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特表2022-528914触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体
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  • 特表-触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-16
(54)【発明の名称】触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20220609BHJP
   G06F 3/03 20060101ALI20220609BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/03 400D
G06F3/041 630
G06F3/041 590
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559645
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-07
(86)【国際出願番号】 CN2019120856
(87)【国際公開番号】W WO2020207028
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】201910286510.2
(32)【優先日】2019-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】518404352
【氏名又は名称】広州視臻信息科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】古 意昌
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA54
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA13
5E555BA28
5E555BA29
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB13
5E555BB28
5E555BB29
5E555BC07
5E555CA13
5E555CA14
5E555CB11
5E555CB13
5E555CB14
5E555CB15
5E555CB33
5E555CB56
5E555CC03
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
本開示は、触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体を開示しており、コンピュータ技術分野に関する。前記方法は、受信されたモードトリガー操作に応答することと、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択することと、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測することと、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信されたモードトリガー操作に応答することと、
前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択することと、
前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測することと、
前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定して制御することと、
を含む触れ操作モードの制御方法。
【請求項2】
前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定して制御することは、
前記操作時間長と設定時間閾値とを比較することと、
比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定し、前記現在の触れ操作モードを実行するように制御することと、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定することは、
前記操作時間長が前記設定時間閾値以下である場合、ユーザによる触れにより生成された触れ情報を取得することと、
前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることと、
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記触れ情報は、触点の数及び触れ面積を含み、それに応じて、前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることは、
前記触れ面積が所定の面積閾値より大きい場合、触れ消去モードを現在の触れ操作モードとし、前記触れ面積が所定の面積閾値以下である場合、前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすること
を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることは、
前記触点の数が1つである場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして維持することと、
前記触点の数が少なくとも2つである場合、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定することと、
を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定することは、
ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長を計測することと、
前記持続時間長が切り替え時間閾値より大きい場合、触れ設定モードを現在の触れ操作モードとし、前記持続時間長が切り替え時間閾値以下である場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして維持することと
を含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定することは、さらに、
前記操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして維持すること
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
受信されたモードトリガー操作に応答する応答モジュールと、
前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択する選択モジュールと、
前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測する操作時間長計測モジュールと、
前記操作時間長に基づいて、現在の触れ操作モードの実行を決定して制御する決定モジュールと、
を含む触れ操作モードの制御装置。
【請求項9】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記1つ又は複数のプログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現する
触れ操作モードの制御機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか1つに記載の方法が実現される
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年04月10日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が201910286510.2である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用することによって本願に組み込まれる。
本開示の実施例は、コンピュータ技術分野に関し、例えば、触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチホワイトボードは、普通のホワイトボードに代えるデジタル・ティーチング・プレゼンテーションデバイスである。タッチホワイトボードは、タッチ技術との組み合わせによって、指、又はタッチホワイトボードにマッチングする入力装置によるヒューマン・マシン・インターフェースを実現することができる。
【0003】
ユーザが指、又はタッチホワイトボードにマッチングする入力装置で触れ操作を行うと、触れ操作に応答するように、タッチホワイトボードにおける1つの触点がトリガー可能であってもよいし、複数の触点がトリガー可能であってもよい。触れ操作中で、トリガーされる触点が、1つから複数に増えるか、又は複数から1つに減少するかのようにしてもよい。要するに、ユーザによるタッチホワイトボードの触れ操作で、任意の数の触点をランダムにトリガーすることができる。
【0004】
しかしながら、機能上の必要に応じて、開発者は、異なる数の触点のトリガーに対して、異なる触れ操作モードを応答させることを定義する。例えば、1つの触点のトリガーによって、タッチホワイトボードが触れ手書きモードに移行するように制御してもよいし、2つ以上の触点のトリガーによって、タッチホワイトボードが対応するアプリ設定モードに移行するように制御してもよい。そのため、ユーザが触れ操作を行うとき、トリガーされる触点の数が変化すると、触れ操作モードを切り替えてしまうことになる。しかし、ユーザが触れ操作を行うとき、他の触れ(例えば、袖、または手首などによるタッチホワイトボードの触れ)の干渉によって対応する位置における触点がトリガーされると、触れ操作モードの誤切り替えが発生してしまうので、ユーザによる触れホワイトボードの使用体験に影響を与えている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、触れ操作モードの正確な切り替えを実現できる触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【0006】
一実施例では、本開示の実施例は、
受信されたモードトリガー操作に応答することと、
前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択することと、
前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測することと、
前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することと、
を含む触れ操作モードの制御方法を提供する。
【0007】
一実施例では、本開示の実施例は、
受信されたモードトリガー操作に応答する応答モジュールと、
前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択する選択モジュールと、
前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測する操作時間長計測モジュールと、
前記操作時間長に基づいて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御する決定モジュールと、
を含む触れ操作モードの制御装置を提供する。
【0008】
一実施例では、本開示の実施例は、さらに、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を含み、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記1つ又は複数のプログラムを実行すると、本開示の実施例に係る触れ操作モードの制御方法を実現する
触れ操作モードの制御機器を提供する。
【0009】
一実施例では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、本開示の実施例に係る触れ操作モードの制御方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0010】
本開示の実施例は、上記の技術的手段を用いて、モードトリガー操作によってトリガーされる初期触れ操作モードに対応する操作時間長に基づいて現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することができる触れ操作モードの制御方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。操作時間長によって現在の触れ操作モードを制限することは、他の触れの干渉による触れ操作モードの誤切り替えを避けることができるだけでなく、触れ操作モードの効果的な切り替えを保証し、誤操作の干渉を低減し、ユーザの使用体験を向上している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施例1に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。
図2】本開示の実施例2に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。
図3】本開示の実施例3に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。
図4】本開示の実施例4に係る触れ操作モードの制御装置の構成の模式図である。
図5】本開示の実施例5に係る触れ操作モードの制御機器の構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面及び実施例を参照しながら本開示を説明する。ここで説明される実施例は、本開示を説明するためだけであるが、限定するためではない。説明の便宜上、図面において、構成のすべてではなく本開示に関する一部のみ示している。
【0013】
いくつかの例示的な実施例は、フローチャートによって示す処理または方法として説明される。フローチャートにおいて、各操作(又はステップ)が順序に沿った処理として説明されるが、そのうちの多くの操作は、並行的に、併発的に、又は同時に実行することができる。なお、各操作の順序は入れ替えることができる。その操作が完成すると、前記処理が停止されてもよいが、図面には含まれない付加ステップを有してもよい。前記処理は、方法、関数、ルール、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。
実施例1
【0014】
図1は、本開示の実施例1に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。この方法は、触れ操作モードの切り替えの正確性を高める場合に適用できる。一実施例では、この方法は、ユーザが触れ操作モードの制御機器を使用する過程で触れ操作が変化するとき、効果的な触れ操作モードの切り替えを保証する場合に適用できる。この方法は、触れ操作モードでの制御装置によって実行されてもよい。この装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現することができ、触れ操作モードの制御機器に集積されることは一般的である。
【0015】
触れ操作モードの制御機器は、2つ又は複数の物理的実体により構成されてもよいし、1つの物理的実体により構成されてもよい。触れ操作モードの制御機器は、電子ホワイトボード機能を有するコンピュータ、携帯電話、タブレット、プロジェクタ、又はタッチホワイトボードなどであってもよい。実施例では、タッチホワイトボードを触れ操作モードの制御機器の例として説明する。
【0016】
タッチホワイトボードは、タッチ・コントロール技術によってホワイトボードに表示される内容を操作してヒューマン・マシン・インターフェースを実現する機器であってもよい。タッチホワイトボードは、プロジェクタ、電子ホワイトボード、スクリーン、音響、テレビ及びビデオ会議端末などの1つ又は複数の機能を集積することができる。一実施例では、タッチホワイトボードの表示装置は、容量式スクリーン、抵抗式スクリーン、又は電磁気式スクリーンであってもよい。ユーザは、タッチホワイトボードに対してタッチ・コントロール操作を指、又はタッチペンで行うことができる。
【0017】
一実施例では、タッチホワイトボードに、内蔵されたアプリケーションソフトウェアをインストールするとともに、第三者の機器又はサーバからダウンロードされるアプリケーションソフトウェアもインストールするようにしてもよい。ここで、アプリケーションソフトウェアの種類及び内容が、実際の状況に応じて設定できる。通常、このアプリケーションソフトウェアは、電子ホワイトボード機能を有し、電子ホワイトボード機能によって手書き、描画、消去、選択、及びローミングなどの機能を実現してもよい。様々な機能は、異なる触れ操作モードに対応しており、異なるトリガー方式にも対応している。
【0018】
本実施例では、タッチホワイトボードが有する触れ操作モードは、1本タッチペン手書きモード、2本タッチペン手書きモード、1本指触れ手書きモード、知能モード、タッチパッド消しゴムモード、画像消しゴムモード及び/又は選択モードを含む表モードと、触れ消去モード(例えばジェスチャー消去)及び/又は触れ設定モード(例えばローミングモード)を含む裏モードに分類してもよい。ローミングモードで、移動操作とズーム操作を共存させることができる。
【0019】
触れ操作モードの制御機器は、通常、赤外線タッチ技術を採用しており、赤外線による識別には、一定の識別高さがあり、物体がこの高さの範囲に入ることに起因する入力によって、触れ操作モードの誤切り替えが発生してしまうことになる。本実施例における触れ操作モードの制御方法の実行タイミングは、ユーザがモードトリガー操作をトリガーするときであってもよい。モードトリガー操作が受信された後、本実施例に開示される方法を実行して効果的な触れ操作モードの切り替えを保証することができる。
【0020】
図1に示すように、本開示の実施例1に係る触れ操作モードの制御方法は、S101~S104を含む。
【0021】
S101において、受信されたモードトリガー操作に応答する。
【0022】
本実施例では、モードトリガー操作は、触れ操作モードをトリガーするための操作であると理解できる。
【0023】
モードトリガー操作のトリガー方式は限定されない。本実施例では、触れ操作モードの制御方法を実行する触れ操作モードの制御機器は、タッチ機能を有してもよい。そのため、ユーザは、触れ操作モードの制御機器を使用するとき、例えば、指又はタッチペンを使用して触れ操作モードの制御機器における対応の位置でクリック及びダブルクリックなどの操作を実行するような触れ方式で、モードトリガー操作をトリガーすることができる。例えば、触れ操作モードの制御機器において、表モードに対して、対応の実体ボタン又は仮想ボタンを設定でき、ユーザは、実体ボタン又は仮想ボタンをクリックしてモードトリガー操作をトリガーすることができる。
【0024】
本ステップで、触れ操作モードの制御機器に受信されたモードトリガー操作を分析して、対応の触れ操作モードを決定することができる。モードトリガー操作に含まれる内容は限定されず、実際の状況に応じて設定することができる。例えば、モードトリガー操作は、時間長、操作位置及び/又は操作面積などが含まれてもよい。モードトリガー操作の分析を行うとき、モードトリガー操作に含まれる内容に応じて、対応の触れ操作モードを決定することができる。モードトリガー操作と触れ操作モードとの対応関係は、予め定められたものであってもよい。
【0025】
例示的には、本実施例は、異なる触れ操作モードに対応する異なる仮想ボタンが設けられてもよい。ユーザは、仮想ボタンをクリックしてモードトリガー操作をトリガーした後、当該モードトリガー操作に対応する触れ操作モードはトリガーされる。
【0026】
一実施例では、本実施例の触れ操作モードの制御機器は、触れ操作モードを表モードと裏モードに分類することができる。モードの切り替えを行うとき、本実施例は、表モードから裏モードへの切り替えの過程のみを考えることができる。表モードから裏モードへ切り替えられた後、触点が検出されなくなるまで、即ち、ユーザの指又はタッチペンがいずれも離れるまで、触点の数が増減しても表モードに戻らなくなる。
【0027】
一実施例では、ユーザが触れ操作モードの制御機器を使用するとき、タッチ・コントロールが、まず、表モードになり、次に、裏モードになる。そのため、本ステップにおけるモードトリガー操作は、トリガーによって表モードに移行する操作であると考えられる。
【0028】
S102において、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択する。
【0029】
本実施例では、触れ操作モードは、触れ操作モードの制御機器が有する機能モードであると理解できる。触れ操作モードは、触れ手書きモード、触れローミングモード、触れ消去モード及び/又は触れ選択モードが含まれる。各触れ操作モードは、単一触点によって操作されてもよいし、複数の触点によって操作されてもよい。例えば、単一触点操作に対応する触れ操作モードは、触れ手書きモード、触れ選択モード及び/又はタッチパッド消しゴムモードなどが含まれてもよい。複数の触点に対応する触れ操作モードは、触れローミングモード及び/又は触れズームモードなどが含まれてもよい。1つの触れ操作モードからもう1つの触れ操作モードに切り替えられるのは、モード切り替えであると考えられる。
【0030】
触れ操作モードの開始操作とは、ユーザの指又はタッチペンが触れ操作モードの制御機器の表示装置に接触し開始することであってもよい。触れ操作モードの終了操作とは、ユーザの指又はタッチペンが触れ操作モードの制御機器の表示装置から離れたことであってもよい。
【0031】
一実施例では、異なる触れ操作モードは、開始操作に基づいてトリガーの条件が設定され、例えば、表モードの場合、モードトリガー操作が受信されるとトリガーされ、裏モードの場合、表モードで所定の起動条件を満たすとトリガーされるようにしてもよい。所定の起動条件は、場合によって設定されてもよいが、ここで限定されない。
【0032】
本実施例では、初期触れ操作モードは、モードトリガー操作によってトリガーされる触れ操作モードであると理解できる。この初期触れ操作モードは、表モードにおけるいずれか1つの触れ操作モードであってもよい。
【0033】
モードトリガー操作の分析を行った後、本ステップでモードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、触れ操作モードの制御機器によりトリガーされる初期触れ操作モードとしてもよい。初期触れ操作モードがトリガーされると、ユーザは、この初期触れ操作モードを用いて操作を行うことができる。
【0034】
S103において、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測する。
【0035】
本実施例では、操作時間長は、初期触れ操作モードが持続する時間長であると理解できる。
【0036】
初期触れ操作モードがトリガーされた後、本ステップで初期触れ操作モードが持続する操作時間長をリアルタイムに計測し、操作時間長に基づいて対応する対策を決定して現在の触れ操作モードを決定することができる。
【0037】
本ステップでは、操作時間長の計測の方法が限定されない。例えば、触れ操作モードの制御機器に設けられたタイマによって、初期触れ操作モードの操作時間長を計測するようにしてもよい。
【0038】
S104において、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御する。
【0039】
本実施例では、現在の触れ操作モードは、現在の触れ操作モードの制御機器が実行しようとする触れ操作モードであると理解できる。
【0040】
ユーザが触れ操作モードの制御機器を使用する過程で、その実現したい機能を完成させるために、異なる触れ操作モードに移行する必要があり得る。本実施例では、計測された操作時間長によって現在の触れ操作モードを決定することで、触れ操作モードの制御機器が触点の変化を検出した場合触れ操作モードを変化することによる触れ操作モードの誤切り替えを回避することができる。
【0041】
一実施例では、操作時間長を計測した後、本ステップで操作時間長と設定時間閾値に基づいて現在の触れ操作モードを決定することができる。設定時間閾値は、予め設定された、現在の触れ操作モードが表モードで維持されるか否かを限定するための時間閾値であると理解できる。本ステップで、異なる操作時間長に基づいて異なる触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして決定してもよい。操作時間長と対応する触れ操作モードとの対応関係は、各触れ操作モードの関係とユーザの使用習慣に応じて予め決定されたものであってもよいが、ここで、限定されない。
【0042】
好ましくは、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することは、前記操作時間長と設定時間閾値を比較することと、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定し、前記現在の触れ操作モードを実行するように制御することと、を含んでもよい。
【0043】
操作時間長と設定時間閾値に基づいて現在の触れ操作モードを決定する時、操作時間長と設定時間閾値の大きさを比較して、現在の触れ操作モードが表モードで維持されるか否かを決定することができる。現在の触れ操作モードが表モードで維持された場合、誤操作の干渉を効果的に低減することができる。
【0044】
例示的に、初期触れ操作モードを1本タッチペン手書きモードとする際に、操作時間長が設定時間閾値より大きくなる場合、ユーザが現在で安定している手書き状態に移行すると見なして、ユーザの操作効率を高めるために、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持してもよいし、初期触れ操作モードに対応するより最適化する触れ操作モード(例えば、2本タッチペン手書きモード)を現在の触れ操作モードを選択してもよい。一実施例では、操作時間長が設定時間閾値より大きくなる場合、初期触れ操作モードを保持し、このとき、触点の数を変化しても触れ操作モードの切り替えを行うことはない。
【0045】
操作時間長が設定時間閾値以下である場合、表モードから裏モードに切り替えられてもよく、表モードの1つの触れ操作モードから表モードのもう1つの触れ操作モードに切り替えられてもよい。ここで、表モード内の切り替えを行う場合、モードトリガー操作によってこれをトリガーしてもよい。表モードから裏モードに切り替えを行う場合、裏モードに対応するトリガー手段と組み合わせて現在の触れ操作モードを決定することができる。ここで、裏モードに対応するトリガー手段が限定されず、ユーザによる触れによって生成された触れ情報であってもよいし、音声情報であってもよい。
【0046】
本開示の実施例1は、触れ操作モードの制御方法が提供される。上記方法を用いて、モードトリガー操作によりトリガーされた初期触れ操作モードに対応する操作時間長に基づいて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することができる。操作時間長によって現在の触れ操作モードを制限することは、他の触れの干渉による触れ操作モードの誤切り替えを避けることができるだけでなく、触れ操作モードの効果的な切り替えを保証し、誤操作の干渉を低減し、ユーザの使用体験を向上している。
実施例2
【0047】
図2は、本開示の実施例2に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。本実施例2は、上記各実施例に基づく選択可能な実施例である。本実施例では、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定することは、前記操作時間長が前記設定時間閾値以下である場合、ユーザによる触れにより生成される触れ情報を取得することと、前記触れ情報に基づいて決定された操作モードを現在の触れ操作モードとすることと、を含んでもよい。
【0048】
一実施例では、本実施例は、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定することは、さらに、前記操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持することを含んでもよい。
【0049】
本実施例には詳細に説明されない内容は実施例1を参考されたい。
【0050】
図2に示すように、本開示の実施例2に係る触れ操作モードの制御方法は、S201~S209を含む。
【0051】
S201において、受信されたモードトリガー操作に応答する。
【0052】
S202において、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択する。
【0053】
S203において、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測する。
【0054】
S204において、前記操作時間長と設定時間閾値を比較する。
【0055】
S205において、操作時間長が前記設定時間閾値以下であるか否かを判断する。「NO」の場合、S206を実行し、「YES」の場合、S207を実行する。
【0056】
本ステップで、操作時間長が設定時間閾値以下であるか否かを判断することで、現在の触れ操作モードが表モードで維持されるか否かを決定する。つまり、操作時間長が設定時間閾値以下である場合、触れ情報と組み合わせて現在の触れ操作モードを決定し、即ち、S207を実行でき、操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、現在の触れ操作モードを表モードとして維持し、即ち、S206を実行できる。
【0057】
S206において、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持して、S209を実行する。
【0058】
操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、本ステップで初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持することができる。一実施例では、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持する場合、モード切り替え操作を実行しなく、即ち、初期触れ操作モードを維持するようにしてもよい。
【0059】
S207において、ユーザによる触れによって生成される触れ情報を取得する。
【0060】
本実施例では、触れ情報は、ユーザにより触れ操作モードの制御機器を操作して生成された情報であると理解できる。例えば、触れ情報は、ユーザが触れ操作モードの制御機器の実体ボタン又は仮想ボタンをクリックしてトリガーされたものであってもよい。この実体ボタンと仮想ボタンは、裏モードのトリガーに用いられてもよい。
【0061】
この操作時間長が設定時間閾値以下である場合、本ステップで触れ情報を取得して、現在の触れ操作モードを決定することができる。
【0062】
触れ情報の取得方式は、触れ情報のトリガー方式によるものであってもよい。例示的には、触れ操作モードの制御機器に設けられる表示装置がタッチスクリーンである場合、本実施例の触れ情報は、触れ位置、触点の数、触れ時間長及び/又は触れ面積などが含まれてもよい。触れ情報が触れ操作モードの制御機器の実体ボタンによりトリガーされた場合、本ステップで各実体ボタンの状態を取得して触れ情報を決定し、このとき、触れ情報に実体ボタンのフラグを持って、実体ボタンに対応する触れ操作モードを決定するようにしてもよい。
【0063】
S208において、前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを、現在の触れ操作モードとする。
【0064】
触れ情報が決定された後、本ステップで触れ情報に基づいて現在の触れ操作モードを決定することができる。異なる触れ情報は、異なる触れ操作モードに対応してもよい。触れ情報と触れ操作モードの対応関係は、各触れ操作モードの操作方式に基づいて設定されてもよいが、ここで限定されない。
【0065】
触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードが初期触れ操作モードである場合、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持し、触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードが初期触れ操作モードではない場合、触れ操作モードの制御機器は、触れ操作モードの切り替えを行う。
【0066】
S209において、前記現在の触れ操作モードを実行するように制御する。
【0067】
現在の触れ操作モードが決定された後、ユーザが使用するために、本ステップで触れ操作モードの制御機器に現在の触れ操作モードを実行させることができる。
【0068】
本開示の実施例2に係る触れ操作モードの制御方法における現在の触れ操作モードの操作の決定を説明する。この方法を用いて、初期触れ操作モードの操作時間長と設定時間閾値に基づいて、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持するか否かを決定することができる。操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持し、即ち、触れ操作モードの切り替えを行わないことで、触れ操作モードの誤切り替えを回避している。操作時間長が設定時間閾値以下である場合、触れ情報と組み合わせて現在の触れ操作モードを決定することで、触点のみによって触れ操作モードの切り替えを実現することを回避している。これにより、この方法は、触れ操作モードの切り替えをより正確に行い、誤操作の干渉を低減し、ユーザの使用体験を向上している。
【0069】
本実施例に係る選択可能な実施例では、前記触れ情報は、触点の数及び触れ面積を含み、それに応じて、前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることは、前記触れ面積が所定の面積閾値より大きい場合、触れ消去モードを現在の触れ操作モードとし、所定の面積閾値以下である場合、前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることを含む。
【0070】
ここで、触点の数は、ユーザによる触れ操作モードの制御機器のタッチスクリーンにおける操作点の数であると理解できる。触れ面積は、ユーザが触れ操作を行うとき触れ操作モードの制御機器を触れる面積であると理解できる。所定の面積閾値は、予め設定された触れ消去モードをトリガーするための面積閾値であると理解できる。触れ消去モードは、ジェスチャー消去であると理解できる。触れ面積が所定の面積閾値より大きくなると、触れ消去モードをトリガーし、即ち、触れ消去モードを現在の触れ操作モードとしてもよい。触れ面積が所定の面積閾値以下であると、現在でジェスチャー消去を行う必要がないことを示し、触点の数によって現在の触れ操作モードを決定してもよい。
【0071】
異なる触点の数は、異なる触れ操作モードに対応してもよい。触点の数と触れ操作モードとの対応関係は、触れ操作モードの操作方式によって決定されてもよいし、任意に設定されてもよいが、操作点数に基づいて対応する触れ操作モードが決定さればよい。
【0072】
上記実施例によれば、好ましくは、前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとすることは、前記触点の数が1つである場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持することと、前記触点の数が少なくとも2つである場合、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定することと、を含む。
【0073】
ここで、持続時間長は、触れ情報の取得段階でユーザが少なくとも2つの触点を触れ続ける時間長であると理解できる。
【0074】
本実施例では、触れ操作モードの制御方法は、触れ操作モードの制御機器が表モードから裏モードへ切り替える場面に適用することができる。本実施例の裏モードは、触れ消去モード及び/又は触れ設定モードが含まれる。触れ消去モードの切り替えを行わないと判断されると、触れ設定モードの切り替えを行うか否かを判断できる。
【0075】
一実施例では、触れ設定モードが少なくとも2つの触点によってトリガーされる必要がある。よって、本実施例は、触点の数を判断して現在の触れ操作モードを決定することができる。触れ操作点の数が1つである場合、現在でタッチ設定モードに移行する必要はないと見なして、直接、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持するようにしてもよい。初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持する方法は、操作時間長が設定時間閾値より大きいとき、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持する方法を参照すればよい。
【0076】
触れ操作点の数が少なくとも2つである場合、誤操作を回避するために、ユーザによる少なくとも2つ触点の触れの持続時間長に基づいて現在の触れ操作モードを決定することができる。持続時間長が短い場合、触れ設定モードへ切り替える必要はないと見なし、「NO」の場合、触れ設定モードへ切り替える必要はあると見なすことができる。
【0077】
上記実施例によれば、好ましくは、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定することは、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長を計測することと、前記持続時間長が切り替え時間閾値より大きい場合、触れ設定モードを現在の触れ操作モードとし、切り替え時間閾値以下である場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持することと、を含む。
【0078】
ここで、切り替え時間閾値は、触れ操作モードの切り替え設定を行う時間閾値であると理解できる。切り替え時間閾値に基づいて初期触れ操作モードを触れ設定モードに切り替えるか否かを決定することができる。触れ設定モードは、インターフェース設定を行うモード、例えば、ローミングモードであると理解できる。ローミングモードで、選択されたインターフェースを触れ操作モードの制御機器の表示装置外にローミングして表示しなくなり、必要があるまで、触れ設定モードをトリガーして、要求のインターフェースを触れ操作モードの制御機器の表示装置内に引き戻すようにしてもよい。
【0079】
ユーザによる少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて現在の触れ操作モードを決定するとき、持続時間長を計測することができ、計測する方法は限定されず、例えば、タイマによって持続時間長を計測してもよい。
【0080】
持続時間長を計測した後、持続時間長と切り替え時間閾値を比較して現在の触れ操作モードを決定することができる。持続時間長が切り替え時間閾値より大きい場合、触れ設定モードをトリガーする必要があることを示すため、触れ設定モードを現在の触れ操作モードとし、持続時間長が切り替え時間閾値の以下である場合、触れ操作モードの切り替えを行わない、即ち、触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持するようにしてもよい。
実施例3
【0081】
図3は、本開示の実施例3に係る触れ操作モードの制御方法のフローの模式図である。本実施例は、上記実施例をもとに選択可能な実施例を提供する。本実施例には詳細に説明されない内容は上記実施例を参照されたい。
【0082】
図3に示すように、本開示の実施例3に係る触れ操作モードの制御方法は、S301~S316を含む。
【0083】
S301において、受信されたモードトリガー操作に応答する。
【0084】
S302において、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択する。
【0085】
S303において、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測する。
【0086】
S304において、前記操作時間長と設定時間閾値を比較する。
【0087】
S305において、操作時間長が前記設定時間閾値以下であるか否かを判断する。「NO」の場合、S306を実行し、「YES」の場合、S307を実行する。
【0088】
S306において、初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持し、S316を実行する。
【0089】
S307において、ユーザによる触れによって生成された、触点の数と触れ面積を含む触れ情報を取得する。
【0090】
S308において、触れ面積が所定の面積閾値より大きいか否かを判断し、「NO」の場合、S309を実行し、「YES」の場合、S310を実行する。
【0091】
S309において、触れ消去モードを現在の触れ操作モードとして、S316を実行する。
【0092】
S310において、触点の数が1つであるか否かを判断し、「YES」の場合、S311を実行し、「NO」の場合、S312を実行する。
【0093】
S311において、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持して、S316を実行する。
【0094】
S312において、ユーザにより前記少なくとも2つの触点が触れたままでの持続時間長を計測する。
【0095】
S313において、持続時間長が切り替え時間閾値より大きいか否かを判断し、「YES」の場合、S314を実行し、「NO」の場合、S315を実行する。
【0096】
S314において、触れ設定モードを現在の触れ操作モードとして、S316を実行する。
【0097】
S315において、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持する。
【0098】
S316において、前記現在の触れ操作モードを実行するように制御する。
【0099】
以下、本実施例を例示的に説明する。本実施例における触れ操作モードの制御方法は、ホワイトボード対する触れ操作の干渉を防止する方法であると理解できる。この方法は、ステップ1~ステップ8を含んでもよい。
【0100】
ステップ1において、ユーザは、ホワイトボードソフトウェアに対して触れ操作(モードトリガー操作)を行い、タッチ型ホワイトボードは、ユーザの触れ操作に応じて、ユーザが操作できるように対応のモードAに移行する。
【0101】
ステップ2において、現在のモードAの操作が一定の時間T1継続するか否かを判断し、「YES」の場合、ステップ7に進み、「NO」の場合、ステップ3に進む。
【0102】
ステップ3において、現在の入力源の状況を判断し、即ち、触れ情報を取得して判断する。触点の面積(即ち、触れ面積)が一定の閾値以下であると判断する場合、ステップ4に進み、そうではない場合、ステップ8に進む。
【0103】
ステップ4において、触点の数の判断を行い、複数の触点である場合、ステップ5に進み、1つの触点である場合、ステップ7に進む。
【0104】
ステップ5において、複数の触点の持続時間長がT2より大きいか否かを判断し、「YES」の場合、ステップ6に進み、「NO」の場合、ステップ7に進む。
【0105】
ステップ6において、終了操作が満たされるまで触れローミングモードに切り替える。
【0106】
ステップ7において、現在のユーザの操作モードを切り替えずに維持し、終了操作が満たされるまでモードトリガー操作を受信し続けることができる。
【0107】
ステップ8において、終了操作が満たされるまで触れ消去モードに切り替える。一実施例では、モードAがタッチパッド消しゴムモードである場合、ロールバック操作が実行しなく、他の表モードについて、いずれもロールバック操作が実行する。
【0108】
例示的には、ステップ1~8によって、本実施例は、モードAを触れ手書きモードに設定し、T1が100ms、T2が50msであるようにしてもよい。ユーザが単一触点手書きを開始すると、T1の時間内である場合、触点が2つ以上に増えるとともに、複数の触点の持続時間が50msを超え、例えば20msに複数の触点になり、それでは、70msに達するとき、さらに複数の触点を維持する場合、触れローミングモードに切り替え、そうではない場合、触れ手書きモードをそのまま保持する。
【0109】
本開示の実施例3で触れ操作モードの制御方法が提供される。この方法を用いて、操作時間長に基づいて初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持するか否かを効果的に決定することができる。これにより、触点の数、触れ面積および持続時間長と組み合わせて触れ操作モードの切り替えを行うか否かを決定でき、操作のろ過の目的を達成し、誤操作の干渉を低減し、ユーザの使用体験を向上している。なお、触れ面積、触点の数および持続時間長によって、切り替えを強いることでインターフェースが複雑になる問題を回避している。
実施例4
【0110】
図4は本開示の実施例4に係る触れ操作モードの制御装置の構成の模式図である。この装置は、触れ操作モードの切り替えの正確性を高める場合に適用できる。一実施例では、この装置は、ユーザが触れ操作モードの制御機器を使用する過程で触れ操作が変化するとき、効果的な触れ操作モードの切り替えを保証する場合に適用できる。ここで、この装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現することができ、触れ操作モードの制御機器(例えば、タッチホワイトボード)に集積されることは一般的である。
【0111】
図4に示すように、この装置は、応答モジュール41と、選択モジュール42と、操作時間長計測モジュール43と、決定モジュール44とを含む。
【0112】
ここで、応答モジュール41は、受信されたモードトリガー操作に応答するように構成される。
【0113】
選択モジュール42は、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択するように構成される。
【0114】
操作時間長計測モジュール43は、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測するように構成される。
【0115】
決定モジュール44は、前記操作時間長に基づいて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御するように構成される。
【0116】
本実施例では、この装置は、応答モジュール41は、受信されたモードトリガー操作に応答し、選択モジュール42は、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択し、操作時間長計測モジュール43は、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測し、決定モジュール44は、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御する。
【0117】
本実施例に係る触れ操作モードの制御装置は、モードトリガー操作によりトリガーされた初期触れ操作モードに対応する操作時間長に基づいて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することができる。操作時間長によって現在の触れ操作モードを制限することは、他の触れの干渉による触れ操作モードの誤切り替えを避けることができるだけでなく、触れ操作モードの効果的な切り替えを保証し、誤操作の干渉を低減し、ユーザの使用体験を向上している。
【0118】
一実施例では、決定モジュール44は、前記操作時間長と設定時間閾値を比較するように構成される比較サブモジュールと、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定し、前記現在の触れ操作モードの実行を制御するように構成される決定サブモジュールと、を含む。
【0119】
上記実施例のもとに、決定サブモジュールは、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定する際に、前記操作時間長が前記設定時間閾値以下である場合、ユーザによる触れにより生成される触れ情報を取得し、前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとしてもよい。
【0120】
上記技術的手段に基づいて、触れ情報は、触点の数及び触れ面積が含まれ、それに応じて、決定サブモジュールは、前記触れ情報に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとする際に、前記触れ面積が所定の面積閾値より大きい場合、触れ消去モードを現在の触れ操作モードとし、所定の面積閾値以下である場合、前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとしてもよい。
【0121】
上記実施例のもとに、決定サブモジュールは、前記触点の数に基づいて決定された触れ操作モードを現在の触れ操作モードとするとき、前記触点の数が1つである場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持し、前記触点の数が少なくとも2つである場合、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定してもよい。
【0122】
一実施例では、決定サブモジュールは、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長に基づいて、現在の触れ操作モードを決定する際に、ユーザによる前記少なくとも2つの触点の触れの持続時間長を計測し、前記持続時間長が切り替え時間閾値より大きい場合、触れ設定モードを現在の触れ操作モードとし、前記持続時間長が切り替え時間閾値以下である場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持してもよい。
【0123】
一実施例では、決定サブモジュールは、比較結果に基づいて現在の触れ操作モードを決定する際に、前記操作時間長が設定時間閾値より大きい場合、前記初期触れ操作モードを現在の触れ操作モードとして保持することに用いられるようにしてもよい。
【0124】
上記触れ操作モードの制御装置は、本開示の任意の実施例で提供される方法を実行し、方法の実行に応じた機能モジュールと効果を有している。
実施例5
【0125】
図5は、本開示の実施例5に係る触れ操作モードの制御機器の構成の模式図である。図5に示すように、本開示の実施例5に係る触れ操作モードの制御機器は、1つ又は複数のプロセッサ51と、記憶装置52とを含む。この触れ操作モードの制御機器におけるプロセッサ51は、1つ又は複数であってもよい。図5において1つのプロセッサ51を例として説明する。記憶装置52は、1つ又は複数のプログラムを記憶し、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサ51により実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサ51に本開示の実施例のいずれかに記載された方法が実現される。
【0126】
前記触れ操作モードの制御機器は、さらに、入力装置53と出力装置54を含んでもよい。触れ操作モードの制御機器のプロセッサ51、記憶装置52、入力装置53及び出力装置54は、パス又は他の方式によって接続され、図5においてパウによる接続を例として説明する。
【0127】
この触れ操作モードの制御機器の記憶装置52は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、1つ又は複数のプログラムを記憶するように用いられる。前記プログラムは、ソフトウェアプログラム、コンピュータにより実行可能なプログラム及びモジュールであってもよく、例えば、本開示の実施例に係る方法に対応するプログラム指令/モジュール(例えば、図4に示す触れ操作モードの制御装置のモジュールであって、応答モジュール41、選択モジュール42、操作時間長計測モジュール43及び決定モジュール44を含む)である。プロセッサ51は、記憶装置52に記憶されたソフトウェアプログラム、指令及びモジュールを実行することで、タッチホワイトボードの各機能アプリ及びデータ処理を実行する。これにより、上記方法実施例に係る方法を実現する。
【0128】
記憶装置52は、操作システム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションを記憶できるプログラム記憶領域と、触れ操作モードの制御機器の使用によって作成されたデータなどを記憶できるデータ記憶領域とを含んでもよい。なお、記憶装置52は、高速RAMを含んでも良いし、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性ソリッドステートストレージデバイスなどの不揮発性メモリを含んでも良い。いくつかの実施例では、記憶装置52は、プロセッサ51に対して遠隔的に設けられるメモリを含んでも良い。これら遠隔メモリは、ネットワークを介して機器に接続されてもよい。上記ネットワークの例として、インターネット、企業構内ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク及びその組み合わせを含む。
【0129】
入力装置53は、入力される数字又は文字情報を受信し、タッチホワイトボードのユーザの設定及び機能制御に関するキー信号の入力を発生するように構成される。出力装置54は、表示スクリーンなどの表示機器を含んでも良い。
【0130】
さらに、上記タッチホワイトボードに含まれる1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサ51により実行されると、プログラムは、受信されたモードトリガー操作に応答することと、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択することと、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測することと、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することと、を実行させる。
実施例6
【0131】
本開示の実施例6では、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、このプログラムがプロセッサにより実行されると、触れ操作モードの制御方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。この方法は、受信されたモードトリガー操作に応答することと、前記モードトリガー操作に対応する触れ操作モードを、トリガーされる初期触れ操作モードとして選択することと、前記初期触れ操作モードにある操作時間長を計測することと、前記操作時間長に応じて、現在の触れ操作モードの実行を決定し制御することと、を含む。
【0132】
好ましくは、このプログラムがプロセッサにより実行されと、本開示の実施例のいずれかで提供される方法が実現されてもよい。
【0133】
本開示の実施例のコンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを採用できる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは以上の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、便携型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、読み出し専用メモリ(Read Only Memory,ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory,EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバ、便携型CD-ROM、光メモリ、磁気メモリ、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含むかまたは記憶する有形の媒体であってもよい。このプログラムは、指令実行システム、装置又はデバイスに使用され、それと組み合わせて使用されるようにしてもよい。
【0134】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドで又はキャリアの一部として伝播される、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを担持しているデータ信号を含んでもよい。このように伝播されるデータ信号は、電磁気信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含む複数種類の形態を採用できる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれかのコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。このコンピュータ読み取り可能な媒体は、指令実行システム、装置又はデバイスに使用される又はそれと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。
【0135】
コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されているプログラムコードは、無線、電線、ケーブル、無線周波数(Radio Frequency,RF)など、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むいずれかの適切な媒体によって伝送できる。
【0136】
1つ又は複数のプログラミング言語、又はその組み合わせによって本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードをプログラミングすることができる。前記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」言語または類似するプログラミング言語などの一般的な手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいてかつ部分的にリモートコンピュータにおいて実行されてもよく、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバにおいて実行されてもよい。リモートコンピュータに関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network,LAN)または広域ネットワーク(Wide Area Network,WAN)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを経由して)外部コンピュータに接続されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】