特表 2022-528370 Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-06-10

(54)【発明の名称】Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー

(51)【国際特許分類】

   A43B 3/16 20220101AFI20220603BHJP

   A63B 22/02 20060101ALI20220603BHJP

   A43B 3/44 20220101ALI20220603BHJP

【ＦＩ】

A43B3/16 Z

A63B22/02

A43B3/44

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021557420

(86)(22)【出願日】2019-03-27

(85)【翻訳文提出日】2021-10-15

(86)【国際出願番号】 CN2019079875

(87)【国際公開番号】W WO2020191664

(87)【国際公開日】2020-10-01

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ベルクロ

(71)【出願人】

【識別番号】521166009

【氏名又は名称】ヤンジョン・インテリジェント・エレクトリカル・インスティテュート，ノース・チャイナ・エレクトリック・パワー・ユニバーシティ

【氏名又は名称原語表記】Ｙａｎｇｚｈｏｎｇ Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｔ Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ， Ｎｏｒｔｈ Ｃｈｉｎａ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｐｏｗｅｒ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ

(74)【代理人】

【識別番号】100145403

【弁理士】

【氏名又は名称】山尾 憲人

(74)【代理人】

【識別番号】100189555

【弁理士】

【氏名又は名称】徳山 英浩

(72)【発明者】

【氏名】リウ，ポン

(72)【発明者】

【氏名】ディン，シーウェン

(72)【発明者】

【氏名】リィ，シーチェン

(72)【発明者】

【氏名】ドン，シンユー

【テーマコード（参考）】

4F050

【Ｆターム（参考）】

4F050FA30

4F050HA46

4F050HA60

4F050JA30

(57)【要約】

【課題】本発明は、バーチャルリアリティ機器技術分野に関し、靴カバーの着用時間を短縮すると同時に、ランニングシューズのサイズの不一致の問題を解決するために、Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーを開示する。
【解決手段】Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーは、ラッピング層、センサーおよびラッピングを層平坦化および収集させるための変形可能なコンポーネントを含み、ここで、センサーは、ラッピング層の裏側に固定され、且つラッピング層の縁の近くに配置され、変形可能なコンポーネントは、ラッピング層上にそれぞれ配置された第１の記憶金属弾性片および第２の記憶金属弾性片を含み、第１の記憶金属弾性片および第２の記憶金属弾性片が交差して配置されている。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーであって、
ラッピング層と、センサーと、ラッピング層を平坦化および収集するための変形可能なコンポーネントとを含み、
前記センサーは、前記ラッピング層の裏側に固定され、且つラッピング層の縁の近くに配置され、
前記変形可能なコンポーネントは、前記ラッピング層上にそれぞれ配置された第１の記憶金属弾性片と、第２の記憶金属弾性片とを含み、前記第１の記憶金属弾性片および前記第２の記憶金属弾性片が交差して配置されていることを特徴とする、Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項2】

前記第１の記憶金属弾性片は、前記第２の記憶金属弾性片に対して垂直に配置され、前記第１の記憶金属弾性片は、前記ラッピング層の対称軸に沿って配置されることを特徴とする、請求項１に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項3】

前記第２の記憶金属弾性片の数は少なくとも２つであることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項4】

前記ラッピング層の形状は六角形であり、前記ラッピング層は、その対称軸上に位置する第１の内角と第２の内角、前記第１の内角に隣接する第３の内角と第４の内角、前記第２の内角に隣接する第５の内角と第６の内角を含み、
前記第１の記憶金属弾性片は、前記第１の内角から前記第２の内角まで延び、前記第２の記憶金属弾性片の数は２つであり、
１つの第２の記憶金属弾性片は、前記第３の内角から前記第４の内角まで延び、他の１つの第２の記憶金属弾性片は、前記第５の内角から前記第６の内角まで延びることを特徴とする、請求項１から請求項３のいずれかの１項に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項5】

前記靴カバーは、ゴムバンドをさらに含み、前記ゴムバンドの第１の端部は、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、
前記靴カバーは、ベルクロをさらに含み、前記ベルクロのオスのバックルは、前記ゴムバンドの第２の端部に固定され、前記ベルクロのメスのバックルは、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、前記ゴムバンドと前記ベルクロのメスのバックルはそれぞれ、前記ラッピング層の対称軸の両側に配置され、
または、
前記靴カバーは、スナップバックルをさらに含み、前記スナップバックルのメスのバックル（オスのバックル）は、前記ゴムバンドの第２の端部に固定され、前記スナップバックルのメスのバックルは、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、前記ゴムバンドと前記スナップバックルのメスのバックルはそれぞれ、前記ラッピング層の対称軸の両側に配置されていることを特徴とする、請求項１から請求項４のいずれかの１項に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項6】

前記センサーは、前記ゴムバンドに固定されることを特徴とする、請求項５に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項7】

前記靴カバーは、前記ラッピング層の裏側に固定され、且つ前記ラッピング層の中央領域の近くに配置されたナイロンブロックをさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項8】

前記ナイロンブロックの数は３つであり、３つの前記ナイロンブロックは、前記ラッピング層の対称軸上に配置され、前記ラッピング層の対称軸の延び方向に沿って、３つの前記ナイロンブロックの厚みは連続的に増加することを特徴とする、請求項７に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項9】

前記ラッピング層の対称軸の延び方向に沿って、１番目のナイロンブロックと２番目のナイロンブロックの形状は丸みを帯びた長方形であり、３番目のナイロンブロックの形状は、円形であることを特徴とする、請求項８に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【請求項10】

前記ラッピング層の材料はナイロンであり、または、前記ラッピング層の材料はゴムバンドであることを特徴とする、請求項１から請求項９のいずれか１項に記載のＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバー。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、バーチャルリアリティ機器の技術分野に関し、特にＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーに関連する。

【背景技術】

【0002】

ＶＲ（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｒｅａｌｉｔｙ，バーチャルリアリティ，ＶＲと略称）ユニバーサルトレッドミルは、ＶＲ入力デバイスとして、現実と仮想の壁を打ち破ることができる。ユーザーに無制限の範囲の仮想世界を提供するために必要なのは、２平方メートルの実空間だけである。安全を確保することを前提に、ユーザーが行ったウォーキング、ランニング、ジャンプなどのアクションを仮想シーンにマッピングできるため、ユーザーは真に没入型で衝撃的な体験を体験できる。現在、市場に出回っているＶＲユニバーサルトレッドミルは、一般的にジャイロスコープと加速度センサーを使用して、Ｖｉｒｔｕｉｘ ＯｍｎｉやＫＡＴウォークなどのユーザーの動きを検出する。

【0003】

Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルのベースは、凹型の円形表面を備えた滑らかなトラックである。ユーザーは、トラックで運動するときに特別なランニングシューズを着用する必要がある。ランニングシューズには、上記のジャイロスコープと加速度センサーが装備されており、ユーザーの歩き際のペースを検出することができる。従来技術の不利な点は、ユーザーがユニバーサルトレッドミルを体験したい場合、上記の特別なランニングシューズを履かなければならないことである。靴を脱いで靴を履き替える手順は、試用前の準備時間が長くなり、操作が面倒であるが、同時に、特別なデザインのためにランニングシューズはオールサイズであるため、一部のユーザーは、靴のサイズの不一致のために、体験が乏しい、または体験できないことさえある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本出願の実施形態の目的は、靴カバーの着用時間を短縮すると同時に、ランニングシューズのサイズの不一致の問題を解決するために、Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0005】

本発明の実施形態は、Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーを提供する。前記靴カバーは、ラッピング層と、センサーと、ラッピング層を平坦化および収集するための変形可能なコンポーネントとを含み、
前記センサーは、前記ラッピング層の裏側に固定され、且つラッピング層の縁の近くに配置され、
前記変形可能なコンポーネントは、前記ラッピング層上にそれぞれ配置された第１の記憶金属弾性片と、第２の記憶金属弾性片とを含み、前記第１の記憶金属弾性片および前記第２の記憶金属弾性片が交差して配置されている。

【0006】

特定の実施形態では、前記第１の記憶金属弾性片は、前記第２の記憶金属弾性片に対して垂直に配置され、前記第１の記憶金属弾性片は、前記ラッピング層の対称軸に沿って配置される。

【0007】

特定の実施形態では、前記第２の記憶金属弾性片の数は少なくとも２つである。

【0008】

特定の実施形態では、前記ラッピング層の形状は六角形であり、前記ラッピング層は、その対称軸上に位置する第１の内角と第２の内角、前記第１の内角に隣接する第３の内角と第４の内角、前記第２の内角に隣接する第５の内角と第６の内角を含み、
前記第１の記憶金属弾性片は、前記第１の内角から前記第２の内角まで延び、前記第２の記憶金属弾性片の数は２つであり、ここで、１つの第２の記憶金属弾性片は、前記第３の内角から前記第４の内角まで延び、他の１つの第２の記憶金属弾性片は、前記第５の内角から前記第６の内角まで延びる。

【0009】

特定の実施形態では、前記靴カバーは、ゴムバンドをさらに含み、前記ゴムバンドの第１の端部は、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、
前記靴カバーは、ベルクロをさらに含み、前記ベルクロのオスのバックルは、前記ゴムバンドの第２の端部に固定され、前記ベルクロのメスのバックルは、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、前記ゴムバンドと前記ベルクロのメスのバックルはそれぞれ、前記ラッピング層の対称軸の両側に配置され、または、
前記靴カバーは、スナップバックルをさらに含み、前記スナップバックルのバックルは、前記ゴムバンドの第２の端部に固定され、前記スナップバックルのメスのバックルは、前記ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置され、前記ゴムバンドと前記スナップバックルのメスのバックルはそれぞれ、前記ラッピング層の対称軸の両側に配置されている。

【0010】

特定の実施形態では、前記センサーは、前記ゴムバンドに固定される。

【0011】

特定の実施形態では、前記靴カバーは、前記ラッピング層の裏側に固定され、且つ前記ラッピング層の中央領域の近くに配置されたナイロンブロックをさらに含む。

【0012】

特定の実施形態では、前記ナイロンブロックの数は３つであり、３つの前記ナイロンブロックは、前記ラッピング層の対称軸上に配置され、前記ラッピング層の対称軸の延び方向に沿って、３つの前記ナイロンブロックの厚みは連続的に増加する。

【0013】

特定の実施形態では、前記ラッピング層の対称軸の延び方向に沿って、１番目のナイロンブロックと２番目のナイロンブロックの形状は丸みを帯びた長方形であり、３番目のナイロンブロックの形状は、円形である。

【0014】

特定の実施形態では、前記ラッピング層の材料はナイロンであり、または、前記ラッピング層の材料はゴムバンドである。

【発明の効果】

【0015】

発明の実施形態では、ユーザーがＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルを体現しようとする場合、ユーザーは自分の靴に靴カバーを着用することができ、靴カバーを着用するとき、平らなラッピング層の内側に靴を直接踏むことができる。この時点で、第１の記憶金属弾性片と第２の記憶金属弾性片が力を受けて靴の縁に沿って曲げられている。ラッピング層は、第１の記憶金属弾性片と第２の記憶金属弾性片によって駆動されて、ユーザーの靴を包み、履き方がより便利になり、靴の大きさの異なる靴でも良好な包み込みができるため、本発明の実施形態に係る靴カバーは、靴カバーの着用時間を短縮すると同時に、ランニングシューズのサイズの不一致の問題を解決することができる。さらに、靴カバーはユーザー自身の靴に装着できるため、公共の特別なランニングシューズを履くことによって引き起こされる隠れた衛生上の危険を回避することもできる。

【図面の簡単な説明】

【0016】

【図1】本発明の実施形態による、平らな状態の靴カバーの概略構造図である。

【図2】本発明の実施形態による、靴カバーを着用する原理の概略図である。

【図3】本発明の実施形態による、靴カバーの収集状態の概略構造図である。

【図4】本発明の別の実施形態による、靴カバーの収集状態の概略構造図である。

【図5】本発明の別の実施形態による、平らな状態の靴カバーの概略構造図である。

【図6】図５に示す実施形態による、靴カバーの収集状態での側面図である。

【発明を実施するための形態】

【0017】

靴カバーの着用時間を短縮し、同時にランニングシューズのサイズの不一致の問題を解決するために、本発明の実施形態は、Ｖｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーを提供する。本発明の目的、技術的解決策、および利点を明確にするために、以下、例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。

【0018】

図１、２および４に示されるように、本発明の実施形態によって提供されるＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルに適用される靴カバーは、ラッピング層１０と、センサー２０と、ラッピング層１０を平坦化および収集させるための変形可能なコンポーネントとを含む。

【0019】

センサー２０は、ラッピング層１０の裏側に固定され、ラッピング層１０の縁の近くに配置されている。

【0020】

変形可能なコンポーネントは、ラッピング層１０上にそれぞれ配置された第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０を含み、第１の記憶金属弾性片３０と第２の記憶金属弾性片４０が交差して配置されている。

【0021】

本発明の実施形態では、ラッピング層１０の裏側は、具体的には、収集状態で外側に露出し、靴と接触していない側を指すことに留意されたい。ラッピング層１０の内側は、収集状態で靴の内側に隠れて靴と接触している側を指す。ラッピング層１０の特定の材料は限定されず、例えば、それはゴムバンドであり得るので、靴カバーはより良いラッピング特性を有することができる。好ましくは、本発明の実施形態では、ラッピング層１０はナイロンでできている。このようにして、ラッピング層１０の表面は比較的滑らかであり、靴カバーとユニバーサルトレッドミルのトラックとの間の摩擦を低減することができ、靴カバーの寿命を延ばす。

【0022】

第１の形状記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０がラッピング層１０に固定される特定の方法は限定されない。例えば、ラッピング層１０の対応する位置に記憶金属弾性片の形状の形状に一致する中間層を縫い付け、次に第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０をそれぞれ対応する中間層に挿入することが可能である。ここで、第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０は、具体的に、スラップリング鋼板にすることができる。スラップリング鋼板の断面は円弧断面であり、具体的に、スラップリング鋼板の円弧断面はラッピング層１０の内側に向かって膨らむ。センサー２０をラッピング層１０に固定する特定の方法も限定されない。本発明の実施形態では、靴カバーは、センサーを取り付けるための取り付けシートも含む。この場合、取り付けシートをラッピング層１０に縫うことができる。センサー２０は、取り付けシートに取り付けることができ、これにより、センサー２０の取り付けおよび分解も容易になる。運動時にユーザーのペースおよび動きの規則を検出するために、センサーは、ジャイロスコープおよび加速度センサーを具体的に含むことができる。

【0023】

発明の実施形態では、ユーザーがＶｉｒｔｕｉｘ Ｏｍｎｉユニバーサルトレッドミルを体験したいとき、ユーザーは自分の靴に靴カバーを着用することができ、靴カバーを着用するとき、ユーザーは平らなラッピング層の内側に靴を直接踏むことができる。このとき、第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０は、力を受けて靴の縁に沿って曲げられ、ラッピング層１０は、第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０の動きに応じて収集されることにより、ユーザーの靴を包む。履き方がより便利になり、靴の大きさの異なる靴でも良好な包み込みができるため、本発明の実施形態に係る靴カバーは、靴カバーの着用時間を短縮すると同時に、ランニングシューズのサイズの不一致の問題を解決することができる。さらに、靴カバーはユーザー自身の靴に装着できるため、公共の特別なランニングシューズを履くことによって引き起こされる隠れた衛生上の危険を回避することもできる。

【0024】

本発明の特定の実施形態では、第１の記憶金属弾性片３０と第２の記憶金属弾性片４０が垂直に配置され、第１の記憶金属弾性片３０は、ラッピング層１０の対称軸に沿って配置される。この実施形態の解決策を採用することにより、ユーザーが靴の長さに沿って第１の形状記憶金属弾性シート３０を踏んで靴カバーを着用するとき、靴カバーのラッピング特性および着用信頼性を向上させることができる。第２の記憶金属弾性片４０の特定の数は限定されない。本発明の実施形態では、少なくとも２つある。このようにして、第２の記憶金属弾性片４０の１つは、ラッピング層１０上の対応する足の裏に近い位置に配置することができ、他の１つの第２の記憶金属弾性片４０は、ラッピング層１０の対応する足のかかと位置に配置することができる。このように、靴カバーのラッピングと着用の信頼性をさらに向上させる。

【0025】

ラッピング層の特定の形状は限定されない。図１に示すように、本発明の特定の実施形態では、ラッピング層の形状は六角形であり、ラッピング層は、その対称軸上に位置する第１の内角Ａ１と第２の内角Ａ２、第１の内角Ａ１に隣接する第３の内角Ａ３と第４の内角Ａ４、第２の内角Ａ２に隣接する第５の内角Ａ５と第６の内角Ａ６を含む。このようにして、第１の記憶金属弾性片３０および第２の記憶金属弾性片４０を配置する場合、第１の記憶金属弾性片３０は、第１の内角Ａ１から第２の内角Ａ２まで延びる。第２の記憶金属弾性片４０の数は２つであり、ここで、１つの第２の記憶金属弾性片４０は、第３の内角Ａ３から第４の内角Ａ４まで延在し、他の１つの第２の記憶金属弾性片４０は、第５の内角Ａ５から第６の内角Ａ６まで延在する。

【0026】

図３に示すように、靴カバーは、ゴムバンド５０およびベルクロ６０をさらに含む。ゴムバンド５０の第１の端部は、ラッピング層１０の裏側に固定され、ラッピング層１０の縁の近くに配置されている。ベルクロ６０のオスのバックルは、ゴムバンドの第２の端部に固定される。ベルクロ６０のメスのバックルは、ラッピング層１０の裏側に固定され、ラッピング層１０の縁の近くに配置されている。ゴムバンド５０とベルクロ６０のメスのバックルは、それぞれ、ラッピング層の対称軸の両側に配置されている。この実施形態の解決策を採用することにより、収集されたラッピング層１０はベルクロ６０によって結合され、これは、ユーザーが走っているときの靴カバーと靴の相対的な滑りを回避し、靴カバーの着用信頼性を改善することができる。本発明の他の実施形態では、バックルは、ゴムバンドの第２の端部に固定される。スナップバックルのメスのバックルは、ラッピング層の裏側に固定され、ラッピング層の縁の近くに配置されている。ゴムバンドとスナップバックルのメスのバックルは、それぞれラッピング層の対称軸の両側に配置されている。

【0027】

図４に示すように、上記実施形態では、靴カバーにゴムバンド５０が設けられている場合、センサー２０もゴムバンド５０に固定することができる。

【0028】

図５に示されるように、靴カバーはまた、ラッピング層１０の裏側に固定され、ラッピング層１０の中央領域の近くに配置されたナイロンブロック７０を含む。ナイロンブロック７０の表面は、比較的滑らかなので、ナイロンブロック７０が、ラッピング層１０の裏側に設けられている。ナイロンブロック７０は、靴カバーとユニバーサルトレッドミルのトラックとの間の摩擦を低減し、靴カバーの耐用年数を延ばすことができる。ナイロンブロック７０をラッピング層１０に固定する具体的な方法は限定されない。例えば、ラッピング層１０の裏側に瞬間接着剤で接着することができる。

【0029】

図５および図６を参照されたい。ナイロンブロック７０の数は３つであり、３つのナイロンブロック７０は、ラッピング層１０の対称軸上に配置され、ラッピング層１０の対称軸の延長方向に沿って配置されている。３つのナイロンブロック７０の厚みは連続的に増加する。ユニバーサルトレッドミルのトラックは凹状の円形曲面であるため、ユーザーはトラックで運動するときに特定の負の傾斜を持つ。この実施形態では、ユーザーが靴カバーを着用すると、靴は、長さ方向に沿ってラッピング層１０の対称軸上で踏むことができ、厚さが連続的に増加する３つのナイロンブロック７０は、使用者の足の裏からかかとの方向まで延びる。上記の負の傾斜の一部を相殺することができ、ユーザーの使用快適さを改善することができる。

【0030】

本発明の実施形態では、ラッピング層１０の対称軸の延長方向に沿って、１番目のナイロンブロックと２番目のナイロンブロックの形状は丸みを帯びた長方形であり、３番目のナイロンブロックの形状は、円形である。図５に示す実施形態では、１番目のナイロンブロックは、第１の記憶金属弾性片３０と１つの第２の形状記憶弾性片４０との交差位置に配置することもでき、３番目のナイロンブロックは、第１の記憶金属弾性片３０と他の１つの第２の記憶金属弾性片４０と１つの第２の形状記憶弾性片４０との交差位置に配置することもできる。２番目のナイロンブロックは、１番目のナイロンブロックと３番目のナイロンブロックとの間に配置される。この実施形態では、第１のナイロンブロックを人体の足の裏の形状に近い長方形として設計することにより、ユーザーの足の裏の曲げに対するナイロンブロックの障害効果を低減することができる。長方形の四隅を丸みを帯びた角として設計して摩耗を減らすことも可能である。同様に、３番目のナイロンブロックを人体のかかとの形状に近い円形に設計することで、障害を減らすことができる。同時に、靴カバーとトラックの接触面積を増やし、トラックへのダメージを軽減することができる。

【0031】

明らかに、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変更および修正を加えることができる。このように、この本発明のこれらの変更およびバリエーションが、この本発明およびそれらの同等の技術の特許請求の範囲内にある場合、この本発明は、これらの変更およびバリエーションを含むことも意図されている。

【符号の説明】

【0032】

１０－ラッピング層 ２０－センサー ３０－第１の記憶金属弾性片
４０－第２の記憶金属弾性片 ５０－ゴムバンド ６０－ベルクロ ７０－ナイロンブロック

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【国際調査報告】