(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-07
(54)【発明の名称】加湿システム内の誤接続を検知するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61M 16/16 20060101AFI20220531BHJP
【FI】
A61M16/16 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557886
(86)(22)【出願日】2020-03-27
(85)【翻訳文提出日】2021-10-22
(86)【国際出願番号】 NZ2020050029
(87)【国際公開番号】W WO2020204731
(87)【国際公開日】2020-10-08
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】513259285
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100106655
【氏名又は名称】森 秀行
(72)【発明者】
【氏名】イバン、チー-ファン、テン
(72)【発明者】
【氏名】ポー-イェン、リウ
(72)【発明者】
【氏名】ホ、シン、ロ
(72)【発明者】
【氏名】オリバー、サミュエル、シュタイナー
(72)【発明者】
【氏名】ピーター、アラン、シークアップ
(57)【要約】
様々な制御方法は、呼吸療法システム内の構成要素間の誤接続を間接的に決定することができる。例えば、誤接続は、患者インターフェース、加湿器及び/又はガス源間で起こり得る。方法は、逆流状態又は他のエラー状態が存在するかどうかを間接的に検知することができる。逆流状態は、ガスが、意図した流れの方向と異なる方向に流れるときに起こり得る。方法は、加湿器側、ガス源側又は両方で実施され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記加湿システムのコントローラを使用して、前記システム内のガス流路に沿った第1位置においてトレーサを導入又は除去するようにトレーサ注入ユニットを制御することと、
前記システム内の前記ガス流路に沿った第2位置において、前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如を検知するか、又は前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如に応答して前記システムの変化を決定することであって、前記第2位置は、前記第1位置と異なる、検知又は決定することと、
前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如を検知すること又は前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如に応答して前記システムの前記変化を決定することに基づき、逆流状態の表示を出力することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記トレーサは、放射エネルギー、熱エネルギー、湿分、色素、化学物質又はガスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検知すること又は前記決定することは、前記トレーサの存在若しくは前記トレーサの欠如を視覚的に検知するか又は決定することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記検知すること又は前記決定することは、1つ以上のセンサを使用して実施される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上のセンサは、温度センサ、圧力センサ又は湿度センサを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のセンサは、前記第1位置にある、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上のセンサは、前記第2位置にある、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上のセンサは、前記第1位置及び前記第2位置にある、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項9】
前記システムの変化を前記決定することは、前記第1位置及び前記第2位置におけるセンサ測定値を比較することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1位置は、正常又は治療流状態に関して、前記第2位置に対して下流にある、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記トレーサは、定期的に導入される、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記トレーサは、1回導入される、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記トレーサは、前記システムのセットアップ中又は前記システムのセットアップの直後に導入される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記トレーサは、前記システムの動作中に導入される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記呼吸回路は、前記チャンバを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
逆流状態が検知される場合、前記システムの使用者に対して警告を出力することを更に含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記逆流状態は、前記加湿システムの少なくとも1つの構成要素の誤接続を示す、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを更に含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記コントローラは、前記加湿器のコントローラである、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記システムの定常状態動作中に実施される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
加湿チャンバ入口にガスの流れを導入することと、
前記加湿チャンバの変化を検知し、且つ/又は前記加湿チャンバの内容物の変化を検知することと、
前記加湿チャンバの前記検知された変化及び/又は前記加湿チャンバの前記内容物の変化を検知することに基づき、逆流状態の表示を出力することと
を含む、方法。
【請求項23】
前記加湿チャンバは、前記加湿チャンバ入口の近傍にフローガイドを含み、前記フローガイドは、前記ガスの流れを前記チャンバ内に誘導するように構成されており、前記チャンバは、前記入口に隣接して配置されたセンサを含み、前記加湿チャンバ内の前記内容物の変化を検知することは、前記チャンバに入る前記ガスの流れのパラメータを測定することを含み、逆流状態の前記表示は、前記測定されたパラメータを閾値と比較することに基づいて出力される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記検知することは、前記加湿チャンバの前記入口の下方の又はそれに隣接する水面の温度を測定することを含み、逆流状態は、前記測定された温度を閾値と比較することに基づいて検知される、請求項22又は23に記載の方法。
【請求項25】
前記検知することは、前記加湿チャンバ内の水面の輪郭を監視することを含む、請求項22~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記水面の前記輪郭を前記検知することは、光センサによって実施される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記チャンバは、前記チャンバの前記入口に隣接して配置されたフローセンサを含み、及び前記検知することは、前記加湿チャンバ入口において流量を測定することを含む、請求項22~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記チャンバは、前記チャンバの前記入口に隣接する圧力センサを含み、及び前記検知することは、前記加湿チャンバ入口及び加湿チャンバ出口において圧力損失を測定することを含む、請求項22~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記チャンバは、前記チャンバの内面又はその近傍における凝縮の存在を検知するように構成されているセンサを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記センサは、前記凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成されている、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記センサは、湿度センサを含む、請求項29又は30に記載の方法。
【請求項32】
前記センサは、静電容量式湿度センサを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記センサは、光センサを含む、請求項29又は30に記載の方法。
【請求項34】
前記センサは、熱電対列を含む、請求項29又は30に記載の方法。
【請求項35】
前記センサは、前記チャンバの前記入口又はその近傍に配置されている、請求項29~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記検知することは、定期的である、請求項22~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記検知することは、1回行われる、請求項22~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項22~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項22~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記システムの使用者に対して警告を出力することを更に含む、請求項22~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記システムのガス流路内の第1位置に配置された第1超音波トランスデューサを使用して超音波信号を発することと、
前記第1位置と異なる、前記ガス流路内の第2位置に配置された第2超音波トランスデューサを使用して前記超音波信号を検知することと、
少なくとも前記検知された超音波信号に基づいて逆流状態の表示を決定することと
を含む、方法。
【請求項42】
前記第2位置は、正常流状態において、前記第1位置に対して下流にある、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記超音波信号の飛行時間を測定することを更に含む、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項44】
前記第2超音波トランスデューサを使用して第2超音波信号を発することと、
前記第1超音波トランスデューサの位置を使用して前記第2超音波信号を検知することと、
少なくとも前記検知された超音波信号及び前記第2の検知された超音波信号に基づいて逆流状態を決定することと
を更に含む、請求項41又は42に記載の方法。
【請求項45】
逆流を前記決定することは、前記検知された超音波信号の飛行時間及び前記第2の検知された超音波信号の飛行時間に基づく、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項41~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項41~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
患者に呼吸療法を送達するように構成されている呼吸加湿システムであって、
加湿チャンバと、
ユーザインターフェースと、
ガス源と前記加湿チャンバとを接続するように構成されている第1呼吸回路と、
前記ガス源と前記患者とを接続するように構成されている第2呼吸回路であって、前記第1呼吸回路は、正常流状態において、前記第2呼吸回路の上流にあるように構成されている、第2呼吸回路と、
前記システムのガス流路内にある逆流インジケータであって、正常流時に第1構成にあり、且つ逆流時に前記第1構成と異なる第2構成にある、逆流インジケータと
を含む呼吸加湿システム。
【請求項49】
前記逆流インジケータは、可動フラップを含み、前記フラップは、第1位置と第2位置との間で可動である、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記フラップが第2位置にあることは、逆流状態を示す、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記逆流インジケータは、正常流状態及び逆流状態のための異なる色のインジケータを有するインジケータを含む、請求項49又は50に記載のシステム。
【請求項52】
前記逆流インジケータは、弁を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項53】
前記弁は、逆流状態において閉じられている、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記弁の下流にフローセンサを含む、請求項52又は53に記載のシステム。
【請求項55】
前記逆流インジケータは、タービンを含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項56】
ガス流による前記タービンの回転によって発生する電流の極性は、正常流状態及び逆流状態について異なる、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記逆流インジケータは、ホイッスルを含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項58】
ホイッスルノイズは、逆流状態において発生する、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記逆流インジケータは、頭部と尾部とを含む可撓性アタッチメントを含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項60】
前記頭部に対する前記尾部の自由端部の位置は、正常流状態及び逆流状態で異なる、請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記逆流インジケータは、前記ガス流路内への突起を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項62】
前記突起は、より細い先端部を含む第1端部と、より丸みのある先端部を含む第2端部とを含み、前記第1端部及び前記第2端部の形状は、少なくとも流れの方向に基づいて異なる流れプロファイルをもたらす、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記突起は、涙滴形状である、請求項61に記載のシステム。
【請求項64】
前記突起の上流にフローセンサを含み、前記フローセンサは、逆流において前記突起による交互渦を検知するように構成されている、請求項61に記載のシステム。
【請求項65】
前記第1呼吸回路は、ドライラインを含み、及び前記第2呼吸回路は、吸気導管及び呼気導管を含む、請求項48~64のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項66】
前記逆流インジケータは、前記第1呼吸回路又は前記第2呼吸回路内にある、請求項48~65のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項67】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成されている、請求項48~66のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項68】
前記システムの定常状態動作中に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成されている、請求項48~66のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項69】
患者に呼吸療法を送達するように構成されている呼吸加湿システムであって、
加湿チャンバと、
ガス源から前記加湿チャンバにガスが流れることを可能にするために、前記ガス源と前記加湿チャンバとを接続するように構成されている第1呼吸回路及び前記加湿チャンバから前記ガス源にガスが流れることを可能にするために、前記加湿チャンバと前記ガス源とを接続するように構成されている第2呼吸回路と、
逆流状態においてガス流路を方向転換するように構成されている流路コントローラと
を含む呼吸加湿システム。
【請求項70】
前記流路コントローラは、前記ガス流路を切り替えるように構成されている弁を含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記流路コントローラは、加湿器入口及び出口における流れ又は圧力測定値に応答して作動される、請求項69又は70に記載のシステム。
【請求項72】
前記流路コントローラは、ガス源入口又は出口における流れ又は圧力測定値に応答して作動される、請求項69又は70に記載のシステム。
【請求項73】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成されている、請求項69~72のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項74】
前記システムの定常状態動作中に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成されている、請求項69~72のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項75】
加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿システムは、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含み、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記ガス源のコントローラを使用して、ガス源入口又は出口において、ガス又は前記ガス源に接続された呼吸回路構成要素の特性を検知することと、
前記ガスの前記特性に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を含む、方法。
【請求項76】
前記特性は、湿度を含み、逆流状態は、前記ガス源の入口において湿度が測定される場合又は前記ガス源の前記入口において閾値を上回る湿度が測定される場合に検知される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記ガス源に接続された前記呼吸回路構成要素の種類を識別することを更に含む、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記特性は、埋め込み抵抗器の抵抗を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記呼吸回路構成要素は、RFIDタグ、バーコード又はQRコードを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
前記呼吸回路構成要素は、光センサによって検知可能なカラーコードを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項81】
前記呼吸回路構成要素は、磁石を含み、異なる呼吸回路構成要素の磁石は、前記ガス源に面する反対の極性を有する、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
前記呼吸回路構成要素は、異なる特徴を含み、前記異なる特徴の存在の検知は、前記呼吸回路構成要素の前記種類の識別を提供する、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項75~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項75~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記ガス源のコントローラを使用して、ガス源出口に接続されている導管を取り外すように使用者に指示することと、
テストフローを送ることと、
前記ガス源出口において、前記テストフローに対する抵抗を測定することと、
前記テストフローに対する前記抵抗に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を含む、方法。
【請求項86】
前記テストフローに対する前記抵抗は、前記呼気導管が前記ガス源出口に誤って接続されているときよりも、前記呼気導管がガス源入口に正しく接続されているときに高い、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項85又は86に記載の方法。
【請求項88】
前記システムの定常状態動作中に実施される、請求項85又は86に記載の方法。
【請求項89】
ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含む加湿器を含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記加湿器のコントローラを使用して、ガス源のコントローラと通信することと、
逆流状態試験を開始することと、
前記試験に応じた前記加湿器での変化又は前記ガス源での変化に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を含む、方法。
【請求項90】
前記逆流状態試験を前記開始することは、前記ガス源の前記コントローラによって前記加湿器にテストフローを送ることを含む、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記逆流状態試験を前記開始することは、前記加湿器の前記コントローラによって前記ガス源にトレーサを送ることを含む、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記逆流状態試験を前記開始することは、前記ガス源のコントローラによって前記加湿チャンバにトレーサを送ることを含む、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項89~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記検知することは、前記システムの動作中である、請求項89~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
前記システムのガス流路に沿った第1位置においてトレーサを導入又は除去するようにトレーサ注入ユニットを制御することであって、前記ガス流路は、前記システムの少なくともガス源、加湿器及び呼吸回路内にあり、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、制御することと、
前記システム内の前記ガス流路に沿った第2位置において、前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如を検知するか、又は前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如に応答して前記システムの変化を決定することであって、前記第2位置は、前記第1位置と異なる、検知又は決定することと、
前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如を検知すること又は前記トレーサ若しくは前記トレーサの欠如に応答して前記システムの前記変化を決定することに基づき、逆流状態の表示を出力することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項96】
前記トレーサは、放射エネルギー、熱エネルギー、湿分、色素、化学物質又はガスを含む、請求項95に記載のシステム。
【請求項97】
第1センサは、前記トレーサの存在若しくは前記トレーサの前記欠如を視覚的に検知するか又は決定するように構成されている光センサである、請求項95又は96に記載のシステム。
【請求項98】
1つ以上のセンサを更に含む、請求項95~97のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項99】
前記1つ以上のセンサは、温度センサ、圧力センサ又は湿度センサを含む、請求項98に記載のシステム。
【請求項100】
前記1つ以上のセンサは、前記第1位置にある、請求項98又は99に記載のシステム。
【請求項101】
前記1つ以上のセンサは、前記第2位置にある、請求項98又は99に記載のシステム。
【請求項102】
前記1つ以上のセンサは、前記第1位置及び前記第2位置にある、請求項98又は99に記載のシステム。
【請求項103】
前記第1位置及び前記第2位置における前記1つ以上のセンサは、センサ測定値を収集し、前記1つ以上のセンサの前記センサ測定値は、前記加湿システムの変化があるかどうかを決定するために比較される、請求項102に記載のシステム。
【請求項104】
前記第1位置は、正常又は治療流状態に関して、前記第2位置に対して下流にある、請求項95~103のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項105】
前記トレーサ注入ユニットは、前記トレーサを定期的に導入する、請求項95~104のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項106】
前記トレーサ注入ユニットは、逆流検知を実施するときに前記トレーサを1回導入する、請求項95~104のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項107】
前記トレーサ注入ユニットは、前記加湿システムのセットアップ中又は前記システムのセットアップの直後に前記トレーサを導入する、請求項95~106のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項108】
前記トレーサ注入ユニットは、前記加湿システムの動作中に前記トレーサを導入する、請求項95~107のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項109】
ユーザインターフェースは、逆流状態が検知される場合に警告を発生させ、且つ出力する、請求項95~108のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項110】
前記逆流状態は、前記加湿システムの少なくとも1つの構成要素の誤接続を示す、請求項95~109のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項111】
前記ユーザインターフェースは、前記加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させる、請求項95~110のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項112】
前記コントローラは、前記加湿器のコントローラである、請求項95~111のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項113】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項95~112のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項114】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項95~112のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項115】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するものであり、
前記システムの加湿チャンバの加湿チャンバ入口にガスの流れを導入することであって、前記加湿チャンバは、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能である、導入することと、
前記加湿チャンバの変化を検知し、且つ/又は前記加湿チャンバの内容物の変化を検知することと、
前記加湿チャンバの前記検知された変化及び/又は前記加湿チャンバの前記内容物の前記検知された変化に基づき、逆流状態の表示を出力することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項116】
前記加湿チャンバは、前記入口の近傍にフローガイドを含み、前記フローガイドは、前記ガスの流れを前記加湿チャンバ内に誘導するように構成されており、前記加湿チャンバは、前記入口に隣接して配置されたセンサを含み、前記加湿チャンバ内の前記内容物の前記変化は、前記チャンバに入る前記ガスの流れのパラメータを含み、逆流状態は、前記測定されたパラメータを閾値と比較することに基づいて出力される、請求項115に記載のシステム。
【請求項117】
前記加湿チャンバの前記入口の下方の又はそれに隣接する水面の温度を測定するように構成されているセンサを含み、逆流状態は、前記測定された温度を閾値と比較することに基づいて検知される、請求項115又は116に記載のシステム。
【請求項118】
前記センサは、前記加湿チャンバ内の水面の輪郭を監視する、請求項115~117のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項119】
前記センサは、前記水面の前記輪郭を検知する光センサである、請求項95に記載のシステム。
【請求項120】
前記センサは、前記チャンバの前記入口に隣接して配置されたフローセンサであり、且つ前記加湿チャンバの前記入口において流量を測定するように構成されている、請求項115~119のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項121】
前記センサは、前記チャンバの前記入口に隣接して配置された圧力センサであり、且つ前記加湿チャンバ入口及び加湿チャンバ出口において圧力損失を測定するように構成されている、請求項115~120のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項122】
前記チャンバは、前記チャンバの内面又はその近傍における凝縮の存在を検知するように構成されているセンサを含む、請求項115に記載のシステム。
【請求項123】
前記センサは、前記凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成されている、請求項122に記載のシステム。
【請求項124】
前記センサは、湿度センサを含む、請求項122又は123に記載のシステム。
【請求項125】
前記センサは、静電容量式湿度センサを含む、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記センサは、光センサを含む、請求項122又は123に記載のシステム。
【請求項127】
前記センサは、前記内面の温度変化を検知するように構成されている熱電対列を含む、請求項122又は123に記載のシステム。
【請求項128】
前記センサは、前記チャンバの前記入口又はその近傍に配置されている、請求項122~127のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項129】
前記センサは、前記加湿チャンバの前記変化を定期的に検知する、請求項115~128のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項130】
前記センサは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に前記加湿チャンバの前記変化を検知する、請求項115~128のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項131】
前記センサは、前記加湿システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に前記加湿システムの前記変化を検知する、請求項115~130のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項132】
前記センサは、前記加湿システムの定常状態動作中に前記加湿システムの前記変化を検知する、請求項115~130のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項133】
ユーザインターフェースは、前記加湿システムの使用者に対して警告を出力する、請求項115~132のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項134】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
前記システムのガス流路内の第1位置に配置された第1超音波トランスデューサを使用して超音波信号を発することであって、前記ガス流路は、前記システムの少なくともガス源、加湿器及び呼吸回路内にあり、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、発することと、
前記第1位置と異なる、前記ガス流路内の第2位置に配置された第2超音波トランスデューサを使用して前記超音波信号を検知することと、
少なくとも前記検知された超音波信号に基づいて逆流状態の表示を決定することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項135】
前記第2位置は、正常流状態において、前記第1位置に対して下流にある、請求項134に記載のシステム。
【請求項136】
前記コントローラは、前記第1超音波信号の飛行時間を決定する、請求項134又は135に記載のシステム。
【請求項137】
前記コントローラは、
前記第2超音波トランスデューサを使用して第2超音波信号を発することと、
前記第1超音波トランスデューサの位置を使用して前記第2超音波信号を検知することと、
少なくとも前記検知された超音波信号及び前記第2の検知された超音波信号に基づいて逆流状態を決定することと
を行うように更に構成されている、請求項134又は135に記載のシステム。
【請求項138】
前記コントローラは、前記第1超音波信号の飛行時間及び前記第2超音波信号の飛行時間に基づき、逆流状態があるかどうかを決定する、請求項137に記載のシステム。
【請求項139】
前記決定することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項134~138のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項140】
前記決定することは、前記システムの動作中である、請求項134~138のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項141】
患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿システムは、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含み、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記加湿システムのガス流路内にある逆流インジケータを監視することであって、前記逆流インジケータは、正常流状態時に第1構成を、且つ逆流状態時に第2構成を有し、前記第2構成は、前記第1構成と異なる、監視することと、
前記逆流インジケータが前記第1構成又は前記第2構成の少なくとも1つにあるかどうかを決定することと、
前記逆流インジケータが前記第2構成にあり、且つ/又は前記第1構成にないことを決定すると、逆流が存在するという表示を発生させ、且つ出力することと
を含む、方法。
【請求項142】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記逆流インジケータのフラップを監視することを含み、前記フラップは、第1位置と第2位置との間で可動である、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記フラップを前記監視することは、前記フラップが、逆流状態を示す前記第2位置にあるかどうかを決定することを含む、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記フラップを前記監視することは、正常流状態及び逆流状態のための異なる色のインジケータについて前記フラップを監視することを含む、請求項142又は143に記載の方法。
【請求項145】
前記逆流インジケータを前記監視することは、弁構成を監視することを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項146】
前記逆流インジケータが前記第2構成にあるかどうかを前記決定することは、前記弁が閉じられているかどうかを決定することを含む、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記弁の下流のフローセンサを使用して流量を検知することを更に含む、請求項145又は146に記載の方法。
【請求項148】
前記逆流インジケータを前記監視することは、タービンの回転を監視することを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項149】
前記逆流インジケータを前記監視することは、ガス流によって生じる前記タービンの前記回転によって発生する電流の極性を監視することを含む、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
前記逆流インジケータを前記監視することは、頭部と尾部とを含む可撓性アタッチメントを監視することを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項151】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記頭部に対する前記尾部の自由端部の位置を監視することを含む、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記ガス流路内に配置された突起を監視することを含む、請求項141に記載の方法。
【請求項153】
前記逆流インジケータを前記監視することは、少なくとも流れの方向に基づき、且つより細い先端部を有する第1端部と、より丸みのある先端部を有する第2端部とを含む前記突起によってもたらされる異なる流れプロファイルを監視することを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記逆流インジケータを前記監視することは、涙滴形状の前記突起を監視することを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記突起の上流にあるフローセンサを使用して交互渦を検知することを含み、前記突起は、逆流状態において交互渦をもたらす、請求項152に記載の方法。
【請求項156】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記加湿システムの吸気導管、呼気導管又はドライラインにある前記逆流インジケータを監視することを含む、請求項141~155のいずれか一項に記載の方法。
【請求項157】
前記逆流インジケータを前記監視することは、前記加湿システムの前記呼吸回路内にある前記逆流インジケータを監視することを含む、請求項141~156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項158】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項141~157のいずれか一項に記載の方法。
【請求項159】
前記検知することは、前記システムの動作中である、請求項141~157のいずれか一項に記載の方法。
【請求項160】
患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の流れを方向転換する方法であって、前記加湿システムは、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含み、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
第1位置において第1データを収集することと、
第2位置において第2データを収集することと、
前記第1データを前記第2データと比較することと、
少なくとも前記第1データと前記第2データとの間の前記比較に基づき、逆流状態が存在すると決定することと、
逆流状態が存在すると決定すると、流路コントローラを使用して前記加湿システム内の流れを方向転換することと
を含む、方法。
【請求項161】
前記加湿システム内の流れを前記方向転換することは、前記加湿システムのガス路を切り替えるために弁システムを作動させることを含む、請求項160に記載の方法。
【請求項162】
前記第1位置において前記第1データを前記収集することは、加湿器入口において流れ又は圧力測定値をとることを含み、前記第2位置において前記第2データを前記収集することは、加湿器出口において流れ又は圧力測定値をとることを含む、請求項160又は161に記載の方法。
【請求項163】
前記第1位置において前記第1データを前記収集することは、ガス源入口において流れ又は圧力測定値をとることを含み、前記第2位置において前記第2データを前記収集することは、ガス源出口において流れ又は圧力測定値をとることを含む、請求項160又は161に記載の方法。
【請求項164】
前記決定することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項160~163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記決定することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項160~163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
ガス源入口又は出口において、ガス又はガス源に接続された前記加湿システムの呼吸回路構成要素の特性を検知することであって、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、検知することと、
前記ガスの前記特性に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項167】
前記ガスの前記特性は、湿度を含み、逆流状態は、前記ガス源の入口において湿度が測定される場合又は前記ガス源の前記入口において閾値を上回る湿度が測定される場合に検知される、請求項166に記載のシステム。
【請求項168】
前記ガス源に接続された前記呼吸回路構成要素の種類を識別するように構成されているセンサを含む、請求項166に記載のシステム。
【請求項169】
前記特性は、埋め込み抵抗器の抵抗を含む、請求項168に記載のシステム。
【請求項170】
前記呼吸回路構成要素は、RFIDタグ、バーコード又はQRコードを含む、請求項168に記載のシステム。
【請求項171】
前記呼吸回路構成要素は、光センサによって検知可能なカラーコードを含む、請求項168に記載のシステム。
【請求項172】
前記呼吸回路構成要素は、磁石を含み、異なる呼吸回路構成要素の磁石は、前記ガス源に面する反対の極性を有する、請求項168に記載のシステム。
【請求項173】
前記呼吸回路構成要素は、異なる特徴を含み、前記異なる特徴の存在の検知は、前記呼吸回路構成要素の前記種類の識別を提供する、請求項168に記載のシステム。
【請求項174】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項166~173のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項175】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項166~173のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項176】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
前記加湿システムの導管を取り外すように使用者に指示することであって、前記導管は、前記加湿システムのガス源のガス源出口に接続されている、指示することと、
テストフローを送ることと、
前記ガス源において、前記テストフローに対する抵抗を測定することと、
前記テストフローに対する前記抵抗に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項177】
前記テストフローに対する前記抵抗は、前記呼気導管がガス源出口に誤って接続されているときより、前記吸気導管が前記ガス源出口に正しく接続されているときに高い、請求項176に記載のシステム。
【請求項178】
前記決定することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項176又は177に記載のシステム。
【請求項179】
前記決定することは、前記システムの定常状態動作中である、請求項176又は177に記載のシステム。
【請求項180】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
加湿器のコントローラであって、
前記システムのガス源のコントローラと通信することであって、前記ガス源は、前記加湿器と流体連通し、前記加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能である、通信することと、
逆流状態試験を開始することと、
前記試験に応じた前記加湿器での変化又は前記ガス源での変化に基づき、逆流状態が存在すると決定することと
を行うように構成されているコントローラ
を含む加湿システム。
【請求項181】
前記逆流状態試験は、前記ガス源の前記コントローラによって前記加湿器にテストフローを送ることを含む、請求項180に記載のシステム。
【請求項182】
前記逆流状態試験は、前記加湿器の前記コントローラによって前記ガス源にトレーサを送ることを含む、請求項180に記載のシステム。
【請求項183】
前記逆流状態試験は、前記ガス源のコントローラによって前記加湿器にトレーサを送ることを含む、請求項180に記載のシステム。
【請求項184】
前記決定することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項180~183のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項185】
前記決定することは、前記システムの動作中である、請求項180~183のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項186】
加湿システムであって、患者に呼吸療法を送達するように構成されている前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
前記加湿システムの加湿チャンバの入口の内面又はその近傍における凝縮の存在を示す信号を出力するように構成されているセンサであって、前記加湿システムは、ガス源を更に含み、及び呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、センサと、
前記センサから前記信号を受信し、且つ前記受信された信号に少なくとも部分的に基づいて逆流状態を決定するように構成されているコントローラと
を含む加湿システム。
【請求項187】
前記センサは、前記凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成されている、請求項186に記載のシステム。
【請求項188】
前記センサは、湿度センサを含む、請求項186又は187に記載のシステム。
【請求項189】
前記センサは、静電容量式湿度センサを含む、請求項188に記載のシステム。
【請求項190】
前記センサは、光センサを含む、請求項186又は187に記載のシステム。
【請求項191】
前記センサは、前記内面の温度変化を検知するように構成されている熱電対列を含む、請求項186又は187に記載のシステム。
【請求項192】
前記センサは、前記加湿チャンバの前記入口又はその近傍に配置されている、請求項186~191のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項193】
前記決定することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後である、請求項186~192のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項194】
前記決定することは、前記システムの動作中である、請求項186~192のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項195】
患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿システムは、ガス源を含み、加湿チャンバは、入口と出口とを含み、及び呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記加湿システムのコントローラを使用して、前記加湿システム内のセンサから信号を受信することであって、前記信号は、前記加湿チャンバの前記入口の内面又はその近傍における凝縮の存在を示す、受信することと、
前記受信された信号に少なくとも部分的に基づいて逆流状態を決定することと
を含む、方法。
【請求項196】
前記センサは、前記凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成されている、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記センサは、湿度センサを含む、請求項195又は196に記載の方法。
【請求項198】
前記センサは、静電容量式湿度センサを含む、請求項197に記載の方法。
【請求項199】
前記センサは、光センサを含む、請求項195又は196に記載の方法。
【請求項200】
前記センサは、前記内面の温度変化を検知するように構成されている熱電対列を含む、請求項195又は196に記載の方法。
【請求項201】
前記センサは、前記加湿チャンバの前記入口又はその近傍に配置されている、請求項195~200のいずれか一項に記載の方法。
【請求項202】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項195~201のいずれか一項に記載の方法。
【請求項203】
前記システムの動作中に実施される、請求項195~201のいずれか一項に記載の方法。
【請求項204】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインと、Y字形部品とを含み、前記方法は、
前記加湿システムの制御システムを使用して、
前記呼吸回路の構成要素を識別することと、
前記識別することに基づき、既知の流れを出力するように前記ガス源を制御することと、
流れ抵抗測定値を測定することと、
前記流れ抵抗測定値を期待流れ抵抗値と比較することと、
前記流れ抵抗測定値が前記期待流れ抵抗値よりも低いことに応答して逆流状態を出力することと
を含む、方法。
【請求項205】
前記識別することは、静電容量値、インダクタンス値又は抵抗値に基づき、前記呼吸回路の前記構成要素を直接的又は間接的に識別することを含む、請求項204に記載の方法。
【請求項206】
前記制御システムは、前記加湿器にある、請求項205に記載の方法。
【請求項207】
前記制御システムは、前記ガス源にある、請求項205に記載の方法。
【請求項208】
前記制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含む、請求項204~207のいずれか一項に記載の方法。
【請求項209】
前記加湿器コントローラは、前記ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成されている、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
前記逆流状態は、前記加湿器コントローラが前記ガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項209に記載の方法。
【請求項211】
前記流れ抵抗測定値は、前記ガス源コントローラによって測定され、前記加湿器コントローラは、前記流れ抵抗測定値を受信するために前記ガス源コントローラと通信する、請求項208~210のいずれか一項に記載の方法。
【請求項212】
前記期待流れ抵抗値は、前記加湿器コントローラ又は前記ガス源コントローラのメモリに記憶される、請求項208~211のいずれか一項に記載の方法。
【請求項213】
前記Y字形部品の第1端部は、前記ガス源が前記既知の流れを出力する際に妨げられない、請求項204~212のいずれか一項に記載の方法。
【請求項214】
前記Y字形部品の前記第1端部は、前記ガス源が前記既知の流れを出力する際に患者インターフェースから取り外される、請求項213に記載の方法。
【請求項215】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項204~214のいずれか一項に記載の方法。
【請求項216】
前記システムの定常状態動作中に実施される、請求項204~214のいずれか一項に記載の方法。
【請求項217】
加湿システムであって、前記システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
吸気導管と、呼気導管と、ドライラインと、Y字形部品とを含む呼吸回路の構成要素を識別することと、
前記識別することに基づき、既知の流れを出力するようにガス源を制御することであって、前記ガス源は、前記呼吸回路及び加湿器と流体連通し、前記加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能である、制御することと、
流れ抵抗測定値を測定することと、
前記流れ抵抗測定値を期待流れ抵抗値と比較することと、
前記流れ抵抗測定値が前記期待流れ抵抗値よりも低いことに応答して逆流状態を出力することと
を行うように構成されている制御システム
を含む加湿システム。
【請求項218】
前記制御システムは、静電容量値、インダクタンス値又は抵抗値に基づき、前記呼吸回路の前記構成要素を直接的又は間接的に識別するように構成されている、請求項217に記載のシステム。
【請求項219】
前記制御システムは、前記加湿器にある、請求項218に記載のシステム。
【請求項220】
前記制御システムは、前記ガス源にある、請求項218に記載のシステム。
【請求項221】
前記制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含む、請求項217~220のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項222】
前記加湿器コントローラは、前記ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成されている、請求項221に記載のシステム。
【請求項223】
前記逆流状態は、前記加湿器コントローラが前記ガス源コントローラと通信しているときに検知される、請求項222に記載のシステム。
【請求項224】
前記流れ抵抗測定値は、前記ガス源コントローラによって測定され、前記加湿器コントローラは、前記流れ抵抗測定値を受信するために前記ガス源コントローラと通信する、請求項221~223のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項225】
前記期待流れ抵抗値は、前記加湿器コントローラ又は前記ガス源のメモリに記憶される、請求項221~224のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項226】
前記Y字形部品の第1端部は、前記ガス源が前記既知の流れを出力する際に妨げられない、請求項217~225のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項227】
前記Y字形部品の前記第1端部は、前記ガス源が前記既知の流れを出力する際に患者インターフェースから取り外される、請求項226に記載のシステム。
【請求項228】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項217~227のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項229】
前記検知することは、前記システムの定常状態動作中に実施される、請求項217~227のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項230】
ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、前記加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含み、前記方法は、
前記加湿システムの制御システムを使用して、
第1センサを使用して、前記ガス源の出口及び/又は前記ドライラインの第1端部の温度を示す第1温度を測定することと、
第2センサを使用して、前記チャンバの入口及び/又は前記ドライラインの第2端部の温度を示す第2温度を測定することと、
前記第1温度と前記第2温度との間の差を比較することと、
前記差が所定の温度閾値を上回ることに応答して逆流状態を出力することと
を含む、方法。
【請求項231】
前記第1センサは、前記ドライラインの前記第1端部内又はその近傍にある、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記第2センサは、前記チャンバの前記入口にある、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
前記第2センサは、前記ドライラインの前記第2端部又はその近傍にある、請求項231に記載の方法。
【請求項234】
前記制御システムは、前記加湿器にある、請求項231~233のいずれか一項に記載の方法。
【請求項235】
前記第1センサは、前記ガス源の前記出口内にある、請求項230に記載の方法。
【請求項236】
前記第2センサは、前記チャンバの前記入口にある、請求項235に記載の方法。
【請求項237】
前記第2センサは、前記ドライラインの前記第2端部又はその近傍にある、請求項235に記載の方法。
【請求項238】
前記制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含む、請求項235~237のいずれか一項に記載の方法。
【請求項239】
前記加湿器コントローラは、前記ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成されている、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
前記逆流状態は、前記加湿器コントローラが前記ガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて検知される、請求項239に記載の方法。
【請求項241】
前記ガス源コントローラは、前記第1センサから前記第1温度の信号を受信するように構成されており、前記加湿器コントローラは、前記信号を受信するために前記ガス源コントローラと通信する、請求項240に記載の方法。
【請求項242】
前記所定の温度閾値は、0.1℃~5℃である、請求項230~241のいずれか一項に記載の方法。
【請求項243】
前記所定の温度閾値は、1℃~3℃である、請求項242に記載の方法。
【請求項244】
逆流状態を前記出力することは、所定の限界を超える前記第2温度の変動に更に応答するものである、請求項230~243のいずれか一項に記載の方法。
【請求項245】
前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項230~244のいずれか一項に記載の方法。
【請求項246】
前記システムの定常状態動作中に実施される、請求項230~244のいずれか一項に記載の方法。
【請求項247】
加湿システムであって、前記加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されており、
第1センサを使用して、ガス源の出口及び/又はドライラインの第1端部の温度を示す第1温度を測定することであって、前記ガス源は、呼吸回路及び加湿器と流体連通し、前記加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、前記チャンバは、前記ベース上に配置可能であり、前記呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、前記ドライラインとを含む、測定することと、
第2センサを使用して、前記チャンバの入口及び/又は前記ドライラインの第2端部の温度を示す第2温度を測定することと、
前記第1温度と前記第2温度との間の差を比較することと、
前記差が所定の温度閾値を上回ることに応答して逆流状態を出力することと
を行うように構成されている制御システム
を含む加湿システム。
【請求項248】
前記第1センサは、前記ドライラインの前記第1端部内又はその近傍にある、請求項247に記載のシステム。
【請求項249】
前記第2センサは、前記チャンバの前記入口にある、請求項248に記載のシステム。
【請求項250】
前記第2センサは、前記ドライラインの前記第2端部又はその近傍にある、請求項248に記載のシステム。
【請求項251】
前記制御システムは、前記加湿器にある、請求項248~250のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項252】
前記第1センサは、前記ガス源の前記出口内にある、請求項247に記載のシステム。
【請求項253】
前記第2センサは、前記チャンバの前記入口にある、請求項252に記載のシステム。
【請求項254】
前記第2センサは、前記ドライラインの前記第2端部又はその近傍にある、請求項252に記載のシステム。
【請求項255】
前記制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含む、請求項235~254のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項256】
前記加湿器コントローラは、前記ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成されている、請求項255に記載のシステム。
【請求項257】
前記逆流状態は、前記加湿器コントローラが前記ガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて検知される、請求項256に記載のシステム。
【請求項258】
前記ガス源コントローラは、前記第1センサから前記第1温度の信号を受信するように構成されており、前記加湿器コントローラは、前記信号を受信するために前記ガス源コントローラと通信する、請求項257に記載のシステム。
【請求項259】
前記所定の温度閾値は、0.1℃~5℃である、請求項247~258のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項260】
前記所定の温度閾値は、1℃~3℃である、請求項259に記載のシステム。
【請求項261】
逆流状態を前記出力することは、所定の限界を超える前記第2温度の変動に更に応答するものである、請求項247~260のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項262】
前記ドライラインは、ヒータ線を含まない、請求項247~261のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項263】
前記ドライラインは、100mm~1000mmの長さである、請求項247~262のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項264】
前記ドライラインは、300mm~900mmの長さである、請求項263に記載のシステム。
【請求項265】
前記ドライラインは、400mm~800mmの長さである、請求項264に記載のシステム。
【請求項266】
前記ドライラインは、500mm~800mmの長さである、請求項265に記載の方法。
【請求項267】
前記ドライラインは、500mm~600mmの長さである、請求項266に記載のシステム。
【請求項268】
前記ドライラインは、700mm~800mmの長さである、請求項266に記載のシステム。
【請求項269】
前記検知することは、前記システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施される、請求項247~268のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項270】
前記検知することは、前記システムの動作中に実施される、請求項247~268のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項271】
加湿システムの構成要素の誤接続を検知する方法であって、請求項1~47、75~94、141~165、195~216又は230~246のいずれか一項に記載の逆流を検知する工程と、前記加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を提供する工程とを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、加湿されたガスを使用者又は患者に提供するための加湿システムに関する。特に、本出願は、加湿システム内の構成要素間の接続エラー及び/又は接続エラーを示す状態を検知することに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの方法を用いて、加湿されたガスを使用者又は患者に供給することができる。呼吸補助加湿システムは、一般に、ベンチレータなどの加圧ガス(例えば、空気、酸素又は他のガスの混合物)源と、水源及びガス源からのガスを加湿するために水を気化させるための加熱要素を含む加湿器と、ガス源から加湿器に呼吸ガスを搬送するための管(即ちドライライン)と、加湿されたガスを例えばマスク、鼻カニューレなどの患者インターフェースに搬送するための導管(即ち吸気導管)とを含む。加湿システムは、シングルリム又はデュアルリムであり得る。シングルリムシステムでは、患者から吐き出されたガスは、患者インターフェース上の通気穴又は他の何らかの通気デバイスを介して周囲空気中に放出され得る。デュアルリムシステムでは、吐き出されたガスは、呼気導管を介して患者からガス源に再び搬送され得る。
【0003】
加湿システムが適切に機能するために、ガス流は、ガス源から加湿器を通して患者に正常な(即ち正しい、又は動作可能な、又は治療のための)方向で流れるべきであり、ガスが正常な方向(即ち正しい、又は動作可能な、又は治療のための方向)に流れることを促すために、加湿システムの構成要素は、正しく接続されていなければならない。正しい又は正常な方向は、順流方向と称され得る。正しい接続及び正常な流れの方向は、ガスが所望の湿度及び所望の温度で患者に送達されることを確実にすることができる。所望の湿度は、治療的湿度レベルである。加湿システム内の誤接続は、様々な構成要素間、例えば患者インターフェース、ガスを輸送する導管、加湿器及び/又はガス源に/ガス源からの2つ以上の間で起こり得る。
【0004】
加湿システム(少なくともガス源、ドライライン、加湿器、吸気導管、患者インターフェース、呼気導管及びこれらの間の任意のコネクタを含み得る)内の誤接続は、セットアップエラーに起因し得る。ガス源は、1つ以上の呼吸ガス源(本開示の全体を通して「ガス源」と短縮される)を含み得る。例えば、22mmの雄型及び雌型医療用テーパコネクタ又は他の標準的なコネクタなどの対応する同じ型の端部コネクタを有する導管を介護者が誤って結合する可能性がある。介護者は、(例えば、ガスがガス源から加湿器に流れないように)加湿器とガス源とを誤って接続する可能性がある。例えば、加湿器出口又は導管などにおける非標準的な接続は、この課題の改善に役立つ可能性がある。しかしながら、加湿システムの他の構成要素も互いに誤って接続される可能性がある。
【0005】
誤接続は、逆流状態につながる可能性がある。逆流状態は、順流方向(即ち所望の、又は治療的な、又は正常な方向)と比較すると間違った(即ち誤った又は逆の)方向にガスが流れるときの状態であり得る。逆流状態は、順流方向の反対方向にガスが流れるときの状態である。構成要素の誤接続は、治療的湿度範囲外及び/又は所望の温度若しくは治療温度範囲外のガスが患者に送達されることにつながる可能性がある。これは、患者の不満足な治療、不快感及び/又は副作用につながる可能性がある。逆流状態の一例において、乾燥空気がガス源から患者に直接送達される場合がある一方、加湿されたガスがガス源に送達される場合がある。この点に関して、このような誤った構成により、加湿器が迂回され、乾燥ガスが患者に送達されることになる可能性がある。乾燥ガスは、不快感を引き起こすおそれがあり、且つ/又は患者の気道を損傷する原因ともなり得る。いくつかの例では、誤接続は、患者から吐き出された空気が加湿器に送達される原因となり得る。逆流状態において、ガス源に湿度が提供されるため、損傷は、ガス源(例えば、ベンチレータ又は他のガス源)にも起こり得る。ガス源に提供される湿度は、ガス源を損傷する可能性のある凝縮物形成の原因となり得る。
【0006】
逆流状態は、臨床医又は看護師による誤接続又は誤ったセットアップを示し得る。現在の加湿システムの多くは、そのような検知システムが欠如しているため、逆流状態を直接検知することができない。更に、加湿システムの構成要素(例えば、導管)は、他の複数の構成要素に結合することができる同一のコネクタ又は標準化されたコネクタを有する。それにより、構成要素間の誤接続のリスクが生じる。多くの場合、加湿システムは、構成要素間の誤接続を検知するための検知システムを有しない。
【0007】
いくつかの加湿システムは、患者が吸気導管を通して吐き出しているかどうかを、ガス源の温度よりも加湿器入口の温度が高いことを検知することにより、且つ/又は加湿器入口及び出口の流量及び/若しくは電力散逸曲線を比較することにより検知することができる。これらの検知特徴は、システムがシングルリムであるか又はデュアルリムであるかを識別するのに役立ち得る。
【0008】
いくつかの加湿システムは、専用の管及び導管に対する非標準的な端部コネクタを有することにより、構成要素の接続におけるエラーを最小限にすることができる。例えば、吸気導管は、加湿器出口にのみ接続できる際立った接続特徴を備える端部コネクタを有し得る。しかしながら、これらの加湿システムは、逆流状態を検知することができない。
【発明の概要】
【0009】
本開示の加湿システムは、誤接続を検知、例えば自動的に検知し、使用者に通知することができる。システムは、構成要素間、例えばシステム内の患者インターフェース、加湿器及び/又はガス源間の接続におけるエラーを検知することができる。本開示の加湿システムは、システム内の誤った導管の接続を検知することができる。本開示の加湿システムは、患者が最適以下の湿度及び/又は温度を受けている逆流状態/状況(即ちガスが間違った方向に流れている状態)の存在を検知することができる。本明細書に開示される方法は、ガスが間違った方向に流れている場合に検知することができる。間違った方向は、逆流方向である。本明細書に記載される方法によって検知される逆流状態は、加湿システムの2つ以上の構成要素間の接続におけるエラーを示すものと考えられる。誤接続は、呼気導管の不適切な接続及び/又は分離を含み得る。逆流状態の検知は、使用者に警告することを含み得る。開示される方法は、システム内の誤接続(即ちシステム内の構成要素間の誤接続)を示す、システム内で検知される故障又は誤動作パラメータも決定する場合がある。
【0010】
本開示は、侵襲的な機械的人工換気療法、非侵襲的な機械的人工換気療法、新生児の侵襲的若しくは非侵襲的療法及び/又は他の療法を提供するために使用されるシステムなどのデュアルリムシステム内の呼気導管の誤接続の検知にも関する。
【0011】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿システムのコントローラを使用して、システム内のガス流路に沿った第1位置においてトレーサを導入又は除去するようにトレーサ注入ユニットを制御することを含み得る。方法は、システム内のガス流路に沿った第2位置において、トレーサ若しくはトレーサの欠如を検知するか、又はトレーサ若しくはトレーサの欠如に応答してシステムの変化を決定することであって、第2位置は、第1位置と異なる、検知又は決定することも含み得る。方法は、トレーサ若しくはトレーサの欠如を検知すること又はトレーサ若しくはトレーサの欠如に応答してシステムの変化を決定することに基づき、逆流状態の表示を出力することも含み得る。
【0012】
いくつかの構成では、トレーサは、放射エネルギー、熱エネルギー、湿分、色素、化学物質又はガスを含み得る。
【0013】
いくつかの構成では、検知すること又は決定することは、トレーサの存在若しくはトレーサの欠如を視覚的に検知するか又は決定することを含み得る。
【0014】
いくつかの構成では、検知すること又は決定することは、1つ以上のセンサを使用して実施され得る。
【0015】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、温度センサ、圧力センサ又は湿度センサを含み得る。
【0016】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第1位置にあり得る。
【0017】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第2位置にあり得る。
【0018】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第1位置及び第2位置にあり得る。
【0019】
いくつかの構成では、システムの変化を決定することは、第1位置及び第2位置におけるセンサ測定値を比較することを含み得る。
【0020】
いくつかの構成では、第1位置は、正常又は治療流状態に関して、第2位置に対して下流にあり得る。
【0021】
いくつかの構成では、第1位置における1つ以上のセンサがトレーサを検知することが正常流状態を示し、及び第2位置における1つ以上のセンサがトレーサを検知することが逆流状態を示し得るように、第1位置における1つ以上のセンサは、トレーサ注入ユニットの下流にあり得、及び第2位置における1つ以上のセンサは、トレーサ注入ユニットの上流にあり得る。
【0022】
いくつかの構成では、トレーサは、定期的に導入される。
【0023】
いくつかの構成では、トレーサは、1回導入される。
【0024】
いくつかの構成では、トレーサは、システムのセットアップ中又はシステムのセットアップの直後に導入される。
【0025】
いくつかの構成では、導入することは、システムの動作中であり得る。
【0026】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0027】
いくつかの構成では、トレーサ注入ユニットは、加湿器の上流において、又は吸気導管内若しくは吸気導管に沿って、又はY字形部品に隣接して、又はチャンバと吸気導管との間に配置されている。
【0028】
いくつかの構成では、方法は、逆流状態が検知される場合、システムの使用者に対して警告を出力することを更に含み得る。
【0029】
いくつかの構成では、方法は、逆流状態が加湿システムの少なくとも1つの構成要素の誤接続を示すことを含み得る。
【0030】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0031】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0032】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0033】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0034】
いくつかの構成では、方法は、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、方法は、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0035】
別の構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿システムのコントローラを使用して、加湿チャンバ入口にガスの流れを導入することを含み得る。方法は、加湿チャンバの変化を検知し、且つ/又は加湿チャンバの内容物の変化を検知することも含み得る。方法は、加湿チャンバの検知された変化及び/又は加湿チャンバの内容物の変化を検知することに基づき、逆流状態の表示を出力することも含み得る。
【0036】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0037】
いくつかの構成では、加湿チャンバは、加湿チャンバ入口の近傍にフローガイドを含み得る。フローガイドは、ガスの流れをチャンバ内に誘導するように構成され得る。チャンバは、入口に隣接して配置されたセンサを含み得る。センサは、加湿チャンバ内の内容物の変化を検知することができ、これは、チャンバに入るガスの流れのパラメータを測定することを含み得る。コントローラは、測定されたパラメータを閾値と比較することに基づき、逆流状態の表示を出力することができる。検知される逆流状態は、システム内の1つ以上の構成要素間の誤接続を示し得る。
【0038】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0039】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0040】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0041】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0042】
いくつかの構成では、検知することは、加湿チャンバの入口の下方の又はそれに隣接する水面の温度を測定することを含み得る。逆流状態は、測定された温度を閾値と比較することに基づいて検知され得る。いくつかの構成では、測定された温度が閾値よりも高いことは、逆流状態を示し得る。
【0043】
いくつかの構成では、検知することは、加湿チャンバ内の水面の輪郭を監視することを含み得る。
【0044】
いくつかの構成では、水面の輪郭を検知することは、光センサによって実施され得る。いくつかの構成では、水面の輪郭の変化は、流れの方向を示し得る。
【0045】
いくつかの構成では、光センサは、加湿チャンバ入口に隣接し、正常流状態を示す、加湿チャンバ入口に隣接する水面の輪郭の変化を検知することができ、水輪郭の変化は、閾値と比較され得、閾値を上回る変化は、正常流を示し得、設定量だけ閾値を下回るか又は閾値と異なる変化は、逆流を示し得る。
【0046】
いくつかの構成では、光センサは、加湿器の加湿チャンバ出口に隣接し得、加湿チャンバ出口に隣接して検知される水面の輪郭は、逆流状態を示す。
【0047】
いくつかの構成では、チャンバは、チャンバの入口に隣接して配置されたフローセンサを含み得、及び検知することは、加湿チャンバ入口において流量を測定することを含む。
【0048】
いくつかの構成では、チャンバは、チャンバの入口に隣接する圧力センサを含み得、及び検知することは、加湿チャンバ入口及び加湿チャンバ出口において圧力損失を測定することを含み得る。
【0049】
いくつかの構成では、チャンバは、チャンバの内面又はその近傍における凝縮の存在を検知するように構成されているセンサを含み得る。
【0050】
いくつかの構成では、センサは、凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成され得る。
【0051】
いくつかの構成では、センサは、湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、静電容量式湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、光センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、熱電対列を含み得る。
【0052】
いくつかの構成では、センサは、チャンバの入口又はその近傍に配置され得る。
【0053】
いくつかの構成では、検知することは、定期的であり得る。
【0054】
いくつかの構成では、検知することは、1回行われ得る。
【0055】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。
【0056】
いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0057】
いくつかの構成では、方法は、システムの使用者に対して警告を出力することを含み得る。
【0058】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、システムのガス流路内の第1位置に配置された第1超音波トランスデューサを使用して超音波信号を発することを含み得る。方法は、第1位置と異なる、ガス流路内の第2位置に配置された第2超音波トランスデューサを使用して超音波信号を検知することも含み得る。方法は、少なくとも検知された超音波信号に基づいて逆流状態の表示を決定することも含み得る。
【0059】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0060】
いくつかの構成では、第1位置は、正常流状態において、第2位置の上流である。
【0061】
いくつかの構成では、第2位置は、正常流状態において、第1位置に対して下流にあり得る。
【0062】
いくつかの構成では、第1位置は、導管の入口に接近させることができ、及び第2位置は、導管の出口に接近させることができる。
【0063】
いくつかの構成では、方法は、超音波信号の飛行時間を測定することを含み得る。
【0064】
方法は、超音波信号の飛行時間を閾値と比較することを更に含み、及び逆流状態は、飛行時間が閾値を超える場合に決定される。
【0065】
いくつかの構成では、方法は、第2超音波トランスデューサを使用して第2超音波信号を発することも含み得る。方法は、第1超音波トランスデューサの位置を使用して第2超音波信号を検知することも含み得る。方法は、少なくとも検知された超音波信号及び第2の検知された超音波信号に基づいて逆流及び/又は誤接続を決定することも含み得る。
【0066】
いくつかの構成では、逆流状態を決定することは、検知された超音波信号(即ち第1超音波信号)の飛行時間及び第2の検知された超音波信号の飛行時間に基づき得る。逆流状態は、検知された超音波信号(即ち第1超音波信号)の飛行時間が第2の検知された超音波信号の飛行時間を超える場合に検知され得る。
【0067】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0068】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0069】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0070】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0071】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0072】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている呼吸加湿システムは、ガス源を含み得る。呼吸加湿システムは、加湿チャンバも含み得る。レスピレータ加湿システムは、ユーザインターフェースも含み得る。呼吸加湿システムは、ガス源と加湿チャンバとを接続するように構成されている第1呼吸回路も含み得る。呼吸加湿システムは、ガス源と患者とを接続するように構成されている第2呼吸回路も含み得る。第1呼吸回路は、正常流状態において、第2呼吸回路の上流にあるように構成され得る。呼吸加湿システムは、システムのガス流路内にある逆流インジケータであって、正常流時に第1構成にあり、且つ逆流時に第1構成と異なる第2構成にある、逆流インジケータも含み得る。
【0073】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、可動フラップを含み得、フラップは、第1位置と第2位置との間で可動である。
【0074】
いくつかの構成では、フラップが第2位置にあることは、逆流状態を示し得る。
【0075】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、正常流状態及び逆流状態のための異なる色のインジケータを有するインジケータを含み得る。
【0076】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、弁を含み得る。
【0077】
いくつかの構成では、弁は逆流状態において閉じられ得る。
【0078】
いくつかの構成では、呼吸加湿システムは、弁の下流にフローセンサを含み得る。
【0079】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、タービンを含み得る。
【0080】
いくつかの構成では、ガス流によるタービンの回転によって発生する電流の極性は、正常流状態及び逆流状態について異なり得る。
【0081】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、ホイッスルを含み得る。
【0082】
いくつかの構成では、ホイッスルノイズは、逆流状態において発生し得る。
【0083】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、頭部と尾部とを含む可撓性アタッチメントを含み得る。
【0084】
いくつかの構成では、頭部に対する尾部の自由端部の位置は、正常流状態及び逆流状態で異なり得る。
【0085】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、ガス流路内への突起を含み得る。
【0086】
いくつかの構成では、突起は、より細い先端部を含む第1端部と、より丸みのある先端部を含む第2端部とを含み得る。第1端部及び第2端部の形状は、少なくとも流れの方向に基づいて異なる流れプロファイルをもたらし得る。
【0087】
いくつかの構成では、突起は、涙滴形状であり得る。
【0088】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、突起の上流にあるフローセンサを使用して検知される交互渦を含み得、突起は、逆流状態において交互渦をもたらす。
【0089】
いくつかの構成では、呼吸加湿システムは、突起の上流にフローセンサを含み得る。フローセンサは、逆流において突起による交互渦を検知するように構成され得る。
【0090】
いくつかの構成では、第1呼吸回路は、ドライラインを含み得る。第2呼吸回路は、患者とガス源とを接続するように更に構成され得る。第2呼吸回路は、吸気導管及び呼気導管を含み得る。
【0091】
いくつかの構成では、逆流インジケータは、第1呼吸回路又は第2呼吸回路内にあり得る。
【0092】
いくつかの構成では、システムは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成され得る。いくつかの構成では、システムは、システムの定常状態動作中に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成され得る。
【0093】
いくつかの構成では、システムのコントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0094】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0095】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0096】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0097】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている呼吸加湿システムは、ガス源を含み得る。呼吸加湿システムは、加湿チャンバも含み得る。呼吸加湿システムは、ガス源から加湿チャンバにガスが流れることを可能にするために、ガス源と加湿チャンバとを接続するように構成されている第1呼吸回路及び加湿チャンバからガス源にガスが流れることを可能にするために、加湿チャンバとガス源とを接続するように構成されている第2呼吸回路も含み得る。呼吸加湿システムは、逆流状態においてガス流路を方向転換するように構成されている流路コントローラも含み得る。
【0098】
いくつかの構成では、正常流状態において、第1呼吸回路は、ドライラインを含み得、及び第2呼吸回路は、吸気導管及び呼気導管を含み得る。
【0099】
いくつかの構成では、流路コントローラは、ガス流路を切り替えるように構成されている弁を含み得る。
【0100】
いくつかの構成では、流路コントローラは、加湿器入口及び出口における流れ又は圧力測定値に応答して作動され得る。
【0101】
いくつかの構成では、流路コントローラは、ガス源入口又は出口における流れ又は圧力測定値に応答して作動され得る。
【0102】
いくつかの構成では、システムは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成され得る。いくつかの構成では、システムは、システムの定常状態動作中に逆流状態が存在するかどうかを検知するように構成され得る。
【0103】
いくつかの構成では、システムのコントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0104】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0105】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0106】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0107】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、ガス源のコントローラを使用して、ガス源入口又は出口において、ガス又はガス源に接続された呼吸回路構成要素の特性を検知することを含み得る。方法は、ガスの特性に基づき、逆流状態が存在すると決定することも含み得る。
【0108】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0109】
いくつかの構成では、特性は、湿度を含み得る。逆流状態は、ガス源の入口において湿度が測定される場合又はガス源の入口において閾値を上回る湿度が測定される場合に検知され得る。
【0110】
いくつかの構成では、方法は、ガス源に接続された呼吸回路構成要素の種類を識別することを含み得る。
【0111】
いくつかの構成では、特性は、埋め込み抵抗器の抵抗を含み得る。
【0112】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、RFIDタグ、バーコード又はQRコードを含み得る。
【0113】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、光センサによって検知可能なカラーコードを含み得る。
【0114】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、磁石を含み得、異なる呼吸回路構成要素の磁石は、ガス源に面する反対の極性を有する。
【0115】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、異なる特徴を含み得、異なる特徴の存在の検知は、呼吸回路構成要素の種類の識別を提供する。
【0116】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0117】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、ガス源から加湿器及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0118】
いくつかの構成では、ガス源のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るように、又はガス源の出力を低減するように、又はガス源の動作をセーフモードに変更するように構成され得る。
【0119】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0120】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む加湿システム内の逆流を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、ガス源のコントローラを使用して、ガス源出口に接続されている導管を取り外すように使用者に指示することを含み得る。方法は、テストフローを送ることも含み得る。方法は、ガス源出口において、テストフローに対する抵抗を測定することもみ得る。方法は、テストフローに対する抵抗に基づき、逆流状態を決定することも含み得る。
【0121】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバも含み得る。
【0122】
いくつかの構成では、テストフローに対する抵抗は、呼気導管がガス源出口に誤って接続されているときよりも、呼気導管がガス源入口に正しく接続されているときに高くなり得る。
【0123】
いくつかの構成では、方法は、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、方法は、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0124】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、ガス源から加湿器及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0125】
いくつかの構成では、ガス源のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るように、又はガス源の出力を低減するように、又はガス源の動作をセーフモードに変更するように構成され得る。
【0126】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0127】
いくつかの構成では、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含む加湿器を含む加湿システム内の逆流を検知する方法であって、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿器のコントローラを使用して、ガス源のコントローラと通信することを含み得る。方法は、逆流状態試験を開始することも含み得る。方法は、試験に応じた加湿器での変化又はガス源での変化に基づき、逆流状態が存在すると決定することも含み得る。
【0128】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0129】
いくつかの構成では、逆流状態試験を開始することは、ガス源のコントローラによって加湿器にテストフローを送ることを含み得る。
【0130】
いくつかの構成では、逆流状態試験を開始することは、加湿器のコントローラによってガス源にトレーサを送ることを含み得る。
【0131】
いくつかの構成では、逆流状態試験を開始することは、ガス源のコントローラによって加湿チャンバにトレーサを送ることを含み得る。
【0132】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0133】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0134】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0135】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0136】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されている加湿システムは、コントローラを含み得る。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿システムの加湿器であり得る。コントローラは、システムのガス流路に沿った第1位置においてトレーサを導入又は除去するようにトレーサ注入ユニットを制御することができ、ガス流路は、システムの少なくともガス源、加湿器及び呼吸回路内にあり、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む。コントローラは、システム内のガス流路に沿った第2位置において、トレーサ若しくはトレーサの欠如を検知することができるか、又はトレーサ若しくはトレーサの欠如に応答してシステムの変化を決定することができ、第2位置は、第1位置と異なる。コントローラは、トレーサ若しくはトレーサの欠如を検知すること又はトレーサ若しくはトレーサの欠如に応答してシステムの変化を決定することに基づき、逆流状態の表示を出力することができる。
【0137】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0138】
いくつかの構成では、トレーサは、放射エネルギー、熱エネルギー、湿分、色素、化学物質又はガスを含み得る。
【0139】
いくつかの構成では、第1センサは、トレーサの存在若しくはトレーサの欠如を視覚的に検知するか又は決定するように構成されている光センサであり得る。
【0140】
いくつかの構成では、システムは、1つ以上のセンサを含み得る。
【0141】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、温度センサ、圧力センサ又は湿度センサを含み得る。
【0142】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第1位置にあり得る。
【0143】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第2位置にあり得る。
【0144】
いくつかの構成では、1つ以上のセンサは、第1位置及び第2位置にあり得る。
【0145】
いくつかの構成では、第1位置及び第2位置における1つ以上のセンサは、センサ測定値を収集することができる。1つ以上のセンサのセンサ測定値は、加湿システムの変化があるかどうかを決定するために比較され得る。
【0146】
いくつかの構成では、第1位置は、正常又は治療流状態に関して、第2位置に対して下流にあり得る。
【0147】
いくつかの構成では、第1位置における1つ以上のセンサがトレーサを検知することが正常流状態を示し、及び第2位置における1つ以上のセンサがトレーサを検知することが逆流状態を示し得るように、第1位置における1つ以上のセンサは、トレーサ注入ユニットの下流にあり得、及び第2位置における1つ以上のセンサは、トレーサ注入ユニットの上流にあり得る。
【0148】
いくつかの構成では、トレーサ注入ユニットは、トレーサを定期的に導入することができる。
【0149】
いくつかの構成では、トレーサ注入ユニットは、逆流検知を実施するときにトレーサを1回導入することができる。
【0150】
いくつかの構成では、トレーサ注入ユニットは、加湿システムのセットアップ中又はシステムのセットアップの直後にトレーサを導入することができる。
【0151】
いくつかの構成では、トレーサ注入ユニットは、加湿システムの動作中にトレーサを導入することができる。
【0152】
いくつかの構成では、ユーザインターフェースは、逆流状態が検知される場合に警告を発生させ、且つ出力することができる。
【0153】
いくつかの構成では、逆流状態は、加湿システムの少なくとも1つの構成要素の誤接続を示し得る。
【0154】
いくつかの構成では、ユーザインターフェースは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0155】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0156】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0157】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0158】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0159】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するためのシステムは、コントローラを含み得る。コントローラは、システムのガス源又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、システムの加湿チャンバの加湿チャンバ入口にガスの流れを導入することができ、加湿チャンバは、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能である。コントローラは、加湿チャンバの変化を検知することができ、且つ/又は加湿チャンバの内容物の変化を検知することができる。コントローラは、加湿チャンバの検知された変化及び/又は加湿チャンバの内容物の検知された変化に基づき、逆流状態の表示を出力することができる。
【0160】
いくつかの構成では、加湿チャンバは、入口の近傍にフローガイドを含み得る。フローガイドは、ガスの流れを加湿チャンバ内に誘導することができ、加湿チャンバは、入口に隣接して配置されたセンサを含む。加湿チャンバ内の内容物の変化は、チャンバに入るガスの流れのパラメータを含み得る。逆流状態は、測定されたパラメータを閾値と比較することに基づいて出力され得る。
【0161】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させるように構成され得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0162】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0163】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0164】
いくつかの構成では、システムは、加湿チャンバの入口の下方の又はそれに隣接する水面の温度を測定することができるセンサを含み得る。逆流状態は、測定された温度を閾値と比較することに基づいて検知され得る。いくつかの構成では、閾値よりも高い温度は、逆流状態を示し得る。
【0165】
いくつかの構成では、センサは、加湿チャンバ内の水面の輪郭を監視することができる。
【0166】
いくつかの構成では、センサは、水面の輪郭を検知する光センサであり得る。いくつかの構成では、水面の輪郭の変化は、流れの方向を示し得る。
【0167】
いくつかの構成では、光センサは、加湿チャンバ入口に隣接し、且つ正常流状態を示す、加湿チャンバ入口に隣接する水面の輪郭の変化を検知することができ、水輪郭の変化は、閾値と比較され得、閾値を上回る変化は、正常流を示し得、設定量だけ閾値を下回るか又は閾値と異なる変化は、逆流を示し得る。
【0168】
いくつかの構成では、光センサは、加湿器の加湿チャンバ出口に隣接し得、加湿チャンバ出口に隣接して検知される水面の輪郭は、逆流状態を示す。
【0169】
いくつかの構成では、センサは、チャンバの入口に隣接して配置されたフローセンサであり得、且つ加湿チャンバの入口において流量を測定するように構成され得る。
【0170】
いくつかの構成では、センサは、チャンバの入口に隣接して配置された圧力センサであり得、且つ加湿チャンバ入口及び加湿チャンバ出口において圧力損失を測定するように構成され得る。
【0171】
いくつかの構成では、チャンバは、チャンバの内面又はその近傍における凝縮の存在を検知するように構成されているセンサを含み得る。
【0172】
いくつかの構成では、センサは、凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成され得る。
【0173】
いくつかの構成では、センサは、湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、静電容量式湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、光センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、熱電対列を含み得る。
【0174】
いくつかの構成では、センサは、チャンバの入口又はその近傍に配置され得る。
【0175】
いくつかの構成では、センサは、加湿チャンバの変化を定期的に検知することができる。
【0176】
いくつかの構成では、センサは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に加湿チャンバの変化を検知することができる。
【0177】
いくつかの構成では、第1センサは、加湿システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に加湿システムの変化を検知することができる。
【0178】
いくつかの構成では、第1センサは、加湿システムの定常状態動作中に加湿システムの変化を検知することができる。
【0179】
いくつかの構成では、ユーザインターフェースは、加湿システムの使用者に対して警告を出力することができる。
【0180】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されているシステムは、システムのガス流路内の第1位置に配置された第1超音波トランスデューサを使用して超音波信号を発することであって、ガス流路は、システムの少なくともガス源、加湿器及び呼吸回路内にあり、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、発することを行うように構成されているコントローラを含み得る。コントローラは、第1位置と異なる、ガス流路内の第2位置に配置された第2超音波トランスデューサを使用して超音波信号を検知することができる。コントローラは、少なくとも検知された超音波信号に基づいて逆流状態の表示を決定することができる。
【0181】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0182】
いくつかの構成では、第2位置は、正常流状態において、第1位置に対して下流にあり得る。
【0183】
いくつかの構成では、コントローラは、第1超音波信号の飛行時間を決定することができる。
【0184】
いくつかの構成では、コントローラは、第2超音波トランスデューサを使用して第2超音波信号を更に発することができる。コントローラは、第1超音波トランスデューサの位置を使用して第2超音波信号を検知することができる。コントローラは、少なくとも検知された超音波信号及び第2の検知された超音波信号に基づいて逆流状態を決定することができる。
【0185】
いくつかの構成では、コントローラは、第1超音波信号の飛行時間及び第2超音波信号の飛行時間に基づき、逆流状態があるかどうかを決定することができる。
【0186】
いくつかの構成では、決定することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、決定することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0187】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させるように構成され得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0188】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0189】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0190】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0191】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿システムは、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含み、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿システムのガス流路内にある逆流インジケータを監視することであって、逆流インジケータは、正常流状態時に第1構成を、且つ逆流状態時に第2構成を有し、第2構成は、第1構成と異なる、監視することを含み得る。方法は、逆流インジケータが第1構成又は第2構成の少なくとも1つにあるかどうかを決定することを含み得る。方法は、逆流インジケータが第2構成にあり、且つ/又は第1構成にないことを決定すると、逆流が存在するという表示を発生させ、且つ出力することを含み得る。
【0192】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0193】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、逆流インジケータのフラップを監視することを含み得る。フラップは、第1位置と第2位置との間で可動であり得る。
【0194】
いくつかの構成では、フラップを監視することは、フラップが、逆流状態を示す第2位置にあるかどうかを決定することを含み得る。
【0195】
いくつかの構成では、フラップを監視することは、正常流状態及び逆流状態のための異なる色のインジケータについてフラップを監視することを含み得る。
【0196】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、弁構成を監視することを含み得る。
【0197】
いくつかの構成では、逆流インジケータが第2構成にあるかどうかを決定することは、弁が閉じられているかどうかを決定することを含み得る。
【0198】
いくつかの構成では、方法は、弁の下流のフローセンサを使用して流量を検知することを含み得る。
【0199】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、タービンの回転を監視することを含み得る。
【0200】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、ガス流によって生じるタービンの回転によって発生する電流の極性を監視することを含み得る。
【0201】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、頭部と尾部とを含む可撓性アタッチメントを監視することを含み得る。
【0202】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、頭部に対する尾部の自由端部の位置を監視することを含み得る。
【0203】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、ガス流路内に配置された突起を監視することを含み得る。
【0204】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、少なくとも流れの方向に基づき、且つより細い先端部を有する第1端部と、より丸みのある先端部を有する第2端部とを含む突起によってもたらされる異なる流れプロファイルを監視することを含み得る。
【0205】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、涙滴形状の突起を監視することを含み得る。
【0206】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、突起の上流にあるフローセンサを使用して交互渦を検知することを含み得、突起は、逆流状態において交互渦をもたらす。
【0207】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、加湿システムの吸気導管、呼気導管又はドライラインにある逆流インジケータを監視することを含み得る。
【0208】
いくつかの構成では、逆流インジケータを監視することは、加湿システムの呼吸回路内にある逆流インジケータを監視することを含み得る。
【0209】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0210】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0211】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0212】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0213】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0214】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の流れを方向転換する方法であって、加湿システムは、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含み、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、第1位置において第1データを収集することを含み得る。方法は、第2位置において第2データを収集することを含み得る。方法は、第1データを第2データと比較することを含み得る。方法は、少なくとも第1データと第2データとの間の比較に基づき、逆流状態が存在すると決定することを含み得る。方法は、逆流状態が存在すると決定すると、流路コントローラを使用して加湿システム内の流れを方向転換することを含み得る。
【0215】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0216】
いくつかの構成では、加湿システム内の流れを方向転換することは、加湿システムのガス路を切り替えるために弁システムを作動させることを含み得る。
【0217】
いくつかの構成では、第1位置において第1データを収集することは、加湿器入口において流れ又は圧力測定値をとることを含み得る。第2位置において第2データを収集することは、加湿器出口において流れ又は圧力測定値をとることを含み得る。
【0218】
いくつかの構成では、第1位置において第1データを収集することは、ガス源入口において流れ又は圧力測定値をとることを含み得る。第2位置において第2データを収集することは、ガス源出口において流れ又は圧力測定値をとることを含み得る。
【0219】
いくつかの構成では、決定することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、決定することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0220】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0221】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0222】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0223】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0224】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されているシステムは、コントローラを含み得る。コントローラは、ガス源又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、ガス源入口又は出口において、ガス又はガス源に接続された加湿システムの呼吸回路構成要素の特性を検知するように構成され得、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む。コントローラは、ガスの特性に基づき、逆流状態が存在すると決定するように構成され得る。
【0225】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0226】
いくつかの構成では、ガスの特性は、湿度を含み得る。逆流状態は、ガス源の入口において湿度が測定される場合又はガス源の入口において閾値を上回る湿度が測定される場合に検知され得る。
【0227】
いくつかの構成では、システムは、ガス源に接続された呼吸回路構成要素の種類を識別することができる第1センサを含み得る。
【0228】
いくつかの構成では、特性は、埋め込み抵抗器の抵抗を含み得る。
【0229】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、RFIDタグ、バーコード又はQRコードを含み得る。
【0230】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、光センサによって検知可能なカラーコードを含み得る。
【0231】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、磁石を含み得、異なる呼吸回路構成要素の磁石は、ガス源に面する反対の極性を有する。
【0232】
いくつかの構成では、呼吸回路構成要素は、異なる特徴を含み得、異なる特徴の存在の検知は、呼吸回路構成要素の種類の識別を提供する。
【0233】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0234】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0235】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0236】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0237】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されているシステムは、コントローラを含み得る。コントローラは、ガス源又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、加湿システムの導管を取り外すように使用者に指示することができ、導管は、加湿システムのガス源のガス源出口に接続されている。コントローラは、テストフローを送ることができる。コントローラは、ガス源出口において、テストフローに対する抵抗を測定することができる。コントローラは、テストフローに対する抵抗に基づき、逆流状態が存在すると決定し得る。
【0238】
いくつかの構成では、テストフローに対する抵抗は、呼気導管がガス源出口に誤って接続されているときよりも、吸気導管がガス源出口に正しく接続されているときに高くなり得る。
【0239】
いくつかの構成では、決定することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。
【0240】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0241】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0242】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0243】
いくつかの構成では、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されているシステムは、加湿器のコントローラを含み得る。コントローラは、ガス源のコントローラであり得る。コントローラは、システムのガス源のコントローラと通信することができ、ガス源は、加湿器と流体連通し、加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能である。コントローラは、逆流状態試験を開始することができる。コントローラは、試験に応じた加湿器での変化又はガス源での変化に基づき、逆流状態が存在すると決定し得る。
【0244】
いくつかの構成では、逆流状態試験は、ガス源のコントローラによって加湿器にテストフローを送ることを含み得る。
【0245】
いくつかの構成では、逆流状態試験は、加湿器のコントローラによってガス源にトレーサを送ることを含み得る。
【0246】
いくつかの構成では、逆流状態試験は、ガス源のコントローラによって加湿器にトレーサを送ることを含み得る。
【0247】
いくつかの構成では、決定することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、決定することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0248】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0249】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0250】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0251】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されているシステムは、加湿システムの加湿チャンバの入口の内面又はその近傍における凝縮の存在を示す信号を出力するように構成されているセンサであって、加湿システムは、ガス源を更に含み、及び呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、センサと、センサから信号を受信し、且つ受信された信号に少なくとも部分的に基づいて逆流状態を決定するように構成されているコントローラとを含み得る。
【0252】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0253】
いくつかの構成では、センサは、凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成され得る。
【0254】
いくつかの構成では、センサは、湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、静電容量式湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、光センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、内面の温度変化を検知するように構成されている熱電対列を含み得る。
【0255】
いくつかの構成では、センサは、加湿チャンバの入口又はその近傍に配置され得る。
【0256】
いくつかの構成では、決定することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後であり得る。いくつかの構成では、決定することは、システムの定常状態動作中であり得る。
【0257】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0258】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラを含み得る。
【0259】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0260】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0261】
いくつかの構成では、患者に呼吸療法を送達するように構成されている加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿システムは、ガス源を含み、加湿チャンバは、入口と出口とを含み、及び呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿システムのコントローラを使用して、加湿システム内のセンサから信号を受信することであって、信号は、加湿チャンバの入口の内面又はその近傍における凝縮の存在を示す、受信することと、受信された信号に少なくとも部分的に基づいて逆流状態を決定することとを含み得る。
【0262】
いくつかの構成では、センサは、凝縮の存在を直接的又は間接的に検知するように構成され得る。
【0263】
いくつかの構成では、センサは、湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、静電容量式湿度センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、光センサを含み得る。いくつかの構成では、センサは、内面の温度変化を検知するように構成されている熱電対列を含み得る。
【0264】
いくつかの構成では、センサは、加湿チャンバの入口又はその近傍に配置され得る。
【0265】
いくつかの構成では、方法は、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、方法は、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0266】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0267】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0268】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0269】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0270】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインと、Y字形部品とを含む、方法は、加湿システムの制御システムを使用して、呼吸回路の構成要素を識別することと、識別することに基づき、既知の流れを出力するようにガス源を制御することと、流れ抵抗測定値を測定することと、流れ抵抗測定値を期待流れ抵抗値と比較することと、流れ抵抗測定値が期待流れ抵抗値よりも低いことに応答して逆流状態を出力することとを含み得る。
【0271】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0272】
いくつかの構成では、識別することは、静電容量値、インダクタンス値又は抵抗値に基づき、呼吸回路の構成要素を直接的又は間接的に識別することを含み得る。
【0273】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器にあり得る。いくつかの構成では、制御システムは、ガス源にある。
【0274】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含み得る。
【0275】
いくつかの構成では、加湿器コントローラは、ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成され得る。
【0276】
いくつかの構成では、逆流状態は、加湿器コントローラがガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
【0277】
いくつかの構成では、流れ抵抗測定値は、ガス源コントローラによって測定され得、加湿器コントローラは、流れ抵抗測定値を受信するためにガス源コントローラと通信する。
【0278】
いくつかの構成では、期待流れ抵抗値は、加湿器コントローラ又はガス源のメモリに記憶され得る。
【0279】
いくつかの構成では、Y字形部品の第1端部は、ガス源が既知の流れを出力する際に妨げられ得ない。
【0280】
いくつかの構成では、Y字形部品の第1端部は、ガス源が既知の流れを出力する際に患者インターフェースから取り外され得る。
【0281】
いくつかの構成では、方法は、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、方法は、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0282】
いくつかの構成では、方法は、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることを含み得る。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0283】
いくつかの構成では、コントローラは、加湿器のコントローラであり得る。
【0284】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0285】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0286】
いくつかの構成では、加湿システムであって、システム内の逆流状態を検知するように構成されており、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインと、Y字形部品とを含む呼吸回路の構成要素を識別することと、識別することに基づき、既知の流れを出力するようにガス源を制御することであって、ガス源は、呼吸回路及び加湿器と流体連通し、加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能である、制御することと、流れ抵抗測定値を測定することと、流れ抵抗測定値を期待流れ抵抗値と比較することと、流れ抵抗測定値が期待流れ抵抗値よりも低いことに応答して逆流状態を出力することとを行うように構成されている制御システムを含み得る。
【0287】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0288】
いくつかの構成では、制御システムは、静電容量値、インダクタンス値又は抵抗値に基づき、呼吸回路の構成要素を直接的又は間接的に識別するように構成され得る。
【0289】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器にあり得る。
【0290】
いくつかの構成では、制御システムは、ガス源にあり得る。
【0291】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含み得る。
【0292】
いくつかの構成では、加湿器コントローラは、ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成され得る。
【0293】
いくつかの構成では、逆流状態は、加湿器コントローラがガス源コントローラと通信しているときに検知され得る。
【0294】
いくつかの構成では、流れ抵抗測定値は、ガス源コントローラによって測定され得、加湿器コントローラは、流れ抵抗測定値を受信するためにガス源コントローラと通信する。
【0295】
いくつかの構成では、期待流れ抵抗値は、加湿器コントローラ又はガス源のメモリに記憶され得る。
【0296】
いくつかの構成では、Y字形部品の第1端部は、ガス源が既知の流れを出力する際に妨げられ得ない。
【0297】
いくつかの構成では、Y字形部品の第1端部は、ガス源が既知の流れを出力する際に患者インターフェースから取り外され得る。
【0298】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0299】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0300】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0301】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0302】
いくつかの構成では、ガス源と、加湿器と、呼吸回路とを含む呼吸加湿システム内の逆流状態を検知する方法であって、加湿器は、ヒータプレートを含むベースと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、方法は、加湿システムの制御システムを使用して、第1センサを使用して、ガス源の出口及び/又はドライラインの第1端部の温度を示す第1温度を測定することと、第2センサを使用して、チャンバの入口及び/又はドライラインの第2端部の温度を示す第2温度を測定することと、第1温度と第2温度との間の差を比較することと、差が所定の温度閾値を上回ることに応答して逆流状態を出力することとを含み得る。
【0303】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバを含み得る。
【0304】
いくつかの構成では、第1センサは、ドライラインの第1端部内又はその近傍にあり得る。
【0305】
いくつかの構成では、第2センサは、チャンバの入口にあり得る。
【0306】
いくつかの構成では、第2センサは、ドライラインの第2端部又はその近傍にあり得る。
【0307】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器にあり得る。
【0308】
いくつかの構成では、第1センサは、ガス源の出口内にあり得る。
【0309】
いくつかの構成では、第2センサは、チャンバの入口にあり得る。
【0310】
いくつかの構成では、第2センサは、ドライラインの第2端部又はその近傍にあり得る。
【0311】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含み得る。
【0312】
いくつかの構成では、加湿器コントローラは、ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成され得る。
【0313】
いくつかの構成では、逆流状態は、加湿器コントローラがガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて検知され得る。
【0314】
いくつかの構成では、ガス源コントローラは、第1センサから第1温度の信号を受信するように構成され得、加湿器コントローラは、信号を受信するためにガス源コントローラと通信する。
【0315】
いくつかの構成では、所定の温度閾値は、0.1℃~5℃であり得る。
【0316】
いくつかの構成では、所定の温度閾値は、1℃~3℃であり得る。
【0317】
いくつかの構成では、逆流状態を出力することは、所定の限界を超える第2温度の変動に更に応答するものであり得る。
【0318】
いくつかの構成では、方法は、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、方法は、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0319】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0320】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0321】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0322】
いくつかの構成では、加湿システムであって、加湿システム内の逆流状態を検知するように構成されている加湿システムは、第1センサを使用して、ガス源の出口及び/又はドライラインの第1端部の温度を示す第1温度を測定することであって、ガス源は、呼吸回路及び加湿器と流体連通し、加湿器は、ヒータプレートと、加湿流体を保持するチャンバとを含み、チャンバは、ベース上に配置可能であり、呼吸回路は、吸気導管と、呼気導管と、ドライラインとを含む、測定することと、第2センサを使用して、チャンバの入口及び/又はドライラインの第2端部の温度を示す第2温度を測定することと、第1温度と第2温度との間の差を比較することと、差が所定の温度閾値を上回ることに応答して逆流状態を出力することとを行うように構成されている制御システムを含み得る。
【0323】
いくつかの構成では、呼吸回路は、チャンバも含み得る。
【0324】
いくつかの構成では、第1センサは、ドライラインの第1端部内又はその近傍にあり得る。
【0325】
いくつかの構成では、第2センサは、チャンバの入口にあり得る。
【0326】
いくつかの構成では、第2センサは、ドライラインの第2端部又はその近傍にあり得る。
【0327】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器にあり得る。
【0328】
いくつかの構成では、第1センサは、ガス源の出口内にあり得る。
【0329】
いくつかの構成では、第2センサは、チャンバの入口にあり得る。
【0330】
いくつかの構成では、第2センサは、ドライラインの第2端部又はその近傍にあり得る。
【0331】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿器コントローラ及びガス源コントローラを含み得る。
【0332】
いくつかの構成では、加湿器コントローラは、ガス源コントローラと電気及び/又はデータ通信するように構成され得る。
【0333】
いくつかの構成では、逆流状態は、加湿器コントローラがガス源コントローラと通信することに少なくとも部分的に基づいて検知され得る。
【0334】
いくつかの構成では、ガス源コントローラは、第1センサから第1温度の信号を受信するように構成され得、加湿器コントローラは、信号を受信するためにガス源コントローラと通信する。
【0335】
いくつかの構成では、所定の温度閾値は、0.1℃~5℃であり得る。
【0336】
いくつかの構成では、所定の温度閾値は、1℃~3℃であり得る。
【0337】
いくつかの構成では、逆流状態を出力することは、所定の限界を超える第2温度の変動に更に応答するものであり得る。
【0338】
いくつかの構成では、ドライラインは、ヒータ線を含まなくてもよい。
【0339】
いくつかの構成では、ドライラインは、100mm~1000mmの長さであり得る。
【0340】
いくつかの構成では、ドライラインは、300mm~900mmの長さであり得る。
【0341】
いくつかの構成では、ドライラインは、400mm~800mmの長さであり得る。
【0342】
いくつかの構成では、ドライラインは、500mm~800mmの長さであり得る。
【0343】
いくつかの構成では、ドライラインは、500mm~600mmの長さであり得る。
【0344】
いくつかの構成では、ドライラインは、700mm~800mmの長さであり得る。
【0345】
いくつかの構成では、制御システムは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。いくつかの構成では、警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0346】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。
【0347】
いくつかの構成では、加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0348】
いくつかの構成では、検知することは、システムのセットアップ中又はセットアップが完了した直後に実施され得る。いくつかの構成では、検知することは、システムの定常状態動作中に実施され得る。
【0349】
1つの構成では、ドライライン、吸気導管及び呼気導管は、それらの各コネクタ上において、接続の方向を示す印をそれぞれ有する。いくつかの構成では、コネクタは、その導管のコネクタが接続される対応する構造体又は要素を示す印を有し得る。例えば、呼気導管は、1つのコネクタ上において、コネクタがガス源入口に接続され、他方の端部がY字形部品に接続されることを示す印を有し得る。ドライラインは、1つのコネクタ上において、コネクタがガス源の出口に接続されることを示すための印を有し得、ドライラインの他方のコネクタは、他方のコネクタが加湿器の入口に接続されることを示す印を含み得る。コネクタ上の印は、混乱を避けるために固有の印であることが好ましい。印は、記号、文字、画像、グラフィックス、数字又はこれらの任意の組み合わせであり得る。
【0350】
いくつかの構成では、加湿システムの構成要素の誤接続を検知する方法は、本明細書に開示される方法による逆流を検知する工程と、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を提供する工程とを含み得る。
【0351】
特定の実施形態の図面を参照して、本開示のこれら及び他の特徴、態様及び利点を説明する。図面は、特定の実施形態を概略的に示すことを意図し、本開示を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0352】
【
図1-1A】デュアルリム加湿システムの概略図を示す。
【
図2A-2D】
図1の加湿システムにおける例示的な接続エラー及び/又は誤接続を示す。
【
図3A-3D】加湿システムにトレーサを導入することにより、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図4】CO2センサを使用して、誤った状態を検知するための例示的なセットアップを示す。
【
図4A-4C】ガスの性質を検知することにより、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図5A-5B】加湿システムの温度を低下させることにより、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図6】呼気導管に結合された湿度センサを使用して、誤った流れの状態を検知するための例示的なセットアップを示す。
【
図6A】加湿システムの異なる位置の湿度を比較することにより、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図7】加湿システムの酸素濃度測定値を使用して、誤った流れを検知するための例示的なセットアップを示す。
【
図7A】2つの超音波センサを使用して、誤った流れの状態を検知するための例示的なセットアップを示す。
【
図9A】水面の局所冷却を示す、
図8Aの加湿チャンバの例示的な断面図を示す。
【
図9B】加湿器内の局所水面温度測定値を使用して、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図9C】例示的な誘導ガス流により水面位が変化していることを示す、
図8Aの加湿器の例示的な断面図を示す。
【
図9D】水面位測定値を使用して、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図10】水の波紋パターンを検知することにより、誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図11A】差圧を使用して流速を決定するように構成されている例示的な呼吸流量計を示す。
【
図11C】圧力測定が行われ得る例示的な位置と、チャンバと共に使用される呼吸流量計とを示す、
図11Bの加湿チャンバの例示的な断面図を示す。
【
図11D】加湿システムの差圧測定値を使用して誤接続を検知する例示的な方法を示す。
【
図12A-12B】圧力測定が行われ得る例示的な位置を示す、
図8Bの加湿器の例示的な断面図を示す。
【
図12C】加湿システム内に配置されるように構成されている例示的なピトー管を示す。
【
図13A-16】誤った流れを検知するように構成されている様々な機械的構造体の例示的なセットアップを示す。
【
図17-17A】誤った流れを検知し、修正するように構成されている例示的な流路コントローラセットアップを示す。
【
図18A】チャンバ入口での湿分検知に基づいて誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図18B】加湿チャンバの入口において湿分を検知するための例示的なセットアップを示す。
【
図18C】ガス源入口での湿度測定に基づいて誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図18D】ガス源入口ガス源において湿度を測定するための例示的なセットアップを示す。
【
図19】管識別に基づいて誤接続を検知する例示的な方法を示す。
【
図20】誤接続を検知する例示的な使用者支援式の方法を示す。
【
図21】互いの間で電子通信するガス源と加湿器とを有する例示的な加湿システムを示す。
【
図21A】加湿器とガス源との間の通信を使用して、テストフローによって誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図21B】管識別及び流れ抵抗測定値によって誤った流れを検知する例示的な方法を示す。
【
図22A】ドライラインの2つの端部の温度差を比較することにより、逆流状態を検知するように構成されている例示的な加湿システムを示す。
【
図22B】ドライラインの2つの端部の温度を監視することにより、誤った流れを検知する別の例示的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0353】
以下に特定の実施形態及び例を記載するが、当業者であれば、本開示が、具体的に開示される実施形態及び/又は使用並びにそれらの明らかな修正形態及び均等物以外に及ぶことを理解するであろう。したがって、本明細書に開示される開示の範囲は、以下に記載する任意の特定の実施形態によって限定されるべきではないことが意図される。
【0354】
本開示の全体を通して、「回路」又は「呼吸回路」という用語は、ガスを輸送するように構成されているガス経路を指す場合があり、一般に、相互接続されてガス路を画定する1つ以上の導管を含む。回路は、加湿チャンバも含み得る。加湿チャンバもガス経路の一部を形成する。
【0355】
本開示の全体を通して、「導管」という用語は、ガス経路又は回路の個々の構成要素を指す場合があり、管の両端にコネクタを備える管であり得る。
【0356】
本開示の全体を通して、「入口」、「出口」、「吸気導管」、「呼気導管」、「ドライライン」又は「ドライライン導管」、「患者側端部」、「上流」、「下流」などの用語は、実際の結合及び流れの方向を問わず、意図したガス経路の結合及び正常な流れの方向を指す。
【0357】
図1及び
図1Aは、例示的なデュアルリム加湿システム1の概略図を示す。加湿システム1は、ドライライン導管30を介して加湿器20と流体連通するガス源10を含み得る。本開示では、ガス源の例は、ベンチレータである。他のガス源、例えば壁式ガス源又は圧縮ガスタンクも考えられ得る。ドライライン導管30は、ガス源から加湿器20にガスを輸送するような形状であり、且つそのように構成されている管であり得る。「ドライライン導管は、ガス源から加湿器20に非加湿(例えば、乾燥又は大気)ガスを輸送するために使用される導管(例えば、管又は蛇管)を指す。正しく接続されている(即ち動作構成にある)とき、ドライライン導管は、ガス源と加湿器との間を空気的に接続する。加湿器20は、例えば、チャンバ26(
図1Aを参照されたい)及び熱源を含む様々な構成要素を含み得る。熱源は、加湿器熱源を含み得る。チャンバ内を流れるガスが気化した内容物によって加湿され得るように、加湿器熱源を使用して、チャンバ26の内容物を加熱し、チャンバ26の内容物を気化させる。一例では、熱源を使用して、水を加熱し、気化させて、ガスを加湿する。熱源は、チャンバ26を通過するガスも所望の温度(例えば、治療温度)に加熱する。加湿器熱源の例としては、ケミカルヒータ、放射ヒータ、誘導加熱器などが挙げられ得る。例として、熱源は、抵抗加熱器を用いたヒータプレートであり得る。加湿器20は、任意選択的に、ハードウェアプロセッサ及び/又はソフトウェアプロセッサなどの1つ以上のプロセッサも含み得る。加湿器20は、1つ以上のプロセッサとメモリとを含み得るコントローラを含み得る。コントローラは、加湿器20の動作、例えば加湿器20の定常状態動作を制御することができる。ガス源は、単一方向ガス源、ブロワ、ベンチレータユニット、圧縮空気タンク、院内の壁式ガス源、酸素ボンベ又は加圧ガスボンベであり得る。特に、呼吸をシミュレートし、且つ患者内のガス交換を促すために患者が鎮静状態にされる場合、いくつかのガス源により患者にガスを提供し得、患者からガスを除去し得る。これらシステムは、一般に、吸気導管及び呼気導管を必要とする。ガス源は、例えば、30L/minを超え、且つ/又は150L/minまでの高流量の空気又はガスを送達するように構成されている高流量ガス源も含み得る。ガス源は、他の範囲のガス流量を送達するように構成され得、例えば新生児用途では、流量は、8L/min未満であり得る。ガス源によって供給されるガスは、乾燥空気、周囲空気、酸素及び/又はガスの混合物(例えば、治療ガス又は呼吸ガス)のいずれかを含み得る。1つ以上のコントローラは、所望の流量、温度及び/又は圧力のガス流を発生させるようにガス源10を制御することができる。ガス源出口12からのガスは、乾燥ガスを含み得る。
【0358】
乾燥ガスは、ドライライン導管30を介して加湿器入口22に提供され得る。加湿器入口22は、加湿器入口温度センサ及び/又はフローセンサを含み得る。加湿器20のチャンバ26は、水などの液体を収容し得る。加湿器20は、ドライライン導管30からの乾燥ガスを加湿し、加熱するために水を気化させるためのヒータプレートなどの熱源を有し得る。水は、水源から加湿器20に供給され得る。加湿されたガスは、加湿器出口24を出て、吸気導管40に入ることができる。加湿器出口24は、加湿器出口温度センサ、湿度センサ及び/又は流量センサを含み得る。加湿器入口22及び出口24は、それぞれ加湿チャンバ26の入口及び出口であり得る。
【0359】
吸気導管40(即ちガス送達導管)は、加湿されたガスを患者2に提供することができる。吸気導管40は、加湿器から患者インターフェース70にガスを運ぶガス送達導管であり得る。吸気導管40(即ちガス送達導管)は、患者インターフェース70と加湿器20とを空気的に結合することができる。吸気導管40は、患者インターフェース70に結合され得る。
図1では、患者2は、マスクを装着しているものとして図示されているが、当業者であれば、本明細書の開示から、患者2は、鼻カニューレ又は気管内チューブなど、本明細書に開示される他の種類の患者インターフェース70を装着できることを理解するであろう。患者インターフェース70は、加熱されても又はされなくてもよい管の短部分であるインターフェース管も含み得、吸気導管40は、インターフェース管に結合又は接続され得る。管の短部分は、通気性のある管であり得る。管の短部分は、患者インターフェースが外れることを防ぐために、吸気導管から患者インターフェースを分離することができる。代わりに、吸気導管40は、吸気導管接続ポート62においてY字形部品60(
図1Aを参照されたい)に結合され得る。Y字形部品60は、患者インターフェース接続部分66において患者インターフェース70に接続され得る。任意選択的に、吸気導管40は、ヒータを含み得る。吸気導管40の患者インターフェース側端部は、患者側端部温度センサ、湿度センサ及び/又は流量センサを含み得る。吸気導管40は、凝縮物形成を低減又は防止するための吸気用熱源を有し得る。吸気導管熱源の例としては、ヒータ線、加熱テープ及び/又は水ジャケット加熱が挙げられ得る。凝縮物は、加熱されていない吸気導管40内をガスが移動する際の熱損失のため、加湿器20を出る加湿されたガスの温度が露点温度を下回ると形成され得る。加湿システム1は、呼気導管50(即ちガス輸送導管又は呼気ガス輸送導管)を含み得る。呼気導管50は、患者から遠ざかる方にガスを誘導するガス輸送導管であり得る。呼気導管50は、患者から遠ざかる方に呼気ガスを誘導し、ガス源に又はガスを大気に放出することができる他の何らかのデバイス(例えば、ベント)に呼気ガスを輸送することができる。呼気導管50は、患者2から吐き出されたガスをガス源入口14に再び誘導することができる。呼気導管50は、ヒータ線、加熱テープ及び/又は水ジャケット加熱などの呼気導管熱源を含み得る。任意選択的に、呼気導管50は、呼気ガス中の湿分が呼気ガスから大気に移動するように通気性材料で形成され得る。この点に関して、ガスは、呼気導管50内を移動している間に乾燥され得る。呼気導管50は、呼気導管接続部分64においてY字形部品60を介して患者インターフェース70に結合され得る。
【0360】
センサは、加湿システムの様々な位置に配置され得る。例えば、センサとしては、流量センサ、圧力センサ、温度センサ及び/又は湿度センサが挙げられ得る。センサは、サーミスタを含み得る。サーミスタは、温度センサとして機能することができ、サーミスタに電圧を印加してサーミスタを加熱することにより、フローセンサとして機能するように切り替えることができる。センサの出力は、最適な治療を提供することができる状態で加湿システム1を動作させるようにコントローラを支援するために、コントローラによって受信され得る。使用され得る他のセンサとしては、熱電対、サーモスタット、半導体センサ、赤外線センサ及び抵抗温度デバイスが挙げられる。使用され得る湿度センサの種類としては、静電容量式湿度センサ、チルドミラー湿度計、乾球湿度センサ、湿球湿度センサなどが挙げられ得る。
【0361】
例示的な誤接続状態
ここで、
図2A~
図2Dに関して、加湿システム1の構成要素など、加湿システム内の誤った流れの状態を検知する例示的な方法を説明する。これらは、単なる例であり、導管を逆さに及び/又は回路内の通常接続されるべき位置と異なる位置に接続するなどの他の導管誤接続が考えられ得ることが理解されるべきである。本明細書に開示される逆流検知方法は、1つ以上の種類の潜在的な誤接続を検知又は示唆し得る。
【0362】
加湿システムの制御システムは、加湿システム内に誤接続が存在するという警報又は表示を発生させることができる。警報又は表示は、ユーザインターフェースを介して使用者に提示され得る。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン又は画面とボタンとの組み合わせを含み得る。ユーザインターフェースは、加湿器のユーザインターフェース、ガス源のユーザインターフェース及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェースであり得る。警報は、加湿器からガス源及び/又は患者モニタリングステーションに通信され得る。
【0363】
加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ガス源のスイッチを切るために、又はガス源の出力を低減するために、又はガス源の動作をセーフモードに変更するために、ガス源に制御信号を伝送するように構成され得る。加湿器のコントローラは、逆流状態が検知される場合、ヒータプレートへの電力を低減するか、又は湿度出力を低減するように加湿器を制御するように構成され得る。
【0364】
図2Aに示すようなエラー1では、ドライライン導管30及び呼気導管50とガス源10との接続が逆になっている。具体的には、ドライライン導管30は、ガス源入口14に誤って結合されており、呼気導管50は、ガス源出口12に誤って結合されている。その結果、乾燥ガスが加湿器20を通過しないため、乾燥ガスは、加湿又は加熱されることなく呼気導管30において患者2に直接流れ得る。乾燥ガスは、加熱がコントローラによって適切に調整されない呼気導管50内の呼気用熱源によって加熱され得る。患者2からの呼気ガスは、ガス源10に戻る前に加湿器30を通して加湿され得る。その結果、ガス源10内に凝縮が形成される。
【0365】
図2Bに示すようなエラー2では、加湿器20内に誤った流れの状態がある。具体的には、吸気導管40は、加湿器出口24及び患者2ではなく、ガス源出口12及び加湿器出口24に誤って結合されている。呼気導管50は、患者2及びガス源10ではなく、加湿器入口ポート22及び患者2に誤って結合されている。ドライライン導管30は、ガス源出口12及び加湿器入口22ではなく、患者2及びガス源入口14に誤って結合されている。システムは、実際の患者側端部温度及び/又は入口/出口温度を示していない吸気導管40の患者側端部センサ並びに加湿器入口22及び/又は出口24にあるセンサから出力を受信する。加湿器熱源及び吸気用熱源は、センサからの誤ったフィードバックによるセンサからの誤った出力が原因で適切に機能しない可能性がある。患者2に向かって加湿器入口22を出るガスは、呼気導管50が電熱線を有しない場合があること、又はコントローラによって加熱が適切に調整されない呼気導管50内の呼気導管熱源によって加熱される可能性があることを理由として加熱されない可能性がある。加湿されたガスを加湿器20から輸送する呼気導管50は、ガスが患者2に到達する前に湿分を失わせる(即ち乾燥させる)おそれがある。
【0366】
図2Cに示すようなエラー3では、エラーの1つは、ガス源入口14と出口12との接続が逆になっていることを含む。具体的には、ドライライン導管30は、ガス源入口14と加湿器入口22とに誤って結合されている。別のエラーは、呼気導管50が加湿器出口24と患者2とに誤って結合されていることである。別のエラーは、吸気導管40が患者2とガス源入口12とに誤って結合されていることである。その結果、乾燥ガスが加湿器20を通過しないため、乾燥ガスは、加湿又は加熱されることなく呼気導管30において患者2に直接流れ得る。患者2からの呼気ガスは、ガス源10に戻る前に加湿器30内で加湿され得る。
図2Cに示される構成では、加湿されたガスは、ガスが全く乾燥されることなくガス源に戻ることになる可能性がある。ガス中の過剰な湿分は、凝縮によるガス源の破損を引き起こす可能性があり得る。
【0367】
図2Dに示すようなエラー4では、ガスは、正常な方向に流れているが、接続にエラーがある。具体的には、呼気導管50は、加湿器出口24と患者2とに誤って結合されている。吸気導管40は、ガス源入口14と患者2とに誤って結合されている。即ち、吸気導管40及び呼気導管50は、呼吸回路におけるそれらの意図された位置から変更されている。その結果、吸気導管40の患者側端部センサは、患者2に送達されるガスの温度を適切に測定することができず、患者2から吐き出されたガスの温度を測定する。加湿器20を出るガスは、患者側端部温度が患者側端部設定点に到達することを確実にするように加熱することができない。これは、呼気導管50が熱源を有しないこと、又は吸気導管40内のセンサから入力される患者側端部温度を受信するコントローラによって呼気導管熱源が適切に通電されないことに起因し得る。患者2に到達するガスは、ガスが呼気導管50内を移動する際に患者側端部設定点を上回るか又は下回る場合がある。通気性のある呼気導管の場合、患者に送達されるガスは、最適以下の湿度も有するであろう。
図2Dに示される構成では、加湿されたガスがガス源10に送達されることにつながる可能性がある。呼気ガスを輸送する吸気導管40は、呼気導管50のようにガスを乾燥させることができない可能性がある。したがって、湿度が吸気導管40(ガス源入口14と患者2とに誤って結合されている)内に保持される可能性があり、湿分がガス源10に送達される可能性がある。上述のように、この湿分は、凝縮によるガス源10の破損の原因となる可能性があり得る。
【0368】
トレース可能な要素の注入に基づくプロセス
加湿システムの1つ以上のコントローラは、システムへのトレース可能な要素又はトレーサの導入により、加湿システム内の誤った流れを検知することができる。コントローラは、ガス源10のコントローラ及び/又は加湿器20のコントローラであり得る。トレース可能な要素又はトレーサの例としては、例えば、色素又は化学物質、熱エネルギー又は放射エネルギー、湿分、二酸化炭素、酸素又は他のガスが挙げられ得る。トレース可能な要素を第1位置において加湿システムに注入し、トレース可能な要素を第2位置において検知することにより、加湿システム内の流れの方向を決定することができる。これとは逆に、エネルギー又はトレース用粒子は、流れの方向の検知を可能にするためにガスのストリームから除去され得る。他のトレーサガスの例としては、窒素、アルゴン及びヘリウムが挙げられる。
【0369】
図3は、管(呼気リム又は吸気リムなど)又は加湿器にある例示的なトレーサ注入ユニット301を示す。トレーサが流れる方向、トレーサ流路は、流れの方向を示し得る。検知は、センサ又は目視検査による場合がある。トレーサは、加湿器20に取り付けられ得るか若しくは一体形成され得る加湿チャンバ又は吸気導管などの呼吸回路内の別個の注入ユニットを介してガス流路に導入され得る。注入ユニットは、任意の他の導管と一体化させることができる。例えば、注入ユニット301が吸気導管内に配置されている場合、正常流時、トレーサは、患者インターフェースに向かって移動することができる。誤った流れの際、例えば、トレーサは、ベンチレータ又はガス源に向かって流れ得る。いくつかの例では、トレーサ注入ユニットは、呼気導管内に位置し得る。この点に関して、正常流時、トレーサは、ベンチレータ又はガス源に向かって移動することができる。誤った流れの際、トレーサは、患者インターフェースに向かって流れ得る。上述のように、インジェクタユニットは、トレーサを使用して、ガスの性質を検知すること又はトレーサの流れの方向を検知することに基づいて誤った流れの状態を決定することができるように、加湿チャンバ内にあり得るか、又は任意の導管内に配置され得る。
【0370】
システムは、トレーサの注入により、トレーサの存在又は加湿システム1内を流れるガスの物性(例えば、温度、圧力、湿度)の変化を検知し、流れの方向を決定することができる適切なセンサを用いることができる。センサの位置は、トレーサ注入ユニット301の位置に対して下流又は上流であり得る。センサが上流にある場合、トレーサは、誤った流れの状態において検知される。センサが下流にある場合、トレーサは、正常流状態において検知され得る。2つ以上のセンサも、トレーサが導入される位置の下流及び上流の両方に配置され得る。例えば、
図3に示すように、管又は加湿器は、上流センサ303及び下流センサ305を含み得る。吸気導管内に配置されている、
図3の図示された構成では、下流センサがトレーサを検知した場合、これは、正常流を示す。上流センサがトレーサを検知した場合、これは、逆流状態を示す。逆流状態の発生は、システム内の誤接続を示す。
【0371】
インジェクタユニット及び/又は適切なセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源10のコントローラ又は加湿器20のコントローラであり得る。コントローラは、例えば、インジェクタユニットの動作を命令するようにインジェクタユニットを制御することができる。コントローラは、センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0372】
一例では、トレーサは、加湿システム内の別の物質、材料及び/又は表面の色も変化させ、使用者に対する視覚的キューとして機能し得る。例えば、特定のpHのトレーサは、接触する呼気導管の内壁と化学反応し、それにより目に見える色の変化を生じさせることができる。代わりに、トレーサ注入ユニットと関連付けられた管内のセンサは、トレーサが検知されたときに物理的変化を経て、流れの方向の視覚的表示を提供し、したがって潜在的な誤接続の視覚的表示を提供し得る。加湿システム1は、トレーサが検知されたときに色を変化させる物質を含み得るセンサを含み得る。
【0373】
トレーサの注入は、加湿システムの起動中又は治療中若しくは治療の中断中であり得る。注入は、1回、定期的、間欠的又は継続的であり得る。トレーサ注入ユニット及び/又はセンサは、加湿システムのコントローラと通信することができる。コントローラは、トレーサが注入及び/又は検知されるときを制御し得る。代わりに、トレーサ注入ユニットは、トレーサが注入されるときを制御し得、センサは、加湿システムのコントローラによって制御される。
【0374】
粒子の注入に基づくプロセス
加湿システム1などの加湿システム内の誤った流れの状態又は正常流状態を検知する様々な方法が
図3A~
図3Dに示される。湿分は、外部源及び/又は既に存在する源(例えば、周囲空気又は患者から吐き出された空気)により注入され得る。本明細書中に記載される全ての逆流状態及び/又は誤接続検知プロセスにおいて、加湿器及び/又はガス源のコントローラは、任意選択的に、誤った流れが存在するとコントローラが決定した場合に警告(例えば、可聴、視覚、触覚又はこれらの任意の組み合わせ)を出力することもできる。コントローラは、任意選択的に、使用者に対して、誤った流れの状態が検知されない又は正常流が検知されたという表示を出力することもできる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。コントローラは、ユーザインターフェースに、検知された流れの方向を表示し、且つ/又は逆流状態が検知される場合にメッセージ若しくは警報を表示するための信号を出力するように更に構成され得る。
【0375】
図3Aに示される方法300において、加湿システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程304において、加湿システムのコントローラ(又は別個の注入ユニットのコントローラなどの別個のコントローラ)は、トレース可能な粒子(例えば、色素又は化学物質)を加湿システムに導入させることができる。工程306において、コントローラは、トレース可能な粒子が注入位置の下流で検知されたかどうかを決定することができる。トレース可能な粒子が下流で下流センサによって検知される場合、コントローラは、工程308において、誤った流れがないと決定することができる。代わりに及び/又は更に、コントローラは、工程310において、トレース可能な粒子が上流で上流センサによって検知されたかどうかを決定することができる。トレース可能な粒子が上流で検知されない場合、コントローラは、工程308において、誤った流れがないと決定することができる。トレース可能な粒子が上流で検知される場合、コントローラは、工程312において、誤った流れがあると決定することができる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
【0376】
適切なセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。同じコントローラは、センサと、粒子の注入を制御するために通信し得る。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0377】
熱又は放射エネルギーの注入に基づくプロセス
図3Bに示される方法320において、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始する。工程324において、コントローラは、熱又は放射エネルギーを加湿システムに導入させることができる。例えば、注入ユニットは、ヒータ又は熱源であり得る。工程326において、加湿システムのコントローラは、注入された熱又は放射エネルギーが下流で検知されたかどうかを決定することができる。熱エネルギーが下流で下流センサによって検知される場合、コントローラは、工程330において、誤った流れがないと決定することができる。代わりに及び/又は更に、コントローラは、工程328において、注入された熱又は放射エネルギーが上流で上流センサによって検知されたかどうかを決定することができる。注入された熱又は放射エネルギーが上流で検知されない場合、コントローラは、工程330において、誤接続がないと決定することができる。注入された熱又は放射エネルギーが上流で検知される場合、コントローラは、工程332において、誤った流れ及び/又はがあると決定することができる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
図3A及び
図3Bに示される方法は、
図3に示される構成に類似する注入ユニットと、上流センサと、下流センサとを含むシステムによって実行され得る。一例では、注入ユニット及びセンサは、吸気導管内にあるか、又は加湿チャンバの出口に隣接している。この配置により、デュアルリム又はシングルリムガス送達システムにおいて検出を行うことが可能になる。逆流状態は、誤接続を示すため、逆流状態の検知は、ユーザインターフェース上で使用者に対して表示され得るか、又は警報が使用者に伝達され得る。逆流状態の検知は、ガス送達システム内の誤接続の検知としても機能し得る。
【0378】
インジェクタユニット及び/又は適切なセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、例えば、インジェクタユニットの動作を命令するようにインジェクタユニットを制御することができる。コントローラは、センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0379】
水の注入に基づくプロセス
少なくともこの段落では、水は、湿分を含み得る。誤った流れの状態は、水を注入し、加湿システム及び/又はベンチレータの異なる位置における湿度の変化を検知することにより検知され得る。水の注入は、外部の既に存在している水源(例えば、加湿チャンバ又は患者の呼気)から注入することを含み得る。注入される水は、液体の水又は蒸気であり得、例えば、水は、ミスト若しくは注入される小滴又は水蒸気であり得る。注入ユニットは、ガス流路内に水を送達するように構成されている。1つ以上の湿度センサが水源の下流に配置され得る。湿度センサは、水分子の存在又は水の存在による性質の変化を検知する任意の種類のセンサ、例えば静電容量センサであり得る。水源の下流の位置において、湿度は、高くなり、且つ/又は水温に相関することが予想され得る。加湿システムのコントローラが、ヒータプレートに通電したときに下流の湿度センサによって測定された湿度が予想よりも低い及び/又は増加していないと決定した場合、コントローラは、誤った流れがあると決定することができる。下流の湿度センサが配置され得る位置の例としては、加湿器出口、吸気導管入口、吸気導管内の任意の位置、吸気導管出口、Y字形部品などが挙げられるが、これらに限定されない。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
【0380】
湿度センサは、呼気導管内に配置され得る。正常流状態時、呼気導管入口は、典型的には、露点37℃以下の範囲であり得る、患者の呼気ガスの湿度及び加湿器の湿度を測定し得る。しかしながら、誤った流れの状態にあるとき、呼気導管が患者の上流に誤って提供されているため、呼気導管内で測定される湿度は、大幅に低くなり得る。特に、呼気導管がドライライン(即ちガス源出口と加湿器との間)として使用される場合、湿度は、大幅に低くなる。
【0381】
インジェクタユニット及び/又は湿度センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、例えば、インジェクタユニットの動作を命令するようにインジェクタユニットを制御することができる。コントローラは、センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0382】
図3Cに示される方法340において、加湿システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。逆流状態の検知は、誤接続を示す。工程344において、コントローラは、注入位置において加湿システムに水を導入させることができる。工程346において、加湿システムのコントローラは、注入位置から下流のセンサによって検知された下流湿度が設定点及び/又は上流センサによって検知された上流湿度を超えるかどうかを決定することができる。下流湿度が設定点及び/又は上流湿度を超える場合、コントローラは、工程350において、誤った流れがないと決定することができる。下流湿度が設定点及び/又は上流湿度を下回る場合、コントローラは、工程348において、誤った流れがあると決定することができる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
【0383】
上流湿度も決定され、所定の設定点と比較され得る。例えば、湿度センサは、水源の上流に配置され得る。水源の上流の位置において、湿度は、低くなり、且つ/又は水温に相関しないことが予想され得る。加湿システムのコントローラが、ヒータプレートに通電したときに上流の湿度センサによって検知された上流湿度が予想よりも高い及び/又は増加している(したがって水温の上昇をもたらす)と決定した場合、加湿システムのコントローラは、誤った流れがあると決定することができる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
【0384】
加湿器の下流湿度及び上流湿度の両方を使用して、加湿システム内に誤った流れがあるかどうかを決定することができる。湿度は、ヒータプレートの電力が印加されたときに発生させることができ、水温の上昇をもたらす。湿度は、乾燥ガスが加湿器内の水の上を通過するときにも発生させることができる。
図3Dに示される方法380において、加湿システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程384において、加湿システムのコントローラは、下流の湿度センサを使用して加湿器の下流湿度を、上流湿度を使用して加湿器の上流湿度を決定する。工程386において、コントローラは、上流湿度が下流湿度よりも低いかどうかを決定する。上流湿度が下流湿度よりも高い場合、加湿システムのコントローラは、工程388において、誤った流れがあると決定することができる。これとは逆に、コントローラは、工程390において、予想通りに上流湿度が下流湿度よりも低い場合、誤った流れがないと決定することができる。コントローラが誤った流れの状態を検知すると、コントローラは、誤接続が存在するという表示を発生させることができる。誤った流れの状態の存在は、誤接続を示すものであり得る。
【0385】
例えば、工程382において、ヒータプレートは、患者又は部屋から(ベンチレータを介して)同伴される湿度などの別の湿度源が存在する際における検知の信頼性を高めるために任意選択的に通電され得る。コントローラは、工程384に進む前に、加湿器内の水体積の熱慣性により遅延する場合がある。代わりに、コントローラが、例えば、水が加熱される際の2つのセンサ読み取り値の微分を比較することにより、対応する湿度の上昇を所定の期間にわたって監視するように構成されている場合、遅延は、省略される場合がある。湿度センサは、水源(例えば、加湿器)又は複数の水源の上流及び下流(予想されるガス流路内)のいずれの箇所にも配置することができる。例示的な上流及び下流センサの位置としては、加湿器入口及び出口、加湿器入口及び吸気導管の患者側端部、ドライライン及び加湿器出口、ドライライン及び吸気導管の患者側端部、ドライライン及び呼気導管又はその他が挙げられるが、これらに限定されない。
【0386】
CO
2又は他のガス検知に基づくプロセス
二酸化炭素(CO
2)は、患者から吐き出される。CO
2センサによる(加湿器を含む)呼吸回路の吸気導管内におけるCO
2の存在の検知は、加湿システム内における誤った流れを示す可能性がある。
図4は、逆流状態を検知するための例示的なセットアップを示す。いくつかの例では、このセットアップは、CO
2を検知することができる検出機構又は検出装置を含み得る。検出機構又は検出装置は、1つ以上のCO
2センサ403、405を含み得る。
図4に示すように、センサ403、405は、吸気導管40又は呼気導管50内のいずれかに位置し得る。単一のセンサ又はセンサの対が吸気導管40若しくは呼気導管50又はこれらの両方のカフ若しくはコネクタに取り付けられ得る。代わりに又は任意選択的に、センサ403、405は、導管内に成形され得る。導管は、1つ又は複数のセンサに給電し、且つ1つ又は複数のセンサからコントローラに信号を伝送するためのワイヤを含み得る。
【0387】
吸気導管内に(例えば、患者インターフェース又は吸気導管の患者側端部に隣接する)単一のCO2センサが用いられる場合、CO2センサは、CO2の存在を検知することができる。患者は、吸気導管内に吐き出すため、センサが、閾値を上回るCO2を検知した場合、これは、逆流状態を示すものであり得る。これは、誤接続であることも示すものであり得る。
【0388】
代わりに、呼気導管内に単一のCO2センサが用いられる場合、センサは、この場合にも呼気導管の患者側端部に隣接して配置され得る。この例では、新鮮なガスは、呼気導管を通して輸送されるため、CO2センサが、閾値を下回るCO2値を検知した場合、これは、逆流状態を示すものであり得る。上述のように、これは、誤接続であることも示すものであり得る。
【0389】
2つのセンサが、1つが上流、1つが下流に使用される、図示された実施形態による例では、コントローラは、CO2読み取り値を両方のセンサから受信し、これらを比較することができる。吸気導管(即ち上流)のCO2センサが、呼気導管CO2センサによるCO2読み取り値よりも高いCO2読み取り値を検知した場合、これは、逆流状態を示すものであり得る。これは、誤接続を示すものであり得る。コントローラは、ユーザインターフェース(例えば、加湿器のユーザインターフェース、ガス源又は患者モニタリングステーション)と通信し、警報を発することができる。
【0390】
誤った流れの状態を検知するために、上流センサ403及び下流センサ405の1つのみで十分な場合がある。両方のセンサ403、405が存在し得る。代わりに及び/又は更に、CO2センサは、加湿器入口、加湿器出口、加湿器内部及びドライラインを含むが、これらに限定されない、患者の上流のいずれの箇所にも配置することができる。代わりに、CO2センサは、正常流状態時にCO2を検知することができるが、誤った流れの状態において、上昇したCO2レベルを検知しなくてもよいように、呼気導管内に配置され得る。CO2センサは、患者の下流のいずれの箇所にも配置することができる。CO2の検知を向上するために、センサは、患者の下流及び上流の両方に配置することができる。CO2センサは、セルロース濾紙(例えば、ワットマン紙)などの基材上の二酸化炭素の存在に敏感な様々な化学物質を使用して、呼気中の二酸化炭素を検知することができる。
【0391】
CO2センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、CO2センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0392】
図4Aに示される方法400において、加湿システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程404において、加湿システムのコントローラは、CO
2が下流CO
2センサによって患者から下流で検知されたかどうかを決定することができる。下流CO
2センサは、例えば、呼気導管50内に位置し得る。CO
2が患者インターフェースから下流で検知される場合、コントローラは、工程406において、誤った流れがないと決定することができる。CO
2が患者インターフェースから下流で検知されない場合、コントローラは、工程408において、誤った流れがあると決定することができる。
【0393】
患者から上流のCO
2の存在も、加湿システム内の誤った流れを示すために使用され得る。
図4Bに示される方法420において、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。コントローラは、工程424において、CO
2が患者の上流で検知されたかどうかを決定することができる。CO
2センサは、例えば、吸気導管40内に位置し得る。CO
2が患者の上流で検知される場合、コントローラは、工程428において、誤った流れがあると決定することができる。CO
2が患者の上流で検知されない場合、コントローラは、工程426において、誤った流れがないと決定することができる。
【0394】
コントローラは、患者に対して上流のCO2濃度と、患者に対して下流のCO2濃度とを任意選択的に比較することもできる。例えば、ガス組成分析器又は他の種類のセンサがガス流中の二酸化炭素濃度を算出することができる。上流のCO2濃度が下流のCO2濃度よりも高い場合、コントローラは、加湿システム内に誤った流れがあると決定することができる。他方で、上流のCO2濃度が下流のCO2濃度よりも低い場合、コントローラは、誤った流れがないと決定することができる。
【0395】
酸素又は他のガスの除去に基づくプロセス
酸素(O2)は、患者によって消費される。患者は、ガス源によって供給される酸素の一部を吸入するため、正常流状態が存在するとき、酸素濃度は、患者の上流に比べると患者の下流の方が低い。更に、患者がCO2を吐き出すことにより、酸素濃度は、患者の下流で減少する。
【0396】
O2センサによる(加湿器を含む)呼吸回路の吸気セクション内でのO2の検知は、加湿システム内における誤った流れを示す可能性がある。O2センサは、加湿器入口、加湿器出口、加湿器内部、ドライラインなどを含むが、これらに限定されない、患者の上流のいずれの箇所でも様々な位置に配置され得る。このようなO2センサは、正常流状態時に高レベルのO2を検知し得るが、誤った流れの状態時に低レベルのO2を検知し得る。更に又は代わりに、O2センサは、呼気導管内など、患者の下流のいずれの箇所にも配置することができる。このようなO2センサは、正常流状態時に低レベルのO2を検知し得るが、誤った流れの状態時に高レベルのO2を検知し得る。検知を向上するために、センサは、患者の下流及び上流の両方に配置することができる。
【0397】
図7に示すように、加湿は、ドライライン導管30を介して加湿器20と流体連通するガス源(ベンチレータとも呼ばれる)10を含み得る。加湿器20は、例えば、チャンバ及び熱源を含む様々な構成要素を含み得る。加湿器20は、任意選択的に、ハードウェアプロセッサ及び/又はソフトウェアプロセッサなどの1つ以上のプロセッサも含み得る。加湿器20は、1つ以上のプロセッサとメモリとを含み得るコントローラを含み得る。コントローラは、加湿器20の動作を制御することができる。加湿されたガスは、加湿器20を出て、吸気導管40に入ることができる。吸気導管40(即ちガス送達導管)は、加湿されたガスを患者2に提供することができる。患者インターフェースは、加熱されていない管の短部分であるインターフェース管も含み得、吸気導管40は、インターフェース管に結合又は接続され得る。任意選択的に、吸気導管40は、ヒータを含み得る。加湿システム1は、呼気導管50を含み得る。呼気導管50は、患者2から遠ざかる方にガスを誘導するガス輸送導管であり得る。呼気導管50は、患者から遠ざかる方に呼気ガスを誘導し、呼気ガスをガス源に(又はガスを大気に放出することができる他の何らかのデバイス(例えば、ベント)に)輸送することができる。呼気導管50は、患者2から吐き出されたガスをガス源入口に再び誘導することができる。
【0398】
図7に示すように、誤った流れの状態が存在するとき、ガスは、呼気導管50を通して患者に移動し得る。したがって、呼気導管50内のO
2の濃度は、誤った流れの状態において、正常流状態が存在するときよりも高くなり得る。酸素センサ700は、酸素の濃度の存在を検知するか又は酸素の濃度を測定するために、(例えば、呼気導管50内の)正常な流れの方向に対して患者の下流に配置され得る。(例えば、呼気導管50内の)正常な流れの方向に対して患者の下流である酸素の濃度が閾値濃度値を超える場合、誤った流れの状態が存在し得る。上述のように、加湿器20のコントローラ又はガス源のコントローラは、少なくとも酸素センサ700によって決定された酸素の存在又は濃度に基づき、逆流状態が存在すると決定し得る。コントローラは、酸素の存在又は濃度を示す電子信号を受信することができる。
【0399】
更に又は代わりに、酸素センサ700は、(例えば、吸気導管40内の)患者の上流に配置され得る。誤った流れの状態が存在するとき、患者によって吐き出されたガスは、患者から加湿器に向かって移動し得る。これは、加湿器20、吸気導管40及びドライライン導管30内の酸素の濃度を低下させる可能性がある。患者の下流にある酸素センサによって測定された酸素濃度が閾値を下回る場合、誤った流れの状態が存在し得る。
【0400】
任意選択的に、システムは、患者の下流及び上流のO
2濃度を検出するための検出機構又は検出装置を含み得る。検出機構又は検出装置は、
図7に示すように、患者の下流及び上流にそれぞれ配置された2つの酸素センサ700を含み得る。
図7は、患者の下流及び上流の酸素濃度レベルを測定する2つの酸素センサ700を示す。この点に関して、下流の酸素センサによって測定される酸素濃度が閾値を超える場合及び/又は上流のO
2センサによって測定された酸素濃度が別の閾値を下回る場合、誤った流れの状態が存在し得る。2つのO
2センサを使用して逆流を検知する別の手法は、下流のO
2センサの読み取り値と、上流のO
2センサの読み取り値との間の差を監視することであり得る。上流センサが下流センサよりも高い濃度を検知しない場合、誤った流れの状態が存在し得る。これは、誤った流れの状態時、(吸気路内の)患者の下流のO
2の濃度の方が患者の上流のO
2の濃度よりも高くなり得るからである。しかしながら、正常流状態において、(呼気リム内の)患者から下流のO
2の濃度は、患者から上流のO
2の濃度よりも低くなり得る。
【0401】
O2センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、O2センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0402】
図7に示される構成は、
図4Cに示し、記載した方法440において使用することができる。
図4Cに示される方法440において、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程444において、上流のO
2濃度及び下流のO
2濃度が決定され得る。酸素濃度は、ガス流中の酸素濃度を決定することができるガス組成分析器又はセンサを使用して決定され得る。方法400のための例示的なセットアップは、
図4に示されており、センサ403、405は、O
2センサであり得る。上流のO
2濃度は、吸気導管内のO
2濃度であり得、下流のO
2濃度は、呼気導管内のO
2濃度であり得る。この構成では、1つ以上のO
2センサが存在し得る。
【0403】
コントローラは、工程446において、上流のO2濃度が下流のO2濃度を上回るかどうかを決定することができる。上流のO2濃度が下流のO2レベルを上回る場合、コントローラは、工程448において、誤った流れがないと決定することができる。上流のO2濃度が下流のO2濃度を下回る場合、コントローラは、工程450において、誤った流れがあると決定することができる。
【0404】
熱エネルギーの添加又は除去に基づくプロセス
誤った流れは、ヒータプレート又は加湿チャンバの温度を上昇又は低下させて、加湿器の入口温度と出口温度とを比較することによって検知され得る。熱エネルギーを注入するために、コントローラは、加湿器の加熱要素を第1デューティサイクルに設定することができる。ガスが加湿器入口から加湿器出口に流れるとき、ガスは、加湿器の加熱要素によって第1デューティサイクルにおいて加熱され得るため、正常流状態時において、加湿器の出口の温度は、加湿器の入口の温度よりも高くなると予想される。第1デューティサイクルは、加湿器熱源を加熱し、加湿器入口及び出口の1つにおいてより顕著な変化を生じさせるほど十分に大きい。誤った流れの状態(即ち正常流状態と異なる)をもたらす誤接続が存在する場合、代わりに、ガスは、加湿器の出口から入口に向けて加熱される場合がある。
【0405】
熱エネルギーを除去するために、加湿器の加熱要素の第1デューティサイクルはまた、ゼロに設定され得るか又はゼロに接近され得る。この場合、加湿器入口及び出口において見られる予想温度変化は、逆転し得る。しかしながら、加湿器のデューティサイクルをゼロ又はゼロ近辺に設定した後、加湿器入口及び出口における予想温度変化の逆転を認めるために、所定の時間量を経過させることができる。代わりに、加湿器熱源のデューティサイクルは、所定の時間後、ゼロ又はゼロ近辺に設定され得る。所定の時間が経過した後、コントローラ(例えば、加湿器20及び/又はガス源のコントローラ)は、以下に記載する方法を実施することができる。誤った流れの状態において、加湿器内の水の表面からの蒸発は、出口から入口に向けてガスを冷却する。この第1デューティサイクルは、誤った流れの状態において、ベンチレータの破損の原因となり得るか、又はその性能に影響を及ぼす可能性のある湿度のベンチレータへの送達を最小限にするか又は防止することができる。
【0406】
任意選択的に、誤った流れの状態を検知するために、患者側端部温度(TPE)設定点は、34℃又は少なくとも37℃未満に設定され得る。患者は、約37℃又は少なくともTPEよりも高い温度を有するガスを吐き出し得る。ヒータ線のデューティサイクルを低減して、(正常な流れの方向における)ガスの過熱を防止することができる。誤った流れの状態において、ガスは、患者からチャンバ出口に移動し、温度が低下する可能性がある。ガスの温度は、チャンバ出口設定点を下回る可能性がある。温度がチャンバ出口設定点を下回ると、加湿器コントローラは、ヒータプレートの電力を増加させ、ガス温度をチャンバ出口設定点まで再び上昇させようとする(ガスが正常な流れの方向に移動しているという想定の下において)。ヒータプレートの電力が増加する(又はオンにされる)と、出口から入口に向けて逆流方向に移動するガスは、加熱及び加湿され得る。いくつかの実装形態では、チャンバ出口温度がチャンバ出口温度設定点を下回り、加湿器入口温度が設定点又は加湿器出口温度を上回る場合、このような状態は、誤った流れの状態を示すものであり得る。
【0407】
任意選択的に、上記の状態が特定の時間にわたって検知される場合、コントローラは、ヒータプレートのデューティサイクルをゼロに設定し得る。これにより、ガスが出口から入口に移動するため、ガスの温度の低下につながり得る。更に、冷却は、水の表面からの蒸発の結果として達成され得る。この点に関して、入口温度の低下は、誤った流れの状態を示すものであり得る。
【0408】
本明細書中に記載される様々な位置の温度センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、ヒータプレートの電力を制御するためのものと同じコントローラであり得る。コントローラは、温度センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0409】
図5Aに示される方法500は、システムのコントローラ(例えば、加湿器のコントローラ)によって実行される例示的な方法である。
図5Aに示される方法500は、それぞれ加湿チャンバの入口及び出口における呼吸ガスの入口温度と出口温度との間の比較を用いて、加湿チャンバ温度が低下した場合に加湿システム内に誤った流れがあるかどうかを決定する。工程504において、様々な内部方法又は外部方法(例えば、コントローラによって制御される能動冷却、加湿チャンバ内での水の蒸発、ヒータプレートをオフにすること又はこれらの任意の組み合わせ)を使用して加湿チャンバの温度を低下させる。工程506において、加湿システムのコントローラは、入口センサを使用して加湿チャンバの入口温度を決定することができ、出口センサを使用して加湿チャンバの出口温度を決定することができる。本明細書に開示される温度センサとしては、サーミスタ、光学系温度センサ(例えば、赤外線センサ又はそれ以外)が挙げられ得る。工程508において、コントローラは、入口温度が出口温度よりも低いかどうかを決定することができる。入口温度が出口温度よりも低くない場合、コントローラは、工程510において、誤った流れが存在しないと決定し得る。入口温度が出口温度よりも低い場合、コントローラは、工程512において、誤った流れが存在すると決定し得る。この方法は、(例えば、加湿チャンバのヒータプレート又は壁を介して)システムに入力されるエネルギーが蒸発によって使用されるエネルギーよりも少ないことを前提として、逆流を決定することができる。蒸発のためのエネルギーの一部は、ガスの熱エネルギーによるものであり得、それによりガスを冷却する。しかしながら、ガスが入口から出口に移動する正常流状態下でヒータプレートのデューティサイクルをゼロに設定した場合、冷却効果により、出口温度が入口温度よりも低くなる。
【0410】
図5Bに示される方法は、吸気導管温度が低下した場合、加湿チャンバの出口温度と吸気導管患者側端部の温度との間の比較を用いて、加湿システム内に誤った流れがあるかどうかを決定する。工程524において、様々な内部方法又は外部方法(例えば、能動冷却、吸気導管内での水の蒸発、吸気導管内部のヒータ線をオフにすること又はこれらの任意の組み合わせ)を使用して吸気導管の温度を低下させる。工程526において、加湿システムのコントローラは、出口温度センサを使用して加湿チャンバの出口温度を決定することができ、患者側端部温度センサを使用して患者側端部温度を決定することができる。工程528において、コントローラは、出口温度が患者側端部温度よりも低いかどうかを決定することができる。出口温度が患者側端部温度よりも低くない場合、コントローラは、工程530において、誤った流れが存在しないと決定し得る。出口温度が患者側端部温度よりも低い場合、コントローラは、工程532において、誤った流れが存在すると決定し得る。即ち、患者によって吐き出された37℃のガスは、吸気導管40の長さに沿って冷却される。
【0411】
水(即ち湿分)の除去に基づくプロセス
この段落では、水は、湿分を含み得る。ガスの湿度変化を使用して、加湿システム内の誤接続を検知することができる。本明細書に開示される加湿システムは、管、特にその壁を通して水が拡散することを可能にする通気性材料(例えば、水蒸気が逃げるために十分であるが、液体が逃げるために十分ではない多孔質)で作られた呼気管を組み込むことができる。したがって、加湿されたガスが管内を移動する際、ガスが下流に移動するにつれて、ガスの湿度レベルは、低下し得る。湿度センサは、管の両端に配置され得る。(正常流の)下流センサは、(正常流の)上流センサよりも低い湿度を測定すると予想される。例えば、湿度は、少なくとも部分的に通気性材料で作られ得る呼気導管の入口及び出口において測定され得る。正常流状態において、入口(患者側)の湿度レベルは、呼気導管の出口(ガス源側)の湿度レベルよりも高くなると予想される。
【0412】
図6は、一端に設置された湿度センサ601と、他端に設置された湿度センサ603とを有する呼気導管50の例示的な構成を示す。湿度センサ601、603は、それぞれ呼気導管50の患者側端部及びガス供給部側端部に設置され得る。湿度センサ601、603は、呼気導管50の外面又は内面に結合され得る。湿度センサ601、603は、呼気導管50と一体化され得る。湿度センサ601、603は、加湿システム1の他の導管(例えば、ドライライン30及び吸気導管40)に結合され得る。
【0413】
水蒸気透過性管が呼気導管として使用され得る。水蒸気透過性管は、液体の水に対して不透過性であり得る。例えば、呼気リムは、Fisher&Paykel Healthcare LimitedのEVAQUA(商標)呼気リムなど、水蒸気透過性であり、且つ液体水不透過性であり得る。湿度を測定する湿度センサは、呼気リムの両端に配置され得る。任意選択的に、センサは、絶対湿度を測定することができる。正常流状態時、ガス(患者の吐き出されたガスを含む)は、患者からガス源の入口に向かって移動することができる。露点を超えてガスを加熱し、水滴降下を低減するために、ヒータ線が呼気リム内に組み込まれ得る。呼気リムが水(即ち湿分)蒸気透過性且つ液体水不透過性である場合、水(即ち湿分)蒸気は、呼気リムの内側から外側に通過し得る。これにより、更に、ガスが患者からガス源に移動する際、ガスの湿度又は絶対湿度が低下し得る。管壁を通る水蒸気の拡散速度は、管内の呼吸ガスと管外の周囲ガスとの間の水蒸気の分圧の差に依存し、これは、呼吸ガス及び周囲ガスの絶対湿度に更に依存する。したがって、正常流状態時、下流の湿度センサ(ガス源により近い)は、患者によって吐き出された相対的に温かく湿度の高いガスを測定する上流の湿度センサ(患者により近い)よりも低い絶対湿度を測定し得る。他方で、誤った流れの状態時、下流の湿度センサと上流の湿度センサとは、ガス源からの相対的に少ない内容物のために、実質的に同様の湿度を測定し得る。この点に関して、2つの湿度センサによって測定された湿度間の差は、誤った(又は正常な)流れの状態が存在するかどうかを決定するために閾値と比較され得る。
【0414】
湿度センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、呼気リム内のヒータ線を制御するためのものと同じコントローラであり得る。コントローラは、湿度センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0415】
図6Aの方法600に示すように、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程604において、導管(例えば、ドライライン導管30、吸気導管40又は呼気導管50)の入口湿度レベル及び出口湿度レベルが決定され得る。工程606において、入口湿度レベルは、出口湿度レベルと比較され得る。入口湿度レベルが出口湿度レベルを上回る場合、コントローラは、工程608において、誤った流れが存在しないと決定し得る。入口湿度レベルが出口湿度レベルを下回る場合、コントローラは、工程610において、誤った流れが存在すると決定し得る。
【0416】
飛行時間センサを用いたプロセス
飛行時間センサは、逆流状態の存在を検知するために使用され得る。例示的な飛行時間センサとしては、超音波センサが挙げられる。他の種類の好適な飛行時間センサも使用することができる。超音波信号が第1トランスデューサから伝送された時間と、超音波信号が第2トランスデューサによって受信されるまでの時間との差が測定され得る。
【0417】
一例では、下流方向の(即ち受信機の上流の送信機からの)伝送に関して測定された時間差が閾値を下回る場合、これは、正常流状態を示し、この時間が閾値時間を上回る場合、これは、逆流状態を示す。これは、正常流状態では流れが音波を運ぶ一方、逆流状態では流れが音波の方向と逆に移動し、音波伝送に対する抵抗を生じさせるからである。流れがない場合、移動時間は、両方の方向において同じである。流れが存在する場合、音は、流れと同じ方向に移動する場合の方が、ガスの流れと逆に移動する場合に比べてより速く移動する。
【0418】
加湿器又はガス源のコントローラであり得るコントローラは、超音波トランスデューサなどの飛行時間センサと電気通信し得る。コントローラは、音響信号を発するように超音波トランスデューサに命令し、超音波トランスデューサ、即ち音響トランスデューサから信号を受信するように構成されている。コントローラは、受信された信号を処理し、飛行時間測定値、即ち音がトランスデューサ間を移動する間の通過時間に基づき、流れの方向を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0419】
図7Aを参照すると、正常流状態において、超音波信号がトランスデューサ701とトランスデューサ703との間を移動する時間(T1)は、信号がトランスデューサ703からトランスデューサ701に移動する時間(T2)よりも速い。飛行時間は、距離(D、角度θ及び三角関数を使用して計算される)を音速で除することに基づいて決定され得る。逆流状態では、T2は、T1を上回る。代わりに、逆流状態は、トランスデューサ701からトランスデューサ703に1つの信号を送信し、トランスデューサ703において検知された信号の通過時間を測定することにより決定され得る。通過時間が閾値未満である場合、これは、正常流を示す。通過時間が閾値を超える場合、これは、逆流を示す。2つのトランスデューサ間の角度は、予め定められ得る。例えば、この角度は、導管又は管の長さによって画定される軸線に対して30~70度であり得る。
図7Aの図示された実施形態において、超音波センサ又はトランスデューサ701、703は、吸気管内に位置し得る。トランスデューサ701及びトランスデューサ703は、超音波信号を出力すること及び超音波信号を検知することが可能な超音波トランシーバであり得る。代わりに、センサ又はトランスデューサ701、703の1つは、超音波の送信機であり得、1つのセンサは、受信機(例えば、マイクロフォン)であり得る。
【0420】
加湿チャンバの幾何学的形状に基づくプロセス
加湿チャンバの幾何学的形状は、加湿システムの誤った流れがあるかどうかを決定するために使用され得る。加湿チャンバの一例は、
図8A~
図8Bに示される。加湿チャンバ801は、非対称である。加湿チャンバ801は、フローガイド809に結合された入口805と、エルボ807を含む出口803とを含み得る。エルボ807は、約90°の角度であり得る。
【0421】
フローガイド809は、バッフルとして機能し得るか、又は流れの方向を決定する目的で流れを誘導することができる。フローガイドは、加湿チャンバの内面にガス流を誘導し得る。誤った流れの状態時に流路の幾何学的形状がノズルとして機能し得るため、加湿チャンバ内のフローセンサは、正常流状態時の方が誤った流れの状態時に比べてより高流量を測定し得る。フローセンサは、流量が最も高い加湿チャンバ801の領域に配置され得る。フローセンサは、
図8Bに示される領域811に位置し得る。領域811は、フローガイド809に隣接して位置し得る。フローセンサは、加湿チャンバ内に一体形成され得るか、又は加湿チャンバ内に突出し得る。フローセンサ値によって測定される流れは、閾値と比較され得る。測定された流れが閾値を上回る場合、これは、正常流状態を示し得る。しかしながら、測定された流れが閾値未満である場合、これは、誤った流れの状態を示し得る。代わりに又は更に、入口805を通して流れるガスは、大気であるか、又は加熱及び加湿されたガスよりも相対的に低温であるため、加湿チャンバ801の入口805の近傍、例えば位置811にある温度センサは、正常流状態時、誤った流れの状態時よりも低い温度を測定し得る。
【0422】
フローセンサの代わりに圧力センサを使用することもできる。圧力センサは、ガスの流れがあるときにたわむように構成されているダイヤフラムを内包し得る。ダイヤフラムは、正常流状態時に加湿チャンバの入口がダイヤフラムに向けてより多くの流れを誘導することができるため、より大きくたわみ得る一方、ダイヤフラムは、誤った流れの状態時にガスの流れがダイヤフラムに最小限の影響を及ぼすように配置され得る。ガスが入口から出口に流れる場合、フローガイドは、ガスの流れを誘導することができる。
【0423】
代わりに、ガイド809は、加湿器内の水面の集中領域に向けてガス流を誘導するために使用され得る。
図9Aに示すように、ガスは、入口の直下の水面の集中領域901に向けて誘導され得る。ガスは、ガイド809を通して、又はガスを集中領域上に案内するような形状であり、且つそのように構成されている入口によって集中領域に誘導され得る。例えば、
図9Aに示すような入口は、ガスの流れを集中領域901上に誘導させるためにチャンバに延びる細長い管を含む。正常流時、入口を通して流れるガスは、低温であり得る(周囲温度など)。したがって、誘導されるガスは、水面の集中領域を水面の残部よりも急速に冷却することができる。温度センサは、この冷却効果を測定することができる。誤った流れ時、ガスは、集中領域上に急速冷却効果を生じさせるようにガイドによって誘導され得ない。したがって、集中領域の水面が特定の閾値未満に冷却されない場合、誤った流れの状態が検知され得る。
【0424】
図9Bに示される方法920では、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。コントローラは、工程924において、第1位置における第1水面温度を決定することができる。第1位置は、加湿器の入口のほぼ下方であり得る。工程928において、コントローラは、集中領域における測定された温度が閾値温度(周囲温度センサによって測定された室温など)を下回るかどうかを決定することができる。集中領域における温度が閾値温度よりも高い場合、コントローラは、工程932において、誤った流れが存在すると決定し得る。集中領域における温度が閾値温度を下回る場合、コントローラは、工程934において、誤った流れが存在しないと決定し得る。代わりに及び/又は更に、水面の集中領域において測定された水温と、集中領域から離れた水面の別のエリアにおいて測定された水温との比較も、加湿システム内に誤った流れがあるかどうかを決定することができる。この理由は、逆流状態において、ガスが患者から到来する際にガスが導管(例えば、吸気導管又は呼気導管)のヒータ線によって暖められるため、暖められたガスがチャンバに送られるからである。これは、
図2A又は
図2Cに示すような誤ったセットアップ(即ち誤接続)を示し得る。
【0425】
代わりに及び/又は更に、加湿器の異なる位置における水位の輪郭の比較も、加湿システム内に誤った流れがあるかどうかを決定することができる。正常流状態時、入口22を通して流れるガスは、
図9Cに示すように、水位「a」が水位「b」よりも低くなるように、加湿器20の入口22の近傍の水を変位させることができる。この理由は、入口22を通してチャンバ20に流れ込むガスが入口ガスの力によって水を変位させることができるからである。これは、特に、例えば20L/minを上回る高流量が使用される場合に当てはまり得る。流量が高くなるほど、水の変位は、大きくなる。「b」が所定の閾値だけ「a」を下回る場合、誤った流れの状態が検知され得る。この差は、例えば、加湿器の入口及び出口に配置された光センサによって測定され得る。光センサは、
図9Cに示すように、加湿器の入口及び出口に隣接して配置され得る。入口22及び出口24の近傍の又はそれらに隣接する水位は、センサ950、952によって測定され得る。センサ950、952は、光センサであり得る。センサ950、952は、システムのコントローラ(例えば、加湿器のコントローラ又はガス源のコントローラ)と通信することができる。センサ950、952は、コントローラがセンサから信号を受信することができるように、コントローラと無線通信することができる。コントローラは、逆流状態を検知し、且つ/又は誤接続の存在を検知するための方法を実行することができる。
【0426】
図9Dに示される方法940において、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。コントローラは、工程944において、加湿チャンバ801内の第1位置における第1水位を決定することができる。コントローラは、工程946において、加湿チャンバ801内の第2位置における第2水位を決定することができる。第1位置と第2位置とは、異なる。第1位置は、加湿チャンバ801の入口の近傍であり得る。第2位置は、加湿チャンバ801の出口の近傍であり得る。工程948において、コントローラは、上述のように、第1水位と第2水位とを比較することができる。例えば、コントローラは、第2水位が第1水位よりも所定の閾値だけ上回るかどうかを決定することができる。任意選択的に、ガス流がない場合の、第1位置及び第2位置のいずれか又は両方における基準水位を設定するための予備的な工程が追加され得る。この基準により、水平でない表面上にチャンバが配置されている場合における第1水位と第2水位とのより正確な比較を可能にすることができる。この差が閾値を超えない場合、コントローラは、工程952において、誤った流れが存在すると決定し得る。この差が閾値を超える場合、コントローラは、工程950において、誤った流れが存在しないと決定し得る。いくつかの例では、第1水位及び第2水位は、所定の時間の長さにわたって測定された水位の平均であり得る。この平均は、所定の頻度で更新され得る。方法は、誤接続を示す逆流状態を決定することができる。
【0427】
水面上の波紋パターンの検知も、誤接続に起因する誤った流れの状態を示すことができる。入口と出口とは、正常流及び逆流に関して波紋のパターン又は方向の違いを提供するために、水面に対して異なる角度で設けられ得る(又は
図8Bに示すようなガイド809が使用され得る)。
図10に示される方法1000では、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程1004において、センサは、加湿器の入口に隣接する水面の波紋パターンを監視する。センサは、加湿器の入口及び/若しくは出口の下方に配置され得るか、又は加湿器の入口及び/若しくは出口の下方の水の表面に向けられ得る。センサは、システムのコントローラ(例えば、加湿器のコントローラ又はガス源のコントローラ)と電子通信することができる。センサは、コントローラがセンサから信号を受信することができるように、コントローラと無線通信することができる。工程1006において、コントローラは、水の波紋が検知されたかどうかを決定する。波紋パターンは、コントローラに記憶されている、センサ(例えば、光センサ)によって検知されるであろう所定のパターンであり得る。コントローラは、検知された光センサ信号と、光センサによって検知され得る所定の記憶された波紋(即ち所定のパターン)とを比較するか、又は画像/パターン認識技術を用いて水面の画像を分類するかのいずれかによって波紋を検知するように構成され得る。正常流状態時、加湿器入口を通して流れるガスは、収束させることができる。収束した流れは、加湿器内の水の表面上に波紋パターンをもたらすことができる。しかしながら、誤った流れの状態時、フローガイドが加湿器の出口に結合されていないため、波紋は、認められない。誤った流れの状態において、水面は、実質的に水平であり得る。波紋が検知される場合、コントローラは、工程1008において、誤った流れがないと決定し得る。波紋が検知されない場合、コントローラは、工程1010において、誤った流れが存在すると決定する可能性がある。波紋が検知されない場合、これは、(例えば、
図2A又は
図2Cのような)誤接続を示す逆流状態を示し得る。
【0428】
上に開示される様々なセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0429】
差圧測定値に基づくプロセス
ガスが加湿システム内を循環するとき、ガスの流れ並びに導管及び加湿器の幾何学的形状は、加湿システムの異なる位置の圧力に影響を及ぼす可能性がある。幾何学的寸法を解析し、異なる位置の圧力を決定することにより、上述したように、加湿システム内に誤接続があるかどうかを示すことができる流れの方向を決定することができる。
【0430】
ベルヌーイの定理、即ち流体の速度の変化が圧力の変化に相関し得ることを利用してガスの流量を測定するために、差圧が使用され得る。流量は、
図11Aに示される、流量に正比例する圧力損失を発生させる差圧センサ又は呼吸流量計1101によって決定され得る。呼吸流量計は、圧力変動構造体、即ち呼吸流量計内を一方の端部から他方の端部に流れるガスの圧力を変化させるための構造体を含む。圧力変動構造体は、圧力を変化させる、即ち低下させる1つ以上の流量制限部又は他の構造体を含み得る。差圧測定は、加湿器内の様々な位置で行われ得る。逆流は、差圧の方向を使用して検知され得る。差圧センサ又は呼吸流量計1101は、正常流状態時に正の流れを、誤った流れの状態時に負の流れを出力し得る。
図11Aに示すように、圧力測定点及び圧力変動構造体は、チャンバの適切な領域に対応し得る。例えば、圧力変動構造体は、チャンバ内の浮きを含み得る。チャンバ内の浮きは、チャンバの全体的な圧力損失に寄与する構造体の一例である。浮きは、自動充填チャンバ内の水の流れを制御するために、チャンバ内に配置され得る。浮きは、チャンバのかなりの容積を占める場合があり、ガスがチャンバ内を流れる際にガスの圧力の変化を生じさせる制限部として機能し得る。代わりに、圧力変動構造体は、チャンバに対する入口ポート及び出口ポートの形状の変化であり得る。出口ポートに絞り部が存在し得る。呼吸流量計1101又は差圧センサ内において、ガス路内に圧力損失を生じさせるための他の流量制限部又は構造体を使用することができる。流量制限部の端部で測定され得る圧力は、差圧センサ又は2つの圧力センサによって測定され、コントローラは、差を決定する。差圧測定値は、ガス流の方向に対応し得る。例えば、差圧測定値は、入口圧力から出口圧力を引いたものである。正の差圧は、チャンバの入口の圧力が高く、チャンバの出口の圧力が低いことを示す。これは、正常流を示す。負の差圧は、逆流状態を示し得る。これは、逆流状態において、ガスが出口においてチャンバに入ることができ、チャンバ内の浮きの流量制限により圧力が低下し得ることが理由である。
【0431】
図11Bは、符号11Cを付した断面図が、
図11Cに示される断面図に対応する頂面図を示す。
図11Cは、チャンバ上に配置された呼吸流量計1101がチャンバの差圧を決定するための動作位置にある
図11Bのチャンバ1100の断面図を示す。呼吸流量計は、チャンバ1100にわたって(即ち入口ポートと出口ポートとの間)を接続することができる。
図11B及び
図11Cに示すように、差圧測定は、水と、流量制限部としての浮きとを使用して、加湿チャンバにわたって行われ得る。浮きは、呼吸流量計1101の流量制限部として機能する。
図11Cは、チャンバ上に配置される例示的な検出機構を示す。圧力測定は、加湿チャンバ1100の入口1102及び出口1103の近傍で行われ得る。この例では、流れの方向は、入口1102と出口1103との間の圧力損失の大きさを測定することにより決定され得る。正常流状態時、入口と出口との間の差圧は、正であり得る。誤った流れの状態時、入口と出口との間の差圧は、負であり得る。代わりに、呼吸流量計1101は、吸気導管、呼気導管及びドライライン導管に沿って位置し得る。
【0432】
図11Dに示される方法1120では、コントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。コントローラは、工程1124において、入口の近傍の第1位置において第1圧力読み取り値を、出口の近傍の第2位置において第2圧力読み取り値を決定することができる。より具体的には、工程1124は、入口圧力と出口圧力との間の差圧を測定することを含み得る。工程1126は、差圧を比較することを含み得る。工程1126は、差圧センサによって測定される差圧の兆候を確認することを含み得る。工程1126において、入口圧力が出口よりも低い(即ち負の差圧が測定された)場合、コントローラは、工程1128に進むことができる。工程1128は、存在する逆流状態を戻すことを含み得る。代わりに、工程1126において、入口圧力が出口圧力よりも高い(即ち正の差圧が測定された)場合、コントローラは、工程1130に進むことができる。工程1130において、正常流に戻る(即ち、逆流は、検知されない)。コントローラが工程1106において逆流の出力を決定した場合、これは、システム内の誤接続を示すものであり得る。工程1126における逆流の決定後、コントローラは、逆流状態の発生を使用者に対して表示させるために、ユーザインターフェースにメッセージ又は信号を送信し得る。逆流状態が決定された場合、ユーザインターフェースは、使用者に対して警報(例えば、視覚警報又は聴覚警報)を提示し得る。
【0433】
図12Aは、圧力検出デバイス1202、1204の例示的な第1位置及び第2位置を示す。例示的な位置は、中実点として示される。圧力検出デバイスは、出口の進入口の直前の加湿器若しくは加湿チャンバ内及び/又は加湿器若しくは加湿チャンバの入口内に配置され得る。この場合、出口近傍の圧力検出デバイスは、入口の圧力検出デバイスよりも大きい断面積を有し得る。入口圧力センサ1202は、チャンバの入口(即ち入口ポート)と関連付けられ、出口圧力センサ1204は、チャンバの出口と関連付けられる。
図12Aの図示において、入口圧力センサ1202は、チャンバ1200の入口(即ち入口ポート)にある。
図12Aに示すように、出口圧力センサ1204は、出口(即ち出口ポート)の外部に配置されるが、出口に隣接している。工程1126において、コントローラは、第1圧力読み取り値と第2圧力読み取り値とを比較する(即ち入口圧力センサ1202の読み取り値と、出口圧力センサ1204の読み取り値とを比較する)ことができる。入口圧力センサ1204で測定された圧力が、出口圧力センサ1204を上回る場合、方法は、工程1128に進む。出口圧力センサ1204で測定された圧力が、入口圧力1202で測定された圧力を上回る(即ち入口圧力が出口圧力を下回る)場合、方法は、工程1130に進む。工程1130により逆流状態が検知される場合、これは、誤接続を示す。コントローラは、使用者に対してメッセージ又は警報を提示するために、ユーザインターフェース(例えば、加湿器の画面又はガス源の画面)に信号又はメッセージを送信し得る。
【0434】
図12Bは、圧力検出デバイスの第1位置及び第2位置の更なる例を示す。
図12Bに示すように、入口圧力センサ1202は、入口の外で入口に隣接して配置され得る。出口圧力センサ1204は、出口内に配置され得る。
図12Bの圧力センサ配置は、コントローラが
図11Dの方法を実行する場合に使用され得る。
【0435】
更に又は代わりに、圧力の差、例えばガス流路内の管にわたる圧力差を検知するためにピトー管が使用され得る。管(加湿システム内の任意の導管であり得る)内に配置されるピトー管の一例は、
図12Cに示される。矢印によって示されるような左から右への流れがあるとき(例えば、正常流状態時)、位置「a」における圧力は、位置「b」における圧力を上回ることができ、圧力差h
mが生じる。流れが右から左である場合(例えば、逆流状態時)、「a」における圧力は、「b」における圧力をわずかに下回るか、又は圧力差h
mは、正常流状態における圧力差h
mを下回り得る。したがって、閾値未満の圧力差は、逆流を示す可能性がある。ピトー管機構は、吸気管内に配置され得、逆流状態の存在を決定するために使用され得る。代わりに、
図12Cに示されるピトー管は、チャンバの出口に配置され得る。ピトー管は、適切な取付機構を使用して取り付けられる。更に、2つの圧力センサを使用するのではなく、圧力センサを1つのみ使用し、その読み取り値を閾値と比較し得る。ピトー管は、差圧センサに結合され得る。次いで、差圧センサは、コントローラに結合される。差圧センサは、圧力差を測定するように構成されており、この圧力差は、コントローラによって処理されて、ピトー管内の圧力差が決定される。コントローラは、正常流状態又は逆流状態を出力することができる。
【0436】
上に開示される圧力センサ及び/又は圧力検出デバイスは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、圧力センサ及び/又は圧力検出デバイスから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0437】
機械的な構成要素に基づくプロセス
加湿システムは、接続エラーを検知するための様々な種類の機械的構造体のセットアップを含み得る。これらの構造体は、誤った流れがある場合、加湿システムの使用者に対して視覚的キューを提供することができる。
【0438】
図13Aは、加湿システムの導管1302の断面にわたって配置されたフラップ1300を示す。フラップ1300は、導管1302の内壁にヒンジ式に結合され得る。フラップ1300は、円形の形状であり得るか、又は導管の断面に類似した形状を有し得る。フラップ1300は、ガスがその中を流れることを可能にするように構成されている1つ以上のアパーチャ1304を含み得る。フラップ1300は、正常流状態に対応する第1位置と、誤った流れ、即ち逆流に対応する第2位置との間で移動するように構成され得る。第1位置にある(正常流状態にある)とき、フラップ1300は、導管1302の横断軸線に対して角度を形成し得る。フラップ1300は、正常流状態時にフラップ1300が移動しないが、誤った流れ時にフラップが上向きに傾斜し得るか、下向きに傾斜し得るか、又は導管1302を遮断し得るように構成され得る。
【0439】
図13Aに示されるフラップは、流れの方向に応じて色を変化させることができるインジケータを組み込むことができる。フラップが、正常流状態に対応する第1位置にあるとき、インジケータは、第1色(緑色など)であり得る。他方で、フラップが、誤った流れの状態に対応する第2位置にあるとき、インジケータは、第1色と異なる第2色(赤色など)であり得る。フラップは、吸気導管及び/又は呼気導管内に位置し得る。いくつかの例では、インジケータは、第1色の第1マーカと第2色の第2マーカとを含み得る。マーカは、管又は導管内に配置され得る。第1マーカと第2マーカとは、離隔され得る。フラップは、第1位置と第2位置との間で可動であり得る。第1位置にあるとき、フラップは、第1マーカと整列し得る。第2位置にあるとき、フラップは、第2マーカと整列し得る。フラップの位置に基づき、使用者に対して逆流状態が視覚的に示され得る。例えば、フラップが、第1色の第1マーカに隣接する第1位置にあるとき、正常流状態が示され得る。逆流状態が、第2色の第2マーカに隣接する第2位置にあるとき、逆流状態が示され得る。
【0440】
加湿システムは、1つ以上のフラップを含み得る。1つ以上のフラップは、加湿システムの異なる位置に配置され得る。
【0441】
図13Bは、誤った流れの状態を示す弁を示す。弁1306は、正常流状態時にガスが流れることを可能にするが、誤った流れの状態時に可能にしない一方向弁であり得る。正常流状態時、弁1306は、導管の流れを可能にするために開位置に移行し得る。誤った流れの状態時、弁1306は、導管の流れを阻止するために閉位置にあり得る。加湿システムの導管の1つの遮断は、誤った流れを示す警報を作動させることができる。
図13Bに示すように、弁は、閉位置にあるときに直線であり、開位置にあるときに湾曲するフラップを含み得る。図示された例では、弁は、2つのフラップを含む一方向弁であり得る。任意選択的に、弁は、3つ以上のフラップ又は1つのみのフラップを含み得る。加湿器のフローセンサ1308は、この遮断を検知し、警報を発することができ得る。
【0442】
フローセンサ1308は、図示された例と同様に、弁から上流に位置し得る(即ち正常流の方向と反対に位置し得る)。正常流状態時、フローセンサ1308は、流れを検知し、流量を決定する。他方で、フローセンサ1308は、誤った流れの状態が存在する場合に流れを検知しない場合がある。フローセンサ1308による、流れがないことの検知は、誤った流れの状態を示すことができ、これは、加湿システム内の誤接続を示すものであり得る。
図13A及び
図13Bの構成は、吸気導管内又はチャンバの出口に配置され得る。代わりに、
図13A及び
図13Bの構成は、呼気管内に位置し得る。
【0443】
上に開示されるフローセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、フローセンサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0444】
図14は、異なる流れの方向下で異なる回転方向に回転するように構成されているタービン1400を示す。導管内におけるタービンの回転方向は、タービン1400の運動によって発生する電流の方向を検知することによる流れの方向を示し得る。電流の方向は、タービンの正端子及び負端子を検出することにより決定され得る。相対的な電圧差は、電流の方向、したがってタービンの回転方向を示し得る。回転子のシャフトは、ホール効果センサに接続され得る。ホール効果センサは、電流が流れるコイルと、回転子のシャフトに接続された磁石との機構である。したがって、回転子が回転すると、電圧及び/又はパルスが誘起される。
図14に示すように、タービンは、正常流状態時に時計回り方向に回転することができ、誤った流れの状態時に反時計回り方向に回転することができる。正常流状態時のタービンの方向と、誤った流れの状態時のタービンの方向とは、逆にすることもできる。
【0445】
上に開示されるホール効果センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、ホール効果センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0446】
図15は、頭部1500と尾部1502とを含み得る可撓性アタッチメントを示す。頭部1500は、加湿システムの導管の内面に確実に取り付けられ得る。尾部1502は、頭部1500に取り付けられる第1端部と、第1端部の反対に配置される第2端部とを含み得る。尾部1502は、導管内の流れの方向に一致する方向に移動するように構成され得る。尾部1502は、
図15に示すように、正常流状態と逆流状態との間の視覚的表示を可能にし得る。
図15に示すように、逆流状態において、尾部1502は、第1端部の近傍における実質的に180°の回転を含む。頭部と尾部とを含む可撓性アタッチメントは、導管の1つ、例えば吸気導管若しくは呼気導管内又は加湿器チャンバのポート内に取り付けられ得る。
【0447】
図16は、導管内に配置され得る突起1600を示す。突起1600は、視覚的に、又は交互渦を検知することができるセンサ1602によるかのいずれかで検知可能であり得る流れパターンをもたらすように形作られ得る。例えば、正常流状態時、突起1600は、流れの特性をほとんど変化させない場合がある。逆流状態時、突起1600は、視認できるか、又は交互渦を検知するように構成されているセンサ1602の周囲に乱流若しくは渦をもたらすことができる。突起1600は、鈍い物体であり得る。突起は、第1端部1604及び第2端部1606を含み得、第1端部1604は、より細い先端部を有し、第2端部1606は、より丸みのある先端部を有する。いくつかの例では、突起は、涙滴の形状であり得る。上述したように、第1端部1604の形状及び第2端部1606の形状は、視覚的に又はセンサ1602によるかのいずれかで検知可能であり得る流れパターンをもたらすことができる。突起は、第2端部1606がセンサ1602に面し、第1端部1603がセンサ1602と反対に面するように配置され得る。
【0448】
突起1600は、導管(例えば、ガス送達導管40及びガス輸送導管50)の1つに成形され得る。代わりに、突起1600は、加湿器20の加湿チャンバの出口内に位置し得る。突起は、加湿システム1内(例えば、導管及び/又は加湿チャンバ内)の流れを大幅に低減しないような寸法及びサイズにされ得る。
【0449】
流路コントローラを用いたプロセス
加湿器は、ガス源の出口及びガス源の入口に接続される2つのポートを含み得、いずれかのポートが出口及び入口に接続され得る。加湿器は、受け入れるガスがいずれの加湿器ポートに接続されているかを問わず、ベンチレータから受け入れるガスが患者に到達する前に加湿されるように流路を導くことができる。
【0450】
図17は、例示的な流路コントローラ1700を示す。流路の切り換えは、例えば、流路コントローラ1700内に4/2弁を用いて達成され得る。
図17Aは、4/2弁の例示的な図を示す。4/2弁は、ポイントPからポイントAに、ポイントBからポイントTにガスが流れることができるように配置され得る。代わりに、4/2弁は、ポイントPからポイントBに、ポイントAからポイントTにガスが流れることができるように作動させることができる。流路コントローラ1700及び4/2弁を使用して、加湿システム内のガスの流れの方向を変更することができる。例えば、
図17に示すように、4/2弁及び流路コントローラ1700は、通常構成の際、ベンチレータ出口ポートから湿度発生器に且つ患者からベンチレータ入口ポートにガスが流れるように配置され得る。しかしながら、ベンチレータ出口ポートから患者に且つ湿度発生器からベンチレータ入口ポートにガスを流れさせる可能性のある誤接続がある場合、流路コントローラ1700は、
図17に示すような反転構成に切り換えることによって逆流状態を修正することができる。反転構成では、流路の形態を変更することにより、加湿システム内のガスの流れの方向を変更することができる。
【0451】
加湿器は、1つ以上のフローセンサを使用して、そのポートのいずれがベンチレータ出口に接続されているかを検知し、ベンチレータ出口から湿度発生器に流れを誘導することができる。代わりに及び/又は更に、加湿器は、1つ以上の圧力センサを使用して、そのポートのいずれがベンチレータに接続されているかを検知し、流路を適切に方向転換することができる。弁は、システムのコントローラ(例えば、加湿器のコントローラ)により、流れを正しい方向に誘導し、逆流状態を回避するように制御され得る。
【0452】
代わりに、流れの制御は、ベンチレータにおいて行うことができる。ベンチレータは、いずれのベンチレータポートが加湿器の入口及び/又は出口ポートに接続されているかを決定した後、いずれのベンチレータポートが出口として使用されるかを制御することができる。流路コントローラは、加湿器の一部として内蔵され得るか、又は加湿器の上流に接続され得る。
【0453】
上に開示される1つ以上のフローセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、1つ以上のフローセンサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0454】
加湿チャンバ入口における凝縮検知に基づくプロセス
正常流状態時、加湿チャンバ出口に凝縮が形成される傾向がある。加湿されたガスは、加湿チャンバ出口からチャンバを出る。ガスは、周囲条件に曝されているチャンバ出口の壁によって冷却され得る。ドライラインから受け入れるガスは、通常、乾燥しており、且つ/又はチャンバを出るガスよりも低温であるため、正常流状態時、チャンバの入口に形成される凝縮は、極めて少ないか又はない傾向がある。逆流状態時、ヒータプレートが通電され、チャンバ出口からチャンバ入口に移動するガスを加熱し得ることが原因でチャンバ入口に凝縮が形成され得る。チャンバ出口設定点に到達しない場合、ヒータプレートに供給される電力は、増加される。チャンバの外部の周囲温度は、通常、ガスの温度よりも低い。チャンバ出口周囲の接続部は、通常、加熱されない。換言すると、通常、吸気導管とチャンバとの間には、加熱されないセクションが存在する。通常、(加湿されたガスと比較して)より低温の周囲温度により、チャンバの内部からチャンバの外部への正味の熱伝達が生じる。したがって、チャンバ入口から逆流方向に流出するガスは、チャンバ入口の内面又はその近傍の領域に凝縮する傾向がある。チャンバのヒータプレートへの電力を低減するか又は無効にしても、水の温度がガスの温度と比較して相対的に高い場合、ガスは、チャンバ出口からチャンバ入口に移動するため、ガスは、依然として加湿され得る。
【0455】
凝縮の存在は、直接的に(例えば、湿分自体を検知することにより)又は間接的に(例えば、チャンバ入口の内面又はその近傍における所定の温度変化を検知することにより)検知され得る。凝縮の存在は、任意の適切なセンサ、例えば湿度センサ(任意選択的に静電容量センサであり得る)、光センサ若しくは任意の他の水分センサ又は熱電対列或いは内面の温度変化を検知することができる他の適切な温度センサによって検知され得る。センサは、チャンバの入口の内面上の凝縮の形成に関連するパラメータを測定するように構成され得る。任意選択的に、センサは、加湿チャンバの入口ポートに結合され得る。センサは、加湿器自体の内部に位置し得るか、又は加湿器に結合されるように構成されている(例えば、加湿器及び/又は加湿チャンバと取り外し可能に係合可能なセンサカートリッジ内の)中間構成要素であり得る。
【0456】
図18Aの方法1850に示すように、加湿システムのコントローラは、工程1854において、加湿システム内のセンサから信号を受信することにより逆流検知アルゴリズムを開始することができる。信号は、加湿チャンバの内面の入口又はその近傍における凝縮の存在を示すものであり得る。決定工程1856において、コントローラは、チャンバ入口の内面に凝縮が存在するかどうかを決定することができる。チャンバ入口の内面に凝縮が検知される場合、これは、加湿器が誤って接続されていることを示す可能性があり、コントローラは、工程1860において、逆流が存在するとの決定を出力することができる。チャンバ入口の内面に凝縮が検知されない場合、コントローラは、工程1858において、逆流が存在しないと決定し得る。代わりに、センサがチャンバの出口に設けられ得、この場合、凝縮の欠如は、逆流を示し得る。
【0457】
図18Bは、本明細書に開示される加湿システムの例示的な加湿チャンバ20を示す。加湿チャンバ20は、チャンバ入口22又はその近傍にあるセンサ(又は複数のセンサ)1822を含み得る。1つ又は複数のセンサは、ガス流と直接接触しても又はしなくてもよい。いくつかの構成では、1つ又は複数のセンサは、加湿器20の加湿チャンバと直接接触しても又はしなくてもよい。いくつかの構成では、1つ又は複数のセンサは、加湿器20内に収容され得る。上述のように、1つ又は複数のセンサ1822は、チャンバ入口22の近傍のチャンバ入口22の内面上又は加湿チャンバ20の側壁上の凝縮の形成に関連するパラメータを測定することができる。代わりに、チャンバは、受け入れるガスを加湿チャンバの側壁の領域に偏向するように構成されている偏向アセンブリを含み得る。センサは、その領域においてパラメータを検出するように構成され得る(ガスの方向を問わない)。
図18Bに示されるセンサ1822及び構成は、方法1850を実行するために使用され得る。方法1850は、加湿器20であり得る加湿器及び/又はガス源10のコントローラによって実行され得る。
【0458】
逆流/誤接続状態を検知すると、加湿器のコントローラは、逆流/誤接続状態の存在に関して信号若しくは警報を出力することができ、且つ/又は電子インジケータを表示することができる。加湿器は、信号又は警報を表示するためのディスプレイモジュールを任意選択的に含み得る。
【0459】
ガス源(例えば、ベンチレータ)入口における湿度検知に基づくプロセス
逆流状態の検知は、ガス源供給側でも実行され得る。加湿器を通過する流れが逆になると、加湿器は、予期しないレベルの湿度を発生させる可能性がある。
図18Cの方法1800に示すように、ガス源のコントローラ(加湿システムのコントローラと同じであり得るか、又は別個のコントローラであり得る)は、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。工程1804において、ガス源コントローラは、ベンチレータの入口(「患者からの」)ポートにおける湿度を、その位置にある湿度センサからの入力などによって決定することができる。工程1806において、コントローラは、測定された湿度が閾値を超えるかどうかを決定することができる。測定された湿度が、期待される湿度レベルから外れている場合、これは、加湿器が誤って接続されていることを示す可能性があり、コントローラは、工程1810において、逆流が存在するとの決定を出力することができる。測定された湿度が閾値を上回らない場合、コントローラは、工程1808において、逆流が存在しないと決定し得る。任意選択的に、湿度センサは、ベンチレータの出口(「患者への」)ポートに結合され得る。
【0460】
図18Dは、本明細書に開示される加湿システムの例示的なガス源10を示す。ガス源10は、入口14に結合されたセンサ1820を含み得る。上述のように、センサ1820は、ガス源10の入口14の湿度を測定することができる。
図18Bに示されるセンサ1820及び構成は、方法1800を実行するために使用され得る。方法1800は、ガス源のコントローラによって実行され得る。
【0461】
ガス源は、コントローラを有し得る。ガス源のコントローラは、本明細書に開示されるプロセスを使用するなどして、逆流/誤接続状態を検知することができる。逆流/誤接続状態を検知すると、ガス源のコントローラは、逆流/誤接続状態の存在に関して信号若しくは警報を出力することができ、且つ/又は電子インジケータを表示することができる。ガス源は、信号又は警報を表示するためのディスプレイモジュールを任意選択的に含み得る。
【0462】
上に開示される湿度センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、湿度センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0463】
管/導管識別に基づくプロセス
図19の方法1900に示すように、ガス源(例えば、ベンチレータ)のコントローラは、工程1902において、その入口及び/又は出口ポートに接続されている導管又は管の存在を検知することができる。具体的には、方法1900を使用して、加湿システム1のガス源に接続されている管の種類を検知することができ、且つ/又は管を識別することができる。工程1904において、コントローラは、管のパラメータ又は特性を決定することができる。コントローラは、ベンチレータの出口ガスポート及び/又は入口ガスポートに接続されている管の種類をパラメータ又は特性に基づいて識別することができる。吸気導管と呼気導管は、工程1906において、ベンチレータが接続されている導管の種類を識別することを可能にするために異なる性質を有し得る。工程1908において、コントローラは、管識別情報を使用して、導管が1つ又は複数のガスポートに誤って接続されているかどうかを決定することができる。代わりに、加湿器コントローラは、加湿器の入口及び/又は出口に接続されている導管又は管の存在を検知し得る。
【0464】
管識別の一例は、抵抗検知を伴い得る。各種類の管は、異なる埋め込み識別抵抗器又はヒータ線抵抗を有し得、これらは、ベンチレータに結合されたときに検知され得る。異なる種類の管は、それぞれ異なる抵抗値を有し得る。接続されると、ベンチレータは、電圧を印加して(又は電流を誘起して)、電流(又は電圧)を測定し、異なる種類の管を区別することができる。
【0465】
異なる種類の管は、無線識別(RFID)技術を使用して区別することもできる。各種類の管は、アクティブ型、パッシブ型又はセミパッシブ型であり得る異なるRFIDタグを有し得る。ベンチレータ及び/又は加湿器は、管のRFIDタグを読み取るために、入口及び/又は出口にRFIDリーダを含み得る。ベンチレータのRFIDリーダは、RF信号発生器、受信機/信号検知器及びコントローラを含み得る。
【0466】
代わりに及び/又は更に、各種類の管は、接続されたときにベンチレータによって検知され得る異なるバーコード又はQRコードを含み得る。
【0467】
異なる種類の管は、異なる色及び/又は吸収特性、放射特性、反射特性及び/若しくは屈折特性が挙げられるが、これらに限定されない異なる電磁的特性を用いて区別することもできる。ベンチレータは、色又は異なる種類の管によって放射若しくは反射される電磁波の異なる特性を検知することができる光センサを含み得る。
【0468】
管の例示的な特性は、異なる物理的位置に存在し得るか又は存在し得ない特徴も含み得る。特徴としては、導電性表面又はその存在を検知することができる構成要素が挙げられ得る。特徴としては、電界、磁界、電磁信号、音響信号などが挙げられるが、これらに限定されない異なる種類の信号に対して検知可能な応答を生成する構成要素が挙げられ得る。特徴としては、光学的に検知することができる構造的特徴が挙げられ得る。特徴は、本明細書に記載される任意の検知方法を使用して検知され得る。検知方法は、インダクタンス、磁界及び/又はヒータ線抵抗を測定することにより、ヒータ線の存在を検知することなど、管の機能的特徴の検知も含み得る。
【0469】
各種類の管は、ガス源に面する異なる極性を有して設置された磁石も含み得る。例えば、ドライラインと呼気導管とは、ガス源に面する反対の極性を有することにより識別され得る。吸気導管は、例えば、磁石の欠如により検知され得る。代わりに、各種類の管は、2つ以上の磁石を有し得るか、又は磁石の位置若しくは磁界は、より広範囲の管の識別を可能にするために変化され得る。ガス源は、磁石の極性、したがって管の種類を検知することができる、対応するセンサを含み得る。誤った管構成で管がガス源コネクタにより反発を受けることになり得るように、ベンチレータも磁石を含み得る。
【0470】
上に開示される管識別デバイス及び/又はセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、管識別デバイス及び/又はセンサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0471】
ベンチレータコネクタの幾何学的形状に基づくプロセス
ガス源(例えば、ベンチレータ)は、誤接続を防止するための機構として異なる物理的形状及び/又は寸法を備え得るコネクタを含み得る。例えば、ガス源出口ポートは、吸気管のみと適合するように設計され得、ガス源入口ポートは、呼気管のみと適合するように設計され得る。
【0472】
正しい管コネクタがガス源入口又は出口に結合されない限り、管をベンチレータに接続することができないため、これによりガス源に対する誤接続を防止することができる。
【0473】
例示的な異なる接続部特徴としては、22mmテーパ入口及び20mmテーパ出口、四角形の入口及び円形の出口、キー式コネクタ並びに/又はコネクタ上の形状若しくはコネクタ上に書かれた文字が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0474】
使用者支援に基づくプロセス
加湿システム内の誤接続を検知するために、使用者及び/又は介護者による支援を用い得る。
図20の例示的な方法2000において、ベンチレータのコントローラは、工程2002において、例えば加湿システムのディスプレイ上のメッセージ及び/又は可聴キューにより、呼気導管50を取り外すように使用者に指示することができる。コントローラは、呼気導管を取り外すことに加えて、吸気導管40を接続するように使用者に任意選択的に指示することもできる。工程2004において、ベンチレータのコントローラは、ベンチレータに、その出口ポートに提供されるテストフローを発生させることができる。工程2006において、ベンチレータのコントローラは、出口ポートにおける流れ抵抗が閾値を超えるかどうかを決定することなどにより、出口ポート又は入口ポートから呼気導管が取り外されたかどうかを決定することができる。流れ抵抗は、出口ポートにおける圧力測定値、流量測定値又はそれ以外から決定され得る。正しいセットアップにおいて、呼気導管は、入口ポートから取り外すことができ、ベンチレータは、依然としてドライラインに接続されている出口ポートで空気を提供すると、高い流れ抵抗を検知し得る。誤ったセットアップ(呼気導管が出口ポートに接続されている)において、出口ポートが管にもはや接続されていないため、出口ポートで空気を提供すると、ベンチレータは、より低い流れ抵抗を検知し得る。流れ抵抗が閾値を下回る場合、コントローラは、工程2008において、逆流が存在すると決定し得る。流れ抵抗が閾値を超える場合、コントローラは、工程2010において、逆流が存在しないと決定し得る。
【0475】
上に開示される流れ抵抗を決定するためのデバイス又はセンサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、流れ抵抗を決定するためのデバイス又はセンサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0476】
加湿器とガス源との間の通信に基づくプロセス
加湿器とガス源との間の電子通信を使用して、逆流状態及び/又は誤接続を検知することができる。加湿器及びガス源は、互いに電子通信を確立することができるように配置され得る。加湿器とガス源との間の電子通信は、Bluetooth(登録商標)、3G/4G/5G、近距離通信(NFC)、Wi-Fi又は他の種類の適切な無線通信プロトコルを介した無線であり得る。代わりに、加湿器とガス源との間の電子通信は、RS-232、USB、イーサネット又は他の種類の有線通信プロトコルなどの有線接続を介したものであり得る。電子通信が確立されると、加湿器とガス源は、互いの間で電気信号及び情報を伝送することができる。
図21は、互いの間に無線電子通信2100を有するガス源10と加湿器20とを含む例示的な加湿システム1を示す。
【0477】
図21Aの方法2102において、加湿システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。代わりに、ガス源システムのコントローラは、逆流検知アルゴリズムを開始することができる。ガス源のコントローラと加湿器のコントローラは、試験手順がいつ開始されるか及びこの応答がいつ測定されると予想されるかを設定するために互いに通信することができる。工程2104において、コントローラは、テストフローを送るようにベンチレータに命令することができる。工程2106において、コントローラは、加湿器入口においてテストフローが検知されたかどうかを決定することができる。正常流状態時、テストフローは、加湿器によりその入口において検知される。逆流状態時、テストフローは、異なる経路を通して加湿器に移動するため、加湿器は、このテストフローを検知することができないか、又は少なくとも期待されるテスト流量を検知することができない。期待されるテストフローが加湿器によって検知される場合、工程2110において、コントローラは、逆流が存在しないと決定し得る。期待されるテストフローが加湿器によって検知されない場合、工程2108において、コントローラは、逆流が存在すると決定し得る。流量に加えて又はその代わりに、テストフローを特徴付けるために圧力が監視され得る。
【0478】
更に又は代わりに、正常流状態において(管が正しく接続されているとき)、ベンチレータ出口(「患者への」)ポートにおいて測定される湿度は、ドライライン及び加湿器入口において測定される湿度と同様であり得る。ベンチレータ入口(「患者からの」)ポートにおいて測定される湿度は、正常流状態時に呼気導管の端部において測定される湿度と同様であり得る。加湿システム及び/又はベンチレータのコントローラは、ベンチレータ出口ポート、ドライライン及び/又は加湿器入口において湿度を測定することができる。例えば、ベンチレータ出口において測定された湿度が、ドライライン及び/又は加湿器入口において測定された湿度と大幅に異なる場合、逆流状態が識別され得る。加湿器及び/又はベンチレータのコントローラは、ベンチレータ入口ポート及び呼気導管において湿度を測定することもできる。ベンチレータ入口において測定された湿度と、呼気導管において測定された湿度との間の顕著な差も逆流状態を示し得る。湿度の代わりに又はそれに加えて、CO2濃度、O2濃度及び/又は温度などの他のパラメータが測定され、逆流状態を検知するために使用され得る。
【0479】
加湿器は、ガスのストリーム中にトレーサを注入することができ、ベンチレータは、ベンチレータの入口及び/又は出口において、対応するセンサを含み得る。ベンチレータのコントローラ及び加湿器のコントローラは、トレーサが加湿器によっていつ注入されるか及びベンチレータがトレーサをいつ検知すると予想されるかを設定するために互いに通信することができる。管が適切に接続されているとき、ベンチレータは、入口においてトレーサを検知することができる。管が誤って接続されているとき、ベンチレータは、出口においてトレーサを検知することができる。トレーサは、加湿器コントローラによってではなく、患者によっても注入され得る。代わりに及び/又は更に、トレーサは、対応するセンサを加湿システムに備えるベンチレータによっても注入され得る。トレーサとしては、水、熱、二酸化炭素又はその他が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0480】
加湿器は、上に開示される方法のいずれか1つを使用して逆流状態を検知し、逆流状態の存在をガス源に通信することもできる。加湿器は、逆流状態の存在を示す電子信号を生成し、この電子信号をガス源又はガス源のコントローラに伝送することができる。ガス源又はガス源のコントローラは、加湿器から電子信号を受信すると、ユーザインターフェース上に逆流状態の存在を示す表示を発生させることができ、且つ/又は聴覚警報を鳴らすことができる。ユーザインターフェースは、ガス源又は加湿器上にあり得る。代わりに又は更に、ガス源及び/又は加湿器は、警報を鳴らすか又は表示させることができるリモート患者モニタリングステーションに電子信号を伝送し得る。
【0481】
加湿器の動作は、ガス源のコントローラにより制御され得る。加湿器の動作パラメータは、ガス源又は加湿器に統合され得るユーザインターフェースによって設定され得る。逆流状態が検知されたとき、使用者は、ガス源のユーザインターフェース(又は加湿器のユーザインターフェース)を介して加湿器を停止することができ、ガス源を停止して、逆流状態を修正することができる。
【0482】
本明細書に開示される方法及びセンサ配置は、吸気導管、ドライライン、呼気導管又はチャンバの一部分(例えば、入口ポート又は出口ポート)において使用され得る。開示される検出機構は、加湿システム内の逆流状態及び/又は誤接続の存在を示すことができ、且つ/又は決定することができる。逆流及び/又は誤接続の存在を検知するために、加湿されたガスを提供するためのシステム内に複数のセンサ配置が使用され得る。システムのコントローラ(例えば、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラ)は、システム内の逆流状態及び/又は誤接続の存在を使用者に対して示すために、ユーザインターフェースに信号を出力することができる。ユーザインターフェースは、ガス源又は加湿器のインターフェースであり得る。ユーザインターフェースは、視聴覚デバイス(例えば、タッチスクリーン、又は一連の表示灯及びスピーカ、又は複数の画面)であり得る。加湿器コントローラとガス源コントローラとは、互いに電子通信し得るため、逆流状態の表示は、加湿器の画面及びガス源の画面上に複製され得る。同様に、表示は、加湿器及び/又はガス源と電子通信する患者モニタリングステーションの画面上に複製され得る。
【0483】
上に開示されるセンサ配置は、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、センサ配置から測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0484】
図21Bは、管/導管の識別と、期待値に対する、測定された管/導管の特性及び/又はパラメータの比較とを組み合わせた例示的な方法2122を示す。工程2124において、加湿器のコントローラは、管の接続、即ち加湿チャンバの入口及び/又は出口に接続された管の接続を検知することができる。工程2126において、加湿器のコントローラは、管識別パラメータ又は特性を測定することができる。工程2128において、加湿器のコントローラは、測定された管識別パラメータ又は特性に基づき、管を識別することができる。管識別パラメータ又は特性としては、例えば、静電容量値、インダクタンス値又は抵抗値が挙げられ得る。任意選択的に、管識別パラメータ又は特性は、本明細書に開示される任意の他の管/導管識別方法も含み得る。
【0485】
ガス源のコントローラ及び加湿器のコントローラは、方法2122を実施するために、任意選択的に互いに通信する、例えば電気及び/又はデータ通信することができる。工程2130において、加湿器のコントローラは、管の識別に基づいて既知の流れを出力するようにガス源に命令するために、ガス源のコントローラと通信することができる。工程2132において、ガス源のコントローラは、ガス源の吸気側の流れ抵抗値、即ちガスがガス源の出口を出る際の流れの抵抗を測定することができる。正常流状態時、ガス源の出口は、ドライライン、加湿チャンバ及び吸気導管に更に接続されている。
図2Aに示すような逆流状態において、ガス源の出口は、呼気導管に接続されている。例えば、呼気導管、コネクタ、ポートなどの組み合わせを含む呼気側は、例えば、ドライライン、加湿チャンバ及び吸気導管の組み合わせを含む吸気側よりも低い流れ抵抗を有する。任意選択的に、流れ抵抗が吸気側及び/又は呼気側において測定されたとき、患者インターフェースは、例えば、患者インターフェース(例えば、
図1Aに示すような患者インターフェース接続ポート66)に接続されるように構成されているY字形部品の端部において取り外すことができる。代わりに、患者インターフェース及びY字形部品を吸気導管及び呼気導管から取り外すことができる。工程2130において、ガス源が既知の流量のガスを出力する際、吸気導管の患者側端部及び呼気導管の患者側端部は、妨げられ得ない。吸気側又は呼気側において測定される流れ抵抗は、それぞれ吸気導管又は呼気導管に対応し、使用されている異なる種類の患者インターフェースによる影響を受けない。このような流れ抵抗の測定値は、より正確であり得る。
【0486】
決定工程2134において、加湿器のコントローラは、測定流れ抵抗値と期待流れ抵抗値とを比較するために、ガス源のコントローラと通信し、測定流れ抵抗値を受信することができる。加湿器コントローラは、識別された管に対応する期待流れ抵抗値などの期待値を加湿器コントローラのメモリに記憶することができる。
【0487】
測定流れ抵抗値が期待流れ抵抗値を下回る場合、工程2136において、加湿器のコントローラは、逆流が存在すると決定し得る。測定流れ抵抗値が期待流れ抵抗値以上である場合、工程2138において、加湿器のコントローラは、逆流が存在しないと決定し得る。
【0488】
代わりに、管識別工程2124、2126、2128がガス源のコントローラによって実施され得る。これにより、ガス源の入口及び出口に接続されている管の接続部を検知することができる。この場合、方法2122の工程は、ガス源のコントローラによって全て実施され得るため、方法2122を実施するために、ガス源のコントローラと加湿器のコントローラとの間の通信は、必要ない場合がある。
【0489】
システムのコントローラ(例えば、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラ)は、システム内の逆流状態及び/又は誤接続の存在を使用者に対して示すために、ユーザインターフェースに信号を出力することができる。ユーザインターフェースは、ガス源又は加湿器のインターフェースであり得る。ユーザインターフェースは、視聴覚デバイス(例えば、タッチスクリーン、又は一連の表示灯及びスピーカ、又は複数の画面)であり得る。加湿器コントローラとガス源コントローラとは、互いに電子通信し得るため、逆流状態の表示は、加湿器画面、ガス源画面及び/又は患者モニタリングステーションのユーザインターフェース上に複製され得る。逆流状態が検知されたとき、使用者は、ガス源のユーザインターフェース(又は加湿器のユーザインターフェース)を介して加湿器を停止することができ、ガス源を停止して、逆流状態を修正することができる。
【0490】
図22Aは、正常流状態下において、第1温度センサ2202を使用してガス源出口12の温度を、第2温度センサ2204を使用して加湿チャンバ入口22の温度を監視するように構成されている呼吸加湿システムを示す。本明細書に開示されるように、ガス源出口12と加湿チャンバ入口22との間の接続は、ドライライン30によって確立される。ドライライン30は、典型的には、呼気導管50よりも短い。ドライラインの例示的な長さは、約100mm~約1,000mm、又は約300mm~約900mm、又は約400mm~約800mm、又は約500mm~約800mm、又は約500mm~約600mm、又は約700mm~約800mmであり得る。正常流状態時、ドライライン30の第1端部にあるガス源出口12から出るガスの温度は、標準周囲温度と実質的に同様であり得るか、又は標準周囲温度よりもわずかに高くなり得る。ガス源出口12から到来するガスの温度よりも周囲温度の方がわずかに低いと仮定すると、ガスが、ドライライン30の第2端部にあるチャンバ入口22に向けてドライライン30内を移動する際、ガスは、非常にわずかに冷却される。
【0491】
図2Aに示すように、加湿システムのセットアップ時にドライライン30と呼気導管50とが入れ替わった場合、ドライライン30の第1端部は、ガス源入口14に接続され得、ドライライン30の第2端部は、チャンバ入口22に接続され得る。この逆流状態下でのドライライン30の第1端部と第2端部との間の温度差により、極性が逆になり得、絶対温度差は、正常流状態時よりも大きくなり得る。この逆状態において、加湿されたガスは、チャンバ出口24からチャンバ入口22に移動する。チャンバ20を出てドライライン30に入った後、加湿されたガスは、加熱要素を有しないドライライン30内において、ガス源10からの乾燥したより低温のガスよりも急速に冷却され得る。より急速な冷却は、ガス源10からのより低温のガスと周囲温度との間の温度差に比べて、チャンバ入口22を出る加湿されたガスの温度と周囲温度との間の差の方が大きいことに起因する。したがって、逆流状態におけるチャンバ入口22の温度は、ガス源入口14の温度よりも大幅に高くなり得る。逆流状態におけるチャンバ入口22の温度もガス源出口12の温度より大幅に高くなり得る。
【0492】
第1温度センサ2202は、ドライライン30の第1端部にあり得、第2温度センサ2204は、ドライライン30の第2端部又はチャンバ入口22のいずれかにあり得る。この構成において、第1温度センサ2202及び第2温度センサ2204は、加湿器20のコントローラと電気通信することができる。第1温度センサ2202の温度読み取り値と、第2温度センサ2204の温度読み取り値との比較に関して、加湿器20のコントローラとガス源10のコントローラとの間に通信がなくてもよい。代わりに、第1温度センサ2202は、ガス源出口12にあり得、第2温度センサ2204は、ドライライン30の第2端部又はチャンバ入口22のいずれかにあり得る。この代替的な構成において、第1温度センサ2202は、ガス源10のコントローラと電気通信することができ、第2温度センサ2204は、加湿器20のコントローラと電気通信することができる。ガス源10のコントローラ又は加湿器20のコントローラの1つが、第1温度センサ2202の温度読み取り値と、第2温度センサ2204の温度読み取り値とを比較することができるように、ガス源10のコントローラと加湿器20のコントローラとは、互いに通信(例えば、電気及び/又はデータ通信)することができる。
【0493】
図22Bは、正常流状態下において、ガス源の出口又はその近傍の温度及び加湿チャンバの入口又その近傍の温度を示す、第1温度センサの温度測定値と第2温度センサの温度測定値とを比較する例示的な方法2210を示す。工程2212において、制御システム(例えば、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラ)は、システムが正常流状態下又は
図2Aに示すような逆流状態下にあるかどうかに応じて、ガス源の出口若しくはその近傍の温度及び/又はドライラインの第1端部若しくはその近傍の温度を示し得る第1センサからの第1温度を決定することができる。工程2214において、制御システムは、システムが正常流状態下又は
図2Aに示すような逆流状態下にあるかどうかに応じて、チャンバの入口若しくはその近傍の温度及び/又はドライラインの第2端部若しくはその近傍の温度を示し得る第2センサからの第2温度を決定することができる。
【0494】
決定工程2216において、制御システムは、第2温度が第1温度よりも第1閾値だけ上回るかどうかを決定することができる。第1閾値は、例えば、約0.1℃~約5℃、又は約0.5℃、又は約4℃、又は約1℃~約3℃であり得る。第2温度が第1温度よりも第1閾値を超えて上回る場合、工程2220において、制御システムは、逆流が存在すると決定し得る。第2温度が第1温度よりも第1閾値を超えて上回らない場合、工程2220において、制御システムは、逆流が存在しないと決定し得る。
【0495】
決定工程2218において、制御システムは、第2温度の変動が第2閾値を超えているかどうかを任意選択的に決定することができる。チャンバ入口における温度変動は、正常流状態時と、
図2Aに示すような逆流状態時とで異なる。チャンバ入口における温度変動は、
図2Aに示すような逆流状態時よりも正常流状態時の方が小さくなり得る。加熱及び加湿されたガスがチャンバ出口からチャンバ入口に流れること並びに/又はガス源が加熱及び加湿されたガスをパルス状にすることが原因でチャンバ入口における温度のより大きい変動が起こり得る。第2温度の変動が第2閾値を上回る場合、工程2220において、制御システムは、逆流が存在すると決定し得る。第2温度の変動が第2閾値を超えない場合、工程2220において、制御システムは、逆流が存在しないと決定し得る。
【0496】
無線センサ
上述のセンサは、有線又は無線であり得る(例えば、Bluetooth、WiFi、RFID、近距離通信又は任意の他の無線通信プロトコルを用いる)。
【0497】
例えば、センサがコントローラとRFIDを介して通信する場合、アクティブ型RFIDタグ及び/又はパッシブ型RFIDタグが使用され得る。アクティブ型タグは、機能するために電源を必要とする一方、パッシブ型タグは、近傍のRFIDリーダの問合せ電波からエネルギーを収集する。RFIDタグは、例えば、温度センサ、湿度センサ、水分センサ、圧力センサ、磁界センサなどの様々なセンサに取り付けられ得る。
【0498】
パッシブ型RFIDタグは、追加の電気コネクタ及び電源を設計する必要性を排除することができる。パッシブ型RFIDタグは、呼気管、Y字形部品、ドライラインなどの消耗品又は逆流検知のための他のものに適用され得る。
【0499】
上に開示される無線センサは、コントローラと電子通信することができる。コントローラは、ガス源のコントローラ又は加湿器のコントローラであり得る。コントローラは、無線センサから測定値を受信し、且つ受信された測定値を処理することができる。コントローラは、本明細書に記載されるように、逆流状態及び/又は誤接続の表示を決定することができる。電気通信は、有線又は無線であり得る。
【0500】
用語
本明細書で使用されている、例えば、とりわけ「することができる」、「し得る」、「する可能性がある」、「してもよい」、「例えば」などの条件付きの文言は、別段の具体的な記載のない限り又は使用されている文脈中での別段の理解のない限り、一般に、特定の実施形態が特定の特徴、要素及び/又は工程を含むが、他の実施形態が特定の特徴、要素及び/又は工程を含まないことを伝えることを目的とする。したがって、このような条件付きの文言は、一般に、特徴、要素及び/若しくは工程が1つ以上の実施形態にいずれにしても必要であること又は1つ以上の実施形態が、これらの特徴、要素及び/若しくは工程が任意の特定の実施形態に含まれるか若しくは任意の特定の実施形態で実施されるかどうかを、他の入力若しくはプロンプティングを伴って若しくは伴わずに決定するための論理を必ずしも含むことを示唆するものではない。「含む」、「包含する」、「有する」などの用語は、同義であり、包括的にオープンエンドで使用され、追加的な要素、特徴、行為、動作などを排除するものではない。また、「又は」という用語は、包括的な意味で(排他的な意味ではない)使用されるため、例えば要素のリストを接続するために使用される場合、「又は」という用語は、リスト内の要素の1つ、いくつか又は全てを意味する。
【0501】
「X、Y及びZの少なくとも1つ」という句などの連言的な文言は、別段の具体的な記載のない限り、一般に、項目、用語などがX、Y又はZのいずれかであり得ることを伝えるために使用されるものと文脈上理解される。したがって、このような連言的な文言は、一般に、特定の実施形態が少なくとも1つのX、少なくとも1つのY及び少なくとも1つのZの存在を必要とすることを示唆するものではない。
【0502】
本明細書中で使用されている、「およそ」、「約」、「ほぼ」及び「実質的に」という用語など、程度に関する語は、本明細書で使用する場合、所望の機能を依然として果たすか又は所望の結果を達成する、記載した値、量又は特性に近い値、量又は特性を表す。例えば、「およそ」、「約」、「ほぼ」及び「実質的に」という用語は、記載した量の10%未満の範囲内、5%未満の範囲内、1%未満の範囲内、0.1%未満の範囲内及び0.01%の未満の範囲内の量を指す場合がある。別の例として、特定の実施形態では、「ほぼ平行」及び「実質的に平行」という用語は、正確な平行から15度以下、10度以下、5度以下、3度以下、1度以下、0.1度以下又はそれ以外だけ逸脱する値、量又は特性を指す。
【0503】
本明細書に開示されるいずれの方法も、記載した順序で実施する必要はない。本明細書に開示される方法は、専門家によって行われる特定の行為を含むが、これらは、明示的又は含意のいずれかの、これらの行為の任意の第三者による指示も含み得る。例えば、「トレーサを注入する」などの行為は、「トレーサの注入を指示すること」を含む。
【0504】
本明細書中に記載される方法及びタスクは、全てコンピュータシステムによって実行され、完全に自動化され得る。コンピュータシステムは、いくつかの場合、記載した機能を実施するためにネットワーク上で通信し、相互運用される複数の別個のコンピュータ又はコンピューティングデバイス(例えば、物理的なサーバ、ワークステーション、ストレージアレイ、クラウドコンピューティングリソースなど)を含み得る。このような各コンピューティングデバイスは、典型的には、メモリ又は他の非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はデバイス(例えば、ソリッドステートストレージデバイス、ディスクドライブなど)に格納されたプログラム命令又はモジュールを実行するプロセッサ(又は複数のプロセッサ)を含む。本明細書に開示される様々な機能は、そのようなプログラム命令で具現化され得、且つ/又はコンピュータシステムの特定用途向け回路(例えば、ASIC又はFPGA)に実装され得る。コンピュータシステムが複数のコンピューティングデバイスを含む場合、これらデバイスは、同じ場所に配置し得るが、その必要はない。開示される方法及びタスクの結果は、ソリッドステートメモリチップ及び/又は磁気ディスクなどの物理的なストレージデバイスを異なる状態に変換することにより恒久的に格納され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、その処理リソースが複数の別個の事業実体又は他の使用者によって共有されるクラウドベースのコンピューティングシステムであり得る。
【0505】
実施形態に応じて、本明細書中に記載されるプロセス又はアルゴリズムのいずれの特定の行為、イベント又は機能も異なる順序で実施することができ、追加すること、結合すること又は完全に省略することができる(例えば、記載されている動作又はイベントの必ずしも全てがアルゴリズムの実施に必要なわけではない)。更に、特定の実施形態では、動作又はイベントは、逐次的にではなく、例えばマルチスレッド処理、割り込み処理又は複数のプロセッサ若しくはプロセッサコアにより、又は他の並列アーキテクチャ上で同時に実施することができる。
【0506】
本明細書に開示される実施形態と関連して記載された様々な例証的な論理ブロック、モジュール、ルーチン及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ASIC又はFPGAデバイス)、汎用コンピュータハードウェア上で動作するコンピュータソフトウェア又はこれらの両方の組み合わせとして実装され得る。様々な例証的な構成要素、ブロック及び工程をその機能の観点から全般的に上述してきた。このような機能が専用のハードウェアとして実装されるか、又は汎用ハードウェア上で動作するソフトウェアとして実装されるかは、全体的なシステムに課せられる特定の用途及び設計の制約に依存する。記載されている機能は、それぞれの特定の用途について様々な手法で実装され得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲から逸脱する原因であると解釈されるべきではない。
【0507】
更に、本明細書に開示される実施形態と関連して記載された様々な例証的な論理ブロック及びモジュールは、汎用プロセッサデバイス、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント又は本明細書に記載される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組み合わせなどのマシンによって実装又は実施され得る。汎用プロセッサデバイスは、マイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサデバイスは、コントローラ、マイクロコントローラ又はステートマシン、これらの組み合わせなどであり得る。プロセッサデバイスは、コンピュータ実行可能命令を処理するように構成されている電気回路を含み得る。別の実施形態では、プロセッサデバイスは、コンピュータ実行可能命令を処理することなく論理演算を実施するFPGA又は他のプログラマブルデバイスを含む。プロセッサデバイスは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ又は任意の他のそのような構成としても実装され得る。本明細書では、主にデジタル技術に関して記載しているが、プロセッサデバイスは、主にアナログコンポーネントも含み得る。例えば、本明細書に記載したレンダリング技術の一部又は全部をアナログ回路又はアナログとデジタルとの混合回路で実装し得る。コンピューティング環境は、いくつかの例を挙げると、マイクロプロセッサ、メインフレームコンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ、ポータブルコンピューティングデバイス、デバイスコントローラ又はアプライアンス内の計算エンジンに基づくコンピュータシステムが挙げられるが、これらに限定されないあらゆるタイプのコンピュータシステムを含み得る。
【0508】
本明細書に開示されている実施形態と関連して記載されている方法、プロセス、ルーチン又はアルゴリズムの要素は、ハードウェアにおいて、プロセッサデバイスによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて又はこれらの2つの組み合わせにおいて直接具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM又は任意の他の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内に存在し得る。例示的なストレージ媒体は、プロセッサデバイスがストレージ媒体から情報を読み取り、ストレージ媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサデバイスに結合され得る。代替的に、ストレージ媒体は、プロセッサデバイスに内蔵され得る。プロセッサデバイス及びストレージ媒体は、ASIC内に存在し得る。ASICは、ユーザの端末内に存在し得る。代替的に、プロセッサデバイスとストレージ媒体とは、ユーザの端末内にディスクリートコンポーネントとして存在し得る。
【0509】
上記の詳細な説明では、様々な実施形態に適用された新規な特徴を示し、記載し、指摘してきたが、本開示の趣旨から逸脱することなく、示したデバイス又はアルゴリズムの形態及び詳細に対する様々な省略形態、置換形態及び変更形態がなされ得ることが理解され得る。認識され得るように、いくつかの特徴は、他と別個に使用又は実施され得るため、本明細書に記載される特定の実施形態は、本明細書に説明した全ての特徴及び利点を提供しない形態内において具現化することができる。本明細書に開示される特定の実施形態の範囲は、前述の記載よりもむしろ、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等な意味及び範囲内のあらゆる変更形態がその範囲内に包含されるものとする。
【国際調査報告】