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特表2022-527871スマートセーフコンソールシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(54)【発明の名称】スマートセーフコンソールシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20220530BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
G08G1/16 F
B60R11/02 Z
B60R11/02 T
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513836
(86)(22)【出願日】2019-10-17
(85)【翻訳文提出日】2021-11-10
(86)【国際出願番号】 US2019056669
(87)【国際公開番号】W WO2020167346
(87)【国際公開日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】16/277,990
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521492883
【氏名又は名称】バスティアリ, タルカン
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】バスティアリ, タルカン
【テーマコード(参考)】
3D020
5H181
【Fターム(参考)】
3D020BA06
3D020BA07
3D020BC10
3D020BE03
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181CC11
5H181CC27
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL09
(57)【要約】
スマートセーフコンソールシステムであって、スマートセーフコンソールシステムは、収容に適したスマートセーフボディと、スマートセーフコンソールシステムをホストする車両が使用されているときに電子デバイスとの間の入出力通信を制御するように構成されたボタンとを有するスマートセーフコンソールアセンブリを含む。スマートセーフコンソールシステムは、電子デバイスの使用に関して車両の安全性を向上させるのに有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたアセンブリを含むスマートセーフコンソールシステムであって、
車両使用中に電子デバイスを物理的アクセスから守るセーフボディと、
前記電子デバイスへの入力および前記電子デバイスからの出力を制御するボタンと、を含み、
前記アセンブリは、プロバイダおよび前記車両と通信する、スマートセーフコンソールシステム。
【請求項2】
前記プロバイダは、電話またはインターネットサービスを提供する、請求項1に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項3】
前記アセンブリは、前記車両に関する状態情報を受信するために車両センサと通信する、請求項1に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項4】
前記車両センサは、近接センサ、動きセンサ、速度センサ、音声センサ、および音量センサ、または衝撃センサのうちの任意の1つまたは任意の組み合わせである、請求項3に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの電気付属品と通信するか、またはそれに電力を供給するためのポートをさらに含む、請求項1に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項6】
前記付属品は、コントローラおよびプロセッサと通信するように構成された送信機を含む、請求項5に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項7】
前記ボタンは、電気付属品またはデバイスの仮想アシスタントとの通信を開始する、請求項5に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項8】
少なくとも1つの電気付属品は芳香剤を放出する、請求項5に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項9】
前記電子デバイスは、前記デバイスに前記アセンブリを登録させて前記アセンブリと通信させるソフトウェアアプリケーション命令を実行する、請求項1に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項10】
前記セーフボディは開閉し、閉じたときに、前記セーフボディは前記電子デバイスを物理的アクセスから守る、請求項1に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項11】
前記セーフボディは防音材を含む、請求項10に記載のスマートセーフコンソールシステム。
[請求項11A]
前記防音材は、電子デバイスの音が前記ユーザに到達するのを減衰または阻止する、請求項11に記載のスマートセーフカウンセルシステム。
【請求項13】
前記セーフボディは、前記電子デバイス用の充電ユニットまたはドッキングステーションを有する、請求項12に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項15】
前記電子デバイスが守られているときに車両動作を可能にする制御モジュールをさらに含む、請求項14に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項16】
前記アセンブリは、前記電子デバイスが前記制御モジュールに固定されているという信号を検出し通信するためのセンサをさらに含む、請求項15に記載のスマートセーフコンソールシステム。
【請求項17】
車両に搭載されたアセンブリを含むスマートセーフコンソールシステムであって、
車両使用中に電子デバイスを物理的アクセスから守るセーフボディと、
コントローラおよびプロセッサと通信する送信機、ならびに
1つまたは複数の電気付属品と
通信し、またはこれらに電力供給するためのポートと、
前記電子デバイスへの入力および前記電子デバイスからの出力を制御するボタンと、を含み、
前記アセンブリはプロバイダおよび前記車両と通信し、
前記プロバイダは、前記電子デバイスに電話またはインターネットサービスを提供し、
前記アセンブリは、近接センサ、動きセンサ、速度センサ、音声センサ、および音量センサ、または衝撃センサのうちの任意の1つまたは任意の組み合わせである車両センサと通信し、
電気付属品は、
前記ボタンがバーチャルアシスタントデバイスをトリガしたときに、音声入力および出力を前記電子デバイスと通信する前記仮想アシスタントデバイスと、
芳香剤放出器と、
を含み、
前記セーフボディは、
電子デバイスの音が前記車両の操作者に届くのを低減および抑制する防音材と、
前記電子デバイス用の充電ユニットと、
前記電子デバイスを固定するためのドッキングステーションと、を含む、スマートセーフコンソールシステム。
【請求項19】
方法であって、
車両にスマートセーフコンソールアセンブリを設けるステップであって、前記スマートセーフコンソールアセンブリは、
ユーザが前記車両を操作している間に電子デバイスへの物理的アクセスを防止するのに適したセーフボディと、
ユーザが前記車両を操作している間に電子デバイスへの入力および前記電子デバイスからの出力を制御するボタンと、
を含み、
前記ユーザは、前記セーフボディの内部にアクセスするために前記セーフボディを開閉することができ、
前記スマートセーフコンソールアセンブリは、プロバイダおよび前記車両と通信し、
車両使用中に、前記スマートセーフコンソールアセンブリがデバイスの使用を制御する、ステップと、
前記電子デバイスを前記スマートセーフアセンブリに登録するステップと、
前記電子デバイスを前記セーフボディに固定するステップと、
前記電子デバイスを前記セーフボディに配置された充電ユニットに接続するステップと、
前記充電ユニットへの前記電子デバイス接続を検出するステップと、
前記セーフボディを閉じるステップと、
前記車両を操作するステップと、を含む方法。
【請求項20】
前記ボタンを係合することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月15日に出願された米国特許出願第16/277,990号に関連し、その優先権を主張し、その一部継続出願であって、参照によりその全体が組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、既存技術の車両安全性の分野に関するものであり、より具体的には、電子デバイス用の格納システムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
以下は、本開示を理解するのに有用であり得る情報を含む。提供された情報のいずれかが、現在記載されているまたは特許請求されている発明に対する先行技術または材料であること、あるいは具体的または暗黙的に参照される任意の刊行物または文書が先行技術であることを認めるものではない。
【0004】
電話、タブレット、スマートグラスなどの電子デバイスがますます一般的になってきている。そのようなデバイスは、メッセージング、電話会話、ソーシャルメディア、ナビゲーション、写真撮影などを含む様々なタスクに使用することができる。電子デバイスには非常に多くの機能が備わっているため、多くの人は、車両の操作中など、使用すべきでない時間にデバイスの使用をやめるのに苦労している。多くの車両事故は、電子デバイスによって引き起こされる注意散漫に起因しており、それは公道の安全にとって危険である。
【0005】
この問題を解決するための従来の試みは、電子デバイスとの間のすべての機能および通信を禁止することを含む。しかしながら、電子デバイスは、運転者または操作者にとって有用であり得る様々なリソースを提供する。さらに、メッセージまたは電話に返信しないと、家族または友人が不安になることがある。したがって、適切な解決策が必要とされる。
【0006】
Virginia E.Fosterによる米国特許第8,412,123号は、車両上の通信デバイス用の放射線不透過性容器に関する。記載された車両上の通信デバイス用の放射線不透過性容器は、4つの壁に接合された底部と、壁上を封止する旋回蓋と、容器から車両へのコネクタと、蓋を閉じたままにするロック機構と、車両の電気システムがオンであるときにのみロック機構に係合するロック機構と車両との間の回路と、を有する。緊急時には、容器内の内容物は車両操作者が利用可能な状態を維持するが、容器は車両の電力がオフにされたときにのみ開く。容器は内容物の周りにファラデーケージを形成し、その中に配置された機器が起動すること、および車両の操作者の注意を散漫にすることを防止する。代替的な実施形態では、容器はその中に棚を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第8,412,123号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
公知の技術に固有の前述の欠点を考慮して、本開示は、運転中にパーソナル電子デバイスの使用を制御するための新規なデバイスを提供する。本書に開示したスマートセーフコンソールシステムは、車両に搭載されたアセンブリを有する。アセンブリは、車両使用中にパーソナル電子デバイス(携帯電話など)などの電子デバイスを物理的アクセスから守るが、運転中に電子デバイスの機能への一部のアクセスを提供するセーフボディを有する。いくつかの実施形態では、アセンブリは、(携帯電話)プロバイダおよび車両と通信する。いくつかの実施形態では、プロバイダはインターネットサービスを提供する。スマートセーフコンソールシステムのいくつかの機能は、車両に関する情報を受信するセンサを使用して実装される。これらのセンサは、他のセンサの中でも、近接センサ、動きセンサ、速度センサ、音声センサ、および音量センサ、ならびに衝撃センサを含むことができる。アセンブリのいくつかの実施形態は、外部電気付属品などの電気付属品に電力またはデータ通信を提供する。これらの付属品は、コントローラおよびプロセッサと通信するように構成された送信機を含むことができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
いくつかの実施形態では、ボタンは、車両の操作中に、デバイスを運転者または別のユーザによる物理的アクセスから守りつつ、ユーザが電子デバイスと対話できる状態を開始する。サービスへのアクセスは、アセンブリ、デバイス、または付属品デバイス上のバーチャルアシスタントにアクセスすることで行われる。いくつかの実施形態では、電気付属品は芳香剤を放出する。
【0010】
いくつかの実施形態では、電子デバイス上で実行されるソフトウェアアプリケーションは、デバイスにアセンブリを登録させて通信させる命令を実行する。
【0011】
セーフボディのいくつかのバージョンは、電子デバイスの音がユーザに到達するのを低減または阻止することができる防音材料を含むように構成される。セーフボディはまた、電子デバイス用の充電器またはドッキングステーションを含んでもよい。
【0012】
特定のバージョンは、電子デバイスがスマートセーフ内で守られているかどうかに応じて、車両動作を選択的に防止または許可する制御モジュールを使用する。例えば、登録されたスマートフォンの存在をアセンブリによって使用して、スマートフォンがスマートセーフ内で守られた状態になるまで「オフ」を維持するように制御モジュールに信号を送ることができる。いくつかのバージョンは、電子デバイスがスマートセーフ内で守られている間にデバイスを消毒するという追加の特徴を提供するために、スマートセーフの内部の紫外線殺菌装置または光を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、システムを使用してデバイスを守り、車両の安全性を向上させる方法は、電子デバイスがスマートセーフ内で適切に守られていない場合に車両が移動または始動するのを防ぐ。これらの実施形態のいくつかは、車両の乗員の安全を損なうことのないインターフェースを介して車両を操作している間でさえ、電子デバイスによって提供されるサービスへのアクセスを可能にする。例えば、車両操作中に電子デバイスサービスの聴覚制御を提供するために、バーチャルアシスタントデバイスが使用されてもよい。
【0014】
本発明を要約する目的で、本発明の特定の態様、利点、および新規の特徴が説明されている。本発明の任意の1つの特定の実施形態に従って、必ずしもそのような利点のすべてが達成され得るわけではないことを理解されたい。したがって、本発明は、教示または示唆され得る他の利点を必ずしも達成することなく、教示された1つの利点または利点のグループを達成または最適化する方法で具体化または実行され得る。新規であると考えられる本発明の特徴は、本明細書の最終部分において特に指摘され、明確に特許請求される。本発明のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の図面および詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるようになるであろう。
【0015】
本明細書の書面部分に付随する図は、本開示の実施形態および使用方法、本開示の教示に従って構築および動作可能なスマートセーフコンソールシステムおよび方法を示している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の一実施形態による、「使用中」状態の間のスマートセーフコンソールシステムの斜視図である。
図2】本開示の一実施形態による、図1のスマートセーフコンソールシステムの斜視断面図である。
図3】本開示の一実施形態による、図1のスマートセーフコンソールシステムの斜視図である。
図4】本開示の一実施形態による、図1のスマートセーフコンソールシステムの正面図である。
図5】本開示の一実施形態による、スマートセーフコンソールシステムを使用する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の様々な実施形態は、添付の図面と併せて説明され、同様の符号は同様の要素を示す。
【0018】
上述したように、本開示の実施形態は、電子デバイス用の格納システムに関し、より詳細には、電子デバイスの機能を利用しながら安全性を向上させるために使用されるスマートセーフコンソールシステムおよび方法に関する。
【0019】
一般に、本発明は、スマートフォン、スマートウォッチ、およびスマートグラスなどの様々な電子デバイスと互換性があり得るコンソールを含む。本システムは、列車、ボート、トラック、または自動車などの任意の車両における通常「ミドルコンソール」と呼ばれる、操作者と乗客との間の領域に設置することができる。本発明のセーフ内で電子デバイスが施錠されているので、車両操作者は操作に完全に注意を払うことができ、乗客は、操作者が電子デバイス上でテキストを送っているか、ソーシャルメディアサイトを見ているか、そうでなければ注意散漫であるかを心配する必要はない。いくつかのバージョンでは、スマートセーフにより、運転者は、電話製造業者もしくは自動車製造業者、またはその両方によって提供される典型的なハンズフリー技術を使用することができる。これらまたは他の実施形態では、スマートセーフは、電話が安全に守られている間にハンズフリー機能にアクセスするための画面または他の制御を有することができる。関連する機能により、親は、車を使用する子供がハンズフリー機能を使用して(電話がロックされている間)親または親によって指定された人と通話することのみを可能にすることができる。
【0020】
図1図4は、スマートセーフコンソールシステム100の様々な図を示している。図1は、本開示の一実施形態による、「使用中」状態50の間のスマートセーフコンソールシステム100を示している。ここで、スマートセーフコンソールシステム100は、電子デバイス21の使用に関連して車両の安全性を向上させるために操作者40によって使用され得る。図示するように、スマートセーフコンソールシステム100は、電子デバイス21を収容するのに適したスマートセーフボディ1を含むスマートセーフコンソールアセンブリ110を含むことができる。スマートセーフボディ1は、電子デバイス21を手持ちでの使用から隔離することができる。例えば、システム100は、車両45が動作している間、システム100内の電子デバイス21をロックすることができる。
【0021】
スマートセーフコンソールアセンブリ110はまた、スマートセーフコンソールシステム100をホストする車両45が使用されているときに、電子デバイス21との間の入出力通信(例えば、テキストメッセージ)を制御するように構成されたボタン2を含むことができる。スマートセーフコンソールアセンブリ110は、プロバイダおよび車両45と通信することができ、車両45を動作させることに関して電子デバイス21の使用を制御することができる。プロバイダは、電子デバイス21に電話サービスまたはインターネットサービスを提供することができる。
【0022】
車両45は、スマートセーフコンソールアセンブリ110が車両45への配線接続を有するように、そして、いくつかの実施形態では、車両45に固定的に、恒久的に、または半恒久的に取り付けられるように、スマートセーフコンソールシステム100をホストすることができる。車両45は、スマートセーフコンソールシステム100に電力を供給することができる。あるいは、スマートセーフコンソールアセンブリ110は、スマートセーフコンソールシステム100に電力を供給するためのバッテリを含むことができる。スマートセーフコンソールシステム100は、電源(例えば、車両バッテリ)によってスマートセーフコンソールアセンブリ110全体に分配されたACまたはDC電力を使用することができる。他の電力供給手段が使用されてもよく、配線を有するバージョンおよび配線を有さないバージョンが使用されてもよい。
【0023】
スマートセーフコンソールアセンブリ110は、車両45の状態を検出するセンサに電気的に接続することができる。近接センサ、動きセンサ、速度センサ、音声センサ、衝撃センサ、またはセンサの任意の組み合わせは、車両45の状態を監視することができる。これらのセンサは、衝撃センサがトリガしたときに、電子デバイス21から所望のメッセージ受信者に自動的に生成されたメッセージを送信するなど、スマートセーフコンソールアセンブリ110のための1つまたは複数の機能を提供することができる。例えば、衝撃センサは、車両45が衝突を経験したことを示すことができる。所望のメッセージ受信者は、家族、友人、または第三者(すなわち、警察)とすることができる。検出手段は変化してもよい。
スマートセーフコンソールシステム100は、スマートセーフコンソールアセンブリ110からの1つまたは複数の外部電気付属品に通信して給電するために、スマートセーフボディ1の外部部分に沿って、シガーソケットなどの電力コネクタ3をさらに含むことができる。
【0024】
本発明の別の態様は、電子デバイス21がソフトウェアアプリケーション(アプリ)をホストまたは実行することを提供する。アプリは、電子デバイス21をスマートセーフコンソールアセンブリ110に登録し、電子デバイス21とスマートセーフコンソールアセンブリ110との間の通信を容易にすることができる。操作者は、電子デバイス21に関連付けられた電話番号または他の公知の識別手段によってアプリを登録することができる。アプリは、電話サービスにリンクして、電話番号を電話サービスによって操作される国内データベースに記憶することができる。アプリは、アプリが1つまたは複数の車両機能(例えば、車両のロック解除、窓のローリングなど)を実行できるように、スマートセーフコンソールシステム100をホストする車両45と通信することができる。さらに、アプリは、スマートセーフコンソールアセンブリ110を備えた機能のパーソナライズを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、スマートセーフコンソールシステム100は、ユーザにアプリを更新するように注意喚起するための信号などの特定の信号をセーフが開いたときにアプリに通信し、スマートセーフコンソールアセンブリ110内で守られているにもかかわらず、更新材料を含む信号が電子デバイス21に転送されることを可能にする。
いくつかの実施形態では、電子デバイス21がスマートセーフコンソールアセンブリ110内で充電するときに更新が行われる。他の実施形態では、電子デバイス21が充電していないときに、スマートセーフコンソールアセンブリ110で更新が発生する。一実施形態によれば、スマートセーフコンソールシステム100は、キット105として構成することができ、一組の取扱説明書107をさらに含むことができる。
【0025】
図2は、本開示の一実施形態による、図1のスマートセーフコンソールシステム100を示している。上記のように、スマートセーフコンソールシステム100は、21を収容するのに適したスマートセーフボディ1を含むスマートセーフコンソールアセンブリ110を含むことができる。本明細書に記載されるような入力および出力は、テキストまたは音声記録メッセージを送信することを含むことができる。外部電気付属品は、送信機7、バーチャルアシスタントデバイス9、芳香剤放出器8、またはこれらの組み合わせを含むことができる。電力コネクタ3は、外部電気付属品がプロバイダおよび車両45と通信するように、スマートセーフコンソールアセンブリ110に通信可能に接続することができる。外部電気付属品の各々は、アダプタと接続するか、そうでなければ電力コネクタ3内の給電電気接点と接続することができる。
【0026】
また、スマートセーフボディ1は、開状態と閉状態との間を移動するように構成された左ウイング13および右ウイング14をさらに含んでもよい。開状態のとき、ユーザは、電子デバイス21をスマートセーフボディ1に対して挿入または除去してもよい。閉状態のとき、スマートセーフボディ1は、電子デバイス21を手持ちでの使用から効果的に隔離することができる。左ウイング13および右ウイング14は、ライナ5を含むことができる。さらにまた、ライナ5は、スマートセーフボディ1の全体にわたって延在してもよい。ライナ5は、電子デバイス21の音が車両45の操作者40に到達するのを減衰させて阻止する防音材料を含むことができる。電子デバイス21から生成された音は、特に減衰されない限り、操作者40の注意をそらす可能性がある。
【0027】
スマートセーフボディ1は、1つまたは複数の壁、左ウイング13、および右ウイング14を有する内部ハウジング4を含むことができる。スマートセーフボディ1は、車両45に適合する様々な形状およびサイズを有することができる。例えば、スマートセーフボディ1は、1つまたは複数の壁に曲面を含むか、または実質的に3Dの長方形もしくは正方形であってもよい。内部ハウジング4は、スマートセーフボディ1内に収容された1つまたは複数の表面上の細菌を破壊するための紫外線殺菌装置12を有することができる。内部ハウジング4は、サングラスホルダ15、ウォレットホルダ16、充電ユニット17、および電気コネクタ18(U.S.P.Q.電気)ドッキングステーション19、バッテリ20、着色LED光ストリップ10、またはこれらの任意の組み合わせをさらに含むことができる。着色LED光ストリップ10は、アプリを介してカスタマイズ(すなわち、光の色の変化)することができる。さらに、内部ハウジングは、例えば冷却ファンなどの、図2に示されていない他の物品を含むことができる。
【0028】
図3は、図1のスマートセーフコンソールシステム100の斜視図であり、左ウイング13および右ウイング14は、(図示するように)両側に開いてもよく、または同じ側に開いてもよい。
【0029】
スマートセーフアセンブリ110は、アセンブリ110が電子デバイス21との接続を「検出」していないときに車両45の動作を防止し、アセンブリ110が電子デバイス21との接続を検出したときに車両45の動作を可能にする制御モジュールと通信することができる。アセンブリ110はまた、スマートセーフボディ1が開いているか閉じているかを監視することができる。動作センサは、接続状態または開状態もしくは閉状態(前述)などの状態を検出し、その状態に関する情報を制御モジュールに送信することができる。アセンブリ110またはアプリは、状態に応答する前に電子デバイス21がアプリに登録することを要求することができる。いくつかの実施形態では、これにより、すべての電子デバイス21の説明が可能になる。
【0030】
図4は、本開示の一実施形態による、図1のスマートセーフコンソールシステム100の正面図である。
【0031】
バーチャルアシスタントデバイス9は、電子デバイス21(アプリをホストする)およびボタン2と通信してもよく、ボタン2から信号が受信されたときにバーチャルアシスタントデバイス9と電子デバイス21との間の音声入力通信および音声出力通信を可能にするように構成されてもよい。一般的に知られているバーチャルアシスタントデバイス9には、AMAZON ECHO、ALEXA、およびGOOGLE ASSISTANTが含まれ、これらはすべて、音声入力通信および音声出力通信を可能にするために1つまたは複数のスピーカおよびマイクロフォンを予め装備することができる。音声入力通信および音声出力通信は、天気予報から任意の百科事典の質問に及ぶ情報を要求および受信することを含むことができる。さらに、操作者40は、バーチャルアシスタントデバイス9を介して音声入力通信と音声出力通信とをパーソナライズして、男性、女性、有名人などの音声を提供してもよい。バーチャルアシスタントデバイス9は、バーチャルアシスタントデバイス9を車両45のフロントガラスに固定できるように、コードおよび吸引カップ6を含むことができる。
【0032】
バーチャルアシスタントデバイス9は、車両45または電子デバイス21でホストされているナビゲーションシステム(例えば、GARMIN技術)と通信することができる。バーチャルアシスタントデバイス9を接続することにより、操作者40がこのナビゲーション技術を使用している間、電子デバイス21をスマートセーフボディ1内に残すことができる。操作者40は、ボタン2に係合して音声入力を提供することができる。音声入力は、電話サービスを介して所望の受信者に送信するためにバーチャルアシスタントデバイス9上で処理される音声録音メッセージ(例えば、操作者40が運転のために応答できない場合に所望の受信者に通知するか、または操作者40がナビゲーションシステムによって受信された情報に基づいて自由に応答できるおおよその時間を送信する)、インターネットサービスを介して1つまたは複数のアイテムを購入し、ラジオで再生する曲のリストを要求すること、電子デバイス21に格納される操作者40に関連する個人情報を入力すること、個人情報(銀行口座情報)に基づく具体的な回答を要求することなどの1つまたは複数のサービスを操作者40に提供することができるが、これらに限定されない。音声出力は、電子デバイス21のカレンダからのリマインダ、電子デバイス21で進行中の会話のリマインダ、電子デバイス21の自動更新、音声入力への応答などの1つまたは複数のサービスを操作者40に提供することができる。
【0033】
送信機7は、コントローラおよびプロセッサと通信することができる。アプリは、送信機7とコントローラおよびプロセッサとの間の通信を可能にするスイッチを含んでもよい。操作者40は、アプリとのインターフェースを介して手動でスイッチをアクティブにすることができ、またはナビゲーションシステムは、所望の目的地(例えば、自宅)が所定の距離未満であるという信号を送信することによってスイッチをアクティブにすることができる。コントローラおよびプロセッサは、所望の目的地内の1つまたは複数の機能を通信可能に制御して、これらの機能をオン/オフすることができる。これらの特徴は、他の特徴の中でも、警報システム、温度、プロパン炉、照明システム、サウンドシステム、およびキッチン付属品の制御を含むことができる。
【0034】
図5は、本開示の一実施形態による、スマートセーフコンソールシステムを使用するための方法500を示す流れ図である。特に、スマートセーフコンソールシステムを使用するための方法500は、上述したように、スマートセーフコンソールシステム100の1つまたは複数の構成要素または特徴を含むことができる。図示するように、スマートセーフコンソールシステムを使用するための方法500は、スマートセーフボディ1を含む(前述したような)スマートセーフコンソールアセンブリ110を設けるステップ501、スマートセーフアセンブリ110と通信するアプリに電子デバイス21を登録するステップ502、電子デバイス21をスマートセーフボディ1に挿入するステップ503、電子デバイス21を充電ユニット17に接続するステップ504、電子デバイス21が充電ユニット17に接続されていることを検出するステップ505、スマートセーフボディ1を閉じるステップ506、スマートセーフボディ1が閉じられていることを検出するステップ507、車両45がオンになることを可能にするステップ508、電子デバイス21との間の入力および出力通信を制御するためのボタン2を初期化するステップ509を含むことができる。
【0035】
9番目のステップ509は任意選択のステップであり、すべての場合に実施されるとは限らないことに留意されたい。使用方法500の任意選択のステップは、使用方法500の他のステップと区別するために、図5において点線を使用して示されている。使用方法に記載されたステップは、ユーザの好みに応じて多くの異なる注文で実行することができることにも留意されたい。「のステップ」の使用は、クレームにおいて「のためのステップ」として解釈されるべきではなく、米国特許法第112条(f)の規定を呼び出すことを意図するものではない。適切な状況下では、設計の好み、ユーザの好み、マーケティングの好み、コスト、構造要件、利用可能な材料、技術の進歩などの問題を考慮して、スマートセーフコンソールシステム100を使用する他の方法(注:例えば、上記のリスト内の異なるステップの順序、特定のメンテナンスステップを含むまたは除外する特定のステップの削除または追加など)が教示されることにも留意されたい。
【0036】
記載された本発明の実施形態は例示的なものであり、実質的に同等の結果を達成するために多数の修正、変形および再構成を容易に想定することができ、それらはすべて本発明の趣旨および範囲内に包含されることが意図されている。さらに、前述の要約の目的は、米国特許商標局および公衆一般、特に特許または法律用語または表現に精通していない当業者、科学者、技術者および実務家が、大まかな検査から本出願の技術的開示の性質および本質を迅速に決定することを可能にすることである。

図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】