IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーエムダブリュ・インコーポレーテッドの特許一覧

<>
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図1
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図2
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図3
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図4
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図5
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図6
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図7
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図8
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図9(a)
  • 特表-アンテナ用クランピング装置 図9(b)
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(54)【発明の名称】アンテナ用クランピング装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20220608BHJP
   F16M 11/08 20060101ALI20220608BHJP
   F16M 11/10 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
H01Q1/12 E
F16M11/08 Z
F16M11/10 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559679
(86)(22)【出願日】2020-04-07
(85)【翻訳文提出日】2021-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2020004660
(87)【国際公開番号】W WO2020209569
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0042104
(32)【優先日】2019-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0136754
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン ウー ヨー
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
【テーマコード(参考)】
5J047
【Fターム(参考)】
5J047AA09
5J047AB03
5J047BF04
5J047BF09
5J047BF10
(57)【要約】
【課題】空間の制約が多い支柱ポールに対する設置自由度を増進させ、作業性を向上させることができるアンテナ用クランピング装置を提供する。
【解決手段】アンテナ用クランピング装置は、支柱ポールに結合され、前端部に上側部に開口したローテーティング軸溝が形成されたアームユニットと、前記アームユニットのローテーティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ローテーティング軸溝を中心として左右方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたローテーションユニットと、前記ローテーションユニットの前端部のティルティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ティルティング軸溝を中心として上下方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたティルティングユニットとを含む。前記ローテーションユニットは、ローテーティング結合手段を介して前記ローテーティング回動中心となるローテーティング軸棒が前記アームユニットにローテーティング回動固定され、前記ティルティングユニットは、ティルティング結合手段を介して前記ティルティング回動中心となるティルティング軸棒が前記ローテーションユニットにティルティング回動固定される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱ポールに結合され、前端部に上側部に開口したローテーティング軸溝が形成されたアームユニットと、
前記アームユニットのローテーティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ローテーティング軸溝を中心として左右方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたローテーションユニットと、
前記ローテーションユニットの前端部のティルティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ティルティング軸溝を中心として上下方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたティルティングユニットとを含み、
前記ローテーションユニットは、ローテーティング結合手段を介して前記ローテーティング回動中心となるローテーティング軸棒が前記アームユニットにローテーティング回動固定され、
前記ティルティングユニットは、ティルティング結合手段を介して前記ティルティング回動中心となるティルティング軸棒が前記ローテーションユニットにティルティング回動固定される、アンテナ用クランピング装置。
【請求項2】
前記ローテーティング結合手段は、
前記ローテーティング軸棒を貫通するように形成されたローテーティング中心ホールを貫通して前記アームユニットに固定締結されるローテーティング固定ボルトを含む、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項3】
前記ローテーティング固定ボルトは、前記ローテーティング軸溝の内部に相当する前記アームユニットに締結固定される、請求項2に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項4】
前記ティルティング結合手段は、
前記ティルティング軸棒を貫通するように形成されたティルティング中心ホールを貫通して前記ローテーションユニットに固定締結されるティルティング固定ボルトを含む、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項5】
前記ティルティング固定ボルトは、前記ティルティング軸溝の内部に相当する前記ローテーションユニットに締結固定される、請求項4に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項6】
前記ローテーションユニットは、
前記ティルティングユニットがティルティング可能に結合されるティルティングユニット設置端と、
前記アームユニットの前記ローテーティング軸溝の内部に挿入載置されるローテーティング軸棒が形成されたローテーティングブロックとを含み、
前記ローテーティングブロックには、前記ローテーションユニットのローテーティング動作をガイドするようにローテーティングガイド部が前記ローテーティング軸棒を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成された、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項7】
前記ティルティングユニットは、
アンテナ機器と結合されるアンテナ結合端と、
前記ローテーションユニットの前端部側面に面接して結合されるティルティング結合端とを含み、
前記ティルティング結合端には、前記ティルティングユニットのティルティング動作をガイドするようにティルティングガイド部が前記ティルティング軸棒を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成された、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項8】
前記アームユニットは、
前記支柱ポールの外周面の一側に密着するように配置された外側マウンティングブロックと、
前記支柱ポールの外周面の他側に密着するように配置され、少なくとも1つ以上の固定ボルトによって前記外側マウンティングブロックと固定される内側マウンティングブロックと、
前記内側マウンティングブロックから前記支柱ポールと直交する方向に所定長さ延び、前記ローテーティング軸溝が備えられた前端部を構成するクランプアームとを含む、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項9】
前記アームユニットの前記内側マウンティングブロックと前記クランプアームとの連結部位には少なくとも1つ以上の補強リブが形成された、請求項8に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項10】
前記ローテーティングブロックの上側面には、前記ローテーティングガイドスロット内で相対移動する前記ローテーティングガイドボルトの位置を基準点から角度表示するローテーティング角度ラベルが付着した、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項11】
前記アンテナ結合端は、
前記アンテナ機器の背面および側面のいずれか1つの複数箇所に面接して密着し、締結手段を介して前記アンテナ機器の背面および側面のいずれか1つの複数箇所に形成された締結ホールに締結固定される、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【請求項12】
前記支柱ポールには、
前記支柱ポールの外周面から下方に傾斜して延びかつ、放射状に所定角度離隔して延びる複数の支持棒と、
前記複数の支持棒の先端に備えられてグラウンドまたは壁面に支持結合されるサポーティングパネルとが形成された、請求項1に記載のアンテナ用クランピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ用クランピング装置(CLAMPING APPARATUS FOR ANTENNA)に関し、より詳しくは、密集した設置空間で効率的にアンテナ機器を配置できることはもちろん、アンテナ機器の方向調節が容易なアンテナ用クランピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術、例えば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術は、複数のアンテナを用いてデータの伝送容量を画期的に増加させる技術であって、送信機ではそれぞれの送信アンテナを介して互いに異なるデータを伝送し、受信機では適切な信号処理により送信データを区分するSpatial multiplexing手法である。
【0003】
したがって、送受信アンテナの個数を同時に増加させることによりチャネル容量が増加してより多くのデータを伝送可能にする。例えば、アンテナ数を10個に増加させると、現在の単一アンテナシステムに比べて同じ周波数帯域を用いて約10倍のチャネル容量を確保する。
【0004】
4G LTE-advancedでは8個のアンテナまで用いており、現在、pre-5G段階で64または128個のアンテナを装着した製品が開発されており、5Gでははるかに多い数のアンテナを有する基地局装備が使用されることが予想され、これをMassive MIMO技術という。現在のCell運営が2-Dimensionであるのに対し、Massive MIMO技術が導入されると3D-Beamformingが可能になるので、FD-MIMO(Full Dimension)とも呼ぶ。
【0005】
Massive MIMO技術では、ANT(アンテナ)の数字が増えるにつれ、これによるtransmitterとFilterの数字も一緒に増加する。にもかかわらず、設置場所のリース費用や空間的な制約によって、RF部品(Antenna/Filter/Power Amplifier/Transceiver etc.)を小さくて軽く、安価に作ることが現実であり、Massive MIMOはCoverage拡張のために高出力が必要になるが、このような高出力による消耗電力と発熱量は重量およびサイズを低減するのに否定的な要因として作用している。
【0006】
特に、RF素子とデジタル素子が実現されたモジュールが積層構造で結合されたMIMOアンテナを限られた空間に設ける時、設置の容易性や空間の活用性を極大化するためにMIMOアンテナを構成する複数のレイヤに対するコンパクト化および小型化設計の必要性が浮上し、1つの支柱ポール(support pole)に設置されたアンテナ装置の自由な方向調節に関する必要性が強く要求されているのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、空間の制約が多い支柱ポールに対する設置自由度を増進させ、作業性を向上させることができるアンテナ用クランピング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例は、支柱ポールに結合され、前端部に上側部に開口したローテーティング軸溝が形成されたアームユニットと、前記アームユニットのローテーティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ローテーティング軸溝を中心として左右方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたローテーションユニットと、前記ローテーションユニットの前端部のティルティング軸溝に着脱可能に装着され、前記ティルティング軸溝を中心として上下方向に所定角度ローテーティング回動可能に結合されたティルティングユニットとを含み、前記ローテーションユニットは、ローテーティング結合手段を介して前記ローテーティング回動中心となるローテーティング軸棒が前記アームユニットにローテーティング回動固定され、前記ティルティングユニットは、ティルティング結合手段を介して前記ティルティング回動中心となるティルティング軸棒が前記ローテーションユニットにティルティング回動固定される。
【0009】
ここで、前記ローテーティング結合手段は、前記ローテーティング軸棒を貫通するように形成されたローテーティング中心ホールを貫通して前記アームユニットに固定締結されるローテーティング固定ボルトを含むことができる。
【0010】
また、前記ローテーティング固定ボルトは、前記ローテーティング軸溝の内部に相当する前記アームユニットに締結固定される。
【0011】
また、前記ティルティング結合手段は、前記ティルティング軸棒を貫通するように形成されたティルティング中心ホールを貫通して前記ローテーションユニットに固定締結されるティルティング固定ボルトを含むことができる。
【0012】
また、前記ティルティング固定ボルトは、前記ティルティング軸溝の内部に相当する前記ローテーションユニットに締結固定される。
【0013】
また、前記ローテーションユニットは、前記ティルティングユニットがティルティング可能に結合されるティルティングユニット設置端と、前記アームユニットの前記ローテーティング軸溝の内部に挿入載置されるローテーティング軸棒が形成されたローテーティングブロックとを含み、前記ローテーティングブロックには、前記ローテーションユニットのローテーティング動作をガイドするようにローテーティングガイド部が前記ローテーティング軸棒を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成される。
【0014】
また、前記ティルティングユニットは、前記アンテナ機器と結合されるアンテナ結合端と、前記ローテーションユニットの前端部側面に面接して結合されるティルティング結合端とを含み、前記ティルティング結合端には、前記ティルティングユニットのティルティング動作をガイドするようにティルティングガイド部が前記ティルティング軸棒を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成される。
【0015】
また、前記アームユニットは、前記支柱ポールの外周面の一側に密着するように配置された外側マウンティングブロックと、前記支柱ポールの外周面の他側に密着するように配置され、少なくとも1つ以上の固定ボルトによって前記外側マウンティングブロックと固定される内側マウンティングブロックと、前記内側マウンティングブロックから前記支柱ポールと直交する方向に所定長さ延び、前記ローテーティング軸溝が備えられた前端部を構成するクランプアームとを含むことができる。
【0016】
また、前記アームユニットの前記内側マウンティングブロックと前記クランプアームとの連結部位には少なくとも1つ以上の補強リブが形成される。
【0017】
また、前記ローテーティングブロックの上側面には、前記ローテーティングガイドスロット内で相対移動する前記ローテーティングガイドボルトの位置を基準点から角度表示するローテーティング角度ラベルが付着できる。
【0018】
また、前記アンテナ結合端は、前記アンテナ機器の背面および側面のいずれか1つの複数箇所に面接して密着し、締結手段を介して前記アンテナ機器の背面および側面のいずれか1つの複数箇所に形成された締結ホールに締結固定される。
【0019】
また、前記支柱ポールには、前記支柱ポールの外周面から下方に傾斜して延びかつ、放射状に所定角度離隔して延びる複数の支持棒と、前記複数の支持棒の先端に備えられてグラウンドまたは壁面に支持結合されるサポーティングパネルとが形成される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例によれば、ティルティングユニットおよびローテーションユニットを介してアンテナ機器のティルティング動作およびローテーティング動作が容易なため、作業性およびアンテナ機器の周波数の歩留まり性能を向上させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例によるアンテナ機器の設置の様子の一例を示す斜視図である。
図2】本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例を示す斜視図である。
図3図2の設置分解斜視図である。
図4図2の構成のうちティルティングユニットおよびローテーションユニットを示す分解斜視図である。
図5】本発明によるアンテナ用クランピング装置の水平断面図の一部である。
図6】本発明によるアンテナ用クランピング装置の垂直断面図の一部である。
図7図2の構成のうちアームユニットを示す分解斜視図である。
図8図2の平面図であって、ローテーションユニットによるローテーティングの様子を示す平面図である。
図9図2の側面図であって、ティルティングユニットによるティルティングの様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付すにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合は、その詳細な説明は省略する。
【0023】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0024】
図1は、本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例によるアンテナ機器の設置の様子の一例を示す斜視図であり、図2は、本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例を示す斜視図であり、図3は、図2の設置分解斜視図であり、図4は、図2の構成のうちティルティングユニットおよびローテーションユニットを示す分解斜視図であり、図5は、本発明によるアンテナ用クランピング装置の水平断面図の一部であり、図6は、本発明によるアンテナ用クランピング装置の垂直断面図の一部である。
【0025】
本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例は、図1図6に示すように、支柱ポール1に結合されるアームユニット300と、アームユニット300と結合されかつ、アームユニット300に対して左右方向にローテーティング回動可能に結合されるローテーションユニット200と、ローテーションユニット200に結合され、アンテナ機器Aの結合を媒介しながらも上下方向にティルティング可能に結合されるティルティングユニット100とを含む。
【0026】
アームユニット300は、アンテナ機器Aの支柱ポール1に対する結合を媒介する役割を果たす。本発明の一実施例によるアンテナ用クランピング装置50によって結合されるアンテナ機器Aは、すでに述べた「背景技術」の欄で紹介したMassive MIMO技術または3D-Beamformingが可能なFD-MIMO技術が適用されたアンテナ機器Aであってもよい。
【0027】
このようなアームユニット300は、実質的に支柱ポール1の外周面の一側および他側にボルティング結合方式で結合されかつ、支柱ポール1の長手方向とは直交する方向に所定長さ延びて、支柱ポール1からアンテナ機器Aが所定長さ離隔して設置される形態に形成される。
【0028】
図1に示すように、支柱ポール1には、支柱ポール1の外周面から下方に傾斜して延びかつ、放射状に所定角度離隔して延びる複数の支持棒3と、複数の支持棒3の先端に備えられてグラウンドまたは壁面に支持結合されるサポーティングパネル5とをさらに含むことができる。
【0029】
複数の支持棒3は、支柱ポール1に溶接方式で固定されて一体に形成できることはもちろん、別途に製作されてボルティング結合方式などの多様な結合方式で支柱ポール1に結合可能である。
【0030】
また、サポーティングパネル5は、グラウンドまたは壁面にボルトなどの締結部材を用いて結合されるように、不図示のボルト締結孔が形成される。本発明の一実施例では、サポーティングパネル5がパネル状に備えられるが、実施例によっては所定の重量を有するブロック状に備えられて、設置場所の底面の3箇所で重りの役割をしつつ安定的に支持するように設計されることも可能である。
【0031】
一方、アームユニット300の先端部には、ローテーションユニット200が左右方向にローテーティング(rotating)回動可能に結合できる。ローテーションユニット200は、アームユニット300の先端部を基準として左右方向にローテーティング回動することにより、実質的にティルティングユニット100に結合されたアンテナ機器Aの左右方向の方向性設計を容易にする役割をする。
【0032】
また、ローテーションユニット200の先端部には、ティルティングユニット100が上下方向にティルティング(tilting)回動可能に結合される。ティルティングユニット100は、ローテーションユニット200の先端部を基準として上下方向にティルティング回動することにより、実質的にこれに結合されたアンテナ機器Aの上下方向の方向性設計を容易にする役割をする。
【0033】
このように、本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例は、支柱ポール1上に結合されたアンテナ機器Aの前面から放射される周波数の放射方向をローテーションユニット200を用いて左右方向にローテーティングさせて角度固定させることができるのはもちろん、ティルティングユニット100を用いて上下方向にティルティングさせて角度固定させることができる。ローテーションユニット200およびティルティングユニット100による角度固定の様子は後でより詳しく説明する。
【0034】
以下、理解の便宜のために、アンテナ機器Aの前面方向を「前方」と定義し、その反対方向を「後方」と定義し、前方の左側は「左側方向」、前方の右側は「右側方向」、アンテナ機器Aの上側を「上側方向」およびアンテナ機器Aの下側を「下側方向」と定義して説明する。
【0035】
以下、アンテナ機器Aを中心として隣接する構成からより詳しく説明する。
【0036】
アンテナ機器Aは、図1図4に示すように、ティルティングユニット100の先端部に結合される。より詳しくは、アンテナ機器Aは、ティルティングユニット100の先端部に結合された状態でティルティングユニット100がティルティング回動可能にローテーションユニット200の前端部に結合され、この状態で、図3に示すように、ローテーションユニット200のローテーティング軸棒230が支柱ポール1に固定されたアームユニット300の前端部に設けられたローテーティング軸溝331に挿入載置されることにより、図2に示すように、本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例によるアンテナ機器Aの設置が完了できる。
【0037】
ここで、ティルティングユニット100は、図3および図4に示すように、アンテナ機器Aと結合されるアンテナ結合端101と、ローテーションユニット200の一側外側面または他側外側面に面接して結合されるティルティング結合端103とを含むことができる。
【0038】
ティルティングユニット100は、全体的にほぼ「L」状の水平断面を有しかつ、アンテナ結合端101とティルティング結合端103とが一体に形成される。アンテナ結合端101は、ほぼアンテナ機器Aの背面に密着するように左右方向に垂直に配置され、ティルティング結合端103は、アンテナ結合端101の右側端部から後方に所定長さ垂直に延長配置される。
【0039】
アンテナ結合端101は、アンテナ機器Aの背面または側面に密着する部位であって、締結ボルト(図示せず)によってボルティング結合可能なボルト貫通ホール106’が形成されかつ、図4に示すように、アンテナ結合端101の左側端部および右側端部のボルト締結端106にそれぞれ上下に所定距離離隔して形成された3つが形成される。本発明の一実施例によるアンテナ用クランピング装置50では、アンテナ結合端101がアンテナ機器Aの背面に密着し、ボルト貫通ホール106’が前後方向に貫通して形成される構造を採用しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、アンテナ結合端101の面積がアンテナ機器Aの背面面積よりも大きく形成された場合、ボルト締結端106がアンテナ機器Aの側面に折曲延長して密着し、ボルト貫通ホール106’が左右方向に貫通する構造も採用可能であることは当然である。
【0040】
ティルティング結合端103とアンテナ結合端101との間には複数の補強リブ107が備えられて、アンテナ機器Aの重量またはアンテナ機器A周辺の風などによる機械疲労を補強して耐久性を向上させることができる。
【0041】
ティルティング結合端103には、ローテーションユニット200の前端部の右側面に密着する内側面に対向する外側面にティルティングユニット100のティルティング動作をガイドするようにティルティングガイド部109が設けられる。ティルティングガイド部109は、ティルティング軸棒140を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成される。このようなティルティングガイド部109は、図5に示すように、ティルティング結合端103を左右方向に貫通して、後述するティルティングガイドボルト135がローテーションユニット200の端部に固定されるように形成される。
【0042】
これとともに、ティルティング結合端103には、図4に示すように、ローテーションユニット200の前端部の右側面に密着する内側面にティルティングユニット100のティルティング中心となるようにティルティング軸棒140がローテーションユニット200の前端部の右側面側に延びるように備えられる。ティルティング軸棒140は、後述するローテーションユニット200の内側一部に形状対応するように挿入されて、ティルティングユニット100のティルティング回動動作中心となり得ることはもちろん、ローテーションユニット200との関係から広い面積にわたって形状対応面を有するので、間接的にティルティング回動動作をガイドする役割も兼ねることができる。
【0043】
ティルティング軸棒140は、図4に示すように、ティルティング結合手段を介してローテーションユニット200にティルティングユニット100を結合させることができる。
【0044】
より詳しくは、ティルティング結合手段は、ティルティングユニット100が予め決定された角度にティルティング回動調整後に維持されるように固定するティルティング固定ボルト140bで備えられる。ティルティング固定ボルト140bは、後述するティルティング結合端103のティルティング中心ホール140およびティルティング軸棒140を貫通してローテーションユニット200に結合固定させるボルトであってもよい。
【0045】
しかし、ティルティング結合手段が必ずしもティルティング固定ボルト140bで備えられる必要はない。すなわち、図示しないが、ローテーションユニット200の内部には、ティルティング軸棒140と結合後、ティルティングユニット100が上下方向のいずれか一側または他側に回動可能にしかつ、所定角度ごとに一定の外力が提供されない限り停止可能なハプティックストッピング構造(図示せず)を含むことができる。ここで、ティルティング固定ボルト140bは、ティルティングユニット100をハプティックストッピング構造(図示せず)と結合させるための一つの締結手段であってもよい。
【0046】
より詳しくは、ティルティング結合手段は、ティルティング軸棒140をティルティング結合端103の中心に形成されたティルティング中心ホール140を貫通するティルティング固定ボルト140bを介してローテーションユニット200に結合させる固定手段としての機能を行うことはもちろん、ティルティング固定ボルト140bと、ティルティング固定ボルト140bを介して結合されるようにローテーションユニット200の内部に備えられたハプティックストッピング構造(図示せず)とを含むことができる。
【0047】
ティルティング結合端103の中心を基準とする同一円周上には、上述のように、スロットホール状に加工されたティルティングガイド部109が少なくとも1つ以上形成される。ティルティングガイド部109は、ティルティング中心ホール140の外側に同一円周上に加工形成された複数のスロットホールの一つであってもよい。ティルティングガイド部109は、ティルティングユニット100のティルティング回動をガイドすると同時に、これに貫通結合されるティルティングガイドボルト135によってティルティングユニット100のティルティング回動量を制限する役割を果たすことができる。例えば、ティルティングユニット100がティルティング固定ボルト140bを回動中心に上方に回動する時、ティルティングガイドボルト135は、ティルティングガイド部109の下端に係止されて上方ティルティング回動が制限され、ティルティングユニット100がティルティング固定ボルト140bを回動中心に下方に回動する時、ティルティングガイドボルト135は、ティルティングガイド部109の上端に係止されて下方ティルティング回動が制限される。
【0048】
ティルティング結合端103のティルティング中心ホール140の外側には、ティルティング側ダスト蓋140aが着脱可能に備えられる。ティルティング側ダスト蓋140aは、使用者がティルティングユニット100のローテーションユニット200に対する結合および後述するハプティックストッピング構造によるティルティング角度の調節が必要な時、ティルティング中心ホール140を開放してティルティング固定ボルト140bに接近可能にすることはもちろん、平常時は外部から埃などの異物がティルティング中心ホール140の内部に流入するのを防止することができる。
【0049】
一方、本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例は、図4に示すように、ティルティング結合端103に形成されたティルティングガイド部109を貫通してローテーションユニット200に締結固定されるティルティングガイドボルト135をさらに含むことができる。
【0050】
ティルティングガイドボルト135は、ローテーションユニット200に固定されてティルティングユニット100が上下方向に所定角度ティルティング回動する時、ティルティングガイド部109の一端および他端の内側壁に係止されてティルティングユニット100のティルティング回動量を物理的に制限する役割を果たす。
【0051】
ここで、ティルティングガイド部109のスロットホールは、ティルティング軸棒140を同心とする同一円周上に形成されたものであって、ティルティングユニット100が最大上側に40度および下側に40度ティルティング回動可能な円周面を有するように加工形成される。したがって、ティルティングユニット100は、上下方向に計80度のティルティング回動角度範囲でティルティング回動可能になる。
【0052】
このような構成からなるティルティングユニット100は、アンテナ結合端101にアンテナ機器Aの上下方向のティルティング回動が必要な場合、ティルティング結合手段のうちティルティング固定ボルト140bを用いてティルティングユニット100とローテーションユニット200との結合を緩めた状態で、作業者の手動力またはハプティックストッピング構造に適した外力をティルティングユニット100に作用させてティルティング回動量を調整した後、ティルティング固定ボルト140bを用いて該当するティルティング回動角度に完全固定されるようにすることで、アンテナ機器Aを上下方向にティルティング回動調整することができる。
【0053】
一方、ローテーションユニット200は、図4および図6に示すように、ティルティングユニット100がティルティング可能に結合されるティルティングユニット設置端210と、アームユニット300に形成されたローテーション軸溝331の内部に挿入されるローテーティング軸棒230が形成されたローテーティングブロック220とを含むことができる。
【0054】
ここで、ティルティングユニット設置端210は、ティルティングユニット100のティルティング結合端103が密着して設けられる部分であって、ローテーティングブロック220の前端部の右側面を含む概念であり得る。本発明の一実施例によるアンテナ用クランピング装置50の場合、ローテーティングブロック220の右側面にティルティングユニット設置端210が備えられたものであるが、ティルティングユニット100のティルティング結合端103が反対方向に備えられた場合には、ティルティングユニット設置端210は、ローテーティングブロック220の左側面に備えられるはずである。
【0055】
ティルティングユニット設置端210には、図5に示すように、中心に左右方向に凹溝状に形成され、ティルティングユニット100のティルティング軸棒140が挿入されるティルティング軸棒設置ホール240が備えられる。ティルティング軸棒設置ホール240には、ティルティングユニット100のティルティング軸棒140が挿入載置され、ティルティング軸棒設置ホール240の内部には、ティルティング固定ボルト140bが固定設置される固定ホール(図面符号不図示)またはティルティング結合手段としてのハプティックストッピング構造(図示せず)が設けられる。
【0056】
一方、ティルティングユニット設置端210のティルティング軸棒設置ホール240の外側には、図5に示すように、ティルティングユニット100のティルティングガイドボルト135の端部が挿入固定されるティルティングガイドボルト固定ホール235’が形成される。ティルティングガイドボルト固定ホール235’には、ティルティングユニット100のティルティングガイド部109を外側から貫通したティルティングガイドボルト135が締結固定されて、作業者がティルティングユニット100のティルティング回動時、相対的に移動するティルティングガイド部109内の位置に応じてティルティング回動量を見計らうことができる。
【0057】
一方、本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例において、図4および図6に示すように、ローテーションユニット200は、ローテーティングブロック220の後端部の下側に一体または別途に製作されて結合されるローテーティング軸棒230をさらに含むことができる。
【0058】
ローテーティング軸棒230は、アームユニット300のうち後述するクランプアーム330の前端部に上側部に開口して円形中空状に備えられたローテーティング軸溝331に挿入設置される部位であって、ローテーションユニット200をローテーション軸溝331を中心として左右方向にローテーティング回動可能にする部位である。
【0059】
ローテーティングブロック220の後端部には、ローテーションユニット200の左右方向のローテーティング回動動作をガイドするようにローテーティングガイド部209が設けられる。ローテーティングガイド部209は、ローテーティング軸棒230を中心とする同一円周上にスロットホール状に加工形成される。このようなローテーティングガイド部209は、図6に示すように、ローテーティングブロック220の後端部を上下方向に貫通して、後述するローテーティングガイドボルト235がアームユニット300に固定されるように形成される。ローテーティングガイド部209は、これに貫通結合される後述するローテーティングガイドボルト235によってローテーションユニット200のローテーティング回動量を制限する役割を果たすことができる。
【0060】
これとともに、ローテーティングブロック220の後端部に備えられたローテーティング軸棒230は、ローテーティングブロック220の後端部の下部面から下方に所定長さ延びるように備えられる。ローテーティング軸棒230は、後述するアームユニット300のクランプアーム330の前端部に上側部に開口して形成されたローテーティング軸溝331に形状対応するように挿入されて、ローテーティング回動動作中心となり得ることはもちろん、クランプアーム330のローテーティング軸溝331との関係から広い面積にわたって形状対応面を有するので、間接的にローテーティング回動動作をガイドする役割も兼ねることができる。
【0061】
ローテーティングブロック220の後端部には、ローテーティングブロック220の後端部を上下方向に貫通すると同時に、ローテーティング軸棒230の中心を貫通するローテーティング中心ホール204が形成される。
【0062】
ローテーティング軸棒230は、図4に示すように、ローテーティング結合手段を介してアームユニット300のクランプアーム330にローテーションユニット200を結合させることができる。
【0063】
より詳しくは、ローテーティング結合手段は、ローテーションユニット200が予め決定された角度にローテーティング回動調整後に維持されるように固定するローテーティング固定ボルト230bで備えられる。ローテーティング固定ボルト230bは、ローテーティング中心ホール204およびローテーティング軸棒230を貫通してアームユニット300のクランプアーム330に結合固定させるボルトであってもよい。
【0064】
ローテーティング結合手段も、上述したティルティング結合手段と同様に、必ずしもローテーティング固定ボルト230bで備えられる必要はなく、ハプティックストッピング構造(図示せず)を含むことができる。以下、ローテーティング結合手段は、ティルティング結合手段と比較してその設置位置のみ異なるだけですべて同一の方式でそれぞれティルティングユニット100とローテーションユニット200およびローテーションユニット200とアームユニット300を結合させる構造であるので、その具体的な説明はティルティング結合手段の説明に代えることとする。
【0065】
一方、本発明によるアンテナ用クランピング装置50の一実施例は、図4に示すように、ローテーティングブロック220に形成されたローテーティングガイド部209を貫通してアームユニット300のクランプアーム330の前端部に締結固定されるローテーティングガイドボルト235をさらに含むことができる。
【0066】
ローテーティングガイドボルト235は、アームユニット300のクランプアーム330に固定されてローテーションユニット200が左右方向に所定角度ローテーティング回動する時、ローテーティングガイド部209の一端および他端の内側壁に係止されてローテーションユニット200のローテーティング回動量を物理的に制限する役割を果たすことができる。
【0067】
ここで、ローテーティングガイド部209のスロットホールは、ローテーティング軸棒230を同心とする同一円周上に形成されたものであって、ローテーションユニット200が最大左側に40度および右側に40度ティルティング回動可能な円周面を有するように加工形成される。したがって、ローテーションユニット200は、左右方向に計80度の回動角度範囲でローテーティング回動可能になる。
【0068】
一方、ローテーティングブロック220のローテーティング中心ホール204の外側には、ローテーティング側ダスト蓋230aが着脱可能に備えられる。ローテーティング側ダスト蓋230aは、使用者がローテーションユニット200のアームユニット300に対する結合および後述するハプティックストッピング構造によるローテーティング角度の調節が必要な時、ローテーティング中心ホール204を開放してローテーティング固定ボルト230bに接近可能にすることはもちろん、平常時は外部から埃などの異物がローテーティング中心ホール204の内部に流入するのを防止することができる。
【0069】
このような構成からなるローテーションユニット200は、ティルティングユニット100に結合されたアンテナ機器Aの左右方向のローテーティング回動が必要な場合、ローテーティング結合手段のうちローテーティング固定ボルト230bを用いてローテーションユニット200とアームユニット300との結合を緩めた状態で、作業者の手動力またはハプティックストッピング構造に適した外力をローテーションユニット200に作用させてローテーティング回動量を調整した後、ローテーティング固定ボルト230bを用いて該当するローテーティング回動角度に完全固定されるようにすることで、アンテナ機器Aを左右方向にローテーティング回動調整することができる。
【0070】
一方、ローテーティングブロック220の上側面のうちローテーティングガイド部209の前端部または後端部側に相当する上側面には、スロットホール内で相対移動するローテーティングガイドボルト235の位置を基準点から角度表示するローテーティング角度ラベル250が付着できる。
【0071】
ここで、ローテーティングガイドボルト235の位置に対する基準点は、ローテーションユニット200のローテーティング動作が行われない水平状態をいうものであって、「0度」と表示し、左側方向のローテーティングおよび右側方向のローテーティングに対して各5度の角度間隔または10度の角度間隔でローテーティング角度を表示することができる。
【0072】
図7は、図2の構成のうちアームユニットを示す分解斜視図である。
【0073】
アームユニット300は、図7に示すように、支柱ポール1の外周面の一側に密着するように配置された外側マウンティングブロック310と、支柱ポール1の外周面の他側に密着するように配置され、少なくとも1つ以上の固定ボルト325によって外側マウンティングブロック310と固定される内側マウンティングブロック320と、内側マウンティングブロック320から支柱ポール1と直交する方向に所定長さ延び、ローテーティング軸溝331が備えられた前端部を構成するクランプアーム330とを含むことができる。
【0074】
外側マウンティングブロック310は、スチール(steel)材質で備えられて骨格を形成することができる。外側マウンティングブロック310には、実質的に支柱ポール1の外周面の一側に形状対応する部位である外側型合わせ溝343が形成される。外側型合わせ溝343は図示しないが、密着する支柱ポール1との間でスリップが発生しないように摩擦力の高い弾性材質からなる支持ブロック(図示せず)に備えられて、実質的に支柱ポール1との間に配置されるように結合されることも可能である。
【0075】
外側マウンティングブロック310の左右両端部には、固定ボルト325が貫通するための少なくとも1つ以上の外側ボルト貫通孔311が上下に離隔して形成される。ここで、外側マウンティングブロック310は、内部の空いている六面体形状の金属材質からなるものであって、固定ボルト325が前後方向に完全に貫通できるように前端面および後端面に外側ボルト貫通孔311の対応する位置に形成される。
【0076】
外側マウンティングブロック310、支持ブロック340および内側マウンティングブロック320は、固定ボルト325が内側マウンティングブロック320側から順次に内側ボルト貫通孔321および外側ボルト貫通孔311を貫通するように締結された後、締結ナット360を用いて強固に締結されることにより、アンテナ機器Aを安定的に支持することができる。
【0077】
ここで、締結ナット360は、図7に示すように、外側マウンティングブロック310の後方面に露出した固定ボルト325の端部に締結できることはもちろん、図示しないが、外側マウンティングブロック310の前方面と後方面との間の空き空間に隠匿締結されることにより、第三者による任意分解が難しいように備えられる。
【0078】
外側マウンティングブロック310の構成のうち実質的に支柱ポール1の外周面の一側に密着する部位である外側型合わせ溝343は、円形の水平断面を有する支柱ポール1に対する密着面積を向上させるために、支柱ポール1の外周面に対応する形状に陥没形成される。これとともに、外側型合わせ溝343は、固定ボルト325および締結ナット360による締結力によって支柱ポール1の外周面で圧着されながらより強い摩擦力が形成されるように、複数のセレーションリブが形成されるようにセレーション加工される。
【0079】
これとともに、内側マウンティングブロック320の外側面、すなわち実質的に支柱ポール1に密着する面には、外側マウンティングブロック310の外側型合わせ溝343に対応する内側型合わせ溝323が形成される。内側マウンティングブロック320は、支持剛性のためにスチール材質で備えられるが、これとは関係なく、内側型合わせ溝323にも、支柱ポール1との間でスリップが発生するのを防止するように、複数のセレーションリブがセレーション加工形成される。
【0080】
内側マウンティングブロック320とクランプアーム330とは一体に成形される。ここで、内側マウンティングブロック320は、相対的に上下左右面積(すなわち、前面面積)がクランプアーム330の占める上下左右面積よりも大きく形成されるのに対し、クランプアーム330は、実施例により、その先端が支柱ポール1から多様な隔離距離を有するように形成される。
【0081】
クランプアーム330の長さが相対的に短い場合には、内側マウンティングブロック320とクランプアーム330との間の連結部位の一体成形法でも十分にアンテナ機器Aの荷重を支えることができるが、クランプアーム330の長さが相対的に長い場合には、図5に示すように、内側マウンティングブロック320とクランプアーム330との連結部位には少なくとも1つ以上の補強リブ380が形成される。
【0082】
図8は、図2の平面図であって、ローテーションユニットによるローテーティングの様子を示す平面図であり、図9は、図2の側面図であって、ティルティングユニットによるティルティングの様子を示す側面図である。
【0083】
図8および図9を参照して、本発明の一実施例によるアンテナ用クランピング装置50のローテーティングおよびティルティング動作をより詳しく説明すれば次の通りである。
【0084】
まず、ローテーティング動作をみると、アンテナ機器Aがティルティングユニット100の先端部に結合された状態で、図8に示すように、アンテナ機器Aまたはローテーションユニット200に所定の外力を加えると、ローテーティング結合手段の結合解除によって左右方向へのローテーティング回動が可能であり、予め決定された回動角度地点でローテーティング結合手段を介して強固に固定できる。
【0085】
この時、アンテナ機器Aを含むローテーションユニット200には、支柱ポール1を基準とする所定のモーメントが作用するが、アームユニット300に形成された外側型合わせ溝343および内側型合わせ溝323がそれぞれセレーション加工形成されて強固に支柱ポール1に密着結合されることにより、ローテーティング回動動作時の流動が防止できる。
【0086】
次に、ティルティング動作をみると、アンテナ機器Aがティルティングユニット100の先端部に結合された状態で、図9に示すように、アンテナ機器Aまたはティルティングユニット100に所定の外力を加えると、ティルティングユニット100がティルティング軸棒140を基準としてティルティングガイドボルト135がティルティングガイド部109によって制限されるスロットホールの範囲内で相対的にティルティング動作する。
【0087】
アンテナ機器Aに対するティルティング角度調節後には、ティルティングユニット100は、ティルティング結合手段を用いて予め決定された回動角度地点で強固に固定できる。
【0088】
図8および図9に示された未説明の図面符号160および260は、それぞれティルティング固定ボルト140bおよびローテーティング固定ボルト230bの端部が固定されるための締結手段である。締結手段160、260には、ティルティング固定ボルト140bの端部およびローテーティング固定ボルト230bの端部の外周面に形成された雄ねじ山(図示せず)と締結される雌ねじ山(図示せず)が形成された固定ブッシュ形態で備えられる。
【0089】
以上、本発明によるアンテナ用クランピング装置の一実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した一実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による変形および均等な範囲での実施が可能であることは当然であろう。そのため、本発明の真の権利範囲は後述する特許請求の範囲によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、空間の制約が多い支柱ポールに対する設置自由度を増進させ、作業性を向上させることができるアンテナ用クランピング装置を提供する。
【符号の説明】
【0091】
1:支柱ポール
3:複数の支持棒
5:サポーティングパネル
50:アンテナ用クランピング装置
100:ティルティングユニット
101:アンテナ結合端
103:ティルティング結合端
107:補強リブ
109:ティルティングガイド部
135:ティルティングガイドボルト
140:ティルティング軸棒
200:ローテーションユニット
210:ティルティングユニット設置端
220:ローテーティングブロック
230:ローテーティング軸棒
300:アームユニット
310:外側マウンティングブロック
311:外側ボルト貫通孔
320:内側マウンティングブロック
323:内側型合わせ溝
325:固定ボルト
330:クランプアーム
331:ローテーティング軸溝
343:外側型合わせ溝
360:締結ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
【国際調査報告】