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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(54)【発明の名称】開瞼器
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/007 20060101AFI20220603BHJP
【FI】
A61F9/007 200A
A61F9/007 170
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021557612
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-18
(86)【国際出願番号】 US2020024822
(87)【国際公開番号】W WO2020205390
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】62/826,287
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520375516
【氏名又は名称】バイオジェンウェア エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グロス、ジェフリー・ジー
(72)【発明者】
【氏名】ロウスキー、ジュニア・ジョン
(57)【要約】
開瞼器、開瞼器を含むキット、ならびに患者の診断および/または治療において開瞼器を使用する方法が提供される。開瞼器は、上面、下面、内側面、外側面、第1の端部、および第2の端部を有する中央リングを含む。第1の端部および第2の端部はすき間によって互いに分離されており、中央リングは開口部を画定している。開瞼器はまた、第1の端部および第2の端部において、中央リングの外側面から外方にそれぞれ延在する第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁を含み、各眼瞼縁ホルダは上部および下部を有する。さらに、開瞼器は、第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダの上部からそれぞれ上方に延在するフィンガータブを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、下面、内側面、外側面、ならびに、すき間によって隔てられた第1の端部および第2の端部を有し、かつ、開口部を画定する中央リングと、
前記第1の端部において前記中央リングの前記外側面から外方に延在し、上部および下部を有する第1の眼瞼縁ホルダと、
前記第2の端部において前記中央リングの前記外側面から外方に延在し、上部および下部を有する第2の眼瞼縁ホルダと、
前記第1の眼瞼縁ホルダの前記上部から上方に延在する第1のフィンガータブと、
前記第2の眼瞼縁ホルダの前記上部から上方に延在する第2のフィンガータブと、を有する、開瞼器。
【請求項2】
前記第1の端部および前記第2の端部の間に形成される角度が、約120°~約185°の範囲となるように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項3】
前記中央リングが、C字型または半円形となるように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項4】
前記第1の眼瞼縁ホルダおよび前記第2の眼瞼縁ホルダが、それぞれC字型または半円形となるように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項5】
前記第1の眼瞼縁ホルダおよび前記第2の眼瞼縁ホルダの各前記上部および前記下部が、前記中央リングの前記外側面からそれぞれ延在するように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項6】
前記第1の眼瞼縁ホルダおよび前記第2の眼瞼縁ホルダの各前記上部および前記下部がそれぞれ湾曲するように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項7】
前記第1の眼瞼縁ホルダの前記上部および前記下部が前記第1の眼瞼縁ホルダの中央部によって互いに分離され、前記第2の眼瞼縁ホルダの前記上部および前記下部が前記第2の眼瞼縁ホルダの中央部によって互いに分離されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項8】
前記第1の眼瞼縁ホルダの前記中央部および前記第2の眼瞼縁ホルダの前記中央部は、それぞれ前記中央リングの前記外側面に接触するように構成されている、請求項7に記載の開瞼器。
【請求項9】
前記第1のフィンガータブおよび前記第2のフィンガータブは、それぞれテクスチャ加工された外面を含む、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項10】
テクスチャ加工された前記外面が複数の隆起部を含む、請求項9に記載の開瞼器。
【請求項11】
前記第1の眼瞼縁ホルダは、上瞼の周囲に位置するように構成され、前記第2の眼瞼縁ホルダは、下瞼の周囲に位置するように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項12】
開瞼器が患者の瞼を開放するために用いられるとき、前記中央リングが前記患者の眼の外面と接触しないように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項13】
熱可塑性ポリマーから形成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項14】
前記熱可塑性ポリマーが、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む、請求項13に記載の開瞼器。
【請求項15】
単回使用の後、使い捨て可能となるように構成されている、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項16】
さらにアタッチメントを含み、
前記中央リングが第1の係合部を含み、かつ、前記アタッチメントが第2の係合部を含み、
前記中央リングおよび前記アタッチメントが、前記第1の係合部および前記第2の係合部によって互いに接続される、請求項1に記載の開瞼器。
【請求項17】
請求項1に記載の開瞼器と薬物送達システムとを含む、キット。
【請求項18】
前記開瞼器および前記薬物送達システムが滅菌パッケージ内に含まれている、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
薬物をさらに含む、請求項17に記載のキット。
【請求項20】
患者の眼の外面から第1の瞼および第2の瞼を分離するための方法であって、
前記中央リングの前記下面を、前記眼の前記外面に接触しないように隣接して配置し、前記第1の眼瞼縁ホルダを前記眼の内側の角部に配置し、前記第2の眼瞼縁ホルダを前記眼の外側の角部に配置することにより、請求項1に記載の開瞼器を前記患者の眼に装着するステップと、
前記第1の瞼が前記第1の眼瞼縁ホルダの前記上部および前記下部の間に位置し、前記第2の瞼が前記第2の眼瞼縁ホルダの前記上部および前記下部の間に位置するように、前記第1のフィンガータブおよび前記第2のフィンガータブを介して、前記開瞼器を第1の方向に約75°~約115°回転させるステップとを含む、方法。
【請求項21】
所望の診断または治療処理を実行するステップと、
前記開瞼器を、前記第1のフィンガータブおよび前記第2のフィンガータブを介して、前記第1の方向とは反対の方向である第2の方向に約75°~約115°回転させることにより、前記第1の眼瞼縁ホルダが前記眼の内側の角部に位置し、前記第2の眼瞼縁ホルダが前記眼の外側の角部に位置するようにした後、前記開瞼器を前記眼の前記外面から持ち上げて離すことにより、前記開瞼器を取り外すステップとをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月29日出願の米国特許出願第62/826,287号明細書の優先権を主張し、その全開示は、引用を以て本明細書の一部となす。
【背景技術】
【0002】
従来から知られている開瞼器(eyelid speculum)は、眼科で最も一般的に使用されている機器の1つである。そのことを示すデータとして、最近の調査によると、米国の医師は、硝子体内注射を行う際に、少なくとも75%の確率で従来の開瞼器を使用している。また、黄斑変性症、糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症などの治療のために行われる硝子体内注射の回数は、年間に米国で約600万回、世界で約2,200万回であると推定されている。従来から知られている開瞼器の例として、バラッケ開瞼器(the Barraquer speculum)が当業者に知られている。バラッケ開瞼器は、眼科手術中や、眼の注射などの診療室での軽微な処置中に瞼を開放するように設計されたオープンまたはソリッドなワイヤループを含む。開瞼器の用途は、外科的処置、硝子体内注射、及び画像化処理などのために、患者の瞼を開放することにより、安定して眼を露出させることである。通常、バラッケ開瞼器は金属製のワイヤで形成されており、患者を不安にさせることが多い大型の装置である。そのため、患者は、バラッケ開瞼器の装着が、その後に行われる手術や診療室での処置よりも不快であると感じることが多い。さらに、バラッケ開瞼器は使い捨てではない。そのため、無菌状態で再利用するにはオートクレーブ処理を行う必要があるが、オートクレーブ処理が適切に行われないと、バラッケ開瞼器が無菌状態にならない恐れがある。また、他の器具としてデマル開瞼鈎(the Desmarres eyelid retractor)やジャフィー開瞼鈎(the Jaffe eyelid retractor)を使用することもあるが、これらはバラッケ開瞼器と同様に金属製のものが多く、使い捨てではないため、再度使用するときにはオートクレーブ処理によって滅菌する必要がある。そのため、これらはバラッケ開瞼器と欠点の多くを共有している。
【0003】
他の方法として、一部の医師には、開瞼器を使用せずに患者の瞼を手動で開放することを選択する者もいる。多くの患者は、手動による方が、バラッケ開瞼器により瞼を開放するよりも快適であると述べているが、手動により瞼を開放することは、注射部位を十分に露出させるための安全性が得られず、器具(例えば針)が患者の睫毛に接触するのを防ぐことができないため、患者が感染症を発症する危険性がある。さらに、開瞼器を使用していない場合には、注射中に患者が無意識に瞼を閉じることにより、針の汚染レベルが高くなることが示されている。
【0004】
そのため、現在、患者にとってより快適であり、医師、医療提供者、または補助者が容易に患者の眼に装着できる開瞼器が求められている。また、経済的な使い捨ての開瞼器も有用であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一例の実施形態によれば、開瞼器が提供される。
【0006】
本発明のある特定の実施形態によれば、開瞼器が提供される。開瞼器は、上面、下面、内側面、外側面、第1の端部、および第2の端部を有する中央リングを含む。第1の端部および第2の端部はすき間(gap)によって互いに分離されており、中央リングは開口部を画定している。開瞼器はまた、第1の端部で中央リングの外面から外方に延在し、上部および下部を有する第1の眼瞼縁ホルダと、第2の端部で中央リングの外面から外方に延在し、上部および下部を有する第2の眼瞼縁ホルダと、第1の眼瞼縁ホルダの上部から上方に延在する第1のフィンガータブと、第2の眼瞼縁ホルダの上部から上方に延在する第2のフィンガータブと、を含む。
【0007】
一実施形態では、第1の端部および第2の端部の間に形成される角度は、約120°~約185°の範囲であるとよい。
【0008】
別の実施形態では、中央リングは、C字型または半円形であってもよい。
【0009】
さらに別の実施形態では、第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダは、それぞれC字型または半円形であってもよい。
【0010】
さらに別の実施形態では、第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダの上部および下部は、それぞれ中央リングの外側表面から延在していてもよい。
【0011】
追加の実施形態では、第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダの上部および下部は、それぞれ湾曲していてもよい。
【0012】
もう1つ別の実施形態では、第1の眼瞼縁ホルダの上部および下部は中央部によって互いに分離されていてもよく、第2の眼瞼縁ホルダの上部および下部は中央部によって互いに分離されていてもよい。さらに、第1の眼瞼縁ホルダの中央部および第2の眼瞼縁ホルダの中央部は、それぞれ中央リングの外側面に接触していてもよい。
【0013】
別の実施形態では、第1のフィンガータブおよび第2のフィンガータブは、それぞれテクスチャ加工された(textured)外面を含んでいてもよい。さらに、テクスチャ加工された外面は、複数の隆起部を含んでいてもよい。
【0014】
さらに別の実施形態では、第1の眼瞼縁ホルダは上瞼の周囲に位置するように構成され、第2の眼瞼縁ホルダは下瞼の周囲に位置するように構成されていてもよい。
【0015】
さらに別の実施形態では、開瞼器を用いて患者の瞼を開放する際に、中央リングは、患者の眼の外面と接触しないようにしてもよい。
【0016】
追加の実施形態では、開瞼器は、熱可塑性ポリマーから形成されていてもよい。さらに、熱可塑性ポリマーは、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。
【0017】
もう1つの実施形態では、開瞼器は、単回使用後に、使い捨てが可能であってもよい。
【0018】
別の実施形態では、開瞼器は、さらにアタッチメントを含んでいてもよく、中央リングが第1の係合部を含んでいてもよく、かつ、アタッチメントが第2の係合部を含んでいてもよく、中央リングおよびアタッチメントは、第1の係合部および第2の係合部によって互いに接続されていてもよい。
【0019】
本発明の別の特定の実施形態では、上述した開瞼器および薬物送達システムを含むキットも提供される。さらに、開瞼器および薬物送達システムは、滅菌されたパッケージ内に含まれていてもよい。さらに、キットは薬物を含んでいてもよい。
【0020】
本発明のさらに別の特定の実施形態では、眼の外面から第1の瞼および第2の瞼を分離するための方法が提供される。この方法は、中央リングの下面を、眼の外面に接触しないように隣接して配置し、第1の眼瞼縁ホルダを、眼の内側の角部(目頭)に配置し、第2の眼瞼縁ホルダを眼の外側の角部(目尻)に配置することにより、開瞼器を患者の眼に装着するステップを含む。本方法は、次いで、患者の第1の瞼が第1の眼瞼縁ホルダの上部および下部の間に位置し、患者の第2の瞼を第2の眼瞼縁ホルダの上部および下部の間に位置するように、第1のフィンガータブおよび第2のフィンガータブを介して、開瞼器を第1の方向に約75°~約115°回転させるステップを含んでいてもよい。このような角度は、従来のワイヤ式開瞼器よりもコントロールされた、より安全で快適な装着メカニズムを可能にし、従来のワイヤ式開瞼器に見られる金属製の瞼保持具に伴う不慮の角膜外傷を回避することができる。
【0021】
別の実施形態では、本方法は、所望の診断または治療処置を実行するステップと、第1のフィンガータブおよび第2のフィンガータブを介して第1の方向とは反対の方向である第2の方向に約75°~約115°回転させることにより、第1の眼瞼縁ホルダを眼の内側の角部に配置し、第2の眼瞼縁ホルダを眼の外側の角部に配置し、次いで、開瞼器を眼の外表面から持ち上げて離すことにより、開瞼器を取り外すステップを含んでいてもよい。
【0022】
本発明の他の特徴および態様は、以下により詳細に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の開瞼器の斜視図である。
図2】本発明の開瞼器の正面図である。
図3】本発明の開瞼器の上面図である。
図4】本発明の開瞼器の別の実施形態の斜視図である。
図5】本発明の開瞼器の側面図である。
図6A】本発明の開瞼器の一実施形態の上面図である。
図6B】本発明の開瞼器の別の実施形態の上面図である。
図7A】本発明の開瞼器およびアタッチメントの斜視図である。
図7B】本発明の開瞼器およびアタッチメントの正面図である。
図7C】本発明によって企図される開瞼器およびアタッチメントの側面の斜視図である。
図8A】本発明の開瞼器を最初に患者の眼の領域に装着するときの状態を示す図である。
図8B】本発明の開瞼器を、患者の上瞼および下瞼を互いに分離するために所望の位置に回転させた後の状態を示す図である。
図8C】本発明の開瞼器を眼の領域に装着した後、患者が眼を内側および外側に動かせることを示す図である。
図9】本発明の開瞼器の使用方法の一例を示すブロック図である。
図10】本発明の開瞼器を含むキットを示す図である。
図11】本発明の開瞼器とレンズを含むシステムを示す図である
図12図11のシステムを示しており、レンズは、開瞼器の中央リングによって画定された開口部内に位置している。
【0024】
本明細書および図面での符号の繰り返しの使用は、本発明の同一もしくは類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本考察は、例示的な実施形態の説明に過ぎず、本発明の広範な態様を限定するものではないことが、当業者であれば理解できるであろう。
【0026】
本明細書で使用される場合、「約」、「およそ」、または「一般的に」という用語は、値が5%上下しても、開示された実施形態の範囲内であることを示す。さらに、本発明では、複数の範囲が提供されているときには、複数の範囲に記載されている最小値と最大値の組み合わせが想定されている。例えば、「約20%~約80%」と「約30%~約70%」の範囲が記載されている場合、本発明では「約20%~約70%」の範囲や「約30%~約80%」の範囲も想定されている。
【0027】
概して、本発明は、開瞼器、開瞼器を含むキット、ならびに患者の診断および/または治療に開瞼器を使用する方法に関する。開瞼器は、上面、下面、内側面、外側面、第1の端部、および第2の端部を有する中央リングを含む。第1の端部および第2の端部は、すき間によって互いに分離されており、中央リングは開口部を画定している。また、開瞼器は、第1の端部および第2の端部において、中央リングの外面からそれぞれ外方に延在する第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダを含み、各眼瞼縁ホルダは、それぞれ上部および下部を有する。さらに、開瞼器は、第1の眼瞼縁ホルダおよび第2の眼瞼縁ホルダの上部からそれぞれ上方に延在するフィンガータブを含む。
【0028】
特定の理論に限定されることを意図するものではないが、本発明者らは、本発明の開瞼器の特有の特徴により、医療提供者が眼に対して行う所望の診断または治療処置(例えば、注射、画像化、およびその他の任意の診断または治療処置)を、医療提供者の視界を妨げることなく、かつ、汚染のリスクを最小限に抑えて行うことができるように、開瞼器が患者の瞼および睫毛を十分に開放することができることを見出した。具体的には、本発明の開瞼器は、コンパクトかつ頑丈でありながら、中央リングの半円形またはC字型のデザインが、リングの対向する端部およびリングの中央開口部の間にすき間を有し、検査、画像化、注射などを行う眼の部位の視界を遮ることができるため、患者にとって快適なものである。さらに、眼瞼縁ホルダは、C字型または半円形を形成するように湾曲している。この湾曲した形状により、様々な眼の処置を行う際に、患者の瞼および睫毛を眼瞼縁ホルダ内に「すくい取る(scooped)」ことができるため、患者の瞼および睫毛が医療提供者の視界に入らないようになっている。また、眼瞼縁ホルダの形状により、中央リングは眼の外面(例えば角膜表面)から前方に変位していていもよい。そのため、患者は眼を上下および左右に動かすことにより、例えば、角膜を開瞼器に接触させることなく、注射部位を容易に露出させることができる。
【0029】
さらに、各眼瞼縁ホルダは、開瞼器の中央リングの第1の端部および第2の端部の間の角度として画定される角度θだけ互いに離間しており、角度θは、約120°~約185°、例えば、約125°~約175°、例えば、約135°~約165°の範囲である。この角度の範囲は、医療提供者が開瞼器を正確に配置して瞼と睫毛を開放することを可能にする。もし角度が小さすぎたり大きすぎたりすると、両瞼が開放される位置に開瞼器を適切に配置することが難しくなる。さらに、各眼瞼縁ホルダの上部の外縁から上方に延びるフィンガータブは、開瞼器の安全かつ無菌状態での取り扱いを容易にする。このように、本発明の開瞼器は、患者に対してより心地よい体感をもたらすことができる一方で、医療提供者が診断または治療処置を行うときに、患者の眼の所望の部位を、視界が妨げられることなく見ることができる。
【0030】
さらに、開瞼器は、オートクレーブおよび/または滅菌可能な材料から形成されてもよく、また、使い捨てが可能であってもよい。これにより、患者が感染するリスクを高める可能性のある開瞼器を再度滅菌する必要がなくなる。開瞼器は、例えば、熱可塑性ポリマーから形成されていてもよい。本発明の開瞼器を形成するために任意の適切な熱可塑性ポリマーを使用してもよいが、ある実施形態では、開瞼器および任意の付属品、アタッチメントなどは、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせから形成されていてもよい。さらに他の実施形態では、開瞼器および付属品、アタッチメントなどは、任意の適切な生分解性材料から形成されてもよい。さらに、開瞼器および任意の付属品、アタッチメントなどは、射出成形、3Dプリント、熱成形、または他の任意の適切な方法を介して形成することができることを理解されたい。
【0031】
次に、本発明の様々な実施形態をより詳細に説明する。
【0032】
図1図5は、本発明の開瞼器100の特定の構成要素を示している。具体的には、図1は本発明の開瞼器100の斜視図であり、図2は本発明の開瞼器100の正面図であり、図3は本発明の開瞼器100の上面図であり、図4は本発明の開瞼器の他の実施形態の斜視図であり、図5は本発明の開瞼器の側面図である。開瞼器100は、中央リング102を含む。中央リング102は、水平方向またはX方向に延在し、上面152、下面154、内側面156、外側面158、第1の端部124、および第2の端部126を有する。第1の端部124および第2の端部126は、すき間150によって互いに分離されており、中央リングは、開口部104を画定する。この開口部104によって、医療提供者は、患者の眼の所望の部位を、視界が妨げられることなく見ることができるため、任意の数の診断および/または治療処置を実施することができる。また、開瞼器100は、第1の端部124および第2の端部126において、中央リングの外側面158からそれぞれ外方に延在する第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108を含む。各眼瞼縁ホルダ106および108は、中央部160によって互いに分離される上部116および下部118を有している。さらに、第1の眼瞼縁ホルダ106の中央部160および第2の眼瞼縁ホルダ108の中央部160はそれぞれ、中央リング102の外側面158に接触している。上述したように、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108は、開瞼器100の中央リング102の第1の端部124および第2の端部126の間を画定している角度θの分だけ互いに離間している。角度θは、約120°~約185°の範囲、例えば、約125°~約175°の範囲、例えば、約135°~約165°の範囲である。さらに、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108の上部116および下部118を湾曲させて(例えば、C字型または半円形)、杓子状の形状にすることにより、開瞼器100を患者の眼に装着したときに患者の瞼や睫毛を保持しやすくしてもよい。
【0033】
さらに、開瞼器100は、例えば、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108の上部の外縁120および外縁122の近くにまたは隣接して、垂直方向またはY方向に上方に延在する第1のフィンガータブ110および第2のフィンガータブ112を含む。図1および図3に示されるように、第1のフィンガータブ110および第2のフィンガータブ112は、直線的であってもよく、またはいくつかの実施形態(図示せず)では、第1のフィンガータブ110および第2のフィンガータブ112は湾曲していてもよい(例えば、半円形またはC字型)。ここで、各フィンガータブ110および112の湾曲形状は、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108の上部116の外縁120および外縁122の湾曲形状に対応していてもよい。さらに、各フィンガータブ110および112の外面114は、開瞼器100の装着および回転を行うときに医療提供者が各フィンガータブ110および112を容易に把持できるようにするために、テクスチャ加工がされていてもよい。例えば、外面114は、複数の隆起部162または任意の他の適切なテクスチャ加工手段を含んでいてもよい。
【0034】
図1図5は、形状およびサイズの点で開瞼器100のある特定の実施形態を示しているが、開瞼器100は、新生児、乳児、幼児、若年成人、大人、さらには大きな動物(例えば、牛や馬など)をも治療するために、様々な形状およびサイズのものがあることを理解されたい。例えば、図1図5の開瞼器100を示す図6Aおよび図6Bを比較すると、第1のフィンガータブ110および第2のフィンガータブ112のサイズ、中央リング102のサイズ、ならびに第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108のサイズは、診断または治療を受ける患者(例えば、未熟児、乳児、幼児、若年成人、および成人)および実施される処理(例えば、注射、画像化、レーザ処理、および外科処置)に応じて変化し得ることが、当業者によって理解されるであろう。具体的には、図6Bの開瞼器200は、開瞼器100と比較すると、より小さな各フィンガータブ110および112、ならびにより薄い中央リング102を有する。
【0035】
また、図1、2、および図4に示すように、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108の中央部160、ならびに上部116および下部118は、1つまたは複数の隆起部164を含んでいてもよい。隆起部164は、開瞼器100が患者に使用される際に、患者が瞼を圧迫したり、瞼を閉じようとしたりすることにより生じ得る、開瞼器100の逆回転や位置ずれにつながる可能性がある動きを打ち消すことにより、開瞼器100を適切な位置に維持するのに役立つものである。特定の理論に限定するつもりはないが、本発明者らは、第1の眼瞼縁ホルダ106および第2の眼瞼縁ホルダ108の内面に設けられた隆起部164が、瞼の移動方向に対して垂直に整列したときに、開瞼器100の動きを防止できることを見出した。
【0036】
いずれにしても、図2を参照すると、本発明によって企図される開瞼器100および200の、垂直方向またはY方向の全体的な高さHは、約0.2インチ(約5.1ミリ)~約0.8インチ(約20.3ミリ)、例えば、約0.3インチ(約7.6ミリ)~約0.7インチ(約17.8ミリ)、例えば、約0.4インチ(約10.2ミリ)~約0.6インチ(約15.2ミリ)の範囲であってもよい。さらに、第1の眼瞼縁ホルダ106の上部116および下部118の間の距離、ならびに第2の眼瞼縁ホルダ108の上部116および下部118の間の距離の、垂直方向またはY方向の高さHは、約0.15インチ(約3.8ミリメートル)~約0.45インチ(約11.4ミリメートル)、例えば、約0.2インチ(約5.1ミリ)~約0.4インチ(約10.2ミリ)、例えば、約0.25インチ(約6.4ミリ)~約0.35インチ(約8.9ミリ)の範囲であってもよい。また、H/Hの比率は、約1.25~約2.5、例えば、約1.5~約2.25、例えば、約1.75~約2の範囲であってもよい。
【0037】
さらに、開瞼器100および開瞼器200の、水平方向またはX方向の全体的な幅Wは、約0.5インチ(約12.7ミリ)~約1.75インチ(約44.5ミリ)、例えば、約0.75インチ(約19.1ミリ)~約1.5インチ(38.1ミリ)、例えば、約1インチ(約25.4ミリ)~約1.25インチ(約31.8ミリ)の範囲であってもよい。さらに、中央リング102によって画定された開口部104の、水平軸またはX軸における幅Wは、約0.25インチ(約6.4ミリ)~約0.75インチ(約19.1ミリ)、例えば、約0.35インチ(約8.9ミリ)~約0.65インチ(約16.5ミリ)、例えば、約0.45インチ(約11.4ミリ)~約0.55インチ(約14.0ミリ)の範囲であってもよい。また、W/Wの比率は、約1.5~約3、例えば、約1.75~約2.75、例えば、約2~約2.5の範囲であってもよい。
【0038】
また、図5を参照すると、各眼瞼縁ホルダ106および108の幅Wは、約0.1インチ(約2.5ミリ)~約0.4インチ(約10.2ミリ)、例えば、約0.15インチ(約3.8ミリ)~約0.35インチ(約8.9ミリ)、例えば、約0.2インチ(約5.1ミリ)~約0.3インチ(約7.6ミリ)の範囲であってもよい。さらに、フィンガータブ110およびフィンガータブ112の幅Wは、約0.075インチ(約1.9ミリメートル)~約0.3インチ(約7.6ミリメートル)、例えば、約0.1インチ(約2.5ミリメートル)~約0.25インチ(約0.2ミリメートル)、約0.15インチ(約3.8ミリメートル)~約0.2インチ(約5.1ミリメートル)の範囲であってもよい。また、W/Wの比率は、約1.1~約1.5、例えば、約1.2~約1.45、例えば、約1.3~約1.4の範囲であってもよい。
【0039】
本発明者らは、特定の理論に限定されることなく、記載された特定の高さと幅の寸法および比率を利用することで、患者にとって快適であることと、医療提供者にとって本発明により企図された開瞼器が装着しやすいことのバランスが取れることを見出した。
【0040】
また、図4に示すように、開瞼器100は、複数の測定マーキング166を含むことができる。測定マーキング166は、距離Dごとに区切られていてもよい。距離Dは、約0.01インチ(約0.25ミリ)~約0.15インチ(約3.75ミリ)、例えば、約0.025インチ(約0.65ミリ)~約0.1インチ(約2.5ミリ)、例えば、約0.05インチ(約1.25ミリ)~約0.075インチ(約2ミリ)の範囲であってもよい。このようなマーキングは、医療提供者が開瞼器を適切に配置したり、眼の所望の注射部位を突き止めたりすることなどに使用することができる。
【0041】
ここで図7A図7Cに示すように、本発明はまた、開瞼器100が、開瞼器100の中央リング102上に配置されてもよい1つまたは複数のアタッチメント300を含んでいてもよいことが企図している。例えば、中央リング102は、第1の係合部304を含んでいてもよく、アタッチメント300は、第2の係合部302を含んでいてもよい。ここで、中央リング102およびアタッチメント300は、第1の係合部304および第2の係合部302によって互いに接続されていてもよい。第1の係合部304は、くぼみ、ソケットなどの形態であってもよく、一方、第2の係合部302は、突起、球体継手などの形態であってもよく、また、その逆も可能である。いずれにしても、任意の適切な取り付け機構を使用して開瞼器100をアタッチメント300に連結してもよい。開瞼器100をアタッチメント300に連結したとき、アタッチメント300の外面308は、中央リング102の外側面158に隣接して位置していてもよく、アタッチメント300の第1の縁部310および第2の縁部312は、中央リング102の第1の端部124および第2の端部126の間に位置していてもよい。一方、アタッチメント300は、アタッチメント300の内面306が、アタッチメントの上部314および下部316によって画定されるような湾曲した形状を有していてもよい。アタッチメント300は、前房穿刺などの特定の処置の際に、開瞼器100と組み合わせて使用されてもよい。医療提供者は、アタッチメント300の上部314などを指で押すことによって、眼を間接的に押し、それにより、前房に針を挿入する際に眼球を固定し、角膜と虹彩の間の前房に挿入された針に流体を注入しやすくすることができる。このように、本発明は、上述した開瞼器100だけでなく、上述したアタッチメント300などの様々な付属品や、医療提供者が診断や治療処置を行いやすくするために開瞼器100に取り付けることができるその他の付属品についても、その対象としている。例えば、アタッチメント300のような付属品は、前房穿刺だけでなく、角膜の異物の除去、手術用レンズの装着、画像化、硝子体手術の観察などの際にも使用することができる。例えば、図11および図12を参照すると、開瞼器100は、手術用レンズ318の配置に使用されてもよい。手術用レンズ318は、開口部104内に配置されてもよく、手術用レンズ318の周囲が中央リング102と同じ曲率を有するように設計されてもよい。
【0042】
ここで、図8A図9を参照すると、本発明の開瞼器100を使用して患者の瞼を開放するための1つの方法400がより詳細に説明されている。一般に、患者128の第1の瞼140(例えば、上瞼)および第2の瞼142(例えば、下瞼)ならびに睫毛144を眼130の外面138(例えば、眼130の瞳孔132および虹彩136を覆い、強膜134と連続している角膜表面)から分離するための方法400は、まず、ステップ402で開瞼器を手に取り、次いで、ステップ404で患者の眼球に開瞼器を装着することを含む。ここで、開瞼器100の中央リング102の下面154は、眼130の外面138に接触しないように隣接して配置され、第1の眼瞼縁ホルダ106は、眼130の内側の角部146に配置され、第2の眼瞼縁ホルダ108は、眼130の外側の角部148に配置される。このような初期の位置決めは、患者128の左眼について図8Aに示されているが、右眼にも同様の位置決めが適用されるであろうことが理解されたい。
【0043】
次に、ステップ406において、図8Bに示すように、医療提供者は、上瞼140および上瞼140から延在する患者の睫毛144の少なくとも一部が、第1の眼瞼縁ホルダ106の上部116および下部118の間に位置し、また、下瞼142および下瞼142から延在する患者の睫毛144の少なくとも一部が、第2の眼瞼縁ホルダ108の上部116および下部118の間に位置するように、フィンガータブ110およびフィンガータブ112を介して、360°の円のうちの約75°~約115°、例えば、約80°~約110°、例えば、約85°~約105°の範囲で開瞼器100を回転させてもよい。左眼に開瞼器100を配置するときは、開瞼器100を反時計回りに回転させ、右眼に開瞼器100を配置するときは、開瞼器100を時計回りに回転させるとよい。一方で、開瞼器100を左眼に配置するときに、開瞼器100を時計回りの方向に回転させてもよく、開瞼器100を右眼に配置するときに、開瞼器100を反時計回りの方向に回転させてもよく、回転の方向は、医療提供者が特定の診断または治療処置を実行するためにアクセスする必要がある眼の解剖学的位置に依存してよいことも理解されたい。
【0044】
さらに、図8Aおよび図8Bに示すように、開瞼器100を患者128の眼130に装着した後、中央リング102が眼130の外面138と接触していないため、患者128は、図8Cに示すように、眼130を内側M方向または外側L方向に依然として動かすことができる。開瞼器100のこの特徴は、ステップ408に示すように、患者128が眼130を動かすことができるため、患者128により心地よい体感をもたらすことができ、また、任意の診断または治療処置を行う医療提供者に、より多くの選択肢を提供することができる。
【0045】
次に、所望の診断または治療処置が行われた後、ステップ410において、医療提供者は、第1の眼瞼縁ホルダ106が眼130の内側の角部146に位置し、また、第2の眼瞼縁ホルダ108が眼130の外側の角部148に位置するように、各フィンガータブ110および112を介して、ステップ406における開瞼器100の装着時の回転方向とは反対の方向に、360°の円のうちの約75°~約115°、例えば、約80°~約110°、例えば約85°~約105°の範囲で開瞼器100を回転させる。その後、開瞼器100を眼130の外面138から離すように持ち上げることによって、開瞼器100を取り外すことができる。例えば、開瞼器100を反時計回りに回転させて装着した場合に、開瞼器100を取り外すときは、開瞼器100を時計回りに回転させることになる。その一方で、開瞼器100を時計回りに回転させて装着した場合に、開瞼器100を取り外すときは、開瞼器100を反時計回りに回転させることになる。開瞼器100は、1回限りまたは単回使用のために熱可塑性ポリマーから経済的に製造することができるため、取り外した後、廃棄またはリサイクルすることができる。図9に示す方法400は、医療提供者にとっては単純かつ効率的であり、患者にとっては安全である。また、当技術分野で知られている、従来の嵩張る金属製開瞼器の使用を回避することができる。
【0046】
ここで図10を参照すると、本発明の開瞼器100は、実施される診断または治療処置に応じて、滅菌のパッケージ502で医療提供者に提供されるキット500の一部となっていてもよい。例えば、パッケージ502は、開瞼器100と、針/シリンジ508、スポイトなどの薬物送達システム504、および薬物506を含んでいてもよい。さらに、薬物送達システム504の代わりに、またはそれに加えて、キット500は、1つまたは複数の医療器具510、綿棒512、および、これらに限定しないが、例えば、測定器、消毒液(すなわち、ベタジン)、および/または、医療提供者が所望の診断または治療処置を実行するために一般的に必要とするような他の医療用品など、他の用品を含んでいてもよいことを理解されたい。さらに、図示されているように、開瞼器100は、医療提供者によるアクセスを容易にし、医療提供者が適切な向きでパッケージ502から開瞼器100を取り出すことを確実にするために、凹部514内に配置されていてもよい。
【0047】
さらに、開瞼器100は、これらに限定されないが、イヌ、ネコ、ウシ、ウマを含む、ヒト以外の他の動物への使用も企図されていることを理解されたい。
【0048】
本発明のこれらのおよび他の修正および変形は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者によって実施することができる。さらに、様々な実施形態の態様は、全体的または部分的に交換することができることを理解されたい。さらに、当業者であれば、前述の説明は単なる例示であり、添付の特許請求の範囲に記載された本発明を限定するものではないことを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2020-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】