(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(54)【発明の名称】スポーツ器具
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20220608BHJP
A63B 71/06 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
A63B69/00 513D
A63B71/06 T
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506979
(86)(22)【出願日】2020-04-14
(85)【翻訳文提出日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 EP2020060383
(87)【国際公開番号】W WO2020212304
(87)【国際公開日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】102019002702.7
(32)【優先日】2019-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521449728
【氏名又は名称】バウンス ホールディング ピーエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ツィッテル,ヴィターリ
(57)【要約】
本発明は、ボクシングボディ(20)、ボクシングボディレセプタクル(40)、およびボクシングボディレセプタクル(40)を保持するための保持装置(30)を含むスポーツ器具(10)に関し、保持装置(30)およびボクシングボディレセプタクル(40)は、ボクシングボディ(20)を開始位置に保持するように設計され、保持装置(30)およびボクシングボディ(20)は、ボクシングボディ(20)がボクシングパンチの動作によって開始位置から出て、具体的には弾性的に、移動でき、次いで開始位置に戻るように設計される。スポーツ器具は、ユーザー情報をスポーツ器具のユーザーに選択的に出力するように設計される、出力装置(60)も含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボクシングボディ(20)と、
ボクシングボディレセプタクル(40)と、
前記ボクシングボディレセプタクル(40)を保持するための保持装置(30)と
を備え、
前記保持装置(30)および前記ボクシングボディレセプタクル(40)は、前記ボクシングボディ(20)が基本位置に保持されるような方法でセットアップされ、前記保持装置(30)および前記ボクシングボディ(20)は、ボクシング打撃によって作動された、前記ボクシングボディ(20)が、前記基本位置から出て、具体的には弾性的に、移動し、次いで前記基本位置に戻るような方法で、セットアップされる、
スポーツ器具(10)であって、
ユーザー情報を前記スポーツ器具の前記ユーザーに選択的に出力するようにセットアップされた出力組立体(60)を特徴とする、
スポーツ器具(10)。
【請求項2】
前記出力装置(60)はモバイル端末装置(62)、具体的には、携帯電話またはタブレットPCを含むことを特徴とする、
先行する請求項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項3】
前記スポーツ器具は、前記ボクシングボディ上のボクシング打撃を測定して、少なくとも1つの測定結果をそれから生成するようにセットアップされる測定装置(50)を備えることを特徴とする、
先行する請求項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項4】
前記ユーザー情報は、前記ユーザーに対するボクシング指示を含み、前記ボクシング指示は、前記ユーザーによって実行すべきボクシング打撃を説明することを特徴とする、
先行する請求項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項5】
前記ボクシング指示は前記測定結果と比較されて評価結果を形成することと、前記評価結果はユーザー情報として出力されることとを特徴とする、
請求項3および4に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項6】
具体的には、ボクシング打撃の強度および/または方向を検出するようにセットアップされる、前記保持装置(30)上および/または前記ボクシングボディレセプタクル(40)上の加速度計を含む、第1の測定デバイス(51)を特徴とする、
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項7】
具体的には、ボクシング打撃の前記強度および/または方向を検出するようにセットアップされる、前記ボクシングボディ上の加速度計を含む、第2の測定デバイス(52)を特徴とする、
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項8】
具体的には、前記保持装置(30)および/または前記ボクシングボディレセプタクル(40)のプレロードを検出するようにセットアップされる、負荷センサーを含む、第3の測定デバイス(53)を特徴とする、
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項9】
具体的には、可動式となるように設計されて、ボクシング打撃の前記強度および/または方向を検出するようにセットアップされる、加速度計を含む、第4の測定デバイス(54)を特徴とする、
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項10】
前記第4の測定デバイス(54)は、第1のボクシング用グローブ(21)上に配置されることを特徴とする、
先行する請求項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項11】
具体的には、ボクシング打撃の前記強度および/または方向を検出するようにセットアップされる、第2のボクシング用グローブ(21)上の加速度計を含む、さらなる第4の測定デバイス(54)を備える、
請求項9および10に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項12】
前記スポーツ器具はスリーブモードで動作するようにセットアップされ、
具体的には、前記スリーブモードでは、前記出力装置(40)はオフにされて、前記測定装置(50)はスタンバイにされ、前記測定装置は、ボクシング打撃の結果として前記出力装置(40)をオンにするような方法でセットアップされることを特徴とする、
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具(10)。
【請求項13】
先行する請求項のいずれか1項に記載のスポーツ器具における、モバイル端末装置、具体的には、携帯電話またはタブレットPCの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスポーツ器具に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
かかるスポーツ器具は、ボクシングボディ、ボクシングボディレセプタクル、およびボクシングボディレセプタクルを保持するための保持装置を備える。保持装置およびボクシングボディレセプタクルは、ボクシングボディを基本位置に保持するように設計される。意図した使用の間、ボクシングボディは、ボクシング打撃の動作により、基本位置から出て弾性的に移動し、その後、基本位置に戻る。かかる器具は、具体的には、サンドバッグ器具、ヘビーバッグ器具またはダブルエンドバッグ器具であり得る。
【0003】
かかるスポーツ器具の使用におけるトレーニング効果および/またはトレーニング経験を改善することが本発明の目的である。これは、請求項1に従ったスポーツ器具によって達成され、実施形態は従属クレームおよび説明の主題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、スポーツ器具は、ユーザー情報をスポーツ器具のユーザーに、具体的には選択的に、出力するようにセットアップされる出力デバイスを含む。ユーザー情報は、器具の技術データ、具体的には、器具の状態情報、ユーザーに対する指示(具体的には動作指示)および/または評価結果を含み得る。純粋なスポーツ活動に加えて、スポーツ器具の使用は現在、トレーニング経験を積極的に高める対話的要素を獲得する。
【0005】
出力デバイスは、モバイル端末、具体的には、携帯電話またはタブレットPCを含むことができる。アプリケーション固有のソフトウェア、具体的には、所謂、それによって端末装置をスポーツ器具に対する出力デバイスにできるか、または出力デバイスとしてセットアップできるアプリ、がモバイル端末上にインストールできる。
【0006】
一実施形態では、スポーツ器具は測定装置を備え、測定装置は、測定技術を使用してボクシングボディ上のボクシング打撃を記録して、少なくとも1つの測定結果をそれから生成するように設計されている。測定結果は、具体的には、衝撃強度、衝撃速度(具体的には、衝撃周波数)および/または衝撃の方向の表示であり得る。測定装置は、センサーを含むことができる。かかるセンサーは、具体的には加速度計を含み得、それにより具体的には、前述の情報が検出できる。
【0007】
一実施形態では、ユーザー情報は、実行すべきボクシング打撃を説明する、ユーザーに対するボクシング指示を含む。ボクシング指示は、ユーザーに対する動作指示を表す。この場合、それは、ボクシング打撃をどのように実行すべきかをユーザーに対して指定する。このように、トレーニング計画がユーザーに対して対話形式で提供できる。
【0008】
一実施形態では、ボクシング指示は測定結果と比較されて評価結果を形成する。評価結果は、ユーザー情報として出力される。測定結果とユーザー情報、具体的にはボクシング指示、をリンクすることにより、トレーニング成功の評価が作成され、ユーザー情報として出力できる。
【0009】
一実施形態では、スポーツ器具、具体的には測定装置は、以下の測定デバイスの少なくとも1つ以上を含む:
【0010】
具体的には、保持装置および/またはボクシングボディレセプタクル上の、加速度計を含む、第1の測定デバイス。このようにして、具体的には、ボクシング打撃の強度および/または方向が検出できる。ボクシング打撃の時間および、従って、衝撃速度または衝撃周波数もそれ故に測定できる。
【0011】
具体的には、ボクシングボディ上の、加速度計を含む、第2の測定デバイスであって、ボクシング打撃の強度および/または方向を検出するように設計されている。ボクシング打撃の時間および、従って、衝撃速度または衝撃周波数もそれ故に測定できる。
【0012】
具体的には、負荷センサー、具体的には力センサー、を含む、第3の測定デバイスであって、ボクシングボディレセプタクルのプレロードを検出するように構成される。
【0013】
モバイル方式で移動できる、具体的には、保持装置、ボクシングボディ、またはボクシングボディレセプタクル上に配置されていない、第4の測定デバイス。この測定デバイスは、加速度計を含み得る。第4の測定デバイスは、例えば、第1のボクシング用グローブに取り付けることができる。それは、具体的には第1の手での、ボクシング打撃の強度および/または方向を記録できる。具体的には、第2のボクシング用グローブに取り付けられて、具体的にはユーザーの第2の手からの、ボクシング打撃の強度および/または方向を検出する、具体的には加速度計を含む、かかるさらなる第4の測定デバイスが提供できる。かかる第4の測定デバイスは別の位置にも配置できる。
【0014】
一実施形態では、スポーツ器具は、スリーブモードで動作するように構成される。スリーブモードでは、出力装置はオフにされて、測定装置はスタンバイしている。ボクシング打撃の直後に、測定装置は出力装置をオンにできる。これは、スポーツ器具をオンにするための簡単な可能性を、つまり使用を記録するだけで、生み出す。
【0015】
ボクシングボディは異なって設計することができ、具体的にはトレーニング要件に適合できる。ボクシングボディは、例えば、具体的には、球形または卵形ボールとして、およびPUレザーとして、円形または角ばった形にできる。
【0016】
本発明は、図面を参照して以下でさらに詳細に説明される:
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に従ったスポーツ器具の、第1の実施形態における側面図である。
【
図2】本発明に従ったスポーツ器具の、第2の実施形態における側面図である。
【
図3】本発明に従ったスポーツ器具の、第3の実施形態における側面図である。
【
図4】本発明に従ったスポーツ器具の、第4の実施形態における側面図である。
【
図5】ボクシングボディ上の測定装置および出力装置の構成要素の一実施形態である。
【
図6】締め具の辺りにおける測定装置および保持装置の構成要素の一実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、本発明に従ったスポーツ器具の実施形態が、それらの共通性に基づいて、
図1~
図4を用いて説明される。個々の実施形態における差は、以下で説明される。
【0019】
本スポーツ器具10は、治療、トレーニングおよびレジャー装置として使用できる。スポーツ器具は、
ボクシングボディ20、
ボクシングボディ20を受け止める、具体的には、浮かせる(suspend)ための、ボクシングボディレセプタクル40、具体的には、ボクシングボディサスペンション、
ボクシングボディレセプタクル40を保持するための保持装置30、
測定装置50、
出力装置60
を備える。
【0020】
ボクシングボディ20は、具体的には、基本位置に保持されている(実線)、いわゆるボクシングボールである。ボクシングボディ20は、例えば、ボクシング用グローブを着用している、トレーニング中の人からのボクシング打撃によって基本位置から強打され(破線)、その後、ボクシングボディは自動的に基本位置に戻る。
【0021】
ボクシングボディ20は、ボクシングボディレセプタクル40、この例中では、ボクシングボディサスペンションによって受け止められる。ボクシングボディレセプタクル40は、例えば、弾性受止め部41を含み、それは、本例では伸縮性ロープ41である。
【0022】
ボクシングボディレセプタクル40は、受止め部41の少なくとも上部および下部において、いずれの場合も、ロープ41を保持装置30に連結するための第1の連結部42を含む。
【0023】
ボクシングボディレセプタクル40は、ボクシングボディ20のための少なくとも1つの第2の(ここでは任意選択で2つの)連結部43(ここでは、ロープ連結)を含む。第2の連結部43は、ボクシングボディ20の位置をボクシングボディレセプタクル40上に画定する。本例では、ロープ41は、ボクシングボディ20を通って誘導される。2つの第2の連結部43は、ボクシングボディ20の位置をボクシングボディレセプタクル40に関して、具体的には、ロープ上に固定する。ボクシングボディ20は、ロープ上の異なる位置に配置できる。加えて、ボクシングボディは必要に応じて、取り外して別のボクシングボディで置き換えることもできる。
【0024】
ボクシングボディ20は、ボクシングボディレセプタクル40によって保持装置30に締め付けられる。
【0025】
保持装置30は複数の締め具31を含む。
【0026】
第1の上部締め具31aは、ボクシングボディレセプタクル40を上部で固定するために提供される。第2の、下部締め具31bは、ボクシングボディレセプタクル40を下部で支持するために提供される。第3の、側部締め具31cは、例えば、モバイル端末62を側方に固定するために提供される。
【0027】
締め具31の1つにおいて、ここでは下部締め具31bとボクシングボディレセプタクル40の間に、ボクシングボディレセプタクル40のプレロードを設定するための、この例では、テンションロープ41の張力を調整するための、調整ユニット33がある。具体的には、テンションロープ41を伸ばすか、または短くすることにより、その張力を調整できる。下部に配置されている調整ユニット33は、上部のものよりもアクセスしやすいので、好ましい。
【0028】
測定装置は、1つ以上の測定デバイス51、52、53、54を含む。
【0029】
第1の測定デバイス51および第2の測定デバイス52は各々、締め具30a、30の1つの上に配置され、その締め具にボクシングボディレセプタクル40が取り付けられる。第1および第2の測定デバイス51、52は各々、ボクシングボディレセプタクル40および/または保持装置30に関するトレーニングデータを検出するように設計される。この目的のために、例えば、それを用いて衝撃時間、衝撃周波数および衝撃強度に関する結果が生成できる加速度計が存在し得る。
【0030】
プレロード測定デバイス53は、第3の測定デバイスとして締め具の1つの上に置かれる。本例では、このプレロード測定デバイスは任意選択で、プレロードを調整するために調整ユニット33と統合される。
【0031】
第4の測定デバイス54は、モバイル測定デバイスとして設計できる。具体的には、これは、衝撃時間、衝撃周波数および衝撃強度に関する情報を生成するために、ボクシング用グローブ21上に配置できる。具体的には、使用された打撃アーム(左または右腕)とのリンクを生成することも可能である。ユーザーが2つのボクシング用グローブを使用する場合、モバイル測定デバイス54は、ボクシング用グローブの各々上に配置でき、従って、個々のボクシング打撃の測定および/または測定値を打撃アームに断定的に割り当てることができる。
【0032】
ボクシングボディがボクシング打撃によって動かされると、ボクシングボディはボクシング打撃の強度に従って前後に揺れる。
【0033】
測定デバイスはデータを収集して、それを、例えば、評価ユニットに送信し、評価ユニットは、モバイル端末装置によりアプリで形成できる。適切な評価ソフトウェアが、評価ユニット、具体的にはアプリ、にインストールできる。ソフトウェアは適切な測定、分析、データ処理、およびプログラミング機能を備えている。加えて、ソフトウェアは、測定装置の全部の測定デバイス、具体的には、ボクシングボディレセプタクルのプレロードがそれを用いて測定される測定デバイスにアクセスできる。
【0034】
出力装置60は、いくつかの出力デバイス61、62を含む。第1の出力デバイス61は、ボクシングボディ20自体に取り付けることができる。ここでそれは信号要素のグループにでき、最も単純な場合、かかる信号要素は、ボクシング準備状態をユーザーに対して視覚的に表すことができる。信号要素はLEDにできる。
【0035】
第2の出力デバイス62は、ボクシングボディ20から離れて、具体的には、ボクシングボディレセプタクル40からも離れて、配置できる。本例では、第2の出力デバイス62は、モバイル端末装置62、例えば、携帯電話またはタブレットPCであり、その中に評価アプリがインストールされる。第2の出力デバイス62は、適切なホルダー34および第3の締め具31cで、例えば、壁3に固定される。
【0036】
4つの実施形態は、保持装置30に関して実質的に相互に異なる。
【0037】
図1に従った実施形態では、ボクシングボディレセプタクル40は部屋のフロア1および天井2に固定される。
【0038】
図2に従った実施形態では、保持装置30は保持フレーム35を含み、上部および下部締め具31aおよび31bがそれに連結されてボクシングボディレセプタクル40を固定する。この保持フレーム35は、部屋とは無関係に使用できる。具体的には、保持フレームは、固定するために利用可能な天井も側壁もない、戸外またはジムに設置できる。側部締め具31cは第2の出力デバイス62のために保持フレーム35に連結できる。
【0039】
図3に従った実施形態では、保持装置30は横材(cross member)36を含む。横材36によって、ボクシングボディレセプタクル40の上部締め具31aは側壁3に連結できる。
【0040】
図4に従った実施形態は、
図3に従った実施形態に基づく。保持装置30は、さらなる横材36を含む。この横材36によって、ボクシングボディレセプタクルの下部締め具31bは側壁3に連結できる。
【0041】
横材36は、長さ調節可能、具体的には、入れ子式にできる。
【0042】
個々の構成要素を取り外し可能に固定するために、クイックリリース締め具32が適切なポイントで、具体的には、ボクシングボディレセプタクル40と保持装置30との間ならびに/または保持装置30とフロア、天井2および/もしくは側壁3との間に提供できる。
【0043】
図5は、ボクシングボディ20を上から断面で示す。別々に制御可能な信号要素61a、61b、および61cがボクシングボディ上の異なる円周位置に配置されて位置インジケータ、および従って第1の出力ユニット61を表す。例えば、信号要素61a、61b、および61cは個々のLEDであり得る。信号要素を制御することによって、それを点灯させることができ、それは、その制御された位置インジケータを打つようにボクシング打撃を今実行すべきであることをユーザー情報としてユーザーに伝達できる。例えば、信号要素61aが作動される場合、ボクシング打撃はボクシング打撃ベクトルSaの方向に実行すべきである。ボクシング打撃の正しい実行は次いで、加速度ベクトルVa、Vb、Vcを参照して比較でき、それは、ボクシングボディに取り付けられた第2の測定デバイス(例えば、加速度計)で測定結果として取得される。評価結果がモバイル端末装置62上に表示でき、評価結果は実際のボクシング打撃の仕様(specification)との合致度として表すことができる。
【0044】
図6は、スポーツ器具10を下部締め具31bの辺りにおいて示す。ロープ41は、調整ユニットとして電動式スピンドル33に巻き付けられている。スピンドルの回転設定に応じて、ロープ41の異なるプレロードが設定できる。スピンドル33は、ロードセル53を用いて第3の測定デバイスとして下部締め具31bに連結され、ロードセル53を使用して、ロープ41のプレロードが測定できる。
【0045】
一実施形態では、スポーツ器具はスリーブモードのままにできる。このスリーブモードでは、具体的にはエネルギー使用が最小限まで減少する。具体的には、出力デバイスはオフにされる。測定装置はスタンバイにできるが、ボクシング打撃は記録でき、具体的には、測定技術デバイスを使用して自発的に実行されたボクシング打撃は、記録された測定結果を一時的に格納し、次いで出力デバイスがオンにされた後、それらを出力デバイスに送信する。この実施形態における測定装置は出力装置をオンにでき、具体的には、いわゆる目覚ましコールを出力装置に送信する。
【0046】
参照符号
1 フロア
2 天井
3 壁(例えば、部屋の壁、家具の壁)
10 スポーツ器具
20 ボクシングボディ
21 ボクシング用グローブ
30 保持装置
31 締め具
31a 上部締め具(例えば、天井締め具)
31b 下部締め具(例えば、フロア締め具、バラスト片)
31c 側部締め具(例えば、壁締め具、家具締め具)
32 クイックリリース締め具
33 プレロード調整ユニット
34 端末装置62用ホルダー
35 保持フレーム
36 横材(例えば、入れ子式)
40 ボクシングボディレセプタクル、例えば、ボクシングボディサスペンション
41 テンションロープ
42 保持装置に対する連結部
43 ボクシングボディに対する連結部
50 測定装置
51 保持装置に対する連結部における第1の測定デバイス
52 ボクシングボディ上の第2の測定デバイス、例えば、加速度計
53 負荷測定デバイスとしての第3の測定デバイス
54 ボクシング用グローブ上の第4の測定デバイス
60 出力装置
61 ボクシングボディ上の出力ユニット
61a、b、c 位置インジケータ
62 モバイル端末
Va、b、c 加速度ベクトル
Sa、b、c 衝撃ベクトル
【国際調査報告】