(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-13
(54)【発明の名称】電気車両の充電セッションについて、ユーザ認証を要求し、要求されたユーザ認証に応答するための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20220606BHJP
【FI】
G06Q20/40
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021558512
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 FI2020050198
(87)【国際公開番号】W WO2020193869
(87)【国際公開日】2020-10-01
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520391653
【氏名又は名称】リイケネビルタ オユ/ビルタ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ユッシ・アーティカリ
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA72
(57)【要約】
本開示は、全体として電気車両に関し、より具体的には、電気車両の充電セッションについてユーザ認証を要求し、要求されたユーザ認証に応答するための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品に関する。本明細書に記載の方法、装置、およびコンピュータプログラム製品は、EVのユーザが、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションにおけるEV充電セッションの許可を受けるために、自分の単一の既存の物理的な電子キーを使用することを可能にする。そうすることによって、それぞれが異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションにおいて使用されることを目的とした新しい物理的な電子キーを作成して郵送する必要がなくなり、それによって、ユーザ認証の時間を大幅に短縮することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両(EV)充電セッションについてユーザ認証を要求するための方法であって、
- EVと同じ場所にあるユーザのモバイルデバイスまたはEV充電ステーションの機器のいずれかにインストールされたアプリケーションを使用することによって、前記EVが対象の前記EV充電ステーションにあると決定するステップであって、前記EV充電ステーションがステーション識別子(ID)を有する、ステップと、
- 前記アプリケーションを使用することによって、前記EV充電ステーションにおける前記EV充電セッションについて前記ユーザ認証を要求するステップと
を備え、
前記ユーザ認証を要求する前記ステップが、
- 前記アプリケーションを使用することによって、前記EVのユーザが、前記EV充電ステーションに配置されたキーリーダに、キーIDを有する利用可能な物理的な電子キーを適用するように要求し、それによって、前記利用可能な物理的な電子キーの前記キーIDを検索するステップであって、前記利用可能な物理的な電子キーが、前記EV充電ステーションにサービスを提供する充電サービスプロバイダではなく、サードパーティによって前記ユーザに提供される、ステップと、
- 前記アプリケーションを使用することによって、前記利用可能な物理的な電子キーを、前記充電サービスプロバイダ側にあるユーザアカウントのデータベースにおいて事前に作成されたユーザアカウントにリンクするためのユーザ要求を前記充電サービスプロバイダに送信するステップであって、前記ユーザアカウントがユーザIDによって特徴付けられ、前記ユーザ要求が、前記EV充電ステーションの前記ステーションIDと、前記ユーザIDと、前記利用可能な物理的な電子キーの前記キーIDとを備え、前記リンクすることが、前記ユーザアカウントに前記キーIDを記憶するステップを備える、ステップと、
- 前記アプリケーションを使用することによって、および前記充電サービスプロバイダから、前記利用可能な物理的な電子キーが前記ユーザアカウントにリンクされているかどうかに基づいて、前記EV充電ステーションにおける前記EV充電セッションのユーザ認証または非認証の通知を受信するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
前記利用可能な物理的な電子キーが、スマートカード、無線周波数識別(RFID)カード、近距離無線通信(NFC)トークン、またはブルートゥース(登録商標)トークンを備え、前記キーリーダが、カードリーダまたはトークンリーダを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションが前記ユーザのモバイルデバイスにインストールされると、決定する前記ステップが、
前記アプリケーションを使用することによって、
- 前記ユーザのモバイルデバイスの位置を特定するステップと、
- 前記ユーザのモバイルデバイスに最も近い前記EV充電ステーションを選択するステップと、
- 前記EVの前記ユーザに、前記最も近いEV充電ステーションの前記選択を確認するように要求するステップと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションを使用することによって、
- 前記EVの前記ユーザが前記最も近いEV充電ステーションの前記選択をキャンセルした場合、前記EVの前記ユーザに、前記ユーザのモバイルデバイスの近くにある利用可能なEV充電ステーションのリストを提供するステップと、
- 前記EVの前記ユーザに、対象の前記EV充電ステーションを手動で選択するように要求するステップと
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
- 前記アプリケーションにおいて繰返しカウントダウンタイマをトリガするステップと、
- 前記繰返しカウントダウンタイマの期限が切れる前に、前記最も近いEV充電ステーションの確認がないか、利用可能なEV充電ステーションの前記リストの他の1つが選択されないたびに、前記最も近いEV充電ステーションの前記選択を確認するか、対象の前記EV充電ステーションを手動で選択するように前記ユーザに要求する前記ステップを繰り返すステップと
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記EVの前記ユーザに前記利用可能な物理的な電子キーを適用するように要求する前記ステップの後に、
- 前記アプリケーションにおいて繰返しカウントダウンタイマをトリガするステップと、
- 前記繰返しカウントダウンタイマの期限が切れる前に、前記ユーザが前記利用可能な物理的な電子キーを適用しないたびに、要求する前記ステップを繰り返すステップと
をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記EV充電セッションのユーザ認証の前記通知が受信された場合、
- 前記アプリケーションを使用することによって、前記物理的な電子キーを前記キーリーダに単に再適用することによって、前記ユーザが今後前記EVを再充電するための前記EV充電ステーションを使用する許可を受けることを通知するステップをさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
電気車両(EV)充電セッションについて要求されたユーザ認証に応答するための方法であって、
- 対象のEV充電ステーションにおける前記EV充電セッションのユーザ認証のユーザ要求を受信するステップであって、前記ユーザ要求が、再充電されるべきEVと同じ場所にあるユーザのモバイルデバイスか、前記EV充電ステーションの機器のいずれかにインストールされたアプリケーションを使用して、前記EVのユーザによって送信される、ステップと、
- 前記ユーザが前記EV充電ステーションにおける前記EV充電セッションに対して許可を受けるべきかどうかを決定するステップと、
- 決定する前記ステップに基づいて、前記ユーザおよび前記EV充電ステーションに、ユーザ認証または非認証について通知するステップであって、
前記ユーザ要求が、前記ユーザに属する利用可能な物理的な電子キーを事前に作成されたユーザアカウントにリンクすることに関連し、前記利用可能な物理的な電子キーが、前記EV充電ステーションにサービスを提供する充電サービスプロバイダではなく、サードパーティによって前記ユーザに提供され、前記ユーザアカウントが、ユーザIDによって特徴付けられ、前記充電サービスプロバイダ側にあるユーザアカウントのデータベースにおいて事前に作成され、
前記ユーザ要求が、前記EV充電ステーションのステーションID、前記ユーザID、および前記利用可能な物理的な電子キーのキーIDを備え、前記キーIDが、前記利用可能な物理的な電子キーを前記EV充電ステーションに配置されたキーリーダに適用することによって検索され、
決定する前記ステップが、
- 前記ユーザ要求が、あらかじめ定義されたリンク基準を満たしているかどうかをチェックするステップを備える、ステップと、
- チェックする前記ステップに基づいて、前記利用可能な物理的な電子キーを前記ユーザアカウントにリンクするかどうかを決定するステップであって、リンクする前記ステップが、前記キーIDを前記ユーザアカウントに記憶するステップを備える、ステップと
を備える、方法。
【請求項9】
前記利用可能な物理的な電子キーが、スマートカード、無線周波数識別(RFID)カード、近距離無線通信(NFC)トークン、またはブルートゥース(登録商標)トークンを備え、前記キーリーダが、カードリーダまたはトークンリーダを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記あらかじめ定義されたリンク基準が、
- 前記ユーザアカウントが、前記利用可能な物理的な電子キーの前記検索されたキーIDと同じキーIDを備えないことである、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
- チェックする前記ステップが、前記ユーザ要求が前記あらかじめ定義されたリンク基準を満たしていないことを検証するステップを備え、
- 決定する前記ステップが、前記利用可能な物理的な電子キーを前記ユーザアカウントにリンクしないことを決定するステップを備え、
- 通知する前記ステップが、前記ユーザ認証について、前記ユーザおよび前記対象のEV充電ステーションに通知するステップを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
- チェックする前記ステップが、前記ユーザ要求が前記あらかじめ定義されたリンク基準を満たすことを検証するステップを備え、
- 決定する前記ステップが、前記利用可能な物理的な電子キーを前記ユーザアカウントにリンクすることを決定するステップを備え、
- 通知する前記ステップが、前記ユーザ認証について、前記ユーザおよび前記対象のEV充電ステーションに通知するステップを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
受信する前記ステップが、
- 前記ステーションID、前記ユーザID、前記キーID、前記ユーザ要求の受信時間、および前記ユーザ要求のあらかじめ定義された有効期限を、ユーザ要求のデータベースに新しいレコードとして記憶するステップと、
- 前記ユーザ要求の前記有効期限が切れるまで、前記ユーザ要求を処理済みとしてマークするステップと
を備える、請求項8または9に記載の方法。
【請求項14】
前記あらかじめ定義されたリンク基準が、
(i)前記ユーザアカウントが、前記利用可能な物理的な電子キーの前記検索されたキーIDと同じキーIDを備えない、
(ii)ユーザ要求の前記データベースが、前記EVの前記ユーザからの前記ユーザ要求に対応する前記レコードを備える、
(iii)前記ユーザ要求がまだ処理中としてマークされている
のサブ基準を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
- チェックする前記ステップが、サブ基準(i)~(iii)がすべて満たされていることを検証するステップを備え、
- 決定する前記ステップが、前記利用可能な物理的な電子キーを前記ユーザアカウントにリンクすることを決定することを備え、
- 通知する前記ステップが、前記ユーザ認証について、前記ユーザおよび前記対象のEV充電ステーションに通知するステップを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
- チェックする前記ステップが、サブ基準(i)が満たされているが、サブ基準(ii)および(iii)のいずれかが満たされていないことを検証するステップを備え、
- 決定する前記ステップが、前記利用可能な物理的な電子キーを前記ユーザアカウントにリンクしないことを決定するステップを備え、
- 通知する前記ステップが、前記ユーザおよび対象の前記EV充電ステーションに、前記ユーザの非認証について通知するステップを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザアカウントが、アカウントの残高によってさらに特徴付けられ、前記方法が、
- 前記アカウントの残高が次のEV充電セッションのコストをカバーするために十分でない場合、前記EV充電セッションの前記ユーザ認証を無効にするステップと、
- 前記アカウントの残高を補充すると、前記ユーザ認証が有効になることを前記EVの前記ユーザに通知するステップと
をさらに備える、請求項8から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
電気車両(EV)充電セッションのユーザ認証を要求するための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサ実行可能命令を記憶したメモリと
を備え、
前記プロセッサ実行可能命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させる、装置。
【請求項19】
電気車両(EV)充電セッションのために要求されたユーザ許可に応答するための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサ実行可能命令を記憶したメモリと
を備え、
前記プロセッサ実行可能命令が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項8から17のいずれか一項に記載の方法を実行させる、装置。
【請求項20】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読ストレージ媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項21】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読ストレージ媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項8から17のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全体として電気車両に関し、より具体的には、電気車両の充電セッションについてユーザ認証を要求し、要求されたユーザ認証に応答するための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
電気車両(EV)のユーザは、通常、EV充電ステーションにおいてEV充電セッションを開始する前に、そこで許可を受ける必要がある。このユーザ認証は、たとえばユーザスマートカードなどの何らかの物理的な電子キーを使用して実行される。各物理的な電子キーには、ユーザ認証のために使用される独自のキー識別子(ID)が提供される。より具体的には、対象のEV充電ステーションにおいて充電される特定のEVのユーザは、EV充電ステーションに配置され、キーIDを取得するように構成されたキーリーダに自分の物理的な電子キーを提示または適用する必要がある。その後、充電ステーションは、そのユーザに属する事前に作成されたユーザアカウントにキーIDが示されているかどうかを確認するために、EV充電ステーションを管理する充電サービスプロバイダにキーIDを送信する。この場合、充電ステーションは、EVのEV充電セッションを有効にするように指示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のことから、ユーザがEV充電セッションを開始するために使用する前に、物理的な電子キーを最初にユーザアカウントにリンクする必要がある。上記のユーザ認証を実装するための従来のソリューションでは、物理的な電子キーを作成して充電サービスプロバイダ側のユーザアカウントにリンクし、次いで物理的な電子キーをユーザ自身に郵送する。しかしながら、このソリューションには次の欠点がある。
- ユーザは、彼らの物理的な電子キーを取得するために、通常、少なくとも1~2週間(または、それ以上)待つ必要がある、
- 充電サービスプロバイダには、常に余分な処理および処理コストがかかる、
- ユーザが住んでいる地域には複数の充電サービスプロバイダが存在する可能性があるため、ユーザは、これらの様々な充電サービスプロバイダによって所有されるEV充電ステーションにおいてサービスを受けるために複数の物理的な電子キーを持っている必要がある。
【0004】
この概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される、簡略化された形式の概念から選ばれたものを紹介するために提供されている。この概要は、特許請求された主題の主要な特徴または本質的な特徴を明らかにすることを意図しておらず、特許請求された主題の範囲を制限するために使用されることも意図されていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の目的は、電気車両の充電セッションについてユーザ認証を要求し、要求されたユーザ認証に応答するための方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供することである。
【0006】
上記の目的は、添付の請求項における独立請求項の特徴によって達成される。さらなる実施形態および例は、従属請求項、詳細な説明、および添付の図面から明らかである。
【0007】
第1の態様によれば、電気車両(EV)充電セッションについてユーザ認証を要求するための方法が提供される。本方法は次のように実行される。第1に、対象のEV充電ステーションにおいてEVが検出される。EV充電ステーションにはステーション識別子(ID)が付いている。次いで、EVのユーザは、EV充電ステーションに配置されたキーリーダに、キーIDを有する利用可能な物理的な電子キーを適用するように要求され、それによって、利用可能な物理的な電子キーのキーIDを検索する。その後、ユーザが事前にユーザアカウントを作成した充電サービスプロバイダは、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクするように要求される。これは、充電サービスプロバイダにユーザ要求を送信することによって行われる。ユーザアカウントはユーザIDによって特徴付けられ、ユーザ要求自体は、EV充電ステーションのステーションID、ユーザID、および利用可能な物理的な電子キーのキーIDを備える。最後に、EV充電ステーションにおけるEV充電セッションのユーザ認証または非認証の通知が充電サービスプロバイダから受信される。通知の種類は、利用可能な物理的な電子キーがユーザアカウントにリンクされているかどうかによって異なる。一実施形態によれば、EVのユーザは、自分の単一の既存のまたは利用可能な物理的な電子キーの助けを借りて、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションへのアクセスを得ることができる。
【0008】
第1の態様の一実装形態では、物理的な電子キーは、スマートカード、無線周波数識別(RFID)カード、近距離無線通信(NFC)トークン、またはブルートゥース(登録商標)トークンを備え、キーリーダは、カードリーダまたはトークンリーダを備える。これにより、実施形態の使用がより柔軟になる。
【0009】
第1の態様の一実装形態では、検出、要求、送信、および受信のステップは、ユーザのモバイルデバイスにインストールされたモバイルアプリケーションを使用することによって実行される。これにより、たとえば、ユーザ認証を要求するプロセスが簡素化および迅速化される場合がある。
【0010】
第1の態様の一実装形態では、検出するステップは、ユーザデバイスの位置を特定することと、ユーザのモバイルデバイスに最も近いEV充電ステーションを選択することと、最も近いEV充電ステーションの選択を確認するようにEVのユーザに要求することとを行うために、モバイルアプリケーションを使用するステップを備える。これにより、たとえば、ステーションIDの取得を早めることができ、それによって、ユーザ認証を要求するために必要な時間を短縮することができる。
【0011】
第1の態様の一実装形態では、本方法は、以下のステップをさらに備える。EVのユーザが最も近いEV充電ステーションの選択をキャンセルした場合、EVのユーザは、モバイルアプリケーションを使用することによって、ユーザデバイスの近くにある利用可能なEV充電ステーションのリストを提供される。その後、EVのユーザは、対象のEV充電ステーションを手動で選択するように要求される。これにより、たとえば、モバイルアプリケーションの誤った動作、またはユーザのモバイルデバイスに組み込まれているGPSセンサなどの、他の何らかの位置特定手段によって引き起こされる可能性のある位置エラーを回避できる場合がある。
【0012】
第1の態様の一実装形態では、本方法は、モバイルアプリケーションにおいて繰返しカウントダウンタイマをトリガするステップと、繰返しカウントダウンタイマの期限が切れる前に、最も近いEV充電ステーションの確認がないか、利用可能なEV充電ステーションのリストの他の1つが選択されないたびに、最も近いEV充電ステーションの選択を確認するか、対象のEV充電ステーションを手動で選択するようにユーザに要求する前記ステップを繰り返すステップとをさらに備える。これは、たとえば、取られるべきアクションについてEVのユーザに定期的なリマインダを提供し得る。
【0013】
第1の態様の一実装形態では、本方法は、EVのユーザに物理的な電子キーを適用するように要求するステップの後に、モバイルアプリケーションにおいて繰返しカウントダウンタイマをトリガするステップと、繰返しカウントダウンタイマの期限が切れる前に、ユーザが物理的な電子キーを適用しないたびに、要求する前記ステップを繰り返すステップとをさらに備える。これはまた、取られるべきアクションについてEVのユーザに定期的なリマインダを提供し得る。
【0014】
第1の態様の一実装形態では、本方法は、ユーザ認証の通知が受信された場合、物理的な電子キーをキーリーダに再適用することによって、ユーザが今後EVを再充電するためのEV充電ステーションを使用する許可を受けることを通知するステップをさらに備える。これにより、ユーザはEV充電セッションを開始する方法をより早く学ぶことが可能になり得る。
【0015】
第2の態様によれば、電気車両(EV)充電セッションについて要求されたユーザ認証に応答するための方法が提供される。本方法は、充電サービスプロバイダ側で次のように実行される。最初に、対象のEV充電ステーションからEVのユーザによって送信されたユーザ要求が受信される。ユーザ要求は、EVのユーザに属する利用可能な物理的な電子キーを事前に作成されたユーザアカウントにリンクすることに関連する。ユーザアカウントはユーザIDによって特徴付けられ、ユーザ要求自体は、EV充電ステーションのステーションID、ユーザID、および利用可能な物理的な電子キーのキーIDを備える。キーIDは、利用可能な物理的な電子キーをEV充電ステーションに配置されたキーリーダに適用することによって検索される。次いで、ユーザ要求が、あらかじめ定義されたリンク基準を満たしているかどうかをチェックされる。チェックする前記ステップによると、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクするかどうかが決定される。次に、行われた決定に基づいて、EV充電セッションのユーザ認証または非認証の通知が、EVおよびEV充電ステーションのユーザに送信される。一実施形態では、EVのユーザは、自分の単一の既存のまたは利用可能な物理的な電子キーの助けを借りて、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションへのアクセスを許可され得、それによって、新しい物理的な電子キーの作成と郵送にかかる余分なコストを回避することができる。
【0016】
第2の態様の一実装形態では、物理的な電子キーは、スマートカード、無線周波数識別(RFID)カード、近距離無線通信(NFC)トークン、またはブルートゥース(登録商標)トークンを備え、キーリーダは、カードリーダまたはトークンリーダを備える。これにより、実施形態の使用がより柔軟になり得る。
【0017】
第2の態様の一実装形態では、あらかじめ定義されたリンク基準は以下の通りである。ユーザアカウントは、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備えない。そのようなリンク基準を使用すると、たとえば、同じ物理的な電子キーをユーザアカウントに複数回リンクすることを回避できる場合がある。
【0018】
第2の態様の一実装形態では、チェックするステップは、ユーザ要求があらかじめ定義されたリンク基準を満たしていないことを検証するステップを備える。この場合、決定するステップは、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定するステップを備える。しかしながら、ユーザとEV充電ステーションとの両方に、EV充電セッションのユーザ認証が通知される。一実施形態では、同じ物理的な電子キーのユーザアカウントへの過度のリンクを回避することが可能であり得る。
【0019】
第2の態様の別の実装形態では、チェックするステップは、ユーザ要求があらかじめ定義されたリンク基準を満たすことを検証するステップを備える。この場合、決定するステップは、キーIDをユーザアカウントに追加することによって、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクすることを決定するステップを備える。同時に、送信するステップは、ユーザ認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信するステップを備える。これにより、ユーザはEV充電ステーションにすばやくアクセスできるようになる。
【0020】
第2の態様の一実装形態では、受信するステップは、ステーションID、ユーザID、キーID、ユーザ要求の受信時間、およびユーザ要求のあらかじめ定義された有効期限を、ユーザ要求のデータベースに新しいレコードとして記憶するステップと、ユーザ要求の有効期限が切れるまで、ユーザ要求を処理済みとしてマークするステップとを備える。これにより、異なるユーザからのユーザ要求をより効率的に処理できるようになる。
【0021】
第2の態様の一実装形態では、あらかじめ定義されたリンク基準は、以下のサブ基準を備える。(i)ユーザアカウントは、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備えない、(ii)ユーザ要求のデータベースが、EVのユーザからのユーザ要求に対応するレコードを備える、(iii)ユーザ要求がまだ処理中としてマークされている。そのようなリンク基準を使用すると、たとえば、ユーザ要求の処理がより効率的になる可能性がある。
【0022】
第2の態様の一実装形態では、チェックするステップは、上記のサブ基準(i)~(iii)がすべて満たされていることを検証するステップを備える。この場合、決定するステップは、キーIDをユーザアカウントに追加することによって、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクすることを決定することを備える。同時に、送信するステップは、ユーザ認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信するステップを備える。これにより、ユーザはEV充電ステーションにすばやくアクセスできるようになる。
【0023】
第2の態様の別の実装形態では、チェックするステップは、サブ基準(i)が満たされているが、サブ基準(ii)および(iii)のいずれかが満たされていないことを検証するステップを備える。この場合、決定するステップは、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定するステップを備える。同時に、送信するステップは、ユーザの非認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信するステップを備える。一実施形態によれば、これは、たとえば、適切なユーザのみに、EV充電ステーションにおけるEV充電セッションのユーザ認証が提供されることを確実にし得る。
【0024】
第2の態様の一実装形態では、ユーザアカウントは、アカウントの残高によってさらに特徴付けられる。この場合、本方法は、アカウントの残高が次のEV充電セッションのコストをカバーするために十分でない場合、EV充電セッションのユーザ認証を一時的に無効にするステップと、アカウントの残高を補充すると、ユーザ認証が有効になることをEVのユーザに通知するステップとをさらに備える。これにより、第2の態様による方法の使用がより柔軟になる可能性がある。
【0025】
第3の態様によれば、電気車両(EV)充電セッションのユーザ認証を要求するための装置が提供される。本装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサ実行可能命令を記憶するメモリとを備える。プロセッサ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様による方法を実行させる。一実施形態によれば、EVのユーザは、自分の単一の既存の物理的な電子キーの助けを借りて、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションへのアクセスを得ることができる。
【0026】
第4の態様によれば、電気車両(EV)充電セッションのために要求されたユーザ認証に応答するための装置が提供される。本装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサ実行可能な命令、ユーザアカウントのデータベース、およびユーザ要求のデータベースを記憶する。プロセッサ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第2の態様による方法を実行させる。一実施形態によれば、EVのユーザは、自分の単一の既存の物理的な電子キーの助けを借りて、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションへのアクセスを許可され、それによって、新しい物理的な電子キーの作成と郵送にかかる余分なコストを回避することができる。
【0027】
第5の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様による方法を実行させる。したがって、第1の態様による方法は、コンピュータプログラムの形で具体化することができ、それによって、その使用に柔軟性を提供する。
【0028】
第6の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読ストレージ媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサに第2の態様による方法を実行させる。したがって、第2の態様による方法は、コンピュータプログラムの形で具体化することができ、それによって、その使用に柔軟性を提供する。
【0029】
本開示の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読み、添付の図面を検討することで明らかになるであろう。
【0030】
本開示の本質は、添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本開示の一実施形態による、EV充電セッションのユーザ認証を要求するための装置のブロック図である。
【
図2】本開示の別の実施形態による、
図1における装置によって要求される、EV充電セッションのユーザ認証に応答するための装置のブロック図である。
【
図3】本開示のもう1つの実施形態による、EV充電セッションのユーザ認証を要求するための方法のフローチャートである。
【
図4】
図3の方法のステップS302を構成するサブステップの例示的なシーケンスを示す図である。
【
図5】本開示の他の1つの実施形態による、
図3における方法を使用することによって要求される、EV充電セッションのユーザ認証に応答するための方法のフローチャートである。
【
図6】リンク基準の選択に応じて、
図5における方法の4つの可能な実行シナリオを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の様々な実施形態は、添付の図面を参照してより詳細に説明される。しかしながら、本開示は、他の多くの形態で具体化することができ、以下の説明において開示される任意の特定の構造または機能に限定されると解釈されるべきではない。対照的に、これらの実施形態は、本開示の説明を詳細かつ完全にするために提供されている。
【0033】
本開示によれば、本開示の範囲は、本実施形態が独立して実装されるか、または本開示の任意の他の実施形態と協調して実施されるかに関係なく、本明細書に開示される任意の実施形態をカバーすることが当業者には明らかであろう。たとえば、本明細書に開示される装置および方法は、本明細書に提供される任意の数の実施形態を使用することによって実装することができる。さらに、本開示の任意の実施形態は、添付の特許請求の範囲に提示される要素またはステップのうちの1つまたは複数を使用して実装することができることを理解されたい。
【0034】
本開示の実施形態では、電気車両充電ステーション、または略して、EV充電ステーションは、電気車両の再充電のために電気エネルギーを供給するインフラストラクチャ内の要素を備える。本開示の実施形態は、電気自動車、航空機、および船舶などの様々な種類の電気車両に関して等しく使用され得る点に留意されたい。それに応じて、電気車両が電気自動車によって代表される場合、EV充電ステーションは、別々の道路に沿って配置され得る。電気航空機の場合、EV充電ステーションは別々の空港に配置され得る。電気船舶に適用できるため、EV充電ステーションは別々の港に配置され得る。
【0035】
本開示の実施形態では、ユーザまたは顧客は、電気車両を再充電するためにEV充電ステーションを使用したい人に関係し得る。その人は、そのような電気車両の所有者、運転手、パイロット、船長、または単なる乗客のいずれかであり得る。
【0036】
本開示の実施形態では、充電サービスプロバイダは、ユーザに独自のEV充電ステーションへのアクセスを提供する会社を備える。そのようなアクセスを得るために、ユーザは、一意のキー識別子(ID)を有する特別な物理的な電子キーを使用することによって、EV充電ステーションにおいて自分自身を識別する必要がある。以下では、この識別をユーザ認証と呼ぶ。物理的な電子キーの例としては、スマートカード、チップカード、集積回路カード(ICC)、無線周波数識別(RFID)カード、近距離無線通信(NFC)トークン、およびブルートゥース(登録商標)トークンがある。物理的な電子キーは、ユーザがその充電サービスプロバイダに属するEV充電ステーションにおいて電気車両を再充電するために使用する前に、まず充電サービスプロバイダによって作成されたユーザアカウントにリンクする必要がある。前記リンクは、充電サービスプロバイダ側にあるユーザアカウントのデータベースにキーIDを記憶することによって実行される。
【0037】
前述のように、物理的な電子キーは従来、充電サービスプロバイダ自体によって作成され、その充電サービスプロバイダによって所有されるEV充電ステーションにおけるEV充電セッションのユーザ認証を要求する特定のユーザに郵送される。しかしながら、物理的な電子キーの受信の待機期間が1~2週間と長すぎる場合があり、それによって、ユーザは対象のEV充電ステーションの使用を延期することになる。ユーザが異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションの使用を希望していると仮定すると、必要なすべての物理的な電子キーの受信の合計待機期間ははるかに長くなる可能性がある。その上、ユーザはいくつかの物理的な電子キーを手元に置いておく必要性にほとんど満足しない。充電サービスプロバイダに関しては、この場合、物理的な電子キーを作成してユーザに郵送するための余分なコストを負担することを余儀なくされている。
【0038】
本開示の実施形態は、
- ユーザの既存または利用可能な物理的な電子キーを読み取り(または、言い換えれば、そのキーIDを検索し)、物理的な電子キーを事前に作成されたユーザアカウントにリンクするためのユーザ要求を充電サービスプロバイダに送信するために、EV充電ステーションの機器を使用することと、
- ユーザ要求を受信して処理し、リンク基準(後で説明する)が満たされた場合に物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクし、ユーザ認証についてユーザおよびEV充電ステーションに通知するために、充電サービスプロバイダの機器を使用することとを行うように構成された技術的ソリューションに関する。
【0039】
こうして、本明細書に記載の技術的ソリューションは、従来、2つのサブソリューションに分割され得、第1のソリューションはユーザ認証を要求することを目的とし、第2のソリューションは要求されたユーザ認証に応答することを目的とする。
【0040】
本開示の上記の実施形態は、とりわけ、以下を提供し得る。
- EVのユーザは、自分の単一の既存のまたは利用可能な物理的な電子キーの助けを借りて、異なる充電サービスプロバイダのEV充電ステーションにすばやく効率的にアクセスすることができ、
- 充電サービスプロバイダは、新しい物理的な電子キーの作成と郵送にかかる余分なコストを回避することができる。
【0041】
一実施形態によれば、既存のまたは利用可能な物理的な電子キーは、上記の物理的な電子キーを指す場合があるが、ユーザが対象のEV充電ステーションにおいて電気車両を再充電することを望むときにユーザが自由に使える。したがって、利用可能な物理的な電子キーは、ユーザが使用したいEV充電ステーションとは異なる充電サービスプロバイダによって、または充電サービス以外のサービスを提供するプロバイダによって作成され得る。たとえば、電気車両の各ユーザが自分の銀行カード(クレジットカードまたはデビットカード)(スマートカードの一種である可能性がある)を手元に持っている可能性が高く、EV充電ステーションへのアクセスを得るためにこの銀行カードが使用され得る。これを行うために、後で説明するように、銀行カードを充電サービスプロバイダ側のユーザアカウントにリンクする必要がある。これに対応して、ユーザは、種々の財務操作を実行し、EV充電ステーションにおいて電気車両を再充電するために、銀行カードを使用し得る。
【0042】
図1は、本開示の一実施形態による、EV充電セッションのユーザ認証を要求するための装置100のブロック図である。装置100は、モバイル電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、携帯情報端末などのユーザのモバイルデバイス、またはEV充電ステーション自体の機器のいずれかの一部であることが意図されている。
図1に示されるように、装置100は、ストレージ102と、ストレージ102に結合されたプロセッサ104とを備える。ストレージ102は、ユーザ認証を要求するためにプロセッサ104によって実行されるプロセッサ実行可能命令106を記憶する。ユーザ認証は、EV充電ステーションに蓄えられた電気エネルギーへのアクセスを得ることを意味することを思い出されたい。
【0043】
ストレージ102は、最新の電子計算機において使用される不揮発性または揮発性メモリとして実装され得る。例として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、強誘電体ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリ、磁気ディスクストレージ(ハードドライブおよび磁気テープなど)、光ディスクストレージ(CD、DVD、およびBlu-ray(登録商標)ディスクなど)などを含み得る。揮発性メモリの例としては、ダイナミックRAM、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAMなどがある。
【0044】
プロセッサ104は、中央処理装置(CPU)、汎用プロセッサ、単一目的プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複雑なプログラマブルロジックデバイスなどとして実装され得る。プロセッサ104は、前述の任意の組合せとして実装され得る点に留意されたい。一例として、プロセッサ104は、2つ以上のCPU、汎用プロセッサなどの組合せであり得る。
【0045】
ストレージ102に記憶されたプロセッサ実行可能命令106は、プロセッサ104に本開示の態様を実行させるコンピュータ実行可能コードとして構成され得る。本開示の態様のための動作またはステップを実行するためのコンピュータ実行可能コードは、Java、C、C++、Pythonなどの1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書くことができる。いくつかの例では、コンピュータ実行可能コードは、高級言語の形式または事前にコンパイルされた形式であり得、その場でインタープリタ(これもストレージ102に事前に記憶されている)によって生成され得る。
【0046】
図2は、本開示の別の実施形態による、装置100によって要求される、EV充電セッションのユーザ認証に応答するための装置200のブロック図である。装置200は、充電サービスプロバイダ側に配置されることが意図される。一実施形態では、装置200は、バックエンドコンピュータシステムとして実装され得る。
図2に示されるように、装置200は、ストレージ202と、ストレージ202に結合されたプロセッサ204とを備える。ストレージ202は、後で説明するように、ユーザ認証または非認証を提供するために、プロセッサ204によって実行されるプロセッサ実行可能命令206を記憶する。ストレージ202は、充電サービスプロバイダによって作成されたユーザアカウントを記憶するデータベース208と、異なるユーザからのユーザ要求を記憶するデータベース210とをさらに備える。一実施形態では、データベース208および210は、単一のデータベースに組み合わせることができる。
【0047】
ストレージ202、プロセッサ204、およびプロセッサ実行可能命令206のそれぞれは、装置100における対応するアナログと同じまたは同様の方法で実装され得る。データベース208および210に関しては、それらは表形式で構造化され得る。一実施形態では、データベース208(データベース210)は、各行が特定のユーザアカウント(ユーザ要求)に対応し、各列がユーザアカウントの特定の属性(ユーザ要求)に対応するように構築される。他の1つの実施形態では、データベース208および210の各々は、表のセットとして構成され得、各表は、それぞれ、特定のユーザアカウントおよびユーザ要求に関連付けられる。同時に、プロセッサ204は、任意の適切なプログラミング言語、たとえば、構造化照会言語(SQL)を使用することによって、データベース208および210を照会および維持するように構成され得る。
【0048】
図3は、本開示の他の1つの実施形態による、EV充電セッションのユーザ認証を要求するための方法300のフローチャートを示している。方法300は、プロセッサ104がストレージ102に記憶されたプロセッサ実行可能命令106を実行させられるときに、装置100のプロセッサ104によって実行されることが意図されている。したがって、方法300は、ユーザ側において、より具体的には、ユーザが電気車両を再充電しようとしているEV充電ステーションにおいて実行される。
【0049】
図3に示されるように、方法300はステップS302から始まり、プロセッサ104は、電気車両が対象のEV充電ステーションにあることを検出する。EV充電ステーションは独自のステーションIDを有し、キーリーダを取り付けることが意図される。キーリーダは、方法300の次のステップS304で使用され、プロセッサ104は、(キーリーダのタイプに応じて)既存のまたは利用可能な物理的な電子キーをキーリーダに表示または適用するようにユーザに要求する。そうすることによって、EV充電ステーション自体の既存の機器(キーリーダ)を使用することによって、物理的な電子キーのキーIDが簡単かつ確実に検索され得る。キーリーダは、上記の物理的な電子キーのタイプに応じて、カードリーダまたはトークンリーダによって表され得る点にも留意されたい。次いで、ステップS306において、プロセッサ104は、ユーザが事前にユーザアカウントを作成した充電サービスプロバイダに、物理的な電子キーをユーザIDによって特徴付けられるユーザアカウントにリンクするように要求する。これを行うために、プロセッサ104は、ユーザ要求を充電サービスプロバイダに送信する。ユーザ要求は、EV充電ステーションのステーションID、ユーザID、および物理的な電子キーのキーIDを備える。前記リンクは、キーIDをユーザアカウントに追加することを意味する。ユーザ要求は、別の方法に従って充電サービスプロバイダ側で受信および処理され、これについては後で
図5を参照して説明する。次に、方法300は、ステップS308で終了し、プロセッサ104が、充電サービスプロバイダから、EV充電ステーションにおけるEV充電セッションのユーザ認証または非認証の通知を、利用可能な物理的な電子キーがユーザアカウントにリンクされているかどうかに基づいて受信することに留意すべきである。
【0050】
一実施形態では、ステップS302~S308はすべて、ユーザのモバイルデバイスまたはEV充電ステーションの機器にインストールされた、モバイルアプリケーションなどの単一のソフトウェアコンポーネントとして実装される。モバイルアプリケーションを使用すると、ユーザ認証を要求するプロセスが簡素化および迅速化される場合がある。この場合、プロセッサ104は、ユーザのモバイルデバイスまたはEV充電ステーションの機器内のモバイルアプリケーションプロセッサとして実装され得る。こうして、プロセッサ104は、モバイルアプリケーションの実行時に方法300を実行し得る。一例として、再充電される電気車両が対象のEV充電ステーションにある場合、ユーザは、モバイルアプリケーションを実行し、例示的なボタン「キーの追加」(ユーザ認証の要求に関連する)を押すことができ、その後、プロセッサ104は、上記のようにステップS302~S308の実行を開始する。
【0051】
図4は、本開示のもう1つの実施形態による、ステップS302を構成するサブステップS402~S412の例示的なシーケンスを示している。サブステップS402~S412の各々は、実行中のモバイルアプリケーションの助けを借りて、プロセッサ104によって実行され得る。サブステップS402~S412のシーケンスは、装置100がユーザのモバイルデバイスの一部であり、ユーザのEVが対象のEV充電ステーションの近くにあるときに実行され得る実施形態にとってより好ましい。特に、プロセッサ104は、サブステップS402において、最初に、ユーザデバイスの位置を特定する(たとえば、ユーザのモバイルデバイス内の内蔵GPSセンサに問い合わせることによって)ように指示される。ユーザのモバイルデバイスの位置が見つかると、プロセッサ104は、ユーザのモバイルデバイスに最も近いEV充電ステーションを選択するために、サブステップS404に進む。その後、サブステップS406において、プロセッサ104は、モバイルアプリケーションを介して、最も近いEV充電ステーションの選択を確認する(たとえば、例示的なボタン「確認」を押すことによって)ようにユーザに要求する。ユーザが最も近いEV充電ステーションの選択を確認した場合(サブステップS408における「はい」を参照)、プロセッサ104は、方法300のステップS304にさらに進む。しかしながら、ユーザが最も近いEV充電ステーションの選択をキャンセルした場合(たとえば、例示的なボタン「キャンセル」を押すことによって)、プロセッサ104は、サブステップS410において、ユーザのモバイルデバイスの近くにある利用可能なEV充電ステーションのリストをユーザに提供する。利用可能なEV充電ステーションのそのようなリストは、ユーザのモバイルデバイスのディスプレイに表示され得る。次いで、サブステップS412において、ユーザは、対象のEV充電ステーションを手動で選択するように要求され、その後、プロセッサ104は、方法300のステップS304に進む。これにより、たとえば、GPSセンサまたはモバイルアプリケーションの誤った動作によって引き起こされる位置エラーを最小限に抑えるか、回避することさえできる。
【0052】
1つの追加の実施形態では、方法300は、サブステップS406において、最も近いEV充電ステーションの選択を確認するか、またはサブステップS412において対象のEV充電ステーションを手動で選択するようにユーザに要求すると、モバイルアプリケーションにおいて繰返しカウントダウンタイマをトリガするステップをさらに備え得る。繰返しカウントダウンタイマの期限が切れる前にユーザが選択をしなかった場合、サブステップS406またはS412が再び繰り返される。同じまたは異なる繰返しカウントダウンタイマは、方法300のステップS304の後にトリガされ得る。したがって、電気車両のユーザは、方法300の実行中に取られるべきアクションについての繰返しのリマインダを提供される。
【0053】
別の一実装形態では、充電サービスプロバイダからEV充電セッションのユーザ認証の通知が受信された場合、物理的な電子キーをキーリーダに再適用することによって、ユーザが今後EVを再充電するためのEV充電ステーションを使用する許可を受けることをさらに通知され得る。一例では、EV充電ステーションは、充電サービスプロバイダのバックエンドコンピュータシステムまたは他の機器に、適用された物理的な電子キーのキーIDがユーザアカウントに示されているかどうかをチェックし、示されている場合、ユーザのEVのEV充電セッションを開始するように要求し得る。他の1つの例では、充電サービスプロバイダは、そのEV充電ステーションのそれぞれにユーザアカウントのデータベースをローカルに記憶し、新しいユーザアカウントを作成するか、または新しい物理的な電子キーを追加する場合にローカルデータベースを絶えず更新し得る。後者の例では、EV充電ステーションは、物理的な電子キーのキーIDがユーザアカウントに示されているかどうかを自身でチェックし、それによって、そこに記憶された電気エネルギーへのアクセスをユーザに提供するかどうかを決定する。
【0054】
図5は、本開示の他の1つの実施形態による、方法300を使用することによって要求される、EV充電セッションのユーザ認証に応答するための方法500のフローチャートである。方法500は、プロセッサ204がストレージ202に記憶されたプロセッサ実行可能命令206を実行させられるときに、装置200のプロセッサ204によって実行されることが意図されている。したがって、方法500は、充電サービスプロバイダ側で、より具体的には、バックエンドコンピュータシステムなどの充電サービスプロバイダの機器を使用することによって実行される。
【0055】
図5に示されるように、方法500はステップS502から始まり、プロセッサ204は、対象のEV充電ステーションからEVのユーザによって送信されたユーザ要求を受信する。ユーザ要求は、EVのユーザに属する利用可能な物理的な電子キーを、ユーザIDによって特徴付けられる事前に作成されたユーザアカウントにリンクすることに関連する。ユーザ要求自体は、EV充電ステーションのステーションID、ユーザID、および利用可能な物理的な電子キーのキーIDを備え、キーIDは、EV充電ステーションに配置されたキーリーダに利用可能な物理的な電子キーを適用することによって取得される点に再度留意されたい。次に、ステップS504において、プロセッサ204は、ユーザ要求があらかじめ定義されたリンク基準を満たしているかどうかをチェックするように指示される。次いで、ステップS504における前記チェックに基づいて、プロセッサ204は、ステップS506において、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクするかどうかを決定する。その後、方法500は、ステップS508で終了し、プロセッサ204は、ステップS504における前記チェックの結果、およびステップS506における前記決定に基づいて、EV充電セッションのユーザ認証または非認証についてユーザおよびEV充電ステーションに通知する。
【0056】
一実施形態では、あらかじめ定義されたリンク基準は以下の通りである。ユーザアカウントは、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備えない。そのようなリンク基準では、方法500の以下の2つの実行シナリオがあり得る。
1)ユーザアカウントが、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備える場合、ステップS504は、ユーザ要求があらかじめ定義されたリンク基準を満たしていないことを検証することからなる。次に、ステップS506は、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定することからなるが、同時に、ステップS508は、ユーザ認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信することからなる。
2)ユーザアカウントは、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備えない場合、ステップS504は、ユーザ要求があらかじめ定義されたリンク基準を満たしていることを検証することからなる。次に、ステップS506は、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクすることを決定することからなり、ステップS508は変更されないままであり、すなわち、ユーザ認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信することからなる。
【0057】
したがって、上記のリンク基準は、同じ結果(すなわち、ユーザ認証)につながるが、上記の2つの異なるプロセスフローを使用する。このリンク基準を使用すると、同じ物理的な電子キーをユーザアカウントに複数回リンクすることを回避することができる。
【0058】
一実施形態では、方法500のステップS502は、ステーションID、ユーザID、キーID、ユーザ要求の受信時間、およびユーザ要求のあらかじめ定義された有効期限を、ユーザ要求のデータベース210に新しいレコードとして記憶するステップと、ユーザ要求の有効期限が切れる(すなわち、ユーザ要求が無効になったとき)まで、ユーザ要求を処理済みとしてマークするステップとのサブステップを備え得る。そうすることによって、以下のサブ基準からなるより信頼性の高いリンク基準を設定することが可能である。
(i)ユーザアカウントは、利用可能な物理的な電子キーの検索されたキーIDと同じキーIDを備えない、
(ii)ユーザ要求のデータベースが、EVのユーザからのユーザ要求に対応するレコードを備える、
(iii)ユーザ要求がまだ処理中としてマークされている(すなわち、ユーザ要求の有効期限が過ぎていない)
【0059】
次に、サブ基準(i)~(iii)の使用について、
図6を参照してより詳細に説明する。特に、
図6は、サブ基準(i)~(iii)に基づいてステップS504を3つのサブステップS504-2~S504-6に分割することによる、方法500の4つの可能な実行シナリオを示している。各実行シナリオは、ユーザ要求を受信し、その属性をユーザ要求のデータベース210に記憶するステップS502から始まる。さらに、プロセッサ204は、サブステップS504-2においてサブ基準(i)が満たされているかどうかをチェックする。ユーザアカウントがすでに同じキーIDを備えている場合(サブステップS504-2における「いいえ」を参照)、第1の実行シナリオが実装される。第1の実行シナリオでは、プロセッサ204は、ステップS506において、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定するが、同時に、ステップS508において、ユーザ認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信する。その後、方法500が終了する。
【0060】
しかしながら、サブステップS504-2に「はい」がある場合(すなわち、ユーザアカウントが同じキーIDを備えない場合)、プロセッサ204は、サブステップS504-4におけるサブ基準(ii)のチェックに進む。ユーザ要求のデータベース210が、EVのユーザからのユーザ要求に対応するレコードを備えない場合(サブステップS504-4における「いいえ」を参照)、第2の実行シナリオが実装される。第2の実行シナリオでは、プロセッサ204は、ステップS506において、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定するが、ステップS508において、ユーザの非認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信する。その後、方法500が終了する。
【0061】
さらに、サブステップS504-4に「はい」がある場合(すなわち、ユーザ要求のデータベース210は、EVのユーザからのユーザ要求に対応するレコードを備える)、プロセッサ204は、サブステップS504-6におけるサブ基準(iii)のチェックに進む。ユーザ要求が無効になった場合(サブステップS504-6における「いいえ」を参照)、第3の実行シナリオが実装される。第2の実行シナリオと同様に、第3の実行シナリオでは、プロセッサ204は、ステップS506において、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクしないことを決定し、ステップS508において、ユーザの非認証の通知をユーザおよびEV充電ステーションに送信する。その後、方法500が終了する。
【0062】
最後に、サブステップS504-6に「はい」がある場合(すなわち、ユーザ要求は依然として処理中としてマークされている)、プロセッサ204は、すべてのサブ基準(i)~(iii)が満たされていることを検証する。この場合、第4の実行シナリオが実装され、プロセッサ204は、ステップS506において、利用可能な物理的な電子キーをユーザアカウントにリンクすることを決定し(すなわち、キーIDをユーザアカウントに追加する)、ステップS508において、ユーザおよびEV充電ステーションにユーザ認証の通知を送信する。その後、方法500が終了する。
【0063】
ユーザアカウントがアカウント残高によってさらに特徴付けられる、一実施形態が可能である。この場合、方法500は、アカウントの残高が次のEV充電セッションのコストをカバーするために十分でない場合、EV充電セッションに対して以前に提供されたユーザ認証を一時的に無効にするステップをさらに備え得る。方法500は、アカウントの残高を補充すると、ユーザ認証が有効になることをEVのユーザに通知するステップを追加で備え得る。
【0064】
方法300および500の各ブロック、ステップ、またはサブステップ、あるいはブロック、ステップ、またはサブステップの任意の組合せは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる点に留意されたい。一例として、上記のブロック、ステップ、または、サブステップのうちの1つまたは複数は、プロセッサ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、および他の適切なデータ表現によって具体化することができる。さらに、上記のブロック、ステップ、またはサブステップを具体化するプロセッサ実行可能命令は、対応するデータキャリアに記憶され、それぞれ装置100または200のプロセッサ104または204のような少なくとも1つのプロセッサによって実行され得る。このデータキャリアは、プロセッサ実行可能命令を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサによって読取り可能であるように構成された任意のコンピュータ可読ストレージ媒体として実装することができる。そのようなコンピュータ可読ストレージ媒体は、揮発性および不揮発性媒体の両方、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含むことができる。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、情報を記憶するために適した任意の方法または技術で実装された媒体を備える。より詳細には、コンピュータ可読媒体の実際的な例は、これらに限定されないが、情報配信媒体、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ホログラフィック媒体またはその他の光ディスクストレージ、磁気テープ、磁気カセット、磁気ディスクストレージ、および他の磁気ストレージデバイスを含む。
【0065】
本開示の例示的な実施形態が本明細書に記載されているが、添付の特許請求の範囲によって定義される法的保護の範囲から逸脱することなしに、本開示の実施形態において任意の様々な変更および修正を行うことができる点に留意されたい。添付の特許請求の範囲において、「備える(comprising)」という単語は、他の要素またはステップを除外せず、不定冠詞「a」または「an」は、複数を除外しない。特定の措置が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの措置の組合せは有利に使用することができないことを示すものではない。
【符号の説明】
【0066】
100 装置
102 ストレージ
104 プロセッサ
106 プロセッサ実行可能命令
200 装置
202 ストレージ
204 プロセッサ
206 プロセッサ実行可能命令
208 データベース
210 データベース
300 方法
500 方法
【国際調査報告】