく、潜在的な盗難事象も検出するためにアラームコントローラ1430によって実行される技術を使用することによって改善され得る。マスクエリア、ビジュアルトリップワイヤなどを含む様々な種類のビデオ分析を使用して、監視エリアへの違反を識別することができる。
【0149】
在庫補充モード
商店従業員は、定期的に棚を在庫補充し得る。商店従業員が棚を在庫補充するために実行する行為は、違反、運び去り、またはその他の盗難検出事象を反映し得る。したがって、この期間中、アラームコントローラ1430は、そのような行為を無視し、かつ/または潜在的な盗難事象を検出せずに、誤検知を回避することが望ましい場合がある。
【0150】
したがって、アラームコントローラ1430は、誤検知の数を低減するために、1つ以上の監視されたゾーンまたはエリアのための在庫補充モードに入るように構成され得る。例えば、アラームコントローラ1430は、設定された時間(例えば、ゾーンまたはエリア内の棚が通常、ユーザによって設定されるように在庫補充される時間)での特定のゾーンまたはエリアについての、かつ/またはユーザ入力(例えば、在庫補充モードで監視されるべきゾーンまたはエリアを識別するユーザ)にも続く設定された期間についての、かつ/または設定された期間についての在庫補充モードに入ることができる。したがって、アラームコントローラ1430は、(例えば、本明細書に記載される技術を使用して)通常モードで他のゾーンまたはエリアを監視し続けながら、在庫補充モードで1つのゾーンまたはエリアを有することができる。
【0151】
在庫補充モードでは、いくつかの実施形態では、アラームコントローラ1430は、ゾーンまたはエリアが在庫補充モードでなくなるまで、ゾーンまたはエリア内のカメラ1440から受信したビデオフレームの処理を停止する。在庫補充モードでは、他の実施形態では、アラームコントローラ1430は、ゾーンまたはエリア内のカメラ1440から受信されたビデオフレームを処理し続ける。しかしながら、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、運び去る行為を示すことができる特定の変更を識別し得るが、違反行為を示すことができる特定の変更を識別し得ない(例えば、棚を在庫補充する行為は、運び去る行為よりも一連の違反行為に似ている可能性が高い)。したがって、アラームコントローラ1430は、在庫補充モードの下で、潜在的な盗難事象の特定のタイプを識別するために、ビデオフレームを処理し続け得るが、他のタイプの潜在的な盗難事象を識別しない。
【0152】
あるいは、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、任意のタイプの潜在的な盗難事象を識別し得る。しかしながら、アラームコントローラ1430は、顔認識を使用して、商店従業員と他者(例えば、顧客)とを区別し得る。例えば、顔認識データストア1432は、商店従業員の顔情報(例えば、商店従業員の顔の画像)を記憶することができる。アラームコントローラ1430は、顔認識データストア1432に記憶された顔情報を使用して、(例えば、顔認識データストア1432に記憶された顔情報のピクセルを、処理されているビデオフレーム内のピクセルと比較することによって)処理されているビデオフレームに描かれている人物が商店従業員であるか、または別の人物であるかを識別することができる。識別された人物が商店従業員であると決定される場合、アラームコントローラ1430は、通常、潜在的な盗難事象の識別につながるピクセルの変化が商店従業員に起因する場合、潜在的な盗難事象を識別しない場合がある。識別された人物が商店従業員ではないと決定される場合(例えば、顔認識データストア1432に記憶された顔情報のピクセルと、処理されているビデオフレーム内のピクセルとの間に一致がない場合)、アラームコントローラ1430は、本明細書に記載されるような方法で、ビデオフレームを処理して、潜在的な盗難事象を識別する。場合によっては、他のタイプのビデオ分析を使用して、顔認識分析の代わりに、商店従業員を識別することができる。例えば、ビデオ分析は、着用している衣服に基づいて、バッジまたはロゴなどに基づいて従業員を識別することができる。
【0153】
盗難事象検出ルーチンの実施例
図18は、一実施形態による、アラームコントローラによって例示的に実装される盗難事象検出ルーチン1800を描く流れ図である。実施例として、
図14のアラームコントローラ1430は、盗難事象検出ルーチン1800を実行するように構成することができる。盗難事象検出ルーチン1800は、ブロック1802で開始する。
【0154】
1804において、盗難事象検出パラメータが受信される。盗難事象検出パラメータは、ユーザインターフェース1500、1600、および/または1700に関して描写および/または説明されるユーザ設定パラメータを含むことができる。
【0155】
ブロック1806において、カメラによってキャプチャされたビデオフレームが受信される。ビデオフレームは、受信された盗難事象検出パラメータに対応するゾーンまたはエリアに関連付けられたカメラから受信され得る。方法1800は、1つのカメラのコンテキストで説明されるが、システムは、複数のカメラ(例えば、複数のエリア)からの情報を監視することができることが理解される。
【0156】
ブロック1808において、ビデオフレームは、盗難事象検出パラメータを使用して処理される。例えば、アラームコントローラ1430は、ビデオフレームを処理して、閾値の量またはパーセンテージによって変化した監視部分におけるピクセルの閾値の数またはパーセンテージを識別する。
【0157】
ブロック1810において、処理することに基づいて盗難事象が検出される。例えば、盗難事象は、違反アクティビティまたは運び去る行為の検出に基づいて検出され得る。
【0158】
ブロック1812において、メッセージは、アラームトリガシステムに送信され、盗難事象が検出されることを示す。これに応答して、アラームトリガシステムは、可聴メッセージの出力を引き起こし、アラームをトリガし、ディスプレイ1450に情報または商店人員を表示させ、端末1465を呼び出してカメラ1440と端末1465との間の通信リンクを確立し、カメラ1440に端末1465を呼び出させて双方向通信を開始させ、ディスパッチシステム1415に通知し、ユーザデバイス1402に通知するなどを行うことができる。メッセージが送信された後、ブロック1814に示されるように、盗難事象検出ルーチン1800は終了する。
【0159】
例示的なユースケース
図19は、システム1400が在庫を管理し、かつ/または潜在的な犯罪を検出することができる例示的な薬局を例示する。例えば、システム1400のカメラ1440は、アラームコントローラ1430が本明細書に記載の方法でエリア1910を監視することができるように、エリア1910を指す薬局の天井の近くに位置することができる。具体的には、カメラ1440は、アラームコントローラ1430がエリア1910内の棚、カウンタ、キャビネット、ラックなどからのアイテムの取り出しを検出することができるように位置決めされ得る。そのような検出は、在庫管理目的および/または潜在的な犯罪アクティビティもしくはその他の不正アクティビティを検出する(例えば、アイテムが盗まれているかどうかを検出し、特定のアイテムが法律、施設の規則または規制などによって許容される以上にアクセスされているかどうかを検出する)ために使用され得る。
【0160】
図19は、例示的な薬局を例示するが、これは限定することを意図するものではない。システム1400は、配送センター、製造工場、小売商店、倉庫設備および/またはアイテムが取り出しのために利用可能である任意の他のタイプの施設における棚、カウンタ、キャビネット、ラックなどを監視するために同様の方法で設定することができる。
【0161】
図20は、システム1400が例えばタギング、落書き、不法侵入などの潜在的な犯罪を検出することができる例示的な商業的または工業的建物2000の外部を例示する。例えば、システム1400のカメラ1440は、建物2000の外部に位置し、建物2000の外部のエリア2010を指すことができ、これにより、アラームコントローラ1430は、本明細書に記載されるような方法でエリア2010を監視することができる。具体的には、カメラ1440は、アラームコントローラ1430がタギングもしくは落書きの適用、(例えば、ロックの破壊、ドアのハッキングなどを介した)侵入、またはエリア2010で生じる他の違法または不正アクティビティを検出することができるように位置決めされ得る。図示されない他のカメラ1440は、建物2000の外部の一部または全部をアラームコントローラ1430によって監視することができるように、建物2000の外部の他のエリアに位置決めされ得る。
【0162】
図20は、例示的な商業的または工業的建物2000を例示するが、これは限定することを意図するものではない。システム1400は、住宅、庁舎、車両(例えば、車、列車、ボート、飛行機など)、独立壁(例えば、高速道路の壁)、橋などの任意の構造の外部を監視するために、同様の方法で設定することができる。
【0163】
図21は、住宅建物の前面を監視するように位置決めされたカメラからの例示的な画像を示す。カメラは、示されるように広角カメラであり得るが、任意の好適な視野を使用することができる。カメラは、玄関ドア、他の外部ドア、ガレージドア、窓、車道、または物件の様々な他の特徴を監視するように位置決めすることができる。場合によっては、カメラの位置はまた、公共の歩道、通り、隣接する家などの物件外のエリアをキャプチャすることができる。場合によっては、ビデオカメラをドアベルと組み合わせることができ、これによって、カメラの潜在的な場所を制限することができ、場合によっては、監視が必要でない、またはそれほど重要ではないエリアをキャプチャすることができる。カメラが物件外のエリアを除外するように位置決めされていたとしても、キャプチャされた画像のいくつかのエリアは、他の重要性の低いエリア(例えば、車道、または芝生)よりも、(例えば、外部ドア、窓を)監視することにとってより重要であり得る。いくつかの動き検出システムは、住宅所有者または居住者または派遣者または法執行機関への頻繁な通知をもたらし得る多数の誤検知を生成し得る。例えば、物件外またはあまり重要でないエリアでの動きは、通り過ぎる車、歩道を歩いている人、空を飛ぶ鳥、風で揺れる木などのアラートをトリガする可能性がある。システムは、(例えば、プロフェッショナル動き検出を)監視するために、ユーザが画像の部分を識別することを可能にすることができる。他の指定されていないエリアは、少なくともいくつかの監視タイプでは無視することができ、これにより、誤検知および不必要な通知を低減することができる。例えば、
図22は、監視のためにフラグ付けされているピクセルのグループを識別するグリッド線を示す実施例を示す。本明細書に開示されるように、ユーザインターフェースを使用するなど、マスクを適用して、監視エリアを識別することができる。
図22の実施例では、玄関ドアおよびガレージドアが監視される。システムは、ピクセルのグループのグリッドを示すことができ、ユーザは、(例えば、分析を監視するために)どのピクセルのグループを監視し、どのグループを無視するかを識別することができる。場合によっては、ユーザは、(例えば、タッチスクリーン上に輪郭を描画することによって監視されるエリアの周りに線を描画することができ、システムは、どのピクセルのグループが輪郭エリア内にあり、かつどのピクセルのグループが外にあるかを識別することができる。
【0164】
システムは、時間フレーム分析のアラームを使用して、誤検知をさらに低減することができる。例えば、猫が玄関を歩くとしたら、それは玄関に関連付けられた監視エリアへの単一の侵入をトリガする可能性がある。ただし、アラートがトリガされる前の閾値の時間量内に、閾値の違反数を有することができる。しかしながら、犯罪者が玄関に近付き、家にパンを入れるためにドアを複数回蹴る、またはツールを使用してドアロックをピッキングしようとするとしたら、これらの事象がドアに関連付けられた監視エリアへの複数の侵入として登録される可能性があり、これにより、事象(例えば、アラーム、通知、ビデオフッテージの記録)がトリガされる可能性がある。場合によっては、第1の動き検出システムは、第1の目的(例えば、一般的な動きが検出されるときにビデオフッテージを記録すること)のために画像全体を監視することができ、第2の動き検出システムは、第2の目的(例えば、通知、盗難アラームなど)のために画像内の監視エリアのみを監視することができる。
図21および22は住宅を示すが、他の実施形態は、これらの特徴を、監視されているアパート、オフィスビル、工場、倉庫、または任意の他の構造またはエリアに適用することができる。
【0165】
システムは、複数の監視エリア(動きエリアと呼ばれることもある)を有することができる。
図23は、4つの動きエリアに分割された例示的な画像フレームを示す。動きエリアは別々にトリガされ、各々が異なる分析パラメータを有することができる。例えば、動きエリア1は、第1の時間フレーム内で第1の数の侵入が生じる場合に事象を決定する(例えば、アラームをトリガする)ことができ、動きエリア2は、第2の時間フレーム内で第2の数の侵入が生じる場合に事象を決定することができ、動きエリア3は、第3の時間フレーム内で第3の数の侵入が生じる場合に事象を決定することができ、動きエリア4は、第4の時間フレーム内で第4の数の侵入が生じる場合に事象を決定することができる。第1~第4の数の侵入および時間フレームのうちの1つまたは複数の(またはすべて)は、任意の組み合わせで異なり得るか、または同じであり得る。本明細書で論じられる他のパラメータ(例えば、ピクセルのグループのサイズおよび形状、ピクセル変化閾値、変化したピクセルの量、分析フレームレート、侵入距離閾値など)は、異なる動きエリアに対して異なる、または同じであり得る。ユーザインターフェースは、ユーザが動きエリアの各々のパラメータを独立して指定および調節することを可能にすることができる。ユーザインターフェースはまた、ユーザが動きエリアの数、ならびにそれらのサイズ、形状、位置、および/または向きなどを指定または調整することを可能にすることができる。
図23は、画像フレーム内の4つの象限として定義された4つの動きエリアを示す。
図24は、様々な異なるサイズ、形状、位置、および向きを有する5つの動きエリアを有する例示的な画像フレームを示す。画像は、動きエリアのうちのいずれか(例えば、
図24を参照)の一部ではない部分またはエリアを有することができ、または動きエリアは、画像フレームを満たすことができる(例えば、
図23を参照)。場合によっては、2つ以上の動きエリアが重複し得る。
図24の実施例では、動きエリア1および2は、部分的に重複する。したがって、いくつかのピクセルまたはピクセルのグループは、複数の動きエリアの間で共有することができる。共有エリア内のピクセルへの変更は、重複する動きエリアの各々についてビデオ分析パラメータに従うことができる。
【0166】
いくつかの実施形態では、異なる動きエリアは、独立してトリガ事象を決定することができる。いくつかの実施形態では、複数の動きエリアからの情報を、トリガ決定を行うために使用することができる。例えば、集約侵入閾値の値および/または時間閾値の値を指定することができ、動きエリアのうちのいずれかへの侵入は、集約侵入の数にカウントすることができる。これは、人々のグループが盗難のために棚からアイテムを取っているときを決定するのに有用である。合同侵入閾値および/または時間閾値は、同様の方法で、動きエリアのうちの2つ以上の任意の組み合わせに対して指定することができる。
【0167】
顧客殺到事象および占有率追跡
小売商店の顧客サービスの必要性は、商店の顧客数に応じて変化する可能性がある。例えば、小売商店は、複数のPOSシステムを有することができる(例えば、キャッシュレジスタ、デビット/クレジットカードリーダ、スキャナ、コンピュータ端末、コンベヤベルト、および/または袋詰めステーションなどを含むことができる)。顧客サービス担当者(例えば、レジ係)は、多くの場合、POSシステムを動作させる。任意の所与の時間において、POSシステムのいくつかは、開くことができる(例えば、顧客サービス担当者によって動作され得る)一方、POSシステムのいくつかは、閉じることができる(例えば、顧客サービス担当者なしで)。不十分な数のPOSシステムが開いている場合、顧客は長期間待機する必要がある可能性がある。これは、特に追加のPOSシステムが近くで待機している場合、顧客を苛立たせる可能性がある。あまりにも多くのPOSシステムが開いている場合、1人以上の顧客サービス担当者は、他のタスクを実行している可能性があるときに、顧客を待ちながら待機し得る。チェックアウトの準備ができている顧客の数は、時間の経過とともに著しく変化する可能性があるため、適切な数の動作しているPOSシステムを維持することは困難な場合がある。
【0168】
場合によっては、顧客サービス担当者は、顧客の著しい列が形成されたことを観察し、追加のPOSシステムを開くための要求を開始することができる。多くの場合、顧客サービス担当者は手元のタスクに集中することができ、問題のあるラインが顧客を苛立たせるのに十分な時間持続するまで、追加のPOSシステムの必要性を認識しない。また、要求後でも、追加の顧客サービス担当者が他のタスクを停止または終了し、POSエリアに移動し、追加のPOSシステムを開くのに時間がかかる場合がある。要求は、多くの場合、顧客の立ち会いの下で口頭で行われるため、遅延が強調指せる可能性があり、問題を悪化させる可能性がある。場合によっては、追加のPOSシステムが稼働するまでに、必要性はすでに少なくとも部分的には消滅している。また、長い列が形成された後に追加のPOSシステムを開くと、一部の顧客が新しいPOSシステムに変更できるように列が途切れる。このような場合、元の列のさらに後ろにいた一部の顧客は、新しい列の前面に移動できる。これにより、列の前にいた顧客に不公平感が生じる可能性がある。
【0169】
ビデオ分析システムは、1つ以上の列の長さを監視するために、POSエリアを監視するための1つ以上のカメラを有することができる。ビデオ分析によって閾値のサイズを超える列が検出される場合、追加のPOSシステムを開くための要求を送信することができる。しかしながら、このシステムは依然としてフィードバックアプローチに依存し、1つ以上の長い列がすでに形成された後にのみ問題に対処する。
【0170】
いくつかの実施形態では、予測的またはフィードフォワードアプローチを使用して、問題のある列が形成される前に、追加のPOSシステムを開くように要求することができる。システムは、小売商店に入場する人々を監視することができる。ある時間内に十分な数の顧客が商店に入場するとき、システムは、顧客殺到事象が生じたと決定することができ、追加のPOSシステムを開くための要求を提出することができる。顧客サービス担当者は、顧客が買い物をしている間に追加のPOSシステムを開くことができ、それにより、顧客の殺到がチェックアウトする準備ができるときにシステムの十分な数が利用可能になる。長い列および顧客の苛立ちは回避することができる。システムは、顧客に容易に明らかにされることなく、「裏で」動作することができる。
【0171】
システムは、本明細書に開示される他の実施形態と同じまたは類似の特徴を含むことができ、それらの詳細の多くは、ここでは繰り返されないが、適用可能である。例えば、
図13および14のシステムに類似した、または
図13および
図14のシステムと同じシステムを使用することができる。
図25は、システム2500の例示的な実施形態の構成要素を描くブロック図を概略的に示す。システム2500は、顧客トラフィックを監視し、人々の移動を監視し、商店、建物、または他のエリアの占有を監視し、POSの必要性を監視するなどのための監視システムであり得る。システム2500の構成要素の多くは、システム1400の対応する構成要素と同じまたは類似であり、それらの構成要素に対するいくつかの適用可能な詳細および特徴ならびに代替物は、ここでは繰り返されない。システム2500は、ネットワークインターフェース1420、ネットワークスイッチ1425、コントローラ1430、1つ以上のカメラ1440、1つ以上のスピーカ1445、1つ以上のディスプレイ1450、ストア/サイト端末1465、および/またはデータストア1468を含むことができる。これらの構成要素のいくつかは、いくつかの実施形態では、省略することができ、他の実施形態に関連して説明する追加の特徴は、
図25に描写されていないにもかかわらず、任意選択でシステム2500に含まれることができる。構成要素間の様々なタイプの通信を使用することができる。有線もしくは無線通信、またはこれらの組み合わせを使用することができる。ネットワークスイッチ1425は、様々な構成要素を相互接続することができ、または場合によっては、ネットワークスイッチ1425を省略することができ、他の通信リンクを使用することができる。
【0172】
1つ以上のカメラ1440は、監視エリアへの1つ以上の入口または出口を監視するように位置決めすることができる。本明細書の様々な実施例では、監視エリアは小売商店であるが、建物、部屋、通路、エリアなどの様々な他の監視エリアを使用することができる。場合によっては、単一のカメラ1440を使用することができる。しかしながら、場合によっては、複数の入口および/または出口を監視するためなど、複数のカメラ1440を使用することができる。異なるカメラによって検出された入場事象および/または退場事象を集約することができる。
【0173】
1つ以上のカメラは、コントローラ1430にビデオフッテージを提供することができ、コントローラ1430は、ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、入場事象(例えば、人物が入口を通って監視エリアに入場するとき)および/または退場事象(例えば、人物が出口を通って監視エリアから退場するとき)を識別することができる。コントローラ1430は、1つ以上のハードウェアプロセッサ(例えば、汎用コンピュータプロセッサ、または特定用途向け集積回路、または他の好適な回路)を有することができる。コントローラ1430は、1つ以上のプロセッサによって実行されて、本明細書に開示される特徴および機能を実行することができる命令を有するコンピュータ可読メモリを有することができる。コントローラ1430は、十分な人数が設定時間量内(例えば、2分以内に10人の顧客)に入場するときに、顧客殺到事象が生じたと決定することができる。コントローラ1430は、顧客殺到事象の決定に応答して、追加のPOSシステムを開く通知を発行するか、またはより多くの顧客サービス担当者を商店フロアまたは特定のエリアに送るなどの行為をとることができる。
【0174】
通知は、例えば、音声アナウンスとして、公開アドレスシステム1470を介して提供することができる。事前に記録された音声メッセージ(例えば、「より多くのレジ係が必要である」)は、メモリに記憶することができ、顧客殺到事象に応答して1つ以上のスピーカ1445上で再生することができる。場合によっては、ビジュアルメッセージ(例えば、「より多くのレジ係が必要である」または「顧客殺到事象」)は、コンピュータシステムの一部であり得るなど、ディスプレイ1450上に表示することができる。ディスプレイ1450は、フロントデスク、バックルーム、POSエリア、モバイルデバイスなどにあり得る。場合によっては、通知は、入力顧客の数、入場事象の時間、および/または入場事象の一部または各々のピクチャまたはビデオフッテージなどの追加情報を含むことができる。追加情報は、ユーザが、追加のPOSシステムを開くための要求を発行するかどうかを決めるのに役立つことができる。例えば、通知は、端末1465またはユーザ入力を受信するように構成されたユーザデバイス1402に提供することができる。通知には、入場事象の写真を含むことができる。写真をレビューすると、閾値の6の入場の数が4人の家族(父親、母親、2人の子供)、休憩から戻ってきた1人の従業員、および1人の追加の顧客によって満たされたことを見ることができる。ユーザは、行為を必要としないと決定することができ、通知を無視する入力を提供することができ、または通知がタイムアウトするように入力を提供することができない。別の例では、写真をレビューすることによって、ユーザは、6の入場の閾値の数が、6人の別々の顧客が商店に入場したことによって満たされたことを見ることができる。この例では、ユーザは、1つ以上の追加のPOSシステムを開くべきであると決めることができ、ユーザは、要求を行うまたは確認するための入力を提供することができる。場合によっては、ユーザが介入して通知を無視する命令を提供しない限り、要求をデフォルトで行うことができる。場合によっては、システムは、例えば、1つ、2つ、3つまたはそれ以上の追加のPOSシステムを開くための複数のオプションを提供することができる。本明細書で論じられるように、端末1465および/またはユーザデバイス1402は、ユーザ入力を受信するための1つ以上のユーザ入力要素(例えば、ボタン、ダイヤル、スイッチ、タッチスクリーンなど)を有することができる。
【0175】
場合によっては、システム2500は、入場事象および/または退場事象のピクチャを記憶することができ、占有率情報を記憶することができ、顧客殺到事象情報を記憶することができるなどのデータストア1468を有することができる。このデータは、人員配置と雇用の決定を容易にし、従業員をレビューし、販売変換レート情報を分析するなどのためにまとめ、レビューすることができる。場合によっては、情報は、記憶および/または分析のために、リモートサーバなどの外部システム1411に(例えば、ネットワーク1410を介して)送信することができる。例えば、企業はこの情報を、比較および分析のために複数の商店から収集することができる。
【0176】
図26は、顧客殺到事象を監視するためのシステムをセットアップするための方法の例示的な実施形態のフローチャートである。ブロック2602において、1つ以上のカメラ1440を位置決めすることができる。任意の好適なタイプのカメラを使用することができる。カメラ1440は、概して入口もしくは出口の上に、または入口もしくは出口の真上に位置決めすることができる。カメラ1440は、入口または出口に面する建物または商店内などに位置決めすることができる。場合によっては、カメラ1440は、人々が最初に建物または商店に入場するまたは退場するときに人々を観察するために、建物または商店の外に位置決めすることができる。例として、
図11および
図12はともに、「フロント入場」に面するカメラを示し、これらのカメラを使用して、入場事象および/または退場事象を決定するためにシステムによって使用されるためのビデオフッテージをキャプチャすることができる。
図27および28は、商店の入口/出口の上に位置決めされたカメラ1440の例示的な実施形態を示す。カメラ1440は、入場しているまたは退場している人々がビデオフッテージ内で視認可能になるように配向することができる。場合によっては、別のシステム(例えば、セキュリティシステム)の一部である1つ以上の既存のカメラを使用することができる。
【0177】
ブロック2604において、1つ以上のカメラ1440は、コントローラ1430に接続することができる。例えば、ローカルネットワークは、カメラ1440からコントローラ1430にデータを転送するようにセットアップすることができる。例えば、ネットワークスイッチ1425を設置することができ、配線を実行することができ、または他のデータ転送要素を使用することができる。無線送信機および受信機を使用することができる。場合によっては、以前に設置されたカメラからのビデオフッテージを、有線または無線接続によるなどして、コントローラ1430に提供することができる。
【0178】
ブロック2606において、入口は、ビデオフッテージについて定義することができる。カメラ1440からのビデオフッテージの画像フレームをユーザインターフェース上に表示することができる。ユーザは、ユーザインターフェースを介して入力を提供して、入口が画像フレーム内のどこに位置するかを識別することができる。場合によっては、入口選定のために、複数の画像フレームまたはビデオフィードを示すことができる。ユーザ入力は、マウス、タッチスクリーン、電子ペン、キーボード、ボタン、または任意の他の好適なユーザ入力要素を使用して提供することができる。場合によっては、ユーザは、入口を横切るトリップワイヤまたはフェンスを定義するために線を描画することができる。
図29は、入口を選定するためのユーザインターフェースの例示的な実施形態を示す。カメラからの画像フレーム2902が表示され、入口を横切って監視エリアへとトリップワイヤ線2904が描画される。ユーザは、トリップワイヤのどの側が監視エリアであるか、またはトリップワイヤを横切るどの方向が入口であるか、またはトリップワイヤを横切るどの方向が出口であるかを選定することができる。
図29において、矢印2906は、入場方向を示す。場合によっては、デフォルトで入場方向を選択することができ、ユーザは矢印2906を選択して、入場方向をデフォルトと反対に変更することができる。例えば、矢印2906を選択することによって、矢印2906は、方向を反対方向に向けるように変化する。入場方向表示は、ドアが入口および出口の両方として使用される場合に特に有益であり得る。場合によっては、別々の入口および出口を使用することができ、入口の方向を省略することができる。例えば、ドアが入口としてのみ使用される場合など、トリップワイヤは方向に関係なく通過をカウントすることができる。コントローラは、本明細書で論じられるように、トリップワイヤビデオ分析を使用して、入場事象および/または退場事象を決定することができる。
【0179】
場合によっては、マスクを使用して入口を選定することができる。場合によっては、システムは、トリップワイヤアプローチまたはマスクエリアアプローチのいずれかを使用して、入口を選定し、入口および/または出口を監視することができる。ユーザインターフェースは、
図29に見られるように、トリップワイヤまたはフェンスアプローチまたはマスクエリアアプローチのいずれかを選択するためのユーザ入力を受信することができる。
図30は、画像フレーム3002内の監視エリアに対応するマスクエリア3004を選定するために使用されるユーザインターフェースの例示的な実施形態を示す。マスクエリア3004と非マスクエリア3006との間のボーダーおよび/または出口を定義することができる。マスクエリア3004は、マウス、タッチスクリーン、電子ペン、キーボード、ボタン、または任意の他の好適なユーザ入力要素を使用して選定することができる。人物が入場すると、入場は、まず非マスクエリア3006にピクセル変化を引き起こすことができ、ビデオフレームが進むにつれて、ピクセル変化は境界に移動し、マスクエリア3004に横切ることができる。人物が退出すると、退出はまず、マスクエリア3004にピクセル変化を引き起こすことができ、ビデオフレームが進むにつれて、ピクセル変化は境界に移動し、非マスクエリア3006に横切ることができる。コントローラは、本明細書に開示される他の実施形態と同様に、ビデオフッテージの画像フレームにわたるピクセルの変化を分析して、人物が監視エリアにいつ入場したかまたは退場したかを決定することができる。ユーザは、グリッドサイズまたはピクセルのグループサイズ、ピクセル変化閾値、および変化したピクセル閾値の量、分析フレームレート、またはビデオ分析のためにコントローラによって使用され得る本明細書で論じられる他のパラメータのうちの1つ以上を指定することができる。多くの変形例が可能である。いくつかの実装形態では、複数のマスクエリアを使用することができる。例えば、2つのマスクエリアを配設することで、第1のマスクエリアにおいて、その後第2のマスクエリアにおいて、ピクセル変化が生じるときに、入場を示すことができる。第2のマスクエリアにおいて、その後第1のマスクエリアにおいて、ピクセル変化が生じ、その後第1のマスクエリアにおいて、ピクセル変化が生じるときに、退場を示すことができる。システムは、ピクセル変化の2つのセットを関連付けるための閾値の距離および/または閾値の時間量を有することができ、いくつかの実装形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが距離および/または時間の閾値を指定または調整することを可能にすることができる。例として、5秒および200ピクセルの閾値(ただし、カメラの位置に基づいてインチ、フィート、メートルなどの他の距離単位を使用することができる)で、ピクセル変化が第1のマスクエリアの第1の場所で生じ、次いで、ピクセル変化が第2のマスクエリアの第2の場所で生じる場合、システムは、2つの場所が200ピクセル以下離れている場合、かつ/または2つのピクセル変化事象が互いに5秒以内に起こる場合、それを入場としてカウントすることができる。しかしながら、この実施例では、2つのピクセル変化事象が5秒以上離れて起こる場合、それは入場とはみなされない。または、2つのピクセル変化場所が200ピクセル以上離れている場合、それは入場とはみなされない。むしろ、2つのピクセル変化事象は、2人の異なる人々または2つの異なる物体などによって引き起こされ得る。2つのマスクエリアは、互いに隣接するか、または離間し得る。
【0180】
ブロック2608において、ユーザは、閾値の入場カウントの値を選定することができる。ブロック2610において、ユーザは、閾値の入場時間の値を選定することができる。コントローラは、顧客殺到事象などの事象が生じたかどうかを決定するときに、これらのパラメータを使用することができる。例えば、コントローラは、人物が商店に入場したと決定されるたびに、入場事象を決定することができる。閾値の入場カウントの値以上の入場事象の数が、閾値の入場時間の値以下の時間内に生じる場合、コントローラは、本明細書で論じられるように、顧客殺到事象が生じたことを決定することができ、その決定に応答して行為をとることができる。
【0181】
図31は、ユーザが、閾値の入場カウントの値および閾値の入場時間の値を含む情報を入力することを可能にするように構成されたユーザインターフェースの実施例である。ユーザインターフェースは、単一のカメラまたは複数のカメラを扱うことができる。
図31の実施例では、4つのカメラが示されている。カメラ「ドア1」は、第1のドアまたは入口に向けることができる。カメラ「ドア2」は、第2のドアまたは入口に向けることができる。カメラ「小売棚1」は、商店内の第1の棚(例えば、化粧品を含む)に向けることができる。カメラ「小売棚2」は、商店内の第2の棚(例えば、酒を含む)に向けることができる。ユーザは、任意の数のカメラを追加または削除できる。ユーザは、各カメラまたはカメラのグループのルールを指定できる。
図31において、カメラ「ドア1」および「ドア2」は、「入場カウント」のルールを有し、顧客殺到事象について商店を監視するためなどの入場事象をカウントするために使用することができる。カメラ「小売棚1」および「小売棚2」は、「違反カウント」ルールを有することができ、本明細書で説明するように、盗難事象を検出するために使用することができる。単一のシステムを使用して、小売犯罪を検出し、顧客殺到事象を検出することができるか、または別々のシステムを使用することができる。場合によっては、システムは、単一のタイプの分析または監視に向けることができ、ルール選択要素は省略することができる。他のルールも、異なるタイプの分析に適用することができる。占有率の追跡、入口および出口の監視、運び去る動き検出など。「トリガカウント」パラメータを使用して、閾値の入場カウントの値を選定することができる。「リセット秒」パラメータを使用して、閾値の入場時間の値を選定することができる。
図31の実施例では、30人以上の顧客が180秒以下で商店に入場する場合、システムは顧客殺到事象が生じたと決定することができる。
【0182】
ブロック2612において、ユーザは遅延時間量を選定することができる。
図31では、300秒(5分)の遅延時間量が指定されている。顧客殺到事象が生じたと決定されるとき、システムは、顧客サービス行為(例えば、1つ以上の追加のPOSシステムを開くこと)を要求する前に、遅延時間量を待つことができる。遅延は、顧客がPOSエリアに進む前に、買い物または購入のためのアイテムを買い物するまたは集めるために顧客がとる時間を考慮することができる。異なるタイプの商店は、異なる平均買い物客の時間と買い物客の時間の変動を有することができる。また、異なる商店は、追加のPOSシステムの要求が行われるときに、異なる顧客サービスの応答時間を有することができる。したがって、異なる遅延時間量は、異なる商店に対して適切であり得る。場合によっては、遅延を省略することができ、要求は、課された遅延なしに、顧客殺到事象が識別されるときに発行されることができる。場合によっては、遅延は、約30秒、約1分、約2分、約3分、約5分、約7分、約10分、約12分、約15分、約20分、約25分、約30分、またはそれ以上、またはそれらの間の任意の値もしくは範囲であり得るが、他の遅延時間も使用され得る。
【0183】
ブロック614において、ユーザは、異なる時間範囲について異なるパラメータを選定することができる。場合によっては、ある時間帯に商店に入場する顧客の数は、追加のPOSシステムから利益を得る顧客殺到事象であり得る一方、異なる時間帯に商店に入場する顧客の同じ数は、特別な行為を必要としない通常の顧客トラフィックであり得る。
図32は、異なる時間範囲について異なるパラメータを指定するための例示的なユーザインターフェースを示す。この実施例では、商店は24時間営業である。午前7時から午前11時までの第1の時間範囲については、10の閾値の入場カウントの値および180秒の閾値の入場時間の値を使用することができる。午前11時から午後4時までの第2の時間範囲については、20の閾値の入場カウントの値および120秒の閾値の入場時間の値を使用することができる。午後4時から午後11時までの第3の時間範囲については、30の閾値の入場カウントの値および120秒の閾値の入場時間の値を使用することができる。午後11時から午前7時までの第4の時間範囲については、2の閾値の入場カウントの値および240秒の閾値の入場時間の値を使用することができる。4つの時間範囲がそれぞれ120秒、260秒、360秒、および0秒の遅延を有する、異なる遅延時間も使用することができる。遅延は、いくつかの実施形態では、完全に省略することができる。
図32には示されていないが、本明細書に開示される他のパラメータのうちのいずれも、顧客殺到検出、盗難検出、占有率カウントなどに関して、異なる時間範囲について異なる値を有することができる。
【0184】
ブロック2616において、ユーザはカメラ位置情報を提供することができる。カメラ位置情報は、コントローラが人物識別を行うために使用することができる。コントローラが、人々のトラフィックのエリアに対するカメラの位置に関する情報を有するとき、コントローラは、ビデオフッテージ内の人物がどのように見えるかをより良く理解することができ、コントローラは、人々をより良く識別することができる。例えば、カメラがトラフィックエリアに近い場所に配置されている場合、人物はビデオフッテージに大きく現れ、カメラがトラフィックエリアから遠い場所に配置されている場合、人物はビデオフッテージに小さく現れる。距離情報を設定することで、コントローラが人々として大きすぎる、または小さすぎる物体を混同することを妨げることができる。同様に、トラフィックエリアの真上に位置するカメラは、上から下の向きから人物を見る傾向があり得、トラフィックエリアの横に位置するカメラは、横向きから人物を見る傾向があり得る。コントローラにカメラの向きの情報を提供することにより、カメラは、結果として生じるビデオフッテージで人々がどのようなビジュアルシグネチャを有するかをより良く予測することができる。
【0185】
図33は、カメラ位置情報を提供するためのユーザインターフェースの実施例である。カメラ位置情報は、カメラの高さ(例えば、この実施例では4メートル)、カメラのパン角度(例えば、垂直軸の周りの回転)(例えば、この実施例では0度)、カメラのねじれ角度(例えば、カメラ軸の周りの回転)(例えば、この実施例では、カメラが真下に向けられているので、0度)、および/またはカメラの距離(例えば、カメラが向けられている地面上の場所からオフセットされる距離(例えば、この実施例では、カメラが真下に向けられているので、0メートル)を含むことができる。カメラ位置情報は、
図33に列挙されるパラメータのうちのいずれかに加えて、またはその代わりに、他のパラメータを含むことができる。例えば、ピッチ角度は、水平軸の周りのカメラの回転角度を指定することができる。カメラ情報はまた、カメラの視野を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、カメラ情報に基づいて人々がビデオフッテージに現れることが予想される一般的なサイズおよび向きを示すために、画像上に重ね合わせられた人々に近似する1つ以上のモデル3304を有する、ビデオフッテージの画像フレーム3302(または複数のフレーム)を示す。ユーザは、画像および重ね合わせられたモデルを視聴して、カメラ情報が正しいかどうかを査定することができる。
【0186】
ブロック2618において、ユーザは、通知タイプを指定することができる。通知タイプは、顧客殺到事象が識別されるときに実行される行為を制御できる。本明細書で論じられるように、通知は、スピーカ、ディスプレイ、端末、PAシステム、モバイルデバイスもしくは他のユーザデバイス、および/または外部システムなどの様々なデバイスに送信することができる。音声メッセージ(例えば、単語および/または音)、ビジュアルメッセージ(例えば、テキストまたはアイコン)、電子メール、ユーザデバイスの振動などの様々なタイプの通知を送信することができる。システムをセットアップするとき、制御1430と、通知を受信するように構成されているデバイスの任意の組み合わせとの間に通信リンクを確立することができる。場合によっては、コントローラ1430は、コンピュータシステムを使用することができ、通知は、コントローラとして動作している同じコンピュータシステムによって提供され得る。
【0187】
場合によっては、通知または他の行為は、完了する前に確認を待つことができる。例えば、決定された顧客殺到事象は、通知の第1の段階をトリガすることができるが、通知の第2の段階が実行される前に確認を待つ。例えば、通知の第1の段階は、通知の第2の段階が実行されるべきかどうかのクエリを有する潜在的な顧客殺到事象が検出されたというメッセージを含むことができる。ユーザは、確認を提供することができ、システムは、より多くのPOSシステムを開くための要求など、通知の第2の段階に進むことができる。使用は拒否を提供することができ、システムは通知の第2の段階に進まない。場合によっては、システムは、例えば、ある時間量(例えば、約5秒~約3分、またはそれらの間の任意の値sまたは範囲)内で、拒否が受信されない場合、デフォルトで、通知の第2の段階に進むことができる。通知の第1の段階は、潜在的な顧客殺到事象の評価または確認を容易にするための追加情報を含むことができる。例えば、通知の第1の段階は、入場事象の一部または各々について1つ以上の画像フレームを含むことができる。ユーザは、画像を視聴して、実際の顧客殺到事象が生じたかどうかを決定することができ、事象を確認または拒否することができる。例えば、複数の従業員がシフト変更や休憩などのために商店内に歩いたため、潜在的な顧客殺到事象がトリガされた場合、ユーザは拒否を発行できる。母親が幼い子供を数人連れて入店し、各子供が別の買い物客としてカウントされたために、潜在的な顧客殺到事象がトリガされた場合、ユーザは拒否を発行することができる。
【0188】
図31において、ユーザインターフェースは、ユーザが、行為をとる(例えば、追加のレジ係を要求する)前に、通知が確認を必要とするかどうかを指定することを可能にすることができる。
図31では、「確認」ボックスがチェックされているため、潜在的な顧客殺到事象が検出されるときに、システムは第1段階の通知を送信することができ、通知の第2段階に進む前に確認を待つことができる。場合によっては、通知の第1の段階および第2の段階を、異なるデバイスに送信することができ、または異なる方法で発行することができる。例えば、(例えば、確認を求める)第1の段階の通知を、端末、またはマネージャとともにあるモバイルユーザデバイスに送信することができる。確認が受信されると、通知の第2の段階を、PAシステムを介して、または他の従業員(例えば、顧客サービス担当者)とともにあるモバイルユーザデバイスに発行することができる。通知配送デバイスおよび方法の様々な他の組み合わせを使用することができる。遅延時間が指定される場合、場合によっては、システムは、遅延なしで通知の第1の段階を実行する(例えば、確認を求める)ことができ、システムは、遅延時間が経過した後、通知の第2の段階を実行するまで待つことができる。
【0189】
場合によっては、異なる通知タイプまたは異なる行為を、異なる閾値が満たされるときに実行することができる。例えば、10人の顧客が時間フレーム内に商店に入場する場合、システムは、1つの追加のPOSシステムを要求する前に、確認を求めることができる。例えば、新しいPOSシステムを開く命令を、単一の従業員の単一のユーザデバイスに送信することができる。しかしながら、25人の顧客が時間フレーム内に商店に入場する場合、システムは、確認段階をスキップすることができ、かつ/または、より多くのPOSシステムを開くことを要求することができる。例えば、追加のPOSシステムを開くための命令を、3人の別々の従業員の3人のユーザデバイスに送信することができる。ユーザインターフェースは、複数の閾値レベルおよび各々の異なる行為をセットアップするためのユーザ入力を受信するように構成することができる。
【0190】
場合によっては、殺到顧客事象に応答してとられる行為は、時間帯、またはすでに動作しているPOSシステムの数など、他のパラメータに依存し得る。場合によっては、システムは、商店管理システムと統合されるか、または商店管理システムと通信することができ、商店管理システムは、現在動作しているPOSシステムの数に関する情報を有することができる。ユーザインターフェースは、ユーザがこれらの追加のパラメータに応じて異なる行為を指定することを可能にすることができる。例えば、システムは、顧客トラフィック、占有率、または殺到事象の1つ以上の階層のために開かれるべきPOSシステムの数に関する情報を記憶することができる。これらの値は、ユーザが指定または調整することができるように、時間帯によって異なる場合もある。システムは、占有率を追跡するか、または顧客殺到事象を識別することができ、所望のPOSシステムの関連する数が現在開いているシステムの数よりも少ない場合、行為をとることができる(例えば、追加のPOSシステムを要求する)。
【0191】
図26では、動作ブロックのうちのいくつかを省略することができる。例えば、いくつかの実施形態では、時間遅延(ブロック2612)、時間範囲(2614)、カメラ情報(2616)、および/または通知タイプを選定すること(ブロック2618)を省略することができる。本明細書に開示されているように、追加の動作または特徴を追加することができる。
【0192】
図34は、例示的な動作方法のフローチャートである。ブロック3402において、ビデオフッテージは、入口を含むエリアについて1つ以上のカメラによってキャプチャされ得る。場合によっては、複数のカメラは、複数の入口を監視することができる。ブロック3404において、ビデオフッテージをコントローラに送信することができる。ブロック3406において、コントローラは、ビデオフッテージに対してビデオ分析を実施して、人物が監視された入口を通って入場するときの入場事象を識別することができる。場合によっては、複数のカメラは、単一の入口を監視することができる。複数のカメラからのビデオフッテージに基づいて決定された入場事象を比較して、精度を向上させることができる。例えば、2つのカメラが使用される場合、両方のカメラからのビデオフッテージが入場事象を識別した場合にのみ、入場事象をカウントすることができる。あるいは、場合によっては、任意の1つのカメラは、それがカウントされることができる入場事象を識別し、これにより、カメラがブロックされていてもシステムが動作することが可能になる。ビデオ分析は、当業者に既知の任意の好適な技術を使用して、人物識別および追跡を実行することができる。ビデオフッテージで人物が識別され、その人物の進行経路が入場方向にトリップワイヤを横切ると、システムは入場事象を登録することができる。
【0193】
ブロック3408において、システムは、(例えば、閾値の入場カウントの値を満たす)十分な数の入場事象が(例えば、閾値の入場時間の値を満たす)ある時間量内で生じたことを決定することができる。システムは、何回の入場事象が生じたかを追跡し続けることができる。入場事象を追跡するために、様々なアプローチを使用することができる。場合によっては、ローリングウィンドウ時間フレームを使用することができる。場合によっては、システムはアクティブな入場事象の値を追跡することができ、各入場事象は閾値の時間量の間アクティブのままであり得る。例として、閾値の入場数は8であり得、閾値の時間量は300秒であり得る。2人の人物が0秒で入場し、次いで2人の人物が50秒で入場し、次いで1人の人物が180秒で入場し、次いで2人の人物が250秒で入場すると、合計で閾値未満の7の入場になる。次いで、300秒で、この実施例の第1の2の入場はタイムアウトになり、合計のアクティブな入場は5に低下し得る。次に、3人の人物が320秒で入場すると、アクティブな入場の合計が閾値を満たす8に上昇したため、顧客殺到事象を決定することができる。これらの3人の人物が360秒で商店に入場するとしたら、50秒からの2の入場はすでにタイムアウトしているため、顧客殺到事象は決定されない。
【0194】
場合によっては、各入場事象は、閾値の時間量にわたって続く新しいタイマーを開始することができ、その時間量内で生じる各後の入場事象は、閾値の数にカウントされることができる。システムは、複数の入場をカウントを同時に追跡することができる。例えば、3人は0秒で入場でき、これにより、第1の300秒のタイマーおよび3の第1のカウントを開始することができる。次いで、4人の人物が200秒で入場でき、第1のカウントを7に増やすことができる。この入場事象は、第2の300秒タイマーおよび4の第2のカウントを開始することもできる。次いで、300秒で、第1のタイマーはタイムアウトすることができる。次いで、2人の人物が320秒で入場すると、第2のカウントが6に増加する。この入場事象は、第3の300秒タイマーおよび2から始まる第3のカウントを開始することができる。次に、2人の人物が360秒で入場すると、第2のカウントが8に到達することができ、これにより閾値を満たす。したがって、各入場事象は、最終的に閾値を満たす一連の第1の入場であり得、各入場事象はまた、時間フレーム内にある以前の入場と集約され得る。
【0195】
場合によっては、1つの時間ウィンドウは、前の時間ウィンドウが終了するときに開始することができる。例えば、時間閾値が300秒(5分)である場合、入場カウントは300秒ごとにリセットすることができる。閾値の入場数(例えば、10の入場)が任意の1つの時間ウィンドウの間に満たされる場合、顧客殺到事象を識別することができる。ただし、場合によっては、1つのウィンドウの終わり付近および次のウィンドウの始まり付近に起こる入場は、このアプローチを使用してグループ化される。例えば、第1の時間ウィンドウが0秒で開始し、次いで5人の人物が250秒で入場し、次いで第2の時間ウィンドウが300秒で開始し、次いでさらに5人の人物が350秒で入場した場合、10人の人物が互いに100秒以内に入場したとしても、顧客殺到事象は、このアプローチを使用してトリガされない。場合によっては、ローリング時間ウィンドウアプローチは、顧客殺到事象をより正確に識別することができる。
【0196】
場合によっては、ビデオ分析は、人物が入力した後に人物を追跡することができる。その人物が入場して入場事象をトリガするが、次いで同じ人物が退場する場合、入場事象をキャンセルするか、または適用可能なカウントから削除することができる。その人物がカメラの視野を退場すると、その人物が振り向いて離れても入場事象はキャンセルされない。場合によっては、人物は商店に短時間入場することができ、商店を出る前に入口エリアに残ることができる。システムは、その人物をアクティブな買い物客としてカウントすることを回避することができる。
【0197】
いくつかの実施形態では、システムは、現在の時間情報にアクセスすることができ、複数の時間範囲のうちのどれを適用するか決定することができ、現在の時間に対応する時間範囲に関連付けられたパラメータにアクセスすることができる。顧客殺到事象を、8人以上の人々が商店に入場する午前7時30分にブロック3408で決定することができるが、一方で、午後5時45分での顧客殺到事象は、20人以上の人々が同じ(または異なる)時間量内に商店に入場しない限りトリガされない。
【0198】
いくつかの実施形態では、入場事象の数を、2つ以上のカメラによって監視されるなどの2つ以上の入口から集約することができる。例えば、第1のカメラからのビデオフッテージによって示されるように、8人の人物が第1の入口を通って入場し、第2のカメラからのビデオフッテージによって示されるように、4人の人物が第2の入口を通って入場する場合、12の入場の閾値を満たすことができる。
【0199】
ブロック3410において、通知を提供することができる。通知は、追加のPOSシステムを開くための要求であってもよい。本明細書で論じられるように、音声メッセージ、ビジュアルメッセージもしくはテキストメッセージ、モバイルデバイスへのSMSテストメッセージ、電子メール、無線通信、ポケットベル、または通知デバイスへの任意の他の好適な通信などのデバイスまたは方法の任意の組み合わせを介して、通知を提供することができる。場合によっては、通知は、進む前にユーザからの確認または入力を要求することができ、通知は、1つ以上の画像などの入場事象に関する情報を含むことができる。ブロック3412において、確認を受信することができる。例えば、ユーザは、(例えば、ユーザデバイス上のユーザ入力要素を介して)入力を提供して、識別された顧客殺到事象を確認することができる。ユーザが確認ではなく拒否を提供する場合、本方法は、追加のPOSシステムの要求を行うことなく停止することができる。ブロック3414において、システムは、本明細書で論じられるように、ブロック3416において追加の開いているPOSシステムのための要求を行う前に、遅延時間量の間待つことができる。ブロック3418において、システムは、メモリに、顧客殺到事象、入場事象、確認または拒否などに関する情報を記憶することができる。その情報は、後で人員配置、雇用、または営業時間に関する決定を行うことを助けるために使用できる。
【0200】
図34では、動作ブロックのうちのいくつかを省略することができる。例えば、いくつかの実施形態では、確認(ブロック3412)、遅延時間(ブロック3414)、および/または記憶情報(ブロック3418)を省略することができる。本明細書に開示されているように、追加の動作または特徴を追加することができる。多くの変形例が可能である。場合によっては、1つ以上のセルフチェックアウトステーションを、識別された顧客殺到事象に応答して、場合によっては、ユーザインタラクションなしで起動することができる。場合によっては、システムは、商店内の通路、またはショールームのセクションなどのエリアへの入口を監視することができ、システムは、その特定のエリアの顧客殺到事象に応答して、追加の顧客サービス担当者をそのエリアに送るための通知を提供することができる。
【0201】
図25のシステム2500または本明細書に開示される他の実施形態などのシステムを使用して、商店、建物、部屋、または別のタイプのエリアの占有率を追跡することができる。システムは、エリアへの入場およびエリアからの退場を追跡することができ、入場から退場を減算するなどして、占有率を決定することができる。
【0202】
図35は、占有率を追跡するための例示的な方法のフローチャートである。ブロック3502において、ビデオフッテージを、商店または他のエリアに対する1つ以上の入口および出口についてキャプチャすることができる。1つ以上のカメラを使用して、1つ以上の入口および出口を監視することができる。場合によっては、単一のドアまたは他の開口部は、入口および出口の両方として機能することができ、単一のカメラが使用され得る。本明細書の様々な実施形態において、カメラが複数のドアまたは通路のビデオフッテージをキャプチャするように位置決めされる場合、単一のカメラが複数のドアまたは通路を監視することができる。場合によっては、別々のカメラを使用して、別々のドアまたは通路(例えば、別々の入口および出口)を監視することができる。
【0203】
ブロック3504において、本明細書で論じられるように、ビデオフッテージをコントローラに送信することができる。ブロック3506において、コントローラは、本明細書に記載されるように、ビデオ分析を実行することができ、入場事象および退場事象を識別することができる。ビデオ分析は、人物識別および/または追跡を含むことができる。識別された人物がトリップワイヤまたは境界を越えて入場方向に移動するとき、入場事象を決定することができる。識別された人物がトリップワイヤまたは境界を越えて退場方向に移動するとき、退場事象を決定することができる。ブロック3508において、コントローラは、入場事象および退場事象に基づいて占有率を追跡することができる。例えば、入場事象は、占有率の値を(例えば、単一の人物が入場するときに1だけ)増加させることができる。退場事象は、占有率の値を(例えば、単一の人物が退場するときに1だけ)低下させることができる。入口に基づいて占有率を増加および減少させることによって、稼働中の占有率の合計を維持することができる。
【0204】
図36は、商店の合同入口および出口を監視するカメラのビデオフッテージからの例示的な画像フレームを示す。入口および出口を定義するために、トリップワイヤが画像内に位置決めされている。この画像の入場または退場方向は上から下へ、この画像の入場または退場方向は下から上への方向になっている。識別された人物の画像には、長方形が示されている。画像では2人の人物が識別されている。ある人物が先ほどトリップワイヤを横切って、識別された入場事象が生じ、この実施例では、入場の値が11から12に増加する。
図36は、12の「in:」値を示す。第2の人物が
図36の画像で識別され、その人物の上に長方形が配置されている。第2の人物はまだトリップワイヤに到達しておらず、入場事象としてカウントされていない。
図36では、第3の人物は部分的に視認可能であり、またトリップワイヤに向かって移動している。しかしながら、システムはまだ第3の人物を識別しておらず、第3の人物を強調表示する長方形は存在しない。第3の人物がフレーム内で完全に視認可能になると、コントローラは、第3の人物を識別し、その動きも追跡することができる。フレーム36の画像の数秒後に、第2および第3の人物もトリップワイヤを横切り、システムは2つの追加の入場を登録し、それによって入場数を14に増加させる。
図36の実施例では、システムは以前に8の退場事象を識別していた。
図36は、8の「out:」値を示す。例えば、以前のフレームでは、人々が識別され、それらの識別された人々は、トリップワイヤを通って画像内で上方に移動して、退場事象決定をトリガした。
図36の時点で、決定された占有率は、12の入場から8の退場を差し引いた4であり得る。
図36の数秒後、上記で論じた第2および第3の人々がトリップワイヤを横切るとき、決定された占有率は、14の入場から8の退場を差し引いた6に増加することができる。
【0205】
ブロック3510において、コントローラは、占有率がいつ閾値を満たしたかを決定することができる。例えば、占有率の閾値を、メモリに記憶し、現在の占有率と比較することができる。現在の占有率が占有率の閾値の値以上である場合、次いでシステムは、ブロック3512において行為をとることができる。占有率の閾値の値を、閾値の入場カウントの値、またはユーザインターフェースなどによって本明細書で論じられる他の閾値の値と同様に設定することができる。場合によっては、複数の占有率の閾値を使用して、異なる行為をトリガすることができる。例えば、第1の閾値(例えば、18の商店占有率)について、システムは、2つの動作しているPOSシステムの目標数を有することができ、必要に応じて、新しいPOSシステムを開くことができる。第2の閾値(例えば、25の商店占有率)について、システムは、3つの動作しているPOSシステムの目標数を有することができ、必要に応じて、新しいPOSシステムを開くことができる。様々な追加の閾値を使用することができる。場合によっては、占有率追跡を使用して、顧客殺到事象を決定することができる。例えば、占有率がある時間フレーム(例えば、閾値の入場時間の値)内で閾値の量(例えば、閾値の入場カウントの値)だけ増加する場合、システムは、顧客殺到事象を識別することができ、本明細書で論じられるような行為をとることができる。いくつかの実装形態では、占有率は、定期的に、または指定された時間に、例えば、開店前、閉店後、毎日午前2時、24時間毎、6時間毎、1時間毎、または任意の他の時間間隔で、1日に複数回(例えば、開店前、レストランの朝食後、昼食後、および/または夕食後)、(例えば、0に)リセットすることができる。
【0206】
占有率が閾値を満たすことに応答して、様々な他の行為をとることができる。例えば、占有率の閾値は、(例えば、火災コードまたは他の安全システムによって設定された)建物または商店の最大占有率など、安全コードに対応するように設定されてもよい。決定された占有率が指定された閾値に到達する場合、安全通知を発行することができる。安全通知は、マネージャへのメッセージ、アナウンス、アラーム、または任意の好適なデバイスに配信される任意の好適なメッセージであってもよい。場合によっては、閾値を、安全コード占有率最大値を吹き飛ばすように設定することができ、閾値に到達するときに、警告メッセージを(例えば、マネージャに)送信して、占有率が安全コード占有率最大値に近付いていることを通知し、適切な介入または他の行為をとることができる。
【0207】
図35では、動作ブロックのいくつかを省略するか、組み合わせるか、または追加の特徴および詳細を追加することができる。例えば、場合によっては、閾値決定(ブロック3510)または行為(ブロック3512)は実施されない。システムは、例えば、占有率情報をコンピュータ可読メモリまたはデータストレージデバイスに記憶することができる。占有率情報を使用して、人員配置、雇用、営業時間、在庫スケジュールなどに関連する決定を行うことができる。場合によっては、1つ以上の追加のPOSシステムを開くことを要求するために通知を送信することができる。場合によっては、システムは、本明細書に論じられるように、要求を進める前に確認を要求することができる。場合によっては、システムは、他の実施形態についての本明細書の議論と同様に、要求または他の行為を遅延させることができる。
【0208】
占有率の閾値の値は、例えば、建物のコードに従って、建物または部屋の最大の占有率であり得る。場合によっては、システムは、社会的距離を容易にするためなど、最大許容占有率よりも低い占有率の閾値の値を使用することができる。いくつかの実施形態では、占有率の閾値を、占有率が最大または目標占有率に到達する前に通知を発行することができるように、最大または目標占有率よりも低く設定することができる。場合によっては、システムは、複数の通知を発行するか、または複数の異なる占有率の閾値で複数の行為をとることができる。例えば、アラートを、占有率が第1の閾値に到達するときに(例えば、携帯電話または端末デバイスに)発行することができ、可聴通知を、占有率が第2の(例えば、より高い)閾値に到達するときに(例えば、PAシステムまたはスピーカを介して)配信することができる。場合によっては、システムは、占有率が閾値の値に近付いているときに通知を発行するか、または他の行為をとることができる。いくつかの実施形態では、通知または他の行為を、占有率の傾向、または予測される将来の占有率の値、または現在の占有率と組み合わせた、もしくはその代わりの他の情報に応答して開始することができる。例えば、システムは、現在の占有率、(システムメモリに記憶することができる)占有率の最近の変化に基づく傾向、および/または(システムメモリに記憶することができる)履歴の占有率情報に基づくなどして、予測される将来の占有率の値を決定することができる。例えば、システムが、占有率が指定された時間内に占有率の閾値に到達することを予測する場合、システムは、本明細書で論じられるように、通知を発行するか、または行為をとることができる。ユーザインターフェースは、ユーザが占有率の閾値、指定された時間量、および/または予測される将来の占有率の決定方法を指定することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、現在のまたは予測される占有率を示すことができる。例えば、入口のディスプレイは、現在の占有率または空き率を示すことができる。システムは、いくつかの実施形態では、小売商店で使用することができるが、駐車場または構造物、クラブ、教会、または社会的イベントなどのための様々な他の用途が可能である。システムは、(例えば、複数のカメラを使用して)複数の入口および/または出口を監視することができ、複数の入口および/または出口にわたる入場事象および/または退場事象のカウントを集約することができる。ドアが共用の入口および出口である場合、システムは、進行方向を監視して、入場事象と退場事象を区別することができる。ドアが専用の入口または出口である場合、システムは、違反を識別するだけであり、入場事象または退場事象をそれに応じてカウントすることができる。
【0209】
いくつかの実施形態では、システムは、異なる時間、例えば、異なる時間帯、または異なる曜日などについて、異なる占有率の閾値または他のパラメータを有することができる。例として、第1の期間中、商店は、比較的多くの従業員が働いている可能性があり、トリガ事象などのより高い占有率の閾値を使用することができる。第2のタイマー期間中、ストアは、比較的少ない従業員が働いている可能性があり、トリガ事象などの占有率の閾値のより低い値を使用することができる。休憩時間中、例えば、商店では4人の従業員のみが働いているか、または1つのPOSステーションのみが開いている可能性があり、10の占有率は、通知(例えば、POSを開くためのアラート)をトリガすることができる。例えば、忙しい時間には、商店では10人の従業員が働いているか、または4つのPOSステーションが開いている可能性があり、50の占有率の閾値を使用することできる。異なる時間の異なる閾値を、時間フレーム内の入場に基づいて殺到事象を決定する実施形態に使用することができる。例えば、第1の期間中に、5分以内の10の入場は、殺到事象をトリガすることができ、一方、第2の期間中に、3分以内の30の入場は、殺到事象をトリガすることができる。多くの変形例が可能である。
【0210】
本明細書で論じられるように、殺到または占有事象を使用して、様々な行為をトリガすることができる。音声メッセージを配信することができ、音声メッセージは、公開メッセージ(例えば、PAシステムを介して配信される)またはプライベートメッセージ(例えば、プライベートオフィスまたは他の場所でヘッドセットまたはスピーカを介して商店のマネージャに配信される)であり得る。システムは、他のセキュリティシステム構成要素など、他の構成要素とインターフェースすることができる。場合によっては、セキュリティアラームをトリガすることができる。場合によっては、事象は、ビデオ記録システムでフラグを立てることができる。ビデオ記録システムは、フラグ付けされた事象の前および/または後の一定量のフッテージをビデオフッテージに記憶することができる(例えば、他のフラグが立っていないビデオフッテージが破棄されても)。場合によっては、ビデオ記録システムは、フラグが立っていないフッテージを通さずに、ユーザが1つ以上のフラグが立った事象に関連付けられたフッテージを迅速に視聴することを可能にすることができる。システムは、決定された事象に応答して、商店の入口で、または商品の場所で、または顧客サービス端末で視認可能であり得る、公開ディスプレイ上などにビデオフッテージを表示することができる。殺到事象のフッテージを表示することができる。場合によっては、決定された殺到事象は、本明細書に記載されるように、時間内違反窃盗検出システムなどの、他のセキュリティ構成要素のパラメータの変更をトリガすることができる。例えば、小売殺到が生じた場合、システムは、時間内違反システムをより高感度にすることができ(例えば、閾値の違反数を下げるなどにより、より容易にトリガされる)、またはシステムをより高感度にすることができる(例えば、閾値の違反数を上げることによって)。
【0211】
いくつかの実施形態では、システム(例えば、
図14および/または25のシステム)の1つ以上の構成要素をカメラに組み込むことができる。カメラは、カメラ自体にビデオ分析を実行するためのコントローラまたはプロセッサを含むことができる。カメラは、ビデオフッテージを記憶することができる、かつ/または本明細書に記載の機能を実行するために実行可能である命令を記憶することができる、コンピュータ可読メモリまたはストレージを含むことができる。カメラは、有線または無線通信システムを介して、システムの他の構成要素と通信することができる(例えば、アラームをトリガする、警告を表示する、ビデオフッテージを転送するなど)。カメラに対してビデオ分析を行うことにより、カメラから転送されるデータの量を低減することができる。例えば、カメラは、そのビデオフッテージを別のデバイスに転送することなく、キャプチャするビデオフッテージに対してビデオ分析を実行することができる。カメラが事象が生じたと決定すると、カメラは、その事象に関連付けられた命令、情報、および/またはビデオフッテージを1つ以上の他のデバイスに送信することができる。カメラが事象が生じていないと決定する時間は、カメラは外部デバイスとのデータ通信を行わずに監視を実行することができる。システムのセットアッププロセスは、統合されたビデオ分析プロセッサまたは他の統合された構成要素を有するカメラを使用することによって簡略化することができる。いくつかの実施形態では、カメラは、スタンドアロン監視システムとして使用することができる。
【0212】
図37を参照すると、カメラ3700は、カメラハウジング3702を含むことができる。カメラ3700は、天井、壁、フレーム、棚、スタンドなどの別の構造物にカメラハウジング3702を取り付けるように構成できる1つ以上の取り付け特徴部3704を含むことができる。1つ以上の取り付け特徴部3704は、1つ以上のクリップ、ボルト、ねじ穴、ブラケットなどを含むことができる。場合によっては、取り付け特徴部3704は、カメラ3700の向きを調整できるように、ボールおよびソケットジョイント、ヒンジ、伸縮アームなどの1つ以上の可動構成要素を含むことができる。カメラ3700は、ビデオフッテージなどの画像をキャプチャするための光学および/または電気部品を含むことができる。カメラ3700は、相補型金属酸化物半導体(CMOS)または電荷結合デバイス(CCD)画像センサなどの画像センサ3706を含むことができるが、任意の好適なタイプの画像センサを使用することができる。画像センサ3706は、光を受信することができ、ビデオフッテージなどのデジタル画像を生成するための電気信号を生成することができる。画像センサ3706は、ハウジング3702内にあり得る。カメラ3700は、光を画像センサ3706に向けるためのアパーチャ3708を含むことができる。
図37には示されていないが、カメラ3700は、画像センサ3706に向けられる光を制御するために使用することができるシャッター、1つ以上のレンズ、1つ以上のフィルタなどの他の光学構成要素を含むことができる。これらの構成要素は、カメラハウジング3702内にあり得る。アパーチャ3708は、ハウジング3702内の開口部を含むことができる。
【0213】
カメラ3700は、画像処理または画像センサ3706を使用して生成された画像の分析を実行するために使用することができるコントローラを含むことができる。コントローラは、カメラハウジング3702内にあり得る。カメラ3700は、プロセッサ3710を含むことができ、これは、汎用または専用のハードウェアプロセッサであり得る。プロセッサ3710は、ビデオ分析を実行するため、かつ/または本明細書に開示される他の機能を実行するためなど、コンピュータ可読メモリ3712に記憶された命令を実行することができる。メモリ3712は、ビデオ分析のためのパラメータを含むことができる。例えば、カメラ上のメモリは、ビデオフッテージ内の監視エリアを示すデータ(例えば、マスキングエリアとして)、ならびに閾値の違反カウントの値、閾値の違反時間の値、閾値の違反距離、ピクセルの差の基準、閾値の運び去る距離の値、閾値の運び去る時間の値、グリッドもしくはピクセルのグループのサイズおよび/もしくは形状、ピクセルの変化の閾値の量、変化したピクセルの閾値の量、分析フレームレート、再侵入の時間の値、または本明細書で論じられる他のパラメータもしくは値のうちのいずれかを含むことができる。メモリ3712は、SDカードなどの取り外し可能なストレージデバイス、または恒久的なオンボードストレージ、または任意の他の好適なタイプのコンピュータメモリを含むことができる。
【0214】
カメラ3700は、有線または無線通信インターフェースであり得る、通信インターフェース3714を含むことができる。通信インターフェース3714は、有線接続を受信するためのポートを含むことができる。通信インターフェース3714は、無線でデータを受信および/または転送するための1つ以上のアンテナを含むことができる。通信インターフェース3714を使用して、メモリ3712に記憶することができる様々なパラメータを設定または調整することができる。例えば、本明細書で論じられるように、外部デバイス(例えば、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、または他のコンピューティングデバイス)を使用して、ユーザが様々なパラメータを設定または調整することを可能にするユーザインターフェースを提示することができる。いくつかの実施形態では、カメラ3700上のメモリ3712は、外部デバイス上にユーザインターフェースを実装するための命令を含むことができる。ユーザは、外部デバイスをカメラ3700に(例えば、ポートへの有線接続を介して)接続することができるか、または外部デバイスとカメラ3700との間の無線通信リンクを確立することができ、カメラメモリ3712および/または外部デバイス上の命令は、外部デバイス上のユーザインターフェースを実装することができ、それにより、ユーザは、ビデオ分析のためのパラメータまたはカメラメモリ3712に記憶された他のパラメータを設定または調整することができる。通信インターフェース3714はまた、本明細書で論じられるように、アラームシステム、外部コントローラ、外部データストレージ、商店端末、ユーザデバイス、スピーカ、ディスプレイなどといったシステム内の他のデバイスと通信するために使用することができる。
【0215】
いくつかの実施形態では、カメラ3700は、(例えば、外部デバイスを使用せずに)パラメータを設定または調整するために使用することができるユーザインターフェースを含むことができる。例えば、カメラ3700は、ユーザに情報を伝達するためのディスプレイまたは他の出力要素を含むことができ、パラメータを設定または調整するためなどのユーザ入力を受信することができる1つ以上のボタン、ダイヤル、スイッチ、またはタッチスクリーンなどの1つ以上のユーザ入力要素を含むことができる。
【0216】
カメラ3700は、スピーカ1445に関連して論じられるものまたは本明細書で論じられる他のスピーカと同様の機能を実行することができるスピーカ3716を含むことができる。カメラ3700は、ビデオ分析が事象が生じたと決定するときに、スピーカ3716を使用して、事前に記録された音声メッセージまたは音を出力することができる。例えば、潜在的な犯罪事象が決定されたとき(例えば、閾値の時間量内の閾値の違反の数を識別するビデオ分析によって)、カメラ3716は、犯罪を抑止するように構成された音声記録を再生することができる。例えば、小売商店では、音声記録は、「通路3にセキュリティ」または「製品Xへの関心に感謝します。顧客サービス担当者がサポートを依頼されています」と言うことができる。場合によっては、アラームまたは他の音を使用することができる。いくつかの実施形態では、カメラ3700は、外部スピーカ(例えば、PAシステム)と通信して、音または音声記録を出力することができる。
【0217】
いくつかの実施形態では、カメラ3700は、マイク3718を含むことができる。カメラ3700は、ビデオフッテージに対応する音声情報を記録することができる。音声を、(例えば、本明細書で説明するように、双方向通信のために)端末またはユーザデバイスに送信することができる。音声を、対応するビデオフッテージとともに記憶することができる。カメラは、電池または外部電源への有線接続などの電源3720を含むことができる。
【0218】
カメラ3700は、そのローカルメモリ3712および/または外部データストア1468にビデオフッテージを記憶することができる。場合によっては、カメラ3700は、ビデオフッテージの実行中のウィンドウを記憶することができ、その結果、ビデオフッテージは一定期間記憶され、次いで一定期間後に削除される(例えば、より新しいビデオフッテージのための余裕を作るために)。事象が決定されると、カメラ3700は、事象の前後の期間の間など、事象に関連付けられたビデオフッテージのセクションを記憶することができる。事象に関連付けられたビデオフッテージは、そうでなければ削除されていた期間の後に保持することができる。カメラ3700はまた、事象に関連付けられたビデオフッテージを、カメラ3700の外部にあるデータストア1468に送信することができる。事象に関連付けられたビデオフッテージは、冗長性などのために複数の場所に記憶することができる。
【0219】
ビデオ分析は、カメラ1440もしくは3700、またはアラームコントローラ1430、または任意の他の好適なデバイスによって実行され得る。ビデオ分析を実行するために、様々なエッジデバイスを使用することができる。カメラ、カメラサーバ、端末、ルーティングデバイスなどは、プロセッサ3710およびメモリ3712を含むことができ、これは、閾値の時間量内の閾値の違反の数に基づいて事象を識別するなどのビデオ分析を実行するために使用することができる。
【0220】
用語
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法、技術、マイクロプロセッサ、および/またはコントローラは、1つ以上の専用コンピューティングデバイスによって実装される。専用コンピューティングデバイスは、本技術を実行するためにハードワイヤリングされ得るか、または本技術を実行するように永続的にプログラムされる1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのデジタル電子デバイスを含み得るか、またはファームウェア、メモリ、他のストレージ、もしくはそれらの組み合わせにおけるプログラム命令に従って本技術を実行するようにプログラムされる1つ以上の汎用ハードウェアプロセッサを含み得る。命令は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または任意の他の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体に存在することができる。そのような専用コンピューティングデバイスはまた、カスタムハードワイヤードロジック、ASIC、またはFPGAをカスタムプログラミングと組み合わせて、技術を達成し得る。専用コンピューティングデバイスは、デスクトップコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、ポータブルコンピュータシステム、ハンドヘルドデバイス、ネットワークデバイス、もしくは任意の他のデバイス、または技術を実装するためにハードワイヤおよび/またはプログラムロジックを組み込むデバイスの組み合わせであり得る。
【0221】
本明細書に記載のマイクロプロセッサまたはコントローラは、iOS、Android、Chrome OS、Windows X P、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 10、Windows Server、Windows CE、Unix、Linux、SunOS、Solaris、iOS、Blackberry OS、VxWorks、または他の互換性のあるオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムソフトウェアによって調整することができる。いくつかの例では、ユニバーサルメディアサーバ(UMS)を使用することができる。他の実施形態では、コンピューティングデバイスは、独自のオペレーティングシステムによって制御され得る。従来のオペレーティングシステムは、実行のためにコンピュータ処理を制御し、スケジュールし、メモリ管理を実行し、ファイルシステム、ネットワーキング、I/Oサービスを提供し、とりわけ、グラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)などのユーザインターフェース機能を提供する。
【0222】
本明細書で説明するマイクロプロセッサおよび/またはコントローラは、カスタマイズされたハードワイヤロジック、1つ以上のASICまたはFPGA、マイクロプロセッサおよび/またはコントローラを専用機械にするファームウェアおよび/またはプログラムロジックを使用して、本明細書で説明する技術を実装し得る。一実施形態によれば、本明細書に開示される技術の一部は、メモリに含まれる1つ以上のシーケンス命令を実行することに応答してコントローラによって実行される。そのような命令は、ストレージデバイスなどの別の記憶媒体からメモリ内に読み込まれ得る。メモリに含まれる命令のシーケンスの実行は、プロセッサまたはコントローラに、本明細書に記載のプロセス段階を実行させる。代替実施形態では、ハードワイヤ回路は、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用され得る。
【0223】
さらに、本明細書に開示される実施形態に関連して記載された様々な例示的な論理ブロックおよびモジュールは、プロセッサデバイス、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせなどの機械によって実装または実行することができる。プロセッサデバイスは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替的に、プロセッサデバイスは、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械、それらの組み合わせなどとすることができる。プロセッサデバイスは、コンピュータ実行可能命令を処理するように構成された電気回路を含むことができる。別の実施形態では、プロセッサデバイスは、コンピュータ実行可能命令を処理することなく論理演算を実行するFPGAまたは他のプログラマブルデバイスを含む。プロセッサデバイスはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装することもできる。本明細書では、主にデジタル技術に関して記載されているが、プロセッサデバイスは、主にアナログ構成要素も含み得る。例えば、本明細書に記載された技術の一部またはすべては、アナログ回路または混合アナログおよびデジタル回路において実装され得る。
【0224】
特に文脈が明確に要求しない限り、説明および特許請求の範囲を通して、「備える(comprising)」、「備える(comprising)」、「含む(including)」などの語は、排他的または網羅的な意味ではなく、包括的な意味で解釈されるべきであり、つまり、「含むが、これに限定されない」という意味で解釈されるべきである。本明細書で一般的に使用される場合、「結合」または「接続」という語は、直接接続されるか、または1つ以上の中間要素を経由して接続され得る2つ以上の要素を指す。併せて、本出願で使用されるとき、「本明細書で」、「上記で」、「以下で」という語、および同様の意味の語は、本出願全体を指し、本出願の特定の部分を指すものではない。文脈が許す限り、単数形または複数形を使用した発明を実施するための形態における語には、それぞれ複数形または単数形も含むことができる。2つ以上の項目のリストを参照する「または」という語は、次の語の解釈をすべて、すなわち、リスト内の項目のいずれか、リスト内の項目のすべて、およびリスト内の項目の任意の組み合わせを網羅することを意図している。本明細書で提供されるすべての数値は、測定誤差の範囲内に同様の値を含めることを意図している。
【0225】
本開示は、特定の実施形態および実施例を含むが、範囲は、具体的に開示される実施形態を超えて、他の代替実施形態および/または用途および明らかな修正およびそれらの等価物に及ぶことが当業者によって理解されるであろう。さらに、実施形態のいくつかの変形例が、詳細に示され、説明されているが、他の修正は、本開示に基づいて、当業者にとって容易に明らかになるであろう。また、実施形態の特定の特徴および態様の様々な組み合わせまたはサブ組み合わせが行われ得、依然として本開示の範囲内にあることが想定される。開示された実施形態の様々な特徴および態様は、実施形態の様々なモードを形成するために、互いに組み合わされ得る、または互いに置換され得ることを理解されたい。本明細書で開示される任意の方法は、列挙される順序で実行される必要はない。したがって、範囲は、上述の特定の実施形態によって制限されるべきではないことが意図される。
【0226】
別段に明記されていない限り、または使用される文脈内で理解されている限り、「できる(can)」、「可能性がある(could)」、「可能性がある(might)」、または「し得る(may)」などの条件付き言語は、一般に、いくつかの実施形態がいくつかの特徴、要素および/または段階を含む一方、他の実施形態は含まないことを伝えることを意図する。したがって、そのような条件付き言語は、一般に、特徴、要素および/または段階が1つ以上の実施形態に任意の方法で必要とされること、または1つ以上の実施形態が、ユーザ入力もしくはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素および/または段階が任意の特定の実施形態に含まれるか、または実行されるべきであるかを決定するための論理を必然的に含むことを暗示することを意図していない。本明細書で使用される任意の見出しは、読者の便宜のためのみであり、範囲を限定することを意味するものではない。
【0227】
さらに、本明細書に記載のデバイス、システム、および方法は、様々な修正および代替形態の影響を受け得るが、それらの特定の実施例は、図面に示され、本明細書に詳細に記載されている。しかしながら、本開示は、開示される特定の形態または方法に限定されるべきではなく、逆に、本開示は、記載される様々な実装形態の趣旨および範囲内に含まれるすべての修正、均等物、および代替物を網羅することを理解されたい。さらに、実装形態または実施形態に関連して、本明細書における任意の特定の特徴、態様、方法、特性、特性、質、属性、要素などの開示は、本明細書に記載されるすべての他の実装形態または実施形態で使用することができる。本明細書で開示される任意の方法は、列挙される順序で実行される必要はない。本明細書で開示される方法は、実践者によって行われる特定の行為を含み得るが、方法は、明示的または暗示的のいずれかによって、それらの行為の任意の第三者の命令も含み得る。
【0228】
本明細書に開示される範囲はまた、任意およびすべての重複、サブ範囲、およびそれらの組み合わせも包含する。「最大」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」、「間」などの言語は、列挙される数を含む。「約」または「およそ」などの用語の前に付された数字は、列挙された数字を含み、状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、状況下で合理的に可能な限り正確に、例えば、±5%、±10%、±15%など)。例えば、「約3.5mm」は、「3.5mm」を含む。「実質的に」などの用語の前にある語句は、列挙された語句を含み、状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、状況下で可能な限り合理的に)。例えば、「実質的に定数」は、「定数」を含む。別段の定めがない限り、すべての測定値は、周囲温度および圧力を含む標準的な条件である。
【国際調査報告】