(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(54)【発明の名称】抗FGF23抗体分子
(51)【国際特許分類】
C12N 15/13 20060101AFI20220530BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20220530BHJP
C12P 21/08 20060101ALI20220530BHJP
C07K 16/22 20060101ALI20220530BHJP
C12N 1/15 20060101ALI20220530BHJP
C12N 1/19 20060101ALI20220530BHJP
C12N 1/21 20060101ALI20220530BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20220530BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20220530BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20220530BHJP
A61P 19/00 20060101ALI20220530BHJP
A61P 1/02 20060101ALI20220530BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20220530BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20220530BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220530BHJP
G01N 33/53 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
C12N15/13 ZNA
C12N15/63 Z
C12P21/08
C07K16/22
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 N
A61K45/00
A61P19/00
A61P1/02
A61P35/00
A61P17/00
A61P43/00 121
A61P43/00 111
G01N33/53 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557929
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(85)【翻訳文提出日】2021-11-26
(86)【国際出願番号】 US2020025235
(87)【国際公開番号】W WO2020205523
(87)【国際公開日】2020-10-08
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520499856
【氏名又は名称】アターガ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤラマン,アキラ
(72)【発明者】
【氏名】ペインタル,アクシャイ
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA19
4B064CC24
4B064CE12
4B064DA01
4B064DA13
4B065AA01X
4B065AA57X
4B065AA72X
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4B065AA90X
4B065AA90Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA25
4B065CA44
4C084AA19
4C084MA02
4C084NA05
4C084ZA671
4C084ZA672
4C084ZA891
4C084ZA892
4C084ZA961
4C084ZA962
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZC411
4C084ZC412
4C084ZC75
4C085AA14
4C085BB11
4C085CC01
4C085DD62
4C085EE01
4C085EE03
4H045AA11
4H045AA30
4H045CA40
4H045DA76
4H045EA20
4H045EA50
4H045FA74
4H045GA26
(57)【要約】
FGF23に特異的に結合する抗体分子が開示される。前記抗体分子はFGF23関連疾患などの障害を治療、予防、及び/又は診断するために使用可能である。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
FGF23に結合可能な単離抗体分子であって、
(a)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号48のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(b)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(c)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(d)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号57のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(e)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号50のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号54のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(f)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号89のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(g)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号55のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(h)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(i)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号68のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(j)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(k)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(l)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、又は
(m)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)
を含む前記単離抗体分子。
【請求項2】
FGF23に結合可能な単離抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHが配列番号39~43又は110のいずれか1つのHCDR1アミノ酸配列、配列番号44~52のいずれか1つのHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53~57のいずれか1つのHCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLが配列番号58~63又は109のいずれか1つのLCDR1アミノ酸配列、配列番号64~72のいずれか1つのLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73~89のいずれか1つのLCDR3アミノ酸配列を含む前記単離抗体分子。
【請求項3】
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVHを含む、請求項1又は2に記載の抗体分子。
【請求項4】
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHを含む、請求項3に記載の抗体分子。
【請求項5】
配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項6】
配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項5に記載の抗体分子。
【請求項7】
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1に記載の抗体分子。
【請求項8】
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項7に記載の抗体分子。
【請求項9】
配列番号5のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項10】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項11】
配列番号8のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項12】
配列番号9のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項13】
配列番号11のアミノ酸配列を含むVHと配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項14】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項15】
配列番号13のアミノ酸配列を含むVHと配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項16】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項17】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項18】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項19】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項20】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項21】
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項22】
抗原結合断片を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項23】
前記抗原結合断片がFab、F(ab’)
2、Fv、scFv、sc(Fv)
2を含む、請求項22に記載の抗体分子。
【請求項24】
カッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む、請求項1~23のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項25】
IgG1重鎖定常領域、IgG2重鎖定常領域、IgG3重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又は2種類以上のアイソタイプ(例えばIgG2とIgG4)のキメラの重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域及びカッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項26】
IgG1重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又はIgG2とIgG4のキメラ(例えば「IgG2/4」)の重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域を含み、所望により前記重鎖定常領域がヒンジ領域、CH2領域、及び/又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾(例えば、IgG1-YTE、IgG4-YTE、又はIgG2/4-YTE)を含む、請求項1~25のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項27】
Fc領域を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項28】
前記抗体分子がヒト化抗体分子である、請求項1~27のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項29】
前記抗体分子がモノクローナル抗体分子である、請求項1~28のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項30】
前記抗体分子が合成抗体分子である、請求項1~29のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項31】
前記抗体分子が単一特異性抗体分子である、請求項1~30のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項32】
前記FGF23がヒトFGF23である、請求項1~31のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項33】
ELISA等によって測定されると0.04μg/ml未満(例えば、約0.04μg/ml未満、約0.03μg/ml未満、約0.029μg/ml未満、約0.028μg/ml未満、約0.027μg/ml未満、約0.026μg/ml未満、約0.025μg/ml未満、約0.024μg/ml未満、約0.023μg/ml未満、約0.022μg/ml未満、又は約0.021μg/ml未満)のEC
50でヒトFGF23に結合する、請求項1~32のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項34】
ELISA等によって測定されると0.01μg/mlと0.04μg/mlとの間(例えば、0.02μg/mlと0.04μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.03μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.025μg/mlとの間、又は0.025μg/mlと0.03μg/mlとの間)のEC
50でヒトFGF23に結合する、請求項1~33のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項35】
実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイ等によって測定されると10μg/ml未満(例えば、約10μg/ml未満、約9μg/ml未満、約8μg/ml未満、約7μg/ml未満、約6μg/ml未満、約5μg/ml未満、約4μg/ml未満、約3μg/ml未満、約2.8μg/ml未満、約2.5μg/ml未満、約2μg/ml未満、約1.7μg/ml未満、約1.6μg/ml未満、約1.5μg/ml未満、約1.4μg/ml未満、約1.3μg/ml未満、約1μg/ml未満、約0.9μg/ml未満、約0.8μg/ml未満、約0.7μg/ml未満、約0.6μg/ml未満、約0.5μg/ml未満、約0.4μg/ml未満、約0.3μg/ml未満、約0.2μg/ml未満、又は約0.1μg/ml未満)のIC
50で細胞増殖を阻害する、請求項1~34のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項36】
実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイによって測定されると0.1μg/mlと3μg/mlとの間(例えば、0.1μg/mlと0.3μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.6μg/mlと1μg/mlとの間、1μg/mlと2μg/mlとの間、又は2μg/mlと3μg/mlとの間)のIC
50で細胞増殖を阻害する、請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項37】
配列番号82のアミノ酸配列を含むヒトFGF23に結合する、請求項1~36のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項38】
LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2がそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する、請求項1~37のいずれか一項に記載の抗体分子。
【請求項39】
請求項1~38のいずれか一項に記載の抗体分子とFGF23への結合について競合する抗体分子。
【請求項40】
請求項1~39のいずれか一項に記載の抗体分子によって認識されるエピトープと同じエピトープ又は重複するエピトープに結合する抗体分子。
【請求項41】
請求項1~40のいずれか一項に記載の単離抗体分子及び薬学的に許容可能な担体、賦形剤、又は安定化剤を含む医薬組成物。
【請求項42】
請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子のVH、VL、又は両方をコードする単離核酸。
【請求項43】
前記核酸が、
(a)配列番号111の核酸配列及び/又は配列番号112の核酸配列、
(b)配列番号97の核酸配列及び/又は配列番号98の核酸配列、
(c)配列番号99の核酸配列及び/又は配列番号100の核酸配列、
(d)配列番号101の核酸配列及び/又は配列番号102の核酸配列、
(e)配列番号103の核酸配列及び/又は配列番号104の核酸配列、
(f)配列番号105の核酸配列及び/又は配列番号106の核酸配列、
(g)配列番号107の核酸配列及び/又は配列番号108の核酸配列、
(h)配列番号113の核酸配列及び/又は配列番号114の核酸配列、
(i)配列番号115の核酸配列及び/又は配列番号116の核酸配列、
(j)配列番号117の核酸配列及び/又は配列番号118の核酸配列、
(k)配列番号119の核酸配列及び/又は配列番号120の核酸配列、
(l)配列番号121の核酸配列及び/又は配列番号122の核酸配列、又は
(m)配列番号123の核酸配列及び/又は配列番号124の核酸配列
を含む、請求項42に記載の単離核酸。
【請求項44】
請求項42又は43に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項45】
請求項42又は43に記載の核酸又は請求項44に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項46】
遺伝子発現に適切な条件下で請求項45に記載の宿主細胞を培養することを含む、抗体分子を生産する方法。
【請求項47】
FGF23を請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子又は請求項41に記載の医薬組成物と接触させることを含む、FGF23を阻害する方法。
【請求項48】
前記接触ステップがインビトロ、エクスビボ、又はインビボで起きる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
障害を治療する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量の請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子又は請求項41に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
【請求項50】
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記抗体分子が0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される、請求項49又は50に記載の方法。
【請求項52】
第2治療薬の投与又は第2治療法の実施をさらに含む、請求項49~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記抗体分子が投与される前、投与されている間、又は投与された後に前記第2治療薬が投与又は前記第2治療法が実施される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
障害を予防する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量の請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子又は請求項41に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
【請求項55】
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
FGF23を検出する方法であって、(i)請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で試料又は対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することを含む前記方法。
【請求項57】
請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で基準試料又は基準対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
対象の障害の治療に使用するための請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子又は請求項41に記載の医薬組成物。
【請求項59】
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択され、使用される、請求項58に記載の抗体分子又は医薬組成物。
【請求項60】
対象の障害の治療用の医薬品の製造における請求項1~40のいずれか一項に記載の抗体分子又は請求項41に記載の医薬組成物の使用。
【請求項61】
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、請求項60に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年3月29日に出願された米国特許仮出願番号第62/826199号の利益を主張する。これによって前述の出願の内容全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
配列表
本願はASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、これによってこの配列表の全体を参照により援用する。前記ASCIIコピーは2020年3月26日に作成され、A2176-7002WO_SL.txtという名称であり、105,507バイトのサイズである。
【背景技術】
【0003】
線維芽細胞増殖因子(FGF)は、組織の修復と再生に対する潜在的な効果を示している代表的な増殖因子である。この増殖因子は元々、線維芽細胞増殖を促進することが可能なタンパク質として特定され、現在では22メンバーを含むことが知られている。FGFは線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)への結合とその活性化を介して複数の機能を発揮し、そのFGFRの刺激を介する主要なシグナル伝達はRAS/MAPキナーゼ経路である。線維芽細胞増殖因子23(FGF23)は骨細胞が分泌するリン酸恒常性に必須の循環性因子である。腎近位尿細管細胞ではFGF23はリン酸再吸収を抑制し、1,25-ジヒドロキシビタミンD3(1,25[OH]2D3)の合成の減少と異化の促進を引き起こす。
【0004】
過剰レベルのFGF23は腎臓からのリン酸の喪失と循環性1,25(OH)2D3レベルの抑制を引き起こし、X連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)及び常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)を含む骨格異常を伴う重篤な遺伝性低リン酸血障害と関連する。現在のところこれらの疾患に対する治療アプローチは活性型ビタミンD類似体及びリン酸補充を利用する治療に限られ、多くの場合に骨格異常が部分的に正常化されるだけである。X連鎖低リン酸血症(XLH)はPHEX遺伝子(エンドペプチダーゼに対して相同性を有するX染色体上のリン酸制御遺伝子)中の不活性化変異によって引き起こされる。PHEX機能喪失によってリン酸とビタミンDの代謝の重要な生理的調節因子である線維芽細胞増殖因子23(FGF23)の過剰な分泌が骨細胞により引き起こされる。FGF23は腎近位尿細管細胞上のFGFR1c受容体及びα-クロトー(Klotho)共受容体に結合し、(1)尿中へのリン酸の喪失を引き起こすナトリウム-リン酸共輸送体(NaPi-IIa及びNaPi-IIc)の発現減少、及び(2)腸におけるカルシウムとリン酸の吸収の減少を引き起こす1α-ヒドロキシラーゼの下方制御と1,25ジヒドロキシビタミンDの分泌抑制という少なくとも2つの効果を引き起こすことができる。XLHでは過剰なFGF23によって低リン酸血症が生じ、結果として不適切な骨格石灰化、すなわちくる病と骨軟化症が生じる。
【0005】
したがって、FGF23関連疾患及び類似の疾患発症機序を有する他の障害を治療、予防、及び診断するための改善された薬剤を含む新規アプローチが必要である。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、FGF23、例えばヒトFGF23(例えば、配列番号82のアミノ酸配列を含むヒトFGF23)に結合し、且つ、本明細書において開示される1種類以上の機能的特性及び構造的特性を備える抗体分子を少なくとも部分的に提供する。一実施形態では前記抗体分子はFGF23に結合し、及び/又はその1種類以上の活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する。一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択され、又はFGF23への結合について表1から選択される抗体分子と競合する。一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択される抗体分子によって認識されるエピトープと同じエピトープ又は重複するエピトープに結合する。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている1種類以上の重鎖可変領域及び/又は1種類以上の軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている1種類以上の重鎖CDR及び/又は1種類以上の軽鎖CDRを含む。一実施形態では前記抗体分子をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、組成物(例えば、医薬組成物)、キット、容器、及び前記抗体分子を作製するための方法も提供される。本明細書において開示される前記抗体分子は、FGF経路又はその経路の構成要素の(例えば、FGF23レベルの異常上昇による)望ましくない活性化の抑制又は阻害に好ましく使用される。本明細書において開示される前記抗体分子はFGF23関連疾患を治療、予防、及び/又は診断するために(単独で、又は他の薬剤若しくは治療方法と組み合わせて)使用できる。
【0007】
よって、一態様では本開示は以下の特徴のうちの1点以上(例えば、1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9点、10点、11点、12点、13点、14点、又は全て)を有する抗体分子、例えば本明細書に記載される抗体分子を提供する。
(a)高い親和性、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約50nM以下、例えば約20nM以下、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.9nM以下、約0.8nM以下、約0.7nM以下、約0.6nM以下、約0.5nM以下、約0.4nM以下、約0.3nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、約0.05nM以下、約0.04nM以下、約0.03nM以下、約0.02nM以下、約0.01nM以下、約0.005nM以下、約0.002nM以下、又は0.001nM以下、例えば0.001nMと1nMとの間、0.001nMと0.9nMとの間、0.001nMと0.8nMとの間、0.001nMと0.7nMとの間、0.001nMと0.6nMとの間、0.001nMと0.5nMとの間、0.001nMと0.4nMとの間、0.001nMと0.3nMとの間、0.001nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.1nMとの間、0.01nMと1nMとの間、0.01nMと0.9nMとの間、0.01nMと0.8nMとの間、0.01nMと0.7nMとの間、0.01nMと0.6nMとの間、0.01nMと0.5nMとの間、0.01nMと0.4nMとの間、0.01nMと0.3nMとの間、0.01nMと0.2nMとの間、0.01nMと0.1nMとの間、0.001nMと10nMとの間、0.001nMと5nMとの間、0.001nMと2nMとの間、0.001nMと1nMとの間、0.001nMと0.5nMとの間、0.001nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.1nMとの間、0.001nMと0.05nMとの間、0.001nMと0.02nMとの間、0.001nMと0.005nMとの間、5nMと10nMとの間、2nMと10nMとの間、1nMと10nMとの間、0.5nMと10nMとの間、0.2nMと10nMとの間、0.1nMと10nMとの間、0.05nMと10nMとの間、0.02nMと10nMとの間、0.01nMと10nMとの間、0.005nMと10nMとの間、0.002nMと10nMとの間、0.002nMと5nMとの間、0.005nMと2nMとの間、0.01nMと1nMとの間、0.02nMと0.5nMとの間、0.05nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.002nMとの間、0.002nMと0.005nMとの間、0.005nMと0.01nMとの間、0.01nMと0.02nMとの間、0.02nMと0.05nMとの間、0.05nMと0.1nMとの間、0.1nMと0.2nMとの間、0.2nMと0.5nMとの間、0.5nMと1nMとの間、1nMと2nMとの間、2nMと5nMとの間、又は5nMと10nMとの間、例えば0.1nMと0.6nMとの間又は0.2nMと0.53nMとの間の解離定数(KD’)でFGF23(例えばヒトFGF23)に結合する、
(b)高い親和性、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約1μg/ml以下、例えば約0.9μg/ml以下、約0.8μg/ml以下、約0.7μg/ml以下、約0.6μg/ml以下、約0.5μg/ml以下、約0.4μg/ml以下、約0.3μg/ml以下、約0.2μg/ml以下、約0.1μg/ml以下、約0.09μg/ml以下、約0.08μg/ml以下、約0.07μg/ml以下、約0.06μg/ml以下、約0.05μg/ml以下、約0.04μg/ml以下、約0.03μg/ml以下、約0.02μg/ml以下、約0.01μg/ml以下、約0.005μg/ml以下、約0.002μg/ml以下、約0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと1μg/mlとの間、例えば0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.002μg/mlと1μg/mlとの間、0.005μg/mlと1μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.02μg/mlと1μg/mlとの間、0.05μg/mlと1μg/mlとの間、0.1μg/mlと1μg/mlとの間、0.2μg/mlと1μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.3μg/mlと1μg/mlとの間、又は0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間の半数効果濃度(EC50)でFGF23(例えばヒトFGF23)に結合する、
(c)FGF23(例えばヒトFGF23)上のエピトープ、例えば本明細書に記載されるモノクローナル抗体(例えば、表1に記載されている抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5)によって認識されるエピトープと同じ、類似、又は重複するエピトープに特異的に結合する、
(d)FGF23(例えばヒトFGF23)の1種類以上の生物学的活性をインビトロ、エクスビボ、又はインビボで抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する、
(e)本明細書に記載される方法等によって測定されると例えば約1μg/ml以下、約0.9μg/ml以下、約0.8μg/ml以下、約0.7μg/ml以下、約0.6μg/ml以下、約0.5μg/ml以下、約0.4μg/ml以下、約0.3μg/ml以下、約0.2μg/ml以下、約0.1μg/ml以下、約0.05μg/ml以下、約0.02μg/ml以下、約0.01μg/ml以下、約0.005μg/ml以下、約0.002μg/ml以下、又は0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.002μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.3μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.4μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.3μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.4μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.4μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.4μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.4μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.4μg/mlと0.7μg/mlとの間、0.4μg/mlと0.8μg/mlとの間、0.4μg/mlと0.9μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、1μg/mlと2μg/mlとの間、2μg/mlと5μg/mlとの間、又は5μg/mlと10μg/mlとの間、例えば1μg/mlと8μg/mlとの間又は2μg/mlと6μg/mlとの間の半数阻害濃度(IC50)でFGF23(例えばヒトFGF23)の1種類以上の生物学的活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する、
(f)表1に記載されているモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかと同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す、
(g)表1に記載されている重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す、
(h)表1に記載されている1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の重鎖CDR及び/又は1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の軽鎖CDR、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の重鎖CDR及び/又は1つ以上(2つ又は3つ)の軽鎖CDRを含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す、
(i)表1に示されているアミノ酸配列を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す、
(j)表5に示されているヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す、
(k)表1から選択される抗体分子、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかである第2抗体分子のFGF23(例えばヒトFGF23)、例えばヒトFGF23への結合を阻害し、例えば競合的に阻害する、
(l)表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかである第2抗体分子とFGF23(例えばヒトFGF23)への結合について競合する、
(m)表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の生物学的特性を有する、
(n)表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の構造的特性を有する、又は
(o)表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の薬物動態学的特性を有する。
【0008】
一態様では本開示は、FGF23に結合可能な単離抗体分子であって、
(a)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号48のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(b)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(c)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(d)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号57のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(e)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号50のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号54のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(f)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号89のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(g)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号55のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(h)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(i)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号68のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(j)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(k)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(l)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、又は
(m)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)
を含む前記単離抗体分子を提供する。
【0009】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号39~43又は110のいずれか1つのHCDR1アミノ酸配列、配列番号44~52のいずれか1つのHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53~57のいずれか1つのHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号58~63又は109のいずれか1つのLCDR1アミノ酸配列、配列番号64~72のいずれか1つのLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73~89のいずれか1つのLCDR3アミノ酸配列を含むVLを含む。
【0010】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0011】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0012】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0013】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0014】
一実施形態では前記抗体分子は抗原結合断片を含む。一実施形態では前記抗原結合断片はFab、F(ab’)2、Fv、scFv、又はsc(Fv)2を含む。
【0015】
一実施形態では前記抗体分子はIgG1重鎖定常領域、IgG2重鎖定常領域、IgG3重鎖定常領域、若しくはIgG4重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域又は2種類以上のアイソタイプ(例えばIgG2とIgG4)のキメラの重鎖定常領域を含み、所望により前記重鎖定常領域はヒンジ領域、CH2領域、又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾を含む。
【0016】
一実施形態では前記抗体分子はカッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む。
【0017】
一実施形態では前記抗体分子はIgG1重鎖定常領域、IgG2重鎖定常領域、IgG3重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又は2種類以上のアイソタイプ(例えばIgG2とIgG4)のキメラの重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域及びカッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む。
【0018】
一実施形態では前記抗体分子はFc領域を含む。
【0019】
一実施形態では前記抗体分子は2つのVHと2つのVL、例えば本明細書に記載される2つのVHと2つのVLを含む。
【0020】
一実施形態では前記抗体分子はヒト化抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子はモノクローナル抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は合成抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子(例えば、二特異性抗体分子)である。
【0021】
一実施形態では前記FGF23は哺乳類FGF23、例えばヒトFGF23である。
【0022】
一実施形態では前記抗体分子は、ELISA等によって測定されると0.04μg/ml未満のEC50でヒトFGF23に結合する。
【0023】
一実施形態では前記抗体分子は、ELISA等によって測定されると0.01μg/mlと0.04μg/mlの間のEC50でヒトFGF23に結合する。
【0024】
一実施形態では前記抗体分子は、実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイ等によって測定されると10μg/ml未満のIC50で細胞増殖を阻害する。
【0025】
一実施形態では前記抗体分子は、実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイによって測定されると0.1μg/mlと0.6μg/mlとの間のIC50で細胞増殖を阻害する。
【0026】
一実施形態では前記抗体分子は配列番号82のアミノ酸配列を含むヒトFGF23に結合する。
【0027】
一実施形態では前記LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2はそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する。
【0028】
一態様では本開示は、FGF23に結合可能な抗体分子であって、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含むVH並びにLCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含むVLを含み、LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2がそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する前記抗体分子を提供する。
【0029】
一態様では本開示は、FGF23への結合について本明細書に記載されるような抗体分子と競合する抗体分子を提供する。
【0030】
一態様では本開示は、本明細書に記載されるような抗体分子によって認識されるエピトープと同じエピトープ又は重複するエピトープに結合する抗体分子を提供する。
【0031】
一態様では本開示は、先に請求した抗体分子のうちのいずれかの単離抗体分子及び薬学的に許容可能な担体、賦形剤、又は安定化剤を含む医薬組成物を提供する。
【0032】
一態様では本開示は、本明細書に記載される前記抗体分子のVH、VL、又は両方をコードする単離核酸を提供する。
【0033】
一実施形態では前記単離核酸は、
(a)配列番号111の核酸配列及び/又は配列番号112の核酸配列、
(b)配列番号97の核酸配列及び/又は配列番号98の核酸配列、
(c)配列番号99の核酸配列及び/又は配列番号100の核酸配列、
(d)配列番号101の核酸配列及び/又は配列番号102の核酸配列、
(e)配列番号103の核酸配列及び/又は配列番号104の核酸配列、
(f)配列番号105の核酸配列及び/又は配列番号106の核酸配列、
(g)配列番号107の核酸配列及び/又は配列番号108の核酸配列、
(h)配列番号113の核酸配列及び/又は配列番号114の核酸配列、
(i)配列番号115の核酸配列及び/又は配列番号116の核酸配列、
(j)配列番号117の核酸配列及び/又は配列番号118の核酸配列、
(k)配列番号119の核酸配列及び/又は配列番号120の核酸配列、
(l)配列番号121の核酸配列及び/又は配列番号122の核酸配列、
(m)配列番号123の核酸配列及び/又は配列番号124の核酸配列
を含む。
【0034】
一態様では本開示は、本明細書に記載されるような核酸を含む発現ベクターを提供する。
【0035】
一態様では本開示は、本明細書に記載されるような核酸又は本明細書に記載されるようなベクターを含む宿主細胞を提供する。
【0036】
一態様では本開示は、抗体分子を生産する方法であって、遺伝子発現に適切な条件下で本明細書に記載されるような宿主細胞を培養することを含む前記方法を提供する。
【0037】
一態様では本開示は、FGF23を阻害する方法であって、FGF23を本明細書に記載されるような抗体分子又は本明細書に記載されるような医薬組成物と接触させることを含む前記方法を提供する。
【0038】
一実施形態では前記接触ステップはインビトロ、エクスビボ、又はインビボで起きる。
【0039】
一態様では本開示は、障害を治療する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量の本明細書に記載されるような抗体分子又は本明細書に記載されるような医薬組成物を投与することを含む前記方法を提供する。一実施形態では前記障害はFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。
【0040】
一実施形態では前記抗体分子は0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される。
【0041】
一実施形態では前記方法は第2治療薬を投与すること又は第2治療法を実施することをさらに含む。
【0042】
一実施形態では前記抗体分子が投与される前、投与されている間、又は投与された後に前記第2治療薬が投与又は前記第2治療法が実施される。
【0043】
一態様では本開示は、障害を予防する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量の本明細書に記載されるような抗体分子又は本明細書に記載されるような医薬組成物を投与することを含む前記方法を提供する。一実施形態では前記障害はFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。
【0044】
一態様では本開示は、FGF23を検出する方法であって、(i)本明細書に記載されるような抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で試料又は対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することを含む前記方法を提供する。
【0045】
一実施形態では前記方法は、請求項1~64のいずれか一項に記載の抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で基準試料又は基準対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することをさらに含む。
【0046】
一態様では本開示は、対象の障害の治療に使用するための本明細書に記載されるような抗体分子又は医薬組成物を提供する。一実施形態では前記障害はFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。
【0047】
一態様では本開示は、対象の障害の治療用の医薬品の製造における本明細書に記載されるような抗体分子又は医薬組成物の使用を提供する。一実施形態では前記障害はFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。
【0048】
一実施形態では前記抗体分子は高い親和性、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約50nM以下、例えば約20nM以下、約10nM以下、約9nM以下、約8nM以下、約7nM以下、約6nM以下、約5nM以下、約4nM以下、約3nM以下、約2nM以下、約1nM以下、約0.7nM以下、約0.5nM以下、約0.2nM以下、約0.1nM以下、約0.05nM以下、約0.02nM以下、約0.01nM以下、約0.005nM以下、約0.002nM以下、又は0.001nM以下、例えば0.001nMと10nMとの間、0.001nMと5nMとの間、0.001nMと2nMとの間、0.001nMと1nMとの間、0.001nMと0.7nMとの間、0.001nMと0.5nMとの間、0.001nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.1nMとの間、0.001nMと0.05nMとの間、0.001nMと0.02nMとの間、0.001nMと0.005nMとの間、0.01nMと10nMとの間、0.01nMと5nMとの間、0.01nMと2nMとの間、0.01nMと1nMとの間、0.01nMと0.7nMとの間、0.01nMと0.5nMとの間、0.01nMと0.2nMとの間、5nMと10nMとの間、2nMと10nMとの間、1nMと10nMとの間、0.5nMと10nMとの間、0.2nMと10nMとの間、0.1nMと10nMとの間、0.05nMと10nMとの間、0.02nMと10nMとの間、0.01nMと10nMとの間、0.005nMと10nMとの間、0.002nMと10nMとの間、0.002nMと5nMとの間、0.005nMと2nMとの間、0.01nMと1nMとの間、0.02nMと0.5nMとの間、0.05nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.002nMとの間、0.002nMと0.005nMとの間、0.005nMと0.01nMとの間、0.01nMと0.02nMとの間、0.02nMと0.05nMとの間、0.05nMと0.1nMとの間、0.1nMと0.2nMとの間、0.2nMと0.5nMとの間、0.5nMと1nMとの間、1nMと2nMとの間、2nMと5nMとの間、又は5nMと10nMとの間、例えば0.1nMと0.6nMとの間又は0.2nMと0.53nMとの間のKD’でFGF23(例えばヒトFGF23)に結合する。
【0049】
一実施形態では前記抗体分子は中性のpHでは酸性のpH、例えば7より低いpH、6.5より低いpH、6より低いpH、5.5より低いpH、5より低いpH、又はそれより低いpHにおける親和性よりも少なくとも1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍高い親和性でFGF23(例えばヒトFGF23)に結合する。
【0050】
一実施形態では前記抗体分子は高い親和性、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約2μg/ml以下、例えば約1μg/ml以下、約0.9μg/ml以下、約0.8μg/ml以下、約0.7μg/ml以下、約0.6μg/ml以下、約0.5μg/ml以下、約0.4μg/ml以下、約0.3μg/ml以下、約0.2μg/ml以下、約0.1μg/ml以下、約0.09μg/ml以下、約0.08μg/ml以下、約0.07μg/ml以下、約0.06μg/ml以下、約0.05μg/ml以下、約0.04μg/ml以下、約0.03μg/ml以下、約0.02μg/ml以下、約0.01μg/ml以下、約0.005μg/ml以下、約0.002μg/ml以下、約0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと2μg/mlとの間、例えば0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.002μg/mlと1μg/mlとの間、0.005μg/mlと1μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.02μg/mlと1μg/mlとの間、0.05μg/mlと1μg/mlとの間、0.1μg/mlと1μg/mlとの間、0.2μg/mlと1μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.1μg/mlとの間、又は0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間のEC50でFGF23(例えばヒトFGF23)に結合する。
【0051】
一実施形態では前記抗体分子はFGF23(例えばヒトFGF23)上のエピトープ、例えば、表1に記載されているモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかによって認識されるエピトープと同じ、類似、又は重複するエピトープに特異的に結合する。
【0052】
一実施形態では前記抗体分子はFGF23(例えばヒトFGF23)の1種類以上の生物学的活性をインビトロ、エクスビボ、又はインビボで抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する。
【0053】
一実施形態では前記抗体分子は、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約50μg/ml以下、例えば約20μg/ml以下、10μg/ml以下、9μg/ml以下、8μg/ml以下、7μg/ml以下、6μg/ml以下、5μg/ml以下、4μg/ml以下、3μg/ml以下、2μg/ml以下、1μg/ml以下、0.5μg/ml以下、0.2μg/ml以下、0.1μg/ml以下、0.05μg/ml以下、0.02μg/ml以下、0.01μg/ml以下、0.005μg/ml以下、0.002μg/ml以下、又は0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと10μg/mlとの間、0.001μg/mlと5μg/mlとの間、0.001μg/mlと2μg/mlとの間、0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、5μg/mlと10μg/mlとの間、2μg/mlと10μg/mlとの間、1μg/mlと10μg/mlとの間、0.5μg/mlと10μg/mlとの間、0.2μg/mlと10μg/mlとの間、0.1μg/mlと10μg/mlとの間、0.05μg/mlと10μg/mlとの間、0.02μg/mlと10μg/mlとの間、0.01μg/mlと10μg/mlとの間、0.005μg/mlと10μg/mlとの間、0.002μg/mlと10μg/mlとの間、0.002μg/mlと5μg/mlとの間、0.005μg/mlと2μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.002μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、1μg/mlと2μg/mlとの間、2μg/mlと5μg/mlとの間、又は5μg/mlと10μg/mlとの間、例えば1μg/mlと8μg/mlとの間又は2μg/mlと6μg/mlとの間のIC50でFGF23(例えばヒトFGF23)の1種類以上の生物学的活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する。
【0054】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかと同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す。
【0055】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す。
【0056】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の重鎖CDR及び/又は1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の軽鎖CDR、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1つ以上(例えば、2つ又は3つ)の重鎖CDR及び/又は1つ以上(2つ又は3つ)の軽鎖CDRを含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す。
【0057】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に示されているアミノ酸配列を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す。
【0058】
一実施形態では前記抗体分子は、表5に示されているヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗体分子と同じ又は類似の結合親和性又は特異性、又はそれらの両方を示す。
【0059】
一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択される抗体分子、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかである第2抗体分子のFGF23(例えばヒトFGF23)への結合を阻害し、例えば競合的に阻害する。
【0060】
一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかである第2抗体分子とFGF23(例えばヒトFGF23)への結合について競合する。
【0061】
一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の生物学的特性を有する。
【0062】
一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の構造的特性を有する。
【0063】
一実施形態では前記抗体分子は、表1から選択されるモノクローナル抗体、例えばExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの1種類以上の薬物動態学的特性を有する。
【0064】
一実施形態では前記抗体分子は合成抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は単離抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は組換え抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子はヒト化抗体である。一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子である。
【0065】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む。
【0066】
一実施形態では前記VHは、表3に記載されるHCDR1配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するHCDR1配列を含む。一実施形態では前記VHは、表3に記載されるHCDR2配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するHCDR2配列を含む。一実施形態では前記VHは、表3に記載されるHCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するHCDR3配列を含む。一実施形態では前記VHは、表3にそれぞれ記載されるようなHCDR1配列、HCDR2配列、及びHCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を各々有するHCDR1配列、HCDR2配列、及びHCDR3配列を含む。
【0067】
一実施形態では前記VLは、表3に記載されるLCDR1配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するLCDR1配列を含む。一実施形態では前記VLは、表3に記載されるLCDR2配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するLCDR2配列を含む。一実施形態では前記VLは、表3に記載されるLCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を有するLCDR3配列を含む。一実施形態では前記VLは、表3にそれぞれ記載されるようなLCDR1配列、LCDR2配列、及びLCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を各々有するLCDR1配列、LCDR2配列、及びLCDR3配列を含む。
【0068】
一実施形態では前記VHは、表3にそれぞれ記載されるようなHCDR1配列、HCDR2配列、及びHCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を各々有するHCDR1配列、HCDR2配列、及びHCDR3配列を含み、前記VLは、表3にそれぞれ記載されるようなLCDR1配列、LCDR2配列、及びLCDR3配列に対して少なくとも85%(例えば、少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%)の配列同一性を各々有するLCDR1配列、LCDR2配列、及びLCDR3配列を含む。
【0069】
一実施形態では前記VHは以下のもの、すなわち
(i)X1X2X3X4Hというアミノ酸配列を含み、
式中、X1はN、S、又はAであり、
X2はH又はYであり、
X3はF又はYであり、及び
X4はI又はMである
HCDR1(配列番号83)、
(ii)X1INPX2X3GSX4X5X6AQKX7QGというアミノ酸配列を含み、
式中、X1はI又はTであり、
X2はI、N、又はVであり、
X3はS又はTであり、
X4はS又はTであり、
X5はS、T、又はNであり、
X6はN又はYであり、及び
X7はF又はLである
HCDR2(配列番号84)、
(iii)X1X2X3DAFDX4というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はD又はEであり、
X2はL又はIであり、
X3はV又はLであり、及び
X4はF又はYである
HCDR3(配列番号85)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含み、且つ/又は
前記VLは以下のもの、すなわち
(iv)X1ASX2GX3SSX4LX5というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はK又はRであり、
X2はQ又はAであり、
X3はI又はVであり、
X4はA又はYであり、及び
X5はA又はVである
LCDR1(配列番号86)、
(v)X1ASX2X3X4X5というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はA、D、又はKであり、
X2はN又はSであり、
X3はL又はRであり、
X4はE、Q、又はAであり、及び
X5はS又はTである
LCDR2(配列番号87)、並びに
(vi)QQX1X2X3X4X5X6というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はF又はYであり、
X2はN又はSであり、
X3はD、N、又はSであり、
X4はY又はLであり、
X5はF又はYであり、及び
X6はS又はTである
LCDR3(配列番号88)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。
【0070】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0071】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0072】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0073】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0074】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA28のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0075】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0076】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号64)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0077】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA28のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0078】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA35のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0079】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0080】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0081】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA35のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0082】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA43のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0083】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0084】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0085】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA43のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0086】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA60のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0087】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0088】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0089】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA60のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0090】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExC17のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0091】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0092】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0093】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC17のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0094】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExC50のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号55)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0095】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0096】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号55)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0097】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC50のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号55)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0098】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0099】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0100】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0101】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0102】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0103】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号68)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0104】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.1のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号68)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.1のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0105】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.1のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号68)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.1のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0106】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0107】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0108】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.2のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.2のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0109】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.2のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.2のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0110】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0111】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0112】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.3のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.3のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0113】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.3のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.3のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0114】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0115】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0116】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.4のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.4のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0117】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.4のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.4のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0118】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0119】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0120】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.5のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体Exc23.5のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0121】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.5のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.5のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0122】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA11のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号5)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0123】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA11のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0124】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA11のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号5)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA11のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0125】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA11のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号5)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA11のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)を含むVLを含む。
【0126】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA28のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0127】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA28のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0128】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA28のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA28のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0129】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA28のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA28のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)を含むVLを含む。
【0130】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA35のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号8)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0131】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA35のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0132】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA35のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号8)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA35のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0133】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA35のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号8)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA35のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)を含むVLを含む。
【0134】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA43のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号9)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0135】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA43のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0136】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA43のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号9)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA43のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0137】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA43のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号9)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA43のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)を含むVLを含む。
【0138】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA60のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号11)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0139】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExA60のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0140】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA60のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号11)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA60のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0141】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA60のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号11)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExA60のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)を含むVLを含む。
【0142】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExC17のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0143】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExC17のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号28)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0144】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC17のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExC17のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号28)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0145】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC17のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExC17のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号28)を含むVLを含む。
【0146】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExC50のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号13)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0147】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体ExC50のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号25)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0148】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC50のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号13)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExC50のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号25)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0149】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC50のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号13)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体ExC50のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号25)を含むVLを含む。
【0150】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0151】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号37)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0152】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号37)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0153】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号37)を含むVLを含む。
【0154】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.1のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0155】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.1のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号34)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0156】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号34)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0157】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号34)を含むVLを含む。
【0158】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.2のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0159】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.2のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号36)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0160】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号36)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0161】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号36)を含むVLを含む。
【0162】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.3のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0163】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.3のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号94)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0164】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号94)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0165】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号94)を含むVLを含む。
【0166】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.4のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0167】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.4のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号95)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0168】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号95)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0169】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号95)を含むVLを含む。
【0170】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.5のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0171】
一実施形態では前記抗体分子は、モノクローナル抗体Exc23.5のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号96)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0172】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号96)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0173】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)を含むVH及び(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号96)を含むVLを含む。
【0174】
一実施形態では前記抗体分子はモノクローナル抗体ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5である。
【0175】
一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-1のアミノ酸配列(配列番号1)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-2のアミノ酸配列(配列番号2)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-3のアミノ酸配列(配列番号3)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-4のアミノ酸配列(配列番号4)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-5のアミノ酸配列(配列番号5)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-6のアミノ酸配列(配列番号6)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-7のアミノ酸配列(配列番号7)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-8のアミノ酸配列(配列番号8)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-9のアミノ酸配列(配列番号9)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-10のアミノ酸配列(配列番号10)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-11のアミノ酸配列(配列番号11)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-12のアミノ酸配列(配列番号12)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-13のアミノ酸配列(配列番号13)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-14のアミノ酸配列(配列番号90)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVH-15のアミノ酸配列(配列番号91)を含むVHを含む。
【0176】
一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-1のアミノ酸配列(配列番号14)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-2のアミノ酸配列(配列番号15)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-3のアミノ酸配列(配列番号16)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-4のアミノ酸配列(配列番号17)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-5のアミノ酸配列(配列番号18)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-6のアミノ酸配列(配列番号19)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-7のアミノ酸配列(配列番号20)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-8のアミノ酸配列(配列番号21)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-9のアミノ酸配列(配列番号22)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-10のアミノ酸配列(配列番号23)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-11のアミノ酸配列(配列番号24)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-12のアミノ酸配列(配列番号25)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-13のアミノ酸配列(配列番号26)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-14のアミノ酸配列(配列番号27)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-15のアミノ酸配列(配列番号28)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-16のアミノ酸配列(配列番号29)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-17のアミノ酸配列(配列番号30)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-18のアミノ酸配列(配列番号31)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-19のアミノ酸配列(配列番号32)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-20のアミノ酸配列(配列番号33)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-21のアミノ酸配列(配列番号34)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-22のアミノ酸配列(配列番号35)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-23のアミノ酸配列(配列番号36)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-24のアミノ酸配列(配列番号37)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-25のアミノ酸配列(配列番号38)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-26のアミノ酸配列(配列番号92)を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表2に記載されているVL-28のアミノ酸配列(配列番号93)を含むVHを含む。
【0177】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0178】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0179】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0180】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0181】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0182】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号6のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0183】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0184】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0185】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0186】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号10のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0187】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0188】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号12のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0189】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0190】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号90のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0191】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号15のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号16のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号17のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号18のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号21のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号22のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号23のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号24のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号26のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号27のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号29のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号30のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号31のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号32のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号33のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号35のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号38のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号92のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号93のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0192】
一実施形態では前記抗体分子は、ヒト生殖系列由来フレームワーク配列から導出される1つ以上のフレームワーク領域を含む。
【0193】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHとVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHの1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVLの1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHの1つ、2つ、又は3つのCDRと表1に記載されているVLの1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。
【0194】
一実施形態では前記抗体分子は2つのVHと2つのVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は抗原結合断片を含む。一実施形態では前記抗体分子はFab、F(ab’)2、Fv、scFv、sc(Fv)2、又はFdを含む。
【0195】
一実施形態では前記抗体分子は、例えばIgGの重鎖定常領域、例えばIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4から選択されるIgGの重鎖定常領域、例えばIgG2又はIgG4の重鎖定常領域を含むIgG抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG1の定常領域を有するIgG1抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG2の定常領域を有するIgG2抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG3の定常領域を有するIgG3抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG4の定常領域を有するIgG4抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、IgG2アイソタイプ、IgG3アイソタイプ、及び/又はIgG4アイソタイプからなるキメラ定常領域を有する。一実施形態では前記重鎖定常領域はヒンジ領域、CH2領域、又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾を含む。一実施形態では前記抗体分子はカッパ軽鎖又はラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子はFc領域を含む。
【0196】
一態様では本開示は、本明細書に記載される抗FGF23抗体分子、例えば本明細書に記載される抗FGF23合成抗体分子又は単離抗体分子を特色とする。
【0197】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0198】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA28のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0199】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA35のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0200】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA43のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0201】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA60のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0202】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC17のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0203】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC50のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号55)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む前記重鎖可変領域、及び
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む前記軽鎖可変領域
を含む。
【0204】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0205】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA28のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0206】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA35のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0207】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA43のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0208】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA60のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0209】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC17のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0210】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC50のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又はモノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0211】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA11のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA11のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号48)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA11のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA11のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA11のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA11のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0212】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA28のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA28のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA28のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA28のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA28のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA28のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0213】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA35のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA35のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA35のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA35のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA35のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA35のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0214】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA43のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA43のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA43のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号57)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA43のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA43のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA43のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0215】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA60のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExA60のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号50)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExA60のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号54)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExA60のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExA60のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExA60のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0216】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC17のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC17のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExC17のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExC17のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC17のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExC17のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号89)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0217】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC50のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体ExC50のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号49)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体ExC50のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号55)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体ExC50のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体ExC50のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体ExC50のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0218】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0219】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.1のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.1のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号68)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.1のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0220】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.2のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.2のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号69)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.2のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0221】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.3のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.3のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.3のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号74)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0222】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.4のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.4のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.4のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0223】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号41)を含むHCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むHCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.5のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号53)を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号59)を含むLCDR1、モノクローナル抗体Exc23.5のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むLCDR2、及びモノクローナル抗体Exc23.5のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号73)を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0224】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA11のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号5)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExA11のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0225】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA28のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExA28のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0226】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA35のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号8)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExA35のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0227】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA43のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号9)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExA43のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号19)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0228】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExA60のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号11)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExA60のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号20)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0229】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC17のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExC17のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号28)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0230】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体ExC50のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号13)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体ExC50のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号25)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0231】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号37)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0232】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.1のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23.1のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号34)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0233】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.2のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23.2のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号36)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0234】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.3のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23.3のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号94)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0235】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.4のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23.4のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号95)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0236】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)モノクローナル抗体Exc23.5のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号7)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、又は(ii)モノクローナル抗体Exc23.5のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号96)に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうちの一方又は両方を含む。
【0237】
一実施形態では前記抗体分子はモノクローナル抗体ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5である。一実施形態では前記抗体分子は配列番号1~9のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVH、配列番号10~15のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVL、又はそれらの両方を含む。
【0238】
一実施形態では前記抗体分子は抗体ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のいずれかである。
【0239】
一実施形態では前記抗体分子は合成抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は単離抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は組換え抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子はヒト化抗体である。一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子である。
【0240】
一実施形態では前記抗体分子は2つの重鎖可変領域と2つの軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は抗原結合断片を含む。一実施形態では前記抗体分子はFab、F(ab’)2、Fv、scFv、sc(Fv)2、又はFdを含む。
【0241】
一実施形態では前記抗体分子は、例えばIgGの重鎖定常領域、例えばIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4から選択されるIgGの重鎖定常領域、例えばIgG2又はIgG4の重鎖定常領域を含むIgG抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG1の定常領域を有するIgG1抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG2の定常領域を有するIgG2抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG3の定常領域を有するIgG3抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG4の定常領域を有するIgG4抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、IgG2アイソタイプ、IgG3アイソタイプ、及び/又はIgG4アイソタイプからなるキメラ定常領域を有する。一実施形態では前記重鎖定常領域はヒンジ領域、CH2領域、又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾を含む。一実施形態では前記抗体分子はカッパ軽鎖又はラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子はFc領域を含む。
【0242】
一態様では本開示は、
a)ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)と軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)、例えば表1に記載されているような相補性決定領域を含む抗FGF23抗体分子とFGF23への結合について競合する、又は
b)モノクローナル抗体の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)と軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)、すなわちExA11(例えば、それぞれ配列番号41、48、53、61、67、及び/又は74)、ExA28(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、61、67、及び/又は74)、ExA35(例えば、それぞれ配列番号41、49、53、61、67、及び/又は74)、ExA43(例えば、それぞれ配列番号41、46、57、61、67、及び/又は74)、ExA60(例えば、それぞれ配列番号41、50、54、61、67、及び/又は74)、ExC17(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、61、69、及び/又は89)、ExC50(例えば、それぞれ配列番号41、49、55、61、69及び/又は74)、Exc23(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、59、70、及び/又は73)、Exc23.1(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、59、68、及び/又は73)、Exc23.2(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、59、69、及び/又は73)、Exc23.3(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、59、70、及び/又は74)、Exc23.4(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、61、70、及び/又は73)、Exc23.5(例えば、それぞれ配列番号41、46、53、59、70、及び/又は73)のいずれかの重鎖相補性決定領域と軽鎖相補性決定領域、例えば表1に記載されているような相補性決定領域を含む抗FGF23抗体分子のエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する
抗体分子を特色とする。
【0243】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのVH及びVLを含む抗FGF23抗体分子と結合について競合する。
【0244】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのVH及びVLを含む抗FGF23抗体分子のエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する。
【0245】
一実施形態では前記抗体分子は合成抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は単離抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は組換え抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子はヒト化抗体である。一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子である。
【0246】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む前記抗FGF23抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てと結合について競合する。
【0247】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのVH及びVLを含む前記抗FGF23抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てと結合について競合する。
【0248】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む前記抗FGF23抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てのエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する。
【0249】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのVH及びVLを含む前記抗FGF23抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てのエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する。
【0250】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む前記抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てのエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する。
【0251】
一実施形態では前記抗体分子はExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含む。
【0252】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれかのVH及びVLを含む前記抗体分子のうちの2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、7種類、又は全てのエピトープと完全又は部分的に重複するエピトープに結合する、又は実質的に結合する。
【0253】
一実施形態では前記抗体分子は合成抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は単離抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は組換え抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子はヒト化抗体である。一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子である。
【0254】
一実施形態では前記抗体分子は2つの重鎖可変領域と2つの軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は抗原結合断片を含む。一実施形態では前記抗体分子はFab、F(ab’)2、Fv、scFv、sc(Fv)2、又はFdを含む。
【0255】
一実施形態では前記抗体分子は、例えばIgGの重鎖定常領域、例えばIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4から選択されるIgGの重鎖定常領域、例えばIgG2又はIgG4の重鎖定常領域を含むIgG抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG1の定常領域を有するIgG1抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG2の定常領域を有するIgG2抗体分子である。一実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG3の定常領域を有するIgG3抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば本明細書に記載されるIgG4の定常領域を有するIgG4抗体分子である。別の実施形態では前記抗体分子は、IgG2アイソタイプ、IgG3アイソタイプ、及び/又はIgG4アイソタイプからなるキメラ定常領域を有する。一実施形態では前記重鎖定常領域はヒンジ領域、CH2領域、又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾を含む。一実施形態では前記抗体分子はカッパ軽鎖又はラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子はFc領域を含む。
【0256】
一態様では本開示は、本明細書に記載される抗体分子を含む組成物、例えば医薬組成物を特色とする。一実施形態では前記組成物は医薬的許容可能担体をさらに含む。
【0257】
一態様では本開示は、本明細書に記載される抗体分子の重鎖可変領域(VH)、軽鎖可変領域(VL)、又は両方をコードする核酸分子を特色とする。
【0258】
一態様では本開示は、本明細書に記載される核酸分子を含むベクターを特色とする。
【0259】
一態様では本開示は、本明細書に記載される核酸分子又は本明細書に記載されるベクターを含む細胞、例えば単離細胞を特色とする。
【0260】
一態様では本開示は、本明細書に記載される抗体分子及び前記抗体分子の使用説明書を含むキットを特色とする。
【0261】
一態様では本開示は、本明細書に記載される抗体分子を含む容器を特色とする。
【0262】
一態様では本開示は、抗FGF23抗体を生産する方法であって、抗体分子の生産を許す条件下で本明細書に記載される細胞を培養することによって前記抗体分子を生産することを含む前記方法を特色とする。
【0263】
一実施形態では前記方法は前記抗体分子の単離をさらに含む。
【0264】
一態様では本開示は、FGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を治療する方法であって、必要とする対象に対して本明細書に記載される抗体分子又は本明細書に記載される組成物の有効量を投与することによって前記FGF23関連疾患を治療することを含む前記方法を特色とする。
【0265】
一実施形態では前記FGF23関連疾患は低リン酸血障害(例えば、骨格異常を伴う低リン酸血障害)を含む。一実施形態では前記FGF23関連疾患はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。
【0266】
一実施形態では前記対象はヒトである。一実施形態では前記抗体分子は前記対象に静脈内投与される。
【0267】
一実施形態では前記抗体分子は0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量、例えば0.2mg/kgと25mg/kgとの間、0.5mg/kgと10mg/kgとの間、0.5mg/kgと5mg/kgとの間、0.5mg/kgと3mg/kgとの間、0.5mg/kgと2.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと2mg/kgとの間、0.5mg/kgと1.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと1mg/kgとの間、1mg/kgと1.5mg/kgとの間、1mg/kgと2mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、1mg/kgと3mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、又は1mg/kgと5mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される。
【0268】
一実施形態では前記抗体分子は10mgと1000mgとの間の固定用量、例えば10mgと500mgとの間、10mgと250mgとの間、10mgと150mgとの間、10mgと100mgとの間、10mgと50mgとの間、250mgと500mgとの間、150mgと500mgとの間、100mgと500mgとの間、50mgと500mgとの間、25mgと250mgとの間、50mgと150mgとの間、50mgと100mgとの間、100mgと150mgとの間、100mgと200mgとの間、又は150mgと250mgとの間の固定用量で前記対象に投与される。
【0269】
一実施形態では前記抗体分子は1週間に一度、1週間に二度、2週間に一度、3週間に一度、4週間に一度、8週間に一度、1か月に一度、2か月に一度、又は3か月に一度の頻度で投与される。
【0270】
一実施形態では前記抗体分子の投与は組織において、例えば副甲状腺主細胞、尿細管上皮細胞、腎線維芽細胞、心筋細胞、心線維芽細胞、肝細胞、マクロファージ、及び好中球においてFGF23の活性を低下させる。
【0271】
一実施形態では前記方法は前記FGF23関連疾患に対する2つ目の治療法を前記対象に実行することをさらに含む。
【0272】
一態様では本開示は、細胞又は対象中のFGF23の活性を低下させる方法であって、本明細書に記載される抗体分子若しくは本明細書に記載される組成物と前記細胞若しくは対象を接触させること又は必要とする対象に対して本明細書に記載される抗体分子若しくは本明細書に記載される組成物の有効量を投与することによってFGF23の前記活性を低下させることを含む前記方法を特色とする。
【0273】
一実施形態では前記細胞はヒト細胞である。一実施形態では前記対象はヒトである。
【0274】
一実施形態では前記接触ステップはインビトロ、エクスビボ、又はインビボで起きる。一実施形態では前記抗体分子は前記対象に静脈内投与される。
【0275】
一実施形態では前記抗体分子は0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量、例えば0.2mg/kgと25mg/kgとの間、0.5mg/kgと10mg/kgとの間、0.5mg/kgと5mg/kgとの間、0.5mg/kgと3mg/kgとの間、0.5mg/kgと2.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと2mg/kgとの間、0.5mg/kgと1.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと1mg/kgとの間、1mg/kgと1.5mg/kgとの間、1mg/kgと2mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、1mg/kgと3mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、又は1mg/kgと5mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される。
【0276】
一実施形態では前記抗体分子は10mgと1000mgとの間の固定用量、例えば10mgと500mgとの間、10mgと250mgとの間、10mgと150mgとの間、10mgと100mgとの間、10mgと50mgとの間、250mgと500mgとの間、150mgと500mgとの間、100mgと500mgとの間、50mgと500mgとの間、25mgと250mgとの間、50mgと150mgとの間、50mgと100mgとの間、100mgと150mgとの間、100mgと200mgとの間、又は150mgと250mgとの間の固定用量で前記対象に投与される。
【0277】
一実施形態では前記抗体分子は1週間に一度、1週間に二度、2週間に一度、3週間に一度、4週間に一度、8週間に一度、1か月に一度、2か月に一度、3か月に一度の頻度で投与される。
【0278】
一実施形態では前記抗体分子の投与は組織において、例えば副甲状腺主細胞、尿細管上皮細胞、腎線維芽細胞、心筋細胞、心線維芽細胞、肝細胞、マクロファージ、及び好中球においてFGF23の前記活性を低下させる。
【0279】
一態様では本開示は、本明細書に記載される障害の治療又は本明細書に記載される障害の治療用の医薬品の製造における本明細書に記載される抗体分子又は本明細書に記載される組成物の使用を特色とする。
【0280】
別の態様では本開示は、本明細書に記載される障害の治療に使用するための本明細書に記載される抗体分子又は本明細書に記載される組成物を特色とする。
【0281】
一態様では本開示は、FGF23分子を検出する方法であって、対象由来の細胞又は試料を本明細書に記載される抗体分子と接触させることによって前記FGF23分子を検出することを含む前記方法を特色とする。
【0282】
一実施形態では前記抗体分子は検出可能な標識と結合している。一実施形態では前記FGF23分子はインビトロ又はエクスビボで検出される。別の実施形態では前記FGF23分子はインビボで検出される。
【0283】
本開示は、前述の態様や実施形態のうちのいずれか1つ以上からなる全ての組合せ、並びに発明を実施するための形態及び実施例において示される実施形態のうちのいずれか1つ以上を含む組合せを考えている。
【0284】
本発明を実施するための形態の説明と図面及び特許請求の範囲から本明細書中の組成物及び方法の他の特徴、目的、及び利点が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0285】
【
図1-1】例となる抗FGF23モノクローナル抗体であるExA11、ExA35、ExA28、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4及びExc23.5のサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析の軌跡を示す一連のグラフである。
【
図2A】例となる抗FGF23抗体によるヒトFGF23のELISA結合を示す一連のグラフである。(A)例となる抗FGF23抗体Exa11、Exa28、Exa35、Exa43、Exa60、Exc17、Exc50、及び基準抗FGF23抗体(+対照)によるヒトFGF23のELISA結合である。
【
図2B】同上。(B)例となる抗FGF23抗体Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、Exc23.5、及び基準抗FGF23抗体(+対照)によるヒトFGF23のELISA結合である。
【
図3A】例となる抗FGF23抗体によるFGF23シグナル伝達のインビトロ中和を示す一連のグラフである。(A)例となる抗FGF23抗体であるExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、及び基準抗FGF23抗体対照によるFGF23シグナル伝達のインビトロ中和である。
【
図3B】(B)例となる抗FGF23抗体であるExc23.1、Exc23.3、基準抗FGF23抗体(陽性対照)、及びアイソタイプ対照(陰性対照)によるFGF23シグナル伝達のインビトロ中和である。
【発明を実施するための形態】
【0286】
本明細書は、高い親和性及び特異性でFGF23、例えばヒトFGF23に結合する抗体分子を開示する。本明細書において説明されるそれらの抗体分子のうちの幾つかにはFGF23の1種類以上の生物学的活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する改善された能力があるという利点がある。前記抗体分子を作製するための前記抗体分子をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、組成物(例えば医薬組成物)、キット、及び方法も提供する。本明細書において開示される前記抗体分子及び医薬組成物は、障害及び症状、例えばFGF23の活性化と関連する障害及び症状を治療、予防、及び/又は診断するために(単独で、又は他の薬剤若しくは治療方法と組み合わせて)使用可能である。
【0287】
定義
本明細書において使用される場合、「a」及び「an」という冠詞はこの冠詞の文法上の目的語の1つ又は1つより多く(例えば、少なくとも1つ)を指す。
【0288】
「又は」という用語は、別途文脈より明確に指示されない限り「及び/又は」という用語を意味するために本明細書において使用され、「及び/又は」という用語と互換的に使用される。
【0289】
「約」及び「およそ」は、測定法の性質又は精度を考慮した測定量の許容可能な誤差を全般的に意味するものとする。例となる誤差の程度は所与の値又は値の範囲の20パーセント(%)以内であり、10%以内であることが典型的であり、5%以内(例えば、4%以内、3%以内、2%以内、又は1%以内)であることがさらに典型的である。
【0290】
本明細書において開示される前記組成物及び方法は、特定の配列、又はそれらの特定の配列と実質的に同一若しくは類似の配列、例えば特定の配列に対して少なくとも80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又はそれより高い割合で同一の配列を有するポリペプチド及び核酸を包含する。
【0291】
アミノ酸配列との関連で「実質的に同一」という用語は、第1アミノ酸配列と第2アミノ酸配列が共通の構造ドメイン及び/又は共通の機能活性を有し得るように(a)その第2アミノ酸配列の中の整列したアミノ酸残基と同一である充分な数又は最小限の数のアミノ酸残基がその第1アミノ酸配列に含まれること、又は(b)その第2アミノ酸配列の中の整列したアミノ酸残基の保存的に置換がその第1アミノ酸配列に含まれることを表すように本明細書において使用される。基準配列、例えば本明細書において提供される配列に対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有する共通構造ドメインを含むアミノ酸配列が例である。
【0292】
ヌクレオチド配列との関連で「実質的に同一」という用語は、第1ヌクレオチド配列と第2ヌクレオチド配列が共通の機能活性を有するポリペプチドをコードするように又は共通の構造ポリペプチドドメイン若しくは共通の機能ポリペプチド活性コードするようにその第2核酸配列の中の整列したヌクレオチドと同一である充分な数若しくは最小限の数のヌクレオチドが第1核酸配列に含まれることを表すように本明細書において使用される。基準配列、例えば本明細書において提供される配列に対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有するヌクレオチド配列が例である。
【0293】
「機能性変異体」という用語は、天然配列に対して実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチド又は実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチドであって、その天然配列の1種類以上の活性を有することが可能な前記ポリペプチドを指す。
【0294】
配列間の相同性又は配列同一性(これらの用語は本明細書において互換的に使用される)の計算は以下のように実施される。
【0295】
2本のアミノ酸配列又は2本の核酸配列のパーセント同一性を決定するため、これらの配列を最適な比較のために整列させる(例えば、最適な比較のためにアミノ酸又は核酸の第1配列と第2配列の一方又は両方にギャップを導入してよく、比較のために非相動性配列を無視してよい)。典型的な実施形態では比較のために整列させられる基準配列の長さはその基準配列の長さの少なくとも30%、例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%である。その後で対応するアミノ酸位置又はヌクレオチド位置にあるアミノ酸残基又はヌクレオチドを比較する。第1配列中の位置が第2配列中の対応する位置と同じアミノ酸残基又はヌクレオチドによって占められているときにそれらの分子はその位置において同一である。
【0296】
前記の2本の配列の間のパーセント同一性は、それらの配列によって共有される同一である位置の数の関数であり、そのパーセント同一性にはそれらの2本の配列の最適な整列のために導入される必要があるギャップの数及び各ギャップの長さが考慮されている。
【0297】
配列の比較及び2本の配列間のパーセント同一性の決定は数値計算アルゴリズムを用いて達成され得る。一実施形態では2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性はClustal Omega(Sieversら著、Mol Syst Biol.誌、2011年、第7巻:539頁)を使用して決定される。一実施形態では2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性はKalign2(Lassmannら著、Nucleic Acids Res.誌、2009年、第37巻(第3号):858~65頁、Lassmann及びSonnhammer著、BMC Bioinformatics.誌、2005年、第6巻:298頁)を使用して決定される。一実施形態では2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性はMAFFT(Katoh及びStandley著、Mol Biol Evol.誌、2013年、第30巻(第4号):772~80頁)を使用して決定される。一実施形態では2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性はMUSCLE(Edgar著、Nucleic Acids Res.誌、2004年、第32巻(第5号):1792~7頁、Edgar著、BMC Bioinformatics.誌、2004年、第5巻:113頁)を使用して決定される。一実施形態では2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性はMView(Brownら著、Bioinformatics誌、1998年、第14巻(第4号):380~1頁)を使用して決定される。2本の配列間のパーセント同一性を決定するための他の方法は、例えばLiら著、Nucleic Acids Res.誌、2015年、第43巻(W1号):W580~4頁、McWilliamら著、Nucleic Acids Res.誌、2013年、第41巻(ウェッブ・サーバー号):W597~600頁の中でも説明されている。
【0298】
一実施形態では2本のアミノ酸配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアパッケージ内のGAPプログラム(www.gcg.comにおいて入手可能)に組み込まれているNeedleman及びWunschのアルゴリズム(J Mol Biol.誌、1970年、第48巻(第3号):443~53)を使用し、Blossum62マトリックス又はPAM250マトリックスのどちらかと16、14、12、10、8、6、又は4のギャップウェイト及び1、2、3、4、5、又は6の長さウェイトを使用して決定される。一実施形態では2本のヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアパッケージ内のGAPプログラム(www.gcg.comにおいて入手可能)を使用し、NWSgapdna.CMPマトリックスと40、50、60、70、又は80のギャップウェイト及び1、2、3、4、5、又は6の長さウェイトを使用して決定される。1つの適切なパラメータセット(及び別段の定めがない限り使用されるべきパラメータセット)はギャップペナルティ12、ギャップ伸長ペナルティ4、及びフレームシフトギャップペナルティ5を含むBlossum62スコアリングマトリックスである。
【0299】
2本のアミノ酸配列又はヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれているMeyers及びMillerのアルゴリズム(Comput Appl Biosci.誌、1988年、第4巻(第1号):11~7頁)を使用し、PAM120ウェイト残基表、ギャップ長ペナルティ12、及びギャップペナルティ4を使用して決定され得る。
【0300】
本明細書に記載される核酸配列及びタンパク質配列は、例えば、他のファミリーメンバー又は関連配列を特定するために公開データベースに対する検索を実施するための「クエリ配列」として使用可能である。このような検索は、Altschulら著、1990年、J. Mol. Biol.誌、第215巻:403~10頁のNBLASTプログラム及びXBLASTプログラム(バージョン2.0)を使用して実施可能である。BLASTヌクレオチド検索は、本明細書に記載される核酸に対して相同であるヌクレオチド配列を得るためにはNBLASTプログラム、スコア=100、ワード長=12で実施され得る。BLASTタンパク質検索は、本明細書に記載されるタンパク質分子に対して相同であるアミノ酸配列を得るためにはXBLASTプログラム、スコア=50、ワード長=3で実施され得る。比較のためにギャップ挿入したアラインメントを得るためにはGapped BLASTがAltschulら著、Nucleic Acids Res.誌、1997年、第25巻:3389~3402頁に記載されるように活用され得る。BLASTプログラム及びGapped BLASTプログラムを利用するときには各プログラム(例えば、XBLAST及びNBLAST)の初期パラメータが使用され得る。www.ncbi.nlm.nih.gov.を参照されたい。
【0301】
本明細書において使用される場合、「低いストリンジェンシー条件下、中程度のストリンジェンシー条件下、高いストリンジェンシー条件下、又は非常に高いストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーションを行う」という言葉はハイブリダイゼーションと洗浄の条件を説明している。ハイブリダイゼーション反応を実施するための指導をCurrent Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons社、ニューヨーク、(1989年)、6.3.1章~6.3.6章に見ることが可能であり、この文献を参照により援用する。この参照文献中には水性方法と非水性方法が説明されており、どちらかを使用することができる。本明細書の中で参照される具体的なハイブリダイゼーション条件は以下の通りである。(1)約45℃の6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中でハイブリダイゼーションが行われ、その後で少なくとも50℃の0.2×SSC、0.1%SDSの中で2回の洗浄が行われる低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件(低ストリンジェンシー条件については、洗浄温度は55℃まで上昇可能である)、(2)約45℃の6×SSC中でハイブリダイゼーションが行われ、その後で60℃の0.2×SSC、0.1%SDSの中で1回以上の洗浄が行われる中ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件、(3)約45℃の6×SSC中でハイブリダイゼーションが行われ、その後で65℃の0.2×SSC、0.1%SDSの中で1回以上の洗浄が行われる高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件、及び好ましくは(4)65℃の0.5Mリン酸ナトリウム、7%SDSの中でハイブリダイゼーションが行われ、その後で65℃の0.2×SSC、1%SDSの中で1回以上の洗浄が行われる超高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件。超高ストリンジェンシー条件(4)が適切な条件であり、且つ、別段の定めがない限り使用されるべき条件である。
【0302】
本明細書に記載される前記分子は、それらの分子の機能に対して実質的な効果を持たない追加の保存的又は非必須アミノ酸置換を有してもよいことが理解される。
【0303】
「アミノ酸」という用語には、その用語が、天然物であれ合成物であれ、アミノ官能基性及び酸官能基性の両方を内包し、且つ、天然アミノ酸からなる重合体に包含され得る全ての分子を包むことが意図されている。例となるアミノ酸には天然アミノ酸、天然アミノ酸の類似体、誘導体、及び同族体、変異側鎖を有するアミノ酸類似体、並びに前述の化合物のいずれかの全ての立体異性体が挙げられる。本明細書において使用される場合、「アミノ酸」という用語にはD型又はL型の光学異性体及びペプチド模倣物の両方が含まれる。
【0304】
「保存的アミノ酸置換」は、同様の側鎖を有するアミノ酸残基でアミノ酸残基が置き換えられる置換である。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーが当技術分野では定義されている。これらのファミリーには塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分岐側鎖を有するアミノ酸(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれる。
【0305】
「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は(単鎖であれば)アミノ酸からなるあらゆる長さの重合体を表すために本明細書において互換的に使用される。この重合体は直鎖型でも分岐型でもよく、修飾アミノ酸を含んでもよく、アミノ酸ではない物によって分断されていてもよい。それらの用語は、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質付加、アセチル化、リン酸化、又は他のあらゆる操作、例えば標識要素との結合によって修飾されているアミノ酸重合体も包含する。このポリペプチドは天然供給源から単離される場合、真核生物宿主若しくは原核生物宿主から組換え技術によって生産される場合、又は合成法の産物である場合があり得る。
【0306】
「核酸」、「核酸配列」、「ヌクレオチド配列」又は「ポリヌクレオチド配列」、及び「ポリヌクレオチド」という用語は互換的に使用される。それらの用語はデオキシリボヌクレオチド若しくはリボヌクレオチドのどちらか、又はそれらの類似体のあらゆる長さの重合体型のヌクレオチドを指す。このポリヌクレオチドは一本鎖又は二本鎖のどちらかであってよく、一本鎖であるのならばその一本鎖はード鎖であっても非コード(アンチセンス)鎖であってもよい。ポリヌクレオチドはメチル化ヌクレオチド及びヌクレオチド類似体などの修飾ヌクレオチドを含んでよい。ヌクレオチドの配列は非ヌクレオチド要素によって分断されてもよい。ポリヌクレオチドは重合後に標識要素との結合等によってさらに修飾されてもよい。この核酸は組換えポリヌクレオチド、ゲノム起源のポリヌクレオチド、cDNA、又は自然には生じないか若しくは非天然構成の別のポリヌクレオチドに結合している半合成起源のポリヌクレオチド若しくは合成起源のポリヌクレオチドであってよい。
【0307】
「単離された」という用語は、本明細書において使用される場合、元の環境又は天然の環境(例えば、天然物であれば天然の環境)から取り出された物質を指す。例えば、生きている動物の中に存在する天然ポリヌクレオチド又は天然ポリペプチドは単離されていないが、その天然の系の中に共存する物質の一部又は全てから人為介入により分離された同じポリヌクレオチド又はポリペプチドは単離されている。このようなポリヌクレオチドはベクターの一部である可能性があり、且つ/又はこのようなポリヌクレオチド若しくはポリペプチドは組成物の一部である可能性があり、そのようなベクター若しくは組成物はそのベクター若しくは組成物が自然に見られる環境の一部ではないという点でやはり単離されている可能性がある。
【0308】
本明細書において使用される場合、例えば、FGF23関連疾患を「治療する」という用語は、障害、例えばFGF23関連疾患を有し、且つ/又は障害、例えばFGF23関連疾患の症状を体験している対象(例えばヒト)において、一実施形態では抗体分子が投与されるとその抗体分子が投与されなかった場合よりも被る症状が重篤ではない、且つ/又は回復が速いことを意味する。一実施形態ではFGF23関連疾患が治療されると同等の未治療対象と比較して治療済み対象ではFGF23のレベルが低下する場合がある。例えば、炎症性障害の効果的な治療のために本明細書に記載される抗体分子の投与後に対象の生体試料中のFGF23が免疫蛍光又は電子顕微鏡法を用いる診断アッセイによって検出される。他のアッセイ、例えば尿検査、血液検査、超音波検査、X線検査、又は膀胱鏡検査を使用して患者の治療をモニターすることもでき、又はその対象の障害、例えばFGF23関連疾患の治療後にその障害の症状の存在、例えば存在の減少(又は不在)を検出することもできる。治療によって例えば部分的又は完全に障害、例えばFGF23関連疾患を緩和でき、改善でき、軽減でき、抑制でき、又はその障害の重症度を軽減でき、且つ/又はその障害の発生率を低下させることができ、所望によりその障害の発症を遅らせることができ、その障害の影響若しくは症状、特徴、及び/又は原因の1つ以上の表出を遅らせることができる。一実施形態では治療は、障害、例えばFGF23関連疾患のある特定の兆候を示していない対象の治療、及び/又は障害、例えばFGF23関連疾患の早期の兆候のみを示している対象の治療である。一実施形態では治療は、障害、例えばFGF23関連疾患の1種類以上の確定した兆候を示す対象の治療である。一実施形態では治療は、障害、例えばFGF23関連疾患を患っていると診断された対象の治療である。一実施形態では前記障害は本明細書に記載されるFGF23関連疾患である。
【0309】
本明細書において使用される場合、障害、例えばFGF23関連疾患を「予防する」という用語は、対象(例えばヒト)が前記抗体分子を受容していればその対象がその障害、例えばFGF23関連疾患を有する可能性が低くなることを意味する。一実施形態では前記対象は前記障害、例えばFGF23関連疾患を発症するリスクを有する。一実施形態では前記障害は本明細書に記載されるFGF23関連疾患である。
【0310】
以下で本明細書中の組成物及び方法の様々な態様をさらに詳細に説明する。追加の定義は本明細書の中で示される。
【0311】
FGF23
線維芽細胞増殖因子23(FGF23)はヒトではFGF23遺伝子によってコードされるタンパク質である。FGF23は線維芽細胞増殖因子ファミリーのメンバーであり、リン酸及びビタミンDの代謝に関与する。FGF23はカルシトリオールに応答して骨細胞により分泌され、その後で腎臓に対して作用してNPT2の近位尿細管発現を減少させることによりリン酸の再吸収を減少させ、且つ、リン酸の分泌を増加させる。FGF23活性の上昇は低リンパ血症性くる病などの疾患における腎臓からのリン酸の喪失と関連する。
【0312】
ヒトFGF23の例となるアミノ酸配列及びヌクレオチド配列が、例えば配列番号82又はYamashitaら著、Biochem Biophys Res Commun.誌、2000年、第277巻(第2号):494~498頁、Shimadaら著、Proc Natl Acad Sci U S A.誌、2001年、第98巻(第11号):6500~6505頁、若しくはShimadaら著、Endocrinology誌、2002年、第143巻(第8号):3179~82頁に記載されるように知られている。
【0313】
ヒトFGF23の例となるアミノ酸配列を以下のように提示する。
【0314】
ヒトFGF23(配列番号82)
MLGARLRLWVCALCSVCSMSVLRAYPNASPLLGSSWGGLIHLYTATARNSYHLQIHKNGHVDGAPHQTIYSALMIRSEDAGFVVITGVMSRRYLCMDFRGNIFGSHYFDPENCRFQHQTLENGYDVYHSPQYHFLVSLGRAKRAFLPGMNPPPYSQFLSRRNEIPLIHFNTPIPRRHTRSAEDDSERDPLNVLKPRARMTPAPASCSQELPSAEDNSPMASDPLGVVRGGRVNTHAGGTGPEGCRPFAKFI
【0315】
ヒトFGF23の他の変異体及び代わりの配列が、例えば、2019年2月1日現在にリストされているGenbank受入番号NP_065689.1として提示される。上記のヒトFGF23配列をコードする各ヌクレオチド配列は、例えば、2019年2月1日現在にリストされているGenbank受入番号NM_020638.2として提示される。
【0316】
一実施形態ではある抗FGF23抗体分子がFGF23に結合する、又は実質的に結合するときにその抗体分子はFGF23の1種類以上のアイソフォーム、例えば本明細書に記載されるヒトFGF23の1種類以上のアイソフォームに結合する、又は実質的に結合する。一実施形態では前記抗体分子は配列番号82のアミノ酸配列を有するFGF23に結合する、又は実質的に結合する。
【0317】
抗体分子
本明細書は、FGF23に結合する抗体分子、例えば本明細書に記載される抗FGF23抗体分子を開示する。
【0318】
本明細書において使用される場合、「抗体分子」という用語は、少なくとも1免疫グロブリン可変ドメイン配列を含むタンパク質、例えば免疫グロブリン鎖又はその断片を指す。「抗体分子」という用語には、例えば、全長型抗体及び抗体の抗原結合断片が含まれる。
【0319】
例えば、抗体分子は重(H)鎖可変ドメイン配列(本明細書においてVHと略記される)と軽(L)鎖可変ドメイン配列(本明細書においてVLと略記される)を含み得る。別の例では抗体分子は2つの重(H)鎖可変ドメイン配列と2つの軽(L)鎖可変ドメイン配列を含み、それによって2つの抗原結合部位、例えばFab、Fab’、F(ab’)2、Fc、Fd、Fd’、Fv、単鎖抗体(scFv又はsc(Fv)2等)、単一可変ドメイン抗体、ディアボディ(Dab)(二価及び二特異性)、及びキメラ(例えばヒト化)抗体が形成され、それらは完全抗体の改変又は組換えDNA技術を用いて新規合成された抗体の改変により作製され得る。これらの機能性抗体断片はそれぞれの抗原又は受容体と選択的に結合する能力を保持する。抗体及び抗体断片は、IgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEを含むがこれらに限定されないあらゆる抗体クラス並びにあらゆる抗体サブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4)に由来するものであってよい。前記抗体分子はモノクローナル又はポリクローナルであってよい。一実施形態では前記抗体分子は全IgG抗体である。前記抗体分子はヒト抗体、ヒト化抗体、CDR移植抗体、又はインビトロ生成抗体であってもよい。前記抗体分子は、例えばIgG1重鎖定常領域、IgG2重鎖定常領域、IgG3重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又は2種類以上のアイソタイプのキメラの重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域を有することがあり得る。前記抗体分子は、例えばカッパ軽鎖又はラムダ軽鎖から選択される軽鎖を有してもよい。「免疫グロブリン(Ig)」という用語は本明細書において「抗体」という用語と互換的に使用される。一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子(例えば、二特異性抗体分子)である。
【0320】
抗原結合断片の例には(i)VLドメイン、VHドメイン、CLドメイン、及びCH1ドメインから構成される一価断片であるFab断片、(ii)ヒンジ領域においてジスルフィド架橋により結合した2本のFab断片を含む二価断片であるF(ab’)2断片、(iii)VHドメイン及びCH1ドメインから構成されるFd断片、(iv)抗体の一本の腕のVLドメイン及びVHドメインから構成されるFv断片、(v)VHドメインから構成されるディアボディ(dAb)断片、(vi)ラクダ科動物可変ドメイン又はラクダ科動物化可変ドメイン、(vii)単鎖Fv(scFv)(例えば、Birdら著、(1988年)、Science誌、第242巻:423~426頁、及びHustonら著、(1988年)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA誌、第85巻:5879~5883頁を参照されたい)、(viii)単一ドメイン抗体が挙げられる。これらの抗体断片は当業者に知られている幾つかの従来法を含むあらゆる適切な方法を用いて得ることが可能であり、これらの断片は完全抗体と同じ方法で有用性について審査され得る。
【0321】
「抗体」という用語は完全分子並びに完全分子の機能性断片を内包する。抗体の定常領域を改変、例えば変異させてその抗体の特性を改質することが可能である(例えば、Fc受容体結合、抗体グリコシル化、システイン残基数、エフェクター細胞機能、又は補体機能のうちの1つ以上を増やす又は減らすことができる)。
【0322】
一実施形態では前記抗体分子は単鎖抗体である。単鎖抗体(scFv)は改変されることがある(例えば、Colcher, D.ら著、(1999年)、Ann N Y Acad Sci誌、第880巻:263~80頁、及びReiter, Y.著、(1996年)、Clin Cancer Res誌、第2巻:245~52頁を参照されたい)。この単鎖抗体は、同じ標的タンパク質の異なるエピトープに対する特異性を有する多価抗体を作製するために二量体化又は多量体化される場合がある。
【0323】
一実施形態では前記抗体分子は単一ドメイン抗体である。単一ドメイン抗体には単一ドメインポリペプチドの一部である相補性決定領域を有する抗体が含まれ得る。以下に限定されないが、重鎖抗体、天然で軽鎖を欠いている抗体、従来の4本鎖抗体に由来する単一ドメイン抗体、改変抗体、及び抗体から導出されたものを除く単一ドメインスキャフォルドが例に挙げられる。単一ドメイン抗体は最先端又は最新式の単一ドメイン抗体であってよい。単一ドメイン抗体は、マウス、ヒト、ラクダ、リャマ、魚類、サメ、ヤギ、ウサギ、及びウシを含むがこれらに限定されないあらゆる種に由来してよい。一実施形態では単一ドメイン抗体は、軽鎖を欠いている重鎖抗体として知られている天然の単一ドメイン抗体である。このような単一ドメイン抗体は国際公開第94/04678号等に開示されている。分かりやすく言うと、天然で軽鎖を欠いている重鎖抗体に由来するこの可変ドメインは、4本鎖免疫グロブリンの従来のVHと区別するために本明細書ではVHH又はナノボディとして知られている。このようなVHH分子は、ラクダ科動物、例えばラクダ、リャマ、ヒトコブラクダ、アルパカ、及びグアナコにおいて産生された抗体から導出され得る。ラクダ科以外の他の種が天然で軽鎖を欠いている重鎖抗体を生産する場合があり、このようなVHHも本発明の範囲内である。
【0324】
VH領域及びVL領域は、「フレームワーク領域」(FR又はFW)と呼ばれる比較的に保存されている領域が散在している「相補性決定領域」(CDR)と呼ばれる超可変領域に細分化可能である。「相補性決定領域」及び「CDR」という用語は、本明細書において使用される場合、抗原特異性及び結合親和性を付与する抗体可変領域内のアミノ酸配列を指す。一般に、各重鎖可変領域内に3つのCDR(HCDR1、HCDR2、HCDR3)が存在し、各軽鎖可変領域内に3つのCDR(LCDR1、LCDR2、LCDR3)が存在する。本明細書において使用される場合、「フレームワーク」、「FW」、及び「FR」という用語は互換的に使用される。
【0325】
フレームワーク領域及びCDRの範囲は数多くの方法によって正確に定義されている(Kabat, E. A.ら著、(1991年)、Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、米国保険福祉省、NIH文書第91-3242号(「カバト」付番法)、Chothia, C.ら著、(1987年)、J. Mol. Biol.誌、第196巻:901~917頁(「コチア」付番法)、及びOxford Molecular社のAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用されるAbM定義を参照されたい)。一般には、例えば、Antibody Engineering Lab Manual(Duebel, S.及びKontermann, R.編、Springer-Verlag社、ハイデルベルク)内のProtein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domainsを参照されたい。本明細書において使用される場合、「コチア」付番法に従って定義されるCDRは「超可変ループ」と呼ばれることもある。全ての定義の下において、各VH及び各VLはアミノ末端からカルボキシ末端へ次の順序、すなわちFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4という順序で並べられている3つのCDR及び4つのFRを含むことが典型的でる。
【0326】
例えば、カバト法の下では重鎖可変ドメイン(VH)内のCDRアミノ酸残基は31番~35番(HCDR1)、50番~65番(HCDR2)、及び95番~102番(HCDR3)に付番されることがあり、軽鎖可変ドメイン(VL)内のCDRアミノ酸残基は24番~34番(LCDR1)、50番~56番(LCDR2)、及び89番~97番(LCDR3)に付番されることがある。コチア法の下ではVH内のCDRアミノ酸は26番~32番(HCDR1)、52番~56番(HCDR2)、及び95番~102番(HCDR3)に付番されることがあり、VL内のアミノ酸残基は26番~32番(LCDR1)、50番~52番(LCDR2)、及び91番~96番(LCDR3)に付番されることがある。カバトとコチアの両方のCDR定義を組み合わせることにより、これらのCDRはヒトVH内の26番~35番(HCDR1)、50番~65番(HCDR2)、及び95番~102番(HCDR3)のアミノ酸残基並びにヒトVL内の24番~34番(LCDR1)、50番~56番(LCDR2)、及び89番~97番(LCDR3)のアミノ酸残基から構成される。
【0327】
具体的に指示されない限り、本明細書に記載される抗FGF23抗体分子は概して1種類以上のカバトCDR及び/又はコチア超可変ループのあらゆる組合せ、例えば表1に記載されている組合せを含み得る。
【0328】
本明細書において使用される場合、「免疫グロブリン可変ドメイン配列」は免疫グロブリン可変ドメインの構造を形成できるアミノ酸配列を指す。例えば、その配列は天然可変ドメインのアミノ酸配列の全て又は一部を含む場合がある。例えば、その配列は1つ、2つ、又はそれより多くのN末端アミノ酸又はC端アミノ酸を含んでも含まなくてもよく、又はそのタンパク質構造の形成に適合する他の変化を含んでもよい。
【0329】
「抗原結合領域」という用語は抗原、例えばFGF23、例えばヒトFGF23、又はそのエピトープに結合する接触面を形成する決定因子を含む抗体分子の部分を指す。タンパク質(又はタンパク質模倣物)に関し、抗原結合領域は、抗原、例えばFGF23、例えばヒトFGF23に結合する接触面を形成する(少なくとも、例えば、4アミノ酸又は4アミノ酸模倣物からなる)1つ以上のループを内包することが典型的である。抗体分子の抗原結合領域は少なくとも1つ又は2つのCDR及び/又は超可変ループを内包することが典型的であり、又は少なくとも3つ、4つ、5つ、若しくは6つのCDR及び/又は超可変ループを含むことがさらに典型的である。
【0330】
「競合する」又は「交差競合する」という用語は、ある抗体分子が標的、例えばFGF23、例えばヒトFGF23に対する抗FGF23抗体分子、例えば本明細書において提供される抗FGF23抗体分子の結合を妨害する能力を表すために本明細書において互換的に使用される。その結合の妨害は直接的でも間接的でもよい(例えば、前記抗体分子又は前記標的のアロステリック調節を介してよい)。抗体分子が別の抗体分子の標的への結合を妨害できる範囲、したがって抗体分子が競合すると言われるかどうかは競合結合アッセイ、例えば、FACSアッセイ、ELISA、又はBIACOREアッセイを用いて決定可能である。一実施形態では競合結合アッセイは定量的競合アッセイである。一実施形態では第1抗FGF23抗体分子は、競合結合アッセイ(例えば、本明細書に記載される競合アッセイ)において前記標的への前記第1抗体分子の結合が10%以上、例えば20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上、95%以上、98%以上、99%又はそれより多い割合で減少するときに第2抗FGF23抗体分子と標的への結合について競合すると言われる。
【0331】
本明細書において使用される「モノクローナル抗体」又は「モノクローナル抗体組成物」という用語は単一分子組成の抗体分子の調製物を指す。モノクローナル抗体組成物は単一の結合特異性及び特定のエピトープに対する親和性を示す。モノクローナル抗体はハイブリドーマ技術又はハイブリドーマ技術を使用しない方法(例えば、組換え法)によって作製可能である。
【0332】
「事実上のヒト」タンパク質は中和抗体応答、例えばヒト抗マウス抗体(HAMA)応答を引き起こさないタンパク質である。HAMAは多くの状況、例えば長期にわたる病状又は再発した病状の治療等で前記抗体分子が繰り返し投与される場合に問題となり得る。HAMA応答は、血清からの抗体クリアランスの増加と潜在的なアレルギー反応のために反復抗体投与を潜在的に効果のないものにし得る(例えばSalehら著、Cancer Immunol. Immunother.誌、第32巻:180~190頁、(1990年)、LoBuglioら著、Hybridoma誌、第5巻:5117~5123頁、(1986年)を参照されたい)。
【0333】
前記抗体分子はポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体であってよい。一実施形態では前記抗体は組換え技術により作製、例えばあらゆる適切なファージディスプレイ方法又はコンビナトリアル方法により作製され得る。
【0334】
抗体を作製するための様々なファージディスプレイ方法及びコンビナトリアル方法(例えば、全ての内容が参照により本明細書に援用されるLadnerらの米国特許第5223409号明細書、Kangらの国際公開第92/18619号、Dowerらの国際公開第91/17271号、Winterらの国際公開第92/20791号、Marklandらの国際公開第92/15679号、Breitlingらの国際公開第93/01288号、McCaffertyらの国際公開第92/01047号、Garrardらの国際公開第92/09690号、Ladnerらの国際公開第90/02809号、Fuchsら著、(1991年)、Bio/Technology誌、第9巻:1370~1372頁、Hayら著、(1992年)、Hum Antibod Hybridomas誌、第3巻:81~85頁、Huseら著、(1989年)、Science誌、第246巻:1275~1281頁、Griffthsら著、(1993年)、EMBO J誌、第12巻:725~734頁、Hawkinsら著、(1992年)、J Mol Biol誌、第226巻:889~896頁、Clacksonら著、(1991年)、Nature誌、第352巻:624~628頁、Gramら著、(1992年)、PNAS誌、第89巻:3576~3580頁、Garradら著、(1991年)、Bio/Technology誌、第9巻:1373~1377頁、Hoogenboomら著、(1991年)、Nuc Acid Res誌、第19巻:4133~4137頁、及びBarbasら著、(1991年)、PNAS誌、第88巻:7978~7982頁に記載されているような方法)が当技術分野において知られている。
【0335】
一実施形態では前記抗体分子は完全ヒト抗体(例えば、ヒト免疫グロブリン配列から抗体を生産するように遺伝子操作されたマウスの中で作られた抗体)、又は非ヒト抗体、例えばげっ歯類動物(例えば、マウス又はラット)抗体、ヤギ抗体、霊長類動物(例えば、サル)抗体、ラクダ抗体である。一実施形態ではこの非ヒト抗体はげっ歯類動物(例えば、マウス又はラット)抗体である。げっ歯類動物抗体を作製する方法は当技術分野において知られている。
【0336】
ヒトモノクローナル抗体は、マウスの系を使用するよりもむしろヒト免疫グロブリン遺伝子を持つ遺伝子組換えマウスを使用して作製可能である。ヒトタンパク質のエピトープに対して特定の親和性を有するヒトmAbを分泌するハイブリドーマは、目的の抗原で免疫されたこれらの遺伝子組換えマウスの脾臓細胞を使用して作製される(例えば、Woodらの国際出願公開第91/00906号、KucherlapatiらのPCT国際公開第91/10741号、Lonbergらの国際出願公開第92/03918号、Kayらの国際出願公開第92/03917号、Lonberg, N.ら著、1994年、Nature誌、第368巻:856~859頁、Green, L.L.ら著、1994年、Nature Genet.誌、第7巻:13~21頁、Morrison, S.L.ら著、1994年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA誌、第81巻:6851~6855頁、Bruggemanら著、1993年、Year Immunol誌、第7巻:33~40頁、Tuaillonら著、1993年、PNAS誌、第90巻:3720~3724頁、Bruggemanら著、1991年、Eur J Immunol誌、第21巻:1323~1326頁を参照されたい)。
【0337】
抗体は、可変領域又はその一部、例えばCDRが非ヒト生物、例えばラット又はマウス内で生成されている抗体である。キメラ抗体、CDR移植抗体、及びヒト化抗体は本発明の範囲内である。非ヒト生物、例えばラット又はマウス内で生成され、その後でヒトにおける抗原性を低下させるために例えば可変領域、フレームワーク領域、又は定常領域内で修飾されている抗体は本発明の範囲内である。
【0338】
キメラ抗体はあらゆる適切な組換えDNA技術によって作製可能である。幾つかの技術は当技術分野において知られている(Robinsonらの国際特許出願公開第1987/002671号、Akiraらの欧州特許出願公開第184187号明細書、Taniguchi, M.の欧州特許出願公開第171496号明細書、Morrisonらの欧州特許出願公開第173494号明細書、Neubergerらの国際特許出願公開第86/01533号、Cabillyらの米国特許第4816567号明細書、Cabillyらの欧州特許出願公開第125023号明細書、Betterら著、(1988年、Science誌、第240巻:1041~1043頁)、Liuら著、(1987年)、PNAS誌、第84巻:3439~3443頁、Liuら著、1987年、J. Immunol.誌、第139巻:3521~3526頁、Sunら著、(1987年)、PNAS誌、第84巻:214~218頁、Nishimuraら著、1987年、Canc. Res.誌、第47巻:999~1005頁、Woodら著、(1985年)、Nature誌、第314巻:446~449頁、及びShawら著、1988年、J. Natl Cancer Inst.誌、第80巻:1553~1559頁を参照されたい)。
【0339】
ヒト化抗体又はCDR移植抗体では(免疫グロブリン重鎖又は軽鎖の)少なくとも1つ又は2つのレシピエントCDR、一般的には3つ全てのレシピエントCDRがドナーCDRで置き換えられる。この抗体は少なくとも一部分の非ヒトCDRで置き換えられていてもCDRの一部が非ヒトCDRで置き換えられていてもよい。このヒト化抗体がリポ多糖に結合するのに必要な数のCDRを置き換えることだけで充分である。一実施形態では前記ドナーはげっ歯類動物抗体、例えばラット抗体又はマウス抗体であり、前記レシピエントはヒトフレームワーク又はヒトコンセンサスフレームワークである。前記CDRを提供する免疫グロブリンは「ドナー」と呼ばれ、前記フレームワークを提供する免疫グロブリンは「アクセプター」と呼ばれることが典型的である。一実施形態では前記ドナー免疫グロブリンは非ヒト(例えば、げっ歯類動物)のものである。前記アクセプターフレームワークは天然(例えば、ヒト)フレームワーク若しくはコンセンサスフレームワーク、又はそのフレームワークに対して約85%以上同一の配列、例えば90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一の配列であることが典型的である。
【0340】
本明細書において使用される場合、「コンセンサス配列」という用語は、関連配列ファミリーの中で最も頻繁に現れるアミノ酸(又はヌクレオチド)から形成される配列を指す(例えば、Winnaker著、From Genes to Clones、Verlagsgesellschaft、ヴァインハイム、ドイツ、1987年を参照されたい)。タンパク質ファミリーではコンセンサス配列中の各位置は、そのファミリー内で最も頻繁にその位置に現れるアミノ酸によって占められる。2種類のアミノ酸が同等の頻度で現れる場合、コンセンサス配列にはどちらのアミノ酸も含まれ得る。「コンセンサスフレームワーク」はコンセンサス免疫グロブリン配列中のフレームワーク領域を指す。
【0341】
あらゆる適切な方法によって抗体をヒト化することができ、幾つかのそのような方法は当技術分野において知られている(例えば、全ての内容がこれで参照により援用されるMorrison, S. L.著、1985年、Science誌、第229巻:1202~1207頁、Oiら著、1986年、BioTechniques誌、第4巻:214頁、及びQueenらの米国特許第5585089号明細書、米国特許第5693761号明細書、及び米国特許第5693762号明細書を参照されたい)。
【0342】
ヒト化抗体又はCDR移植抗体はCDR移植又はCDR置換によって作製可能であり、その場合に免疫グロブリン鎖のCDRの1つ、2つ、又は全てが置換可能である。例えば、全ての内容がこれで参照により明示的に援用される米国特許第5225539号明細書、Jonesら著、1986年、Nature誌、第321巻:552~525頁、Verhoeyanら著、1988年、Science誌、第239巻:1534頁、Beidlerら著、1988年、J. Immunol.誌、第141巻:4053~4060頁、Winterの米国特許第5225539号明細書を参照されたい。Winterはヒト化抗体を調製するために使用される場合があるCDR移植法(1987年3月26日に出願された英国特許出願第2188638(A)号、Winterの米国特許第5225539号明細書)について説明しており、その内容が参照により明示的に援用される。
【0343】
特定のアミノ酸が置換、欠失、又は付加されているヒト化抗体も提供する。ドナーからアミノ酸を選択する基準は、例えば、内容がこれで参照により援用される米国特許第5585089号明細書、例えば米国特許第5585089号明細書の第12段~第16段に記載されている。抗体をヒト化するための他の技術が1992年12月23日に公開されたPadlanらの欧州特許出願公開第519596(A1)号明細書に記載されている。
【0344】
一実施形態では前記抗体分子は、例えばIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、及びIgEの重鎖定常領域から、特に(例えばヒト)IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4の重鎖定常領域等から選択される重鎖定常領域を有する。別の実施形態では前記抗体分子は、例えば(例えばヒト)カッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を有する。前記定常領域を改変、例えば変異させて前記抗体分子の特性を改質することが可能である(例えば、Fc受容体結合、抗体グリコシル化、システイン残基数、エフェクター細胞機能、及び/又は補体機能のうちの1つ以上を増やす又は減らすことができる)。一実施形態では前記抗体分子はエフェクター機能を有しており、補体を固定できる。別の実施形態では前記抗体分子はエフェクター細胞の動員又は補体の固定を行わない。一実施形態では前記抗体分子はFc受容体結合能が低いか又は無い。例えば、前記抗体分子はFc受容体への結合を支援しないアイソタイプ若しくはサブタイプ、断片、又は他の変異体であってよく、例えば変異導入又は欠失を受けたFc受容体結合領域を有する。
【0345】
一実施形態では前記抗体分子の定常領域は改変されている。抗体の定常領域を改変するための方法は当技術分野において知られている。改変された機能を有する抗体分子、例えば細胞上のFcR又は補体のC1成分などのエフェクターリガンドに対する親和性が改変された抗体分子は、その抗体の定常部分内の少なくとも1つのアミノ酸残基を異なる残基で置き換えることにより作製可能である(例えば、全ての内容がこれで参照により援用される欧州特許出願公開第388151(A1)号明細書、米国特許第5624821号明細書、及び米国特許第5648260号明細書を参照されたい)。ヒトIgG4中の抗体構造を安定化させるアミノ酸変異、例えばS228P(EU命名法、カバト命名法のS241P)も考えられている。マウス又は他の種の免疫グロブリンに適用されるとこれらの機能を低下させる又は失わせることになる同種の改変が説明されることもある。
【0346】
一実施形態では前記抗体分子内の最適のアミノ酸は標準的アミノ酸である。一実施形態では前記抗体分子は天然アミノ酸や天然アミノ酸の類似体、誘導体、及び同族体、変異側鎖を有するアミノ酸類似体や前述の化合物のいずれかの全ての立体異性体を含む。前記抗体分子はアミノ酸のD型又はL型の光学異性体及びペプチド模倣物を含み得る。
【0347】
一実施形態では前記抗体分子はモノクローナル抗体(例えば、免疫グロブリンFc領域を有する全長抗体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は全長抗体又は全長免疫グロブリン鎖を含む。一実施形態では前記抗体分子は全長抗体又は全長免疫グロブリン鎖の抗原結合断片又は機能性断片を含む。
【0348】
一実施形態では前記抗体分子は単一特異性抗体分子であり、例えば前記抗体分子は単一のエピトープに結合する。例えば、単一特異性抗体分子は、各々が同じエピトープに結合する複数の免疫グロブリン可変領域配列を有することがあり得る。
【0349】
一実施形態では前記抗体分子は多重特異性抗体分子であり、例えば前記抗体分子は複数の免疫グロブリン可変領域配列を含み、その複数の免疫グロブリン可変領域配列のうちの第1免疫グロブリン可変領域配列が第1エピトープに対する結合特異性を有し、複数の免疫グロブリン可変領域配列のうちの第2免疫グロブリン可変領域配列が第2エピトープに対する結合特異性を有する。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは同じ抗原、例えば同じタンパク質(又は多量体タンパク質のサブユニット)上にある。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは重複する。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは重複しない。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは異なる抗原、例えば異なるタンパク質(又は多量体タンパク質の異なるサブユニット)上にある。一実施形態では多重特異性抗体分子は第3、第4、又は第5の免疫グロブリン可変ドメインを含む。一実施形態では多重特異性抗体分子は二特異性抗体分子、三特異性抗体分子、又は四特異性抗体分子である。
【0350】
一実施形態では多重特異性抗体分子は二特異性抗体分子である。二特異性抗体分子は2種類を超えない抗原に対して特異性を有する。二特異性抗体分子は第1エピトープに対する結合特異性を有する第1免疫グロブリン可変ドメイン配列及び第2エピトープに対する結合特異性を有する第2免疫グロブリン可変ドメイン配列を典型的な特徴とする。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは同じ抗原、例えば同じタンパク質(又は多量体タンパク質のサブユニット)上にある。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは重複する。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは重複しない。一実施形態では前記第1エピトープと前記第2エピトープは異なる抗原、例えば異なるタンパク質(又は多量体タンパク質の異なるサブユニット)上にある。一実施形態では二特異性抗体分子は、第1エピトープに対する結合特異性を有する重鎖可変領域配列及び軽鎖可変領域配列並びに第2エピトープに対する結合特異性を有する重鎖可変領域配列及び軽鎖可変領域配列を含む。一実施形態では二特異性抗体分子は、第1エピトープに対する結合特異性を有する半抗体と第2エピトープに対する結合特異性を有する半抗体を含む。一実施形態では二特異性抗体分子は、第1エピトープに対する結合特異性を有する半抗体又はその断片と第2エピトープに対する結合特異性を有する半抗体又はその断片を含む。一実施形態では二特異性抗体分子は、第1エピトープに対する結合特異性を有するscFv又はその断片と第2エピトープに対する結合特異性を有するscFv又はその断片を含む。
【0351】
二特異性抗体分子又はヘテロ二量体抗体分子を作製するためのプロトコルは当技術分野において知られており、これらのプロトコルには、例えば、米国特許第5731168号明細書等に記載されるような「ノブ・イン・ア・ホール」アプローチ、国際公開第09/089004号、国際公開第06/106905号、及び国際公開第2010/129304号等に記載されるような静電ステアリング式Fc対合、国際公開第07/110205号等に記載されるような鎖交換遺伝子操作ドメイン(SEED)ヘテロ二量体形成、国際公開第08/119353号、国際公開第2011/131746号、及び国際公開第2013/060867号等に記載されるようなFabアーム交換、米国特許第4433059号明細書等に記載されるような二特異性構造を生成するためにアミン反応基とスルフヒドリル反応基を有するヘテロ二機能性試薬を使用する抗体架橋等による二重抗体コンジュゲート、米国特許第4444878号明細書等に記載されるような2本の重鎖間でのジスルフィド結合の酸化還元サイクルを介した異なる抗体由来の半抗体(重鎖軽鎖ペア又はFab)の組換えにより作製される二特異性抗体決定因子、米国特許第5273743号明細書等に記載されるような三官能性抗体、例えば、スルフヒドリル反応基を介して架橋された3本のFab’断片、米国特許第5534254号明細書等に記載されるような生合成結合タンパク質、例えば、好ましくはジスルフィド架橋又はアミン反応性化学架橋によってC末端尾部を介して架橋されたscFvペア、米国特許第5582996号明細書等に記載されるような二官能性抗体、例えば、ロイシンジッパー(例えば、c-fos及びc-jun)を介して二量体化された異なる結合特異性を有するFab断片であって定常ドメインが置き換えられているもの、米国特許第5591828号明細書等に記載されるような二特異性及びオリゴ特異性の一価受容体及びオリゴ価受容体、例えば、一方の抗体のCH1領域と他方の抗体のVH領域との間のポリペプチドスペーサーを介して結合している2つの抗体(2本のFab断片)からなるVH-CH1領域であって典型的には軽鎖が付随するもの、米国特許第5635602号明細書等に記載されるような二特異性DNA抗体コンジュゲート、例えば、二本鎖DNA断片を介した抗体又はFab断片の架橋、米国特許第5637481号明細書等に記載されるような二特異性融合タンパク質、例えば、親水性らせん型ペプチドリンカーを間に含む2本のscFvと全長定常領域を含む発現コンストラクト、米国特許第5837242号明細書等に記載されるような多価多重特異性結合タンパク質、例えば、ディアボディと一般的に呼ばれるIg重鎖可変領域の結合領域を有する第1ドメインとIg軽鎖可変領域の結合領域を有する第2ドメインを有するポリペプチドの二量体(二特異性分子、三特異性分子、又は四特異性分子を形成する高次構造も開示されている)、米国特許第5837821号明細書等に記載されるようなペプチドスペーサーで抗体ヒンジ領域及びCH3領域にさらに接続されている連結されたVL鎖及びVH鎖を有し、二量体化されて二特異性/多価分子を形成できるミニボディコンストラクト、米国特許第5844094号明細書等に記載されるような短ペプチドリンカー(例えば、5アミノ酸又は10アミノ酸)を一方向で使用して又はリンカーを全く使用せずに連結されており、二特異性ディアボディを形成するために二量体、三量体、及び四量体を形成してできるVHドメインとVLドメイン、米国特許第5864019号明細書等に記載されるような架橋可能基でのペプチド結合によりC末端において接続されているVHドメイン(又はファミリーメンバー内のVLドメイン)の連鎖にさらにVLドメインが結合して形成された一連のFV(又はscFv)、及び米国特許第5869620号明細書等に記載されるようなペプチドリンカーを介して連結されたVHドメインとVLドメインの両方を有する単鎖結合ポリペプチドを非共有結合架橋又は化学架橋によって連結して形成される多価構造体、例えば、scFV形式又はディアボディ形式を使用するホモ二価構造体、ヘテロ二価構造体、三価構造体、及び四価構造体が挙げられるがこれらに限定されない。上で参照された出願の内容は全体が参照により本明細書に援用される。
【0352】
多重特異性抗体分子又は二特異性抗体分子を作製するその他の方法は、例えば、米国特許第5910573号明細書、米国特許第5932448号明細書、米国特許第5959083号明細書、米国特許第5989830号明細書、米国特許第6005079号明細書、米国特許第6239259号明細書、米国特許第6294353号明細書、米国特許第6333396号明細書、米国特許第6476198号明細書、米国特許第6511663号明細書、米国特許第6670453号明細書、米国特許第6743896号明細書、米国特許第6809185号明細書、米国特許第6833441号明細書、米国特許第7129330号明細書、米国特許第7183076号明細書、米国特許第7521056号明細書、米国特許第7527787号明細書、米国特許第7534866号明細書、米国特許第7612181号明細書、米国特許出願公開第2002/004587号明細書、米国特許出願公開第2002/076406号明細書、米国特許出願公開第2002/103345号明細書、米国特許出願公開第2003/207346号明細書、米国特許出願公開第2003/211078号明細書、米国特許出願公開第2004/219643号明細書、米国特許出願公開第2004/220388号明細書、米国特許出願公開第2004/242847号明細書、米国特許出願公開第2005/003403号明細書、米国特許出願公開第2005/004352号明細書、米国特許出願公開第2005/069552号明細書、米国特許出願公開第2005/079170号明細書、米国特許出願公開第2005/100543号明細書、米国特許出願公開第2005/136049号明細書、米国特許出願公開第2005/136051号明細書、米国特許出願公開第2005/163782号明細書、米国特許出願公開第2005/266425号明細書、米国特許出願公開第2006/083747号明細書、米国特許出願公開第2006/120960号明細書、米国特許出願公開第2006/204493号明細書、米国特許出願公開第2006/263367号明細書、米国特許出願公開第2007/004909号明細書、米国特許出願公開第2007/087381号明細書、米国特許出願公開第2007/128150号明細書、米国特許出願公開第2007/141049号明細書、米国特許出願公開第2007/154901号明細書、米国特許出願公開第2007/274985号明細書、米国特許出願公開第2008/050370号明細書、米国特許出願公開第2008/069820号明細書、米国特許出願公開第2008/152645号明細書、米国特許出願公開第2008/171855号明細書、米国特許出願公開第2008/241884号明細書、米国特許出願公開第2008/254512号明細書、米国特許出願公開第2008/260738号明細書、米国特許出願公開第2009/130106号明細書、米国特許出願公開第2009/148905号明細書、米国特許出願公開第2009/155275号明細書、米国特許出願公開第2009/162359号明細書、米国特許出願公開第2009/162360号明細書、米国特許出願公開第2009/175851号明細書、米国特許出願公開第2009/175867号明細書、米国特許出願公開第2009/232811号明細書、米国特許出願公開第2009/234105号明細書、米国特許出願公開第2009/263392号明細書、米国特許出願公開第2009/274649号明細書、欧州特許第346087号明細書、国際公開第00/06605号、国際公開第02/072635号、国際公開第04/081051号、国際公開第06/020258号、国際公開第2007/044887号、国際公開第2007/095338(A2)号、国際公開第2007/137760(A2)号、国際公開第2008/119353号、国際公開第2009/021754号、国際公開第2009/068630号、国際公開第91/03493号、国際公開第93/23537号、国際公開第94/09131号、国際公開第94/12625号、国際公開第95/09917号、国際公開第96/37621号、国際公開第99/64460号に見られる。上で参照された出願の内容は全体が参照により本明細書に援用される。
【0353】
本明細書に記載される抗体分子のポリペプチドは直鎖型でも分岐型でもよく、修飾アミノ酸を含んでもよく、アミノ酸ではない物によって分断されていてもよい。前記抗体分子は、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質付加、アセチル化、リン酸化、又は他のあらゆる操作、例えば標識要素との結合によって修飾されていてもよい。このポリペプチドは天然供給源から単離される場合、真核生物宿主若しくは原核生物宿主から組換え技術によって生産される場合、又は合成法の産物である場合があり得る。
【0354】
本明細書に記載される前記抗体分子は非複合体化型で単独使用可能であり、又は物質、例えば毒素若しくは部分に結合させることが可能である(例えば、治療薬物、放射性化合物、植物起源の分子、真菌起源の分子、細菌起源の分子、生体タンパク質(例えばタンパク質毒素)、又は粒子に(例えば、例えばウイルスコートタンパク質を介して組換えウイルス粒子に)結合させることが可能である)。例えば、前記抗FGF23抗体をα放射体、β放射体、又はγ放射体、又はβγ放射体などの放射性同位体に結合させることが可能である。
【0355】
抗体分子を誘導体化することも別の機能性分子(例えば別のペプチド又はタンパク質)に結合させることも可能である。本明細書において使用される場合、「誘導体化」抗体分子は修飾された抗体である。誘導体化の方法には蛍光部分の付加、放射性ヌクレオチドの付加、毒素の付加、酵素の付加、又はビオチンなどの親和性リガンドの付加が挙げられるがこれらに限定されない。よって、前記抗体分子には本明細書に記載される前記抗体の誘導体及びその他の修飾体が含まれるものとし、前記抗体分子には免疫接着分子が含まれる。例えば、機能的であるように(化学結合、遺伝子融合、非共有結合その他によって)抗体分子を1種類以上の他の分子実体に結合させることが可能であり、例えば別の抗体(例えば二特異性抗体又はディアボディ)、検出可能薬剤、毒素、医薬品、及び/又は前記抗体若しくは抗体部分の別の分子(ストレプトアビジンコア領域又はポリヒスチジンタグ等)との結合を仲介できるタンパク質若しくはペプチドに結合させることが可能である。
【0356】
誘導体化抗体分子の中には(同じ種類の、又は例えば二特異性抗体を作製するためには異なる種類の)2つ以上の抗体を架橋することにより作製される種類のものもある。適切な架橋剤には適切なスペーサーによって分けられている2つの異なる反応基を有するヘテロ二官能性の架橋剤(例えば、m-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル)、又はホモ二官能性の架橋剤(例えばスベリン酸ジスクシンイミジル)が挙げられる。このようなリンカーはイリノイ州ロックフォードのPierce Chemical Companyから入手可能である。
【0357】
抗デング抗体分子を誘導体化(又は標識)できる有用な検出可能薬剤には蛍光化合物、様々な酵素、補欠分子族、発光物質、生物発光物質、蛍光発光金属原子、例えばユウロピウム(Eu)及び他のランタニド、並びに放射性物質(以下で説明)が挙げられる。例となる蛍光検出可能薬剤にはフルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、5-ジメチルアミン-1-ナフタレンスルホニルクロリド、フィコエリトリン等が挙げられる。抗体は検出可能酵素、例えばアルカリホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、グルコースオキシダーゼ等で誘導体化されてもよい。検出可能酵素で抗体を誘導体化するときではその酵素によって使用される追加の試薬を添加して検出可能な反応産物を生成することによって前記抗体が検出される。例えば、検出可能薬剤であるホースラディッシュペルオキシダーゼが存在するときに過酸化水素とジアミノベンジジンの添加によって発色反応産物が生じ、その反応産物が検出可能である。抗体分子は補欠分子族(例えば、ストレプトアビジン/ビオチン及びアビジン/ビオチン)で誘導体化されてもよい。例えば、抗体をビオチンで誘導体化し、アビジン結合又はストレプトアビジン結合の間接的測定を介してその抗体を検出することがある。適切な蛍光物質の例にはウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、塩化ダンシル、又はフィコエリトリンが挙げられ、発光物質の例にはルミノールが挙げられ、生物発光物質の例にはルシフェラーゼ、ルシフェリン、及びイクオリンが挙げられる。
【0358】
標識された抗体分子は数多くの状況の中で例えば診断及び/又は実験に使用可能であり、それらの状況には(i)親和性クロマトグラフィー又は免疫沈殿などの標準的技術によって所定の抗原を単離すること、(ii)所定の抗原の発現量及び発現パターンを評価するために(例えば、細胞溶解物又は細胞上清の中の)そのタンパク質を検出すること、(iii)例えば所与の治療計画の有効性を判定するために臨床検査法の一部として組織中のタンパク質レベルをモニターすることが含まれる。
【0359】
本明細書に記載される抗体分子は別の分子実体、典型的には標識に又は治療用の(例えば、抗微生物性(例えば抗細菌性若しくは殺菌性)の、免疫調節性の、免疫刺激性の、細胞傷害性の、又は細胞増殖抑制性の)薬剤若しくは部分に複合体化可能である。放射性同位体は診断用途又は治療用途で使用可能である。前記抗体分子に結合させることが可能な放射性同位体にはα放射体、β放射体、又はγ放射体、又はβγ放射体が挙げられるがこれらに限定されない。このような放射性同位体にはヨウ素(131I若しくは125I)、イットリウム(90Y)、ルテチウム(177Lu)、アクチニウム(225Ac)、プラセオジム、アスタチン(211At)、レニウム(186Re)、ビスマス(212Bi若しくは213Bi)、インジウム(111In)、テクネチウム(99mTc)、リン(32P)、ロジウム(188Rh)、イオウ(35S)、炭素(14C)、トリチウム(3H)、クロム(51Cr)、塩素(36Cl)、コバルト(57Co若しくは58Co)、鉄(59Fe)、セレン(75Se)、又はガリウム(67Ga)が挙げられるがこれらに限定されない。治療薬として有用な放射性同位体にはイットリウム(90Y)、ルテチウム(177Lu)、アクチニウム(225Ac)、プラセオジム、アスタチン(211At)、レニウム(186Re)、ビスマス(212Bi又は213Bi)、及びロジウム(188Rh)が挙げられる。標識として有用な放射性同位体、例えば、診断に使用される標識として有用な放射性同位体にはヨウ素(131I又は125I)、インジウム(111In)、テクネチウム(99mTc)、リン(32P)、炭素(14C)、及びトリチウム(3H)、又は上記の治療用同位体のうちの1種類以上が挙げられる。
【0360】
本開示は放射性標識抗体分子及び同抗体分子の標識方法を提供する。一実施形態では抗体分子の標識方法が開示される。その方法は、抗体分子をキレート剤と接触させることによって複合体化抗体を作製することを含む。この複合体化抗体を放射性同位体、例えば111インジウム、90イットリウム、及び177ルテチウムで放射性標識することで標識抗体分子が作製される。
【0361】
一実施形態では前記抗体分子は治療薬に複合体化される。治療有効放射性同位体は本明細書において開示されている。他の治療薬の例にはタキソール、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド(tenoposide)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1-デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロール、ピューロマイシン、マイタンシノイド、例えばマイタンシノール(例えば、米国特許第5208020号明細書を参照されたい)、CC-1065(例えば、米国特許第5475092号明細書、同第5585499号明細書、同第5846545号明細書を参照されたい)、及びそれらの類似体又は相同体が挙げられるがこれらに限定されない。治療薬には代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、シタラビン、5‐フルオロウラシル、ダカルバジン)、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオテパ、クロラムブシル、CC-1065、メルファラン、カルムスチン(BSNU)及びロムスチン(CCNU)、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、及びcis-ジクロロジアミンプラチナ(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(以前はダウノマイシン)及びドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前はアクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシン、及びアントラマイシン(AMC))、及び抗有糸分裂剤(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、タキソール、及びマイタンシノイド)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0362】
一実施形態では前記抗FGF23抗体分子(例えば、単一特異性抗体分子、二特異性抗体分子、又は多重特異性抗体分子)は例えば融合分子(例えば融合タンパク質)として別のパートナー、例えばタンパク質に共有結合、例えば融合している。
【0363】
本明細書において使用される場合、「融合タンパク質」及び「融合ポリペプチド」は、各々がポリペプチドである共有結合している少なくとも2つの部分を有するポリペプチドを指す。一実施形態ではそれらの部分の各々は異なる特性を有するポリペプチドである。その特性はインビトロ活性又はインビボ活性などの生物学的特性であってよい。その特性は標的分子への結合、反応の触媒等の単純な化学的特性又は物理的特性であってもよい。それらの2つの部分は単一のペプチド結合によって又はリンカー(例えばペプチドリンカー)を介して直接的に連結され得るが、それらの部分は互いに同じリーディングフレーム内にある。
【0364】
1つの態様では本発明はFGF23(例えばヒトFGF23)に対して特異的に結合する標的結合薬を提供する方法を特色とする。例えば、前記標的結合分子は抗体分子である。この方法は、少なくとも非ヒトタンパク質の一部であって、ヒト標的タンパク質の対応する部分に対して相同(例えば、少なくとも70%、75%、80%、85%、87%、90%、92%、94%、95%、96%、97%、98%同一)であるが、少なくとも1アミノ酸(例えば、少なくとも1アミノ酸、2アミノ酸、3アミノ酸、4アミノ酸、5アミノ酸、6アミノ酸、7アミノ酸、8アミノ酸、又は9アミノ酸)が異なっている部分を含む標的タンパク質を用意すること、特異的にこの標的タンパク質に対して結合する結合薬(例えば抗体分子)を得ること、及び前記標的タンパク質の活性の調節におけるこの結合薬の効力を評価することを含む。この方法は、前記結合薬(例えば抗体分子)又は誘導体(例えばヒト化抗体分子)を対象(例えばヒト対象)に投与することをさらに含むことができる。
【0365】
別の態様では本開示は本明細書において開示される抗体分子を作製する方法を提供する。この方法は、抗原、例えばFGF23(例えばヒトFGF23)若しくはその断片を用意すること、特異的にこの抗原に対して結合する抗体分子を得ること、前記抗原の活性の調節における前記抗体分子の効力を評価すること、及び/又は前記抗原、例えばFGF23、例えばヒトFGF23を発現する生物における前記抗体分子の効力を評価することを含む。この方法は前記抗体分子の対象、例えばヒトへの投与をさらに含んでよく、その抗体分子にはそれ自体の誘導体(例えばヒト化抗体分子)が含まれる。
【0366】
本開示は、上記の抗体分子をコードする単離核酸分子、そのベクター、及びその宿主細胞を提供する。その核酸分子にはRNA、ゲノムDNA、及びcDNAが含まれるがこれらに限定されない。
【0367】
例となる抗体分子のアミノ酸配列及びヌクレオチド配列が表1~5に記載されている。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【表4-4】
【表4-5】
【表4-6】
【表4-7】
【表4-8】
【表4-9】
【0368】
一実施形態では前記抗体分子は、CDRのカバト定義又はコチア定義を使用して本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVH領域の1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、CDRのカバト定義又はコチア定義を使用して本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVL領域の1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、CDRのカバト定義又はコチア定義を使用して本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVH領域の1つ以上(例えば、2つ又は3つ)のCDR及び/又はVL領域の1つ以上(例えば、2つ又は3つ)のCDRを含む。
【0369】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHの1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVLの1つ、2つ、又は3つのCDRを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているVHの1つ以上(例えば、2つ又は3つ)のCDR及び/又はVLの1つ以上(例えば、2つ又は3つ)のCDRを含む。
【0370】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVH領域の1つ、2つ、3つ、又は4つのフレームワークを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVL領域の1つ、2つ、3つ、又は4つのフレームワークを含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されている抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)のVH領域の1つ以上(例えば、2つ、3つ、又は4つ)のフレームワーク及び/又はVL領域の1つ以上(例えば、2つ、3つ、又は4つ)のフレームワークを含む。
【0371】
一実施形態では前記抗体分子は、本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)の重鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)の軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載される抗体分子(例えば、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のモノクローナル抗体のいずれか)の重鎖可変領域と軽鎖可変領域を含む。
【0372】
一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているアミノ酸配列又はそのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているアミノ酸配列又はそのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、表1に記載されているアミノ酸配列(又はそのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列)を有する重鎖可変領域と表1に記載されているアミノ酸配列(又はそのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列)を有する軽鎖可変領域を含む。
【0373】
例となるVHアミノ酸配列とVLアミノ酸配列も表2に記載されている。例となるCDRアミノ酸配列も表3~4にそれぞれ記載されている。
【0374】
一実施形態では前記抗体分子は、表5に記載されているヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列と実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、表5に記載されているヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列と実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、表5に記載されているヌクレオチド配列(又はそのヌクレオチド配列と実質的に同一のヌクレオチド配列)によってコードされる重鎖可変領域と表5に記載されているヌクレオチド配列(又はそのヌクレオチド配列と実質的に同一のヌクレオチド配列)によってコードされる軽鎖可変領域を含む。
【0375】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記重鎖定常領域はIgG1定常領域又はその機能性部分である。別の実施形態では前記重鎖定常領域はIgG2定常領域又はその機能性部分である。一実施形態では前記抗体分子は軽鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記重鎖定常領域はIgG3定常領域又はその機能性部分である。一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記重鎖定常領域はIgG4定常領域又はその機能性部分である。一実施形態では前記抗体分子は、IgG2アイソタイプ、IgG3アイソタイプ、及び/又はIgG4アイソタイプからなるキメラ定常領域を有する。一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域と軽鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域、軽鎖定常領域、並びに表1に記載されている抗体分子の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、重鎖定常領域、軽鎖定常領域、及び表1に記載されている抗体分子の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのCDRを含む可変領域を含む。
【0376】
例となる重鎖定常領域及び軽鎖定常領域(例えばヒト重鎖定常領域及びヒト軽鎖定常領域)が下に記載されている。
IgG1重鎖定常領域の例(配列番号80)(「IgG1」)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
メチオニン-252-チロシン置換、セリン-254-トレオニン置換、及びトレオニン-256-グルタミン酸置換を含むIgG1重鎖定常領域の例(配列番号125)(「IgG1-YTE」)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLYITREPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
IgG4重鎖定常領域の例(配列番号126)(「IgG4」)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
メチオニン-252-チロシン置換、セリン-254-トレオニン置換、及びトレオニン-256-グルタミン酸置換を含むIgG4重鎖定常領域の例(配列番号127)(「IgG4-YTE」)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLYITREPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG
IgG2/4重鎖定常領域の例(配列番号128)(「IgG2/4」)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
メチオニン-252-チロシン置換、セリン-254-トレオニン置換、及びトレオニン-256-グルタミン酸置換を含むIgG2/4重鎖定常領域の例(配列番号129)(「IgG2/4-YTE」)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLYITREPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
軽鎖定常領域の例(配列番号81)
RTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
【0377】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のCDRのうちの1つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、又は全て)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG1定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のCDRのうちの1つ以上(例えば、全て)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のCDRのうちの1つ以上(例えば、全て)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG2/4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のCDRのうちの1つ以上(例えば、全て)及び本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。
【0378】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG1定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び本明細書に記載されるようなヒトIgG2/4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の軽鎖可変領域(VL)及び本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。
【0379】
一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)並びに本明細書に記載されるヒトIgG1定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)並びに本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)並びに本明細書に記載されるヒトIgG4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)並びに本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。一実施形態では前記抗体分子は、ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5の重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)並びに本明細書に記載されるヒトIgG2/4定常領域(例えば、野生型又はYTE置換を含む置換体)並びに本明細書に記載されるようなヒト軽鎖定常領域を含む。
【0380】
一実施形態では前記IgG1定常領域は配列番号80又は125のアミノ酸配列を含む。一実施形態では前記IgG4定常領域は配列番号126又は127のアミノ酸配列を含む。一実施形態では前記IgG2/4定常領域は配列番号128又は129のアミノ酸配列を含む。一実施形態では前記軽鎖定常領域は配列番号81のアミノ酸配列を含む。
【0381】
幾つかの実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、
前記VHは以下のもの、すなわち
(i)X1X2X3X4Hというアミノ酸配列を含み、
式中、X1はN、S、又はAであり、
X2はH又はYであり、
X3はF又はYであり、及び
X4はI又はMである
HCDR1(配列番号83)、
(ii)X1INPX2X3GSX4X5X6AQKX7QGというアミノ酸配列を含み、
式中、X1はI又はTであり、
X2はI、N、又はVであり、
X3はS又はTであり、
X4はS又はTであり、
X5はS、T、又はNであり、
X6はN又はYであり、及び
X7はF又はLである
HCDR2(配列番号84)、
(iii)X1X2X3DAFDX4というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はD又はEであり、
X2はL又はIであり、
X3はV又はLであり、及び
X4はF又はYである
HCDR3(配列番号85)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含み、且つ/又は
前記VLは以下のもの、すなわち
(iv)X1ASX2GX3SSX4LX5というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はK又はRであり、
X2はQ又はAであり、
X3はI又はVであり、
X4はA又はYであり、及び
X5はA又はVである
LCDR1(配列番号86)、
(v)X1ASX2X3X4X5というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はA、D、又はKであり、
X2はN又はSであり、
X3はL又はRであり、
X4はE、Q、又はAであり、及び
X5はS又はTである
LCDR2(配列番号87)、並びに
(vi)QQX1X2X3X4X5X6というアミノ酸配列を含み、
式中、X1はF又はYであり、
X2はN又はSであり、
X3はD、N、又はSであり、
X4はY又はLであり、
X5はF又はYであり、及び
X6はS又はTである
LCDR3(配列番号88)
のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。
【0382】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-1について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号47のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0383】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-2について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号43のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号48のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号54のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0384】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-3について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号40のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号52のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号56のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0385】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-4について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号39のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号51のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号56のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0386】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-5について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号48のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0387】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-6について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号44のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0388】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-7について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号46のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0389】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-8について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号49のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0390】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-9について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号46のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号57のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0391】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-10について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号42のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号49のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号57のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0392】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-11について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号50のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号54のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0393】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-12について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号49のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0394】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-13について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号49のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号55のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0395】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-14について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号110のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号49のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号55のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0396】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖可変領域(VH)を含み、前記重鎖可変領域は3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記重鎖可変領域はVH-15について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号110のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号46のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0397】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-1について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号67のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0398】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-2について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号63のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号65のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号76のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0399】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-3について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号60のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号64のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号79のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0400】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-4について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号71のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号75のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0401】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-5について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号67のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0402】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-6について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号67のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0403】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-7について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号67のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0404】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-8について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号67のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0405】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-9について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号72のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0406】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-10について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号58のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号66のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号78のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0407】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-11について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号62のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号66のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号77のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0408】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-12について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0409】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-13について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0410】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-14について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0411】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-15について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0412】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-16について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0413】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-17について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0414】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-18について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0415】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-19について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0416】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-20について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0417】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-21について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0418】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-22について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0419】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-23について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0420】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-24について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0421】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-25について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0422】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-26について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号109のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0423】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-27について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号109のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号69のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号89のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0424】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-28について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号74のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0425】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-29について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0426】
一実施形態では前記抗体分子は軽鎖可変領域(VL)を含み、前記軽鎖可変領域は3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域はVL-30について表2に記載されているCDR配列のうちの1つ、2つ、又は全てを含む。一実施形態では前記VLは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、配列番号59のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号70のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は配列番号73のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0427】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0428】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0429】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0430】
一実施形態では前記抗体分子はVHを含み、前記VHは3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)を含み、前記VHは次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)配列番号46のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(ii)配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含む。
【0431】
一実施形態では前記抗体分子はVLを含み、前記VLは3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)を含み、前記軽鎖可変領域は次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)配列番号59又は61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)配列番号68~70のいずれか1つのアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体配列番号73又は74のLCDR3のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含む。
【0432】
一実施形態では前記抗体分子は、
(i)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)配列番号41のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1、(ii)配列番号46のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2、又は(ii)配列番号53のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、及び
(ii)次のもののうちの1つ、2つ、又は全て、すなわち、(i)配列番号59又は61のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1、(ii)配列番号68~70のいずれか1つのアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2、又は(iii)モノクローナル抗体配列番号73又は74のLCDR3のアミノ酸配列に対して1、2、若しくは3を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列又は少なくとも85%、90%、95%、99%、若しくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
【0433】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)配列番号41のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号46のアミノ酸配列を含むHCDR2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH並びに(ii)配列番号59又は61のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号68~70のいずれか1つのアミノ酸配列を含むLCDR2、及び配列番号73又は74のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0434】
一実施形態では前記抗体分子は、(i)Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のHCDR1のコンセンサスアミノ酸配列を含むHCDR1、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のHCDR2のコンセンサスアミノ酸配列を含むHCDR2、及びExc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のHCDR3のコンセンサスアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH並びに/又は(ii)Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のLCDR1のコンセンサスアミノ酸配列を含むLCDR1、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のLCDR2のコンセンサスアミノ酸配列を含むLCDR2、及びExc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5のHCDR3のコンセンサスアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
【0435】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVHを含む。
【0436】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号34、36、37、又は94~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号34、36、37、又は94~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0437】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34、36、37、又は94~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%同一なアミノ酸配列又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは15を超えない数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号34、36、37、又は94~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0438】
一実施形態では前記抗体分子は、配列番号5のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号8のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号9のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号11のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号13のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では前記抗体分子は、配列番号7のアミノ酸配列を含むVH及び/又は配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む。
【0439】
一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域、例えば本明細書に記載される重鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記抗体分子は軽鎖定常領域、例えば本明細書に記載される軽鎖定常領域をさらに含む。一実施形態では前記抗体分子は重鎖定常領域、例えば本明細書に記載される重鎖定常領域と軽鎖定常領域、例えば本明細書に記載される軽鎖定常領域をさらに含む。前記定常領域は野生型であってよく、又は1つ以上の変異(例えば、YTE置換)を含んでよい。
【0440】
一実施形態では本明細書に記載される前記抗体分子は次の特性のうちの1つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、又は全て)、すなわち、特異的にFGF23(例えばヒトFGF23)に対して結合すること、FGF23のFGF23a及びFGF23b等への切断を防止すること、FGF23に基づく赤血球細胞の破壊を防止すること、慢性的な赤血球細胞の破壊すなわち溶血を防止すること、炎症を減少させること又はこれらのあらゆる組合せを有する。一実施形態では前記抗体分子は、抗体分子ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5のいずれかの1つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、又は全て)のCDR、重鎖可変領域若しくは軽鎖可変領域の一方若しくは両方、又は重鎖若しくは軽鎖の一方若しくは両方を含む。一実施形態では前記抗体分子は疾患又は障害、例えば本明細書に記載されるような疾患又は障害の治療での使用に適切である。一実施形態ではこの疾患又は障害はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される。別の実施形態では前記抗体分子は疾患又は障害、例えばFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患の治療での使用に適切である。
【0441】
本明細書に記載される前記抗体分子は幾つかの有利な特性を有し得る。例えば、前記抗体分子はFGF23に関連する障害、例えば本明細書に記載される障害、例えばFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を効果的に治療、予防、又は診断するために使用可能である。
【0442】
一実施形態では前記抗体分子は高い親和性、例えば、約50nM以下、例えば約20nM以下、10nM以下、9nM以下、8nM以下、7nM以下、6nM以下、5nM以下、4nM以下、3nM以下、2nM以下、1nM以下、0.5nM以下、0.2nM以下、0.1nM以下、0.05nM以下、0.02nM以下、0.01nM以下、0.005nM以下、0.002nM以下、又は0.001nM以下、例えば0.001nMと10nMとの間、0.001nMと5nMとの間、0.001nMと2nMとの間、0.001nMと1nMとの間、0.001nMと0.5nMとの間、0.001nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.1nMとの間、0.001nMと0.05nMとの間、0.001nMと0.02nMとの間、0.001nMと0.005nMとの間、5nMと10nMとの間、2nMと10nMとの間、1nMと10nMとの間、0.5nMと10nMとの間、0.2nMと10nMとの間、0.1nMと10nMとの間、0.05nMと10nMとの間、0.02nMと10nMとの間、0.01nMと10nMとの間、0.005nMと10nMとの間、0.002nMと10nMとの間、0.002nMと5nMとの間、0.005nMと2nMとの間、0.01nMと1nMとの間、0.02nMと0.5nMとの間、0.05nMと0.2nMとの間、0.001nMと0.002nMとの間、0.002nMと0.005nMとの間、0.005nMと0.01nMとの間、0.01nMと0.02nMとの間、0.02nMと0.05nMとの間、0.05nMと0.1nMとの間、0.1nMと0.2nMとの間、0.2nMと0.5nMとの間、0.5nMと1nMとの間、1nMと2nMとの間、2nMと5nMとの間、又は5nMと10nMとの間のKD’でFGF23、例えばヒトFGF23に結合する。
【0443】
一実施形態では前記抗体分子は1×10-4s-1、5×10-5s-1、又は1×10-5s-1よりも遅いKoffでFGF23に結合する。一実施形態では前記抗体分子は1×104M-1s-1、5×104M-1s-1、1×105M-1s-1、又は5×105M-1s-1より速いKonでFGF23に結合する。
【0444】
一実施形態では前記抗体分子は高い親和性、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約2μg/ml以下、例えば約1μg/ml以下、0.9μg/ml以下、0.8μg/ml以下、0.7μg/ml以下、0.6μg/ml以下、0.5μg/ml以下、0.4μg/ml以下、0.3μg/ml以下、0.2μg/ml以下、0.1μg/ml以下、0.09μg/ml以下、0.08μg/ml以下、0.07μg/ml以下、0.06μg/ml以下、0.05μg/ml以下、0.04μg/ml以下、0.03μg/ml以下、0.02μg/ml以下、0.01μg/ml以下、0.005μg/ml以下、0.002μg/ml以下、0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと2μg/mlとの間、例えば0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.002μg/mlと1μg/mlとの間、0.005μg/mlと1μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.02μg/mlと1μg/mlとの間、0.05μg/mlと1μg/mlとの間、0.1μg/mlと1μg/mlとの間、0.2μg/mlと1μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.1μg/mlとの間、又は0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間のEFGF230でFGF23、例えばヒトFGF23に結合する。
【0445】
一実施形態では前記抗体分子は、例えば、本明細書に記載される方法等によって測定されると約50μg/ml以下、例えば約20μg/ml以下、10μg/ml以下、9μg/ml以下、8μg/ml以下、7μg/ml以下、6μg/ml以下、5μg/ml以下、4μg/ml以下、3μg/ml以下、2μg/ml以下、1μg/ml以下、0.5μg/ml以下、0.2μg/ml以下、0.1μg/ml以下、0.05μg/ml以下、0.02μg/ml以下、0.01μg/ml以下、0.005μg/ml以下、0.002μg/ml以下、又は0.001μg/ml以下、例えば0.001μg/mlと10μg/mlとの間、0.001μg/mlと5μg/mlとの間、0.001μg/mlと2μg/mlとの間、0.001μg/mlと1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.005μg/mlとの間、5μg/mlと10μg/mlとの間、2μg/mlと10μg/mlとの間、1μg/mlと10μg/mlとの間、0.5μg/mlと10μg/mlとの間、0.2μg/mlと10μg/mlとの間、0.1μg/mlと10μg/mlとの間、0.05μg/mlと10μg/mlとの間、0.02μg/mlと10μg/mlとの間、0.01μg/mlと10μg/mlとの間、0.005μg/mlと10μg/mlとの間、0.002μg/mlと10μg/mlとの間、0.002μg/mlと5μg/mlとの間、0.005μg/mlと2μg/mlとの間、0.01μg/mlと1μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.001μg/mlと0.002μg/mlとの間、0.002μg/mlと0.005μg/mlとの間、0.005μg/mlと0.01μg/mlとの間、0.01μg/mlと0.02μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.05μg/mlとの間、0.05μg/mlと0.1μg/mlとの間、0.1μg/mlと0.2μg/mlとの間、0.2μg/mlと0.5μg/mlとの間、0.5μg/mlと1μg/mlとの間、1μg/mlと2μg/mlとの間、2μg/mlと5μg/mlとの間、又は5μg/mlと10μg/mlとの間のIC50でFGF23(例えばヒトFGF23)の1種類以上の生物学的活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する。
【0446】
一実施形態では前記抗体分子はFGF23上の直鎖状エピトープ又は立体構造エピトープに結合する。一実施形態では前記抗体分子はヒトFGF23とマウスFGF23との間で保存されているエピトープに結合する。一実施形態では前記抗体分子は第2抗体分子(例えば、表1に記載されているモノクローナル抗体)と同じ、類似、又は重複するFGF23上のエピトープに結合する、又は実質的に結合する。一実施形態では前記抗体分子はFGF23への結合について第2抗体分子(例えば、表1に記載されているモノクローナル抗体)と競合する。一実施形態では前記エピトープは立体構造エピトープである。
【0447】
一実施形態ではLCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2はそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する。
【0448】
動物モデル
本明細書に記載される前記抗体分子はインビボで評価可能であり、例えば様々な動物モデルを使用して評価可能である。例えば、FGF23切断を阻害する場合及び/又は本明細書に記載される障害、例えばFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を治療若しくは予防する場合の本明細書に記載される抗体分子の薬物動態特性及び/又は薬力学特性を検査するために動物モデルを使用することができる。例えば副作用の調査、その場の抗体分子の濃度の測定、FGF23機能とFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患との間の相関の実証のためにも動物モデルを使用することができる。
【0449】
本明細書に記載される抗体分子の評価に使用可能なFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患の例となる動物モデルにはFGF23欠損マウス、例えばヒトFGF23を用いて再構成されたFGF23欠損マウスが挙げられるがこれらに限定されない。
【0450】
本明細書に記載される他の障害の例となる動物モデルも当技術分野において知られている。本明細書に記載される前記抗体分子の評価に使用可能な動物の例となる種類にはマウス、ラット、ウサギ、モルモット、及びサルが挙げられるがこれらに限定されない。
【0451】
医薬組成物及びキット
一態様では本開示は、薬学的に許容可能な担体と共に製剤されている本明細書に記載される抗体分子(例えば、本明細書に記載されるヒト化抗体分子)を含む組成物、例えば薬学的に許容可能な組成物を提供する。
【0452】
本明細書において使用される場合、「薬学的に許容可能な担体」には生理学的に適合するありとあらゆる溶媒、分散媒、等張吸収遅延剤等が挙げられる。前記担体は(例えば、注射又は輸液による)静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、非経口投与、直腸投与、脊椎投与、又は表皮投与に適切であり得る。一実施形態では前記医薬組成物中の前記抗体分子の約5%未満、例えば約4%未満、約3%未満、約2%未満、又は約1%未満が凝集体として存在する。他の実施形態では前記医薬組成物中の前記抗体分子の少なくとも約95%、例えば少なくとも約96%、約97%、約98%、約98.5%、約99%、約99.5%、約99.8%、又はそれより高い割合が単量体として存在する。一実施形態では凝集体のレベル又は単量体のレベルがクロマトグラフィー、例えば高速サイズ排除クロマトグラフィー(HP-SEC)によって決定される。
【0453】
本明細書において提示される前記組成物は様々な剤形であってよい。これらには、例えば、液剤(例えば注射可能液剤及び輸液可能液剤)、分散液剤又は懸濁液剤、リポソーム、及び坐剤などの液体剤形、半固体剤形、及び固体剤形が含まれる。適切な剤形は企図されている投与モード及び治療適用に左右される。典型的な適切な組成物は注射可能液剤及び輸液可能液剤の形である。1つの適切な投与モードは非経口(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内)投与モードである。一実施形態では前記抗体分子は静脈内輸液又は静脈内注射によって投与される。一実施形態では前記抗体は筋肉内注射又は皮下注射によって投与される。
【0454】
本明細書において使用される場合、「非経口投与」及び「非経口投与される」という言葉は、注射によることが通常である腸内投与及び局所投与以外の投与モードを意味し、それらの言葉には、限定されないが、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、関節包内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、クモ膜下、脊椎内、硬膜外、及び胸骨内の注射及び輸液が含まれる。
【0455】
治療用組成物は典型的には無菌且つ製造条件下及び貯蔵条件下で安定であるべきである。前記組成物は液剤、ミクロエマルジョン剤、分散液剤、リポソーム、又は高抗体濃度にとって適切な他の規則的構造体として製剤され得る。無菌注射可能液剤は、必要とされる量の前記活性化合物(すなわち抗体又は抗体部分)を必要に応じて上で列挙された成分のうちの1つ又はそれらの成分の組合せ物と共に適切な溶媒の中に組み入れ、その後でフィルター滅菌することにより調製できる。一般的に分散液剤は、基礎分散媒と上で列挙された成分から選ばれる他の必要な成分を含む無菌ベヒクルの中に前記活性化合物を組み入れることにより調製できる。無菌注射可能液剤の調製用の無菌粉剤の場合では、前記有効成分及びいずれかの望ましい追加成分を事前に無菌濾過した溶液から粉剤を生じさせる真空乾燥及び凍結乾燥が好ましい調製方法である。液剤の適切な流動性は、例えば、レシチンなどの被覆材の使用によって、分散液剤の場合では必要とされる粒径の維持によって、及び界面活性剤の使用によって維持可能である。吸収を遅らせる薬剤、例えばモノステアリン酸塩及びゼラチンを前記組成物の中に含めることにより注射可能組成物の長期吸収を引き起こすことができる。
【0456】
本明細書に記載される前記抗体分子は様々な方法によって投与され得る。幾つかは当技術分野において知られており、多くの治療用途、予防用途、又は診断用途にとって適切な投与経路/投与モードは静脈内注射又は静脈内輸液である。例えば、前記抗体分子は、約1~100mg/m2の用量、好ましくは約5~50mg/m2の用量、約7~25mg/m2の用量、より好ましくは約10mg/m2の用量に到達するように10mg/分未満の速度、好ましくは5mg/分以下の速度で静脈内輸液により投与され得る。当業者が理解するように投与経路及び/又は投与モードは所望の結果に応じて変化する。一実施形態では前記活性化合物は、移植物、経皮パッチ、及びマイクロカプセル封入送達系を含む制御放出製剤など、前記化合物を急速な放出から防護する担体と共に調製されてよい。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、及びポリ乳酸などの生物分解性生体適合性重合体が使用可能である。このような製剤を調製するための多数の方法が特許になっているか又は当業者に広く知られている。例えば、Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems、J. R. Robinson編、Marcel Dekker社、ニューヨーク、1978年を参照されたい。
【0457】
一実施形態では抗体分子は例えば不活性希釈剤又は吸収可能な食用担体と共に経口投与され得る。前記抗体分子(及び所望により他の成分)は硬質ゼラチンカプセル若しくは軟質ゼラチンカプセル内に封入されても、錠剤に打錠されても、又は対象の食事の中に直接的に組み込まれてもよい。治療用経口投与のためには前記抗体分子は賦形剤と合同させられ、摂取可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁液剤、シロップ剤、ウエハース剤等の剤形で使用されてよい。非経口投与以外により抗体分子を投与するためには前記化合物の不活化を防止する物質で前記化合物を被覆すること又はその物質と共に前記化合物を共投与することが必要な場合がある。治療用、予防用、又は診断用の組成物は医療用機械を用いて投与されてもよく、幾つかの医療用機械は当技術分野において知られている。
【0458】
投与計画を調節して所望の応答(例えば、治療応答、予防応答、又は診断応答)が実現される。例えば、一回のボーラス投与が実行されてもよく、幾つかの分割用量が経時的に投与されてもよく、治療時の切迫した要件によって指示されるように用量が比例的に増減されてもよい。投薬単位剤形で非経口組成物を製剤することは、投与を簡単にし、投薬を一律にするために特に有利である。本明細書において使用される投薬単位剤形は治療される対象にとって単位投薬量として適した物理的に分割された単位を指し、各単位は所望の治療効果が生じるように算出された所定の量の活性化合物を必要な医薬担体と共に含有する。投薬単位剤形の仕様は、(a)前記抗体分子の独特の特徴と達成されるべき特定の治療効果、予防効果、又は診断効果、及び(b)このような抗体分子を個々人に感応する治療のために作製する技術に特有の制限によって規定され、且つ、直接的に左右される。
【0459】
抗体分子の治療有効量、予防有効量、又は診断有効量の例となる非限定的な範囲は対象の体重に対して約0.1~50mg/kgであり、例えば約0.1~30mg/kg、例えば約1~30mg/kg、1~15mg/kg、1~10mg/kg、1~5mg/kg、5~10mg/kg、又は1~3mg/kg、例えば約1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、30mg/kg、40mg/kg、又は50mg/kgである。前記抗体分子は、約1~100mg/m2の用量、例えば約5~50mg/m2の用量、約7~25mg/m2の用量、例えば約10mg/m2の用量に到達するように10mg/分未満の速度、例えば5mg/分以下の速度で静脈内輸液により投与され得る。投与量の値は緩和されるべき症状の種類と重篤度によって変化し得ることに留意されたい。どの特定の対象にとっても個々の要求及び前記組成物の投与を実行又は監督する人物の専門的な判断に従って時間と共に特定の投与計画が調整されるべきこと及び本明細書において示されている投薬量の範囲はただの例であり、特許請求される前記組成物の範囲又は実践を限定することを意図されたものではないことをさらに理解されたい。
【0460】
本明細書中の前記医薬組成物は「治療有効量」、「予防有効量」、又は「診断有効量」の本明細書に記載される抗体分子を含み得る。
【0461】
「治療有効量」は、複数の投薬時及び必要な期間における所望の治療成果の達成に効果的な量を指す。前記抗体分子の治療有効量は、疾患の状態、個体の年齢、性別、及び体重、並びに前記抗体又は抗体部分のその個体において所望の応答を引き起こす能力といった因子によって変化し得る。治療有効量は、治療上有益な効果が前記抗体分子の有毒又は有害な効果よりも勝る量でもある。「治療上有効な投薬量」によって測定可能なパラメータが未治療の対象と比べて少なくとも約20%、例えば少なくとも約40%、少なくとも約60%、又は少なくとも約80%まで抑制されることが典型的である。この測定可能なパラメータは、例えば血尿、着色尿、泡沫性尿、疼痛、手足の腫脹(浮腫)、又は高血圧であり得る。測定可能なパラメータを抑制する抗体分子の能力は、IgA腎症を治療又は予防する効力を予測する動物モデル系において評価可能である。あるいは、組成物のこの特性は、FGF23切断を阻害する前記抗体分子の能力のインビトロアッセイ等による調査、例えばFGF23bレベルの測定によって評価可能である。
【0462】
「予防有効量」は、複数の投薬時及び必要な期間における所望の予防成果の達成に効果的な量を指す。予防用量は疾患の前又は早期段階で対象に使用されるため、予防有効量は治療有効量より少ないことが典型的である。
【0463】
「診断有効量」は、複数の投薬時及び必要な期間における所望の診断成果の達成に効果的な量を指す。診断有効量は、障害、例えば本明細書に記載される障害、例えばIgA腎症をインビトロ、エクスビボ、又はインビボで診断できる量であることが典型的である。
【0464】
抗体分子を含む本明細書に記載されるキットも本開示の範囲内である。このキットは1種類以上の他の要素を含んでよく、それらの要素には取扱説明書、他の試薬、例えば標識、治療薬、キレート化若しくは抗体分子の標識若しくは治療薬への結合に有用な薬剤、又は放射線防護組成物、投与のために前記抗体分子を準備するための機器又は他の材料、薬学的に許容可能な担体、及び対象に投与するための機器又は他の材料が含まれる。
【0465】
核酸
本開示は、前記抗体分子(例えば、前記抗体分子の重鎖及び軽鎖の可変領域及びCDR)をコードする本明細書に記載されるようなヌクレオチド配列を含む核酸も特色とする。
【0466】
例えば、本開示は、本明細書において開示される前記抗体分子のうちの1つ以上から選択される抗体分子、例えば表1の抗体分子の重鎖可変領域と軽鎖可変領域、又は抗体分子の一部、例えば表1の可変領域をそれぞれコードする第1核酸と第2核酸を特色とする。前記核酸は、本明細書中の表のアミノ酸配列のうちのいずれか1つ又はその配列実質的に同一の配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、約90%、約95%、約99%、若しくはそれより高い割合で同一の配列、又は本明細書中の表に示される配列と3ヌクレオチド、6ヌクレオチド、15ヌクレオチド、30ヌクレオチド、若しくは45ヌクレオチドが異なる配列)をコードするヌクレオチド配列を含み得る。
【0467】
一実施形態では前記核酸は、本明細書中の表に示されるようなアミノ酸配列又はそのアミノ酸配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は1つ以上の置換、例えば保存的置換を有する配列)を有する重鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、又は3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一実施形態では前記核酸は、本明細書中の表に示されるようなアミノ酸配列又はそのアミノ酸配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は1つ以上の置換、例えば保存的置換を有する配列)を有する軽鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、又は3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一実施形態では前記核酸は、本明細書中の表に示されるようなアミノ酸配列又はそのアミノ酸配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は1つ以上の置換、例えば保存的置換を有する配列)を有する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。
【0468】
一実施形態では前記核酸は、表5に示されるヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)を有する重鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、又は3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一実施形態では前記核酸は、表5に示されるヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)を有する軽鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、又は3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一実施形態では前記核酸は、表5に示されるヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)を有する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。
【0469】
一実施形態では前記核酸は表5に示されるヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)を含む。一実施形態では前記核酸は表5に示されるヌクレオチド配列又はそのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)の一部を含む。前記一部は、例えば、可変領域(例えば、VH又はVL)、1つ、2つ、3つ、若しくはそれより多くのCDR、又は1つ、2つ、3つ、4つ、若しくはそれより多くのフレームワーク領域をコードしてよい。
【0470】
本明細書において開示される前記核酸にはデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチド、又はそれらの類似体が含まれる。このポリヌクレオチドは一本鎖又は二本鎖のどちらかであってよく、一本鎖であるのならばその一本鎖はード鎖であっても非コード(アンチセンス)鎖であってもよい。ポリヌクレオチドはメチル化ヌクレオチド及びヌクレオチド類似体などの修飾ヌクレオチドを含んでよい。ヌクレオチドの配列は非ヌクレオチド要素によって分断されてもよい。ポリヌクレオチドは重合後に標識要素との結合等によってさらに修飾されてもよい。この核酸は組換えポリヌクレオチド、ゲノム起源のポリヌクレオチド、cDNA、又は自然には生じないか若しくは非天然構成の別のポリヌクレオチドに結合している半合成起源のポリヌクレオチド若しくは合成起源のポリヌクレオチドであってよい。
【0471】
一態様では本出願は、本明細書に記載される前記核酸を含む宿主細胞及びベクターを特色とする。前記核酸は、以下でさらに詳細に説明されるように同じ宿主細胞又は別々の宿主細胞の中に存在する単一のベクター又は別々のベクターに存在してよい。
【0472】
ベクター
本明細書は、本明細書に記載される抗体分子をコードするヌクレオチド配列を含むベクターをさらに提供する。
【0473】
一実施形態では前記ベクターは、本明細書に記載される抗体分子、例えば表1に記載されている抗体分子をコードするヌクレオチドを含む。別の実施形態では前記ベクターは本明細書に記載されるヌクレオチド配列、例えば表5のヌクレオチド配列を含む。前記ベクターにはウイルス、プラスミド、コスミド、ラムダファージ、又は酵母人工染色体(YAC)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0474】
多数のベクター系が使用可能である。例えば、ある種類のベクターは、例えばウシパピローマウイルス、ポリオーマウイルス、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、バキュロウイルス、レトロウイルス(ラウス肉腫ウイルス、MMTV、又はMOMLV)、又はSV40ウイルスなどの動物ウイルスに由来するDNA配列を利用する。別の種類のベクターは、セムリキ森林ウイルス、東部馬脳炎ウイルス、及びフラビウイルスなどのRNAウイルスに由来するRNA配列を利用する。
【0475】
また、染色体中に前記DNAを安定的に組み込んだ細胞は、形質移入された宿主細胞の選択を可能にする1種類以上のマーカーを導入することにより選択される場合がある。そのマーカーは、例えば、栄養要求性宿主に対する原栄養性の付与、殺生物剤(例えば、抗生物質)耐性の付与、又は銅などの重金属に対する耐性の付与等を実現する場合がある。この選択可能マーカー遺伝子は、発現させる前記DNA配列に対して直接的に結合されても又は共形質転換により同じ細胞中に導入されてもよい。その他の配列がmRNAの最適な合成のために必要とされる場合もある。これらの配列は転写プロモーターシグナル、転写エンハンサーシグナル、及び転写終結シグナルと同様にスプライシングシグナルも含み得る。
【0476】
発現させるために前記コンストラクトを含有する前記発現ベクター又はDNA配列が用意されたところで前記発現ベクターが適切な宿主細胞に形質移入又は導入され得る。この目的を達成するために、例えば、プロトプラスト融合、リン酸カルシウム沈殿、電気穿孔、レトロウイルス形質導入、ウイルス形質移入、遺伝子銃、脂質ベースの形質移入、又は他の従来技術などの様々な技術が使用され得る。プロトプラスト融合の場合では前記細胞が培地中で培養され、前記の適切な活性についてスクリーニングされる。
【0477】
生じた形質移入細胞を培養するための方法と条件及び生産された前記抗体分子を回収するための方法と条件が当業者に知られており、それらの方法と条件は使用される特定の発現ベクター及び哺乳類宿主細胞に応じて本説明に基づいて変更又は最適化されてよい。
【0478】
細胞
本開示は、本明細書に記載されるような抗体分子をコードする核酸を含む細胞(例えば、宿主細胞)も提供する。例えば、前記宿主細胞は、表5に記載されるヌクレオチド配列を有する核酸分子、そのヌクレオチド配列に対して実質的に相同な配列(例えば、その配列に対して少なくとも約85%、90%、95%、99%、若しくはそれより高い割合で同一であり且つ/又は本明細書に記載されるストリンジェンシー条件下でハイブリダイゼーション可能である配列)を有する核酸分子、又は前記核酸のうちの1つの一部を含む場合がある。また、前記宿主細胞は、表1のアミノ酸配列をコードする核酸分子、そのアミノ酸配列に対して実質的に相同な配列(例えば、そのアミノ酸配列に対して少なくとも約80%、約85%、約90%、約95%、約99%、又はそれより高い割合で同一の配列)をコードする核酸分子、又は前記核酸のうちの1つの一部を含む場合がある。
【0479】
一実施形態では前記宿主細胞は、本明細書に記載される前記抗体分子をコードする核酸を含むように遺伝子操作されている。
【0480】
一実施形態では前記宿主細胞は、発現カセットを使用することにより遺伝子操作されている。「発現カセット」という言葉は、このような配列に適合する宿主の中で遺伝子の発現に影響可能であるヌクレオチド配列を指す。このようなカセットはプロモーター、イントロンを含む又は含まないオープン・リーディング・フレーム、及び終結シグナルを含み得る。発現の達成に必要又は有用なその他の因子、例えば誘導プロモーターなどが使用される場合もある。
【0481】
本開示は本明細書に記載される前記ベクターを含む宿主細胞も提供する。
【0482】
前記細胞は、限定されないが、真核細胞、細菌細胞、昆虫細胞、又はヒト細胞であり得る。適切な真核細胞にはVero細胞、HeLa細胞、COS細胞、CHO細胞、HEK293細胞、BHK細胞、及びMDCKII細胞が挙げられるがこれらに限定されない。適切な昆虫細胞にはSf9細胞が挙げられるがこれに限定されない。一実施形態では前記細胞(例えば、宿主細胞)は単離細胞である。
【0483】
抗体分子の用途
本明細書において開示される前記抗体分子並びに本明細書において開示される前記医薬組成物はインビトロ、エクスビボ、及びインビボの治療用途、予防用途、及び/又は診断用途を有する。
【0484】
一実施形態では前記抗体分子はFGF23の1種類以上の生物学的活性(例えば、FGF23の切断)を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)する。例えば、これらの抗体分子は、FGF23の1種類以上の生物学的活性を抑制(例えば、阻害、妨害、又は中和)するためにインビトロ又はエクスビボで培養状態の細胞に、又は例えばインビボで対象、例えばヒト対象に対して投与され得る。一実施形態では前記抗体分子は、例えばFGF23a及びFGF23bを形成するFGF23の切断、例えばヒトFGF23の切断を阻害する、又は実質的に阻害する。よって、一態様では本開示は、対象の障害、例えば本明細書に記載される障害(例えば、IgA腎症)を治療、予防、又は診断する方法であって、前記障害が治療、予防、又は診断されるように本明細書に記載される抗体分子を前記対象に対して投与することを含む前記方法を提供する。例えば、本開示は、例えばインビトロ又はエクスビボで培養状態の細胞と本明細書に記載される前記抗体分子を接触させて、又は例えばインビボで対象に対して本明細書に記載される前記抗体分子を投与して障害、例えばFGF23関連疾患に関連する障害、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を治療、予防、又は診断することを含む方法を提供する。
【0485】
本明細書において使用される場合、「対象」という用語にはヒト及び非ヒト動物が含まれることが意図されている。一実施形態では前記対象はヒト対象、例えばFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を有するヒト患者又はFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を有するリスクがあるヒト患者である。「非ヒト動物」という用語には哺乳類動物及び非哺乳類動物、例えば非ヒト霊長類動物が含まれる。一実施形態では前記対象はヒトである。本明細書に記載される前記方法と組成物はFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患のヒト患者の治療に適切である。FGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を有する患者にはFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を発症したが(少なくとも一時的には)無症状の患者、FGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患の症状を示したことがある患者、又はFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患に関連又は付随する障害を有する患者が含まれる。
【0486】
一実施形態では前記対象はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はXLHの治療を受ける。一実施形態では前記対象は常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はARHR(例えば、ARHR1又はARHR2)の治療を受ける。一実施形態では前記対象は常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はADHRの治療を受ける。一実施形態では前記対象は骨空洞性骨異形成症を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象は骨空洞性骨異形成症の治療を受ける。一実施形態では前記対象はヤンセン型骨幹端軟骨異形成症を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はヤンセン型骨幹端軟骨異形成症の治療を受ける。一実施形態では前記対象は歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象は歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症の治療を受ける。一実施形態では前記対象はマッキューン・オルブライト症候群を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はマッキューン・オルブライト症候群の治療を受ける。一実施形態では前記対象は表皮母斑症候群(ENS)を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はENSの治療を受ける。一実施形態では前記対象は腫瘍性骨軟化症(TIO)を有する又は有するリスクがある。一実施形態では前記対象はTIOの治療を受ける。
【0487】
障害を治療又は予防する方法
本明細書に記載される前記抗体分子はFGF23関連疾患又はその症状を治療又は予防するために使用可能である。
【0488】
一実施形態では前記障害は異常なレベルのFGF23に関連する。一実施形態では前記抗体分子は、本明細書に記載される障害を有する対象又は本明細書に記載される障害を発症するリスクがある対象を治療するために使用される。
【0489】
例となるFGF23関連疾患には低リン酸血障害(例えば、遺伝性低リン酸血障害)、例えば骨格異常を伴う、例えばX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0490】
一実施形態では前記障害はX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)である。一実施形態では前記障害は常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)である。一実施形態では前記障害は常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)である。一実施形態では前記障害は骨空洞性骨異形成症である。一実施形態では前記障害はヤンセン型骨幹端軟骨異形成症である。一実施形態では前記障害は歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症である。一実施形態では前記障害はマッキューン・オルブライト症候群である。一実施形態では前記障害は表皮母斑症候群(ENS)である。一実施形態では前記障害は腫瘍性骨軟化症(TIO)である。
【0491】
幾つかの実施形態では前記FGF23関連疾患は、X連鎖低リン酸血症又はX連鎖ビタミンD耐性くる病としても知られるX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)である。XLHはPHEXタンパク質の活性低下に伴うX連鎖優性型のくる病であり、この病気はビタミンD補充によって対処できないことが一般的である。XLHは、例えば、骨変形、疼痛、低身長、内反膝、聴力損失、及び/又は骨関節炎を引き起こし得る。PHEXタンパク質はPHEX遺伝子によってコードされ、その遺伝子はヒトX染色体上Xp22.2-p22.1の位置に局在する。PHEXタンパク質はFGF23活性を下方制御することが知られており、したがって(例えば、PHEXアミノ酸配列の変更又はPHEX発現の妨害を引き起こす変異による)PHEX活性の低下によってFGF23の過剰活性化が生じ得る。ある特定の実施形態では本明細書に記載される抗体分子を使用するXLHを有する対象の治療はFGF23活性を低下させ、例えばPHEX機能の喪失によって誘導されたFGF23の過剰活性化を中和し得る。
【0492】
本明細書に記載される前記抗体分子は患者が回復するまで患者の系における治療有効レベルの抗体分子を維持する頻度で投与されることが典型的である。例えば、前記抗体分子は少なくとも約1抗体分子、約2抗体分子、約5抗体分子、約10抗体分子、約20抗体分子、約30抗体分子、又は約40抗体分子が各FGF23分子に結合するのに充分な血清濃度を達成する頻度で投与され得る。一実施形態では前記抗体分子は1日毎、2日毎、3日毎、4日毎、5日毎、6日毎、若しくは7日毎、又は1週間毎、2週間毎、3週間毎、4週間毎、5週間毎、若しくは6週間毎、又は1か月毎、2か月毎、3か月毎、4か月毎、5か月毎、若しくは6か月毎に投与される。
【0493】
様々な抗体分子を投与する方法が当技術分野において知られており、それらの方法が下に記載されている。使用される前記抗体分子の適切な投与量は対象の年齢及び体重、並びに使用される特定の薬品に左右される。
【0494】
一実施形態では前記抗体分子は前記対象(例えば、ヒト対象)に静脈内投与される。一実施形態では前記抗体分子は0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量、例えば0.2mg/kgと25mg/kgとの間、0.5mg/kgと10mg/kgとの間、0.5mg/kgと5mg/kgとの間、0.5mg/kgと3mg/kgとの間、0.5mg/kgと2.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと2mg/kgとの間、0.5mg/kgと1.5mg/kgとの間、0.5mg/kgと1mg/kgとの間、1mg/kgと1.5mg/kgとの間、1mg/kgと2mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、1mg/kgと3mg/kgとの間、1mg/kgと2.5mg/kgとの間、又は1mg/kgと5mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される。一実施形態では前記抗体分子は10mgと1000mgとの間の固定用量、例えば10mgと500mgとの間、10mgと250mgとの間、10mgと150mgとの間、10mgと100mgとの間、10mgと50mgとの間、250mgと500mgとの間、150mgと500mgとの間、100mgと500mgとの間、50mgと500mgとの間、25mgと250mgとの間、50mgと150mgとの間、50mgと100mgとの間、100mgと150mgとの間、100mgと200mgとの間、又は150mgと250mgとの間の固定用量で前記対象に投与される。一実施形態では前記抗体分子は1週間に一度、1週間に二度、2週間に一度、3週間に一度、4週間に一度、8週間に一度、1か月に一度、2か月に一度、又は3か月に一度の頻度で投与される。一実施形態では前記抗体分子は0.5mg/kgと3mg/kgとの間又は50mgと150mgとの間で1週間に一度、1週間に二度、2週間に一度、又は4週間に一度投与される。
【0495】
前記抗体分子は単独で使用されても第2剤、例えば殺菌剤、毒素、又はタンパク質、例えば第2抗FGF23抗体分子と複合体化して使用されてもよい。この方法はこのような治療を必要とする対象に対して前記抗体分子を単独で又は第2剤と複合体化して投与することを含む。前記抗体分子は様々な治療薬、例えば毒素、又は様々な治療薬の混合物を送達するために使用可能である。
【0496】
併用療法
前記抗体分子は他の治療法と組み合わせて使用可能である。例えば、この併用療法は、1種類以上の追加治療薬、例えば本明細書に記載される1種類以上の追加治療薬と共製剤される抗体分子及び/又は共投与される抗体分子を含み得る。他の実施形態では前記抗体分子は、他の治療法、例えば本明細書に記載される他の治療法と組み合わせて実行される。このような併用療法は、投与されるこれらの治療薬の少なくなった投薬量を利用し、そうして可能性のある毒性又はこれらの様々な単剤療法に関連する合併症を回避するという利点があり得る。
【0497】
本明細書において使用される場合に、「組み合わせて投与される」は、対象が障害を患う前又はその最中にその対象に2種類(又はそれより多く)の異なる治療が加えられることを意味する。一実施形態では例えば前記対象が前記障害を有する又は前記障害と診断される前に予防的に2種類以上の治療が加えられる。別の実施形態では前記対象が前記障害を発症した又は前記障害と診断された後にそれらの2種類以上の治療が加えられる。一実施形態では1つの治療の提供は第2の治療の提供開始時にまだ進行中であり、したがって重複がある。これは本明細書において「同時提供」又は「共同提供」と呼ばれることがある。他の実施形態では1つの治療の提供は他方の治療の提供開始前に終了する。どちらの事例の一実施形態でもこの治療は併用投与であるためより効果的である。例えば、前記第2治療の方が効果的であり、例えば、より少ない前記第2治療で同等の効果が見られ、又は前記第2治療のために前記第1治療を実行せずに前記第2治療を実行した場合に見られる程度よりも高い程度まで症状が抑制され、又は前記第1治療によって類似の状況が見られる。一実施形態では治療の提供は、症状の抑制又は前記障害に関連する他のパラメータの低下が一方の治療を提供して他方の治療を提供しないことで観察される抑制又は低下よりも大きくなるような治療の提供である。前記2種類の治療の効果は部分的に相加的であってよく、全体的に相加的であってよく、又は相加的を超えるものであってよい。前記治療の提供は、提供された前記第1治療の効果が前記第2治療の提供時にまだ検出可能であるような治療の提供であり得る。
【0498】
一実施形態では前記追加薬剤は第2抗体分子、例えば第1抗体分子とは異なる抗体分子である。併用可能な抗体分子の例には表1に記載される前記抗体分子のあらゆる組合せが挙げられるがこれらに限定されない。
【0499】
一実施形態では前記抗体分子はFGF23関連疾患、例えば本明細書に記載されるFGF23関連疾患を治療又は予防するための第2療法と組み合わせて投与される。
【0500】
他の障害を治療又は予防するための本明細書に記載される抗体分子又は組成物と併用可能な治療法の例は本明細書中の節である「障害を治療又は予防する方法」の中にも記載されている。
【0501】
診断方法
幾つかの態様では本開示は、FGF23(例えばヒトFGF23)の存在をインビトロで(例えば、生検試料若しくは血液試料などの生体試料の中で)又はインビボで(例えば、対象中のインビボ画像化で)検出するための診断方法を提供する。この方法は、(i)前記試料を本明細書に記載される抗体分子と接触させること又は前記抗体分子を前記対象に投与すること、(ii)(所望により)基準試料、例えば対照試料(例えば、生検試料若しくは血液試料などの対照生体試料)又は対照被検者を本明細書に記載される抗体分子と接触させること、及び(iii)前記試料若しくは対象、又は前記対照試料若しくは対照被験者における前記抗体分子とFGF23との間の複合体の形成を検出することを含み、前記対象試料又は対照被験者と比べた前記試料又は対象における前記複合体形成の変化、例えば統計学的に有意な変化によって前記試料中のFGF23の存在が表される。その結合した抗体又は未結合の抗体の検出は、前記抗体分子を直接的又は間接的に検出可能物質で標識することで容易になり得る。適切な検出可能物質には上で説明され、且つ、以下でさらに詳細に説明されるような様々な酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、及び放射性物質が含まれる。
【0502】
「試料」という用語がポリペプチド(例えばFGF23)又はそのポリペプチドをコードする核酸を検出するために使用される試料を指す場合、その用語には細胞、細胞溶解物、タンパク質若しくは細胞膜抽出物、血液などの体液、又は生検試料などの組織試料が含まれるがこれらに限定されない。
【0503】
前記抗体分子とFGF23との間の複合体形成は、FGF23に結合した前記抗体分子又は未結合の抗体分子のどちらかを測定又は可視化することにより検出可能である。あらゆる適切な検出アッセイが使用可能であり、従来の検出アッセイには酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、放射免疫アッセイ(RIA)、又は組織免疫組織化学が挙げられる。前記抗体分子を標識する代わりに検出可能物質で標識された標準物質と未標識の抗体分子を利用する競合免疫アッセイによって試料中でFGF23の存在が分析され得る。このアッセイでは、前記生体試料、前記標識標準物質、及び前記抗体分子が混合され、前記未標識結合分子に結合した標識標準物質の量が決定される。前記試料中のFGF23の量は前記抗体分子に結合した標識標準物質の量に対して反比例する。
【0504】
本明細書に記載される前記抗体分子は、本明細書に記載される前記抗体分子によって治療可能又は予防可能な障害を診断するために使用可能である。本明細書に記載される検出方法又は診断方法は、本明細書に記載される障害を治療又は予防するための本明細書に記載される他の方法と組み合わせて使用可能である。
【0505】
本開示は以下の番号が付されたパラグラフのどのパラグラフも含む。
[パラグラフ1]
FGF23に結合可能な単離抗体分子であって、
(a)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号48のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(b)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(c)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(d)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号57のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(e)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号50のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号54のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号67のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(f)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号89のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(g)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号49のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号55のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(h)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(i)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号68のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(j)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号69のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(k)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号74のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、
(l)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号61のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)、又は
(m)配列番号41のHCDR1アミノ酸配列、配列番号46のHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53のHCDR3アミノ酸配列を含むVH並びに配列番号59のLCDR1アミノ酸配列、配列番号70のLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)
を含む前記単離抗体分子。
[パラグラフ2]
FGF23に結合可能な単離抗体分子であって、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHが配列番号39~43又は110のいずれか1つのHCDR1アミノ酸配列、配列番号44~52のいずれか1つのHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号53~57のいずれか1つのHCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLが配列番号58~63又は109のいずれか1つのLCDR1アミノ酸配列、配列番号64~72のいずれか1つのLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号73~89のいずれか1つのLCDR3アミノ酸配列を含む前記単離抗体分子。
[パラグラフ3]
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVHを含む、パラグラフ1又は2に記載の抗体分子。
[パラグラフ4]
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVHを含む、パラグラフ3に記載の抗体分子。
[パラグラフ5]
配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~4のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ6]
配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ5に記載の抗体分子。
[パラグラフ7]
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つに対して少なくとも85%、90%、又は95%同一であるアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1に記載の抗体分子。
[パラグラフ8]
配列番号1~13、90、又は91のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVH及び配列番号14~38又は92~96のいずれか1つのアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ7に記載の抗体分子。
[パラグラフ9]
配列番号5のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ10]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ11]
配列番号8のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ12]
配列番号9のアミノ酸配列を含むVHと配列番号19のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ13]
配列番号11のアミノ酸配列を含むVHと配列番号20のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ14]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号28のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ15]
配列番号13のアミノ酸配列を含むVHと配列番号25のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ16]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ17]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号34のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ18]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号36のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ19]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号94のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ20]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号95のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ21]
配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと配列番号96のアミノ酸配列を含むVLを含む、パラグラフ1~8のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ22]
抗原結合断片を含む、パラグラフ1~21のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ23]
前記抗原結合断片がFab、F(ab’)2、Fv、scFv、sc(Fv)2を含む、パラグラフ22に記載の抗体分子
[パラグラフ24]
カッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む、パラグラフ1~23のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ25]
IgG1重鎖定常領域、IgG2重鎖定常領域、IgG3重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又は2種類以上のアイソタイプ(例えばIgG2とIgG4)のキメラの重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域及びカッパ軽鎖定常領域又はラムダ軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を含む、パラグラフ1~24のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ26]
IgG1重鎖定常領域、IgG4重鎖定常領域、又はIgG2とIgG4のキメラ(例えば「IgG2/4」)の重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域を含み、所望により前記重鎖定常領域がヒンジ領域、CH2領域、及び/又はCH3領域に1つ以上のアミノ酸修飾(例えば、IgG1-YTE、IgG4-YTE、又はIgG2/4-YTE)を含む、パラグラフ1~25のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ27]
Fc領域を含む、パラグラフ1~26のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ28]
前記抗体分子がヒト化抗体分子である、パラグラフ1~27のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ29]
前記抗体分子がモノクローナル抗体分子である、パラグラフ1~28のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ30]
前記抗体分子が合成抗体分子である、パラグラフ1~29のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ31]
前記抗体分子が単一特異性抗体分子である、パラグラフ1~30のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ32]
前記FGF23がヒトFGF23である、パラグラフ1~31のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ33]
ELISA等によって測定されると0.04μg/ml未満(例えば、約0.04μg/ml未満、約0.03μg/ml未満、約0.029μg/ml未満、約0.028μg/ml未満、約0.027μg/ml未満、約0.026μg/ml未満、約0.025μg/ml未満、約0.024μg/ml未満、約0.023μg/ml未満、約0.022μg/ml未満、又は約0.021μg/ml未満)のEC50でヒトFGF23に結合する、パラグラフ1~32のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ34]
ELISA等によって測定されると0.01μg/mlと0.04μg/mlとの間(例えば、0.02μg/mlと0.04μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.03μg/mlとの間、0.02μg/mlと0.025μg/mlとの間、又は0.025μg/mlと0.03μg/mlとの間)のEC50でヒトFGF23に結合する、パラグラフ1~33のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ35]
実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイ等によって測定されると10μg/ml未満(例えば、約10μg/ml未満、約9μg/ml未満、約8μg/ml未満、約7μg/ml未満、約6μg/ml未満、約5μg/ml未満、約4μg/ml未満、約3μg/ml未満、約2.8μg/ml未満、約2.5μg/ml未満、約2μg/ml未満、約1.7μg/ml未満、約1.6μg/ml未満、約1.5μg/ml未満、約1.4μg/ml未満、約1.3μg/ml未満、約1μg/ml未満、約0.9μg/ml未満、約0.8μg/ml未満、約0.7μg/ml未満、約0.6μg/ml未満、約0.5μg/ml未満、約0.4μg/ml未満、約0.3μg/ml未満、約0.2μg/ml未満、又は約0.1μg/ml未満)のIC50で細胞増殖を阻害する、パラグラフ1~34のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ36]
実施例2等に記載されるような細胞ベースアッセイによって測定されると0.1μg/mlと3μg/mlとの間(例えば、0.1μg/mlと0.3μg/mlとの間、0.3μg/mlと0.6μg/mlとの間、0.6μg/mlと1μg/mlとの間、1μg/mlと2μg/mlとの間、又は2μg/mlと3μg/mlとの間)のIC50で細胞増殖を阻害する、パラグラフ1~35のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ37]
配列番号82のアミノ酸配列を含むヒトFGF23に結合する、パラグラフ1~36のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ38]
LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2がそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する、パラグラフ1~37のいずれか1つに記載の抗体分子。
[パラグラフ39]
FGF23に結合可能な抗体分子であって、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3を含むVH並びにLCDR1、LCDR2、及びLCDR3を含むVLを含み、LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、及びHCDR2がそれぞれコチアCDR標準クラス2、クラス1、クラス3、クラス1、及びクラス3に属する前記抗体分子。
[パラグラフ40]
パラグラフ1~39のいずれか1つに記載の抗体分子とFGF23への結合について競合する抗体分子。
[パラグラフ41]
パラグラフ1~40のいずれか1つに記載の抗体分子によって認識されるエピトープと同じエピトープ又は重複するエピトープに結合する抗体分子。
[パラグラフ42]
パラグラフ1~41のいずれか1つに記載の単離抗体分子及び薬学的に許容可能な担体、賦形剤、又は安定化剤を含む医薬組成物。
[パラグラフ43]
パラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子のVH、VL、又は両方をコードする単離核酸。
[パラグラフ44]
前記核酸が、
(a)配列番号111の核酸配列及び/又は配列番号112の核酸配列、
(b)配列番号97の核酸配列及び/又は配列番号98の核酸配列、
(c)配列番号99の核酸配列及び/又は配列番号100の核酸配列、
(d)配列番号101の核酸配列及び/又は配列番号102の核酸配列、
(e)配列番号103の核酸配列及び/又は配列番号104の核酸配列、
(f)配列番号105の核酸配列及び/又は配列番号106の核酸配列、
(g)配列番号107の核酸配列及び/又は配列番号108の核酸配列、
(h)配列番号113の核酸配列及び/又は配列番号114の核酸配列、
(i)配列番号115の核酸配列及び/又は配列番号116の核酸配列、
(j)配列番号117の核酸配列及び/又は配列番号118の核酸配列、
(k)配列番号119の核酸配列及び/又は配列番号120の核酸配列、
(l)配列番号121の核酸配列及び/又は配列番号122の核酸配列、又は
(m)配列番号123の核酸配列及び/又は配列番号124の核酸配列
を含む、パラグラフ36に記載の単離核酸。
[パラグラフ45]
パラグラフ43又は44に記載の核酸を含む発現ベクター。
[パラグラフ46]
パラグラフ43又は44に記載の核酸又はパラグラフ45に記載のベクターを含む宿主細胞。
[パラグラフ47]
遺伝子発現に適切な条件下でパラグラフ46に記載の宿主細胞を培養することを含む、抗体分子を生産する方法。
[パラグラフ48]
FGF23をパラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子又はパラグラフ42に記載の医薬組成物と接触させることを含む、FGF23を阻害する方法。
[パラグラフ49]
前記接触ステップがインビトロ、エクスビボ、又はインビボで起きる、パラグラフ48に記載の方法。
[パラグラフ50]
障害を治療する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量のパラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子又はパラグラフ42に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
[パラグラフ51]
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、パラグラフ50に記載の方法。
[パラグラフ52]
前記抗体分子が0.1mg/kgと50mg/kgとの間の用量で前記対象に投与される、パラグラフ50又は51に記載の方法。
[パラグラフ53]
第2治療薬の投与又は第2治療法の実施をさらに含む、パラグラフ50~52のいずれか1つに記載の方法。
[パラグラフ54]
前記抗体分子が投与される前、投与されている間、又は投与された後に前記第2治療薬が投与又は前記第2治療法が実施される、パラグラフ53に記載の方法。
[パラグラフ55]
障害を予防する方法であって、必要とする対象に前記障害を治療するために有効な量のパラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子又はパラグラフ42に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
[パラグラフ56]
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、パラグラフ55に記載の方法。
[パラグラフ57]
FGF23を検出する方法であって、(i)パラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で試料又は対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することを含む前記方法。
[パラグラフ58]
パラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子とFGF23の相互作用を起こさせる条件下で基準試料又は基準対象を前記抗体分子と接触させること及び(ii)前記抗体分子と前記試料又は対象との間での複合体の形成を検出することをさらに含む、パラグラフ58に記載の方法。
[パラグラフ59]
対象の障害の治療に使用するためのパラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子又はパラグラフ42に記載の医薬組成物。
[パラグラフ60]
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択され、使用されるパラグラフ59に記載の抗体分子又は医薬組成物。
[パラグラフ61]
対象の障害の治療用の医薬品の製造におけるパラグラフ1~41のいずれか1つに記載の抗体分子又はパラグラフ42に記載の医薬組成物の使用。
[パラグラフ62]
前記障害がFGF23関連疾患であり、所望により前記FGF23関連疾患がX連鎖低リンパ血症性くる病(XLH)、常染色体劣性低リンパ血症性くる病(ARHR)(例えば、ARHR1又はARHR2)、常染色体優性低リンパ血症性くる病(ADHR)、骨空洞性骨異形成症、ヤンセン型骨幹端軟骨異形成症、歯牙異常及び異所性石灰化を伴う低リン酸血症、マッキューン・オルブライト症候群、表皮母斑症候群(ENS)、又は腫瘍性骨軟化症(TIO)から選択される、パラグラフ61に記載の使用。
【実施例】
【0506】
実施例1:抗FGF23抗体の分析評価
分析的サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて単量体状態及び高次組織化状態についてモノクローナル抗FGF23抗体ExA11、ExA35、ExA28、ExA60、Exc17、Exc50、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、及びExc23.5を分析評価した。分析的SECに使用したカラムは3μmの粒径を有するAgilent BioMab SECカラム(4.6×50mm)であった。このSEC分析に使用した移動相はpH7.4の1×PBSであった。
図1に示されるように、全てのモノクローナル抗FGF23抗体が単量体状態であることが分かった。
【0507】
実施例2:抗FGF23抗体によるFGF23シグナル伝達の中和
本実施例では細胞ベースのアッセイにおいてFGF23介在性シグナル伝達が一連の抗FGF23抗体によって阻害されることが示された。組換えマウスクロトー(Klotho)とヘパリンが存在する状態で組換えヒトFGF23によってNIH3T3マウス胚性線維芽細胞細胞株の増殖が用量依存的に刺激された。これらの条件下では組換えヒトFGF23によって誘起される増殖は抗FGF23抗体の濃度上昇によって中和される。半数阻害濃度(IC50)はFGF23シグナル伝達を阻害する前記抗体の効力の尺度である。基準FGF23抗体と共に一連の改変抗FGF23抗体(ExA11、ExA28、ExA35、ExA43、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23、Exc23.1、Exc23.2、Exc23.3、Exc23.4、又はExc23.5)の力価を検査した。これらの抗体は0.01~0.03ug/mlの間のEC50値でヒトFGF23に結合した(
図2A~2B)。
図3A~3Bに示されるように、抗体ExA11、ExA28、ExA35、ExA60、ExC17、ExC50、Exc23.1、及びExc23.3は基準FGF23抗体と同等の効力を示し、一方でExA43はFGF23シグナル伝達の中和を示さなかった。前記抗体の阻害能はFGF23タンパク質に対する前記抗体の親和性と強く相関したことからこの中和は非常に敏感である。前記抗FGF23抗体のIC50値は0.3~0.6ug/mlの間で変化した。
【0508】
参照による援用
本明細書において言及された全ての刊行物、特許、及び受入番号は、それぞれ個々の刊行物又は特許が参照により援用されると具体的且つ個別に表示されたかのようにこれで参照により全体が援用される。
【0509】
均等論
本対象の発明の特定の実施形態を考察してきたが、上記の仕様は例示であり、限定ではない。本明細書及び以下の特許請求の範囲をよく調べると当業者にとって本発明の数多くの変形が明らかになる。本発明の全範囲は、特許請求項の参照によりそれらの請求項の同等物の範囲と共に及び本明細書の参照によりこのような変形と共に決定されるべきである。
【配列表】
【国際調査報告】