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特表2022-528206電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチおよびコネクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチおよびコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/00 20060101AFI20220601BHJP
【FI】
A61B17/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560677
(86)(22)【出願日】2020-04-10
(85)【翻訳文提出日】2021-12-13
(86)【国際出願番号】 IB2020053441
(87)【国際公開番号】W WO2020208598
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】62/832,983
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/884,765
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519273267
【氏名又は名称】ストライカー・ユーロピアン・オペレーションズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】マック・アン・トゥイレ,コナー
(72)【発明者】
【氏名】バラガリ,クリシュナームールティ
(72)【発明者】
【氏名】ラフタリー,エイダン
(72)【発明者】
【氏名】モロニー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ペイン,ダスティン・ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL04
(57)【要約】
電動外科用ハンドピース(54)用のハンドスイッチ(50)は、取り付けベース(62)、レバー(70)、ばね、安全スイッチ(68)、およびレバー延長部を含む。取り付けベースは枢動軸を規定する。細長いレバーは、枢動軸の方向に実質的に垂直なレバー軸を規定する。レバーは、枢動軸で取り付けベースに枢動可能に接続された近位端と、近位端の反対側の遠位端とを含む。第1のトラックはレバーの内側にある。第2のトラックは、レバーの内側の反対側の外側にあり、両方のトラックがレバー軸に実質的に平行である。ばねはベースとレバーの間にあり、枢動軸を中心にレバーにバイアスをかける。安全スイッチは、第1のトラック上に摺動可能に配置されている。レバー延長部は、第2のトラック上に摺動可能に配置されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチであって、
枢動軸を規定する取り付けベースと、
少なくとも前記枢動軸の方向に実質的に垂直なレバー軸を規定する細長いレバーであって、前記枢動軸で前記取り付けベースに枢動接続された近位端と、前記近位端の反対側の遠位端と、内側の第1のトラックと、前記内側とは反対側の外側にある第2のトラックであって、両方のトラックが前記レバー軸に実質的に平行である第2のトラックとを含む、細長いレバーと、
前記ベースと前記レバーの間で、前記枢動軸を中心に前記レバーにバイアスをかけるばねと、
前記第1のトラック上に摺動可能に配置された安全スイッチと、
前記第2のトラック上に摺動可能に配置されたレバー延長部とを含む、ハンドスイッチ。
【請求項2】
前記第1のトラックおよび前記第2のトラックのうちの少なくとも1つは、TスロットおよびTトラックのうちの一方である、請求項1に記載のハンドスイッチ。
【請求項3】
前記第1のトラックおよび前記第2のトラックは両方ともTトラックである、請求項2に記載のハンドスイッチ。
【請求項4】
前記レバーは、前記内側および前記外側を接続する第1および第2の側面を有し、前記安全スイッチは、前記側面の少なくとも1つを超えて横方向に延びる少なくとも1つのアウトボード面を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項5】
前記アウトボード面は、インジケータアームによって規定される、請求項4に記載のハンドスイッチ。
【請求項6】
前記レバーは、前記安全スイッチに固定された磁石および磁石保持器のうちの少なくとも1つを受けるスロットを内側に有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項7】
前記スロットは、前記レバーの長さよりも長さが短く、前記スロットは、前記安全スイッチの移動範囲を規定する、請求項6に記載のハンドスイッチ。
【請求項8】
ディテントが、前記安全スイッチと前記レバーとの間に配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項9】
前記ディテントは、安全スイッチプランジャと、前記安全スイッチの作動位置に関連付けられた第1のノッチと、前記安全スイッチの非作動位置に関連付けられた第2のノッチとを含む、請求項8に記載のハンドスイッチ。
【請求項10】
前記安全スイッチプランジャが前記レバーに配置され、前記ノッチが前記スイッチに配置されている、請求項9に記載のハンドスイッチ。
【請求項11】
ディテントが前記レバーと前記レバー延長部との間に配置されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項12】
前記ディテントが、延長プランジャと、前記延長部の第1、第2、第3および第4の位置にそれぞれ関連する第1、第2、第3および第4のノッチとを含む、請求項11に記載のハンドスイッチ。
【請求項13】
前記延長プランジャが前記レバーに配置され、前記ノッチが前記レバー延長部に配置されている、請求項12に記載のハンドスイッチ。
【請求項14】
前記取り付けベースは、少なくとも前記枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含み、前記カラーは、前記ハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズになっている、請求項1から13のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項15】
遠位方向に軸方向に延びる位置決めタブを規定する前記環状カラーであって、前記タブは角度の付いたくさび面を含む、前記環状カラーと、
前記環状カラーの内径に配置されたディテントプランジャ、およびバイアス面を規定するディテントノッチのうちの一方とをさらに含む、請求項14に記載のハンドスイッチ。
【請求項16】
前記カラーは、少なくとも第2の位置決めタブを含み、前記第2の位置決めタブはまた、前記遠位方向に軸方向に延び、角度の付いたくさび面を含む、請求項15に記載のハンドスイッチ。
【請求項17】
前記ディテントプランジャが前記カラーに配置されている、請求項16に記載のハンドスイッチ。
【請求項18】
電動外科用ハンドピース及びハンドスイッチを備えた外科用ツールであって、
前記電動外科用ハンドピースは、ハウジング軸に沿って延びる長手方向に延びるハンドピースハウジングと、
前記ハウジング内に配置された磁場センサとを含み、
前記ハンドスイッチは、
前記ハウジング軸に実質的に垂直な方向を有する枢動軸と、第1の方向に延びる取り付け面とを規定する取り付けベースと、
前記枢動軸の方向に実質的に垂直なレバー軸を規定する細長いレバーであって、
前記枢動軸で前記取り付けベースに枢動接続された近位端と、
前記近位端の反対側の遠位端と、
実質的に前記ハウジング軸に面する内側の第1のトラックと、
前記内側とは反対側の外側にある第2のトラックであって、両方のトラックが前記レバー軸に実質的に平行である第2のトラックとを含む、細長いレバーと、
前記ベースと前記レバーの間で、前記枢動軸を中心に前記レバーにバイアスをかけるばねと、
磁石が固定された前記第1のトラック上に摺動可能に配置された安全スイッチと、
前記第2のトラック上に摺動可能に配置されたレバー延長部とを含む、外科用ツール。
【請求項19】
前記第1のトラックおよび前記第2のトラックのうちの少なくとも1つは、TスロットおよびTトラックのうちの一方である、請求項18に記載の外科用ツール。
【請求項20】
前記第1のトラックおよび前記第2のトラックは両方ともTトラックである、請求項19に記載の外科用ツール。
【請求項21】
前記レバーは、前記内側および前記外側を接続する第1および第2の側面を含み、前記安全スイッチは、前記側面の少なくとも1つを超えて横方向に延びる少なくとも1つのアウトボード面を含む、請求項18から20のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項22】
前記レバーは前記内側に、前記安全スイッチに固定された前記磁石および磁石保持器のうちの少なくとも1つを受けるスロットを含む、請求項18から21のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項23】
前記スロットは、前記レバーの長さよりも長さが短く、前記スロットは、前記安全スイッチの移動範囲を規定する、請求項22に記載の外科用ツール。
【請求項24】
ディテントが、前記安全スイッチと前記レバーとの間に配置されている、請求項18から23のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項25】
前記ディテントは、安全スイッチディテントプランジャと、前記安全スイッチの作動位置に関連付けられた第1のノッチと、前記安全スイッチの非作動位置に関連付けられた第2のノッチとを含む、請求項24に記載の外科用ツール。
【請求項26】
前記ディテントプランジャが前記レバーに配置され、前記ノッチが前記スイッチに配置されている、請求項25に記載の外科用ツール。
【請求項27】
ディテントが前記レバーと前記レバー延長部との間に配置されている、請求項26に記載の外科用ツール。
【請求項28】
前記ディテントが、延長ディテントプランジャと、前記延長部の第1、第2、第3および第4の位置にそれぞれ関連する第1、第2、第3および第4のノッチとを含む、請求項27に記載の外科用ツール。
【請求項29】
前記延長ディテントプランジャが前記レバーに配置され、前記ノッチが前記レバー延長部に配置されている、請求項28に記載の外科用ツール。
【請求項30】
前記取り付け面は、前記取り付けベースの少なくとも一部を含む環状カラーによって規定され、前記カラーは、前記枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定し、前記カラーは、前記ハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズになっている、請求項18から29のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項31】
ハウジングであって、その前記近位端に形成された受容チャネルを含み、前記受容チャネルは、少なくとも部分的に外周壁によって規定され、前記チャネルは、前記ハウジングの近位端から離れて前記ハウジングの前記遠位端に向かって軸方向に延び、前記チャネルの第1の側面は、第1のチャネル接触点を規定し、前記チャネルの第2の側面は、第2のチャネル接触点を規定する、前記ハウジングと、
遠位方向に第2の所定の長さを延ばす位置決めタブを規定する環状カラーであって、前記タブは、第1のタブ接触点を規定する第1の側面と第2のタブ接触点を規定する第2の側面とを含み、前記カラーが前記ハウジングと係合しているとき、前記第1のタブ接触点は前記第1のチャネル接触点と接触しており、前記第2のタブ接触点は前記第2のチャネル接触点と接触している、前記環状カラーと、
前記カラーの内径に配置されたディテントプランジャおよびバイアス面を規定する傾斜溝のうちの一方とをさらに含む、請求項30に記載の外科用ツール。
【請求項32】
前記カラーは、少なくとも第2の位置決めタブを含み、前記ハウジングは、前記カラーが前記ハウジングと係合しているときに前記第2の位置決めタブを受ける第2の受容チャネルを含む、請求項31に記載の外科用ツール。
【請求項33】
前記ディテントプランジャが前記カラーに配置されている、請求項32に記載の外科用ツール。
【請求項34】
電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチであって、
枢動軸を規定し、少なくとも前記枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含み、前記カラーは、前記取り付け軸の方向で前記ハンドピースの近位端上に摺動可能な配置用のサイズになっている取り付けベースと、
前記レバーの近位端で前記取り付けベースに枢動可能に接続された細長いレバーと、
前記ベースと前記レバーの間で、前記枢動軸を中心に前記レバーにバイアスをかけるばねと、
前記レバー上に摺動可能に配置された安全スイッチとを含み、
前記取り付けベースは、
前記カラーの第1の位置決めタブおよび第2の位置決めタブであって、それぞれ、前記カラーの主要部分から遠位方向に軸方向に延び、各タブは、角度の付いたくさび面を含む、前記第1の位置決めタブおよび前記第2の位置決めタブと、
バイアス面を規定するディテントノッチと、前記環状カラーの内径に配置されたディテントプランジャのうちの一方とをさらに含む、ハンドスイッチ。
【請求項35】
各タブが角度の付いたくさび面を含む、請求項34に記載のハンドスイッチ。
【請求項36】
各タブは、それが実質的に対称であるタブ中心線を有し、各タブは、2つの角度の付いたくさび面を有する、請求項35に記載のハンドスイッチ。
【請求項37】
両方のタブ中心線が、前記取り付け軸の前記枢動軸とは反対側にある、前記取り付け軸の下方の所定の距離である、請求項36に記載のハンドスイッチ。
【請求項38】
前記ディテントプランジャが前記カラーに配置されている、請求項34から37のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項39】
前記安全スイッチが前記レバーの内側に摺動可能に配置されている、請求項34から38のいずれか一項に記載のハンドスイッチ。
【請求項40】
レバー延長部が前記レバーの外側に摺動可能に配置されている、請求項39に記載のハンドスイッチ。
【請求項41】
電動外科用ハンドピース及びハンドスイッチを備えた外科用ツールであって、
前記電動外科用ハンドピースは、
ハウジング軸に沿って延びる長手方向に延びるハンドピースハウジングと、
前記ハウジング内に配置された磁場センサとを含み、
前記ハンドスイッチは、
枢動軸を規定し、少なくとも前記枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含み、前記カラーは、前記取り付け軸の方向で前記ハンドピースの近位端上に摺動可能な配置用のサイズになっている取り付けベースと、
前記レバーの近位端で前記取り付けベースに枢動可能に接続された細長いレバーと、
前記ベースと前記レバーの間で、前記枢動軸を中心に前記レバーにバイアスをかけるばねと、
前記レバー上に摺動可能に配置された安全スイッチとを含み、
前記取り付けベースは、
前記カラーの第1の位置決めタブおよび第2の位置決めタブであって、それぞれ、前記カラーの主要部分から遠位方向に軸方向に延び、各タブは、角度の付いたくさび面を含む、前記第1の位置決めタブおよび前記第2の位置決めタブと、
バイアス面を規定するディテントノッチ、および前記環状カラーの内径に配置されたディテントプランジャのうちの一方とを含む、外科用ツール。
【請求項42】
各タブが角度の付いたくさび面を含む、請求項41に記載の外科用ツール。
【請求項43】
各タブは、それが実質的に対称であるタブ中心線を有し、各タブは、2つの角度の付いたくさび面を有する、請求項42に記載の外科用ツール。
【請求項44】
両方のタブ中心線が、前記取り付け軸の前記枢動軸とは反対側にある、前記取り付け軸の下方の所定の距離である、請求項43に記載の外科用ツール。
【請求項45】
前記ディテントプランジャが前記カラーに配置されている、請求項41から44のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項46】
前記安全スイッチが前記レバーの内側に摺動可能に配置されている、請求項41から45のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項47】
レバー延長部が前記レバーの外側に摺動可能に配置されている、請求項46に記載の外科用ツール。
【請求項48】
ハウジングであって、その前記近位端に形成された2つの受容チャネルを含み、前記受容チャネルは、少なくとも部分的に周壁によって規定され、前記チャネルは、前記ハウジングの近位端から離れて前記ハウジングの遠位端に向かって軸方向に延び、各チャネルの第1の側面は、その第1のチャネル接触点を規定し、各チャネルの第2の側面は、その第2のチャネル接触点を規定する、前記ハウジングと、
遠位方向に第2の所定の長さを延ばすそれぞれの位置決めタブであって、各タブは、その第1のタブ接触点を規定する第1の側面と、その第2のタブ接触点を規定する第2の側面とを含み、前記カラーが前記ハウジングと係合しているとき、各第1のタブ接触点は、前記それぞれのチャネルの前記第1のチャネル接触点と接触しており、各第2のタブ接触点は、前記それぞれのチャネルの前記第2のチャネル接触点と接触する、位置決めタブと、
前記カラーの内径に配置されたディテントプランジャおよびバイアス面を規定する傾斜溝のうちの一方とをさらに含む、請求項41から47のいずれか一項に記載の外科用ツール。
【請求項49】
前記ハウジングのノッチは、前記バイアス面を規定し、前記ディテントプランジャは、前記カラーの内径上に配置されている、請求項48に記載の外科用ツール。
【請求項50】
前記バイアス面は、部分的に遠位に面し、前記それぞれの接触点が係合しているときに前記プランジャによって係合される、請求項49に記載の外科用ツール。
【請求項51】
外科用ツール用の電気コネクタであって、
軸方向に延びるケーブル端レシーバであって、
第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む内側スリーブと、
前記内側スリーブに固定され、コアと、前記コアに固定された複数のピンとを含むピンホルダーと、
前記ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける外側スリーブであって、前記保持くさびを受ける第1のウィンドウを含み、前記レシーバに対して摺動可能な範囲を有し、前記範囲は、前記くさびが前記ウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびが前記ウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置まで延びる、外側スリーブとを含む、ケーブル端レシーバを含む、電気コネクタ。
【請求項52】
前記ケーブル端レシーバは、前記ピンホルダーと前記内側スリーブとの間に配置されたブッシングをさらに含む、請求項51に記載の電気コネクタ。
【請求項53】
前記ブッシングは、前記ピンに接続する導体を有するケーブルを係合するために半径方向内側に延びるケーブル係合フットを含む、請求項52に記載の電気コネクタ。
【請求項54】
前記ブッシングが完全に前記内側スリーブ内に配置されている、請求項52に記載の電気コネクタ。
【請求項55】
前記ケーブル端レシーバに対する前記外側スリーブの前記解放位置が、前記外側スリーブの前記ラッチ位置に対して近位にある、請求項51から54のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項56】
前記解放位置において、前記くさびの傾斜面が前記ウィンドウの第2の表面と係合し、前記くさびの停止面が前記ウィンドウの第1の表面から離間している、請求項51から55のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項57】
前記ケーブル端レシーバは、前記内側スリーブ上に配置され、それにねじ込み式に固定された保持ナットをさらに含む、請求項51から56のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項58】
前記外側スリーブは、隆起した位置合わせ面を有する、請求項51から57のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項59】
前記弾性クリップは、両端で前記内側スリーブに固定されたビームをさらに含み、前記くさびは、その前記両端の間で前記ビームに固定されている、請求項51から58のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項60】
前記内側スリーブは、第2のくさびをさらに含み、前記外側スリーブは、第2のウィンドウを含む、請求項51に記載の電気コネクタ。
【請求項61】
外科用ツールとともに使用するための電気ケーブルアセンブリであって、
複数の導体を含むケーブルと、
コネクタとを含み、前記コネクタは、
軸方向に延びるケーブル端レシーバであって、
第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む内側スリーブと、
コアと、前記コアに固定された複数のピンとを含む、ピンホルダーであって、前記ピンホルダーは、前記内側スリーブに固定され、その中に完全に配置される、ピンホルダーと、
前記ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける外側スリーブであって、前記保持くさびを受ける第1のウィンドウを含み、前記レシーバに対して摺動可能な範囲を有し、前記範囲は、前記くさびが前記ウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびが前記ウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置まで延びる、外側スリーブとを含む、ケーブル端レシーバを含み、
複数の前記導体は、複数の前記ピンに電気的に接続されている、電気ケーブルアセンブリ。
【請求項62】
前記ケーブル端レシーバは、前記ピンホルダーと前記内側スリーブとの間に配置されたブッシングをさらに含む、請求項61に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項63】
前記ブッシングは、前記ピンに接続するケーブルを係合するために半径方向内側に延びるケーブル係合フットを含む、請求項62に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項64】
前記ブッシングが完全に前記内側スリーブ内に配置されている、請求項62に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項65】
前記ケーブル端レシーバに対する前記外側スリーブの前記解放位置が、前記外側スリーブの前記ラッチ位置に対して近位にある、請求項61から64のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項66】
前記解放位置において、前記くさびの傾斜面が前記ウィンドウの第2の表面と係合し、前記くさびの停止面が前記ウィンドウの第1の表面から離間している、請求項61から65のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項67】
前記ケーブル端レシーバは、前記内側スリーブ上に配置され、それにねじ込み式に固定された保持ナットをさらに含む、請求項61から66のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項68】
前記外側スリーブは、隆起した位置合わせ面を有する、請求項61から67のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項69】
前記弾性クリップは、両端で前記内側スリーブに固定されたビームをさらに含み、前記くさびは、その前記両端の間で前記ビームに固定されている、請求項61から68のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項70】
前記内側スリーブは、第2のくさびをさらに含み、前記外側スリーブは、第2のウィンドウを含む、請求項61から69のいずれか一項に記載の電気ケーブルアセンブリ。
【請求項71】
ハンドピース及びコネクタを備えた外科システムであって、
前記ハンドピースは、ハウジング、その中に配置された電気駆動モータ、および複数の導体を備えたケーブルを含むケーブルアセンブリを含み、
前記コネクタは、
軸方向に延びるケーブル端レシーバであって、
第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む内側スリーブと、
コアと、前記コアに固定された複数のピンとを含むピンホルダーであって、前記ピンホルダーは、前記内側スリーブに固定され、その中に完全に配置される、ピンホルダーと、を含む前記ケーブル端レシーバと、
前記ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける外側スリーブであって、前記保持くさびを受ける第1のウィンドウを含み、前記レシーバに対して摺動可能な範囲を有し、前記範囲は、前記くさびが前記ウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびが前記ウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置まで延びる、外側スリーブとを含み、
複数の前記導体は、複数の前記ピンに電気的に接続されている、外科システム。
【請求項72】
前記ケーブル端レシーバは、前記ピンホルダーと前記内側スリーブとの間に配置されたブッシングをさらに含む、請求項71に記載の外科システム。
【請求項73】
前記ブッシングは、前記ピンに接続するケーブルを係合するために半径方向内側に延びるケーブル係合フットを含む、請求項72に記載の外科システム。
【請求項74】
前記ブッシングが完全に前記内側スリーブ内に配置されている、請求項72に記載の外科システム。
【請求項75】
前記ケーブル端レシーバに対する前記外側スリーブの前記解放位置が、前記外側スリーブの前記ラッチ位置に対して近位にある、請求項71から74のいずれか一項に記載の外科システム。
【請求項76】
前記解放位置において、前記くさびの傾斜面が前記ウィンドウの第2の表面と係合し、前記くさびの停止面が前記ウィンドウの第1の表面から離間している、請求項71から75のいずれか一項に記載の外科システム。
【請求項77】
前記ケーブル端レシーバは、前記内側スリーブ上に配置され、それにねじ込み式に固定された保持ナットをさらに含む、請求項71から76のいずれか一項に記載の外科システム。
【請求項78】
前記外側スリーブは、隆起した位置合わせ面を有する、請求項71から77のいずれか一項に記載の外科システム。
【請求項79】
前記弾性クリップは、両端で前記内側スリーブに固定されたビームをさらに含み、前記くさびは、その前記両端の間で前記ビームに固定されている、請求項71から78のいずれか一項に記載の外科システム。
【請求項80】
前記内側スリーブは、第2のくさびをさらに含み、前記外側スリーブは、第2のウィンドウを含む、請求項71から79のいずれか一項に記載の外科システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2019年4月12日に出願された米国仮特許出願第62/832,983号、および2019年8月9日に出願された米国仮特許出願第62/884,765号の両方の優先権およびすべての利益を主張する。それぞれの内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
設置がより容易であり、動作の改善された利便性を提供する、電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチが望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、電動外科用ハンドピースのために人間工学的に最適化されたハンドスイッチを提供する必要性に対処していない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチは、取り付けベース、レバー、ばね、安全スイッチ(run-safe switch)、およびレバー延長部を含む。取り付けベースは枢動軸を規定する。細長いレバーは、枢動軸の方向に実質的に垂直なレバー軸を規定する。レバーは、枢動軸で取り付けベースに枢動可能に接続された近位端と、近位端の反対側の遠位端とを含む。第1のトラックはレバーの内側にある。第2のトラックは、レバーの内側の反対側の外側にあって、両方のトラックがレバー軸に実質的に平行である。ばねはベースとレバーの間にあって、枢動軸を中心にレバーにバイアスをかける。安全スイッチは、第1のトラック上に摺動可能に配置されている。レバー延長部は、第2のトラック上に摺動可能に配置されている。
【0005】
ハンドスイッチおよびその特徴は、以下に記載されるような追加の特徴および修正を含み得、そのような特徴および修正は、別々にまたは互いに組み合わせて含まれ、そのような組み合わせは、相互排他性によってのみ制限される。
【0006】
ハンドスイッチの第1のトラックおよび第2のトラックのうちの少なくとも1つは、TスロットおよびTトラックのうちの一方であり得る。
【0007】
ハンドスイッチの第1のトラックおよび第2のトラックは、両方ともTトラックであり得る。
【0008】
ハンドスイッチのレバーは、内側および外側を接続する第1および第2の側面を有し得る。ハンドスイッチの安全スイッチは、レバーの側面の少なくとも1つを超えて横方向に延びる少なくとも1つのアウトボード面(outboard side)を有し得る。
【0009】
ハンドスイッチのレバーのアウトボード面は、インジケータアームによって規定され得る。
【0010】
ハンドスイッチのレバーは、安全スイッチに固定された磁石および磁石保持器のうちの少なくとも1つを受けるスロットを内側に有し得る。
【0011】
ハンドスイッチのレバーのスロットは、レバーの長さよりも長さが短くてもよい。スロットは、安全スイッチの移動範囲を規定し得る。
【0012】
ディテント(detent)は、安全スイッチとレバーとの間のハンドスイッチに配置することができる。
【0013】
安全スイッチとレバーとの間のハンドスイッチのディテントは、安全スイッチプランジャと、安全スイッチの作動位置に関連付けられた第1のノッチと、安全スイッチの非作動位置に関連付けられた第2のノッチとを含み得る。
【0014】
ハンドスイッチは、レバーに配置された安全スイッチプランジャ、およびスイッチに配置されたノッチを有し得る。
【0015】
ハンドスイッチは、レバーとレバー延長部との間に配置されたディテントを有し得る。
【0016】
レバーとレバー延長部との間のハンドスイッチのディテントは、延長プランジャと、延長部の第1、第2、第3および第4の位置にそれぞれ関連する第1、第2、第3および第4のノッチを含み得る。
【0017】
レバーとレバー延長部との間のハンドスイッチ内のディテントの延長プランジャは、レバーに配置することができ、ノッチは、レバー延長部に配置することができる。
【0018】
ハンドスイッチの取り付けベースは、少なくとも枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含み得る。カラーは、ハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズにすることができる。
【0019】
ハンドスイッチの環状カラーは、遠位方向に軸方向に延びる位置決めタブを規定することができ、タブは、角度の付いたくさび面を含む。環状カラーは、その内径上に、ディテントプランジャ、およびバイアス面を規定するディテントノッチのうちの一方をさらに含み得る。
【0020】
ハンドスイッチの環状カラーは、少なくとも第2の位置決めタブを含み得る。第2の位置決めタブはまた、遠位方向に軸方向に延びることができ、角度の付いたくさび面を含むことができる。
【0021】
ハンドスイッチの取り付けベースディテントのディテントプランジャは、カラーに配置することができる。
【0022】
外科用ツールは、電動外科用ハンドピースおよびハンドスイッチを含む。電動外科用ハンドピースには、長手方向に延びるハンドピースと磁場センサが含まれている。長手方向に延びるハンドピースハウジングは、ハウジング軸に沿って延びる。磁場センサはハウジング内に配置されている。ハンドスイッチは、取り付けベース、細長いレバー、ばね、安全スイッチ、およびレバー延長部を含む。取り付けベースは、ハウジング軸に実質的に垂直な方向を有する枢動軸と、第1の方向に延びる取り付け面とを規定する。細長いレバーは、枢動軸の方向に実質的に垂直なレバー軸を規定する。レバーは、近位端、遠位端、第1のトラック、および第2のトラックを含む。近位端は、枢動軸で取り付けベースに枢動接続されている。遠位端は近位端の反対側にある。第1のトラックは、実質的にハウジング軸に面する内側にある。第2のトラックは内側の反対側の外側にあり、両方のトラックはレバー軸に実質的に平行である。ばねはベースとレバーの間にあり、枢動軸を中心にレバーにバイアスをかける。安全スイッチは、第1のトラック上に摺動可能に配置され、磁石が固定されている。レバー延長部は、第2のトラック上に摺動可能に配置されている。
【0023】
外科用ツールおよびその特徴は、以下に記載されるような追加の特徴および修正を含み得、そのような特徴および修正は、別個にまたは互いに組み合わせて含まれ、そのような組み合わせは、相互排他性によってのみ制限される。
【0024】
ハンドスイッチの第1のトラックおよび第2のトラックのうちの少なくとも1つは、TスロットおよびTトラックのうちの一方であり得る。
【0025】
ハンドスイッチの第1のトラックおよび第2のトラックは、両方ともTトラックであり得る。
【0026】
ハンドスイッチのレバーは、内側および外側を接続する第1および第2の側面を有し得る。ハンドスイッチの安全スイッチは、レバーの側面の少なくとも1つを超えて横方向に延びる少なくとも1つのアウトボード面を有し得る。
【0027】
ハンドスイッチのレバーのアウトボード面は、インジケータアームによって規定され得る。
【0028】
ハンドスイッチのレバーは、安全スイッチに固定された磁石および磁石保持器のうちの少なくとも1つを受けるスロットを内側に有し得る。
【0029】
ハンドスイッチのレバーのスロットは、レバーの長さよりも長さが短くてもよい。スロットは、安全スイッチの移動範囲を規定し得る。
【0030】
ディテントは、安全スイッチとレバーとの間のハンドスイッチに配置することができる。
【0031】
安全スイッチとレバーとの間のハンドスイッチのディテントは、安全スイッチプランジャと、安全スイッチの作動位置に関連付けられた第1のノッチと、安全スイッチの非作動位置に関連付けられた第2のノッチとを含み得る。
【0032】
ハンドスイッチは、レバーに配置された安全スイッチプランジャ、およびスイッチに配置されたノッチを有し得る。
【0033】
ハンドスイッチは、レバーとレバー延長部との間に配置されたディテントを有し得る。
【0034】
レバーとレバー延長部との間のハンドスイッチのディテントは、延長プランジャと、延長部の第1、第2、第3および第4の位置にそれぞれ関連する第1、第2、第3および第4のノッチを含み得る。
【0035】
レバーとレバー延長部との間のハンドスイッチ内のディテントの延長プランジャは、レバーに配置することができ、ノッチは、レバー延長部に配置することができる。
【0036】
ハンドスイッチの取り付けベースは、少なくとも枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含み得る。カラーは、ハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズにすることができる。
【0037】
ハンドスイッチの環状カラーは、遠位方向に軸方向に延びる位置決めタブを規定することができ、タブは、角度の付いたくさび面を含む。環状カラーは、その内径上に、ディテントプランジャ、およびバイアス面を規定するディテントノッチのうちの一方をさらに含み得る。
【0038】
ハンドスイッチの環状カラーは、少なくとも第2の位置決めタブを含み得る。第2の位置決めタブはまた、遠位方向に軸方向に延びることができ、角度の付いたくさび面を含むことができる。
【0039】
ハンドスイッチの取り付けベースディテントのディテントプランジャは、カラー内に配置することができる。
【0040】
電動外科用ハンドピース用のハンドスイッチは、取り付けベース、細長いレバー、ばね、安全スイッチ、および取り付けベースを含む。取り付けベースは、枢動軸を規定し、少なくとも枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する環状カラーを含む。カラーは、取り付け軸の方向にハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズになっている。細長いレバーは、レバーの近位端で取り付けベースに枢動可能に接続されている。ばねはベースとレバーの間にあり、枢動軸を中心にレバーにバイアスをかける。安全スイッチはレバー上に摺動可能に配置されている。取り付けベースは、カラーの第1の位置決めタブおよび第2の位置決めタブをさらに備える。各タブは、カラーの主要部分から遠位方向に軸方向に延びている。各タブには、角度の付いたくさび面が含まれている。環状カラーの内径は、バイアス面を規定するディテントノッチおよびディテントプランジャのうちの一方をその上に配置している。
【0041】
ハンドスイッチおよびその特徴は、以下に記載されるような追加の特徴および修正を含み得、そのような特徴および修正は、別々にまたは互いに組み合わせて含まれ、そのような組み合わせは、相互排他性によってのみ制限される。
【0042】
ハンドスイッチの各タブは、角度の付いたくさび面を含み得る。
【0043】
ハンドスイッチの各タブは、タブが実質的に対称であるタブ中心線を有し得る。各タブは、2つの角度の付いたくさび面を有し得る。
【0044】
ハンドスイッチの両方のタブ中心線は、取り付け軸の下方であって、取り付け軸の枢動軸とは反対側にある所定の距離であり得る。
【0045】
ハンドスイッチのカラーは、カラー内に配置されたディテントプランジャを有し得る。
【0046】
ハンドスイッチの安全スイッチは、レバーの内側に摺動可能に配置することができる。
【0047】
ハンドスイッチは、レバーの外側に摺動可能に配置されたレバー延長部を有し得る。
【0048】
外科用ツールは、電動外科用ハンドピースおよびハンドスイッチを含む。電動外科用ハンドピースは、長手方向に延びるハンドピースハウジングおよび磁場センサを含む。長手方向に延びるハンドピースハウジングは、ハウジング軸に沿って延びることができる。磁場センサは、ハウジング内に配置することができる。ハンドスイッチは、取り付けベース、細長いレバー、ばね、安全スイッチを含む。取り付けベースは枢動軸を規定し、環状カラーを含む。環状カラーは、少なくとも枢動軸の方向に実質的に垂直な取り付け軸を規定する。環状カラーは、取り付け軸の方向にハンドピースの近位端上で摺動可能な配置用のサイズになっている。細長いレバーは、レバーの近位端で取り付けベースに枢動可能に接続されている。ばねはベースの間にある。ばねは、枢動軸を中心にレバーにバイアスをかける。安全スイッチはレバー上に摺動可能に配置されている。取り付けベースは、カラーの第1の位置決めタブおよび第2の位置決めタブをさらに備える。各タブは、カラーの主要部分から遠位方向に軸方向に延びている。各タブには、角度の付いたくさび面が含まれている。取り付けベースは、環状カラーの内径に配置される、バイアス面を規定するディテントノッチおよびディテントプランジャのうちの一方をさらに備える。
【0049】
外科用ツールおよびその特徴は、以下に記載されるような追加の特徴および修正を含み得、そのような特徴および修正は、別々にまたは互いに組み合わせて含まれ、そのような組み合わせは、相互排他性によってのみ制限される。
【0050】
ハンドスイッチは、各タブが角度の付いたくさび面を含み得る。
【0051】
ハンドスイッチの各タブは、タブが実質的に対称であるタブ中心線を有し得る。各タブは、2つの角度の付いたくさび面を有し得る。
【0052】
ハンドスイッチの両方のタブ中心線は、取り付け軸の下方であって、取り付け軸の枢動軸とは反対側にある所定の距離であり得る。
【0053】
ハンドスイッチのカラーは、カラー内に配置されたディテントプランジャを有し得る。
【0054】
ハンドスイッチの安全スイッチは、レバーの内側に摺動可能に配置することができる。
【0055】
ハンドスイッチは、レバーの外側に摺動可能に配置されたレバー延長部を有し得る。
【0056】
外科用ツールは、2つの受容チャネルおよび複数の接触点をさらに含み得る。ハウジングは、2つの受容チャネルを含み得る。チャネルは、ハウジングの近位端に形成され得る。受容チャネルは、少なくとも部分的に、周壁によって規定され得、チャネルは、ハウジングの近位端から離れてハウジングの遠位端に向かって軸方向に延びる。各チャネルの第1の側面は、その第1のチャネル接触点を規定することができる。各チャネルの第2の側面は、その第2のチャネル接触点を規定する。各位置決めタブは、遠位方向に第2の所定の長さを延ばすことができる。各タブは、その第1のタブ接触点を規定する第1の側面と、その第2のタブ接触点を規定する第2の側面とを含み得る。カラーがハウジングと係合しているとき、各第1のタブ接触点は、それぞれのチャネルの第1のチャネル接触点と接触しており、各第2のタブ接触点は、それぞれのチャネルの第2のチャネル接触点と接触している。ディテントプランジャおよびバイアス面を規定する傾斜溝のうちの一方は、カラーの内径に配置することができる。
【0057】
外科用ツールおよびその特徴は、以下に記載されるような追加の特徴および修正を含み得、そのような特徴および修正は、別々にまたは互いに組み合わせて含まれ、そのような組み合わせは、相互排他性によってのみ制限される。
【0058】
外科用ツールは、バイアス面を規定するハウジング内のノッチを含み得、ディテントプランジャは、カラーの内径上に配置され得る。
【0059】
外科用ツールは、部分的に遠位に面するバイアス面を含み得る。タブとチャネルのそれぞれの接触点が係合しているとき、バイアス面はプランジャによって係合され得る。
【0060】
外科用ツール用の電気コネクタであって、コネクタは、軸方向に延びるケーブル端レシーバと外側スリーブとを備える。軸方向に延びるケーブル端レシーバは、次に、内側スリーブとピンホルダーを備えている。内側スリーブは、第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む。ピンホルダーは、内側スリーブに固定されており、コアと、コアに固定された複数のピンとを備えている。外側スリーブは、ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける。外側スリーブには、保持くさびを受ける第1のウィンドウが含まれている。外側スリーブには、レシーバに対して摺動可能な範囲がある。摺動可能な範囲は、くさびがウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびがウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置に延びる。
【0061】
外科用ツールとともに使用するための電気ケーブルアセンブリは、ケーブルおよびコネクタを含む。ケーブルは複数の導体を含む。コネクタは、軸方向に延びるケーブル端レシーバと外部スリーブを含む。軸方向に延びるケーブル端レシーバは、内側スリーブとピンホルダーを含む。内側スリーブは、第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む。ピンホルダーは、コアと、コアに固定された複数のピンとを備える。ピンホルダーは内側スリーブに固定されており、完全にその中に配置されている。外側スリーブは、ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける。外側スリーブには、保持くさびを受ける第1のウィンドウが含まれている。外側スリーブは、レシーバに対して摺動可能な範囲を有し、その範囲は、くさびがウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびがウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置に延びる。複数の導体が複数のピンに電気的に接続されている。
【0062】
外科システムは、ハンドピースおよびケーブルアセンブリを含む。ハンドピースは、ハウジングと、その中に配置された電気駆動モータとを備える。ケーブルアセンブリは、ケーブルとコネクタを含む。ケーブルは複数の導体を含む。コネクタは、軸方向に延びるケーブル端レシーバと外側スリーブを含む。軸方向に延びるケーブル端レシーバは、内側スリーブとピンホルダーを含む。内側スリーブは、第1の保持くさびを含む弾性クリップを含む。ピンホルダーは、コアと、コアに固定された複数のピンとを備える。ピンホルダーは内側スリーブに固定されており、完全にその中に配置されている。外側スリーブは、ケーブル端レシーバの実質的に全体を摺動可能に受ける。外側スリーブには、保持くさびを受ける第1のウィンドウが含まれている。外側スリーブは、レシーバに対して摺動可能な範囲を有し、その範囲は、くさびがウィンドウと実質的に軸方向に位置合わせしているラッチ位置から、くさびがウィンドウとの位置合わせから軸方向にオフセットされている解放位置に延びる。複数の導体が複数のピンに電気的に接続されている。
【0063】
上記で参照された電気コネクタ、電気ケーブルアセンブリ、および外科システムのそれぞれは、以下に述べるように、改良、すなわち、修正され得る。このような改良または修正は、相互に排他的でない範囲に制限されず、他のいずれかと組み合わせることができる。
【0064】
ケーブル端レシーバは、ピンホルダーと内側スリーブとの間に配置されたブッシングをさらに備えていてもよい。
【0065】
ブッシングは、ケーブルの係合のために半径方向内側に延びるケーブル係合フット(cable engagement feet)を含み得る。
【0066】
ブッシングは、完全に内側スリーブ内に配置することができる。
【0067】
ケーブル端レシーバに対する外側スリーブの解放位置は、外側スリーブのラッチ位置に対して近位であり得る。
【0068】
解放位置において、くさびの傾斜面(ramp surface)は、ウィンドウの第2の表面と係合していてもよく、くさびの停止面は、ウィンドウの第1の表面から離間していてもよい。
【0069】
ケーブル端レシーバは、内側スリーブ上に配置され、それにねじ込み式に固定された保持ナットをさらに含み得る。
【0070】
外側スリーブは、隆起した位置合わせ面を有し得る。
【0071】
弾性クリップは、両端で内側スリーブに固定されたビームをさらに含み得、くさびは、それらの端部の間のビームに固定され得る。
【0072】
内側スリーブは、第2のくさびをさらに含み得、外側スリーブは、第2のウィンドウを含み得る。
【0073】
相対的な向きおよび方向(例えば、遠位、近位、上部、下部、底部、後方、前方、後部、背、アウトボード、インボード、内側、外側、横方向、左、右)がこの説明に制限になく示されているが、これは、説明された構造の少なくとも1つの実施形態を描写する際の読者の便宜のためである。そのような例示的な向きは、ユーザが見た観点からのものであり得る。
【0074】
示される要素は、多くの異なる形態をとることができ、複数および/または代替の構成要素および設備を含むことができる。示されている例示的な構成要素は、限定することを意図したものではない。実際、追加または代替の構成要素および/または実装を使用することができる。さらに、示されている構成要素は、そのように明示的に述べられていない限り、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】ハンドピースおよびハンドスイッチがコネクタによって係合された、ハンドピース上に配置されたハンドスイッチの斜視図である。
図2図1のハンドスイッチ、ハンドピース、およびコネクタの分解図である。
図3A】レバー延長部を完全に延ばした図2のハンドスイッチのレバーの斜視図である。
図3B】レバー延長部を完全に格納した図2のハンドスイッチの第2の斜視図である。
図4図2のハンドスイッチの分解図である。
図5A図4のハンドスイッチのカラーの第1の斜視図である。
図5B図5Aのカラーの第2の斜視図である。
図5C図5Aのカラーの上面図である。
図5D図5Aのカラーの右側面図である。
図5E図5Aのカラーの正面図である。
図5F図5Aのカラーの底面上面図である。
図5G図5Eの矢印5Gの方向から見た図5Aのカラーの断面図である。
図6A図2のハンドピースハウジングの斜視図である。
図6B図6Aのハンドピースハウジングの一部の右側面図である。
図6C図6Aのハンドピースハウジングの一部の左側面図である。
図6D図6Bの円6D内のハウジングの一部の拡大断面図である。
図7】矢印7Aの方向から見た平面7を通る図1のレバーおよびハウジングの断面図である。
図8A図4のハンドスイッチのレバーの斜視図である。
図8B図8Aのレバーの上面図である。
図8C図8Aのレバーの底面図である。
図8D図8Aのレバーの右側面図である。
図8E図8Bの矢印8Eの方向から見た図8Aのレバーの断面図である。
図8F図8Aのレバーの正面図である。
図9A図4のハンドスイッチのレバー延長部の斜視図である。
図9B図9Aのレバー延長部の上面図である。
図9C図9Aのレバー延長部の右側面図である。
図9D図9Aのレバー延長部の底面図である。
図9E図9Dの矢印9Eの方向から見た図9Aのレバー延長部の断面図である。
図9F図9Aのレバー延長部の背面図である。
図10A図4のハンドスイッチのスイッチの斜視図である。
図10B図10Aのスイッチの上面図である。
図10C図10Bの矢印10Cの方向から見た図10Aのスイッチの断面図である。
図10D図10Bの矢印10Dの方向から見た図10Aのスイッチの断面図である。
図11】ハンドピースとハンドスイッチとの間の第1の代替インターフェースの分解図である。
図12A】ハンドピースとハンドスイッチとの間の第2の代替インターフェースのハウジング部分を示すハンドピースハウジングの斜視図である。
図12B図12Aのハンドピースハウジングの斜視図であって、設置されたハンドスイッチがハンドピースとハンドスイッチとの間の第2の代替インターフェースを示す。
図13A】ハンドピースおよびハンドピースハウジングの斜視図であって、ハンドピースとハンドスイッチとの間の第3の代替インターフェースのハウジング部分を示す。
図13B図13Aのハンドピースおよびハンドピースハウジングの斜視図であって、設置されたハンドスイッチがハンドピースとハンドスイッチとの間の第3の代替インターフェースを示す。
図14A】代替ハンドスイッチの斜視図である。
図14B図14Aのハンドスイッチの分解斜視図である。
図14C図14Aのハンドスイッチの断面側面図である。
図15A図14Aのハンドスイッチのレバーの右上正面斜視図である。
図15B図14Aのハンドスイッチのレバーの左下正面斜視図である。
図16図14Aのハンドスイッチのレバー延長部の左下正面斜視図である。
図17図14Aのハンドスイッチのスイッチの左下背面斜視図である。
図18A】接続位置にあるハンドピースおよびコネクタの斜視図である。
図18B】解放位置にある図18Aのハンドピースおよびコネクタの斜視図である。
図19図18Bのコネクタの分解図である。
図20A】矢印20Aの方向から見て平面20を通過する第1の位置にある、平面20がコネクタの中心軸を通過する図18Aのハンドピースおよびコネクタの断面側面図である。
図20B】コネクタが第2の位置にある、図20Aのボックス20Bに示されているコネクタの一部の分割図である。
図20C】矢印20Cの方向から見て平面20’を通過する第1の位置にある、平面20’がコネクタの中心軸を通過する18Bのコネクタの断面側面図である。
図21】コネクタにケーブルを設置した図20Cのコネクタの断面側面図である。
図22図18Bのコネクタを含むケーブルアセンブリの斜視図である。
図23図18Aのコネクタおよびハンドピースを含む外科システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1~23に示されるように、例示的な外科用ツール50は、例示的なハンドスイッチ52、例示的な電動外科用ハンドピース54、および例示的な電気コネクタ56を含む。例示的なハンドスイッチ52は、例示的な電動外科用ハンドピース54の例示的な長手方向に延びるハンドピースハウジング58に選択的に取り付けられ得る。ハンドピース54の近位端60に選択的に接続可能な例示的なコネクタ56は、ハウジング58上にハンドスイッチ52を保持するのを助けることができる。ハンドピース54に接続されるとき、コネクタ56は、電気ケーブル51(図1の点線で示される)を介してハンドピース54をコンソール53に電気的に接続して、それらの間で制御信号および電力を通信することができる。
【0077】
ケーブル51およびハウジング58は、例えば、ワイヤなどの信号導体55、および電力導体57を含み得る。信号導体55は、ハウジング58内に配置される磁場センサ59、およびコンソール53内に配置され得るコントローラ63に電気的に接続され得る。電力導体57は、ハウジング内に配置された駆動モータ61に接続することができる。駆動モータ61は、任意の従来の手段、例えば、電力、空気圧によって動力を供給され得る。電力導体57は、限定ではなく例として、ワイヤまたは空気圧ホースであり得る。導体55、57のそれぞれは、コネクタ56の近位端またはハンドピース54の近位端60で接続することができるハウジング内部分およびケーブル内部分から構成することができる。コントローラ63は、センサ、例えば、磁場センサ59からの信号に応答して、電気駆動モータ61への電力を制御するようにプログラムすることができる。コントローラ63はまた、他のセンサ(図示せず)に電気的に接続され得、他のセンサは、スイッチ、例えば、ユーザ制御のフットスイッチ(図示せず)を潜在的に含む。あるいは、ハンドピース54は、電源としてバッテリを含み得、コンソール53と無線で信号を通信し得る。さらに代替的に、コネクタ56は、無線コネクタであり得、バッテリおよび無線通信デバイス、例えば、ドングル(dongle)の一方または両方を含み得る。
【0078】
ハンドスイッチ52は、例示的な取り付けベース62、取り付けベース62に枢動可能に接続された例示的なレバー64、取り付けベース62とレバー64の間に配置されたレバー64をハンドピースハウジング58から離れるようにバイアスする例示的なスイッチスプリング66、安全スイッチ68、すなわち、レバー64上に摺動可能に配置されたロック解除-ロックスイッチ68、および同じくレバー64上に摺動可能に配置されたレバー延長部70を含む。
【0079】
ベース62およびハンドピースハウジング58は、例示的な位置合わせインターフェース72を協調的に規定する。安全スイッチ68およびレバー64は、例示的な安全スイッチインターフェース74を協調的に規定する。レバー延長部70およびレバー64は、例示的な延長インターフェース76を協調的に規定する。レバー64、レバー延長部70、スイッチ68、ベース62、およびハウジング58のそれぞれは、インターフェース72、74、76を規定する特徴を含み、そのような特徴は、以下でより詳細に説明される。例示的なインターフェース72、74、76は、以下でより詳細に説明されるように、それぞれの構成要素間の1つまたは複数の相対位置を規定することができる。
【0080】
取り付けベース62は、第1の耳部78Aおよび第2の耳部78Bを含み得る。耳部78A、78Bは、受容ポケット80を規定する。コネクタ56をハンドピース54と位置合わせする際にユーザへの視覚的な位置合わせの手がかりとして役立つことができる近位タブ82を、取り付けベース62の遠位端に設けることができ、ポケット80の近位端に閉鎖(closure)を規定することができる。
【0081】
耳部78A、78Bは、それぞれ、第1の耳部開口84Aおよび第2の耳部開口84Bによって貫通され得、開口84A、84Bは、開口84A、84Bによって規定される枢動軸86上で互いに位置合わせされる。
【0082】
取り付けベース62はまた、位置合わせインターフェース72の一部として、取り付け軸90を規定する例示的な環状カラー88を含み得る。カラー88は、軸90を中心とする環状取り付け面91を規定する内径D1を有し得る。カラー88は、ハウジング58の近位端60による取り外し可能かつ摺動可能な受容のためのサイズにすることができる。D1の例示的な公称値は、約20mm(0.80インチ)であり得る。枢動軸86および取り付け軸90は、交差していないが、例えば図5Cに示されるように、両方の軸86、90に垂直な方向から見たときに、互いに垂直であり得る。
【0083】
例示的な第1の位置決めタブ92A、すなわち、第1のカラータブ92A、および例示的な第2の位置決めタブ92B、すなわち、第2のカラータブ92Bは、メインの遠位縁94、すなわちカラー88の環状部分95から、取り付け軸90に平行な方向で各タブ92A、92Bの先端96A、96Bまで延びる軸方向長さL1を有する。L1の例示的な公称値は、約15mm(0.60インチ)であり得る。タブ92A、92Bはそれぞれ、カラー88を側面から見たときに実質的に台形の形状を有し得る。タブ92A、92Bは、図5Eのように、カラー88の遠位端から見たとき、円弧状に成形され、カラー88の一部の直径D1と位置合わせされている。
【0084】
タブ92A、92Bはそれぞれ、タブ92Aおよび92Bのそれぞれの中心線98A、98Bに関して実質的に対称であり得る。例えば、第1のタブ92Aは、例えば、第1の、すなわち、上部くさび面100A1および第2の、すなわち、下部くさび面100A2であって、タブくさび角度α1によって分離された、例示的な先細りの側面を有し得、くさび面100A1および100A2のそれぞれは、中心線98Aからα1/2の角度で分離されている。α1の例示的な公称値は約32°であり得、α1/2は約16°である。したがって、くさび面100A1および100A2の両方は、中心線98Aに対して角度が付けられている。遠位縁94から先端96Aまでの先端の距離、すなわち、上記のように、タブ92Aの軸方向の長さは、長さL1である。タブ92A、92Bは、それらの長さに対して内径D1を維持することができる。
【0085】
第2のタブ92Bは、同様に形成され、カラー88上に配置され得、それぞれ、上部および下部のくさび面100B1および100B2を含み得る。中心線98A、98Bの両方は、図5Dおよび図5Gに最もよく示されるように、取り付け軸90の下方で平行な距離B1に配置され得る。B1の例示的な公称値は、約2.5mm(0.10インチ)であり得る。くさび面100A1、100A2、100B1、100B2は、それぞれが取り付け軸90に対してある角度で配置されるという点で角度が付けられている。
【0086】
タブ92A、92Bはまた、くさび面100A1、100A2、100B1、100B2のそれぞれに1つずつ、公称タブ接触点101A1、101A2、101B1、101B2を部分的に規定し得る。公称タブ接触点101A1、101A2、101B1、101B2の役割は、以下でより詳細に説明される。
【0087】
取り付けベース62は、例示的なばね式ボールベースディテントプランジャ104、すなわち、図7に最もよく示されるカラーディテントプランジャ104を受けるためのプランジャ受容開口102をさらに含み得る。これは、位置合わせインターフェース72の一部を含む。受容開口102は、座ぐり(counterbore)106を含み得る。
【0088】
ディテントプランジャ104は、商業的に購入することができる。ディテントプランジャ104の以下の説明は例示的なものであり、後で参照されるボールプランジャに適用可能であり得る。例示的なプランジャ104は、閉塞端110および開放端112を備えた鋼で形成された実質的に一定の直径のスリーブ108を含み得る。閉塞端110は、ベント開口を含み得る。耐久性のあるプランジャボール114(例えば、鋼、セラミック)をスリーブ108内に配置して、開放端112から延び、すなわち閉塞端112から突出させることができる、ボール114と閉塞端110との間のスリーブ108内に配置された圧縮コイルプランジャばね116を備えている。開放端112は、ボール114およびその中のばね116をトラップする内側リップ118を提供し、そこに外側リップ120を提供するように形成され得る。外側リップ120は、スリーブ108の受容開口102への移動を制限するために使用され得る。座ぐり106は、外側リップ120を収容するための深さおよび直径であり得、プランジャ104がカラー88の取り付け面91と実質的に面一になることを可能にするが、ボール114は、取り付け面91を超えて、カラー88の内径D1を通過して延びることができる。プランジャ104は、スリーブ、コイルばね、およびボールを含むものとして説明されてきたが、説明された構造は、単なる例示であり、代替のプランジャを使用することができる。例えば、プランジャは、ボール形のプランジャ発射体の代わりに弾丸形のプランジャ発射体を使用することができる。または、ボールの代わりに、一端または両端が円弧状の両端シリンダーを使用することもできる。あるいは、プランジャは、コイルばね以外のばねタイプ、例えば、板ばねを使用して、発射体を変位させることができる。さらに代替的に、プランジャは、主に、ばねと、それと位置合わせされたときに凹部によって受けられる発射体の両方として機能する弓形の板ばねを備え得る。弓形の板ばねは、曲がったり片持ちになり得る。プランジャは、別個のばねおよび発射体の代わりに、さらに代替的にドームばねを含み得る。ドームばねは、圧縮された状態で頂点で弾性的かつ実質的に弾性的に偏向し、ドームの頂点部分を反転させ、その部分的な半球形状、すなわち、ディテントノッチの上に配置した場合のドーム形状に自己復元することができる弾性のある薄壁の部分半球の形態であり得る。プランジャは、さらに代替的に、構成要素の磁気的または電磁的な特性に依存して、発射体を所望の方向にバイアスし、ディテントノッチと係合させることができる。
【0089】
受容開口102および座ぐり106の形成を容易にするために、カラー88の底部124に、受容開口102および座ぐり106の反対側に位置合わせしてディテントプランジャ104を開口102に受けて設置する、アクセス穴122を形成することができる。プランジャ104は、それらの間の締まりばめ、すなわち圧入の関係によって、受容開口102内に保持される。受容開口102の一部は、受容開口102によるプランジャ104の位置合わせされた受容を容易にするために、プランジャ104の外径よりも大きくてもよい。アクセス穴122は、プランジャ104が通過するのを容易にするために面取り(図示せず)を備えていてもよい。プランジャ104は、図7の開口102に示されている。
【0090】
位置合わせインターフェース72は、環状部分95およびタブ92A、92Bならびにプランジャ104を含むカラー88と、図6A~6Dに最もよく示されるハンドピースハウジング58上の補完的な特徴とを含み得る。そのような補完的な特徴は、第1のタブ92Aおよび第2のタブ92Bのそれぞれを受けるための第1のタブ受容チャネル128Aおよび第2のタブ受容チャネル128B、ならびにプランジャ104による係合用のバイアス面130を規定するディテントノッチ132によって提供されるバイアス面130を含み得る。タブ受容チャネル128A、128Bは、カラータブ92A、92Bと位置合わせして受けるために、ハウジング58上に配置されている。
【0091】
ハンドピースハウジング58は、グリップ面134および比較的凹んだ係合面136の両方を含む。凹んだ係合面136は、グリップ面134の近位に配置されている。周壁138は、2つの表面134および136の間の境界を規定し、それらを接続する。グリップ面134は、第1の表面直径D2を有し得る。D2の例示的な公称値は、約22mm(0.90インチ)であり得る。係合面136は、より小さな第2の表面直径D3を有し得る。D3の例示的な公称値は、約20mm(0.80インチ)であり得る。直径D2およびD3の両方は、ハウジング58がそれに沿って延びるハウジング軸140を中心とすることができる。D2およびD3の例示的な値が与えられた場合、周壁138の例示的な高さH1は、約1mm(0.04インチ)であり得る。
【0092】
係合面136の直径D3は、カラー88内径D1よりも小さく、それにより、表面136、およびカラー88は、ハウジング軸140が取り付け軸90と実質的に整列しているときに、ハンドピース54のハウジング58の近位端上にカラー88を摺動可能に配置できるようなサイズになっている。ハンドスイッチ52がハウジング58に結合されている場合、ハウジング軸140は、取り付け軸90と一致し得る。図5Cに示されるように、取り付け軸90は、枢動軸86の方向に垂直である。したがって、ハウジング軸140は、ハンドスイッチ52がハウジング58に結合されている場合、枢動軸86の方向にも垂直であり得る。周壁138は、取り付け軸90に対して半径方向外向きに延び、係合面136をグリップ面134と接続することができる。周壁138は、第1のタブ受容チャネル128A、すなわち、第1のチャネル128Aと、第2のタブ受容チャネル128B、すなわち、第2のチャネル128Bとを規定することができる。
【0093】
第1のチャネル128Aは、軸方向の長さL2を有し得る。より具体的には、先端96Aに類似するチャネル末端142Aは、周壁138の近位縁144から長さL2の間隔で配置されている。第2のチャネル128Bも同様に長さL2を有し得、先端96Bに類似したチャネル末端142Bは、周壁138の近位縁144から長さL2の間隔を置いて配置されている。L2の例示的な公称値は、約15mm(0.60インチ)であり得る。チャネル128A、128Bの軸方向長さL2は、タブ92A、92Bの軸方向長さL1に実質的に等しくてもよい。第1のチャネル128Aは、上側および下側のくさび面146A1、146A2を有する。第2のチャネル128Bは、対応する上側および下側のくさび面146B1、146B2を有する。両方のチャネルの上側および下側のくさび面は、それらの間に開先角度α2を持っている。角度α2は、角度α1に実質的に等しくてもよい。α2の例示的な公称値は約34°であり得る。
【0094】
チャネル128Aは、タブ受容チャネル128Aのチャネル中心線147Aに関して実質的に対称であり得る。例えば、第1のチャネル128Aは、中心線147Aからα2/2の角度で分離された上部くさび面146A1および下部くさび面146A2のそれぞれを有し得る。同様に、第2のチャネル128Bは、そのチャネル中心線147Bからα2/2の角度だけ分離されたその上部くさび面146B1およびその下部くさび面146B2を有し得る。上記のように、α2の例示的な公称値は34°であり得、α2/2は約17°である。したがって、くさび面146A1および146A2は、中心線147Aに対して角度が付けられ、したがって、くさび面146B1および146B2は、中心線147Bに対して角度が付けられている。チャネル中心線147Aは、図6Bおよび図6Cに最もよく示されるように、取り付け軸90の下方の距離B2に配置され得る。B2の値は、B1の値と実質的に等しくてもよく、B2の例示的な公称値は、約2.5mm(0.10インチ)である。
【0095】
チャネルくさび面146A1および146A2は、タブくさび面100A1、100A2とともに、チャネルくさび面146A1、146A2上の公称チャネル接触点148A1、148A2を規定し、タブくさび面100A1、100A2上のタブ接触点101A1および101A2を規定する。ハウジング58上のハンドスイッチ52の係合位置において、くさび面100A1、100A2はそれぞれ、タブ接触点101A1、101A2と接触しているチャネル接触点148A1、148A2でチャネルくさび面146A1、146A2と係合する。第2のチャネル128Bのくさび面146B1、146B2上のチャネル接触点148B1、148B2は、同様に、第2のタブ92Bのタブ接触点101B1、101B2とのくさび面146B1、146B2の係合によって規定される。そのような係合は、先端96A、96Bが第1のチャネル128Aの末端142Aまたは第2のチャネル128Bの末端142Bと係合する前、および近位縁144がカラー88の遠位縁94と係合する前のいずれかで起こる。
【0096】
ハウジング58は、ダイヤモンドライクカーボン(「DLC」)コーティングを有し得る。DLCコーティングは、耐摩耗性およびより低い摩擦係数のコーティングされた表面を有益に提供し得る。
【0097】
カラーディテントプランジャ104およびディテントノッチ132は、取り付けベースディテント149を協調的に規定する。ディテント149は、ハンドスイッチ52をハウジング58上に保持し、タブくさび面100A1、100A2、100B1、100B2を第1のチャネルくさび面146A1、146A2および第2のチャネルくさび面146B1、146B2に対してバイアスするように機能し得る。ディテントノッチ132は、係合面136内の凹部として形成され得、ノッチ中心線151に関して対称であり得る。ノッチ132は対称である必要はないが、回転ツール、例えばミルで形成される場合は対称であることができる。ノッチ132のバイアス面130は、取り付け軸90に対して係合角α3に配置されている。ハウジング軸140に対するα3の例示的な公称値は、約19°であり得る。取り付けベース62がハウジング58に設置された状態で、プランジャのボール114は、図7に示されるように、ノッチ132によって部分的に受けられる。スリーブ108内およびボール114に対するプランジャばね116の偏向は、ボール114をバイアス面130に対して押し付け、次に、タブくさび面100A1、100A2、100B1、100B2を押して、それぞれの接触点で第1のチャネルくさび面146A1、146A2および第2のチャネルくさび面146B1、146B2と係合する。
【0098】
バイアス面130は、プランジャ104によって係合されるディテントノッチ132の近位端にある。ノッチはまた、ハウジング軸140に対して90度であり得るか、または円弧状でもよく、または角度α3より大きく90度未満の角度であり得る保持縁150を含み得る。保持縁150は、ハンドスイッチ52をハウジング58から取り外すのに必要な軸方向の力を有利に増加させることができる。縁150は、ボール114がプランジャばね116に対して突然変位させる。変位の増加は、ボール114に対する力の増加をもたらし、これは、軸方向、すなわち、ハウジング軸140に平行な方向の力の増加に変換され、ハウジング58からハンドスイッチ52の意図しない取り外しとなる可能性があるものに抵抗する。
【0099】
タブ92A、92Bおよびチャネル128A、128Bは、ハンドスイッチ52とハウジング58との適切な位置合わせを容易にし、次に、ハンドスイッチ52のハウジング58への設置を容易にする。ディテント149、タブ92A、92B、およびチャネル128A、128Bの組み合わせにより、ハンドスイッチ52をハウジング58に適切に位置合わせして、ハンドスイッチ52をその上に設置し、コネクタ56をハウジング58に接続する前にハンドスイッチ52をハウジング58上に保持することができる。ディテント149に抗してハンドスイッチ52をハウジング58から取り外すのに必要な例示的な力は、27から36ニュートン(6から8ポンド)の範囲の力であり得る。
【0100】
上記のように、細長いレバー64は、取り付けベース62に枢動可能に接続されている。レバー64は、図8Cに最もよく示されるように、少なくとも枢動軸86の方向に実質的に垂直なレバー軸152を規定する。レバー64は、枢動軸86で取り付けベース62に枢動可能に接続された近位端154と、近位端154の反対側の遠位端156とを含む。枢動軸86を中心とする枢動ピン155を使用して、レバー64をベース62に枢動可能に接続することができる。レバー64は、遠位端156から約92mm(3.6インチ)の近位端154までの例示的な公称全長L3を有し得る。第1のトラック158、すなわちスイッチトラックは、レバーの内側160にある。レバー64の内側160は、ハンドピースハウジング58に設置されたときに、実質的にハウジング軸140に面することができる。第2のトラック162、すなわち延長トラックは、レバー64の内側160と反対側の外側164上にあり、両方のトラック158、162は、レバー軸152に実質的に平行である。第1のトラック158は、設置位置において、第2のトラック162よりもレバー軸152に常に近くなるように配置されている。
【0101】
レバー64は、対向する第1および第2の側面165A、165Bとの間に幅W1を有し得る。幅W1の例示的な値は、約10mm(0.40インチ)であり得る。側面165A、165Bは、内側160と外側164との間に配置され、それらを接続する。レバー64は、ばね66によって、ベース62に対して枢動軸86の周りにバイアスされている。安全スイッチ68は、第1のトラック158上に摺動可能に配置されている。レバー延長部70は、第2のトラック162上に摺動可能に配置されている。レバー64は、ハウジング58と同様に、DLCコーティングを備えていてもよい。
【0102】
レバー64は、図8Bのその外側164および第2のトラック162を提示し、遠位端156の近くで、それぞれ、対向する第1および第2の位置インジケータウィング166A、166Bを有する。ウィング166A、166Bは、以下でより詳細に説明するように、スイッチ68上のインジケータライン168と位置合わせするように配置されている。ウィング166A、166Bは、関連するスイッチ位置を説明することを示すアイコン167A、167Bでラベル付けされ得る。例えば、ロックされた、すなわち閉じた南京錠の概略図の形のロックされたアイコン167Aは、安全な、すなわち、実行されていない状態を示し得、ロックされていない、つまり、開いている南京錠の概略図の形のアイコン167Bは、実行状態を示し得る。南京錠アイコン167Aおよび167Bの代わりに他のマーキングを使用することができる。例えば、「RUN」および「SAFE」という単語をアイコンとして使用できる。ロック解除されたアイコン167Bは、ロックされたアイコン167Aよりも枢動軸86の近くに配置され得る。
【0103】
レバー延長ディテントプランジャ172、すなわち延長プランジャ172を受けるための延長プランジャ開口170は、外側164のレバー64に形成され得る。プランジャ172は、レバー延長多位置ディテントの一部を含み得る。延長プランジャ172は、ばね式であり得、スイッチプランジャ198のように形成され得る。
【0104】
図8Bおよび8Cに示される、延長移動制限ピン178のためのピン開口176は、遠位端156に近接して配置され、レバー64に対する延長部70の延長を最大化することができる。ピン開口176は、レバー64を通って延びることができる。近位端部180は、レバーの近位端154から近位端部180の端壁182までの距離L4を延ばすことができる。距離、すなわち長さ、L4の例示的な値は、約18mm(0.70インチ)であり得る。近位端部180は、その下にヒンジポケット184を収容することができ、図8Cおよび図8Eに最もよく示され、延長部70がレバー64に設置されている場合、レバー延長部70の外面、すなわち接触面188と位置合わせする近位端部180の面一な外面186をさらに規定することができる。端壁182は、面一な外面186の遠位端を規定することができる。
【0105】
図8Cにおいて、レバー64は、その内側160および第1のトラック158を提示する。ウィング166A、166Bのラベルのない側が示されている。近位端154には、ヒンジポケット184が見られ得る。遠位端部192において、遠位端156で、先細の端面194が提供される。図8Dおよび8E示すように、側面から見たときの端面194は、角度α4で下向きの近位方向に延びることができる。角度α4は約45°であり得る。スイッチディテントプランジャ198、すなわち、安全スイッチプランジャ198、または代わりにスイッチプランジャ198と呼ばれるものを受けるためのスイッチプランジャ開口196は、内側160のレバー64に形成され得る。スイッチプランジャ198は、多位置スイッチディテントの一部を含み得、ばね式であり得、カラーディテントプランジャ104のように形成され得る。スイッチプランジャ198は、カラーディテントプランジャ104よりも短くてもよい。
【0106】
延長移動制限ピン178のための開口176も示され、貫通開口176は、ピン178の設置を容易にする。あるいは、開口176は、レバー64を通って内側160まで完全に延びることはない、めくら穴であり得る。
【0107】
遠位端部192の内側160はまた、磁石保持器、すなわち、次に、スイッチ磁石206を受ける磁石ハウジング204を受けるスイッチ移動スロット202を含み得、これらは両方ともスイッチ68に組み込まれ、そこから上向きに延びる。スロット202の例示的な長さL5は、約15mm(0.60インチ)であり得る。スロット202の例示的な幅W2は、約5mm(0.20インチ)であり得る。スロット202の例示的な深さH2は、約3mm(0.12インチ)であり得る。スイッチ68、スイッチ磁石206、および磁石ハウジング204が図4に示されている。レバー64に対するスイッチ68の移動範囲は、スロット202の長さL5によって規定され得る。
【0108】
図8Dの側面図および図8Eの断面側面図は、レバー64の遠位端部192が、レバー64の中央部分207の中央部分の厚さH4よりも大きい遠位端部の厚さH3を有し得ることを示す。遠位端部192の厚さH3の例示的な値は、約5mm(0.20インチ)であり得、中央部分の厚さH4の例示的な値は、約3mm(0.12インチ)であり得る。厚さH3によって示されるように、遠位端部192は、レバー64の遠位端156から近位方向に長さL6を延ばすことができる。L6の例示的な公称値は、約40mm(1.6インチ)であり得る。
【0109】
トラック158および162の両方は、両方とも図8Dおよび8Fに見ることができ、第2のトラック162は、図8Bに見ることができ、第1のトラック158は、図8Cに見ることができる。
【0110】
第1のトラック158、すなわち、スイッチトラック158は、図8Dおよび8Fのそれぞれに見ることができる。第1のトラック158は、内側160の遠位端部192に含まれる。第1のトラック158は、T字形のトラック、すなわち、Tトラックの形状であり得る。あるいは、トラック158は、例えば、アリ溝(dovetail)、Tスロット、長方形、または円形のトラックまたはスロット、または任意の他の適切な形状を提示する、異なるプロファイルを有し得る。第1のトラック158の長さL7(例示的な長さは約38mm(1.5インチ)である)は、トラック端208を有する遠位端部192の長さL6よりも短くてもよく、トラック端208は、ロック解除位置、すなわち、実行または作動位置での安全スイッチ68のスイッチ移動停止部として機能し得る。あるいは、ロック解除位置にある安全スイッチ68のスイッチ移動停止部は、スロット202の近位端210によって提供され得、磁石ハウジング204がスロット202の近位端210に係合すると、レバー64に対するスイッチ68の移動が終了する。同様に、スイッチ68のロック位置、すなわち安全または非作動位置のためのスイッチ移動停止部は、スロット202の遠位端212によって提供され得、磁石ハウジング204がスロット202の遠位端212と係合すると、レバー64に対するスイッチ68の移動が終了する。
【0111】
第2のトラック162、すなわち延長トラック162は、図8B、8Dおよび8Fのそれぞれに見ることができる。第2のトラック162は、レバーの遠位端156から外側164の近位端部180の端壁182まで、長さL8に延びることができる。長さL8の例示的な値は、約75mm(3.0インチ)であり得る。第2のトラック162はまた、T字形のトラック、すなわち、Tトラックの形状であり得る。第1のトラック158と同様に、第2のトラック162は、代わりに、異なるプロファイルを有し得、例えば、アリ溝、Tスロット、または円形のトラックまたはスロット、または任意の他の適切な形状を提示する。端壁182は、格納位置にある延長部70の移動停止部として機能することができる。あるいは、格納位置のための延長移動停止部は、延長部70のピンスロット216の遠位端210によって提供され得る。したがって、延長部70の格納位置への移動は、延長部70の近位端218と端壁182との係合、または、延長移動制限ピン178によるピンスロット216の遠位端210の係合のいずれかによって終了することができる。同様に、完全に延ばされた位置にある延長部70の延長移動停止部は、スロット216の近位端218によって提供され得、延長移動制限ピン178がスロット216の近位端218に係合すると、レバー64に対する延長部70の移動が終了する。あるいは、ピン178は、延長部70に配置され、スロット216は、レバー64に配置され得る。
【0112】
ヒンジポケット184は、ベース62に組み立てられたときに、それぞれ枢動軸86を規定するか、または少なくとも枢動軸86に位置合わせされた、位置合わせされた同軸の第1および第2の開口222A、222Bをそれぞれ有する対向する第1および第2の側部材220A、220Bを含む。あるいは、近位端部180は、ポケット184を有さず、枢動軸86上を通過する単一の開口を備えた中実の塊として形成され得る。開口222A、222Bは、枢動ピン155に関して隙間ばめまたは圧入の関係のいずれかを有し得る。ピン155は、第1の端部224に第1の直径D4を有し、第2の端部226に第2の直径D5を有し得、第1の直径D4は第2の直径D5よりも大きい。直径D4およびD5の例示的な公称値は、それぞれ約3.6mm(0.14インチ)および約3.5mm(0.13インチ)であり得る。取り付けベース62の耳部78Aの開口84Aは、直径D6を有することができ、D6の例示的な値は、ピン155の第1の端部224の直径D4以下であり、その差は、必要であれば、ピン155の第1の端部224と耳部78Aの第1の開口84Aとの間に圧入をもたらすように選択される。取り付けベース62の耳部78Bの開口84Bは、ピン155の第2の端部226の直径D5以下の直径D7を有し得、その差は、必要であれば、ピン155の第2の端部226と耳部78Bの第2の開口84Bとの間に圧入をもたらすように選択される。側部材220A、220Bの開口222A、222Bは両方とも、ピン155の第2の端部226の直径D5よりも大きい直径D8を有し得、その差は、ピン155の第2の端部226と開口84B、222A、222Bとの間の隙間ばめをもたらすように選択される。
【0113】
図10A~10D示されるようなスイッチ68は、スイッチ摺動本体228を含み得る。摺動本体228は、実質的に長方形であり得、スイッチ摺動軸230を有し得る。摺動軸230は、スイッチ68がレバー64上に配置されている場合、レバー軸152と一致するか、または実質的に平行であり得る。摺動本体228は、第1のトラック158を受けるか、またはそれによって受けられる摺動面232を有する。第1のトラック158の形状に応じて、摺動面232は、例として、第1のトラック158の上または代わりに、第1のトラック158の内側に配置され得る。例示的な摺動面232は、摺動本体228の長さL9を延ばすことができ、軸230と位置合わせさせることができるTスロット234によって提供される。L9の例示的な公称値は、約21mm(0.80インチ)であり得る。対応するアウトボード面238A、238Bを規定する2つのインジケータアーム236A、236Bは、Tスロット234の反対側の摺動本体228の反対側から延びる。各アーム236A、236Bは、上で参照されたインジケータライン168を含み得る。各インジケータライン168は、その関連するアーム236A、236Bを凹部または突起として形成することができる。アーム236A、236Bのアウトボード面238A、238B間のスイッチ68の例示的な幅W4は、約21mm(0.80インチ)であり得る。各アーム236A、236Bは、それぞれ、側面165A、165Bを超えて約6mm(0.24インチ)横方向に延びることができる。約16mm(0.63インチ)であるウィング166A、166B間のレバー64の例示的な幅W5はまた、アーム236A、236Bの約2.5mm(0.10インチ)の広がりによって超えられ得る。
【0114】
Tスロット234の底面240において、スイッチディテントの一部を含む第1および第2のスイッチディテント凹部242A、242Bは、スイッチプランジャ198のボール(図示せず)による係合のために配置され得る。ディテント凹部242A、242Bは、形状が半球形であり得る。凹部242A、242Bは、軸方向、すなわち軸230に平行な方向に、ウィング166A、166B上のロックされたアイコン167Aとロック解除されたアイコン167Bとの間の距離に実質的に等しい距離L10によって分離され得る。L10の例示的な公称値は、約10mm(0.40インチ)であり得る。磁石ハウジング開口244は、Tスロット234の底面240を通過することができる。第1の凹部242Aは、スイッチ68がロック位置にあるとき、すなわち、インジケータライン168がロックされたアイコン167Aと位置合わせされているときに、プランジャ198によって係合され得る。第2の凹部242Bは、スイッチ68がロック解除位置にあるとき、すなわち、インジケータライン168がロック解除されたアイコン167Bと位置合わせされているときに、プランジャ198によって係合され得る。
【0115】
開口244は、圧入関係で磁石ハウジング204を受けることができる。磁石206は、ワセリンによって組み立て目的でハウジング58内に保持され得るか、あるいは接着剤によって、または機械的閉じ込め(mechanical entrapment)、例えば、閉鎖、圧入によって保持され得る。スイッチ68の下側は、開口244を取り囲む領域において増加した厚さを有し得る。例示的な磁石206および磁石ハウジング204は、スイッチ68がレバー64上に摺動可能に配置され、磁石ハウジング開口244がスイッチ移動スロット202と位置合わせされるときに、スイッチ68に設置され得る。
【0116】
図9A~9Fに示されるようなレバー延長部70は、延長摺動本体246を含み得る。摺動本体246は、実質的に長方形であり得、延長部70の遠位端249から近位端250まで延びる延長摺動軸248を有し得る。延長部70がレバー64上に配置されている場合、延長部摺動軸248は、レバー軸152と一致するか、または実質的にレバー軸152と平行であり得る。
【0117】
摺動本体246は、第2のトラック162を受けるか、または第2のトラック162により受けられるレバー延長摺動面252を有する。第2のトラック162の形状に応じて、摺動面232は、例えば、第1のトラック162の上または代わりに、第1のトラック162の内側に配置され得る。例示的な摺動面252は、摺動本体246の長さL11を延ばすことができ、かつ軸248と位置合わせさせることができるTスロット254によって提供される。L11の例示的な公称値は、約77mm(3.0インチ)であり得る。
【0118】
外向きの接触面188は、遠位端249から近位端250まで実質的に連続していてもよい。係合ヘッド258は、延長部70の遠位端249に提供され得る。係合ヘッド258は、接触面188から上方に延び、ツール50のユーザの親指または指による係合のための角度の付いた係合面260を提供する。複数の遠位係合面262は、ユーザの指または親指による係合のために、ヘッド258に近接する接触面188に提供され得る。遠位係合面262は、凹部によって、あるいは突起によって規定され得る。同様に、レバー延長部70は、近位端250に近接する接触面188内に複数の近位係合面264を有し得る。
【0119】
Tスロット254の上面266において、複数の、例えば4つのディテント凹部、すなわち、ノッチ、第1のディテント凹部268A、第2のディテント凹部268B、第3のディテント凹部268C、および第4のディテント凹部268Dは、その中に形成され、延長プランジャ172のボール(図示せず)による係合のために配置され得る。ディテント凹部268A、268B、268C、268Dは、実質的に半球形であり得る。凹部268A、268B、268C、268Dは、プランジャ172との凹部268A、268B、268C、268Dの横方向の位置合わせを鈍感にするために、横方向に細長くすることができる。凹部268A、268B、268C、268Dは、軸方向、すなわち、軸248に平行な方向に均一に分離することができる。延長部70が完全に格納された位置にあるとき、例えば、延長部70の近位端は、端壁182の遠位端と係合しているときに、最も近位の凹部である第1のディテント凹部268Aは、プランジャ172と位置合わせしていてもよい。最も遠位の凹部である第4の凹部268Dは、延長部70が完全に延ばされた位置にあるとき、例えば、移動制限ピン178がピンスロット216の近位端218と係合しているとき、プランジャ172と位置合わせしていてもよい。
【0120】
ピンスロット216は、上面266に形成することができ、延長部70の少なくとも予想される例示的な移動距離L12について、例示的な幅W3を軸方向に延ばすことができる。W3の例示的な公称値は、約2mm(0.08インチ)であり得る。L12の例示的な公称値は、約40mm(1.6インチ)であり得る。ピン178は、レバー延長部70がレバー64によって摺動可能に受けられた後、スロット216に受けられる。ピンスロット216は、延長部の厚さH6よりも浅い深さH5であり得る。H5の例示的な公称値は、約1mm(0.04インチ)であり得る。H6の例示的な公称値は、約1.2mm(0.05インチ)であり得る。スロット216が延長部70の厚さ全体にわたって延びていないことは、延長部70が所望の方法で摺動するために必要ではないが、Tスロットへのごみ(debris)の侵入および関連する摺動に対する抵抗の増加を低減するのに役立ち得る。
【0121】
延長部70は、延長部70をレバー64上に摺動させ、次にピン178をレバー64の内側160からレバー64のピン開口176を通過させてスロット216内に延ばすことにより、レバー64に組み立てることができる。上記のように、ピン開口176がめくら穴として提供される場合、クリアランスホール(図示せず)が、スロット216と位置合わせしてレバーに提供され得る。延長部70をレバー64上に摺動させた後、クリアランスホールをピン開口176と位置合わせすることができ、ピン178はクリアランスホールを通過してピン開口176に入る。設置されたピン178の高さは、スロット216の利用可能な高さ内に適合しなければならない。スロット216が延長部を通って延びる場合、ピン178は、ハンドスイッチ52のユーザの快適さのために、接触面188の下方にあるべきである。
【0122】
動作中、ハンドスイッチ52は、タブ92A、92Bを第1のチャネル128Aおよび第2のチャネルと位置合わせし、カラー88をハウジング58の近位端60上で軸方向に摺動させることによって、ハウジング58に設置される。取り付け軸90に対するタブ中心線98A、98BのオフセットB1、およびハウジング軸140に対するチャネル中心線147A、147BのオフセットB2は、より速い初期位置合わせを可能にし、ハウジング58のハンドスイッチの誤った向きと誤設置を防止するのに役立つ視覚的な手がかりをユーザに提供し得る。タブ92A、92Bは、第1のチャネル128Aおよび第2のチャネルによって受けられる。タブくさび面100A1、100A2、100B1、100B2は、第1のチャネルくさび面146A1、146A2および第2のチャネルくさび面に接触する。くさび面は、ハウジング58およびハンドスイッチ52を協調的に回転的に位置合わせさせ得、それらの間の軸方向の動きを継続して係合位置に合わせ、ハンドスイッチ52は、ハンドピースハウジング58と回転的に位置合わせする、すなわち、位置合わせ位置、係合位置にある。カラー88が完全に設置された位置に近づくと、プランジャ104のボール114は、ノッチ132の縁150を通過し、ノッチ132に落下する。ノッチ132に入ると、ボール114は、ばね116によってバイアス面130に押し付けられ、バイアス力を生成する。バイアス力は、カラー88、したがってハンドスイッチ52全体を、ハウジング58上の着座位置に向かってバイアスする。着座位置において、第1のタブの接触点101A1、101A2は第1のチャネルの接触点148A1、148A2と接触しており、第2のタブの接触点101B1、101B2は第2のチャネルの接触点と接触している。
【0123】
ハンドスイッチ52がハウジング58に設置された状態で、コネクタ56は、ハウジング58と係合され得る。コネクタ56は、ハンドスイッチ52をハウジング58上に保持するのを助けることができる。
【0124】
使用中、ハンドスイッチは、ツール50、例えば、のこぎり、バー、ドリルなどを動作するために、そのレバー64を、枢動軸86の周りでハウジングに向かって選択的に枢動させることができる。ハンドピース54は、前述のように、ハウジング58を含む。ハンドピース54は、ハウジング58内に磁場センサ59を配置することができる。安全スイッチ68がロック解除位置にあり、かつレバー64がハウジング58に向かって潜在的にハウジング58に対して下向きに変位するとき、磁場センサ59はスイッチ磁石206と位置合わせしている。センサ59は、上記のように、信号導体55によって、または無線でコントローラ63に接続され得る。同様に、ハウジング58内に配置されたモータ61は、電力導体57によってコンソール53およびその中の電源(図示せず)に接続され得る。ハンドピース54とコンソール53との間の電力および制御信号の通信は、コネクタ56によって接続され得る。
【0125】
ツール50の作動は、磁石206を検出する磁場センサ59に依存する。コントローラ63は、検出された磁場の強さに応答して、駆動モータ61への電力の変化をもたらすことができる。したがって、距離の感知範囲内で、磁石206がセンサ59に近づくにつれて、ツール50の電力および/または速度が増加する。スイッチ68がロック位置にあると、磁石206は、センサ59の距離の感知範囲外に保たれ、モータ61を作動させることができない。
【0126】
ハンドスイッチ52がハウジング58に設置された後にツール50を動作するために、スイッチ68は、レバー上のロック解除位置に配置される。スイッチ68は、スイッチ68をロック位置から近位方向に摺動させることにより、ロック解除位置に配置される。そうするために、ユーザは、アーム236A、236Bの一方または両方を1つまたは複数の指で係合させて、スイッチ68をスイッチ摺動軸230に平行な方向に負荷をかけ、スイッチ68を軸方向に近位方向、すなわち、軸230の方向に変位させることができる。したがって、スイッチ68は、スイッチばね66に対してレバーに負荷をかけることなく、ロック解除位置に移動することができる。スイッチプランジャ198が凹部242Aと係合することから生じるディテント負荷に打ち勝つために、十分な軸方向の力がアーム236A、236Bの少なくとも一方に加えられなければならない。スイッチ68は、この負荷に打ち勝つことにより、ロック解除位置に軸方向に変位させることができる。ロック解除位置の方向へのスイッチ68の移動は、摺動本体228の近位端とトラック端208との係合、および磁石ハウジング204とスロット202の近位端210との係合のうちの一方によって制限され得る。ロック解除位置でのスイッチ68の保持は、プランジャ198を凹部242Bと係合させることによって支援することができる。スイッチ68をロック位置からロック解除位置に変位させるため、またはスイッチ68をロック解除位置からロック位置に移動させるために、枢動軸86の周りでレバーを枢動させる傾向がある摺動軸230に垂直な力は必要ない。レバー64は、スイッチばね66のバイアスに逆らって、ハウジングに向かって枢動される。上記のように、スイッチ68内の磁石206が感知範囲内にあるとき、センサ59は、コントローラ63に信号を提供することができる。次に、コントローラ63は、同じくハウジング58内で駆動モータ61に直接または間接的に電力を供給して、ツールビット280の動きを開始することができる。ツール50の偶発的な作動は、スイッチ68をロック位置に摺動させることによって回避される。ユーザによるレバー64の解放は、ばね66がレバー64をハウジング58から離れるように枢動させてオフ位置にすることを可能にする。
【0127】
スイッチ68は、スイッチ68を遠位方向に軸方向に押すことによって、ユーザによってロック位置に戻すことができる。動作は、スイッチ68をロック解除位置に動かすことと本質的に同じであるが、反対方向である。プランジャ198と凹部242Bとの係合のディテント負荷は、ユーザによって打ち勝たれる。スイッチ68は、ユーザによって遠位方向に摺動され、レバー64に対するスイッチ68の移動は、磁石ハウジング204とスロット202の遠位端212との係合によって制限される。ロック位置でのスイッチ68の保持は、プランジャ198が凹部242Aと係合することによって支援され得る。
【0128】
ハンドスイッチ52は、図1、2、3Bに示されるように、完全に引き出された位置、図3Aに示されるような完全に伸ばされた位置、またはその間の任意の位置にある延長部70とともに使用され得る。例示的なハンドスイッチ52について示されている2つの中間位置が存在するが、より多いまたはより少ない中間位置があり得る。延長部70は、延長部70のディテント凹部268A、268B、268C、268Dのうちの対応する1つにおけるプランジャ172のボールの受容に関連する例示的な4つの位置のいずれかに保持され得る。プランジャ172を延長部70に設置し、ディテント凹部を設けることによって、同じディテント効果を達成することができる。レバー延長部70内の凹部268A、268B、268C、268Dは、それぞれ距離L13だけ離れていてもよく、凹部268Aと268Dとの間の合計距離は、距離L13の3倍である。L13の例示的な公称値は、約13mm(0.50インチ)であり得る。凹部268A、268B、268C、268Dは、レバー延長多位置ディテントの一部を含み得る。延長部70は、ツール50のユーザに、ユーザの手のサイズに合うように調整することができる可変長レバーを提供する。
【0129】
延長部70が完全に引き出された、すなわち保管された位置にあるとき、レバー延長部70の接触面188およびレバー64の近位端部180の面一な外面186は、ユーザの指による係合用の実質的に連続した滑らかな表面を協調的に提示する。引き出し位置での延長部70の保持は、延長プランジャ172を凹部268Dと係合させることによって支援され得る。ユーザは、取り付けベース62に対して所望の延長移動方向に延長部70を押して係合することによって、延長部70を軸方向に変位させる、すなわち、軸248に沿って延長部を摺動させることができる。ヘッド258は、指の係合のための延長部70の最も顕著な係合特徴となり得るものを提供する。指による延長部70の把持を容易にする補足的な係合特徴は、遠位係合面262および近位係合面264によって提供される。そのような特徴258、262、264は、延長部70を横切る指の滑りに抵抗し得る。延長部70を引き出し位置から完全に延ばされた位置に向かって摺動させるには、延長プランジャ172と凹部268Dとの係合に関連するディテント力に打ち勝つために、十分な軸力が延長部70に所望の移動方向に加えられる必要がある。
【0130】
組み合わされたレバー64および延長部70の例示的な引き出し長さは、L4の合計、およびレバー延長部の近位端250と遠位端249との間の距離に実質的に等しくてもよく、そのような合計引き出し長さは102mm(4インチ)にほぼ等しい。組み合わされたレバー64及び延長部70の例示的な完全に延ばされた長さは、約142mm(5.6インチ)であり得る。延長部70は、引き出し位置と完全に延ばされた位置との間のどこにでも配置することができる。ユーザは、延長部を特定の中間位置に設定することが役立つことを理解し得る。凹部268Bおよび268Cによって提供され得る中間ディテント位置は、軸方向の力をほとんどまたは全く伴わずに、レバー延長部が軸248に沿って所望の中間位置から離れる方向に移動するのを防ぐことができる。図示の延長部70は、凹部268Bおよび268Cに関連する2つの中間ディテント位置を有するが、この中間位置の数は、より少なくてもより多くてもよい。
【0131】
延長部70の完全に延ばされた位置に向かって端壁182から離れる方向への移動は、ピン178とスロット216の近位端218との係合によって最終的に制限される。完全に延ばされた位置での延長部70の保持は、延長プランジャ172を凹部268Aと係合させることによって支援され得る。延長部70の引き出し位置への戻りは、延長部70の近位端250と端壁182との間の係合およびスロット216の遠位端214に対するピン178の係合の一方によって移動が制限されるまで、延長部70を近位方向に軸方向に引っ張ることによって達成され得る。引き出し位置での延長部70の保持は、延長プランジャ172を凹部268Dと係合させることによって再び支援され得る。
【0132】
任意の延長位置、すなわち、引き出し位置以外の任意の位置において、延長部は、ユーザの指による係合のために、近位端部180から分離された、外面188およびヘッド258を含む重要な接触パッドを提示する。接触パッドは、延長部の幅、例えば、約10mm(0.40インチ)および約85mm(3.3インチ)の長さを提示し得る。レバー64の外側164上のトラック162上に延長部70を配置することによって促進されるそのような大面積の接触領域は、延長部70を押してツール50を動作するときのユーザの指の快適さを改善する。
【0133】
図11から13Bは、代替の取り付けベース構成を示す。
【0134】
図11は、ハンドピースハウジング58’および単一の位置決めタブ92’を備えた取り付けベース62’を示す。タブ92’のくさび面100’は、単一の受容チャネル128’のくさび面146’と係合する。図示されていないが、ベース62’およびハウジング58’は、ハンドピースハウジング58’上にハンドスイッチ52’を保持するための取り付けベースディテント149のようなディテントを含み得る。ハウジング58’の周壁138’とカラー88’の底部にあるカラー88’の遠位縁94’との間に接触点を設けることもできる。
【0135】
図12Aおよび12Bは、取り付けベース62’’を備えたハンドスイッチ52’’を摺動可能に受ける受容チャネル146’’を備えたハンドピースハウジング58’’を示す。取り付けベース62’’には、バーブ(barb)100’’を備えた保持タング92’’がある。タング92’’は、外側に広がるようにばねバイアスされている。バーブ100’’がチャネル146’’の端を通過すると、タング92’’が広がり、バーブ100’’は、チャネル146’’のいずれかの側面でハウジング58’’の近位端60’’と係合して、ハンドスイッチ52’’を保持する。
【0136】
図13Aおよび13Bは、アリ溝プロファイルを有し、ハウジング軸140’’’に対して横方向に配置された受容チャネル146’’’を備えたハンドピースハウジング58’’’を示す。ハンドスイッチ52’’’は、チャネル146’’’のそれと相補的なアリ溝形状を有するレール92’’’を備えた取り付けベース62’’’を有する。チャネル146’’’は、取り付けベース62’’’に配置されたプランジャ(図示せず)による係合のために、その中にディテントノッチ132’’’を有する。取り付けベース62’’’のレール92’’’は、チャネル146’’’によって受けられ、プランジャがディテントノッチ132’’’と係合することによってその中に保持される。
【0137】
代替レバー64’’’’、スイッチばね66’’’’、安全スイッチ68’’’’、およびレバー延長部70’’’’を有するさらに代替のハンドスイッチ52’’’’が図14A-17に示されている。レバー64’’’’は、取り付けベース62’’’’の受容ポケット80’’’’によって受けられ得る。枢動軸86’’’’を中心とする枢動ピン155’’’’を使用して、レバー64’’’’をベース62’’’’に枢動可能に接続することができる。取り付けベース62’’’’はまた、取り付け軸90’’’’を規定する例示的な環状カラー88’’’’を含み得る。
【0138】
レバー延長部70’’’’は、レバー64’’’’上に摺動可能に配置され、図14Aおよび図14Aに示す完全に引き出された位置と、図示されていないが、図3Aのレバー延長部の完全に延ばされた位置に類似している完全に延ばされた位置との間でユーザが選択的に移動する。スイッチ68’’’’は、レバー64’’’’上に摺動可能に配置され、ユーザがロック解除位置とロック位置との間で選択的に移動する。
【0139】
レバー64’’’’は、少なくとも枢動軸86’’’’の方向に実質的に垂直なレバー軸152’’’’を規定する。レバー延長部70’’’’および安全スイッチ68’’’’はそれぞれ、レバー軸152’’’’と位置合わせされたそれぞれの摺動面252’’’’、232’’’’を有し得る。
【0140】
レバー64’’’’は、レバー軸152’’’’に実質的に平行に延びる第1のトラック158’’’’および第2のトラック162’’’’を有する。第1のトラック158’’’’は、設置された位置で、第2のトラック162’’’’よりも取り付け軸90’’’’に近い位置にある。第2のトラック162’’’’は外側164’’’’にある。第1のトラック158’’’’は、レバー64’’’’の内部の内向き、すなわち、内部の内側160’’’’を含み得る。内側160’’’’も外側164’’’’も、レバー64’’’’の外面である必要はない。中空であるレバー64’’’’は、複数の内側、例えば、軸90’’’’に最も近接する内部の内側1632’’’’、および外部の内側163’’’’を有し得る。レバー64’’’’は、同様に、複数の外側を有し得る。
【0141】
レバー64’’’’は、圧縮形成(stamping)によって板金で形成することができる。レバー64’’’’は、それと一体に形成されたレバー64’’’’の一体部分としてスイッチばね66’’’’を含み、レバー64’’’’の残りの部分とベース62’’’’との間に配置される。ばね66’’’’は、レバー64’’’’を枢動軸86’’’’の周りにバイアスすることができる。レバー64’’’’は、第1の形状を有する第1の継ぎ目縁(seam edge)284’’’’に複数(例えば、2つ)の接合タブ282’’’’を含み得る。タブ282’’’’のそれぞれは、レバー64’’’’の第2の継ぎ目縁288’’’’にある接合ノッチ286’’’’によって受けられる。タブ282’’’’およびノッチ286’’’’の例示的な形状は、図示のようにアリ溝であり得る。
【0142】
レバー64’’’’は、下向きに延びるスイッチ停止タブ204’’’’および上向きに延びる延長停止タブ178’’’’を含み得る。以下でより詳細に説明するように、停止タブ204’’’’、178’’’’を使用して、スイッチ68’’’’およびレバー延長部70’’’’の移動をそれぞれ制限することができる。
【0143】
レバー64’’’’はまた、スイッチプランジャ198’’’’および延長プランジャ172’’’’を含み得る。延長プランジャ172’’’’は、レバー64’’’’の外側164’’’’に形成され得、そしてその端に配置された一体型突起292’’’’を備えた片持ち板ばね290’’’’の形態であり得る。スイッチプランジャ198’’’’は、レバー64’’’’の外部の内側163’’’’に形成され得る。スイッチプランジャ198’’’’は、その端に配置されたそれと一体の突起298’’’’を備えた片持ち板ばね296’’’’の形態であり得る。
【0144】
レバー延長部70’’’’は、第2のトラック162’’’’上に摺動可能に配置される。レバー延長部70’’’’の摺動面252’’’’は、第2のトラック162’’’’を受けることができる。
【0145】
延長移動スロット216’’’’は、摺動面252’’’’の上面266’’’’に形成され得る。スロット216’’’’は、延長部70’’’’の少なくとも予想される例示的な移動距離だけ延ばすことができる。延長停止タブ178’’’’は、レバー64’’’’がレバー延長部70’’’’によって摺動可能に受けられた後、スロット216’’’’に受けられる。タブ178’’’’は、レバー延長部70’’’’の摺動面252’’’’によるレバー64’’’’の最初の受容時に弾性的に偏向することができる。延長部70’’’’がレバー64’’’’上に十分な距離押されると、タブ178’’’’はスロット216’’’’によって受けられ、スナップバックしてスロット216’’’’に延ばされる。
【0146】
複数の、例えば3つのディテント凹部、すなわち、ノッチ268’’’’を上面266’’’’に形成し、延長プランジャ172’’’’の突起292’’’’によって係合するように配置することができる。ディテント凹部268’’’’は、実質的に半円筒形の形状であり得、上面266’’’’の実質的に全幅にわたって横方向に延びることができる。凹部268’’’’は、軸方向、すなわち、軸152’’’’に平行な方向に均一に分離され得、または図14Cおよび図16に示されるように、不均等に間隔を空けることができる。凹部268’’’’の最も遠位は、延長部70’’’’が完全に格納された位置にあるとき、プランジャ172’’’’、より具体的にはその突起292’’’’と位置合わせしていてもよい。凹部268’’’’の最も近位は、プランジャ172’’’’、すなわち、延長部70’’’’が完全に延ばされた位置にあるときの突起292’’’’と位置合わせしていてもよく、例えば、完全に延ばされた位置は、タブ178’’’’が、スロット216’’’’の近位端218’’’’と係合している場合に達成される。
【0147】
2つのディテント凹部242’’’’は、スイッチ68’’’’の摺動面232’’’’の底面240’’’’に形成され得る。凹部242’’’’は、スイッチプランジャ198’’’’の突起298’’’’による係合のために配置され得る。ディテント凹部242は、形状が半円筒形であり得、図17に示されるように、スイッチ68’’’’の全幅にわたって横方向に延び得る。凹部242’’’’は、軸方向、すなわち、軸152’’’’に平行な方向において、スイッチ68’’’’のロック位置とロック解除位置との間の距離に実質的に等しい距離だけ分離され得る。スイッチ68がロック位置にあるとき、凹部242’’’’のより遠位に、突起298’’’’が係合することができる。スイッチ68’’’’がロック解除位置にあるとき、凹部242’’’’のより近位に、プランジャ198’’’’の突起が係合し得る。磁石206’’’’は、スイッチ68’’’’の磁石開口244’’’’に圧入することができる。
【0148】
スイッチ68’’’’の摺動面232’’’’の上面300’’’’は、その中に形成されたスイッチ移動スロット202’’’’を含み得る。スロット202’’’’の軸方向の長さは、レバー64’’’’に対するスイッチ68’’’’の移動範囲を決定することができる。スイッチ68’’’’がレバー64’’’’の第1のトラック158’’’’によって摺動可能に受けられた後、スイッチ停止タブ204’’’’はスロット202’’’’に受けられる。タブ204’’’’は、レバー64’’’’の第1のトラック158’’’’によるスイッチ68’’’’の摺動面232’’’’の最初の受容時に弾性的に偏向することができる。スイッチ68’’’’がレバー64’’’’に十分な距離押し込まれると、タブ204’’’’はスロット202’’’’によって受けられる。
【0149】
コネクタ56は、ハンドピース54との係合およびハンドピース54からの解放を容易にするように有利に構成され得る。図18A~23は、例示的なコネクタ56を示す。コネクタ56は、ケーブル51の第1の端に接続することができる。コネクタ56およびケーブル51は、電気ケーブルアセンブリ301の要素として含まれ得る。ケーブルアセンブリ301は、ケーブル51の第2の端に固定された第2のコネクタ302をさらに備え得る。第2のコネクタ302は概略的に示され、コネクタ56と同一であってもなくてもよい。ケーブルアセンブリ301およびハンドピースは、集合的に外科システム303を備えることができる。
【0150】
コネクタ56は、軸方向に延びるケーブル端レシーバ304および外側スリーブ305を含む。ケーブル端レシーバ304は、ケーブル51の端に直接固定することができる。外側スリーブ305は、ケーブル端レシーバ304の実質的に全長にわたって受けられて、配置される。
【0151】
ケーブル端レシーバ304は、内側スリーブ308内に配置され、それに固定されるピンホルダー306を含む。ブッシング310は、ピンホルダー306の近位に面する側312に対して配置されて、ピンホルダー306を内側スリーブ308の内側に保持するか、または保持するのを助けることができる。保持ナット314は、内側スリーブ308内のピンホルダー306の保持を助けるために、内側スリーブ308の近位端316上に配置され得る。ワッシャ318は、ナット314と内側スリーブ308との間に同軸に配置され得る。外側スリーブ305は、含まれる場合はナット314を含むレシーバ304の実質的に全体にわたって延び、その結果、レシーバ304は、ハンドピース54からコネクタ56を引っ張るためにユーザによって把持され得ない。コネクタ56は、外側スリーブ305を把持し、次にハンドピース54から、すなわち近位方向に引き離すことによってのみ、ハンドピース54から取り外すことができる。構成要素については、以下でより詳細に説明する。
【0152】
外側スリーブ305は実質的に円筒形であり、把持部分319および挿入部分320を含む。挿入部分320は、実質的に一定の第1の外径および実質的に一定の第1の内径であり得、両方とも、ハンドピース電気レセプタクル321によって受けられるようなサイズである。レセプタクルは、中央のボスと周囲の内径面との間に環状のギャップを規定することができる。挿入部分320はまた、内側スリーブ308上に配置された対応する数の保持くさび330を受けるための1つまたは複数のウィンドウ322を含み得る。図示の挿入部分320は、2つのそのようなウィンドウ322を示す。ウィンドウ322は、軸140を横切って互いに反対方向に配置されているように示されている。ウィンドウ322のそれぞれは、第1の表面、例えば、近位係合表面323および第2の表面を有し得、例えば、くさび330の遠位に面する傾斜面325およびくさび330の近位に面する停止面326とのそれぞれの係合のための遠位係合面324である。
【0153】
外側スリーブ305の把持部分319は、隆起した位置合わせ面328を含み得る。位置合わせ面328は、例えば、図5Cの近位タブ82と位置合わせすることができる、外側スリーブ305の反対に配置された表面よりも軸140から半径方向にさらに延びる隆起面などのローブ(lobe)として提示することができ、ハンドピース54との位置合わせを容易にする。そのような位置合わせはまた、ハンドピース54のレセプタクル321内の受容ソケット334とのコネクタ56のピン332の位置合わせ、およびレセプタクル321の環状ギャップの内径面に配置された係合凹部335とのくさび330の位置合わせをもたらす。把持部分319はまた、把持面336、例えば、図22に示されるような複数の平行な凹部およびV字形の表面ポケット、またはその側面の複数の隆起縁を含み得る。外側スリーブ305の長さL14は、組み立てられた内側スリーブ308、ピンホルダー306、ブッシング310、ワッシャ318、およびナット314を実質的に覆うのに十分である。
【0154】
内側スリーブ308は、シャンク部分338およびベース部分339を含む。シャンク部分338は、実質的に完全に、外側スリーブ305の挿入部分320内に配置されている。くさび330は、シャンク部分338に取り付けられ得る。より具体的には、各くさび330は、関連する伸縮的かつ弾性的に偏向可能なビーム340に固定的に取り付けられ得る。一緒に、くさび330およびビームは、弾性クリップを含む。各ビーム340およびくさび330は、単一の統一形成としてシャンク部分と一体的に形成され得る。ビーム340は、軸の反対側で軸140に平行に長手方向に配向することができる。ビーム340は、シャンク部分338の長手方向スリットによって規定され得、シャンク部分338内に配置され、シャンク部分338に固定された遠位端および近位端のそれぞれを有し得る。ビーム340は、偏向を容易にするために、シャンク部分338の残りの部分よりも薄い断面厚さを有し得る。ベース部分339は、実質的に完全に、外側スリーブ305の把持部分319内に配置されている。内側スリーブ308は、外側スリーブ305内の限られた距離を軸方向に移動させることができる。内側スリーブ308は、ピンホルダー306およびブッシング310のそれぞれを受けることができる内部チャンバ341を含む。ピンホルダー306およびブッシング310は両方とも内部チャンバ341に固定的に挿入される。
【0155】
ピンホルダー306は、ピンホルダーコア342と、ピンホルダーコア342内に取り付けられ、ピンホルダーコア342に固定された複数のピン332とを含む。ロケータリング344は、コア342の一体の単一部分として形成され得る。ピンホルダーコア342は、非導電性材料、例えば、ゴム、プラスチックでできていてもよい。ピン332は、剛性の導電性材料、例えば、金属でできていてもよい。
【0156】
ピンホルダー306の遠位部分は、ロケータリング344の遠位にあり、内側スリーブ308のシャンク部分338内に配置することができる。ピンホルダー306の近位部分は、ロケータリング344の近位にあり、ベース部分339内に配置することができる。複数のピン332、例えば9つは、ピンホルダー306内の軸140に平行に配置され得、ピン332の先端がピン遠位端346のコア342を超えて延び、ワイヤ受容ポケットがピン332の近位端348に配置されている。コア342は、中空であり得る、例えば、その近位端に開いた空洞350を有し得る。
【0157】
ブッシング310は、ブッシング310の長さを延ばす内部チャンバを有し得る。ブッシング310は、ピンホルダー306の近位端を受けるようなサイズの遠位端352に開口を有し得る。内側スリーブ308内の軸方向へのピンホルダー306に対するブッシング310の移動は、コア342のロケータリング344によって制限され得る。ブッシング310の移動は、ピンホルダー306の近位に面する側312、例えば、ピンホルダーコアロケータ表面として機能するロケータリング344の近位側とブッシング310の遠位端352との間の係合によってそのように制限され得る。
【0158】
ロケータリング344は、ブッシング310上に形成されたキータブ356を受けるためのキー溝ノッチ354を含み得る。キータブ356およびキー溝ノッチ354の位置合わせは、ブッシング310とピンホルダー306との位置合わせを確実にする。
【0159】
ブッシング310はまた、それぞれがブッシング脚(bushing leg)360の端に配置された複数のケーブル係合フット(cable engagement feet)358を含み得る。ブッシング脚360は、ブッシング310の近位端364内の対応する複数のスロット362によって規定され得る。ブッシング脚360は、内側スリーブ308のベース部分339の内径上の傾斜ノッチ(rake notch)368と係合するための傾斜縁(rake edge)366を規定することができる。傾斜縁366と傾斜ノッチ368との間の係合は、ブッシング310およびピンホルダー306のそれぞれを内側スリーブ308内に保持するのを助ける。ケーブル係合フット358は、ブッシング310の近位端364に配置され、半径方向内側を向くように配向されている。コネクタ56がケーブル51に固定されている場合、フット358はケーブル51と係合することができる。
【0160】
ナット314は、ねじ付き円筒本体370と、円筒本体370の近位端にある近位端フランジ372とを含む。ナット314は、ねじ付き円筒本体370の内径上のねじを含み、これは、内側スリーブ308の近位端316の外径上のねじとねじ山で係合することができる。ナット314の遠位端は、内側スリーブ308のベース部分339の近位に面する係合面と係合し、ナット314のその上の移動を制限することができる。複数の、例えば5つのスパナピン開口374が、端フランジ372に形成され得る。スパナピン開口374は、スパナレンチ(図示せず)の係合ピン(図示せず)を受けることができる。
【0161】
ワッシャ318は、ナット314の内部、内側スリーブ308の近位端316と端フランジ372との間に配置することができる。
【0162】
組み立てプロセスの一部として、ケーブル51は、ピンホルダー306内のピン332に接続され得る。ケーブル51の個々の導体55は、それぞれ、遠位端346の所定のピンポケットに配置され、関連するピン332に固定され、例えば、はんだ付けされ得る。ケーブル51の導体55がピン332に接続された後、ピンホルダー306およびブッシング310は、ブッシング310の近位のケーブルの端部を囲む型(図示せず)に配置または接続され得る。未硬化の液体形態、例えばシリコーンを有する絶縁体376を型に注入、したがってコネクタ56に注入して、ブッシング310の内側およびケーブル51上に配置されたピン332の端をシールすることができる。硬化した絶縁体376、すなわちオーバーモールド376は固体である。オーバーモールド376は弾性的に可撓性であり得、オーバーモールド376が配置されるケーブルの一部が屈曲することを可能にする。オーバーモールド376は、コネクタ56のピンホルダー306の端のピン332を汚染から保護することができる。
【0163】
ワッシャ318は、ナット314の内側、端フランジ372と内側スリーブ308の近位端316との間に配置することができる。ナット314は、オーバーモールド376を形成した後、内側スリーブ308にねじ込まれ得る。したがって、ワッシャ318は、オーバーモールド376によって端フランジ372に押し付けられ得る。
【0164】
組み立てられたケーブル端レシーバ304、すなわち、内側スリーブ308、ピンホルダー306、ブッシング310、ナット314、ワッシャ318、およびケーブル51は、外側スリーブ305と軸方向および回転方向に位置合わせされ、その中に押し込まれ得る。内側スリーブ308は、くさび330とウィンドウ322との軸方向の位置合わせを確実にするために、相補的なガイドスロット380によって受けられるガイドレール378を有し得る。
【0165】
コネクタ56が完全に組み立てられると、外側スリーブ305は、実質的に組み合わされた内側スリーブ308およびナット314全体にわたって延びる。
【0166】
動作中、挿入されていない状態のコネクタ56は、挿入部分320の第1の外径を超えて、ウィンドウ322を通って半径方向外向きに延びるくさび330を有する。挿入されていない状態では、外側スリーブ305は、内側スリーブ308に対してラッチ位置にある。ラッチ位置において、くさび330は、外側スリーブ305のウィンドウ322と実質的に軸方向に位置合わせしており、ビーム340が実質的に偏向されず、くさび330が挿入部分320の第1の外径を超えて延びることを可能にする。コネクタ56は、位置合わせ面328を使用してハンドピース54と位置合わせされ、コネクタ56をハンドピース54に対して配向させる。次に、コネクタ56は、ハンドピース54と係合するように押し込まれる。挿入中、ハンドピース54のレセプタクル321の内径に対するくさび330の傾斜面325の係合は、ビーム340の抵抗力に抗して、くさび330をウィンドウ322内に下向きにバイアスする。内側スリーブ308および外側スリーブ305はラッチ位置に留まり、くさび330はウィンドウ322と位置合わせされる。ウィンドウ322がハンドピース54の係合凹部335と軸方向に位置合わせするようになると、くさび330は、弾性ビーム340によって延長位置に復元される。結果として、くさび330は、凹部335に部分的に配置される。
【0167】
くさび330は、ハンドピース54からのコネクタ56の引き出しに抵抗する傾向がある。しかしながら、外側スリーブ305に十分な引き出し力を加えることにより、引き出しに対する抵抗は、傾斜面325に作用するウィンドウ322の遠位係合面324の作用によって打ち勝つことができる。傾斜面325に対する力は、最初に、くさび330の停止面326を凹部335の近位端に対して押し、ハンドピース54に対する内側スリーブ308の動きを制限する。外側スリーブ305に加えられる引き出し力の増加に伴い、ウィンドウ322の遠位係合面324は、傾斜面325に対して作用する。外側スリーブ305にかかる力は、ビーム340の抵抗に打ち勝ち、くさび330を半径方向内側に変位させる。くさびのそのような変位は、外側スリーブ305が内側スリーブ308に対して軸方向に移動して、くさび330がウィンドウ322との位置合わせから軸方向にオフセットされた状態でそれらの間の解放位置に移動することを可能にする。図20Bに示されるように、外側スリーブ305が内側スリーブ308に対して解放位置にある状態で、くさび330は、凹部335から引き出される、すなわち、取り外される。くさび330を凹部335からそのように取り除くことにより、コネクタ56をレセプタクル321から引き出すことができる。ハンドピース54から取り外されると、コネクタ56は、傾斜面325をウィンドウ322の遠位面324に押し付けるビームの復元力によって、ラッチ位置に復元され得、内側スリーブ308と外側スリーブ305との間の摺動可能な範囲にわたって相対的な軸方向の動きを生成する。
【0168】
停止面326が凹部335の近位端に係合するので、ケーブル51のみを引っ張ることは、コネクタの解放をもたらさない。したがって、コネクタ56の偶発的な取り外しは制限される。
【0169】
図面において、同じ参照番号は同じ要素を示す。さらに、これらの要素の一部またはすべてが変更される可能性がある。本明細書に記載されている、媒体、プロセス、システム、方法、ヒューリスティックなどに関して、そのようなプロセスのステップなどは、特定の順序付けられた順序に従って発生すると説明され、そのようなプロセスは、本明細書に記載の順序以外の順序で実行される説明されたステップで実施することができることを理解されたい。さらに、特定のステップを同時に実行できること、他のステップを追加できること、または本明細書に記載の特定のステップを省略できることを理解されたい。言い換えれば、本明細書のプロセスの説明は、特定の実施形態を説明する目的で提供されており、特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0170】
したがって、上記の説明は、例示を意図するものであり、限定的なものではないことを理解されたい。提供された例以外の多くの実施形態および用途は、上記の説明を読むと明らかになるであろう。範囲は、上記の説明を参照せずに決定する必要があるが、代わりに、そのような特許請求の範囲が権利を与えられている同等物の全範囲とともに添付の特許請求の範囲を参照して、特定する必要がある。本明細書で論じられる技術において将来の開発が行われ、開示されたシステムおよび方法がそのような将来の実施形態に組み込まれることが予想され、かつ意図されている。要約すると、本出願は修正および変更が可能であることを理解する必要がある。
【0171】
本明細書で使用される場合、副詞「実質的に」は、形状、構造、測定値、量、時間などが、材料、機械加工、製造、データの送信、計算速度などの欠陥により、正確に記述された幾何学的形状、距離、測定値、数量、時間などから逸脱し得ることを意味する。
【0172】
特許請求の範囲で使用されるすべての用語は、反対の明示的な指示が本明細書でなされない限り、本明細書に記載の技術に精通している人々によって理解されるような通常の意味を与えられることを意図している。特に、「a」、「the」、「said」などの単数形の冠詞の使用は、請求項が反対の明示的な制限を記載していない限り、示された要素の1つまたは複数を記載するために読む必要がある。
【0173】
要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるようにするために提供されている。特許請求の範囲の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないことを理解した上で提出される。さらに、前述の発明を実施するための形態では、開示を合理化する目的で、様々な特徴が様々な実施形態で一緒にグループ化されていることが分かる。この開示方法は、請求された実施形態が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、以下の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別個に請求された主題としてそれ自体で有効である。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図10A
図10B
図10C
図10D
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20A
図20B
図20C
図21
図22
図23
【国際調査報告】