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特表2022-527789管状キャビティを備えた固定角遠心分離機ローターおよび関連する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(54)【発明の名称】管状キャビティを備えた固定角遠心分離機ローターおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B04B 5/02 20060101AFI20220530BHJP
   B04B 7/08 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
B04B5/02 Z
B04B7/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557928
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(85)【翻訳文提出日】2021-09-28
(86)【国際出願番号】 US2020025232
(87)【国際公開番号】W WO2020205522
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/826,104
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510016645
【氏名又は名称】ファイバーライト・セントリフュージ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ピラムーン,シナ
【テーマコード(参考)】
4D057
【Fターム(参考)】
4D057AC01
4D057AC05
4D057AD01
4D057AE02
4D057AE11
4D057BA21
4D057BA43
4D057BD00
(57)【要約】
上面(34)と、上面(34)からそれぞれの底壁(50)まで延在する複数の管状キャビティ(60)とを有するローター本体(12)を含む固定角遠心分離機ローター(10)が提供される。圧力プレート(14)は、管状キャビティ(60)の底壁(50)に動作可能に結合され、トルクを底壁(50)に伝達するように構成される。圧力プレート(14)は、ローターハブ(16)に直接結合され、ローターハブ(16)から直接トルクを受け取るように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面と、前記上面からそれぞれの底壁まで延在する複数の管状キャビティとを有するローター本体であって、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成されるローター本体と、
前記底壁に作動可能に結合され、トルクを前記底壁に伝達するように構成された圧力プレートと、
を備え、
前記圧力プレートは、ローターハブに直接結合され、前記ローターハブから直接トルクを受け取るように構成される、固定角遠心分離機ローター。
【請求項2】
前記圧力プレートは、上面と、前記上面上に互いに間隔を置いて配置され、それぞれが底面を含む複数のくぼみを含み、前記底面が前記底壁を完全に包み込んで係合する、請求項1に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項3】
前記圧力プレートは、下面と、前記下面上で互いに間隔を置いて配置された複数のボアとを含み、前記ボアは、前記圧力プレートを前記ローターハブに直接結合するためのそれぞれのピンを受け入れるように構成されている、請求項1または2に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項4】
前記圧力プレートは、前記ローターハブのシャフト部分を受けるように構成された中央ボアを含み、前記中央ボアは先細になっている、請求項1または2に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項5】
前記圧力プレートは外側側面を含み、前記外側側面は先細になっている、請求項1に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項6】
第1の経路に沿って、前記ローター本体の少なくとも1つの外面および前記圧力プレートの少なくとも1つの外面の周りに延在する第1の細長い補強材と、
第2の経路に沿って、前記第1の細長い補強材の外面の周りに延在する第2の細長い補強材と、
をさらに備える、請求項1または2に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項7】
前記第1の経路は円形である、請求項6に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項8】
前記第2の経路は螺旋状である、請求項7に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項9】
前記ローター本体は、外側側面を含み、前記外側側面は先細になっており、前記第1の細長い補強材は、前記外側側面に一致する内側表面を画定する、請求項6に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項10】
前記圧力プレートは、外側側面を含み、前記外側側面は先細になっており、前記第1の細長い補強材は、前記外側側面に一致する内側表面を画定する、請求項6に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項11】
前記ローター本体の少なくとも1つの外面に対して半径方向外向きの第1の位置と、前記圧力プレートの一部の下で前記底壁に対して半径方向内向きの第2の位置との間に延在する細長い補強材をさらに備える、請求項1に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項12】
平面的な下面を有する蓋をさらに備え、前記ローター本体は、前記平面的な下面と係合する平面的な上面を含む、請求項1または2に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項13】
前記蓋の前記平面的な下面または前記ローター本体の前記平面的な上面のうちの少なくとも1つが、一対のOリングを受けるように構成された一対の環状溝を含む、請求項12に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項14】
前記ローター本体の外面の周りに延在し、前記ローター本体に圧入された圧力リングをさらに備える、請求項1または2に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項15】
第1の経路に沿って、前記ローター本体の少なくとも1つの外面および前記圧力リングの少なくとも1つの外面の周りに延在する第1の細長い補強材を備える、請求項14に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項16】
第2の経路に沿って、前記第1の細長い補強材の外面の周りに延在する第2の細長い補強材をさらに備える、請求項15に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項17】
前記第1の経路は円形であり、前記第2の経路は螺旋状である、請求項16に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項18】
前記圧力リングは、金属材料またはセラミック材料のうちの少なくとも1つで構成される、請求項14に記載の固定角遠心分離機ローター。
【請求項19】
固定角遠心分離機ローターを製造する方法であって、
複数の管状キャビティを含むローター本体を設けることであって、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成される、設けることと、
複数のセルカップを前記複数のキャビティ内に配置することであって、各前記セルカップはそれぞれの前記キャビティの1つで受け入れられる、配置することと、
圧力プレートを設けることと、
前記ローター本体を前記圧力プレート上に配置することと、
前記ローター本体の上に圧力リングを配置することと、
少なくとも前記ローター本体と前記圧力プレートに第1の補強材を適用することと、
少なくとも前記圧力プレートと前記第1の補強材に第2の補強材を適用することと、
を含む、固定角遠心分離機ローターを製造する方法。
【請求項20】
固定角遠心分離機ローターであって、
上面と、前記上面からそれぞれの底壁まで延在する複数の管状キャビティとを有するローター本体であって、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成されるローター本体と、
前記底壁に作動可能に結合され、トルクを前記底壁に伝達するように構成された圧力プレートと、
第1の経路に沿って、前記ローター本体の少なくとも1つの外面および前記圧力プレートの少なくとも1つの外面の周りに延在する第1の細長い補強材と、
第2の経路に沿って、前記第1の細長い補強材の外面の周りに延在する第2の細長い補強材と、
を備える、固定角遠心分離機ローター。
【請求項21】
固定角遠心分離機ローターであって、
上面と、前記上面からそれぞれの底壁まで延在する複数の管状キャビティとを有するローター本体であって、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成されるローター本体と、
前記底壁に動作可能に結合され、トルクを前記底壁に伝達するように構成された圧力プレートと、
前記ローター本体の少なくとも1つの外面に対して半径方向外向きの第1の位置と、前記圧力プレートの一部の下で前記底壁に対して半径方向内向きの第2の位置との間に延在する細長い補強材と、
を備える、固定角遠心分離機ローター。
【請求項22】
固定角遠心分離機ローターであって、
上面と、前記上面からそれぞれの底壁まで延在する複数の管状キャビティとを有するローター本体であって、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成されるローター本体と、
前記ローター本体の外面の周りに延在し、前記ローター本体に圧入された圧力リングと、
を備える、固定角遠心分離機ローター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月29日に出願された米国仮出願第62/826,104号の出願利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、遠心分離機ローター、より具体的には、遠心分離機と共に使用するための固定角ローターに関する。
【背景技術】
【0003】
遠心分離機ローターは典型的には、ラボ用遠心分離機において使用されて、遠心分離中に試料を保持する。遠心分離機ローターは構築およびサイズが大幅に異なる場合もあるが、一般的なローター構造の1つは、ローター本体内に複数のセル穴キャビティが放射状に分散配置され、回転軸について対称に配列されたソリッドローター本体を備えた固定角ローターである。試料がキャビティ内に位置付けられ、複数の試料を遠心分離にかけることを可能にする。
【0004】
従来の固定角遠心分離機ローターは、金属または他の様々な材料から製作することができる。しかしながら、知られている改善方法は、ローターが複合炭素繊維などの適切な材料から製造される圧縮成形およびフィラメント巻き取りプロセスによって遠心分離機ローターを構築することである。例えば、固定角遠心分離機ローターは、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形され得る。複合遠心分離機ローターの例は、米国特許第8,323,169号に記載されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0005】
遠心分離機ローターは、遠心分離機の速度が毎分数百または数千回転を超える可能性がある高回転用途で一般的に使用されるため、遠心分離機ローターは、負荷のかかったローターの高速回転中に発生する応力およびひずみに耐えることができなければならない。遠心分離中、サンプルがキャビティにロードされたローターは、サンプル容器に加えられる遠心力と一致して、キャビティから半径方向外向きの方向に沿って、およびキャビティの縦軸に沿った方向に大きな力を受ける。これらの力は、ローター本体に大きな応力とひずみを引き起こす。
【0006】
遠心分離機のローターは、ローターの寿命期間にわたって急速な遠心分離に関連する力に耐えることができる必要がある。メーカーは、遠心分離中に発生する動的負荷を考慮して性能を向上させ、従来のローターに関連するこれらの問題やその他の問題に対処する遠心分離機ローターの開発に継続的に取り組んでいる。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、これまでに知られている固定角遠心分離機ローターの前述および他の欠陥および欠点を克服する。本発明は特定の実施形態に関連して説明されるが、本発明がこれらの実施形態に限定されないことは明らかである。その反対に、この発明は、この発明の精神および範囲内に含まれ得るような全ての代替物、改変物、および均等物を含む。
【0008】
一実施形態によれば、上面と、上面からそれぞれの底壁まで延在する複数の管状キャビティとを有するローター本体を含む固定角遠心分離機ローターが提供され、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成される。
【0009】
また、遠心分離機ローターの例示的な固定角は、トルクを底壁に伝達するように構成された複数の管状キャビティの底壁に動作可能に結合された圧力プレートを含む。一実施形態によれば、圧力プレートは、ローターハブに直接結合され、ローターハブから直接トルクを受けるように構成されている。
【0010】
例示的な実施形態では、圧力プレートは、上面と、上面上に互いに間隔を置いて配置され、それぞれが底面を含む複数のくぼみを含む。複数のくぼみの底面は、それぞれの管状キャビティの底壁を完全に包み込み、係合することができる。
【0011】
圧力プレートは、下面と、下面に互いに間隔を置いて配置された複数のボアとを含んでもよい。ボアはそれぞれ、圧力プレートをローターハブに直接結合するためのそれぞれのピンを受けるように構成されている。
【0012】
圧力プレートは、ローターハブのシャフト部分を受けるように構成された中央ボアを含んでもよい。一実施形態では、中央ボアは先細になっている。圧力プレートは、外側側面を含んでもよく、この外側側面も先細になっている。
【0013】
例示的な実施形態では、固定角遠心分離機ローターは、第1の経路に沿って、ローター本体の少なくとも1つの外面および圧力プレートの少なくとも1つの外面の周りに延在する第1の細長い補強材と、第2の経路に沿って、第1の細長い補強材の外面の周りに延在する第2の細長い補強材とを含む。一実施形態では、第1の経路は円形であってもよく、第2の経路は螺旋状であってもよい。
【0014】
例示的な実施形態の固定角遠心分離機ローターは、平面的な下面を有する蓋を含んでもよい。ローター本体は、蓋の平面的な下面と係合する平面的な上面を含んでもよい。蓋の平面的な下面、またはローター本体の平面的な上面のうちの少なくとも1つは、一対のOリングを受けるように構成された一対の環状溝を含んでもよい。
【0015】
一実施形態によれば、固定角遠心分離機ローターは、ローター本体の外面の周りに延在し、ローター本体に圧入される圧力リングを含んでもよい。第1の細長い補強材は、第1の経路に沿って、ローター本体の少なくとも1つの外面および圧力リングの少なくとも1つの外面の周りに延在してもよい。第2の細長い補強材は、第2の経路に沿って、第1の細長い補強材の外面の周りに延在してもよい。一実施形態では、第1の経路は円形であってもよく、第2の経路は螺旋状であってもよい。
【0016】
一実施形態による固定角遠心分離機ローターを製造する方法は、複数の管状キャビティを含むローター本体を提供するステップを含み、各キャビティは、その中にサンプル容器を受けるように構成される。例示的な方法は、さらに、複数のキャビティ内に複数のセルカップを配置するステップを含み、各セルカップは、キャビティのそれぞれの1つで受けられる。
【0017】
例示的な方法は、圧力プレートを提供し、ローター本体を圧力プレート上に配置し、圧力リングをローター本体上に配置し、第1の補強材を少なくともローター本体および圧力プレートに適用し(applying)、第2の補強材を少なくとも圧力プレートと第1の補強材に適用するステップをさらに含む。
【0018】
この発明の種々の追加の特徴および利点は、添付の図面と一緒に例示的な実施形態の以下の詳細な説明を精読すると、当業者にはより明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
この明細書に組み込まれ、かつ、この明細書の一部を成している、添付の図面は、この発明の実施形態を例示しており、上に提示されたこの発明の概略的な説明および以下に提示される詳細な説明と共に、この発明を解説する働きをする。
【0020】
図1】本発明の一実施形態による遠心分離機ローターの斜視図である。
【0021】
図2図1の遠心分離機ローターの分解斜視図である。
【0022】
図3図1の遠心分離機ローターのローター本体および圧力プレートが部分的に分解された斜視図である。
【0023】
図4図1の遠心分離機ローターの断面図である。
【0024】
図5図4と同様の拡大断面図である。
【0025】
図6】本発明の別の実施形態による代替の遠心分離機ローターの断面図である。
【0026】
図7】本発明のさらに別の実施形態による代替の遠心分離機ローターの断面図である。
【0027】
図8】本発明による遠心分離機ローターを製造する例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1および図2を参照すると、本発明の一実施形態による例示的な遠心分離機ローター10が示されている。ローター10は、互いに固定して結合され、ローターハブ16によって画定される回転軸Rに関して対称であるローター本体12および圧力プレート14を含み、ローター本体12に配置されたサンプル容器18に含まれるサンプルは、ローターハブ16を中心に遠心力で回転してもよい。また、ローター10は、例えば、回転中にサンプル容器18をローター本体12内に保つのを助けるために、蓋ねじ22を用いてローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合された蓋20を含む。以下でより詳細に説明するように、第1および第2の細長い補強材24、26は、それぞれローター本体12および圧力プレート14の少なくとも一部の周りに連続的に延在する。
【0029】
図1および図2を引き続き参照しながら、ここで図3図5を参照すると、図示されたローター本体12は、概ね円盤状の上部プレート30と、上部プレート30から下向きおよび外向きに延在する概ね円錐台形状の底部側壁32とを含む。上部プレート30は、上面34、下面36(図3)、および第1側面38を含み、底部側壁32は、第2側面40を含む。円形ボア42は、ハブ16の少なくともシャフト部分を受けるために、上面34から下面36まで上部プレート30を通って延在し、ボア42も回転軸Rを画定し得るようにハブ16と同軸になるように構成される。一実施形態では、上部プレート30の上面34は、概ね平坦である。上部プレート30の下面36および底部側壁32の内面はともに、ローター本体12の内部空間44を少なくとも部分的に画定する。示される実施形態では、第1側面38は、上面34から第2側面40に向かって、わずかに半径方向内向きに先細になっている。例えば、第1側面38は、回転軸Rに平行な平面に対して約3度から約10度の間の角度で半径方向内向きに先細になってもよい。示される実施形態では、第1および第2側面38、40は概ね滑らかである。ここで、側面38、40を説明するために本明細書で使用する「概ね滑らか」とは、階段状の構成を持たず、角または鋭いエッジが概ねない表面を説明することを意図している。この点に関して、上記で定義された用語は、表面38、40の表面粗さを定義することを意図するものではない。さらに、ローター本体12は、補強材24、26を適用する前に、概ね滑らかな側面38、40が追加の機械加工または仕上げを必要としないように形成されてもよい。
【0030】
複数の管状セルカップホルダー46は、上部プレート30の下面36から、底部側壁32に沿ってローター本体12の内部空間44内に延在する。示される実施形態では、各管状セルカップホルダー46は、各管状セルカップホルダー46が一般的に細長いU字形の断面を有する(図4)ように、ローター本体12の底部側壁32、曲面カップホルダー側壁48、および輪郭カップホルダー底壁50によって少なくとも部分的に画定される。示されるように、各セルカップホルダー46は、回転軸Rに対して半径方向外向きに角度が付けられたそれぞれの長手方向軸を有する。この点に関して、ローター本体12の底部側壁32およびカップホルダー側壁48は、回転軸Rに対してそれぞれ半径方向外向きに角度が付けられている。例えば、ローター本体12の底部側壁32およびホルダー側壁48はそれぞれ、回転軸Rに対して半径方向外向きに約20度から約25度の間で角度を付けられてもよく、その結果、各カップホルダー46は、回転軸Rに対して半径方向外向きに約20度から約25度の間で角度が付けられている。示される実施形態では、第1ステップ52は、底壁50とカップホルダー側壁48との間に設けられ、第2ステップ54は、底壁50とローター本体12の底部側壁32との間に設けられる。その目的は、以下でより詳細に説明する。また、一対の補強フランジ56、58(図3)は、管状セルカップホルダー46の剛性の強化を助けるために、各カップホルダー側壁48と底部側壁32との間に延在する。
【0031】
また、ローター本体12は、上面34の開口部62を介して、各管状キャビティ60がローター本体12の外部に開口し、カップホルダー46の側壁48および底壁50によってローター本体12の内部空間44から遮断されるように、それぞれが上部プレート30の上面34からそれぞれのセルカップホルダー46の底壁50に向かって延在する複数の管状セル穴キャビティ60を含む。示されるように、各管状キャビティ60は、対応するセルカップホルダー46と同様の方法で、回転軸Rに対して半径方向外向きに角度が付けられた長手方向軸を有する。これに関して、各管状キャビティ60および/または対応するセルカップホルダー46は、回転軸Rに対して角度が付けられた中心長手方向軸Lを画定する。
【0032】
様々な実施形態では、各中心長手方向軸Lは、回転軸Rに対して角度を付けられてもよい。様々な実施形態では、角度は、約15から約45度の間であってもよい。いくつかの実施形態では、回転速度および/または冷却効率の増加が望ましい用途では、角度は約15度から約25度の間であってもよい。いくつかの実施形態では、分離効率の向上が望ましい用途では、角度は約25度から約45度の間であってもよい。いくつかの実施形態では、より低い体積容量は、分離を増加させるためにより高い角度を使用する。いくつかの実施形態では、より高い体積容量は、ローターの全体的なサイズを縮小し、それにより、摩擦力を低減することで冷却効率を向上させ得るため、より低い角度を使用する。一般的に、角度を大きくすると、分離能力が増加する一方で冷却効率が低下する可能性があり、角度を小さくすると、分離能力が低下する一方で冷却効率が向上する可能性がある。
【0033】
キャビティ60のそれぞれは、回転軸Rの周りの容器18の遠心回転のためにサンプル容器18の1つを少なくともその中に受けるように適切なサイズおよび形状である。先細の環状凹部64は、上部プレート30内および/またはそれぞれの開口部62に概ね近接しているそれぞれのホルダー46の各キャビティ60の周囲に設けられる。各凹部64は、開口部62から遠位の位置から開口部62に近接する位置に向かって半径方向外向きに先細になって、棚66を画定しており、その目的は以下に記載されている。例えば、各凹部64は、それぞれの中心長手方向軸Lに平行な平面に対して約3度から約10度の間の角度で半径方向外向きに先細になってもよい。示される実施形態では、8つのセルカップホルダー46および対応するセル穴キャビティ60は、8つのサンプル容器18を受けるために設けられる。しかしながら、任意の適切な数のセルカップホルダー46および/またはセル穴キャビティ60を使用してもよい。
【0034】
ここで使用される「管状」という用語は任意の好適な断面形状を指し、断面形状には、例えば、角を丸めた形状(例えば、楕円形、円形、もしくは円錐形)、四辺形状、正多角形状、または変則的多角形状、または任意の他の好適な形状が含まれるが、これに限定されない。したがって、この用語は、図に示される例示的な管状ホルダー46およびキャビティ60の概ね円形の断面プロファイルに限定されることを意図するものではない。
【0035】
一実施形態では、上部プレート30、底部側壁32、および/またはホルダー46を含むローター本体12は、炭素繊維材料で構成されている。例えば、ローター本体12は、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形されてもよい。
【0036】
図4および図5に最もよく示されているように、セルコアまたはカップ70は、キャビティ60のそれぞれの中に配置される。各セルカップ70は、カップ70の開口部76を介してそれぞれのサンプル容器18を受けるための区画74を画定する管状壁72を含む。示される実施形態では、テーパー環状突起78が、カップ開口部76におおよそ近接するセルカップ70のそれぞれの外周に設けられる。各突起78は、カップ開口部76から遠位の位置からカップ開口部76に近接する位置に向かって半径方向外向きに先細になっており、停止面80を画定している。例えば、各突起78は、管状壁72に対して約3度から約10度の間の角度で半径方向外向きに先細になってもよい。停止面80は、遠心分離中などに、セルカップ70がキャビティ60から外れるのを防ぐのを助けるために、対応するキャビティ60の棚66と作動可能に係合するように構成される。
【0037】
一実施形態では、セルカップ70は、ローター本体12(典型的には複合材料)の材料と比較して均質な材料で構成されている。例えば、セルカップ70は、チタンなどの金属材料で構成されてもよい。加えて、または代わりに、セルカップ70はセラミックで構成されてもよい。セルカップ70は、ローター本体12に共成形してもよく、またはローター本体12の構築後にキャビティ60に挿入されてもよい。後者の場合、突起78を除去して、セルカップ70を妨げられることなくキャビティ60に挿入できるようにしてもよい。
【0038】
図示された遠心分離機ローター10は、遠心分離機ローター10が8×39mLのサンプル容量を有するように、それぞれが39mLの容量を有する8つのサンプル容器18を受けるための8つのキャビティ60およびそれぞれのセルカップ70を含む。しかしながら、遠心分離機ローター10は、図6および図7に関して以下に説明されるものを含むがこれらに限定されない、他の任意の適切なサンプル容量を有してもよい。
【0039】
図示された圧力プレート14は、概ね円盤状であり、一実施形態では、概ね平坦な上面82、半径方向内側および外側の下面84、86、および概ね滑らかな先細りの側面88を含む。上面82および半径方向内側の下面84は、圧力プレート14の最大厚さを画定するために、互いに間隔をあけてもよい。例えば、圧力プレート14は、約0.25インチ(0.635cm)から約1.25インチ(3.175cm)の間の最大厚さを有してもよい。先細のボア90は、ハブ16の少なくともシャフト部分を受けるために、上面82から半径方向内側下面84まで圧力プレート14を通って延在し、またボア90も回転軸Rを画定するように、ハブ16と同軸になるように構成される。示される実施形態では、ボア90は、上面82から半径方向内側下面84に向かって半径方向外向きに先細になっている。例えば、ボア90は、回転軸Rに対して約3度から約10度の間の角度で半径方向外向きに先細になってもよい。示される実施形態では、側面88は、上面82から半径方向外側下面86に向かって半径方向内向きに先細になる。例えば、側面88は、回転軸Rに平行な平面に対して約3度から約10度の間の角度で半径方向内向きに先細になってもよい。図示された圧力プレート14は、ローター本体12の底部側壁32の底部を受けるために上面82の周辺に設けられた環状棚92(図3)を含む。
【0040】
図3に最もよく示されているように、複数の円周方向に間隔を置いたくぼみ94が圧力プレート14の上面82に設けられ、それぞれが、ローター10の高速回転時のように、ローター本体12のカップホルダー46のそれぞれの1つを受け取り、当接関係で係合するように構成される。これに関して、くぼみ94はそれぞれ、底壁50およびその側壁48の一部など、それぞれのホルダー46の下部に接触するように適切に成形または構成されている。図示されたくぼみ94のそれぞれは、それぞれのホルダー46の底壁50を完全に包み込んで係合するように構成された輪郭底面96と、ホルダー46の側壁48と係合するように構成された湾曲側面98とを含む。例えば、側面98は、回転軸Rに対して約20度から約25度の間で角度を付けてもよい。第1の棚100は、それぞれのカップホルダー46の第1ステップ52と係合するために底面96と側面98との間に提供され、第2の棚102は、カップホルダー46の第2ステップ54と係合するために底面96と圧力プレート14の棚92との間に設けられ、ステップ52、54とそれぞれの棚100、102との間の連携が、圧力プレート14に対するローター本体12の所望の位置を配置および/または維持するのを助けることができる。示される実施形態では、8つのホルダー46に対応する8つのくぼみ94が設けられる。しかし、くぼみ94数は任意の数でもよい。
【0041】
図4および図5に最もよく示されているように、半径方向内側および外側の下面84、86は、互いにオフセットされて、外向きのステップ104を画定する。示されるように、半径方向内側下面84は、概ね平坦であり、半径方向外側下面86は、概して、ステップ104から圧力プレート14の側面88に向かって、概ね凸状に上向きに湾曲している。複数の円周方向に間隔を置いたボア106が圧力プレート14の半径方向内側下面84に設けられ、それぞれが圧力プレート14をハブ16に動作可能に結合するためのそれぞれのピン108を受けるように構成される。一実施形態では、3つのボア106が提供されてもよく、互いの円周方向に約120度の間隔をあけてもよい。しかし、任意のボア106の数は、任意の間隔で使用されてもよい。
【0042】
一実施形態では、圧力プレート14は、炭素繊維材料で構成されている。例えば、圧力プレート14は、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形されてもよい。
【0043】
図3および図4に最もよく示されるように、圧力プレート14は、ローター本体12の底部側壁32および/またはセルカップホルダー46に動作可能に結合して、ローター10の内部空間44を閉鎖し、ローター10の底部を少なくとも部分的に画定する。特に、圧力プレート14は、カップホルダー46の底壁50に動作可能に結合されて、ローター10の高速回転中にカップホルダー46を支持し、それにより、構造的完全性を提供し、ローター10の故障の可能性を最小限に抑える。使用中、ローター10が回転すると、ハブ16は、ピン108を用いて圧力プレート14に直接トルクを加え、圧力プレート14は、くぼみ94およびそれぞれのカップホルダー46の底部の間の係合を介してカップホルダー46およびローター本体12に直接トルクを加える。より具体的には、圧力プレート14は、ハブ16からカップホルダー46およびローター本体12へのトルクの主要なまたは唯一の移送機構であってもよい。この目的のために、圧力プレート14とローター本体12との間の結合は、圧力プレート14が底壁50のそれぞれに対して圧力を加え、それによって必要な支持を提供するようなものあってもよい。くぼみ94がカップホルダー46の底部と実質的に接触することにより、圧力プレート14上での高速回転に関連する応力が集中する可能性を最小限に抑えることが容易になる。
【0044】
圧力プレート14とローター本体12との間の結合は、圧力プレート14、底部側壁32、およびホルダー46を互いに圧縮成形することによって促進され、それにより、単一構造が生成されてもよい。当業者は、圧力プレート14とローター本体12との間の図示された結合が、これらの構成要素間の結合のタイプのバリエーションも考慮される限り、限定することを意図するのではなく例示的であることを容易に理解する。例えば、圧力プレート14およびローター本体12は、接着剤を用いて追加的または代替的に互いに結合されてもよい。そのような結合は、以下に説明するように、補強材24、26によってさらに促進されてもよい。
【0045】
図2図4および図5に最もよく示されるように、圧力リング110は、ローター本体12上に、より具体的には、ローター本体12を強化するのを助けるためにセルカップホルダー46上に配置される。例えば、圧力リング110は、ローター本体12の底部側壁32に対してなど、セルカップホルダー46の周りのローター本体12に圧入されてもよい。図示された圧力リング110は、概ね三角形の断面を有し、圧力リング110が回転軸Rも画定できるように、ハブ16と同軸になるように構成される。この点に関して、圧力リング110は、一端で互いに交差し、他端で上面116によって互いに離間している半径方向外面112および半径方向内面114を含む。示される実施形態では、半径方向外面112と上面116間の滑らかな移行のため、半径118は、半径方向外面112と上面116の間に設けられる。半径方向内面114は、回転軸Rに対するローター本体12の底部側壁32の角度と同様の方法で、回転軸Rに対してある角度で傾斜しており、底部側壁32と一致する。例えば、半径方向内面114は、回転軸Rに対して約20度から約25度の間で角度を付けられてもよい。このようにして、実質的に半径方向内面114全体は、圧力リング110がローター本体12に圧入されたときに、ローター本体12の底部側壁32に動作可能に係合することができる可能性がある。示されるように、圧力リング110は、遠心分離中に最大圧力が発生するローター本体12の位置である可能性のある底部側壁32の下部またはその近くでローター本体12に圧入されるように構成されてもよい。これに関して、圧力リング110は、底部側壁32の下部外径に概ね等しい下部内径を画定してもよく、底部側壁32の上部外径に概ね等しい上部内径を画定してもよい。示される実施形態では、圧力リング110がローター本体12に圧入されたときにそれらの間の滑らかな移行のため、圧力プレート14の側面88の先細りと同様の方法で、圧力リング110の半径方向外面112は、上面116から外面112と内面114との交点に向かって半径方向内向きに先細になっている。例えば、半径方向外面112は、回転軸Rに平行な平面に対して、約3度から約10度の間の角度で半径方向内向きに先細になってもよい。
【0046】
一実施形態では、圧力リング110は、均質な材料で構成されている。圧力リング110は、ローター本体12および/または圧力プレート14の材料と比較して、比較的硬い材料で構成されてもよい。例えば、圧力リング110は、チタンなどの金属材料で構成されてもよい。加えて、または代わりに、圧力リング110はセラミックで構成されてもよい。
【0047】
上記のように、一実施形態では、圧力プレート14とローター本体12との間の結合は、第1および/または第2の補強材24、26によってさらに促進されてもよく、これは例えばローター本体1撚って(ストランド)1本にしたも2および/または圧力プレート14の外面の周りに炭素繊維を引っ張り(タウ(tow))、またはの(例えば、樹脂被覆炭素繊維)などの高強度繊維を、1本以上連ねて撚り糸を巻つけることによって適用されてもよい(例えば、螺旋形巻き付けおよび/または円形巻き付け)。特に、繊維が樹脂被覆されている場合、圧縮成形(すなわち、熱および圧力が加えられた)後、圧力プレート14およびローター本体12は、単一構造になる。特定の実施形態では、ローター10の製造は、ストランドがローター本体12および/または圧力プレート14と一体になるように、樹脂被覆炭素繊維のタウ、またはストランドの補強材を硬化させることを含んでもよい。
【0048】
図示された第1の補強材24は、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110の少なくとも一部の周りに円形に巻かれた材料120の第1ストランドを含む。第1ストランド120は、例えば、炭素繊維ストランドまたはフィラメントであってもよい。第1ストランドまたはフィラメント120は、炭素繊維と樹脂および/または熱硬化性被覆繊維の複合材料であってもよく、これは、巻き取りプロセスの終わりに、例えば、ローター本体12および圧力プレート14と一体的に形成されるように硬化される。あるいは、炭素繊維の代わりに、ガラス繊維、パラアラミド繊維(例えば、ケブラー(登録商標))などの合成繊維、超高分子量ポリエチレンなどの熱可塑性フィラメント、金属線、またはローター本体12および圧力プレート14を補強するために適切な他の材料など、様々な他の高張力、高弾性材料を使用してもよい。そのような材料は、単一の連続フィラメントまたは複数のフィラメントとして使用してもよく、そのような材料の多くは、樹脂被覆炭素繊維の硬化と同様の方法で硬化できる樹脂被覆で塗布することができる。第1の補強材24は、様々な代替の実施形態において、単一繊維タウ、複数繊維タウ、または一方向テープを含んでもよい。
【0049】
示される実施形態では、特に図4では、第1ストランド120は、概ね円形の補強経路に沿って、ローター本体12の第1および第2の外面38、40の周りに巻かれている。例えば、第1ストランド120は、圧力リング110がローター本体12の底部側壁32上に圧入されたときに露出したままである外面38、40の部分の周りに巻付けられてもよい。また、第1ストランド120は、同じ概ね円形の補強経路に沿って、圧力リング110の半径方向外面112の周り、および圧力プレート14の側面88の周りに巻付けられている。
【0050】
第1ストランド120は、例えば、目的のパスに沿って第1ストランド120を適用しながら、組み立てられたローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110を回転軸Rの周りで回転させることによって、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110に巻き付けられてもよい。第1ストランド120は、補強経路に沿って、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110の周りに繰り返し巻き付けられてもよい。それぞれの表面38、40、88、112の周りのストランド120のこの繰り返しの巻き付けは、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110を覆う材料の複数の層をもたらし、それによって第1の補強材24を画定する。示されるように、第1の補強材24は、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110の外面38、40、88、112に一致し得る半径方向内面122を画定し、概ね滑らかである外面124を画定する。
【0051】
第1の補強材24の内面122と圧力リング110の上面116との相互作用は、圧力リング110をローター本体12に対して効果的にロックすることができてもよい。第1の補強材24の内面122と、上部プレート30の先細の第1の外面38、圧力プレート14のテーパー外面88、および/または圧力リング110のテーパー外面112との相互作用は、遠心分離中などに、ローター本体12、圧力プレート14、および/または圧力リング110に対する第1の補強材24の軸方向変位を防止または抑制を助けるものであってもよい。例えば、テーパー面38、88、112のそれぞれは、上方向への第1の補強材24の軸方向変位を防止または抑制してもよい。
【0052】
図示された第2の補強材26は、ローター本体12、圧力プレート14、蓋20、および圧力リング110の少なくとも一部の周りに螺旋状に巻かれた材料130の第2のストランドを含む。示される実施形態では、第2のストランド130は、第1の補強材24の外面124の周りに螺旋状に巻かれ、それによって、ローター本体12、圧力プレート14、および圧力リング110の部分から半径方向に離間している。第2のストランド130は、例えば、炭素繊維ストランドまたはフィラメントであってもよい。第2のストランドまたはフィラメント130は、炭素繊維と樹脂および/または熱硬化性被覆繊維の複合材料であってもよく、これは、例えば、巻き取りプロセスの終わりに、ローター本体12、圧力プレート14、および第1の補強材24と一体的に形成されるように硬化される。あるいは、炭素繊維の代わりに、ガラス繊維、パラアラミド繊維(例えば、ケブラー(登録商標))などの合成繊維、超高分子量ポリエチレンなどの熱可塑性フィラメント、金属線、またはローター本体12および圧力プレート14を補強するために適切な他の材料など、様々な他の高張力、高弾性材料を使用してもよい。そのような材料は、単一の連続フィラメントまたは複数のフィラメントとして使用してもよく、そのような材料の多くは、樹脂被覆炭素繊維の硬化と同様の方法で硬化できる樹脂被覆で塗布することができる。第2の補強材26は、様々な代替実施形態において、単一繊維タウ、複数繊維タウ、または一方向テープを含んでもよい。
【0053】
示される実施形態では、第2のストランド130は、概ね螺旋状の補強経路に沿って、第1の補強材24の外面124の周りに巻かれている。また、第2のストランド130は、同じ概ね螺旋状の補強経路に沿って、圧力プレート14の半径方向外側下面86から圧力プレート14の外向きのステップ104の周りに巻かれ、また、同じ概ね螺旋状の補強経路に沿って、蓋20の少なくとも一部の周りに巻かれる。以下に説明するように、蓋20は、ローター本体12および第2の補強材26上に取り外し可能に取り付けられている。圧力プレート14の外向きのステップ104は、セルカップホルダー46の中央長手方向軸Lの半径方向内向きに配置され、その結果、第2のストランド130は、セルカップホルダー46の中央長手方向軸Lに対して、圧力プレート14の下面86に沿って半径方向内向きに延在する。また、圧力プレート14の外向きのステップ104は、セルカップホルダー46の底壁50に対して半径方向内向きに配置され、その結果、第2のストランド130もまた、セルカップホルダー46の底壁50に対して、圧力プレート14の下面86に沿って半径方向内側に延在する。セルカップホルダー46の底壁50に対して半径方向内向きに延在することにより、第2の補強材26は、上記の参照により組み込まれた米国特許第8,323,169号の開示に記載されているように、軸方向に発生する遠心力(またはその構成要素)にさらに抵抗することができる。
【0054】
第2のストランド130は、例えば、目的のパスに沿ってストランド130を適用しながら、回転軸Rの周りで組み立てられたローター本体12、圧力プレート14、蓋20、および第1の補強材24を回転させることによって、圧力プレート14、蓋20、および第1の補強材24に巻き付けられてもよい。第2のストランド130は、補強経路に沿って圧力プレート14、蓋20、および第1の補強材24の周りに繰り返し巻き付けられてもよい。ストランド130のこの繰り返しの巻き付けは、圧力プレート14、蓋20、および第1の補強材24を覆う材料の複数の層をもたらし、それにより第2の補強材26を画定する。一実施形態では、第2のストランド130は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第8,323,169号に記載されているのと同様の方法で適用されてもよい。
【0055】
図示されたローターハブ16は、ヘッド142から軸方向に延在する細長い軸140を含む。軸140は、ローター本体12および圧力プレート14のボア42、90を通って延在するようにサイズ設定および成形されており、それらの間にはぴったりとはまり、ヘッド142から遠位のねじ端144およびヘッド142に近接するテーパー端146を含む。ねじ端144は、蓋20をローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合するために、蓋ねじ22と螺合するように構成されている。テーパー端146は、圧力プレート14のボア90の先細りと一致するように、ヘッド142に向かって半径方向外向きに先細になり、その結果、先細端146と先細ボア90との間の相互作用は、ローターハブ16をプレート14に圧力に取り外し可能に固定するのを助けることができる。例えば、テーパー端146は、回転軸Rに対して約3度から約10度の間の角度で半径方向外向きに先細になってもよい。
【0056】
ローターハブ16のヘッド142は、複数の円周方向に間隔を置いたねじ穴148を含み、それぞれが、圧力プレート14をハブ16に動作可能に結合するためのピン108の1つを螺合するように構成される。示される実施形態では、3つのねじ付き穴148が設けられ、圧力プレート14のボア106に対応するように、互いに円周方向に約120度離間されている。しかしながら、任意の適切な数の穴148を任意の適切な間隔で使用することができる。遠心分離機スピンドル(図示せず)のそれぞれのピンを受け入れて、ローターハブ16を遠心分離機スピンドルに動作可能に結合するために、2つ以上のブラインドボア150がローターハブ16の下側に設けられる。また、ローターハブ16の下側に設けられた中央凹部152は、回転中にローターハブ16を安定させるのを助けるなど、遠心分離機スピンドルの一部を受けることができる。示される実施形態では、ローターハブ16のヘッド142は、圧力プレート14の外向きのステップ104に対して半径方向内向きに配置され、ヘッド142が第2の補強材26に対して半径方向内向きに配置され、そこから離間して配置されている。
【0057】
一実施形態では、ローターハブ16は、ローター本体12および/または圧力プレート14の材料と比較して、比較的硬い材料で構成されている。例えば、ローターハブ16は、チタンなどの金属材料で構成されていてもよい。
【0058】
図示された蓋20は、概ね円盤状であり、上面160、下面162、および第2の補強材26の一部を受けるための周辺凹部166を画定する環状フランジ164を含む。下面162は、概ね平坦であり、ローター本体12の上部プレート30の上面34と概ね同様の交差寸法を有し、その結果、蓋20がローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合されるとき、実質的に上部プレート30の上面34全体が、蓋20の下面162に動作可能に係合することが可能であってもよい。ボア168は、軸140などのハブ16の少なくとも一部を受けるために、蓋20を介して上面160から下面162まで延在する。
【0059】
第1および第2の環状溝170、172は、それぞれ第1および第2のOリング174、176を受けるために下面162に設けられている。示されるように、第1および第2の環状溝170、172ならびに第1および第2のOリング174、176は、それぞれ、概ね長方形の断面を有していてもよい。第1および第2の環状溝170、172は、ローター本体12の上部プレート30の上面34の開口部62の交差寸法よりも大きい距離だけ互いに半径方向に離間している。例えば、第1の環状溝170は、蓋20が、ローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合されているとき、開口部62の半径方向内側にあるように構成されていてもよく、第2の環状溝172は、開口部62の半径方向外側にあるように構成されていてもよい。このようにして、Oリング174、176は、開口部62の半径方向内向きおよび半径方向外向きの両方で、蓋20とローター本体12との間に流体密封シールを備えることが可能であってもよい。蓋20の平らな下面162と上部プレート30の平らな上面34との間の界面は、回転、蒸発、またはサンプルの少なくとも一部を蓋20に向かって移動させる可能性のある他の事象の結果として、サンプルがそれぞれのサンプル容器18から不注意に漏れるのを防ぐために、そのような流体密封シールを備えることを助けることができる。
【0060】
一実施形態では、蓋20は炭素繊維材料で構成されている。例えば、蓋20は、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形されてもよい。
【0061】
一度ローター本体12および圧力プレート14がローターハブ16に取り付けられると、ローター10の蓋20は、蓋ねじ22を用いてローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合されてもよい。これに関して、蓋ねじ22は、ローターハブ16の軸140のねじ端144を螺合するねじ穴178を含む。また、図示された蓋ねじ22は、蓋20の少なくとも中央部分を覆うように構成された下部環状フランジ180を含む。蓋ねじ22は、例えば、工具ロッド(図示せず)を用いて蓋20に対して締め付けてもよい。蓋ねじ22を用いてローター本体12上でローターハブ16に取り外し可能に結合されると、蓋20は、高速回転中などに、キャビティ60に保持されたサンプル容器18へのアクセスを遮断する。次に、遠心分離機のスピンドルを作動させて、ローター10を高速の遠心回転に駆動してもよい。
【0062】
一実施形態では、例えば、圧力プレート14に対するローター本体12の所望の位置を配置および/または維持するのを助けるため、ローター本体12および/または圧力プレート14の圧縮成形中、および/または、第1および/または第2の補強材24、26の巻き取り中に、ローター本体12および圧力プレート14は、ローターハブ16、またはローターハブ16と同様の工具に取り付けることができる。同様に、蓋20は、第2の補強材26の一部が蓋20の周辺凹部166内に確実に受け入れられるようにするのを助けるため、少なくとも第2の補強材26の巻き取り中にローター本体12(または工具)に取り外し可能に結合されてもよい。遠心分離の間、第1および第2の巻線24、26は、ローター10の強度に寄与してもよく、それにより、高い応力およびひずみの下でローター10の構造的完全性を維持するのを助けることができる。例えば、第1の補強材24は、主に半径方向外向きの力を打ち消すのを助けることができ、第2の補強材26は、半径方向外向きの力と軸方向下向きの力の両方を打ち消すのを助けることができる。
【0063】
また、圧力リング110は、遠心分離中にローター10の強度に寄与してもよい。例えば、圧力リング110は、ローター本体12から第1の補強材24に半径方向外向きおよび軸方向外向きの両方に向けられた力を均等に分配するのを助けてもよく、それによって応力点を低減または取り除くことができる。
【0064】
次に図6を見ると、同様の数字が同様の特徴部を表し、本発明の別の実施形態による別の例示的な遠心分離機ローター10aが示されている。ローター10aは、互いに固定的に結合されたローター本体12aおよび圧力プレート14aを含み、ローターハブ16aによって画定される回転軸Rに関して対称であり、これを中心にローター本体12aに配置されたサンプル容器18aに含まれるサンプルは、遠心力で回転してもよい。また、ローター10aは、例えば、その回転中にローター本体12a内にサンプル容器18aを保持するのを助けるために、蓋ねじ22aを用いてローター本体12a上でローターハブ16aに取り外し可能に結合された蓋20aを含む。図1図5に示される実施形態と同様に、第1および第2の細長い補強材24a、26aは、それぞれローター本体12aおよび圧力プレート14aの少なくとも一部の周りに連続的に延在する。
【0065】
図1図5に示される遠心分離機ローター10と、図6に示される遠心分離機ローター10aの主な違いは、サンプル容量であり、より具体的には、キャビティ60、60a、それぞれのセルカップ70、70a、およびサンプル容器18、18aのサイズおよび数である。これに関して、図示された遠心分離機ローター10aは、14×13.5mLのサンプル容量を有する。つまり、遠心分離機ローター10aは、それぞれ13.5mLの容量を有する14個のサンプル容器18aを受けるための、14個のキャビティ60aおよびセルカップ70aをそれぞれ含む。
【0066】
遠心分離機ローター10aのその他の様々な特徴は、概ね図1~5に関して上記で説明したものと同様であり、簡潔にするためにここでは繰り返さない。
【0067】
次に図7を見ると、同様の数字が同様の特徴部を表し、本発明の別の実施形態による別の例示的な遠心分離機ローター10bが示されている。ローター10bは、互いに固定的に結合されたローター本体12bおよび圧力プレート14bを含み、ローターハブ16bによって画定される回転軸Rに関して対称であり、これを中心にローター本体12bに配置されたサンプル容器18bに含まれるサンプルは、遠心力で回転してもよい。また、ローター10bは、例えば、その回転中にローター本体12b内にサンプル容器18bを保持するのを助けるために、蓋ねじ22bを用いてローター本体12b上でローターハブ16bに取り外し可能に結合された蓋20bを含む。図1図5に示される実施形態と同様に、第1および第2の細長い補強材24b、26bは、それぞれローター本体12bおよび圧力プレート14bの少なくとも一部の周りに連続的に延在する。
【0068】
図1図5に示される遠心分離機ローター10と、図7に示される遠心分離機ローター10bの主な違いは、サンプル容量であり、より具体的には、キャビティ60、60b、それぞれのセルカップ70、70b、およびサンプル容器18、18bのサイズである。これに関して、図示された遠心分離機ローター10bは、8×100mLのサンプル容量を有する。つまり、遠心分離機ローター10bは、それぞれが100mLの容量を有する8つのサンプル容器18bを受けるための、8つのキャビティ60bおよびセルカップ70bをそれぞれ含む。
【0069】
遠心分離機ローター10bのその他の様々な特徴は、概ね図1~5に関して上記で説明したものと同様であり、簡潔にするためにここでは繰り返さない。
【0070】
次に図8を見ると、遠心分離機ローター10、10a、10bを製造する例示的な方法が提供される。ステップ201で、ローター本体12、12a、12bが構築される。例えば、ローター本体12、12a、12bは、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形されてもよい。ステップ202において、セルコアまたはカップ70、70a、70bのそれぞれは、ローター本体12、12a、12bのキャビティ60、60a、60bのいずれか1つの中に配置される。セルカップ70、70a、70bは、ローター本体12、12a、12bに共成形してもよく(例えば、ステップ201の間に)、またはローター本体12、12a、12bの構築後にキャビティ60、60a、60bに挿入されてもよい。ステップ203において、圧力プレート14、14a、14bが構築される。例えば、圧力プレート14、14a、14bは、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形されてもよい。
【0071】
ステップ204において、ローター本体12、12a、12bが、圧力プレート14、14a、14b上に配置される。ステップ204の間、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、ローターハブ16、16a、16b、またはローターハブ16、16a、16bと同様の工具に取り付けてもよく、例えば、圧力プレート14、14a、14bに対するローター本体12、12a、12bの所望の位置を配置および/または維持するのを助けることができる。一実施形態では、ステップ204は、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bを一緒に結合することを含んでもよい。例えば、圧力プレート14、14a、14bと、ローター本体12、12a、12bの底部側壁32、32a、32b、およびホルダー46、46a、46bは、互いに圧縮成形されて、それによって単一構造を生じさせることができる。加えて、または代わりに、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、接着剤を用いて互いに結合されてもよい。例えば、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bを互いに圧縮成形する前に、接着剤を用いて最初に互いに結合されてもよい。あるいは、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、以下に説明するように、後のステップの間に互いに圧縮成形されてもよい。
【0072】
ステップ205において、圧力リング110、110a、110bは、ローター本体12、12a、12bの上に配置される。例えば、圧力リング110、110a、110bは、ローター本体12、12a、12bの底部側壁32、32a、32bに対してなど、セルカップホルダー46、46a、46bの周りのローター本体12、12a、12bに圧入されてもよい。
【0073】
ステップ206において、第1の補強材24、24a、24bが、少なくともローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bに適用される。例えば、材料120、120a、120bの第1ストランドは、ローター本体12、12a、12b、圧力プレート14、14a、14b、および圧力リング110、110a、110bの少なくとも一部の周りに円形に巻き付けられてもよい。ステップ206の間、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、ローターハブ16、16a、16b、またはローターハブ16、16a、16bと同様の工具に取り付けてもよく、例えば、圧力プレート14、14a、14bに対するローター本体12、12a、12bの所望の位置を配置および/または維持するのを助けることができる。一実施形態では、ステップ206は、巻き付けプロセス後に第1ストランド120、120a、120bを硬化させて、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bを一体的に形成することを含んでもよい。また、そのような硬化は、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bを一緒に圧縮成形することを含んでもよい。あるいは、第1ストランド120、120a、120bは、以下に説明するように、後のステップの間に硬化されてもよい。
【0074】
ステップ207で、第2の補強材26、26a、26bが、少なくとも圧力プレート14、14a、14bおよび第1の補強材24、24a、24bに適用される。例えば、材料130、130a、130bの第2のストランドは、ローター本体12、12a、12b、圧力プレート14、14a、14b、蓋20、20a、20b、および圧力リング110、110a、110bの少なくとも一部の周りに螺旋状に巻き付けられてもよい。ステップ207の間、ローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bは、ローターハブ16、16a、16b、またはローターハブ16、16a、16bと同様の工具に取り付けてもよく、例えば、圧力プレート14、14a、14bに対するローター本体12、12a、12bの所望の位置を配置および/または維持するのを助けることができる。同様に、蓋20、20a、20bは、第2の補強材26、26a、26bの一部が蓋20、20a、20bの周辺凹部166、166a、166b内に確実に受け入れられるようにするのを助けるため、ステップ207の間にローターハブ16、16a、16b(または工具)に取り外し可能に結合されもよい。一実施形態では、ステップ207は、巻取りプロセス後に第2のストランド130、130a、130bを硬化させて、ローター本体12、12a、12b、圧力プレート14、14a、14b、および第1の補強材24、24a、24bを一体的に形成することを含んでもよい。また、そのような硬化は、第1ストランド120、120a、120bの硬化、および/またはローター本体12、12a、12bおよび圧力プレート14、14a、14bを一緒に圧縮成形することを含んでもよい。
【0075】
ステップ208において、ローターハブ16、16a、16bは、圧力プレート14、14a、14bに動作可能に結合される。例えば、ピン108、108a、108bのそれぞれは、ねじ穴148、148a、148bのそれぞれの1つによって螺合され、対応する圧力プレート14、14a、14bのボア106、106a、106bに挿入されてもよい。上記のように、ステップ208は、1つ以上のステップ204、206、または207の前または間に実行されてもよい。
【0076】
ステップ209において、蓋20、20a、20bは、ローターハブ16、16a、16bに取り外し可能に結合される。例えば、蓋20、20a、20bは、蓋ねじ22、22a、22bを用いてローター本体12、12a、12b上でローターハブ16、16a、16bに取り外し可能に結合されてもよく、これは、工具ロッドを用いて蓋20、20a、20bに対して締め付けられてもよい。通常、蓋20、20a、20bは、サンプル容器内のサンプルがキャビティ60、60a、60bに挿入された後にのみ、ローター本体12、12a、12b上に結合される。
【0077】
次に、組み立てられた遠心分離機ローター10、10a、10bは、遠心分離機スピンドルを用いて高速の遠心回転に駆動されてもよい。遠心分離後、蓋20、20a、20bがローター本体12、12a、12bから取り外され、サンプル容器内のサンプルがキャビティ60、60a、60bから取り出される。
【0078】
本発明の原理による様々な態様は、様々な実施形態の説明によって説明されており、実施形態はかなり詳細に説明されているが、それらは、本発明の範囲をそのように詳細に制限すること、または何らかの方法で制限することを意図するものではない。ここに示されかつ説明される様々な特徴は、単独で、またはいずれかの組み合わせで使用されてもよい。追加の利点および改変が、当業者には容易に明らかとなろう。したがって、その最も広い態様におけるこの発明は、示されかつ説明された具体的な詳細、代表的な装置および方法、ならびに、例示的な例に限定されない。したがって、一般的な発明の概念の範囲から逸脱することなく、そのような詳細から逸脱することができる。
図1
図2
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図5
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図7
図8
【国際調査報告】