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特表2022-528287ポンプボディアセンブリ、圧縮機及びエアコン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-09
(54)【発明の名称】ポンプボディアセンブリ、圧縮機及びエアコン
(51)【国際特許分類】
   F04C 29/02 20060101AFI20220602BHJP
   F04C 18/356 20060101ALI20220602BHJP
   F04C 18/32 20060101ALI20220602BHJP
   F04C 23/00 20060101ALI20220602BHJP
   F04C 29/00 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
F04C29/02 311A
F04C18/356 E
F04C18/32
F04C23/00 F
F04C29/00 D
F04C29/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569979
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(85)【翻訳文提出日】2021-11-24
(86)【国際出願番号】 CN2019109666
(87)【国際公開番号】W WO2020258580
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】201910576933.8
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519461059
【氏名又は名称】安徽美芝精密制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】ANHUI MEIZHI PRECISION MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 3, Taishan Road, Economic and Technological Development Zone, Wuhu, Anhui 241000, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】鄭礼成
(72)【発明者】
【氏名】李進
【テーマコード(参考)】
3H129
【Fターム(参考)】
3H129AA04
3H129AB03
3H129BB01
3H129BB06
3H129BB42
3H129BB44
3H129CC16
3H129CC18
3H129CC32
(57)【要約】
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
【請求項2】
【請求項3】
【請求項4】
同一の投影面における前記第1の連結線と、前記第1の導油溝の他端の終了点と前記貫通孔の中心との間の第3の連結線との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上である請求項1~3のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項5】
前記貫通孔の孔壁に設けられた第1の環状溝を更に含み、前記第1の導油溝は、前記第1の環状溝に連通する請求項1~4のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の環状溝内に設けられ、前記ハブ部を径方向に貫通する通油孔を更に含む請求項5に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の環状溝の径方向深さは0.5mm以下である請求項5に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項8】
前記主軸部に設けられ、前記主軸部と前記ハブ部の嵌合領域に位置する第2の環状溝を更に含む請求項1~7のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項9】
前記第2の環状溝の径方向深さは0.5mm以下である請求項8に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項10】
前記クランク軸は、副軸部を更に含み、前記偏心部は、前記主軸部と前記副軸部の間に位置し、
前記ポンプボディアセンブリは、副軸受を更に含み、前記主軸受は、前記主軸部に嵌設され、前記副軸受は、前記副軸部に嵌設され、
前記ポンプボディアセンブリは、前記副軸受の貫通孔に設けられた第2の導油溝を更に含む請求項1~9のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項11】
第1の連結線と第4の連結線との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上であり、前記第1の連結線は、前記同一の投影面における前記中心孔の中心と前記ベーン溝の中心との間の連結線であり、前記第4の連結線は、前記第2の導油溝の、前記ハブ部における前記偏心部に近い一端の終了点と前記貫通孔の中心との間の連結線である請求項10に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の導油溝及び前記第2の導油溝は、いずれも螺旋状導油溝である請求項10に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の導油溝及び前記第2の導油溝の螺旋方向は、前記クランク軸の回動方向と同じである請求項12に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の導油溝の幅の範囲は、5mm以下で1.5mm以上であり、
前記第1の導油溝の深さの範囲は、3mm以下で0.3mm以上である請求項1~13のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリを含む圧縮機。
【請求項16】
請求項1~14のいずれか一項に記載のポンプボディアセンブリ、又は、
請求項15に記載の圧縮機を含むエアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年6月28日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910576933.8であり、発明の名称が「ポンプボディアセンブリ、圧縮機及びエアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、圧縮機の技術分野に関し、具体的には、ポンプボディアセンブリ、圧縮機及びエアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、関連技術では、圧縮機のポンプボディのクランク軸の潤滑は、通常、クランク軸の副軸の下部の内孔に取り付けられた螺旋状の給油ブレードによって給油される。クランク軸の主軸部及び副軸部の潤滑は、主に主軸受及び副軸受の内孔に導油溝を設けることによって給油される。導油溝の寸法及び位置の設計は、クランク軸の潤滑に影響する重要な要素であり、設計が不適切である場合、圧縮機運転時にクランク軸の主軸部への給油が不十分になり、クランク軸及び主軸受の摩耗が増加し、ひいてはポンプボディの動作不能、クランク軸の破断などの問題が発生し、圧縮機の耐用年数に影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、少なくとも従来技術又は関連技術に存在する技術的課題の1つを解決することを目的とする。
【0005】
そこで、本願の第1の態様は、ポンプボディアセンブリを提供する。
【0006】
本願の第2の態様は、圧縮機を提供する。
【0007】
本願の第3の態様は、エアコンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
【0009】
【0010】
本願は、中心孔の軸線方向に沿う同一の投影面における中心孔の中心とベーン溝の中心との間の第1の連結線と、第1の導油溝の、ハブ部における偏心部から離れた一端の終了点と貫通孔の中心との間の第2の連結線との夾角、クランク軸の偏心量e、及びシリンダブロックの中心孔の半径Rの関係を限定することにより、クランク軸が外部負荷下で変形して主軸受に接触する時、油溝による給油をより十分にし、クランク軸の主軸部の各箇所における油膜をより均一にし、クランク軸の主軸部の異常摩耗問題を効果的に改善し、ポンプボディの動作不能、クランク軸の破断などの問題の発生を回避し、圧縮機の耐用年数を延長する。
【0011】
また、本願により提供される上記技術的手段におけるポンプボディアセンブリによれば、以下の付加的な技術的特徴を更に有してもよい。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリの同一の投影面における第1の連結線と、第1の導油溝の他端の終了点と貫通孔の中心との間の第3の連結線との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上である。
【0017】
当該技術的手段において、第1の導油溝の他端の終了点から貫通孔の中心までを第3の連結線とし、第1の連結線と第3の連結線との夾角は、クランク軸の信頼性に大きな影響を与え、第1の連結線と第3の連結線との夾角の範囲を2π以下で3π/2以上に設定することにより、クランク軸が外部負荷下で変形して主軸受に接触する時、油溝による給油をより十分にし、クランク軸の主軸部の信頼性が優れる。
【0018】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリは、貫通孔の孔壁に設けられた第1の環状溝を更に含み、第1の導油溝は第1の環状溝に連通する。
【0019】
当該技術的手段において、ポンプボディアセンブリは、貫通孔の孔壁に設けられた第1の環状溝を更に含み、第1の環状溝は、第1の導油溝に連通し、主軸受のハブ部の内面に環状溝を設けることにより、主軸受のハブ部とクランク軸の主軸部の間の給油量を更に大きくすることができ、クランク軸の主軸部の潤滑状況を改善する。また、第1の環状溝が設けられているため、主軸受のハブ部とクランク軸の主軸部の間の接触面積が小さくなり、両者間の粘性抵抗及び摩擦損失が小さくなり、圧縮機の性能が向上する。
【0020】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリは、第1の環状溝内に設けられ、ハブ部を径方向に貫通する通油孔を更に含む。
【0021】
当該技術的手段において、第1の環状溝内に通油孔を設け、通油孔がハブ部を径方向に貫通することにより、ハブの内面の潤滑油と外部の潤滑油の間の流通性を増加することができ、ハブ内の潤滑油の温度をある程度低下させ、クランク軸の主軸部の潤滑信頼性を更に向上させる。
【0022】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリの第1の環状溝の径方向深さは0.5mm以下である。
【0023】
当該技術的手段において、第1の環状溝の径方向深さが0.5mm以下であるように限定され、ポンプボディアセンブリ全体の剛性に対する第1の環状溝の影響が小さく確保される。
【0024】
上記技術的手段において、ポンプボディアセンブリは、主軸部に設けられ、主軸部とハブ部の嵌合領域に位置する第2の環状溝を更に含む。
【0025】
当該技術的手段において、主軸部とハブ部の嵌合領域に第2の環状溝を設けることにより、主軸受のハブ部とクランク軸の主軸部の間の給油量をより大きくすることができ、クランク軸の主軸部の潤滑状況を改善する。また、第2の環状溝が設けられているため、主軸受のハブ部とクランク軸の主軸部の間の接触面積が小さくなり、両者間の粘性抵抗及び摩擦損失が小さくなり、圧縮機の性能が向上する。
【0026】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリの第2の環状溝の径方向深さは0.5mm以下である。
【0027】
当該技術的手段において、第2の環状溝の径方向深さが0.5mm以下であるように限定され、クランク軸全体の剛性が保証され、更にポンプボディアセンブリ全体の剛性に対する第2の環状溝の影響が小さく確保される。
【0028】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリのクランク軸は、副軸部を更に含み、偏心部は、主軸部と副軸部の間に位置する。ポンプボディアセンブリは、副軸受を更に含み、主軸受は、主軸部に嵌設され、副軸受は、副軸部に嵌設される。ポンプボディアセンブリは、副軸受の貫通孔に設けられた第2の導油溝を更に含む。
【0029】
当該技術的手段において、クランク軸は、偏心部に接続される副軸部を更に含み、軸受は、主軸受及び副軸受を含み、主軸受及び副軸受は、それぞれシリンダブロックの両側に位置し、主軸受は、主軸部に嵌合され、副軸受は、副軸部に嵌合され、主軸受に第1の導油溝が設けられ、副軸受の貫通孔に第2の導油溝が設けられる。主軸受の貫通孔に第1の導油溝を設け、副軸受の貫通孔に第2の導油溝を設けることにより、潤滑油が主軸受と主軸部の間、及び副軸受と副軸部の間に導入され、クランク軸の主軸部及び副軸部の潤滑状況を改善する。
【0030】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリは、第1の連結線と第4の連結線との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上であり、第1の連結線は、同一の投影面における中心孔の中心とベーン溝の中心との間の連結線であり、第4の連結線は、第2の導油溝の、ハブ部における偏心部に近い一端の終了点と貫通孔の中心との間の連結線であることを更に含む。
【0031】
当該技術的手段において、中心孔の軸線方向に沿う同一の投影面において、第2の導油溝の、ハブ部における偏心部に近い一端の終了点から貫通孔の中心までを第4の連結線とし、第1の連結線と第4の連結線との夾角の範囲が2π以下で3π/2以上である場合、クランク軸が外部負荷下で変形して副軸受に接触する時、油溝による給油をより十分にし、クランク軸全体の信頼性が優れる。
【0032】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリの第1の導油溝及び第2の導油溝は、いずれも螺旋状導油溝である。
【0033】
当該技術的手段において、第1の導油溝及び第2の導油溝を螺旋状導油溝として設けることにより、圧縮機の運転中に潤滑油の流動に寄与し、主軸受及び副軸受の内壁面が螺旋状導油溝の作用によって潤滑油をクランク軸の主軸部及び副軸部に供給し、クランク軸の主軸部及び副軸部に対する潤滑効果を達成する。
【0034】
上記技術的手段において、ポンプボディアセンブリの第1の導油溝及び第2の導油溝の螺旋方向は、クランク軸の回動方向と同じである。
【0035】
当該技術的手段において、第1の導油溝の螺旋方向及び第2の導油溝の螺旋方向がクランク軸の回動方向と同じであるため、潤滑油が遠心力下で第1の導油溝及び第2の導油溝により良く入るようにすることができ、主軸受のハブとクランク軸の軸部の間の給油量を大きくし、第1の導油溝の螺旋方向が第2の導油溝の螺旋方向と同じであるため、潤滑油がクランク軸とハブ部の各接触位置に導入されるように保証する。
【0036】
上記いずれかの技術的手段において、ポンプボディアセンブリの第1の導油溝の幅の範囲は、5mm以下で1.5mm以上であり、第1の導油溝の深さの範囲は、3mm以下で0.3mm以上である。
【0037】
当該技術的手段において、第1の導油溝の幅の範囲が1.5mm≦第1の導油溝の幅≦5mmであり、第1の導油溝の深さの範囲が0.3mm≦第1の導油溝の深さ≦3mmである場合、クランク軸の潤滑信頼性が優れる。
【0038】
本願の第2の態様によれば、上記いずれかの技術的手段に記載のポンプボディアセンブリを含む圧縮機を提供する。従って、該ポンプボディアセンブリの全ての有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0039】
本願の第3の態様によれば、上記いずれかの技術的手段に記載のポンプボディアセンブリ又は圧縮機を含むエアコンを提供する。従って、該ポンプボディアセンブリ又は圧縮機の全ての有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0040】
本願の付加的な態様及び利点は、下記の説明に示され、一部は下記の説明により明瞭になるか、本願を実施することで理解される。
【0041】
本願の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、下記の図面を参照した実施例の説明により明瞭になり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】従来技術におけるポンプボディアセンブリの構造概略図を示す。
図2】本願の一実施例に係るシリンダブロックの構造概略図を示す。
図3】本願の一実施例に係るポンプボディアセンブリの運転時の寸法及び角度の概略図を示す。
図4】本願の一実施例に係るポンプボディアセンブリの主軸受の第1の導油溝のシリンダから離れた側の終了角の概略図を示す。
図5】本願の別の実施例に係るポンプボディアセンブリの主軸受の第1の導油溝のシリンダに近い側の終了角の概略図を示す。
図6】本願の一実施例に係るポンプボディアセンブリの第1の導油溝の寸法構造の概略図を示す。
図7】本願の一実施例に係る軸受の構造概略図を示す。
図8】本願の一実施例に係るクランク軸の構造概略図を示す。
図9】本願の別の実施例に係る軸受の構造概略図を示す。
図10】本願の一実施例に係るスイング式圧縮機のシリンダブロックの構造概略図を示す。
図11】本願の一実施例に係るピストンとベーンのヒンジ構造の概略図を示す。
図12】本願の一実施例に係る単気筒圧縮機の夾角とクランク軸の摩耗量との関係図を示す。
図13】本願の一実施例に係る多気筒圧縮機の夾角とクランク軸の摩耗量との関係図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明瞭に理解できるために、以下、図面及び発明を実施するための形態を参照しながら本願を更に詳細に説明する。なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例に係る特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0044】
本願を十分に理解するように以下の説明において多くの具体的な細部を説明するが、本願は、更にここで説明されるものと異なる他の形態によって実施されてもよい。従って、本願の保護範囲は、以下に開示される具体的な実施例に限定されることはない。
【0045】
以下、図2図13を参照しながら本願のいくつかの実施例に係るポンプボディアセンブリ1、圧縮機及びエアコンを説明する。
【0046】
【0047】
【0048】
本願は、中心孔の軸線方向に沿う同一の投影面における中心孔146の中心とベーン溝144の中心との間の第1の連結線126と、第1の導油溝120の、ハブ部122における偏心部104から離れた一端の終了点と貫通孔130の中心との間の第2の連結線128との夾角、クランク軸10の偏心量e、及びシリンダブロック142の中心孔146の半径Rの関係を限定することにより、クランク軸10が外部負荷下で変形して主軸受12に接触する時、油溝による給油をより十分にし、クランク軸10の主軸部102の各箇所における油膜をより均一にし、クランク軸10の主軸部102の異常摩耗問題を効果的に改善し、ポンプボディの動作不能、クランク軸の破断などの問題の発生を回避し、圧縮機の耐用年数を延長する。
【0049】
以下、図1を参照しながら従来の構造を有する圧縮機のクランク軸の潤滑原理及び摩耗メカニズムを簡単に分析して説明する。
【0050】
図1に示すように、圧縮機のポンプボディアセンブリは、クランク軸10’と、軸受と、シリンダブロック142’とを含む。そのうち、クランク軸10’は、主軸部102’、偏心部104’及び副軸部106’を含み、軸受は、主軸受及び副軸受を含み、主軸受は、主軸受輪郭122’及び主軸受フランジ124’を含み、主軸部102’は、主軸受輪郭122’に設けられ、副軸受は、副軸受ハブ132’及び副軸受フランジ134’を含み、副軸部106’は、副軸受ハブ132’に設けられ、クランク軸10’の潤滑は、通常、10’の副軸部106’の内孔に取り付けられた螺旋状の給油ブレード112’によって給油され、クランク軸10’が回動する時、給油ブレード112’は、圧縮機の油溜めの底部の潤滑油を上へ給油し、クランク軸10’の主軸部102’及び副軸部106’の油孔110’によって主軸受の内孔及び副軸受の内孔に伝達し、続いて主副軸受の内壁面の螺旋状導油溝により、潤滑油をクランク軸の主軸部102’及び副軸部106’に供給し、クランク軸10’の主軸部102’及び副軸部106’に対する潤滑効果を達成する。圧縮機が運転する時、クランク軸10’は、空気圧力、径方向の磁気的引力及びバランスウェイトの遠心力の作用を受け、作用力により、クランク軸10’が変形して傾斜し、軸受に接触して接触応力が生じる。接触応力が大き過ぎ、又は軸受の導油溝の設置位置が合理的でないと、給油不足によってクランク軸と軸受の間に異常摩耗が発生する。
【0051】
本願は、以上のクランク軸の潤滑原理及び摩耗メガニズムに基づき、クランク軸の力受け状況と組み合わせ、主軸受の導油溝の終了点、クランク軸の偏心量やシリンダブロック142の半径などの間の関係を深く分析して研究し、螺旋状導油溝の設計構造である新しい主軸受12を提出し、実施が簡単であり、効果が著しい。なお、本願の構造は、異なる冷媒及び潤滑油を使用する全ての圧縮機に適用される。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
本願の一実施例において、図5に示すように、ポンプボディアセンブリ1の同一の投影面における第1の連結線126と、第1の導油溝120の他端の終了点と貫通孔130の中心との間の第3の連結線152との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上である。
【0057】
当該実施例において、第1の導油溝120の他端の終了点から貫通孔130の中心までを第3の連結線152とし、第1の連結線126と第3の連結線152との夾角は、クランク軸10の信頼性に大きな影響を与え、第1の連結線126と第3の連結線152との夾角の範囲を2π以下で3π/2以上に設定することにより、クランク軸10が外部負荷下で変形して主軸受12に接触する時、油溝の供給をより均一にし、クランク軸10の主軸部102の信頼性が優れる。
【0058】
本願の一実施例において、図7に示すように、ポンプボディアセンブリ1は、貫通孔130の孔壁に設けられた第1の環状溝154を更に含み、第1の導油溝120は、第1の環状溝154に連通する。
【0059】
当該実施例において、ポンプボディアセンブリ1は、貫通孔130の孔壁に設けられた第1の環状溝154を更に含み、第1の環状溝154は、第1の導油溝120に連通し、主軸受のハブ部122の内面に環状溝を設けることにより、主軸受のハブ部122とクランク軸10の主軸部102の間の給油量をより大きくすることができ、クランク軸10の主軸部102の潤滑状況を改善し、また、第1の環状溝154が設けられているため、主軸受12のハブ部122とクランク軸10の主軸部102の間の接触面積が小さくなり、両者間の粘性抵抗及び摩擦損失が小さくなり、圧縮機の性能が向上する。
【0060】
本願の一実施例において、図9に示すように、ポンプボディアセンブリ1は、第1の環状溝154内に設けられ、ハブ部122を径方向に貫通する通油孔156を更に含む。
【0061】
当該実施例において、第1の環状溝154内に通油孔156を設け、通油孔156がハブ部122を径方向に貫通することにより、ハブの内面の潤滑油と外部の潤滑油の間の流通性を増加することができ、ハブ内の潤滑油の温度をある程度低下させ、クランク軸10の主軸部102の潤滑信頼性を更に向上させる。
【0062】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1の第1の環状溝154の径方向深さは0.5mm以下である。
【0063】
当該実施例において、第1の環状溝154の径方向深さが0.5mm以下であるように限定され、ポンプボディアセンブリ1全体の剛性に対する第1の環状溝154の影響が小さく確保される。
【0064】
本願の一実施例において、図8に示すように、ポンプボディアセンブリ1は、主軸部102に設けられ、主軸部102とハブ部122の嵌合領域に位置する第2の環状溝162を更に含む。
【0065】
当該実施例において、主軸部102とハブ部122の嵌合領域に第2の環状溝162を設けることにより、第2の環状溝162は、主軸部102とハブ部122の嵌合領域における主軸部102に設けられ、主軸受12のハブ部122とクランク軸10の主軸部102の間の給油量をより大きくすることができ、クランク軸10の主軸部102の潤滑状況を改善し、また、第2の環状溝162が設けられているため、主軸受12のハブ部122とクランク軸10の主軸部102の間の接触面積が小さくなり、両者間の粘性抵抗及び摩擦損失が小さくなり、圧縮機の性能が向上する。
【0066】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1の第2の環状溝162の径方向深さは0.5mm以下である。
【0067】
当該実施例において、第2の環状溝162の径方向深さが0.5mm以下であるように限定され、クランク軸全体の剛性が保証され、更にポンプボディアセンブリ1全体の剛性に対する第2の環状溝162の影響が小さく確保される。
【0068】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1のクランク軸10は、副軸部106を更に含み、偏心部104は、主軸部102と副軸部106の間に位置し、ポンプボディアセンブリ1は、副軸受を更に含み、主軸受は、主軸部102に嵌設され、副軸受は、副軸部106に嵌設され、ポンプボディアセンブリ1は、副軸受の貫通孔130に設けられた第2の導油溝(図示せず)を更に含む。
【0069】
当該実施例において、図8に示すように、クランク軸10は、偏心部104に接続される副軸部106を更に含み、軸受は、主軸受12及び副軸受を含み、主軸受12及び副軸受は、それぞれシリンダブロック142の両側に位置し、主軸受12は、主軸部102に嵌合され、副軸受は、副軸部106に嵌合され、主軸受の貫通孔に第1の導油溝120が設けられ、副軸受の貫通孔に第2の導油溝が設けられる。主軸受の貫通孔に第1の導油溝120を設け、副軸受の貫通孔に第2の導油溝を設けることにより、潤滑油が主軸受と主軸部102の間、及び副軸受と副軸部106の間に導入され、クランク軸10の主軸部102及び副軸部106の潤滑状況を改善する。
【0070】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1は、第1の連結線126と第4の連結線との夾角の範囲は、2π以下で3π/2以上であり、第1の連結線126は、同一の投影面における中心孔146の中心とベーン溝144の中心との間の連結線であり、第4の連結線は、第2の導油溝の、ハブ部122における偏心部104に近い一端の終了点と貫通孔130の中心との間の連結線であることを更に含む。
【0071】
当該実施例において、中心孔146の軸線方向に沿う同一の投影面において、第2の導油溝の、ハブ部122における偏心部104に近い一端の終了点から貫通孔130の中心までを第4の連結線とし、第1の連結線126と第4の連結線との夾角の範囲が2π以下で3π/2以上である場合、クランク軸10が外部負荷下で変形して副軸受に接触する時、油溝による給油をより十分にし、クランク軸全体の信頼性が優れる。
【0072】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1の第1の導油溝120及び第2の導油溝は、いずれも螺旋状導油溝である。
【0073】
当該実施例において、第1の導油溝120及び第2の導油溝を螺旋状導油溝として設けることにより、圧縮機の運転中に潤滑油の流動に寄与し、主軸受12及び副軸受の内壁面が螺旋状導油溝によって潤滑油をクランク軸10の主軸部102及び副軸部106に供給し、クランク軸10の主軸部102及び副軸部106に対する潤滑効果を達成する。
【0074】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1の第1の導油溝120及び第2の導油溝の螺旋方向は、クランク軸10の回動方向と同じである。
【0075】
当該実施例において、第1の導油溝120の螺旋方向及び第2の導油溝の螺旋方向がクランク軸10の回動方向と同じであるため、潤滑油が遠心力下で第1の導油溝120及び第2の導油溝により良く入ることができ、主軸受12のハブとクランク軸10の軸部の間の給油量を大きくし、第1の導油溝120の螺旋方向が第2の導油溝の螺旋方向と同じであるため、潤滑油がクランク軸10とハブ部122の各接触位置に導入されるように保証する。
【0076】
本願の一実施例において、ポンプボディアセンブリ1の第1の導油溝120の幅の範囲は、5mm以下で1.5mm以上であり、第1の導油溝120の深さの範囲は、3mm以下で0.3mm以上である。
【0077】
当該実施例において、図6に示すように、第1の導油溝120の幅aの範囲が1.5mm≦a≦5mmであり、第1の導油溝120の深さbの範囲が0.3mm≦b≦3mmである場合、クランク軸10の潤滑信頼性が優れる。
【0078】
具体的な実施例において、シリンダのシリンダブロック142の中心とベーン溝144の中心との連結線がベーン溝144に向かう方向を0°角方向として定義し、図2に示すように、角度増加方向は、クランク軸の回動方向150と同じであり、後文で特に断りがない限り、全ての角度は、これを基準とする。本実施例において、ピストン158は、クランク軸10の偏心部104の外側に嵌設され、ピストン158の外半径の寸法はr=R-eである。
【0079】
図3に示すように、Mは、シリンダのシリンダブロック142の中心点であり、Nは、ピストン158の中心点であり、Aは、ピストン158とベーン160との接点(簡略化するために、下記の計算は、接点Aの揺動を無視するが、誤差が小さい)であり、Bは、ピストン158とシリンダのシリンダブロック142との接点であり、θは、クランク軸の回転角であり、αは、空気圧力の合力方向角であり、βは、AMとANとの夾角であり、δは、ANとABとの間の夾角であり、rは、ピストン158の外半径であり、eは、クランク軸の偏心量であり、以上の各角度の寸法は、以下の幾何学的な関係式を満たす。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
式(2)、(4)、(5)を組み合わせて以下の式が得られる。
【0086】
【0087】
主軸受12の潤滑に関連する計算に基づいて、クランク軸10の空気圧力での実際の運動方向角度は、空気圧力方向角αよりも約π/6進むため、クランク軸10の実際の運動方向角度は、以下の通りである。
【0088】
【0089】
従来の圧縮機の機種について、R22、R410A、R32、R290、R134aなどの冷媒を含み、排気角は、通常、(冷媒圧縮後に排気を開始したばかりの時に対応するクランク軸10の回転角)7π/6付近であり、式(7)のθに代入し、排気角に対応するクランク軸の運動方向角度が得られる。
【0090】
【0091】
排気時にクランク軸10が受けた空気圧力は最大値に達し、クランク軸10の径方向運動は最大に達し、主軸部102の潤滑に対する影響も最大に達する。大量の実験及び研究により、クランク軸10の主軸部102の摩耗量と、主軸受のシリンダ142から離れた側における油溝の終了角度σと、排気時のクランク軸10の実際の運動角度λdとの間には深い関係があることが分かり、具体的に以下の図12によって示すことができる。σ-λdの差分値が-7π/36~7π/36の間にある場合、クランク軸10の主軸部102の摩耗量が小さく、この時、クランク軸10の信頼性が高く、-7π/36≦σ-λd≦7π/36を式(8)に代入すると、主軸受12のシリンダから離れた側における油溝の終了角度σの好ましい範囲を以下の通りに得ることができる。
【0092】
【0093】
更に、単気筒ポンプボディアセンブリ及び単気筒圧縮機に対して、σ-λの差分値の最適な範囲は-π/12<σ-λ<5π/36であり、この場合、油溝の終了角度σの範囲は、以下の通りである。
【0094】
【0095】
更に、多気筒ポンプボディアセンブリ及び多気筒圧縮機に対して、図13に示すように、σ-λdの差分値の最適な範囲は-5π/36<σ-λd<π/36であり、この場合、油溝の終了角度σの範囲は、以下の通りである。
【0096】
【0097】
多気筒圧縮機のクランク軸10が一回り回転する間に、空気圧力に複数のピーク値が出現し、且つバランスウェイトの方位(遠心力方向に対応する)が単気筒とは大きく異なるため、多気筒圧縮機の油溝の終了角の最適な範囲は、単気筒と完全に一致するわけではない。
【0098】
具体的な実施例において、主軸受12の第1の導油溝120は、螺旋状導油溝であり、且つ、螺旋状導油溝の螺旋方向は、クランク軸10の回動方向に一致する。
【0099】
具体的な実施例において、図5に示すように、主軸受12の第1の導油溝120のシリンダ142に近い側における終了点の角度σの範囲は、同様にクランク軸10の主軸部102の信頼性に大きいな影響を与え、研究から分かるように、3π/2≦σ≦2πである場合、クランク軸10の主軸部102の信頼性が優れ、同様に、副軸受の第2の導油溝のシリンダ142に近い側における開始角度φの値が3π/2≦φ≦2πである場合、副軸部106の信頼性が優れる。
【0100】
第1の導油溝120の幅a、深さbの潤滑信頼性に対する影響は、同様に大きく、第1の導油溝120の幅aの範囲が1.5mm≦a≦5mmで、深さbの範囲が0.3mm≦b≦3mmである場合、クランク軸10全体の信頼性が優れる。
【0101】
なお、本実施例において言及された油溝角度は、いずれも第1の導油溝120の終了点と主軸受12の中心との連結線と、0°角との間の夾角を指す。
【0102】
本願の一実施例において、図7に示すように、主軸受12のハブの内面に第1の環状溝154が設けられ、第1の環状溝154の径方向深さの寸法は0.5mm以下である。主軸受12のハブの内面に第1の環状溝154を設けることにより、主軸受12のハブとクランク軸10の軸部の間の給油量をより大きくすることができ、クランク軸10の軸部の潤滑状況を改善し、また、第1の環状溝154が設けられているため、主軸受のハブ部122とクランク軸10の軸部の間の接触面積が小さくなり、両者間の粘性抵抗及び摩擦損失が小さくなり、圧縮機の性能が向上し、第1の環状溝154の径方向深さの寸法が0.5mm以下であるように限定され、ポンプボディアセンブリ1全体の剛性に対する第1の環状溝154の影響が小さく確保される。
【0103】
本願の一実施例において、図8に示すように、第2の環状溝162をクランク軸10の主軸部102における、主軸受のハブ部122に接触する領域に設け、同様に第2の環状溝162の深さが0.5mm以下であるように保証し、その原理は、主軸受12のハブ部122の内面に環状溝を設けることと類似し、ここで繰り返して説明しない。
【0104】
本願の一実施例において、図9に示すように、主軸受12のハブにハブ部122の内外面を貫通する径方向の通油孔156を追加し、且つ通油孔156は、第1の環状溝154の領域に位置する。径方向に貫通する通油孔156を設けることにより、ハブ部122の内面の潤滑油と外部の潤滑油の間の流通性を増加することができ、ハブ内の潤滑油の温度をある程度低下させ、クランク軸10の軸部の潤滑信頼性を更に向上させる。
【0105】
以上の実施例において、本願のローリングピストン式圧縮機への適用を詳細に説明したが、明らかに、本願は、ローリングピストン式圧縮機に限定されるものではなく、例えば、ピストンとベーンが一体的にされたスイング式構造(図10に示す)又はピストン158とベーン160のヒンジ構造(図11に示す)に対しても、本願は適用可能であり、実施形態には大きな相違点がない。以上は、いずれもシリンダのシリンダブロック142の中心とベーン溝144の中心との連結線がベーン溝144に向かう方向を0°角方向とし、ベーン溝144の中心を明らかに決定できない場合、シリンダの吸気チャンバと排気チャンバが1つのチャンバに組み合わせられる時点に対応するクランク軸10の回転角を0°角として定義し、角度増加方向は、クランク軸の回動方向150と同じであり、この場合、主軸受12のシリンダから離れた側における油溝の終了角度σの好ましい範囲は、依然として以下の通りである。
【0106】
【0107】
【0108】
本願の第2の態様の実施例によれば、上記いずれかの実施例に記載のポンプボディアセンブリ1を含む圧縮機を提供する。従って、該ポンプボディアセンブリ1の全ての有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0109】
本願の第3の態様の実施例によれば、上記いずれかの実施例に記載のポンプボディアセンブリ1又は圧縮機を含むエアコンを提供する。従って、該ポンプボディアセンブリ1又は圧縮機の全ての有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0110】
本願では、別途明確に限定されていない限り、「複数」という用語は、2つ又は2つ以上を指す。用語「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」などは、いずれも広義に理解すべきであり、例えば、「接続」は、固定接続であってもよいし、取り外し可能に接続されることであってもよいし、又は一体的に接続されることであってもよく、「繋がる」は、直接的に接続されることであってもよいし、中間媒体を介した間接的に接続されることであってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0111】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体例」などが用いられる場合には、当該実施例又は例で説明される特定の特徴、構造、材料又は利点が本願の少なくとも一実施例又は例に含まれることが意図される。本願では、上記用語に関する例示的な記述は必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。しかも、説明される特定の特徴、構造、材料又は利点は任意の1つ又は複数の実施例又は例で適切な形態で組み合わせられてもよい。
【0112】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者であれば、本願に様々な変更及び変形を加えることができる。本願の趣旨を逸脱せず補正や、同等な置き換え、改善などが行われる場合、そのいずれも本願の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0113】
10’ クランク軸
102’ 主軸部
104’ 偏心部
106’ 副軸部
108’ 副軸油孔
110’ 油孔
112’ 給油ブレード
122’ 主軸受ハブ
124’ 主軸受フランジ、
132’ 副軸受ハブ
134’ 副軸受フランジ
142’ シリンダブロック
1 ポンプボディアセンブリ
10 クランク軸
102 主軸部
104 偏心部
106 副軸部
12 主軸受
120 第1の導油溝
122 ハブ部
124 フランジ部
126 第1の連結線
128 第2の連結線
130 貫通孔
142 シリンダブロック
144 ベーン溝
146 中心孔
150 クランク軸の回動方向
152 第3の連結線
154 第1の環状溝
156 通油孔
158 ピストン
160 ベーン
162 第2の環状溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】