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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-07
(54)【発明の名称】同軸逆転の周方向推進装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 35/00 20060101AFI20220531BHJP
   F16H 1/14 20060101ALI20220531BHJP
【FI】
F16H35/00 B
F16H1/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557731
(86)(22)【出願日】2020-04-03
(85)【翻訳文提出日】2021-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2020083135
(87)【国際公開番号】W WO2020207337
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】201910273879.X
(32)【優先日】2019-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521281405
【氏名又は名称】▲羅▼ ▲燦▼
【氏名又は名称原語表記】LUO CAN
(74)【代理人】
【識別番号】100178434
【弁理士】
【氏名又は名称】李 じゅん
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ ▲燦▼
【テーマコード(参考)】
3J009
【Fターム(参考)】
3J009DA17
3J009EA06
3J009EA16
3J009EA25
3J009EA35
3J009EA36
3J009EA42
3J009FA01
(57)【要約】
同軸逆転の周方向推進装置であって、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端(13、14)とを含む。入力端に動力装置が接続される。一式方向変換装置は1つの回転を回転数が等しく、方向が逆になる2つの回転に変換する。二式偏向装置は2つのかさ歯車対(5-8)を介してそれぞれ逆転たわみ軸の2つの軸及び2つの出力軸に間接的に接続され、2つのかさ歯車対のそれぞれによって生成された2つの一方向偏移トルクは大きさが同じで、方向が逆になる。フレームによって伝達し又は出力たわみ軸(12)によって伝達することによって、2つの一方向偏移トルクが互いに相殺される。2つの出力端はそれぞれ2つのプロペラ(又はローター)に接続される。回旋制御装置は方向変換受座を制御して回旋させ、正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが小さく、制御装置が小さい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される同軸逆転の周方向推進装置であって、
入力端は動力装置から動力が入力され、後方に一方向軸が接続され、
一式方向変換装置は4種の形態から選択されるいずれかであり、形態1の一式方向変換装置は、一方向軸と、前かさ歯車と、方向変換かさ歯車と、方向変換かさ歯車受座と、後かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含み、一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸に前かさ歯車が設けられ、受座が固定された方向変換かさ歯車は前かさ歯車に噛合するように設けられ、方向変換かさ歯車の軸線は一方向軸の軸線に垂直であり、当該方向変換かさ歯車は軸棒に接続され、その軸受は受座として固定され、逆転たわみ軸は一方向軸と同じ軸線に位置するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の外軸には後かさ歯車が方向変換かさ歯車に噛合するように設けられ、一方向軸は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、前かさ歯車と後かさ歯車は方向変換かさ歯車を介して間接的に接続され、前かさ歯車の歯数が後かさ歯車の歯数に等しいように設定することによって、当該間接的な接続の伝動比は-1.0となり、形態1の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になり、
二式偏向装置は第1主動かさ歯車と、第1受動かさ歯車と、第1出力軸と、第2主動かさ歯車と、第2受動かさ歯車と、第2出力軸とを含み、逆転たわみ軸の内軸に第1主動かさ歯車が設けられ、第1出力軸の軸線は逆転たわみ軸の軸線と交差するように設けられ、当該交差による夾角は第1偏向角であり、第1出力軸に第1受動かさ歯車が設けられ、第1主動かさ歯車は第1受動かさ歯車に噛合するよう保持され、逆転たわみ軸の外軸に第2主動かさ歯車が設けられ、第2出力軸の軸線は逆転たわみ軸の軸線と交差するように設けられ、当該交差による夾角は第2偏向角であり、第2出力軸に第2受動かさ歯車が設けられ、第2主動かさ歯車は第2受動かさ歯車に噛合するよう保持され、
方向変換受座は固定軸部品と、フレームと、可動軸の軸受とを含み、固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線の周りを回旋する機械で、方向変換受座における固定軸部品は3種から選択されるいずれかであり、形態1の固定軸部品は逆転たわみ軸の外周に設けられた軸受であり、当該軸受は逆転たわみ軸を受け止め、可動軸の軸受は出力軸を受け止める軸受で、出力軸の外周に設けられ、第1出力軸を受け止めるのは、第1出力軸の外周に設けられた第1可動軸の軸受であり、第2出力軸を受け止めるのは、第2出力軸の外周に設けられた第2可動軸の軸受であり、2つの出力軸が出力たわみ軸を形成する特殊な例の場合は、第1可動軸の軸受と第2可動軸の軸受が出力たわみ軸を受け止める1つの可動軸の軸受に統合され、出力たわみ軸の外周に設けられ、フレームは固定軸部品と全ての可動軸の軸受を直接的に接続させる接続機械で、直接的な接続により方向変換受座の回転数が一致し、フレームによって固定軸部品と全ての可動軸の軸受が直接的に接続された場合に、方向変換受座全体は逆転たわみ軸の軸線の周りを回旋することができ、方向変換受座は回旋制御装置に直接的に接続され又は間接的に接続されて、回旋制御装置によって制御されて回旋し、
2つの出力端はそれぞれ第1出力端、第2出力端であり、第1出力端の位置する出力軸は第1出力軸で、第2出力端の位置する出力軸は第2出力軸であり、2つの出力端は2つのプロペラ(又はローター)にそれぞれ接続され、2つの出力軸が出力たわみ軸を形成する特殊な例の場合は、2つの出力端が同軸逆転のデュアルプロペラ(又はローター)の2つのプロペラ(又はローター)にそれぞれ接続され、
回旋制御装置は方向変換受座を制御して回旋させ、2つの出力端を連れて回旋させ、2つのプロペラを連れて回旋させ、回旋する時は正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さいことを特徴とする同軸逆転の周方向推進装置。
【請求項2】
一式方向変換装置は、一方向軸と、内主動かさ歯車と、外主動かさ歯車と、内受動かさ歯車と、外受動かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含む形態2の一式方向変換装置に置き換えられ、一方向軸の軸受は固定され、一方向軸には内主動かさ歯車、外主動かさ歯車が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に夾角を形成するように設けられ、当該夾角は伝動角であり、逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車が設けられ、内受動かさ歯車は内主動かさ歯車に噛合するよう保持され、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車が設けられ、外受動かさ歯車は外主動かさ歯車に噛合するよう保持され、内主動かさ歯車の歯数、外主動かさ歯車の歯数、内受動かさ歯車の歯数及び外受動かさ歯車の歯数を設定することによって、一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数となり、形態2の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる請求項1に記載の同軸逆転の周方向推進装置。
【請求項3】
一式方向変換装置は、一方向軸と、前歯車と、内側軸歯車と、外側軸前歯車と、外側軸後歯車と、内側軸と、外側軸と、後歯車と、逆転たわみ軸とを含む形態3の一式方向変換装置に置き換えられ、一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸に前歯車が設けられ、軸線がそれぞれ一方向軸の軸線に平行で、軸受がいずれも固定された内側軸及び外側軸が設けられ、内側軸に内側軸歯車が設けられ、外側軸には外側軸前歯車、外側軸後歯車がこの順に設けられ、逆転たわみ軸の外軸に後歯車が設けられ、前歯車は外側軸前歯車に噛合し、外側軸後歯車は内側軸歯車に噛合し、内側軸歯車は後歯車に噛合するように設けられ、逆転たわみ軸は一方向軸と同じ軸線に位置するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、一方向軸は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続されるように設けられ、前歯車と後歯車は外側軸前歯車、外側軸後歯車、内側軸歯車を介して間接的に接続され、内側軸歯車の歯数、外側軸前歯車の歯数、外側軸後歯車の歯数、前歯車の歯数及び後歯車の歯数を設定することによって、当該間接的な接続の伝動比が-1.0となり、形態3の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる請求項1に記載の同軸逆転の周方向推進装置。
【請求項4】
一式方向変換装置は、一方向軸と、内主動かさ歯車と、外主動かさ歯車と、内受動かさ歯車と、外受動かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含む形態4の一式方向変換装置に置き換えられ、一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸には内主動かさ歯車、外主動かさ歯車が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に夾角を形成するように設けられ、当該夾角は伝動角であり、逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車が設けられ、内受動かさ歯車は内主動かさ歯車に噛合するよう保持され、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車が設けられ、外受動かさ歯車は外主動かさ歯車に噛合するよう保持され、内主動かさ歯車の歯数、外主動かさ歯車の歯数、内受動かさ歯車の歯数及び外受動かさ歯車の歯数を設定することによって、一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数となり、形態4の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる請求項1に記載の同軸逆転の周方向推進装置。
【請求項5】
方向変換受座における固定軸部品は形態2の固定軸部品に置き換えられ、形態2の固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線に設けられた軸であり、その軸受が固定され、方向変換受座におけるフレーム及び可動軸の軸受は変わらない請求項1に記載の同軸逆転の周方向推進装置。
【請求項6】
方向変換受座における固定軸部品は形態3の固定軸部品に置き換えられ、形態3の固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線に設けられた軸受であり、その軸が固定され、方向変換受座におけるフレーム及び可動軸の軸受は変わらない請求項1に記載の同軸逆転の周方向推進装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は入力端と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される、2つのプロペラ(又はローター)の推進装置の伝動構造に関し、特徴は入力端が2つの出力端に動力を伝達する場合に、伝動構造がシンプルで、制御を受ける2つの出力端が同期して逆転たわみ軸の軸線の周りを回旋することができ、2つの出力端が2つのプロペラ(又はローター)を連れて回旋させ、回旋を制御する回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さいことに係る。これを同軸逆転の周方向推進装置と称する。
【背景技術】
【0002】
従来の固定軸プロペラの推進装置は、プロペラの軸が固定しており方向変換ができない。従来の可動軸プロペラ(又はローター)の推進装置は、かさ歯車対によって伝動し、出力軸の軸受を連れて強制的に回旋させて出力軸に入力軸の周りを回旋させることにより、プロペラ(又はローター)の軸の方向変換を実現していた。出力軸の軸受を連れて回旋させるために一方向偏移トルクを克服する必要があり、回旋する時は正転と逆転の制御トルクの大きさが異なるため、定格の回旋制御トルクが大変大きく、制御装置が大変大きかった。従来の可動軸プロペラの推進装置の伝動構造には一方向偏移トルクが存在し、プロペラが回旋しにくいため、周方向推進装置と称するのに相応しくない。前記一方向偏移トルクは動力を伝達する時にかさ歯車対が自動的に生成した、出力軸に入力軸の軸線の周りを一方向に回転させるトルクで、入力トルクと正相関である。発明者は本願に先立って自在伝動装置と関する発明出願を行い、動力を伝達する時に一方向偏移トルクを生成しないため、出力軸が回旋しやすく、回旋制御トルクが大変小さく、制御装置が大変小さいため、周方向推進装置と称すべきである。しかし、自在伝動装置の伝動構造が複雑であり、主にシングルプロペラ(又はローター)に適用されるものである。航空業界、航海業界においては、伝動構造がシンプルで、出力軸が回旋しやすく、制御装置が1大変小さく、2つのプロペラ(又はローター)に適用する周方向推進装置が求められている。本発明はその伝動構造を提供する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の同軸逆転の周方向推進装置(coaxial contra-rotating circumferential propeller)は、入力端(input end)と、一式方向変換装置(one-way commutator)と、二式偏向装置(two-way deflector)と、方向変換受座(steering support)と、2つの出力端とによって構成される。
【0004】
入力端(output end)は動力装置(power device)から動力が入力され、後方に一方向軸が接続される。
【0005】
一式方向変換装置の役割は1つの回転を回転数が等しく、方向が逆になる2つの回転に変換し、逆転たわみ軸の2つの軸においてそれぞれ当該2つの回転を伝達することである。一式方向変換装置は4種の形態があり、そのいずれかを選択する。形態1の一式方向変換装置は、一方向軸と、前かさ歯車と、方向変換かさ歯車と、方向変換かさ歯車受座と、後かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含み、図1の1、2、3、4、15、16、17などを参照する。前記逆転たわみ軸は同じ軸線において互いに嵌合する2つの軸であり、それぞれが逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸である。一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸に前かさ歯車が設けられ、受座が固定された方向変換かさ歯車は前かさ歯車に噛合するように設けられ、方向変換かさ歯車の軸線は一方向軸の軸線に垂直である。当該方向変換かさ歯車は軸棒に接続され、その軸受は受座として固定される。逆転たわみ軸は一方向軸と同じ軸線に位置するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の外軸には後かさ歯車が方向変換かさ歯車に噛合するように設けられる。一方向軸は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続される。前かさ歯車と後かさ歯車は方向変換かさ歯車を介して間接的に接続される。前かさ歯車の歯数が後かさ歯車の歯数に等しいように設定することによって、当該間接的な接続の伝動比は-1.0となる。形態1の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。形態2の一式方向変換装置は、一方向軸と、内主動かさ歯車と、外主動かさ歯車と、内受動かさ歯車と、外受動かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含み、図2の1、2、3、4、15、16、17、18などを参照する。一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸には内主動かさ歯車、外主動かさ歯車が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられる。逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に夾角を形成するように設けられ、当該夾角は伝動角であり、実際のニーズに応じて伝動角の値を決定し、本発明の実施例2で伝動角は90°である。逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車が設けられ、内受動かさ歯車は内主動かさ歯車に噛合するよう保持され、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車が設けられ、外受動かさ歯車は外主動かさ歯車に噛合するよう保持される。内主動かさ歯車の歯数、外主動かさ歯車の歯数、内受動かさ歯車の歯数及び外受動かさ歯車の歯数を設定することによって、一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数(負の値)となる。例えば、内主動かさ歯車の歯数=内受動かさ歯車の歯数、且つ外主動かさ歯車の歯数=外受動かさ歯車の歯数とする。形態2の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。形態3の一式方向変換装置は、一方向軸と、前歯車と、内側軸歯車と、外側軸前歯車と、外側軸後歯車と、内側軸と、外側軸と、後歯車と、逆転たわみ軸とを含み、図3の1、2、3、4、15、16、17、18などを参照する。一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸に前歯車が設けられ、軸線がそれぞれ一方向軸の軸線に平行で、軸受がいずれも固定された内側軸及び外側軸が設けられ、内側軸に内側軸歯車が設けられ、外側軸には外側軸前歯車、外側軸後歯車がこの順に設けられ、逆転たわみ軸の外軸に後歯車が設けられる。前歯車は外側軸前歯車に噛合し、外側軸後歯車は内側軸歯車に噛合し、内側軸歯車は後歯車に噛合するように設けられる。逆転たわみ軸は一方向軸と同じ軸線に位置するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、一方向軸は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続されるように設けられる。前歯車と後歯車は外側軸前歯車、外側軸後歯車、内側軸歯車を介して間接的に接続される。内側軸歯車の歯数、外側軸前歯車の歯数、外側軸後歯車の歯数、前歯車の歯数及び後歯車の歯数を設定することによって、当該間接的な接続の伝動比が-1.0となる。例えば、外側軸後歯車の歯数=内側軸歯車の歯数=後歯車の歯数=Nとし、且つ前歯車の歯数=外側軸前歯車の歯数=2*Nとし、Nは8より大きい自然数である。形態3の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。形態4の一式方向変換装置は、一方向軸と、内主動かさ歯車と、外主動かさ歯車と、内受動かさ歯車と、外受動かさ歯車と、逆転たわみ軸とを含み、図4の1、2、3、4、15、16、17、18などを参照する。一方向軸の軸受は固定して設けられ、一方向軸には内主動かさ歯車、外主動かさ歯車が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられる。逆転たわみ軸の軸受は固定され、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に夾角を形成するように設けられ、当該夾角は伝動角であり、実際のニーズに応じて伝動角の値を決定し、本発明の実施例4で伝動角は90°である。逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車が設けられ、内受動かさ歯車は内主動かさ歯車に噛合するよう保持され、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車が設けられ、外受動かさ歯車は外主動かさ歯車に噛合するよう保持される。内主動かさ歯車の歯数、外主動かさ歯車の歯数、内受動かさ歯車の歯数及び外受動かさ歯車の歯数を設定することによって、一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数(負の値)となる。例えば、内主動かさ歯車の歯数=内受動かさ歯車の歯数、且つ外主動かさ歯車の歯数=外受動かさ歯車の歯数とする。形態4の一式方向変換装置において逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。
【0006】
二式偏向装置の役割は2つのかさ歯車対(bevel gear pairs)によって、逆転たわみ軸の内軸を第1出力軸に間接的に接続させ、逆転たわみ軸(contra-rotating sleeve shaft)の外軸を第2出力軸に間接的に接続させることである。逆転たわみ軸の内軸が第1出力軸に自動的に生成した一方向偏移トルク(one-way deflecting torques)と逆転たわみ軸の外軸が第2出力軸に自動的に生成した一方向偏移トルクは大きさが同じで、方向が逆になる。フレーム(bracket)によって伝達し又は出力たわみ軸(output sleeve shaft)によって伝達することによって、当該2つの一方向偏移トルクが互いに相殺される。前記かさ歯車対は従来の技術であり、かさ歯車対は互いに噛合する伝動用の一対のかさ歯車であり、その入力軸の軸線と出力軸の軸線が交差し、交差による夾角は偏向角と称し、その入力軸の回転数と出力軸の回転数の比はその伝動比である。二式偏向装置は第1主動かさ歯車と、第1受動かさ歯車と、第1出力軸と、第2主動かさ歯車と、第2受動かさ歯車と、第2出力軸とを含む。逆転たわみ軸の内軸に第1主動かさ歯車が設けられ、第1出力軸の軸線は逆転たわみ軸の軸線と交差するように設けられ、当該交差による夾角は第1偏向角であり、第1出力軸に第1受動かさ歯車が設けられ、第1主動かさ歯車は第1受動かさ歯車に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の外軸に第2主動かさ歯車が設けられ、第2出力軸の軸線は逆転たわみ軸の軸線と交差するように設けられ、当該交差による夾角は第2偏向角であり、第2出力軸に第2受動かさ歯車が設けられ、第2主動かさ歯車は第2受動かさ歯車に噛合するよう保持される。前記2つのかさ歯車対は第1主動かさ歯車と第1受動かさ歯車とによって構成されるかさ歯車対と、第2主動かさ歯車と第2受動かさ歯車とによって構成されるかさ歯車対である。前記二式偏向装置の第1出力軸、第2出力軸の2つの出力軸はそれぞれ独立した回転数を有し、2つの出力軸の軸線が同じ平面内に位置するのは、特殊な例で、2つの出力軸の第1偏向角と第2偏向角の角度が等しいのも、特殊な例で、2つの出力軸の軸線が同じ平面内に位置し且つ第1偏向角と第2偏向角の角度が等しいのも、また特殊な例で、これは2つの出力軸が互いに嵌合して出力たわみ軸が形成される特殊な例である。
【0007】
方向変換受座(方向変換ベアリング)の役割はフレームによって伝達し又は出力たわみ軸によって伝達することによって、2つの出力軸にかかる一方向偏移トルクを互いに相殺させ、回旋制御装置の制御により回旋させることである。方向変換受座は固定軸部品と、フレームと、可動軸の軸受とを含む。固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線の周りを回旋する機械で、固定軸部品は3種の形態があり、そのいずれかを選択する。形態1の固定軸部品は逆転たわみ軸の外周に設けられた軸受であり、当該軸受は逆転たわみ軸を受け止め、図1の9を参照する。形態2の固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線に設けられた軸であり、その軸受が固定され、図2の9を参照する。形態3の固定軸部品は逆転たわみ軸の軸線に設けられた軸受であり、その軸が固定され、図3の9を参照する。可動軸の軸受は出力軸を受け止める軸受で、出力軸の外周に設けられ、第1出力軸を受け止めるのは、第1出力軸の外周に設けられた第1可動軸の軸受であり、第2出力軸を受け止めるのは、第2出力軸の外周に設けられた第2可動軸の軸受である。2つの出力軸が出力たわみ軸を形成する特殊な例の場合は、第1可動軸の軸受と第2可動軸の軸受が出力たわみ軸を受け止める1つの可動軸の軸受に統合され、出力たわみ軸の外周に設けられる。フレームは固定軸部品と全ての可動軸の軸受を直接的に接続させる接続機械で、直接的な接続により方向変換受座の回転数が一致する。フレームによって固定軸部品と全ての可動軸の軸受が直接的に接続された場合に、方向変換受座全体は逆転たわみ軸の軸線の周りを回旋することができる。前記回旋とは方向変換受座、2つの出力軸、2つの出力端などの部品が逆転たわみ軸の軸線の周りを順方向、逆方向に回転することで、他に引き止める機械がない場合に回転角度の範囲は360°である。方向変換受座は回旋制御装置(turnover control device)に直接的に接続され又は間接的に接続されて、回旋制御装置によって制御されて回旋する。回旋制御装置は方向変換受座を制御して回旋させ、2つの出力端を連れて回旋させ、2つのプロペラを連れて回旋させる。回旋する時は正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルク(turnover control torque)が大変小さく、制御装置が大変小さい。方向変換受座と回旋制御装置の間接的な接続は、歯車対を介する間接的な接続、ウォーム-ウォームホイールを介する間接的な接続、リンク機械を介する間接的な接続、油圧機械を介する間接的な接続、歯車-歯桿を介する間接的な接続などを含む。
【0008】
2つの出力端はそれぞれ第1出力端、第2出力端であり、第1出力端の位置する出力軸は第1出力軸で、第2出力端の位置する出力軸は第2出力軸である。2つの出力端は2つのプロペラ(又はローター)にそれぞれ接続される。2つの出力軸が出力たわみ軸を形成する特殊な例の場合は、2つの出力端が同軸逆転のデュアルプロペラ(又はローター)の2つのプロペラ(又はローター)にそれぞれ接続される。前記同軸逆転のデュアルプロペラ(又はローター)は従来の技術で、軸線が同じで、回転方向が逆になるデュアルプロペラ(又はローター)をいう。前記プロペラ(又はローター)は従来の技術で、羽根、可変ピッチ装置などを含む。
【0009】
前記動力装置としては、例えば、電気動力装置、ガス動力装置又は燃油動力装置などの従来の技術を用いる。前記回旋制御装置としては、例えば、電動機構、機械機構又は油圧機構などの従来の技術を用いる。回旋制御装置のベースは固定される。前記軸が固定される、ベースが固定される、受座が固定される又は軸受が固定されるとは、当該軸、当該ベース、当該受座又は当該軸受が接続機械を介して船舶の船体又は飛行機の機体に接続されることである。軸、ベース、受座又は軸受を固定すると回転数はゼロになる。前記たわみ軸は従来の技術で、多層の軸受が多層の軸を受け止めるもので、その軸受と軸、各軸は相対的に回転できるが、軸方向には相対的に摺動しない。各軸受は従来の技術で、軸受が軸を受け止めており、軸受と軸は相対的に回転できるが、軸方向には相対的に摺動しない。前記直接的な接続とは機械での接続により被接続対象の回転数が同じであることで、前記間接的な接続とは機械での伝動により2つの被伝動対象の回転数の関係が確定することである。前記同期を保持するとは2つの対象が直接的に接続することである。前記接続は一般に直接的な接続であり、間接的な接続の場合は明示する。前記特定の軸に歯車、かさ歯車が設けられるとは、その歯車、かさ歯車が当該軸との同期を保持する。前記ウォームホイール-ウォーム、歯車対、リンク機械、油圧機械及び歯車-歯桿は従来の技術で、役割は回旋制御装置の制御運動を方向変換受座の回旋に変換することである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の同軸逆転の周方向推進装置は、次の有益な効果を有する。構造がシンプルな2つのプロペラ(又はローター)の推進装置の伝動構造が提供され、動力を伝達する時はプロペラの回旋の正転、逆転を制御する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さい。機能は従来の可動軸プロペラの推進装置よりはるかに優れている。自在伝動装置の伝動構造よりシンプルで、2つのプロペラ(又はローター)の伝動と制御を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は同軸逆転の周方向推進装置の模式図その1で、本発明の実施例1の模式図である。図中、1は入力端、2は一方向軸の軸受、3は一方向軸、4は逆転たわみ軸、5は第1主動かさ歯車、6は第2主動かさ歯車、7は第1受動かさ歯車、8は第2受動かさ歯車、9は固定軸部品、10はフレーム、11は1つの可動軸の軸受、12は出力たわみ軸、13は第1出力端、14は第2出力端、15は前かさ歯車、16は方向変換かさ歯車、17は後かさ歯車、18はウォームホイール、19はウォームである。
図2図2は同軸逆転の周方向推進装置の模式図その2で、本発明の実施例2の模式図である。図中、1は入力端、2は一方向軸の軸受及び逆転たわみ軸の軸受、3は一方向軸、4は逆転たわみ軸、5は第1主動かさ歯車、6は第2主動かさ歯車、7は第1受動かさ歯車、8は第2受動かさ歯車、9は固定軸部品、10はフレーム、11は第1可動軸の軸受、12は第2可動軸の軸受、13は第1出力端、14は第2出力端、15は内主動かさ歯車、16は外主動かさ歯車、17は内受動かさ歯車、18は外受動かさ歯車、19は第1出力軸、20は第2出力軸である。
図3図3は同軸逆転の周方向推進装置の模式図その3で、本発明の実施例3の模式図である。図中、1は入力端、2は一方向軸、3は前歯車、4は逆転たわみ軸、5は第1主動かさ歯車、6は第2主動かさ歯車、7は第1受動かさ歯車、8は第2受動かさ歯車、9は固定軸部品、10はフレーム、11は1つの可動軸の軸受、12は出力たわみ軸、13は第1出力端、14は第2出力端、15は外側軸前歯車、16は外側軸後歯車、17は内側軸歯車、18は後歯車、19はウォームホイール、20はウォームである。
図4図4は同軸逆転の周方向推進装置の模式図その4で、本発明の実施例4の模式図である。図中、1は入力端、2は一方向軸の軸受及び逆転たわみ軸の軸受、3は一方向軸、4は逆転たわみ軸、5は第1主動かさ歯車、6は第2主動かさ歯車、7は第1受動かさ歯車、8は第2受動かさ歯車、9は固定軸部品、10はフレーム、11は第1可動軸の軸受、12は第2可動軸の軸受、13は第1出力端、14は第2出力端、15は内主動かさ歯車、16は外主動かさ歯車、17は内受動かさ歯車、18は外受動かさ歯車、19は第1出力軸、20は第2出力軸である。
【0012】
各図で、入力矢印で入力端を示し、出力矢印で出力端を示し、出力端に接続されたプロペラ(又はローター)は表示されず、入力端に接続された動力装置は表示されず、方向変換受座に接続された回旋制御装置は表示されていない。接地記号は当該部品が固定されたことを表す。各部品は相互の関係を示しているが、実際の寸法は反映されていない。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施例1)
本発明の同軸逆転の周方向推進装置の実施例1であり、船舶におけるデュアルプロペラの伝動に用いられ、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される。図1を参照する。
【0014】
入力端(1)は動力装置から動力が入力され、後方に一方向軸(3)が接続される。
【0015】
一式方向変換装置は、一方向軸(3)と、前かさ歯車(15)と、方向変換かさ歯車(16)と、方向変換かさ歯車受座と、後かさ歯車(17)と、逆転たわみ軸(4)とを含む形態1の一式方向変換装置を用いる。逆転たわみ軸は逆転たわみ軸の内軸と、逆転たわみ軸の外軸とを含む。一方向軸の軸受は固定され、一方向軸(3)に前かさ歯車(15)が設けられ、受座が固定された方向変換かさ歯車(16)は前かさ歯車(15)に噛合するように設けられ、方向変換かさ歯車の軸線は一方向軸の軸線に垂直である。逆転たわみ軸(4)は一方向軸(3)と同じ軸線に位置するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定される。逆転たわみ軸の外軸には後かさ歯車(17)が方向変換かさ歯車(16)に噛合するように設けられる。一方向軸(3)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、前かさ歯車(15)と後かさ歯車(17)は方向変換かさ歯車(16)を介して間接的に接続される。当該間接的な接続の伝動比を-1.0とし、実際には、前かさ歯車の歯数=方向変換かさ歯車の歯数=後かさ歯車の歯数=17とする。逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。
【0016】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、出力たわみ軸(12)とを含む。第1出力軸は出力たわみ軸の内軸で、第1出力端(13)に接続され、第2出力端は出力たわみ軸の外軸で、第2出力端(14)に接続される。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。出力たわみ軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が同じ平面内に夾角を形成するようにし、当該夾角は偏向角で、本実施例で偏向角は90°である。出力たわみ軸の内軸に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、出力たわみ軸の外軸に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から出力たわみ軸の内軸への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から出力たわみ軸の外軸への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=17、第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=19とする。
【0017】
方向変換受座は固定軸部品(9)と、フレーム(10)と、可動軸の軸受(11)とを含む。反たわみ軸の外周には形態1の固定軸部品(9)、即ち逆転たわみ軸を受け止める1つの軸受が設けられ、出力たわみ軸(12)の外周には出力たわみ軸を受け止める1つの可動軸の軸受(11)が設けられ、フレーム(10)によって固定軸部品(9)と1つの可動軸の軸受(11)が直接的に接続され、方向変換受座全体が回旋できる。固定軸部品(9)にウォームホイール(18)が設けられ、ウォームホイール(18)は固定軸部品(9)との同期を保持し、付属のウォーム(19)はウォームホイール(18)に噛合してウォームホイール-ウォームを形成するように設けられ、ウォームの条数は2で、ウォームホイールの歯数は30で、ウォームホイール-ウォームの伝動比は15である。ウォーム(19)は回旋制御装置に接続され、回旋制御装置としては電動機構を用いる。
【0018】
2つの出力端は第1出力端(13)と、第2出力端(14)とを含み、2つの出力端は船舶の同軸逆転のデュアルプロペラの2つのプロペラにそれぞれ接続される。
【0019】
船体の垂直方向に逆転たわみ軸が配置され、回旋制御装置はウォームホイール-ウォームによって方向変換受座を連れて回旋させ、2つの出力端を回旋させ、同軸逆転のデュアルプロペラを回旋させる。船舶の同軸逆転のデュアルプロペラが回旋推進を実現する。回旋する時は正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さい。
【0020】
(実施例2)
本発明の同軸逆転の周方向推進装置の実施例2であり、潜水艦における2つのプロペラの伝動に用いられ、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される。図2を参照する。
【0021】
入力端(1)は動力装置から動力が入力され、後方に一方向軸(3)が接続される。
【0022】
一式方向変換装置は、一方向軸(3)と、内主動かさ歯車(15)と、外主動かさ歯車(16)と、内受動かさ歯車(17)と、外受動かさ歯車(18)と、逆転たわみ軸(4)とを含む形態2の一式方向変換装置を用いる。逆転たわみ軸は逆転たわみ軸の内軸と、逆転たわみ軸の外軸とを含む。一方向軸の軸受は固定され、一方向軸(3)には外主動かさ歯車(16)、内主動かさ歯車(15)が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられ、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に伝動角を形成するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、本実施例で伝動角は90°である。逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車(17)が設けられて、内受動かさ歯車(17)が内主動かさ歯車(15)に噛合し、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車(18)が設けられて、外受動かさ歯車(18)が外主動かさ歯車(16)に噛合する。一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数に等しいようにし、実際には、内主動かさ歯車の歯数=内受動かさ歯車の歯数=17、外主動かさ歯車の歯数=外受動かさ歯車の歯数=19とする。逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。
【0023】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、第1出力軸(19)と、第2出力軸(20)とを含む。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。第1出力軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が第2出力軸の軸線と同じ平面内に位置するようにし、第1偏向角は91°で、第2偏向角は89°である。第1出力軸(19)に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、第2出力軸(20)に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1出力軸(19)は第1出力端(13)に直接的に接続され、第2出力軸(20)は第2出力端(14)に直接的に接続される。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から第1出力端への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から第2出力端への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=17とする。
【0024】
方向変換受座は固定軸の軸受(9)と、フレーム(10)と、第1可動軸の軸受(11)と、第2可動軸の軸受(12)とを含む。逆転たわみ軸の軸線に形態2の固定軸部品(9)が設けられ、その軸受が固定される。第1出力軸(19)外には、当該出力軸を受け止める第1可動軸の軸受(11)が設けられ、第2出力軸(20)外には、当該出力軸を受け止める第2可動軸の軸受(12)が設けられる。フレーム(10)によって固定軸部品(9)と全ての可動軸の軸受が直接的に接続され、方向変換受座全体が回旋できる。固定軸部品(9)は回旋制御装置に直接的に接続され、回旋制御装置としては従来の装置の油圧機構であって、油圧モーターを用いる。
【0025】
2つの出力端の第1出力端(13)、第2出力端(14)は潜水艦の2つのプロペラにそれぞれ接続される。
【0026】
回旋制御装置は方向変換受座を制御して回旋させ、2つの出力端を回旋させ、2つのプロペラを回旋させる。回旋する時は正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さい。潜水艦の垂直方向に逆転たわみ軸が配置され、2つのプロペラが大きな角度で回旋することで、潜水艦のヨーイング推進を実現し、2つのプロペラのコレクティブピッチが差動する可変ピッチで、潜水艦のティルト推進を実現する。本実施例において2つのプロペラの回転方向が逆になる。
【0027】
(実施例3)
本発明の同軸逆転の周方向推進装置の実施例3であり、回転翼機におけるローターの伝動に用いられ、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される。図3を参照する。
【0028】
入力端(1)は動力装置から動力が入力され、後方に一方向軸(2)が接続される。
【0029】
一式方向変換装置は、一方向軸(2)と、前歯車(3)と、内側軸歯車(17)と、外側軸前歯車(15)と、外側軸後歯車(16)と、内側軸と、外側軸と、後歯車(18)と、逆転たわみ軸(4)とを含む形態3の一式方向変換装置を用いる。逆転たわみ軸は逆転たわみ軸の内軸と、逆転たわみ軸の外軸とを含む。一方向軸の軸受は固定され、一方向軸(2)に前歯車(3)が設けられる。軸線がそれぞれ一方向軸(2)に平行で、軸受がいずれも固定された内側軸及び外側軸が設けられ、内側軸に内側軸歯車(17)が設けられ、外側軸には外側軸前歯車(15)、外側軸後歯車(16)がこの順に設けられ、逆転たわみ軸の外軸に後歯車(18)が設けられる。前歯車(3)が外側軸前歯車(15)に噛合し、外側軸後歯車(16)が内側軸歯車(17)に噛合し、内側軸歯車(17)が後歯車(18)に噛合するようにする。逆転たわみ軸(4)が一方向軸(2)と同じ軸線に位置し、一方向軸(2)が逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続されるようにする。前歯車(3)と後歯車(18)は外側軸前歯車(15)、外側軸後歯車(16)、内側軸歯車(17)を介して間接的に接続される。当該間接的な接続の伝動比を-1.0とし、実際には、外側軸後歯車の歯数=内側軸歯車の歯数=後歯車の歯数=17、前歯車の歯数=外側軸前歯車の歯数=34とする。逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、回転方向が逆になる。
【0030】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、出力たわみ軸(12)とを含む。第1出力軸は出力たわみ軸の内軸で、第1出力端(13)に接続され、第2出力端は出力たわみ軸の外軸で、第2出力端(14)に接続される。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。出力たわみ軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が同じ平面内に夾角を形成するようにし、当該夾角は偏向角で、本実施例で偏向角は90°である。出力たわみ軸の内軸に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、出力たわみ軸の外軸に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から出力たわみ軸の内軸への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から出力たわみ軸の外軸への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=17、第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=19とする。
【0031】
方向変換受座は固定軸部品(9)と、フレーム(10)と、可動軸の軸受(11)とを含む。逆転たわみ軸の軸線に形態3の固定軸部品(9)が設けられ、その軸が固定される。出力たわみ軸(12)の外周には出力たわみ軸を受け止める1つの可動軸の軸受(11)が設けられ、フレーム(10)によって固定軸部品(9)と1つの可動軸の軸受(11)が直接的に接続され、方向変換受座全体が回旋できる。固定軸部品(9)にウォームホイール(19)が設けられ、ウォームホイール(19)は固定軸部品(9)との同期を保持し、付属のウォーム(20)はウォームホイール(19)に噛合してウォームホイール-ウォームを形成するように設けられ、ウォームの条数は2で、ウォームホイールの歯数は30で、ウォームホイール-ウォームの伝動比は15である。ウォーム(20)は回旋制御装置に接続され、回旋制御装置としては電動機構を用いる。
【0032】
2つの出力端は第1出力端(13)と、第2出力端(14)とを含み、2つの出力端は同軸逆転のデュアルローターの2つのローターにそれぞれ接続される。同軸逆転のデュアルローターとしては従来の技術を用い、ローターは羽根と、可変ピッチ装置とを含む。
【0033】
翼に沿って逆転たわみ軸が配置され、回旋制御装置はウォームホイール-ウォームを介して方向変換受座を連れて回旋させ、出力たわみ軸(12)を回旋させ、同軸逆転のデュアルローターを回旋させ、回旋とは傾転であり、当該同軸逆転のデュアルローターは回転翼機の左デュアルローターとして設けられる。同様のように、もう1つの同軸逆転のデュアルローターは回転翼機の右デュアルローターとして設けられる。本実施例の同軸逆転のデュアルローターは傾転する時に正転と逆転の制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さい。回旋角度の範囲は360°で、従来の回転翼機ローターの傾転角度の範囲97.5°をはるかに超えている。従来の回転翼機の左右のシングルローターと比べて、ローターの直径が同じである場合に、本実施例の左右のデュアルローターはより大きな荷重を支えることができる。
【0034】
(実施例4)
本発明の同軸逆転の周方向推進装置の実施例2であり、潜水艦における2つのプロペラの伝動に用いられ、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される。図4を参照する。
【0035】
入力端(1)は動力装置から動力が入力され、後方に一方向軸(3)が接続される。
【0036】
一式方向変換装置は、一方向軸(3)と、内主動かさ歯車(15)と、外主動かさ歯車(16)と、内受動かさ歯車(17)と、外受動かさ歯車(18)と、逆転たわみ軸(4)とを含む形態4の一式方向変換装置を用いる。逆転たわみ軸は逆転たわみ軸の内軸と、逆転たわみ軸の外軸とを含む。一方向軸の軸受は固定され、一方向軸(3)には外主動かさ歯車(16)、内主動かさ歯車(15)が設けられ、それぞれが逆転たわみ軸の軸線の両側に設けられ、内主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通らずに設けられ、外主動かさ歯車は逆転たわみ軸の軸線を通って設けられ、逆転たわみ軸の軸線は一方向軸の軸線と同じ平面内に伝動角を形成するように設けられ、逆転たわみ軸の軸受は固定され、本実施例で伝動角は90°である。逆転たわみ軸の内軸に内受動かさ歯車(17)が設けられて、内受動かさ歯車(17)が内主動かさ歯車(15)に噛合し、逆転たわみ軸の外軸に外受動かさ歯車(18)が設けられて、外受動かさ歯車(18)が外主動かさ歯車(16)に噛合する。一方向軸から逆転たわみ軸の内軸への伝動比が一方向軸から逆転たわみ軸の外軸への伝動比の負の反数に等しいようにし、実際には、内主動かさ歯車の歯数=内受動かさ歯車の歯数=17、外主動かさ歯車の歯数=外受動かさ歯車の歯数=23とする。逆転たわみ軸の内軸、逆転たわみ軸の外軸の2つの部品の回転数が等しく、方向が逆になる。
【0037】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、第1出力軸(19)と、第2出力軸(20)とを含む。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。第1出力軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が第2出力軸の軸線と同じ平面内に位置するようにし、第1偏向角は91°で、第2偏向角は89°である。第1出力軸(19)に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、第2出力軸(20)に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1出力軸(19)は第1出力端(13)に直接的に接続され、第2出力軸(20)は第2出力端(14)に直接的に接続される。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から第1出力端への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から第2出力端への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=17とする。
【0038】
方向変換受座は固定軸の軸受(9)と、フレーム(10)と、第1可動軸の軸受(11)と、第2可動軸の軸受(12)とを含む。逆転たわみ軸の軸線に形態2の固定軸部品(9)が設けられ、その軸受が固定される。第1出力軸(19)外には、当該出力軸を受け止める第1可動軸の軸受(11)が設けられ、第2出力軸(20)外には、当該出力軸を受け止める第2可動軸の軸受(12)が設けられる。フレーム(10)によって固定軸部品(9)と全ての可動軸の軸受が直接的に接続され、方向変換受座全体が回旋できる。固定軸部品(9)は回旋制御装置に直接的に接続され、回旋制御装置としては従来の装置の油圧機構であって、油圧モーターを用いる。
【0039】
2つの出力端の第1出力端(13)、第2出力端(14)は潜水艦の2つのプロペラにそれぞれ接続される。
【0040】
回旋制御装置は方向変換受座を制御して回旋させ、2つの出力端を回旋させ、2つのプロペラを回旋させる。回旋する時は正転と逆転に要する制御トルクが同じで、回旋制御トルクが非常に小さく、制御装置が非常に小さい。潜水艦の垂直方向に逆転たわみ軸が配置され、2つのプロペラが大きな角度で回旋することで、潜水艦のヨーイング推進を実現し、2つのプロペラのコレクティブピッチが差動する可変ピッチで、潜水艦のティルト推進を実現する。本実施例において2つのプロペラの回転方向が同じである。
【0041】
上記では本発明の原理の基本、主な特徴及び利点を記載し、それらを説明している。当業者が分かるように、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の趣旨と範囲から逸脱していなければ本発明には様々な変化と改善が可能であり、これらの変化や改善も本発明の保護を求める範囲に含まれる。本発明の保護を求める範囲は添付の特許請求の範囲及び同等なものによって限定される。

図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-01-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、出力たわみ軸(12)とを含む。第1出力軸は出力たわみ軸の内軸で、第1出力端(13)に接続され、第2出力軸は出力たわみ軸の外軸で、第2出力端(14)に接続される。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。出力たわみ軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が同じ平面内に夾角を形成するようにし、当該夾角は偏向角で、本実施例で偏向角は90°である。出力たわみ軸の内軸に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、出力たわみ軸の外軸に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から出力たわみ軸の内軸への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から出力たわみ軸の外軸への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=17、第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=19とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
二式偏向装置は第1主動かさ歯車(5)と、第2主動かさ歯車(6)と、第1受動かさ歯車(7)と、第2受動かさ歯車(8)と、出力たわみ軸(12)とを含む。第1出力軸は出力たわみ軸の内軸で、第1出力端(13)に接続され、第2出力軸は出力たわみ軸の外軸で、第2出力端(14)に接続される。第1主動かさ歯車(5)は逆転たわみ軸の内軸に直接的に接続され、第2主動かさ歯車(6)は逆転たわみ軸の外軸に直接的に接続される。出力たわみ軸の軸線と逆転たわみ軸の軸線が同じ平面内に夾角を形成するようにし、当該夾角は偏向角で、本実施例で偏向角は90°である。出力たわみ軸の内軸に第1受動かさ歯車(7)が設けられ、出力たわみ軸の外軸に第2受動かさ歯車(8)が設けられる。第1主動かさ歯車(5)は第1受動かさ歯車(7)に噛合するよう保持され、第2主動かさ歯車(6)は第2受動かさ歯車(8)に噛合するよう保持される。逆転たわみ軸の内軸から出力たわみ軸の内軸への伝動比が逆転たわみ軸の外軸から出力たわみ軸の外軸への伝動比に等しいようにし、実際には、第1主動かさ歯車の歯数=第1受動かさ歯車の歯数=17、第2主動かさ歯車の歯数=第2受動かさ歯車の歯数=19とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
(実施例4)
本発明の同軸逆転の周方向推進装置の実施例4であり、潜水艦における2つのプロペラの伝動に用いられ、入力端(1)と、一式方向変換装置と、二式偏向装置と、方向変換受座と、2つの出力端とによって構成される。図4を参照する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】