(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、一対一通信サービスを提供する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20220603BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220603BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20220603BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W92/18
H04W4/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557876
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(85)【翻訳文提出日】2021-09-28
(86)【国際出願番号】 KR2020004328
(87)【国際公開番号】W WO2020204530
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0037305
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ホヨン・イ
(72)【発明者】
【氏名】スンホン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨンソン・ハン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067BB03
5K067DD17
5K067DD23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
ユニキャスト通信を行う第1端末(UE)の動作方法は、直接通信要請メッセージを送信する段階と、PC5ユニキャストリンクに係わるプロファイルを生成する段階と、PC5ユニキャストリンクの樹立結果に基づき、応答メッセージを第2端末から受信する段階と、応答メッセージに基づき、PC5ユニキャストリンクを介し、データメッセージを第2 UEに送信する段階と、を含み、該プロファイルは、第1端末のレイヤ2識別子(ID)、第1端末のアプリケーションレイヤID、第2端末のレイヤ2 ID、第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含むものでもある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニキャスト通信を行う第1端末の動作方法において、
直接通信要請メッセージを送信する段階と、
PC5ユニキャストリンクに係わるプロファイルを生成する段階と、
前記PC5ユニキャストリンクの樹立結果に基づき、応答メッセージを第2端末から受信する段階と、
前記応答メッセージに基づき、前記PC5ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信する段階と、を含み、
前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含む、方法。
【請求項2】
前記第2端末の前記レイヤ2 ID、及び前記第1端末の前記レイヤ2 IDは、前記PC5ユニキャストリンクを樹立するための初期シグナリングとして使用され、
前記直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 IDは、前記第2端末の前記レイヤ2 IDである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの宛先レイヤ2 IDは、V2Xサービス類型につき、同一であるか、あるいは異なっている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PFIは、前記第1 UEのV2Xレイヤに割り当てられるものであり、
前記第1 UEの前記V2Xレイヤは、前記データメッセージ、前記PFIまたは前記PQIのうち少なくとも一つを、前記第1 UEのAS(access stratum)レイヤに提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせる段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートする段階をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記直接通信要請メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第1情報を含み、
前記応答メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第2情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユニキャスト通信を行う第1端末において、
送受信部と、
前記送受信部と連結された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
直接通信要請メッセージを送信する段階と、
PC5ユニキャストリンクに係わるプロファイルを生成する段階と、
前記PC5ユニキャストリンクの樹立結果に基づき、応答メッセージを第2端末から受信する段階と、
前記応答メッセージに基づき、前記PC5ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信する段階と、を含み、
前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含む、第1端末。
【請求項10】
前記第2端末の前記レイヤ2 ID、及び前記第1端末の前記レイヤ2 IDは、前記PC5ユニキャストリンクを樹立するための初期シグナリングとして使用され、
前記直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 IDは、前記第2端末の前記レイヤ2 IDである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項11】
前記少なくとも1つの宛先レイヤ2 IDは、V2Xサービス類型につき、同一であるか、あるいは異なっている、請求項10に記載の第1端末。
【請求項12】
前記PFIは、前記第1 UEのV2Xレイヤに割り当てられるものであり、
前記第1 UEの前記V2Xレイヤは、前記データメッセージ、前記PFIまたは前記PQIのうち少なくとも一つを、前記第1 UEのAS(access stratum)レイヤに提供する、請求項9に記載の第1端末。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせるものである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更するものである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートする、請求項14に記載の第1端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて、一対一通信サービスを提供する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th-generation)通信システム商用化以後、増加趨勢にある無線データトラフィック需要を充足させるために、改善された5G(5th-generation)通信システムまたはpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由により、5G通信システムまたはpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後(beyond 4G network)通信システムまたはLTE(long term evolution)システム以後(post LTE)のシステムと呼ばれている。
【0003】
高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域)における具現が考慮されている。該超高周波帯域における電波の経路損失緩和、及び電波の伝達距離延長のために、5G通信システムにおいては、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input multiple-output))、全次元多重入出力(FD MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beamforming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)の技術が論議されている。
【0004】
また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムにおいては、進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN:cloud radio access network)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D:device to device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)及び受信干渉除去(interference cancellation)のような技術開発がなされている。それ以外にも、5Gシステムにおいては、進歩されたコーディング変調(ACM:advanced coding modulation)方式であるFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)、並びに進歩された接続技術であるFBMC(filter bank multi carrier)に基づくNOMA(non orthogonal multiple access)及びSCMA(sparse code multiple access)が開発されている。
【0005】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網において、事物のような分散された構成要素間で情報をやり取りして処理する事物インターネット(IoT:internet of things)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介するビッグデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も勢いをつけてきている。IoT具現のために、センシング技術、有無線通信、ネットワークインフラ、サービスインターフェース技術及び保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間連結のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(M2M:machine to machine)及びMTC(machine type communication)のような技術が研究されている。
【0006】
IoT環境においては、連結された事物で生成されたデータを収集して分析し、人間生活に新たな価値を新たに創出する知能型IT(internet technology)サービスが提供されうる。該IoTは、既存のIT(information technology)技術と、多様な産業との融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーあるいはコネックティッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用されうる。
【0007】
それゆえに、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みがなされている。例えば、センサネットワーク、事物通信(M2M)、MTCのような技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナなどの技法によって具現されているのである。前述のビッグデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも、5G技術とIoT技術との融合一例であると言うことができるのである。
【0008】
V2X(vehicle to everything)は、道路車両に適用可能な全形態の通信方式を称する一般用語であり、無線通信技術発展と結合され、初期の安全ユースケース以外にも、多様な付加サービスが可能になっている。
V2Xサービス提供技術として、IEEE 802.11p基盤とIEEE P1609基盤とのWAVE(wireless access in vehicular environments)規格が標準化されている。しかし、DSRC(dedicated short range communication)技術の一種であるWAVEは、車両(vehicle)と車両とのメッセージ通逹距離が制限されているという限界がある。
【0009】
そのような限界を克服するために、セルラ基盤のV2X技術標準が3GPPで進められている。Release 14/Release 15において、LTEシステム基盤のEPS(evolved packet system) V2X標準が完了し、Release 16において、NRシステム基盤の5GS(5th generation system)V2X標準が進められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一実施形態によれば、第1端末の動作方法は、第2端末との通信リンク連結設定のための第1情報を獲得する段階と、前記第1情報に基づき、応用階層(application layer)からSE階層(service enabling layer)に第2情報を伝達する段階と、前記SE階層において、前記第1端末のレイヤ2 IDを直接通信要請(direct communication request)メッセージのソースレイヤ2 IDに設定する段階と、前記第2情報に基づき、前記通信リンク連結の設定手続きを行うと決定した場合、前記直接通信要請メッセージを前記第2端末に伝送する段階と、前記直接通信要請メッセージに基づき、前記第2端末から直接通信応答メッセージを受信する段階と、を含んでもよい。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、第2端末の動作方法は、第1端末から直接通信要請メッセージを受信する段階と、SE階層において、前記直接通信要請メッセージの宛先アドレスを確認し、前記第1端末との通信リンク連結設定を行うか否かということを決定する段階と、前記通信リンク連結設定を行うと決定した場合、直接通信応答メッセージを前記第1端末に伝送する段階と、を含んでもよい。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、ユニキャスト通信を行う第1端末(UE:user equipment)の動作方法は、直接通信要請メッセージを送信する段階と、PC5ユニキャストリンクに係わるプロファイルを生成する段階と、前記PC5ユニキャストリンクの樹立(establishment)結果に基づき、応答メッセージを第2端末から受信する段階と、前記応答メッセージに基づき、前記PC5ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信する段階と、を含み、前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID:Identifier)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) Indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0013】
前記第2端末の前記レイヤ2 ID、及び前記第1端末の前記レイヤ2 IDは、前記PC5ユニキャストリンクを樹立するための初期シグナリングとして使用され、前記直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 IDは、前記第2端末の前記レイヤ2 IDでもある。
前記少なくとも1つの宛先レイヤ2 IDは、V2Xサービス類型につき、同一であっても、あるいは異なっていてもよい。
【0014】
前記PFIは、前記第1 UEのV2Xレイヤに割り当てられるものであり、前記第1 UEの前記V2Xレイヤは、前記データメッセージ、前記PFIまたは前記PQIのうち少なくとも一つを、前記第1 UEのAS(access stratum)レイヤに提供するものでもある。
【0015】
前記方法は、前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせる段階をさらに含んでもよい。
【0016】
前記方法は、前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更する段階をさらに含んでもよい。
【0017】
前記方法は、前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートする段階をさらに含んでもよい。
【0018】
前記直接通信要請メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第1情報を含み、前記応答メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第2情報を含んでもよい。
【0019】
本開示の一実施形態によれば、ユニキャスト通信を行う第1端末(user equipment)は、送受信部と、前記送受信部と連結された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、直接通信要請メッセージを送信し、PC5ユニキャストリンクに係わるプロファイルを生成し、前記PC5ユニキャストリンクの樹立(establishment)結果に基づき、応答メッセージを第2端末から受信し、前記応答メッセージに基づき、前記PC5ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信し、前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID:identifier)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0020】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせるものでもある。
【0021】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更することができる。
【0022】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートすることができる。
【0023】
以下の詳細な説明を行う前、本特許文書全体において使用されている特定単語及び構文の定義について説明することが有利であろう:
【0024】
用語「含む」及び「構成する」だけではなく、その派生語は、制限がない「包含」を意味する。「または」という用語は、包括的であり、「及び/または」を意味する。「~に係わる(associated with)」及び「~と係わる(associated therewith)」という文言とその派生語は、包含(include)、含まれること(be included within)、相互連結(interconnect with)、含むこと(contain)、中に含むこと(be contained within)、連結(connect to or with)、連結(couple to or with)、通信可能であること(be communicable with)、協力(cooperate with)、入れ換え(interleave)、並置(juxtapose)、~に近接すること(be proximate to)、~に結束されること(be bound to or with)、~の属性を有すること(have a property of)、所有すること(have)というようなことを意味しうる。用語「コントローラ」は、少なくとも1つの動作を制御する任意の装置、システムまたはその一部を意味し、そのような装置は、ハードウェア、ファームウェアまたはソフトウェア、またはそれらのうち少なくとも2個の組み合わせによっても具現される。特定コントローラと係わる機能は、ローカルでも遠隔でも、中央集中化されたり分散されたりもする。
【0025】
また、以下で説明する多様な機能は、コンピュータで読み取り可能なプログラムコードで構成され、コンピュータで読み取り可能な媒体に具現された1以上のコンピュータプログラムによって具現されたり支援されたりもする。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、1以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素、命令セット、手続き、機能、客体、クラス、インスタンス、関連データ、または適切なコンピュータで読み取り可能なプログラムコードで具現するように構成されたその一部を示す。「コンピュータで読み取り可能なプログラムコード」という文言には、ソースコード、目的コード及び実行コードを含む全ての類型のコンピュータコードが含まれる。「コンピュータで読み取り可能な媒体」という文言は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブ、CD(compact disc)、デジタルビデオディスク(DVD(digital versatile disc))、またはその他類型のメモリのように、コンピュータでアクセスすることができる全類型の媒体を含む。「非一時的」コンピュータで読み取り可能な媒体は、一時的な電気信号、またはその他信号を伝送する有線、無線、光学、またはその他の通信リンクを除く。非一時的なコンピュータで読み取り可能な媒体は、書き換え可能な光ディスク、または消去可能なメモリ装置のように、データが永久に保存されうる媒体、及びデータが保存されて追って上書きすることができる媒体を含む。
【0026】
特定単語及び構文に係わる定義は、本特許文書全体に提供され、当業者であるならば、ほとんどの場合ではないにしても、多くの場合、そのような定義がそのような定義された単語及び構文の以前及び以後の使用に適用されるということを理解するものである。
【0027】
本開示内容の特定実施様態の前述のところ、及び他の側面、特徴及び利点は、添付図面と共になされる後の説明からさらに明白であろう:
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本開示の一実施形態による、車両通信システムの構成を図示する図である。
【
図2A】本開示の一実施形態による、端末の制御平面プロトコルスタックを図示する図である。
【
図2B】本開示の一実施形態による、端末のユーザ平面プロトコルスタックを図示する図である。
【
図3】本開示の一実施形態による、直接通信リンク連結の設定手続きを図示する図である。
【
図4】本開示の一実施形態による端末識別子の変更手続きを図示する図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、直接通信リンク連結の解除手続きを図示する図である。
【
図6】本開示の他の実施形態による、直接通信リンク連結の解除手続きを図示する図である。
【
図7】本開示の一実施形態による、直接通信リンクを利用したデータ伝送手続きを図示する図である。
【
図8A】本開示の一実施形態による、初期登録過程において、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する図である。
【
図8B】本開示の一実施形態による、ネットワーク要請により、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する図である。
【
図8C】本開示の一実施形態による、端末要請により、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する図である。
【
図9A】本開示の一実施形態による、ネットワークエンティティの構成を示すブロック図である。
【
図9B】本開示の一実施形態による、端末の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下で論議される
図1ないし
図9B、及び本特許文書における本開示の原理について説明するために使用された多様な実施形態は、単に例示のためのものであり、開示の範囲を制限すると、いかなるようにも解釈されるものではない。当業者であるならば、本開示の原理が、任意の適切に配列されたシステムまたは装置で具現されうるということを理解するであろう。
【0030】
以下、添付図面を参照し、本開示の動作原理について詳細に説明する。下記において、本開示についての説明にあたり、関連する公知の機能または構成に係わる具体的な説明が、本開示の要旨を必要以上に不明確にしうると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述される用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、それらは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによっても異なる。従って、その定義は、本明細書全般にわたる内容を基になされなければならないのである。
【0031】
同じ理由により、添付図面において、一部構成要素は、誇張されたり省略されたりしているか、あるいは概略的に図示されている。また、各構成要素の大きさは、実際の大きさを全面的に反映させるものではない。各図面において、同一であるか、あるいは対応する構成要素には、同一参照番号を付した。
【0032】
明細書全体にわたり、「a、bまたはcのうち少なくとも一つ」という表現は、aだけ、bだけ、cだけ、a及びbのいずれも、a及びcのいずれも、b及びcのいずれも、a、b、cのいずれも、あるいはその変形を示す。
【0033】
端末の例としては、通信機能を遂行することができるユーザ装備(UE)、移動局(MS)、携帯電話、スマートフォン、コンピュータまたはマルチメディアシステムが含まれもする。
【0034】
本開示で使用されているように、用語「コントローラ」は、プロセッサを含む。明細書全般にわたり、階層(または、階層装置)は、またエンティティとも呼ばれる。
本開示の特徴、及びそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本開示は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態にも具現されるが、ただ、本実施形態は、本開示を完全にものにし、本開示が属する技術分野において当業者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を称する。
【0035】
このとき、処理フロー図示の各ブロックとフローチャートとの組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行されうるということを理解することができるであろう。それらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサにも搭載されるので、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を遂行する手段を生成することになる。それらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するために、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向しうるコンピュータ利用可能、またはコンピュータで読み取り可能なメモリに保存されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能、またはコンピュータで読み取り可能なメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。該コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行され、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0036】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例としては、ブロックで言及された機能が順序を外れて生じることも可能であるということに注目しなければならない。例えば、続けて図示されている2つのブロックは、実際は、実質的に同時に遂行されることも可能であり、あるいはそのブロックが折々当該機能によって逆順に遂行されることも可能である。
【0037】
このとき、本実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェア、あるいはFPGA(field programmable gate array)またはASIC(application specific integrated circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を遂行する。しかしながら、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングすることができる記録媒体に存在するようにも構成され、1またはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。従って、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「~部」とのうちから提供される機能は、さらに少数の構成要素及び「~部」に結合されるか、あるいはさらなる構成要素と「~部」とにさらに分離されもする。それだけではなく、構成要素及び「~部」は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の、1またはそれ以上のCPU(central processing unit)を再生させるようにも具現される。また、本実施形態において「~部」は、1以上のプロセッサを含んでもよい。
【0038】
以下の説明で使用される接続ノード(node)を識別するための用語、網客体(network entity)を称する用語、メッセージを称する用語、網客体間のインターフェースを称する用語、多様な識別情報を称する用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。従って、本開示は、後述される用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する対象を指す他の用語も使用されうる。
【0039】
以下、説明の便宜のために、本開示は、5G(5th-generation)、NR(new radio)、LTE(long term evolution)システムに係わる規格で定義する用語と名称とを使用する。しかし、本開示は、用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格によるシステムにも、同一に適用されるのである。
【0040】
本開示の実施形態についての具体的説明において、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって決定された通信規格を主な対象にするが、本開示の主な要旨は、類似した技術的背景を有するそのほかの通信システムにも、本開示の範囲を大きく外れない範囲において、若干の変形でもって適用可能であり、それは、本開示の技術分野で当業者の判断で可能であろう。
【0041】
本開示の実施形態の具体的な説明において、車両通信サービスを主な対象にするが、本開示の主な要旨は、5Gネットワークで提供されるそのほかのサービスにも、本開示の範囲を大きく外れない範囲において、若干の変形でもって適用可能であり、それは、本開示の技術分野で当業者の判断で可能であろう。
【0042】
5Gシステムにおいては、既存4Gシステムに比べ、多様なサービスに対する支援を考慮している。例えば、最も代表的なサービスは、モバイル超広帯域通信サービス(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼性/低遅延通信サービス(URLLC:ultra-reliable and low latency communication)、大規模機器間通信サービス(mMTC:massive machine type communication)、次世代放送サービス(eMBMS:evolved multimedia broad cast/multicast service)などがあり得る。そして、URLLCサービスを提供するシステムをURLLCシステム、eMBBサービスを提供するシステムをeMBBシステムなどと称することができる。また、サービス及びシステムという用語は、混用されても使用される。
【0043】
このうち、URLLCサービスは、既存4Gシステムと異なり、5Gシステムにおいて、新たに考慮しているサービスであり、他のサービスに比べ、超高信頼性(例えば、パケットエラー率約10-5)及び低遅延(latency)(例えば、約0.5msec)の条件満足を要求する。そのような厳格な要求条件を満足させるために、URLLCサービスは、eMBBサービスより短い伝送時間間隔(TTI:transmission time interval)の適用が必要ともなり、それを活用した多様な運用方式が考慮されている。
【0044】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網において、事物のような分散された構成要素間で情報をやり取りして処理する事物インターネット:IoT:internet of things)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介するビッグデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も勢いをつけてきている。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信、ネットワークインフラ、サービスインターフェース技術及び保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間連結のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(M2M:machine to machine)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。
【0045】
図1は、本開示の一実施形態による、車両通信システムの構成を図示する。
【0046】
図1を参照すれば、端末(UE:user equipment)(ユーザ端末、ターミナル(terminal)または車両端末(vehicle UE)とも混用される)120は、他の端末120と通信するために、例えば、直接通信(D2D:device-to-device、ProSe、PC5、Sidelink通信)140を利用するか、あるいは移動通信システム130を介するネットワーク通信150,160を利用することができる。直接通信の場合、端末110と異なる端末120とのメッセージ送受信が、PC5リンクを介しても行われる。ネットワーク通信の場合、送信車両端末が受信車両端末に送るメッセージは、Uuリンクを介してネットワークに伝送された後、Uuリンクを介し、受信車両端末に伝達することができる。移動通信システム130は、3GPPで定義したEPCシステムまたは5GCシステム、あるいは3GPP以外の通信システムにもなる。直接通信140は、LTE(long term evolution) RAT(radio access technology)、NR RATまたはWi-Fi(wireless fidelity)のようなnon-3gpp RATを利用しても提供される。
【0047】
図2Aは、本開示の一実施形態による、端末の制御平面(control plane)プロトコルスタックを図示し、
図2Bは、本開示の一実施形態による、端末のユーザ平面(user plane)プロトコルスタックを図示する。端末110は、送信端末でもあり、端末120は、受信端末でもあるが、説明の便宜上、それぞれ端末110及び端末120と称する。
図2Aを参照すれば、端末110,120の制御平面プロトコルスタックは、PC5シグナリングプロトコル階層(PC5 signalling protocol layer)210,215、RRC階層(RRC layer)220,225、PDCP階層(PDCP layer)230,235、RLC階層(RLC layer)240,245、MAC階層(MAC layer)250,255、PHY階層(PHY layer)260,265によっても構成される。RRC階層220,225、PDCP階層230,235、RLC階層240,245、MAC階層250,255は、AS階層(access stratum layer)とも総称される。
【0048】
PC5シグナリングプロトコル階層210,215は、端末110と端末120との直接通信140のためのリンク連結設定(link establishment)機能及びリンク連結管理(link maintenance)機能を提供することができる。
【0049】
図2Bを参照すれば、端末110,120のユーザ平面プロトコルスタックは、応用階層(application layer)270,275、SE階層(service enabling layer)280,285、SDAP階層(SDAP layer)290,295、PDCP階層(PDCP layer)230,235、RLC階層(RLC layer)240,245、MAC階層(MAC layer)250,255、PHY階層(PHY layer)260,265によっても構成される。SDAP階層290,295、PDCP階層230,235、RLC階層240,245、MAC階層250,255は、AS階層(access stratum layer)とも総称される。
【0050】
SE階層280,285は、応用階層270,275の動作を遂行するための中間階層であり、各アプリケーション別または各サービス別に特化された機能を提供することができる。1層のSE階層がさまざまな応用階層を支援することができる。また、各応用階層別に特化されたSE階層が定義されうる。例えば、V2Xサービス提供のために、応用階層270,275は、V2X応用階層(V2X application layer)でもある。また、V2X応用階層動作のために、SE階層280,285は、V2X階層(V2X layer)とも定義される。以下、V2Xサービス提供のために、応用階層270,275は、V2X応用階層と混用されても使用され、SE階層280,285は、V2X階層と混用されても使用される。
【0051】
SE階層280,285は、端末110と端末120との直接通信140のために設定されたリンク上において、データ伝送機能を提供することができる。SE階層280,285は、メッセージ伝送のためのIPプロトコル、non-IPプロトコル、伝送プロトコル(transport protocol;例えば、TCPまたはUDP)などを含んでもよい。
【0052】
本開示の一実施形態による端末110,120は、V2Xサービスを利用するために、
図8に図示された手続きを介し、ネットワークから[表1]に図示された、下記のような情報を獲得して保存することができる。SE階層280,285は、保存された情報を利用することができる。
【0053】
【0054】
SDAP階層290,295は、端末110と端末120との直接通信140リンク連結後、連結されたリンク上でデータを伝送する場合に使用されうる。例えば、端末110と端末120との直接通信140リンク連結を設定した後、設定されたリンクでデータを伝送する場合(例えば、PC5ユニキャスト通信またはPC5グループキャスト)、SDAP階層290,295がメッセージ伝送にも使用される。また、例えば、端末110と端末120との直接通信140リンク連結設定なしにデータを伝送する場合(例えば、PC5ブロードキャスト通信)、SDAP階層290,295は、メッセージ伝送に使用されないのである。
【0055】
本開示の実施形態によるPC5シグナリングプロトコル階層210,215は、SE階層280,285が提供する機能を含んでもよい。または、PC5シグナリングプロトコル階層210,215は、リンク連結設定及び/またはリンク連結管理のために、SE階層280,285と相互作用(interaction)することができる。
【0056】
図3は、本開示の一実施形態による、直接通信リンクの連結設定(ProSe link establishment)手続きを図示する。
【0057】
端末110,115,120,125は、直接通信リンク連結設定手続きを行うために、リンク連結設定のための宛先レイヤ2 ID([表1]の「the destination Layer-2 ID for PC5 unicast link establishment」に該当する)情報を、
図8A、
図8B及び
図8Cに図示された手続きを利用してネットワークから獲得し、保存することができる。リンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDは、応用階層別、応用階層が支援するアプリケーション別、あるいは応用階層が支援するメッセージタイプ別に、異なる値にも設定される。または、リンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDは、応用階層、応用階層が支援するアプリケーション、または応用階層が支援するメッセージタイプにかかわらず、1つの値にも設定される。
【0058】
図3を参照すれば、端末(115,120,125は、直接通信リンクの連結設定シグナリングメッセージを受信するために、保存しているV2Xサービス政策パラメータ([表1]に図示された情報)のうち、リンク連結設定のための宛先レイヤ2 ID([表1]の「the destination Layer-2 ID for PC5 unicast link establishment」に該当する)を決定することができ、前記リンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDを宛先にした直接通信リンクの連結設定シグナリングメッセージを受信した場合、連結設定シグナリングメッセージを処理することができる(310)。直接通信リンクの連結設定シグナリングメッセージは、宛先レイヤ2 IDアドレスを、宛先とすることができる。
【0059】
アプリケーション動作を遂行する端末110の応用階層270は、応用階層270が生成した「アプリケーションメッセージ」(以下、「メッセージ」と称し、「サービスデータ」、「データ」あるいは「アプリケーションデータ」とも混用される)、メッセージの種類を示す「メッセージタイプ(message type)」(「メッセージタイプ」は、「サービスタイプ」とも混用される)、メッセージの通信方法を示す「通信モード(communication mode)」(例えば、ブロードキャスト(broadcast)、グループキャスト(groupcast)、ユニキャスト(unicast)など)、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、「QoS要求事項」(QoS requirements)のうち少なくとも一つを、SE階層280に提供することができる(315)。車両通信の場合、メッセージタイプは、PSID、ITS-AIDなどが使用されうる。
【0060】
端末110のSE階層280は、315段階において、応用階層270から受信した通信モード情報を基に、リンク連結設定手続きを行うか否かということを決定することができる。例えば、応用階層270から受信した通信モードが、PC5ユニキャスト(PC5 unicast)である場合、SE階層280は、リンク連結設定手続きを行うことに決定し、次のような動作を遂行することができる(320)。
【0061】
端末110のSE階層280は、ユニキャストリンク生成のためのフローID(flow identifier)(QFI(QoS flow identifier)、PFI(PC5 flow identifier)とも混用され、以下、PFIと称する)を割り当てることができる。PFIは、端末110内において、唯一の値(unique value)としても割り当てられる。SE階層280は、応用階層270から受信したQoS要求事項を、AS階層で使用されうるPQI(PC5 5QI)情報に変換することができる。また、SE階層280は、V2Xサービス政策パラメータ(例えば、表1の「the list of V2X services that are allowed to use a specific PQI(s)」)情報を基に、PQI値を利用することができるか否かということを決定することができる。例えば、V2Xサービス政策パラメータ(例えば、[表1]の「the list of V2X services that are allowed to use a specific PQI(s)」)は、高いQoS(PQI)を使用することができるV2Xサービスリストを含み、ただ、該V2Xサービスリストに含まれたV2Xサービスだけが高いPQI値を利用することができる。
【0062】
SE階層280は、ユニキャストリンク設定のための直接通信要請(direct communication request)メッセージを生成することができる。直接通信要請メッセージは、「アプリケーションメッセージ」、「メッセージタイプ」、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、「QoS要求事項」(QoS requirements)、「PQI」、「PFI」のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0063】
SE階層280は、生成するPC5ユニキャストリンクに使用される端末110のレイヤ2 IDを自ら割り当て、端末110が割り当てた前記レイヤ2 IDを、直接通信要請メッセージのソースレイヤ2 ID(source layer-2 ID)に設定することができる。SE階層280は、保存しているリンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDアドレス([表1]の「the destination Layer-2 ID for PC5 unicast link establishment」に該当する)を、直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 ID(destination layer-2 ID)に設定することができる。
【0064】
SE階層280は、連結設定するPC5ユニキャストリンクのためのリンクプロファイル(link profile)(unicast link profile、PC5 link profile、PC5 unicast link profileとも混用され、以下、リンクプロファイルと称する)を生成することができる。該リンクプロファイルは、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末110が自ら割り当てた端末110の「レイヤ2 ID」、「QoS要求事項」(QoS requirements)、「PQI」情報、「PFI」情報のうち少なくとも一つを含み、端末110内において、唯一の値であるPFIにも区分される(identify)。
SE階層280は、直接通信要請メッセージ、直接通信要請メッセージのソースレイヤ2 ID(すなわち、SE階層280が割り当てた端末110のレイヤ2 ID)、直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 ID(すなわち、端末が保存しているリンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDアドレス)、連結設定する直接通信リンク情報(例えば、割り当てられたPFI情報)をPDCP階層230に伝送することができる。このとき、SE階層280は、PDCP階層230に対し、メッセージの通信モードをPC5ブロードキャストと称することができる。端末110は、PDCP階層230、RLC階層240、MAC階層250、PHY階層260を経て、直接通信要請メッセージをブロードキャストで伝送することができる(325)。
【0065】
端末110の周辺端末115,120,125は、端末110が伝送した直接通信要請メッセージを受信することができる(325)。端末115,120,125は、端末115,120,125のPHY階層、MAC階層、RLC階層、PDCP階層を経て、SE階層に、受信した直接通信要請メッセージを伝達することができる。直接通信要請メッセージを受信したSE階層は、メッセージの宛先アドレスを確認し、メッセージの処理方法を決定することができる。メッセージの宛先アドレスが、端末が保存しているリンク連結設定のための宛先レイヤ2 IDアドレスである場合(310)、SE階層は、受信したメッセージの宛先レイヤ2 IDアドレス、受信したメッセージに含まれた「メッセージタイプ」、または受信したメッセージに含まれた端末の「応用階層ID」(application layer identifier)情報のうち少なくとも一つを基に、受信したメッセージを伝達する応用階層を選択することができ、選択した応用階層に、受信したメッセージを伝達することができる。
【0066】
直接通信要請メッセージを受信した端末120の応用階層275は、受信した要請メッセージに含まれた「アプリケーションメッセージ」、「メッセージタイプ」、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)情報などを基に、受信した直接通信要請メッセージに対する返答を行うと決定することができる。受信した直接通信要請を承諾する端末120の応用階層275は、応用階層275が生成した「アプリケーションメッセージ」(以下、「メッセージ」とする)、メッセージの種類を示す「メッセージタイプ(message type)」、メッセージの通信方法を示す「通信モード(communication mode)」(例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、ユニキャストなど)、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、「QoS要求事項」(QoS requirements)のうち少なくとも一つを、SE階層285に提供することができる(330)。
【0067】
端末120のSE階層285は、リンク連結の設定手続きを行うと決定し、次のような動作を遂行することができる(335)。
【0068】
端末120のSE階層285は、ユニキャストリンク生成のためのPFIを割り当てるか、あるいは325段階において受信したPFIを利用することができる。PFIは、端末110内において、唯一の値としても割り当てられる。SE階層285は、応用階層275から受信したQoS要求事項を、AS階層で使用されうるPQI(PC5 5QI)情報に変換することができる。
【0069】
端末120のSE階層285は、ユニキャストリンク設定のための直接通信応答(direct communication response)メッセージを生成することができる。該直接通信応答メッセージは、「アプリケーションメッセージ」、「メッセージタイプ」、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、「QoS要求事項」(QoS requirements)、「PQI」、「PFI」のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0070】
端末120のSE階層285は、生成するPC5ユニキャストリンクに使用される端末120のレイヤ2 IDを自ら割り当て、端末120が割り当てた前記レイヤ2 IDを、直接通信応答メッセージのソースレイヤ2 ID(source layer-2 ID)に設定することができる。SE階層285は、325段階において受信した直接通信要請メッセージのソースレイヤ2 ID(source layer-2 ID)を、直接通信応答メッセージの宛先レイヤ2 ID(destination layer-2 ID)に設定することができる。
【0071】
端末120のSE階層285は、連結設定するPC5ユニキャストリンクのためのリンクプロファイル(link profile)(unicast link profile、PC5 link profile、PC5 unicast link profileとも混用され、以下、リンクプロファイルと称する)を生成することができる。リンクプロファイルは、端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)及び「レイヤ2 ID」(すなわち、325段階において受信した直接通信要請メッセージのソースレイヤ2 ID)、端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、及び端末120が自ら割り当てた端末120の「レイヤ2 ID」、QoS要求事項」(QoS requirements)、「PQI」情報、「PFI」情報のうち少なくとも一つを含み、端末120内において、唯一の値であるPFIにも区分される(identify)。
【0072】
SE階層285は、直接通信応答メッセージ、直接通信応答メッセージのソースレイヤ2 ID(すなわち、SE階層285が自ら割り当てた端末120のレイヤ2 ID)、直接通信応答メッセージの宛先レイヤ2 ID(すなわち、325段階において受信した直接通信要請メッセージのソースレイヤ2 ID)、連結設定する直接通信リンク情報(例えば、割り当てられたPFI情報)を、PDCP階層235またはRRC階層225に伝送することができる。このとき、SE階層285は、PDCP階層235またはRRC階層225に、メッセージの通信モードをPC5ユニキャストに設定することを指示し、メッセージタイプを、シグナリングに設定することを指示することができる。SE階層285がRRC階層225を経て、メッセージを伝送する場合、直接通信応答メッセージは、RRCメッセージに含まれ、端末110にも伝送される。端末120のMAC階層255は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCID:logical channel ID)を、シグナリングメッセージを示す値に設定することができる。直接通信応答メッセージは、PHY階層265を経て、端末110にも伝送される(340)。
【0073】
直接通信応答メッセージを受信した端末110のSE階層280は、直接通信リンク連結が設定されたことを、応用階層270に知らせることができる。このとき、端末110のSE階層280は、連結された直接通信リンクと係わる情報(例えば、PFIなど)を、共に応用階層270に知らせることができる。また、SE階層280は、連結設定が完了した直接通信リンク情報(例えば、割り当てられたPFI情報)を、PDCP階層230またはRRC階層220に知らせることができる。SE階層280は、受信した直接通信応答メッセージ情報を基に、320段階において生成したリンクプロファイル情報をアップデートすることができる。例えば、340段階において受信した直接通信応答メッセージの宛先レイヤ2 IDを、端末120の「レイヤ2 ID」として保存することができる。また、340段階において受信した直接通信応答メッセージに含まれた端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、「QoS要求事項」(QoS requirements)、「PQI」情報、「PFI」情報が、320段階において生成したリンクプロファイル情報と一致しない場合、リンクプロファイル情報を、340段階において受信した情報にアップデートすることができる。
【0074】
図4は、本開示の一実施形態による、端末識別子の変更手続きを図示する。具体的には、
図4は、本開示の一実施形態によるレイヤ2 ID変更手続きを図示する。
【0075】
図4を参照すれば、端末110と端末120は、前述の直接通信リンク連結の設定手続きを介し、直接通信リンク連結設定を完了することができる。端末110,120は、直接通信リンク連結の設定過程において、リンクプロファイルを生成し、直接通信リンクに使用される端末110,120のレイヤ2 ID情報を保存することができる。
【0076】
端末120は、直接通信リンク管理シグナリングメッセージを受信するために保存しているリンクプロファイル情報のうち、端末120のレイヤ2 IDアドレスを決定することができる(410)。直接通信リンク管理シグナリングメッセージは、410段階において決定した端末120のレイヤ2 IDアドレスを、宛先とすることができる。
【0077】
端末110の応用階層270は、使用している端末110の応用階層IDを変更することができる。応用階層270は、変更された応用階層IDと、応用階層IDが使用される直接通信リンク情報(例えば、サービスタイプ(例えば、PSIDまたはITS-AIDs)、PFIなど)とをSE階層280に伝達することができる(420)。
【0078】
SE階層280は、420段階において、応用階層から変更された応用階層IDを伝達された場合、または端末110に保存された政策/パラメータ(policy/parameter)を基に、現在端末110が利用しているサービスタイプが、プライバシ支援(privacy support)を要請する場合、一定周期でレイヤ2 IDの変更手続きを行うと決定し、次のような動作を遂行することができる(430)。
【0079】
端末110のSE階層280は、PFIと連動された直接通信リンクで新たに使用される端末110のレイヤ2 IDを自ら割り当てることができる。SE階層280は、PFIと連動されたリンクプロファイルに、新たに割り当てられた端末110のレイヤ2 IDを保存することができる。420段階において、応用階層270から新たに割り当てられた応用階層IDを伝達された場合、SE階層280は、PFIと連動されたリンクプロファイルに、新たに割り当てられた端末110の応用階層IDを保存することができる。
【0080】
SE階層280は、レイヤ2 ID変更のためのリンクレイヤ識別子アップデート要請(link layer identifier update request)メッセージを生成することができる。リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージは、端末110の新たに割り当てられたレイヤ2 ID、端末110の新たに割り当てられた応用階層ID(420段階において、応用階層270から新たに割り当てられた応用階層IDを伝達された場合)、端末110が以前に使用したレイヤ2 ID、端末110が以前に使用していたか、あるいは現在使用している応用階層ID」、当該直接通信リンクを示す「PFI」のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0081】
端末110のSE階層280は、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージのソースレイヤ2 IDを、以前に使用していた端末110のレイヤ2 IDに設定するか、あるいは新たに割り当てられた端末110のレイヤ2 IDに設定することができる。リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージの宛先レイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末120のレイヤ2 IDに設定することができる。
【0082】
SE階層280は、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージ、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージのソースレイヤ2 ID、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージの宛先レイヤ2 ID、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージに関連するPFI情報を、RRC階層220に伝送することができる。このとき、SE階層280は、RRC階層220に対し、メッセージの通信モードをPC5ユニキャストと称し、メッセージタイプをシグナリングと称することができる。リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージは、RRCメッセージに含まれ、端末120にも伝送される。端末110のMAC階層250は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCDID:logical channel ID)を、シグナリングメッセージを示す値に設定することができる。シグナリングメッセージに使用される論理的チャネルID値は、データメッセージに使用される論理的チャネルID値と異なる値が使用されうる。リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージは、PHY階層260を経て、端末120にも伝送される(440)。
【0083】
リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージを受信した端末120のMAC階層255は、受信したメッセージのMACヘッダの論理的チャネルIDをチェックし、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断し、RRC階層225を経て、SE階層285にメッセージを伝達することができる。SE階層285は、受信したメッセージの宛先レイヤ2 ID及び/またはPFI情報をチェックし、受信したメッセージが、前述の手続きで生成された直接通信リンクのためのメッセージであるということを判断することができる。また、端末120のSE階層285は、メッセージが、RRC階層225から受信されるか否かということにより、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断することができ、次のような動作を遂行することができる(450)。
【0084】
SE階層285は、受信したリンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージ情報を基に、リンクプロファイル情報をアップデートすることができる。例えば、端末120のSE階層285は、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージに含まれたPFIを確認し、端末120に保存されたPFIと連動されたリンクプロファイルに、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージに含まれた端末110の新たなレイヤ2 IDを保存することができる。リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージに、端末110の新たな応用階層IDが含まれてるならば、SE階層285は、PFIと連動されたリンクプロファイルに、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージに含まれた端末110の新たな応用階層IDを保存し、端末120のSE階層285は、直接通信リンク連結に使用される端末110の応用階層IDが変更されたことを、応用階層275に知らせることができる。このとき、端末120のSE階層285は、関連する直接通信リンクと係わる情報(例えば、PFIなど)を、共に応用階層275に知らせることができる。
【0085】
端末120のSE階層285は、リンクレイヤ識別子アップデート応答(link layer identifier update response)メッセージを生成することができる。該リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージは、端末120が、リンクレイヤ識別子アップデート要請メッセージを受信し、端末110の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層IDを、以後の直接通信に使用すると知らせる情報、または当該直接通信リンクに使用されるPFIのうち少なくとも一つが含まれることにもなる。
【0086】
端末120が、端末120が使用するIDの変更を決定した場合、SE階層285は、端末120のレイヤ2 IDを自ら割り当て、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージに、端末120の新たなレイヤ2 ID情報を含めることができる。また、応用階層275から、新たな応用階層IDを伝送された場合、SE階層285は、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージに、端末120の新たな応用階層ID情報を含めることができる。SE階層285は、PFIと連動されたリンクプロファイルに、端末120の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層IDを保存することができる。
【0087】
端末120のSE階層285は、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージのソースレイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末120の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができる。リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージの宛先レイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末110の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができる。
【0088】
SE階層285は、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージ、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージのソースレイヤ2 ID、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージの宛先レイヤ2 ID、リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージに関連するPFI情報を、RRC階層225に伝送することができる。このとき、SE階層285は、RRC階層225に、メッセージの通信モードをPC5ユニキャストに設定することを指示し、メッセージタイプを、シグナリングに設定することを指示することができる。該リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージは、RRCメッセージに含まれ、端末110にも伝送される。端末120のMAC階層255は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCDID:logical channel ID)を、シグナリングメッセージを示す値に設定することができる。該シグナリングメッセージに使用される論理的チャネルID値は、データメッセージに使用される論理的チャネルID値と異なる値が使用されうる。該リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージは、PHY階層265を経て、端末110にも伝送される(460)。
【0089】
端末120は、PFIに関連する直接通信のための今後の通信(シグナリング及びメッセージの伝送)のために、端末110,120の新たに割り当てられたID(例えば、端末110の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層ID、端末120の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層ID)を使用することができる。
【0090】
リンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージを受信した端末110のMAC階層250は、受信したメッセージのMACヘッダの論理的チャネルIDをチェックし、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断し、RRC階層220を経て、SE階層280にメッセージを伝達することができる。SE階層280は、受信したメッセージの宛先レイヤ2 ID及び/またはPFI情報に基づき、受信したメッセージが、前述の手続きで生成された直接通信リンクのためのメッセージであるか否かということを判断することができる。また、端末110のSE階層280は、メッセージが、RRC階層220から受信されるか否かということにより、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断することができる。SE階層280は、PFIに関連する直接通信のためのシグナリング及びメッセージの伝送のために、端末110,120の新たに割り当てられたID(例えば、端末110の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層ID、端末120の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層ID)を使用することができる。もし端末120が、新たなID情報(例えば、端末120の新たなレイヤ2 ID及び/または応用階層ID)をリンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージに含むならば、SE階層280は、PFIに関連するリンクプロファイルに、端末120の新たなID情報を保存することができる。
【0091】
端末110,120は、
図4に図示された手続きと類似した方法で、PFIに関連する直接通信に使用するQoSパラメータ(例えば、PQI)をアップデートすることができる。QoSパラメータアップデートのために、シグナリングメッセージとして、リンクレイヤ識別子アップデート(link layer identifier update)要請メッセージまたはリンクレイヤ識別子アップデート応答メッセージが使用されうる。他のシグナリングメッセージ(例えば、QoSパラメータアップデート要請メッセージ、QoSパラメータアップデート応答メッセージ)、端末のIDアップデート及びQoSパラメータアップデートのいずれにも使用されるシグナリングメッセージ(例えば、ProSe link update要請/応答メッセージ)がシグナリングメッセージとしても利用される。
【0092】
図5は、本開示の一実施形態による、直接通信リンク連結の解除手続きを図示する。
【0093】
図5を参照すれば、端末110と端末120は、前述の手続きを介し、直接通信リンク連結設定を完了することができる。端末110,120は、直接通信リンク連結設定過程において、リンクプロファイルを生成し、直接通信リンクに使用される端末110,120のレイヤ2 ID情報を保存することができる。
【0094】
端末120は、直接通信リンク管理シグナリングメッセージを受信するために保存しているリンクプロファイル情報のうち、端末120のレイヤ2 IDアドレスを決定することができる(410)。直接通信リンク管理シグナリングメッセージは、410段階において決定した端末120のレイヤ2 IDアドレスを、宛先とすることができる。
【0095】
端末110の応用階層270は、PFIに関連する直接通信リンク連結解除(release)を要請することができる(510)。
【0096】
端末110のSE階層280は、直接通信リンク連結解除のために、次の動作を遂行することができる(520)。
【0097】
SE階層280は、直接通信解除要請(direct communication release request)メッセージを生成することができる。端末110のSE階層280は、直接通信解除要請メッセージのソースレイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末110の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができる。直接通信解除要請メッセージの宛先レイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末120の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができる。
【0098】
SE階層280は、直接通信解除要請メッセージ、直接通信解除要請メッセージのソースレイヤ2 ID、直接通信解除要請メッセージの宛先レイヤ2 ID、直接通信解除要請応答メッセージに関連するPFI情報を、RRC階層220に伝送することができる。このとき、SE階層280は、RRC階層220に、メッセージの通信モードをPC5ユニキャストに設定することを指示し、メッセージタイプを、シグナリングに設定することを指示することができる。直接通信解除要請メッセージは、RRCメッセージに含まれ、端末110にも伝送される。端末110のMAC階層250は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCDID:logical channel ID)を、シグナリングメッセージを示す値に設定することができる。シグナリングメッセージに使用される論理的チャネルID値は、データメッセージに使用される論理的チャネルID値と異なる値が使用されうる。直接通信解除要請メッセージは、PHY階層260を経て、端末120にも伝送される(530)。
【0099】
直接通信解除要請メッセージを受信した端末120のMAC階層255は、受信したメッセージのMACヘッダの論理的チャネルIDに基づき、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるか否かということを判断し、RRC階層225を経て、SE階層285に、受信されたメッセージを伝達することができる。SE階層285は、受信されたメッセージの宛先レイヤ2 ID及び/またはPFI情報に基づき、受信されたメッセージが直接通信リンクのためのメッセージであるか否かということを判断することができる。また、端末120のSE階層285は、メッセージが、RRC階層225から受信されるか否かということにより、受信されたメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断することができ、次のような動作を遂行することができる(540)。
【0100】
SE階層285は、応用階層275に、PFIに関連する直接通信リンクが解除されたことを知らせることができる。SE階層285は、直接通信解除応答(direct communication release response)メッセージを生成することができる。端末120のSE階層285は、直接通信解除応答メッセージのソースレイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末120の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができ、直接通信解除応答メッセージの宛先レイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末110の現在使用しているレイヤ2 IDに設定することができる。
【0101】
SE階層285は、直接通信解除応答メッセージ、直接通信解除応答メッセージのソースレイヤ2 ID、直接通信解除要請メッセージの宛先レイヤ2 ID、直接通信解除応答メッセージに関連するPFI情報を、RRC階層225に伝送することができる。このとき、SE階層285は、RRC階層225に、メッセージの通信モードをPC5ユニキャストに設定することを指示し、メッセージタイプを、シグナリングに設定することを指示することができる。直接通信解除応答メッセージは、RRCメッセージに含まれ、端末120にも伝送される。端末120のMAC階層255は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCDID:logical channel ID)を、シグナリングメッセージを示す値に設定することができる。シグナリングメッセージに使用される論理的チャネルID値は、データメッセージに使用される論理的チャネルID値と異なる値が使用されうる。直接通信解除応答メッセージは、PHY階層265を経て、端末110にも伝送される(550)。
【0102】
SE階層285は、PFIに関連するリンクプロファイル情報を削除することができる。
【0103】
直接通信解除応答メッセージを受信した端末110のMAC階層250は、受信したメッセージのMACヘッダの論理的チャネルIDに基づき、受信されたメッセージが、シグナリングメッセージであるか否かということを判断し、RRC階層220を経て、SE階層280に、受信されたメッセージを伝達することができる。SE階層280は、受信されたメッセージの宛先レイヤ2 ID及び/またはPFI情報に基づき、受信されたメッセージが、前述の手続きで生成された直接通信リンクのためのメッセージであるか否かということを判断することができる。また、端末110のSE階層280は、メッセージが、RRC階層220から受信されるか否かということにより、受信したメッセージが、シグナリングメッセージであるということを判断することができる。SE階層280は、応用階層270に、PFIに関連する直接通信リンクが解除されたことを知らせることができる。SE階層280は、PFIに関連するリンクプロファイル情報を削除することができる。
【0104】
図6は、本開示の他の実施形態による、直接通信リンク連結の解除手続きを図示する。
【0105】
図6を参照すれば、端末110と端末120は、前述の手続きを介し、直接通信リンク連結設定を完了することができる。端末110,120は、直接通信リンク連結設定過程において、リンクプロファイルを生成し、直接通信リンクに使用される端末110,120のレイヤ2 ID情報を保存することができる。
【0106】
端末110,120のSE階層280,285は、次のような方法により、PFIと連結された直接通信リンクの現在状態情報を確認することができる(610)。
【0107】
まず、SE階層280,285は、RRC階層220,225、PDCP階層230,235、RLC階層240,245またはMAC階層250,255から、PFIと連結された直接通信リンクの現在状態情報を報告されうる。もし受信した状態情報が、リンク失敗(link failure)である場合、SE階層280,285は、端末120,110と結んだ直接通信リンクを介し、現在通信が不可能であるということを知ることができる。
【0108】
または、SE階層280,285は、キープアライブ(keep-alive)機能を利用することができる。もし端末120,110が、キープアライブ要請メッセージに、一定時間の間応答がない場合、SE階層280,285は、端末120,110と結んだ直接通信リンクを介し、現在通信が不可能であるということを知ることができる。
【0109】
前述の多様な方法により、PFIと連結された直接通信リンクを介し、現在通信が不可能であるということを感知したSE階層280,285は、応用階層270,275に、PFIに関連する直接通信リンクが解除されたことを知らせることができる。SE階層280,285は、PFIに関連するリンクプロファイル情報を削除することができる。
【0110】
図7は、本開示の一実施形態による、直接通信リンクを利用したデータ伝送手続きを図示する。
【0111】
図7を参照すれば、端末110と端末120は、前述の手続きを介し、直接通信リンク連結設定を完了することができる。端末110,120は、直接通信リンク連結設定過程において、リンクプロファイルを生成し、直接通信リンクに使用される端末110,120のレイヤ2 ID情報を保存することができる。
【0112】
端末120は、保存された直接通信リンク上におけるデータ受信のために、リンクプロファイル情報のうち、端末120のレイヤ2 IDアドレスを決定することができる(710)。直接通信リンク上で伝送されるデータメッセージは、710段階において決定した端末120のレイヤ2 IDアドレスを、宛先とすることができる。
【0113】
端末110の応用階層270は、応用階層270が生成した「アプリケーションメッセージ」、メッセージが伝送される直接通信リンクを示す「PFI」、メッセージの種類を示す「メッセージタイプ(message type)」、メッセージの通信方法を示す「通信モード(communication mode)」(例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、ユニキャストなど)、送信端末110の「応用階層ID」(application layer identifier)、受信端末120の「応用階層ID」(application layer identifier)、または「QoS要求事項」(QoS requirements)のうち少なくとも一つを、SE階層280に伝達することができる(720)。
【0114】
SE階層280は、720段階において受信したPFIに関連するリンクプロファイル情報を確認することができる。SE階層280は、720段階において受信した「アプリケーションデータ」を伝送するために、ソースレイヤ2 IDを、PFIと連動されてリンクプロファイルに保存された端末110の現在使用中のレイヤ2 IDに設定し、宛先レイヤ2 IDを、PFIと連動されたリンクプロファイルに保存された端末120の現在使用中のレイヤ2 IDに設定することができる(730)。
【0115】
SE階層280は、「アプリケーションデータ」、730段階において決定した「ソースレイヤ2 ID」、730段階において決定した「宛先レイヤ2 ID」、または関連する「PFI」情報のうち少なくとも一つを、SDAP階層290に伝送することができる。端末110のSDAP階層290は、受信したPFIに関連する情報を利用し、メッセージを伝送することができる。MAC階層250は、メッセージを伝送するMACヘッダの論理的チャネルID(LCDID:logical channel ID)を、データメッセージを示す値に設定することができる。データメッセージに使用される論理的チャネルID値は、シグナリングメッセージに使用される論理的チャネルID値と異なる値が使用されうる。「アプリケーションデータ」は、PHY階層260を経て、端末120にも伝送される(740)。
【0116】
「アプリケーションデータ」を受信した端末120のMAC階層255は、受信したメッセージのMACヘッダの論理的チャネルIDに基づき、受信したメッセージがデータメッセージであるということを判断し、SDAP階層295を経て、SE階層285にメッセージを伝達することができる。SE階層285は、受信したメッセージの宛先レイヤ2 ID及び/またはPFI情報に基づき、受信したメッセージが、前述の手続きで生成された直接通信リンクのためのメッセージであるか否かということを判断することができる。また、端末120のSE階層285は、メッセージがSDAP階層295から受信されるか否かということにより、受信したメッセージがデータメッセージであるということを判断することができる。
【0117】
SE階層285は、受信した「アプリケーションデータ」を、応用階層275に伝達することができる。また、SE階層285は、「アプリケーションデータ」に関連する直接通信リンク情報(例えば、PFI、PSID、ITS-AIDs、端末110,120の応用階層IDなど)を、応用階層275に伝達することができる。
【0118】
図8Aは、本開示の一実施形態による、初期登録過程において、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する。
【0119】
図8Aを参照すれば、端末110から(R)AN 810を介し、登録要請メッセージ823,826を受けたAMF 811は、UDM 813に、端末加入情報を要請し、UDM 813から、端末加入情報を獲得することができる(829)。また、AMF 811は、PCF 812に、端末110と係わる政策情報を要請することができる(832)。
【0120】
このとき、端末110は、登録要請メッセージ(registration request massage)に、端末110が支援する機能情報及び/または端末政策コンテナ(policy container)(例えば、V2X policy)情報を含め、(R)AN 810に伝送することができる(823)。そして、(R)AN 810は、端末110から受信した登録要請(registration request)メッセージを、AMF 811に伝達することができる(826)。このとき、端末110がV2Xサービスを支援する場合、端末が、V2Xサービスを支援することを示す情報が端末能力(UE capability)情報に含まれ、AMF 811にも提供される。また、端末110がPC5通信を支援することを示す情報が、UE LTE PC5能力(capability)情報、UE NR PC5能力(capability)情報に含まれ、AMF 811にも提供される。
【0121】
AMF 811は、UDM 813に、端末加入情報を要請することができる(829)。829段階において、UDM 813は、UDR 814に端末加入情報要請メッセージを伝送することができる。端末加入情報要請メッセージには、端末110を示す情報(例えば、端末110のSUPI、5G-GUTI、IMSIなど)が含まれてもよい。UDR 814は、UDM 813に、端末110の加入情報が含まれたDM query responseメッセージを返信することができる。端末加入情報を受信したUDM 813は、AMF 811に、端末購読応答(subscription response)メッセージを返信することができる。端末購読応答メッセージには、端末110のV2Xサービス認証情報、端末110のV2Xcapability、端末110のPC5 LTE capability、端末110のPC5 NR capability、または端末110の購読(subscription)と係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0122】
そして、AMF 811が端末110から受信した端末能力情報により、端末がV2Xサービスを支援すると判断した場合、AMF 811は、V2Xサービスを支援するPCF 812を選択することができる。そして、AMF 811は、選択されたPCF 812に、端末110と係わる政策情報を要請することができる(832)。832段階において、メッセージは、AMF 811が端末110から受信した端末政策コンテナ(V2X policy)情報を含んでもよい。
【0123】
PCF 812は、端末110に適用しなければならないV2Xサービスパラメータを、UDR 814から多様な方法で獲得することができる。まず、V2Xサービスパラメータのアップデートが必要である場合、UDR 814がPCF 812に、V2Xサービスパラメータを提供することができる(820)。または、832段階において、PCF 812がUDR 814に、V2Xサービスパラメータを要請して獲得することができる。
【0124】
UDR 814がPCF 812に提供するV2Xサービスパラメータは、本開示で記述したサービス政策/パラメータ情報を含むものでもある。
【0125】
一方、PCF 812は、端末110の加入者情報、及び端末110が支援する機能に係わる情報を、832段階において受信することができる。AMF 811は、UDM 807から獲得した端末能力情報及び/または端末購読情報を、832段階において、PCF 812に提供することができる。
【0126】
PCF 812は、端末110に適用されなければならない政策情報をAMF 811に提供するが、このとき、UDR 814から受けたV2Xサービスのためのパラメータが政策情報に含まれてもよい(832)。
【0127】
AMF 811は、PCF 812から受けたV2Xサービスのためのパラメータ情報を、登録承認(registration accept)メッセージに含め、端末110に伝達することができる(835)。または、AMF 811は、別途の手続きを介し、PCF812から受けたV2Xサービスのためのパラメータ情報を、端末110に伝達することができる(838)。登録承認メッセージ(835)または端末政策伝達メッセージ(838)に含まれるV2Xサービスを提供するためのパラメータ情報は、本開示で記述したサービス政策/パラメータ情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0128】
図8Bは、本開示の一実施形態による、ネットワーク要請により、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する。
【0129】
具体的には、
図8Bは、端末110が、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)を獲得する他の方法について図示した図面である。
図8Bの実施形態においては、端末設定アップデート(UE configuration update)手続きを利用し、端末110が端末政策を獲得することができる。
【0130】
図8Bを参照すれば、PCF 812は、端末政策(policy)をアップデートすると判断することができる(843)。PCF 812は、前述のように、
図8Aの820段階でのように、UDR 814から、端末のアップデートされたサービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)を受信して保存してもいる。
【0131】
このとき、PCF 812は、端末政策のアップデートが必要であるか否かということにつき、
図8Aに図示されているように、端末110の初期登録(initial registration)過程において判断するか、あるいは初期登録後、ネットワークが端末政策のアップデートが必要であるとトリガリングされたことによって判断することができる。例えば、初期登録過程において、PCF 812は、AMF 811から受信した端末政策コンテナ(例えば、V2X policy)情報、端末の接続選択(access selection)及びPDU選択に関連する政策情報(例えば、Npcf_UEPolicyControl_Createrequestに含まれもいる)により、端末政策アップデートが必要であるか否かということを判断することができる。または、端末110の位置が変更されるか、あるいは端末110の加入情報、例えば、端末110が加入されたスライスサービス(subscribed S-NSSAI)が変更されるというようなイベントが生じた場合、PCF 812は、端末政策の変更が必要であるか否かということを判断することができる。また、PCF 812は、
図8Aの832段階において説明したように、UDR 814から受信したサービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)を端末110に伝達するように決定することもできる。
【0132】
845段階において、PCF 812は、AMF 811に、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)を伝送することができる。このとき、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報として、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータが伝送される場合、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報は、表1に図示されたV2Xサービス政策パラメータのうち少なくとも一つを含んでもよい。本開示の一実施形態より、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)は、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージに含まれ、AMF 811にも伝送される(845)。Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージは、SUPI、UEpolicy containerなどを含んでもよい。
【0133】
もし端末110がネットワークに登録され、サービス受けることができる状態である場合、AMF 811は、端末110に、PCF 812から受信した端末政策を伝達するように決定することができる(848)。もし端末110が、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスとのうちいずれか一つに登録されている場合、AMF 811は、端末110が登録されて連結されたアクセスを介し、端末110に端末政策を伝達することができる。そして、端末110が3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスとのいずれもに登録されて連結可能である場合、AMF 811は、AMF 811内部政策(local policy)により、特定アクセスを選択し、端末110に端末政策を伝達することができる。もし端末110が、3GPPアクセス、non-3GPPアクセスのうちいずれにも登録されていないか、あるいは連結されていない状態である場合、AMF 811は、PCF 812に、端末政策伝送に失敗したことを知らせることができる((例えば、Namf_Communication_N1N2TransferFailureNotificationを介する)(856)。もしAMF 811が端末110に、3GPPアクセスを介し、端末政策を伝達するように判断した場合、端末110がCM-IDLE状態であるならば、AMF 811は、端末110にページングメッセージを伝送し、ページング手続きを始めることができる(network triggered service request)。ページング要請メッセージを受信した端末110は、ページング手続きを行うことができる。
【0134】
851段階において、AMF 811は、端末110に端末政策を伝達することができる。このとき、端末政策がV2Xサービスを含む場合、端末政策は、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0135】
端末政策に係わる情報を提供された端末110は、当該情報を端末110に保存し、当該情報を確かに受けたことを知らせる返答メッセージを、AMF 811に伝送することができる(853)。
【0136】
そして、AMF 811は、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)が端末110に確かに伝送されたことをPCF 812に知らせることができる(856)。このとき、該メッセージは、Namf_N1MessageNotifyでもある。そして、PCF 812は、端末政策を維持することができ、UDR 814に、アップデートされた端末政策について知らせることができる。
【0137】
図8Cは、本開示の一実施形態による、端末要請により、端末がネットワークからサービス情報を獲得する手続きを図示する。
【0138】
具体的には、
図8Cは、端末110が、サービス政策/パラメータ(policy/parameter)情報(例えば、[表1]に図示されたV2Xサービス政策パラメータ)を獲得する他の方法について図示した図面である。
図8Cの実施形態においては、端末110が、端末政策獲得をトリガ(UE triggered)、端末政策を獲得することができる。
【0139】
図8Cを参照すれば、端末110は、AMF 811に、端末政策を要請するメッセージを伝送することができる(859)。このとき、該端末政策を要請するメッセージは、端末政策管理要請(UE policy provisioning request)メッセージでもあり、端末政策管理(UE policy provisioning request)メッセージは、端末政策コンテナ(UE policy container)(例えば、V2X policy)を含んでもよい。
【0140】
そして、AMF 811は、PCF 812に、端末政策情報を要請するメッセージを伝送することができる(862)。該端末政策情報を要請するメッセージは、Npcf_UEPolicyControl_Update requestでもあり、該メッセージは、端末から受信した端末政策コンテナ(UE policy container)(例えば、V2X policy)を含んでもよい。
【0141】
端末政策情報を要請するメッセージを受信したPCF 812は、843段階において、端末政策アップデートが必要であるか否かということを判断することができる。
【0142】
図8Cの843段階、845段階、848段階、851段階、853段階、856段階おける動作は、
図8Bの係わる部分で説明した動作と類似してもなされる。
【0143】
例えば、PCF 812は、AMF 811に、端末政策に係わる情報を伝送し(845)、AMF 811は、端末110に、端末政策を伝達することを決定して伝達することができる(848、851)。また、それに対する応答として、端末110が、AMF 811に応答メッセージを伝送し(853)、AMF 811は、PCF 812に、端末政策伝送の成功いかんに係わるメッセージを伝送することができる(856)。
【0144】
図8A、
図8B及び
図8Cで説明した端末110が、ネットワークからサービスパラメータ/政策を獲得する手続きは、他の端末にも同一にも適用される。
図9Aは、本開示の一実施形態による、ネットワークエンティティの構成を示すブロック図である。
【0145】
本開示の一実施形態によるネットワークエンティティは、(R)AN 810、AMF 811、PCF 812、UDM 813及びUDR 814を含んでもよい。また、該ネットワークエンティティは、eNB、MME、S-GW、P-GW、PCRF及びHSSを含んでもよい。
【0146】
図9Aを参照すれば、ネットワークエンティティは、送受信部900、制御部910及び保存部920によっても構成される。前述のネットワークエンティティの通信方法により、ネットワークエンティティの送受信部900、制御部910及び保存部920が動作することができる。ただし、該ネットワークエンティティの構成要素は、前述の例に限定されるものではない。例えば、該ネットワークエンティティは、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含んでもよく、さらに少ない構成要素を含んでもよい。それだけではなく、送受信部900、制御部910及び保存部920が1つのチップ(chip)形態にも具現される。また、制御部910は、少なくとも1以上のプロセッサを含んでもよい。
【0147】
送受信部900は、該ネットワークエンティティの受信部906と、該ネットワークエンティティの送信部903とを総称したものであり、信号を送受信することができる。送受信される信号は、制御情報とデータとを含んでもよい。そのために、送受信部900は、送信される信号の周波数を上昇変換して増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成される。ただし、それは、送受信部900の一実施形態であるのみ、送受信部900の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
【0148】
また、送受信部900は、無線チャネルを介して信号を受信し、制御部910に出力し、制御部910から出力された信号を無線チャネルを介して送信することができる。
【0149】
保存部920は、該ネットワークエンティティの動作に必要なプログラム及びデータを保存することができる。また、保存部920は、該ネットワークエンティティで獲得される信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。制御部920は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスク、CD-ROM(compact disc read only memory)及びDVD(digital versatile disc)のような記録媒体、または記録媒体の組み合わせによっても構成される。
【0150】
制御部910は、前述の本開示の実施形態により、該ネットワークエンティティが動作するように、一連の過程を制御することができる。例えば、制御部910は、送受信部900を介し、制御信号とデータ信号とを受信し、受信した制御信号とデータ信号とを処理することができ、また、制御部910は、処理した制御信号とデータ信号とを送受信部900を介して送信することができる。
【0151】
図9Bは、本開示の一実施形態による、端末の構成を示すブロック図である。
【0152】
具体的には、
図9Bは、本開示の一実施形態による、端末110,120の内部構造を図示したブロック図でもある。該端末は、送受信部950、制御部960及び保存部970を含んでもよい。
【0153】
前述の端末の通信方法により、端末の送受信部950、制御部960及び保存部970が動作することができる。ただし、該端末の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。例えば、該端末は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含んでもよく、さらに少ない構成要素を含んでもよい。それだけではなく、送受信部950、制御部960及び保存部970は、1つのチップ(chip)形態にも具現される。また、制御部960は、少なくとも1以上のプロセッサを含んでもよい。
【0154】
送受信部950は、端末の受信部956と、端末の送信部953とを総称したものであり、基地局と信号を送受信することができる。基地局と送受信する信号は、制御情報とデータとを含むものでもある。そのために、送受信部950は、送信される信号の周波数を上昇変換して増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成される。ただし、それは、送受信部950の一実施形態であるのみ、送受信部950の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
【0155】
また、送受信部950は、無線チャネルを介して信号を受信し、制御部960に出力し、制御部960から出力された信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
【0156】
保存部970は、端末の動作に必要なプログラム及びデータを保存することができる。また、保存部970は、端末で獲得される信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。保存部970は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM及びDVDのような記録媒体、または記録媒体の組み合わせによっても構成される。
【0157】
制御部960は、前述の本開示の実施形態により、端末が動作するように一連の過程を制御することができる。例えば、制御部960は、送受信部950を介し、制御信号とデータ信号とを受信し、受信した制御信号とデータ信号とを処理することができ、また、制御部960は、処理した制御信号とデータ信号とを送受信部950を介して送信することができる。
【0158】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて、一対一の通信サービスを効果的に提供することができる装置および方法を提供することができる。
【0159】
本開示は、さまざまな実施形態でもって説明されてきたが、当業者に、さまざまな変更と修正とを提案することができる。本開示は、添付された請求項の範囲に含まれるような変更及び変更を含むということを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニキャスト通信を行う第1端末の動作方法において、
ユニキャストリンク樹立に係わる直接通信要請メッセージを送信する段階と、
前記直接通信要請メッセージに基づき、応答メッセージを第2端末から受信する段階と、
前記応答メッセージに基づき、
前記ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信する段階と、を含み、
前記ユニキャストリンクは、プロファイルと関連し、
前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含む、方法。
【請求項2】
前記第2端末の前記レイヤ2 ID、及び前記第1端末の前記レイヤ2 IDは、
前記ユニキャストリンクを樹立するための初期シグナリングとして使用され、
前記直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 IDは、前記第2端末の前記レイヤ2 IDである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの宛先レイヤ2 IDは、V2Xサービス類型につき、同一であるか、あるいは異なっている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PFIは、前記第1 UEのV2Xレイヤに割り当てられるものであり、
前記第1 UEの前記V2Xレイヤは、前記データメッセージ、前記PFIまたは前記PQIのうち少なくとも一つを、前記第1 UEのAS(access stratum)レイヤに提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせる段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートする段階をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記直接通信要請メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第1情報を含み、
前記応答メッセージは、前記PQIまたは前記PFIのうち少なくとも一つに係わる第2情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユニキャスト通信を行う第1端末において、
送受信部と、
前記送受信部と連結された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユニキャストリンク樹立に係わる直接通信要請メッセージを送信
し、直接通信要請メッセージに基づき、応答メッセージを第2端末から受信
し、前記応答メッセージに基づき、
前記ユニキャストリンクを介し、データメッセージを前記第2 UEに送信
し、前記ユニキャストリンクは、プロファイルと関連し、
前記プロファイルは、前記第1端末のレイヤ2識別子(ID)、前記第1端末のアプリケーションレイヤID、前記第2端末のレイヤ2 ID、前記第2端末のアプリケーションレイヤID、PQI(PC5 QoS(quality of service) indicator)、前記PQIに関連するPFI(PC5 QoS flow identifier)のうち少なくとも一つを含む、第1端末。
【請求項10】
前記第2端末の前記レイヤ2 ID、及び前記第1端末の前記レイヤ2 IDは、
前記ユニキャストリンクを樹立するための初期シグナリングとして使用され、
前記直接通信要請メッセージの宛先レイヤ2 IDは、前記第2端末の前記レイヤ2 IDである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項11】
前記少なくとも1つの宛先レイヤ2 IDは、V2Xサービス類型につき、同一であるか、あるいは異なっている、請求項10に記載の第1端末。
【請求項12】
前記PFIは、前記第1 UEのV2Xレイヤに割り当てられるものであり、
前記第1 UEの前記V2Xレイヤは、前記データメッセージ、前記PFIまたは前記PQIのうち少なくとも一つを、前記第1 UEのAS(access stratum)レイヤに提供する、請求項9に記載の第1端末。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記直接通信要請メッセージまたは前記応答メッセージがシグナリングのためのものであるか否かということを、V2XレイヤからASレイヤに知らせるものである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更するものである、請求項9に記載の第1端末。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1 UEの前記レイヤ2 ID、前記第2 UEの前記レイヤ2 ID、前記第1 UEの前記アプリケーションレイヤID、または前記第2 UEの前記アプリケーションレイヤIDのうち少なくとも一つを変更した結果、またはリンクレイヤ識別子のアップデートに基づき、前記プロファイルをアップデートする、請求項14に記載の第1端末。
【国際調査報告】