(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】自動セルフサービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20220601BHJP
G06Q 20/18 20120101ALI20220601BHJP
G07D 11/40 20190101ALI20220601BHJP
G07D 11/60 20190101ALI20220601BHJP
【FI】
G06Q20/10 320
G06Q20/18
G07D11/40
G07D11/60
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559513
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(85)【翻訳文提出日】2021-09-22
(86)【国際出願番号】 MY2020000004
(87)【国際公開番号】W WO2020197377
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】PI2019001657
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】MY
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521438308
【氏名又は名称】エメリコ・エスディエヌ・ビーエイチディ
【氏名又は名称原語表記】EMERICO SDN. BHD.
【住所又は居所原語表記】GROUND FLOOR, 8, LORONG UNIVERSITI B, SECTION 16, PETALING JAYA, SELANGOR DARUL EHSAN, 46350, MALAYSIA
(71)【出願人】
【識別番号】521438319
【氏名又は名称】マクトゥス・ロボティクス・エスディエヌ・ビーエイチディ
【氏名又は名称原語表記】MACTUZ ROBOTICS SDN. BHD.
【住所又は居所原語表記】GROUND FLOOR, 8, LORONG UNIVERSITI B, SECTION 16, PETALING JAYA, SELANGOR DARUL EHSAN, 46350, MALAYSIA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ライ,チュン・オン
【テーマコード(参考)】
3E141
5L055
【Fターム(参考)】
3E141AA01
3E141AA05
3E141AA08
3E141BA07
3E141CB04
3E141DA02
3E141DA03
3E141FH04
3E141FJ02
3E141FL01
5L055AA22
5L055AA39
(57)【要約】
本発明は、サービスを提供する少なくとも一つの移動ロボット(110)と、通信ネットワークを介して、前記少なくとも一つの移動ロボット(110)および複数のユーザモバイル機器(180)と情報をやり取りするクラウドサーバ(140)とを備えるセルフサービスシステム(100)であって、前記クラウドサーバ(140)が、要求を受けたときに、指定されたユーザモバイル機器(180)に対するディジタル列番号を生成するように構成された列管理モジュール(141)と、前記生成されたディジタル列番号の順序に従って、前記移動ロボット(110)の動作を管理するように構成されたロボット管理システム(142)と、を備え、前記システム(100)は、前記移動ロボット(110)を、前記ユーザモバイル機器(180)の指定された位置まで案内する手段をさらに備えることを特徴とするセルフサービスシステムを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを提供する少なくとも一つの移動ロボット(110)と、
通信ネットワークを介して、前記少なくとも一つの移動ロボット(110)および複数のユーザモバイル機器(180)と情報をやり取りするクラウドサーバ(140)と、
を備えるセルフサービスシステム(100)であって、
前記クラウドサーバ(140)が、要求を受けたときに、指定されたユーザモバイル機器(180)に対するディジタル列番号を生成するように構成された列管理モジュール(141)と、
前記生成されたディジタル列番号の順序に従って、前記移動ロボット(110)の動作を管理するように構成されたロボット管理システム(142)と、を備え、
前記セルフサービスシステム(100)は、前記移動ロボット(110)を、前記ユーザモバイル機器(180)の指定された位置まで案内する手段をさらに備えることを特徴とするセルフサービスシステム。
【請求項2】
セルフバンキングサービスを提供する、請求項1に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項3】
前記移動ロボット(110)が、主本体と、前記主本体の下の車輪駆動システムと、前記主本体の上部に搭載された、ユーザとのやりとりを容易にするためのユーザインタフェースプラットフォーム(111)と、ユーザIDの詳細を登録および確認するように構成された複数の外部装置(114)と、を備える、請求項1に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項4】
前記ユーザインタフェースプラットフォーム(111)が、プロセッサ(112)と、前記ユーザの詳細を表示するように構成されたディスプレイユニット(113)と、を備える、請求項3に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項5】
前記複数の外部装置(114)は、現金預け払いモジュールと、カードディスペンサと、カードリーダと、生体認証リーダと、決済端末と、ピンパッドと、カメラと、プリンタと、スキャナと、パスポートスキャナと、硬貨預け払いモジュールと、バーコードリーダまたはこれらの任意の組合せを含む、請求項3に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項6】
前記ユーザインタフェースプラットフォーム(111)はスマートモバイル機器の形態になっている、請求項4に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項7】
前記プロセッサ(112)は、前記移動ロボット(110)が、異なる種類の外部装置と通信することを可能にするカスタマイズ可能なアプリケーションプロセッサである、請求項4に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項8】
車輪駆動システムは、バッテリ(120)で作動するモータ(117)を含む、請求項2~7の何れか一項に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項9】
前記移動ロボット(110)が、そこで前記バッテリ(120)を再充電することができる充電ステーションをさらに備える、請求項8に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項10】
前記移動ロボット(110)は、障害物を検知し、および衝突を避けるためのセンサ(116)をさらに備える、請求項4に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項11】
センサ(116)およびモータ(117)は、プロセッサ(112)によって制御される、請求項2~10の何れか一項に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項12】
前記ユーザモバイル機器(180)は、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ネットブック、ファブレット、フォブレット、または、データの処理およびデータ伝送の実行が可能な任意の適当な手段である、請求項1に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項13】
前記ユーザモバイル機器(180)には、前記通信ネットワークを介して前記クラウドサーバ(140)との通信リンクを確立し、および前記ディジタル列番号を取得する要求を生成して送信するように構成されたアプリケーションモジュール(181)がインストールされている、請求項12に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項14】
前記通信ネットワークは、接続された前記ユーザモバイル機器(180)および前記移動ロボット(110)の位置を検出する屋内ポジショニングプロトコルを実行するようにプログラムされた複数のネットワークノードによって形成される、請求項1に記載のセルフサービスシステム(100)。
【請求項15】
前記手段は、前記通信ネットワークを介して、前記ユーザモバイル機器(180)の位置を判断し、および前記ディジタル列番号の前記順序に基づいて、前記移動ロボット(110)を、前記ユーザモバイル機器(180)の前記指定された位置へ案内するように構成されたロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)である、請求項1に記載のセルフサービスシステム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、セルフサービスシステムに関し、より具体的には、自動セルフサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日の銀行業務は、単に銀行に行って列に並ぶことをもはや意味せず、重要なのは、顧客が望むときはいつでもどこでも取引することである。金融サービスの量は急速に伸びており、より多くの顧客は、該銀行内で列に並んで、カウンター内の人が顧客を補助する会計窓口または銀行窓口で順番を待つのではなく、現金自動預払機(automated teller machine:ATM)等のセルフサービスシステムで銀行取引を行うことを望んでいる。
【0003】
それらのATMは、それによって金融取引および照会をATMで開始することができる、顧客の現金の引き出し、残高照会を可能にする。これにより、もはや該銀行内での該銀行取引に人の関与は必要ない。該ATMでの取引は迅速かつ容易であり、該銀行の場合、このことは、出納係の時間を有効活用できることを意味するため、彼らは、より多くの労力を高付加価値の作業に集中させることができる。それらのATMは、該顧客が顧客自身のために、より多くのことを行うことを可能にし、該銀行が、出納係の資源を最適化することを可能にしている。
【0004】
該銀行のセルフサービスシステムを開示しているいくつかの従来技術があり、それらのうちのいくつかを、参照のために以下に列挙する。特許文献1(米国特許第5915246号明細書)は、ホストシステムに接続可能で、セルフサービス顧客がセルフサービス取引を実行することを可能にする無人のセルフサービス端末を開示しており、該セルフサービス端末は、顧客識別情報を該セルフサービス顧客から受け入れる入力手段と、該セルフサービス顧客が見られる販売情報を表示する表示手段と、該セルフサービス顧客が見ることのできる複数のセールスプレゼンテーションを格納する格納手段と、該セルフサービス端末の近くにいる潜在的なセルフサービス顧客の行列を感知して、そのことを示す信号を生成する行列感知手段と、該セルフサービス顧客から受け取った該顧客識別情報と、該行列感知手段からの信号とに基づいて、該複数のセールスプレゼンテーションのうちの一つを選択して、該セルフサービス顧客が見られる販売情報を提供するために、選択されたセールスプレゼンテーションを該表示手段に表示する制御手段とを備えている。
【0005】
別の引用する従来技術である特許文献2(中国特許出願公開第101000702号明細書)は、銀行と、バックグラウンドサーバーと、ネットワークバンキングセルフサービスシステムとを備えるセルフサービス端末のための銀行セルフサービス方法であって、所望のセルフサービス項目を選択するための銀行キオスクインタフェースディスプレイによるステップと、カードが読み取られて、ICカードユーザ個人識別情報が、銀行カードリーダの該セルフサービス端末によって提供される第二のステップと、ユーザの体の生体認証情報をリアルタイムで取得する銀行キオスク収集装置に配置された本体によって特徴付けられる第三のステップと、エンドユーザの個人識別情報に対するバックオフィスが判断を得て、生体認証情報を識別し、さらに正当なユーザに対して、さらに選択されたセルフサービス取引インタフェースを提供し、無効のユーザに拒否の取引インタフェースを提供できる第四のステップと、該銀行セルフサービス端末が、取引要求をバックエンドサーバーに送り、該サーバーが、該バックグラウンドに応答して、認証されたユーザセルフサービスを完了するための該取引用のインタフェースを提供する第五のステップとを備えることによって特徴付けられる方法を開示している。
【0006】
上述したセルフサービスシステムの欠点は、該顧客が、ATM機の場所を探し、さらに、一般的には、立って列に並んで待つために長時間を要するということである。さらに、現在のATMは、該顧客に対して、限定されたバンキングサービスのみを提供している。また、依然として、該顧客は、骨の折れる面倒な追加的なサービスのために、既存の窓口に近づかなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5915246号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第101000702号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来技術は、このような該サービスを要求している該顧客の位置を特定することができ、指定された顧客まで移動して該顧客の要求を処理する移動ロボットを有するセルフサービスシステムをいずれも開示していない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、サービスを提供する少なくとも一つの移動ロボットと、通信ネットワークを介して、前記少なくとも一つの移動ロボットおよび複数のユーザモバイル機器と情報をやり取りするクラウドサーバとを備えるセルフサービスシステムであって、前記クラウドサーバが、要求を受けたときに、指定されたユーザモバイル機器に対するディジタル列番号を生成するように構成された列管理モジュールと、前記生成されたディジタル列番号の順序に従って、前記移動ロボットの動作を管理するように構成されたロボット管理システムと備え、前記システムは、前記移動ロボットを、前記ユーザモバイル機器の指定された位置まで案内する手段をさらに備えることを特徴とするセルフサービスシステムを提供する。
【0010】
好ましくは、前記システムは、セルフバンキングサービスを提供する。
【0011】
好ましくは、前記移動ロボットは、主本体と、前記主本体の下の車輪駆動システムと、 前記主本体の上部に搭載された、ユーザとのやりとりを容易にするためのユーザインタフェースプラットフォームと、ユーザIDの詳細を登録および確認するように構成された複数の外部装置とを備える。
【0012】
好ましくは、前記ユーザインタフェースプラットフォームは、プロセッサと、前記ユーザの詳細を表示するように構成されたディスプレイユニットとを備える。
【0013】
好ましくは、前記複数の外部装置は、現金預け払いモジュールと、カードディスペンサと、カードリーダと、生体認証リーダと、決済端末と、ピンパッドと、カメラと、プリンタと、スキャナと、パスポートスキャナと、硬貨預け払いモジュールと、バーコードリーダまたはこれらの任意の組合せを含む。
【0014】
好ましくは、前記ユーザインタフェースプラットフォームは、スマートモバイル機器の形態になっている。
【0015】
好ましくは、前記プロセッサは、前記移動ロボットが異なる種類の外部装置と通信することを可能にするカスタマイズ可能なアプリケーションプロセッサである。
【0016】
好ましくは、前記車輪駆動システムは、バッテリで作動するモータを含む。
【0017】
好ましくは、前記システムは、前記移動ロボットが、そこで前記バッテリを再充電することができる充電ステーションをさらに備えている。
【0018】
好ましくは、前記移動ロボットは、障害物を検知し、および衝突を避けるためのセンサをさらに備えている。
【0019】
好ましくは、前記センサおよび前記モータは、前記プロセッサによって制御される。
【0020】
好ましくは、前記ユーザモバイル機器は、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ネットブック、ファブレット、フォブレット、または、データの処理およびデータ伝送の実行が可能な任意の適当な手段である。
【0021】
好ましくは、前記ユーザモバイル機器には、前記通信ネットワークを介して前記クラウドサーバとの通信リンクを確立し、および前記ディジタル列番号を取得する要求を生成して送信するように構成されたアプリケーションモジュールがインストールされている。
【0022】
好ましくは、前記通信ネットワークは、接続された前記ユーザモバイル機器および前記移動ロボットの位置を検出する屋内ポジショニングプロトコルを実行するようにプログラムされた複数のネットワークノードによって形成されている。
【0023】
好ましくは、前記手段は、前記通信ネットワークを介して、前記ユーザモバイル機器の位置を判断し、および前記ディジタル列番号の前記順序に基づいて、前記移動ロボットを、前記ユーザモバイル機器の前記指定された位置へ案内するように構成されたロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュールである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明のこれらおよびその他の形状構成、態様および利点は、以下の詳細な説明を、図面全体を通して類似の記号が同様の部材を表している添付図面を参照して読めば、より良く理解されるであろう。
【0025】
【
図1】本発明の好適な実施形態によるセルフサービスシステムのブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態によるロボットのハードウェアモジュールアーキテクチャのブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態による該セルフサービスシステムのソフトウェアモジュール構成のブロック図である。
【
図4】本発明の好適な実施形態による該ロボットの試作品を示し、記号4aは、該ロボットの等角図であり、記号4bは、該ロボットの側面図であり、記号4cは、該ロボットの正面図である。
【
図5】本発明の好適な実施形態による該セルフサービスシステムを用いるためのプロセスステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、これらに限定するものではないが、食品および飲料分野、エンタテイメント分野、小売分野、銀行取引分野、旅行および接客分野、医療分野、保険分野、自動車分野、および公知の他の任意のサービス分野を含むどのサービス分野でも利用することのできるセルフサービスシステムを開示している。例として、該本発明は、ここでは、銀行取引分野における該セルフサービスシステムの利用について説明する。
【0027】
図1は、移動ロボット(110)と、クラウドサーバ(140)と、複数のユーザモバイル機器(180)とを備える該セルフサービスシステム(100)を示す。
【0028】
該ユーザモバイル機器(180)は、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ネットブック、ファブレット、フォブレット、または、データ処理およびデータ伝送の実行が可能な任意の適当な装置とすることができる。
【0029】
好適な実施形態において、該ユーザモバイル機器(180)は、アプリケーションモジュール(181)がインストールされているスマートフォン装置である。該ユーザモバイル機器(180)は、ディスプレイ手段と、通信手段と、ロケーショントラッカー手段と、入力手段とを含むことができる。該ユーザは、サービス要求を生成するのに必要な該入力手段を介して、該アプリケーションモジュール(181)にログインするために、該詳細を登録する必要がある。該アプリケーションモジュール(181)は、該ユーザが、該要求に関連する該詳細を提供するためのバーチャルフォームを備えていてもよい。さらに、該アプリケーションモジュール(181)は、該ユーザが、該詳細を提示し、および該要求を生成するためのバーチャルボタンを含むことができる。さらに、該アプリケーションモジュール(181)は、通信ネットワークを介して、該クラウドサーバ(140)との通信リンクを確立して、該詳細とともに該要求を該クラウドサーバ(140)へ送信するように構成されている。
【0030】
該アプリケーションモジュール(181)は、好ましくは、受付番号発券モジュール(182)と、取引モジュール(183)と、認証モジュール(184)とを含む。該受付番号発券モジュール(182)は、該クラウドサーバ(140)と通信して、該提示された要求のために、ディジタル列番号を該クラウドサーバ(140)から取得するのを補助するように構成されている。さらに、該受付番号発券モジュール(182)は、ユーザに、進行中の列番号に関するほぼ現在のステータスを提供して、該ユーザの順番を更新するように構成されている。該取引モジュール(183)は、該ユーザが、自身のユーザモバイル機器(180)から取引を行うことを可能にするように構成されている。好ましくは、該取引モジュール(183)は、該ユーザモバイル機器(180)を介して、任意の取引操作を支援するように構成されている。該認証モジュール(184)は、該要求および実行すべき該取引の提示の前に、該ユーザIDを認証するように構成されている。好ましくは、該認証モジュール(184)は、該ユーザIDの詳細を照合するために、何らかのセキュリティチェックを行うように構成されている。
【0031】
該クラウドサーバ(140)は、クラウドコンピューティング環境で作動する(物理的サーバではなく)仮想サーバとすることができる。該クラウドサーバは、インターネットを介したクラウドコンピューティングプラットフォームを介して構成し、ホスティングし、および供給することができ、および該ユーザモバイル機器(180)によってリモートアクセスすることができる。該クラウドサーバ(140)は、列管理モジュール(141)と、ロボット管理システム(142)と、ロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)と、アプリケーション管理モジュール(144)とで構成されている。
【0032】
該列管理モジュール(141)は、該要求を該ユーザモバイル機器(180)から受信して、該受信した要求に対する該ディジタル列番号を順番に生成するように構成されている。好ましくは、該列管理モジュール(141)は、該ディジタル列番号を来た順で生成するように構成されている。さらに、該列管理モジュール(141)は、該生成されたディジタル列番号を、ユーザの参照のために該ユーザモバイル機器(180)に送信し、および該ロボット管理システム(142)に送信するように構成されている。好ましくは、該列管理モジュール(141)は、該要求の種類を分析して、優先順位に基づいて該要求を分類するように構成されている。該分類された結果に基づいて、該列管理モジュール(141)は、該ディジタル列番号を生成するように構成されている。
【0033】
該ロボット管理システム(142)は、該生成された列番号の順番に従って、該移動ロボット(110)の動作を管理するように構成されている。好ましくは、該ロボット管理システム(142)は、該各要求に対して、該移動ロボット(110)と通信して該ロボットを該各要求のために割り当てるように構成されている。好ましくは、該ロボット管理システム(142)は、該生成されたディジタル列番号の順序に従って、該移動ロボット(110)を該各要求のために割り当てるように構成されている。さらに、該ロボット管理システム(142)は、該割り当てられた移動ロボット(110)を起動して、該要求に対応するように構成されている。
【0034】
該ロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)は、該ディジタル列番号の順序に従って、該各要求に対して、該ユーザモバイル機器(180)の位置または場所の詳細を判断するように構成されている。さらに、該ロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)は、該判断された場所の詳細を、該割り当てられた移動ロボット(110)に送信するように構成されている。好ましくは、該ロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)は、該ユーザモバイル機器(180)の指定された位置に向かって移動するように、該移動ロボット(110)のための最短経路を生成するように構成されている。
【0035】
該アプリケーション管理モジュール(144)は、該ユーザモバイル機器(180)にインストールされている該アプリケーションモジュール(181)の取扱いを制御および管理するように構成されている。好ましくは、該アプリケーション管理モジュール(144)は、詳細なログ、アプリケーション統計データを生成して、該アプリケーションモジュール(181)の該取扱いに基づいて、管理者が該ユーザの挙動を理解するのを補助することができる分析レポートを完成させるように構成されている。さらに、該アプリケーション管理モジュール(144)は、該アプリケーションモジュール(181)が誤用されていることが分かった場合に、該ユーザの挙動に基づいて、該ユーザの該アプリケーションモジュール(181)の取扱いを阻止するように構成されている。
【0036】
図2は、該移動ロボットの該ハードウェアモジュールアーキテクチャを示す。該移動ロボット(110)は、好ましくは、銀行の建物内に配設され、および主本体と、ユーザインタフェースプラットフォーム(111)と、複数の外部装置(114)と、電子制御部(115)と、複数のセンサ(116)と、車輪駆動システムと、光モジュール(121)と、充電回路(119)と、バッテリ(120)とで構成されている。該移動ロボット(110)は、好ましくは、該指定されたユーザモバイル機器(180)に向かって移動して、該ユーザの要求に対応するために、該クラウドサーバ(140)から位置の詳細とともに命令を受信するように構成されている。
【0037】
該主本体は、何らかの形状構成内とすることができる。該主本体には、好ましくは、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)をそれに収容するための取付部が備えられている。該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)は、電子制御部(115)を介して該充電回路(119)および該バッテリ(120)に接続されている。該充電回路(119)は、電源から該バッテリ(120)を充電し、および該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)に電力を供給するように構成されている。該車輪駆動システムは、好ましくは、複数の車輪(118)と、モータ(117)とを含むことができる。該車輪(118)は、該主本体の下に配置されて、該モータ(117)に接続されている。好ましくは、該モータ(117)は、該バッテリ(120)によって電力が供給される。
【0038】
該システム(100)は、充電ステーションをさらに備え、該移動ロボット(110)は、バッテリの残量が少ないことが検知されたときに、該充電ステーションまで移動して、該バッテリ(120)を再充電するように構成されている。好ましくは、該移動ロボット(110)は、該バッテリ(120)に接続されて、該バッテリ(120)の充電のレベルを検出するように構成された電力レベル検出手段をさらに含む。さらに、該光モジュール(121)は、該バッテリの残量が少ないことが検知されたときに、光信号を明滅または点滅させるように構成されている。
【0039】
該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)は、該ユーザとのやり取りを容易にするために設けられている。好ましくは、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)は、スマートモバイル機器の形態であり、または、コンピュータ装置は、プロセッサ(112)と、ディスプレイユニット(113)と、入力手段とを備えている。該プロセッサ(112)は、該ディスプレイユニット(113)と、および該外部装置(114)と接続され、それらの両方の動作を制御するように構成されている。
【0040】
該プロセッサ(112)は、該移動ロボット(110)内に配置されたさまざまな種類の外部装置(114)と通信するように構成されている。該ユーザは、該入力手段および該ディスプレイユニット(113)を介して該移動ロボット(110)とやり取りすることができる。さらに、該プロセッサ(112)は、該電子制御部(115)を介して、上述したようにさまざまなハードウェアモジュールを制御するように構成されている。好ましくは、該プロセッサ(112)は、該電子制御部(115)を介して該光モジュール(121)に接続され、および該光モジュール(121)の動作を制御するように、該電子制御部(115)に命令を与えるように構成されている。また、該プロセッサ(112)は、該電子制御部(115)を介して該モータ(117)にも接続されている。好ましくは、該プロセッサ(112)は、該モータ(117)を運転するために、必要な命令を該電子制御部(115)に与えることにより、該車輪(118)を駆動するように該モータ(117)の該運転を制御するように構成されている。さらに、該プロセッサ(112)は、該命令を該電子制御部(115)に与えることにより、該充電回路(119)の動作を制御するように構成されている。
【0041】
該外部装置(114)は、好ましくは、現金預け払いモジュールと、カードディスペンサと、カードリーダと、生体認証リーダと、決済端末と、ピンパッドと、カメラと、プリンタと、スキャナと、パスポートスキャナと、硬貨預け払いモジュールと、バーコードリーダ、または、銀行取引関連サービスに用いられる他の任意の適当な装置を含むことができる。
【0042】
該外部装置(114)は、該ユーザの銀行口座の開設を容易にするために、該移動ロボット(110)の該主本体上に設けられている。実施例の場合、カメラ等の該外部装置(114)は、該移動ロボット(110)とやり取りする該ユーザの顔の画像を記録するように構成されている。好ましくは、該カメラは、該ユーザの身元の詳細を格納し、および確認するための画像検出モジュールに接続されている。該スキャナは、確認目的のために、身分証明書をスキャンして、該ユーザの詳細を該銀行に登録するように構成されている。該身分証明書スキャナの他に、好ましくは、該パスポートスキャナも、該ユーザの身元確認のために設けられている。該パスポートスキャナは、該パスポートからユーザの身元の詳細を取り込んで、該ユーザの身元の詳細を格納するように構成されている。該生体認証リーダは、該ユーザから生体認証の詳細を集めるように構成されている。該生体認証リーダは、指紋スキャナ、顔面スキャナ、虹彩スキャナ、および公知の他の何らかの生体認証装置とすることができる。該カードディスペンサは、登録がうまくいった場合に、該銀行口座に登録された該ユーザ用のクレジットカードを発行するように構成されている。
【0043】
さらに、該外部装置(114)は、該ユーザがさまざまな取引を実行するのを容易にするように構成されている。例えば、該カードリーダ等の該外部装置(114)には、該カードを細長い穴に挿入するための該細長い穴が設けられ、および該カードを読み取るように構成されている。該カードの該詳細は、該ディスプレイユニット上に表示される。該ピンパッドは、好ましくは、該ユーザがピンまたはパスワードを入力して、該銀行口座にアクセスすることを可能にするように構成された英数字のキーパッドである。該決済端末は、該ユーザのための支払確保リンクを確立して、該支払いを処理するように構成されている。該現金預け払いモジュールは、該ユーザが、現金を該銀行口座に預けること、および該銀行口座から現金を引き出すことを可能にするように構成されている。該硬貨預け払いモジュールは、ユーザが支払目的のために、該硬貨を該移動ロボット(110)に挿入すること、および該移動ロボット(110)から該硬貨を払い出すことを可能にするように構成されている。該バーコードリーダは、バーコードをスキャンして、該バーコードから該ユーザの詳細を検索するように構成されている。好ましくは、該バーコードリーダは、2DまたはQRコードフォーマットとすることができる。該プリンタは、取引がうまくいった場合に、該ユーザによって実行された取引時の取引明細または残高明細を印刷するように構成されている。
【0044】
好ましくは、該複数のセンサ(116)は、該ユーザに向かう移動に対して指定された該移動ロボット(110)の該経路に沿って、障害物を検知し、および該障害物との衝突を避けるように構成されている。好ましくは、該センサ(116)は、該電子制御部(115)を介して該プロセッサ(112)によって制御される。該プロセッサは、該センサ(116)からのデータに基づいて、それに従って該モータ(117)の該動作を制御するために命令を該電子制御部(115)に送るように構成されている。
【0045】
該通信ネットワークは、接続された該ユーザモバイル機器(180)および該移動ロボット(110)の位置を検出する屋内ポジショニングプロトコルを実行するようにプログラムされた複数のネットワークノードによって形成される。
【0046】
好ましくは、該移動ロボット(110)は、屋内ポジショニングモジュール(122)をさらに備え、該モジュールは、光、電波、磁場、音響信号または他のセンサ情報を用いて、該銀行の建物内での該ユーザモバイル機器(180)の位置を特定するように構成されたシステムである。好ましくは、該屋内ポジショニングモジュール(122)は、近くのアンカーノード(既知の固定位置、例えば、WiFi/LiFiアクセスポイントまたはブルートゥースビーコン有するノード)間の距離測定、磁気ポジショニングおよびデッドレコニングからなる技術を利用する。好ましくは、該屋内ポジショニングモジュール(122)は、該電子制御部(115)を介して該プロセッサ(112)に接続されている。
【0047】
図3は、該セルフサービスシステムのソフトウェアアーキテクチャを示す。該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)はさらに、オペレーティングシステム(123)およびカスタムアプリケーション(124)を備えている。
【0048】
該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)には、該移動ロボット(110)内の該ハードウェアモジュールおよび該ソフトウェアモジュールを管理する該オペレーティングシステム(123)がインストールされている。好ましくは、該オペレーティングシステム(123)は、iOS、アンドロイド、Mac、Ubuntu、Linux、symbian、windows、OS X、Web OS、Chrome OS、Firefox OSおよび他の公知の何らかのオペレーティングシステムを含むことができる。該プロセッサ(112)は、好ましくは、該カスタマイズ可能なアプリケーション(124)がインストールされているカスタマイズ可能なアプリケーションプロセッサである。
【0049】
好ましくは、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)にはさらに、ハードウェア通信モジュール(125)およびクラウド通信モジュール(126)がインストールされている。該ハードウェア通信モジュール(125)は、該ユーザとのやり取りの間に、該外部装置(114)と該電子制御部(115)との間の通信リンクを確立するように構成されている。該クラウド通信モジュール(126)は、該クラウドサーバ(140)とのリンクを確立して、データを送信し、および該クラウドサーバ(140)から該データを受信するように構成されている。
【0050】
好ましくは、該電子制御部(115)には、ファームウェア(127)、ライトコントローラ(128)、モータコントローラ(129)、センサコントローラ(130)、ポジションコントローラ(131)および電力管理モジュール(132)を含むさまざまなソフトウェアモジュールがインストールされている。該ファームウェア(127)は、該移動ロボット(110)の特有のハードウェア装置に対して低レベル制御を実行できるソフトウェアであり、好ましくは、該光モジュール(121)は、該ライトコントローラ(128)を介して制御される。該モータ(117)は、モータコントローラ(129)を介して制御される。該センサ(116)は、該センサコントローラ(130)を介して制御される。また、該屋内ポジショニングモジュール(122)は、該ポジションコントローラ(131)を介して制御される。該電力管理モジュール(132)は、該充電ユニット(133)を制御し、および電源(134)を該バッテリ(120)に供給する充電制御部(133)を含む。
【0051】
図4a,
図4bおよび
図4cは、該移動ロボット(110)の等角図、側面図および正面図を示す。該移動ロボット(110)の該主本体は、好ましくは、該該車輪駆動システム上に配置された矩形状構成になっている。好ましくは、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)は、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)を何らかの損傷から保護し、および該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)を定位置に固定するための一種のケーシング形態で配置されている。このケーシング形態は、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)を任意の方向に回転可能におよび傾斜可能にし、および該主本体上で傾ける接続手段を介して、該主本体の上部に配置されている。好ましくは、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)とやり取りしているときに、該ユーザの首の姿勢および顔の角度を検知するように構成された首姿勢角度センサが該ケーシング上に設けられている。該プロセッサ(112)は、該首姿勢角度センサからの該データに基づいて、該ケーシングを自動的に回転または傾斜させて、ユーザに、より良好なやり取りの経験をもたらすように、該接続手段への命令を発動する。該ケーシング上には、好ましくは、該
図2に関して上述したような該外部装置(114)のセットが配置され、および一緒に機能するように、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)に接続されている。一方、該外部装置(114)の別のセットが、該主本体上に配置されて、該ユーザインタフェースプラットフォーム(111)に接続されている。該センサ(116)は、好ましくは、該車輪駆動システムの近くの該主本体の底部に配置され、および移動するように予定された該移動ロボット(110)の該経路に沿って見つかった何らかの障害物を感知して、該感知したデータを該プロセッサ(112)に送信するように構成されている。該移動ロボット(110)には、セキュリティ形状構成が盗まれるのを防ぐように構成されたセキュリティモジュールが設けられている。好ましくは、該セキュリティモジュールは、該移動ロボット(110)を盗もうとしたり、または損傷させようとした場合に、アラーム音を生成するように構成されたアラームを含むことができる。さらに、該移動ロボット(110)には、好ましくは、自動音声通話サービスまたは該ユーザが記入する問答フォームにより、該ユーザに何らかの種類の顧客対応サービスを提供するように構成された顧客対応サービスモジュールが設けられている。
【0052】
図5は、該セルフサービスシステムを用いるプロセスステップ(210~250)を示すフローチャートであり、該プロセスは、該ユーザにより、該モバイルアプリケーションを該ユーザモバイル機器(180)内で開始するステップを含む。次に、該ユーザが該要求を生成することにより、必要な詳細を該モバイルアプリケーションに記入する(ステップ210)。次いで、該ユーザモバイル機器(180)により該アプリケーションモジュール(181)を介して、該生成された要求を該クラウドサーバ(140)に送信する。次に、該要求に対して、該列管理モジュール(141)により、該ディジタル列番号を生成し、および該列管理システム(141)により、該生成されたディジタル列番号を該ユーザモバイル機器(180)および該ロボット管理システム(142)に送信する(ステップ220)。次に、該生成されたディジタル列番号の順序に従って、該ロボット管理システム(142)により、該各要求に対して該移動ロボット(110)を割り当てる(ステップ230)。次いで、該ロケーショントラッカーおよびナビゲーションモジュール(143)により、該ユーザモバイル機器(180)の位置の詳細を判断して、該判断された位置の詳細を該ロボット管理システム(142)に送信する(ステップ240)。次に、該位置の詳細を該移動ロボット(110)に送信し、および該ディジタル列番号の順序に基づいて、該指定されたユーザモバイル機器(180)まで移動して該ユーザの要求を処理するように該移動ロボット(110)に命令する(ステップ250)。
【0053】
このような要求は、該銀行口座の開設、現金の預金、現金の引き出し、送金、為替、口座残高照会、口座取引明細書の発行、ローンの返済、住宅ローン、送金、振り込み、小切手預金、小切手の現金化および該銀行内の窓口係によって実行されるその他の何らかのサービスを含むことができる。
【0054】
代替的な実施形態において、該セルフサービスシステム(100)は、該要求をキューイングするために該クラウドサーバ(140)に登録されるかまたは該クラウドサーバ(140)と組合されるように構成された複数のトランシーバ装置を含むことができる。各トランシーバ装置は、列番号を用いることにより、該クラウドサーバ(140)に登録され、この列番号は、該クラウドサーバ(140)にアップデートされる。該トランシーバ装置は、好ましくは、該建物内の該ユーザによって携帯される。該トランシーバ装置は、ディスプレイモジュールと、少なくとも一つのボタンと、ロケーションモジュールと、通信モジュールと、振動手段とを含むことができる。該ディスプレイモジュールは、現在の列番号に関するステータスを表示するように構成されている。該ボタンは、該ユーザが、該要求を発動して、該要求を該クラウドサーバ(140)に送信するように構成されている。該通信モジュールは、該クラウドサーバ(140)との通信リンクを確立するように構成されている。該ロケーションモジュールは、該トランシーバ装置のリアルタイムの位置詳細を生成するように構成され、および該クラウドサーバ(140)に送信される。さらに、該クラウドサーバ(140)は、該移動ロボット(110)が該指定されたユーザに向かって移動するように、該位置詳細を該移動ロボット(110)に送信する。該振動手段は、該ユーザの順番を該ユーザに知らせるように構成され、そして該移動ロボット(110)は、該ユーザに近づいていく。また、該トランシーバ装置は、該トランシーバ装置の該位置を追跡するために、該移動ロボット(110)によって検知されるように信号を放射するように構成されている信号放射手段も含むことができる。さらに、該移動ロボット(110)は、該ユーザの要求が処理される前に、該ユーザから該トランシーバ装置を回収するように構成された回収手段を含むことができる。
【0055】
本開示は、添付クレームに含まれているように、上記の説明も含む。この発明は、ある程度の特定を備えた、その好適な形態で記載されているが、該好適な形態の該本開示は単に例として行われていること、および構成の詳細の多くの変更、および部材の組合せおよび配置を、本発明の範囲から逸脱することなく用いてもよいことを理解されたい。
【国際調査報告】