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特表2022-528658超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、装置、超短焦点投影機及び記憶媒体
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  • 特表-超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、装置、超短焦点投影機及び記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(54)【発明の名称】超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、装置、超短焦点投影機及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20220608BHJP
   G03B 21/28 20060101ALI20220608BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20220608BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20220608BHJP
   G06T 7/33 20170101ALI20220608BHJP
【FI】
H04N5/74 D
G03B21/28
G03B21/00 D
G03B21/14 D
G06T7/33
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557704
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(85)【翻訳文提出日】2021-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2020079143
(87)【国際公開番号】W WO2021093232
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】201911094746.2
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521406639
【氏名又は名称】チョントゥー ジミー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU XGIMI TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Building 4, Zone A, Tianfu Software Park, No. 1129 Century City Road, High-tech Zone, Chengdu, Sichuan, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョォン,ボ
(72)【発明者】
【氏名】シアオ,シ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リザァオ
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
5L096
【Fターム(参考)】
2K203FA62
2K203FA82
2K203FB09
2K203GB35
2K203GB37
2K203GB38
2K203GB48
2K203GB63
2K203GB69
2K203HB04
2K203KA29
2K203KA37
2K203KA56
2K203MA07
2K203MA23
5C058BA27
5C058BA35
5C058EA02
5L096FA01
5L096FA59
5L096FA64
5L096FA69
5L096GA08
(57)【要約】
【要約】
本出願は、超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップと、スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップとを含む超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を提供する。それによって、本出願は、広角カメラによって超短焦点投影機の投影画面がスクリーンを覆っているときの画像を収集し、正確な画像に従って投影位置を決定し、スクリーン位置、投影位置に従って、現在の投影画面のサイズ及び位置を調整することで、ターゲット位置と重なるように投影画面の位置を自動的に調整し、このように、調整方式が簡単であり、精度が高い。本出願は、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、全て上記有益な効果を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超短焦点スクリーンの位置合わせ方法であって、
超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップと、
スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップとを含む、ことを特徴とする超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項2】
前記超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得る前記ステップ前に、
前記超短焦点投影機の画面が前記スクリーンを覆っている場合、前記広角カメラによってスクリーン画像を収集し、前記スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項3】
前記画像処理技術は画像分割法である、ことを特徴とする請求項2に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項4】
前記超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得る前記ステップは、
全黒映像が投射される場合、前記広角カメラによって前記全黒映像を含む全黒画像を収集し、前記全黒画像を背景画像とするステップと、
全白映像が投射される場合、前記広角カメラによって前記全白映像を含む全白画像を収集し、前記全白画像を前景画像とするステップと、
前記背景画像と前記前景画像を減算して、前記投影位置を得るステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項5】
前記スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整する前記ステップは、
前記スクリーン位置の画素値と前記投影位置に対応する画素値との画素の偏差を計算するステップと、
前記画素の偏差に従って、予め設定されたステップサイズに応じて現在の投影画面の予め設定された点を対応する前記スクリーンの隅と重なるように移動するステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項6】
前記スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整する前記ステップの後、
前記調整済みの投影画面の位置と前記ターゲットスクリーン位置との偏差を計算するステップと、
前記偏差が予め設定された偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、
前記予め設定された偏差閾値よりも小さいと、調整が完了したと決定するステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項7】
超短焦点スクリーンの位置合わせ装置であって、
超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るための位置決定モジュールと、
スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するための調整モジュールとを含む、ことを特徴とする超短焦点スクリーンの位置合わせ装置。
【請求項8】
前記超短焦点投影機の画面が前記スクリーンを覆っている場合、前記広角カメラによってスクリーン画像を収集し、前記スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するためのスクリーン位置特定ユニットをさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ装置。
【請求項9】
超短焦点投影機であって、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行することで、請求項1~6のいずれか1項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサとを含む、ことを特徴とする超短焦点投影機。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現する、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、超短焦点投影機による投影の技術分野に関し、特に超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、超短焦点投影機の使用が多くなり、しかし、超短焦点投影機では、投影画面を調整するときに、投影画面がスクリーンと重なるように手動調整が必要とされ、調整方式は精度が劣り、操作性が悪い。
【0003】
したがって、上記技術的課題を解決する解決案を提供することは当業者にとって急務となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の目的は、投影画面がスクリーンと重なるように自動的に調整することを可能とし、調整方式が簡単であり、精度が高い超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することである。その具体的な解決案は以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、
超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップと、
スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップとを含む超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を開示する。
【0006】
選択的に、前記超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得る前記ステップ前に、
前記超短焦点投影機の画面が前記スクリーンを覆っている場合、前記広角カメラによってスクリーン画像を収集し、前記スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するステップを含む。
【0007】
選択的に、前記画像処理技術は画像分割法である。
【0008】
選択的に、前記超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得る前記ステップは、
全黒映像が投射される場合、前記広角カメラによって前記全黒映像を含む全黒画像を収集し、前記全黒画像を背景画像とするステップと、
全白映像が投射される場合、前記広角カメラによって前記全白映像を含む全白画像を収集し、前記全白画像を前景画像とするステップと、
前記背景画像と前記前景画像を減算して、前記投影位置を得るステップとを含む。
【0009】
選択的に、前記スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整する前記ステップは、
前記スクリーン位置の画素値と前記投影位置に対応する画素値との画素の偏差を計算するステップと、
前記画素の偏差に従って、予め設定されたステップサイズに応じて現在の投影画面の予め設定された点を対応する前記スクリーンの隅と重なるように移動するステップとを含む。
【0010】
選択的に、前記スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整する前記ステップの後、
前記調整済みの投影画面の位置と前記ターゲットスクリーン位置との偏差を計算するステップと、
前記偏差が予め設定された偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、
前記予め設定された偏差閾値よりも小さいと、調整が完了したと決定するステップとをさらに含む。
【0011】
本出願は、
超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、前記画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るための位置決定モジュールと、
スクリーン位置、前記投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するための調整モジュールとを含む、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置を開示する。
【0012】
選択的に、
前記超短焦点投影機の画面が前記スクリーンを覆っている場合、前記広角カメラによってスクリーン画像を収集し、前記スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するためのスクリーン位置特定ユニットをさらに含む。
【0013】
本出願は、
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行することで、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサとを含む、超短焦点投影機を開示する。
【0014】
本出願は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を開示する。
【発明の効果】
【0015】
本出願は、超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップと、スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップとを含む、超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を提供する。
【0016】
以上から分かるように、本出願は、広角カメラによって超短焦点投影機の投影画面がスクリーンを覆っているときの画像を収集し、正確な画像に従って投影位置を決定し、スクリーン位置、投影位置に従って、現在の投影画面のサイズ及び位置を調整することで、ターゲット位置と重なるように投影画面の位置を自動的に調整し、このように、調整方式が簡単であり、精度が高い。本出願は、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、全て上記有益な効果を有し、ここでは詳しく説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の実施例又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明するが、明らかなように、以下の説明における図面は、本出願の実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な努力を必要とせずに、提供する図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本出願の実施例による超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のフローチャートである。
図2】本出願によるスクリーン調整の模式図である。
図3】本出願による別のスクリーン調整の模式図である。
図4】本出願の実施例による超短焦点スクリーンの位置合わせ装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本出願の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本出願の実施例の図面と組み合わせて、本出願の実施例の技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかなように、説明する実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本出願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせず得る全ての他の実施例は、本出願の特許範囲に属する。
【0019】
科学技術の発展に伴い、超短焦点投影機の使用が多くなり、しかし、超短焦点投影機では、投影画面を調整するときに、投影画面がスクリーンと重なるように手動調整が必要とされ、調整方式は精度が劣り、操作性が悪い。上記技術的課題に基づいて、本実施例は、超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を提供し、広角カメラによって超短焦点投影機の投影画面がスクリーンを覆っているときの画像を収集し、正確な画像に従ってスクリーン位置及び投影位置を決定し、スクリーン位置、投影位置に従って、現在の投影画面のサイズ及び位置を調整することで、スクリーンと重なるように投影画面を自動的に調整し、このように、調整方式が簡単であり、精度が高く、具体的には、図1を参照して、図1は、本出願の実施例による超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のフローチャートを示し、具体的には、ステップS101とステップS102を含む。
【0020】
S101、超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、投影位置を得る。
【0021】
本実施例は、主として、超短焦点投影機に対して、広角カメラに基づく投影画面調整方法を提供する。超短焦点投影機は、投影画面に近く、投影角度が大きく、一般的なカメラが配置されると、完全な画面を撮影できず、したがって、本実施例では、大角度の広角カメラが画像の撮影に用いられ、それにより、画像の完全性を確保し、後続の位置決定のために正確なデータサポートを提供する。
【0022】
本実施例では、投影画面が投影スクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、ここで、投影画面がスクリーンを超えているので、画像に対応する撮影領域はスクリーンの第1の投影画面領域、スクリーンを超えた第2の投影画面領域及び残りの領域を含み、第1の投影画面と第2の投影画面により投影画面が構成される。本実施例では、スクリーン位置及び投影位置を決定する方式について限定せず、ユーザによるカスタマイズ設定が可能であり、本実施例の目的を達成できればよい。ここで、スクリーン位置は、スクリーンの4隅の位置を含んでもよい。このような場合、スクリーン位置が4隅の位置である場合、投影位置は4隅の位置に対応し、スクリーン位置が4隅の位置と4つの辺における点との位置である場合、投影位置は4隅の位置と4つの辺における点との位置である。
【0023】
1つの可能な実施形態では、超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップは、全黒映像が投射される場合、広角カメラによって全黒映像を含む全黒画像を収集し、全黒画像を背景画像とするステップと、全白映像が投射される場合、広角カメラによって全白映像を含む全白画像を収集し、全白画像を前景画像とするステップと、背景画像と前景画像とを減算し、投影位置を得るステップとを含む。具体的には、前景画像と背景画像とを減算し、閾値に従ってフィルタリングし、画像中の投影領域の投影位置を得る。該方法は、簡単であり、取得する投影位置の精度が高い。
【0024】
さらに、超短焦点投影機の現在の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、投影位置を得るステップ前に、超短焦点投影機の画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによってスクリーン画像を収集し、スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するステップを含む。
【0025】
広角カメラによってスクリーン画像を収集し、スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定してもよく、例えば、画像分割法、又は画像特徴点を検索する画像処理方法が使用可能である。
【0026】
1つの可能な実施形態では、超短焦点投影機の第1の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによってスクリーン画像を収集し、スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するステップは、超短焦点投影機のスクリーン投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによってスクリーン画像を収集し、画像分割法によってスクリーン位置を特定するステップを含む。
【0027】
具体的な画像分割法は、閾値に基づく分割方法、領域に基づく分割方法、エッジに基づく分割方法、及び特定の理論に基づく分割方法を含むが、これらに制限されず、ユーザは実際のニーズに応じて選択してもよい。
【0028】
S102、スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整する。
【0029】
ここで、ターゲット位置は、スクリーン位置、1/2スクリーン位置、2/3スクリーン位置、3/4スクリーン位置を含むが、これらに制限されない。
【0030】
スクリーン位置、投影位置に従って、現在の投影画面のサイズ及び位置を調整し、1つの可能な実施形態では、図2を参照して、図2は本出願によるスクリーン調整の模式図であり、具体的には、スクリーン領域3はスクリーンに対応し、投影画面領域2は現在の投影画面に対応してもよく、ここで、C1は広角カメラであり、カメラC1の撮影領域1が画像に対応する。理解できるものとして、投影位置は4隅の位置a、b、c、dを含み、スクリーン位置はA、B、C、Dを含み、且つターゲット位置はスクリーン位置であり、このような場合、4隅を調整することで、aとAが重なり、bとBが重なり、cとCが重なり、dとDが重なるようにし、このとき、現在の投影画面は全体としてスクリーンと重なり、隅に従って重ね合わせる具体的な方式については、関連技術を参照すればよく、本実施例では詳しく説明しない。
【0031】
別の実現可能な実施形態では、図3を参照して、図3は、本出願による別のスクリーン調整の模式図であり、具体的には、スクリーン領域3'はスクリーンに対応し、投影画面領域2'は現在の投影画面に対応し、ここで、C1は広角カメラであり、カメラC1の撮影領域1'は画像に対応してもよい。理解できるものとして、投影位置は4隅の位置e、f、g、hを含み、スクリーン位置はA、B、C、Dを含み、スクリーン位置に従ってターゲット位置E、F、H、Gが得られ、4つの投影位置の隅を調整することで、eとEが重なり、fとFが重なり、gとGが重なり、hとHが重なり、このとき、隅をドラッグすることにより現在の投影画面全体がターゲット位置と重なるようにする具体的な方式については、関連技術を参照すればよく、本実施例では詳しく説明しない。
【0032】
さらに、スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップは、スクリーン位置の画素値と投影位置に対応する画素値との画素の偏差を計算するステップと、画素の偏差に従って、予め設定されたステップサイズに応じて現在の投影画面の予め設定された点を、対応するスクリーンの隅と重なるように移動するステップとを含む。
【0033】
投影領域が投影スクリーンを覆っている場合、投影画面領域の位置をリアルタイムで識別し、現在の画面の投影位置とスクリーン位置との画素の偏差を判断し、予め設定されたステップサイズに従って、画面の予め設定された点を複数回移動し、画面位置とスクリーン領域位置とが重なると、調整過程が完了する。近似調整方法によって、広角カメラに歪みが存在し、最終的な調整位置を一回で特定できないという問題を解決する。
【0034】
さらに、スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するステップの後、調整済みの投影画面の位置とターゲットスクリーン位置との偏差を計算するステップと、判断偏差が予め設定された偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、若予め設定された偏差閾値よりも小さいと、調整が完了したと決定するステップとをさらに含む。
【0035】
投影画面の位置とターゲット位置との重なりが完了した後、スクリーン位置合わせの精度をさらに確保するために、投影位置とスクリーン位置との偏差をさらに計算し、具体的には、4隅に従ってスクリーンを位置合わせして調整する場合、4隅と対応するスクリーンの隅との偏差の平均値を計算し、この平均値を偏差として、偏差と予め設定された偏差閾値を比較することにより調整が完了したかを決定する。
【0036】
上記技術案によれば、本実施例は、広角カメラによって超短焦点投影機の投影画面がスクリーンを覆っているときの画像を収集し、正確な画像に従ってスクリーン位置及び投影位置を決定し、スクリーン位置、投影位置に従って、現在の投影画面のサイズ及び位置を調整することで、スクリーンと重なるように投影画面を自動的に調整し、このように、調整方式が簡単であり、精度が高い。
【0037】
以下、本出願の実施例による超短焦点スクリーンの位置合わせ装置を説明するが、以下で説明する超短焦点スクリーンの位置合わせ装置は上記した超短焦点スクリーンの位置合わせ方法に対応して参照となることができ、図4を参照して、図4は、本出願の実施例による超短焦点スクリーンの位置合わせ装置の構造模式図であり、該超短焦点スクリーンの位置合わせ装置は、
超短焦点投影機の投影画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによって画像を収集し、画像に従って位置決めを行って、スクリーン位置及び投影位置を得るための位置決定モジュール410と、
スクリーン位置、投影位置に従って、調整済みの投影画面の位置とターゲット位置とが重なるように現在の投影画面のサイズ及び位置を調整するための調整モジュール420とを含む。
【0038】
好ましくは、
超短焦点投影機の画面がスクリーンを覆っている場合、広角カメラによってスクリーン画像を収集し、スクリーン画像に従って画像処理技術によってスクリーン位置を特定するためのスクリーン位置特定ユニットをさらに含む。
【0039】
好ましくは、位置決定モジュール410は、
全黒映像が投射される場合、広角カメラによって全黒映像を含む全黒画像を収集し、全黒画像を背景画像とするための背景画像収集ユニットと、
全白映像が投射される場合、広角カメラによって全白映像を含む全白画像を収集し、全白画像を前景画像とするための前景画像収集ユニットと、
背景画像と前景画像を減算し、投影位置を得るための投影位置決定ユニットとを含む。
【0040】
好ましくは、調整モジュール420は、
スクリーン位置の画素値と投影位置に対応する画素値との画素の偏差を計算するための画素の偏差計算ユニットと、
画素の偏差に従って予め設定されたステップサイズに応じて現在の投影画面の予め設定された点を、対応するスクリーンの隅と重なるように移動するための調整ユニットとを含む。
【0041】
好ましくは、
調整済みの投影画面の位置とターゲットスクリーン位置との偏差を計算するための偏差計算モジュールと、
偏差が予め設定された偏差閾値よりも小さいか否かを判断するための判断モジュールと、
予め設定された偏差閾値よりも小さいと、調整が完了したと決定するための決定モジュールとをさらに含む。
【0042】
超短焦点スクリーンの位置合わせ装置部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例と互いに対応しているため、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置部分の実施例については、超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0043】
以下、本出願の実施例による超短焦点投影機を説明し、下記した超短焦点投影機は上記した超短焦点スクリーンの位置合わせ方法と互いに対応して参照することができる。
【0044】
本実施例は、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
コンピュータプログラムを実行すると、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサとを含む超短焦点投影機を提供する。
【0045】
超短焦点投影機部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例と互いに対応しているため、超短焦点投影機部分の実施例については、超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0046】
以下、本出願の実施例によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を説明するが、下記するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前述した超短焦点スクリーンの位置合わせ方法と互いに対応して参照することができる。
【0047】
本実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0048】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例と互いに対応しているので、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0049】
本細書の各実施例は漸次的に説明されており、他の実施例との相違点を重点として説明しており、各実施例の間の同一又は類似の部分は互いに参照することができる。実施例で開示された装置に関しては、実施例で開示された方法に対応しているため、簡単に説明するだけであり、関連する部分については方法の部分の説明を参照すればよい。
【0050】
当業者がさらに理解できるように、本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明した各例のユニット及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又は両方の組み合わせによって実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの交換性を明確に説明するために、上記説明において機能に応じて各例の構成及びステップが一般に説明されている。これらの機能がハードウェアかソフトウェアによって実行されるかは、技術案の特定の適用や設計の制限条件によるものである。当業者であれば、各特定の用途に応じて異なる方法によって説明した機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると理解できない。
【0051】
本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサが実行するソフトウェアモジュール、又は両方の組み合わせによって直接実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、内部メモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能なプログラマブルROM、レジスター、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROMや技術分野で公知の他の任意の形態の記憶媒体に配置されてもよい。
【0052】
以上、本出願による超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を詳しく説明した。本明細書では、具体例を用いて本出願の原理及び実施形態を述べているが、以上の実施例の説明は、本出願の方法及びそのコア構想を理解するためのものに過ぎない。なお、当業者にとっては、本出願の原理を逸脱することなく、本出願に対していくつかの改良や修飾を行ってもよく、これらの改良や修飾は全て本出願の特許請求の範囲の特許範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】