特表 2022-528567 プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置およびその制御方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-06-14

(54)【発明の名称】プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置およびその制御方法

(51)【国際特許分類】

   G03G 15/043 20060101AFI20220607BHJP

   F21S 2/00 20160101ALI20220607BHJP

   F21Y 115/30 20160101ALN20220607BHJP

   F21Y 105/10 20160101ALN20220607BHJP

【ＦＩ】

G03G15/043

F21S2/00 481

F21S2/00 482

F21Y115:30

F21Y105:10

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021560565

(86)(22)【出願日】2019-05-17

(85)【翻訳文提出日】2021-10-07

(86)【国際出願番号】 CN2019087368

(87)【国際公開番号】W WO2020211139

(87)【国際公開日】2020-10-22

(31)【優先権主張番号】201910319242.X

(32)【優先日】2019-04-19

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】521443243

【氏名又は名称】大連中盈科技股▲ふん▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＤＡＬＩＡＮ ＺＯＮＥ ＷＩＮ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹ ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＥＤ ＣＯ．， ＬＴＤ

(74)【代理人】

【識別番号】100125184

【弁理士】

【氏名又は名称】二口 治

(74)【代理人】

【識別番号】100188488

【弁理士】

【氏名又は名称】原谷 英之

(72)【発明者】

【氏名】劉 勇

(72)【発明者】

【氏名】解 翠英

(72)【発明者】

【氏名】呉 香山

(72)【発明者】

【氏名】崔 乃英

【テーマコード（参考）】

2H076

3K244

【Ｆターム（参考）】

2H076AB47

2H076AB53

2H076AB54

2H076DA13

2H076DA21

2H076DA41

3K244AA08

3K244BA21

3K244BA31

3K244CA02

3K244DA02

3K244DA19

3K244GA08

3K244HA01

(57)【要約】

プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置は、光源（１）、光回路板（２）、光源支持体（３）、カバー（４）、および光源制御板（５）を備え、光源（１）が光源支持体（３）に固定され、光源支持体（３）および光源（１）がカバー（４）に内蔵され、光源制御板（５）がカバー（４）に固定され、光源（１）が光源制御板（５）に接続され、光回路板（２）が光源（１）と対向する側に配置され、光回路板（２）がカバー（４）に固定される。本発明に係る光源装置は、構造が簡素であり、光回路板（２）上のスポットを開閉に対応させるように制御することで、データの出力を実現し、印刷と複写の速度および精度を効果的に向上させることができる。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

光源（１）、光回路板（２）、光源支持体（３）、カバー（４）、および光源制御板（５）を備え、前記光源（１）が光源支持体（３）に固定され、前記光源支持体（３）および光源（１）が前記カバー（４）に内蔵され、前記光源制御板（５）が前記カバー（４）に固定され、前記光源（１）が前記光源制御板（５）に接続され、前記光回路板（２）が前記光源（１）と対向する側に配置され、前記光回路板（２）が前記カバー（４）に固定されることを特徴とする、プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置。

【請求項2】

下記ステップを含むことを特徴とする光源装置による印刷又は走査の制御方法。
Ｓ１ プリンター又はコピー機により印刷したい内容のデジタル信号を電気信号に変換し、光回路板に出力し、
Ｓ２ 光源から対応する光ドットを出射し、光ドットを光回路板に照射し、
Ｓ３ 光ドットの照射された光回路板の対応するスポットは開状態となり、光線がこのスポットを通過し、残りスポットは閉状態であり、光線が遮断され、
Ｓ４ 印刷したい内容のデジタル信号を感光ドラムに照射することで感光ドラムに光ドット単位で光電画像を形成する。

【請求項3】

前記光回路板のスポットは、マトリックス配列されることを特徴とする請求項２に記載の光源装置による印刷又は走査の制御方法。

【請求項4】

各列の光ドットは光回路板の各列のスポットに対応し、印刷速度に応じて感光ドラムの回転速度を制御し、対応する光ドットの縦方向距離はその速度の倍数であることを特徴とする請求項３に記載の光源装置による印刷又は走査の制御方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、プリンター、コピー機などの技術分野に属し、特に、プリンター、コピー機などに使用可能な光源装置およびその制御方法に関する。

【背景技術】

【0002】

市販の多くのレーザープリンターは、一般に用いられるレーザー装置の構造に高く要求されており、いずれも組合せレンズを組み合わせたレーザー走査ユニットを光源とし、レーザー走査ユニットの照射要求に応じて、セレンドラムモジュールの感光ドラムの対応する位置に光線を照射する。レーザー走査ユニットは、モータ、プリズム、組合せレンズ、および回路板で構成され、モータに精度が高く要求され、プリズムおよび組合せレンズに表面精度や曲面における各箇所の曲率、透光性が厳しく要求されるため、レーザー装置のコストが高くなる。また、プリズムおよび組合せレンズのことで、感光ドラムの位置およびレーザー装置の位置にも厳しく要求されるため、レーザー装置に実装精度が高く要求される。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

本発明は、上記従来技術における問題点を解決するために、構造が簡素であり、高精度なレンズ組合せを必要とせず、光回路板上のスポットを開閉に対応させるように光源を制御することで、データの出力を実現し、印刷と複写の速度および精度を効果的に向上させる、プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0004】

技術手段は、下記の通りである。
プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置は、光源、光回路板、光源支持体、カバー、および光源制御板を備え、前記光源が光源支持体に固定され、前記光源支持体および光源が前記カバーに内蔵され、前記光源制御板が前記カバーに固定され、前記光源が前記光源制御板に接続され、前記光回路板が前記光源と対向する側に配置され、前記光回路板が前記カバーに固定される。

【0005】

本発明に、さらに、下記ステップを含む光源装置による印刷又は走査の制御方法が含まれる。
Ｓ１ プリンター又はコピー機により印刷したい内容のデジタル信号を電気信号に変換し、光回路板に出力し、
Ｓ２ 光源から対応する光ドットを出射し、光ドットを光回路板に照射し、
Ｓ３ 光ドットの照射された光回路板の対応するスポットは開状態となり、光線がこのスポットを通過し、残りスポットは閉状態であり、光線が遮断され、
Ｓ４ 印刷したい内容のデジタル信号を感光ドラムに照射することで感光ドラムに光ドット単位で光電画像を形成する。
さらに、前記光回路板のスポットは、マトリックス配列される。
さらに、各列の光ドットは光回路板の各列のスポットに対応し、印刷速度に応じて感光ドラムの回転速度を制御し、対応する光ドットの縦方向距離はその速度の倍数である。

【発明の効果】

【0006】

本発明は、下記の有益な効果を奏する。
本発明に係るプリンター又はコピー機に使用される光源装置は、構造が簡素な光源ユニットを使用しており、その光源から発する光が常開状態であり、光源制御板により印刷したい内容のデジタル信号を電気信号に変換し、光源ユニットの光回路板に出力し、光源から光ドットを出射し、光回路板の対応するスポットが開状態となり、光線がこのスポットを通過し、残りスポットが変化せず閉状態であり、ここが暗い状態であり、光線がここで阻断される。このように光源ユニットは印刷したい内容のデジタル信号を感光ドラムに照射することで、感光ドラムに光ドット単位で光電画像を形成する。光回路板上のスポットの開閉を制御することで、印刷したい内容を感光ドラムに写す。光回路板上のスポットを開閉に対応させるように光源を制御することで、データの出力を実現し、印刷と複写の速度および精度を効果的に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0007】

【図1】本発明の模式構造図。

【図2】本発明の光源方向に投影される際の光回路板図。

【発明を実施するための形態】

【0008】

以下、図１～２を参照して、プリンター又はコピー機に使用可能な光源装置をさらに説明する。
プリンターに使用可能な光源装置は、光源１、光回路板２、光源支持体３、カバー４、および光源制御板５を備え、前記光源１が光源支持体２に固定され、前記光源支持体２および光源１が前記カバー４に内蔵され、前記光源制御板５が前記カバー４に固定され、前記光源１が前記光源制御板５に接続され、前記光回路板２が前記光源１と対向する側に配置され、前記光回路板２が前記カバー４に固定される。

【0009】

当該装置による印刷又は走査の制御方法は、下記ステップを含む。
Ｓ１ プリンター又はコピー機により印刷したい内容のデジタル信号を電気信号に変換し、光回路板に出力し、
Ｓ２ 光源から対応する光ドットを出射し、光ドットを光回路板に照射し、
Ｓ３ 光ドットの照射された光回路板の対応するスポットは開状態となり、光線がこのスポットを通過し、残りスポットは閉状態となり、光線が遮断され、
Ｓ４ 印刷したい内容のデジタル信号を感光ドラムに照射することで感光ドラムに光ドット単位で光電画像を形成する。

【0010】

前記光回路板のスポットは、マトリックス配列される。各列の光ドットは光回路板の各列のスポットに対応し、印刷速度に応じて感光ドラムの回転速度を制御し、対応する光ドットの縦方向距離はその速度の倍数である。

【0011】

光源ユニットにおける光源１は光源支持体３に固定され、光源支持体３はカバー４に取り付けられ、光回路板２はカバー４に固定される。プリンターにより印刷したい画像のデジタル信号を電気信号に変換し、光源ユニットの光回路板２に出力する。光源から対応する光ドットを出射する。光ドットを光回路板２のスポットに照射すると、光回路板２上の対応するスポットは開状態となり、光線はこのスポットを通過し、残りスポットは変化せず閉状態であり、ここは暗い状態であり、光線はここで阻断される。このように光源ユニットは印刷したい内容のデジタル信号を感光ドラム６に照射することで、感光ドラム６に光ドット単位で光電画像を形成する。

【0012】

光回路板２上のスポットの開閉を制御することで、印刷したい内容を感光ドラム６に写す。光回路板２は、アレイマトリクスからなるスポットで構成される。これらのスポットは、開と閉の２つの状態があり、開の時に明るくなり、光線は通過でき、閉の時に暗くなり、光線は遮断され、これらに伴って対応する光ドットは開閉し、レーザー走査した内容を感光ドラム６に写し、レーザー印刷を完了させる。各列の光ドットは光回路板の各列のスポットに対応し、感光ドラムの回転速度は印刷速度に応じて異なり、対応する光ドットの縦方向距離はその速度の倍数である。複数の列とすることで、スポットの不足を補うと共に、印刷速度を速めることができる。

【0013】

この新規な光源による制御方法に供される光源装置は、構造が簡素であり、高精度なレンズ組合せを必要とせず、組立コストおよび製造コストを低減できる。ソフトウェアにより調整、制御して、入力したデータに応じて光回路板上のスポットを開閉に対応させれば、データの出力を実現し、速度および精度を大幅に向上させ、プリンター、コピー機等の設計手法の柔軟性を向上させ、コストおよび製造期間を大幅に低減することができる。

【0014】

上記態様は本発明の好ましい実施態様に過ぎず、本発明の保護範囲は上記態様に限定されない。当業者が、本発明に記載される技術範囲において本発明の技術手段および発明の思想に基づいて行う均等な置換や変更は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。

【符号の説明】

【0015】

図中の符号は、下記の通りである。
１：光源、２：光回路板、３：光源支持体、４：カバー、５：光源制御板、６：感光ドラム、７：光回路板上の光ドット

【図1】

【図2】

【国際調査報告】