(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】ハイブリッドウェハ接合方法およびその構造
(51)【国際特許分類】
H01L 21/768 20060101AFI20220601BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
H01L21/90 A
H01L21/88 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557438
(86)(22)【出願日】2020-02-17
(85)【翻訳文提出日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2020075482
(87)【国際公開番号】W WO2021163823
(87)【国際公開日】2021-08-26
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・メン
【テーマコード(参考)】
5F033
【Fターム(参考)】
5F033JJ11
5F033JJ18
5F033JJ21
5F033JJ27
5F033JJ32
5F033JJ33
5F033MM30
5F033NN07
5F033PP15
5F033PP27
5F033QQ73
5F033QQ74
5F033QQ80
5F033RR04
(57)【要約】
ハイブリッドウェハ接合方法は、第1の半導体構造(100)を提供すること(S110)と、第2の半導体構造(200)を提供すること(S120)とを含む。第1の半導体構造(100)は、第1の基板(11)と、第1の誘電体(122)と、第1のビア構造(123)とを含む。第1のビア構造(123)は、第1のコンタクトビアと、金属不純物(1235)とを含む。第2の半導体構造(200)は、第2の基板(21)と、第2の誘電体層(222)と、第2のビア構造(223)とを含む。第2のビア構造(223)は、第2のコンタクトビアと、第2の金属不純物(2235)とを含む。本方法は、第1の半導体構造(100)を第2の半導体構造(200)に接合すること(S130)と、自己バリア層(31)を形成すること(S140)とをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドウェハ接合方法であって、
第1の半導体構造を提供することであって、
前記第1の半導体構造は、第1の基板と、前記第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層内にかつ前記第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含み、
前記第1のビア構造は、第1のコンタクトビアと、前記第1のコンタクトビア内にドープされている第1の金属不純物とを含み、
前記第1のコンタクトビアは、第1のコンタクトビア表面を有する、第1の半導体構造を提供することと、
第2の半導体構造を提供することであって、
前記第2の半導体構造は、第2の基板と、前記第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層内にかつ前記第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含み、
前記第2のビア構造は、第2のコンタクトビアと、前記第2のコンタクトビア内にドープされている第2の金属不純物とを含み、
前記第2のコンタクトビアは、第2のコンタクトビア表面を有する、第2の半導体構造を提供することと、
前記第2のコンタクトビア表面に前記第1のコンタクトビア表面を付着させることによって、前記第2の半導体構造に前記第1の半導体構造を接合することであって、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面が異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する、前記第1の半導体構造を接合することと、
前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層を形成することであって、前記自己バリア層が前記第1の金属不純物および前記第2の金属不純物に対応する多成分酸化物によって形成される、自己バリア層を形成することとを含む、
方法。
【請求項2】
前記合金化プロセスは、約350℃の温度において前記第1の半導体構造および前記第2の半導体構造をアニーリングすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の半導体構造および前記第2の半導体構造は、約120分にわたって約350℃の温度に維持される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の金属不純物は、Al、MnまたはAgのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層の各々は、酸化ケイ素を含み、
前記多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記多成分酸化物は、酸化ケイ素アルミニウムである、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面のうちの前記1つまたは複数の前記重なり合わない表面上に形成される前記自己バリア層は、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面にある、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちの一方の前記接合界面に対する正射影は、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちのもう一方の正射影を完全に覆う、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の基板と前記第1の誘電体層との間にバリア膜が形成され、
前記バリア膜は、窒化ケイ素または窒素ドープ炭化ケイ素を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の半導体構造を提供することは、
前記第1の基板を提供することと、
前記第1の基板上に前記第1の誘電体層を形成することと、
前記第1の誘電体層内にコンタクトホールを形成することであって、前記コンタクトホールは、前記第1の基板上に形成されている第1の溝と、前記第1の溝に接続されており、前記第1の溝上にある第1のトレンチとを含む、コンタクトホールを形成することと、
前記コンタクトホールの内面上のバリア層および前記バリア層上のシード層を形成することと、
前記第1のビア構造を形成するために前記コンタクトホール内の前記シード層上に銅および前記第1の金属不純物を充填することであって、前記第1のビア構造は、前記第1の溝内に形成されている第1のスイッチ素子と、前記トレンチ内かつ前記第1のスイッチ素子上の第1のコンタクトビアとを含む、前記銅および前記第1の金属不純物を充填することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内の導電層をさらに備え、
前記第1のスイッチ素子は、前記導電層上に形成され、
前記第1の基板に対する前記第1のコンタクトビアの正射影は、前記第1の基板に対する前記第1のスイッチ素子の正射影よりも大きい、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記コンタクトホールの前記内面上の前記バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiN、または前記の任意の組み合わせを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ハイブリッドウェハ接合構造であって、
第1の半導体構造であって、
第1の基板と、前記第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層内にかつ前記第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含み、
前記第1のコンタクトビアは、第1のコンタクトビア表面を有する、第1の半導体構造と、
第2の半導体構造であって、
第2の基板と、前記第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層内にかつ前記第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含み、
前記第2のコンタクトビアは、第2のコンタクトビア表面を有する、第2の半導体構造とを備え、
前記第1の半導体構造は、前記第2の半導体構造に接合されており、
前記第1のコンタクトビア表面は、前記第2のコンタクトビア表面に付着されており、
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面は、異なる表面積を有し、重なり合った表面を有し、
前記ハイブリッドウェハ接合構造は、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面において前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に形成されている自己バリア層であって、前記自己バリア層は多成分酸化物を含む、自己バリア層を備える、
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項13】
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層の各々は、酸化ケイ素を含み、
前記多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含む、
請求項12に記載の構造。
【請求項14】
前記多成分酸化物は、酸化ケイ素アルミニウムである、
請求項13に記載の構造。
【請求項15】
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちの一方の前記接合界面に対する正射影は、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちのもう一方の正射影を完全に覆う、
請求項12に記載の構造。
【請求項16】
前記第1の基板と前記第1の誘電体層との間にバリア膜が形成され、
前記バリア膜は、窒化ケイ素または窒素ドープ炭化ケイ素を含む、
請求項12に記載の構造。
【請求項17】
前記第1の誘電体層内のコンタクトホールが、前記第1の基板上の第1の溝と、前記第1の溝に接続されており、前記第1の溝上にある第1のトレンチとを含み、
バリア層が、前記コンタクトホールの内面上にあり、
シード層が、前記バリア層上にあり、
銅および前記第1の金属不純物が、前記第1のビア構造を形成するために前記コンタクトホール内の前記シード層の上にあり、前記第1のビア構造は、前記第1の溝内の第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子上の第1のコンタクトビアとを含む、
請求項12に記載の構造。
【請求項18】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内の導電層をさらに備え、
前記第1のスイッチ素子は、前記導電層上に形成され、
前記第1の基板に対する前記第1のビアの正射影は、前記第1の基板に対する前記第1のスイッチ素子の正射影よりも大きい、
請求項17に記載の構造。
【請求項19】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内に絶縁層をさらに備え、
前記導電層は、前記絶縁層によって囲まれている、
請求項18に記載の構造。
【請求項20】
前記コンタクトホールの前記内面上の前記バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiN、または前記の任意の組み合わせを含む、
請求項17に記載の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ウェハ接合技術の分野に関し、より詳細には、ハイブリッドウェハ接合方法およびその構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッドウェハ接合プロセスにおいて、コンタクトビアを有する半導体構造をともに接合することができる。しかしながら、コンタクトビアは異なるサイズを有することが多い。これは、一方の半導体構造のコンタクトビアの表面部分と他方の半導体構造の誘電体層との間の相互作用をもたらし得る。例えば、コンタクトビア内の銅が誘電体層内に拡散し、接合されたウェハの品質を低下させる可能性がある。
【0003】
金属拡散をブロックするための従来の解決策は、各ウェハの接合面上に金属ブロック層を堆積させることを含む。金属ブロック層と誘電体層とは異なる材料からなる。コンタクトビアを形成するとき、金属ブロック層および誘電体層に対してエッチングプロセスを実行することができる。エッチング速度が異なることに起因して、金属ブロック層と誘電体層との間に間隙が形成される場合がある。その結果、コンタクトビアに欠陥が生じる可能性がある。
【0004】
開示される方法および構造は、上記の1つまたは複数の問題および他の問題を解決することを目的としている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様は、ハイブリッドウェハ接合方法を含む。本方法は、第1の半導体構造を提供することと、第2の半導体を提供することとを含む。第1の半導体構造は、第1の基板と、第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、第1の誘電体層内にかつ第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含む。第1のビア構造は、第1のコンタクトビアと、第1のコンタクトビア内にドープされている第1の金属不純物とを含み、第1のコンタクトビアは、第1のコンタクトビア表面を有する。第2の半導体構造は、第2の基板と、第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、第2の誘電体層内にかつ第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含む。第2のビア構造は、第2のコンタクトビアと、第2のコンタクトビア内にドープされている第2の金属不純物とを含み、第2のコンタクトビアは、第2のコンタクトビア表面を有する。本方法は、第1のコンタクトビア表面を第2のコンタクトビア表面に付着させることによって、第1の半導体構造を第2の半導体構造に接合することであって、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は、異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する、第1の半導体構造と第2の半導体構造に接合することと、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層を形成することであって、自己バリア層は、第1の金属不純物および第2の金属不純物に対応する多成分酸化物によって形成される、自己バリア層を形成することとをさらに含む。
【0006】
本開示の別の態様は、第1の半導体構造と、第2の半導体構造と、自己バリア層とを含むハイブリッドウェハ接合構造を含む。第1の半導体構造は、第1の基板と、第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、第1の誘電体層内にかつ第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含み、第1のコンタクトビアは、第1のコンタクト表面を有する。第2の半導体構造は、第2の基板と、第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、第2の誘電体層内にかつ第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含み、第2のコンタクトビアは、第2のコンタクトビア表面を有する。第1の半導体構造は第2の半導体構造と接合され、第1のコンタクトビア表面は第2のコンタクトビア表面と付着され、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する。自己バリア層は、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の接合界面において、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に形成され、自己バリア層は、多成分酸化物を含む。
【0007】
本開示の他の態様は、本開示の明細書、特許請求の範囲、および図面に照らして当業者によって理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下の図面は、開示されている様々な実施形態による例示を目的とした例に過ぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【
図1】本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合方法を示す図である。
【
図2】本開示の様々な実施形態による例示的な第1の半導体構造を示す図である。
【
図3】本開示の様々な実施形態による例示的な第2の半導体構造を示す図である。
【
図4】本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合の例示的な構造を示す図である。
【
図5】本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合の別の例示的な構造を示す図である。
【
図6】本開示の様々な実施形態による別の例示的なハイブリッドウェハ接合方法を示す図である。
【
図7】本開示の様々な実施形態による別の例示的な第1の半導体構造を示す図である。
【
図8】本開示の様々な実施形態による別の例示的な第2の半導体構造を示す図である。
【
図9】本開示の様々な実施形態によるハイブリッドウェハ接合の別の構造を示す図である。
【
図10】本開示の様々な実施形態によるハイブリッドウェハ接合の別の構造を示す図である。
【
図11】本開示の様々な実施形態による自己バリア層の例示的な正射影領域を示す図である。
【
図12】本開示の様々な実施形態による自己バリア層の別の例示的な正射影領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を説明する。可能な限り、同じまたは同様の部分を指すために図面全体を通して同じ参照符号が使用される。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、すべてではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の実施形態は、本開示の保護範囲内に入るものとする。
【0010】
ハイブリッドウェハ接合方法は、第1の半導体構造および第2の半導体構造を提供することと、第1の半導体構造を第2の半導体構造と接合して、多成分酸化物を含む自己バリア層を形成することとを含む。
【0011】
図1は、本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合方法のフローチャートを示す。対応する構造を
図2~
図5に示す。
【0012】
図1のS110において、第1の半導体構造が提供される。第1の半導体構造は、第1の基板と、第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、第1の誘電体層内にかつ第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含むことができる。対応する構造が一例として
図2に示されている。
【0013】
図2を参照すると、第1の半導体構造100は、第1の基板11と、第1の基板11上に形成されている第1の誘電体層122と、第1の誘電体層122内にかつ第1の基板11上に形成されている第1のビア構造123とを含むことができる。
【0014】
第1の基板11は、酸化ケイ素などの誘電材料を含んでもよい。代替的に、第1の基板11は、任意の他の適切な材料を含んでもよい。
【0015】
図2を参照すると、第1の半導体構造100は、第1の基板11上に第1のバリア膜121をさらに含むことができる。第1の組み合わせ構造12は、第1のバリア膜121と、第1のバリア膜121上の第1の誘電体層122と、第1の誘電体層122および第1のバリア膜121によって囲まれた第1のビア構造123とを含むことができる。
【0016】
第1のバリア膜121は、窒化ケイ素または窒素ドープ炭化ケイ素(NDC)などの、銅の拡散をブロックするバリア材料、または銅の拡散をブロックする任意の適切な材料を含むバリア膜であってもよい。
【0017】
第1の誘電体層122は、酸化ケイ素などの誘電体材料を含む誘電体層であってもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、
図2を参照すると、第1のビア構造123は、銅および金属不純物1235を含むビアであってもよい。すなわち、第1のビア構造123は、金属不純物ドープ銅を含むビアであってもよい。ビアは、銅などの導電性金属を含むことができ、誘電体層の内側の、電流を導くための経路を形成するための部分を含むことができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123は、第2の半導体構造内の別のコンタクトビアと接触して接合される第1のコンタクトビアであってもよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123は、1つまたは複数のビアを含むことができる。
【0021】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のビアは、銅および金属不純物を含んでもよい。金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0022】
第1の組み合わせ構造12は、第1の接合面13を有する。第1の接合面13は、2つの表面および2つの半導体構造を接合するために、第2の半導体構造内の別の接合面と接合される接合面である。
【0023】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123は、第1のコンタクトビアを含んでもよく、または第1のコンタクトビアであってもよい。第1の接合面13は、同一平面内にある、第1のコンタクトビアの第1のコンタクトビア表面131と、第1の誘電体表面132とを含む。第1のコンタクトビア表面131は、第1のビア構造123の一端における第1のビア構造123の表面であり、第1のビア構造123の端部は第2の半導体構造と接合される。第1の誘電体表面132は、第1の誘電体層122の一端における第1の誘電体層122の表面であり、第1の誘電体層122の端部は、第2の半導体構造と接合される。
図2に示す向きにおいて、第1のコンタクトビア表面131は第1のビア構造123の上面であり、第1の誘電体表面132は第1の誘電体層122の上面である。
【0024】
いくつかの実施形態において、第1の組み合わせ構造12は、第1のバリア膜121と、第1のバリア膜121上の第1の誘電体層122と、第1のビア構造123とを含み、第1のビア構造は、第1のビア構造123の側面において第1の誘電体層122および第1のバリア膜121によって囲まれる。他の実施形態において、第1の組み合わせ構造は、第1の誘電体層および第1のビア構造を含むことができ、第1のビア構造は、第1のビア構造の側面において第1の誘電体層によって囲まれる。
【0025】
いくつかの実施形態において、第1の組み合わせ構造などの組み合わせ構造を形成することは、バリア膜を形成することと、誘電体層を形成することと、誘電体層内または誘電体層およびバリア膜内にビアを形成することとを含むことができ、ビアは金属不純物ドープ銅を含む。
【0026】
第1の誘電体層などの誘電体層内に金属不純物をドープされている銅(すなわち、金属不純物ドープ銅)を含むビアを形成することは、誘電体層内にエッチングによってコンタクトホールを形成することと、コンタクトホールの内面にバリア層を堆積することと、コンタクトホール内のバリア層の上で銅に金属不純物を充填してビアを形成することとを含むことができる。バリア層は、銅がコンタクトホールの内面を通じて誘電体層に拡散するのをブロックするために、コンタクトホールの内面に堆積することができる。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。コンタクトホール内で銅に金属不純物を充填することは、バリア層の上に金属不純物ドープ銅のシード層を堆積させることと、コンタクトホール内に銅を電気めっきすることと、ビアおよび誘電体層の表面を平滑化することとを含むことができる。バリア層の上に金属不純物ドープ銅のシード層を堆積させることは、マグネトロンスパッタリングシステムなどのスパッタリング技術システムを使用することによって、銅ターゲットおよび金属不純物を含むターゲットをスパッタリングして銅および金属不純物を堆積させて金属不純物ドープ銅のシード層を形成することを含むことができる。バリア層の上に金属不純物ドープ銅のシード層を堆積させ、コンタクトホール内に銅を電気めっきした後、余分な金属不純物ドープ銅および銅をコンタクトホールの外側に導入することができ、ビアおよび誘電体層の表面を平滑化して余分な金属不純物ドープ銅および銅を除去し、平滑面を得ることができる。ビアおよび誘電体層の表面は、化学機械平坦化(CMP)によって平滑化することができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123は、第1の組み合わせ構造内の第1の誘電体層および第1のバリア膜を貫通することができる。他の実施形態において、第1のビア構造は、第1の組み合わせ構造内の第1の誘電体層および第1のバリア膜を貫通しなくてもよい。例えば、第1のビア構造の底部は、第1の誘電体層の内側で終端してもよい。
【0028】
図1のS120において、第2の半導体構造が提供される。第2の半導体構造は、第2の基板と、第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、第2の誘電体層内にかつ第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含むことができる。対応する構造が一例として
図3に示されている。
【0029】
図3を参照すると、第2の半導体構造200は、第2の基板21と、第2の基板21上に形成されている第2の誘電体層222と、第2の誘電体層222内にかつ第2の基板21上に形成されている第2のビア構造223とを含むことができる。
【0030】
第2の基板21は、酸化ケイ素などの誘電材料を含んでもよい。代替的に、第2の基板21は、任意の他の適切な材料を含んでもよい。
【0031】
図3を参照すると、第2の半導体構造は、第2の基板21上に第2のバリア膜221をさらに含むことができる。第2の組み合わせ構造22は、第2のバリア膜221と、第2のバリア膜221上の第2の誘電体層222と、第2の誘電体層222および第2のバリア膜221によって囲まれた第2のビア構造223とを含むことができる。
【0032】
第2のバリア膜221は、窒化ケイ素またはNDCなどの、銅の拡散をブロックするバリア材料、または銅の拡散をブロックする任意の適切な材料を含むバリア膜であってもよい。
【0033】
第2の誘電体層222は、酸化ケイ素などの誘電体材料を含む誘電体層であってもよい。
【0034】
いくつかの実施形態において、
図3を参照すると、第2のビア構造223は、銅および金属不純物2235を含むビアであってもよい。すなわち、第2のビア構造223は、金属不純物ドープ銅を含むビアであってもよい。ビアは、銅などの導電性金属を含むことができ、誘電体層の内側の、電流を導くための経路を形成するための部分を含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態において、第2のビア構造223は、第1の半導体構造内の第1のコンタクトビアと接触して接合される第2のコンタクトビアであってもよい。
【0036】
いくつかの実施形態において、第2のビア構造223は、1つまたは複数のビアを含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のビアは、銅および金属不純物を含んでもよい。金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0038】
第2の組み合わせ構造22は、第2の接合面23を含む。第2の接合面23は、2つの表面および2つの半導体構造を接合するために、第1の半導体構造内の第1の接合面と接合される接合面である。
【0039】
いくつかの実施形態において、第2のビア構造223は、第2のコンタクトビアを含んでもよく、または第2のコンタクトビアでもよい。第2の接合面23は、同一平面内にある、第2のコンタクトビアの第2のコンタクトビア表面231と、第2の誘電体表面232とを含む。第2のコンタクトビア表面231は、第2のビア構造223の一端における第2のビア構造223の表面であり、第2のビア構造223の端部は第1の半導体構造と接合される。第2の誘電体表面232は、第2の誘電体層222の一端における第2の誘電体層222の表面であり、第2の誘電体層222の端部は、第1の半導体構造と接合される。
図3に示す向きにおいて、第2のコンタクトビア表面231は第2のビア構造223の上面であり、第2の誘電体表面232は第2の誘電体層222の上面である。
【0040】
いくつかの実施形態において、第2の組み合わせ構造22は、第2のバリア膜221と、第2のバリア膜221上の第2の誘電体層222と、第2のビア構造223とを含み、第2のビア構造223は、第2のビア構造223の側面において第2の誘電体層222および第2のバリア膜221によって囲まれている。他の実施形態において、第2の組み合わせ構造は、第2の誘電体層および第2のビア構造を含むことができ、第2のビア構造は、第2のビア構造の側面において第2の誘電体層によって囲まれる。
【0041】
第2の組み合わせ構造を形成することは、第1の組み合わせ構造を形成することと同じまたは同様である。いくつかの実施形態において、第2の組み合わせ構造などの組み合わせ構造を形成することは、バリア層を形成することと、誘電体層を形成することと、誘電体層内または誘電体層およびバリア層内に、金属不純物ドープ銅を含むビアを形成することとを含むことができる。第1の組み合わせ構造を形成することについては上記の説明を参照することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、第2のビア構造223は、第2の組み合わせ構造内の第2の誘電体層および第2のバリア膜を貫通することができる。他の実施形態において、第2のビア構造は、第2の組み合わせ構造内の第2の誘電体層および第2のバリア膜を貫通しなくてもよい。例えば、第2のビア構造の底部は、第2の誘電体層の内側で終端してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、第1のコンタクトビア表面131は、第2のコンタクトビア表面231よりも大きい接合面積を有することができ、第1のコンタクトビア表面131および第2のコンタクトビア表面231が接合されるときに第2のコンタクトビア表面231の領域を覆うことができる。言い換えれば、第1のコンタクトビア表面131は、第1のビア構造123の接合面であってもよく、第2のコンタクトビア表面231は、第2のビア構造223の接合面であってもよく、第1のコンタクトビア表面131は、第2のコンタクトビア表面231よりも大きくてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、第1のコンタクトビア表面131は、第2のコンタクトビア表面231よりも大きい面積を有してもよい。第1のビア構造123内の1つまたは複数のビアは、銅および金属不純物を含むことができる。第2のビア構造223内の1つまたは複数のビアは、銅を含むことができる、または銅および金属不純物を含むことができる。
【0045】
図4は、本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合の例示的な構造の概略構造図を示す。
図5は、本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合の別の例示的な構造の概略構造図を示す。
【0046】
図1のS130において、第1の半導体構造は、第1のコンタクトビア表面を第2のコンタクトビア表面と付着させることによって、第2の半導体構造と接合され、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する。対応する構造が一例として
図4に示されている。
【0047】
図4を参照すると、第1の半導体構造は、第1のコンタクトビア表面を第2のコンタクトビア表面と付着させることによって、第2の半導体構造と接合され、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する。
【0048】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造および第2の半導体構造は、第1の接合面13および第2の接合面23が互いに向かい合うように配向されてもよい。例えば、第2の半導体構造は、第2の接合面が、上向きである第1の接合面に向かって下向きになるように、上下逆に配向されてもよい。
【0049】
第1の半導体構造と第2の半導体構造とは、第2の接合面と第1の接合面とが互いに向かい合っている限り、様々な向きに配向されてもよい。例えば、第1の半導体構造は、第1の接合面が下を向くように上下逆に配向されてもよく、第2の半導体構造は、第2の接合面が上を向くように配向されてもよい。したがって、第1の接合面と第2の接合面とが互いに向かって配向される。
【0050】
さらに、第1の接合面と第2の接合面とは、互いに直接接触してともに接合されている。
図4を参照すると、第2の半導体構造は上下逆であり、第1の半導体構造および第2の半導体構造はともに接合される。第1の誘電体層122は、第2の誘電体層222と一体化される。第1のビア構造123は、第2のビア構造223と一体化されて一体化ビア構造323を形成している。
【0051】
接合界面30は、2つの半導体構造が接合されるときに、第1の接合面と第2の接合面とが接触する位置に形成される界面である。
【0052】
第1のビア構造123および第2のビア構造223は導電性である。導電性経路が、一体化ビア構造323の底部から上部まで形成されている。
【0053】
図1のS140において、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層が形成され、自己バリア層は、金属不純物に対応する多成分酸化物によって形成される。対応する構造が一例として
図5に示されている。
【0054】
図5を参照すると、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層31が形成されている。自己バリア層は、多成分酸化物を含み、銅の誘電体層への拡散をブロックする。
【0055】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスは、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングして、金属不純物を接合界面に拡散させ、多成分酸化物を含む自己バリア層を形成することを含んでもよい。金属不純物は、界面において酸化物と反応して多成分酸化物を形成し得る。多成分酸化物を含む自己バリア層は、誘電体層、すなわち第1の誘電体層および第2の誘電体層への銅の拡散をブロックする。
【0056】
いくつかの実施形態において、合金化プロセスは、第1の半導体構造および第2の半導体構造のうちの1つまたは複数に圧力を加えることをさらに含むことができる。
【0057】
自己バリア層31は、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上にある。自己バリア層31は、「自己バリア領域」として参照される、接合界面30における正射影領域に対応する。自己バリア領域は、接合界面30の平面に対する自己バリア層31の正射影である。自己バリア領域は、第1のコンタクトビア表面内でかつ第2のコンタクトビア表面の外側にある部分領域と、第1のコンタクトビア表面の外側かつ第2のコンタクトビア表面内にある部分領域とを含む。
【0058】
自己バリア層31は、接合されたウェハ中の酸化物および1つまたは複数の金属不純物によって形成されている多成分酸化物を含み、したがって、接合界面30にバリア層を堆積させるための追加の堆積プロセスを実行する必要がない。
【0059】
第1のコンタクトビア表面が第2のコンタクトビア表面を覆う例示的なシナリオにおいて、第1のコンタクトビア表面の外側および第2のコンタクトビア表面内にある部分領域は存在せず、自己バリア領域は、第1のコンタクトビア表面内でかつ第2のコンタクトビア表面の外側にある部分領域を含む。
【0060】
自己バリア層31は、1つまたは複数の多成分酸化物を含んでいてもよい。アニーリングプロセス中、第1のビア構造および/または第2のビア構造内の金属不純物は、自己バリア領域に拡散し得る。さらに、金属不純物は、接合界面30における誘電体層内の酸化物、例えば、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア層31内に多成分酸化物を形成し得る。
【0061】
ビア内の金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つであってもよい。多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0062】
いくつかの実施形態において、金属不純物はAlであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six1Aly1Oz1(すなわち、酸化ケイ素アルミニウム)などのAl、Si、およびOを含んでもよく、x1、y1、およびz1は適切な数である。
【0063】
いくつかの実施形態において、金属不純物はMnであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six2Mny2Oz2などのMn、Si、およびOを含んでもよく、x2、y2、およびz2は適切な数である。
【0064】
いくつかの実施形態において、金属不純物はAgであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six3Agy3Oz3,などのAg、Si、およびOを含んでもよく、x3、y3、およびz3は適切な数である。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングすることは、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を上昇させることと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を低下させることとを含むことができる。
【0066】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングすることは、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を上昇させることと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を低速に低下させることとを含むことができる。
【0067】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングすることは、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を元の温度値から所定の温度値まで上昇させることと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を所定の時間間隔にわたって所定の温度値に維持することと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を元の温度値まで低下させることとを含むことができる。元の温度値は、室温の温度値であってもよい。
【0068】
所定の温度値は、例えば、約350℃であってもよく、所定の時間間隔は、例えば、約120分であってもよい。すなわち、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度は、例えば、元の温度値から約350℃まで上昇させ、約120分にわたって約350℃に維持し、元の温度値まで低下させることができる。
【0069】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングすることは、フィードバック制御システムを含む温度コントローラを使用することによって、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を元の温度値から所定の温度値まで上昇させることと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を所定の時間間隔にわたって所定の温度値に維持することと、第1の半導体構造および第2の半導体構造の温度を元の温度値まで低下させることとを含むことができる。所定の温度値、所定の温度値に維持するための所定の時間間隔、および/または温度低減速度は、第2の誘電体層および第1の誘電体層中の多成分酸化物、金属不純物、および/または酸化物に関連する特性に従って決定することができる。
【0070】
本開示は、別の例示的なハイブリッドウェハ接合方法を提供する。
【0071】
図6は、本開示の様々な実施形態による別の例示的なハイブリッドウェハ接合方法を示す。対応する構造を
図7~
図10に示す。S110′、S120′、S130′、およびS140′を含む、
図6に示す例示的なハイブリッドウェハ接合方法のプロセスについては、S110、S120、S130、およびS140を含む、
図1に関連して説明した方法などの1つまたは複数の例示的な方法のプロセスの上記の説明を参照することができる。
【0072】
図6のS110′において、第1の半導体構造が提供され、第1のビア構造は、第1のスイッチ素子および第1のコンタクトビアを含む。第1の半導体構造は、第1の基板と、第1の基板上に形成されている第1の誘電体層と、第1の誘電体層内にかつ第1の基板上に形成されている第1のビア構造とを含むことができ、第1のビア構造は、第1のスイッチ素子および第1のコンタクトビアを含むことができる。対応する構造が一例として
図7に示されている。
【0073】
図7を参照すると、第1の半導体構造100′は、第1の基板11と、第1の基板11上に形成されている第1の誘電体層122と、第1の誘電体層122内にかつ第1の基板11上に形成されている第1のビア構造123′とを含むことができる。第1のビア構造123′は、第1のスイッチ素子1231および第1のコンタクトビア1232を含む。第1の基板11は、絶縁層111および導電層112を含む。第1の半導体構造は、第1の基板11上に第1のバリア膜121をさらに含むことができる。
【0074】
第1の組み合わせ構造12は、第1のビア構造123′、第1の誘電体層122を含むことができる。第1の組み合わせ構造12は、第1のバリア膜121をさらに含むことができる。
【0075】
絶縁層111は、絶縁性材料を含むことができる。いくつかの実施形態において、絶縁材料は酸化ケイ素であってもよい。
【0076】
いくつかの実施形態において、エッチングによって絶縁層111内に孔を形成することができ、導電層112を孔内に形成することができる。導電層112は、導電層112の側面および底面において絶縁層111に囲まれ、上部が絶縁層111から露出している。
【0077】
いくつかの実施形態において、導電層112は、銅などの金属材料を含むことができる。さらに、導電層112内の銅が絶縁層111内に拡散するのをブロックするために、導電層112と絶縁層111との間にバリア層(
図7には示さず)を形成することができる。例えば、絶縁層111内に形成されている孔の内面、例えば、絶縁層111内に形成されている孔の内壁および孔の一端における孔の表面上にバリア層が堆積されてもよく、さらに、バリア層の上に導電層112が形成される。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0078】
いくつかの実施形態において、
図7を参照すると、第1のバリア膜121は、窒化ケイ素またはNDCなどの、導電層112の銅の拡散をブロックするバリア材料、または銅の拡散をブロックする任意の適切な材料を含むバリア膜であってもよい。
【0079】
第1のバリア膜121上に、第1の誘電体層122を形成することができる。
【0080】
いくつかの実施形態において、第1の誘電体層122は、誘電材料を含む誘電体層であってもよい。誘電体材料は酸化ケイ素であってもよい。
【0081】
第1のビア構造123′は、第1のスイッチ素子1231および第1のコンタクトビア1232を含む。第1の組み合わせ構造12は、第1の接合面を含み、第1のスイッチ素子1231および第1のコンタクトビア1232は、銅および金属不純物を含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、第1のスイッチ素子は、第1の誘電体層および/または第1のバリア膜を貫通し、第1の基板と接触するビアであってもよい。第1のスイッチ素子は、単独で、または1つもしくは複数の他のビアと共に、例えば第1のコンタクトビアと共に、第1の誘電体層および/または第1のバリア膜を貫通することができる。
【0083】
エッチングにより、第1のバリア膜121および第1の誘電体層122内にコンタクトホールを形成することができる。コンタクトホールは、第1の基板上の溝、および、溝に接続され、溝上にあるトレンチを含んでもよい。溝は、第1の誘電体層122から第1のバリア膜121の底部まで延在して第1の基板に接触している。トレンチは溝に接続され、溝上にある。トレンチは、第1の誘電体層122の上部から第1の誘電体層122内の一定の深さまで延在する。トレンチの横方向寸法は、溝の横方向寸法よりも大きい。
【0084】
第1のスイッチ素子1231は溝内に形成することができ、第1のコンタクトビア1232は第1のスイッチ素子1231に接してトレンチ内に形成することができる。第1のスイッチ素子1231は、第1の基板11と第1の誘電体層122との間および導電層112上に第1のバリア膜121を貫通して形成することができる。
【0085】
第1の基板11に対する第1のコンタクトビア1232の正射影は、第1の基板11に対する第1のスイッチ素子1231の正射影の面積よりも大きい。
【0086】
いくつかの実施形態において、バリア層は、溝およびトレンチの内面、例えば溝の内壁、ならびにトレンチの端部におけるトレンチの内壁および表面1233の上に堆積されてもよい。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0087】
さらに、第1のスイッチ素子1231が溝内に形成され、第1のコンタクトビア1232が、金属不純物1235をドープされている銅を導入することによってトレンチ内に形成される。金属不純物1235は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1のスイッチ素子1231の一端は、第1のコンタクトビア1232に接続されている。第1のスイッチ素子1231のもう一端は、導電層112に接続されている。
【0088】
第1のビア構造123′は、第1のスイッチ素子1231および第1のコンタクトビア1232を含む。第1の組み合わせ構造12は、第1のバリア膜121、第1の誘電体層122、および第1のビア構造123′を含むことができる。
【0089】
第1の組み合わせ構造12は、第1の接合面13を含む。第1の接合面13は、同一平面内にある、第1のコンタクトビア表面131と、第1の誘電体表面132とを含む。いくつかの実施形態において、第1のコンタクトビア表面131は、第1のコンタクトビア1232の表面および第1のビア構造123′の表面であってもよい。
【0090】
第1のコンタクトビア表面131は、第1のビア構造123′の一端における第1のビア構造123′の表面であり、第1のビア構造123′の端部は第2の半導体構造と接合される。第1の誘電体表面132は、第1の誘電体層122の一端における第1の誘電体層122の表面であり、第1の誘電体層122の端部は、第2の半導体構造と接合される。
図7に示す向きにおいて、第1のコンタクトビア表面131は、第1のビア構造123′の上面および第1のコンタクトビア1232の上面であり、第1の誘電体表面132は、第1の誘電体層122の上面である。
【0091】
図6のS120′において、第2の半導体構造が提供され、第2のビア構造は、第2のスイッチ素子および第2のコンタクトビアを含む。第2の半導体は、第2の基板と、第2の基板上に形成されている第2の誘電体層と、第2の誘電体層内にかつ第2の基板上に形成されている第2のビア構造とを含むことができ、第2のビア構造は、第2のスイッチ素子および第2のコンタクトビアを含むことができる。対応する構造が一例として
図8に示されている。
【0092】
図8を参照すると、第2の半導体構造200′は、第2の基板21と、第2の基板21上に形成されている第2の誘電体層222と、第2の誘電体層222内にかつ第2の基板21上に形成されている第2のビア構造223′とを含むことができる。第2のビア構造223′は、第2のスイッチ素子2231および第2のコンタクトビア2232を含む。第2の基板21は、絶縁層211および導電層212を有する。第2の半導体構造は、第2の基板21上に第2のバリア膜221をさらに含むことができる。
【0093】
第2の組み合わせ構造22は、第2のビア構造223′および第2の誘電体層222を含むことができる。第2の組み合わせ構造22は、第2のバリア膜221をさらに含むことができる。
【0094】
いくつかの実施形態において、
図8を参照すると、絶縁層211は、酸化ケイ素などの絶縁材料を含むことができる。
【0095】
いくつかの実施形態において、エッチングによって絶縁層211内に孔を形成することができ、導電層212を孔内に形成することができる。導電層212は、導電層212の側面および底面において絶縁層211に囲まれ、上面が絶縁層211から露出している。第2の基板21は、絶縁層211および導電層212を含む。
【0096】
いくつかの実施形態において、導電層212は、銅などの金属材料を含むことができる。さらに、導電層212内の銅が絶縁層211内に拡散するのをブロックするために、導電層212と絶縁層211との間にバリア層(
図8には示さず)を形成することができる。例えば、バリア層は、絶縁層211内に形成されている孔の内面、例えば、絶縁層211内に形成されている孔の内壁および端部、例えば、底部に堆積されてもよく、さらに、導電層212がバリア層の上に形成される。
【0097】
第2のバリア膜221は、第2の基板21上に堆積することができる。
【0098】
いくつかの実施形態において、
図8を参照すると、第2のバリア膜221は、窒化ケイ素またはNDCなどの、導電層212内の銅の拡散をブロックするバリア材料、または銅の拡散をブロックする任意の適切な材料を含むバリア膜であってもよい。
【0099】
第2のバリア膜221上に、第2の誘電体層222を形成することができる。
【0100】
いくつかの実施形態において、第2の誘電体層222は、誘電材料を含む誘電体層であってもよい。誘電体材料は酸化ケイ素であってもよい。
【0101】
第2のビア構造223′は、第2のスイッチ素子2231および第2のコンタクトビア2232を含む。第2の組み合わせ構造22は、第2の接合面23を含む。第2のスイッチ素子2231および第2のコンタクトビア2232は、銅を含む、または銅および金属不純物2235を含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、第2のスイッチ素子は、第2の誘電体層および/または第2のバリア膜を貫通し、第2の基板と接触するビアであってもよい。第2のスイッチ素子は、単独で、または1つもしくは複数の他のビアと共に、例えば第2のコンタクトビアと共に、第2の誘電体層および/または第2のバリア膜を貫通することができる。
【0103】
エッチングにより、第2のバリア膜221および第2の誘電体層222内にコンタクトホールを形成することができる。コンタクトホールは、第2の基板21上の溝、および、溝に接続され、溝上にあるトレンチを含んでもよい。溝は、第2の誘電体層222から第2のバリア膜221の底部まで延在して第2の基板21に接している。トレンチは溝に接続され、溝上にある。トレンチは、第2の誘電体層222の上部から第2の誘電体層222内の一定の深さまで延在する。トレンチの横方向寸法は、溝の横方向寸法よりも大きい。
【0104】
第2のスイッチ素子2231は溝内に形成することができ、第2のコンタクトビア2232は第2のスイッチ素子に接触してトレンチ内に形成することができる。第2のスイッチ素子は、第2の基板と第2の誘電体層との間および導電層上に第2のバリア膜を貫通して形成することができる。
【0105】
いくつかの実施形態において、バリア層は、溝およびトレンチの内面、例えば溝の内壁、ならびにトレンチの一端におけるトレンチの内壁および表面2233の上に堆積されてもよい。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0106】
さらに、第2のスイッチ素子2231が溝内に形成され、第2のコンタクトビア2232が、金属不純物2235をドープされている銅を導入することによってトレンチ内に形成される。金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第2のスイッチ素子2231の一端は、第2のコンタクトビア2232に接続されている。第2のスイッチ素子2231のもう一端は、導電層212に接続されている。
【0107】
第2のビア構造223′は、第2のスイッチ素子2231および第2のコンタクトビア2232を含む。第2の組み合わせ構造22は、第2のバリア膜221、第2の誘電体層222、および第2のビア構造223′を含む。
【0108】
第2の組み合わせ構造22は、第2の接合面23を含む。第2の接合面23は、同一平面内にある、第2のコンタクトビア表面231と、第2の誘電体表面232とを含む。いくつかの実施形態において、第2のコンタクトビア表面231は、第2のコンタクトビア2232の表面および第2のビア構造223′の表面であってもよい。
【0109】
第2のコンタクトビア表面231は、第2のビア構造223′の一端における第2のビア構造223′の表面であり、第2のビア構造223′の端部は第1の半導体構造と接合される。第2の誘電体表面232は、第2の誘電体層222の一端における第2の誘電体層222の表面であり、第2の誘電体層222の端部は、第1の半導体構造と接合される。
図8に示す向きにおいて、第2のコンタクトビア表面231は第2のビア構造223′の上面および第2のコンタクトビア2232の上面であり、第2の誘電体表面232は第2の誘電体層222の上面である。
【0110】
いくつかの実施形態において、第1のコンタクトビア表面131は、第2のコンタクトビア表面231よりも大きい面積を有する。
【0111】
図6のS130′において、第1の半導体構造は、第1のコンタクトビア表面を第2のコンタクトビア表面と付着させることによって、第2の半導体構造と接合され、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する。対応する構造が一例として
図9に示されている。
【0112】
図9を参照すると、第1の半導体構造は、第1のコンタクトビア表面を第2のコンタクトビア表面と付着させることによって、第2の半導体構造と接合され、第2のコンタクトビア表面および第1のコンタクトビア表面は異なる表面積を有し、重なり合った界面を有する。第2の半導体構造は、
図8の第2の半導体構造の向きと比較して上下逆に配置構成され、第1の半導体構造と第2の半導体構造とはともに接合される。第1の誘電体層122は第2の誘電体層222と一体化されており、第1のビア構造123′は第2のビア構造223′と一体化されて一体化ビア構造を形成している。
【0113】
第1のビア構造123′および第2のビア構造223′は導電性である。したがって、導電層112は、第1のビア構造123′および第2のビア構造223′によって導電層212に電気的に接続される。すなわち、導電層112は、第1のスイッチ素子1231、第1のコンタクトビア1232、第2のコンタクトビア2232および第2のスイッチ素子2231を含む導電性経路によって、導電層212と電気的に接続される。
【0114】
接合界面30は、2つの半導体構造が接合されるときに、第1の接合面と第2の接合面とが接触する位置に形成される界面である。
【0115】
図6のS140′において、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層が形成され、自己バリア層は、金属不純物に対応する1つまたは複数の多成分酸化物によって形成される。対応する構造が一例として
図10に示されている。
【0116】
図10を参照すると、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスによって、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの1つまたは複数の重なり合わない表面上に自己バリア層31が形成されている。自己バリア層は、多成分酸化物を含み、銅の誘電体層への拡散をブロックする。
【0117】
いくつかの実施形態において、第1の半導体構造と第2の半導体構造との間の合金化プロセスは、第1の半導体構造および第2の半導体構造をアニーリングして、金属不純物を接合界面に拡散させ、多成分酸化物を含む自己バリア層を形成することを含んでもよい。金属不純物は、界面において酸化物と反応して多成分酸化物を形成し得る。多成分酸化物を含む自己バリア層は、銅の誘電体層、すなわち第1の誘電体層および第2の誘電体層への拡散をブロックする。
【0118】
いくつかの実施形態において、合金化プロセスは、第1の半導体構造および第2の半導体構造のうちの1つまたは複数に圧力を加えることをさらに含むことができる。
【0119】
図10を参照すると、自己バリア層31は、接合界面30における一領域内に形成されている。自己バリア層31は、「自己バリア領域」として参照される、接合界面における正射影領域に対応する。自己バリア領域は、接合界面30の平面に対する自己バリア層31の正射影である。自己バリア領域は、第1のコンタクトビア表面内でかつ第2のコンタクトビア表面の外側にある部分領域と、第1のコンタクトビア表面の外側かつ第2のコンタクトビア表面内にある部分領域とを含む。
【0120】
自己バリア層31は、1つまたは複数の多成分酸化物を含んでいてもよい。アニーリングプロセス中、第1のビア構造および/または第2のビア構造内の金属不純物は、自己バリア領域に拡散し得る。さらに、金属不純物は、接合界面30における誘電体層内の酸化物、例えば、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、多成分酸化物を形成し得る。
【0121】
多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、金属不純物はAlであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six1Aly1Oz1などのAl、Si、およびOを含んでもよく、x1、y1、およびz1は適切な数である。
【0123】
いくつかの実施形態において、金属不純物はMnであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six2Mny2Oz2などのMn、Si、およびOを含んでもよく、x2、y2、およびz2は適切な数である。
【0124】
いくつかの実施形態において、金属不純物はAgであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six3Agy3Oz3,などのAg、Si、およびOを含んでもよく、x3、y3、およびz3は適切な数である。
【0125】
本開示は、ハイブリッド接合のウェハ構造を提供する。構造は、接合された半導体構造と、多成分酸化物を含み、構造内の誘電体層への銅の拡散をブロックする自己バリア層とを含む。
【0126】
図5は、ハイブリッドウェハ接合の例示的な構造を示す。
【0127】
ハイブリッドウェハ接合の構造は、第1の半導体構造と、第2の半導体構造と、自己バリア層とを含む。
【0128】
具体的には、ハイブリッドウェハ接合の構造は、第1の基板11と、第1の基板上の第1の組み合わせ構造12と、第1の組み合わせ構造12上の第2の組み合わせ構造22と、第2の組み合わせ構造22上の第2の基板21と、接合界面30と、自己バリア層31とを含む。接合界面30は、第2の組み合わせ構造22と第1の組み合わせ構造とが互いに接する境界に形成される。
【0129】
第1の組み合わせ構造12は、第1の基板11乗の第1のバリア膜121と、第1のバリア膜121上の第1の誘電体層122と、第1の誘電体層122および第1のバリア膜121によって囲まれた第1のビア構造123とを含む。
【0130】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123は、ビアを含むことができる。ビアは、銅などの導電性金属を含むことができ、誘電体層の内側の、電流を導くための経路を形成するための部分を含むことができる。
【0131】
図5を参照すると、第2の組み合わせ構造22は、第2の誘電体層222と、第2の誘電体層222上の第2のバリア膜221と、第2の誘電体層222および第2のバリア膜221によって囲まれた第2のビア構造223とを含む。
【0132】
第1のビア構造123は、第1のビア構造123の一端における第1のコンタクトビア表面を含み、第1のビア構造123の端部は第2の半導体構造と接合される。第2のビア構造223は、第2のビア構造223の一端における第2のビア構造223の表面である第2のコンタクトビア表面を含み、第2のビア構造223の端部は第1の半導体構造と接合される。
【0133】
自己バリア層31は、接合界面30における一領域内に形成されている。自己バリア層31は、「自己バリア領域」として参照される、接合界面30における正射影領域に対応する。自己バリア領域は、接合界面30の平面に対する自己バリア層31の正射影である。自己バリア領域は、第1のコンタクトビア表面内でかつ第2のコンタクトビア表面の外側にある部分領域と、第1のコンタクトビア表面の外側かつ第2のコンタクトビア表面内にある部分領域とを含むことができる。
【0134】
ハイブリッドウェハ接合の例示的な構造については、方法の実施形態の説明を参照することができる。
【0135】
自己バリア層31は、1つまたは複数の多成分酸化物を含んでいてもよい。アニーリングプロセス中、第1のビア構造および/または第2のビア構造内の金属不純物は、自己バリア領域に拡散し得る。さらに、金属不純物は、接合界面30における誘電体層内の酸化物、例えば、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア層31内に多成分酸化物を形成し得る。
【0136】
ビア内の金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つであってもよい。多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、ビア内の金属不純物はAlであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six1Aly1Oz1などのAl、Si、およびOを含んでもよく、x1、y1、およびz1は適切な数である。
【0137】
自己バリア層31は、多成分酸化物を含み、接合界面30にわたる誘電体層への銅の拡散をブロックする。第1の誘電体層122および第2の誘電体層222内のコンタクトホールの内壁など、第1の誘電体層122および第2の誘電体層222のコンタクトホールの内面の上に堆積されたバリア層は、銅がコンタクトホールの内面を通って誘電体層に拡散するのをブロックすることができる。
【0138】
本開示は、ハイブリッドウェハ接合の別の構造を提供する。構造は、接合された半導体構造と、多成分酸化物を含み、銅が誘電体層に拡散するのをブロックする自己バリア層とを含むことができる。
【0139】
図10は、本開示の様々な実施形態による例示的なハイブリッドウェハ接合の別の構造を示す。
【0140】
ハイブリッドウェハ接合の構造は、第1の半導体構造と、第2の半導体構造と、自己バリア層とを含む。
【0141】
具体的には、ハイブリッドウェハ接合の構造は、第1の基板11と、第1の基板上の第1の組み合わせ構造12と、第1の組み合わせ構造12上の第2の組み合わせ構造22と、第2の組み合わせ構造22上の第2の基板21と、接合界面30と、自己バリア層31とを含む。接合界面30は、第2の組み合わせ構造22と第1の組み合わせ構造12とが互いに接する境界に形成される。
【0142】
第1の基板11は、絶縁層111と、絶縁層111内の導電層112とを有する。導電層112は、導電層112の側面および底面において絶縁層111に囲まれ、上部が絶縁層111から露出している。
【0143】
第1の組み合わせ構造12は、第1の基板11乗の第1のバリア膜121と、第1のバリア膜121上の第1の誘電体層122と、第1の誘電体層122および第1のバリア膜121によって囲まれた第1のビア構造123′とを含む。
【0144】
第1のビア構造123′は、第1のスイッチ素子1231と、第1のスイッチ素子1231の一端に接触する第1のコンタクトビア1232とを含む。第1のスイッチ素子1231のもう一端は、導電層112に接触している。ビアは、銅などの導電性金属を含むことができ、誘電体層の内側の、電流を導くための経路を形成するための部分を含むことができる。
【0145】
第2の組み合わせ構造22は、第2の誘電体層222と、第2の誘電体層222上の第2のバリア膜221と、第2の誘電体層222および第2のバリア膜221によって囲まれた第2のビア構造223′とを含む。
【0146】
第2のビア構造223′は、第2のコンタクトビア2232と、一端が第2のコンタクトビア2232と接触している第2のスイッチ素子2231とを含む。第2のスイッチ素子2231のもう一端は、第2の基板21の導電層212に接触している。
【0147】
第1のビア構造123′は、第1のビア構造123′の一端における第1のビア構造123′の表面である第1のコンタクトビア表面を含み、第1のビア構造123′の端部は第2の半導体構造と接合される。第2のビア構造223′は、第2のビア構造223′の一端における第2のビア構造223′の表面である第2のコンタクトビア表面を含み、第2のビア構造223′の端部は第1の半導体構造と接合される。
【0148】
自己バリア層31は、接合界面30における一領域内に形成されている。自己バリア層31は、「自己バリア領域」として参照される、接合界面30における正射影領域に対応する。自己バリア領域は、接合界面30の平面に対する自己バリア層31の正射影である。自己バリア領域は、第1のコンタクトビア表面内でかつ第2のコンタクトビア表面の外側にある部分領域と、第1のコンタクトビア表面の外側かつ第2のコンタクトビア表面内にある部分領域とを含む。
【0149】
自己バリア領域については、方法の実施形態の説明を参照することができる。
【0150】
自己バリア層31は、1つまたは複数の多成分酸化物を含んでいてもよい。アニーリングプロセス中、第1のビア構造および/または第2のビア構造内の金属不純物は、自己バリア領域に拡散し得る。さらに、金属不純物は、接合界面30における誘電体層内の酸化物、例えば、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア層31内に多成分酸化物を形成し得る。
【0151】
ビア内の金属不純物は、Al、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つであってもよい。多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、金属不純物はAlであってもよく、酸化物は酸化ケイ素であってもよく、多成分酸化物は、Six1Aly1Oz1などのAl、Si、およびOを含んでもよく、x1、y1、およびz1は適切な数である。
【0152】
自己バリア層31は、多成分酸化物を含み、銅の誘電体層への拡散をブロックする。第1の誘電体層122および第2の誘電体層222のコンタクトホールの内面の上に堆積されたバリア層は、銅がコンタクトホールの内面を通って誘電体層に拡散するのをブロックすることができる。
【0153】
いくつかの実施形態において、第1の誘電体層122および第1のバリア膜121内のコンタクトホールの内面は、第1の誘電体層122内のコンタクトホールの内壁および表面1233を含むことができる。コンタクトホールは、第1の基板上の溝、および、溝に接続され、溝上にあるトレンチを含んでもよい。第1の誘電体層122内のコンタクトホールの表面1233は、トレンチの一端であり、横方向において溝の外側にある。トレンチの端部は、接合界面30よりも第1の誘電体層122内の溝に近い。
【0154】
いくつかの実施形態において、第2の誘電体層222および第2のバリア膜221内のコンタクトホールの内面は、第2の誘電体層222内のコンタクトホールの内壁および表面2233を含むことができる。コンタクトホールは、第2の基板上の溝、および、溝に接続され、溝上にあるトレンチを含んでもよい。第2の誘電体層222内のコンタクトホールの表面2233は、トレンチの一端であり、横方向において溝の外側にある。トレンチの端部は、接合界面30よりも第2の誘電体層222内の溝に近い。
【0155】
いくつかの実施形態において、自己バリア層31は、銅が接合界面30を通って、一体化された第1の誘電体層122および第2の誘電体層222を含む誘電体層に拡散するのをブロックすることができる。接合界面を通じた銅の拡散は、接合面上にバリア層を堆積させる必要なしに防止される。
【0156】
いくつかの実施形態において、誘電体層内のコンタクトホールの内面上に堆積されたバリア層は、銅がコンタクトホールの内面を通じて誘電体層に拡散するのをブロックすることができる。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0157】
いくつかの実施形態において、導電層112および導電層212は銅を含んでもよい。第1のバリア膜121は、導電層112中の銅が、一体化された第1の誘電体層122および第2の誘電体層222を含む誘電体層に拡散することをブロックすることができる。バリア層(
図10には示さず)を絶縁層111の孔内に堆積させることができ、さらに、孔を充填するために、導電層が、バリア層の上で孔内に形成される。バリア層は、導電層112内の銅が、絶縁層111に面する導電層112の側面および端部を通じて絶縁層111に拡散するのをブロックすることができる。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0158】
第2のバリア膜221は、導電層212中の銅が、一体化された第1の誘電体層122および第2の誘電体層222を含む誘電体層に拡散することをブロックすることができる。バリア層(
図10には示さず)を絶縁層211の孔の上に堆積させることができ、さらに、孔を充填するために、導電層212が、バリア層の上で孔内に形成される。バリア層は、導電層212内の銅が、絶縁211に面する導電層212の側面および端部を通じて絶縁層211に拡散するのをブロックすることができる。バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiNまたはそれらの任意の組み合わせなどの、銅の拡散をブロックすることができるバリア材料を含むことができる。
【0159】
接合界面30における自己バリア層31の自己バリア領域は、実際の適用シナリオに応じて様々な形状を有することができる。自己バリア層31の自己バリア領域の形状は、第1のコンタクトビア表面131および第2のコンタクトビア表面231に応じて変化してもよい。すなわち、自己バリア領域の形状は、接合界面においてともに接合される第1の半導体構造のビア表面および第2の半導体構造のビア表面に応じて変化し得る。
【0160】
図11は、本開示の様々な実施形態による自己バリア層の例示的な正射影領域を示す。
【0161】
自己バリア層の正射影領域は、方法の実施形態において説明した自己バリア領域を指す。
【0162】
第1のコンタクトビア表面131は円形である。第2のコンタクトビア表面231は、円形であり、第1のコンタクトビア表面131よりも面積が小さい。第1のコンタクトビア表面131および第2のコンタクトビア表面231は、接合界面において同心である。第2のコンタクトビア表面231は、接合界面において第1のコンタクトビア表面131内に位置する。すなわち、第1のコンタクトビア表面131の接合界面に対する正射影は、第2のコンタクトビア表面231の接合界面に対する正射影を完全に覆う。
【0163】
自己バリア領域331は、第1のコンタクトビア表面131の内側かつ第2のコンタクトビア表面231の外側の網掛け領域内にある。自己バリア領域331は、環状形状を有し、その形状の環状リングサイズは同じ値を有する。環状リングサイズは、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの小さい方、例えば第2のコンタクトビア表面231の中心から指す半径方向における自己バリア領域331の幅である。自己バリア領域331の内円と外円とは同心である。
【0164】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123内の1つまたは複数のビアは金属不純物ドープ銅を含むことができ、第2のビア構造223内の1つまたは複数のビアは銅を含むことができる。アニーリングプロセス中、第1のビア構造123内の1つまたは複数のビア内の金属不純物が、接合界面30に拡散し、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア領域331内に自己バリア層31を形成することができる。
【0165】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造123内の1つまたは複数のビアは金属不純物ドープ銅を含むことができ、第2のビア構造223内の1つまたは複数のビアは銅を含むことができる。アニーリングプロセス中、第1のビア構造123および第2のビア構造223内の1つまたは複数のビア内の金属不純物が、接合界面30に拡散し、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア領域331内に自己バリア層31を形成することができる。
【0166】
図12は、本開示の様々な実施形態による自己バリア層の別の例示的な正射影領域を示す。
【0167】
第1のコンタクトビア表面131′は円形である。第2のコンタクトビア表面231′は、円形であり、第1のコンタクトビア表面131′よりも面積が小さい。第1のコンタクトビア表面131′および第2のコンタクトビア表面231′は、接合干渉において非同心である。すなわち、第1のコンタクトビア表面131′の中心は、接合干渉において第2のコンタクトビア表面231′の中心とは異なる位置にある。さらに、第2のコンタクトビア表面231′は、接合界面において第1のコンタクトビア表面131′内に位置する。すなわち、第1のコンタクトビア表面131′の接合界面に対する正射影は、第2のコンタクトビア表面231′の接合界面に対する正射影を完全に覆う。
【0168】
自己バリア領域331′は、第1のコンタクトビア表面131′の内側かつ第2のコンタクトビア表面231′の外側の網掛け領域内にある。自己バリア領域331′は、異なる値を有する環状リングサイズを有する不規則な環状形状を有し、環状リングサイズは、第1のコンタクトビア表面および第2のコンタクトビア表面のうちの小さい方、例えば第2のコンタクトビア表面231′の中心から指す半径方向における自己バリア領域331′の幅である。自己バリア領域331′の内円と外円とは非同心である。
【0169】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造内の1つまたは複数のビアは金属不純物ドープ銅を含むことができ、1つまたは複数のビア第2のビア構造は銅を含むことができる。アニーリングプロセス中、第1のビア構造内の1つまたは複数のビア内の金属不純物が、接合界面に拡散し、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア領域内に自己バリア層31を形成することができる。
【0170】
いくつかの実施形態において、第1のビア構造内の1つまたは複数のビアは金属不純物ドープ銅を含むことができ、第2のビア構造内の1つまたは複数のビアは銅を含むことができる。アニーリングプロセス中、第1のビア構造および第2のビア構造内の1つまたは複数のビア内の金属不純物が、接合界面に拡散し、第2の誘電体層内の酸化物と反応して、自己バリア領域内に自己バリア層31を形成することができる。
【0171】
第1のコンタクトビア表面は、円形、楕円形、正方形、長方形、または任意の他の適切な形状などの様々な形状を有することができる。
【0172】
第2のコンタクトビア表面は、円形、楕円形、正方形、長方形、または任意の他の適切な形状などの様々な形状を有することができる。
【0173】
第1のコンタクトビア表面の中心および第2のコンタクトビア表面の中心は、2つの半導体構造が接合されるときに同じ位置または異なる位置にあってもよい。
【0174】
本開示の原理および実施態様が、本明細書の特定の実施形態を使用することによって説明されているが、実施形態の前述の説明は、本開示の方法および方法の中核概念の理解を助けることのみを意図している。一方、当業者は、本開示の着想に従って特定の実施態様および適用範囲に修正を加えることができる。結論として、本明細書の内容は、本開示に対する限定として解釈されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドウェハ接合方法であって、
第1の半導体構造を提供することであって、
前記第1の半導体構造は、
第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層内に
形成されている第1のビア構造とを含み、
前記第1のビア構造は、
第1のコンタクトビア表面を有する、第1の半導体構造を提供することと、
第2の半導体構造を提供することであって、
前記第2の半導体構造は、
第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層内に
形成されている第2のビア構造とを含み、
前記第2のビア構造は、
第2のコンタクトビア表面を有する、第2の半導体構造を提供することと、
前記第2のコンタクトビア表面に前記第1のコンタクトビア表面を付着させること
であって、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面が重なり合った界面を有する、
前記第1のコンタクトビア表面を付着させること、
合金化プロセスによって、前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面の
重なり合わない表面上に自己バリア層を形成すること
とを含む、
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項2】
前記合金化プロセスは、
所定の温度値において前記第1の半導体構造および前記第2の半導体構造をアニーリングすることを含む、
請求項1に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項3】
前記第1の半導体構造および前記第2の半導体構造は、
所定の時間間隔にわたって
前記所定の温度値に維持される、
請求項2に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項4】
前記第1のビア構造は、第1のコンタクトビアと、前記第1のコンタクトビア内にドープされている第1の金属不純物とを含み、
前記第2のビア構造は、第2のコンタクトビアと、前記第2のコンタクトビア内にドープされている第2の金属不純物とを含む、
請求項1に記載のハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項5】
前記自己バリア層は、前記第1の金属不純物および前記第2の金属不純物に対応する多成分酸化物によって形成されている、
請求項4に記載のハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項6】
前記第1の金属不純物は、Al、MnまたはAgのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層の各々は、酸化ケイ素を含み、
前記多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含む、
請求項
5に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項7】
前記多成分酸化物は、酸化ケイ素アルミニウムである、
請求項
6に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項8】
前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面の
前記重なり合わない表面上に形成される前記自己バリア層は、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面にある、
請求項1に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項9】
前記第2のコンタクトビア表面と前記第1のコンタクトビア表面とは異なる表面積を有する、
請求項1に記載のハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項10】
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちの一方の
、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面に対する正射影は、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちのもう一方の正射影を完全に覆う、
請求項
9に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項11】
前記第1の半導体構造の第1の基板と前記第1の誘電体層との間にバリア膜が形成され、
前記バリア膜は、窒化ケイ素または窒素ドープ炭化ケイ素を含む、
請求項1に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項12】
前記第1の半導体構造を提供することは、
第1の基板を提供することと、
前記第1の基板上に前記第1の誘電体層を形成することと、
前記第1の誘電体層内にコンタクトホールを形成することであって、前記コンタクトホールは、前記第1の基板上に形成されている第1の溝と、前記第1の溝に接続されており、前記第1の溝上にある第1のトレンチとを含む、コンタクトホールを形成することと、
前記コンタクトホールの内面上のバリア層および前記バリア層上のシード層を形成することと、
前記第1のビア構造を形成するために前記コンタクトホール内の前記シード層上に銅および
第1の金属不純物を充填することであって、前記第1のビア構造は、前記第1の溝内に形成されている第1のスイッチ素子と、前記トレンチ内かつ前記第1のスイッチ素子上の第1のコンタクトビアとを含む、
銅および
第1の金属不純物を充填することとを含む、
請求項1に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項13】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内の導電層をさらに備え、
前記第1のスイッチ素子は、前記導電層上に形成され、
前記第1の基板に対する前記第1のコンタクトビアの正射影は、前記第1の基板に対する前記第1のスイッチ素子の正射影よりも大きい、
請求項12に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項14】
前記コンタクトホールの前記内面上の前記バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiN、または前記の任意の組み合わせを含む、
請求項13に記載の
ハイブリッドウェハ接合方法。
【請求項15】
ハイブリッドウェハ接合構造であって、
第1の半導体構造であって、
前記第1の半導体構造は、第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層内に
形成されている第1のビア構造とを含み、
前記第1のビア構造は、第1のコンタクトビア表面を有する、第1の半導体構造と、
第2の半導体構造であって、
前記第2の半導体構造は、第2の誘電体層と、前記第2の誘電体層内に
形成されている第2のビア構造とを含み、
前記第2のビア構造は、第2のコンタクトビア表面を有する、第2の半導体構造とを備え
、
前記第1のコンタクトビア表面は、前記第2のコンタクトビア表面に付着されており、
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面は、
重なり合った表面を有し、
前記ハイブリッドウェハ接合構造は、
前記第1のコンタクトビア表面および前記第2のコンタクトビア表面の重なり合わない表面上に形成されている
自己バリア層を含む、
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項16】
前記自己バリア層は、多成分酸化物を含む、
請求項15に記載のハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項17】
前記第1の誘電体層および前記第2の誘電体層の各々は、酸化ケイ素を含み、
前記多成分酸化物は、Si、O、およびAl、Mn、またはAgのうちの少なくとも1つを含む、
請求項
16に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項18】
前記多成分酸化物は、酸化ケイ素アルミニウムである、
請求項
17に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項19】
前記第2のコンタクトビア表面と前記第1のコンタクトビア表面とは異なる表面積を有する、
請求項15に記載のハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項20】
前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちの一方の
、前記第1の半導体構造と前記第2の半導体構造との間の接合界面に対する正射影は、前記第2のコンタクトビア表面および前記第1のコンタクトビア表面のうちのもう一方の正射影を完全に覆う、
請求項
19に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項21】
前記第1の半導体構造の第1の基板と前記第1の誘電体層との間にバリア膜が形成され、
前記バリア膜は、窒化ケイ素または窒素ドープ炭化ケイ素を含む、
請求項
15に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項22】
前記第1の誘電体層内のコンタクトホールが、
前記第1の半導体構造の第1の基板上の第1の溝と、前記第1の溝に接続されており、前記第1の溝上にある第1のトレンチとを含み、
バリア層が、前記コンタクトホールの内面上にあり、
シード層が、前記バリア層上にあり、
銅および
第1の金属不純物が、前記第1のビア構造を形成するために前記コンタクトホール内の前記シード層の上にあり、前記第1のビア構造は、前記第1の溝内の第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子上の第1のコンタクトビアとを含む、
請求項
15に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項23】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内の導電層をさらに備え、
前記第1のスイッチ素子は、前記導電層上に形成され、
前記第1の基板に対する前記第1のビアの正射影は、前記第1の基板に対する前記第1のスイッチ素子の正射影よりも大きい、
請求項
22に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項24】
前記第1の半導体構造は、前記第1の基板内に絶縁層をさらに備え、
前記導電層は、前記絶縁層によって囲まれている、
請求項
23に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【請求項25】
前記コンタクトホールの前記内面上の前記バリア層は、Ti、Ta、TiN、TaN、TiSiN、または前記の任意の組み合わせを含む、
請求項
22に記載の
ハイブリッドウェハ接合構造。
【国際調査報告】