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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(54)【発明の名称】いびき防止装置
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/56 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
A61F5/56
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560080
(86)(22)【出願日】2020-04-13
(85)【翻訳文提出日】2021-10-11
(86)【国際出願番号】 KR2020004960
(87)【国際公開番号】W WO2020209692
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】10-2019-0043005
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383124
【氏名又は名称】エアラボ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ヒョ グァン
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA10
4C098BB15
4C098BC01
(57)【要約】
いびき防止装置に関するものであって、鼻腔に挿入され、鼻腔内面に接するいびき防止装置の外壁部に分岐した領域部をおき、外壁部に突出部を備えて、鼻腔構造に対応して柔軟に深く挿入が可能であり、及び鼻腔拡張力向上が可能である。本体外壁部201と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部(203)下側に突出部205とが備えられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体外壁部201と、
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、
前記本体外壁部201に形成された突出部205と、
が備えられ、
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203には、前記本体外壁部201の厚みまたは強度より小さい状態で膜を含む支持部材207が形成される
ことを特徴とするいびき防止装置。
【請求項2】
本体外壁部201と、
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に突出部205と、
が備えられ、
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203には、前記本体外壁部201の厚みまたは強度より小さい状態で膜を含む支持部材207が形成される
ことを特徴とするいびき防止装置。
【請求項3】
前記分岐した領域部203の形態は、U型またはV型タイプである
請求項1に記載のいびき防止装置。
【請求項4】
前記分岐した領域部203の形態は、U型またはV型タイプである
請求項2に記載のいびき防止装置。
【請求項5】
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に前記外壁部の外側方向に半円形タイプの突出部205が備えられた
請求項1に記載のいびき防止装置。
【請求項6】
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に前記外壁部の外側方向に半円形タイプの突出部205が備えられた
請求項2に記載のいびき防止装置。
【請求項7】
前記支持部材の厚みは、前記本体外壁部厚みの40~60%範囲である
請求項1に記載のいびき防止装置。
【請求項8】
前記支持部材の厚みは、前記本体外壁部厚みの40~60%範囲である
請求項2に記載のいびき防止装置。
【請求項9】
前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられる
請求項1に記載のいびき防止装置。
【請求項10】
前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられる
請求項2に記載のいびき防止装置。
【請求項11】
前記本体外壁部の下部201bの一側面には、連結環50が接触され、前記連結環の横幅70は、前記本体外壁部の下部の一側面に近接するほど、大きくなるようにし60、前記大きくなった横幅の端部60と接触されて、前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられる
請求項1に記載のいびき防止装置。
【請求項12】
前記本体外壁部の下部201bの一側面には、連結環50が接触され、前記連結環の横幅70は、前記本体外壁部の下部の一側面に近接するほど、大きくなるようにし60、前記大きくなった横幅の端部60と接触されて、前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられる
請求項2に記載のいびき防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、いびき防止装置に関し、より具体的には、鼻腔に挿入され、鼻腔内面に接するいびき防止装置の外壁部に分岐した領域部をおき、外壁部に突出部を備えて、鼻腔構造に対応して柔軟に深く挿入が可能であり、及び鼻腔拡張力向上が可能な装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、いびきとは、閉鎖性呼吸を指す俗語であって、比較的誘発率が高いことが特徴であり、気道生理学が発展するにつれて疾病と見なされている。
【0003】
このようないびきは、人体が呼吸する間、空気が気道に入る前に通過するようになる咽喉部が狭くなり、空気が容易に出入りできないときに生じるものであって、睡眠の際、呼吸困難があるということを表す1つの症状ということができる。
【0004】
また、睡眠中、筋肉弛緩が激しいか、あるいは激しい肥満症など、その他の原因により空気通路が完全に塞がるようになると、空気が肺に全く流れることができなくなるが、これを睡眠無呼吸症という。
【0005】
このような睡眠無呼吸症状態が持続すれば、肺が新鮮な空気を得られなくなるので、これを感知した脳が私たちの体を起こし、筋肉を収縮させて空気通路を再度開くようになり、これにより、大きな息をした後、呼吸を再度始めるようになるものである。
【0006】
このようないびきと睡眠無呼吸症とが発生する現象をみると、内面が粘膜で覆われている鼻腔の鼻甲介部は、静脈叢が豊富なので、寒気などにより腫脹されながら鼻道を閉鎖させるようになり、このため、鼻から流入する空気の量が少なくなり、呼吸が困るようになるものである。
【0007】
そして、このように、鼻道が狭くなった状態で上側へ向かうようにしつつ睡眠を取るようになると、舌根が喉の内側に延びて空気通路を狭くしたり、閉鎖させるようになり、狭くなった通路を介して空気を吸い込むようになると、弛緩した軟口蓋が振動しながらいびきをかくことになるものである。
【0008】
このように、睡眠を取りながら無呼吸現象が発生するか、いびきをひどくかくようになると、空気を十分に吸い込むことができないため、熟睡を取ることができなくなり、睡眠後にも眠いか、頭が重く、すっきりしなくて集中力と判断力が低下することはもちろん、居眠り運転による交通事故の危険性が高く、また、このような状態が持続する場合、酸素不足現象のため、心臓や肺に対する負担を加重させ、高血圧、心臓麻痺、発作などのような深刻な合併症を起こすようになるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するために、鼻腔に着用して鼻腔を拡張させることにより、鼻腔呼吸量を増加させることができ、これにより、いびきを防止できるいびき防止装置を提供することにその目的がある。
【0010】
また、本発明は、前記いびき防止装置の外壁部上部に分岐した領域部をおき、鼻腔構造に対応して柔軟に鼻腔に深く挿入が可能な構造を提供する。
【0011】
また、本発明は、前記いびき装置の外壁部に突出部を備えて、外壁部の補強を介していびき装置の鼻腔拡張力構造を提供する。
【0012】
また、本発明は、前記いびき装置の外壁部上部に突起部を形成して、鼻腔拡張、鼻腔に着用の際、固定されて容易に抜けない構造を提供することに目的がある。
【0013】
また、本発明の目的は、ここに制限されず、言及されていないさらに他の目的は、下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るいびき防止装置は、本体外壁部201と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、前記本体外壁部201に形成された突出部205とが備えられ、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203には、前記本体外壁部201の厚みまたは強度より小さい状態で膜を含む支持部材207が形成される。
【0015】
また、本発明に係るいびき防止装置は、本体外壁部201と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に突出部205とが備えられ、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203には、前記本体外壁部201の厚みまたは強度より小さい
【0016】
状態で膜を含む支持部材207が形成される。
【0017】
上記本発明において、前記分岐した領域部203の形態は、U型またはV型タイプであることを特徴とする。
【0018】
上記本発明において、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に前記外壁部の外側方向に半円形タイプの突出部205が備えられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、鼻腔構造に対応して鼻腔に深い挿入が可能である。
【0020】
また、本発明は、鼻腔に着用して鼻腔を拡張させることにより、鼻腔呼吸量を増加させることができ、これにより、いびきを防止することができる。
【0021】
また、本発明によれば、前記いびき防止装置の外壁部上部に突起部を形成して、鼻腔拡張、鼻腔に着用の際、固定されて容易に抜けない構造を提供できる。
【0022】
また、いびき防止装置の外側部上部に突起部を形成して、いびき防止装置の外壁部の鼻腔方向である外側への弾性支持力向上、鼻腔拡張力向上、鼻腔での固定力向上などが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の斜視図。
図2】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の正面図。
図3】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の側面図。
図4】本発明における他の実施形態の本体外壁部201及び本体内壁部20の断面を示す図。
図5】前記図4の断面形状がいびき防止装置の1個で実現されることを示す図。
図6】前記図4の断面形状がいびき防止装置の2個で実現されることを示す図。
図7】いびき防止装置の外壁部に鼻水漏れ装置102が備えられたことを示す図。
図8】いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたものの斜視図。
図9】いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたものの正面図。
図10】いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたものの平面図。
図11】いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたものの底面図。
図12】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の斜視図。
図13】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の正面図及び背面図。
図14】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の左右側面図。
図15】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の平面図。
図16】本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の底面図。
図17】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図18】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図19】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図20】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図21】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図22】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図23】前記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図。
図24】本発明のいびき防止装置を拡大して示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明すれば、次のとおりである。
ただし、添付図面は、本発明の望ましい実施形態を例示したものであるから、これらの実施形態によって本発明の保護範囲が制限されるものではない。また、本発明を実施するのに必ず必要な構成であるといえども、従来技術に紹介されていたり、通常の技術者が公知技術から容易に実施できる事項、例えば、歯冠部分などのようなものについては、具体的な説明を省略する。
各図面の構成要素等に参照符号を付加するにあたり、同じ構成要素等に対しては、例え他の図面上に表示されても、なるべく同じ符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の実施形態を説明するにあたり、実質的に同じ内容については、その詳細な説明を省略する。
【0025】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接触」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結されるか、接続されることができるが、各構成要素間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」、または「接触」された場合にも同じ技術的思想と理解される。
また、ある構成要素が具備、形成、または構成されると記載された場合、特に定義を下さない限り、実質的に同じ意味と解釈される。
また、本発明において、「含む」の意味は、他の構成も追加的に含むことができるというオープン型意味である。
上端、下端、上面、下面、または上部、下部などの用語は、構成要素において相対的な位置を区別するために使用されるものである。例えば、都合上、図面上の上方を上部/上側、図面上の下方を下部/下側と命名する場合、実際においては、本発明の権利範囲を逸脱しないながら、上部は、下部と命名されることができ、下部は、上部と命名されることができる。
【0026】
以下、各図面を引用して本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明と関連した一般的な事項を記述する。
【0027】
いびき防止装置のサイズは、男女または鼻腔サイズによって使用され得るように複数個のサイズで製作される。
【0028】
前記いびき防止装置は、一般的に人体の鼻孔に対応して対で使用されることが一般的であるが、1個のみ使用されることもできる。
【0029】
また、前記いびき防止装置の各々を互いに連結する連結環50がそれぞれのいびき防止装置の下部一側面に接触されている。このとき、前記いびき防止装置に接触される連結環補強部上端部位の幅径60は、連結環幅径70より3倍~4倍以上とし、形態は、逆三角形状になるようにする。
【0030】
上記において3倍未満の場合には、支持力/耐久性に問題があり、4倍を超過する場合には、弾力性に影響を与えるようになる。
【0031】
したがって、前記幅に差が出るようにすることで、鼻腔に挿入/着脱の際、いびき防止装置の支持力を向上し、破損などを防止して耐久性が向上する。
【0032】
前記いびき防止装置は、シリコンが主材料であるため、支持力に足りないことがある。
【0033】
これを補完し、鼻腔内側への弾性力を付与して鼻腔を拡張し、鼻腔内で固定されて離脱されないようにするために外壁部に突出部を備える。
【0034】
また、シリコン100重量部に対して銀粉1~5重量部を追加していびき防止装置を製作することにより坑菌効果又は/及び細菌撲滅の効果がある。
【0035】
銀粉1重量部未満である場合には、効果がわずかであり、5重量部超過の場合には、費用の側面や効果の面において実益が足りない。
【0036】
本発明においてそれぞれの外壁部に構成される突起部が複数個で備えられることもできる。
【0037】
本発明のいびき防止装置は、鼻腔に深く挿入され得るように上部方向へ行くほど、直径が次第に狭くなる円錘形で形成され、空気の円滑な疎通のために、上部、下部面が開放された状態からなる。
【0038】
シリコン(二重チューブ、外壁部/内壁部)の構造と形態を見ると、鼻腔に深く挿入され得るように上部方向に直径が次第に狭くなる円錘形で形成されて、睡眠呼吸の際、鼻孔の中に深く位置した鼻腔部分を広げる役割をしつつ、空気の円滑な流れでいびきを防止できる構造である。
【0039】
シリコンが二重で形成されて、外側壁と内側壁とが形成され、挿入の際、緩衝作用と貫通孔が大きく形成されて、円滑な空気疎通と着用感を良くし、鼻腔側は、挿入の際に狭くなる円錘形で形成されて、鼻孔の中に入るほど、鼻腔を広げる機能(普通、呼吸時の2倍程度の空気を吸入)をするので、いびきの騒音を防止でき、呼吸の際にも空気疎通の補助器具としても使用可能である。
【0040】
前記における「∪」字形空間部は、1つの例であり、三角形、壷形状など、様々な形状への変更が可能であり、これは、本発明の権利範囲に該当する。
【0041】
図1は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の斜視図であり、
【0042】
図2は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の正面図であり、
【0043】
図3は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の側面図である。
【0044】
図面に示したように、他の実施形態であるいびき防止装置200の本体外壁部上部201aと下部201bとを有する本体外壁部201と、前記本体外壁部201をUまたはVタイプに分けて形成された分岐した領域部203と、
【0045】
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203の下部203b下側に突出部205が備えられるようにし、このとき、分岐した領域部203の上部203aの分岐した横幅を下部203bの横幅より大きくすることが好ましいが、同じにすることができ、他の実施形態として、その逆(上部203aの分岐した横幅が下部203bの横幅より小さく)にすることもできる。
【0046】
また、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203の下部203b下側には、前記外壁部の外側方向に半円形タイプの突出部205が備えられることが好ましく、前記突出形態は、楕円形、丸いタイプなども可能である。
【0047】
上記において、本体外壁部上部直径(図示せず)を突出部205が形成された外壁部直径(図示せず)より小さくすることが好ましい。これは、いびき防止装置を鼻孔の中に挿入の際、より容易に挿入されるようにするためのものであり、また、外壁部上部201a部分に分岐した領域部203を形成した理由は、鼻孔の中に挿入の際、外側に弾力性をおいて鼻腔を拡張しながらも、かつ柔軟性とともに鼻腔構造に対応して鼻腔に深く挿入が容易なようにするためのものである。
【0048】
前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部をUまたはVタイプで形成した理由は、分岐した領域部203の上部203aの分岐した横幅を下部203bの横幅より大きくしてはじめて、鼻孔の中に挿入の際、適当な柔軟性に基づいて鼻腔構造に対応して外壁部上部形状が変形されて深い挿入が可能であるためであろう。
【0049】
一方、鼻腔拡張に重点をおく場合であれば、分岐した領域部203の上部203aの分岐した横幅と下部203bの横幅とを同じにするか、上部203aの分岐した横幅を下部203bの横幅より小さくすることもできる。
【0050】
前記本体外壁部201の分岐した領域部203の下部203b下側に形成された突出部205は、本体外壁部を補強及び支持して鼻腔を拡張し、また、前記突出部を丸いタイプ(半円形、楕円形などを含む)にする理由は、いびき防止装置を鼻腔に挿入の際、鼻腔構造に対応して軟らかくかつ円満に挿入されるためである。
【0051】
図4は、本発明における他の実施形態の本体外壁部201及び本体内壁部20の断面を示す図である。図面に示すように、本体の分岐した領域部下側に半円形タイプの突出部205が形成されている。
【0052】
図5は、前記図4の断面形状がいびき防止装置の1個で実現されることを示す図である。
【0053】
図6は、前記図4の断面形状がいびき防止装置の2個で実現されることを示す図である。
【0054】
図7は、いびき防止装置の外壁部に鼻水漏れ装置102が備えられたことを示す図である。
【0055】
また、本発明の他の実施形態について説明する。
図8は、いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたことの斜視図である。
【0056】
図9は、いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたことの正面図である。
【0057】
図10は、いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたことの平面図である。
【0058】
図11は、いびき防止装置の外壁部の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部に形成された分岐した領域部203に膜を含む支持部材207が形成されたことの底面図である。
【0059】
図面に示すように、上記に言及された図1のように、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203がただ単に隔てられている状態よりは、前記本体外壁部201の厚みまたは強度より小さい状態で、外壁部201と接触された状態で分岐した領域部203に膜を含む支持部材207を形成させることにより、隔てられている両側の外壁部201が互いに連結される構造になるので、本体が鼻腔に挿入時に外壁部の支持力が向上する。
【0060】
前記支持部材の厚みは、前記本体外壁部厚み(例えば、0.4~0.5mm)の40~60%範囲の厚みになるようにする。このとき、支持部材の厚みが40%未満になる場合には、本体外壁部201の支持力補完目的に実質的に影響がないようになり、60%超過の場合には、外壁部201の柔軟性が減少して鼻腔挿入の際、円滑でないようになる。
【0061】
さらに、本体外壁部が鼻腔に挿入されて接触され、かつ鼻腔を拡張する役割をするものであるから、外壁部が柔軟過ぎてもいけず、過度に固い状態になってもいけない。
【0062】
【表1】
【0063】
本発明において、本体及び支持部材の材料は1つの例であって、シリコン、合成樹脂材、または合成材質を含む。上記したように、本発明は、いびき防止装置に関するものであって、より具体的には、鼻腔に挿入され、鼻腔内面に接するいびき防止装置の外壁部に分岐した領域部をおき、外壁部に突出部を備えて、鼻腔構造に対応して柔軟に深く挿入が可能であり、及び鼻腔拡張力向上が可能な装置に関するものである。また、鼻腔に挿入され、鼻孔の中(鼻腔)内面に接するいびき防止装置の外側部上部に突起部を形成して、いびき防止装置の外壁部の弾性支持力向上、鼻腔拡張力向上、鼻腔での固定力向上などが可能な装置に関するものである。
【0064】
また、本発明のさらに他の実施形態のいびき防止口300について説明する。[図12図24
以下、各図面を参考して説明する。
【0065】
まず、この実施形態を説明するのにおいて、前述した実施形態とその図面等(特に、図1、2、5、8、9等々)と同じ目的の構成の図面符号は、共に使用した。
【0066】
図12図16は、本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の各図面(斜視図、正面図、背面図、側面図、平面図、底面図)を示す図である。
【0067】
図12は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の斜視図であり、
【0068】
図13は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の正面図及び背面図であり、
【0069】
図14は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の左右側面図であり、
【0070】
図15は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の平面図であり、
【0071】
図16は、本発明におけるいびき防止装置の他の実施形態の底面図である。
【0072】
図17図23は、上記図12図16に関連した本発明のさらに他の実施形態のいびき防止装置の断面図を示す図である。
【0073】
図24は、本発明のいびき防止装置を拡大して示す斜視図である。図面に示すように、本体外壁部201と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、前記本体外壁部201に形成された突出部205とが備えられたいびき防止装置、 または、本体外壁部201と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203と、前記本体外壁部201に形成された分岐した領域部203下側に突出部205とが備えられたいびき防止装置は、基本的に上記実施形態における本体内壁部20が備えられないことを特徴とする。これにより、鼻腔に挿入されたいびき防止装置を介して吸気または呼気の際、空気疎通が一層良くなり、特に、呼気の際(空気排出時)、前記本体内壁部の震えによる騒音を防止できるようになった。
【0074】
一方、上記のように、本体内壁部がなくなることによるいびき防止装置の支持力を補完するために、前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられる。
【0075】
さらに、前記本体外壁部の下部201bの一側面には、連結環50が接触され、前記連結環の中間の横幅70は、前記本体外壁部の下部の一側面に近接するほど、着脱の際、切れなどを防止し、支持力のために大きくなるようにし60、前記大きくなった横幅の端部60と接触(連結)されて、前記本体外壁部の下部201b内側には、本体補強部90が備えられるようにする。前記補強部90を本体補強部と表現したが、いびき防止装置の本体だけでなく、連結環50も補強するものである。
【0076】
本発明における実施形態の本体内壁部がない状態でいびき防止装置の上端部(鼻腔内側に位置する部分)の開口部幅(A)94をいびき防止装置の下端部の開口部幅(B)95より小さくすることが一般的である。
【0077】
一方、必要の際、開口部幅(A)94がいびき防止装置の下端部の開口部幅(B)95と同じであるか、似たようにすることもできる。
【0078】
他方、本体外壁部の下部の強度のために、いびき防止装置の下端部の開口部を厚くする場合、開口部幅(A)94がいびき防止装置の下端部の開口部幅(B)95より大きくなることもできる。
【0079】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態等は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術思想は、本発明の権利範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、いびき防止装置、ほこりを含む微細ほこり防止装置、外部から人体に流入する異物、またはウイルスなどを防止する用途としても使用可能である。
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【国際調査報告】