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特表2022-527826低化学酸素要求量の処理流の生成における総炭素消費量を減少させるための方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(54)【発明の名称】低化学酸素要求量の処理流の生成における総炭素消費量を減少させるための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/28 20060101AFI20220530BHJP
   C02F 1/32 20060101ALI20220530BHJP
   C02F 1/72 20060101ALI20220530BHJP
   C02F 1/78 20060101ALI20220530BHJP
   C02F 1/44 20060101ALI20220530BHJP
   C02F 3/06 20060101ALI20220530BHJP
   B01J 20/20 20060101ALI20220530BHJP
   B01J 20/34 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
C02F1/28 D
C02F1/32
C02F1/72 101
C02F1/72 Z
C02F1/78
C02F1/44 F
C02F3/06
B01J20/20 B
B01J20/34 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559235
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-27
(86)【国際出願番号】 US2020025006
(87)【国際公開番号】W WO2020205438
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/829,948
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】599078705
【氏名又は名称】シーメンス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003317
【氏名又は名称】特許業務法人山口・竹本知的財産事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100169627
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 美奈
(72)【発明者】
【氏名】ラーソン,サイモン
【テーマコード(参考)】
4D003
4D006
4D037
4D050
4D624
4G066
【Fターム(参考)】
4D003AA01
4D003BA02
4D003BA03
4D003EA01
4D003EA25
4D003FA02
4D006GA06
4D006GA07
4D006HA01
4D006HA41
4D006KA01
4D006KA31
4D006KA72
4D006KB04
4D006KB12
4D006KB25
4D006KB30
4D006KD21
4D006KD22
4D006MA01
4D006MA03
4D006PA01
4D006PB08
4D006PC67
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4D050AA12
4D050AB07
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4D050BB09
4D050CA06
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4D624AA04
4D624AB02
4D624BA02
4D624BB01
4D624BC01
4D624CA01
4D624DA07
4D624DB04
4D624DB05
4D624DB10
4D624DB23
4D624DB24
4G066AA05B
4G066BA09
4G066CA14
4G066DA08
4G066GA01
4G066GA06
(57)【要約】
本発明者らは、低COD処理水の生成に必要な全体的な炭素消費量を減少するためのシステムおよびプロセスを開発した。特定の局面において、本明細書に記載されるシステムおよびプロセスは、関連するシステムまたはプロセス内の総炭素消費量を減少するために、第1の活性炭段と第2の活性炭段との間に酸化段(例えば、酸化のためにオゾン、過酸化水素、紫外線、またはそれらの組合せを利用するもの)を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃水流からの第1の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成するのに有効な少なくとも第1の量の活性炭を含有する第1の容器を含む、第1の炭素段と、
前記第1の炭素段の下流に配置された酸化ユニットであって、前記第1の処理流からの第2の量のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
前記第2の処理流からの第3の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、所定の濃度限界またはそれ未満の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成するのに有効な少なくとも第2の量の活性炭を含有する第2の容器を含む、前記酸化ユニットの下流の第2の炭素段と、
からなる水処理システム。
【請求項2】
前記第1の炭素段、前記第2の炭素段、または両方の段が、前記第1の量のCODおよび/または前記第3の量のCODを減少させるための量の生物学的材料をその中にさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記酸化ユニットが、前記第1の処理流からのCODの前記第2の量を減少させるのに有効な量のオゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つに前記第1の処理流を供するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の容器が、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去するとともに、前記第1の処理流を含む第1の材料と前記第1の量の活性炭を含む第1の固体部分とを生成するように構成され、
前記第1の容器と流体連通する第1のセパレータであって、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離するように構成された第1のセパレータを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の容器が、前記廃水流から前記第2の量のCODを除去するとともに、前記第3の処理流と前記第2の量の活性炭を含む第2の固体部分とを含む第2の材料を生成するように構成され、
前記第2の容器と流体連通する第2のセパレータであって、前記第2の処理流を前記第2の固体部分から分離するように構成された第2のセパレータを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の容器が、第1のバイオリアクタを含み、前記第1のバイオリアクタが、前記第1の量の活性炭およびその中の第1の量のバイオマスを含み、前記第1のバイオリアクタが、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去するとともに、前記第1の処理流を含む第1の材料と前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分とを生成するように構成され、
前記第1のバイオリアクタと流体連通する第1のセパレータを備え、前記第1のセパレータが、前記第1の処理流を前記固体部分から分離するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の量の活性炭、第1の量のバイオマス、および複数の膜を含む第1の膜バイオリアクタと、を内部に含む前記第1の容器であって、前記第1の膜バイオリアクタが、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去し、前記第1の処理流を含む第1の材料と、前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分と、を生成するとともに、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離する、第1の容器を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2の容器が、第2のバイオリアクタを含み、前記第2のバイオリアクタが、前記第2の量の活性炭およびその中の第2の量のバイオマスを含み、前記第2のバイオリアクタが、前記廃水流から前記第3の量のCODを除去するとともに、前記第3の処理流を含む第2の材料と前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分とを生成するように構成され、
前記第2のバイオリアクタと流体連通する第2のセパレータを備え、前記第2のセパレータが、前記第3の処理流および前記第2の固体部分を分離するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の容器が、第2の量の活性炭、第2の量のバイオマス、および、複数の膜を含む第2の膜バイオリアクタを内部に含み、前記第2の膜バイオリアクタが、前記第2の処理流から前記第3の量のCODを除去し、前記第2の処理流と前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の材料とを生成するとともに、前記第3の処理流を第2の材料から分離する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の炭素段および/または前記第2の炭素段から投入された所定量の使用済み炭素を再生するように構成された湿式空気酸化ユニットと、
前記湿式空気酸化ユニットから前記第1の炭素段および/または前記第2の炭素段に再生された炭素をリサイクルするための再循環ラインと、
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の処理流の前記第2の減少された量のCODが、前記酸化ユニットにおける前記第1の処理流の酸化の際に、増加した分率の生分解性CODおよび前記第1の処理流に対する全体的なCODの減少のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
廃水流を第1の量の活性炭と接触させることによって、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成する工程と、
前記第1の処理流を酸化プロセスに供することによって、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成する工程と、
前記第2の処理流を少なくとも第2の量の活性炭と接触させることによって、所定の濃度限界以下の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成する工程と、
を含み、
ここで、前記酸化ステップを有しないプロセスと比較して、前記酸化プロセスが、前記CODを所定の濃度限界以下にするのに必要な総炭素消費量を減少させる、
水処理プロセス。
【請求項13】
前記酸化プロセスが、前記第1の処理流を、前記第2の処理流を生成するのに有効な量のオゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つと接触させることを含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項14】
前記第1の処理流を生成する前記工程が、
前記第1の処理流を含む第1の材料を生成するのに有効な第1の量の活性炭と前記第1の量の活性炭を含む第1の固体部分とを含む第1の容器中での廃水流を処理する工程と、
前記第1の材料を前記第1の処理流および前記第1の固体部分に分離する工程と、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の処理流を生成する前記工程が、
前記第1の処理流を生成するように、前記廃水流を第1の量のバイオマスと接触させる工程であって、前記第1の固体部分が前記第1の量のバイオマスを含む、工程をさらに含む、
請求項13に記載のプロセス。
【請求項16】
前記第1の固体部分が、第1の量の使用済み炭素を含み、前記第1の固体部分を湿式空気酸化プロセスに供する工程であって、前記第1の量の使用済み炭素を再生するとともに、第1の量の再生された炭素を提供する、工程をさらに含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項17】
前記第2の処理流を生成する前記工程は、
前記第3の処理流を含む第2の材料を生成するのに有効な第2の量の活性炭と前記第2の量の活性炭を含む第2の固体部分とを含む第2の容器中の前記廃水流の処理する工程と、
前記第2の材料を前記第3の処理流および前記第2の固体部分に分離する工程と、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の処理流を生成する前記工程が、
前記第2の処理流を生成するように、前記廃水流を第2の量のバイオマスと接触させる工程であって、前記第2の固体部分が、第2の量のバイオマスをさらに含む、
請求項17に記載のプロセス。
【請求項19】
前記第2の固体部分が、一定量の使用済み炭素を含み、
前記第2の量の再生された炭素材料を提供するように、前記第2の固体部分を湿式空気酸化プロセスに供する工程と、
前記第1の処理流または前記第3の処理流を生成するように、前記第2の量の再生された炭素を利用する工程と、
をさらに含む、請求項17に記載のプロセス。
【請求項20】
前記所定の濃度が50mg/L以下である、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の処理流のCODの前記第2の減少された量が、前記第1の処理流を酸化プロセスに供する際に、生分解性CODの増加された比率および前記第1の処理流に対するCODの全体的な減少のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
第1の量の活性炭および第1の量のバイオマスを含む第1のバイオリアクタであって、それに導入された廃水流から第1の量の化学的酸素要求量(COD)を除去するとともに、第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分とともに第1の減少された量のCODを含む第1の処理流を生成するように構成された、第1のバイオリアクタと、
前記第1のバイオリアクタと流体連通する第1のセパレータであって、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離するように構成された第1のセパレータと、
前記第1のセパレータと流体連通する酸化ユニットであって、前記第1の処理流中のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを含む第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
第2の量の活性炭と、前記酸化ユニットと流体連通する第2の量のバイオマスとを含む第2のバイオリアクタであって、前記第2の処理流から第3の量のCODを除去して、前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分とともに減少された量のCODを含む第3の処理流を生成するように構成された第2のバイオリアクタと、
前記第2のバイオリアクタと流体連通する第2のセパレータであって、前記第3の処理流を前記第2の固体部分から分離するように構成された第2のセパレータと、
を備えた水処理システム。
【請求項23】
前記第2のセパレータと前記第1のバイオリアクタとの間に、前記第2の量の活性炭およびバイオマスの一部を前記第2のセパレータから前記第1のバイオリアクタに移動させる、導管をさらに備え、それによって前記第1のバイオリアクタにおける活性炭消費量を増加させるとともに、前記システムにおける活性炭の総量を減少させる、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記第1および/または第2のセパレータから前記第1の固体部分および前記第2の固体部分の一部を除去および/または貯蔵するように構成された、活性炭およびバイオマス固体の浄化および貯蔵システムと、
一定量の使用済み活性炭を再生するとともに、前記第1および/または第2の固体部分からバイオマスを破壊するように構成され、前記活性炭およびバイオマスの浄化および貯蔵システムと流体連通する湿式空気再生ユニットと、
をさらに含む、請求項22に記載のシステムと、
【請求項25】
前記湿式空気再生ユニットが、前記第1の固体の比率中の一定量の使用済み炭素を再生するために前記第1のセパレータと流体連通しており、
前記湿式空気再生ユニットから前記第2のバイオリアクタへの再生された活性炭の移送のために、前記湿式空気再生ユニットから前記第2のバイオリアクタへの第1の再循環ラインをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記第2のセパレータから前記第1のバイオリアクタに前記第2の固体の比率の少なくとも一部を移送するために、前記第2のセパレータと前記第1のバイオリアクタとの間の第2の再循環ラインをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項27】
前記酸化ユニットが、オゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つを使用して、前記第1の処理流中の一定量の前記CODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODおよび生分解性CODの増加のうちの少なくとも1つを含む第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項28】
前記第2の処理流の前記第2の減少された量のCODが、前記第1の処理流を酸化プロセスに供する際に、前記第1の処理流に対して増加された比率の生分解性CODを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項29】
第1の量の活性炭およびその中の第1の量のバイオマスを含む第1のバイオリアクタの中に一定量の化学的酸素要求量(COD)を含む廃水流を処理する工程と、
前記第1のバイオリアクタからの第1の減少されたCOD濃度を有する第1の処理流を生成する工程と、
第2の減少されたCOD濃度を有する第2の処理流を生成するために、前記第1の処理流を酸化する工程と、
第2の量の活性炭およびその中の第2の量のバイオマスを含む第2のバイオリアクタ内で第2の処理流を処理させる工程と、
前記第2のバイオリアクタから第3の減少されたCOD濃度を含む第3の処理流を生成する工程と、
を含むことを特徴とする水処理プロセス。
【請求項30】
前記廃水流および前記第2の処理流を処理する工程が、一定量の使用済み炭素を生成し、
一定量の再生された炭素を生成するための湿式空気再生プロセスによって前記使用済み炭素を再生する工程と、
そして前記再生された活性炭を前記第1または第2のバイオリアクタの少なくとも1つに再循環する工程と、
をさらに含み、
そしてここで、酸化を含まないプロセスに対して、前記第1の処理流を酸化する工程が、第3の減少されたCOD濃度を所定の濃度限界未満に減少させるのに必要な総炭素消費量を減少させる、
請求項29に記載のプロセス。
【請求項31】
前記湿式空気再生プロセスが、バイオマスを二酸化炭素、灰、および低分子の有機酸に変換し、
前記湿式空気再生プロセスが、前記使用済み炭素に吸着された非生分解性CODを二酸化炭素および容易に生分解性CODに変換する、請求項30に記載のプロセス。
【請求項32】
前記酸化する工程が、前記第1の処理流を、前記第2の処理流を生成するのに有効なオゾン過酸化水素および紫外線のうちの少なくとも1方の一定量に供することによって行われる、請求項29に記載のプロセス。
【請求項33】
前記第1の処理流を生成する工程が、前記第1の処理流を含む第1の材料を、前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分から分離する工程を含む、請求項29に記載のプロセス。
【請求項34】
前記第1の材料を分離する工程が、清澄器、膜ユニット、または溶解ガスユニットのうちの少なくとも1つを含むセパレータを介して行われる、請求項33に記載のプロセス。
【請求項35】
前記第3の処理流を生成する工程が、第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分から、前記第3の処理流を含む第2の材料を分離する工程を含む、請求項29に記載のプロセス。
【請求項36】
前記第2の材料を分離する工程が、清澄器、膜ユニット、または溶解ガスユニットのうちの少なくとも1つを含むセパレータを介して行われる、請求項35に記載のプロセス。
【請求項37】
前記第3の減少されたCOD濃度が50mg/L以下である、請求項29に記載のプロセス。
【請求項38】
前記第2の処理流の前記第2の減少された量のCODが、前記第1の処理流の前記酸化の際に、増加した比率の生分解性CODおよび前記第1の処理流に対する全体的なCODの減少のうちの少なくとも1つを含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理プロセスおよびシステムに関し、特に、低化学的酸素要求量(COD)の処理流を生成するために利用される総活性炭消費量を減少させるプロセスおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
廃水流は、一般に、有機物、固体、および任意の他の望ましくない汚染物質をそこから除去するために、多種多様なプロセスによって処理される。例えば、一定量の化学的酸素要求量(COD)をそこから除去するのに有効な時間、廃水流を活性炭と接触させることができる。場合によっては、活性炭はさらに生物学的物質と組み合わされ、後者は廃水流から容易に生分解性有機物を除去するのに適している。世界的に、廃水流は、CODなどの汚染物質のより低い最大許容レベルを必要とする。これらのより低いレベル(例えば、<50mg/L COD)に到達するために、多くの例において、所望のより低いCOD濃度を達成するために、2つの活性炭段(2つ以上の別々の容器中の活性炭)が連続して提供され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、2つの活性炭段を有することは、関連するシステムおよびプロセスにおいてかなりの全体的または全体的なかなりの炭素消費を必要とし、これは、材料のかなりのコスト、貯蔵、および移送を必要とする。全炭素消費量を減少させるために、段からの使用済み活性炭を、高温、高圧、および酸素含有ガスの存在下での湿式空気酸化(WAO)によって再生することができる。この炭素のリサイクルは、必要とされる新たな炭素の量を低下させる。しかしながら、CODレベルを大部分の商業用途の最大許容限界以下に減少させるための2段システムで必要とされる総炭素消費量は、通常、単一のWAOユニットにとってはあまりにも大きい。大規模な工業団地廃水コンビナートまたは総合製油所施設の普及と廃水限界の減少により、WAOユニットは過剰に大きくなったか、または2ユニットを必要とした。有意な新たな活性炭の繰り返しの追加および/または第2のWAOユニットの追加は、関連するシステムまたはプロセスの費用を大幅に増加させる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、低COD処理水の生成に必要な総炭素消費量を減少させるためのシステムおよびプロセスを開発した。特定の局面において、本明細書に記載されるシステムおよびプロセスは、関連するシステムまたはプロセス内の総炭素消費量を減少させるために、第1の活性炭段と第2の活性炭段との間の酸化段(例えば、オゾン、過酸化水素、紫外線、または任意の他の適切な酸化剤/酸化剤またはそれらの組合せを酸化のために利用するもの)を含む。理論に束縛されることを望まないが、2つの活性炭段の間の酸化は、低COD(<50mg/L)処理廃水を達成するのに必要な全活性炭を有意に減少させ得ると考えられる。特定の実施形態では、酸化段の存在は、総炭素消費量を25質量%以上減少させる。
【0005】
別の態様に従って、本明細書に記載されるシステムおよびプロセスは、2つ以上の炭素段を利用し、各々は、廃水流中の化学的酸素要求量(COD)を減少させるために、活性炭およびバイオマスの組合せを含む。第1の炭素段からの処理流を酸化させる(付加的にバイオマスを含む)酸化段の存在の結果は、第1の処理流と比較して、生分解性CODの増加した比率および/またはCODの全体的な減少である。これにより、COD濃度を、その中のバイオマスによって第2の炭素段においてより容易に減少させることができ、それによって、第2の段で必要とされる炭素およびシステムの全炭素消費を減少させることができる。
【0006】
本発明の態様によれば、
(i)廃水流からの第1の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成するのに有効な少なくとも第1の量の活性炭を含有する第1の容器を含む、第1の炭素段と、
(ii)第1の炭素段の下流に配置された酸化ユニットであって、第1の処理流から第2の量のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
(iii)第2の処理流からの第3の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、所定の濃度限界またはそれ未満の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成するのに有効な少なくとも第2の量の活性炭を含有する第2の容器を含む、酸化ユニットの下流の第2の炭素段と、
を含む、水処理システムが提供される。
【0007】
別の態様によれば、
(i)廃水流を第1の量の活性炭と接触させることによって、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成する工程と、
(ii)第1の処理流を酸化プロセスに供することによって、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成する工程と、
(iii)第2の処理流を少なくとも第2の量の活性炭と接触させることによって、所定の濃度限界以下の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成する工程と、
を含み、
ここで、酸化ステップを有しないプロセスと比較して、酸化プロセスが、CODを所定の濃度限界以下にするのに必要な総炭素消費量を減少させる、
水処理システムが提供される。
【0008】
別の態様によれば、
(i)第1の量の活性炭および第1の量のバイオマスを含む第1のバイオリアクタであって、それに導入された廃水流から第1の量の化学的酸素要求量(COD)を除去し、第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分と共に第1の減少された量のCODを含む第1の処理流を生成するように構成された、第1のバイオリアクタと、
(ii)第1のバイオリアクタと流体連通する第1のセパレータであって、第1の処理流を第1の固体部分から分離するように構成された第1のセパレータと、
(iii)第1のセパレータと流体連通する酸化ユニットであって、第1の処理流中のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを含む第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
(iv)第2の量の活性炭と、酸化ユニットと流体連通する第2の量のバイオマスとを含む第2のバイオリアクタであって、第2の処理流から第3の量のCODを除去するとともに、第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分と共に減少された量のCODを含む第3の処理流を生成するように構成された第2のバイオリアクタと、
(v)第2のバイオリアクタと流体連通する第2のセパレータであって、第3の処理流を第2の固体部分から分離するように構成された第2のセパレータと、
を含む、水処理システムが提供される。
【0009】
別の態様によれば、
(i)第1の量の活性炭およびその中の第1の量のバイオマスを含む第1のバイオリアクタの中に一定量の化学的酸素要求量(COD)を含む廃水流を処理する工程と、
(ii)第1のバイオリアクタからの第1の減少されたCOD濃度を有する第1の処理流を生成する工程と、
(iii)第2の減少されたCOD濃度を有する第2の処理流を生成するために、第1の処理流を酸化する工程と、
(iv)第2の量の活性炭およびその中の第2の量のバイオマスを含む第2のバイオリアクタ内で第2の処理流を処理させる工程と、
(v)第2のバイオリアクタから第3の減少されたCOD濃度を含む第3の処理流を生成する工程と、
を含む、水処理プロセスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の態様による、廃水の処理における総炭素消費量を低化学的酸素要求量(COD)濃度に減少させるための廃水処理システムを示す。
図2図2は、本発明の態様によるシステムにおける第1の炭素段の実施形態を示す。
図3図3は、本発明の態様によるシステムにおける膜バイオリアクタの第1の炭素段の実施形態を示す。
図4図4は、本発明の態様によるシステムにおけるシステム炭素段の実施形態を示す。
図5図5は、本発明の別の態様による、廃水処理における全炭素消費量を低化学的酸素要求量(COD)濃度に減少させるための廃水処理システムを示す。
図6図6は、本発明の態様による廃水処理システムを通過する材料の移動を示す。
図7図7は、本発明の態様による湿式空気酸化ユニットをさらに含む廃水処理システムを示す図である。
図8図8は、本発明の別の態様による湿式空気酸化ユニットをさらに含む廃水処理システムを示す図である。
図9図9は、本発明の別の態様による浄化および貯蔵システムをさらに含む廃水処理システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、図を参照すると、図1は、その中に一定量の化学的酸素要求量(COD)を含む廃水流12を処理するための、本発明の態様による水処理システム10の実施形態を示し、これはまた、システムのための全体的な炭素要求量を減少させる。示されるように、廃水流12は、最大許容限界(例えば、<50mg/L、および特定の実施形態では<30mg/L)未満のCOD量を有する処理流20を提供するために、第1の炭素段14、酸化ユニット16、および第2の炭素段18を通って(直列流で)流れる。廃水流12は、その中の一定量の化学的酸素要求量(COD)を含む付加的な流体を指すことができる。特定の実施形態では、廃水流12は、工業的、農業的、または自治体の供給源からのものを含むことができる。特定の実施形態では、CODは、一定量の有機および無機汚染物質を含む。さらに、特定の実施形態では、廃水流12は、生分解性汚染物質、例えば、生分解性有機物、ならびに難分解性有機物を含むものであり、これらは、生分解することが困難であり、活性炭によって流れ12から最もよく除去され、および/または酸化によって補助される。特定の実施形態では、廃水流12は、石油化学製品生産または石油精製処理などの精製処理からの廃棄物流を含むことができる。
【0012】
第1の炭素段14は、廃水流12からの第1の量の化学的酸素要求量(COD)を減少し、CODの第1の減少された量を有する第1の処理流22を生成するのに有効な量の活性炭を少なくとも利用する構成の付加的に適切な構成要素を含むことができる。一実施形態では、図2に示されるように、第1の処理流22に到達するために、第1の炭素段14は、第1のセパレータ28と流体連通する第1の量の活性炭26を内部に含む第1の容器24を含む。本明細書中で使用される場合、容器(例えば、24)は、開放上部を有することなどによって、閉鎖または開放されてもよい。第1の量の活性炭26は、粉末活性炭(PAC)、粒状活性炭(GAC)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに、第1の量の活性炭26は、廃水流12から第1の量の化学的酸素要求量(COD)を除去し、第1の材料30を生成するのに有効である。第1の材料30は、第1の処理流22と、少なくとも第1の量の活性炭26を含む第1の固体部分32との混合物を含む。
【0013】
特定の実施形態では、および図2に示すように、第1の量のバイオマス34もまた、任意に、第1の容器24内の活性炭26と組み合わされるか、または一体化されて、廃水流12内の一定量の生分解性CODを減少させる。第1の容器24がその中に第1の量のバイオマス34を含む場合、第1の容器24は、当技術分野で公知のバイオリアクタと呼ぶことができ、固体部分32は、したがって、(使用されたまたは使用済みの)活性炭およびバイオマスを含む。このような場合、第1の量のバイオマス34は、容易に生分解性CODを分解し、一方、第1の量の活性炭26は、第1の炭素段14に移送される廃水流12中の一定量の難分解性有機物を除去するのに有効である。本明細書中で使用される場合、難分解性有機物は、例えば、BODなどを決定するための標準方法またはEPA方法によって定義されるように、廃水流12中の有機物のバルクと比較して、生分解することが遅いかまたは困難であり得る有機物のクラスを定義する。
【0014】
第1の量のバイオマス34は、生分解性材料を消化するのに有効な任意の細菌微生物の適切な集団を含むことができ、これには、固体生成物量を減少させるものが含まれる。固体生成物量を減少させた例示的な廃水処理は、米国特許第6,660,163号明細書、同第6,660,163号明細書、同第5,824,222号明細書、同第5,658,458号明細書および同第5,636,755号明細書に記載されている。(これらの各々は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)。細菌は、無酸素および/または好気的条件下で増殖するのに適した任意の細菌または細菌の組合せを含み得る。代表的な好気性属には、細菌Acinetobacter、Pseudomonas、Zoogloea、Achromobacter、Flavobacterium、Flavobacterium、Norcardia、Bdellovibrio、Mycobacterium、Shpaerotilus、Baggiatoa、Thiothrix、Lecicothrix、Geotrichum、硝化細菌Nitrosomonas、およびNitrobacter、ならびに原生動物Ciliata、Vorticella、Opercularia、およびEpis代表的な無酸素属には、脱窒菌であるAchromobacter、Aerobacter、Alcaligenes、Bacillus、Brevibacterium、Flavobacterium、Lactobacillus、Micrococcus、Proteus、Pserudomonas、およびSpirillumが含まれる。
【0015】
再び図2を参照すると、第1のセパレータ28は、第1の容器24と流体連通しており、その中の1つ以上の入口に第1の材料30を受け入れ、次いで、少なくとも第1の量の活性炭26を含む第1の固体部分32から第1の処理流22(廃水流12からの第1の減少された量のCODを含む)を分離するように構成されている。第1のセパレータ28は、第1の処理流22を固体部分32から分離するのに有効なプロセスを使用する任意の適切な構造を含むことができる。一実施形態では、第1のセパレータ28は、1つまたは複数の清澄器、膜ユニット、それらの組み合わせなどを含む。第1のセパレータ28は、さらに、分離された第1の処理流22をそこから出て、酸化段16に移送するための少なくとも出口を含む。
【0016】
特定の実施形態では、第1のセパレータ28は、当技術分野で周知の清澄器を含む。他の実施形態では、第1のセパレータ28は、溶解ガスユニット、ハイドロサイクロン、または、例えば、1つ以上の多孔質または半透膜を含むことができる膜ユニットを含む。一実施形態では、膜ユニットは、当技術分野で公知の精密濾過膜または限外濾過膜を含む。さらに、膜ユニットの膜は、シートまたは中空繊維またはモノリシックなど、その意図される用途に適した付加的な構成を有してもよい。
【0017】
さらに、膜は、それらの意図された用途のために、付加的に適切な多孔性および/または透過性を有し得る。さらに、膜は、例えば、正方形、長方形、または円筒形などの付加的に適切な形状および断面積を有してもよい。
【0018】
一実施形態では、膜は長方形の形状を有する。さらに、1つ以上の膜は、廃水流12によって完全に沈められるような方法で、例えば、膜ユニットの処理ゾーン内に垂直に配置されてもよい。特定の実施形態では、第1の容器24および第1のセパレータ28は、別個の個々の構成要素を含む。しかしながら、本発明は、そのように限定されないことが理解される。
【0019】
他の実施形態において、および図3に示されるように、(活性炭26および付加液にバイオマス34を含む)第1の容器24は、第1のセパレータ28と一体化させることができ、当技術分野で公知のように、単一成分、例えば、膜バイオリアクタ36を含み得る。この場合、第1の炭素段14の膜バイオリアクタ36は、廃水流12を受け入れ、第1の量の活性炭26およびバイオマス34(存在する場合)との接触を介して廃水流12中のCODの量を減少させ、得られた第1の処理流22を、膜バイオリアクタ36内に収容された本明細書に記載されるような1つ以上の膜を介して、活性炭(および付加的にバイオマス)を含む第1の材料32から分離するように構成される。第1の処理流22は、同様に、膜バイオリアクタ36の出口から出て、酸化段16に向けられ得る(図1)。
【0020】
再び図1を参照すると、酸化段16において、酸化段16は、各々が、必要に応じて、第1の処理流22を有し、第1の処理流22中の一定量のCODを酸化するように構成された、1つまたは複数の酸化ユニット38を含み得、それによって、第2の減少された量のCODを含む第2の処理流40を生成する。第2の減少された量のCODは、第1の処理流22に対してCODの減少された量であり、したがって、廃水流12に対して第2の減少された量である。さらに、酸化ユニット38は、オゾン、紫外線、過酸化水素を使用するための任意の適切な容器および構造を、過酸化水素の作用を増強するために紫外線を使用することなどによる、別々にまたは任意の組合せで、または廃水流12中のCODに寄与する汚染物質を酸化するための任意の他の適切な技術を使用することによる、いずれかの適切な容器および構造を含む。このように、実施形態において、導出された流れ(例えば、第1の処理流22)をオゾンの有効量、過酸化水素、適切な波長での超過光、または第1の処理流22からのCOD量を減少させるのに有効な他の付加的に適切な酸化/酸化剤またはその組合せに従うことによって、酸化段16での酸化プロセスが行われ、第1の処理流22からのCOD量を減少し、第2の減少された量からなる第2の処理流40を生成する。
【0021】
上記のように、酸化段16の存在は、システム10において必要とされる総炭素消費量を実質的に減少させて、COD濃度が所定量未満、例えば厳しいCOD要件未満を有する最終処理流20を生成する。一実施形態では、本明細書に記載されるようなシステムまたはプロセスからの(最終)処理流20は、50mg/L以下、および特定の実施形態では30mg/L以下のCOD濃度を含む。特定の実施形態では、第2の処理流40の第2の減少された量のCODは、第1の処理流22を酸化プロセスに供する際に、第1の処理流22と比較して増加した比率の生分解性CODを含む。増加した生分解性の比率は、CODを第2の炭素段18でより容易に減少する。
【0022】
第2の炭素段18は、例えば、図4の実施形態に示されるように、第1の炭素段14について本明細書に記載されるような付加的に適切な構成を含むことができる。簡潔にするために、第2の炭素段18の各実施形態については後述しないが、第1の炭素段14のいかなる説明も同様に第2の炭素段18に利用することができることが理解される。第1の炭素段14と第2の炭素段18との差異は、第1の炭素段14が酸化段16(酸化工程)の上流に配置され、第2の炭素段18が処理中の廃水12の流れ方向の下流にあるという事実にある。
【0023】
第2の炭素段18は、同様に、少なくとも第2の量の活性炭を利用して、その中の流れ(第2の処理流40)と接触させて、(廃水流12に対して)第3の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、第3の減少された量のCODを有する最終処理流20を生成する構成の付加的に適切な構造を含むことができる。特定の実施形態では、第3の減少された量のCODは、CODの最大許容限界(例えば、<50mg/L)以下である。第1の炭素段14と同様に、特定の実施形態(図4に示す)では、第2の炭素段18は、第2の量の活性炭44をその中に含む第2の容器42と、第2のセパレータ46とを同様に含んでもよい。第2の量の活性炭44は、粉末活性炭(PAC)、粒状活性炭(GAC)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0024】
さらに、第2の量の活性炭44は、(現在、第2の処理流40の形態である)廃水流12からさらなる量の化学的酸素要求量(COD)を除去し、第2の材料48を生成するのに有効である。第1の材料30と同様に、第2の材料48は、第3(最終)処理流20と、少なくとも第2の量の活性炭44を含む第2の固体部分50との混合物を含む。同様に、第2の炭素段18は、処理流20を第2の固体部分50から分離するための第2のセパレータ46を含むことができる。第1の炭素段14と同様に、第2の容器42は、廃水流12内の生分解性汚染物質を容易に処理するための第2の量のバイオマス52をさらに含むことができる。さらに、一実施形態では、第2の炭素段18は、上記のように複数の膜が内部に収容され、活性炭44および付加的にバイオマス52を含む、膜バイオリアクタを含むことができる。
【0025】
上記に鑑みて、図5に示されるように、システム10は、第1の材料30を生成するための第1の量の活性炭および第1の量のバイオマスをその中に含む第1のバイオリアクタ25と、第1の材料30を第1の処理流22および第1の固体部分32に分離するための第1のセパレータ28と、第1の処理流の成分を酸化して第2の処理流40を生成するための酸化段16と、第2の量の活性炭および第2の材料48を生成するための第2の量のバイオマスをその中に含む第2のバイオリアクタ35と、第2の48を第3の(最終)処理流20および第2の固体部分50に分離するための第2のセパレータ46と、を(直列的に)含むことができる。
【0026】
別の態様によれば、活性炭(および存在する場合にはバイオマス)は、システムを循環して、新たな炭素の追加の必要性を制限することができ、これは、全体的な炭素消費量を増加させる。図6を参照すると、システム10は、第2のセパレータ46から第1の容器24への活性炭(および付加的にバイオマス)を含む第2の固体部分50の少なくとも一部の移送のために、第2のセパレータ46と第1の容器24との間に流体連通する導管62をさらに含むことができる。さらに、特定の実施形態では、システム10は、活性炭(および付加的にバイオマス)を含む第1の固体部分32の少なくとも一部を第1のセパレータ28から第1の容器24に移送するために、第1のセパレータ28と第1の容器24との間に流体連通する導管64を代わりにまたはさらに含んでもよい。さらに、特定の実施形態では、システム10は、第2のセパレータ46から第2の容器42への活性炭(および付加的にバイオマス)を含む第2の固体部分50の少なくとも一部の移送のために、第2のセパレータ46と第2の容器42との間に流体連通する導管66を代わりに、または追加で含んでもよい。導管62、64、および/または66のいずれかと共に、活性炭(および付加的にバイオマス)は、したがって、システム10内で再使用され得る。
【0027】
ある時点で、第1の段14または第2の段18における活性炭は「使用済み」になり、これは、廃水流12から化学的酸素要求量を吸着または他の方法で除去するその能力が損なわれることを意味することが理解される。本発明の別の態様によれば、システム10の総炭素消費量は、さらに、第1の炭素段14および/または第2の炭素段18から使用済み炭素を再生し、再生された炭素を第1の炭素段14および/または第2の炭素段18に再循環することができるWAO54の追加によって最小化することができる。
【0028】
次に、図7を参照すると、廃水流の流れの方向において、第1の炭素段14、酸化段16、および第2の炭素段18を含む、本明細書に先に記載したようなシステム10がある。所定の閾値未満のCOD濃度を有する処理流20は、第2の炭素段18を出る。特定の実施形態では、処理流20は、50mg/L以下、特定の実施形態では、30mg/L以下のCOD濃度を含む。
【0029】
本発明の態様によれば、第1の炭素段14および/または第2の炭素段18における活性炭が一定量の使用済み炭素を含む場合、システム10は、使用済み炭素を再生するためのWAOユニット54(図7にも示される)をさらに含むことができ、それによって、システム10における追加炭素の必要性がさらに低減される。矢印56、58によって示されるように、段14、18における分離に続いて、第1の固体部分32は、WAOユニット54に向けられる。バイオマスが第1の炭素段14および/または第2の炭素段18にも存在する場合、WAOユニット54は、WAOユニット54に移送される第1の固体部分32および/または第2の固体部分50から生物学的固体を破壊する働きもすることができる。WAOユニット54は、使用済み炭素材料のWAO(および存在する場合にはバイオマスの破壊)が、(大気条件に対して)高温および高圧で、および酸素の存在下で起こる、1つ以上の専用の反応容器を含む。
【0030】
一実施形態では、WAOプロセスは、1,000,000~22,000,000Pa(10~220バール:150~3200psi)の圧力で150℃~320℃(275°F~608°F)の温度で実施される。さらに、一実施形態では、WAOユニット54に導入される材料は、酸化剤、例えば、圧縮機によって供給される加圧酸素含有ガスと混合されてもよい。酸化剤は、熱交換器(図示せず)を通る材料(固体部分32および/または50)の流れの前および/または後に、材料に追加されてもよい。WAOユニット54内において、その中の材料は、活性炭に吸着された汚染物質を酸化するのに有効な条件に付され、それによって活性炭材料を再生し、(存在する場合)生物学的材料を破壊する。酸素含有量を有する気体部分(オフガス)を生成することもできる。両矢印56、58によって示されるように、再生された炭素材料60は、第1の炭素段14および/または第2の炭素段18に再循環して戻すことができ、同様に、そこから材料を受け取ることができる。システム10を通る再生された炭素材料60の移動を容易にするために、システムは、システム10の構成要素間の適切な流体接続をさらに含むことができる。
【0031】
例として、図8は、WAOユニット54をさらに含むシステム10の別の実施形態を示し、特に、システムを通る使用済み炭素および再生された炭素を含む構成要素の流れを示す。この実施形態では、システム10は、
第1の材料30を第1のセパレータ28に移送するための、第1の容器24と第1のセパレータ28との間の導管80、
活性炭(および付加的にバイオマス)をそれらの間で再循環させるための、第1のセパレータ28と第1の容器24との間の導管64、
第1の処理流22を酸化段へ移送するための、第1のセパレータ28と酸化段16との間の導管68、
酸化段16と第2の容器42との間の導管70、
新たな活性炭を第2の容器42へ導入するための導管72、
第2のセパレータ46への第2の材料48を移送のための、第2の容器42と第2のセパレータ46との間の導管66、
第2の固体部分50を第2のセパレータ46に移送するための、第2のセパレータ46とWAOユニット54との間の導管74、
再生された材料60を第2の容器へ再循環/移送するための、WAOユニット54と第1の容器24との間の導管76、
再生された材料60を第2の容器へ再循環させるための、WAOユニット54と第2の容器42との間の導管78、
および/または
活性炭(および付加的にバイオマス)を含む第2の固体部分50の少なくとも一部を第2のセパレータ46から第1の容器24に移送するための、第2のセパレータ46と第1の容器24との間に流体連通する導管62、
を含むことができる。
【0032】
用語「再循環ライン」は、導管がシステムを通る材料の繰り返しの移動および再使用を可能にするように、本明細書に記載される導管のいずれかと共に利用され得ることが理解される。
【0033】
本発明の態様によれば、本明細書に記載されるようなシステム10の実施形態のいずれかは、そこを流れる材料のいずれかを取り出し、保存する(少なくとも一時的に)ために、導管60~80のいずれか1つの流路内の適切な構成要素をさらに含んでもよい。一実施形態では、例えば、図9に示されるように、システム10は、第1のセパレータ28および/または第2のセパレータ46から活性炭および付加的にバイオマスを含む第1の固体部分32および/または第2の固体部分50の一部を除去および貯蔵するために、浄化および貯蔵システム82をさらに含んでもよい。さらに、存在する場合、WAOユニット54は、使用済み活性炭の量を再生し、浄化および貯蔵システム82からWAOシステム54に移送されるバイオマスを破壊するために、活性炭およびバイオマス浄化および貯蔵システム82と流体連通してもよい。浄化および貯蔵システム82は、所望の材料の貯蔵および移送のために陽圧および/または陰圧を移送する付加的に適切な数の容器およびポンプを含むことができる。例えば、使用済み活性炭および/またはバイオマスは、第1の容器24に再循環されてもよい(51)。次いで、WAO54から、再生された炭素60は、第1の容器24および/または第2の容器42に戻されてもよい。特定の局面において、本明細書に記載されるようなシステム10の任意の実施形態では、システム10は、さらなるCODおよび/または懸濁固体をそこから除去するために、(ここで示される)第2の炭素段の下流に研磨ユニットをさらに含むことができる。研磨ユニットは、膜ユニット、逆浸透ユニット、イオン交換などの付加的な適切な構成要素を含むことができる。
【0034】
反復するために、低COD処理水の生成に必要な全体的な炭素消費を減少するためのシステムおよびプロセス。特定の局面において、本明細書に記載されるシステムおよびプロセスは、関連するシステムまたはプロセス内の総炭素消費量を減少するために、第1の活性炭段と第2の活性炭段との間の酸化段を含む。特定の局面において、総炭素消費量は、酸化プロセス(例えば、オゾン処理)の結果としての増加した生分解性COD部分に起因して減少する。その結果、第2の段で必要とされる炭素量が少なくなる(例えば、より多くのバイオマスを利用することができる)。このようにして、システムのための総炭素消費量も減少させることができる。
【0035】
本明細書では、本発明の様々な実施形態を示し、説明してきたが、そのような実施形態は、例としてのみ提供されることは明らかである。本明細書の発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置換を行うことができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲によってのみ限定されることが意図される。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃水流からの第1の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成するのに有効な少なくとも第1の量の活性炭を含有する第1の容器を含む、第1の炭素段と、
前記第1の炭素段の下流に配置された酸化ユニットであって、前記第1の処理流からの第2の量のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
前記第2の処理流からの第3の量の化学的酸素要求量(COD)を減少させるとともに、所定の濃度限界またはそれ未満の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成するのに有効な少なくとも第2の量の活性炭を含有する第2の容器を含む、前記酸化ユニットの下流の第2の炭素段と、
からなる水処理システム。
【請求項2】
前記第1の炭素段、前記第2の炭素段、または両方の段が、前記第1の量のCODおよび/または前記第3の量のCODを減少させるための量の生物学的材料をその中にさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記酸化ユニットが、前記第1の処理流からのCODの前記第2の量を減少させるのに有効な量のオゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つに前記第1の処理流を供するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の容器が、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去するとともに、前記第1の処理流を含む第1の材料と前記第1の量の活性炭を含む第1の固体部分とを生成するように構成され、
前記第1の容器と流体連通する第1のセパレータであって、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離するように構成された第1のセパレータを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の容器が、前記廃水流から前記第2の量のCODを除去するとともに、前記第3の処理流と前記第2の量の活性炭を含む第2の固体部分とを含む第2の材料を生成するように構成され、
前記第2の容器と流体連通する第2のセパレータであって、前記第2の処理流を前記第2の固体部分から分離するように構成された第2のセパレータを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の容器が、第1のバイオリアクタを含み、前記第1のバイオリアクタが、前記第1の量の活性炭およびその中の第1の量のバイオマスを含み、前記第1のバイオリアクタが、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去するとともに、前記第1の処理流を含む第1の材料と前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分とを生成するように構成され、
前記第1のバイオリアクタと流体連通する第1のセパレータを備え、前記第1のセパレータが、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の量の活性炭、第1の量のバイオマス、および複数の膜を含む第1の膜バイオリアクタと、を内部に含む前記第1の容器であって、前記第1の膜バイオリアクタが、前記廃水流から前記第1の量のCODを除去し、前記第1の処理流を含む第1の材料と、前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分と、を生成するとともに、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離する、第1の容器を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2の容器が、第2のバイオリアクタを含み、前記第2のバイオリアクタが、前記第2の量の活性炭およびその中の第2の量のバイオマスを含み、前記第2のバイオリアクタが、前記廃水流から前記第3の量のCODを除去するとともに、前記第3の処理流を含む第2の材料と前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分とを生成するように構成され、
前記第2のバイオリアクタと流体連通する第2のセパレータを備え、前記第2のセパレータが、前記第3の処理流および前記第2の固体部分を分離するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の容器が、第2の量の活性炭、第2の量のバイオマス、および、複数の膜を含む第2の膜バイオリアクタを内部に含み、前記第2の膜バイオリアクタが、前記第2の処理流から前記第3の量のCODを除去し、前記第2の処理流と前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の材料とを生成するとともに、前記第3の処理流を第2の材料から分離する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の炭素段および/または前記第2の炭素段から投入された所定量の使用済み炭素を再生するように構成された湿式空気酸化ユニットと、
前記湿式空気酸化ユニットから前記第1の炭素段および/または前記第2の炭素段に再生された炭素をリサイクルするための再循環ラインと、
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の処理流の前記第2の減少された量のCODが、前記酸化ユニットにおける前記第1の処理流の酸化の際に、増加した分率の生分解性CODおよび前記第1の処理流に対する全体的なCODの減少のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
廃水流を第1の量の活性炭と接触させることによって、第1の減少された量のCODを有する第1の処理流を生成する工程と、
前記第1の処理流を酸化プロセスに供することによって、第2の減少された量のCODを有する第2の処理流を生成する工程と、
前記第2の処理流を少なくとも第2の量の活性炭と接触させることによって、所定の濃度限界以下の第3の減少された量のCODを有する第3の処理流を生成する工程と、
を含み、
ここで、前記酸化プロセスを有しないプロセスと比較して、前記酸化プロセスが、前記CODを所定の濃度限界以下にするのに必要な総炭素消費量を減少させる、
水処理プロセス。
【請求項13】
前記酸化プロセスが、前記第1の処理流を、前記第2の処理流を生成するのに有効な量のオゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つと接触させることを含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項14】
前記第1の処理流を生成する前記工程が、
前記第1の処理流を含む第1の材料を生成するのに有効な第1の量の活性炭と前記第1の量の活性炭を含む第1の固体部分とを含む第1の容器中での廃水流を処理する工程と、
前記第1の材料を前記第1の処理流および前記第1の固体部分に分離する工程と、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の処理流を生成する前記工程が、
前記第1の処理流を生成するように、前記廃水流を第1の量のバイオマスと接触させる工程であって、前記第1の固体部分が前記第1の量のバイオマスを含む、工程をさらに含む、
請求項14に記載のプロセス。
【請求項16】
前記第1の固体部分が、第1の量の使用済み炭素を含み、前記第1の固体部分を湿式空気酸化プロセスに供する工程であって、前記第1の量の使用済み炭素を再生するとともに、第1の量の再生された炭素を提供する、工程をさらに含む、請求項14に記載のプロセス。
【請求項17】
前記第2の処理流を生成する前記工程は、
前記第3の処理流を含む第2の材料を生成するのに有効な第2の量の活性炭と前記第2の量の活性炭を含む第2の固体部分とを含む第2の容器中の前記廃水流の処理する工程と、
前記第2の材料を前記第3の処理流および前記第2の固体部分に分離する工程と、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の処理流を生成する前記工程が、
前記第2の処理流を生成するように、前記廃水流を第2の量のバイオマスと接触させる工程であって、前記第2の固体部分が、第2の量のバイオマスをさらに含む、
請求項17に記載のプロセス。
【請求項19】
前記第2の固体部分が、一定量の使用済み炭素を含み、
前記第2の量の再生された炭素材料を提供するように、前記第2の固体部分を湿式空気酸化プロセスに供する工程と、
前記第1の処理流または前記第3の処理流を生成するように、前記第2の量の再生された炭素を利用する工程と、
をさらに含む、請求項17に記載のプロセス。
【請求項20】
前記所定の濃度が50mg/L以下である、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の処理流のCODの前記第2の減少された量が、前記第1の処理流を酸化プロセスに供する際に、生分解性CODの増加された比率および前記第1の処理流に対するCODの全体的な減少のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
第1の量の活性炭および第1の量のバイオマスを含む第1のバイオリアクタであって、それに導入された廃水流から第1の量の化学的酸素要求量(COD)を除去するとともに、前記第1の量の活性炭およびバイオマスを含む第1の固体部分とともに第1の減少された量のCODを含む第1の処理流を生成するように構成された、第1のバイオリアクタと、
前記第1のバイオリアクタと流体連通する第1のセパレータであって、前記第1の処理流を前記第1の固体部分から分離するように構成された第1のセパレータと、
前記第1のセパレータと流体連通する酸化ユニットであって、前記第1の処理流中のCODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODを含む第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットと、
第2の量の活性炭と、前記酸化ユニットと流体連通する第2の量のバイオマスとを含む第2のバイオリアクタであって、前記第2の処理流から第3の量のCODを除去して、前記第2の量の活性炭およびバイオマスを含む第2の固体部分とともに減少された量のCODを含む第3の処理流を生成するように構成された第2のバイオリアクタと、
前記第2のバイオリアクタと流体連通する第2のセパレータであって、前記第3の処理流を前記第2の固体部分から分離するように構成された第2のセパレータと、
を備えた水処理システム。
【請求項23】
前記第1および/または第2のセパレータから前記第1の固体部分および前記第2の固体部分の一部を除去および/または貯蔵するように構成された、活性炭およびバイオマス固体の浄化および貯蔵システムと、
一定量の使用済み活性炭を再生するとともに、前記第1および/または第2の固体部分からバイオマスを破壊するように構成され、前記活性炭およびバイオマス固体の浄化および貯蔵システムと流体連通する湿式空気再生ユニットと、
をさらに含む、請求項22に記載のシステムと、
【請求項24】
前記湿式空気再生ユニットが、前記第1の固体部分の一定量の使用済み炭素を再生するために前記第1のセパレータと流体連通しており、
前記湿式空気再生ユニットから前記第2のバイオリアクタへの再生された活性炭の移送のために、前記湿式空気再生ユニットから前記第2のバイオリアクタへの第1の再循環ラインをさらに含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記酸化ユニットが、オゾン、過酸化水素、および紫外線のうちの少なくとも1つを使用して、前記第1の処理流中の一定量の前記CODを酸化させるとともに、第2の減少された量のCODおよび生分解性CODの増加のうちの少なくとも1つを含む第2の処理流を生成するように構成された酸化ユニットを含む、請求項22に記載のシステム。
【国際調査報告】