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特表2022-528074V2Xサービスのリソース割り当て方法及び装置、記録媒体、端末並びに基地局
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  • 特表-V2Xサービスのリソース割り当て方法及び装置、記録媒体、端末並びに基地局 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】V2Xサービスのリソース割り当て方法及び装置、記録媒体、端末並びに基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220601BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20220601BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220601BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W4/40
H04W72/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557440
(86)(22)【出願日】2020-03-11
(85)【翻訳文提出日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 CN2020078815
(87)【国際公開番号】W WO2020199876
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】201910250647.2
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】521126829
【氏名又は名称】ベイジン・ユニソック・コミュニケーションズ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】曲 ▲シン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
V2Xサービスのリソース割り当て方法及び装置、記録媒体、端末並びに基地局を開示する。前記方法は、リソース割当て要求を有する補助リンクに対して、前記補助リンクのリソース割当て補助情報を取得するステップと、補助リンク情報を送信するステップであって、前記補助リンク情報は、リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は、前記補助リンクの宛先識別子に関連付けられるステップとを含む。本発明の提供する解決策により、基地局によって補助リンクに割り当てられたリソースが前記補助リンクの実際のチャネル状態によりよく適するように、モード1にあるUEによって報告された補助リンク情報に含まれるコンテンツを最適化できる。これにより、複数の補助リンク間の混同を防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車車間/路車間通信(V2X)サービスのリソース割り当て方法であって、
リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップと、
セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、前記セカンダリリンク情報は前記リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記リソース割当て補助情報は、チャネル品質情報(CQI)とランク指標(RI)とを含み、前記セカンダリリンク情報は、前記CQI、前記RI、及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソース割当て補助情報は、変調及び符号化方式(MCS)及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、
前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップと、
前記CQI及びRIに基づいて、前記セカンダリリンクのMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記セカンダリリンク情報は、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、前記セカンダリリンクの宛先識別子とを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、
前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップと、
前記CQIとRIの組み合わせの識別子を、前記CQI、前記RI、及び前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子との間の関連性に基づいて決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子の間の関連性は、設定又は事前設定によって決定される、ステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記セカンダリリンク情報は、前記CQIとRIの組み合わせの識別子と、前記セカンダリリンクの宛先識別子とを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記リソース割当て補助情報は、前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップを含み、前記セカンダリリンク情報を伝送するステップは、
CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記セカンダリリンクの前記CQI及び前記RIは前記CQIとRIの前記組み合わせに属し、前記CQIとRIの前記組み合わせは、設定又は事前設定によって決定される、ステップと、
前記CQIとRIの組み合わせに基づいて前記報告リソースを決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記報告リソースとの関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、
前記報告リソースを使用して前記セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、前記セカンダリリンク情報は、前記セカンダリリンクの前記宛先識別子を含む、ステップと
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
維持されたセカンダリリンクごとに、当該セカンダリリンクのデータ到着情報に基づいて当該セカンダリリンクがリソース割当て要求を有するかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
車車間/路車間通信(V2X)サービスのリソース割当て装置であって、
リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するように構成される取得回路と、
セカンダリリンク情報を伝送する伝送回路であって、前記セカンダリリンク情報は前記リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる、伝送回路と
を含む、装置。
【請求項12】
車車間/路車間通信(V2X)サービスのリソース割り当て方法であって、
セカンダリリンク情報を受信するステップであって、前記セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるリソース割当て補助情報を含む、ステップと、
前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップと
を含む、方法。
【請求項13】
前記リソース割当て補助情報は、チャネル品質情報(CQI)とランク指標(RI)を含み、前記セカンダリリンク情報は、前記CQI、前記RI及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、
前記CQI及びRIに基づいて、変調及び符号化方式(MCS)及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップと、
前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、前記セカンダリリンク情報は、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、前記セカンダリリンクの宛先識別子とを含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、
前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップ
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記セカンダリリンク情報は、前記CQIとRIの組み合わせの識別子、及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、
前記CQIとRIの組み合わせの識別子に基づいて、前記CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子との間の関連性は、設定又は事前設定によって決定される、ステップと、
前記CQIとRIの組み合わせに基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記リソース割当て補助情報は、前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記セカンダリリンク情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、
前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースに基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記CQIとRIの組み合わせと前記報告リソースとの間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、
前記CQIとRIの組み合わせに基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを指示する指示情報を伝送するステップであって、前記リソースは、前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる、ステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記セカンダリリンクの前記宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される、請求項12~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
車車間/路車間通信(V2X)サービスのリソース割当て装置であって、
セカンダリリンク情報を受信する受信回路であって、前記セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるリソース割当て補助情報を含む、受信回路と、
前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するリソース割当て回路と
を含む、装置。
【請求項21】
コンピュータ命令が格納されている記録媒体であって、前記コンピュータ命令が実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法又は請求項12~19のいずれか一項に記載の方法が実行される、記録媒体。
【請求項22】
メモリとプロセッサとを備えた端末であって、前記メモリにはコンピュータ命令が格納されており、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法が実行される、端末。
【請求項23】
メモリとプロセッサとを備えた基地局であって、前記メモリにはコンピュータ命令が格納されており、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項12~19のいずれか一項に記載の方法が実行される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年3月29日に出願された、出願番号が201910250647.2であり、発明の名称が「V2Xサービスのリソース割り当て方法及び装置、記録媒体、端末並びに基地局」である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、一般的に車車間/路車間通信(Vehicle to Everything:V2X)サービスのリソース割り当て方法並びに装置、記録媒体、端末及び基地局に関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の発展に伴い、新無線(NR)V2Xは、規格のリリース16(R16)の重要な技術的な方向性として研究されている。NR V2Xは、ロングタームエボリューション(LTE)V2Xの拡張として、自動車のインターネット化を可能にする重要な技術的手段である。
【0004】
NR V2Xには、モード1とモード2を含む2つのリソース割り当て方法が含まれている。モード1では、基地局は、セカンダリリンクのトランスミッタであるユーザ機器(UE)(以下、伝送UEと称す)にセカンダリリンク伝送リソースを割り当てる。
【0005】
最新規格の規定によれば、1つの伝送UEによって同時に複数のセカンダリリンク通信リンクを維持することができる。
【0006】
しかしながら、基地局によって1つの伝送UEに対応する複数のセカンダリリンクにリソースを割り当てるための解決策、及び伝送UEによって各セカンダリリンクに関する情報を基地局に報告するための解決策はない。
【0007】
したがって、実際には以下の問題が発生する可能性が非常に高い。基地局は、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクにリソースを割り当てるが、割り当てられたリソースが、対応するセカンダリリンクのデータ伝送要件を満たさない。例えば、割り当てられたリソースが少なすぎると、リソースを使用するセカンダリリンクでのデータ伝送遅延が大きくなる。また、例えば、割り当てられたリソースが多すぎると、リソースの浪費につながる。
【発明の概要】
【0008】
本開示の実施形態は、基地局によってセカンダリリンクに割り当てられたリソースがセカンダリリンクの実際のチャネル状態により適合するように、モード1にあるUEによって報告されたセカンダリリンク情報に含まれるコンテンツを最適化することにより、複数のセカンダリリンク間の混同を回避する。
【0009】
本開示の一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法は、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップと、セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、前記セカンダリリンク情報は前記リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップとを含む。
【0010】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、チャネル品質情報(CQI)とランク指標(RI)を含み、前記セカンダリリンク情報は、前記CQI、前記RI及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含む。
【0011】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、変調及び符号化方式(MCS)及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップと、前記CQI及びRIに基づいて、前記セカンダリリンクのMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップとを含む。
【0012】
好ましくは、前記セカンダリリンク情報は、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、前記セカンダリリンクの宛先識別子とを含む。
【0013】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップと、前記CQIとRIの組み合わせの識別子を、前記CQI、前記RI、及び前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子との間の関連性に基づいて決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子の間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップとを含む。
【0014】
好ましくは、前記セカンダリリンク情報は、前記CQIとRIの組み合わせの識別子と、前記セカンダリリンクの宛先識別子とを含む。
【0015】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される。
【0016】
好ましくは、前記セカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップは、前記セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップを含み、前記セカンダリリンク情報を伝送するステップは、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記CQIとRIの組み合わせは、設定又は事前設定によって決定されるステップと、前記CQIとRIの組み合わせに基づいて前記報告リソースを決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記報告リソースとの関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、前記報告リソースを使用して前記セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、前記セカンダリリンク情報は、前記セカンダリリンクの宛先識別子を含むステップとを含む。
【0017】
好ましくは、前記方法は、維持されたセカンダリリンクごとに、当該セカンダリリンクのデータ到着情報に基づいて当該セカンダリリンクがリソース割当て要求を有するかどうかを判定するステップをさらに含む。
【0018】
好ましくは、前記セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される。
【0019】
本開示の一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置は、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得する取得回路と、セカンダリリンク情報を伝送する伝送回路であって、前記セカンダリリンク情報は前記リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる伝送回路とを含む。
【0020】
本開示の一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法は、セカンダリリンク情報を受信するステップであって、前記セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップと、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0021】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、CQIとRIを含み、前記セカンダリリンク情報は、前記CQI、前記RI及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、前記CQI及びRIに基づいて、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップと、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0022】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、前記セカンダリリンク情報は、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、前記セカンダリリンクの宛先識別子と、を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、前記MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップを含む。
【0023】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記セカンダリリンク情報は、前記CQIとRIの組み合わせの識別子、及び前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、前記CQIとRIの組み合わせの識別子に基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記CQIとRIの組み合わせと前記識別子との間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、前記CQIとRIの組み合わせに基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0024】
好ましくは、前記リソース割当て補助情報は、前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される。
【0025】
好ましくは、前記セカンダリリンク情報は、前記セカンダリリンクの宛先識別子を含み、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップは、前記セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースに基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、前記セカンダリリンクのCQI及びRIは前記CQIとRIの組み合わせに属し、前記CQIとRIの組み合わせと前記報告リソースとの間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、前記CQIとRIの組み合わせに基づいて、前記セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0026】
好ましくは、前記方法は、前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを指示する指示情報を伝送するステップであって、前記リソースは、前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップをさらに含む。
【0027】
好ましくは、前記セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される。
【0028】
本開示の一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置は、セカンダリリンク情報を受信する受信回路であって、前記セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる受信回路と、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するリソース割当て回路とを含む。
【0029】
本開示の一実施形態に係る、コンピュータ命令が格納されている記録媒体において、前記コンピュータ命令が実行されると、方法が実行される。
【0030】
本開示の一実施形態に係る、メモリとプロセッサとを備えた端末において、前記メモリにはコンピュータ命令が格納されており、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、方法が実行される。
【0031】
本開示の一実施形態に係る、メモリとプロセッサとを備えた基地局において、前記メモリにはコンピュータ命令が格納されており、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、方法が実行される。
【0032】
本開示の実施形態は、以下の利点を提供する。
【0033】
本開示の実施形態は、UE側のためのV2Xサービスのリソース割り当て方法を提供する。方法は、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップと、セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、前記セカンダリリンク情報は前記リソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報は前記セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップとを含む。基地局がレシーバであるUE(以下、受信UEと称す)によって伝送されるデータ量を取得するために、各セカンダリリンクの宛先識別子のみを報告するいくつかの解決策に比べて、本開示の実施形態では、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることができるように、モード1にあるUEによって報告されたセカンダリリンク情報に含まれるコンテンツを最適化することにより、複数のセカンダリリンク間の混同を回避する。
【0034】
本開示の実施形態は、基地局側のためのV2Xサービスのリソース割り当て方法をさらに提供する。方法は、セカンダリリンク情報を受信するステップであって、前記セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、前記リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップと、前記リソース割当て補助情報に基づいて前記セカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。基地局が伝送UEの各セカンダリリンクにリソースをランダムに割り当てるいくつかの解決策に比べて、本開示の実施形態では、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることを可能にすることにより、各セカンダリリンクでのデータ伝送の成功率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法のフローチャートである。
図2】一実施形態に係るアプリケーションシナリオのコミュニケーション図である。
図3】一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置の構成図である。
図4】一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法のフローチャートである。
図5】一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
背景技術で述べたように、基地局が1つの伝送UEに対応する複数のセカンダリリンクにリソースを割り当てるための解決策、及び伝送UEが各セカンダリリンクに関する情報を基地局に報告するための解決策はない。したがって、NR V2Xシナリオの技術開発に求められる要件を満たすことができない。
【0037】
本開示の一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法は、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得するステップと、セカンダリリンク情報を伝送するステップであって、セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップとを含む。
【0038】
本開示の実施形態は、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることができるように、モード1にあるUEによって報告されたセカンダリリンク情報に含まれるコンテンツを最適化することにより、複数のセカンダリリンク間の混同を回避する。
【0039】
本開示の目的、特徴及び利点を明確にするために、本開示の実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
図1は、一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法のフローチャートである。実施形態は、NR V2Xシナリオなどの自動車のインターネット化シナリオに適用されてもよい。実施形態は、UE側、例えば、伝送UEによって実行されてもよい。基地局によって対応するセカンダリリンクに割り当てられたリソースがセカンダリリンクの実際のチャネル状態により適合するように、伝送UEは、実施形態の解決策を用いて基地局にセカンダリリンク情報を報告してもよい。
【0041】
図1を参照すると、方法は、S101とS102を含んでもよい。
【0042】
S101では、UEは、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得する。
【0043】
S102では、UEは、セカンダリリンク情報を伝送し、セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0044】
いくつかの実施形態において、伝送UEは、4つのセカンダリリンクを維持してもよい。これらの4つのセカンダリリンクには、伝送されるデータが常に含まれるとは限らない。したがって、方法は、維持されたセカンダリリンクごとに、当該セカンダリリンクのデータ到着情報に基づいて当該セカンダリリンクがリソース割当て要求を有するかどうかを判定するステップをさらに含んでもよく、ステップをS101の前に実行してもよい。さらに、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクに対して、伝送UEは、実施形態の解決策を用いてセカンダリリンク情報を生成し、伝送してもよい。
【0045】
あるいは、いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報の生成と伝送は、基地局によってトリガーされてもよい。例えば、基地局の報告要求に応答して、伝送UEは、維持された各セカンダリリンクの現在のデータ報告状況に基づいて、到着するデータを有するセカンダリリンクを、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクとして決定し、かつこれらのセカンダリリンクのリソース割当て補助情報に基づいてセカンダリリンク情報を生成し報告してもよい。
【0046】
また、例えば、基地局の報告要求に応答して、データがセカンダリリンクに到着するか否かにかかわらず、伝送UEは、維持された各セカンダリリンクの現在のデータ報告状況に基づいて、全てのセカンダリリンクを、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクとして決定してもよい。
【0047】
さらに、リソース割当て補助情報がセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられることは、宛先識別子によって異なるセカンダリリンクを区別することを意味してもよい。リソース割当て補助情報と宛先識別子を関連付けることにより、基地局は、受信したセカンダリリンク情報に基づいて、異なるセカンダリリンクに対応するリソース割当て補助情報を合理的に区別することができる。
【0048】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、でもよく例えば、対応するセカンダリリンクの現在のチャネル品質でのデータ伝送に対して適切な伝送パラメータを指示するように、変調及び符号化方式(MCS)などのデータ伝送情報を決定するために用いられるチャネル品質情報(CQI)とランク指標(RI)などのセカンダリリンクチャネル情報を含んでもよい。
【0049】
したがって、いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、CQI、RI、及びセカンダリリンクの宛先識別子を含んでもよい。また、CQIとRIは、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0050】
具体的には、伝送UEは、確立されたユニキャストリンク及び/又はマルチキャストリンクのセカンダリリンク情報を報告してもよく、対応するセカンダリリンクを識別するために宛先識別子インデックスを使用してもよい。
【0051】
例えば、図2を参照すると、伝送UE21は、受信UE23、受信UE24及び受信UE25とそれぞれセカンダリリンクユニキャスト通信を実行し、伝送UE21は、Uuリンクを使用して基地局22と通信する。
【0052】
さらに、伝送UE21は、Uuリンクを介して、伝送UE21とユニキャスト通信を実行する受信UEの宛先識別子リスト、例えば、{受信UE23の宛先識別子、受信UE24の宛先識別子、受信UE25の宛先識別子}を基地局22に報告してもよい。これらの3つの宛先識別子は、それぞれてもよい宛先識別子インデックス1、2及び3に対応してもよいく、それらはセカンダリリンク情報の2ビットによって表されてもよい。
【0053】
例えば、‘00’は、宛先識別子インデックスが1の受信UE23の宛先識別子を表し、‘01’は、宛先識別子インデックスが2の受信UE24の宛先識別子を表し、‘10’は、宛先識別子インデックスが3の受信UE25の宛先識別子を表す。
【0054】
基地局22は、伝送UE21がセカンダリリンク情報を伝送するための伝送リソースを設定する。伝送リソースは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースであってもよい。
【0055】
さらに、伝送UE21は、それ自体のセカンダリリンクデータ到着情報に基づいて、基地局22によって設定された伝送リソースにおいてセカンダリリンク情報を伝送する。セカンダリリンク情報は、宛先識別子インデックス‘00’、伝送UE21と受信UE22の間のCQI及びRIと、宛先識別子インデックス‘01’、伝送UE21と受信UE24の間のCQI及びRIと、宛先識別子インデックス‘10’、伝送UE21と受信UE25の間のCQI及びRIと、から選択される1つ以上のセカンダリリンクチャネル情報を含んでもよい。
【0056】
伝送UE21が現在、セカンダリリンク2に到着するセカンダリリンクデータのみを有すると仮定すると、伝送UE21によって報告されたセカンダリリンク情報は、宛先識別子インデックス‘01’、伝送UE21と受信UE24の間のCQI及びRIのみを含んでもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含んでもよい。
【0058】
したがって、S101は、セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップと、CQI及びRIに基づいて、セカンダリリンクのMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップとを含んでもよい。
【0059】
つまり、いくつかの実施形態において、伝送UEは、セカンダリリンクに必要なMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を自発的に計算して決定し、基地局がこれらのパラメータに基づいて対応するセカンダリリンクにリソースを割り当てるように要求するために、これらのパラメータを基地局に報告してもよい。
【0060】
したがって、いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、セカンダリリンクの宛先識別子とを含んでもよい。また、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数は、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0061】
具体的には、伝送UEは、確立されたユニキャストリンク及び/又はマルチキャストリンクのセカンダリリンク情報を報告してもよく、対応するセカンダリリンクを識別するために宛先識別子インデックスを使用してもよい。
【0062】
例えば、図2を引き続き参照すると、伝送UE21は、受信UE23、受信UE24及び受信UE25とそれぞれセカンダリリンクユニキャスト通信を実行し、伝送UE21は、Uuリンクを使用して基地局22と通信する。
【0063】
さらに、伝送UE21は、Uuリンクを介して、伝送UE21とユニキャスト通信を実行する受信UEの宛先識別子リスト、例えば、{受信UE23の宛先識別子、受信UE24の宛先識別子、受信UE25の宛先識別子}を基地局22に報告してもよい。これらの3つの宛先識別子は、それぞれてもよい宛先識別子インデックス1、2及び3に対応してもよいく、それらはセカンダリリンク情報の2ビットによって表されてもよい。
【0064】
例えば、‘00’は、宛先識別子インデックスが1の受信UE23の宛先識別子を表し、‘01’は、宛先識別子インデックスが2の受信UE24の宛先識別子を表し、‘10’は、宛先識別子インデックスが3の受信UE25の宛先識別子を表す。
【0065】
基地局22は、伝送UE21がMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含むセカンダリリンク情報を伝送するための伝送リソースを設定する。伝送リソースは、PUCCHリソース又はPUSCHリソースであってもよい。
【0066】
さらに、対応するセカンダリリンクのデータ到着情報及びチャネル情報(例えば、CQI及びRI)に基づいて、伝送UE21は、各セカンダリリンクのMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算し、伝送リソースを使用してセカンダリリンク情報を基地局22に伝送してもよい。セカンダリリンク情報は、宛先識別子インデックス‘00’、伝送UE21と受信UE23の間のMCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、宛先識別子インデックス‘01’、伝送UE21と受信UE24の間のMCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、宛先識別子インデックス‘10’、伝送UE21と受信UE25の間のMCS及び/又はブラインド再伝送の回数から選択される1つ以上のセカンダリリンクチャネル情報を含んでもよい。
【0067】
伝送UE21が現在、セカンダリリンク2及びセカンダリリンク3に到着するセカンダリリンクデータを有すると仮定すると、伝送UE21によって報告されたセカンダリリンク情報は、宛先識別子インデックス‘01’、伝送UE21と受信UE24の間のMCS及びブラインド再伝送の回数と、宛先識別子インデックス‘10’、伝送UE21と受信UE25の間のMCS及びブラインド再伝送の回数とを含んでもよい。
【0068】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、CQIとRIの組み合わせの識別子を含んでもよく、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属する。
【0069】
具体的には、CQIとRIの組み合わせは、特定の範囲のCQIと特定の値のRIで構成された一意の組み合わせを指す。
【0070】
例えば、RIの値が1と2であり、CQIに4つの範囲があると仮定すると、CQIとRIの組み合わせは8つになる。さらに、識別子を介して対応するCQIとRIの組み合わせを一意に決定するために、8つの組み合わせは、それぞれ1つの識別子に対応してもよい。
【0071】
したがって、S101は、セカンダリリンクのCQIとRIを取得するステップと、CQIとRIの組み合わせの識別子を、CQI、RI、及びCQIとRIの組み合わせと識別子との間の関連性に基づいて取得するステップであって、CQIとRIの組み合わせと識別子の間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップとを含んでもよい。
【0072】
例えば、設定によって決定することは、基地局によって事前に伝送されたダウンリンクシグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介して指示することを含んでもよい。
【0073】
また、例えば、事前設定によって決定することは、UEに関連付けられる加入者識別モジュール(SIM)での事前設定を含んでもよい。
【0074】
したがって、いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、CQIとRIの組み合わせの識別子と、セカンダリリンクの宛先識別子とを含んでもよい。
【0075】
具体的には、伝送UEは、確立されたユニキャストリンク及び/又はマルチキャストリンクのセカンダリリンク情報を報告してもよく、対応するセカンダリリンクを識別するために宛先識別子インデックスを使用してもよい。
【0076】
例えば、引き続き図2を参照すると、伝送UE21は、受信UE23、受信UE24及び受信UE25とそれぞれセカンダリリンクユニキャスト通信を実行し、伝送UE21は、Uuリンクを使用して基地局22と通信する。
【0077】
さらに、伝送UE21は、Uuリンクを介して、伝送UE21とユニキャスト通信を実行する受信UEの宛先識別子リスト、例えば、{受信UE23の宛先識別子、受信UE24の宛先識別子、受信UE25の宛先識別子}を基地局22に報告してもよい。これらの3つの宛先識別子は、それぞれてもよい宛先識別子インデックス1、2及び3に対応してもよいく、それらはセカンダリリンク情報の2ビットによって表されてもよい。
【0078】
例えば、‘00’は、宛先識別子インデックスが1の受信UE23の宛先識別子を表し、‘01’は、宛先識別子インデックスが2の受信UE24の宛先識別子を表し、‘10’は、宛先識別子インデックスが3の受信UE25の宛先識別子を表す。
【0079】
基地局22は、伝送UE21に対して、CQIとRIの複数の組み合わせと複数の識別子との間の関連性を設定し、CQIとRIの各組み合わせは、log2Nビットで表され、Nは、組み合わせの数である。基地局22は、さらに、CQIとRIの複数の組み合わせに対して同じ報告リソースを設定してもよく、伝送UE21は、報告リソースにおいてCQIとRIの組み合わせの識別子と宛先識別子インデックスの形式でリソース割当て補助情報を報告してもよい。
【0080】
伝送UE21が現在、セカンダリリンク2に到着するセカンダリリンクデータのみを有するが、伝送UE21がセカンダリリンク1とセカンダリリンク2のリソース割当て補助情報を報告することを決定すると仮定すると、伝送UE21が報告リソースを使用して報告したセカンダリリンク情報は、宛先識別子インデックス‘00’、伝送UE21と受信UE23の間のCQI及びRIが属するCQIとRIの組み合わせの識別子と、宛先識別子インデックス‘01’、伝送UE21と受信UE24の間のCQI及びRIが属するCQIとRIの組み合わせの識別子とを含んでもよい。
【0081】
したがって、実施形態では、CQIとRIの組み合わせを事前に決定するため、セカンダリリンク情報は特定の値を示さず、CQIとRIの組み合わせの識別子と、対応する宛先識別子インデックスとのみを含むため、シグナリングオーバーヘッドを効果的に削減する。
【0082】
あるいは、いくつかの実施形態において、CQIとRIの同じ組み合わせは、1つ以上の宛先識別子インデックスに対応してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示されてもよい。
【0084】
具体的には、報告リソースは、PUCCHリソース又はPUSCHリソースであってもよい。
【0085】
したがって、S101は、セカンダリリンクのCQI及びRIを取得するステップを含んでもよく、S102は、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属するステップと、CQIとRIの組み合わせに基づいて報告リソースを決定するステップであって、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、報告リソースを使用してセカンダリリンク情報を伝送するステップであって、セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子を含むステップとを含んでもよい。
【0086】
例えば、図2を引き続き参照すると、伝送UE21は、受信UE23、受信UE24及び受信UE25とそれぞれセカンダリリンクユニキャスト通信を実行し、伝送UE21は、Uuリンクを使用して基地局22と通信する。
【0087】
さらに、伝送UE21は、Uuリンクを介して、伝送UE21とユニキャスト通信を実行する受信UEの宛先識別子リスト、例えば、{受信UE23の宛先識別子、受信UE24の宛先識別子、受信UE25の宛先識別子}を基地局22に報告してもよい。これらの3つの宛先識別子は、それぞれてもよい宛先識別子インデックス1、2及び3に対応してもよいく、それらはセカンダリリンク情報の2ビットによって表されてもよい。
【0088】
例えば、‘00’は、宛先識別子インデックスが1の受信UE23の宛先識別子を表し、‘01’は、宛先識別子インデックスが2の受信UE24の宛先識別子を表し、‘10’は、宛先識別子インデックスが3の受信UE25の宛先識別子を表す。
【0089】
基地局22は、伝送UE21に対して、CQIとRIの複数の組み合わせを設定し、CQIとRIの各組み合わせに対して、対応する報告リソースを設定し、伝送UE21は、対応する報告リソースにおいてCQIとRIの組み合わせを満たす1つ以上の宛先識別子インデックスを伝送する。
【0090】
伝送UE21が現在、セカンダリリンク2及びセカンダリリンク3に到着するセカンダリリンクデータを有すると仮定すると、伝送UE21と受信UE24の間のCQI及びRIが属するCQIとRIの組み合わせは、報告リソース1に対応し、伝送UE21と受信UE25の間のCQI及びRIが属するCQIとRIの組み合わせは、報告リソース2に対応する。したがって、伝送UE21はでもよいセカンダリリンク情報1を伝送するために報告リソース1を使用してもよく、セカンダリリンク情報1は宛先識別子インデックス01を含んでもよい。さらに、でもよいを伝送するために報告リソース2を使用してもよいく、セカンダリリンク情報2は宛先識別子インデックス10を含んでもよい。
【0091】
基地局22がCQIとRIの組み合わせと報告リソースとの間の関連性を事前に知っているため、CQIとRIの組み合わせの識別子が受信したセカンダリリンク情報に含まれていなくても、伝送UE21は依然として、セカンダリリンク情報を伝送するために使用される報告リソースを介して、宛先識別子インデックスに対応するCQIとRIの組み合わせを暗黙的に指示することができる。
【0092】
したがって、CQIとRIの組み合わせの識別子を介してセカンダリリンクチャネル情報を指示する実施形態と比較して、これらの実施形態は、基地局に報告されたセカンダリリンクのCQIとRIの組み合わせを暗黙的な指示という方式で指示することができるため、シグナリングオーバーヘッドをさらに削減できる。
【0093】
さらに、宛先識別子インデックスを介してセカンダリリンクの宛先識別子を指示することは、セカンダリリンク通信のための複数の宛先の宛先識別子を基地局に通知するために、伝送UEが、事前に基地局に宛先識別子リストを報告することを含んでもよい。宛先識別子に対応する宛先識別子インデックスは、宛先識別子リストの順序に基づいて自動的に生成されてもよい。宛先識別子リストの詳細については、前述の実施形態を参照してもよい。
【0094】
例えば、宛先識別子リストは、シリアル番号と宛先識別子の2つの列を含んでもよく、シリアル番号は、同じ行の宛先識別子の宛先識別子インデックスである。したがって、その後の基地局と伝送UEの間の通信において、シグナリングオーバーヘッドを削減するために、宛先識別子インデックスを使用して宛先識別子を指示してもよい。
【0095】
また、例えば、宛先識別子リストは、宛先識別子の1つの列を含んでもよく、宛先識別子リスト内の宛先識別子の順序は、宛先識別子の宛先識別子インデックスを暗黙的に指示してもよい。つまり、宛先識別子リストにおいて1番目にランク付けされた宛先識別子の宛先識別子インデックスは1であり、宛先識別子リストにおいて2番目にランク付けされた宛先識別子の宛先識別子インデックスは2であり、以下同様である。こうすることで、宛先識別子リストを報告する伝送UEのシグナリングオーバーヘッドをさらに削減することができる。
【0096】
以上より、UE側に対して、本開示の実施形態は、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることができるように、モード1にあるUEによって報告されたセカンダリリンク情報に含まれるコンテンツを最適化することにより、複数のセカンダリリンク間の混同を回避する。
【0097】
図3は、一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置の構成図である。当業者であれば、図1及び図2に示す実施形態における方法を実行するためにこの実施形態に記載のV2Xサービスのリソース割当て装置3を使用できることを理解できる。
【0098】
いくつかの実施形態において、リソース割当て装置3は、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を取得する取得回路31と、セカンダリリンク情報を伝送する伝送回路32であって、セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる伝送回路32とを含む。
【0099】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、CQIとランク指標RIを含み、セカンダリリンク情報は、CQI、RI及びセカンダリリンクの宛先識別子を含む。
【0100】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、取得回路31は、セカンダリリンクのCQI及びRIを取得する第1の取得サブ部311と、CQI及びRIに基づいて、セカンダリリンクのMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算する処理サブ部312とを含む。
【0101】
いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、セカンダリリンクの宛先識別子とを含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属し、取得回路31は、セカンダリリンクのCQI及びRIを取得する第2の取得サブ部313と、CQIとRIの組み合わせの識別子を、CQI、RI、及びCQIとRIの組み合わせと識別子との間の関連性に基づいて決定する第1の決定サブ部314であって、CQIとRIの組み合わせと識別子の間の関連性は、設定又は事前設定によって決定される第1の決定サブ部314とを含む。
【0103】
いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、CQIとRIの組み合わせの識別子と、セカンダリリンクの宛先識別子とを含む。
【0104】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される。
【0105】
いくつかの実施形態において、取得回路31は、セカンダリリンクのCQI及びRIを取得する第3の取得サブ部315を含み、伝送回路32は、CQIとRIの組み合わせを決定する第2の決定サブ部321であって、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属し、CQIとRIの組み合わせは、設定又は事前設定によって決定される第2の決定サブ部321と、CQIとRIの組み合わせに基づいて報告リソースを決定する第3の決定サブ部322であって、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの関連性は、設定又は事前設定によって決定される第3の決定サブ部322と、報告リソースを使用してセカンダリリンク情報を伝送する報告サブ部323であって、セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子を含む報告サブ部323とを含む。
【0106】
いくつかの実施形態において、リソース割当て装置3は、維持されたセカンダリリンクごとに、当該セカンダリリンクのデータ到着情報に基づいて当該セカンダリリンクがリソース割当て要求を有するかどうかを判定する決定部33をさらに含む。
【0107】
いくつかの実施形態において、セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される。
【0108】
リソース割当て装置3の動作原理及び動作モードの詳細については、図1及び図2の説明を参照することができるため、ここでは説明しない。
【0109】
図4は、一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割り当て方法のフローチャートである。実施形態は、NR V2Xシナリオなどの自動車のインターネット化シナリオに適用されてもよい。実施形態は、ネットワーク側、例えば、ネットワーク側の基地局によって実行されてもよい。伝送UEが図1及び図2に示す実施形態に記載された方法で報告したセカンダリリンク情報を受信することに応答して、基地局は、セカンダリリンク情報におけるリソース割当て補助情報に基づいて、伝送UEによって報告されたセカンダリリンクに対して、このセカンダリリンクの実際のチャネル状態により適合するリソースを割り当てもよい。
【0110】
図4を参照すると、方法は、S401とS402を含んでもよい。
【0111】
S401では、基地局は、セカンダリリンク情報を受信し、セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0112】
S402では、基地局は、リソース割当て補助情報に基づいてセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定する。
【0113】
当業者であれば、S401とS402は、図1に示す実施形態におけるS101とS102に対応するものであり、かつ両者は、特定の実装原理と論理に関して互いに補完的であると理解できる。したがって、実施形態に含まれる用語の説明については、図1に示す実施形態の関連説明を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0114】
以上より、基地局側に対して、本開示の実施形態は、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることを可能にすることにより、各セカンダリリンクでのデータ伝送の成功率を向上させることができる。
【0115】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、CQIとRIを含む。
【0116】
したがって、セカンダリリンク情報は、CQI、RI及びセカンダリリンクの宛先識別子を含み、CQIとRIは、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0117】
したがって、S402は、CQI及びRIに基づいてMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算するステップと、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0118】
実施形態において、伝送UEは、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのCQIとRIを基地局に報告してもよい。基地局は、受信したパラメータ情報に基づいて、対応するMCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算し、計算された情報に基づいて、対応するセカンダリリンクに適切なリソースを割り当てる。
【0119】
さらに、シグナリングオーバーヘッドを削減するように、宛先識別子インデックスを使用して対応する宛先識別子を指示してもよい。宛先識別子インデックスと宛先識別子との間の関連性は、事前に伝送UEの宛先識別子リストを介して明示的又は暗黙的に指示されてもよい。
【0120】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含む。
【0121】
したがって、セカンダリリンク情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数と、セカンダリリンクの宛先識別子と、を含み、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数は、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0122】
したがって、S402は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップを含む。
【0123】
実施形態において、伝送UEは、CQI及びRIに基づいて、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算し、基地局は、伝送UEによって報告されたMCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、対応するリソースを割り当てることができるか否かを直接決定する。
【0124】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、CQIとRIの組み合わせの識別子を含み、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属する。
【0125】
したがって、セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクのCQIとRIの組み合わせの識別子と、セカンダリリンクの宛先識別子と、を含み、CQIとRIの組み合わせの識別子は、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる。
【0126】
したがって、S402は、CQIとRIの組み合わせの識別子に基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、CQIとRIの組み合わせと識別子との間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、CQIとRIの組み合わせに基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0127】
実施形態において、基地局は、伝送UEに対して、CQIとRIの組み合わせ、及び対応する識別子を事前に設定する。さらに、セカンダリリンクのCQIとRIの関連情報をより低いシグナリングオーバーヘッドで基地局に報告するように、伝送UEは、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクのCQIとRIの組み合わせの識別子を報告する。さらに、基地局は、受信したセカンダリリンク情報におけるCQIとRIの組み合わせの識別子に基づいて、セカンダリリンクのCQIとRIの関連情報を決定してから、セカンダリリンクに適切なリソースを割り当てる。
【0128】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される。
【0129】
したがって、セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子を含む。さらに、セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される。
【0130】
したがって、S402は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースに基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定するステップであって、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属し、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの間の関連性は、設定又は事前設定によって決定されるステップと、CQIとRIの組み合わせに基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するステップとを含む。
【0131】
実施形態において、基地局は、異なるCQIとRIの組み合わせに対して、異なる報告リソースを事前に設定し、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの間の関連性を伝送UEに事前に指示する。さらに、リソース割当て要求を有するセカンダリリンクに対してCQIとRIの組み合わせを決定した後、伝送UEは、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの間の関連性に基づいて、使用される報告リソースを決定し、かつセカンダリリンクの宛先識別子を伝送するために報告リソースを使用してもよい。さらに、受信したセカンダリリンク情報によって使用される報告リソースに基づいて、基地局は、セカンダリリンク情報に含まれるセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるCQIとRIの組み合わせを決定してから、セカンダリリンクのCQIとRIの関連情報を決定し、かつセカンダリリンクに適切なリソースを割り当てもよい。
【0132】
いくつかの実施形態において、S402の後に、方法は、セカンダリリンクに割り当てるリソースを指示する指示情報を伝送するステップであって、リソースは、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられるステップをさらに含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、指示情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)であってもよい。
【0134】
さらに、基地局は、伝送UEによって報告されたセカンダリリンクに割り当てるリソースに関する関連情報をDCIにおいて指示してもよい。つまり、伝送UEが同じセカンダリリンク情報において複数のセカンダリリンクのリソース割当て補助情報を報告するときに、基地局は、セカンダリリンクに割り当てるリソースに関する情報を指示するために、各セカンダリリンクに対応するDCIをそれぞれ伝送してもよい。
【0135】
例えば、伝送UEによって報告されたセカンダリリンク情報において指示される4つのセカンダリリンクに対して、基地局は、セカンダリリンク情報におけるリソース割当て補助情報に基づいて、リソースを3つのセカンダリリンクに割り当てることができると決定してもよい。したがって、基地局は、3つのDCIを伝送し、各DCIは、3つのセカンダリリンクのうちの1つのセカンダリリンクの宛先識別子インデックスを含み、セカンダリリンクの宛先識別子インデックスは、セカンダリリンクに割り当てるリソースの時間周波数領域情報、MCS及びブラインド再伝送の回数などのいくつかの伝送パラメータ情報に関連付けられる。
【0136】
あるいは、いくつかの実施形態において、基地局は、伝送UEによって報告された複数のセカンダリリンクにそれぞれ割り当てられたリソースの関連情報をDCIにおいて指示してもよい。
【0137】
例えば、伝送UEによって報告されたセカンダリリンク情報において指示される4つのセカンダリリンクに対して、基地局は、セカンダリリンク情報におけるリソース割当て補助情報に基づいて、リソースを3つのセカンダリリンクに割り当てることができると決定してもよい。したがって、DCIは、3つのセカンダリリンクの宛先識別子インデックスを含んでもよく、各セカンダリリンクの宛先識別子インデックスは、セカンダリリンクに割り当てるリソースの時間周波数領域情報、MCS及びブラインド再伝送の回数などのいくつかの伝送パラメータ情報に関連付けられる。
【0138】
以上より、基地局側に対して、本開示の実施形態は、基地局が、同じ伝送UEによって維持された複数のセカンダリリンクの特定の情報(例えば、各セカンダリリンクの実際のチャネル状態)を正確に取得し、かつ各セカンダリリンクのデータ伝送要求に基づいて、ターゲットを絞ってリソースを割り当てることを可能にすることにより、各セカンダリリンクでのデータ伝送の成功率を向上させることができる。
【0139】
図5は、一実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置の構成図である。当業者であれば、図4に示す実施形態に係る方法を実施するために、この実施形態に係るV2Xサービスのリソース割当て装置5を使用してもよいと理解できる。
【0140】
実施形態において、リソース割当て装置5は、セカンダリリンク情報を受信する受信回路51であって、セカンダリリンク情報はリソース割当て補助情報を含み、リソース割当て補助情報はセカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる受信回路51と、リソース割当て補助情報に基づいてセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定するリソース割当て回路52とを含んでもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、CQIとRIを含み、セカンダリリンク情報は、CQI、RI及びセカンダリリンクの宛先識別子を含み、リソース割当て回路52は、CQI及びRIに基づいて、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を計算する処理サブ部521と、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定する第1の決定サブ部522とを含む。
【0142】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、セカンダリリンク情報は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数を含み、リソース割当て回路52は、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数に基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定する第2の決定サブ部523を含む。
【0143】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報はCQIとRIの組み合わせの識別子を含み、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属し、セカンダリリンク情報は、CQIとRIの組み合わせの識別子、及びセカンダリリンクの宛先識別子を含み、リソース割当て回路52は、CQIとRIの組み合わせの識別子に基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定する第3の決定サブ部524であって、CQIとRIの組み合わせと識別子との間の関連性は、設定又は事前設定によって決定される第3の決定サブ部524と、CQIとRIの組み合わせに基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定する第4の決定サブ部525とを含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、リソース割当て補助情報は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースによって指示される。
【0145】
いくつかの実施形態において、セカンダリリンク情報は、セカンダリリンクの宛先識別子を含み、リソース割当て回路52は、セカンダリリンク情報を伝送する報告リソースに基づいて、CQIとRIの組み合わせを決定する第5の決定サブ部526であって、セカンダリリンクのCQI及びRIはCQIとRIの組み合わせに属し、CQIとRIの組み合わせと報告リソースとの間の関連性は、設定又は事前設定によって決定される第5の決定サブ部526と、CQIとRIの組み合わせに基づいて、セカンダリリンクの宛先識別子によって指示されるセカンダリリンクに割り当てるリソースを決定する第6の決定サブ部527とを含む。
【0146】
いくつかの実施形態において、リソース割当て装置5は、セカンダリリンクに割り当てるリソースを指示する指示情報を伝送する伝送回路53であって、リソースは、セカンダリリンクの宛先識別子に関連付けられる伝送回路53をさらに含む。
【0147】
いくつかの実施形態において、セカンダリリンクの宛先識別子は、宛先識別子インデックスによって指示される。
【0148】
リソース割当て装置5の動作原理及び動作モードの詳細については、図4の説明を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0149】
アプリケーションシナリオでは、図2を引き続き参照すると、伝送UE21が受信UE23~受信UE25を含む1つ以上の受信UEに伝送するデータを有する場合、伝送UE21は基地局22に伝送リソースを要求し、かつ伝送リソースを介してセカンダリリンク情報を報告してもよい。
【0150】
さらに、対応するバッファステータスレポート(BSR)は、宛先識別子インデックス情報を含む。
【0151】
セカンダリリンク情報の受信に応答して、基地局22は、時間周波数伝送リソース、MCS及びブラインド再伝送の回数などの伝送パラメータを対応するセカンダリリンクに割り当て、DCIを介して伝送パラメータを指示してもよい。DCIはまた、伝送UE21が基地局22によって割り当てられた、スケジュールされた時間周波数伝送リソースが指すセカンダリリンクを正確に決定できるように、スケジュールされた時間周波数伝送リソースに対応する宛先識別子インデックスを含んでもよい。
【0152】
リソース割当て補助情報は、CQIとRI、MCS及び/又はブラインド再伝送の回数、及びCQIとRIの組み合わせの識別子から選択されてもよい。
【0153】
本開示の一実施形態に係る、コンピュータ命令が格納されている記録媒体において、コンピュータ命令が実行されると、図1及び図4に示す方法が実行される。いくつかの実施形態において、記録媒体は、不揮発性メモリ又は非一時的メモリなどのコンピュータ可読記録媒体を含んでもよい。コンピュータ可読記録媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク又は光ディスクを含んでもよい。
【0154】
本開示の一実施形態に係る、メモリとプロセッサとを備えた端末において、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図1に示す方法が実行される。いくつかの実施形態において、端末は、NR V2Xシナリオに適用されるUE、例えば、NR V2Xユニキャスト又はマルチキャストリンクシナリオにおける受信UEであってもよい。
【0155】
本開示の一実施形態に係る、メモリとプロセッサとを備えた基地局において、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図4に示す方法が実行される。いくつかの実施形態において、基地局は、NR V2Xシナリオに適用される基地局、例えば、gNBであってもよい。
【0156】
以上、好ましい実施形態を参照して本開示を開示したが、これらは本開示を限定するものではなく、例示的なものに過ぎないことを理解されたい。当業者であれば、本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、実施形態を修正し変更することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】