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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置用の掃除キット
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20220530BHJP
【FI】
A24F40/85
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021529809
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(85)【翻訳文提出日】2021-05-26
(86)【国際出願番号】 KR2020017628
(87)【国際公開番号】W WO2021182721
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0030385
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン、フィ キョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、チョン ミョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ソク ソン
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン イク
(72)【発明者】
【氏名】イム、ソン ピル
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AF01
(57)【要約】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、電力供給部;エアロゾル生成装置の収容部及びヒータの少なくとも1つと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除するようになるクリーナ;及び電力供給部からの電力によってクリーナを作動させるようになってクリーナの可動トルクを変化させるためのギア部を含む駆動部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置用の掃除キットであって、
電力供給部と、
前記エアロゾル生成装置の収容部及びヒータの少なくとも1つと接触する間に動くことにより、前記エアロゾル生成装置を掃除するようになるクリーナと、
前記電力供給部からの電力によって前記クリーナを作動させるようになされ、前記クリーナの可動トルクを変化させるためのギア部を有する駆動部と、を含む、エアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項2】
前記電力供給部は、バッテリであり、
前記バッテリの充電のためのインターフェースをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項3】
前記電力供給部は、外部装置との有線連結を通じて電力を供給する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項4】
前記クリーナを覆うカバー部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項5】
前記クリーナは、前記駆動部に分離可能に連結され、前記クリーナが前記エアロゾル生成装置の前記収容部に挿入されるとき、前記ヒータが挿入される空洞を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項6】
前記クリーナは、前記空洞の少なくとも一部を取り囲むように配置されるブラシを含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項7】
前記クリーナは、突出部を含み、
前記駆動部は、前記突出部を収容する溝部を含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項8】
前記クリーナを前記駆動部と連結するようになる連結構造体をさらに含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項9】
前記連結構造体は、磁気力によって前記クリーナを前記駆動部と連結するようになる、請求項8に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項10】
前記電力供給部と前記駆動部の少なくとも1つを制御することで、前記クリーナの可動トルクを変化させるようになる制御部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項11】
前記制御部に電気的に連結されたスイッチをさらに含み、
前記制御部は、前記スイッチの作動に基づいて前記クリーナの可動トルクを変化させるようになる、請求項10に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【請求項12】
前記ギア部は、第1ギアボックスと第2ギアボックスとを含み、
前記第1ギアボックスと前記第2ギアボックスは、前記制御部によって互いに独立して制御される、請求項10に記載のエアロゾル生成装置用の掃除キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置用の掃除キットに係り、さらに詳細には、エアロゾル生成装置の収容部及びヒータと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除するエアロゾル生成装置用の掃除キットに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、伝統的なシガレットの代替品に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させるよりは、エアロゾル生成物質を加熱することで、エアロゾルを生成する装置に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレット及び加熱式カートリッジに係わる研究が活発に進められている。
【0003】
シガレットを加熱してエアロゾルを生成するとき、エアロゾル生成装置にエアロゾルの残余物質が粘着されうる。粘着された残余物質は、固着されてエアロゾル生成装置の損傷や故障を誘発してしまう。また、ユーザがエアロゾル生成装置を使用するとき、熱効率が減少し、固着物が加熱されて不完全燃焼となり、喫煙時に不快なにおいが発生してしまう。
【0004】
これにより、ユーザがエアロゾル生成装置を個別的に掃除せねばならない必要がある。但し、ユーザが一般的な掃除ツールを通じてエアロゾル生成装置に粘着された残余物質をきれいに掃除するのには難点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エアロゾル生成装置に粘着された残余物質は、エアロゾル生成装置の損傷や故障を誘発し、生成されたエアロゾルの香味を変化させ、ユーザに不快感を与えてしまう。
【0006】
そこで、エアロゾル生成装置に粘着された残余物質を効率的に除去するための掃除キット(kit)がユーザに提供される必要がある。そのために、掃除キットは、粘着された残余物質をエアロゾル生成装置の構成要素(例えば、ヒータ)から除去するために所定サイズ以上の可動トルクを必要とする。
【0007】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施例は、エアロゾル生成装置の収容部及びヒータと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除するエアロゾル生成装置用の掃除キットを提供する。
【0009】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、電力供給部;エアロゾル生成装置の収容部及びヒータの少なくとも1つと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除するようになるクリーナ;及び電力供給部からの電力によってクリーナを作動させるようになってクリーナの可動トルクを変化させるためのギア部を有する駆動部;を含む。
【発明の効果】
【0010】
実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットは、エアロゾル生成装置の収容部及びヒータの少なくとも1つと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除することができる。エアロゾル生成装置用の掃除キットのクリーナは、多様な範囲の可動トルクを有し、この際、可動トルクは、所定範囲以上でもある。所定範囲以上の可動トルクがクリーナに伝達されることにより、クリーナは、エアロゾル生成装置の収容部及びヒータに大きな外力を加えることができる。
【0011】
これにより、クリーナは、ヒータ及び収容部に粘着された残余物質をさらに効率的に除去することができ、ユーザは、追加的な掃除ツールを使用するか、エアロゾル生成装置を分解せずとも、便利にエアロゾル生成装置を掃除することができる。
【0012】
エアロゾル生成装置の残余物質が除去されることにより、エアロゾル生成装置の損傷や故障の危険を減少させうる。また、残余物質が除去されることにより、エアロゾル生成装置の加熱時に不要な物質の発生を防止することができるので、良質の香味を有するエアロゾルをユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】エアロゾル生成装置の一例示を図示する。
図2A】一実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットの斜視図である。
図2B図2Aに図示されたエアロゾル生成装置用の掃除キットの透視図である。
図3A図2Aに図示されたエアロゾル生成装置用の掃除キットの構成要素の結合関係を概略的に示す斜視図である。
図3B図3Aに図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットの側面図である。
図4A図2Aに図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットの断面図である。
図4B図4Aに図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットの一部要素を説明する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、電力供給部;エアロゾル生成装置の収容部及びヒータの少なくとも1つと接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置を掃除するようになるクリーナ;及び電力供給部からの電力によってクリーナを作動させるようになってクリーナの可動トルクを変化させるためのギア部を有する駆動部;を含む。
【0015】
電力供給部は、バッテリでもあり、掃除キットは、バッテリの充電のためのインターフェースをさらに含んでもよい。
【0016】
電力供給部は、外部装置との有線連結を通じて電力を供給することができる。
【0017】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、クリーナを覆うカバー部をさらに含んでもよい。
【0018】
クリーナは、駆動部に分離可能に連結され、クリーナがエアロゾル生成装置の収容部に挿入されるとき、ヒータが挿入される空洞を含んでもよい。
【0019】
クリーナは、空洞の少なくとも一部を取り囲むように配置されるブラシを含んでもよい。
【0020】
クリーナは、突出部を含み、駆動部は、突出部を収容する溝部を含んでもよい。
【0021】
掃除キットは、クリーナを駆動部と連結する連結構造体をさらに含んでもよい。
【0022】
連結構造体は、磁気力によってクリーナを駆動部と連結することができる。
【0023】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、電力供給部と駆動部の少なくとも1つを制御することで、クリーナの可動トルクを変化させる制御部をさらに含んでもよい。
【0024】
エアロゾル生成装置用の掃除キットは、制御部に電気的に連結されたスイッチをさらに含み、制御部は、スイッチの作動に基づいてクリーナの可動トルクを変化させうる。
【0025】
ギア部は、第1ギアボックスと第2ギアボックスとを含み、第1ギアボックスと第2ギアボックスは、制御部によって互いに独立して制御されうる。
【0026】
実施例で使用される用語は、本実施例での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0027】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」または、「含む。」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0028】
一方、本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本実施例を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含む。
【0029】
明細書全体において、構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延びる方向でもあり、この際、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他方向軸よりも構成要素がさらに長く延びる方向を意味することができる。
【0030】
ここで使用される要素のリストの前に位置する「少なくとも1つの」のような表現は、要素の全体リストを修飾するものであり、リストの個別要素を修飾するのではない。例えば、「a、b、及びcの少なくとも1つ」は、単に「a」、単に「b」、単に「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0031】
1つの要素や層が他の要素や層の「上に」、「上方に」、「上部に」、「連結された」、「結合された」と言及するとき、1つの要素や層が他の要素や層のすぐ上に、上方に、上部に、連結されるか、または、結合されうる。逆に、1つの要素が他の要素や層の「直ぐ上に」、「直上に」、「直ぐ上部に」、「直接連結された」、または「直接結合された」と言及するときには、中間に介在された要素や層が存在しない。全体として同じ番号は、同じ要素を指称する。
【0032】
明細書全体において「実施例」は、本明細書で発明を容易に説明するための任意の区分であって、実施例それぞれが互いに排他的な必要はない。例えば、一実施例に開示された構成は、他の実施例に適用及び具現され、この際、本明細書の範囲を外れない限度で変更されて適用及び具現されうる。
【0033】
以下、添付図面に基づいて本開示の実施例について技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本開示は、様々な互いに異なる形態に具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0034】
図1は、エアロゾル生成装置200の一例示を示す。
【0035】
図1は、一実施例によって図2Aに図示された掃除キット100を用いた掃除対象であるエアロゾル生成装置200の一例示を示す。エアロゾル生成装置200は、収容部210及びヒータ220を含んでもよい。
【0036】
エアロゾル生成装置200の収容部210は、シガレットを収容することができる。シガレットは、エアロゾル生成装置200の収容部210に収容されて使用された後、ユーザによって除去されうる。シガレットが加熱されるか、除去されるとき、エアロゾル生成装置200の収容部210、収容部210の底面部230、及びヒータ220にシガレットの残余物質が粘着されうる。シガレットから生成された残余物質は、エアロゾル生成装置200の損傷や故障を誘発し、残余物質が加熱される場合、エアロゾルの香味が減少してしまう。
【0037】
エアロゾル生成装置200は、ヒータ220を含んでもよい。エアロゾル生成装置200のヒータ220は、例えば、電気抵抗性ヒータ220でもある。ヒータ220には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ220が加熱されうる。図1のエアロゾル生成装置200には、ヒータ220が縫針状と図示されているが、ヒータ220の形状は、その限りではない。例えば、ヒータ220は、外部加熱型であり、シガレットを取り囲む形状を有することができる。
【0038】
図1に図示されたエアロゾル生成装置200には、掃除キット100に係わる一部構成要素だけ図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の付加的な構成要素がエアロゾル生成装置200にさらに含まれうるということを、実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0039】
図1に図示されたエアロゾル生成装置200の構成は、以下で一実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100をさらに詳細に説明するために提示され、以下の図面において共に比較され、説明される。
【0040】
図2Aは、一実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100の斜視図であり、図2Bは、図2Aに図示されたエアロゾル生成装置用の掃除キット100の透視図である。
【0041】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100は、電力供給部120、電力供給部120から電力を供給される駆動部140、駆動部140によって可動されてエアロゾル生成装置200を掃除するクリーナ110を含む。
【0042】
掃除キット100は、クリーナ110を覆うカバー部103をさらに含んでもよい。掃除キット100が使用されないとき、カバー部103は、クリーナ110を保護する役割を行うことができ、ハウジング101と共に掃除キット100の外観を形成することができる。
【0043】
カバー部103は、例えば、強制嵌合(interference fit)または磁力によって掃除キット100に連結されうる。カバー部103が強制嵌合を通じて掃除キット100に連結される場合、カバー部103には、フック部(図示せず)が形成され、掃除キット100のハウジング101には、フック部を収容する収容溝(図示せず)が形成されうる。カバー部103に形成されたフック部は、収容溝に挿入されることで、カバー部103とハウジング101とが互いに緊密に結合されうる。
【0044】
カバー部103の内部には、クリーナ110を収容するように空洞(cavity)が形成されうる。カバー部103は、掃除キット100が使用されるとき、掃除キット100のハウジング101から少なくとも一部が分離されうる。すなわち、カバー部103の一部が掃除キット100のハウジング101と連結された状態で、またはカバー部103が完全に掃除キット100のハウジング101と分離された状態で掃除キット100は、ユーザによって使用されうる。
【0045】
エアロゾル生成装置用の掃除キット100のハウジング101には、スイッチ102が配置されうる。ユーザは、スイッチ102を通じて掃除キット100を作動させうる。また、ユーザがスイッチ102を操作するとき、スイッチ102で発生する信号に基づいて制御部がクリーナ110の可動トルクを変化させうる。
【0046】
スイッチ102は、掃除キット100のハウジング101の表面に形成されうる。スイッチ102は、複数個のボタンのようなユーザ親和的インターフェースの形式に具現され、スイッチ102の形状、大きさ、及び位置は、必要によって変更されうる。
【0047】
エアロゾル生成装置用の掃除キット100は、電力供給部120を含んでもよい。電力供給部120は、駆動部140に電力を供給して駆動部140を作動させうる。一例示として、電力供給部120は、バッテリでもある。バッテリは、リチウムイオンバッテリでもあり、外部電源によっても充電される。電力供給部120がバッテリであるとき、エアロゾル生成装置用の掃除キット100は、バッテリの充電のためのインターフェース(図示せず;例えば、USBポートなど)を含んでもよい。
【0048】
この際、バッテリの充電のためのインターフェースは、掃除キット100のハウジング101に配置され、ユーザは、インターフェースを通じて外部電源とバッテリを連結させてバッテリを充電することができる。
【0049】
他の例示として、電力供給部120は、外部装置との有線連結を通じて電力を供給することができる。すなわち、電力供給部120は、電力を保存して提供するものではなく、外部電源との直接連結のための構成でもある。この際、電力供給部120は、掃除キット100と外部電源とを連結する電線でもあり、掃除キット100から外部に向かって延びることができる。
【0050】
エアロゾル生成装置用の掃除キット100は、電力供給部120から電力を供給される駆動部140を含む。駆動部140は、モータでもあり、クリーナ110と連結されてクリーナ110を可動させうる。駆動部140は、回転、振動、または並進の1つ以上を遂行することで、クリーナ110を可動させ、また上述した運動の組合わせが同時に遂行されうる。
【0051】
クリーナ110は、駆動部140と連結されうる。クリーナ110は、駆動部140から動力を伝達されうる。クリーナ110と駆動部140は、掃除キット100内で掃除キット100の長手方向に沿って並んで配置されうる。
【0052】
クリーナ110は、エアロゾル生成装置200の収容部210及びヒータ220と接触する間に動くことにより(例えば、回動を行うことにより)、エアロゾル生成装置200を掃除することができる。クリーナ110がエアロゾル生成装置200の収容部210及びヒータ220と接触する間に動くとき、ヒータ220及び収容部210に付着された残余物質がクリーナ110によって分離されうる。
【0053】
図3Aは、図2に図示された掃除キット100の一構成要素であるクリーナ110の連結構造体を概略的に示す斜視図であり、図3Bは、図3Aに図示された掃除キット100の側面図である。
【0054】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100のクリーナ110は、脱着式で駆動部140に結合されうる。クリーナ110は、交換可能にも作製される。掃除キット100の経時的な反復使用により、クリーナ110が反り返るか、摩耗される。クリーナ110の掃除効率の減少を防止するために、クリーナ110は、交換されうる。クリーナ110が脱着式で駆動部140に結合されることにより、ユーザは、必要によって使用したクリーナ110を駆動部140から容易に除去し、新たなクリーナ110を駆動部140に結合させうる。
【0055】
クリーナ110は、駆動部140に向かう方向に突出した突出部115を含み、駆動部140は、突出部115を収容する溝部105を含んでもよい。クリーナ110に形成された突出部115は、クリーナ110の一側端部に形成され、この際、クリーナ110と駆動部140とが連結されたとき、一側端部は、駆動部140に向かうことができる。
【0056】
クリーナ110が駆動部140によって回転されるとき、突出部115は、クリーナ110の自転を防止することができる。すなわち、掃除効率性の減少を防止するように突出部115は、クリーナ110を駆動部140と同期化して作動させうる。
【0057】
突出部115は、角柱状を有し、例えば、四角柱状を有することができる。溝部105は、突出部115に対応する形状を有することができ、及び突出部115の位置に対応する位置に形成されうる。例えば、突出部115が四角柱状を有する際、突出部115を収容する溝部105は、四角柱に対応する形状を有することができる。
【0058】
掃除キット100は、クリーナ110及び駆動部140を連結させる連結構造体をそれぞれ含んでもよい。連結構造体は、クリーナ110の少なくとも一部及び駆動部140の少なくとも一部に配置されうる。
【0059】
一例示として、連結構造体は、磁気力によってクリーナ110及び駆動部140を連結させうる。例えば、連結構造体は、クリーナ110の突出部115と駆動部140の溝部105に含まれる。この際、突出部115と溝部105は、連結構造体として磁石を含み、互いに磁気的に結合されうる。ユーザがクリーナ110を交換する際、ユーザは、突出部115と溝部105との間の引力よりも大きい外力を加えることで、クリーナ110を駆動部140から除去することができる。
【0060】
以後、ユーザが新たなクリーナ110を駆動部140に接近させれば、突出部115と溝部105は、互いに引力で引っぱる。これにより、クリーナ110と駆動部140は、突出部115と溝部105によって結合されうる。
【0061】
クリーナ110は、ヒータ220が挿入される空洞113を含んでもよい。図3Bを参照すれば、クリーナ110は、空洞113の周囲に配置されたブラシ112を含んでもよい。ブラシ112は、本体部111及び本体部111に付着された微細毛を含んでもよい。
【0062】
本体部111の一端は、クリーナ110の長手方向を横切る方向に湾曲されうる。本体部111の一端が湾曲されることにより、本体部111の一端は、エアロゾル生成装置200の収容部210の底面部230の広い範囲と接触することができる。湾曲された本体部111の一端に沿って付着された微細毛は、エアロゾル生成装置200の収容部210の底面部230に粘着された残余物質を除去することができる。
【0063】
掃除キット100がエアロゾル生成装置200の収容部210に挿入されるとき、クリーナ110に形成された空洞113には、ヒータ220が挿入されうる。ヒータ220がクリーナ110の空洞113に挿入されることにより、ブラシ112は、ヒータ220を取り囲むことができる。
【0064】
掃除キット100が作動するとき、クリーナ110は、掃除キット100の回転軸であるヒータ220に対して回転するか、ヒータ220に対して並進運動するか、ヒータ220に対して振動することで、ヒータ220を掃除することができる。クリーナ110の可動方法は、上述したところによって制限されず、クリーナ110は、回転、並進、及び振動運動のうち、少なくとも1つの運動が結合されて作動することができる。
【0065】
エアロゾル生成装置用の掃除キット100は、吸入部(図示せず)を含んでもよい。吸入部は、残余物質と共に空気を吸い込むことで、クリーナ110によって分離された残余物質を集めることができる。例えば、吸入部は、クリーナ110と隣接して配置されて吸着されるか、分離された残余物質を吸い込む。
【0066】
エアロゾル生成装置用の掃除キット100は、吸入部と連結された排出部(図示せず)を含んでもよい。排出部は、吸入部と流体連通して吸入部によって集められた残余物質を排出することができる。
【0067】
図4Aは、図2Aに図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100の断面図である。図4Bは、図4Aに図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キットの一部要素を説明する概念図である。
【0068】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100は、電力供給部120と駆動部140とを制御することで、クリーナ110の可動トルクを変化させる制御部130をさらに含んでもよい。
【0069】
制御部130は、電力供給部120を制御することで、エアロゾル生成装置用の掃除キット100を作動させうる。また、制御部130は、掃除キット100に含まれた他の構成の動作を制御することができる。また、制御部130は、掃除キット100の構成それぞれの状態を確認し、掃除キット100が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0070】
制御部130は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0071】
図示されていないが、掃除キット100は、例えば、視覚情報の出力が可能なディスプレイを含んでもよい。例えば、制御部130は、ディスプレイに表示される信号を生成することで、ユーザに電力供給部120に係わる情報、クリーナ110の交換に係わる情報、駆動部140によって駆動されるクリーナ110の可動トルクに係わる情報などを伝達することができる。
【0072】
また、掃除キット100は、例えば、聴覚情報の出力が可能な音響出力装置(例えば、スピーカ)を含んでもよい。制御部130は、音響出力装置を通じて、ユーザに掃除キット100に係わる情報を伝達することができる。例えば、掃除キット100のクリーナ110が駆動されないとき、掃除キット100は、所定の音響を発生させ、ユーザに提供することができる。
【0073】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100においてスイッチ102は、制御部130と電気的に連結されうる。ユーザは、スイッチ102を通じて制御部130に電気的信号を送信し、電気的信号を受信した制御部130は、掃除キット100の構成要素を制御することができる。
【0074】
例えば、ユーザは、スイッチ102を通じて掃除キット100にオン(on)/オフ(off)させうる。また、ユーザは、スイッチ102を通じてクリーナ110の可動トルクを変化させうる。
【0075】
ユーザは、スイッチ102を通じてクリーナ110の可動トルクを増加させうる。クリーナ110の可動トルクが増加することにより、クリーナ110が回動するとき、クリーナ110の回転速度は、減少し、クリーナ110がエアロゾル生成装置200の構成要素に加える圧力が増加されうる。
【0076】
ユーザは、スイッチ102を通じてクリーナ110の可動トルクを減少させうる。クリーナ110の可動トルクが減少することにより、クリーナ110が回動するとき、クリーナ110の回転速度は、増加し、クリーナ110がエアロゾル生成装置200の構成要素に加える圧力が減少しうる。
【0077】
駆動部140のギア部150は、第1ギアボックス150aと第2ギアボックス150bを含んでもよい。第1ギアボックス150aと第2ギアボックス150bは、制御部130によって互いに独立して制御されうる。例えば、様々な作動モードの一例として制御部130は、ギア部150の第1ギアボックス150aを駆動させ、第2ギアボックス150bを駆動させない。ギア部150は、第1ギアボックス150a及び第2ギアボックス150bに制限されず、3個またはそれ以上のギアボックスを含んでもよい。
【0078】
ギア部150が複数個のギアボックスを含み、複数個のギアボックスが独立して制御されることにより、クリーナ110は、多様な範囲の可動トルクを有することができる。例えば、第1ギアボックス150aと第2ギアボックス150bとが互いに独立して制御されることにより、クリーナ110の可動トルクは、第1ギアボックス150aと第2ギアボックス150bの動作の複数個の組合わせによって異なる可動トルクを有することができる。
【0079】
例えば、第1ギアボックス150aのみ動くように制御されるとき、第2ギアボックス150bのみ動くように制御されるとき、第1ギアボックス150a及び第2ギアボックス150bがいずれも動くように制御されるとき、クリーナ110は、互いに異なる可動トルクを有し、ギア部150が複数個のギアボックスを含むことにより、組合わせの個数は、増加する。
【0080】
実施例に係わるエアロゾル生成装置用の掃除キット100は、エアロゾル生成装置200の収容部210及び/またはヒータ220と接触する間に動くことにより、エアロゾル生成装置200を掃除することができる。エアロゾル生成装置用の掃除キット100のクリーナ110は、多様な範囲の可動トルクを有し、この際、可動トルクは、所定範囲以上でもある。所定範囲以上の可動トルクがクリーナ110に伝達されることにより、クリーナ110は、エアロゾル生成装置200の収容部210及びヒータ220にさらに大きな外力を加えることができる。
【0081】
これにより、クリーナ110は、ヒータ220及び収容部210に粘着された残余物質をさらに効率的に除去することができ、ユーザは、追加的な掃除ツールを使用するか、エアロゾル生成装置200を分解せずとも、便利にエアロゾル生成装置200を掃除することができる。
【0082】
エアロゾル生成装置200の残余物質が除去されることにより、エアロゾル生成装置200の損傷や故障の恐れを減少させうる。また、残余物質が除去されることにより、エアロゾル生成装置の加熱時に不要な物質の発生を防止可能なので、良質の香味を有するエアロゾルをユーザに提供し、ユーザの満足感を向上させうる。
【0083】
制御部130のように図面にブロックで表示される構成要素、要素、モジュール、またはユニット(現在の段落で「構成要素」と通称する)の少なくとも1つは、例示的な実施例によって前述したそれぞれの機能を行う多様な個数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェア構造体によっても具現される。例えば、これら構成要素の少なくとも1つは、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御を通じてそれぞれの機能を行うことができるメモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような直接的な回路構造体を利用することができる。また、これら構成要素の少なくとも1つは、特定論理機能を行うための1つ以上の実行可能な命令を含む1つのモジュール、1つのプログラム、または、コードの一部によって特別に具現され、1つ以上のマイクロプロセッサまたはその他制御装置によって実行されうる。さらに、少なくとも1つのこれら構成要素は、それぞれの機能を行う中央処理装置(CPU)、1つのマイクロプロセッサのようなプロセッサを含むか、これらによっても具現される。このような構成要素の2つ以上は、2つ以上の併合された構成要素の機能または全ての動作を遂行する1つの要素に併合されうる。また、これら構成要素の少なくとも1つの機能の少なくとも一部は、これら構成要素の他の1つによって実行されうる。さらに、前記ブロックダイヤグラムには、バスが図示されていないが、構成要素間の通信がバスを通じて実行されうる。上述した例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサを作動させるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックや処理段階で表示された構成要素は、電子的構成、信号処理及び/または制御、データ処理のような関連技術をいずれも採用可能である。
【0084】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということが理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本開示の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本開示に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
【国際調査報告】