(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-14
(54)【発明の名称】コンバーチブル家具
(51)【国際特許分類】
A47C 17/62 20060101AFI20220607BHJP
A47B 85/06 20060101ALI20220607BHJP
A47B 85/00 20060101ALI20220607BHJP
A47B 91/06 20060101ALI20220607BHJP
A47B 7/00 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
A47C17/62 Z
A47B85/06
A47B85/00
A47B91/06
A47B7/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021558954
(86)(22)【出願日】2020-04-06
(85)【翻訳文提出日】2021-11-12
(86)【国際出願番号】 FI2020050223
(87)【国際公開番号】W WO2020201637
(87)【国際公開日】2020-10-08
(32)【優先日】2019-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520464533
【氏名又は名称】テーブルベッド オーユー
【氏名又は名称原語表記】TABLEBED OY
【住所又は居所原語表記】c/o HUB Turku, Nunnankatu 4, 20700 Turku Finland
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】レンフォーシュ ダイン
(72)【発明者】
【氏名】バッカス ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】リトマン マーク
(72)【発明者】
【氏名】スヴァルド キルシ
【テーマコード(参考)】
3B069
3B260
【Fターム(参考)】
3B069CA03
3B260AA00
3B260AA01
3B260AB01
3B260AB08
(57)【要約】
好適な実施形態は、第1及び第2の家具部品(2a、2b)と、前記第1及び第2の家具部品に支持されたベッド(3a、3b)及びテーブル部(4a、4b)と、これらの間にヒンジ構造を有するピボット手段(5a、5b)とを備えるコンバーチブル家具(1)に関する。前記ヒンジ構造は、家具部品のテーブル位置とベッド位置との間の動きをガイドする。テーブル位置において、前記テーブル部は水平にされ、これによって水平テーブル面(4)を形成し、ベッドは使用不能である。前記ベッド位置において、ベッドは使用可能であり、テーブル部は使用不能である。前記ヒンジ構造の枢動点(P)が、家具部品の外側の仮想枢動点とされる。前記家具を用いる方法も開示される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1及び第2の家具部品(2a、2b)と、前記第1及び第2の家具部品に支持された少なくとも1つのベッド(3a、3b)及び少なくとも1つのテーブル部(4a、4b)と、
ピボット手段(5a、5b)と、
を備えるコンバーチブル家具(1)であって、
前記ピボット手段は、前記第1及び第2の家具部品(2a、2b)の間に配されるヒンジ構造を有し、前記ヒンジ構造は、前記第1及び第2の家具部品のテーブル位置とベッド位置との間の動きをガイドするようにされ、
前記テーブル位置において、前記少なくとも1つのテーブル部は水平にされ、これによって水平テーブル面(4)を形成し、前記少なくとも1つのベッドは使用不能であり、
前記ベッド位置において、前記少なくとも1つのベッドが使用可能であり、前記少なくとも1つのテーブル部は使用不能であり、
前記ヒンジ構造の枢動点(P)が、前記家具部品(2a、2b)の外側の仮想枢動点とされる、
コンバーチブル家具(1)。
【請求項2】
前記第1の家具部品(2a)は、第1及び第2の端面支持体(12a、12b)を有する第1のフレーム(11a)と、前記第1のフレームに支持された前記少なくとも1つのベッド(3a、3b)及び/又は少なくとも1つのテーブル部(4a、4b)と、を備え、
前記第2の家具部品(2b)は、第1及び第2の端面支持体(12a、12b)を有する第2のフレーム(11b)と、前記第2のフレームに支持された前記少なくとも1つのベッド(3a、3b)及び/又は少なくとも1つのテーブル部(4a、4b)と、
を備える、請求項1に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項3】
前記第1の家具部品(2a)は、第1のベッド(3a)及び第1のテーブル部(4a)を支持するようにされ、前記第2の家具部品(2b)は、第2のベッド(3b)及び第2のテーブル部(4b)を支持するようにされる、請求項1又は2に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項4】
前記テーブル位置において、前記第1及び第2のテーブル部は水平にされ、これによって水平テーブル面(4)を形成し、前記ベッドは使用不能であり、
前記ベッド位置において、前記ベッドはダブルベッドを形成して使用可能であり、前記テーブル部は使用不能である、
請求項3に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項5】
前記テーブル位置において前記第1及び第2の家具部品(2a、2b)を固定するようにされ、アクチュエータによって、
・ 前記テーブル位置において前記家具部品(2a、2b)を固定するロック位置と、
・ 前記家具部品(2a、2b)の前記ベッド位置への動きを可能にする開位置と
の間で動かされるように構成されたテーブルロック(6)を備える、請求項1から4のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)
【請求項6】
前記ベッド位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部が前記家具部品(2a、2b)の上縁部(131)の下に配置され、及び/又は
前記テーブル位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部が前記家具部品(2a、2b)の下縁部(133)の上部に配置される、
請求項1から5のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項7】
前記ベッド位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部が前記端面支持体(12a、12b)の上縁部(131)の下に配置され、及び/又は
前記テーブル位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部が前記端面支持体(12a、12b)の下縁部(133)の上部に配置される、
請求項6に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項8】
前記ピボット手段(5a、5a'、5b)は、前記家具部品の前記端面支持体(12a、12b)に回転可能に支持されている、請求項2に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項9】
前記テーブル位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)は、前記端面支持体の主に水平下縁部となる前記端面支持体の縁部(133)に、又はその付近に取り付けられている、請求項8に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項10】
前記ピボット手段は、2つのヒンジアーム(5a、5a')を備え、各アームは前記第1及び前記第2の家具部品(2a、2b)に回転可能に取り付けられ、これによって前記ヒンジアーム(5a、5a')の締結点(19)は、前記家具部品において対称的に位置している、請求項1から9のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項11】
前記ピボット手段は、前記家具(1)の両端部に2つのヒンジアーム(5a、5a')を備える、請求項10に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項12】
前記ピボット手段(5a、5a'、5b)は、前記家具部品(2a、2b)の前記端面支持体(12a、12b)に取り付けられた支持板(16a、16b)に取り付けられている、請求項8から11のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項13】
各支持板(16a、16b)は、ホイール(14a、14b)及び前記ピボット手段(5a、5a'、5b)を支持している、請求項12に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項14】
前記支持板(16a、16b)は、前記端面支持体の縁部(133)に沿って、これに取り付けられている、請求項12又は13に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項15】
前記テーブル位置において、前記支持板(16a、16b)は、前記端面支持体の主に水平下縁部(133)となる、請求項12から14のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項16】
前記テーブル位置において、
前記第1及び第2のテーブル部(4a、4b)の上面が実質的に互いに面一に配置され、これによって前記水平テーブル面(4)を形成し、
前記第1及び第2のベッド(3a、3b)は、主に垂直に配置され、前記テーブル部(4a、4b)の下で使用不能であり、
前記ベッド位置において、
前記第1及び第2のベッド(3a、3b)は、水平に配置され使用可能であり、
前記第1及び第2のテーブル部(4a、4b)は、前記ベッドの垂直側面として配置される、
請求項3から15のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項17】
各テーブル部(4a、4b)は、その端面支持体(12a、12b)に垂直に配置され、これによって各端面支持体(12a、12b)は、
前記テーブル位置においては、前記テーブル部のために床に対する垂直支持体として機能し、
前記ベッド位置においては、垂直ベッド端部として機能する、
請求項3から16のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項18】
前記家具の置かれている床に対する動きを容易にするために、前記端面支持体(12a、12b)に1つ以上の部分的に隠されたホイール(14)が取り付けられ、当該ホイール(14)の一部が、前記端面支持体の1つ又は2つの縁部(132、133)から突出している、請求項2から17のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項19】
前記アクチュエータは、前記テーブルロック(6)に接続された長尺シャフト(6c)であり、前記シャフトは前記第1又は前記第2の家具部品(2a、2b)に支持されている、請求項5から18のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項20】
前記シャフトは、家具部品のテーブル部(4a、4b)の下で移動可能に支持されている、請求項19に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項21】
前記シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部(4a、4b)の少なくとも部分的に内側に、及び/又はこれを通って配置されている、請求項19又は20に記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項22】
前記シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部(4a、4b)の面に沿った方向に動かされるように構成される、請求項19から21のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項23】
前記長尺シャフト(6c)の第1の端部(9a)が前記テーブルロック(6)に接続され、前記シャフトは、そこから前記第1又は第2のベッド(3a、3b)を越えて、前記テーブル部(4a、4b)の第2の縁部(8a、8b)に向かって延びるよう構成されており、これによって前記テーブル位置において、前記長尺シャフト(6c)の第2の端部(9b)が前記第2の縁部(8a、8b)によって位置付けられ、ユーザーによって手動で操作されるようにされる、請求項19から22のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項24】
少なくとも1つの可動な追加の支持体(15)が前記テーブル部(4a、4b)の下に配置され、前記テーブル部及び/又は前記端面支持体(12)に固定され、これによって前記支持体の少なくとも一部(15b)が端面支持体縁部(132)又はテーブル部縁部(8a、8b)へと可動であり、前記ベッド位置において、前記縁部(132、8a、8b)に位置付けられた前記支持体の前記第2の端部(15b)が、床に当たるようにされる、請求項2から23のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)。
【請求項25】
請求項1から24のいずれかに記載のコンバーチブル家具(1)を用いる方法であって、
第1及び第2の家具部品(2a、2b)を少なくともベッド位置とテーブル位置との間で移動させ、前記家具部品で少なくとも1つのベッド(3a、3b)及び少なくとも1つのテーブル部(4a、4b)を支持することと、
前記第1の家具部品(2a)と前記第2の家具部品(2b)との間のヒンジ構造を備えるピボット手段(5a、5a'、5b)によって、前記移動をガイドすることと、
を含み、
前記ヒンジ構造の枢動点(P)を前記家具部品(2a、2b)の外側に仮想枢動点とする、
方法。
【請求項26】
前記第1の家具部品(2a)は、第1及び第2の端面支持体(12a、12b)を有する第1のフレーム(11a)と、前記第1及び第2の家具部品に支持された第1のベッド(3a)及び第1のテーブル部(4a)と、を備え、
前記第2の家具部品(2b)は、第1及び第2の端面支持体(12a、12b)を有する第2のフレーム(11b)と、前記第2のフレームに支持された第2のベッド(3b)及び第2のテーブル部(4b)と、を備え、
前記方法は、
・ 前記ベッド位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部を前記端面支持体(12a、12b)の上縁部(131)の下に維持することと、かつ/あるいは
・ 前記テーブル位置において、前記ピボット手段(5a、5a'、5b)の全部又は全可動部を前記端面支持体(12a、12b)の下縁部(133)の上部に維持することと、
を含む、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、別の家具に転換できる家具であるコンバーチブル家具に関する。本発明は、特に、ベッドからテーブルへ、又はその逆に転換できる家具に関する。
【背景】
【0002】
米国特許公報第60,339A号、ハンガリー特許公報第195,416B号、フランス特許公報第1,420,300A号、米国特許公報第277,637A号、及び米国特許公報第4,277,856A号は、テーブル又はベッドのいずれかとして構成可能な家具を示している。従来技術は複雑であり、使用しづらい。
【発明の目的】
【0003】
本発明の目的は、従来技術における上記の問題を抑える、又は取り除くことである。
【0004】
本発明の目的は、家具をベッドからテーブルへ、又はその逆に転換する際に、家具部品を簡単かつ確実に移動可能とすることである。
【摘要】
【0005】
とりわけ、上記の目的を達成するために、本発明に係るコンバーチブル家具などの物体は、添付の独立請求項の記載を特徴としている。従属請求項には、本発明の一部の実施形態を提示する。
【0006】
本明細書に記載の実施形態、実施例、及び効果は、該当する場合、コンバーチブル家具又はこれを使用する際の任意の方法に関すると共に、必ずしも明示しないものの、本発明の任意の別の態様にも関する。
【0007】
本発明に係るコンバーチブル家具は、テーブル及びベッドに転換できる。本発明の基本的な概念をシンプルに記載すると、コンバーチブル家具は、
少なくとも2つの、即ち、第1及び第2の家具部品と、前記家具部品に支持された少なくとも1つのベッド及び少なくとも1つのテーブル部と、
前記少なくとも2つの家具部品の間に、ヒンジ構造を備えるピボット手段と、
を備える。前記ピボット手段は、例えば、複数のレール及び/又はガススプリングを更に備えてもよい。
【0008】
前記ピボット手段は、前記家具部品を少なくとも
・ 前記少なくとも1つのテーブル部が水平にされ、これによって水平テーブル面を形成し、前記少なくとも1つのベッドは使用不能であるテーブル位置と、
・ 前記少なくとも1つのベッドが使用可能であり、前記少なくとも1つのテーブル部は使用不能であるベッド位置と
の間で動かすようにガイドする。
【0009】
前記ヒンジ構造の枢動点が、前記家具部品の外側の仮想枢動点とされる。
【0010】
本発明の一態様は、本発明に係るコンバーチブル家具を用いる方法である。この方法は、
第1及び第2の家具部品を少なくともベッド位置とテーブル位置との間で移動させ、前記家具部品で少なくとも1つのベッド及び少なくとも1つのテーブル部を支持することと、
前記第1の家具部品と前記第2の家具部品との間のヒンジ構造を備えるピボット手段によって、前記移動をガイドすることと、
前記ヒンジ構造の枢動点を前記家具部品の外側に仮想枢動点とすることと、
を含む。
【0011】
本発明の一部の実施形態は、以下の特徴の1つ以上を備える。
前記第1の家具部品は、端面支持体を有するフレーム(パネル等)と、前記フレームに支持されたベッド及びテーブル部と、を備え、
前記第2の家具部品は、端面支持体を有するフレーム(パネル等)と、前記フレームに支持されたベッド及びテーブル部と、を備え、
前記ピボット手段は、前記端面支持体に取り付けられ、
開閉式のテーブルロックが前記テーブル位置において前記家具部品を固定するために配置され、前記ロックは、開放時には、前記家具部品の前記ベッド位置への動きを可能にする。
【0012】
したがって、前記家具部品及び前記ピボット手段のスムーズな動きを実現するために、前記ヒンジ構造の枢動点即ち回転点を、前記家具部品の少なくともわずかに外側に配置する必要があることが見いだされた。このように仮想枢動点を配置すると、枢動点に、即ち、前記家具部品の外側に位置する物理的な部品は必要ない。ここで、前記ピボット手段のいずれの部分も、床に接したり、ベッド又はテーブルの上面から突出したりする必要はない。これは、例えば、前記家具の両端部における2つのヒンジアームを備えるヒンジ構造によって実現可能である。これらのヒンジアームは、前記家具部品において対称的に位置する締結点を有する。仮想枢動点を有するヒンジはそのようなものとして公知である。
【0013】
本発明の一実施形態では、前記第1及び前記第2の家具部品は、第1及び第2の端面支持体を有するフレームを備える。前記少なくとも1つのベッド及び/又は少なくとも1つのテーブル部は、前記フレームに支持される。別の実施形態では、前記家具部品の一方は端面支持体を備えない。一実施形態では、前記家具部品の一方は、テーブル部又はベッドを有さない支持構造、例えば壁に取り付けられるようにされたプレート又はパネルである。
【0014】
一実施形態では、前記第1及び前記第2の家具部品は、ベッド及びテーブル部を支持するようにされる。これによって、2つのベッドを有する家具を提供する。一実施形態では、前記2つのベッドは前記ベッド位置において横並びに配置され、即ち、前記家具はダブルベッドを提供する。一実施形態では、
前記テーブル位置において、前記第1及び第2のテーブル部が水平にされ、これによって水平テーブル面を形成し、前記ベッドは使用不能であり、
前記ベッド位置において、前記ベッドはダブルベッドを形成して使用可能であり、前記テーブル部は使用不能である。
【0015】
これによって、大型テーブルとダブルベッドとに転換できる家具が実現する。
【0016】
一実施形態では、前記コンバーチブル家具は、前記テーブル位置において前記第1及び第2の家具部品を固定するために配置されたテーブルロックを備える。前記ロックは、前記テーブル位置において前記家具部品を固定するロック位置と、前記家具部品の前記ベッド位置への動きを可能にする開位置との間で、アクチュエータによって動かされるように構成される。
【0017】
この基本的な概念は、例えば、以下の技術的概念のうちの1つ以上を追加することによって、その進歩性が増す。
1)前記テーブルロックは、長尺アクチュエータ、即ち、前記ロックに操作可能に接続されたシャフトと共に用いられる。前記シャフトは、家具部品に可動に支持され(例えばテーブル部の下)、前記テーブル部の面に沿った方向にのみ、又は少なくとも主にこの方向に動かされるように構成され得る。前記シャフトは、前記テーブルの中央で前記ロックから、前記テーブル部の下の前記ベッドを越えて、前記テーブル部の外縁部付近にまで延びてもよい。例えば、横方向に回転可能な比較的長いレバーによって、前記ロックが容易に使用できるようになる。前記シャフトは、枢動点を中心に回転するレバーであってもよい。これらの特徴により、前記テーブルロックの開閉が簡単かつ確実となる。
2)1つ以上のホイールが前記端面支持体に取り付けられる。前記ホイールは、部分的に隠されていてもよく、即ち、前記ホイールの一部のみが見えており、即ち、前記ホイールは前記端面支持体の縁部から突出している。前記ホイールによって、置かれている床又はその他の支持体に対する前記家具の動きが容易になる。これらのホイールは、前記テーブル位置において、前記端面支持体の外側下隅に位置していると有利である。前記ホイールは、隅に配置されているものの、垂直端面支持体縁部のみから突出していると更に有利である。
3)前記家具部品間の前記ピボット手段は、ベッド位置では、前記ピボット手段のいずれの部分又は可動部も前記端面支持体の上縁部に届かないように構成される。これによって家具を安全で快適に使用することができる。
4)床又はその他の支持体に当たる可動な追加の支持体が、テーブル部の下、例えば端面支持体に配置される。前記家具をベッド位置へと動かす準備の際に、前記支持体が前記端面支持体縁部に当たり、つまりベッド位置では床に接する。このとき、前記支持体は床に当たっている。ベッド位置にある家具の重量は、使用され得るホイール及び少なくとも部分的に追加の支持体に乗る。これらの追加の支持体を家具の別の位置に更に設けてもよい。
5)1つ以上の支持板を前記家具部品の前記端面支持体に取り付けてもよい。支持板は、前記端面支持体とは別体であり、例えば金属又はプラスチック製である。各支持板は、ホイール及び前記ピボット手段を支持している。支持板を端面支持体の縁部に沿って、これに取り付けてもよい。支持板によって前記端面支持体の縁部を形成してもよい。テーブル位置では、前記支持板は前記端面支持体の主に水平下縁部に位置していてもよい。
【0018】
列挙された技術的概念及び更に多くの実施形態が、図面を参照して以下に詳述される。それぞれの概念は、個別に記載されていない形式によっても互いに組み合わせることができる。
【0019】
本発明に係る典型的なコンバーチブル家具の実施形態は、
第1及び第2の端面支持体を有する第1のフレームと、前記第1のフレームに支持された第1のベッド及び第1のテーブル部とを備える第1の家具部品と、
第1及び第2の端面支持体を有する第2のフレームと、前記第2のフレームに支持された第2のベッド及び第2のテーブル部とを備える第2の家具部品と、
前記第1の家具部品と前記第2の家具部品との間に配されるピボット手段(ヒンジ、レール、又はガススプリング等)であって、前記第1の家具部品と前記第2の家具部品のテーブル位置とベッド位置との間の動きをガイドするようにされ、前記テーブル位置において、前記少なくとも1つのテーブル部は水平にされ、これによって水平テーブル面(4)を形成し、前記少なくとも1つのベッドは使用不能であり、前記ベッド位置において、前記少なくとも1つのベッドが使用可能であり、前記少なくとも1つのテーブル部は使用不能である、前記ピボット手段と、
前記テーブル位置において前記第1及び第2の家具部品を固定するようにされ、アクチュエータによって、
・ 前記テーブル位置において前記家具部品を固定するロック位置と、
・ 前記家具部品の前記ベッド位置への動きを可能にする開位置と
の間で動かされるように構成されたテーブルロックと
を備える。
【0020】
一実施形態では、前記家具部品間の前記ピボット手段は、前記ベッド位置において、前記ピボット手段の全部又は全可動部が前記家具部品の上縁部(例えば、前記端面支持体)の下に配置されるように構成される。これによって、前記家具を安全で快適に使用することができる。
【0021】
一実施形態では、前記テーブル位置において、前記ピボット手段の全部又は全可動部は、前記家具部品の下縁部(例えば、前記端面支持体)の上部に配置される。これによって、前記家具を安全で快適に使用することができ、前記家具の下の床や支持体を保護する。
【0022】
一実施形態では、前記ピボット手段の全部又は全可動部は、前記ベッド位置とテーブル位置との間の動きの全体にわたって、前記家具部品の上縁部(例えば、前記端面支持体)の下、及び前記家具部品の下縁部(例えば、前記端面支持体)の上部の両方に配置される。一実施形態では、前記ピボット手段の全部又は全可動部は、前記ベッド位置とテーブル位置との間の動きの全体にわたって、前記端面支持体の縁部間に留まるようにされる。
【0023】
一実施形態では、前記方法は、
2つの端面支持体と、前記端面支持体に支持されたベッド及びテーブル部と、をそれぞれ備える第1及び第2の家具部品を、少なくともベッド位置とテーブル位置との間で移動させることと、
前記第1の家具部品と前記第2の家具部品との間のピボット手段によって、前記移動をガイドすることと、
前記ベッド位置において、前記ピボット手段の全部又は全可動部を前記端面支持体の上縁部の下に維持することと、かつ/あるいは
前記テーブル位置において、前記ピボット手段の全部又は全可動部を前記端面支持体の下縁部の上部に維持することと、
を含む。
【0024】
一実施形態では、前記ピボット手段は、前記家具部品の前記端面支持体に回転可能に支持されている。回転可能に支持されるとは、前記ピボット手段が前記家具部品の前記テーブル位置と前記ベッド位置との間の回転又は動きを可能にすることを意味する。一実施形態では、例えば、ヒンジアーム又はガススプリングの場合、前記ピボット手段の一端が一方の家具部品の端面支持体に支持され、前記ピボット手段の他端が第2の家具部品の端面支持体に支持される。一実施形態では、前記ピボット手段は、前記端面支持体の縁部に、又はその付近に取り付けられている。一実施形態では、前記テーブル位置において、前記ピボット手段は、前記端面支持体の主に水平下縁部となる前記縁部に、又はその付近に取り付けられている。
【0025】
一実施形態では、前記テーブル位置において、前記ヒンジアームは、互いに交差して配置され、即ち、一方のアームが前記第1の家具部品における上側位置及び前記第2の家具部品における下側位置に取り付けられ、他方のアームが前記第2の家具部品における上側位置及び前記第1の家具部品における下側位置に取り付けられている。一実施形態では、前記ベッド位置において、前記ヒンジアームは水平に、互いに同じ高さに配置され、即ち、2つのヒンジアームの締結点即ち枢動点は互いに同じ高さに設けられている。
【0026】
前記テーブル位置と前記ベッド位置との間で動かしているときに、家具の2つの片割れ部品間の主要な支持構造がない場合、ヒンジ構造が重要となる。よって、ヒンジアームの強度及び堅牢性が重要である。これらは、例えば、鋼等の金属、プラスチック、又は他の適切な材料で製造されてもよい。
【0027】
ホイールと同様に、ヒンジやガススプリング等の全ての前記ピボット手段が、前記家具部品の動きを支持するに十分な堅牢さを有する必要がある。更に、これらの部品を前記家具部品へ同じく堅牢に支持する必要がある。可能性のある手法としては、例えば前記家具部品の前記端面支持体に取り付けが容易な1つ以上の比較的大きな支持板にこれらを支持して配置することが挙げられる。この支持板は、例えば、鋼製もしくはアルミニウム板等の金属製であってもよく、又は任意の適切なプラスチックもしくは複合材料製であってもよい。ピボット手段のそれぞれの構成部品(例えばヒンジやガススプリング)は、各家具部品にそれぞれの支持板を有してもよい。更に、各ホイールは、それぞれの支持板に支持されていてもよい。
【0028】
支持板構造は、家具の堅牢な構造、高い強度、簡単な組み立て、及び動きの正確さ向上に寄与する。一実施形態では、各支持板は、ホイール及びピボット手段を支持している。1つの端面支持体における全てのピボット手段及びホイールを1つの大きな支持板に取り付けることにより、上述の効果が引き上げられる。
【0029】
一実施形態では、前記支持板は、前記端面支持体の縁部に沿って、これに取り付けられている。これによって、前記縁部の強度が増し、単純な構造とすることができる。一実施形態では、前記テーブル位置において、前記支持板は、前記端面支持体の主に水平下縁部となる。これによって、前記下縁部の強度が増し、ホイールを前記支持板に配置することが容易になる。一実施形態では、前記支持板は、同じ長さを有し、これらが取り付けられている前記端面支持体の縁部を形成する。これによって、一層強度が増し、単純な構造とすることができる。
【0030】
一実施形態では、1つ以上のホイールが前記端面支持体に取り付けられる。一実施形態では、前記ホイールは前記端面支持体に部分的に隠されている。前記ホイールは、前記端面支持体の内面と外面との間に支持され、配置されてもよい。一実施形態では、前記ホイールは、前記テーブル位置において、前記端面支持体の外側下隅にあるように位置付けられる。一実施形態では、前記テーブル位置において、前記ホイールは垂直端面支持体縁部のみから突出している。一実施形態では、前記テーブル位置において、前記ホイールは、垂直及び水平端面支持体縁部の両方から突出している。一実施形態では、前記ホイールは、前記ベッド位置と前記テーブル位置との間の動きのどの段階においても、家具とこれが置かれている床又はその他の支持体との接触点として配置される。前記ホイールによって、その下にある床又はその他の支持体に対する家具の動きが容易になる。
【0031】
一実施形態では、前記ホイールは、前記家具部品の前記端面支持体に取り付けられた支持板に取り付けられている。一実施形態では、前記ホイールはシンプルなキャスター、即ち、アクスルピンに載置されたローラーである。このアクスルピンの一端部は、前記支持板に例えば溶接によってしっかりと取り付けられていてもよい。
【0032】
本発明に係る典型的なコンバーチブル家具の実施形態は、
第1及び第2の端面支持体を有する第1のフレームと、前記第1のフレームに支持された第1のベッド及び第1のテーブル部と、を備える第1の家具部品と、
第1及び第2の端面支持体を有する第2のフレームと、前記第2のフレームに支持された第2のベッド及び第2のテーブル部と、を備える第2の家具部品と、
前記第1の家具部品と前記第2の家具部品との間に配されるピボット手段(ヒンジ、レール、又はガススプリング等)であって、前記第1の家具部品と前記第2の家具部品のテーブル位置とベッド位置との間の動きをガイドするようにされ、前記テーブル位置において、前記少なくとも1つのテーブル部は水平にされ、これによって水平テーブル面(4)を形成し、前記少なくとも1つのベッドは使用不能であり、前記ベッド位置において、前記少なくとも1つのベッドが使用可能であり、前記少なくとも1つのテーブル部は使用不能である、前記ピボット手段と、
前記テーブル位置において前記第1及び第2の家具部品を固定するようにされ、アクチュエータによって、
・ 前記テーブル位置において前記家具部品を固定するロック位置と、
・ 前記家具部品の前記ベッド位置への動きを可能にする開位置と
の間で動かされるように構成されたテーブルロックと、
を備える。
【0033】
前記アクチュエータは、前記テーブルロックに接続された長尺シャフトであってもよい。前記シャフトは、
前記第1又は前記第2の家具部品に支持され、かつ
前記第1又は第2のテーブル部の面に沿った方向に動かされるように構成されてもよい。
【0034】
前記テーブルロックは、手動で、又は自動で操作し得る。一実施形態では、前記ロックはシンプルなラッチである。ラッチは、シンプル動き、例えばレバーを手で動かすことにより開閉可能である。
【0035】
前記第1及び第2のテーブル部は、その全体的な形状がおおよそ平面である。前記第1又は第2のテーブル部の面がその全体面の方向となる。テーブル位置では、その面は通常、テーブル面の方向、即ち、水平方向となる。
【0036】
一実施形態では、前記テーブル位置において、
前記第1及び第2のテーブル部の上面が実質的に互いに面一に配置され、これによって前記水平テーブル面を形成し、
前記第1及び第2のベッドは、主に垂直に配置され、前記テーブル部の下で使用不能であり、
前記ベッド位置において、
前記第1及び第2のベッドは、水平に配置され使用可能であり、
前記第1及び第2のテーブル部は、前記ベッドの垂直側面として配置される。
【0037】
一実施形態では、前記テーブルロックは、異なる家具部品に位置付けられた第1及び第2のロック部材を備える。前記第1及び第2のロック部材は、
・前記ロック部材が互いに噛み合い、これによって前記テーブル位置において前記家具部品を固定するロック位置と、
・前記ロック部材が互いに噛み合わず、これによって前記家具部品の前記ベッド位置への動きを可能にする開位置と
の間で動かされるように構成される。
【0038】
一実施形態では、前記長尺シャフトは、前記第1又は第2のロック部材に接続される。これによって、小さな動作や実際のロック機構から離れた動きによっても、前記ロック位置と前記開位置との間で、1つ以上の前記ロック部材を容易に動かすことができる。
【0039】
一実施形態では、前記テーブル部は、少なくとも主に平行な第1及び第2の縁部を備える。前記第1の縁部は、前記テーブル位置ではテーブル面の中央で互いに接し、ベッド位置では前記ベッドの側面の上縁部として配置される。前記第2の縁部は、前記テーブル位置では前記テーブル面の外縁部として配置され、前記ベッド位置では前記ベッドの側面の下縁部として配置される。一実施形態では、前記第1及び第2のロック部材は、前記テーブル部の第1の縁部に位置している。これによって、これらのロック部材は前記テーブル位置では前記テーブルの中央で互いに接し、ベッド位置では前記ベッドの側面の上縁部に配置される。
【0040】
一実施形態では、前記アクチュエータは、前記テーブルロックに接続され、前記第1又は前記第2の家具部品に可動に支持された長尺シャフトである。前記長尺シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部の内面に支持され、即ち、テーブル位置では、前記テーブル部の下面にあってもよい。これによって、家具の通常使用時には当該シャフトの大半は隠されたままである。
【0041】
一実施形態では、前記シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部の少なくとも部分的に内側に配置されている。一実施形態では、前記シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部を通って延びるようにされている。一実施形態では、前記シャフトは、前記第1又は第2のテーブル部の面に沿った方向に動かされるように構成される。これらの実施形態により、前記アクチュエータであるシャフトを簡単かつ確実に支持する。
【0042】
前記長尺シャフトは、前記家具部品の前記テーブル部と前記ベッドとの間のスペースに可動に配置されてもよい。これによって、ユーザーはテーブルの外側から前記シャフトへと容易に手を伸ばすことができる。
【0043】
一実施形態では、前記長尺シャフトの第1の端部は、前記第1及び/又は第2のロック部材に接続される。前記シャフトは、そこから前記第1又は第2のベッドを越えて、前記テーブル部の前記第2の縁部に向かって延びる。これによって前記テーブル位置において、前記長尺シャフトの第2の端部が前記第2の縁部によって位置付けられ、ユーザーによって手動で簡単に操作されるようにされる。
【0044】
前記長尺シャフトは、様々な材料で、様々なサイズ、形態で製造してもよい。可能な材料の例としてはアルミニウムや鋼等の金属、プラスチック、木材が挙げられる。前記シャフトの長さは、状況によって異なり得るが、例えば20cm超、30cm超、20~40cm、20~50cmが可能である。適切なシャフト長さは、特にこれが載置される前記テーブル部の幅に応じて決まる。
【0045】
前記長尺シャフトは、テーブルの外縁部付近から、ロックに使用される力を伝達する手段である。前記シャフトは、ロッド又は別の種類の硬質な要素として形成されてもよい。前記シャフトは、外側コア又はシェルと、その中に力を伝達するためのワイヤ又は別の柔軟なシャフトもしくはベルトとを備えることも可能である。
【0046】
一実施形態では、各テーブル部は、その端面支持体に垂直に配置されている。各端面支持体は、テーブル位置では床に接する垂直支持体として機能し、ベッド位置では垂直ベッド端部として機能する。前記テーブル部と端面支持体が共にしっかりと、単純な構造で固定され、互いに対して動かなくなると、前記フレームは堅牢になり、家具の動きに容易に耐えられる。
【0047】
前記家具の可能な寸法を以下に挙げる。テーブル位置では、
テーブル部長さ:160~220cm(ベッド方向、即ち、端面支持体間の方向)
テーブル部幅:30~60cm(それぞれの第1及び第2の縁部間の方向)
テーブル高さ:60~100cm、
ベッド位置では、
ベッド長さ:160~220cm(ベッド方向)
ベッド幅:120~200cm(ダブルベッド)
ベッド高さ:30~60cm。
【0048】
前記家具における異なる板状部品又はパネル(テーブル部や端面支持体等)の可能な材料としては、木材、プラスチック、ハニカムパネル、その他のセル状パネルが挙げられる。パネル表面は、例えば薄い木材層又はプラスチック層でコーティングしてもよい。
【0049】
一実施形態では、前記家具は、2つの少なくともほぼ同様の家具部品を備える。前記家具部品は、ほぼ左右対称であってもよい。前記家具部品はそれぞれ、フレームを備え、このフレームは、2つの端面支持体(ほぼ平面の垂直パネル及びほぼ平面のテーブル部)を備え、これによって前記端面支持体間に支持されているテーブル面全体の半分を形成する。このフレームによってベッドが、場合によっては動かないように支持されている。これら2つのフレームは、互いに枢動可能に取り付けられ、例えばヒンジによって定められる回転軸を中心に回転する。枢動の回転軸は、家具の底部において、その中心線又はこの付近において、水平である。前記フレームは、前記テーブル部が頂部に水平に設けられ、垂直端面支持体によって支持され、ベッドが前記テーブル部の下に垂直に設けられる前記テーブル位置では、互いに反対の方向に回転可能である。そこから、両フレームが前記ベッド位置へと90度回転可能である。ベッド位置では、前記2つのフレーム、即ち、前記端面支持体及び前記テーブル部は、水平となったベッドの垂直側面を形成する。ベッド位置では、前記2つのフレームが横並びで、周囲がパネルで取り囲まれているダブルベッド(両ベッドの間にはパネルがない)を形成しているため、フレーム内にベッド用の第4の側面は必要ない。
【0050】
本発明における家具のテーブル位置とベッド位置との間の転換の動きを定義する方法として、これら2つの家具位置における主に平面の端面支持体の縁部の様子に着目することが挙げられる。各端面支持体は、互いに水平であり、家具の通常使用時には垂直となっている外大面と内大面とを備える。前記外面及び内面は、以下の縁部、即ち、
テーブル位置では、主に垂直となり、他方のフレームに対向しており、ベッド位置では、前記ベッド端部の主に水平上縁部となる、第1の端面支持体縁部と、
テーブル位置では、主に垂直となり、他方のフレームから離れており、ベッド位置では、前記ベッド端部の主に水平下縁部となる、第2の端面支持体縁部と、
テーブル位置では、床と接する前記垂直支持体の主に水平下縁部となり、ベッド位置では、主に垂直となり、他方のフレームに対向している、第3の端面支持体縁部と、
テーブル位置では、前記垂直支持体の主に水平上縁部となり、その頂部に前記テーブル部を支持しており、ベッド位置では、主に垂直となり、他方のフレームから離れている、第4の端面支持体縁部と
によって接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0051】
添付する以下の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【
図1】テーブル位置にある本発明に係るコンバーチブル家具を、上方からの側面視で示す。
【
図2】テーブル位置とベッド位置との間の動き途中にある
図1の家具を示す。
【
図4】テーブル位置にある
図1の家具を、上方からの斜視図で示す。
【
図5】ベッド位置にある
図1の家具を、上方からの斜視図で示す。
【
図6】テーブル位置にある本発明に係る家具の、開位置にあるロック機構を示し、家具の上方からの部分切断図である。
【
図8】追加の支持体が当てられていない状態の、テーブル位置にある本発明に係る家具の外側上隅を、下方からの斜視図で示す。
【
図9】追加の支持体が当てられている状態の、
図8の上隅を示す。
【
図10】テーブル位置にある家具の一端部の支持板を示す。
【
図12】ベッド位置にある、ホイールを有する端面支持体の下部を示す。
【図面の例の詳細説明】
【0052】
明示のため、異なる実施形態において、同じ参照符号がそれぞれに対応する部分に用いられる。明示のため、各図において全ての部分や特徴を符号で示しているわけではない。
【0053】
コンバーチブル家具1は、第1の家具部品2aと、第2の家具部品2bとを備える。これらの家具部品はそれぞれ、フレーム11a、11bと、これらフレームに支持されたベッド3a、3b及びテーブル部4a、4bとを備える。図示した家具部品2a及び2bは、互いにほぼ左右対称である。一部の実施形態では、これらの家具部品間でより大きな差異があってもよい。
【0054】
ピボット手段、即ち、ヒンジ5a及びガススプリング5bが、第1の家具部品2aと第2の家具部品2bとの間に配置される。これらの手段によって、家具部品のテーブル位置とベッド位置との間の動きがガイドされ、補助される。ピボット手段5a及び5bは、第1及び第2の端面支持体、即ち、第1及び第2の家具部品のエンドパネル12a、12bに取り付けられている。
【0055】
例えば
図1及び
図4に示すテーブル位置では、フレームはサイドパネルを下に立設され、互いに接して配置される。フレームのサイドパネルのうち、頂部に来ているのがテーブル部4a及び4bである。これらテーブル部は水平にされ、実質的に面一であり、家具の頂部に水平テーブル面4を形成する。同時に、ベッド3a及び3bは、フレームの内部に横向きに配置される。言い換えると、ベッドはテーブル部の下に垂直位置にあり、よって、使用不能である。
【0056】
テーブル位置からベッド位置へと動かす際に、家具部品2a及び2bの頂部は、
図2に示すように互いに離れていく。テーブル面4は、2つのテーブル部4a及び4b間の中心線で開く。フレームが水平状態に近付くにつれて、ベッドが段々見えてくる。最終的に、例えば
図3及び
図5に示すように、家具はベッド位置となる。つまり、フレーム11a及び11bと、これらの内部のベッド3a及び3bとが水平位置となり、ベッドは使用可能となる。同時に、テーブル部4a及び4bはベッドのサイドパネルとなり、使用不能である。
【0057】
テーブル部4a、4bは、テーブル部の対向する辺に、互いに平行な第1の縁部7a、7bと、第2の縁部8a、8bとを備える。第1の縁部7a、7bは、テーブル位置ではテーブル面4の中央で互いに接している。第1の縁部は、ベッド位置ではベッドの側面の上縁部として配置される。第2の縁部8a、8bは、テーブル位置ではテーブル面4の外縁部として配置され、ベッド位置ではベッドの側面の下縁部として配置される。
【0058】
各フレーム11a、11bは、第1のエンドパネル12aと、第2のエンドパネル12bとを備える。各テーブル部4a、4bは、対応するエンドパネル間に垂直に配置され、これによって、各エンドパネル12a、12bは、テーブル位置では床と接する垂直支持体として機能し、ベッド位置では垂直ベッド端部として機能する。図示の実施形態において、各エンドパネル12a、12bは、4つの縁部を備える。第1のエンドパネル縁部131は、テーブル位置では、主に垂直となり、他方のフレームに対向している。ベッド位置では、第1のエンドパネル縁部131は、ベッド端部の主に水平上縁部となる。第2のエンドパネル縁部132は、テーブル位置では、主に垂直となり、他方のフレームから離れる方向を向いている。ベッド位置では、第2のエンドパネル縁部132は、ベッド端部の主に水平下縁部となる。第3のエンドパネル縁部133は、テーブル位置では、床と接する垂直支持体の主に水平下縁部となる。ベッド位置では、第3のエンドパネル縁部133は、主に垂直となり、他方のフレームに対向している。第4のエンドパネル縁部134は、テーブル位置では、垂直支持体の主に水平上縁部となり、その頂部にテーブル部4a又は4bを支持している。ベッド位置では、第4のエンドパネル縁部134は、主に垂直となり、他方のフレームから離れている。この例では、第1及び第2のパネル縁部は互いに実質的に平行である。同様に、第3及び第4のパネル縁部は互いに実質的に平行であり、第1及び第2のパネル縁部に対して垂直である。したがって、図示の実施形態において、エンドパネル12a、12bは、隅が丸みを帯びた実質的な長方形として形成されている。ただし、必ずしもこのとおりでなくてもよく、当該家具は各種形態で設計可能である。
【0059】
家具部品2a、2bを安全にテーブル位置に維持するために、容易に操作されるテーブルロック6がフレーム11a、11b間に配置される。このテーブルロックは、ロック位置では家具部品を共に固定する。テーブルロックが開位置にあると、家具部品2a、2bのベッド位置に向けた動きが可能になる。テーブルロック6は、例えば
図6及び
図7に示すように、第1のテーブル部4aにある第1のロック部材6aと、第2のテーブル部4bにある第2のロック部材6bとを備える。ロック部材6a、6bは、テーブル位置では、テーブルの中央で互いに接している、又はごく近くに位置するように、テーブル部の第1の縁部7a、7bに、又はその近傍に配置される。ベッド位置では、ロック部材は、ベッドの側面の上縁部に配置される。
【0060】
図示の実施形態において、テーブルロックは、第1のロック部材として鋼製円弧部6a、即ち、円弧状の鋼製形状を有するシンプルなラッチであり、第2のロック部材としてピン6bである。鋼製円弧部6aは、配置されている第1のテーブル部4aの面に沿った方向に回転可能である。2つのテーブル部4a及び4bが互いに接触しているとき、鋼製円弧部6aはピン6bの背後に回り込んでもよく、これによって、鋼製円弧部6aとピン6bとが互いに噛み合う。これは、テーブルロック6がロック位置にあり、家具部品2a、2bがテーブル位置に固定されていることを示している。円弧部6aの開いている部分がピン6bに相対するように円弧部6aを回転させると、テーブルロック6は開位置となる。この状態で、家具部品2a、2bは互いに離れていくことができる。
【0061】
テーブルロック6の機能を容易にするため、ロックアクチュエータ、即ち、長尺シャフト6cがその第1の端部9aにおいて鋼製円弧部6aに接続される。シャフト6cは、第1のテーブル部4aの面に沿った方向に回転するように構成されたレバーである。シャフト6cを回転することにより鋼製円弧部6aが動き、これによってテーブルロック6がロック位置と開位置との間で切り替わる。つまり、第1のテーブル部4aの付近でありその下でシャフト6cを水平に回転することにより、テーブル位置にあるテーブルロックが開かれ、固定される。シャフト6cは、第1のテーブル部4aの内面10aに枢動点13で支持されている。長尺シャフト6cの第2の端部9bは、第1のテーブル部4aの第2の縁部8aに向かって配置される。シャフト6cはテーブルロック6から、テーブル部4aの下に配置されているベッド3aを越えて、テーブル部の第2の縁部8aに向かって延びている。シャフトの第2の端部9bは、ハンドルを備えてもよく、ユーザーは単にテーブル部の第2の縁部8aの下に手を差し入れることによって、このハンドルを手動で操作することができる。シャフト6cは、内面10aに近付くように構成される。これによって、第1のテーブル部4aと、その下に配置された第1のベッド3aとの間の狭い隙間において、シャフトを自由に動かすことができる。シャフトが動くスペースをより大きく取るために、ベッドの側方に窪みを形成してもよい。長尺シャフトを少なくとも部分的にテーブル部の内部に配置することもできる。これは、例えばテーブル部4aの内面10aに適当な開いた窪みを形成することによって実現されてもよい。シャフト6cは、その全体が、又はほぼ全体がテーブル部4aの内側に位置し、その第2の端部(例えばハンドル)のみが見えて手で操作できる構造であってもよい。
【0062】
テーブル位置とベッド位置との転換の際に、置かれている床に対する家具の動きを容易にするために、1つ以上の部分的に隠されたホイール14a及び14bをエンドパネル12a、12bに取り付けることができる。これらのホイールは、例えば、各ホイール14a、14bのほんの一部のみがエンドパネルの縁部から突出するように、その大半を、又は部分的にエンドパネル12a、12bの内側に配置されてもよい。テーブル位置では外側下隅となる隅に1つ以上のホイール14a、14bを配置することが有利となり得る。言い換えると、第2のエンドパネル縁部132と第3のエンドパネル縁部133がぶつかる隅である。ホイールは、垂直パネル縁部132のみから、又は垂直パネル縁部132及び水平パネル縁部133の両方から突出していてもよい。
図1、
図2、及び
図3では、ホイールが位置する隅を円で示している。図示の実施形態において、ホイール14a、14bは、第2のエンドパネル縁部132及び第3のエンドパネル縁部133から突出するようにされる。ホイールのパネル縁部132、133からの突出幅は、例えば2mm未満、5mm未満、20mm未満、2~5mm、2~10mm、5~10mm、又は2~20mmであってもよい。テーブル位置ではホイール14a、14bが床に当てられず、ベッド位置への動きの開始と共にホイール14a、14bが床に当たり始めるように、追加の支持体又は脚をパネル縁部133に配置してもよい。これによって、実質的に両位置間の動き全体における家具の転換が容易になる。ホイール14a、14bは、様々な方法で構成され得る。ホイールの全部又は一部を、動きを容易にする、又は摩擦を抑える他の手段(プラスチック製の滑り具等)によって置き換えることも可能である。
【0063】
図8及び
図9は、テーブル位置にある家具1の外側上隅を示している。回転可能な追加の支持体15がテーブル部4aの下に配置される。
図8では、テーブル部の下に隠されて、エンドパネル12の隅とテーブル部の内面10aの陰になっている。図中、支持体15はテーブル部4aに固定されている。家具をベッド位置へと動かす準備の際に、垂直軸15aを中心に、支持体15の外側端部15bを回転させ、第2のエンドパネル縁部132に当てる。ベッド位置では、パネル縁部132上に位置する支持体の外側端部15bは床に当たる。その縁部132では、支持体の外側端部15bの厚さが、ホイール14a又は14bがパネル縁部132から突出する距離、即ち、例えば2mm未満、5mm未満、20mm未満、2~5mm、2~10mm、5~10mm、又は2~20mmと同じであってもよい。これによって、ベッド位置にある家具1の重量は、ホイール14a、14b及び追加の支持体15に乗る。これらの追加の支持体15を家具の別の位置に更に設けてもよい。これにより、例えばベッド位置にあるホイール14a、14bから全重量を取り除くことが可能になり得る。支持体15は、例えば適切なプラスチック製であってもよい。更に、固定脚又はその他の固定支持体を、テーブル位置及びベッド位置において床と接触するように、パネル縁部に配置してもよい。脚又はその他の支持体によって、家具が意図せず動くことを防ぐために、家具と床との間に追加で摩擦を生じ得る。
【0064】
図には、家具の各端部に2つの長尺支持板16a及び16bを設けた実施形態を示している。第1の支持板16aは、第1の家具部品2aの端面支持体12a及び12bに取り付けられている。第2の支持板16bは、第2の家具部品2bの端面支持体12a及び12bに取り付けられている。各支持板16a及び16bは、ホイール14a又は14bと、ヒンジアーム5a及び5a'の一端と、ガススプリング5bの一端とを支持している。支持板16a、16bは、スクリュー又はボルト17によってエンドパネル12a、12bに取り付けられている。
【0065】
支持板は、端面支持体12a、12bの内面に、第3のエンドパネル縁部133に沿って、これに取り付けられている。このように、テーブル位置では、支持板16a、16bは、床と接する垂直支持体の主に水平下縁部となる。ベッド位置では、支持板16a、16bは、主に垂直となり、他方のフレームに対向し、他方のフレームの支持板に接する。支持板16a、16bは同じ長さを有し、それぞれが取り付けられるパネル縁部133を形成する。実際、これら支持板はパネル縁部133の一部を形成すると考えることができる。
図10は、テーブル位置にある家具の一端部のヒンジアーム5a、5a'、ガススプリング5b、及びホイール14a、14bがそれぞれ設けられる支持板16a及び16bを示し、
図11は、ベッド位置にあるこれらの要素を示している。
【0066】
図12は、第2のエンドパネル縁部132及び第3のエンドパネル縁部133の隅に配置されたホイール14bの一例を示す。支持板16bは、端面支持体12aの内面に、第3のエンドパネル縁部133に沿って、これに取り付けられている。内面とは、ベッド3a及び他方の端面支持体12bに対向する面を意味する。支持板は、端面支持体12aの内面及びパネル縁部133の両方に位置合わせされ、実際にこれらの一部を形成する。ホイール14bは、端面支持体12aの内面と外面との間に支持され、配置される。
【0067】
ホイール14a、14bは、シンプルなキャスター、即ち、支持板上のアクスルピン19に載置された旋回ローラーであってもよい。支持板16a、16bの設計、ホイール14a、14bの直径、及びアクスルピン19の位置は、ホイールが最も外側、即ち、ベッド位置とテーブル位置との転換のどの段階においても接触する点に設けられるように選択することができる。
【0068】
ホイールのアクスルピン19の一端は、支持板16に例えば溶接によってしっかりと取り付けられている。アクスルピン19の他端は、例えばエンドパネル12a、12b上で支持されてもよい。ただし、アクスルピン19は、他端に支持体を設けなくても曲がることのないように、より厚く、十分に強い素材で製造することができる。
【0069】
ガススプリング5bは、テーブル位置とベッド位置との間の転換を補助する。家具を両位置間で動かす際に、ユーザーは通常、ベッド位置からテーブル位置への動きを開始するときに最も強い力を要する。したがって、ガススプリング5bがある程度の力又は最大の力を提供し、つまり、ベッド位置から開始する際にユーザーを補助するようにされてもよい。テーブル位置から開始する際には、ガススプリング5bはある程度の力又は最小の力を提供し、つまり、ユーザーをより小さい力で補助するようにされてもよい。これは、テーブル位置から意図せず開くことを防ぐのに有用である。
【0070】
家具部品をスムーズに動かすために、ヒンジ構造の枢動点P即ち回転点は、家具部品2a、2bの端面支持体12a、12bのわずかに外側に配置されてもよい。枢動点Pの適切な位置の例は、
図10及び
図11に矢印で示されている。ヒンジ構造によって枢動点Pに、即ち、家具部品の外側に何らかの物理的部品が必要であると問題が生じてしまう。こういった部品は、床と干渉するか、テーブル面から突出してしまうからである。図示のヒンジは、テーブル位置又はベッド位置にある端面支持体12a、12bの外側に突出しない。家具部品2a及び2b間のヒンジ構造は、家具の両端部に2つのヒンジアーム5a及び5a'を備える。ヒンジは、支持板16a及び16b上に対称的に位置するヒンジアーム5a及び5a'の締結点18を有するダブルアームヒンジとして構成される。テーブル位置では、
図11に示すように、ヒンジアーム5a、5a'は、互いに交差して配置される。つまり、アーム5aは、第1の支持板16aにおける上側位置及び第2の支持板16bにおける下側位置に取り付けられ、アーム5a'は、第2の支持板16bにおける上側位置及び第1の支持板16aにおける下側位置に取り付けられている。ベッド位置では、
図10に示すように、ヒンジアーム5a及び5a'は水平に、互いに同じ高さに配置され、即ち、2つのヒンジアームの締結点即ち枢動点18は互いに同じ高さに設けられている。
【0071】
2つのヒンジアーム5a及び5a'と4つのヒンジアーム枢動点18を有する図示されているヒンジ構造によって、回転動作を常に一定に確保する。
【0072】
ヒンジアーム5a及び5a'は、支持板16a、16bの対向する辺に、互いにぶつからないように設けられている。アーム5a、5bは、摩耗を避けるように締結点にベアリングが載置されていてもよい。支持板16a、16bが端面支持体12a、12bの内側面に取り付けられると、少なくとも可動ピボット手段の一部、例えばヒンジアームの一方は、動くためのスペースを設けるために、端面支持体12a、12bの内側に空洞を必要とし得る。また、ホイール14a、14bを設けるために、端面支持体12a、12bの内部に空洞が必要である。
【0073】
テーブル位置とベッド位置との間で動かしているときに、家具の2つの片割れ部品間の主要な支持構造がない場合、ヒンジ構造が重要となる。よって、ヒンジアーム5a及び5a'の強度及び堅牢性が重要である。これらは、鋼等の金属、プラスチック、又は他の適切な材料で製造されてもよい。
【0074】
脚又は他の支持体が、テーブル位置及びベッド位置において床と接触するように、パネル縁部に配置されてもよい。これらの脚又は他の支持体は、家具が意図せず転がることを防ぐために、家具と床との間に追加で摩擦を生じ得る。
【0075】
図には本発明に係る一部の好適な実施形態のみを示している。本発明の主な概念に関する二次的に重要な事実、当業者には既知又は自明の事実、例えば本発明によって必要となり得る支持構造等は、必ずしも図面に個別に示されてはいない。当業者には、本発明は上述の例のみに限定されるものではなく、本発明は以下に提示された請求項の範囲内で変更可能であることが自明である。従属請求項は、本発明の保護の範囲を制限するとみなされるものではない。
【国際調査報告】