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特表2022-528046第1ラッパ及び第2ラッパを含むエアロゾル発生物品、及びそれを用いたエアロゾル発生システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】第1ラッパ及び第2ラッパを含むエアロゾル発生物品、及びそれを用いたエアロゾル発生システム
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/02 20060101AFI20220601BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20220601BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20220601BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20220601BHJP
【FI】
A24D1/02
A24F40/40
A24F40/20
A24D1/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556911
(86)(22)【出願日】2020-12-08
(85)【翻訳文提出日】2021-09-21
(86)【国際出願番号】 KR2020017861
(87)【国際公開番号】W WO2021125668
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0170201
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン チュン
(72)【発明者】
【氏名】キ、ソン チョン
(72)【発明者】
【氏名】パク、イン ス
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョン テ
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ソン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ウン ミ
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA03
4B045AA04
4B045AB14
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC12
(57)【要約】
本発明は、第1ラッパ及び第2ラッパを含むエアロゾル発生物品、及びそれを用いたエアロゾル発生システムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生物品において、
エアロゾル発生物質を含有する第1部分と、
タバコ物質を含有する第2部分と、
前記第1部分及び前記第2部分を通過する気流を冷却させる第3部分と、
フィルタ物質を含有する第4部分と、
前記第1部分と前記第2部分のうち、少なくとも1つを覆い包む第1ラッパ(wrapper)と、
前記第1ラッパ、前記第3部分、及び前記第4部分を覆い包む第2ラッパと、を含み、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、及び前記第4部分は、前記エアロゾル発生物品の長手方向を基準に順次に整列される、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記第1ラッパは、5~30μmの厚さを有し、
前記第2ラッパは、30~70μmの厚さを有する、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記第1ラッパは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、金(Au)、銀(Ag)、及び鉄(Fe)のうち、少なくとも1つを含み、前記第2ラッパは、セルロース(cellulose)を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記第1ラッパは、3M KIT法を基準に5以上の耐油度を有し、前記第1ラッパは、50~500W・m-1/K-1の熱伝導度を有する、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記第1ラッパ及び前記第2ラッパは、いずれも4.5~10kgfの引張強度を有する、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
請求項1に記載のエアロゾル発生物品と、
前記エアロゾル発生物品の前記第1部分及び前記第2部分のうち、少なくとも1つを加熱するエアロゾル発生装置と、を含む、エアロゾル発生システム。
【請求項7】
前記エアロゾル発生装置を用いて前記エアロゾル発生物品を加熱する場合、前記第2部分は、180℃~250℃範囲で最高温度を有する、請求項6に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項8】
前記エアロゾル発生装置を用いて前記エアロゾル発生物品を加熱する場合、加熱後120秒が経過した時点から前記第2部分は、170℃以上の温度に保持される、請求項6に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項9】
前記第1部分は、10~14mmの長さを有し、前記第2部分は、10~14mmの長さを有し、
前記エアロゾル発生装置は、前記第1部分の一部及び前記第2部分の一部をいずれも加熱させる、請求項6に記載のエアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1ラッパ及び第2ラッパを含むエアロゾル発生物品、及びそれを用いたエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なエアロゾル発生物品の短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、エアロゾル発生物品を燃焼させてエアロゾルを発生させる方法ではない、エアロゾル発生物品内のエアロゾル発生物質を加熱することにより、エアロゾルを発生させる方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式エアロゾル発生物品及び加熱式エアロゾル発生装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
加熱式エアロゾル発生物品は、燃焼式シガレットとは異なって、エアロゾルの発生を促進させるために、保湿剤のような充填剤を含みうるが、一般のフィルタ巻紙を使用すれば、内部に含まれた充填剤のような液状成分が漏れうる。
【0004】
また、加熱式エアロゾル発生物品は、装置によって直接加熱される領域と直接加熱されない領域との間に温度差を有し、これにより、エアロゾルの発生やニコチンの移行が十分になされない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、上述した従来技術の問題点を解決したエアロゾル発生物品を提供することである。
【0006】
但し、技術的課題は、前述したところに限定されず、以下の例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1側面は、エアロゾル発生物品において、エアロゾル発生物質を含有する第1部分と、タバコ物質を含有する第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分を通過する気流を冷却させる第3部分と、フィルタ物質を含有する第4部分と、前記第1部分と前記第2部分のうち、少なくとも1つを覆い包む第1ラッパ(wrapper)と、前記第1ラッパ、前記第3部分、及び前記第4部分を覆い包む第2ラッパと、を含み、前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、及び前記第4部分は、前記エアロゾル発生物品の長手方向を基準に順次に整列される、エアロゾル発生物品を提供することができる。
【0008】
実施例において、前記第1ラッパは、5~30μmの厚さを有し、前記第2ラッパは、30~70μmの厚さを有する。
【0009】
実施例において、前記第1ラッパは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、金(Au)、銀(Ag)、及び鉄(Fe)のうち、少なくとも1つを含み、前記第2ラッパは、セルロース(cellulose)を含んでもよい。
【0010】
実施例において、前記第1ラッパは、3M KIT法を基準に5以上の耐油度を有し、前記第1ラッパは、50~500 W・m-1/K-1の熱伝導度を有する。
【0011】
実施例において、前記第1ラッパ及び前記第2ラッパは、いずれも4.5~10kgfの引張強度を有する。
【0012】
本発明の第2側面は、第1側面によるエアロゾル発生物品と、前記エアロゾル発生物品の前記第1部分及び前記第2部分のうち、少なくとも1つを加熱する、エアロゾル発生装置と、を含む、エアロゾル発生システムを提供することができる。
【0013】
実施例において、前記エアロゾル発生装置を用いて前記エアロゾル発生物品を加熱する場合、前記第2部分は、180℃~250℃範囲で最高温度を有することができる。
【0014】
実施例において、前記エアロゾル発生装置を用いて前記エアロゾル発生物品を加熱する場合、加熱後120秒が経過した時点から前記第2部分は、170℃以上の温度に保持される。
【0015】
実施例において、前記第1部分は、10~14mmの長さを有し、前記第2部分は、10~14mmの長さを有し、前記エアロゾル発生装置は、前記第1部分の一部及び前記第2部分の一部をいずれも加熱させうる。
【0016】
課題の解決手段は、上述したところに制限されず、本明細書全体において通常の技術者によって類推可能な事項をいずれも含んでもよい。
【発明の効果】
【0017】
実施例によるエアロゾル発生物品によれば、第1部分及び第2部分のうち、少なくとも1つに含有された液状成分の液漏れが低減されうる。具体的に、実施例によるエアロゾル発生物品は、3M KIT法を基準に5以上の耐油度を有することができる。
【0018】
また、実施例によるエアロゾル発生物品によれば、第1部分及び第2部分のうち、装置によって直接加熱されない領域まで熱が効率よく伝導されうる。
【0019】
また、実施例によるエアロゾル発生物品によれば、第1ラッパ及び第2ラッパを含む全体巻紙が十分な引張強度(約4.5kgf以上)を有することで、エアロゾル発生物品の製造工程中にエアロゾル発生物品の互いに異なる部分が互いに分離されない効果を有することができる。
【0020】
また、実施例によるエアロゾル発生物品は、金属材質の第1ラッパを含むことで、エアロゾル発生物品の製造及び流通過程で発生する斑(例えば、オイル跡(oil marks))の発生を低減することができる。
【0021】
本発明の効果は、前述したところに限定されず、後述する構成から類推可能な効果をいずれも含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施例によるエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された図面である。
図2】他の実施例によるエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された図面である。
図3】さらに他の実施例によるエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された図面である。
図4】一実施例によるエアロゾル発生物品の構成を簡略に示す図面である。
図5】一実施例によるエアロゾル発生物品の第2部分に係わる断面図である。
図6】一実施例によるエアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置に挿入された場合を示す図面である。
図7】一実施例によるエアロゾル発生物品の経時的な第2部分の温度変化を測定したグラフである。
図8】一実施例によるエアロゾル発生物品の液漏れの程度を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0025】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態に具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
明細書全体において、「A及び/またはB」は、A及びBのうち、少なくともいずれか1つを意味する。
【0027】
明細書全体において、「~上に」は、ある部材が他の部材の一面に配置されることを意味し、ある部材が他の部材に接触するか、接触せずに配置される場合をいずれも含む。
【0028】
ここで使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リスト(list)を修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0029】
あるエレメントまたはあるレイヤが他のエレメントまたは他のレイヤの「上方に」、「上に」、「連結された」、または「結合された」と指称されるとき、それは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されたり、直接結合されたり、または別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されねばならない。同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0030】
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0031】
図1ないし図3は、実施例によるエアロゾル発生装置10000に実施例によるエアロゾル発生物品20000が挿入された例を示す図面である。
【0032】
図1を参照すれば、エアロゾル発生装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、及びヒータ13000を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル発生装置10000は、蒸気化器14000をさらに含む。また、エアロゾル発生装置10000の内部空間には、エアロゾル発生物品20000が挿入されうる。
【0033】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル発生装置10000には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1ないし図3に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル発生装置10000にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0034】
また、図2及び図3には、エアロゾル発生装置10000にヒータ13000が含まれていると図示されているが、必要に応じて、ヒータ13000は省略されうる。
【0035】
図1には、バッテリ11000、制御部12000、及びヒータ13000が一列に配置されたと図示されている。また、図2には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000、及びヒータ13000が一列に配置されたと図示されている。また、図3には、蒸気化器14000、及びヒータ13000が並列に配置されたと図示されている。しかし、エアロゾル発生装置10000の内部構造は、図1ないし図3に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル発生装置10000の設計によって、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000、及び蒸気化器14000の配置は変更されうる。
【0036】
エアロゾル発生物品20000がエアロゾル発生装置10000に挿入されれば、エアロゾル発生装置10000は、ヒータ13000及び/または蒸気化器14000を作動させ、エアロゾル発生物品20000及び/または蒸気化器14000からエアロゾルを発生させうる。ヒータ13000及び/または蒸気化器14000によって発生したエアロゾルは、エアロゾル発生物品20000を通過してユーザに伝達される。
【0037】
必要に応じて、エアロゾル発生物品20000がエアロゾル発生装置10000に挿入されない場合にも、エアロゾル発生装置10000は、ヒータ13000を加熱することができる。
【0038】
バッテリ11000は、エアロゾル発生装置10000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000または蒸気化器14000が加熱されるように電力を供給し、制御部12000の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、エアロゾル発生装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0039】
制御部12000は、エアロゾル発生装置10000の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12000は、バッテリ11000、ヒータ13000及び蒸気化器14000だけではなく、エアロゾル発生装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル発生装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル発生装置10000が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0040】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによって具現されうる。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0041】
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によって加熱されうる。例えば、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は、エアロゾル発生物品の外部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ13000は、エアロゾル発生物品内のエアロゾル発生物質の温度を上昇させうる。
【0042】
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13000が加熱されうる。しかし、ヒータ13000は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに利用可能である。ここで、希望温度は、エアロゾル発生装置10000に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されうる。
【0043】
一方、他の例として、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13000には、エアロゾル発生物品を誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、エアロゾル発生物品は、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタを含んでもよい。
【0044】
例えば、ヒータ13000は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によって、エアロゾル発生物品20000の内部または外部を加熱することができる。
【0045】
また、エアロゾル発生装置10000には、ヒータ13000が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ13000は、エアロゾル発生物品20000の内部に挿入されるように配置され、エアロゾル発生物品20000の外部に配置されうる。また、複数個のヒータ13000の一部は、エアロゾル発生物品20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル発生物品20000の外部に配置されうる。また、ヒータ13000の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されず、多様な形状に作製されうる。
【0046】
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル発生物品20000を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル発生装置10000の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルがエアロゾル発生物品を通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0047】
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールであって、エアロゾル発生装置10000に含まれる。
【0048】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含有する液体でもあり、非タバコ物質を含有する液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14000から脱/付着するように作製され、蒸気化器14000と一体にも作製されうる。
【0049】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、または、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0050】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0051】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置されうる。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0052】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0053】
一方、エアロゾル発生装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000、及び蒸気化器14000以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル発生装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル発生装置10000は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、エアロゾル発生物品挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル発生装置10000は、エアロゾル発生物品20000が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出されうる構造によっても作製される。
【0054】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル発生装置10000は、別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル発生装置10000のバッテリ11000の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル発生装置10000が結合された状態でヒータ13000が加熱されうる。
【0055】
一例として、外部空気は、エアロゾル発生装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル発生装置10000に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、エアロゾル発生物品20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じて、エアロゾル発生物品20000の内部に流入されうる。
【0056】
図4は、一実施例によるエアロゾル発生物品20000の構成を簡略に示す図面である。
【0057】
実施例によれば、エアロゾル発生物品20000は、長手方向を基準に順次に整列された第1部分21000、第2部分22000、第3部分23000、及び第4部分24000を含んでもよい。一例として、第1部分21000は、エアロゾル発生物質を含んでもよく、第2部分22000は、タバコ物質を含んでもよく、第3部分23000は、第1部分21000及び第2部分22000を通過する気流を冷却させ、第4部分24000は、フィルタ物質を含んでもよい。
【0058】
実施例において、第1部分21000、第2部分22000、第3部分23000、及び第4部分24000は、エアロゾル発生物品20000の長手方向を基準に順次に整列されうる。これにより、第1部分21000及び第2部分22000のうち、少なくとも1つで発生するエアロゾルが第1部分21000、第2部分22000、第3部分23000、及び第4部分24000を順次に通過し、これにより、ユーザが第4部分24000からエアロゾルを吸い込むことができる。
【0059】
実施例において、第1部分21000は、エアロゾル発生物品20000の末端から約8~12mmの長さを有し、第2部分22000は、第1部分21000の末端地点から約10~約14mmの長さを有することができる。但し、実施例は、そのような数値範囲に必ずしも制限されるものではなく、第1部分21000及び第2部分22000それぞれの延びる長さは、通常の技術者が容易に変更可能な範囲で適切に調節されうる。
【0060】
具体的に、第1部分21000は、エアロゾル発生物質を含んでもよい。ここで、エアロゾル発生物質は、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0061】
第2部分22000は、タバコ物質を含んでもよい。加熱式シガレットの場合、タバコ物質として、例えば、刻みタバコ、再構成タバコ、膨化タバコなどが使用されうる。また、第2部分22000は、続けて長さが延びていくタバコシート(sheet)を含んでもよい。また、第2部分22000は、保湿剤のようなエアロゾル発生物質を追加的に含むことができる。第2部分22000に含まれるエアロゾル発生物質の成分は、第1部分21000に含まれるエアロゾル発生物質の成分と同一である。但し、本発明は、それに必ずしも制限されるものではない。
【0062】
第3部分23000は、第1部分21000及び第2部分22000のうち、少なくとも1つで発生するエアロゾルによって形成される気流を冷却させうる。第3部分23000は、高分子物質または生分解性高分子物質によって製造され、冷却機能を有することができる。例えば、第3部分23000は、ポリ乳酸(PLA)繊維によって作製されるが、それに限定されない。または、第3部分23000は、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによって作製されうる。しかし、第3部分23000は、上述した例示に限定されず、エアロゾルが冷却される機能を遂行する物質は、制限なしに、それに該当しうる。例えば、第3部分23000は、中空を含むチューブフィルタまたは紙管フィルタでもある。
【0063】
第4部分24000は、フィルタ物質を含んでもよい。例えば、第4部分24000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、第4部分24000の形状には制限がない。例えば、第4部分24000は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、第4部分24000は、リセス状ロッドでもある。もし、第4部分24000が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0064】
第4部分24000は、香味が発生するようにも作製される。一例として、第4部分24000に加香液が噴射されたり、加香液が塗布された別途の繊維が第4部分24000の内部に挿入されたりする。
【0065】
実施例において、エアロゾル発生物品20000は、第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000を含んでもよい。例えば、第1ラッパ25000は、第1部分21000と第2部分22000のうち、少なくとも1つを覆い包む。また、例えば、第2ラッパ26000は、第1ラッパ25000、第3部分23000、及び第4部分24000を覆い包む。例えば、第1ラッパ25000は、第1部分21000または第2部分22000のみを覆い包む。また、第1ラッパ25000は、第1部分21000の全部及び第2部分22000の一部領域を覆い包む。如何なる場合にも、第2ラッパ26000は、第1ラッパ25000、第3部分23000、及び第4部分24000を覆い包む。但し、本発明は、上述したところに必ずしも制限されるものではない。
【0066】
実施例において、第2ラッパ26000は、エアロゾル発生物品20000の最外郭に位置し、第2ラッパ26000には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。第2ラッパ26000は、単一ラッパであるか、または第2ラッパ26000は、複数枚のラッパの組合わせである。
【0067】
一例として、エアロゾル発生物品20000の第1部分21000は、エアロゾル発生物質を含有する巻縮されたシワがついたシートを含み、第2部分22000は、刻みタバコを含んでもよく、第3部分23000は、冷却部を含み、第4部分24000は、フィルタ物質を含んでもよく、第1ラッパ25000は、銀(Ag)薄膜または銅(Cu)薄膜によって形成され、第2ラッパ26000は、セルロース巻紙によって形成されうる。但し、本発明がそれに必ずしも制限されるものではない。
【0068】
エアロゾル発生物品20000がエアロゾル発生装置10000に結合されるとき、第1部分21000及び第2部分22000は、エアロゾル発生装置10000に挿入され、第3部分23000及び第4部分24000は、外部に露出されうる。他の例として、第1部分21000全体及び第2部分22000の一部がエアロゾル発生装置10000に挿入されうる。ユーザは、第4部分24000を口にした状態でエアロゾルを吸い込む。この際、外部空気が第1部分21000及び/または第2部分22000を通過するとき、エアロゾルが生成され、生成されたエアロゾルは、第3部分23000及び第4部分24000を通過してユーザの口に伝達される。
【0069】
図5は、一実施例によるエアロゾル発生物品20000の第2部分22000に係わる断面図である。図5に図示されていないが、第1部分21000また第1ラッパ25000によって覆い包まれ、これにより、以下で敍述する第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000に係わる説明は、第2部分22000だけではなく、第1部分21000についても同様に適用されうる。
【0070】
実施例において、エアロゾル発生物品20000の第2部分22000は、内部から順に配置されるタバコ物質100、第1ラッパ25000、及び第2ラッパ26000を含んでもよい。タバコ物質100は、例えば、刻みタバコの形で第2部分22000に含有されうる。
【0071】
実施例において、第1ラッパ25000は、円筒状であって、タバコ物質100を覆い包むことができる。第1ラッパ25000は、約5~30μmの厚さdを有する。第1ラッパ25000が上述した数値範囲の厚さを有することで、第1部分21000及び第2部分22000において装置によって直接加熱されない領域に熱が適切に伝達され、第1部分21000及び第2部分22000のうち、少なくとも1つに含まれる保湿剤などの液状成分の漏れが低減される。また、第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000を含む全体巻紙の引張強度が向上しうる。
【0072】
実施例において、第1ラッパ25000は、約50~約500 W・m-1/K-1の熱伝導度を有する。実施例によるエアロゾル発生物品20000が金属材質の第1ラッパ25000を含むことで、自由電子を介したエアロゾル発生物品20000内の熱伝導性が向上し、これにより、エアロゾル発生物品20000内で直接加熱されない領域が効率よく加熱されうる。
【0073】
また、第1ラッパ25000は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、金(Au)、銀(Ag)、及び鉄(Fe)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。望ましくは、第1ラッパ25000は、金属薄膜によって形成される円筒状であり、例えば、第1ラッパ25000は、アルミ箔、銅箔、または銀箔材質の円筒状でもある。第1ラッパ25000が金属薄膜によって形成される円筒状を有することで、第1部分21000及び第2部分22000において装置によって直接加熱されない領域に熱が効率よく伝達され、第1部分21000及び第2部分22000のうち、少なくとも1つに含まれる保湿剤などの液状成分の漏れが低減しうる。
【0074】
実施例において、第2ラッパ26000は、約30~約70μmの厚さdを有する。第2ラッパ26000は、エアロゾル発生物品20000全体を覆い包む。例えば、第2ラッパ26000は、第1ラッパ25000、第3部分23000、及び第4部分24000を覆い包む。これにより、第1部分21000及び第2部分22000は、第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000の両方によって取り囲まれ、第3部分23000及び第4部分24000は、第2ラッパ26000によってのみ覆い包まれる。但し、本発明は、必ずしもそれに制限されるものではない。
【0075】
第2ラッパ26000は、セルロース(cellulose)またはデキストリン(dextrin)を含んでもよい。望ましくは、第2ラッパ26000は、セルロース巻紙でもある。
【0076】
実施例において、第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000をいずれも含む全体巻紙は、約35~100μmの厚さ(d+d)を有する。エアロゾル発生物品20000の全体巻紙の厚さが上述した数値範囲を有することで、保湿剤などの液状成分が外部に漏れることが低減する。
【0077】
また、第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000は、両方とも約4.5~10kgfの引張強度を有する。第1ラッパ25000及び第2ラッパ26000の全体が上述した数値範囲の引張強度を有することで、エアロゾル発生物品20000の製造工程中にエアロゾル発生物品20000の互いに異なる部分が分離されない。
【0078】
図6は、一実施例によるエアロゾル発生物品20000がエアロゾル発生装置10に挿入された場合を示す図面である。説明の便宜上、図6に示したエアロゾル発生物品20000の第3部分及び第4部分は、図示が省略された。
【0079】
本発明の他の側面は、前述したエアロゾル発生物品20000及びエアロゾル発生物品20000の第1部分21000及び第2部分22000のうち、少なくとも1つを加熱するエアロゾル発生装置10を含む、エアロゾル発生システムを提供することができる。
【0080】
図6を参照すれば、エアロゾル発生装置10は、エアロゾル発生物品20000を収容する収容空間12及びエアロゾル発生物品20000を加熱する加熱要素11を含んでもよい。
【0081】
実施例において、エアロゾル発生物品20000は、収容空間12に挿入され、エアロゾル発生装置10内部のバッテリ(図示せず)から電力を供給された加熱要素11は、エアロゾル発生物品20000の第1部分21000及び第2部分22000を加熱することができる。具体的に、加熱要素11は、エアロゾル発生物品20000の第1部分21000の一部及び第2部分22000の一部を加熱することができる。例えば、図6に図示されたように、加熱要素11は、第1部分21000の一部及び第2部分22000の一部を加熱することができる。したがって、第1部分21000及び第2部分22000の全体が直接加熱されない。
【0082】
実施例において、第1ラッパ25000は、加熱要素11から伝達された熱を、第1部分21000及び第2部分22000に効率よく伝達することができる。特に、図6に示したエアロゾル発生物品20000の測定地点Mは、加熱要素11と対向しないので、直接加熱されない。但し、本発明によれば、第1ラッパ25000は、優秀な熱伝導性を有するので、第1ラッパ25000は、エアロゾル発生物品20000の長手方向に沿って加熱要素11から供給された熱を測定地点Mまで効率よく伝達することができる。これにより、第1部分21000及び第2部分22000は、いずれも均一に熱を伝達され、第1部分21000及び第2部分22000が加熱されて形成されるエアロゾルの量及びニコチン移行量が増加しうる。
【0083】
図7は、一実施例によるエアロゾル発生物品20000の経時的な第2部分22000の温度変化を測定したグラフである。具体的に、図6のようにエアロゾル発生物品20000をエアロゾル発生装置10に挿入し、加熱要素11を作動させた後、第2部分22000に該当する測定地点Mでの温度変化を測定した。
【0084】
図7を参照すれば、比較例としてラッパ未適用エアロゾル発生物品は、経時的な温度上昇速度が遅く、平均温度が約140℃、最高温度が約170℃であると確認された。一方、実施例として銀箔ラッパ適用エアロゾル発生物品は、経時的な温度上昇速度が速く、平均温度が約170℃、最高温度が約190℃であって、ラッパによる保温効果が優秀であると評価された。
【0085】
また、実施例として銅箔ラッパ適用エアロゾル発生物品は、経時的な温度上昇速度が最も速く、平均温度が約180℃、最高温度が約190℃であって、ラッパによる保温効果が最も優秀であることが分かる。
【0086】
したがって、実施例において、エアロゾル発生装置を用いて、エアロゾル発生物品を加熱する場合、第2部分は、約180℃~約250℃範囲で最高温度を有するということが確認された。
【0087】
また、実施例において、エアロゾル発生装置を用いて、エアロゾル発生物品を加熱する場合、加熱後120秒が経過した時点から第2部分は、約170℃以上の温度に保持されうるということが確認された。
【0088】
一方、第1ラッパ25000は、3M KIT法を基準に5以上の耐油度を有することができる。3M KIT法による耐油度測定は、下記のように遂行された。
【0089】
-原理
紙類の耐油度を分析するために汎用的に使用される方法で耐油度測定溶液を製造して試験片に適下して一定時間経過後、試験片に油しみが残らない最高溶液番号によって耐油度を判断する。
【0090】
-器具及び装置
保存瓶(Stock bottle)として、蒸発を阻止するガラス栓やfoil lined capなどからなる保存瓶を使用した。試験瓶として、試験片に溶液を適下(drop)させうるdropperや棒が取り付けられた瓶を使用した。
【0091】
-試験方法
【表1】
【0092】
溶液製造は、キャスターオイル(Castor oil)、トルエン(Toluene)、ヘプタン(Heptane)を上記表のようにキットナンバー(Kit Number)別に決定された比率で混合して製造した。
【0093】
試験片に低いキットナンバー(Kit Number)試薬から試験を行い、試験片に製造した試薬一滴を適下して15秒後、適下された試薬を湿綿布やティッシュペーパを用いて除去した後、油しみの有無を確認した。
【0094】
油しみが示されなければ、続けてキットナンバー(Kit Number)をナンバリングしつつ、実験をして油しみが発生するまで実験した。最終油しみがないキットナンバー(Kit Number)を適用させてオイル抵抗性を評価した。
【0095】
上述した3M KIT法を基準に、本発明によるエアロゾル発生物品の耐油度を評価した結果、実施例による第1ラッパ25000は、3M KIT法を基準に5以上の耐油度を有することができるということが確認された。
【0096】
図8は、一実施例によるエアロゾル発生物品の液漏れの程度を示した写真である。
【0097】
図8を参照すれば、比較例として、ラッパ未適用エアロゾル発生物品は、第2部分の液状成分の液漏れが比較的多く発生することを確認することができる。一方、ラッパを適用した実施例によるエアロゾル発生物品は、第2部分の液状成分の液漏れが比較的少なく、発生し難いということを確認することができる。したがって、本発明によれば、エアロゾル発生物品の耐油度を向上させる長所がある。
【0098】
図面に説明されていないが、本発明によれば、第1ラッパは、エアロゾル発生物品の第1部分のみを覆い包む。
【0099】
具体的に、本発明は、エアロゾル発生物質を含有する第1部分と、タバコ物質を含有する第2部分と、第1部分及び第2部分を通過する気流を冷却させる第3部分と、フィルタ物質を含有する第4部分と、を含み、第1部分、第2部分、第3部分、及び第4部分は、エアロゾル発生物品の長手方向を基準に順次に整列され、エアロゾル発生物品は、第1部分を覆い包む第1ラッパ(wrapper)及び第1ラッパ、第2部分、第3部分、及び第4部分を覆い包む第2ラッパをさらに含む、エアロゾル発生物品を提供することができる。
【0100】
前述した実施例について前記事項が同一に適用されうる。但し、金属材質の第1ラッパがエアロゾル発生物品の第1部分のみを覆い包むので、第1部分での熱伝導性が向上し、第1部分に含まれるエアロゾル発生物質などの保湿剤成分の液漏れが低減しうる。特に、実施例によるエアロゾル発生物品の場合、第1部分に含有されるエアロゾル発生物質が液状に含まれるので、液漏れを防止する効果が重要である。第1ラッパを通じて第1部分からの液漏れを防止または低減することで、エアロゾル発生物品の耐久性を向上させ、ユーザに好適な喫煙感を提供することができる。
【0101】
また、本発明によれば、第1ラッパは、エアロゾル発生物品の第2部分のみを覆い包みうる。そのような場合には、第2部分での熱伝導性が向上し、第2部分に含まれるエアロゾル発生物質などの保湿剤成分の液漏れが低減しうる。
【0102】
図1ないし図3及び図6においてブロックで表現される制御部12000のような構成要素、要素、モジュールまたはユニット(この段落で総称して「構成要素」)のうち、少なくとも1つは、前述した例示的な実施例によってそれぞれの機能を行う多様な数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェア構造として具現されうる。例えば、それらの構成要素のうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1つ以上のマイクロプロセッサの制御を通じてそれぞれの機能を行うことができる直接回路構造または他の制御装置を使用することができる。また、それらの構成要素のうち、少なくとも1つは、モジュール、プログラムまたはコードの一部によって具体的に具現され、これは、特定論理機能を遂行するための1つ以上の実行可能な命令を含み、1以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によって実行される。また、それらの構成要素のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を遂行する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、それによって具現されうる。それらの構成要素のうち、2以上は、1以上の単一構成要素に結合され、単一構成要素は結合された2以上の構成要素の全ての動作または機能を遂行することができる。また、それらの構成要素のうち、少なくとも1つの機能のうち、一部は、他の構成要素によっても遂行される。また、バス(bus)は、前記ブロック図には図示されていないが、構成要素を介した通信は、バスを通じて遂行されうる。前記例示的な実施例の機能的な側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたは処理段階で表現された構成要素は、電子構成、信号処理及び/または制御、データ処理などのための任意の数の関連技術を採用することができる。
【0103】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載された内容と同等な範囲にある全ての差は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】