(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(54)【発明の名称】リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体および端末
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20220603BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20220603BHJP
H04W 72/10 20090101ALI20220603BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/16
H04W72/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556709
(86)(22)【出願日】2020-03-05
(85)【翻訳文提出日】2021-11-12
(86)【国際出願番号】 CN2020077914
(87)【国際公開番号】W WO2020192379
(87)【国際公開日】2020-10-01
(31)【優先権主張番号】201910221840.3
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520122781
【氏名又は名称】スプレッドトラム コミュニケーションズ(シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ティンティン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067AA13
5K067BB41
5K067HH28
5K067JJ17
(57)【要約】
リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体、および端末。この方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に応じて、論理チャネルの優先順位付けプロシージャに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。本発明によって提供される技術的解決策は、サービス信頼性を保証するのを支援するとともにリソース利用を改善するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース割り当てのための方法であって、
伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、
前記伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、前記伝送リソースを前記第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、前記第1のリソースはフィードバックリソースおよび再送リソースのうちの一方または双方を備え、前記第2の論理チャネルは情報フィードバックを必要とするデータおよび再送を必要とするデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択するステップと、
前記LCPに関与する前記論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記第1のリソースはN個の再送リソースを含み、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択する前記ステップは、
前記伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する前記第2の論理チャネルを選択するステップ
を含み、Nは正整数である、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、前記第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択する前記ステップは、
前記伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する前記第2の論理チャネルを選択するステップ
を含み、Nは正整数である、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記第2の論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、
前記対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する前記複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、リソース割り当てのための前記方法は、候補の伝送データを有する前記複数の第2の論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップの後に、
前記伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、前記割り当てられていないリソースがなくなるかまたは前記候補の伝送データがなくなるまで、前記対象に関連し伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップであって、前記第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび再送のないデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップ
をさらに含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの各論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルにおける前記第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てるステップ
を含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記伝送リソースは前記第1のリソースに関連しないことに基づき、前記伝送リソースを前記第1の論理チャネルにおける前記第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、前記第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび再送のないデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップ
をさらに含む方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する論理チャネルとして前記第3の論理チャネルを選択するステップと、
前記LCPに関与する前記論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、前記第3の論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第3の論理チャネルにおける前記少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する前記第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、
前記対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する前記複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記リソース割り当ての方法は、候補の伝送データを有する前記複数の第3の論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップの後に、
前記伝送リソースの中に割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、前記割り当てられていないリソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、前記対象に関連し前記候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップ
をさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項8に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの各論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルにおいて前記第2の論理チャネルと前記第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てるステップ
を含む、方法。
【請求項13】
リソース割り当てのためのデバイスであって、
伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、
前記伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、前記伝送リソースを、前記第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第1の割り当て回路であって、前記第1のリソースはフィードバックリソースおよび再送リソースのうちの一方または双方を備え、前記第2の論理チャネルは情報フィードバックを必要とするデータおよび再送を必要とするデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、第1の割り当て回路と
を備えるデバイス。
【請求項14】
コンピュータ命令を記憶している記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が一旦実行されると、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末であって、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を一旦実行すると、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、全体の開示が参照によって本明細書に組み込まれている、2019年3月22日出願の「RESOURCE ALLOCATION METHOD AND DEVICE, STORAGE MEDIUM AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第201910221840.3号の優先権を主張するものである。
【0002】
[0001]本開示は一般に通信技術の分野に関するものであり、より詳細には、リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
[0002]車両と外部の間の情報交換(Vehicle-to-X、略してV2X、Vehicle-to-everything(車車間/路車間通信)としても知られている)は、将来のインテリジェント交通システムの重要な技術であり、主として第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)通信プロトコルに基づく車両データ伝送解決策を調査するものである。V2X通信は、車両対車両(V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信、および車両対歩行者(V2P)通信を含む。V2Xアプリケーションは、安全走行を改善し、交通渋滞を緩和するとともに車両のエネルギ消費を低減し、また運送効率および車載の情報娯楽などを改善することなどができる。
【0004】
[0003]Long Term Evolution(LTE)通信システムでは、V2X通信はブロードキャスト通信に基づいており、「1対すべて」の通信方式を採用する。この通信方式では、受信端末は、データがうまく受信されたかどうかについて送信端末にフィードバックする必要はない。1回の伝送では、サービスの信頼性要件を満たすのに不十分であると、送信端末は、フィードバック情報なしで、事前設定の回数に基づいてデータパケットを再送する。
【0005】
[0004]第5世代(5G)の新無線(NR、新無線インターフェースとしても知られている)通信システムではユニキャストを用いるV2X通信が導入されており、これは「1対1の」通信を採用するものである。この場合、受信端末は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)機構によって、送信端末に、データがうまく受信されたかどうかをフィードバックする。ACKは受信の成功を指示し、NACKは受信の不成功を指示する。送信端末は、受信の不成功に基づいて再送し得る。フィードバック情報を用いる再送では、フィードバック情報なしの再送と比較してリソース利用が改善され得る。
【0006】
[0005]再送機構はデータ伝送の成功率およびV2Xサービスの信頼性を改善することができるが、すべてのV2Xサービスが再送を必要とするわけではない。別々のV2Xサービスには別々の信頼性要件があり、このことは、V2Xにおいて高信頼性要件を伴うサービスと低信頼性要件を伴うサービスとがあることを意味する。いくつかのV2Xサービスにとって再送は不要であり、サービスの信頼性要件を満たすのに1回の伝送で十分である。再送を必要としないサービスについては、受信端末はデータをフィードバックする必要はない。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連する場合には、リソースを割り当てるための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
[0006]本開示の実施形態は、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときにはリソース割り当てを最適化するやり方に関する解決策を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[0007]本開示の一実施形態では、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0009】
[0008]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0010】
[0009]いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個の再送リソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0011】
[0010]いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個のフィードバックリソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0012】
[0011]いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0013】
[0012]いくつかの実施形態では、リソース割り当てのための方法は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップをさらに含み、第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。
【0014】
[0013]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含む。
【0015】
[0014]いくつかの実施形態では、この方法は、伝送リソースは第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップをさらに含む。
【0016】
[0015]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0017】
[0016]いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0018】
[0017]いくつかの実施形態では、リソース割り当て方法は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、残存リソースがなくなるかまたは割り当てられていない残存リソースがなくなるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップをさらに含む。
【0019】
[0018]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含む。
【0020】
[0019]本開示の一実施形態ではリソース割り当てのためのデバイスが提供され、このデバイスは、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第1の割り当て回路であって、第1のリソースはフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路とを含む。
【0021】
[0020]本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、上記のことに基づく方法が実施される。
[0021]本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末が提供され、プロセッサがコンピュータ命令を一旦実行すると、上記のことに基づく方法が実施される。
【0022】
[0022]本開示の実施形態は以下の利益を有する。
[0023]本開示の実施形態において提供される、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。本開示の実施形態によれば、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することに基づき、伝送リソースの特性と調和し、しかも情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータに関連する、論理チャネルに対して、この条件下で伝送リソースが優先的に割り当てられ、受信端末は、フィードバックを必要とする、高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0023】
[0024]さらに、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態によれば、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルが、LCPプロセスにおいて使用可能な論理チャネルとして選択され、伝送リソースの特性と異なる特性を有する論理チャネルはLCPプロセスから除外され、これによって、サービス信頼性を保証するとともにリソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0024】
[0025]さらに、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップは、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態は、データ遅延の要件を考慮に入れるばかりでなく、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルにリソースを優先的に割り当て、これによって、リソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0025】
[0026]さらに、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップを含む。本開示の実施形態によれば、各論理チャネルが同じ優先度を有するとしても、リソースは、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルに優先的に割り当てられ得、これによって、サービス信頼性を保証する可能性をさらに提供するとともにリソース利用を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】[0027]本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概略図解である。
【
図2】[0028]本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの構造図の概略図解である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[0029]背景技術において説明されたように、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てのための方法が必要となる。
【0028】
[0030]NRのV2Xでは、モード1およびモード2といった、伝送リソースを取得するための2つのモードがある。モード1では、送信端末は、基地局から伝送リソースを取得し、次いで、取得された伝送リソースによって受信端末にデータを送信する。モード2では、送信端末は、データ伝送用のリソースのセットから、感知または検知することによって、要件を満たすリソースを選択する。リソースは、他のユーザ機器(UE)によって占有されていないリソース、または他のUEによって占有されていたとしても干渉強度が低いリソースでよい。
【0029】
[0031]その後、受信端末がフィードバックする必要がある場合には、無線リソースもフィードバック情報を搬送する必要がある。モード1では、フィードバックのために使用されるリソースは基地局によって与えられる。モード2では、フィードバックのために使用されるリソースも、送信端末によってリソースのセットから選択される。フィードバックする必要がなければ、フィードバックリソースは取得されなくてよく、取得されるとフィードバックリソースが浪費される。
【0030】
[0032]V2Xシステムには、フィードバックを必要とするサービスに相当する、高信頼性要件を伴うサービスと、フィードバックを必要としないサービスに相当する、低信頼性要件を伴うサービスとがある。さらに、送信端末によって取得される伝送リソースは、フィードバックリソースに関連するものでも関連しないものでもよい。フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスがフィードバックリソースに関連しない伝送リソースに配置されると、受信端末は、受信に障害が起きても、フィードバックリソースがないのでフィードバックすることができず、送信端末は、サービスを再送する必要があるかどうかを、フィードバック情報によって判定することができない。送信端末が再送しないことを選択し、受信端末がサービスを受信できなければ、サービスの信頼性が保証され得ない。送信端末が再送することを選択し、受信端末がサービスをうまく受信すれば、再送によってリソースが浪費されることになる。
【0031】
[0033]通常、送信端末が、伝送を必要とする複数のサービスを有する可能性がある。これらのサービスには、高信頼性要件を伴うサービスと、低信頼性要件を伴うサービスとがある。3GPPプロトコルで定義された論理チャネルの優先順位付け(LCP)プロセスでは、送信端末がモード1とモード2のどちらによって伝送リソースを取得するのかということに関係なく、この伝送リソースには、異なるサービスに属して異なる性能要件を有するデータが配置される必要がある。
【0032】
[0034]V2Xシステムでは、異なるサービスは、異なる論理チャネル(LCH)および異なる宛先によって具現される。各対象が複数の論理チャネルに関連付けられてよく、各論理チャネルが優先度を有する。LCPプロセスの本質は、論理チャネルの優先度に応じて、ある特定のルールを基に、その論理チャネルによって搬送されるサービスを同一の伝送リソースに配置することである。
【0033】
[0035]LTEシステムでは、V2XのLCPプロセスは、S0、S1、S2およびS3で簡単に説明され得る。
[0036]S0において、論理チャネル選択を完了する。具体的には、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択する。たとえば、V2Xシステムでは、各論理チャネルが、ある特定の搬送波で伝送され得、現在の伝送リソースが属する搬送波が、ある論理チャネルによって許容された搬送波ではない場合には、この論理チャネルは現在のLCPプロセスから除外される。
【0034】
[0037]S1において、候補の伝送データを有する論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルに対応する宛先アドレスを選択する。
[0038]S2において、S1で判定された宛先アドレスにおいて候補の伝送データを有する最高の優先度の論理チャネルに、伝送リソースを割り当てる。
【0035】
[0039]S3において、伝送リソースに残存リソースがある場合には、残存リソースがなくなるかまたは論理チャネルのデータがなくなるまで、宛先アドレスに対応する論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てる。
【0036】
[0040]従来技術では、LCPプロセスにおいて、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられず、これはリソース利用を改善するのに好ましいことではない。
【0037】
[0041]本開示の実施形態において提供されるリソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0038】
[0042]本開示の実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、情報フィードバックおよび/または再送が必要な、伝送リソースの特性と調和するデータに関連した論理チャネルに、伝送リソースが優先的に割り当てられる。この状況では、受信端末は、フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0039】
[0043]本開示の実施形態の目的、特性および利点を明確にするために、本開示の実施形態が、添付図面とともに明確かつ詳細に説明される。
[0044]本開示の実施形態は、5G通信システム、4G通信システム、3G通信システム、および後に発展する様々な通信システムに適用可能である。
【0040】
[0045]本開示の実施形態は、限定はしないが、中継ネットワークアーキテクチャ、デュアルリンク・ネットワークアーキテクチャ、および車両ネットワーキング通信アーキテクチャを含む種々のネットワークアーキテクチャに適用可能である。
【0041】
[0046]本開示の実施形態における基地局(BS)は基地局機器とも称され、無線通信機能をもたらすために無線アクセスネットワークの中に配置される。たとえば、2Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ベーストランシーバ基地局(BTS)および基地局コントローラ(BSC)を含む。3Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ノードBおよび無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む。4Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、エボルブドノードB(eNB)を含む。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)では、基地局機能をもたらすデバイスはアクセスポイント(AP)である。5G新無線(NR)における、基地局機能をもたらすデバイスは、進化し続けるノードB(gNB)を含み、基地局はまた、新規の通信システムにおける、将来の基地局機能をもたらすデバイス等を指す。
【0042】
[0047]本開示の実施形態における端末(たとえば送信端末および/または受信端末)は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション(MS)、遠隔ステーション、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末機器、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザデバイスの様々な形式を指し得る。端末デバイスは、セル式電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を伴う携帯用デバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは他の処理デバイス、車両機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末デバイス等でもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0043】
[0048]アクセスネットワークから端末への一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではダウンリンクと定義され、ダウンリンクで伝送されるデータはダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの伝送方向はダウンリンク方向と呼ばれる。端末からアクセスネットワークへの一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではアップリンクと定義され、アップリンクで伝送されるデータはアップリンクデータであり、アップリンクデータの伝送方向はアップリンク方向と呼ばれる。
【0044】
[0049]本開示における「および/または」という用語は、単に関連する対象を表す対応関係であると理解されるべきであり、たとえば「Aおよび/またはB」は、「Aのみ存在する、AとBの両方が存在する、Bのみ存在する」といった3つのタイプの関係があり得ることを指示するものである。加えて、(「/」)は、本開示では、この文字の前の関連する対象と後の関連する対象とに「または」の関係があることを表す。
【0045】
[0050]本開示の実施形態に出現する「複数の」は、「2つ以上の」を指す。
[0051]本開示の実施形態に出現する「第1の」や「第2の」等の記述は、説明される対象物を示して識別するためにのみ使用され、本開示の実施形態におけるデバイスの順序や数に対する制限または特別な制限を表すものではなく、本開示の実施形態に対するいかなる制限も構成し得ない。
【0046】
[0052]本開示の実施形態に出現する「接続」は、デバイス間の通信を実現するための直接接続または間接接続などの様々な接続方法を指すものであり、本開示の実施形態では限定されない。
【0047】
[0053]いくつかの実施形態に出現する「ネットワーク」と「システム」は同一の概念を表現するものであり、通信システムは通信ネットワークを意味する。
[0054]本開示の実施形態では、「情報フィードバックを必要とする」は、フィードバックリソースに基づいてHARQ情報を伝送することを指す。
【0048】
[0055]本開示の実施形態における「再送を必要とする」は、Nを正整数として、事前設定の最大再送回数Nの下で、候補の伝送データが、初めて伝送された後に少なくとも1回伝送されることを指し、すなわち、候補の伝送データが2回以上、多くてもN+1回まで伝送される、ということになる。
【0049】
[0056]
図1は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概要である。リソース割り当てのための方法は、たとえばNRのV2X UEといった端末によって実行され得る。具体的には、リソース割り当てのための方法はS101およびS102を含む。
【0050】
[0057]S101において、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定する。
[0058]S102は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであり、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0051】
[0059]より具体的には、S101において、端末は、伝送リソースのパラメータ設定情報および論理チャネルのパラメータ設定情報を基に論理チャネルを選択して、LCPプロセスに関与する論理チャネル(たとえば、複数の論理チャネルを含み得る第1の論理チャネル)を取得する。
【0052】
[0060]ここにおいて、伝送リソースが第1のリソースに関連するということは、伝送リソースが第1のリソースとの対応関係を有することを指す。特定の実装形態では、第1の伝送のために使用される伝送リソースとフィードバックリソースとが、フィードバック情報を伝送するために使用され、相互に割り当てられて対応関係を有し、または、第1の伝送のために使用される伝送リソースと再送のために使用される再送リソースとが、相互に割り当てられて対応関係を有する。たとえば、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に伝送され、この伝送リソースが、送信端末によって、候補の伝送データを伝送するために採用され、候補の伝送データが受信端末によって正確に受信されない場合には、受信端末によって、HARQ情報が第1のリソースを基に送信端末に伝送される。別の例として、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に送信され、候補の伝送データは、送信端末によって、伝送リソースを基に送信され、第1のリソースを基に受信端末に再送される。
【0053】
[0061]S102において、端末が第2の論理チャネルを判定し、伝送リソースが第1のリソースに関連すると判定したのちに、伝送リソースを第2の論理チャネルに優先的に割り当てる。ここにおいて、第1のリソースは、フィードバックリソースまたは再送リソースを含み、あるいはフィードバックリソースおよび再送リソースを参照する。第2の論理チャネルは第1の論理チャネルにおけるチャネルの一部であり、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用され得る。
【0054】
[0062]特定の実装形態では、S102はS1021およびS1022を含む。
[0063]S1021において、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する。
【0055】
[0064]S1022において、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てる。
[0065]具体的には、S1021において、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には、端末によって第1の論理チャネルが再び選択され得、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが選択され得る。
【0056】
[0066]その後、S1022において、端末によって、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
[0067]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、HARQフィードバックを必要とするイネーブルHARQの論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含むとき、これは、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することを意味する。このことから、イネーブルHARQの論理チャネルは、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして判定され得る。
【0057】
[0068]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがN個の再送リソースを含むとき、これは伝送リソースがN個の再送リソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0058】
[0069]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが選択され得る。第1のリソースがN個のフィードバックリソースを含むとき、これは伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0059】
[0070]当業者なら、通常は論理チャネルが優先度を有することを理解し得る。端末によって、論理チャネル選択の後に、第1の論理チャネルが論理チャネルとして選択されるときには、S102はS1023およびS1024を含み得る。
【0060】
[0071]S1023において、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、この少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象が判定される。
【0061】
[0072]S1024において、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するとき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。
【0062】
[0073]具体的には、S1023において、複数の第2の論理チャネルがLCPに関与する候補の伝送データを有するとき、最高の優先度を伴う論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を伴う論理チャネルを有する関連する対象がさらに判定され得る。
【0063】
[0074]S1024において、判定された宛先アドレスが、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0064】
[0075]その後、伝送リソースに、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0065】
[0076]いくつかの実施形態では、イネーブルHARQの論理チャネルが第2の論理チャネルと判定され、複数の第2の論理チャネルが、LCPに関与する候補の伝送データを有するときには、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を有する論理チャネルに関連した対象がさらに判定され得る。
【0066】
[0077]その後、判定された対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0067】
[0078]その後、まだ割り当てられていない伝送リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。ここにおいて、第3の論理チャネルは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルを除いた残りの論理チャネルを指す。第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。
【0068】
[0079]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連する場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに、優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。その後、残存リソースがあれば、論理チャネルは優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0069】
[0080]たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第2の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第2の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0070】
[0081]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連していなければ第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられ、第3の論理チャネルはHARQフィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。HARQフィードバックのないデータにはフィードバックリソースがなく、HARQフィードバックが実施されないことを意味する。再送なしは、再送リソースがなく、再送が実施されないことを意味する。
【0071】
[0082]いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルが選択され、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルは除外される。その後、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
【0072】
[0083]いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、端末によって、第3の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、さらに、最高の優先度を有する論理チャネルに関連する対象が判定される。その後、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。ここにおいて、第3の論理チャネルは優先度を有する。
【0073】
[0084]候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0074】
[0085]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連しない場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、伝送リソースは、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。その後、まだ残存リソースがあれば、第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0075】
[0086]たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第3の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第3の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0076】
[0087]以下で、特定の実施形態が詳細に説明される。
[0088]特定の実施形態1
[0089]伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、非イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。ここにおいて、イネーブルHARQの論理チャネルによって伝送されるデータは、フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータである。
【0077】
[0090]いくつかの実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。
【0078】
[0091]いくつかの実施形態では、伝送リソースがN個(Nは自然数である)の再送リソースに関連する場合には、再送リソース数以下の再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。好ましくは、再送リソースの数と等しい再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされ得る。
【0079】
[0092]いくつかの実施形態では、伝送リソースの再送の回数がN(Nは自然数である)に指定されると、N以下の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。いくつかの実施形態では、N回の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。
【0080】
[0093]当業者なら、フィードバック不要の論理チャネルは、必ずしも再送不要の論理チャネルではないことを理解し得る。たとえば、ブラインド再送シナリオでは、フィードバック情報がなくてもなお、送信端末によって、候補の伝送データが事前設定の再送回数に基づいて再送される。この場合、データは、伝送プロセス中にフィードバックリソースを必要としないが、データを再送するために、再送リソースと再送リソースに関連した論理チャネルとがなお必要である。
【0081】
[0094]本開示の実施形態によれば、論理チャネルを選択する条件が追加される。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、フィードバック要件または再送要件を満たさない論理チャネルがLCPプロセスにおいて除外され得、このことは、サービスの伝送信頼性を保証するのを支援するとともにリソース利用を改善する。
【0082】
[0095]特定の実施形態2
[0096](1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
【0083】
[0097]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末がイネーブルHARQの論理チャネルを有し、イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、最高の優先度を有する論理チャネルに基づいて宛先アドレスが取得されて、論理チャネルに関連付けられる。
【0084】
[0098]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、伝送リソースは、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルの中で最高の優先度を伴う論理チャネルに割り当てられる。
【0085】
[0099]S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0086】
[00100]S4において、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に第2の残存リソースを割り当てられる。すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる。
【0087】
[00101](2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
[00102]S1において、従来技術を用いて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末が非イネーブルHARQの論理チャネルを有し、しかも非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、論理チャネルの最高の優先度に基づいて宛先アドレスが取得される。ここにおいて、非イネーブルHARQの論理チャネルは、フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送する。
【0088】
[00103]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0089】
[00104]S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0090】
[00105]S4において、いくつかの実施形態では、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、第2の残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てられる。
【0091】
[00106]本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定され、伝送リソースは、伝送リソースと同じ特性を有する論理チャネルに優先的に割り当てられ(たとえば、伝送リソースがフィードバックリソースに関連するときには、論理チャネルはこのフィードバックリソースに関連付けられ、伝送リソースと論理チャネルは同じ特性を有する)、これはリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0092】
[00107]特定の実施形態3
[00108]本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定される。
【0093】
[00109](1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
[00110]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルがイネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有するイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスが取得される。
【0094】
[00111]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴うイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0095】
[00112]S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0096】
[00113](2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
[00114]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルが非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有する非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスは取得される。
【0097】
[00115]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する複数の論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴う非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0098】
[00116]S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、非イネーブルHARQの論理チャネルに割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0099】
[00117]本開示の実施形態では、リソースは論理チャネルの優先度に基づいて割り当てられ、伝送リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルまたは伝送リソースと同じ特性を有する非イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられ、これは、データ伝送の遅延要件を満たすとともにリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0100】
[00118]
図2は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの概略構造図である。リソース割り当てのためのデバイス2は
図1に示された実施形態による方法を実現するものであり、この方法は、たとえばV2X端末といった端末によって実行され得る。
【0101】
[00119]具体的には、リソース割り当てのためのデバイス2は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するように適合された判定回路21と、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるように適合された第1の割り当て回路22であって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路22とを含む。
【0102】
[00120]いくつかの実施形態では、第1の割り当て回路22は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するように適合された選択サブ回路221と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第1の割り当てサブ回路222とを含む。
【0103】
[00121]いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個の再送リソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個の再送リソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するように適合された第1の判定回路2211を含む。
【0104】
[00122]いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個のフィードバックリソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有するイネーブルHARQの論理チャネルを選択するように適合された第2の判定回路2212を含む。
【0105】
[00123]いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22は、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第1の判定サブ回路223と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第2の割り当てサブ回路224とを含む。
【0106】
[00124]特定の実装形態では、リソース割り当てのためのデバイス2は第3の割り当てサブ回路225をも含み、第3の割り当てサブ回路225は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるように適合されており、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合されている。
【0107】
[00125]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22が含む第4の割り当てサブ回路226は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと残りの論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第2の論理チャネルに割り当てるように適合されている。
【0108】
[00126]リソース割り当てのためのデバイス2は、第2の割り当て回路23をも含む。伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第2の割り当て回路23は第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に伝送リソースを割り当てるように適合され、第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合される。
【0109】
[00127]特定の実施形態では、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するように適合された第2の判定サブ回路231と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第5の割り当てサブ回路232とを含む。
【0110】
[00128]いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第3の判定サブ回路233と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第6の割り当てサブ回路234とを含む。
【0111】
[00129]さらに、第2の割り当て回路23は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第7の割り当てサブ回路235をも含む。
【0112】
[00130]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第3の論理チャネルに割り当てるように適合された第8の割り当てサブ回路236を含む。
【0113】
[00131]リソース割り当てのためのデバイス2の原理および詳細な動作は、
図1に示された方法の上記の説明に見られ、したがって以下では説明されない。
[00132]さらに、本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、
図1に示された上記の方法が実施される。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性すなわち非一時的な記憶装置等を含み得る。記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、光ディスク等を含む。
【0114】
[00133]さらに、本開示の一実施形態では記憶装置およびプロセッサを含む端末が提供され、プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータ命令を実行することにより、
図1に示された上記の方法を実施する。いくつかの実施形態では、端末はNRのV2X UEでよい。
【0115】
[00134]本開示の実施形態では、プロセッサは中央処理装置(CPU)でよく、あるいは他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタの論理デバイス、個別のハードウェア素子等でもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでよく、または任意の在来型プロセッサ等でもよい。
【0116】
[00135]本開示の実施形態における記憶装置は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリでよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることも理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリでよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)でよく、外部キャッシュとして機能する。限定しない例として、RAMの様々な形式は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、DRAMに対する同期接続(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DR-RAM)などが利用可能である。
【0117】
[00136]上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せによって全面的または部分的に実現され得る。上記の実施形態は、ソフトウェアで実現されるときときには、全体的または部分的にコンピュータプログラム製品の形式で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。本開示の実施形態によるプロシージャまたは機能は、コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータにロードされるかまたは実行されるとき、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能デバイスでよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよく、たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに電信(たとえば赤外線、無線、マイクロ波など)で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、サーバ、または使用可能な媒体の1つまたは複数のセットを含有しているデータセンタなどの、コンピュータまたはデータ記憶デバイスによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体でよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえばフロッピディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(たとえばDVD)、または半導体媒体でよい。半導体媒体はソリッドステートディスクでよい。
【0118】
[00137]本開示の様々な実施形態では、前述のプロセスの連続番号は実行順序を表すわけではなく、各プロセスの実行順序はその機能および固有の論理によって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実行プロセスを制限するものではないことを理解されたい。
【0119】
[00138]本開示の上記の実施形態では、開示された方法、デバイスおよびシステムは他のやり方で実現され得ることを理解されたい。たとえば、上記デバイスの実施形態は単なる例示であり、たとえばユニットの分割は単なる1つの論理的分割であって、実際には他の分割が実現され得、たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わされるかまたは統合されてよく、または、いくつかの機能が省略されてよく、もしくは実行されなくてもよい。さらに、示された、または論じられた相互結合、直接結合、または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接結合または通信接続でよく、電気的、機械的、または他の形式でよい。
【0120】
[00139]別部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして示された部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、すなわち1つの位置に配設されてよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択され得る。
【0121】
[00140]加えて、本開示の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得、または各ユニットが物理的に別個でよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。集積化ユニットは、ハードウェアの形式、またはソフトウェア機能ユニットを加えたハードウェアの形式で実現され得る。
【0122】
[00141]ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積化ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス)に、本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。また、記憶媒体は、Uディスク、着脱式ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを記憶するための媒体でよい。
【0123】
[00142]本開示は上記のように開示されるが、これに限定されない。当業者なら、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更形態や修正形態を作製することができる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲によって定義されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2020年3月5日に出願した国際出願第PCT/CN2020/077914号の国内段階であり、当該国際出願は、全体の開示が参照によって本明細書に組み込まれている、2019年3月22日出願の「RESOURCE ALLOCATION METHOD AND DEVICE, STORAGE MEDIUM AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第201910221840.3号の優先権を主張するものである。
【0002】
[0001]本開示は一般に通信技術の分野に関するものであり、より詳細には、リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
[0002]車両と外部の間の情報交換(Vehicle-to-X、略してV2X、Vehicle-to-everything(車車間/路車間通信)としても知られている)は、将来のインテリジェント交通システムの重要な技術であり、主として第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)通信プロトコルに基づく車両データ伝送解決策を調査するものである。V2X通信は、車両対車両(V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信、および車両対歩行者(V2P)通信を含む。V2Xアプリケーションは、安全走行を改善し、交通渋滞を緩和するとともに車両のエネルギ消費を低減し、また運送効率および車載の情報娯楽などを改善することなどができる。
【0004】
[0003]Long Term Evolution(LTE)通信システムでは、V2X通信はブロードキャスト通信に基づいており、「1対すべて」の通信方式を採用する。この通信方式では、受信端末は、データがうまく受信されたかどうかについて送信端末にフィードバックする必要はない。1回の伝送では、サービスの信頼性要件を満たすのに不十分であると、送信端末は、フィードバック情報なしで、事前設定の回数に基づいてデータパケットを再送する。
【0005】
[0004]第5世代(5G)の新無線(NR、新無線インターフェースとしても知られている)通信システムではユニキャストを用いるV2X通信が導入されており、これは「1対1の」通信を採用するものである。この場合、受信端末は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)機構によって、送信端末に、データがうまく受信されたかどうかをフィードバックする。ACKは受信の成功を指示し、NACKは受信の不成功を指示する。送信端末は、受信の不成功に基づいて再送し得る。フィードバック情報を用いる再送では、フィードバック情報なしの再送と比較してリソース利用が改善され得る。
【0006】
[0005]再送機構はデータ伝送の成功率およびV2Xサービスの信頼性を改善することができるが、すべてのV2Xサービスが再送を必要とするわけではない。別々のV2Xサービスには別々の信頼性要件があり、このことは、V2Xにおいて高信頼性要件を伴うサービスと低信頼性要件を伴うサービスとがあることを意味する。いくつかのV2Xサービスにとって再送は不要であり、サービスの信頼性要件を満たすのに1回の伝送で十分である。再送を必要としないサービスについては、受信端末はデータをフィードバックする必要はない。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連する場合には、リソースを割り当てるための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
[0006]本開示の実施形態は、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときにはリソース割り当てを最適化するやり方に関する解決策を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[0007]本開示の一実施形態では、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0009】
[0008]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0010】
[0009]いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個の再送リソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0011】
[0010]いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個のフィードバックリソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0012】
[0011]いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0013】
[0012]いくつかの実施形態では、リソース割り当てのための方法は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップをさらに含む。
【0014】
[0013]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含む。
【0015】
[0014]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0016】
[0015]いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0017】
[0016]いくつかの実施形態では、リソース割り当て方法は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるか、または、候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップをさらに含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0018】
[0017]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0019】
[0018]本開示の一実施形態ではリソース割り当てのためのデバイスが提供され、このデバイスは、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第2の割り当て回路であって、第1のリソースはフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路とを含む。
【0020】
[0019]本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、上記のことに基づく方法が実施される。
[0020]いくつかの実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末が提供され、プロセッサがコンピュータ命令を一旦実行すると、上記のことに基づく方法が実施される。
【0021】
[0021]幾つかの実施形態では、方法は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップをさらに含む。
【0022】
[0022]本開示の実施形態は以下の利益を有する。
[0023]本開示の実施形態において提供される、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。本開示の実施形態によれば、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することに基づき、伝送リソースの特性と調和し、しかも情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータに関連する、論理チャネルに対して、この条件下で伝送リソースが優先的に割り当てられ、受信端末は、フィードバックを必要とする、高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0023】
[0024]さらに、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態によれば、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルが、LCPプロセスにおいて使用可能な論理チャネルとして選択され、伝送リソースの特性と異なる特性を有する論理チャネルはLCPプロセスから除外され、これによって、サービス信頼性を保証するとともにリソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0024】
[0025]さらに、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップは、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態は、データ遅延の要件を考慮に入れるばかりでなく、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルにリソースを優先的に割り当て、これによって、リソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0025】
[0026]さらに、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップを含む。本開示の実施形態によれば、各論理チャネルが同じ優先度を有するとしても、リソースは、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルに優先的に割り当てられ得、これによって、サービス信頼性を保証する可能性をさらに提供するとともにリソース利用を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】[0027]本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概略図解である。
【
図2】[0028]本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの構造図の概略図解である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[0029]背景技術において説明されたように、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てのための方法が必要となる。
【0028】
[0030]NRのV2Xでは、モード1およびモード2といった、伝送リソースを取得するための2つのモードがある。モード1では、送信端末は、基地局から伝送リソースを取得し、次いで、取得された伝送リソースによって受信端末にデータを送信する。モード2では、送信端末は、データ伝送用のリソースのセットから、感知または検知することによって、要件を満たすリソースを選択する。リソースは、他のユーザ機器(UE)によって占有されていないリソース、または他のUEによって占有されていたとしても干渉強度が低いリソースでよい。
【0029】
[0031]その後、受信端末がフィードバックする必要がある場合には、無線リソースもフィードバック情報を搬送する必要がある。モード1では、フィードバックのために使用されるリソースは基地局によって与えられる。モード2では、フィードバックのために使用されるリソースも、送信端末によってリソースのセットから選択される。フィードバックする必要がなければ、フィードバックリソースは取得されなくてよく、取得されるとフィードバックリソースが浪費される。
【0030】
[0032]V2Xシステムには、フィードバックを必要とするサービスに相当する、高信頼性要件を伴うサービスと、フィードバックを必要としないサービスに相当する、低信頼性要件を伴うサービスとがある。さらに、送信端末によって取得される伝送リソースは、フィードバックリソースに関連するものでも関連しないものでもよい。フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスがフィードバックリソースに関連しない伝送リソースに配置されると、受信端末は、受信に障害が起きても、フィードバックリソースがないのでフィードバックすることができず、送信端末は、サービスを再送する必要があるかどうかを、フィードバック情報によって判定することができない。送信端末が再送しないことを選択し、受信端末がサービスを受信できなければ、サービスの信頼性が保証され得ない。送信端末が再送することを選択し、受信端末がサービスをうまく受信すれば、再送によってリソースが浪費されることになる。
【0031】
[0033]通常、送信端末が、伝送を必要とする複数のサービスを有する可能性がある。これらのサービスには、高信頼性要件を伴うサービスと、低信頼性要件を伴うサービスとがある。3GPPプロトコルで定義された論理チャネルの優先順位付け(LCP)プロセスでは、送信端末がモード1とモード2のどちらによって伝送リソースを取得するのかということに関係なく、この伝送リソースには、異なるサービスに属して異なる性能要件を有するデータが配置される必要がある。
【0032】
[0034]V2Xシステムでは、異なるサービスは、異なる論理チャネル(LCH)および異なる宛先によって具現される。各対象が複数の論理チャネルに関連付けられてよく、各論理チャネルが優先度を有する。LCPプロセスの本質は、論理チャネルの優先度に応じて、ある特定のルールを基に、その論理チャネルによって搬送されるサービスを同一の伝送リソースに配置することである。
【0033】
[0035]LTEシステムでは、V2XのLCPプロセスは、S0、S1、S2およびS3で簡単に説明され得る。
[0036]S0において、論理チャネル選択を完了する。具体的には、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択する。たとえば、V2Xシステムでは、各論理チャネルが、ある特定の搬送波で伝送され得、現在の伝送リソースが属する搬送波が、ある論理チャネルによって許容された搬送波ではない場合には、この論理チャネルは現在のLCPプロセスから除外される。
【0034】
[0037]S1において、候補の伝送データを有する論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルに対応する宛先アドレスを選択する。
[0038]S2において、S1で判定された宛先アドレスにおいて候補の伝送データを有する最高の優先度の論理チャネルに、伝送リソースを割り当てる。
【0035】
[0039]S3において、伝送リソースに残存リソースがある場合には、残存リソースがなくなるかまたは論理チャネルのデータがなくなるまで、宛先アドレスに対応する論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てる。
【0036】
[0040]従来技術では、LCPプロセスにおいて、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられず、これはリソース利用を改善するのに好ましいことではない。
【0037】
[0041]本開示の実施形態において提供されるリソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0038】
[0042]本開示の実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、情報フィードバックおよび/または再送が必要な、伝送リソースの特性と調和するデータに関連した論理チャネルに、伝送リソースが優先的に割り当てられる。この状況では、受信端末は、フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0039】
[0043]本開示の実施形態の目的、特性および利点を明確にするために、本開示の実施形態が、添付図面とともに明確かつ詳細に説明される。
[0044]本開示の実施形態は、5G通信システム、4G通信システム、3G通信システム、および後に発展する様々な通信システムに適用可能である。
【0040】
[0045]本開示の実施形態は、限定はしないが、中継ネットワークアーキテクチャ、デュアルリンク・ネットワークアーキテクチャ、および車両ネットワーキング通信アーキテクチャを含む種々のネットワークアーキテクチャに適用可能である。
【0041】
[0046]本開示の実施形態における基地局(BS)は基地局機器とも称され、無線通信機能をもたらすために無線アクセスネットワークの中に配置される。たとえば、2Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ベーストランシーバ基地局(BTS)および基地局コントローラ(BSC)を含む。3Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ノードBおよび無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む。4Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、エボルブドノードB(eNB)を含む。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)では、基地局機能をもたらすデバイスはアクセスポイント(AP)である。5G新無線(NR)における、基地局機能をもたらすデバイスは、進化し続けるノードB(gNB)を含み、基地局はまた、新規の通信システムにおける、将来の基地局機能をもたらすデバイス等を指す。
【0042】
[0047]本開示の実施形態における端末(たとえば送信端末および/または受信端末)は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション(MS)、遠隔ステーション、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末機器、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザデバイスの様々な形式を指し得る。端末デバイスは、セル式電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を伴う携帯用デバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは他の処理デバイス、車両機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末デバイス等でもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0043】
[0048]アクセスネットワークから端末への一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではダウンリンクと定義され、ダウンリンクで伝送されるデータはダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの伝送方向はダウンリンク方向と呼ばれる。端末からアクセスネットワークへの一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではアップリンクと定義され、アップリンクで伝送されるデータはアップリンクデータであり、アップリンクデータの伝送方向はアップリンク方向と呼ばれる。
【0044】
[0049]本開示における「および/または」という用語は、単に関連する対象を表す対応関係であると理解されるべきであり、たとえば「Aおよび/またはB」は、「Aのみ存在する、AとBの両方が存在する、Bのみ存在する」といった3つのタイプの関係があり得ることを指示するものである。加えて、(「/」)は、本開示では、この文字の前の関連する対象と後の関連する対象とに「または」の関係があることを表す。
【0045】
[0050]本開示の実施形態に出現する「複数の」は、「2つ以上の」を指す。
[0051]本開示の実施形態に出現する「第1の」や「第2の」等の記述は、説明される対象物を示して識別するためにのみ使用され、本開示の実施形態におけるデバイスの順序や数に対する制限または特別な制限を表すものではなく、本開示の実施形態に対するいかなる制限も構成し得ない。
【0046】
[0052]本開示の実施形態に出現する「接続」は、デバイス間の通信を実現するための直接接続または間接接続などの様々な接続方法を指すものであり、本開示の実施形態では限定されない。
【0047】
[0053]いくつかの実施形態に出現する「ネットワーク」と「システム」は同一の概念を表現するものであり、通信システムは通信ネットワークを意味する。
[0054]本開示の実施形態では、「情報フィードバックを必要とする」は、フィードバックリソースに基づいてHARQ情報を伝送することを指す。
【0048】
[0055]本開示の実施形態における「再送を必要とする」は、Nを正整数として、事前設定の最大再送回数Nの下で、候補の伝送データが、初めて伝送された後に少なくとも1回伝送されることを指し、すなわち、候補の伝送データが2回以上、多くてもN+1回まで伝送される、ということになる。
【0049】
[0056]
図1は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概要である。リソース割り当てのための方法は、たとえばNRのV2X UEといった端末によって実行され得る。具体的には、リソース割り当てのための方法はS101およびS102を含む。
【0050】
[0057]S101において、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定する。
[0058]S102は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであり、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0051】
[0059]より具体的には、S101において、端末は、伝送リソースのパラメータ設定情報および論理チャネルのパラメータ設定情報を基に論理チャネルを選択して、LCPプロセスに関与する論理チャネル(たとえば、複数の論理チャネルを含み得る第1の論理チャネル)を取得する。
【0052】
[0060]ここにおいて、伝送リソースが第1のリソースに関連するということは、伝送リソースが第1のリソースとの対応関係を有することを指す。特定の実装形態では、第1の伝送のために使用される伝送リソースとフィードバックリソースとが、フィードバック情報を伝送するために使用され、相互に割り当てられて対応関係を有し、または、第1の伝送のために使用される伝送リソースと再送のために使用される再送リソースとが、相互に割り当てられて対応関係を有する。たとえば、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に伝送され、この伝送リソースが、送信端末によって、候補の伝送データを伝送するために採用され、候補の伝送データが受信端末によって正確に受信されない場合には、受信端末によって、HARQ情報が第1のリソースを基に送信端末に伝送される。別の例として、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に送信され、候補の伝送データは、送信端末によって、伝送リソースを基に送信され、第1のリソースを基に受信端末に再送される。
【0053】
[0061]S102において、端末が第2の論理チャネルを判定し、伝送リソースが第1のリソースに関連すると判定したのちに、伝送リソースを第2の論理チャネルに優先的に割り当てる。ここにおいて、第1のリソースは、フィードバックリソースまたは再送リソースを含み、あるいはフィードバックリソースおよび再送リソースを参照する。第2の論理チャネルは第1の論理チャネルにおけるチャネルの一部であり、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用され得る。
【0054】
[0062]特定の実装形態では、S102はS1021およびS1022を含む。
[0063]S1021において、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する。
【0055】
[0064]S1022において、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てる。
[0065]具体的には、S1021において、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には、端末によって第1の論理チャネルが再び選択され得、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが選択され得る。
【0056】
[0066]その後、S1022において、端末によって、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
[0067]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、HARQフィードバックを必要とするイネーブルHARQの論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含むとき、これは、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することを意味する。このことから、イネーブルHARQの論理チャネルは、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして判定され得る。
【0057】
[0068]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがN個の再送リソースを含むとき、これは伝送リソースがN個の再送リソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0058】
[0069]いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが選択され得る。第1のリソースがN個のフィードバックリソースを含むとき、これは伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0059】
[0070]当業者なら、通常は論理チャネルが優先度を有することを理解し得る。端末によって、論理チャネル選択の後に、第1の論理チャネルが論理チャネルとして選択されるときには、S102はS1023およびS1024を含み得る。
【0060】
[0071]S1023において、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、この少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象が判定される。
【0061】
[0072]S1024において、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するとき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。
【0062】
[0073]具体的には、S1023において、複数の第2の論理チャネルがLCPに関与する候補の伝送データを有するとき、最高の優先度を伴う論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を伴う論理チャネルを有する関連する対象がさらに判定され得る。
【0063】
[0074]S1024において、判定された宛先アドレスが、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0064】
[0075]その後、伝送リソースに、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0065】
[0076]いくつかの実施形態では、イネーブルHARQの論理チャネルが第2の論理チャネルと判定され、複数の第2の論理チャネルが、LCPに関与する候補の伝送データを有するときには、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を有する論理チャネルに関連した対象がさらに判定され得る。
【0066】
[0077]その後、判定された対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0067】
[0078]その後、まだ割り当てられていない伝送リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。ここにおいて、第3の論理チャネルは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルを除いた残りの論理チャネルを指す。第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。
【0068】
[0079]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連する場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに、優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。その後、残存リソースがあれば、論理チャネルは優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0069】
[0080]たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第2の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第2の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0070】
[0081]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連していなければ第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられ、第3の論理チャネルはHARQフィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。HARQフィードバックのないデータにはフィードバックリソースがなく、HARQフィードバックが実施されないことを意味する。再送なしは、再送リソースがなく、再送が実施されないことを意味する。
【0071】
[0082]いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルが選択され、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルは除外される。その後、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
【0072】
[0083]いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、端末によって、第3の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、さらに、最高の優先度を有する論理チャネルに関連する対象が判定される。その後、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。ここにおいて、第3の論理チャネルは優先度を有する。
【0073】
[0084]候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0074】
[0085]いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連しない場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、伝送リソースは、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。その後、まだ残存リソースがあれば、第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0075】
[0086]たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第3の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第3の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0076】
[0087]以下で、特定の実施形態が詳細に説明される。
[0088]特定の実施形態1
[0089]伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、非イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。ここにおいて、イネーブルHARQの論理チャネルによって伝送されるデータは、フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータである。
【0077】
[0090]いくつかの実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。
【0078】
[0091]いくつかの実施形態では、伝送リソースがN個(Nは自然数である)の再送リソースに関連する場合には、再送リソース数以下の再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。好ましくは、再送リソースの数と等しい再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされ得る。
【0079】
[0092]いくつかの実施形態では、伝送リソースの再送の回数がN(Nは自然数である)に指定されると、N以下の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。いくつかの実施形態では、N回の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。
【0080】
[0093]当業者なら、フィードバック不要の論理チャネルは、必ずしも再送不要の論理チャネルではないことを理解し得る。たとえば、ブラインド再送シナリオでは、フィードバック情報がなくてもなお、送信端末によって、候補の伝送データが事前設定の再送回数に基づいて再送される。この場合、データは、伝送プロセス中にフィードバックリソースを必要としないが、データを再送するために、再送リソースと再送リソースに関連した論理チャネルとがなお必要である。
【0081】
[0094]本開示の実施形態によれば、論理チャネルを選択する条件が追加される。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、フィードバック要件または再送要件を満たさない論理チャネルがLCPプロセスにおいて除外され得、このことは、サービスの伝送信頼性を保証するのを支援するとともにリソース利用を改善する。
【0082】
[0095]特定の実施形態2
[0096](1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
【0083】
[0097]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末がイネーブルHARQの論理チャネルを有し、イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、最高の優先度を有する論理チャネルに基づいて宛先アドレスが取得されて、論理チャネルに関連付けられる。
【0084】
[0098]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、伝送リソースは、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルの中で最高の優先度を伴う論理チャネルに割り当てられる。
【0085】
[0099]S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0086】
[00100]S4において、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に第2の残存リソースを割り当てられる。すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる。
【0087】
[00101](2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
[00102]S1において、従来技術を用いて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末が非イネーブルHARQの論理チャネルを有し、しかも非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、論理チャネルの最高の優先度に基づいて宛先アドレスが取得される。ここにおいて、非イネーブルHARQの論理チャネルは、フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送する。
【0088】
[00103]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0089】
[00104]S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0090】
[00105]S4において、いくつかの実施形態では、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、第2の残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てられる。
【0091】
[00106]本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定され、伝送リソースは、伝送リソースと同じ特性を有する論理チャネルに優先的に割り当てられ(たとえば、伝送リソースがフィードバックリソースに関連するときには、論理チャネルはこのフィードバックリソースに関連付けられ、伝送リソースと論理チャネルは同じ特性を有する)、これはリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0092】
[00107]特定の実施形態3
[00108]本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定される。
【0093】
[00109](1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
[00110]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルがイネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有するイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスが取得される。
【0094】
[00111]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴うイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0095】
[00112]S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0096】
[00113](2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
[00114]S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルが非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有する非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスは取得される。
【0097】
[00115]S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する複数の論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴う非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0098】
[00116]S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、非イネーブルHARQの論理チャネルに割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0099】
[00117]本開示の実施形態では、リソースは論理チャネルの優先度に基づいて割り当てられ、伝送リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルまたは伝送リソースと同じ特性を有する非イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられ、これは、データ伝送の遅延要件を満たすとともにリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0100】
[00118]
図2は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの概略構造図である。リソース割り当てのためのデバイス2は
図1に示された実施形態による方法を実現するものであり、この方法は、たとえばV2X端末といった端末によって実行され得る。
【0101】
[00119]具体的には、リソース割り当てのためのデバイス2は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するように適合された判定回路21と、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるように適合された第1の割り当て回路22であって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路22とを含む。
【0102】
[00120]いくつかの実施形態では、第1の割り当て回路22は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するように適合された選択サブ回路221と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第1の割り当てサブ回路222とを含む。
【0103】
[00121]いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個の再送リソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個の再送リソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するように適合された第1の判定回路2211を含む。
【0104】
[00122]いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個のフィードバックリソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有するイネーブルHARQの論理チャネルを選択するように適合された第2の判定回路2212を含む。
【0105】
[00123]いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22は、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第1の判定サブ回路223と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第2の割り当てサブ回路224とを含む。
【0106】
[00124]特定の実装形態では、リソース割り当てのためのデバイス2は第3の割り当てサブ回路225をも含み、第3の割り当てサブ回路225は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるように適合されており、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合されている。
【0107】
[00125]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22が含む第4の割り当てサブ回路226は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと残りの論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第2の論理チャネルに割り当てるように適合されている。
【0108】
[00126]リソース割り当てのためのデバイス2は、第2の割り当て回路23をも含む。伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第2の割り当て回路23は第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に伝送リソースを割り当てるように適合され、第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合される。
【0109】
[00127]特定の実施形態では、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するように適合された第2の判定サブ回路231と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第5の割り当てサブ回路232とを含む。
【0110】
[00128]いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第3の判定サブ回路233と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第6の割り当てサブ回路234とを含む。
【0111】
[00129]さらに、第2の割り当て回路23は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第7の割り当てサブ回路235をも含む。
【0112】
[00130]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第3の論理チャネルに割り当てるように適合された第8の割り当てサブ回路236を含む。
【0113】
[00131]リソース割り当てのためのデバイス2の原理および詳細な動作は、
図1に示された方法の上記の説明に見られ、したがって以下では説明されない。
[00132]さらに、本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、
図1に示された上記の方法が実施される。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性すなわち非一時的な記憶装置等を含み得る。記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、光ディスク等を含む。
【0114】
[00133]さらに、本開示の一実施形態では記憶装置およびプロセッサを含む端末が提供され、プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータ命令を実行することにより、
図1に示された上記の方法を実施する。いくつかの実施形態では、端末はNRのV2X UEでよい。
【0115】
[00134]本開示の実施形態では、プロセッサは中央処理装置(CPU)でよく、あるいは他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタの論理デバイス、個別のハードウェア素子等でもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでよく、または任意の在来型プロセッサ等でもよい。
【0116】
[00135]本開示の実施形態における記憶装置は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリでよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることも理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリでよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)でよく、外部キャッシュとして機能する。限定しない例として、RAMの様々な形式は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、DRAMに対する同期接続(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DR-RAM)などが利用可能である。
【0117】
[00136]上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せによって全面的または部分的に実現され得る。上記の実施形態は、ソフトウェアで実現されるときときには、全体的または部分的にコンピュータプログラム製品の形式で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。本開示の実施形態によるプロシージャまたは機能は、コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータにロードされるかまたは実行されるとき、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能デバイスでよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよく、たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに電信(たとえば赤外線、無線、マイクロ波など)で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、サーバ、または使用可能な媒体の1つまたは複数のセットを含有しているデータセンタなどの、コンピュータまたはデータ記憶デバイスによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体でよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえばフロッピディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(たとえばDVD)、または半導体媒体でよい。半導体媒体はソリッドステートディスクでよい。
【0118】
[00137]本開示の様々な実施形態では、前述のプロセスの連続番号は実行順序を表すわけではなく、各プロセスの実行順序はその機能および固有の論理によって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実行プロセスを制限するものではないことを理解されたい。
【0119】
[00138]本開示の上記の実施形態では、開示された方法、デバイスおよびシステムは他のやり方で実現され得ることを理解されたい。たとえば、上記デバイスの実施形態は単なる例示であり、たとえばユニットの分割は単なる1つの論理的分割であって、実際には他の分割が実現され得、たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わされるかまたは統合されてよく、または、いくつかの機能が省略されてよく、もしくは実行されなくてもよい。さらに、示された、または論じられた相互結合、直接結合、または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接結合または通信接続でよく、電気的、機械的、または他の形式でよい。
【0120】
[00139]別部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして示された部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、すなわち1つの位置に配設されてよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択され得る。
【0121】
[00140]加えて、本開示の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得、または各ユニットが物理的に別個でよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。集積化ユニットは、ハードウェアの形式、またはソフトウェア機能ユニットを加えたハードウェアの形式で実現され得る。
【0122】
[00141]ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積化ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス)に、本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。また、記憶媒体は、Uディスク、着脱式ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを記憶するための媒体でよい。
【0123】
[00142]本開示は上記のように開示されるが、これに限定されない。当業者なら、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更形態や修正形態を作製することができる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲によって定義されるべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース割り当てのための方法であって、
伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、
前記伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、前記伝送リソースを前記第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、前記第1のリソースはフィードバックリソースおよび再送リソースのうちの一方または双方を備え、前記第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび再送のないデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、前記伝送リソースを前記第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、前記第2の論理チャネルは情報フィードバックを必要とするデータおよび再送を必要とするデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップ
をさらに含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択するステップと、
前記LCPに関与する前記論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記第1のリソースはN個の再送リソースを含み、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択する前記ステップは、
前記伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する前記第2の論理チャネルを選択するステップ
を含み、Nは正整数である、方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、前記第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして前記第2の論理チャネルを選択する前記ステップは、
前記伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する前記論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する前記第2の論理チャネルを選択するステップ
を含み、Nは正整数である、方法。
【請求項6】
請求項2に記載の方法であって、前記第2の論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、
前記対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する前記複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、リソース割り当てのための前記方法は、候補の伝送データを有する前記複数の第2の論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップの後に、
前記伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、前記割り当てられていないリソースがなくなるかまたは前記候補の伝送データがなくなるまで、前記対象に関連し伝送データを有する前記第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップ
をさらに含む、方法。
【請求項8】
請求項2に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの各論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルにおける前記第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、前記第2の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てるステップ
を含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルから、前記LCPに関与する論理チャネルとして前記第3の論理チャネルを選択するステップと、
前記LCPに関与する前記論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、前記第3の論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第3の論理チャネルにおける前記少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する前記第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、
前記対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する前記複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に前記伝送リソースを割り当てるステップと
を含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記リソース割り当ての方法は、候補の伝送データを有する前記複数の第3の論理チャネルに前記伝送リソースを割り当てるステップの後に、
前記伝送リソースの中に割り当てられていない残存リソースがまだあることに基づき、前記割り当てられていないリソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、前記対象に関連し前記候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップであって、前記第2の論理チャネルは情報フィードバックを必要とするデータおよび再送を必要とするデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップ
をさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の論理チャネルの各論理チャネルは優先度を有し、前記第1の論理チャネルの前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、
前記第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと前記第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、前記第3の論理チャネルに前記伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、前記第2の論理チャネルは情報フィードバックを必要とするデータおよび再送を必要とするデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、ステップ
を含む、方法。
【請求項13】
リソース割り当てのためのデバイスであって、
伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、
前記伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、前記伝送リソースを、前記第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第2の割り当て回路であって、前記第1のリソースはフィードバックリソースおよび再送リソースのうちの一方または双方を備え、前記第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび再送のないデータのうちの一方または双方を伝送するために使用される、第1の割り当て回路と
を備えるデバイス。
【請求項14】
コンピュータ命令を記憶している記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が一旦実行されると、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末であって、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を一旦実行すると、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、端末。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2020年3月5日に出願した国際出願第PCT/CN2020/077914号の国内段階であり、当該国際出願は、全体の開示が参照によって本明細書に組み込まれている、2019年3月22日出願の「RESOURCE ALLOCATION METHOD AND DEVICE, STORAGE MEDIUM AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第201910221840.3号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は一般に通信技術の分野に関するものであり、より詳細には、リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
車両と外部の間の情報交換(Vehicle-to-X、略してV2X、Vehicle-to-everything(車車間/路車間通信)としても知られている)は、将来のインテリジェント交通システムの重要な技術であり、主として第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)通信プロトコルに基づく車両データ伝送解決策を調査するものである。V2X通信は、車両対車両(V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信、および車両対歩行者(V2P)通信を含む。V2Xアプリケーションは、安全走行を改善し、交通渋滞を緩和するとともに車両のエネルギ消費を低減し、また運送効率および車載の情報娯楽などを改善することなどができる。
【0004】
Long Term Evolution(LTE)通信システムでは、V2X通信はブロードキャスト通信に基づいており、「1対すべて」の通信方式を採用する。この通信方式では、受信端末は、データがうまく受信されたかどうかについて送信端末にフィードバックする必要はない。1回の伝送では、サービスの信頼性要件を満たすのに不十分であると、送信端末は、フィードバック情報なしで、事前設定の回数に基づいてデータパケットを再送する。
【0005】
第5世代(5G)の新無線(NR、新無線インターフェースとしても知られている)通信システムではユニキャストを用いるV2X通信が導入されており、これは「1対1の」通信を採用するものである。この場合、受信端末は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)機構によって、送信端末に、データがうまく受信されたかどうかをフィードバックする。ACKは受信の成功を指示し、NACKは受信の不成功を指示する。送信端末は、受信の不成功に基づいて再送し得る。フィードバック情報を用いる再送では、フィードバック情報なしの再送と比較してリソース利用が改善され得る。
【0006】
再送機構はデータ伝送の成功率およびV2Xサービスの信頼性を改善することができるが、すべてのV2Xサービスが再送を必要とするわけではない。別々のV2Xサービスには別々の信頼性要件があり、このことは、V2Xにおいて高信頼性要件を伴うサービスと低信頼性要件を伴うサービスとがあることを意味する。いくつかのV2Xサービスにとって再送は不要であり、サービスの信頼性要件を満たすのに1回の伝送で十分である。再送を必要としないサービスについては、受信端末はデータをフィードバックする必要はない。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連する場合には、リソースを割り当てるための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施形態は、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときにはリソース割り当てを最適化するやり方に関する解決策を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態では、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個の再送リソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個のフィードバックリソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、リソース割り当てのための方法は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含む。
【0015】
[0014]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0016】
[0015]いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0017】
[0016]いくつかの実施形態では、リソース割り当て方法は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるか、または、候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップをさらに含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0018】
[0017]いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0019】
[0018]本開示の一実施形態ではリソース割り当てのためのデバイスが提供され、このデバイスは、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第2の割り当て回路であって、第1のリソースはフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路とを含む。
【0020】
[0019]本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、上記のことに基づく方法が実施される。
[0020]いくつかの実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末が提供され、プロセッサがコンピュータ命令を一旦実行すると、上記のことに基づく方法が実施される。
【0021】
幾つかの実施形態では、方法は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップをさらに含む。
【0022】
本開示の実施形態は以下の利益を有する。
本開示の実施形態において提供される、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。本開示の実施形態によれば、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することに基づき、伝送リソースの特性と調和し、しかも情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータに関連する、論理チャネルに対して、この条件下で伝送リソースが優先的に割り当てられ、受信端末は、フィードバックを必要とする、高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0023】
さらに、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態によれば、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルが、LCPプロセスにおいて使用可能な論理チャネルとして選択され、伝送リソースの特性と異なる特性を有する論理チャネルはLCPプロセスから除外され、これによって、サービス信頼性を保証するとともにリソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0024】
さらに、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップは、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態は、データ遅延の要件を考慮に入れるばかりでなく、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルにリソースを優先的に割り当て、これによって、リソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0025】
さらに、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップを含む。本開示の実施形態によれば、各論理チャネルが同じ優先度を有するとしても、リソースは、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルに優先的に割り当てられ得、これによって、サービス信頼性を保証する可能性をさらに提供するとともにリソース利用を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概略図解である。
【
図2】本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの構造図の概略図解である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
背景技術において説明されたように、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てのための方法が必要となる。
NRのV2Xでは、モード1およびモード2といった、伝送リソースを取得するための2つのモードがある。モード1では、送信端末は、基地局から伝送リソースを取得し、次いで、取得された伝送リソースによって受信端末にデータを送信する。モード2では、送信端末は、データ伝送用のリソースのセットから、感知または検知することによって、要件を満たすリソースを選択する。リソースは、他のユーザ機器(UE)によって占有されていないリソース、または他のUEによって占有されていたとしても干渉強度が低いリソースでよい。
【0028】
その後、受信端末がフィードバックする必要がある場合には、無線リソースもフィードバック情報を搬送する必要がある。モード1では、フィードバックのために使用されるリソースは基地局によって与えられる。モード2では、フィードバックのために使用されるリソースも、送信端末によってリソースのセットから選択される。フィードバックする必要がなければ、フィードバックリソースは取得されなくてよく、取得されるとフィードバックリソースが浪費される。
【0029】
V2Xシステムには、フィードバックを必要とするサービスに相当する、高信頼性要件を伴うサービスと、フィードバックを必要としないサービスに相当する、低信頼性要件を伴うサービスとがある。さらに、送信端末によって取得される伝送リソースは、フィードバックリソースに関連するものでも関連しないものでもよい。フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスがフィードバックリソースに関連しない伝送リソースに配置されると、受信端末は、受信に障害が起きても、フィードバックリソースがないのでフィードバックすることができず、送信端末は、サービスを再送する必要があるかどうかを、フィードバック情報によって判定することができない。送信端末が再送しないことを選択し、受信端末がサービスを受信できなければ、サービスの信頼性が保証され得ない。送信端末が再送することを選択し、受信端末がサービスをうまく受信すれば、再送によってリソースが浪費されることになる。
【0030】
通常、送信端末が、伝送を必要とする複数のサービスを有する可能性がある。これらのサービスには、高信頼性要件を伴うサービスと、低信頼性要件を伴うサービスとがある。3GPPプロトコルで定義された論理チャネルの優先順位付け(LCP)プロセスでは、送信端末がモード1とモード2のどちらによって伝送リソースを取得するのかということに関係なく、この伝送リソースには、異なるサービスに属して異なる性能要件を有するデータが配置される必要がある。
【0031】
V2Xシステムでは、異なるサービスは、異なる論理チャネル(LCH)および異なる宛先によって具現される。各対象が複数の論理チャネルに関連付けられてよく、各論理チャネルが優先度を有する。LCPプロセスの本質は、論理チャネルの優先度に応じて、ある特定のルールを基に、その論理チャネルによって搬送されるサービスを同一の伝送リソースに配置することである。
【0032】
LTEシステムでは、V2XのLCPプロセスは、S0、S1、S2およびS3で簡単に説明され得る。
S0において、論理チャネル選択を完了する。具体的には、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択する。たとえば、V2Xシステムでは、各論理チャネルが、ある特定の搬送波で伝送され得、現在の伝送リソースが属する搬送波が、ある論理チャネルによって許容された搬送波ではない場合には、この論理チャネルは現在のLCPプロセスから除外される。
【0033】
S1において、候補の伝送データを有する論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルに対応する宛先アドレスを選択する。
S2において、S1で判定された宛先アドレスにおいて候補の伝送データを有する最高の優先度の論理チャネルに、伝送リソースを割り当てる。
【0034】
S3において、伝送リソースに残存リソースがある場合には、残存リソースがなくなるかまたは論理チャネルのデータがなくなるまで、宛先アドレスに対応する論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てる。
【0035】
従来技術では、LCPプロセスにおいて、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられず、これはリソース利用を改善するのに好ましいことではない。
【0036】
本開示の実施形態において提供されるリソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0037】
本開示の実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、情報フィードバックおよび/または再送が必要な、伝送リソースの特性と調和するデータに関連した論理チャネルに、伝送リソースが優先的に割り当てられる。この状況では、受信端末は、フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0038】
本開示の実施形態の目的、特性および利点を明確にするために、本開示の実施形態が、添付図面とともに明確かつ詳細に説明される。
本開示の実施形態は、5G通信システム、4G通信システム、3G通信システム、および後に発展する様々な通信システムに適用可能である。
【0039】
本開示の実施形態は、限定はしないが、中継ネットワークアーキテクチャ、デュアルリンク・ネットワークアーキテクチャ、および車両ネットワーキング通信アーキテクチャを含む種々のネットワークアーキテクチャに適用可能である。
【0040】
本開示の実施形態における基地局(BS)は基地局機器とも称され、無線通信機能をもたらすために無線アクセスネットワークの中に配置される。たとえば、2Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ベーストランシーバ基地局(BTS)および基地局コントローラ(BSC)を含む。3Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ノードBおよび無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む。4Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、エボルブドノードB(eNB)を含む。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)では、基地局機能をもたらすデバイスはアクセスポイント(AP)である。5G新無線(NR)における、基地局機能をもたらすデバイスは、進化し続けるノードB(gNB)を含み、基地局はまた、新規の通信システムにおける、将来の基地局機能をもたらすデバイス等を指す。
【0041】
本開示の実施形態における端末(たとえば送信端末および/または受信端末)は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション(MS)、遠隔ステーション、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末機器、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザデバイスの様々な形式を指し得る。端末デバイスは、セル式電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を伴う携帯用デバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは他の処理デバイス、車両機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末デバイス等でもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0042】
アクセスネットワークから端末への一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではダウンリンクと定義され、ダウンリンクで伝送されるデータはダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの伝送方向はダウンリンク方向と呼ばれる。端末からアクセスネットワークへの一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではアップリンクと定義され、アップリンクで伝送されるデータはアップリンクデータであり、アップリンクデータの伝送方向はアップリンク方向と呼ばれる。
【0043】
本開示における「および/または」という用語は、単に関連する対象を表す対応関係であると理解されるべきであり、たとえば「Aおよび/またはB」は、「Aのみ存在する、AとBの両方が存在する、Bのみ存在する」といった3つのタイプの関係があり得ることを指示するものである。加えて、(「/」)は、本開示では、この文字の前の関連する対象と後の関連する対象とに「または」の関係があることを表す。
【0044】
本開示の実施形態に出現する「複数の」は、「2つ以上の」を指す。
本開示の実施形態に出現する「第1の」や「第2の」等の記述は、説明される対象物を示して識別するためにのみ使用され、本開示の実施形態におけるデバイスの順序や数に対する制限または特別な制限を表すものではなく、本開示の実施形態に対するいかなる制限も構成し得ない。
【0045】
本開示の実施形態に出現する「接続」は、デバイス間の通信を実現するための直接接続または間接接続などの様々な接続方法を指すものであり、本開示の実施形態では限定されない。
【0046】
いくつかの実施形態に出現する「ネットワーク」と「システム」は同一の概念を表現するものであり、通信システムは通信ネットワークを意味する。
本開示の実施形態では、「情報フィードバックを必要とする」は、フィードバックリソースに基づいてHARQ情報を伝送することを指す。
【0047】
本開示の実施形態における「再送を必要とする」は、Nを正整数として、事前設定の最大再送回数Nの下で、候補の伝送データが、初めて伝送された後に少なくとも1回伝送されることを指し、すなわち、候補の伝送データが2回以上、多くてもN+1回まで伝送される、ということになる。
【0048】
図1は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概要である。リソース割り当てのための方法は、たとえばNRのV2X UEといった端末によって実行され得る。具体的には、リソース割り当てのための方法はS101およびS102を含む。
【0049】
S101において、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定する。
S102は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであり、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0050】
より具体的には、S101において、端末は、伝送リソースのパラメータ設定情報および論理チャネルのパラメータ設定情報を基に論理チャネルを選択して、LCPプロセスに関与する論理チャネル(たとえば、複数の論理チャネルを含み得る第1の論理チャネル)を取得する。
【0051】
ここにおいて、伝送リソースが第1のリソースに関連するということは、伝送リソースが第1のリソースとの対応関係を有することを指す。特定の実装形態では、第1の伝送のために使用される伝送リソースとフィードバックリソースとが、フィードバック情報を伝送するために使用され、相互に割り当てられて対応関係を有し、または、第1の伝送のために使用される伝送リソースと再送のために使用される再送リソースとが、相互に割り当てられて対応関係を有する。たとえば、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に伝送され、この伝送リソースが、送信端末によって、候補の伝送データを伝送するために採用され、候補の伝送データが受信端末によって正確に受信されない場合には、受信端末によって、HARQ情報が第1のリソースを基に送信端末に伝送される。別の例として、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に送信され、候補の伝送データは、送信端末によって、伝送リソースを基に送信され、第1のリソースを基に受信端末に再送される。
【0052】
S102において、端末が第2の論理チャネルを判定し、伝送リソースが第1のリソースに関連すると判定したのちに、伝送リソースを第2の論理チャネルに優先的に割り当てる。ここにおいて、第1のリソースは、フィードバックリソースまたは再送リソースを含み、あるいはフィードバックリソースおよび再送リソースを参照する。第2の論理チャネルは第1の論理チャネルにおけるチャネルの一部であり、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用され得る。
【0053】
特定の実装形態では、S102はS1021およびS1022を含む。
S1021において、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する。
【0054】
S1022において、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てる。
具体的には、S1021において、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には、端末によって第1の論理チャネルが再び選択され得、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが選択され得る。
【0055】
その後、S1022において、端末によって、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、HARQフィードバックを必要とするイネーブルHARQの論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含むとき、これは、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することを意味する。このことから、イネーブルHARQの論理チャネルは、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして判定され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがN個の再送リソースを含むとき、これは伝送リソースがN個の再送リソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0057】
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが選択され得る。第1のリソースがN個のフィードバックリソースを含むとき、これは伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0058】
当業者なら、通常は論理チャネルが優先度を有することを理解し得る。端末によって、論理チャネル選択の後に、第1の論理チャネルが論理チャネルとして選択されるときには、S102はS1023およびS1024を含み得る。
【0059】
S1023において、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、この少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象が判定される。
【0060】
S1024において、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するとき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。
【0061】
具体的には、S1023において、複数の第2の論理チャネルがLCPに関与する候補の伝送データを有するとき、最高の優先度を伴う論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を伴う論理チャネルを有する関連する対象がさらに判定され得る。
【0062】
S1024において、判定された宛先アドレスが、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0063】
その後、伝送リソースに、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、イネーブルHARQの論理チャネルが第2の論理チャネルと判定され、複数の第2の論理チャネルが、LCPに関与する候補の伝送データを有するときには、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を有する論理チャネルに関連した対象がさらに判定され得る。
【0065】
その後、判定された対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0066】
その後、まだ割り当てられていない伝送リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。ここにおいて、第3の論理チャネルは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルを除いた残りの論理チャネルを指す。第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。
【0067】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連する場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに、優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。その後、残存リソースがあれば、論理チャネルは優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0068】
たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第2の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第2の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0069】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連していなければ第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられ、第3の論理チャネルはHARQフィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。HARQフィードバックのないデータにはフィードバックリソースがなく、HARQフィードバックが実施されないことを意味する。再送なしは、再送リソースがなく、再送が実施されないことを意味する。
【0070】
いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルが選択され、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルは除外される。その後、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、端末によって、第3の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、さらに、最高の優先度を有する論理チャネルに関連する対象が判定される。その後、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。ここにおいて、第3の論理チャネルは優先度を有する。
【0072】
候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連しない場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、伝送リソースは、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。その後、まだ残存リソースがあれば、第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0074】
たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第3の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第3の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0075】
以下で、特定の実施形態が詳細に説明される。
特定の実施形態1
伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、非イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。ここにおいて、イネーブルHARQの論理チャネルによって伝送されるデータは、フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータである。
【0076】
いくつかの実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、伝送リソースがN個(Nは自然数である)の再送リソースに関連する場合には、再送リソース数以下の再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。好ましくは、再送リソースの数と等しい再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされ得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、伝送リソースの再送の回数がN(Nは自然数である)に指定されると、N以下の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。いくつかの実施形態では、N回の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。
【0079】
当業者なら、フィードバック不要の論理チャネルは、必ずしも再送不要の論理チャネルではないことを理解し得る。たとえば、ブラインド再送シナリオでは、フィードバック情報がなくてもなお、送信端末によって、候補の伝送データが事前設定の再送回数に基づいて再送される。この場合、データは、伝送プロセス中にフィードバックリソースを必要としないが、データを再送するために、再送リソースと再送リソースに関連した論理チャネルとがなお必要である。
【0080】
本開示の実施形態によれば、論理チャネルを選択する条件が追加される。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、フィードバック要件または再送要件を満たさない論理チャネルがLCPプロセスにおいて除外され得、このことは、サービスの伝送信頼性を保証するのを支援するとともにリソース利用を改善する。
【0081】
特定の実施形態2
(1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
【0082】
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末がイネーブルHARQの論理チャネルを有し、イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、最高の優先度を有する論理チャネルに基づいて宛先アドレスが取得されて、論理チャネルに関連付けられる。
【0083】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、伝送リソースは、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルの中で最高の優先度を伴う論理チャネルに割り当てられる。
【0084】
S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0085】
S4において、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に第2の残存リソースを割り当てられる。すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる。
【0086】
(2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
S1において、従来技術を用いて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末が非イネーブルHARQの論理チャネルを有し、しかも非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、論理チャネルの最高の優先度に基づいて宛先アドレスが取得される。ここにおいて、非イネーブルHARQの論理チャネルは、フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送する。
【0087】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0088】
S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0089】
S4において、いくつかの実施形態では、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、第2の残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てられる。
【0090】
本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定され、伝送リソースは、伝送リソースと同じ特性を有する論理チャネルに優先的に割り当てられ(たとえば、伝送リソースがフィードバックリソースに関連するときには、論理チャネルはこのフィードバックリソースに関連付けられ、伝送リソースと論理チャネルは同じ特性を有する)、これはリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0091】
特定の実施形態3
本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定される。
【0092】
(1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルがイネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有するイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスが取得される。
【0093】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴うイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0094】
S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0095】
(2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルが非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有する非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスは取得される。
【0096】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する複数の論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴う非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0097】
S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、非イネーブルHARQの論理チャネルに割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0098】
本開示の実施形態では、リソースは論理チャネルの優先度に基づいて割り当てられ、伝送リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルまたは伝送リソースと同じ特性を有する非イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられ、これは、データ伝送の遅延要件を満たすとともにリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0099】
図2は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの概略構造図である。リソース割り当てのためのデバイス2は
図1に示された実施形態による方法を実現するものであり、この方法は、たとえばV2X端末といった端末によって実行され得る。
【0100】
具体的には、リソース割り当てのためのデバイス2は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するように適合された判定回路21と、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるように適合された第1の割り当て回路22であって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路22とを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1の割り当て回路22は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するように適合された選択サブ回路221と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第1の割り当てサブ回路222とを含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個の再送リソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個の再送リソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するように適合された第1の判定回路2211を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個のフィードバックリソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有するイネーブルHARQの論理チャネルを選択するように適合された第2の判定回路2212を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22は、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第1の判定サブ回路223と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第2の割り当てサブ回路224とを含む。
【0105】
特定の実装形態では、リソース割り当てのためのデバイス2は第3の割り当てサブ回路225をも含み、第3の割り当てサブ回路225は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるように適合されており、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合されている。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22が含む第4の割り当てサブ回路226は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと残りの論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第2の論理チャネルに割り当てるように適合されている。
【0107】
リソース割り当てのためのデバイス2は、第2の割り当て回路23をも含む。伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第2の割り当て回路23は第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に伝送リソースを割り当てるように適合され、第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合される。
【0108】
特定の実施形態では、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するように適合された第2の判定サブ回路231と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第5の割り当てサブ回路232とを含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第3の判定サブ回路233と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第6の割り当てサブ回路234とを含む。
【0110】
さらに、第2の割り当て回路23は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第7の割り当てサブ回路235をも含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第3の論理チャネルに割り当てるように適合された第8の割り当てサブ回路236を含む。
【0112】
リソース割り当てのためのデバイス2の原理および詳細な動作は、
図1に示された方法の上記の説明に見られ、したがって以下では説明されない。
さらに、本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、
図1に示された上記の方法が実施される。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性すなわち非一時的な記憶装置等を含み得る。記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、光ディスク等を含む。
【0113】
さらに、本開示の一実施形態では記憶装置およびプロセッサを含む端末が提供され、プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータ命令を実行することにより、
図1に示された上記の方法を実施する。いくつかの実施形態では、端末はNRのV2X UEでよい。
【0114】
本開示の実施形態では、プロセッサは中央処理装置(CPU)でよく、あるいは他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタの論理デバイス、個別のハードウェア素子等でもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでよく、または任意の在来型プロセッサ等でもよい。
【0115】
本開示の実施形態における記憶装置は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリでよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることも理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリでよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)でよく、外部キャッシュとして機能する。限定しない例として、RAMの様々な形式は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、DRAMに対する同期接続(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DR-RAM)などが利用可能である。
【0116】
上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せによって全面的または部分的に実現され得る。上記の実施形態は、ソフトウェアで実現されるときときには、全体的または部分的にコンピュータプログラム製品の形式で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。本開示の実施形態によるプロシージャまたは機能は、コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータにロードされるかまたは実行されるとき、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能デバイスでよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよく、たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに電信(たとえば赤外線、無線、マイクロ波など)で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、サーバ、または使用可能な媒体の1つまたは複数のセットを含有しているデータセンタなどの、コンピュータまたはデータ記憶デバイスによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体でよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえばフロッピディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(たとえばDVD)、または半導体媒体でよい。半導体媒体はソリッドステートディスクでよい。
【0117】
本開示の様々な実施形態では、前述のプロセスの連続番号は実行順序を表すわけではなく、各プロセスの実行順序はその機能および固有の論理によって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実行プロセスを制限するものではないことを理解されたい。
【0118】
本開示の上記の実施形態では、開示された方法、デバイスおよびシステムは他のやり方で実現され得ることを理解されたい。たとえば、上記デバイスの実施形態は単なる例示であり、たとえばユニットの分割は単なる1つの論理的分割であって、実際には他の分割が実現され得、たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わされるかまたは統合されてよく、または、いくつかの機能が省略されてよく、もしくは実行されなくてもよい。さらに、示された、または論じられた相互結合、直接結合、または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接結合または通信接続でよく、電気的、機械的、または他の形式でよい。
【0119】
別部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして示された部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、すなわち1つの位置に配設されてよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択され得る。
【0120】
加えて、本開示の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得、または各ユニットが物理的に別個でよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。集積化ユニットは、ハードウェアの形式、またはソフトウェア機能ユニットを加えたハードウェアの形式で実現され得る。
【0121】
ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積化ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス)に、本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。また、記憶媒体は、Uディスク、着脱式ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを記憶するための媒体でよい。
【0122】
本開示は上記のように開示されるが、これに限定されない。当業者なら、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更形態や修正形態を作製することができる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲によって定義されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2020年3月5日に出願した国際出願第PCT/CN2020/077914号の国内段階であり、当該国際出願は、全体の開示が参照によって本明細書に組み込まれている、2019年3月22日出願の「RESOURCE ALLOCATION METHOD AND DEVICE, STORAGE MEDIUM AND TERMINAL」という名称の中国特許出願第201910221840.3号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は一般に通信技術の分野に関するものであり、より詳細には、リソース割り当て方法ならびにデバイス、記憶媒体および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
車両と外部の間の情報交換(Vehicle-to-X、略してV2X、Vehicle-to-everything(車車間/路車間通信)としても知られている)は、将来のインテリジェント交通システムの重要な技術であり、主として第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)通信プロトコルに基づく車両データ伝送解決策を調査するものである。V2X通信は、車両対車両(V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信、および車両対歩行者(V2P)通信を含む。V2Xアプリケーションは、安全走行を改善し、交通渋滞を緩和するとともに車両のエネルギ消費を低減し、また運送効率および車載の情報娯楽などを改善することなどができる。
【0004】
Long Term Evolution(LTE)通信システムでは、V2X通信はブロードキャスト通信に基づいており、「1対すべて」の通信方式を採用する。この通信方式では、受信端末は、データがうまく受信されたかどうかについて送信端末にフィードバックする必要はない。1回の伝送では、サービスの信頼性要件を満たすのに不十分であると、送信端末は、フィードバック情報なしで、事前設定の回数に基づいてデータパケットを再送する。
【0005】
第5世代(5G)の新無線(NR、新無線インターフェースとしても知られている)通信システムではユニキャストを用いるV2X通信が導入されており、これは「1対1の」通信を採用するものである。この場合、受信端末は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)機構によって、送信端末に、データがうまく受信されたかどうかをフィードバックする。ACKは受信の成功を指示し、NACKは受信の不成功を指示する。送信端末は、受信の不成功に基づいて再送し得る。フィードバック情報を用いる再送では、フィードバック情報なしの再送と比較してリソース利用が改善され得る。
【0006】
再送機構はデータ伝送の成功率およびV2Xサービスの信頼性を改善することができるが、すべてのV2Xサービスが再送を必要とするわけではない。別々のV2Xサービスには別々の信頼性要件があり、このことは、V2Xにおいて高信頼性要件を伴うサービスと低信頼性要件を伴うサービスとがあることを意味する。いくつかのV2Xサービスにとって再送は不要であり、サービスの信頼性要件を満たすのに1回の伝送で十分である。再送を必要としないサービスについては、受信端末はデータをフィードバックする必要はない。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連する場合には、リソースを割り当てるための方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施形態は、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときにはリソース割り当てを最適化するやり方に関する解決策を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態では、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個の再送リソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個の再送リソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1のリソースは、Nを正整数としてN個のフィードバックリソースを含み、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する前記ステップが、伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することに基づき、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するステップを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第2の論理チャネルのうちの少なくとも1つが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、リソース割り当てのための方法は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるかまたは候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるステップをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルと同じ優先度を有する他の論理チャネルがあることに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てる前記ステップは、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、リソース割り当て方法は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップの後に、伝送リソースの中にまだ割り当てられていない残存リソースがあることに基づき、割り当てられていない残存リソースがなくなるか、または、候補の伝送データがなくなるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに対して、割り当てられていない残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てるステップをさらに含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルの各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルの第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第3の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップを含み、第2の論理チャネルは、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0019】
本開示の一実施形態ではリソース割り当てのためのデバイスが提供され、このデバイスは、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、論理チャネルの優先順位付け(LCP)に関与する第1の論理チャネルを判定するように構成された判定回路と、伝送リソースが第1のリソースに関連しないことに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てるように構成された第2の割り当て回路であって、第1のリソースはフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路とを含む。
【0020】
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、上記のことに基づく方法が実施される。
いくつかの実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶装置とプロセッサとを備える端末が提供され、プロセッサがコンピュータ命令を一旦実行すると、上記のことに基づく方法が実施される。
【0021】
幾つかの実施形態では、方法は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであって、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップをさらに含む。
【0022】
本開示の実施形態は以下の利益を有する。
本開示の実施形態において提供される、リソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。本開示の実施形態によれば、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することに基づき、伝送リソースの特性と調和し、しかも情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータに関連する、論理チャネルに対して、この条件下で伝送リソースが優先的に割り当てられ、受信端末は、フィードバックを必要とする、高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0023】
さらに、第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てる前記ステップは、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するステップと、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態によれば、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルが、LCPプロセスにおいて使用可能な論理チャネルとして選択され、伝送リソースの特性と異なる特性を有する論理チャネルはLCPプロセスから除外され、これによって、サービス信頼性を保証するとともにリソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0024】
さらに、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるステップは、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有することに基づき、少なくとも1つの論理チャネルの中で最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するステップと、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連することに基づき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるステップとを含む。本開示の実施形態は、データ遅延の要件を考慮に入れるばかりでなく、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルにリソースを優先的に割り当て、これによって、リソース利用を改善するための実現可能な解決策を提供する。
【0025】
さらに、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同じ優先度を有することに基づき、第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第3の論理チャネルが情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される、ステップを含む。本開示の実施形態によれば、各論理チャネルが同じ優先度を有するとしても、リソースは、伝送リソースの特性と一致する特性を有する第2の論理チャネルに優先的に割り当てられ得、これによって、サービス信頼性を保証する可能性をさらに提供するとともにリソース利用を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概略図解である。
【
図2】本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの構造図の概略図解である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
背景技術において説明されたように、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てのための方法が必要となる。
NRのV2Xでは、モード1およびモード2といった、伝送リソースを取得するための2つのモードがある。モード1では、送信端末は、基地局から伝送リソースを取得し、次いで、取得された伝送リソースによって受信端末にデータを送信する。モード2では、送信端末は、データ伝送用のリソースのセットから、感知または検知することによって、要件を満たすリソースを選択する。リソースは、他のユーザ機器(UE)によって占有されていないリソース、または他のUEによって占有されていたとしても干渉強度が低いリソースでよい。
【0028】
その後、受信端末がフィードバックする必要がある場合には、無線リソースもフィードバック情報を搬送する必要がある。モード1では、フィードバックのために使用されるリソースは基地局によって与えられる。モード2では、フィードバックのために使用されるリソースも、送信端末によってリソースのセットから選択される。フィードバックする必要がなければ、フィードバックリソースは取得されなくてよく、取得されるとフィードバックリソースが浪費される。
【0029】
V2Xシステムには、フィードバックを必要とするサービスに相当する、高信頼性要件を伴うサービスと、フィードバックを必要としないサービスに相当する、低信頼性要件を伴うサービスとがある。さらに、送信端末によって取得される伝送リソースは、フィードバックリソースに関連するものでも関連しないものでもよい。フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスがフィードバックリソースに関連しない伝送リソースに配置されると、受信端末は、受信に障害が起きても、フィードバックリソースがないのでフィードバックすることができず、送信端末は、サービスを再送する必要があるかどうかを、フィードバック情報によって判定することができない。送信端末が再送しないことを選択し、受信端末がサービスを受信できなければ、サービスの信頼性が保証され得ない。送信端末が再送することを選択し、受信端末がサービスをうまく受信すれば、再送によってリソースが浪費されることになる。
【0030】
通常、送信端末が、伝送を必要とする複数のサービスを有する可能性がある。これらのサービスには、高信頼性要件を伴うサービスと、低信頼性要件を伴うサービスとがある。3GPPプロトコルで定義された論理チャネルの優先順位付け(LCP)プロセスでは、送信端末がモード1とモード2のどちらによって伝送リソースを取得するのかということに関係なく、この伝送リソースには、異なるサービスに属して異なる性能要件を有するデータが配置される必要がある。
【0031】
V2Xシステムでは、異なるサービスは、異なる論理チャネル(LCH)および異なる宛先によって具現される。各対象が複数の論理チャネルに関連付けられてよく、各論理チャネルが優先度を有する。LCPプロセスの本質は、論理チャネルの優先度に応じて、ある特定のルールを基に、その論理チャネルによって搬送されるサービスを同一の伝送リソースに配置することである。
【0032】
LTEシステムでは、V2XのLCPプロセスは、S0、S1、S2およびS3で簡単に説明され得る。
S0において、論理チャネル選択を完了する。具体的には、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択する。たとえば、V2Xシステムでは、各論理チャネルが、ある特定の搬送波で伝送され得、現在の伝送リソースが属する搬送波が、ある論理チャネルによって許容された搬送波ではない場合には、この論理チャネルは現在のLCPプロセスから除外される。
【0033】
S1において、候補の伝送データを有する論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルに対応する宛先アドレスを選択する。
S2において、S1で判定された宛先アドレスにおいて候補の伝送データを有する最高の優先度の論理チャネルに、伝送リソースを割り当てる。
【0034】
S3において、伝送リソースに残存リソースがある場合には、残存リソースがなくなるかまたは論理チャネルのデータがなくなるまで、宛先アドレスに対応する論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てる。
【0035】
従来技術では、LCPプロセスにおいて、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられず、これはリソース利用を改善するのに好ましいことではない。
【0036】
本開示の実施形態において提供されるリソース割り当てのための方法は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するステップと、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるステップであって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、ステップとを含む。
【0037】
本開示の実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、リソース割り当てに対するフィードバックリソースまたは再送リソースの影響が考慮に入れられ、情報フィードバックおよび/または再送が必要な、伝送リソースの特性と調和するデータに関連した論理チャネルに、伝送リソースが優先的に割り当てられる。この状況では、受信端末は、フィードバックを必要とする高信頼性要件を伴うサービスを受信し、しかも第1のリソースに関連する伝送リソースを使用する場合には、サービスを受信できないとき、伝送リソースに関連するフィードバックリソースによってフィードバック情報を送信し、送信端末が、サービスの信頼性を保証するように再送リソースによってサービスを再送し、受信端末がフィードバックのない低信頼性要件を伴うサービスを受信する場合には、送信端末は第1のリソースに関連しない伝送リソースを使用し、このことは、リソースを節約し、リソース利用を改善する。
【0038】
本開示の実施形態の目的、特性および利点を明確にするために、本開示の実施形態が、添付図面とともに明確かつ詳細に説明される。
本開示の実施形態は、5G通信システム、4G通信システム、3G通信システム、および後に発展する様々な通信システムに適用可能である。
【0039】
本開示の実施形態は、限定はしないが、中継ネットワークアーキテクチャ、デュアルリンク・ネットワークアーキテクチャ、および車両ネットワーキング通信アーキテクチャを含む種々のネットワークアーキテクチャに適用可能である。
【0040】
本開示の実施形態における基地局(BS)は基地局機器とも称され、無線通信機能をもたらすために無線アクセスネットワークの中に配置される。たとえば、2Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ベーストランシーバ基地局(BTS)および基地局コントローラ(BSC)を含む。3Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、ノードBおよび無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む。4Gネットワークにおける、基地局機能をもたらすデバイスは、エボルブドノードB(eNB)を含む。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)では、基地局機能をもたらすデバイスはアクセスポイント(AP)である。5G新無線(NR)における、基地局機能をもたらすデバイスは、進化し続けるノードB(gNB)を含み、基地局はまた、新規の通信システムにおける、将来の基地局機能をもたらすデバイス等を指す。
【0041】
本開示の実施形態における端末(たとえば送信端末および/または受信端末)は、ユーザ機器(UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション(MS)、遠隔ステーション、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末機器、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザデバイスの様々な形式を指し得る。端末デバイスは、セル式電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線通信機能を伴う携帯用デバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは他の処理デバイス、車両機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)における端末デバイス等でもよく、本開示の実施形態では限定されない。
【0042】
アクセスネットワークから端末への一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではダウンリンクと定義され、ダウンリンクで伝送されるデータはダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの伝送方向はダウンリンク方向と呼ばれる。端末からアクセスネットワークへの一方向の通信リンクは、本開示の実施形態ではアップリンクと定義され、アップリンクで伝送されるデータはアップリンクデータであり、アップリンクデータの伝送方向はアップリンク方向と呼ばれる。
【0043】
本開示における「および/または」という用語は、単に関連する対象を表す対応関係であると理解されるべきであり、たとえば「Aおよび/またはB」は、「Aのみ存在する、AとBの両方が存在する、Bのみ存在する」といった3つのタイプの関係があり得ることを指示するものである。加えて、(「/」)は、本開示では、この文字の前の関連する対象と後の関連する対象とに「または」の関係があることを表す。
【0044】
本開示の実施形態に出現する「複数の」は、「2つ以上の」を指す。
本開示の実施形態に出現する「第1の」や「第2の」等の記述は、説明される対象物を示して識別するためにのみ使用され、本開示の実施形態におけるデバイスの順序や数に対する制限または特別な制限を表すものではなく、本開示の実施形態に対するいかなる制限も構成し得ない。
【0045】
本開示の実施形態に出現する「接続」は、デバイス間の通信を実現するための直接接続または間接接続などの様々な接続方法を指すものであり、本開示の実施形態では限定されない。
【0046】
いくつかの実施形態に出現する「ネットワーク」と「システム」は同一の概念を表現するものであり、通信システムは通信ネットワークを意味する。
本開示の実施形態では、「情報フィードバックを必要とする」は、フィードバックリソースに基づいてHARQ情報を伝送することを指す。
【0047】
本開示の実施形態における「再送を必要とする」は、Nを正整数として、事前設定の最大再送回数Nの下で、候補の伝送データが、初めて伝送された後に少なくとも1回伝送されることを指し、すなわち、候補の伝送データが2回以上、多くてもN+1回まで伝送される、ということになる。
【0048】
図1は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのための方法のプロセス線図の概要である。リソース割り当てのための方法は、たとえばNRのV2X UEといった端末によって実行され得る。具体的には、リソース割り当てのための方法はS101およびS102を含む。
【0049】
S101において、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定する。
S102は、伝送リソースが第1のリソースに関連することに基づき、伝送リソースを第1の論理チャネルの第2の論理チャネルに優先的に割り当てるステップであり、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを備え、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される。
【0050】
より具体的には、S101において、端末は、伝送リソースのパラメータ設定情報および論理チャネルのパラメータ設定情報を基に論理チャネルを選択して、LCPプロセスに関与する論理チャネル(たとえば、複数の論理チャネルを含み得る第1の論理チャネル)を取得する。
【0051】
ここにおいて、伝送リソースが第1のリソースに関連するということは、伝送リソースが第1のリソースとの対応関係を有することを指す。特定の実装形態では、第1の伝送のために使用される伝送リソースとフィードバックリソースとが、フィードバック情報を伝送するために使用され、相互に割り当てられて対応関係を有し、または、第1の伝送のために使用される伝送リソースと再送のために使用される再送リソースとが、相互に割り当てられて対応関係を有する。たとえば、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に伝送され、この伝送リソースが、送信端末によって、候補の伝送データを伝送するために採用され、候補の伝送データが受信端末によって正確に受信されない場合には、受信端末によって、HARQ情報が第1のリソースを基に送信端末に伝送される。別の例として、基地局によって第1のリソースとともに伝送リソースが送信端末に送信され、候補の伝送データは、送信端末によって、伝送リソースを基に送信され、第1のリソースを基に受信端末に再送される。
【0052】
S102において、端末が第2の論理チャネルを判定し、伝送リソースが第1のリソースに関連すると判定したのちに、伝送リソースを第2の論理チャネルに優先的に割り当てる。ここにおいて、第1のリソースは、フィードバックリソースまたは再送リソースを含み、あるいはフィードバックリソースおよび再送リソースを参照する。第2の論理チャネルは第1の論理チャネルにおけるチャネルの一部であり、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用され得る。
【0053】
特定の実装形態では、S102はS1021およびS1022を含む。
S1021において、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択する。
【0054】
S1022において、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てる。
具体的には、S1021において、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には、端末によって第1の論理チャネルが再び選択され得、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが選択され得る。
【0055】
その後、S1022において、端末によって、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、HARQフィードバックを必要とするイネーブルHARQの論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含むとき、これは、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連することを意味する。このことから、イネーブルHARQの論理チャネルは、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして判定され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが判定され得る。第1のリソースがN個の再送リソースを含むとき、これは伝送リソースがN個の再送リソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0057】
いくつかの実施形態では、端末によって、第2の論理チャネルとして、再送の最大回数がN以下である第1の論理チャネルが選択され得る。第1のリソースがN個のフィードバックリソースを含むとき、これは伝送リソースがN個のフィードバックリソースに関連することを意味する。このことから、端末によって、第1の論理チャネルから、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルが判定され得、Nは正整数である。
【0058】
当業者なら、通常は論理チャネルが優先度を有することを理解し得る。端末によって、論理チャネル選択の後に、第1の論理チャネルが論理チャネルとして選択されるときには、S102はS1023およびS1024を含み得る。
【0059】
S1023において、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、この少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象が判定される。
【0060】
S1024において、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するとき、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。
【0061】
具体的には、S1023において、複数の第2の論理チャネルがLCPに関与する候補の伝送データを有するとき、最高の優先度を伴う論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を伴う論理チャネルを有する関連する対象がさらに判定され得る。
【0062】
S1024において、判定された宛先アドレスが、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0063】
その後、伝送リソースに、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、イネーブルHARQの論理チャネルが第2の論理チャネルと判定され、複数の第2の論理チャネルが、LCPに関与する候補の伝送データを有するときには、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され得る。その後、最高の優先度を有する論理チャネルに関連した対象がさらに判定され得る。
【0065】
その後、判定された対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連する場合には、端末によって、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられ得る。
【0066】
その後、まだ割り当てられていない伝送リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。ここにおいて、第3の論理チャネルは、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルを除いた残りの論理チャネルを指す。第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。
【0067】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連する場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに、優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。その後、残存リソースがあれば、論理チャネルは優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0068】
たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第2の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第2の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0069】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連していなければ第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられ、第3の論理チャネルはHARQフィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送するために使用される。HARQフィードバックのないデータにはフィードバックリソースがなく、HARQフィードバックが実施されないことを意味する。再送なしは、再送リソースがなく、再送が実施されないことを意味する。
【0070】
いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルとして、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルが選択され、第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルは除外される。その後、端末によって、LCPプロセスに関与する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられ得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するとき、端末によって、第3の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、さらに、最高の優先度を有する論理チャネルに関連する対象が判定される。その後、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てられる。ここにおいて、第3の論理チャネルは優先度を有する。
【0072】
候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、まだ割り当てられていない残存リソースがあれば、端末によって、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、伝送リソースは、第1のリソースに関連しない場合には、論理チャネルの優先度に応じて割り当てられるが、第1の論理チャネルが同じ優先度を伴う論理チャネルを含むときには、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。たとえば、第2の論理チャネルと第3の論理チャネルが同じ優先度を有するときには、伝送リソースは、端末によって、第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に割り当てられる。その後、まだ残存リソースがあれば、第2の論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられる。第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有する。
【0074】
たとえば、第1の論理チャネルは、論理チャネルLCH1、LCH2、LCH3およびLCH4を含む。LCH1は最高の優先度を有し、LCH2とLCH3の優先度は同一であって、LCH1の優先度よりも低く、LCH4の優先度よりも高い。加えて、LCH3は第3の論理チャネルであり、LCH2は残りの論理チャネルである。このとき、伝送リソースは、優先度に応じてLCH1に優先的に割り当てられ、その後、残りの伝送リソースを割り当てる順番は、LCH3が第3の論理チャネルであるために優先され、次いでLCH2、最後にLCH4となる。
【0075】
以下で、特定の実施形態が詳細に説明される。
特定の実施形態1
伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、非イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。ここにおいて、イネーブルHARQの論理チャネルによって伝送されるデータは、フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータである。
【0076】
いくつかの実施形態では、伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連しない場合には、イネーブルHARQの論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、伝送リソースがN個(Nは自然数である)の再送リソースに関連する場合には、再送リソース数以下の再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する唯一の論理チャネルと見なされ得る。好ましくは、再送リソースの数と等しい再送回数を有する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされ得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、伝送リソースの再送の回数がN(Nは自然数である)に指定されると、N以下の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。いくつかの実施形態では、N回の再送回数を有する伝送リソースに関連する論理チャネルが、LCPプロセスに関与する論理チャネルと見なされる。
【0079】
当業者なら、フィードバック不要の論理チャネルは、必ずしも再送不要の論理チャネルではないことを理解し得る。たとえば、ブラインド再送シナリオでは、フィードバック情報がなくてもなお、送信端末によって、候補の伝送データが事前設定の再送回数に基づいて再送される。この場合、データは、伝送プロセス中にフィードバックリソースを必要としないが、データを再送するために、再送リソースと再送リソースに関連した論理チャネルとがなお必要である。
【0080】
本開示の実施形態によれば、論理チャネルを選択する条件が追加される。伝送リソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースに関連するときには、フィードバック要件または再送要件を満たさない論理チャネルがLCPプロセスにおいて除外され得、このことは、サービスの伝送信頼性を保証するのを支援するとともにリソース利用を改善する。
【0081】
特定の実施形態2
(1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
【0082】
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末がイネーブルHARQの論理チャネルを有し、イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、最高の優先度を有する論理チャネルに基づいて宛先アドレスが取得されて、論理チャネルに関連付けられる。
【0083】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、伝送リソースは、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの複数の論理チャネルの中で最高の優先度を伴う論理チャネルに割り当てられる。
【0084】
S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する、候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0085】
S4において、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、優先度の高い側から低い側へと順に第2の残存リソースを割り当てられる。すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる。
【0086】
(2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
S1において、従来技術を用いて、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、送信端末が非イネーブルHARQの論理チャネルを有し、しかも非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有する場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの少なくとも1つの論理チャネルから、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが選択され、その後、論理チャネルの最高の優先度に基づいて宛先アドレスが取得される。ここにおいて、非イネーブルHARQの論理チャネルは、フィードバックのないデータおよび/または再送のないデータを伝送する。
【0087】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの複数の論理チャネルにおいて最高の優先度を有する論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0088】
S3において、伝送リソースになお残存リソース(たとえば第1の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に第1の残存リソースを割り当てられる。
【0089】
S4において、いくつかの実施形態では、なお残存リソース(たとえば第2の残存リソースと呼ばれる)がある場合には、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、第2の残存リソースを優先度の高い側から低い側へと順に割り当てられる。
【0090】
本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定され、伝送リソースは、伝送リソースと同じ特性を有する論理チャネルに優先的に割り当てられ(たとえば、伝送リソースがフィードバックリソースに関連するときには、論理チャネルはこのフィードバックリソースに関連付けられ、伝送リソースと論理チャネルは同じ特性を有する)、これはリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0091】
特定の実施形態3
本開示の実施形態によれば、LCPプロセスに関与する論理チャネルは、従来技術における論理チャネル選択条件に基づいて判定される。
【0092】
(1)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに伝送リソースが関連付けられる。
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルがイネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有するイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスが取得される。
【0093】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴うイネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0094】
S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有するイネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0095】
(2)フィードバックリソースおよび/または再送リソースに、伝送リソースが関連付けられない。
S1において、従来技術を使用して、LCPプロセスに関与する論理チャネルを選択した後に、優先度に応じて、最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、最高の優先度を有する論理チャネルが非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、最高の優先度を有する非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルを基に、選択された論理チャネルに関連する宛先アドレスは取得される。
【0096】
S2において、S1で判定された宛先アドレスに対応する論理チャネルが、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルを含有している場合には、候補の伝送データを有する複数の論理チャネルから最高の優先度を有する論理チャネルが判定され、候補の伝送データを有する論理チャネルの中で最高の優先度を有して宛先アドレスに対応する論理チャネルが、非イネーブルHARQの論理チャネルを含むときには、宛先アドレスに対応する複数の論理チャネルから、候補の伝送データを有して最高の優先度を伴う非イネーブルHARQの論理チャネルが選択され、その後、選択された論理チャネルに伝送リソースが割り当てられる。
【0097】
S3において、伝送リソースになお残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、宛先アドレスに対応する候補の伝送データを有する非イネーブルHARQの論理チャネルが優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てられ、優先度が同一であるときには、残存リソースは、非イネーブルHARQの論理チャネルに割り当てられる(すなわち、候補の伝送データは、対応する伝送リソースにすべて割り当てられる)。
【0098】
本開示の実施形態では、リソースは論理チャネルの優先度に基づいて割り当てられ、伝送リソースは、イネーブルHARQの論理チャネルまたは伝送リソースと同じ特性を有する非イネーブルHARQの論理チャネルに優先的に割り当てられ、これは、データ伝送の遅延要件を満たすとともにリソース利用を改善するのに好ましいことである。
【0099】
図2は、本開示の一実施形態によるリソース割り当てのためのデバイスの概略構造図である。リソース割り当てのためのデバイス2は
図1に示された実施形態による方法を実現するものであり、この方法は、たとえばV2X端末といった端末によって実行され得る。
【0100】
具体的には、リソース割り当てのためのデバイス2は、伝送リソースのパラメータ構成および論理チャネルのパラメータ構成に基づいて、LCPに関与する第1の論理チャネルを判定するように適合された判定回路21と、伝送リソースが第1のリソースに関連する場合には第1の論理チャネルにおける第2の論理チャネルに伝送リソースを優先的に割り当てるように適合された第1の割り当て回路22であって、第1のリソースがフィードバックリソースおよび/または再送リソースを含み、第2の論理チャネルが、情報フィードバックを必要とするデータおよび/または再送を必要とするデータを伝送するために使用される、第1の割り当て回路22とを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1の割り当て回路22は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第2の論理チャネルを選択するように適合された選択サブ回路221と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第1の割り当てサブ回路222とを含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個の再送リソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個の再送リソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有する第2の論理チャネルを選択するように適合された第1の判定回路2211を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のリソースはN個のフィードバックリソースを含み、選択サブ回路221は、伝送リソースがNを正整数としてN個のフィードバックリソースに関連するときには、第1の論理チャネルの中で、LCPに関与する論理チャネルとして、N以下の最大の再送回数を有するイネーブルHARQの論理チャネルを選択するように適合された第2の判定回路2212を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、第2の論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22は、第2の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第2の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第1の判定サブ回路223と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第2の割り当てサブ回路224とを含む。
【0105】
特定の実装形態では、リソース割り当てのためのデバイス2は第3の割り当てサブ回路225をも含み、第3の割り当てサブ回路225は、候補の伝送データを有する複数の第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に残存リソースを割り当てるように適合されており、第3の論理チャネルは、情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合されている。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第1の割り当て回路22が含む第4の割り当てサブ回路226は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと残りの論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第2の論理チャネルに割り当てるように適合されている。
【0107】
リソース割り当てのためのデバイス2は、第2の割り当て回路23をも含む。伝送リソースが第1のリソースに関連しない場合には、第2の割り当て回路23は第1の論理チャネルにおける第3の論理チャネルに優先的に伝送リソースを割り当てるように適合され、第3の論理チャネルは情報フィードバックのないデータおよび/または再送なしに伝送するように適合される。
【0108】
特定の実施形態では、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルから、LCPに関与する論理チャネルとして第3の論理チャネルを選択するように適合された第2の判定サブ回路231と、LCPに関与する論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第5の割り当てサブ回路232とを含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、第3の論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第3の論理チャネルにおける少なくとも1つの論理チャネルが候補の伝送データを有するときには、少なくとも1つの論理チャネルにおいて最高の優先度を有する第3の論理チャネルに関連する対象を判定するように適合された第3の判定サブ回路233と、対象が、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに関連するときには、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに対して優先度の高い側から低い側へと順に伝送リソースを割り当てるように適合された第6の割り当てサブ回路234とを含む。
【0110】
さらに、第2の割り当て回路23は、候補の伝送データを有する複数の第3の論理チャネルに伝送リソースを割り当てた後に、割り当てられていない残存リソースがある場合には、残存リソースがすべて割り当てられるかまたは候補の伝送データがすべて割り当てられるまで、対象に関連する、候補の伝送データを有する第2の論理チャネルに伝送リソースを割り当てるように適合された第7の割り当てサブ回路235をも含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、第1の論理チャネルにおける各論理チャネルが優先度を有し、第2の割り当て回路23は、第1の論理チャネルにおいて第2の論理チャネルと第3の論理チャネルとが同一の優先度を有するときには、伝送リソースを、優先的に第3の論理チャネルに割り当てるように適合された第8の割り当てサブ回路236を含む。
【0112】
リソース割り当てのためのデバイス2の原理および詳細な動作は、
図1に示された方法の上記の説明に見られ、したがって以下では説明されない。
さらに、本開示の一実施形態では、コンピュータ命令を記憶している記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が一旦実行されると、
図1に示された上記の方法が実施される。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、不揮発性すなわち非一時的な記憶装置等を含み得る。記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、光ディスク等を含む。
【0113】
さらに、本開示の一実施形態では記憶装置およびプロセッサを含む端末が提供され、プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータ命令を実行することにより、
図1に示された上記の方法を実施する。いくつかの実施形態では、端末はNRのV2X UEでよい。
【0114】
本開示の実施形態では、プロセッサは中央処理装置(CPU)でよく、あるいは他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタの論理デバイス、個別のハードウェア素子等でもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでよく、または任意の在来型プロセッサ等でもよい。
【0115】
本開示の実施形態における記憶装置は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリでよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得ることも理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリでよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)でよく、外部キャッシュとして機能する。限定しない例として、RAMの様々な形式は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、DRAMに対する同期接続(SLDRAM)、およびDirect Rambus RAM(DR-RAM)などが利用可能である。
【0116】
上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せによって全面的または部分的に実現され得る。上記の実施形態は、ソフトウェアで実現されるときときには、全体的または部分的にコンピュータプログラム製品の形式で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。本開示の実施形態によるプロシージャまたは機能は、コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータにロードされるかまたは実行されるとき、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能デバイスでよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよく、たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに電信(たとえば赤外線、無線、マイクロ波など)で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、サーバ、または使用可能な媒体の1つまたは複数のセットを含有しているデータセンタなどの、コンピュータまたはデータ記憶デバイスによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体でよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえばフロッピディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(たとえばDVD)、または半導体媒体でよい。半導体媒体はソリッドステートディスクでよい。
【0117】
本開示の様々な実施形態では、前述のプロセスの連続番号は実行順序を表すわけではなく、各プロセスの実行順序はその機能および固有の論理によって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実行プロセスを制限するものではないことを理解されたい。
【0118】
本開示の上記の実施形態では、開示された方法、デバイスおよびシステムは他のやり方で実現され得ることを理解されたい。たとえば、上記デバイスの実施形態は単なる例示であり、たとえばユニットの分割は単なる1つの論理的分割であって、実際には他の分割が実現され得、たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わされるかまたは統合されてよく、または、いくつかの機能が省略されてよく、もしくは実行されなくてもよい。さらに、示された、または論じられた相互結合、直接結合、または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接結合または通信接続でよく、電気的、機械的、または他の形式でよい。
【0119】
別部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして示された部品は、物理ユニットであってもなくてもよく、すなわち1つの位置に配設されてよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択され得る。
【0120】
加えて、本開示の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得、または各ユニットが物理的に別個でよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。集積化ユニットは、ハードウェアの形式、またはソフトウェア機能ユニットを加えたハードウェアの形式で実現され得る。
【0121】
ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積化ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス)に、本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。また、記憶媒体は、Uディスク、着脱式ハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを記憶するための媒体でよい。
【0122】
本開示は上記のように開示されるが、これに限定されない。当業者なら、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更形態や修正形態を作製することができる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲によって定義されるべきである。
【国際調査報告】